(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の中空コネクタの第1の本体端部と前記第2の中空コネクタの第1の本体端部との間に介在する、少なくとも1つの剥離ストリップを備える取り外し可能な作動防止アセンブリをさらに備え、前記第1の中空コネクタ本体および前記第2の中空コネクタ本体が前記第1の位置で互いに接触するとき、前記作動防止アセンブリが、存在する場合には、前記コネクタアセンブリの前記作動位置が形成されることを防止し、取り外された場合には、前記コネクタアセンブリの前記作動位置が形成されることを可能にする、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
前記第1の中空コネクタ本体および前記第2の中空コネクタ本体が前記第1の位置で互いに接触するとき、前記第1の作動防止サブアセンブリおよび前記第2の作動防止サブアセンブリが互いに組み合わされる、請求項4に記載のコネクタアセンブリ。
ステップ(a)の後であってステップ(b)の前に、前記第1の中空コネクタの第1の本体端部と前記第2の中空コネクタの第1の本体端部との間に介在する、少なくとも1つの剥離ストリップを備える作動防止アセンブリを取り外すステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】第1の位置で互いに接触する第1および第2の中空コネクタ本体と、コネクタ本体の間に介在する取り外し可能な作動防止アセンブリとを備える、コネクタアセンブリの実施形態の断面図である。
【
図2A】
図1Aに示すコネクタアセンブリの実施形態の断面図であり、作動防止アセンブリが取り外され、コネクタ本体が第2の位置(作動位置)にあり、第1の弾性変形可能なシールが第1の中空コネクタ本体に接して封止し、第2の弾性変形可能なシールが第2の中空コネクタ本体に接して封止している。
【
図2B】
図2Aに示すコネクタアセンブリの斜視図であり、アライメントインジケータを含む外部表面を含む本体カバーをも示し、第1および第2のアライメントインジケータが整列しており、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が第2の(作動)位置にあることを示している。
【
図3】タブおよび剥離可能なストリップを備える作動防止アセンブリの斜視図である。
【
図4】中空コネクタ本体の第1の端面図であり、弾性変形可能なシールを収容する溝、中空コネクタ本体と一体的に形成され、スロットを含むラグおよびランプを備えるロック機構、および中空コネクタ本体の第1の端部にある少なくとも1つの凹部(2つの凹部として図示してある)を備える、作動防止アセンブリと係合するためのアライメント装置の構成要素をも示している。
【
図5A】作動防止タブの表面上の凸部(2つの形状または種類の凸部として図示してある)を備える、アライメント装置の別の構成要素の拡大斜視図を示し、凸部は中空コネクタ本体の第1の端部にある凹部と係合可能であり、作動防止アセンブリの表面を中空コネクタの第1の本体端部に組み合すことを可能にする。
【
図5B】アライメント装置を介して中空コネクタ本体の第1の端部に係合した作動防止タブを示す。
【
図6】分離した第1および第2の中空コネクタ本体と、それぞれの中空コネクタ本体に係合した第1および第2の作動防止サブアセンブリとを示し、各サブアセンブリは、凸部および凹部を備えるサブアセンブリキーイング装置を含み、第1および第2の中空コネクタ本体が第1の位置で互いに接触する場合に、サブアセンブリを互いに組み合すことを可能にする。
【
図7A】コネクタアセンブリ(本体カバーなし)の斜視図を示し、一方の中空コネクタ本体のロック機構のランプが、他方の中空コネクタ本体のロック機構のラグのスロットに係合することを示している。
【
図7B】
図7AのB部に示すコネクタアセンブリの拡大部分斜視図であり、コネクタ本体の少なくとも1つが第1の位置から第2の位置に動くときに、他方の中空コネクタ本体のロック機構のラグのスロットに係合するランプを備える、一方の中空コネクタ本体のロック機構を示している。
【
図8】コネクタアセンブリの実施形態の斜視図であり、アライメントインジケータを含む外部表面を含む本体カバーをも示し、第1および第2のアライメントインジケータが第1の位置にあり、整列していない。
【
図9A】第1の中空コネクタ本体、および第1の中空コネクタ本体カバー、第1の作動防止サブアセンブリの分解図、ならびに開封ストリップを含む第1のキャップを示す。
図9Bと合わせて、コネクタアセンブリの実施形態の分解図を示す。
【
図9B】第2の中空コネクタ本体、および第2の中空コネクタ本体カバー、第2の作動防止サブアセンブリの分解図、ならびに開封ストリップを含む第2のキャップを示す。
