【実施例】
【0124】
調製例
以下の略語が本節を通して用いられている:s=一重項;bs=幅広の一重項;d=二重項;dd=二重の二重項;dt=二重の三重項;t=三重項、tt=三重の三重項、q=四重項、m=多重項;Me=メチル;Et=エチル;Pr=プロピル;Bu=ブチル;mp=融点;DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、THF=テトラヒドロフラン。
【0125】
以下のHPLC−MS方法を化合物の分析に用いた。
方法A:スペクトルは、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオンまたは陰イオン、キャピラリ:3.00kV、コーン:30.00V、抽出器:2.00V、ソース温度:100℃、脱溶媒温度:250℃、コーンガス流:50L/時間、脱溶媒ガス流:400L/時間、質量範囲:100〜900Da)を備えるWaters製のZQ Mass Spectrometer(シングル四重極型質量分析計)、および、Waters製のAcquity UPLC(溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード−アレイ検出器で記録した。カラム:Waters製のUPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、流量0.85mL/分;DAD波長範囲(nm):210〜500)溶剤勾配:A=H
2O+5%MeOH+0.05%HCOOH、B=アセトニトリル+0.05%HCOOH)勾配:0分間10%B;0〜1.2分間 100%B;1.2〜1.50分間 100%B。
【0126】
方法B:スペクトルは、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオンまたは陰イオン、キャピラリ:3.00kV、コーン:30.00V、抽出器:2.00V、ソース温度:100℃、脱溶媒温度:250℃、コーンガス流:50L/時間、脱溶媒ガス流:400L/時間、質量範囲:100〜900Da)を備えるWaters製のZQ Mass Spectrometer(シングル四重極型質量分析計)、および、Waters製のAcquity UPLC(溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード−アレイ検出器で記録した。カラム:Waters製のUPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、流量0.85mL/分;DAD波長範囲(nm):210〜500)溶剤勾配:A=H
2O+5%MeOH+0.05%HCOOH、B=アセトニトリル+0.05%HCOOH)勾配:0分間 10%B;0〜2.7分間 100%B;2.7〜3.0分間100%B。
【0127】
パートI:ヒドロキシピロール−5−オン(式IV)の調製
実施例P1−1:2−ヒドロキシ−1−(メトキシメチル)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−1)の調製
ステップ1:1−(メトキシメチル)−3−メチル−ピロール−2,5−ジオン(化合物VI−1)の調製
【化11】
3−メチルピロール−2,5−ジオン(4.50mmol、0.500g、European Journal of Organic Chemistry(2008),9,1511−1516において調製されているとおり)のジメトキシメタン(20mL)中の溶液に、窒素雰囲気下で、塩化スズ(IV)(5.40mmol、0.632mL)をゆっくりと添加した。この反応混合物を40℃に5時間(h)加熱し、次いで、室温に冷却した。次いで、この反応混合物を炭酸カリウムの飽和溶液で注意深く中和し、酢酸エチルで抽出した(3×20mL)。有機相を乾燥させ、蒸発させて、1−(メトキシメチル)−3−メチル−ピロール−2,5−ジオン(化合物VI−1)を白色の固体(657mg、94%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ(ppm)6.44(1H,s),4.89(2H,s),3.35(3H,s),2.13(3H,s).
【0128】
ステップ2:2−ヒドロキシ−1−(メトキシメチル)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−1)の調製
【化12】
1−(メトキシメチル)−3−メチル−ピロール−2,5−ジオン(化合物VI−1;200mg、1.28mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、−78℃および窒素雰囲気下で、ジイソ−プロピルアルミニウムヒドリド(ジクロロメタン中に1M、1.54mmol、1.54mL)を添加した。この溶液を−78℃で2時間撹拌し、次いで、この反応をロシェル塩の飽和溶液で失活させた。次いで、この溶液を酢酸エチルで抽出し(3×30mL)、ロシェル塩および塩水の飽和溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ、蒸発させて茶色の油を得、これをフラッシュクロマトグラフィ(20%〜100%のシクロヘキサン中の酢酸エチル)によりさらに精製した。所望の生成物を、無色の油である2−ヒドロキシ−1−(メトキシメチル)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−1、28%、57mg)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ(ppm)6.65(1H,s),5.50(1H,d),4.90(1H,d),4.73(1H,d),3.97(1H,d),3.33(3H,s),1.90(3H,s).
【0129】
実施例P1−2:2−ヒドロキシ−1−メトキシ−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−3)の調製
ステップ1:
【化13】
2−クロロ−4−メチル−2H−フラン−5−オン(Johnson & all,J Chem Soc Perkin I(1981),1734−1743に従って調製した、200mg、1.50mmol)のメタノール(8mL)中の溶液に、メトキシアミン塩酸塩(水中に25質量%、1.88mmol、0.57mL)および酢酸ナトリウム(125mg、1.50mmol)を添加した。この反応混合物を4時間撹拌し、さらに等量のメトキシアミン塩酸塩および酢酸ナトリウムを添加し、次いで、7時間後にも同様とした。この反応混合物をさらに12時間撹拌した。塩水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィ(20%〜100%のシクロヘキサン中の酢酸エチル)により精製して、2−ヒドロキシ−1−メトキシ−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−3、103mg、47%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ(ppm)6.47(1H,s),5.47(1H,s),3.93(3H,s),1.91(3H,s).
【0130】
同様の手法を用いて化合物を調製した。
・1−シクロプロピル−2−(シクロプロピルアミノ)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−5;
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ(ppm)6.49(1H,s),5.22(1H,brs),3.61(1H,brs),2.61(1H,m),1.83(3H,s),1.01−0.66(4H,m).
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−プロプ−2−イニル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−6;
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ(ppm)6.65(1H,s),5.52(1H,d),4.53(1H,d),4.02(1H,d),2.27(1H,s),2.20(1H,d),1.94(3H,s).
【0131】
実施例P1−3:2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−7)の調製
ステップ1:4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)−2H−ピロール−5−オン(化合物IVa−7)の調製
【化14】
2−クロロ−4−メチル−2H−フラン−5−オン(1.0g、7.54mmol、Johnson & all,J Chem Soc Perkin I(1981),1734−1743に従って調製した)のメタノール(8mL)中の溶液に、酢酸ナトリウム(4.38g、52.8mmol)および2,2,2−トリフルオロ塩酸エチルアミン塩(7.30g)を添加した。この反応混合物を2日間にわたって室温で撹拌した。次いで、この反応混合物をろ過し、再度析出が観察されるまで濃縮した。混合物を塩水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して中間体である表題の化合物(2.25g、定量的)を得、これを、さらに精製することなく次のステップにおいて用いた。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm)1.92−1.98(m,3H)2.93−3.13(m,2H)3.69−3.82(m,1H)4.21−4.35(m,1H)5.01(s,1H)6.63(t,1H).
【0132】
ステップ2:2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−7)
【化15】
4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)−2H−ピロール−5−オン(1.00g、3.43mmol)を1,4−ジオキサン(30mL、3.43mmol)中に溶解し、塩化水素(0.688mL、6.88mmol)を添加した。この反応混合物を60℃に一晩加熱し、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を組み合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させて粗生成物(665mg)を黄色の油として得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−7、0.128g、19%)を白色の固体として得た。M.p.:98〜101℃;
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.83−2.00(m,3H),3.05−3.21(d,1H),3.79(dq,1H)4.22(dq,1H),5.39−5.56(d,1H),6.68(t,1H).
