【文献】
“ヤマトホームコンビニエンス主催キャンペーン!”,[online],ヤマトホームコンビニエンス株式会社,2017年 8月 5日,[平成30年6月28日検索],インターネット,URL,https://web.archive.org/web/20170805070842/http://www.008008.jp/lp/line_moving-mitumori-service/index.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態の引越し見積りシステム、引越し見積り方法、および引越し見積りプログラムを、図面を参照して説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0011】
(実施形態)
(引越し見積りシステム)
図1は、実施形態の引越し見積りシステムの構成を示す図である。この引越し見積りシステム1は、引越し見積り装置100と、端末装置200−1、200−2、・・・、200−N(以下、総称する場合には単に「端末装置200」と呼ぶ)とを備える。引越し見積り装置100と、端末装置200とは、インターネットなどのネットワーク50を介して接続される。
【0012】
引越し見積り装置100には、ソーシャルネットワーキングサービス(social networking service: SNS)のアプリケーションがインストールされている。ソーシャルネットワーキングサービスには、ライン(LINE(登録商標))、フェイスブック(Facebook(登録商標))、ミクシィ(mixi(登録商標))、ウィーチャット(WeChat(登録商標))などが含まれる。本実施形態では、一例として、引越し見積り装置100に、ラインがインストールされている場合について説明を続ける。引越し見積り装置100は、引越し事業者が使用する。
【0013】
端末装置200は、引越しを依頼する者(以下「依頼者」という)が所有する。端末装置200には、引越し見積り装置100にインストールされているSNSのアプリケーションと同じ種類のSNSのアプリケーションがインストールされている。本実施形態では、一例として、端末装置200に、ラインがインストールされている場合について説明を続ける。この場合、引越し見積り装置100と、端末装置200とは、一対一で通信を行う。引越し見積り装置100は、端末装置200−1、・・・端末装置200−Nのうち、いずれか一つの端末装置と通信を行う。
【0014】
依頼者は、端末装置200を操作することによって、端末装置200に、SNSのアプリケーションを起動させる。依頼者は、起動したSNSのアプリケーション上で、引越し事業者を登録する。依頼者は、引越し事業者を登録した後、その引越し事業者に、引越しの見積りを依頼する。
【0015】
依頼者は、登録した引越し事業者との間で、メッセージのやり取りを開始する。端末装置200の画面には、見積りを開始することを表す「お見積り」アイコンが表示される。依頼者は、表示されている「お見積り」アイコンを押すことによって、引越しの見積りを開始することを示す情報が、端末装置200から、引越し見積り装置100へ送信される。引越し見積り装置100は、引越しの見積りを開始する。引越しの見積りを開始した場合、端末装置200の画面には、メッセージのやりとりを行う画面(以下「メッセージ画面」という。)が表示される。
【0016】
引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した引越しの見積りを開始することを示す情報を受信し、その引越しの見積りを開始することを示す情報にしたがって、引越しの見積りを開始する。引越し見積り装置100は、依頼者に対して、引越しに関する基本的な質問を送信する。
端末装置200は、引越し見積り装置100が送信した質問を受信し、受信した質問をメッセージ画面に表示する。依頼者は、端末装置200のメッセージ画面に表示された質問を参照し、質問に対する回答を入力し、送信する。
また、引越し見積り装置100は、引越し元の部屋の画像の要求を送信する。端末装置200は、引越し見積り装置100が送信した部屋の画像の要求を受信し、受信した部屋の画像の要求を、メッセージ画面に表示する。依頼者は、端末装置200のメッセージ画面に表示された部屋の画像の要求に応じて、端末装置200を操作することによって、部屋を撮像し、撮像することによって得られた画像をメッセージ画面に貼りつけて送信する。引越し見積り装置100は、依頼者が送信した回答と、部屋の画像とに基づいて、引越しの見積りを行う。
【0017】
(引越し見積りシステムの構成)
図2は、本実施形態の引越し見積りシステムの引越し見積り装置と、端末装置との構成の一例を示すブロック図である。以下、引越し見積り装置100、端末装置200について順次説明する。
【0018】
(引越し見積り装置)
引越し見積り装置100は、通信部110と、記憶部120と、情報処理部130と、前記各構成要素を
図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン150とを備える。
通信部110は、通信モジュールによって実現される。通信部110は、ネットワーク50を経由して、端末装置200などの他の装置と通信を行う。通信部110は、端末装置200へ、情報処理部130が出力したメッセージを送信する。また、通信部110は、端末装置200が送信したメッセージを受信し、受信したメッセージを、情報処理部130へ出力する。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部120には、情報処理部130により実行されるプログラム122と、情報処理部130により実行されるラインなどのアプリ124と、基本家財データ126と、家財データ128とが記憶される。
【0019】
(基本家財データ)
図3は、基本家財データの一例を示す図である。
基本家財データ126は、引越し元の間取りと、その引越し元に設置されていると想定される家財の種類および数量とを関連付けたテーブル形式のデータである。
図3には、引越しを行うために必要と想定される車両の積載量を示す情報と、引越しの見積り費用の算定を行うときの基準となるポイントとが示されている。
各家財には、その種類に応じて、ポイントが関連付けられている。引越しの見積りの際には、搬出する家財の種類に関連付けられるポイントが合計され、ポイントの合計値に基づいて、引越しの料金が見積もられる。具体的には、一ポイント当たりに金額が予め決められており、ポイントの合計値に該当する金額が、引越しの見積り費用とされる。
【0020】
図3によれば、引越し元の間取りが「1K」と「1DK」の場合には、収納家具(大)が「a1」台と、衣装ケースが「b1」台と、ハンガーボックスが「c1」台と、ダンボールが「d1」個と、特殊要素が「e1」個設置されていると想定されている。ここで、特殊要素とは、一定の高さ、幅、または重さ以上の大型家財、または形状、性質など、一般の家財とは異なる取り扱いをする必要がある家財である。また、引越し元の間取りが「1K」と「1DK」の場合には、積載量がA1tの車両が必要とされ、ポイントの合計値がX1未満であると想定されている。
【0021】