図9Aと合わせて、コネクタアセンブリの実施形態の分解図を示す。
【
図10】代表的なバイオリアクタまたはバイオプロセスユニットに接続されたコネクタアセンブリの実施形態の例示的な複数の可能な接続を示し、異なるコネクタアセンブリを異なる接続に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0021]本発明の実施形態によれば、流体接続を行うためのコネクタアセンブリが提供され、このコネクタアセンブリは、第1の中空コネクタ本体と、第2の中空コネクタ本体とを備え、(a)第1の中空コネクタ本体は、中央アパーチャおよび中央アパーチャを取り囲むリップを有する第1の弾性変形可能なシールと、第1の中空コネクタ本体と一体的に形成された第1のロック機構であって、スロットを含む少なくとも1つのラグおよび少なくとも1つのランプを備える第1のロック機構と、第1の中空コネクタの第1の本体端部および第1の中空コネクタの第2の本体端部とを備え、(b)第2の中空コネクタ本体は、中央アパーチャおよび中央アパーチャを取り囲むリップを有する第2の弾性変形可能なシールと、第2の中空コネクタ本体と一体的に形成された第2のロック機構であって、スロットを含む少なくとも1つのラグおよび少なくとも1つのランプを備える第2のロック機構と、第2の中空コネクタの第1の本体端部および第2の中空コネクタの第2の本体端部とを備える、第2の中空コネクタ本体とを備え、(i)第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体は、第1の位置で互いに接触し、続いて一緒にひねられるときに、作動位置を含む第2の位置で、第1の弾性変形可能なシールが第1の中空コネクタ本体に接して封止し、第2の弾性変形可能なシールが第2の中空コネクタ本体に接して封止する。
【0010】
[0022]別の実施形態では、流体接続を行うための方法が提供されており、この方法は、(a)第1の位置において、第1の中空コネクタ本体を設置するステップであって、第1の中空コネクタ本体が、中央アパーチャおよび中央アパーチャを取り囲むリップを有する第1の弾性変形可能なシールと、第1の中空コネクタ本体と一体的に形成された第1のロック機構であって、スロットを含む少なくとも1つのラグおよび少なくとも1つのランプを備える第1のロック機構と、第1の中空コネクタの第1の本体端部および第1の中空コネクタの第2の本体端部とを備え、第2の中空コネクタ本体と接触し、第2の中空コネクタ本体が、中央アパーチャおよび中央アパーチャを取り囲むリップを有する第2の弾性変形可能なシールと、第2の中空コネクタ本体と一体的に形成された第2のロック機構であって、スロットを含む少なくとも1つのラグおよび少なくとも1つのランプを備える第2のロック機構と、第2の中空コネクタの第1の本体端部および第2の中空コネクタの第2の本体端部とを備えるステップと、(b)作動位置を含む第2の位置で、第1のロック機構が第2のロック機構に係合し、第1の弾性変形可能なシールが第1の中空コネクタ本体に接して封止し、第2の弾性変形可能なシールが第2の中空コネクタ本体に接して封止するように、第1の中空コネクタ本体および/または第2の中空コネクタ本体をひねるステップとを備える。
【0011】
[0023]この方法の実施形態は、ステップ(a)の後であってステップ(b)の前に、第1の中空コネクタの第1の本体端部と第2の中空コネクタの第1の本体端部との間に介在する、少なくとも1つの剥離ストリップを備える作動防止アセンブリを取り外すステップをさらに備えることができる。
【0012】
[0024]本発明のさらに別の実施形態は、流体接続を行うためのコネクタアセンブリで使用するためのコネクタ本体を提供し、このコネクタ本体は、中空コネクタ本体であって、中央アパーチャおよび中央アパーチャを取り囲むリップを有する弾性変形可能なシールと、中空コネクタ本体と一体的に形成されたロック機構であって、スロットを含む少なくとも1つのラグおよび少なくとも1つのランプを備えるロック機構と、中空コネクタの第1の本体端部および中空コネクタの第2の本体端部と、少なくとも1つの凹部および/または少なくとも1つの凸部を備える作動防止アセンブリ係合部とを備える、中空コネクタ本体と、少なくとも1つの剥離ストリップと、少なくとも1つの凹部および/または少なくとも1つの凸部とを備え、少なくとも1つの凹部および/または少なくとも1つの凸部が中空コネクタ本体の作動防止アセンブリ係合部に係合される、取り外し可能な作動防止アセンブリと、中空コネクタ本体に係合された取り外し可能なキャップであって、取り外し可能な作動防止アセンブリが、キャップと中空コネクタの第1の本体端部との間に介在し、キャップが中空コネクタの第1の本体端部を覆う、取り外し可能なキャップとを備える。
