(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記値を入力するフォーム及び当該フォームに入力された値の処理を行うボタンを含む画面が所定範囲の表示領域を有する端末の画面のブラウザで表示されたと判断された場合に、前記取得した関係に従って、前記表示制御手段が、前記関係が取得されたフォームに入力された値の処理を行うボタンを、前記関係が取得された値を入力するフォームと共に前記画面内に表示させる画面を生成して表示制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明の実施形態におけるシステム構成図の一例を示した図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態のシステムでは、情報処理装置101は、サーバ103にアクセスし、サーバ103のコンテンツをブラウザ102を介して情報処理装置101に表示する。情報処理装置101は、PCであってもよいし、持ち運び可能な携帯端末であっても良いこととする。なお、情報処理装置101または公衆回線、あるいは、インターネットを経由してサーバ103にアクセスしコンテンツを取得する。
【0021】
次に、
図2において、本発明の実施形態におけるハードウェア構成の一例を示す図について説明を行う。
【0022】
図2は、本発明の実施形態における情報処理装置101とサーバ103のハードウェア構成を示す図である。
【0023】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
また、R0M202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0025】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0026】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0027】
ただし、携帯端末への入力の制御は、ソフトキーボードや、画面に直に接触することによって行う。
【0028】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0029】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0030】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
また、携帯端末の場合、インターネット通信以外にも、公衆回線を用いて電話としての通信が可能であっても良い。
【0031】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0032】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0033】
次に、
図3において、本発明の実施形態における機能構成図について説明をする。
【0034】
本発明の機能構成は、ブラウザ102の各種機能構成より成り立つ。ブラウザ102は、取得部301、フォーム表示部302、特定部303、ボタン表示部304、登録部305、識別子埋込部306、強調表示部307からなる。
取得部301は、表示する前記コンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係を取得する。
フォーム表示部302は、コンテンツが所持するフォームを情報処理装置のフォーム表示領域に表示する。
特定部303は、フォーム表示部302によってフォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンを取得部301で取得した関係より特定する。
また、特定部303で特定するフォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンは、対応テーブルに登録された関係より特定する。
ボタン表示部304は、フォームがブラウザ102において表示された時、特定部303で特定したフォームに対応するボタンを特定部303で特定したフォームを表示するフォーム表示領域とは別の表示領域であるボタン表示領域に表示する。また、ボタン表示部304によりボタン表示領域に表示されたボタンは押下を受け付けると、フォーム表示領域内に表示されるフォームを処理することを可能とする。
登録部305は、取得部301で取得されたコンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係を対応テーブルに登録する。
識別子埋込部306は、取得部301で取得した、表示するコンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係に基づき、フォームに入力された値の処理を行うためのボタンの識別表示子を、ボタンに対応する当該フォームを表示するためのコンテンツのソースコードに埋め込む。
強調表示部307は、ボタン表示領域に表示がされるボタンのうち、フォームの処理に係わるボタンである場合、当該ボタンを強調表示する。
【0035】
続いて、以下、
図4、5、6を用いて、本発明における処理について説明する。
【0036】
図4は、閲覧者がブラウザを介して情報を得る時の初期表示の処理である。ステップS401において、情報処理装置101は、閲覧者によるコンテンツの閲覧の開始を受けつける。
