特許第6535503号(P6535503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6535503コンテンツローカル配信システム、コンテンツローカル配信プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6535503
(24)【登録日】2019年6月7日
(45)【発行日】2019年6月26日
(54)【発明の名称】コンテンツローカル配信システム、コンテンツローカル配信プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20190617BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20190617BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20190617BHJP
【FI】
   G06F13/00 540B
   G06F12/00 546K
   H04M1/00 U
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-87355(P2015-87355)
(22)【出願日】2015年4月22日
(65)【公開番号】特開2016-206921(P2016-206921A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2018年2月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100149157
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 創史
(72)【発明者】
【氏名】中曽根 航
【審査官】 北川 純次
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−272992(JP,A)
【文献】 特開2006−211615(JP,A)
【文献】 特開2010−154203(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 12/00
H04M 1/00
H04M 11/00
H04W 84/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、前記携帯端末からコンテンツを取得して実行する車載機と、前記携帯端末と通信するサーバとを備えるコンテンツローカル配信システムにおいて、
前記携帯端末は、
コンテンツを保存する記憶部と、
前記車載機との通信が切断されたことを検出する切断検出部と、
前記切断検出部が前記車載機との通信が切断されたことを検出すると、前記車載機が実行可能なコンテンツを前記サーバから取得し前記記憶部に保存するコンテンツ取得部と、を備えるコンテンツローカル配信システム。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツローカル配信システムにおいて、
前記携帯端末は、ユーザから前記車載機に関する情報の入力を受け付ける入力部をさらに備え、
前記コンテンツ取得部は、前記入力部への入力に基づき前記サーバから取得するコンテンツを決定し、そのコンテンツを前記サーバから取得して前記記憶部に保存するコンテンツローカル配信システム。
【請求項3】
請求項1に記載のコンテンツローカル配信システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記車載機との通信が確立したことを検出する接続検出部と、
前記接続検出部が通信の確立を検出すると前記車載機から当該車載機に関する情報を取得する車載機情報取得部をさらに備え、
前記コンテンツ取得部は、前記車載機情報取得部が当該車載機に関する情報を取得すると当該情報に基づき前記サーバから取得するコンテンツを決定し、そのコンテンツを前記サーバから取得して前記記憶部に保存するコンテンツローカル配信システム。
【請求項4】
請求項1に記載のコンテンツローカル配信システムにおいて、
前記車載機は、
前記携帯端末との通信が確立したことを検出する接続検出部と、
前記接続検出部が通信の確立を検出すると当該車載機に関する情報を前記携帯端末に送信する車載情報送信部とをさらに備え、
前記携帯端末の前記コンテンツ取得部は、前記車載機から前記車載機に関する情報を受信すると当該情報に基づき前記サーバから取得するコンテンツを決定し、そのコンテンツを前記サーバから取得して前記記憶部に保存するコンテンツローカル配信システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のコンテンツローカル配信システムにおいて、
前記コンテンツ取得部は、前記記憶部に保存されていないコンテンツのみを前記サーバから取得するコンテンツローカル配信システム。
【請求項6】
車載機およびサーバと通信する携帯端末が実行するコンテンツローカル配信プログラムであって、
前記携帯端末に、
前記車載機が実行可能なコンテンツの一覧を取得し、
前記車載機との通信が切断されたことを検出すると、前記一覧に記載されるコンテンツを前記サーバから取得し、
取得したコンテンツを記憶部に保存する処理を実行させるためのコンテンツローカル配信プログラム。
【請求項7】
請求項1に記載のコンテンツローカル配信システムにおいて、
コンテンツの名称およびバージョンに関する情報に関する情報に基づいて、前記サーバに格納されるコンテンツのうち前記記憶部に保存されていないコンテンツが存在するか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記コンテンツ取得部は、前記判断部が前記記憶部に保存されていないコンテンツが存在すると判断すると、前記記憶部に保存されていないコンテンツを前記サーバから取得し前記記憶部に保存するコンテンツローカル配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツローカル配信システム、およびコンテンツローカル配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