【0013】
[0025]コネクタアセンブリの実施形態では、コネクタアセンブリは、第1の中空コネクタの第1の本体端部と第2の中空コネクタの第1の本体端部との間に介在する、少なくとも1つの剥離ストリップを備える取り外し可能な作動防止アセンブリをさらに備え、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が第1の位置で互いに接触するとき、作動防止アセンブリが、存在する場合には、コネクタアセンブリの作動位置が形成されることを防止し、取り外された場合には、コネクタアセンブリの作動位置が形成されることを可能にする。
【0014】
[0026]一実施形態では、作動防止アセンブリが、第1の中空コネクタの第1の本体端部に面する第1の表面と、第2の中空コネクタの第1の本体端部に面する第2の表面とを備え、コネクタアセンブリが、作動防止アセンブリを第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体に組み合すためのアライメント装置をさらに備え、アライメント装置が凸部および凹部を備え、作動防止アセンブリの第1および第2の表面、第1の中空コネクタの第1の本体端部、および第2の中空コネクタの第1の本体端部が、それぞれ少なくとも1つの凸部および/または少なくとも1つの凹部を有し、それにより、作動防止アセンブリの第1の表面が第1の中空コネクタの第1の本体端部に組み合わされ、作動防止アセンブリの第2の表面が第2の中空コネクタの第1の本体端部に組み合わされる。
【0015】
[0027]必要に応じて、作動防止アセンブリは、作動防止アセンブリの第1の表面と、第1の剥離ストリップとを備える、第1の作動防止サブアセンブリと、作動防止アセンブリの第2の表面と、第2の剥離ストリップとを備える、第2の作動防止サブアセンブリと
を備える。いくつかの実施形態では、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が第1の位置で互いに接触するとき、第1の作動防止サブアセンブリおよび第2の作動防止サブアセンブリが互いに組み合わされる。
【0016】
[0028]コネクタアセンブリの実施形態では、第1の中空コネクタ本体が、第1のアライメントインジケータをさらに備える第1のコネクタ外面を備え、第2の中空コネクタ本体が、第2のアライメントインジケータをさらに備える第2のコネクタ外面を備え、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が作動位置にあるとき、第1のアライメントインジケータおよび第2のアライメントインジケータが整列する。
【0017】
[0029]好ましい実施形態では、コネクタアセンブリはジェンダーレスコネクタアセンブリを備え、コネクタは「オス」でも「メス」でもない。
【0018】
[0030]他の実施形態では、流体システムが提供され、このシステムは、コネクタアセンブリの1つまたは複数のコネクタ本体に接続されたバイオプロセスユニットを備える。例えば、流体システムは、バイオプロセスユニットと流体接続したコネクタアセンブリの実施形態を含み、バイオプロセスユニットが、少なくとも1つのポートを含む少なくとも1つの壁および内部容積を有し、インペラを収容する、バイオコンテナを備え、第1および第2の中空コネクタ本体の1つがポートと流体連通する。
【0019】
[0031]本発明の実施形態は、シングルユース技術(SUT)用途に特に好適である。コネクタアセンブリは、ジェンダーレスコネクタアセンブリであること、すなわち、オスメス接続を必要としないことが好ましい。好適には、任意のコネクタ本体は、任意の他のコネクタ本体に接続することができる。さらに、第1および第2の中空本体は同一とすることができ、したがって、製造コストを下げることができる。必要に応じて、コネクタ本体は色分けすることができ(例えば、中空本体に取り付けた着色カバーを用いて)、システムのカスタマイズおよび識別を可能にし、これにより、複数接続ミス(例えば、バイオリアクタは、流体入口ポート、排水ポート、サンプリングポート、ベントポートなどの、複数の接続部を含むことができる)を含め、接続ミスを減少させることができ、色が様々な接続のための視覚表示ガイドを提供することができる。
【0020】
[0032]次に、本発明の構成要素のそれぞれについて、以下により詳細に説明し、同一の構成要素は同一の参照符号を有する。
【0021】
[0033]本発明を具体化するコネクタアセンブリは、様々な方法で構成することができ、多くの異なる例の1つを
図1Aおよび