【0037】
ステップS402において、ブラウザ102は、閲覧者からブラウザ102における情報の閲覧を受け付ける。
【0038】
ステップS403において、ブラウザ102は、HTMLコンテンツへアクセスし、情報処理装置101で使用されるブラウザ102で表示する表示ページHTMLとJavaScript(登録商標)を取得する。
【0039】
ステップS404において、ブラウザ102は、ブラウザ102で表示するページを構成するフォームがどのボタンによって処理がなされるのかを検証し、フォームとボタンの関連付け(HTMLコンテンツの中のどのボタンが押下された時に、どのフォームが処理されるか)を検証する処理を行う。すなわち、表示する前記コンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係を取得する。なお、この処理は、
図5の処理で説明を行う。なお、ここでいうフォームとは、HTMLコンテンツを構成する画面の一部分のことである。
【0040】
続いて、ステップS404の処理を、
図5を用いて行う。
【0041】
ステップS501において、ブラウザ102は、ブラウザ102で表示するページを構成するフォームを参照しているJavaScript(登録商標)関数をHTMLのソースコードより抽出する。つまり、フォームを参照してSubmit等の処理を行うJavaScript(登録商標)の関数をHTMLのソースコードから抽出する。
【0042】
ステップS502において、ブラウザ102は、ステップS501において、フォームを参照してSubmit等の処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数をHTMLのソースコードから抽出できたか否かを判定する。抽出できたと判定した場合ステップS503に処理を進める。抽出できなかったと判定した場合、ステップS505へ処理を進める。
【0043】
図8は、
図7に図示する画面のHTMLのソースであり、
図8のソースコードによる画面の作成においては、810と、811の部分がフォームを参照してSubmit等の処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数であるため、
図8のソースコードのパターンの場合は、ステップS502において、フォームを参照してSubmit等の処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数が存在したと判定する。つまり、
図8の画面の作りは、ユーザ登録のボタン押下時の処理で参照するユーザ登録のフォームは、JavaScript(登録商標)を用いることにより、ユーザ登録のフォームの外から参照されている形式である、ということである。また、Formタグの中にボタンの処理が無いパターンである。
【0044】
図11も、同じく
図7に図示する画面のHTMLのソースであるが、この
図11のソースコードにおいては、HTMLによる画面の作り方が、フォームを参照してSubmit等の処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数が存在しない作りであるため、ステップS502においては、フォームを参照してSubmit等の処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数が存在しないと判定する。つまり
図11は、Formタグの中にボタンの処理が存在する画面の作りである、ということである。
【0045】
本発明は、この2つの画面の作りを例に挙げながら処理の説明を進める。
【0046】
ステップS503において、ブラウザ102は、フォームを参照して処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数が処理対象としているフォームを特定する。この方法は、実際に処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数より処理対象のフォームを特定する。例えば、
図8の810からは、820のフォームが特定され、
図8の811からは、821のフォームが特定される。
【0047】
なお、
図7でいうと、820のフォームは、
図7、710のユーザ登録のフォームになり、821のフォームは、
図7、720のアンケート回答のフォームとなる。また、この対応付けを
図9のフォーム情報テーブル901に示すようなテーブルに登録してもよいこととする。
【0048】
ステップS504において、ブラウザ102は、HTMLのソースから、フォームを参照してSubmit等の処理を行っているJavaScript(登録商標)の関数を呼び出すボタンを特定する。
【0049】
図8の場合、830のユーザ登録の処理を行うボタンと、831のアンケート回答の処理を行うボタンが抽出される。
図7でいうと、830のユーザ登録の処理を行うボタンは、
図7の730になり、831のアンケート回答の処理を行うボタンは、
図7の740となる。また、この対応付けを
図9のボタン情報テーブル902に示すようなテーブルに登録してもよいこととする。
【0050】
ステップS505において、ブラウザ102は、ステップS504で特定したボタンと、ステップS503で特定した、ボタンに紐付いて処理されるフォームを関連づけする。すなわち、表示する前記コンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係を取得する。