引越し元の間取りが「1LDK」と「2DK」の場合には、大きい収納家具(大)が「a2」台と、衣装ケースが「b2」台と、ハンガーボックスが「c2」台と、ダンボールが「d2」個と、特殊要素が「e2」個設置されていると想定されている。また、引越し元の間取りが「1LDK」と「2DK」の場合には、積載量がA2tの車両が必要とされ、ポイントの合計値がX1以上で、且つX2未満であると想定されている。
引越し元の間取りが「2LDK」の場合には、収納家具(大)が「a3」台と、衣装ケースが「b3」台と、ハンガーボックスが「c3」台と、ダンボールが「d3」個と、特殊要素が「e3」個設置されていると想定されている。また、引越し元の間取りが「2LDK」の場合には、積載量がA3tの車両が必要とされ、ポイントの合計値がX2以上で、且つX3未満であると想定されている。
引越し元の間取りが「3DK」と「3LDK」の場合には、収納家具(大)が「a4」台と、衣装ケースが「b4」台と、ハンガーボックスが「c4」台と、ダンボールが「d4」個と、特殊要素が「e4」個設置されていると想定されている。また、引越し元の間取りが「3DK」と「3LDK」の場合には、積載量がA4tの車両が必要とされ、ポイントの合計値がX3以上で、且つX4未満のポイントであると想定されている。
【0022】
(家財データ)
図4は、家財データの一例を示す図である。
家財データ128は、引越しの見積りに使用する家財と、その家財のポイントと、その家財の数量と、その家財のポイントの合計と、その家財に収納されているものを梱包するのに必要な梱包資材の数量とが関連付けられたテーブル形式のデータである。
家財データは、引越しの見積りを行った依頼者毎に作成される。つまり、家財データは、引越しの見積りを行った依頼者と関連付けられている。
図4に示される例では、家財「整理ダンス」と、その家財のポイント「AA1」と、その家財の数量「a31」と、その家財のポイントの合計「AAA1」と、その家財に収納されているものを梱包するのに必要な梱包資材の数量「aa31」とが関連付けられている。
【0023】
図2に戻り説明を続ける。情報処理部130の全部または一部は、例えば、CPU(
Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部120に格納されたプログラム122やアプリ124を実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、情報処理部130の全部または一部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0024】
情報処理部130は、例えば、基本情報取得部132と、画像取得部134と、解析部136と、導出部138とを備える。
基本情報取得部132は、端末装置200が送信した引越しの見積りを開始することを示す情報を、通信部110から取得し、取得した引越しの見積りを開始することを示す情報に基づいて、依頼者の引越しに関する基本情報を取得する。基本情報取得部132は、アプリ124から基本情報を取得するための質問を取得し、取得した質問を含むメッセージを、通信部110へ出力する。
具体的には、基本情報を取得するための質問には、引越し元の間取りを問い合わせる質問、引越し元の住所を問い合わせる質問、引越し先の住所を問い合わせる質問、引越しの発日を問い合わせる質問、引越しの着日を問い合わせる質問、引越しをする者の家族構成を問い合わせる質問、特殊要素の種類および数量を問い合わせる質問などが含まれる。
基本情報取得部132は、通信部110が出力した質問に対する回答を含むメッセージを取得する。基本情報取得部132は、取得したメッセージに含まれる回答を画像取得部134と、導出部138とへ出力する。
【0025】
画像取得部134は、引越し元の部屋の画像を取得する。画像取得部134は、アプリ124から、部屋の画像を依頼することを示す情報を取得し、取得した部屋の画像を依頼することを示す情報を含むメッセージを、通信部110へ出力する。
画像取得部134は、通信部110が出力した画像を依頼することを示す情報に対するメッセージに含まれる画像を取得する。画像取得部134は、取得した画像を、解析部136へ出力する。
また、画像取得部134は、基本情報取得部132が出力した回答に含まれる引越し元の間取りに基づいて、取得した画像の数が少ない場合には、追加の画像を要求する。また、画像取得部134は、依頼者が増減すると考える家財の画像を追加で要求してもよい。
【0026】
解析部136は、画像取得部134が出力した画像を解析することによって、引越し元に設置されている家財の種類および数量を求める。解析部136は、画像を解析することによって求めた家財の種類および数量を示す情報を、導出部138へ出力する。ここで、解析部136は、画像取得部134が出力した画像の数が引越し元の間取りに満たない場合には、取得した画像から、引越し元に設置されている家財の種類および数量を推定するようにしてもよい。解析部136は、画像から推定することによって求めた家財の種類および数量を示す情報を、導出部138へ出力する。
さらに、解析部136は、画像取得部134が出力した画像を解析することによって、引越し元に設置されている特殊要素の種類および数量を求める。解析部136は、画像を解析することによって求めた特殊要素の種類および数量を示す情報を、導出部138へ出力する。
【0027】
導出部138は、基本情報取得部132が出力した回答を取得する。導出部138は、取得した回答に含まれる引越し元の間取りに基づいて、画像によって求めた家財の種類および数量を使用して、引越しの見積りを行うか否かを判定する。引越し元の間取りが所定の間取りより狭い場合には、画像によって求めた家財の種類および数量と、実際の家財の種類および数量との差が小さいと想定される。この場合、導出部138は、画像によって求めた家財の種類および数量を使用して引越しの見積りを行うと判定する。一方、引越し元の間取りが所定の間取りより広い場合には、画像によって求めた家財の種類および数量と、実際の家財の種類および数量との差が大きいと想定される。この場合、導出部138は、依頼者に、下見で引越しの見積りをすることを勧めるようにしてもよい。
導出部138が、画像によって求めた家財の種類および数量を使用して引越しの見積りを行うと判定した場合について、説明を続ける。導出部138は、記憶部120に記憶された基本家財データ126から、取得した回答に含まれる引越し元の間取りに関連付けらえる家財の種類および数量を取得する。具体的には、導出部138は、取得したメッセージに、引越し元の間取りとして「2LDK」が含まれる場合に、
図3に示した基本家財データ126から、その2LDKに関連付けられている基本情報を取得する。具体的には、導出部138は、収納家具(大)が「a3」台と、衣装ケースが「b3」台と、ハンガーボックスが「c3」台と、ダンボールが「d3」個と、特殊要素が「e3」個とを示す情報を取得する。
【0028】
導出部138は、基本家財データ126から取得した家財の種類および数量と、解析部136が出力した家財の種類および数量とを比較する。導出部138は、比較結果に基づいて、解析部136が出力した家財の種類および数量に基づいて、基本家財データ126から取得した家財の種類を増減させたり、数量を増減させたりすることで調整する。このように、基本家財データ126から取得した家財の種類および数量を用いることによって、基本家財データ126から取得した家財の種類および数量を用いないで解析部136が出力した家財の種類および数量を用いる場合よりも、求められた家財の種類および数量と、実際の家財の種類および数量との差を小さくできる。具体的には、導出部138は、基本家財データ126から取得した家財の種類および数量から求められる第1ポイントを、解析部136が取得した家財の種類および数量から求められる第2ポイントに基づいて、増減させる。