長距離通信機能を有する携帯端末を、長距離通信機能を有しない車載機と接続し、その車載機に長距離通信機能を提供する技術が広く知られている。特許文献1には、接続された車載機からの要求に応じてサーバからコンテンツを取得し、車載機にコンテンツを提供するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−85798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている発明では、携帯端末の長距離通信が可能な状態でなければ、車載機からの情報の取得要求に応えることができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明にかかるコンテンツローカル配信システムは、携帯端末と、携帯端末からコンテンツを取得して実行する車載機と、携帯端末と通信するサーバとを備える。携帯端末は、コンテンツを保存する記憶部と、車載機との通信が切断されたことを検出する切断検出部と、切断検出が車載機との通信が切断されたことを検出すると、車載機が実行可能なコンテンツをサーバから取得し記憶部に保存するコンテンツ取得部と、を備える。
本発明にかかるコンテンツローカル配信プログラムは、車載機およびサーバと通信する携帯端末に搭載されるコンテンツローカル配信プログラムであって、携帯端末に、コンテンツローカル配信プログラムは、車載機が実行可能なコンテンツの一覧を取得させ、車載機との通信が切断されたことを検出すると、一覧に記載されるコンテンツをサーバから取得させ、取得したコンテンツを記憶部に保存処理を実行させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、携帯端末の長距離通信が不可能な状態でも、車載機からのコンテンツ要求に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】コンテンツローカル配信システムの構成を示すブロック図
図2】機種データベースの一例を示す図
図3】取得済みリストの一例を示す図
図4】ある機種が実行できるコンテンツの一覧を示すXML文章の一例を示す図
図5】機種を選択するダイアログの一例を示す図
図6】コンテンツの一覧を示すXML文章の一例を示す図
図7】携帯端末が機種登録時に実行するプログラムの動作を表すフローチャート
図8】車載機の接続時の動作を表すフローチャート
図9】携帯端末の接続時の動作を表すフローチャート
図10】携帯端末の切断時の動作を表すフローチャート
図11】第2の実施の形態におけるコンテンツローカル配信システムの構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
以下、図1〜10を参照して、本発明によるコンテンツローカル配信システムの第1の実施の形態を説明する。
図1は、コンテンツローカル配信システム1の構成を示すブロック図である。コンテンツローカル配信システム1は、サーバ10と、携帯端末20と、車載機30とを備える。サーバ10および携帯端末20は、ネットワーク網Xを経由して接続される。携帯端末20および車載機30は、短距離通信により接続される。車載機30は、図1には1つのみ記載しているが、備える機能などにより機種が区分されている。たとえば、マイクを備える機種もあるが、マイクを備えない機種もある。
携帯端末20と車載機30は、同一のユーザが使用する。
【0009】
(サーバの構成)
サーバ10は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを備える。記憶部13には、コンテンツ記憶領域13Aと、機種データベース13Bとが保存される。制御部11は、内部バス10Aにより通信部12および記憶部13と接続される。通信部12が携帯端末20から通信を受信すると、制御部11はその通信に含まれる指令を解釈し、必要に応じて記憶部13に記憶されている情報を読み出す。通信部12は、ネットワーク網Xを経由して携帯端末20と通信する。記憶部13は、磁気ディスクである。コンテンツ記憶領域13Aには、複数のコンテンツが保存される。コンテンツ記憶領域13Aには順次、新しいコンテンツやバージョンアップされたコンテンツが保存される。
【0010】
コンテンツごとに必要とする入出力デバイスや処理能力が異なり、たとえばユーザの発話を用いて検索を行うコンテンツを実行するためには、車載機にマイクが必須となる。機種データベース13Bには、コンテンツごとに実行可能な車載機30の機種名および機種コードの一覧が保存される。
図2は、機種データベース13Bの一例を示す図である。図2に示す例では、「天気」、「音声検索」、「ヒット曲」、「カレンダー」、「ニュース」、という5つのコンテンツが、「ABC」、「DEF」、「PQR」、「XYZ」、という4つの機種で実行できるか否かを示している。たとえば、コンテンツ「天気」は4つの機種全てで実行できるが、コンテンツ「カレンダー」は機種「XYZ」でのみ実行できる。
【0011】
本実施の形態において、コンテンツとは文字、画像、音声の少なくとも1つを含む情報とその情報を画像や音声として出力するプログラムが一体となったものである。出力される画像や音声は、ユーザの操作に応じて動的に変化してもよいし、変化しなくてもよい。コンテンツはたとえば、文字と動画を用いて新しい出来事を紹介する「ニュース」、音楽を再生する「ヒット曲」、予め入力されたユーザの予定を読み上げる「カレンダー」などである。
図1に戻ってコンテンツローカル配信システム1の説明を続ける。
【0012】
(携帯端末の構成)
携帯端末20は、制御部21と、サーバ10と通信を行う長距離通信部22Aと、車載機30と通信を行う短距離通信部22Bと、記憶部23と、入力部24と、表示部25とを備える。
制御部21は、CPU、ROM、およびRAMを備える。CPUは後述するコンテンツローカル配信プログラム23FをRAMに展開して実行する。制御部21は、内部バス20Aにより長距離通信部22A、短距離通信部22B、記憶部23、入力部24、および表示部25と接続される。
【0013】
長距離通信部22Aは、携帯電話網などのネットワーク網Xを経由してサーバ10と通信する。長距離通信部22Aは、たとえばLTE(LongTerm Evolution)方式に対応する。短距離通信部22Bは、車載機30と直接通信を行う、Bluetooth(登録商標)や無線LANに対応する通信モジュールである。短距離通信部22Bは、車載機30との接続が確立された際、および接続が切断されたことを検出した際に制御部21に通知する。制御部21は、短距離通信部22Bから車載機30との接続が切断された旨が通知されると、後述する処理を行う。
