特許第6536048号(P6536048)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6536048
(24)【登録日】2019年6月14日
(45)【発行日】2019年7月3日
(54)【発明の名称】接地用端子装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 27/20 20060101AFI20190625BHJP
【FI】
   G01R27/20
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-15693(P2015-15693)
(22)【出願日】2015年1月29日
(65)【公開番号】特開2016-142520(P2016-142520A)
(43)【公開日】2016年8月8日
【審査請求日】2018年1月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】村上 寿昭
(72)【発明者】
【氏名】竹下 正文
(72)【発明者】
【氏名】須山 智行
(72)【発明者】
【氏名】岡田 顕一郎
【審査官】 續山 浩二
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−084882(JP,U)
【文献】 特開2000−299141(JP,A)
【文献】 特開2013−143323(JP,A)
【文献】 特開2006−046830(JP,A)
【文献】 実公昭49−019099(JP,Y1)
【文献】 米国特許第05864284(US,A)
【文献】 特開2014−041763(JP,A)
【文献】 特開2009−032456(JP,A)
【文献】 特開平06−076867(JP,A)
【文献】 特開平10−304530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 27/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電柱に形成された孔部に嵌合される筐体と、
当該筐体に設けられ、柱上機器から前記電柱の内部に延びる第1柱内接地線が接続される第1内側端子と、
地中から前記電柱の内部に延びる第2柱内接地線が接続される第2内側端子と、
前記第1内側端子及び前記第2内側端子を電気的に接続及び切り離しのいずれかに切り替える導電部材と、
前記電柱の外部に配置される柱外接地線と前記第1内側端子及び前記第2内側端子の少なくともいずれかとを電気的に接続する外側端子と、
前記筐体に取り付けられ、前記第1内側端子、前記第2内側端子及び前記外側端子を覆う蓋体と、を備え
前記外側端子は、L字状に形成され、前記筐体を前記孔部に嵌合させた状態において、前記柱外接地線が固定される端部が鉛直下方に延び、
前記蓋体は、前記電柱に嵌合された前記筐体に装着された場合に、鉛直下方に延びる前記柱外接地線を覆うように前記電柱に固定されるアースモールに連結する連結部を有し、
前記蓋体と前記アースモールとの一体化が可能であることを特徴とする接地用端子装置。
【請求項2】
前記蓋体は、前記電柱に嵌合された前記筐体に装着された場合に、前記柱外接地線を覆うように前記電柱に固定されるアースモールにおける前記電柱に対する突出幅以下の突出幅で前記電柱から突出することを特徴とする請求項1記載の接地用端子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱の内部に配置される接地線の接地抵抗値を測定する際に用いられる接地用端子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、電柱201に対する各種の部材の配置例を示す説明図である。電柱201は、コンクリート柱であり、内部が空洞となった筒状の構造となっている。電柱201の上部には、腕金202取り付けられている。腕金202には、碍子を介して高圧線204が支持されている。
【0003】
また、電柱201の上部には、変圧器支持台206が固定されており、この変圧器支持台206に変圧器207が載置されている。高圧線204の高圧は変圧器207により下げられて低圧とされた後に低圧線に与えられる。
【0004】
変圧器207には、接地線214が接続されており、この接地線214は、電柱201の上部に形成された孔部から通され電柱201の内部に垂下される。電柱201の内部には接地線215が配置されており、接地線215の下端に接地金具が接続され、この接地金具が地中に埋設される。接地線214と接地線215とは、接地測定用端子210によって電気的に接続されている。接地測定用端子210は、電柱201の壁面に埋め込まれている。このように、変圧器207の接地端子が接地線214及び接地線215を介して接地されることで、安全の確保が行われている。
【0005】