【0133】
実施例P1−4:2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−8)
ステップ1:3,4−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロール−2,5−ジオン(化合物VI−8)の調製
【化16】
2,3−ジメチル無水マレイン酸(2g、15.5mmol)をトルエン(30mL)中に溶解した。2,2,2−トリフルオロエチルアミン(2.524mL、31.0mmol)を添加し、続いて、p−トルエンスルホン酸(0.267g、1.55mmol)を添加し、この反応混合物を一晩加熱還流した。スパチュラ先端量の(a spatula tip of)p−トルエンスルホン酸および0.5mLの2,2,2−トリフルオロエチルアミンを添加し、反応混合物をさらに6時間した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO
3溶液、次いで、塩水で2回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させて、清透な油(2.90g、定量的)を得、これをさらに精製せずに用いた。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ ppm 4.10(q,2H),2.02(s,6H);
【0134】
ステップ2:2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−8)の調製
【化17】
3,4−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロール−2,5−ジオン(2.609g、12.6mmol)をメタノール(13mL)に溶解し、0℃に冷却した。ナトリウムボロハイドライド(0.486g、12.6mmol)を数回に分けて添加し、混合物を20分間撹拌した。次いで、水をゆっくりと添加し、続いて、酢酸エチルを添加した。水性層を酢酸エチルで抽出し、有機層を組み合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させて、粗生成物(2.42g、92%)を白色の固体として得た。生成物をそのままさらに精製することなく用いた。
1H NMR(CDCl
3,400MHz):δ ppm 5.25(d,1H),4.18(dd,1H),3.71−3.83(m,1H),3.47(d,1H),2.00(s,3H),1.78(t,3H).
【0135】
同様の手法を用いて化合物を調製した。
・2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−3−チエニル−5−イル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−15);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 7.52(dd,1H),7.48(dd,1H),7.27(dd,1H),5.46(d,1H),3.11(d,1H),2.01(s,3H),1.60(s,3H).
・2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−1−ピリミジン−5−イル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−16);1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.92(m,3H),2.11(s,3H),5.70(s,1H),8.97(s,1H),9.24(s,2H).
【0136】
パートII:ヒドロキシピロール−5−オン由来のストリゴラクトン誘導体(化合物IV)の調製:
実施例P2−1:
ステップ1:2−クロロ−1−(メトキシメチル)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−1)
【化18】
2−ヒドロキシ−1−(メトキシメチル)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−1、0.147g、0.93mmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、アルゴン雰囲気下で、1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(0.168mL、1.21mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧中で濃縮して、所望の生成物をN,N−2−トリメチルプロパンアミドとの混合物中に含有する油を得た。2−クロロ−1−(メトキシメチル)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−1、0.274g、91%、55%純度)をそのまま次のステップに用いた。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 6.80(1H,s),6.02(1H,s),5.08(1H,d),4.70(1H,d),3.30(3H,s),1.98(3H,s).
【0137】
同様の手法を用いて化合物を調製した。
【化19】
・公知の2−ヒドロキシ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オンから2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−2)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.03(t,3H),6.35(s,1H),6.85(s,1H),7.25(t,1H),7.44(t,2H)7.60(d,2H)).
【0138】
【化20】
・2−クロロ−4−メチル−1−プロプ−2−イニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−6);1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.96(t,3H),2.26(t,1H),3.88(dd,1H),4.68(dd,1H),6.04(s,1H),6.77(s,1H))
【0139】
【化21】
・2−クロロ−4−メチル−1−メトキシ−2H−ピロール−5−オン(化合物III−3);1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.92(s,3H),3.99(s,3H),5.95(s,1H),6.55(s,1H)).
【0140】
【化22】
・公知の2−ヒドロキシ−4−メチル−1−ベンジル−2H−ピロール−5−オンから2−クロロ−4−メチル−1−ベンジル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−4)(Bioorganic & Medicinal Chemistry 2011,19(9),2823−2834);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.98(s,3H),4.16(d,1H),5.16(1H,d),5.62(s,1H),6.70(s,1H),7.30−7.36(m,5H)
【0141】
【化23】
・2−クロロ−4−メチル−1−シクロプロピル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−5);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 0.56−1.07(m,4H),1.90(s,3H),2.54−2.71(m,1H),5.77(s,1H),6.65(s,1H)).
【0142】
【化24】
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−7)から、または、4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)−2H−ピロール−5−オン(化合物IVa−7)から2−クロロ−4−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−7):
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.97−2.00(m,3H),3.58−3.79(m,1H),4.37−4.61(m,1H),6.00(s,1H),6.85(m,1H).
【0143】
【化25】
・公知の2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オンから2−クロロ−3,4−ジメチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−8)(Takabe et al,J Chem Soc,Perkin Trans 1,2002,707−709);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.95(s,3H),2.15(s,3H),6.18(s,1H),7.15−7.26(t,1H),7.35−7.48(t,2H),7.56−7.68(d,2H).
【0144】
【化26】
・2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−8)から2−クロロ−3,4−ジメチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−9);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.89−1.93(m,3H),2.09(s,3H),3.61−3.77(m,1H),4.51(m,1H),5.84(s,1H).
【0145】
【化27】
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−9)から2−クロロ−4−メチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−10)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834に記載のとおり);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.01(m,3H),6.28(m,1H),6.83(m,1H),7.08−7.14(m,2H),7.50−7.55(m,2H).
【0146】
【化28】
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(3−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−10)から2−クロロ−4−メチル−1−(3−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−11)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834に記載のとおり);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.01(m,3H),6.30(m,1H),6.85(m,1H),6.88−6.96(m,1H),7.33−7.39(m,2H),7.53(m,1H).
【0147】
【化29】
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−11)から2−クロロ−4−メチル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−12)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834に記載のとおり);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.07(m,3H),6.42(m,1H),6.92(m,1H),7.18−7.30(m,2H),7.34−7.41(m,1H),7.51(m,1H).
【0148】
【化30】
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−12)から2−クロロ−4−メチル−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−13)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834に記載のとおり);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.02(m,3H),6.24(m,1H),6.66(dt,1H),6.86(m,1H),7.29−7.36(m,2H).
【0149】
【化31】
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−13)から2−クロロ−4−メチル−1−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−14)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834に記載のとおり);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.04(m,3H),6.28(m,1H),6.93(m,1H),6.98−7.09(m,2H),7.36(m,1H).
【0150】
【化32】
・2−ヒドロキシ−4−メチル−1−(3,5−ビストリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物IV−14)から2−クロロ−4−メチル−1−(3,5−ビストリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−15)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834に記載のとおり);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.04(s,3H),6.39(s,1H),6.93(s,1H),7.71(s,1H),8.21(s,2H).
【0151】
【化33】
・公知の2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オンから2−クロロ−3,4−ジメチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−16)(J Med Chem(2009),52,7410−7420);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.91(s,3H),2.11(s,3H),6.17(s,1H),7.21(t,1H),7.40(t,2H),7.56−7.61(m,2H).