【0014】
記憶部23はフラッシュメモリである。記憶部23は、サーバ10から取得したコンテンツを保存するコンテンツ記憶領域23Aを備える。記憶部23には、前述したコンテンツと、取得済みリスト23Dと、コンテンツローカル配信プログラム23Fとが保存される。取得済みリスト23Dは、ある条件を満たす機種の一覧を示すものである。すなわち、このリストに記載された機種が実行できる全てのコンテンツが、携帯端末20のコンテンツ記憶領域23Aに保存されている。
【0015】
図3は、取得済みリスト23Dの一例を示す図である。図3の例では、機種「ABC」と機種「DEF」が記載されている。機種データベース13Bが図2に示す例の場合には、その携帯端末20には、機種「ABC」と機種「DEF」が実行できる全てのコンテンツ、すなわち「天気」、「音声検索」、「ヒット曲」の3つのコンテンツが保存されている。
図1に戻ってコンテンツローカル配信システム1の説明を続ける。
【0016】
コンテンツローカル配信プログラム23Fは、サーバ10からコンテンツを取得し、車載機30からの要求に応じてコンテンツを提供するプログラムである。すなわち、インターネットなどの広域通信網を介さずに、ローカルネットワーク内でコンテンツを配信する。コンテンツローカル配信プログラム23Fは常時起動しており状況に応じて、機種登録処理、接続時処理、切断時処理、コンテンツ提供処理の4つの処理を行う。機種登録処理は、ユーザによる入力部24からの操作により開始される。接続時処理は、車載機30が携帯端末20に接続されると開始される。切断時処理は、車載機30による携帯端末20との接続が切断されると開始される。コンテンツ提供処理は、車載機30からコンテンツを要求されると開始される。各処理の詳細は後述する。
携帯端末20の入力部24は、複数のボタンから構成され、ユーザから入力を受け付ける。入力部24が受け付けたユーザから入力された情報は制御部21に出力される。表示部25は、液晶ディスプレイである。表示部25は、制御部21からの指令に基づき表示を行う。
【0017】
(車載機の構成)
車載機30は、制御部31と、携帯端末20と通信を行う通信部32と、記憶部33と、ユーザから入力を受け付ける入力部34と、表示部35とを備える。車載機30は、主に移動車両に搭載された状態で使用されるが、移動車両から取り外して使用することもできる。前述のとおり、車載機30には複数の機種が存在しており構成は同一ではない。以下に示す構成は全ての機種が共通で備える構成である。
【0018】
制御部31は、CPU、ROM、およびRAMを備える。ROMには後述するプログラムが保存されており、CPUがこれをRAMに展開して実行する。ROMには、当該車載機30の機種名を示す機種コードも保存されている。制御部31は、内部バス30Aにより通信部32、記憶部33、入力部34、および表示部35と接続される。
通信部32は、携帯端末20と直接通信を行う、ブルートゥース(登録商標)や無線LANに対応する通信モジュールである。通信部32は、携帯端末20との接続が確立された際に制御部31に通知する。制御部31は、通信部32から接続が確立された旨の通知を受信すると、後述するプログラムを起動して携帯端末20との通信を開始する。
【0019】
記憶部33はフラッシュメモリである。記憶部33は、携帯端末20から取得したコンテンツを一時的に保存するためのコンテンツ一時記憶領域33Aを備える。記憶部33には、Webブラウザ33Eが保存される。
車載機30の入力部34は、複数のボタンから構成され、ユーザから入力を受け付ける。入力部34が受け付けたユーザから入力された情報は、制御部31に出力される。表示部35は、液晶ディスプレイである。表示部35は、制御部31からの指令に基づき表示を行う。
車載機30は、電源が入れられるとWebブラウザ33Eを起動させる。すると、表示部35にメニュー画面が表示される。メニュー画面には、その車載機30が実行できるコンテンツが表示される。ユーザの入力部34の操作により、いずれかのコンテンツが選択されると、選択されたコンテンツに対応するURLが携帯端末20に送信される。携帯端末20はURLを受信すると、そのURLに対応するコンテンツが車載機30に送信される。車載機30に受信されたコンテンツは、コンテンツ一時記憶領域33Aに保存され、Webブラウザ33Eに実行される。
【0020】
(携帯端末がコンテンツを取得する3つのタイミング)
ユーザが車載機30を操作し、コンテンツの起動を選択すると携帯端末20を経由してサーバ10からコンテンツを取得することも可能である。しかし、携帯端末20とサーバ10との通信が不可能な場合もある。そこで、携帯端末20がサーバ10からあらかじめコンテンツをダウンロード、すなわち取得しておき、ユーザがコンテンツの起動を選択すると、携帯端末20に保存されたコンテンツを車載機30に送信する。
【0021】
ただし、携帯端末20の記憶領域には限りがあるのでサーバ10に保存されている全てのコンテンツを取得することは現実的ではない。すなわち、携帯端末20がサーバから取得するコンテンツを適切に選択する必要がある。
また、ユーザが車載機30を使用する直前に携帯端末20がコンテンツの取得を開始すると、携帯端末20によるコンテンツの取得が終了するまで当該コンテンツを実行できない。すなわち、携帯端末20がサーバ10から取得するタイミングを考慮する必要がある。
そこで本実施の形態では、以下に示す3つの状況で携帯端末20がサーバ10からコンテンツを取得する。これらの3つが、コンテンツローカル配信プログラム23Fが実行する機種登録処理、接続時処理、および切断時処理である。
【0022】
(1)機種登録時
ユーザがこれから使用する機種を携帯端末20に登録すると、携帯端末20はその機種が実行できるコンテンツの一覧を携帯端末20がサーバ10から取得する。そして、その一覧に記載されているコンテンツをサーバ10から取得する。
そのため、ユーザが車載機30を実際に使用する前に、当該車載機30が実行可能なコンテンツをあらかじめサーバ10から取得可能であり、ユーザの利便性を損なうことがない。
【0023】
(2)接続時