図7は、接地測定用端子210の外観を示す斜視図である。接地測定用端子210は、プラスチック製の筐体211の表側の中央部に孔部212が形成されている。この孔部212の底面の中央部から接地電極としての芯線213が露出している。筐体211の裏側には、芯線213に2本の接地線214,215が電気的に接続されている。
【0006】
図8は、電柱201に接地測定用端子210が埋め込まれた状態を示す説明図である。接地測定用端子210は、筐体211の表面が電柱201の表面と面一となるように、埋め込まれている。
【0007】
電力会社においては、定期的に、例えば3〜4年毎に、各電柱の接地抵抗を測定し、抵抗値が規格値以内に入っているか否かを検査している。このような接地抵抗の測定は、図示しない測定器の端子を、上述の接地測定用端子210の芯線213に接触させることによって行われる。しかし、場合によっては、接地線214、215を切り離して測定しなければならないこともある。
【0008】
そこで、従来、接地測定用端子本体における電柱201の内部に位置する部位に配置される2つの接続端子と、この2つの接続端子に電柱201の外部からの作業によって着脱される導電部材とを備えた接地測定用端子がある。そして、電柱201内の接地線を切断し、この切断部分を2つの接続端子に接続し、2つの接続端子を導電部材によって導通させることにより、接地線の切断部分を導通させる。
これにより、接地抵抗の測定は、図示しない測定器の端子を導電部材に接触させることによって行うことができる。また、場合によっては、導電部材を取り外し、接地線を切り離して測定することも可能である。
【0009】
ところで、接地抵抗の測定結果が不良の場合に、作業員は、変圧器と他の変圧器に架空共同地線を設け、他の変圧器の接地線を共用するという改修作業を行う。それでも改修できない場合に、作業員は、図9に示すように、電柱201の外面に、電柱外接地測定用端子220を取り付けて柱外接地線222を新設する。
【0010】
柱外接地線222の新設おいて、作業員は、変圧器207の接地端子から延びる接地線214における電柱201の外部の所定部位を切断し、この切断部分に延長用の接地線221の両端部を接続する。これにより、接地線221は垂下する。次に、作業員は、接地線221の下部に電柱外接地測定用端子220を接続する。電柱外接地測定用端子220における接地側の端子には、接地線221とともに柱外接地線222を接続する。柱外接地線222は、電柱201の柱面に沿って垂下する。作業員は、柱外接地線222の先端部に接地金具を接続し、この接地金具を地中に埋設する。これにより、変圧器207が接地される。そして作業員は、電柱201に、柱外接地線222をカバーするアースモール224を固定する。
【0011】
なお、従来のこの種の技術としては、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1には、接地測定端子を電柱に装着した場合の態様について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2008−286618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、電柱においては、地上2mまでの高さに人が昇柱する際の足場となり得る突起物を設けることができないように規定されている。図6に示す接地測定用端子210においては、外部に露出している部分が電柱表面と概ね面一であるため、接地測定用端子210は突起物ではない。このため接地測定用端子210は、地上2mの高さの範囲内に設けることが可能である。
【0014】
しかし、図9に示す電柱外接地測定用端子220においては、電柱の表面上に設けられているため突起物として扱われるおそれがある。このため電柱外接地測定用端子220は、地上2mの高さの範囲内に設けることができない。
【0015】
このように、従来、電柱外接地測定用端子は、地上2mの高さの範囲内に設けることができないため、例えば、接地測定用端子を用いて電柱内に配置された接地線の抵抗値の測定結果が不良であれば、図9に示すように電柱外接地測定用端子220を用いた接地に改修する場合がある。この際、電柱外接地測定用端子220は、地上2mの高さより高い位置に設けるため、電柱外接地測定用端子220の設置作業は脚立や昇降用の足場を用いた柱上作業となり、困難性が高い作業となる。更に、電柱外接地測定用端子220を利用した接地抵抗の測定作業についても柱上作業となり、困難性が高い作業となる。
【0016】
本発明は、このような問題点を解決し、接地抵抗値が不良の場合の改修作業や接地抵抗値の測定作業を容易に行うことが可能な接地用端子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
【0018】