【0152】
【化34】
・公知の3,4−ジメチル−1−チアゾール−2−イル−ピロール−2,5−ジオンから2−クロロ−3,4−ジメチル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピロール−2−オン(化合物III−17)(スイス国特許第633 678 A5号明細書(スイス国特許出願第9001/77号明細書))
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.96(bs,3H),2.18(bs,3H),6.79(bs,1H),7.11(bs,1H),7.60(bs,1H).
【0153】
【化35】
・3,4−ジメチル−1−(3−チエニル)ピロール−2,5−ジオン(化合物IV−16)から2−クロロ−3,4−ジメチル−1−(3−チエニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−18);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.94(s,3H),2.05(s,3H),5.97(s,1H),7.26(dd,1H),7.39−7.44(m,1H),7.47(m,1H).
【0154】
【化36】
・公知の2−ヒドロキシ−3,4−ジメチル−1−(4−フェニルフェニル)−2H−ピロール−5−オンから2−クロロ−3,4−ジメチル−1−(4−フェニルフェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−19)(スイス国特許第633 678 A5号明細書)
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.94(s,3H),2.14(s,3H),6.21(bs,1H),7.34(t,1H),7.44(t,2H),7.56−7.72(m,6H).
【0155】
【化37】
・公知の2−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オンから2−クロロ−3−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−20)(Bioorganic & Medicinal Chemistry(2011),19(9),2823−2834);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.15(s,3H),6.05(bs,1H),6.23(bs,1H),7.23(t,1H),7.42(t,2H),7.56(d,2H).
【0156】
【化38】
・公知の3,4−ジメチル−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ピロール−2,5−ジオン(スイス国特許第633678 A5号明細書 19821231号明細書)から2−クロロ−3,4−ジメチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−5−オン(化合物(III−21);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 7.83(d,2H),7.67(d,2H),6.20(s,1H),2.15(s,3H),1.94(s,3H).
【0157】
【化39】
・公知の3,4−ジメチル−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−ピロール−2,5−ジオン(スイス国特許第633 678号明細書)から2−クロロ−3,4−ジメチル−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−5−オン(化合物(III−22);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 7.96(s,1H),7.86(d,1H),7.51−7.60(m,1H),7.43−7.49(m,1H),6.19(s,1H),2.15(s,3H),1.95(s,3H).
【0158】
【化40】
・公知の3,4−ジメチル−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−ピロール−2,5−ジオン(スイス国特許第633 678 A5号明細書)から2−クロロ−3,4−ジメチル−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−5−オン(化合物(III−23)
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 8.22(s,2H),7.69(s,1H),6.21(s,1H),2.17(s,3H),1.95(s,3H).
【0159】
【化41】
・公知の3,4−ジメチル−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−ピロール−2,5−ジオン(IV−16))から2−クロロ−3,4−ジメチル−1−ピリミジン−5−イル−2H−ピロール−5−オン(化合物(III−24)(スイス国特許第633 678 A5号明細書)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 9.35(s,2H)8.86(m,1H),5.79−5.93(s,1H),2.09(s,3H).1.85(m,3H).
【0160】
【化42】
・公知の3,4−ジメチル−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−ピロール−2,5−ジオン(スイス国特許第633 678 A5号明細書)から2−クロロ−3,4−ジメチル−1−ピラジン−2−イル−2H−ピロール−5−オン(化合物(III−25)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 8.22(s,2H),7.69(s,1H),6.21(s,1H),2.17(s,3H),1.95(s,3H).
【0161】
ステップ2 t−ブチル(3E,3aR,8bS)−3−[[1−(メトキシメチル)−4−メチル−5−オキソ−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−1)
【化43】
t−ブチル3−(ヒドロキシメチレン)−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(0.22g、0.73mmolの1,2−ジメトキシエタン(7mL))中の溶液を、アルゴン雰囲気下で、0℃に冷却し、カリウムt−ブチレート(0.101g、0.87mmol)を添加した。0℃で5分間攪拌した後、2−クロロ−1−(メトキシメチル)−4−メチル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−1)(0.279g、0.87mmol、55%)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。水および酢酸エチルを添加し、水性層を酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残渣をシリカによるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、t−ブチル(3E)−3−[[1−(メトキシメチル)−4−メチル−5−オキソ−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレートIa−1を、ガム、および、ジアステレオ異性体の1/1混合物(0.259g、72%)として得た。LCMS:RT 1.07分間;ES+ 441(M+H+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.60(s,9H),1.98(s,3H),3.16−3.38(m,5H),3.74(m 1H),4.56(d,1H)4.96(d,1H),5.70(d,1H),5.83(s,1H),6.63(s,1H),7.17−7.29(m,4H),7.65(d,1H).
【0162】
同様の手法を用いて以下の化合物を調製した。
【化44】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−2)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−2);LCMS:RT 1.14分間;ES+ 472(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.59(s,9H),2.05(s,3H),2.72(dd,0.5H),3.04(dd,0.5H),3.15(dd,0.5H),3.20−3.31(m,1H),3.58−3.70(m,1H),5.61−5.69(m,1H),6.19(s,J=1.47Hz,0.5H),6.21−6.28(s,0.5H),6.68(m,1H),6.98(d,0.5H),7.12(d,0.5H),7.17−7.29(m,4H)7.34−7.46(m,2H)7.48−7.58(m,2H)7.62(t,J=7.70Hz,1H).
【0163】
【化45】
・2−クロロ−4−メチル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−10)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−8);LCMS(方法B):RT 1.94分間;ES+491(M+H
+)。
【0164】
【化46】
・2−クロロ−4−メチル−1−(3−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−11)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(3−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−9);LCMS(方法A):RT 1.15分間;ES−490(M−H
+)。
【0165】
【化47】
・2−クロロ−4−メチル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−12)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−10);LCMS(方法A):RT 1.12分間;ES+491(M+H
+)。
【0166】
【化48】
・2−クロロ−4−メチル−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−13)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−11);LCMS(方法B):RT 2.00分間、ES+509(M+H
+);RT2.03分間、ES+509(M+H
+)。
【0167】
【化49】
・2−クロロ−4−メチル−1−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−14)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−12);LCMS(方法A):RT 1.12分間;ES+509(M+H
+)。
【0168】
【化50】
・2−クロロ−4−メチル−1−(3,5−ビストリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−15)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(3,5−ビストリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−13);LCMS(方法A):RT 1.29分間、ES−607(M−H
+)。
【0169】
【化51】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−6)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−プロプ−2−イニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−6);LCMS:RT 1.08分間;ES+ 435(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.62(s,9H),1.98(s,3H),2.23−2.28(m,1H),3.17−3.27(m,1H),3.31−3.42(m,1H),3.72−3.88(m,2H),4.51−4.61(m,1H),5.71(d,1H),5.79−5.87(m,1H),6.60(s,1H),7.19−7.33(m,4H),7.63−7.69(m,1H).