図1Bに示す。例示的なコネクタアセンブリ1000は、第1および第2の中空コネクタ本体100,200を備え、各コネクタ本体100,200は、それぞれ、第1および第2の端部101,106;201,206を有し、第1のコネクタ本体の第1の端部101は、縁119と、面120と、中央開口121とを有し、第2のコネクタ本体の第1の端部201は、縁219と、面220と、開口221とを有する。各面は、開口121,221を同心円状に取り囲む溝122,222を含み、弾性変形可能なシール130,230が中央アパーチャ131,231を有し、リップ132,232が中央アパーチャを取り囲む。
【0022】
[0034]コネクタ本体100,200は、それぞれのロック機構(第1のロック機構150、第2のロック機構250)により(
図2A、
図4、
図7を参考にする)、その第1の端部101,201で互いに連結するものとしてよく、それぞれのロック機構は、スロット152,252およびガイド153,253を含む、面の上方に延びるラグ151,251と、面の下方に延びるランプ155,255とを備える。いくつかの実施形態では、ロック機構は、それぞれラグ上のガイド153,253と、スプリングアーム159,259とを含む。
図2A、
図4、および
図7に示す実施形態では、第1のコネクタ本体は、ラグ151A,151B、スロット152A,152B、ガイド153A,153B、ランプ155A,155B、およびスプリングアーム159A,159Bを含む、第1のロック機構150A,150Bを含み、第2のコネクタ本体は、ラグ251A,251B、スロット252A,252B、ガイド253A,253B、ランプ255A,255B、およびスプリングアーム259A,259Bを含む、第2のロック機構250A,250Bを含む。ロック機構は、本体と一体的に形成され、したがって、本体が第1の位置から第2の位置に動く場合に、本体の残りの部分と別々に動くことはない。
【0023】
[0035]以下により詳細に述べるように(例えば、
図2A、
図2B、および
図7に示すように)、作動防止アセンブリ500を取り外した後、一方の中空コネクタ本体のロック機構のランプが他方の中空コネクタ本体のロック機構のラグのスロットに係合するように、中空コネクタ本体の一方または両方が、第1の位置から、中空本体が第2の(作動)位置に来るまで、回転することができる。一旦本体が作動位置に来ると、コネクタ本体の内部が、好ましくは外部汚染がない無菌状態で、同軸状に整列した開口121,221を介して互いに流体連通する。
【0024】
[0036]任意で、
図7Aおよび
図7Bに示すように、(a)ランプの表面と、ランプの表面に接触することになるスロットの表面とが、初期角度を有し、次いで水平になり、それにより、ラグが水平面で止まり、コネクタ本体が作動位置にあるときに、シールの本体に所望量の圧力を与え、および/または、(b)特に
図4および
図5Bに示すように、ロック機構は、ラグガイド153(153A,153B),253(253A,253B)によって撓むように屈曲し、ラグが通過すると、好ましくは触知式および/または可聴式の「クリック音」を与えながら、元に戻って、ラグを作動位置に保持することを可能にする、スプリングアーム159(159A,159B),259(259A,259B)を有する。
図4を参考にすると、「A」および「B」は、スプリングアームが、触知式および/または可聴式の「クリック音」を与えながら、屈曲後に元に戻った場所を示す。
【0025】
[0037]
図1に示すコネクタアセンブリ1000の実施形態は、第1の中空コネクタの第1の本体端部と第2の中空コネクタの第1の本体端部との間に介在する、(第1の中空コネクタの第1の本体端部に面する)第1の表面511および(第2の中空コネクタの第1の本体端部に面する)第2の表面512を有するタブ501と、剥離ストリップ520とを備える、取り外し可能な作動防止アセンブリ500をも含み、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が第1の位置で互いに接触するとき、作動防止アセンブリは、存在する場合には、コネクタアセンブリの作動位置が形成されることを防止し、取り外された場合には(
図2に示すように)、コネクタアセンブリの作動位置が形成されることを可能にする。必要に応じて、タブはプルリングを含むことができる。
【0026】
[0038]いくつかの実施形態では、コネクタアセンブリは、作動防止アセンブリを第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体に組み合すためのアライメント装置を備え、アライメント装置は凸部および凹部を備え、作動防止アセンブリの第1および第2の表面、第1の中空コネクタの第1の本体端部、および第2の中空コネクタの第1の本体端部は、それぞれ少なくとも1つの凸部および/または少なくとも1つの凹部を有し、それにより、作動防止アセンブリの第1の表面は第1の中空コネクタの第1の本体端部に組み合わされ、作動防止アセンブリの第2の表面は第2の中空コネクタの第1の本体端部に組み合わされる。