【0051】
なお、
図9のフォーム情報テーブル901と
図9のボタン情報テーブル902で登録した情報を基に、
図9の903のように、フォームとボタンの対応付けを行ったフォームとボタンの対応テーブル903に対応付けを登録することとする。すなわち、取得されたコンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係を対応テーブルに登録する。
【0052】
また、
図11の画面ソースの場合は、対応付けについては、ブラウザ102がソースを読み込むことにより、認識することが出来る。例えば、
図11のソースコードにおいて、フォームの部分は、
図11、1100(ユーザ登録フォーム)と、
図11、1110(アンケート回答フォーム)であるが、それに対応するフォームの処理を行うボタンは、1100に対応するのは、1101のユーザ登録のボタン、1110に対応するのは、1111のアンケート回答ボタンということになる。ブラウザ102によって認識された情報については、
図12に図示するようにフォームとボタンの対応テーブル1200に対応付けを登録してもよいことにする。すなわち、取得されたコンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係を対応テーブルに登録してもよいことにする。
【0053】
ステップS506において、ブラウザ102は、ステップS505で関連付けを行ったボタンとフォームの関連をもとに、ブラウザ102が特定したフォーム内に、ボタンとの対応を、識別できるコードを(例えば、
図10、または、
図13に図示すように)埋め込む。すなわち、表示するコンテンツが所持するフォームとフォームに入力された値の処理を行うためのボタンとの関係に基づき、フォームに入力された値の処理を行うためのボタンの識別表示子を、ボタンに対応するフォームを表示するためのコンテンツのソースコードに埋め込む。このように、フォームの記述の中に、対応するボタンの記述を埋め込むことによって、ブラウザは、表示領域内に表示されているフォームに対応するボタンが何であるかを識別可能になる。
【0054】
例えば、
図8のソースコード場合は、
図10の1001と1002に図示するように、ユーザ登録のフォームに対しては、<!−−TARGET_BUTTON:memberRegist−−>という識別子をソースコードの中に入れ(
図10の1001)、アンケート回答のフォームに対しては、<!−−TARGET_BUTTON:QuestionEntry−−>という識別子をソースコードの中に入れる(
図10の1002)ことを行う。
【0055】
また、
図11のソースコードの場合は、
図13の1301と1302に図示するように、ユーザ登録のフォームに対しては、<!−−TARGET_BUTTON:memberRegist−−>という識別子をソースコードの中に入れ(
図13の1301)、アンケート回答のフォームに対しては、<!−−TARGET_BUTTON:QuestionEntry−−>という識別子をソースコードの中に入れる(
図13の1302)ことを行う。
【0056】
なお、ここでは、フォーム内に識別できるようにする識別子を埋め込んでいるが、ステップS505でフォームとボタンの対応付けを記憶したテーブルである、フォームとボタンの対応テーブル903や、フォームとボタンの対応テーブル1200を利用して、フォーム表示領域に表示されるフォームに基づき、ボタン表示領域に表示されるボタンを特定することも可能するため、識別子自体は組み込まなくても良いこととする。
【0057】
続いて
図4の処理に戻り説明を続ける。ステップS405において、ブラウザ102は、情報処理装置101のブラウザ102に表示がされるHTMLコンテンツの中のボタンを抽出する。例えば、
図8の場合、ボタンは803と831の2つが抽出される。
図11の場合ボタンは1101と1111の2つが抽出される。なお、ここにおける抽出とは、ボタンのみを表示画面の下部に表示するための、ボタン表示領域において表示を行うボタンを抽出しているということになる。
【0058】
ステップS406において、ブラウザ102は、フォームに対応するボタンのみに対し、強調表示を行う処理を行う。この処理によって、ボタンを表示する領域においてフォームに関連付くボタンのみを認識可能にすることが可能になる。なお、フォームに対応するボタンは、ステップS404の処理で取得済みであるのでその情報を使って強調表示を行う。すなわち、ボタン表示領域に表示がされるボタンのうち、フォームの処理に係わるボタンである場合、当該ボタンを強調表示する。
【0059】
ステップS407において、ブラウザ102は、情報処理装置101のフォームの表示領域において表示を行うフォームの表示画面を、ブラウザ102を介して、情報処理装置101の表示画面上で表示する。すなわち、コンテンツが所持するフォームを情報処理装置101のフォーム表示領域に表示する。
【0060】