【0029】
さらに、導出部138は、基本家財データ126から取得した特殊要素の種類および数量と、解析部136が出力した特殊要素の種類および数量とを比較する。導出部138は、比較結果に基づいて、解析部136が出力した特殊要素の種類および数量に基づいて、基本家財データ126から取得した特殊要素の種類を増減させたり、数量を増減させたりすることで調整する。このように、基本家財データ126から取得した特殊要素の種類および数量を用いることによって、基本家財データ126から取得した特殊要素の種類および数量を用いないで解析部136が出力した特殊要素の種類および数量を用いる場合よりも、求められた特殊要素の種類および数量と、実際の特殊要素の種類および数量との差を小さくできる。具体的には、導出部138は、基本家財データ126から取得した特殊要素の種類および数量から求められる第1ポイントを、解析部136が取得した特殊要素の種類および数量から求められる第3ポイントに基づいて、増減させる。
導出部138は、家財の種類および数量の調節後のデータと、特殊要素の種類および数量の調節後のデータとに基づいて、ポイントを合計し、ポイントの合計値に基づいて、引越し見積り費用を導出する。導出部138は、引越し見積り費用を含むメッセージを作成し、作成したメッセージを通信部110へ出力する。
導出部138は、そのメッセージに対して、端末装置200が同意することを含むメッセージを送信した場合、調節後の家財の種類および数量のデータと、調節後の特殊要素の種類および数量のデータとを含む家財データ128を、依頼者のIDと関連付けて、記憶部120に記憶する。
【0030】
(端末装置)
端末装置200は、通信部210と、記憶部220と、情報処理部230と、操作部240と、表示部260と、撮像部270と、前記各構成要素を
図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン250とを備える。
通信部210は、通信モジュールによって実現される。通信部210は、ネットワーク50を経由して、引越し見積り装置100などの他の装置と通信を行う。通信部210は、引越し見積り装置100へ、情報処理部230が出力したメッセージを送信する。また、通信部210は、引越し見積り装置100が送信したメッセージを受信し、受信したメッセージを、情報処理部230へ出力する。
【0031】
記憶部220は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部220には、情報処理部230により実行されるプログラム222と、情報処理部230により実行されるラインなどのアプリ224とが記憶される。
情報処理部230の全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部220に格納されたプログラム222やアプリ224を実行することにより実現されるソフトウェア機能部である。なお、情報処理部230の全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0032】
情報処理部230は、例えば、処理部232と、作成部234とを備える。
処理部232は、ユーザが操作部240を操作することによって文字情報、スタンプなどを入力した場合に、操作部240が出力する文字情報、スタンプなどを取得する。処理部232は、取得した文字情報、スタンプなどを、作成部234へ出力する。
また、処理部232は、ユーザが撮像部270を操作することによって撮像した場合に、撮像部270が出力する画像を取得する。処理部232は、取得した画像を、作成部234へ出力する。
また、処理部232は、引越し見積り装置100が送信したメッセージを、通信部210から取得し、取得したメッセージを、表示部260へ出力する。
【0033】
作成部234は、処理部232が出力した文字情報、スタンプなどを取得し、取得した文字情報、スタンプなどを含むメッセージを作成する。また、作成部234は、処理部232が出力した画像を取得し、取得した画像を含むメッセージを作成する。作成部234は、作成したメッセージを、通信部210へ出力する。
操作部240は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部260に表示される画面に対するタッチ操作を検出し、タッチ操作の検出結果を、情報処理部230へ出力する。タッチ操作には、文字情報を入力する操作や、撮像部270に撮像させる操作などが含まれる。
表示部260は、処理部232が出力したメッセージを表示する。
撮像部270は、部屋などの被写体を撮像し、画像を生成する。撮像部270は、生成した画像を、作成部234へ出力する。
【0034】
(引越し見積りシステムの動作の一例)
図5−
図11を参照して、実施形態の引越し見積りシステムの動作について説明する。
図5は、実施形態の引越し見積りシステムの動作の一例(その1)を示すシーケンスチャートである。
図5に示される例では、引越し見積り装置100が、依頼者の端末装置200から、引越しに関する基本情報を取得する処理が示される。
【0035】
(ステップS101) 端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、引越し事業者を登録する操作を行った場合に、操作部240が出力する引越し事業者を登録する情報を取得する。処理部232は、その引越し事業者を登録する情報に基づいて、引越し事業者を登録する。
図6は、本実施形態の端末装置のメッセージ画面の遷移の一例(その1)を示す図である。
図6の左図は、引越し見積りを行う初期画面を示す。依頼者は、「トーク」の部分を押すことで、メッセージのやり取りを開始する。
図6の右図は、引越し事業者を登録した場合に、引越し見積り装置100が送信したメッセージ、例えば、「友だち登録ありがとうございます。」が表示されていることを示す。
図5に戻り説明を続ける。
【0036】
(ステップS102) 端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、引越しの見積りを開始する操作を行った場合に、操作部240が出力する引越しの見積りを開始することを示す情報を取得する。処理部232は、その引越しの見積りを開始することを示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した引越しの見積りを開始することを示す情報に基づいて、引越しの見積りを開始することを要求する情報である引越し見積り開始要求を作成する。作成部234は、その引越し見積り開始要求を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した引越し見積り開始要求を、引越し見積り装置100へ送信する。
図6の左図において、依頼者が「お見積り」の部分を押すことで、処理部232は、引越しの見積りを開始する情報を取得する。