【0027】
[0039]例えば、
図3、
図4、
図5A、および
図5Bに示す実施形態では、コネクタアセンブリは、第1の中空コネクタ本体の第1の端部101にある凹部801および第2の中空コネクタ本体の第1の端部201にある凹部802(図示の凹部は、それぞれ2つのスロット801A,801B;802A,802Bを有するように示される)と、凹部801に係合可能な、作動防止タブ501の第1の表面511上の凸部810(2つのスナップフック810’およびピン810”を有するように示される)と、凹部802に係合可能な、作動防止タブ501の第2の表面512にある凸部811(2つのスナップフック811’(801Bに係合可能)およびピン811”(802Bに係合可能)を有するように示される)とを含む、アライメント装置800をさらに備える。ピンを含むいくつかの実施形態では、ピンの凹部との係合が、サブアセンブリがそれぞれの中空本体と係合する場合、さらに屈曲/運動を低減する。
【0028】
[0040]いくつかの実施形態では、例えば
図3および
図6に示すように、作動防止アセンブリ500は、第1の表面511を含むサブアセンブリタブ501A、および第1の剥離ストリップ520Aを備える、第1の作動防止サブアセンブリ500Aと、第2の表面512を含むサブアセンブリタブ501B、および第2の剥離ストリップ520Bを備える、第2の作動防止サブアセンブリ500Bとを備える。必要に応じて、各サブアセンブリは、少なくとも1つの凸部および少なくとも1つの凹部を備えるキーイング装置を備えることができ、したがって、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が第1の位置で接触するとき、第1の作動防止サブアセンブリおよび第2の作動防止サブアセンブリは互いに組み合わされる。例えば、
図4および
図5Bに示すように、サブアセンブリタブ501Aは、凸部551Aおよび凹部552Aを備えるキーイング装置550Aを含む第2の表面521Aを有し、サブアセンブリタブ501Bは、凸部551Bおよび凹部552Bを備えるキーイング装置550Bを含む第2の表面522Bを有し、凸部551Aは凹部552Bに組み合うことができ、凸部551Bは凹部552Aに組み合うことができる。好適には、これにより、操作者が、タブ501A,501Bの一方または両方、および/または剥離可能なストリップ520A,520Bの一方または両方を引っ張り、作動防止アセンブリをコネクタアセンブリから取り外すことが可能になり、その結果、中空コネクタ本体を作動位置に配置することができる。
【0029】
[0041]コネクタ本体の内部の無菌性を高めるため、剥離ストリップ(シール層)は、コネクタ本体の第1の端部にある開口を覆うように配置することが好ましい。剥離ストリップは様々に構成されてもよい。典型的には、剥離ストリップは、作動防止アセンブリタブおよび/または中空コネクタ本体の面に接合(例えば、溶接、捕捉、または固定)される。剥離ストリップは、それぞれのサブアセンブリタブおよび中空コネクタ本体の面に接合される(シールを被覆し、シールリップに接触もする)ことが好ましい。多くの実施形態では、剥離ストリップは、シールに接合されることなく、面シールの全てまたは少なくとも一部を被覆してもよい。例えば、剥離ストリップは、少なくとも開口に最も近いシールを完全に被覆してもよい。剥離ストリップは、シール自体に接合することはできないが、各シールを取り囲む面の表面に接合されてもよい。
【0030】
[0042]剥離ストリップは、生物学的汚染物質を含め、汚染物質の通過に抵抗する不浸透性材料または浸透性材料から作られてもよい。これらの材料としては、エラストマーシート、高分子フィルム、およびアルミホイルなどの金属箔があるが、これらに限定されず、いずれも補強材料をさらに含んでよい。さらに、剥離ストリップは、殺生物剤でコーティングしてもよく、かつ/または殺生物剤を含浸させてもよい。好ましくは、剥離ストリップは無菌多孔質膜または微孔質膜であり、オートクレーブ滅菌中に蒸気を通し、より好ましくは、約60Nの最小引張強度を有する。
【0031】
[0043]例えば、ガスケット、弾性シール部材、またはOリングを含め、多数のシールのいずれかを面上に設けてもよい。シールは、軟質ゴムまたは熱可塑性エラストマー(TPE)(例えば、ショア硬度約50〜約65)を備えることが好ましい。
図1Aおよび
図2Aに示すように、可撓性シールリップは、作動防止アセンブリを取り外したときに、環境汚染物質がコネクタアセンブリに入るのを防ぐ。リップは屈曲することおよびしなることができるので、剥離ストリップはより少ない力で取り外しができ、リップは隙間を素早く閉じる。