携帯端末20が車載機30と接続された際に、携帯端末20が通信により車載機30の機種情報を取得し、その機種が取得済みリスト23Dに記載されているか否かを判断する。記載されている場合には、その機種が実行できる全てのコンテンツがコンテンツ記憶領域23Aに保存されているので特段の処理を行わない。記載されていない場合には、その機種が実行できるコンテンツの一覧を携帯端末20がサーバ10から取得する。そして、その一覧に記載されているコンテンツをサーバ10から取得する。
ユーザが機種登録時に誤った機種を選択した場合や、機種登録を行っていなかった場合に有効である。
【0024】
(3)切断時
携帯端末20と車載機30との接続が切断された際に、これまでに接続した車載機30が実行できるコンテンツの一覧を携帯端末20がサーバ10から取得する。そして、その一覧に記載されているコンテンツをサーバ10から取得する。
携帯端末20と車載機30との接続が切断されるたびに、新たなコンテンツやバージョンアップしたコンテンツを取得できる。
上述した3つのいずれの場合においても、これから取得するコンテンツがコンテンツ記憶領域23Aに保存されている場合には、再度の取得を行わない。
【0025】
上述した3つの状況の動作例を示す。
(機種登録時の動作例)
ユーザが、入力部24を操作してコンテンツローカル配信プログラム23Fの「車載機の登録機能」を選択すると、コンテンツローカル配信プログラム23Fの機種登録処理が開始され、以下の処理が行われる。
携帯端末20がサーバ10に機種の一覧情報を要求する。サーバ10は、その要求に基づきたとえば図4に示すXML文章を携帯端末20に送信する。このXML文章において、MODEL_LISTタグの要素が機種の一覧を、MODELタグが1機種の情報を表す。機種ごとの情報として、機種名を表すnameタグと機種コードを表すcodeタグを備える。すなわち、図4の例では、「ABC」、「DEF」、「PQR」、「XYZ」、の4つの機種名が記載されている。これらの機種コードは、順番に「xx−abc」、「xx−def」、「xx−pqr」、「xx−xyz」である。
【0026】
携帯端末20は、取得したXML文章を解析し、表示部25に機種を選択するダイアログを出力する。携帯端末20は取得したXML文章を記憶部23に保存し、必要に応じて参照する。図5は、機種を選択するダイアログの一例を示す図である。このダイアログには、機種名の一覧と、入力部24への入力により移動する選択カーソルCが示される。
ユーザが入力部24を操作していずれかの機種名を選択すると、携帯端末20は、その機種名に対応する機種コードをサーバ10に送信する。サーバ10は、機種コードを受信すると機種データベース13Bを参照して、その機種コードに対応する機種が実行できるコンテンツの一覧を携帯端末20に送信する。機種データベース13Bは図2に示したものであり、ユーザが「DEF」を選択したとして以下説明を続ける。
【0027】
図6は、コンテンツの一覧を示すXML文章の一例を示す図である。このXML文章において、applicationsタグの要素がコンテンツの一覧を、appタグの要素が1つのコンテンツの情報を表す。コンテンツごとの情報として、コンテンツの名称を示すnameタグと、コンテンツが格納されている位置を示すurlタグと、そのコンテンツのバージョンを示すversionタグを備える。
【0028】
携帯端末20は、サーバ10から受信したコンテンツの一覧に記載されているコンテンツが、すでにコンテンツ記憶領域23Aに保存されているか否かを判断する。たとえばそれぞれのコンテンツを、コンテンツの名称とバージョン番号を結合させた文字列から構成されるフォルダに保存するルールの場合には、コンテンツ記憶領域23Aにその文字列からなるフォルダの有無を判断すればよい。
【0029】
たとえば、図6に示す1つ目のコンテンツである、名称「whether」、バージョン「3.2.6」は、「whether_3.2.6」という文字列のフォルダに格納されるので、このフォルダの有無を判断する。このフォルダがないと判断すると、コンテンツの一覧に記載されていたURLである「http://www.example.com/whether」からwhetherコンテンツを取得してコンテンツ記憶領域23Aに保存する。なお、「www.example.com」とは、サーバ10を指すホスト名である。
携帯端末20は、全てのコンテンツを保存すると、ユーザが選択した機種名を取得済みリスト23Dに記録する。
【0030】
(接続時の動作例)
短距離通信部22Bが車載機30と接続されると、コンテンツローカル配信プログラム23Fがこれを検出し、接続時処理を開始して以下の処理を行う。
まず、携帯端末20が車載機30から機種情報を取得する。この機種情報から接続した車載機30の機種は「PQR」であったとする。携帯端末20は、その機種が取得済みリスト23Dに掲載されているか否かを判断する。取得済みリスト23Dに図3の例に示すように「ABC」と「DEF」が掲載されていると、携帯端末20は接続した車載機30の機種が取得済みリスト23Dに掲載されていないと判断する。
【0031】
携帯端末20は、機種「PQR」の機種コードをサーバ10に送信し、機種「PQR」が実行できるコンテンツの一覧を取得する。サーバ10に保存されている機種データベース13Bが図2に示す例である場合には、その一覧には、「天気」、「音声検索」、「ニュース」の3つのコンテンツが記載される。
前述のように携帯端末20の取得済みリスト23Dには、「ABC」と「DEF」が掲載されているので、コンテンツ記憶領域23Aには、機種「ABC」と機種「DEF」が実行できるコンテンツがすでに保存されている。すなわちコンテンツ記憶領域23Aには「天気」、「音声検索」、「ヒット曲」、の3つのコンテンツが保存されている。
【0032】
携帯端末20は、すでにコンテンツ記憶領域23Aに保存されているコンテンツを除外してサーバ10からコンテンツを取得する。前述のように、コンテンツの同一性は、コンテンツの名称およびバージョンから判断される。すなわち、コンテンツ記憶領域23Aに保存されている「天気」、および「音声検索」のバージョンが、サーバ10から取得したコンテンツの一覧に記載されているバージョンと同一であれば、「ニュース」のみをサーバ10から取得する。その後、携帯端末20は接続した車載機30の機種名である「PQR」を取得済みリスト23Dに追加する。