【0170】
【化52】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−3)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−メトキシ−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−3);LCMS:RT 1.06分間;ES+ 490(M+MeCN+Na
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.59(s,9H),1.96(s,3H)3.25(dd,1H)3.38(dd,1H)3.76−3.90(m,1H),3.83(s,1.5H),3.85(s,1.5H),5.68−5.70(m,1H),5.73(d,1H),6.49−6.52(m,1H),7.18−7.30(m,3H),7.41(s,1H),7.67(d,1H).
【0171】
【化53】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−4)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−ベンジル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−4);LCMS:RT 0.93分間;ES+387(M+H
+)。
【0172】
【化54】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−5)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−シクロプロピル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−5);LCMS:RT 1.09分間;ES+ 437(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 0.66−0.91(m,4H),1.61(s,9H),1.93(s,3H),2.45−2.55(m,1H),3.14−3.24(m,1H),3.29−3.43(m,1H),3.70−3.80(m,1H),5.55(s,1H),5.71(d,1H)6.42−6.53(m,1H),7.14−7.36(m,4H),7.66(d,1H).
【0173】
【化55】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−7)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−7);LCMS:RT 1.14分間;ES+ 479(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 7.66(d,1H),7.17−7.29(m,4H),6.65(s,1H),5.80(m,1H),5.71(d,1H),4.25−4.37(m,1H),3.75(m,1H),3.53−3.67(m,1H),3.36(m,1H),3.12−3.20(m,1H),2.00(s,3H),1.59(m,9H).
【0174】
【化56】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−2)およびt−ブチル(3E)−3−(ヒドロキシメチレン)−2−オキソ−6−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(国際公開第2013/171092号パンフレット)からt−ブチル(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−6−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(化合物Ia−14);LCMS(方法A):RT 1.13分間;ES+475(M+H
+)。
【0175】
【化57】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−2)およびt−ブチル(3E,3aR,6aR)−3−(ヒドロキシメチレン)−2−オキソ−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[b]ピロール−1−カルボキシレート(国際公開第2013/171092号パンフレット)からt−ブチル(3E)−3−[(4−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−15);LCMS(方法A):RT 1.06分間;ES+423(M+H
+)。
【0176】
【化58】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−2)およびt−ブチル(3E,3aR,8bS)−3−(ヒドロキシメチレン)−8,8−ジメチル−2−オキソ−3a,4,5,6,7,8b−ヘキサヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(国際公開第2013/092430号パンフレット)からt−ブチル(3E)−8,8−ジメチル−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2イル)オキシメチレン]−2−オキソ−3a,4,5,6,7,8b−ヘキサヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−16);LCMS(方法A):RT 1.29分間;ES+405(M−Boc+H
+)。
【0177】
【化59】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−8)およびt−ブチル(3E)−3−(ヒドロキシメチレン)−2−オキソ−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[b]ピロール−1−カルボキシレート(国際公開第2013/171092号パンフレット)からt−ブチル(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−17);LCMS(方法A):RT 1.09分間;ES+895(2M+Na
+);
【0178】
【化60】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−8)およびt−ブチル(3E)−3−(ヒドロキシメチレン)−2−オキソ−6−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(国際公開第2013/171092号パンフレット)からt−ブチル(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−6−フェニル−ピペリジン−1−カルボキシレート(化合物Ia−18);LCMS(方法A):RT 1.15分間;ES+489(M+H
+);
【0179】
【化61】
・2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−9)からt−ブチル(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−19);LCMS(方法A):RT 1.14分間;ES+493(M+H
+)。
【0180】
【化62】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−(3,5−ビストリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−16)からt−ブチル(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−20);LCMS(方法B):RT 1.96分間、ES+497(M+H
+)。
【0181】
【化63】
・5−クロロ−3,4−ジメチル−1−(1,3−チアゾール−2−イル)−1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オン(化合物III−17)からt−ブチル(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−チアゾール−2−イル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−24);LCMS(方法B):RT 1.90分間、ES+495(M+H
+)。
【0182】
【化64】
2−クロロ−3,4−ジメチル−1−(3−チエニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−18)からt−ブチル(3E)−3−[[3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(3−チエニル)−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−25);LCMS(方法A):RT 1.18分間;ES+493(M+H)
+。
【0183】
【化65】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−(4−フェニルフェニル)−2H−ピロール−5−オン(化合物III−19)からt−ブチル(3E)−3−[[3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(4−フェニルフェニル)−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−26);LCMS(方法A):RT 1.28分間、ES+563(M+H
+)。
【0184】
【化66】
・2−クロロ−3−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−20)からt−ブチル(3E)−3−[(3−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−27);LCMS(方法A):RT 1.12分間、ES+471(M−H
+)。
【0185】
【化67】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−5−オン(化合物III−21)からt−ブチル(3E)−3−[[3,4−ジメチル−5−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−28);LCMS(方法A):RT 1.26分間、ES+554(M+H
+)。
【0186】
【化68】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−5−オン(化合物III−22)からt−ブチル(3E)−3−[[3,4−ジメチル−5−オキソ−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−29);LCMS(方法A):RT 1.31分間、ES+554(M+H
+)。
【0187】
【化69】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−5−オン(化合物III−23)からt−ブチル(3E)−3−[[3,4−ジメチル−5−オキソ−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−30);LCMS(方法A):RT 1.32分間、ES+622(M+H
+)。
【0188】
【化70】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−1−ピリミジン−5−イル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−24)からt−ブチル(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−ピリミジン−5−イル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−31);LCMS(方法A):RT 1.09分間、ES+489(M+H
+)。
【0189】
【化71】
・2−クロロ−3,4−ジメチル−1−ピラジン−2−イル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−25)からt−ブチル(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−ピラジン−2−イル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−32);LCMS(方法A):RT 1.16分間、ES+489(M+H
+)。
【0190】
ステップ3:(3E)−3−[[1−(メトキシメチル)−4−メチル−5−オキソ−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−1)
【化72】
t−ブチル(3E)−3−[[1−(メトキシメチル)−4−メチル−5−オキソ−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]ピロール−1−カルボキシレート(化合物Ia−1、0.254g、0.51mmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、0.65mL)を添加した。10分間の後、飽和NaHCO
3溶液を添加し、水性層をジクロロメタンで抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させ、残渣をシリカによるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、(3E)−3−[[1−(メトキシメチル)−4−メチル−5−オキソ−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オンIb−1(52mg、26%)をガムとして得た。LCMS:RT 0.81分間;ES+ 353(M+Na
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.60(s,9H),1.98(s,3H),3.16−3.38(m,5H),3.74(m 1H),4.56(d,1H)4.96(d,1H),5.70(d,1H),5.83(s,1H),6.63(s,1H),7.17−7.29(m,4H),7.65(d,1H).
【0191】
同様の手法を用いて以下の化合物を調製した。
【化73】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(Ib−2);LCMS:RT 0.92分間;ES+ 373(M+H+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.92(s,3H),2.45(m,1H),3.06−3.21(m,1H),3.57−3.73(m,1H),4.86−4.95(m,1H),6.69(s,0.5H),6.75(s,0.5H),6.91(s,1H),6.97−7.32(m,6H),7.39−7.49(m,2H),7.60(d,2H),8.35−8.47(s,1H).