図2Aに示すように、中空本体を作動位置に動かす(例えば、ひねる)とき、可撓性リップ(細いことが好ましい)は、邪魔にならないように各中空本体の凹部123,223に素早く折りたため、リップおよびシール本体(シールロゼンジ)の両方が互いに接触して、より強固な面シールを提供し、ロゼンジ間の接触は、対面シールを提供して、増加圧力(例えば、約4bargまでの圧力)下であっても流体漏出を防止する。
【0032】
[0044]必要に応じて、
図1B、
図2B、
図8、
図9A、および
図9Bに示すように、第1の中空コネクタ本体は、第1のアライメントインジケータ190をさらに備える、第1のコネクタ外面175(第1の中空コネクタ本体上のカバー180の一部として図示してある)を備え、第2の中空コネクタ本体は、第2のアライメントインジケータ290をさらに備える、第2のコネクタ外面275(第2の中空コネクタ本体上のカバー280の一部として図示してある)を備え、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が第1の位置にあるとき(
図8)、第1のアライメントインジケータおよび第2のアライメントインジケータは整列せず、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体が第2の(作動)位置にあるとき、第1のアライメントインジケータおよび第2のアライメントインジケータは整列する(
図2B)。
【0033】
[0045]剥離ストリップの不用意な取り外しまたは剥離ストリップへの損傷を防止するため、各コネクタ本体は、剥離ストリップの少なくとも実質的な部分およびコネクタ本体の第1の端部を覆う、取り外し可能なキャップをさらに備えてもよい。キャップは、例えば、摩擦嵌めまたはスナップ嵌めにより、第1の端部でコネクタ本体に嵌め込むことができ、任意の多種多様な形状を有してもよい。例えば、
図9Aおよび
図9Bに示すように、各キャップ600,700は、剥離ストリップの少なくとも一部を保護する剛性の上面601,701と、コネクタ本体100,200の縁119,219に沿って嵌合するスカート602,702とを有してもよい。キャップ600,700は、スカートの一部としての、またはスカート602,702の下方に軸方向に延びる、ハンドル610,710をも含むことができる。好ましくは、
図9Aおよび
図9Bに示すように、キャップは、開封ストリップハンドル616,716を有する開封ストリップ615,715を含み、操作者が開封ストリップハンドルを把持して、開封ストリップを破ることを可能にし、キャップをより簡単にコネクタ本体から取り外すことを可能にする。剥離ストリップ520(520A,520B)は、ハンドル610,710下で軸方向に曲がってよく、ハンドルは、剥離ストリップ520(520A,520B)の全てまたは少なくとも一部に沿って延びてもよい。ハンドル、開封ストリップ、および/またはハンドル付開封ストリップは、コネクタ本体100,200からキャップ600,700を外すために用いてよく、作動防止アセンブリタブ501および/または剥離ストリップの不用意な操作を防止してもよい。
【0034】
[0046]コネクタアセンブリの構成要素は、当技術分野で知られているように滅菌(例えば、オートクレーブ滅菌、ガンマ線照射など)することができる。
【0035】
[0047]中空本体の第2の端部は、当技術分野で知られているように、例えば、ホース、パイプ、または他の導管を介して、流体システムおよび/または流体処理装置に接続してもよい。次いで、流体は、どちらかのコネクタ本体の第2の端部を介してコネクタアセンブリ1000を通って、一方のコネクタ本体の内部に、および同軸状に整列した開口121,221を介して他方のコネクタ本体の内部に流れ、他方のコネクタ本体の第2の端部からコネクタアセンブリ1000を出る。
【0036】
[0048]典型的には、本体の第2の端部は、流体システムのホース、パイプ、チューブ、もしくは他の導管に、または流体処理装置(例えば、フィルタ装置など)に、本体を連結するための任意の多種多様な継手を含んでよい嵌合部を含む。例えば、継手は、Triclover継手のフランジ、または、図の多くに示すようなホースバーブ継手またはサニタリー端末継手として構成されてもよい。継手は、当技術分野で知られているように、任意の好適な内径および/または外径を有することができる。典型的な継手としては、例えば、1/4インチ、3/8インチ、1/2インチ、5/8インチホースバーブ継手、および1/2インチサニタリー端末継手があるが、当技術分野において他の好適な継手が知られている。
【0037】