【0033】
(切断時の動作例)
車載機30と携帯端末20との接続が切断されると、コンテンツローカル配信プログラム23Fがこれを検出し、切断時処理が開始して以下の処理を行う。
携帯端末20が、取得済みリスト23Dを読み込み、そこに記載されている機種に対応する機種コードをサーバ10に送信する。サーバ10に保存されている機種データベース13Bが図2に示す例である場合には、「ABC」と「DEF」に対応する機種コードを送信する。
サーバ10は、それぞれの機種コードに対応するコンテンツの一覧を携帯端末20に送信する。すなわち、本例では機種「ABC」が実行できるコンテンツの一覧と、機種「DEF」が実行できるコンテンツの一覧を送信する。
【0034】
携帯端末20は、受信した一覧に記載されているコンテンツのうち、コンテンツ記憶領域23Aに保存されていないコンテンツをサーバ10から取得する。たとえば、コンテンツ「天気」のバージョンが、コンテンツの一覧には「3.2.6」が記載され、コンテンツ記憶領域23Aには「3.2.2」が保存されていた場合には、両者は同一でないため携帯端末20はバージョン「3.2.6」のコンテンツ「天気」をサーバ10から取得する。
【0035】
(フローチャート)
以上説明した動作を行うコンテンツローカル配信プログラム23Fの機種登録処理、接続時処理、切断時処理、および車載機30の接続時における処理の詳細をフローチャートを使って説明する。
【0036】
(機種登録処理のフローチャート)
図7は、コンテンツローカル配信プログラム23Fの機種登録処理を表すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、制御部21のCPUである。
ステップS101では、サーバ10から機種リストを取得し、ステップS102に進む。
ステップS102では、ステップS101において取得した機種リストに基づき表示部25に機種の一覧を選択するダイアログを表示する。たとえば、前述の図5のダイアログである。次にステップS103に進む。
【0037】
ステップS103では、ユーザによる入力部24を用いた機種の選択があったか否かを判断する。選択があったと判断する場合はステップS104に進み、まだ選択されていないと判断する場合はステップS103に留まる。
ステップS104では、ユーザが選択した機種名に対応する機種コードをサーバ10に送信する。次にステップS105に進む。
ステップS105では、サーバ10からコンテンツの一覧を受信する。コンテンツの一覧はたとえば、前述の図6に示したXML文章である。本ステップにおいて受信したコンテンツの一覧にn個のコンテンツが記載されていたとする。次にステップS106に進む。
【0038】
ステップS106では、処理対象のコンテンツの番号を示す変数iに「1」を代入してステップS107に進む。
ステップS107では、コンテンツの一覧に記載されているi番目のコンテンツ名とバージョン番号を組み合わせた文字列のフォルダをコンテンツ記憶領域23Aに作成する。ステップS108に進む。
【0039】
ステップS108では、サーバ10からi番目のコンテンツを取得し、ステップS107において作成したフォルダに保存する。ステップS109に進む。
ステップS109では、変数iがコンテンツの一覧に記載されているコンテンツ数であるnと等しいか否かを判断する。等しいと判断する場合はステップS111に進み、等しくないと判断する場合はステップS110に進む。
ステップS110では、変数iに1を加算してステップS107に戻る。
ステップS111では、ユーザが選択した機種名を取得済みリスト23Dに記録して、機種登録処理を終了する。
【0040】
(車載機の接続検出時の処理)
図8は、車載機30が実行する接続検出時の動作を表すフローチャートである。車載機30により図8により動作が表されるプログラムが常に実行される。
以下に示す各ステップの実行主体は、制御部31のCPUである。
ステップS201では、新たに携帯端末20との接続が行われたか否かを判断する。新たな接続があると判断する場合はステップS202に進み、新たな接続がないと判断する場合はステップS201に留まる。
ステップS202では、制御部31のROMから機種コードを読み出してステップS203に進む。
ステップS203では、ステップS201において新たな接続を検出した携帯端末20に機種コードを送信し、図8のフローチャートを終了する。
【0041】
(接続時処理のフローチャート)
図9は、コンテンツローカル配信プログラム23Fの接続時処理の動作を表すフローチャートである。携帯端末20により、図9により動作が表される接続時処理が常に実行される。
以下に示す各ステップの実行主体は、制御部21のCPUである。
ステップS301において、短距離通信部22Bがいずれかの車載機30を示す機種コードを受信したか否かを判断する。受信したと判断する場合はステップS302に進み、受信していないと判断する場合はステップS301に留まる。
ステップS302において、記憶部23から取得済みリスト23Dを読み込み、ステップS303に進む。
【0042】
ステップS303において、ステップS301において受信した機種コードが取得済みリスト23Dに含まれるか否かを判断する。含まれると判断する場合は図9に示すフローチャートを終了し、含まれないと判断する場合はステップS304に進む。
ステップS304において、ステップS301において受信した機種コードをサーバ10に送信し、サーバ10からコンテンツの一覧を受信する。コンテンツの一覧はたとえば、前述の図6に示したXML文章である。本ステップにおいて受信したコンテンツの一覧にn個のコンテンツが記載されていたとする。次にステップS305に進む。
【0043】
ステップS305では、処理対象のコンテンツの番号を示す変数iに「1」を代入してステップS306に進む。
ステップS306では、コンテンツの一覧に記載されているi番目のコンテンツ名とバージョン番号を組み合わせた文字列のフォルダが、コンテンツ記憶領域23Aに存在するか否かを判断する。存在すると判断する場合はステップS309に進み、存在しないと判断する場合はステップS307に進む。
【0044】
ステップS307では、コンテンツの一覧に記載されているi番目のコンテンツ名とバージョン番号を組み合わせた文字列のフォルダをコンテンツ記憶領域23Aに作成する。ステップS308に進む。