図5に戻り説明を続ける。
【0037】
(ステップS103) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した引越し見積り開始要求を受信し、その引越し見積り開始要求を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した引越し見積り開始要求を取得し、その引越し見積り開始要求にしたがって、引越しの見積りを開始する。基本情報取得部132は、アプリ124から、引越し元の間取りを問い合わせる質問を取得し、取得した引越し元の間取りを問い合わせる質問を含むメッセージ(引越し元の間取り要求)を作成する。基本情報取得部132は、その引越し元の間取り要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その引越し元の間取り要求を、端末装置200へ送信する。
【0038】
(ステップS104) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した引越し元の間取り要求を受信し、その引越し元の間取り要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した引越し元の間取り要求を取得し、その引越し元の間取り要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その引越し元の間取り要求に含まれる引越し元の間取りを問い合わせる質問を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、引越し元の間取りを入力する操作を行った場合に、操作部240が出力する引越し元の間取りを示す情報を取得する。処理部232は、取得した引越し元の間取りを示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した引越し元の間取りを示す情報を含むメッセージ(引越し元の間取り応答)を作成する。作成部234は、作成した引越し元の間取り応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した引越し元の間取り応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
図7は、本実施形態の端末装置のメッセージ画面の遷移の一例(その2)を示す図である。
図7の左図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した引越し元の間取り要求に含まれる引越し元の間取りを問い合わせる質問、例えば、「お住まいの間取りを以下から選んでください」と、間取りの選択肢とを表示していることを示す。さらに、
図7の左図は、依頼者が、引越し元の間取りを示す情報、例えば、「2DK」を含む引越し元の間取り応答を送信したことを示している。
図5に戻り説明を続ける。
【0039】
(ステップS105) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した引越し元の間取り応答を受信し、その引越し元の間取り応答を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した引越し元の間取り応答を取得し、その引越し元の間取り応答に含まれる引越し元の間取りを示す情報を取得する。
図7の左図において、引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した引越し元の間取り応答を取得した場合、その内容でよいか否かを確認するメッセージ、例えば、「お住まいの間取りは選択された内容でよろしいでしょうか」を送信する。
図5に戻り説明を続ける。
【0040】
(ステップS106) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、アプリ124から、引越し元の住所を問い合わせる質問を取得し、その引越し元の住所を問い合わせる質問を含むメッセージ(引越し元の住所要求)を作成する。基本情報取得部132は、作成した引越し元の住所要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その引越し元の住所要求を、端末装置200へ送信する。
【0041】
(ステップS107) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した引越し元の住所要求を受信し、その引越し元の住所要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した引越し元の住所要求を取得し、その引越し元の住所要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その引越し元の住所要求に含まれる引越し元の住所を問い合わせる質問を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、引越し元の住所を入力する操作を行った場合に、操作部240が出力する引越し元の住所を示す情報を取得する。処理部232は、取得した引越し元の住所を示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した引越し元の住所を示す情報を含むメッセージ(引越し元の住所応答)を作成する。作成部234は、作成した引越し元の住所応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した引越し元の住所応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
【0042】
(ステップS108) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した引越し元の住所応答を受信し、その引越し元の住所応答を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した引越し元の住所応答を取得し、その引越し元の住所応答に含まれる引越し元の住所を取得する。
図7の右図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した引越し元の住所要求に含まれる引越し元の住所を問い合わせる質問、例えば、「お住まいの県を選んでください」と、県の選択肢とを表示していることを示す。そして、
図7の右図は、依頼者が、引越し元の住所を示す情報、例えば、「神奈川県(川崎市以外)」を含む引越し元の住所応答を送信したことを示している。
さらに、
図7の右図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した引越し元の住所要求に含まれる引越し元の住所を問い合わせる質問、例えば、「お住まいの市区郡をトークで教えてください(例: □□市 ○○区)」を表示していることを示す。そして、
図7の右図は、依頼者が、引越し元の住所を示す情報、例えば、「横浜市中区」を含む引越し元の住所応答を送信したことを示している。
図5に戻り説明を続ける。
【0043】