【0192】
【化74】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−8);LCMS(方法A):RT 0.93分間;ES+ 391(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.04、および、2.05(m,3H),2.56、および、2.95(dd,1H),3.24、および、3.38(dd,1H),3.72−3.79および3.80−3.86(m,1H),5.04(t,1H),6.10および6.16(m,1H),6.28(s,1H),6.69(q,1H),7.03−7.13(m,3H),7.15−7.29(m,3H),7.47−7.56(m,2H).
【0193】
【化75】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(3−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−9);LCMS(方法A):RT 0.93分間、ES+782[2(M+H
+)];0.94分間、ES+ 782[2(M+H
+)].
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.03、および、2.05(s,3H),2.67、および、2.97(dd,1H),3.25−3.45(m,1H),3.77、および、3.84(m,1H),5.04(t,1H),6.15、および、6.21(s,1H),6.70(s,1H),6.79(s,1H),6.91(m,1H),7.03−7.29(m,4H),7.30−7.57(m,3H).
【0194】
【化76】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−10);LCMS(方法B):RT 1.35分間、ES+ 782[2(M+H
+)].
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.09、および、2.11(s,3H),2.55、および、2.88(dd,1H),3.21および3.34(dd,1H),3.72、および、3.80(m,1H),5.02−5.09(m,1H),6.14、および、6.21(s,1H),6.78(s,1H),7.00−7.50(m,9H).
【0195】
【化77】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−11);LCMS(方法A):RT 0.96分間、ES+818[2(M+H
+)];RT0.98分間、ES+818[2(M+H
+)]。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ2.06、および、2.08(s,3H),2.80、および、3.06(d,1H),3.35−3.58(m,1H),3.77−3.98(m,1H),5.09(t,1H),6.16、および、6.20(s,1H),6.60−6.91(m,3H),7.01−7.46(m,6H).
【0196】
【化78】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−12);LCMS(方法A):RT 0.91分間、ES+ 818[2(M+H
+)].
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.98、および、2.00(s,3H),2.61、および、2.80(dd,1H),3.18、および、3.27(dd,1H),3.63、および、3.76(m,1H),4.94、および、4.96(s,1H),5.93、および、5.96(s,1H),6.49(s,1H),6.71(s,1H),6.88−7.32(m,7H).
【0197】
【化79】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(3,5−ビストリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−13);LCMS(方法A):RT 1.09分間、ES+ 509(M+H
+);RT 1.10,ES+ 509(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm δ 2.07、および、2.08(s,3H),2.67、および、3.04(dd,1H),3.37−3.51(m,1H),3.71−3.79、および、3.86−3.95(m,1H),5.04、および、5.09(d,1H),6.09−6.18(m,1H),6.26、および、6.33(s,1H),6.76−6.81(m,1H),7.01−7.10(m,1H),7.15−7.33(m,3H),7.70(s,1H),8.30、および、8.31(s,2H).
【0198】
【化80】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−プロプ−2−イニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(Ib−6);LCMS:RT 0.84分間;ES+ 335(M+H+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.98(s,3H)2.05(s,1H),2.23−2.31(m,1H),3.11(dd,1H),3.49(dd,1H),3.83(m,1H),4.55−4.64(m,1H),5.12(d,J=8.07Hz,1H,)5.78−5.86(m,1H),6.57−6.68(m,2H)7.14(dd,1H),7.21−7.32(m,4H)
【0199】
【化81】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−メトキシ−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(Ib−3);LCMS:RT 0.82分間;ES+ 327(M+H+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 7.18−7.37(m,5H),6.87(br.s.,1H),6.44−6.58(m,1H),5.65−5.71(m,1H),5.13(d,J=7.7Hz,1H),3.91−4.01(m,1H),3.89(d,J=2.6Hz,3H),3.50(dd,J=17.1,9.7Hz,1H),3.13(d,J=16.9Hz,1H),1.93−1.99 ppm(m,3H)
【0200】
【化82】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−シクロプロピル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(Ib−5);LCMS:RT 0.83分間;ES+ 337(M+H+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 0.68−0.97(m,4H),1.93(s,3H),2.52−2.65(m,1H),3.10(dt,1H),3.40−3.55(m,1H),3.92(m,1H),5.02−5.20(d,1H),5.54(s,1H),6.43−6.62(m,2H),7.19−7.34(m,5H).
【0201】
【化83】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(Ib−7);LCMS:RT 0.90分間;ES+ 379(M+H+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 7.21−7.31(m,4H),7.06(dd,1H),6.67(t,1H),6.41(br.s.,1H),5.79(br.s.,1H),5.11(d,1H),4.35(m,1H),3.88−3.96(m,1H),3.56−3.70(m,1H),3.49(m,1H),3.01−3.11(m,1H),1.97(s,3H).
【0202】
【化84】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−6−フェニル−ピペリジン−2−オン(化合物Ib−14);LCMS(方法A):RT 0.94分間;ES+ 375(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.49−1.77(m,1H),1.93−2.08(m,4H),2.17−2.35(m,1H),2.45−2.61(m,1H),4.43−4.57(m,1H),5.83(br.s.,1H),6.10−6.17(m,1H),6.69(t,1H).7.14−7.47(m,9H),7.49−7.64(m,2H).
【0203】
【化85】
・(3E)−3−[(4−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,6a−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−オン(化合物Ib−15);LCMS(方法A):RT 0.82分間;ES+ 323(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.96−2.06(m,3H),2.00−2.32(m,1H),2.60−2.84(m,1H),3.46−3.66(m,1H),4.57(s,1H),5.53−5.83(m,2H),5.90(br.s.,1H),6.15(m,1H),6.66(m,1H),7.07(m,1H),7.17−7.25(t,1H),7.35−7.45(m,2H),7.54−7.64(m,2H).
【0204】
【化86】
・(3E)−8,8−ジメチル−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−3a,4,5,6,7,8b−ヘキサヒドロ−1H−インデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−16);LCMS(方法A):RT 1.08分間;ES+ 405(M+H+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 0.95−1.05(m,6H),1.31−1.45(m,2H),1.56−1.68(m,2H),1.71−1.90(m,2H),1.96(s,3H),2.00−2.22(m,1H),2.42−2.70(m,1H),3.36−3.56(m,1H),4.44−4.61(m,1H),5.71(s,1H),6.06−6.22(m,1H),6.59−6.71(m,1H),6.99−7.11(m,1H),7.15−7.23(m,1H),7.33−7.43(m,2H),7.54−7.62(m,2H).
【0205】
【化87】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,6a−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−オン(化合物Ib−17);LCMS(方法A):RT 0.85分間;ES+ 337(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.92(s,3H),1.97(s,3H),2.05(d,0.5H),2.29−2.39(m,0.5H),2.62−2.91(m,1H),3.47−3.69(m,1H),4.57(m,1H),5.56−5.85(m,2H),5.96(s,1H),6.22(br.s.,1H),6.97(m,1H),7.12−7.22(t,1H),7.31−7.42(d,2H),7.51−7.63(t,2H).
【0206】
【化88】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−6−フェニル−ピペリジン−2−オン(化合物Ib−18);LCMS(方法A):RT 0.98分間;ES+ 389(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.63−1.77(m,1H),1.93(s,3H),2.00(s,3H),2.00−2.09(m,1H),2.21−2.38(m,1H),2.51−2.65(m,1H),4.50(dt,1H),5.65(s,1H),5.95(s,1H),7.13−7.21(m,1H),7.22−7.41(m,8H),7.52−7.62(m,2H).