ステップS408において、ブラウザ102は、情報処理装置101のHTMLコンテンツに存在するボタン(ステップS405で抽出したボタン)を表示するボタン表示領域の画面を生成し、ブラウザ102を介して、情報処理装置101のボタン表示領域において表示する。すなわち、ボタン表示領域は、コンテンツの処理に係わる全てのボタンを集約して表示する。つまり、コンテンツの中のフォームに関連するボタン、フォームに関連しないボタン(例えば、フォームの処理を行わない戻るボタン等)の全てを表示する。なお、ボタン表示領域に配置されるボタンは、フォーム表示領域に存在する(同じ処理の)ボタンを押下したのと同様の動きをするボタンである。すなわち、ボタン表示領域に表示されたボタンの押下を受け付けると、フォーム表示領域に表示されるフォームを処理することを可能とする。
【0061】
図6は、ブラウザに表示されているHTMLの表示画面がユーザによってスクロールされた場合に、フォーム表示領域の一番上に表示されるHTMLの画面のフォームに対応する、ボタンをボタン表示領域に表示するための処理である。
【0062】
ステップS601において、ブラウザ102は、ユーザから、情報処理装置101のブラウザ102を介しての、サーバ103から取得済みのコンンテンツの閲覧の開始を受けつける。
【0063】
ステップS602において、ブラウザ102は、ユーザによる、ブラウザ102を介して情報処理装置101に表示がされる画面へのスクロールの操作が終了したか否かを判定する。すなわち、コンテンツが所持するフォームを情報処理装置101のフォーム表示領域に表示するスクロールの操作が終了したか否かを判定する。ステップS602で終了していないと判定した場合は、ブラウザ102は、ステップS602の処理を繰り返す。ステップS602で終了したと判定した場合は、ブラウザ102は、ステップS603へ処理を進める。
【0064】
ステップS603において、ブラウザ102は、情報処理装置101に表示されるフォームを識別する。
【0065】
ステップS604において、ブラウザ102は、情報処理装置101に表示する画面においてフォームの変更があるか否かを判定する。ブラウザ102は、ステップS604において、変更が無いと判定した場合、本処理を終了し、変更が有ると判定した場合、ステップS605に処理を進める。
【0066】
ステップS605において、ブラウザ102は、情報処理装置101に表示するコンテンツにおいてフォームの数が複数存在するか否かを判定する。ステップS605において、複数あると判定した場合、ステップS606に処理を進め、複数存在しない(単数フォームのみ存在)と判定した場合、ステップS607に処理を進める。
【0067】
ステップS606において、ブラウザ102はブラウザ102内の一番上に表示がされているフォームに対し、優先度を付与する。イメージとしては、
図14に示す通りである。優先度は、画面の上部から表示される順番に優先度を付与していく。例えば、優先度管理テーブル1400に図示するように、QuestionEntry(アンケート回答)のフォームが情報処理装置101のブラウザ102の一番上部に表示がされている場合、このフォームに対して優先度が1というようにつけられている。なお、メモリー上にこの対応付けをもたせても良いこととする。
【0068】
ステップS607において、ブラウザ102は、フォーム表示領域に表示されている、一番高い優先度が付与されているフォームに対応するボタンを、ステップS404の処理で取得したフォームに対応するボタンの情報より取得する。すなわち、フォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンを取得したフォームとボタンの関係より特定する。また、フォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンは、対応テーブルに登録された関係より特定する。または、フォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンは、埋め込まれた識別表示子によって特定する。
【0069】
ステップS608において、ブラウザ102は、フォーム表示領域に表示されているフォームに対応するボタンを、ステップS404の処理で取得したフォームに対応するボタンの情報より取得する。すなわち、フォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンを取得したフォームとボタンの関係より特定する。また、フォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンは、対応テーブルに登録された関係より特定する。または、フォーム表示領域に表示を行ったフォームに対応するボタンは、埋め込まれた識別表示子によって特定する。
【0070】
ステップS609では情報処理装置101のブラウザ102のフォーム表示領域に対応するボタンをボタン表示領域において表示をするべく、ボタン表示領域においてスクロールを行う。すなわち、フォームがブラウザ102において表示された時、フォームに対応するボタンを、フォームを表示するフォーム表示領域とは別の表示領域であるボタン表示領域に表示する。なお、ボタン表示領域に配置されるボタンは、フォーム表示領域に存在する(同じ処理の)ボタンを押下したのと同様の動きをするボタンである。すなわち、ボタン表示領域に表示されたボタンの押下を受け付けると、フォーム表示領域に表示されるフォームを処理することを可能とする。
【0071】