(ステップS109) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、アプリ124から、引越し先の住所を問い合わせる質問を取得し、その引越し先の住所を問い合わせる質問を含むメッセージ(引越し先の住所要求)を作成する。基本情報取得部132は、作成した引越し先の住所要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その引越し先の住所要求を、端末装置200へ送信する。
【0044】
(ステップS110) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した引越し先の住所要求を受信し、その引越し先の住所要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した引越し先の住所要求を取得し、その引越し先の住所要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その引越し先の住所要求に含まれる引越し先の住所を問い合わせる質問を表示する。端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、引越し先の住所を入力する操作を行った場合に、操作部240が出力する引越し先の住所を示す情報を取得する。処理部232は、取得した引越し先の住所を示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した引越し先の住所を示す情報を含むメッセージ(引越し先の住所応答)を作成する。作成部234は、作成した引越し先の住所応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した引越し先の住所応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
図7の右図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した引越し先の住所要求に含まれる引越し先の住所を問い合わせる質問、例えば、「お引越し先の県・市区郡をトークで教えてください」を表示していることを示す。そして、
図7の右図は、依頼者が、引越し先の住所を示す情報、例えば、「中央区銀座」を含む引越し元の住所応答を送信したことを示している。
図5に戻り説明を続ける。
【0045】
(ステップS111) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した引越し先の住所応答を受信し、その引越し先の住所応答を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した引越し先の住所応答を取得し、その引越し先の住所応答に含まれる引越し先の住所を取得する。
図7の右図において、引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した引越し元の住所と引越し先の住所とを取得した場合、その内容でよいか否かを確認するメッセージ、例えば、「お住まい・お引越し先は入力された内容でよろしいでしょうか」を送信する。
図5に戻り説明を続ける。
【0046】
(ステップS112) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、アプリ124から、引越し発日を問い合わせる質問を取得し、その引越し発日を問い合わせる質問を含むメッセージ(引越し発日要求)を作成する。基本情報取得部132は、作成した引越し発日要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その引越し発日要求を、端末装置200へ送信する。
【0047】
(ステップS113) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した引越し発日要求を受信し、その引越し発日要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した引越し発日要求を取得し、その引越し発日要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その引越し発日要求に含まれる引越し発日を問い合わせる質問を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、引越し発日を入力する操作を行った場合に、操作部240が出力する引越し発日を示す情報を取得する。処理部232は、取得した引越し発日を示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した引越し発日を示す情報を含むメッセージ(引越し発日応答)を作成する。作成部234は、作成した引越し発日応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した引越し発日応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
図8は、本実施形態の端末装置のメッセージ画面の遷移の一例(その3)を示す図である。
図8の左図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した引越し発日要求に含まれる引越し発日を問い合わせる質問、例えば、「運び出しご希望日をトークで教えてください(例:2月11日の場合は「0211」)を表示していることを示す。さらに、
図8の左図は、依頼者が、引越し発日を示す情報、例えば、「0930」を含む引越し発日応答を送信したことを示している。
図5に戻り説明を続ける。
【0048】
(ステップS114) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した引越し発日応答を受信し、その引越し発日応答を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した引越し発日応答を取得し、その引越し発日応答に含まれる引越し発日を取得する。
【0049】
(ステップS115) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、アプリ124から、引越し着日を問い合わせる質問を取得し、その引越し着日を問い合わせる質問を含むメッセージ(引越し着日要求)を作成する。基本情報取得部132は、作成した引越し着日要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その引越し着日要求を、端末装置200へ送信する。
【0050】
(ステップS116) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した引越し着日要求を受信し、その引越し着日要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した引越し着日要求を取得し、その引越し着日要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その引越し着日要求に含まれる引越し着日を問い合わせる質問を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、引越し着日を入力する操作を行った場合に、操作部240が出力する引越し着日を示す情報を取得する。処理部232は、取得した引越し着日を示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した引越し着日を示す情報を含むメッセージ(引越し着日応答)を作成する。作成部234は、作成した引越し着日応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した引越し着日応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