【0207】
【化89】
・(3E)−3−[[3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−19);LCMS(方法A):RT 0.91分間;ES+ 393(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.89(s,3H),1.96(s,3H),2.99−3.14(m,1H),3.43−3.69(m,2H),3.88−4.00(m,1H),4.24−4.42(m,1H),5.06−5.19(m,1H),5.60(br.s.,1H),6.91(br.s.,1H),6.97(d,1H)7.19−7.40(m,4H).
【0208】
【化90】
・(3E)−3−[(4−メチル−5−オキソ−1−(3,5−ビストリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−20);LCMS(方法B):RT 1.46分間、ES+ 776[2(M+H
+)].
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.93、および、1.95(s,3H),2.01、および、2.02(s,3H),2.58、および、2.95(dd,1H),3.26、および、3.42(dd,1H),3.74−3.81、および、3.82−3.89(m,1H),5.02、および、5.05(d,1H),5.98、および、6.03(s,1H),6.31(s,1H),6.98−7.07(m,1H),7.14−7.29(m,4H),7.35−7.43(m,2H),7.54−7.63(m,2H).
【0209】
【化91】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−チアゾール−2−イル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−24);LCMS(方法B):RT 1.42分間、ES+ 394(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.95、および、1.97(s,3H),2.06、および、2.07(s,3H),2.94、および、3.03(dd,1H),3.34−3.50(m,1H),3.86−3.96(m,1H),5.05、および、5.07(bs,1H),6.27−6.31(m,1H),6.52−6.59(m,1H),6.99(dd,1H),7.11−7.29(m,3H),7.36−7.54(m,2H).
【0210】
【化92】
・(3E)−3−[[3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(3−チエニル)−2H−ピロール−2−イル]オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−25);LCMS(方法A):RT 0.94分間、ES+393(M+H
+);RT0.95分間、ES+ 393(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.92、および、1.94(s,3H),2.00(s,3H),2.86、および、3.05(dd,1H),3.39−3.54(m,1H),3.85−3.98(s,1H),5.08(m,1H),5.87(d,1H),6.08(bs,1H),7.01(dd,1H),7.13−7.48(m,6H).
【0211】
【化93】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(4−フェニルフェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−26);LCMS(方法A):RT 1.09分間、ES+ 463(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.94、および、1.96(bs,3H),2.03、および、2.04(bs,3H),2.62、および、2.98(dd,1H),3.27、および、3.43(dd,1H),3.78−3.90(m,1H),5.04(t,1H),6.02、および、6.07(bs,1H),6.42(bs,1H),6.90−7.86(m,13H).
【0212】
【化94】
・(3E)−3−[(3−メチル−5−オキソ−1−フェニル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−27);LCMS(方法A):RT 0.89分間、ES+ 373(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.11−2.13(m,3H),2.60、および、2.94(dd,1H),3.28、および、3.42(dd,1H),3.75−3.90(m,1H),5.04(dd,1H),6.04、および、6.09(s,1H),6.12(bs,1H),7.02−7.30(m,6H),7.36−7.44(m,2H),7.51−7.58(m,2H).
【0213】
【化95】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−28);LCMS(方法A):RT 1.06分間、ES+ 455(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.94、および、1.99(s,3H),2.03、および、2.04(s,3H),2.56(dd,0.5H),2.98(dd,0.5H),3.26−3.50(m,1H),3.73−3.91(m,1H),5.04(m,1H),6.06、および、6.11(s,1H),6.30(s,1H),6.94、および、7.02(s,1H),7.12−7.31(m,4H)7.53−7.72(m,2H)7.82(m,2H).
【0214】
【化96】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−29);LCMS(方法A):RT 1.04分間、ES+ 455(M+H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.94、および、1.95(s,3H),2.03および2.04(s,3H),2.60(dd,0.5H),2.99(dd,0.5H),3.31−3.52(m,1H),3.72−3.93(m,1H),5.02、および、5.06(d,1H)6.03、および、6.09(s,1H),6.69(s,1H),6.92、および、6.99(s,1H),7.12−7.30(m,4H),7.38−7.55(m,2H),7.79(s,0.5H),7.93(d,0.5H),7.95(s,1H)8.12(d,0.5H)
【0215】
【化97】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−[3,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−30);LCMS(方法A):RT 1.15分間、ES−521(M−H
+).
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.96、および、1.98(s,3H),2.07(s,3H),2.70(dd,0.5H),3.07(dd, 0.5H),3.37−3.59(m,1H),3.70−3.83(m,0.5H),3.86−4.00(m,0.5H),5.04(d,0.5H),5.10(d,0.5H),6.10、および、6.14(s,1H),6.53(s,1H),6.91−6.94(m,1H),7.03−7.32(m,4H),7.67(s,1H),8.31(s,1H),8.33(s,1H).
【0216】
【化98】
・((3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−ピリミジン−5−イル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−31);LCMS(方法A):RT 0.77分間、ES+389(M−H
+)。
【0217】
【化99】
・(3E)−3−[(3,4−ジメチル−5−オキソ−1−ピラジン−2−イル−2H−ピロール−2−イル)オキシメチレン]−1,3a,4,8b−テトラヒドロインデノ[1,2−b]ピロール−2−オン(化合物Ib−32);LCMS(方法A):RT 0.86分間、ES+389(M−H
+)。
【0218】
実施例P2−2:
【化100】
3−(ヒドロキシメチリデン)−3,3a,4,8b−テトラヒドロ−2H−インデノ[1,2−b]フラン−2−オン(1.13g、5.59mmolの1,2−ジメトキシエタン(60mL))中の溶液を、アルゴン雰囲気下で、0℃に冷却し、カリウムt−ブチレート(0.63g、5.59mmol)を添加した。0℃で10分間攪拌した後、2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−5−オン(化合物III−2)(1.16g、5.59mmol)の1,2−ジメトキシエタン(10mL)中の溶液を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。水および酢酸エチルを添加し、水性層を酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残渣を分取HPLCにより精製して、3−メチル−5−{[(E)−(2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−2H−インデノ[1,2−b]フラン−3(3aH)−イリデン)メチル]オキシ}−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オンIa−21を、白色の固体およびジアステレオ異性体の1.2/1混合物(0.378g、18%)として得た。LCMS(方法A):RT 0.99分間;ES+ 374(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.05、および、2.07(t,3H),2.58、および、2.95(dd,1H),3.22、および、3.35(dd,1H),3.76−3.89(m,1H),5.88(t,1H),6.21および6.28(m,1H),6.69(m,1H),7.01−7.35(m,5H),7.38−7.49(m,3H),7.55(m,2H).
【0219】
同様の手法を用いて以下の化合物を調製した。
【化101】
・1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−2−[(E)−(2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−3aH−インデノ[1,2−b]フラン−3−イリデン)メトキシ]−2H−ピロール−5−オン(化合物Ia−22);LCMS(方法A):RT 1.16分間、ES+510(M+H
+);RT1.17分間、ES+ 510(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 2.08および2.10(bs,3H),2.70、および、3.05(dd,1H),3.35−3.50(m,1H),3.75−3.83、および、3.88−3.98(m,1H),5.90、および、5.93(d,1H),6.33、および、6.39(bs,1H),6.77−6.81(m,1H),7.04−7.37(m,4H),7.46(dd,1H),7.72(bs,1H),8.27、および、8.30(bs,2H).