ステップS308では、サーバ10からi番目のコンテンツを取得し、ステップS307において作成したフォルダに保存してステップS309に進む。
ステップS309では、変数iがコンテンツの一覧に記載されているコンテンツ数であるnと等しいか否かを判断する。等しいと判断する場合はステップS311に進み、等しくないと判断する場合はステップS310に進む。
【0045】
ステップS310では、変数iに1を加算してステップS306に戻る。
ステップS311では、ユーザが選択した機種名を取得済みリスト23Dに記録してステップS312に進む。ただし、すでに同一の機種名が取得済みリスト23Dに記録されている場合には記録しない。
ステップS312において、以下の図10を用いて動作を説明する切断時処理を起動し、接続時処理を終了する。
【0046】
(切断時処理のフローチャート)
図10は、コンテンツローカル配信プログラム23Fの切断時処理の動作を表すフローチャートである。このフローチャートにより動作が表される切断時処理は、図9のステップS312から起動される。
以下に示す各ステップの実行主体は、制御部21のCPUである。
ステップS401において、車載機30との通信が切断されたか否かを判断する。切断されたと判断する場合はステップS402に進み、切断されていないと判断する場合はステップS401に留まる。
【0047】
ステップS402において、記憶部23から取得済みリスト23Dを読み込み、ステップS403に進む。
ステップS403において、取得済みリスト23Dに記載されている全ての機種に対応する機種コードをサーバ10に送信し、サーバ10からそれぞれの機種に対応するコンテンツの一覧を受信する。本ステップにおいて受信したコンテンツの一覧に合計でn個のコンテンツが記載されていたとする。
【0048】
たとえば、図3の例に示すように取得済みリスト23Dに「ABC」と「DEF」という2つの機種名が記載されている場合は、それぞれに対応する機種コードをサーバ10に送信し、2つのコンテンツの一覧を受信する。図2に示す機種データベース13Bの例では、いずれの機種も2つのコンテンツを実行できるので、nは4となる。
次にステップS404に進む。
【0049】
ステップS404では、処理対象のコンテンツの番号を示す変数iに「1」を代入してステップS405に進む。
ステップS405では、コンテンツの一覧に記載されているi番目のコンテンツ名とバージョン番号を組み合わせた文字列のフォルダが、コンテンツ記憶領域23Aに存在するか否かを判断する。存在すると判断する場合はステップS409に進み、存在しないと判断する場合はステップS406に進む。
【0050】
ステップS406では、コンテンツの一覧に記載されているi番目のコンテンツ名とバージョン番号を組み合わせた文字列のフォルダをコンテンツ記憶領域23Aに作成する。ステップS407に進む。
ステップS407では、サーバ10からi番目のコンテンツを取得し、ステップS406において作成したフォルダに保存する。ステップS408に進む。
ステップS408では、変数iがコンテンツの一覧に記載されているコンテンツ数であるnと等しいか否かを判断する。等しいと判断する場合は切断時処理を終了し、等しくないと判断する場合はステップS409に進む。
ステップS409では、変数iに1を加算してステップS405に戻る。
【0051】
(コンテンツ提供処理)
車載機30からURLを受信すると、コンテンツローカル配信プログラム23Fは、コンテンツ提供処理を開始する。すなわち、URLにより表されるコンテンツをコンテンツ記憶領域23Aから読み出し、車載機30に送信する。
【0052】
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)コンテンツローカル配信システム1は、携帯端末20と、携帯端末20からコンテンツを取得して実行する車載機30と、携帯端末20と通信するサーバ10とを備える。携帯端末20は、コンテンツを保存するコンテンツ記憶領域23Aと、車載機30が実行可能なコンテンツをあらかじめサーバ10から取得しコンテンツ記憶領域23Aに保存するコンテンツ取得部(図7のステップS108、図9のステップS308、図10のステップS407)とを備える。
コンテンツローカル配信システム1をこのように構成したので、トンネル内を走行している場合など携帯端末20の長距離通信が不可能な状態でも、あらかじめコンテンツ記憶領域23Aにコンテンツを保存しているので、車載機30からのコンテンツ要求に応えることができる。
【0053】
(2)携帯端末20は、ユーザからの入力を受け付ける入力部24を備える。コンテンツ取得部(図7のステップS108、図9のステップS308、図10のステップS407)は、入力部24への入力に基づきサーバ10から取得するコンテンツを決定する。CPUそれらのコンテンツをサーバ10から取得し、コンテンツ記憶領域23Aに保存する。
そのため、携帯端末20を車載機30と接続する前に、あらかじめコンテンツをサーバ10から取得することができる。コンテンツの容量が大きいほどサーバ10からの取得に時間がかかるため、早期にコンテンツの取得を開始できることの利点が大きくなる。
【0054】
(3)車載機30は、携帯端末20との近距離通信が確立したことを検出する接続検出部、すなわち通信部32を備える。車載機30は、通信部32が通信の確立を検出すると当該車載機30に関する情報、すなわち機種コードを携帯端末20に送信する車載情報送信部(図8のステップS203)を備える。携帯端末20のコンテンツ取得部(図7のステップS108、図9のステップS308、図10のステップS407)は、車載機30から当該車載機30に関する情報、すなわち機種コードを受信すると、その機種コードをサーバ10に送信してその車載機30が実行できるコンテンツの一覧を取得し、その一覧に記載のコンテンツをサーバ10から取得するコンテンツとして決定する。そして、そのコンテンツをサーバ10から取得してコンテンツ記憶領域23Aに保存する。
携帯端末20と車載機30との通信が確立した時にコンテンツをサーバ10から取得するので、ユーザが事前に機種登録を行っていない場合や、誤った機種を登録していた場合でも、ユーザの手を煩わせることなくコンテンツをサーバ10から取得できる。
【0055】