図8の左図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した引越し着日要求に含まれる引越し着日を問い合わせる質問、例えば、「運び入れご希望日をトークで教えてください(例:3月12日の場合は「0312」)」を表示していることを示す。さらに、
図8の左図は、依頼者が、引越し発日を示す情報、例えば、「1001」を含む引越し着日応答を送信したことを示している。
図5に戻り説明を続ける。
【0051】
(ステップS117) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した引越し着日応答を受信し、その引越し着日応答を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した引越し着日応答を取得し、その引越し着日応答に含まれる引越し着日を取得する。
図8の左図において、引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した引越し発日応答と引越し着日応答とを取得した場合、その内容でよいか否かを確認するメッセージ、例えば、「運び出し、運び入れ日のご希望は入力された内容でよろしいでしょうか」を送信する。
図5に戻り説明を続ける。
【0052】
(ステップS118) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、アプリ124から、引越しをする者の家族構成を問い合わせる質問を取得し、その引越しをする者の家族構成を問い合わせる質問を含むメッセージ(家族構成要求)を作成する。基本情報取得部132は、作成した家族構成要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その家族構成要求を、端末装置200へ送信する。
【0053】
(ステップS119) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した家族構成要求を受信し、その家族構成要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した家族構成要求を取得し、その家族構成要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その家族構成要求に含まれる引越しをする者の家族構成を問い合わせる質問を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、家族構成を入力する操作を行った場合に、操作部240が出力する家族構成を示す情報を取得する。処理部232は、取得した家族構成を示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した家族構成を示す情報を含むメッセージ(家族構成応答)を作成する。作成部234は、作成した家族構成応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した家族構成応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
図8の右図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した家族構成要求に含まれる家族構成を問い合わせる質問、例えば、「お住まいの人数を以下から選んでください」と、家族構成の選択肢とを表示していることを示す。さらに、
図8の右図は、依頼者が、家族構成を示す情報、例えば、「2人」を含む家族構成応答を送信したことを示している。
図5に戻り説明を続ける。
【0054】
(ステップS120) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した家族構成応答を受信し、その家族構成応答を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した家族構成応答を取得し、その家族構成応答に含まれる家族構成を取得する。
【0055】
(ステップS121) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、アプリ124から、特殊要素の数を問い合わせる質問を取得し、その特殊要素の数を問い合わせる質問を含むメッセージ(特殊要素の数要求)を作成する。基本情報取得部132は、作成した特殊要素の数要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その特殊要素の数要求を、端末装置200へ送信する。
【0056】
(ステップS122) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した特殊要素の数要求を受信し、その特殊要素の数要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した特殊要素の数要求を取得し、その特殊要素の数要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その特殊要素の数要求に含まれる特殊要素の数を問い合わせる質問を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、特殊要素の数を入力する操作を行った場合に、操作部240が出力する特殊要素の数を示す情報を取得する。処理部232は、取得した特殊要素の数を示す情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した特殊要素の数を示す情報を含むメッセージ(特殊要素の数応答)を作成する。作成部234は、作成した特殊要素の数応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した特殊要素の数応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
図9は、本実施形態の端末装置のメッセージ画面の遷移の一例(その3)を示す図である。
図9の左図は、端末装置200が、引越し見積り装置100が送信した特殊要素の数要求に含まれる引越し元の特殊要素の数を問い合わせる質問、例えば、「特殊要素の数を以下から選んでください」と、特殊要素の数の選択肢とを表示していることを示す。さらに、
図9の左図は、依頼者が、特殊要素の数を示す情報、例えば、「1」を含む特殊要素の数応答を送信したことを示している。
図5に戻り説明を続ける。
【0057】
(ステップS123) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した特殊要素の数応答を受信し、その特殊要素の数応答を、情報処理部130へ出力する。基本情報取得部132は、通信部110が出力した特殊要素の数応答を取得し、その特殊要素の数応答に含まれる特殊要素の数を取得する。