【0220】
【化102】
・3,4−ジメチル−5−{[(E)−(2−オキソ−4,8b−ジヒドロ−2H−インデノ[1,2−b]フラン−3(3aH)イリデン)メチル]オキシ}−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オン(化合物Ia−23);LCMS(方法B):RT 1.64分間、ES+ 388(M+H
+);
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ ppm 1.94、および、1.96(m,3H),2.01、および、2.03(m,3H),2.60、および、2.97(dd,1H),3.26、および、3.40(dd,1H),3.79−3.92(m,1H),5.88(t,1H),6.03、および、6.08(bs,1H),7.02−7.59(m,10H).
【0221】
以下の表2、3および4に、上記の方法論と同様に形成した本発明に係る式(I)の化合物の物理データを提供する。
【0222】
【表2】
【0223】
【表3】
【0224】
【表4】
【0225】
【表5】
【0226】
生物学的実施例
A.ハマウツボ(Orobanche)種子発芽
ハマウツボ(Orobanche cumana Wallr)の発芽に対する式(I)の化合物の効果。種子をペトリ皿中のガラスファイバーフィルタ紙(GFFP)上で評価した。水分および好適な温度で種子をプレコンディショニングして特定の化学発芽刺激剤に対して応答性とした。
【0227】
テスト化合物をDMSO(10000mg l
-1)に溶解させ、乾燥剤の入っているデシケータ内において室温で保管した。ストック溶液を適切な最終テスト濃度に滅菌脱イオン水で溶解した。
【0228】
ハマウツボ(O.cumana)品種「F」の種子を2008年(シードロットIN153)Manzanilla(Seville,Spain)のヒマワリ畑から収穫し、室温で保管した。種子を重い有機質の細片から分離するために、Hartman & Tanimonure(Plant Disease(1991),75,494)に記載の変性スクロース浮遊技術を適用した。種子を分液漏斗に入れ、水の中で撹拌した。種子が表面に浮かんだら、重い細片を含有する水画分を廃棄した。種子を2.5Mスクロース溶液(比重1.20)の中に再度懸濁させ、重い細片を60分間かけて沈降させた。細片を取り除いた後、種子を1%次亜塩素酸ナトリウム溶液および0.025%(v/v)Tween 20中で2分間消毒した。種子を2重のチーズクロスにデカントし、滅菌脱イオン水ですすぎ、滅菌脱イオン水中に再懸濁させた。およそ150〜400粒の種子を含有する2mlの種子懸濁液を、ペトリ皿(9cm径)中の2層の滅菌ガラスファイバーろ紙ディスク(9mm径)の上に均一にひろげた。ディスクを3mLの滅菌脱イオン水で濡らした後、ペトリ皿をパラフィルムで密封した。種子を暗中に20℃で10日間インキュベートして、種子をコンディショニングした。コンディショニングした種子が載っている上方のディスクを簡単に乾燥させ、乾燥したGFFPディスクを敷いたペトリ皿に移し、6mLの適切なテスト溶液で濡らした。式(I)の化合物は、0.01、0.1および1mg/Lの濃度でテストした。ストリゴラクトン類似体GR24(異性体の混合物として市販されている)を陽性対照として含ませ、0.01%DMSOを陰性対照として含ませた。すべての処理を5回反復でテストした。種子を暗中に20℃で再度インキュベートし、10日後に発芽試験をした。
【0229】
出芽した種子の幼根を、Long et al.(Seed Science Research(2008),18,125)に準拠して、5%酢酸中の青いインク(PELIKAN #4001,Germany)で5分間染色した。染色後、デジタルSLRカメラ(Canon製EOS 5D)を備えつけたカメラスタンドを用いて種子を撮影した。反復毎の100個の種子の発芽をデジタル画像で評価した。種子は種皮から幼根が突出していたら出芽とみなした。
【0230】
ハマウツボ属(Orobanche)種子発芽テストの結果を表6に示す。
【0231】
【表6】
【0232】
B.コーン種子発芽
低温ストレス下でのNK Falkoneコーン種子の発芽に対する式(I)の化合物の効果を以下のとおり評価した。
【0233】
NK Falkoneコーン種子を2種のふるい(一方はきわめて大きい種子を取り除くためのものであり、他方は8〜9mmの直径を有する丸穴を備えていた)を用いて大きさで仕分けて播種した。後者のふるいに残された種子を発芽テストに用いた。
【0234】
コーン種子を、24ウェルプレート(各プレートを1回の実験のユニットまたは反復とみなす)に配置した。ウェル毎に0.5%DMSOを含有する250μlの蒸留水を化合物を可溶化させるために加えることにより、発芽を開始させる。8回の反復(すなわち、8枚のプレート)を各処理の特性決定に用いた。プレートを、HJ−BIOANALYTIK製のシールフォイル(Polyolefin Art.Nr.900320)を用いてシールした。すべてのプレートを、15℃または23℃で完全な暗闇とした気候室中のトロリー上に水平に置いた。この実験は、75%相対湿度の気候室中における完全に無作為な計画でレイアウトした。15℃で行った実験では72時間後に、23℃で行った実験では24時間後にシリンジを用いて、ウェル毎に1つの穴をフォイルに穿孔した。
【0235】
異なる時点で写真を撮影することにより経時的に発芽を追跡する。画像分析は、Image Jソフトウェアを用いて開発したマクロで自動的に行う。発芽の動的分析は、各プレートに係る発芽率と時間(T50パラメータ)との関係にロジスティック曲線をあてはめることにより行う。
【0236】
T50は、種子群の半分の発芽に要する時間である。負の値のT50は、速い発芽速度を表す。T50パラメータの平均は8回の反復から算出され、キネティックパラメータが各発芽曲線について判定される。表7にアウトラインされているとおり、太字のデータは、処理済みの種子と対照(ブランクのビヒクルで処理)とのT50値(P<0.05)間における発芽を促す統計的に顕著な差異を示す。
【0237】
【表7】
a 0.5% DMSOを含有する250μl蒸留水中の化合物(I)濃度
b 対照= 0.5% DMSOを含有する250μl蒸留水
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式(I)の化合物
(式中、
W1およびW2は各々、独立して、OまたはSであり;
R1およびR2は各々、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル、シアノ、置換もしくは無置換C1〜C6アルキル、置換もしくは無置換C1〜C6アルコキシ、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールであるか;または
R1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、飽和もしくは不飽和の、芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換の3員〜7員炭素環を形成するか;または、
R1およびR2は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、他の飽和もしくは不飽和の、芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換の3員〜7員炭素環または複素環に縮合した、飽和もしくは不飽和の、芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換の4員〜7員炭素環を形成し;
X1およびX2は独立して、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲン、C1〜C6アルコキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニルまたはC1〜C6アルキルチオであり;
Y2は、酸素、または、−(CR4R7)p(CR3R8)nN(R6)−であり、式中、nは0もしくは1であり、および、pは0もしくは1であり;
R3およびR4は各々、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル、シアノ、置換もしくは無置換C1〜C6アルキル、置換もしくは無置換C1〜C6アルコキシ、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールであるか;または、
R3およびR4は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、飽和もしくは不飽和の、非芳香族の、置換もしくは無置換の3員〜7員炭素環を形成するか;または
R3およびR4は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、他の飽和もしくは不飽和の、芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換3員〜7員の炭素環に縮合した、飽和もしくは不飽和の、芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換の4員〜7員炭素環を形成し;または
R2およびR3は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(i)飽和もしくは不飽和の、非芳香族の、置換もしくは無置換の3員〜7員炭素環、または、(ii)他の飽和もしくは不飽和の、芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換の3員〜7員炭素環に縮合した、飽和もしくは不飽和の、芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換の4員〜7員炭素環を形成し;