(4)携帯端末20は、車載機30との通信が切断されたことを検出する切断検出部、すなわち短距離通信部22Bを備える。コンテンツ取得部は、切断検出部が切断を検出するとサーバ10からコンテンツを取得する。
コンテンツはしばしば新しいバージョンが公開されるが、携帯端末20の機種によっては自動的に通信を開始することが禁止されており、新しいバージョンのコンテンツを任意のタイミングで取得することができない。そのような制限が課されている携帯端末20であっても、携帯端末20と車載機30との接続が解除されたことをトリガーとして利用し、サーバ10からコンテンツを取得することができる。
【0056】
(5)コンテンツ取得部は、コンテンツ記憶領域23Aに保存されていないコンテンツのみをサーバ10から取得する。
そのため、同一のコンテンツを再度取得することがなく、サーバ10、携帯端末20、ネットワーク網Xのリソースを節約できる。コンテンツ名とバージョン番号の組み合わせによりコンテンツの同一性を判断することで、バージョンアップの際には異なるコンテンツと判断してサーバ10からそのコンテンツを取得できる。
【0057】
(変形例)
上述した第1の実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(1)機種データベース13Bを備えるサーバと、コンテンツ記憶領域13Aを備えるサーバは同一でなくてもよい。携帯端末20は、コンテンツを複数のサーバから取得してもよい。
(2)携帯端末20と車載機30との接続が切断された際に、直前に接続した機種が実行できるコンテンツのみをサーバ10から取得してもよい。この場合には、携帯端末20が車載機30と接続された際に当該車載機30から取得した機種名をRAMに一時的に保存し、切断時にRAMから機種名を読み出して、その機種が実行できるコンテンツをサーバ10から取得する。
【0058】
(3)コンテンツはWebブラウザ33Eを用いずに実行されてもよい。すなわち、制御部31のCPUから直接実行されるプログラム、いわゆるネイティブアプリでもよい。
(4)サーバ10と携帯端末20との通信は、LTE方式に限定されない。WiMAX(登録商標)方式、WCDMA(登録商標)方式、GSM(登録商標)方式をはじめとした、WAN(WideArea Network)に分類されるネットワークサービスで利用される無線通信方式である他の通信方式でもよい。
【0059】
(5)コンテンツにファームウエア等の更新用ファイルを含めてもよい。すなわち、ある機種の更新用ファイルが発行されると、更新用ファイルがサーバ10のコンテンツ記憶領域13Aに保存されるとともに機種データベース13Bにその更新用ファイルがコンテンツの1つとして記載される。そして、該当する機種である携帯端末20の切断時処理によりその更新ファイルがダウンロードされる。この更新ファイルは、次回以降に携帯端末20が車載機30と接続された際に、車載機30のアップデートに使用することができる。
【0060】
(6)携帯端末20が取得するコンテンツは、携帯端末20の位置に応じて異なってもよい。すなわち、サーバ10は、コンテンツを取得するためにアクセスした携帯端末20から緯度経度などの位置情報を取得し、その位置情報に対応したコンテンツを携帯端末20に送信してもよい。たとえば、地域の特産品を紹介するコンテンツであれば、携帯端末20が存在する都道府県およびその隣接都道府県の特産品の情報を紹介するコンテンツとする。
【0061】
(7)機種登録処理は、ユーザによる入力部24の操作以外により開始されてもよい。たとえば、携帯端末20にコンテンツローカル配信プログラム23Fがインストールされると、機種登録処理が開始されてもよい。
【0062】
(変形例1)
第1の実施の形態では、携帯端末20と車載機30との通信が確立すると、車載機30がこれを検出して機種コードを携帯端末20に送信した。しかし、通信の確立を携帯端末20が検出し、車載機30に機種コードの送信を要求してもよい。すなわち、携帯端末20の制御部21が短距離通信部22Bから通信が確立した旨の信号を受信すると、コンテンツローカル配信プログラム23Fが車載機30へ機種コードを要求する通信を行ってもよい。
【0063】
さらに、携帯端末20は車載機30に機種コードの送信を要求した後に、図9により動作が表されるコンテンツローカル配信プログラム23Fの接続時処理を開始してもよい。すなわち、第1の実施の形態とは異なり接続時処理を常時実行しなくてもよい。この例では、車載機30は、携帯端末20からの機種コードの要求に応じて、制御部31のROMに保存されている機種コードを携帯端末20に送信する。送信された機種コードは、短距離通信部22Bを介してコンテンツローカル配信プログラム23Fが受信する。
前述のとおり、図9により動作が表されるコンテンツローカル配信プログラム23Fの接続時処理が実行されているので、車載機30から機種コードを受信すると第1の実施の形態と同様の処理を行う。
【0064】
この変形例1によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)携帯端末20は、車載機30との近距離通信が確立したことを検出する接続検出部、すなわち短距離通信部22Bを備える。携帯端末20は、短距離通信部22Bが通信の確立を検出すると車載機30から当該車載機30に関する情報、すなわち機種コードを取得する車載機情報取得部、すなわちコンテンツローカル配信プログラム23Fを備える。
コンテンツ取得部(図7のステップS108、図9のステップS308、図10のステップS407)は、車載機情報取得部が車載機30に関する情報、すなわち機種コードを取得すると機種コードに基づきサーバ10から取得するコンテンツを決定し、そのコンテンツをサーバ10から取得してコンテンツ記憶領域23Aに保存する。
車載機30は携帯端末20から要求された後に機種コードを送信するようにしたので、携帯端末20は接続処理を常時実行する必要がなく、バッテリー消費を抑制することができる。
【0065】
(第2の実施の形態)
図11を参照して、本発明によるコンテンツローカル配信システム1の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、個別の車載機30ごとに実行可能なコンテンツが異なる点で、第1の実施の形態と異なる。たとえば、車載機30は機種ごとに実行可能なコンテンツに加えて、個別に契約した有料コンテンツを実行できる。
【0066】