図9の右図において、引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した家族構成応答と特殊要素の数応答とを取得した場合、その内容でよいか否かを確認するメッセージ、例えば、「お住まいの人数・特殊要素の数は選択された内容でよろしいでしょうか」を送信する。
確認するメッセージに対して、依頼者が同意することを示す、例えば、「はい」と応答することで、引越し見積り装置100は、以下のメッセージを送信する。引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した同意を示すメッセージを取得した場合、部屋の画像を依頼するメッセージ、例えば、「最後に、お部屋数分の写真を撮ってお送りください。(写真の例)1Kなら1−2枚 2LDKなら5枚程度 お部屋の写真が不足している場合、正しく見積りができません。その場合、写真の再撮影を依頼することがございます」を送信する。ここで、引越し見積り装置100は、縮尺を含む部屋の画像を依頼するメッセージを作成するようにしてもよい。このように構成することによって、家財の大きさを求めることができるため、引越しの見積りの精度をより高めることができる。
さらに、引越し見積り装置100は、詳細を示した場所を知らせるメッセージ、例えば、「詳細は、下記をご覧ください。http://www.aabaabjp/lp/mitsumori-service」を送信する。
図5に示されるシーケンスチャートにおいて、S103−S105、S106−S108、S109−S111、S112−SS114、S115−S117、S118−S120、S121−S123は、その順序を入れ替えてもよい。
【0058】
(引越し見積りシステムの動作の一例(その2))
図10は、実施形態の引越し見積りシステムの動作の一例(その2)を示すシーケンスチャートである。
図10に示される例では、引越し見積り装置100が、依頼者から部屋の画像を取得し、依頼者の基本情報と、部屋の画像とに基づいて、引越しの見積りを行う処理が示される。
【0059】
(ステップS201) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、アプリ124から、部屋の画像を取得する要求を取得し、その部屋の画像を取得する要求を含むメッセージ(部屋の画像要求)を作成する。基本情報取得部132は、作成した部屋の画像要求を、通信部110へ出力する。通信部110は、その部屋の画像要求を、端末装置200へ送信する。
【0060】
(ステップS202−1) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信した部屋の画像要求を受信し、その部屋の画像要求を、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力した部屋の写真要求を取得し、その部屋の画像要求を、表示部260へ出力する。表示部260は、その部屋の画像要求に含まれる部屋の画像を取得する要求を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが撮像部270に対して、撮像する操作を行った場合に、撮像部270が取得した画像を取得する。処理部232は、取得した画像を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した画像を含むメッセージ(部屋の画像応答)を作成する。作成部234は、作成した部屋の画像応答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した部屋の画像応答を、引越し見積り装置100へ送信する。
【0061】
(ステップS203−2) 引越し見積り装置100の通信部110は、端末装置200が送信した部屋の画像応答を受信し、その部屋の画像応答を、情報処理部130へ出力する。画像取得部134は、通信部110が出力した部屋の画像応答を取得し、その部屋の画像応答に含まれる部屋の画像を取得する。
図11は、本実施形態の端末装置のメッセージ画面の遷移の一例(その5)を示す図である。
図11の左図は、依頼者が、部屋の画像を送信したことを示している。
図10に戻り説明を続ける。
【0062】
(ステップS202−N) 端末装置200は、引越し元の部屋の数Nと同様の回数、ステップS202−1と同様の処理を行う。
【0063】
(ステップS203−N) 端末装置200は、引越し元の部屋の数Nと同様の回数、ステップS203−1と同様の処理を行う。
図11の左図において、引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した部屋の画像を取得した場合、引越しの見積りを行うことを通知するメッセージ、例えば、「ありがとうございます!見積り金額が決定するおおよそ30分後にご連絡致します。」を送信する。引越しの見積りを行うことを通知するメッセージに対して、依頼者が同意することを示す、例えば、「お待ちしています。」と応答する。
図10に戻り説明を続ける。
【0064】
(ステップS204) 引越し見積り装置100の基本情報取得部132は、取得した依頼者の基本情報を、導出部138へ出力する。導出部138は、記憶部120に記憶された基本家財データ126から、その基本情報に含まれる引越し元の間取りに関連付けらえる家財の種類および数量を取得する。
【0065】
(ステップS205) 引越し見積り装置100の画像取得部134は、取得した部屋の画像を、解析部136へ出力する。解析部136は、画像取得部134が出力した部屋の画像を解析することによって、引越し元に設置されている家財の種類および数量を求める。解析部136は、求めた家財の種類および数量を示す情報を、導出部138へ出力する。
【0066】
(ステップS206) 引越し見積り装置100の導出部138は、基本家財データ126から取得した家財の種類および数量と、解析部136が出力した家財の種類および数量とを比較する。導出部138は、比較結果に基づいて、解析部136が出力した家財の種類および数量に合わせて、基本家財データ126から取得した家財の種類および数量を調整する。
【0067】
(ステップS207) 引越し見積り装置100の解析部136は、画像取得部134が出力した画像を解析することによって、引越し元に設置されている特殊要素の種類および数量を求める。解析部136は、求めた特殊要素の種類および数量を示す情報を、導出部138へ出力する。導出部138は、基本家財データ126から取得した特殊要素の種類および数量と、解析部136が出力した特殊要素の種類および数量とを比較する。導出部138は、比較結果に基づいて、解析部136が出力した特殊要素の種類および数量に合わせて、基本家財データ126から取得した特殊要素の種類および数量を調整する。
【0068】
(ステップS208) 引越し見積り装置100の導出部138は、家財の種類および数量の調節後のデータと、特殊要素の種類および数量の調節後のデータとに基づいて、ポイントを合計し、ポイントの合計値に基づいて、引越し見積り費用を導出する。
【0069】