[0049]必要に応じて、コネクタ本体は色分けすることができ(例えば、中空本体に取り付けた着色カバーを用いて)、システムのカスタマイズおよび識別を可能にし、これにより、複数接続ミス(例えば、バイオリアクタを含む流体システムなどの流体システムは、流体入口ポート、排水ポート、サンプリングポート、ベントポートなどの、複数の接続部を含むことができる)を含め、接続ミスを減少させることができ、色が様々な接続のための視覚表示ガイドを提供することができる。
【0038】
[0050]本発明の実施形態は、様々なバイオリアクタとの使用に適しており、例えば、1つまたは複数の壁および1つまたは複数のポートを含む好適なバイオリアクタが、当技術分野において知られている。例えば、
図10は、内部容積を有し、かつ頂壁901(マニホールド975を含むように示される)、底壁902、側壁903、および1つまたは複数の壁内の複数のポートを備える、バイオコンテナまたはバイオリアクタバッグ900を備える、例示的なバイオリアクタ(またはバイオプロセスユニット)2000を示す。図示したバイオリアクタは、排水ポート951、液体添加ポート952A,952B、ガス入口ポート953、サンプリングポート954、プローブ挿入ポート955、および追加のポートを含め、いくつかのポート、ならびに、ハブ1750および第1、第2、第3のインペラブレードを備えるインペラ1700と、ハウジングアセンブリ1600とを備えるアジテータ1800を含み、コネクタ本体アセンブリおよびコネクタ本体とともに使用することができ、これには、例えば、異なる大きさのチューブ、異なるコンテナ、および/または異なる装置を含むいくつかの異なる接続部を伴い得る。色分けされたコネクタ本体を使用することにより、操作者が、使用すべき適切なアセンブリおよび行うべき適切な接続を容易に識別することが可能になる。
【0039】
[0051]例示的には、図示した液体添加ポート952Aおよびプローブ挿入ポート955は、それぞれ、図示した液体添加ポート952B、ガス入口ポート953、およびサンプリングポート954の直径より大きな直径を有し、したがって、(例えば、コネクタ本体の第2の端部で継手に接続された可撓性チューブ(1100,1101)を介して、および/またはコネクタ本体の第2の端部との直接接続を介して、)これらのポートと流体連通して設置されたコネクタアセンブリは、通常、それぞれの異なる内径のチューブとの接続用ホースバーブなどの、異なる内径の継手を使用することになり、異なるコネクタアセンブリは異なる色を含むことが可能である(例えば、1つの色は、ガス用、またはサンプリング用、および/または特定の継手内径を有し、別の色は、プローブ装置(例えば1300として示される)用、および/または別の特定の継手内径を有する)。
【0040】
[0052]必要に応じて、カバーは正しい対応カバーのみを受ける色別のキー溝を含むように設計して、さらに接続プロセスのミスを防止することができる。
【0041】
[0053]コネクタ本体は、コネクタ本体の内部を通して流体を導き、外部環境から流体を隔離する、多数の方法のいずれかで構成してもよい。どちらのコネクタ本体も、単一部品構造または多部品構造としてよく、様々な形状のいずれかを有してもよい。例えば、コネクタ本体は、第1および第2の端部の間で本体の内部を通る流体流路を画定する中空の略円筒形状を有する、多部品構造を備えてもよい。
【0042】
[0054]図示した中空本体は、第1および第2の端部の間で均一の内径を有するが、内径は第1および第2の端部の間で本体の軸線に沿って変わることができる。例えば、本体は、均一な内径を有する主胴部と、胴部の内径より小さい均一な内径を有する、第1の端部にあるガイド部と、第2の端部を含み、かつ同様に胴部の内径より小さいかほぼ等しい均一な内径を有する、嵌合部とを含んでよい。
【0043】
[0055]コネクタアセンブリの構成要素は、多種多様な材料から形成してもよい。例えば、中空コネクタ本体、コネクタ本体カバー、ロック機構、タブ、およびキャップのいずれかの1つまたは複数は、コネクタアセンブリ中を流れる流体と化学反応を起こさない、任意の金属材料および/またはポリマー材料から作られてもよい。金属材料にはステンレス鋼を含めてもよいが、これに限定されない。好ましくは、コネクタ本体、ロック機構、およびキャップは、ポリマー材料から作られ、ポリマー材料には、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルスルホン、ポリフッ化ビニリデン、またはポリスルホンの1つまたは複数を含めてもよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、半透明または透明のポリマー材料を選択してもよい。典型的には、中空本体、タブ、およびコネクタ本体カバーは、硬質の射出成形プラスチック、好ましくは、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリスルホン(PSU)、およびポリブチレンテレフタレート(PBT)などの、BPAフリーのプラスチックから形成され、キャップは、TPEまたはポリプロピレン(PP)などの、低密度射出成形プラスチックから作られる。