R7およびR8は各々、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲン、C1〜C6アルコキシ、アリールオキシ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6アルキルチオから独立して選択され;
Y1はSまたはNR5であり;
R5およびR6は各々、独立して、水素、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシル、アミン、N−C1〜C6アルキルアミン、N,N−ジ−C1〜C6アルキルアミン、置換もしくは無置換C1〜C6アルキル、置換もしくは無置換C3〜C6シクロアルキル、置換もしくは無置換C2〜C6アルケニル、置換もしくは無置換C2〜C6アルキニル、置換もしくは無置換C1〜C8アルキルカルボニル、置換もしくは無置換C1〜C8アルコキシカルボニル、置換もしくは無置換アリール、置換もしくは無置換ヘテロアリール、置換もしくは無置換ヘテロシクリル、置換もしくは無置換ベンジルであり;および
X3およびX4は各々、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C3アルキニル、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲン、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6アルキルチオから独立して選択されるか;または
X3およびX4は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、C5−またはC6−シクロアルキルを形成する)
または、その農芸化学的に許容可能な塩もしくはN−オキシド。
〔2〕W1がOであり、および、W2がOである、前記〔1〕に記載の化合物。
〔3〕R1、R2およびR3が各々、独立して、水素、置換もしくは無置換C1〜C6アルキル、置換もしくは無置換C1〜C6ハロアルキル、置換もしくは無置換アリール、置換もしくは無置換ヘテロアリールであり;または、
R1およびR2、または、R2およびR3が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは無置換の、飽和もしくは不飽和の5員〜6員炭素環を形成し;または
R1およびR2、または、R2およびR3が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、さらなる不飽和の芳香族もしくは非芳香族の、置換もしくは無置換の5員〜6員炭素環または複素環に縮合した、置換もしくは無置換の、飽和もしくは不飽和の5員〜6員炭素環を形成する、
前記〔1〕または〔2〕に記載の化合物。
〔4〕式(IA)
を有する、前記〔1〕または〔3〕に記載の化合物。
〔5〕Y2が−N(R6)−である、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔6〕R6が、水素、置換もしくは無置換C1〜C6アルキル、C1〜C8アルキルカルボニル、C1〜C8アルコキシカルボニル、置換もしくは無置換アリール、置換もしくは無置換ヘテロアリールである、前記〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔7〕X3およびX4が各々、水素、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシおよびハロゲンから独立して選択される、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔8〕Y1がNR5である、前記〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔9〕R5が、水素、置換もしくは無置換C1〜C3アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C3アルコキシ、置換もしくは無置換フェニル、または、置換もしくは無置換ベンジルである、前記〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔10〕前記〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の生成における、式(IV)の化合物
(式中、
R5は、水素、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシル、アミン、N−C1〜C6アルキルアミン、N,N−ジ−C1〜C6アルキルアミン、置換もしくは無置換C1〜C6アルキル、置換もしくは無置換C3〜C6シクロアルキル、置換もしくは無置換C2〜C6アルケニル、置換もしくは無置換C2〜C6アルキニル、置換もしくは無置換C1〜C8アルキルカルボニル、置換もしくは無置換C1〜C8アルコキシカルボニル、置換もしくは無置換アリール、置換もしくは無置換ヘテロアリール、置換もしくは無置換ヘテロシクリル、または置換もしくは無置換ベンジルであり;および
X3およびX4は各々、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C3アルキニル、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6アルキルチオから独立して選択され;または
X3およびX4は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、C5−またはC6−シクロアルキルを形成する)
の中間体としての使用。
〔11〕式(IV−i)の化合物であって、
(式中、
R5は、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシル、アミン、N−C1〜C6アルキルアミン、N,N−ジ−C1〜C6アルキルアミン、置換もしくは無置換C1〜C6アルキル、置換もしくは無置換C3〜C6シクロアルキル、置換もしくは無置換C2〜C6アルケニル、置換もしくは無置換C2〜C6アルキニル、置換もしくは無置換C1〜C8アルキルカルボニル、置換もしくは無置換C1〜C8アルコキシカルボニル、置換もしくは無置換アリール、置換もしくは無置換ヘテロアリール、置換もしくは無置換ヘテロシクリル、または置換もしくは無置換ベンジルであり;および
X4は、C1〜C6アルキル、C2〜C3アルキニル、C1〜C6ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、およびC1〜C6アルキルチオから選択される)
であるが、ただし、前記式(IV−i)の化合物は、以下の化合物:
2,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピロール−1−カルボキシアルデヒド;
1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(2−プロペン−1−イル)−2H−ピロール−2−オン;
1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(フェニルメチル)−2H−ピロール−2−オン;
1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−2H−ピロール−2−オン;
1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メトキシフェニル)−2H−ピロール−2−オン;
1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−2H−ピロール−2−オン;
2,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピロール−1−カルボン酸、−1,1−ジメチルエチルエステル;
3−ブロモ−1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−1−メチル−2H−ピロール−2−オン;
3−クロロ−1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)−2H−ピロール−2−オン、または
1,5−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−3−メチル−1−((4−メトキシフェニル)エチル)−2H−ピロール−2−オン
のいずれかではない、化合物。
〔12〕前記〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物および農学的に許容可能な配合補助剤を含む、植物成長調節または種子発芽促進組成物。
〔13〕場所において植物の成長を調節する方法であって、前記場所に前記〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物または植物成長調節量の前記〔12〕に記載の組成物を適用することを含む方法。
〔14〕種子の発芽を促進させる方法であって、前記種子または前記種子を含む場所に、前記〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物または種子発芽促進量の前記〔12〕に記載の組成物を適用することを含む方法。
〔15〕雑草種子を含む場所に、前記〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物または種子発芽促進量の前記〔12〕に記載の組成物を適用すること、前記雑草種子を出芽させること、次いで、前記場所に出芽後除草剤を適用することを含む、雑草を防除する方法。
〔16〕前記〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその塩もしくはN−オキシド、または、前記〔12〕に定義されている組成物、の使用であって、前記種子の発芽を促進するため、および/または、植物の成長を調節するための使用。
〔17〕前記種子の発芽が、好ましくは、10〜20℃の温度、より好ましくは、13〜17℃の温度での、トウモロコシ(コーン)種子に係るものである、前記〔16〕に記載の使用。