(ステップS209) 導出部138は、引越し見積り費用を含むメッセージを作成し、作成したメッセージを通信部110へ出力する。通信部110は、そのメッセージを、端末装置200へ送信する。
【0070】
(ステップS210) 端末装置200の通信部210は、引越し見積り装置100が送信したメッセージを受信し、そのメッセージを、情報処理部230へ出力する。処理部232は、通信部210が出力したメッセージを取得し、そのメッセージに含まれる引越し見積り費用を、表示部260へ出力する。表示部260は、その引越し見積り費用を表示する。
端末装置200の処理部232は、ユーザが操作部240に対して、同意する操作を行った場合に、操作部240が出力する同意する情報を取得する。処理部232は、その同意する情報を、作成部234へ出力する。作成部234は、取得した同意する情報を含むメッセージ(同意回答)を作成する。作成部234は、作成した同意回答を、通信部210へ出力する。通信部210は、作成部234が出力した同意回答を、引越し見積り装置100へ送信する。
図11の右図において、引越し見積り装置100は、引越しの見積り費用を導出した場合、引越しの見積り費用を通知するメッセージ、例えば、「お待たせいたしました。xx様の引越し見積り金額は、xxxx円となります。いかがでしょうか」を送信する。
引越しの見積り費用を通知するメッセージに対して、依頼者が同意することを示す、例えば、「こちらの金額で引越しをお願いします。」と応答することで、引越し見積り装置100は、以下のメッセージを送信する。引越し見積り装置100は、端末装置200が送信した同意を示すメッセージを取得した場合、お礼と、正式の登録を依頼するメッセージ、例えば、「ご成約ありがとうございます。それではご登録いたしますので、お客様情報を以下のURLからご登録いただくか、またはこのままSNSでお伺いも可能です。ご都合のよろしいほうで、ご登録をお願いいたします。http://www.aabaab.jp」を送信する。
正式の登録を依頼するメッセージに対して、依頼者がWEBで登録することを示すメッセージ、例えば、「それではWEBで登録します。」と応答することで、引越し見積り装置100は、以下のメッセージを送信する。
引越し見積り装置100は、端末装置200が送信したWEBで登録することを示すメッセージを取得した場合、利用のお礼を通知するメッセージ、例えば、「ご不明な点は、お気軽にお問合せください。ご利用ありがとうございました。」を送信する。
【0071】
前述した実施形態では、引越し見積り装置100と端末装置200とが、SNSのアプリケーションで、コミュニケーションを行う場合について説明したが、この例に限られない。例えば、引越し見積り装置100と端末装置200とが、メールで、情報をやり取りするようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、基本情報を取得するための質問に、引越しの発日を問い合わせる質問が含まれる場合について説明したが、この例に限られない。例えば、引越しの搬出を開始する時刻を問い合わせる質問が含まれてもよい。
また、前述した実施形態では、引越し元の間取りに基づいて、取得した画像の数が少ない場合に、追加の画像を要求する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、取得した画像が、焦点が合っていない画像であった場合や撮影範囲が充分でない場合などに、追加の画像を要求するようにしてもよい。また、依頼者が増減すると考える家財の映像を追加で要求してもよい。
また、前述した実施形態では、引越し見積り装置100と、端末装置200とが、文字情報、スタンプなどによって、メッセージをやり取りする場合について説明したが、この例に限られない。例えば、引越し見積り装置100と、端末装置200とが、音声情報によって、メッセージをやり取りするようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、画像を解析することによって求めた引越し元に設置されている家財の種類および数量に基づいて、基本家財データ126から取得した家財の種類および数量を調節する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、基本家財データ126を使用することなく、画像を解析することによって、引越し元に設置されている家財の種類および数量を求めるようにしてもよい。この場合、部屋の画像と、その部屋に設置されている家財の種類を示す情報および数量を示す情報とが取得される。そして、部屋の画像を機械学習することによって得られる特徴量と、その部屋に設置されている家財の種類および数量とが関連付けられる。引越し見積りシステムは、引越し元の部屋の画像を機械学習することによって特徴量を求め、求めた特徴量に関連付けられる家財の種類および数量を、その関連付けから取得するようにしてもよい。
また、前述した実施形態において、基本家財データは、引越し元の地域に応じて異なるようにしてもよい。
また、前述した実施形態において、複数のSNSアプリケーションから、引越しの見積りに使用するSNSアプリケーションを選択できるようにしてもよい。
また、前述した実施形態において、引越しの見積りに関して行われる質問の数を、引越し見積り装置100から、端末装置200へ予め通知するようにしてもよい。このように構成することによって、依頼者は、どの程度質問に回答すればよいかを事前に知ることができるため、見積りが終了する時間の検討がつかないことによって、引越しの見積りの途中で、中断してしまうことを減少させることができる。
【0072】
実施形態の引越し見積りシステムによれば、引越し見積り装置100と、端末装置200とが、SNSアプリケーションで、引越しの見積りに必要な情報をやり取りすることによって、スタッフが引越し元に下見に行くことなく、引越しの見積りを行うことができる。このため、依頼者にとっては、スタッフがお客様の自宅を訪問する時間を確保することを省くことができるとともに、時と場所にかかわらず引越しの見積りを依頼できる。事業者にとっては、スタッフが、お客様の自宅を訪問するのに要する時間や、交通費や、燃料費を低減できる。
また、引越し見積り装置100と、端末装置200とが、SNSアプリケーションで、引越しの見積りに必要な情報をやり取りすることによって、リアルタイムで、引越しの見積りを行うことができる。
また、引越し見積り装置100と、端末装置200とが、SNSアプリケーションで、引越しの見積りに必要な情報をやり取りすることによって、情報のやり取りの履歴を、手間をかけることなく残すことができる。さらに、引越し元の地域を管轄する管轄店が見積り書を発行することなく、本部などの一カ所から全ての地域の見積り書を発行することができる。
【0073】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述した引越し見積り装置100や、端末装置200の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0074】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
前述した実施形態において、基本情報取得部は情報取得部の一例であり、引越し元の住所と引越し先の住所とは引越しの発着地の一例であり、引越しの発日と引越しの着日とは引越しの発着日の一例である。