【0044】
[0056]構成要素は、鋳造、機械加工、プレス成形、および打ち抜き加工を含め、様々な方法で製作してよく、サブアセンブリに作り上げてもよい。
【0045】
[0057]いくつかの実施形態では、コネクタ本体の一方または両方は、パイプ、チューブ、または他の導管に接続される代わりに、別の構成要素と一体的に形成されることも含め、別の構成要素に一体的に接続されてもよい。構成要素は、可撓性または剛性のコンテナ、例えば、センサ、バルブ、またはフィルタ(フィルタ装置の場合)など構成要素の別の要素を収容してもよい、バッグ、容器、またはハウジングなどを含んでよい。例えば、コネクタ本体は、構成要素に一体的に接続されてよく、構成要素の入口および/または出口として機能してもよい。構成要素のコンテナは、入口コネクタ本体からコンテナを通って出口コネクタ本体に至る流体流路を画定してよく、コンテナ内部の要素は、流体流路内に、例えば流体流路を横切って、配置されてもよい。
【0046】
[0058]コネクタ本体は、例えば、コンテナ、または装置のハウジングに、コンテナまたはハウジング上の多数の位置のいずれかで、一体的に接続されてもよい。例えば、コネクタ本体の一方または両方は、コンテナまたはハウジングの上部、底部、および/または側部に、一体的に接続されてもよい。構成要素を流体システムに接続するため、構成要素に一体的に接続された各コネクタ本体は、前述の方法のいずれかで、別の装置のコネクタ本体または流体システムの導管に接続されてもよい。次いで、流体システムを介して、構成要素を通る、例えば装置を通る、いずれかの方向に、流体の流れが確立される。
【0047】
[0059]出版物、特許出願、および特許を含め、本明細書で引用した全ての参考文献は、各参考文献が、個別にかつ具体的に、参照により組み込まれることが示され、その全体が本明細書に記載されるのと同じ程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0048】
[0060]本発明を説明する文脈において(特に以下の特許請求の範囲の文脈において)、用語「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つ」、および同様の言及の使用は、本明細書で特に指示がない限り、または文脈と明らかに矛盾しない限り、単数形と複数形の両方を包含するものと解釈されるべきである。1つまたは複数の項目のリストに続く用語「少なくとも1つ」の使用は(例えば、「AおよびBの少なくとも1つ」)、本明細書で特に指示がない限り、または文脈と明らかに矛盾しない限り、リスト項目から選択される1つの項目(AまたはB)、またはリスト項目の2つ以上の任意の組み合わせ(AおよびB)を意味するものと解釈されるべきである。用語「備える」、「有する」、「含む」、および「含有する」は、特に断りのない限り、開放型用語(すなわち、「それを含むがそれに限定されない」を意味するもの)として解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書で特に指示がない限り、その範囲内の各値を個別に言及する簡略な方法として働くことを単に意図するものであり、各値は、本明細書に個別に記載されたかのように、明細書中に組み込まれる。本明細書に記載された全ての方法は、本明細書で特に指示がない限り、または文脈と明らかに矛盾しない限り、任意の好適な順序で実施することができる。本明細書に示されるあらゆる例または例示的な言葉(例えば「など」)の使用は、本発明をよりよく解明することを単に意図するものであり、特に請求がない限り、本発明の範囲に制限を与えるものではない。明細書中のいかなる言葉も、非特許請求要素を本発明の実施に必須として示すものと解釈されるべきではない。
【0049】
[0061]発明者らに知られている本発明を実施するための最良の形態を含め、本発明の好ましい実施態様を本明細書で説明する。それらの好ましい実施態様の変形形態は、上述の説明を読むことにより、当業者に明らかとなることができる。発明者らは、当業者がこうした変形形態を必要に応じて利用することを期待し、本発明が、本明細書で具体的に説明した以外の方法で実施されることを意図する。したがって、本発明は、準拠法に許可された本明細書に添付の特許請求の範囲に記載された主題の、全ての変更形態および等価物を包含する。さらに、本明細書で特に指示がない限り、または文脈と明らかに矛盾しない限り、その全ての可能な変形形態における上記の要素のいずれの組み合わせも、本発明に包含される。