(構成)
図11は、第2の実施の形態におけるコンテンツローカル配信システム1の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態における構成に加えて、サーバ10が購入データベース13Cを備える点が主に異なる。また、後述するように、携帯端末20のコンテンツローカル配信プログラム23Fの動作も異なる。車載機30の制御部31のROMには、それぞれの車載機30を識別する識別子が保存される。携帯端末20の取得済みリスト23Dには、機種情報に加えて識別子も保存される。
【0067】
購入データベース13Cには、コンテンツの使用契約に基づき、いずれの車載機30がどの有料コンテンツを実行できるかを示す情報が保存されている。換言すると、購入データベース13Cには、車載機30の識別子ごとに有料コンテンツの実行可否が記録されている。サーバ10は、携帯端末20から車載機30の識別子を受信すると購入データベース13Cを参照し、その識別子を有する車載機30が実行できる有料コンテンツの一覧をその携帯端末20に送信する。携帯端末20に送信する有料コンテンツの一覧には、図6に示したようにそのコンテンツが格納されているネットワーク上の位置の情報も含まれる。
以下では、第1の実施の形態において説明していたコンテンツを、上記の有料コンテンツと区別するために「無料コンテンツ」と呼ぶ。
【0068】
(コンテンツローカル配信プログラム)
コンテンツローカル配信プログラム23Fは、第1の実施の形態で示した動作に加えて以下の動作を行う。
(1)機種登録時
携帯端末20は、表示部25に機種の一覧を表示するとともに、車載機30の識別子の入力欄を表示する。ユーザが車載機30の識別子を入力すると、携帯端末20はその識別子をサーバ10に送信し、その車載機30が実行できる有料コンテンツの一覧を取得する。携帯端末20は、取得した一覧に記載されている有料コンテンツを無料コンテンツと同様に順次取得する。
【0069】
(2)接続時
携帯端末20は車載機30と接続された際に、車載機30の機種情報に加えて識別子を取得する。携帯端末20はその識別子をサーバ10に送信し、その車載機30が実行できる有料コンテンツの一覧を取得する。携帯端末20は、取得した一覧に記載されている有料コンテンツを無料コンテンツと同様に順次取得する。また、その識別子を取得済みリスト23Dに保存する。
【0070】
(3)切断時
携帯端末20と車載機30との接続が切断された際に、取得済みリスト23Dに保存されている識別子を送信し、送信した識別子に対応する車載機30が実行できる有料コンテンツの一覧を取得する。携帯端末20は、取得した一覧に記載されている有料コンテンツを無料コンテンツと同様に順次取得する。
【0071】
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)携帯端末20は、ユーザから車載機30の識別子の入力を受け付ける入力部24を備える。携帯端末20は、入力された識別子をサーバ10に送信し、サーバ10から当該車載機30が実行できる有料コンテンツの一覧を取得し、その一覧に掲載されたコンテンツをサーバ10から取得してコンテンツ記憶領域23Aに保存する。
(2)携帯端末20は、車載機30から当該車載機30の識別子、すなわち車載機30に関する情報を取得する。携帯端末20は、入力された識別子をサーバ10に送信し、サーバ10から当該車載機30が実行できる有料コンテンツの一覧を取得し、その一覧に掲載されたコンテンツをサーバ10から取得してコンテンツ記憶領域23Aに保存する。
そのため携帯端末20は、機種に共通する無料コンテンツだけでなく、契約したことにより特定の車載機30だけが実行できる有料コンテンツもあらかじめ取得することができる。
【0072】
上述した第2の実施の形態を以下のように変形してもよい。
(変形例2)
携帯端末20は有料コンテンツの一覧を車載機30から取得してもよい。すなわち、車載機30と携帯端末20とが接続された際に、車載機30に保存されているコンテンツの一覧を携帯端末20が取得してもよい。
この場合は、その車載機30との接続が切断されたことを短距離通信部22Bが検出すると、以下の処理を行う。携帯端末20がサーバ10にそれらコンテンツの新しいバージョンの有無を問い合わせ、新しいバージョンがある場合はサーバ10から取得する。
【0073】
この変形例2によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)携帯端末20は、車載機30から当該車載機30に保存されているコンテンツ、換言すれば当該車載機30が実行可能なコンテンツ、すなわち車載機30に関する情報を取得する。携帯端末20は、これらのコンテンツをサーバ10から取得するコンテンツとして決定する。
ただし、携帯端末20が車載機30から取得するコンテンツの情報は、有料コンテンツおよび無料コンテンツでもよいし、有料コンテンツのみでもよい。有料コンテンツのみの場合には、機種名をあわせて取得してもよい。
【0074】
(変形例3)
第2の実施の形態では簡便な説明のために「有料コンテンツ」と命名したが、そのコンテンツは有料でなくてもよい。すなわち、無料のコンテンツであっても、ユーザが選択したコンテンツを第2の実施の形態における「有料コンテンツ」と同様に扱う。車載機30のユーザがあらかじめコンテンツを取捨選択し、ユーザが選択したコンテンツを当該車載機30の識別子と関連付けて購入データベース13Cに保存する。換言すれば、機種ごとに必須のコンテンツを機種データベース13Bに記載し、車載機30ごとにユーザにより選択されたコンテンツを購入データベース13Cに保存してもよい。
【0075】
上述した実施形態および変形例を、それぞれ組み合わせてもよい。
上記では、実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1 … コンテンツローカル配信システム
10 … サーバ
20 … 携帯端末
22A … 長距離通信部
22B … 短距離通信部
23A … コンテンツ記憶領域
23D … 取得済みリスト
23F … コンテンツローカル配信プログラム
24 … 入力部
30 … 車載機
32 … 通信部
33A … コンテンツ一時記憶領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11