この方法は、ブラウザ102が、ブラウザ102の一番上部に表示を行っているフォームを検知する。続いて、そのフォームのソースにステップS506で組み込んだ、フォーム表示領域のHTMLのボタンの識別子であるコントロールID(name=の右辺に表示のコントロールIDの部分)、あるいは、フォームとボタンの対応テーブル903、または、フォームとボタンの対応テーブル1200から読み込んだフォームに対応するボタンの情報を検知する。次に、検知したボタンの情報を基に、そのボタンの情報と同じ機能を持つボタンをボタン表示領域の一番上の部分に表示するようにする。
【0072】
続いて、
図15、
図16、
図17、
図18を用いて、情報処理装置101におけるフォーム表示領域に表示がされるコンテンツと、ボタン表示領域に表示がされるコンテンツを処理可能な機能ボタンの表示の一例について説明を行う。
【0073】
例えば、コンテンツの構成として、
図15に図示するコンテンツが存在したとする。このコンテンツは、名前、カナ、その他電話番号等を入力して、内容確認を行い、会員登録を行うことができるコンテンツである。
【0074】
このコンテンツを、例えば、携帯端末のような表示領域の狭い画面のブラウザにおいて表示したとすると、
図16の点線で示した箇所のみしか表示が出来ず、名前、カナ等を入力した後に押下する内容確認や会員登録の機能ボタンを一画面で表示することが出来ない。
【0075】
しかし、本発明を適応することによって、
図17に図示するように、コンテンツにおいて、入力を行う項目を保持する部分をフォーム表示領域1700に表示し、フォーム表示領域1700で表示されているコンテンツの処理を行う機能ボタンをボタン表示領域1710に表示することによって、機能ボタンを探すことなく入力した値の処理を行うことが出来る。
【0076】
なお、ボタン表示領域に表示がされるボタンは、
図17のフォーム表示領域に表示がされるコンテンツの処理を行うことを可能とする機能ボタンのみを表示しているのではなく、コンテンツ内の全てのボタンを表示することとする。
【0077】
例えば
図18に図示するように、1810は、
図17のボタン表示領域で表示がされる状況を示す図であるが、実際、スクロール部分(1811)をスクロールしていくと、
図18の1820に図示するボタンが表示されることとなる。例えば、保存、更新、削除、戻るという機能ボタンが存在するが、これらのボタンは、表示コンテンツにおける機能ボタンの全てである。なお、機能ボタンと結びつくコンテンツの部分(これをフォームという)が、フォーム表示領域で表示がされた場合、そのフォームに関連して処理を行う機能ボタンがボタン表示領域に識別可能に表示されるということである。つまり、
図17のフォーム表示領域1700で表示がされている場合は、
図18の1821の部分がボタン表示領域に表示が行われるということである。
【0078】
以上の処理により、情報処理装置のブラウザにおいて表示状態となっている処理フォームを処理する機能ボタンを、処理フォームとは別の領域において操作可能に表示することが可能となる。
【0079】
この処理により、コンテンツの表示領域とそれを処理する機能ボタンが、情報処理装置のブラウザで一度に表示可能な領域より大きな表示領域で構成されていたとしても、情報処理装置で閲覧しているコンテンツを処理可能な機能ボタンがコンテンツの表示領域とは別領域に常に表示がされるため、機能ボタンを探すためのスクロール操作を行うことなくコンテンツに対する処理を行うことが可能となる。
【0080】
例えば、コンテンツの項目において入力を行って機能ボタンによりその内容を登録するという処理において、項目の一部分を修正した場合に、その項目と修正を反映させる機能ボタンが情報処理装置のコンテンツを表示する領域でコンテンツと一緒に一度に表示されない場合でも、ボタン表示領域に修正を反映させる機能ボタンを表示するので、修正を行った後直ぐに機能ボタンを押下して修正を反映させることが出来るということである。
【0081】
以上、1実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0082】
また、本発明におけるプログラムは、
図4、
図5、
図6に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は
図4、
図5、
図6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは
図4、
図5、
図6の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0083】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0084】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0085】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0086】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0087】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0088】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0089】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0090】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。