(1) 電柱に形成された孔部に嵌合される筐体と、当該筐体に設けられ、柱上機器から前記電柱の内部に延びる第1柱内接地線が接続される第1内側端子と、地中から前記電柱の内部に延びる第2柱内接地線が接続される第2内側端子と、前記第1内側端子及び前記第2内側端子を電気的に接続及び切り離しのいずれかに切り替える導電部材と、前記電柱の外部に配置される柱外接地線と前記第1内側端子及び前記第2内側端子の少なくともいずれかとを電気的に接続する外側端子と、前記筐体に取り付けられ、前記第1内側端子、前記第2内側端子及び前記外側端子を覆う蓋体と、を備えることを特徴とする接地用端子装置。
(1)によれば、接地線を新設する工事を、外側端子に柱外接地線を接続して蓋体を取り付けるという簡単な作業で、手早く、安全に行うことが可能になる。
【0019】
(2) (1)において、前記蓋体は、前記電柱に嵌合された前記筐体に装着された場合に、前記柱外接地線を覆うように前記電柱に固定されるアースモールにおける前記電柱に対する突出幅以下の突出幅で前記電柱から突出することを特徴とする接地用端子装置。
【0020】
(2)によれば、接地用端子装置の電柱に対する突出幅が、従来、地上2mまでの高さにおいて認められていたアースモールにおける電柱に対する突出幅と同等あるいはそれより小さいため、地上2mまでの高さに設置可能な接地用端子装置を提供することが可能になる。このため、接地抵抗値が不良の場合の改修作業や接地抵抗値の測定作業を地上で行うことが可能になる。これにより、作業員における作業性及び安全性を向上させることが可能になる。
【0021】
(3) (2)において、前記蓋体は、前記アースモールに連結する連結部を有することを特徴とする接地用端子装置。
【0022】
(3)によれば、蓋体とアースモールとの一体化が可能になり、蓋体による突出部分をアースモールの一部と見なすことが可能になる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、電柱の接地作業や接地抵抗の測定作業を容易に行うことが可能な接地用端子装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態における接地用端子装置1及びその周辺の外観を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る接地用端子部5の外観を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る接地用端子部5を電柱201に装着した際の外観を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態における接地用端子装置1を電柱201に装着した際の外観を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態における接地用端子装置1を用いた接地線の配線例を示す説明図である。
図6】従来における接地線の配線例を示す説明図である。
図7】従来における接地測定用端子210の外観を示す斜視図である。
図8】従来における接地測定用端子210を電柱201に装着した状態を示す説明図である。
図9図6に示す接地線の接地抵抗の測定結果が不良の場合の対処例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における接地用端子装置1の外観及びその周辺を示す斜視図、図2は、接地用端子装置1の外観を示す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は側面図である。
【0026】
接地用端子装置1は、接地用端子部5と、蓋体20と、によって構成される。
接地用端子部5は、筐体10と、第1内側端子12と、第2内側端子14と、導電部材に相当する金属板16と、外側端子18と、蓋体20と、を備えている。
【0027】
筐体10は、底面が小判形状の柱体であり、電柱201に相当する電柱201の側面に形成された小判形の孔部230に嵌合される。なお、以下の説明の便宜上、筐体10における電柱201の外部側の底面を外面、筐体10における電柱201の内部側の底面を内面と称することにする。筐体10の外面における長手方向に沿った両側部には、延在片10a、10aが柱体の高さ方向に立設している。
【0028】
第1内側端子12及び第2内側端子14は、板状の導電性部材(図示せず)と、板状の導電性部材(図示せず)を筐体10に固定するためのねじ12a、12b、14a、14bとからなる。導電性部材(図示せず)は、筐体10内に並べて収納されている。二本の導電性部材(図示せず)の一端部は、筐体10の側面における内面側の端部から露出しており、ワッシャを介してそれぞれねじ12a、14aによって筐体10に固定されている。二本の導電性部材(図示せず)の他端部は、筐体10の外面から露出しており、ワッシャを介してそれぞれねじ12b、14bによって筐体10に固定されている。
【0029】
金属板16は、第1内側端子12及び第2内側端子14に着脱自在に設けられ、第1内側端子12及び第2内側端子14を電気的に接続及び遮断のいずれかに切り替える導電部材である。金属板16は、一端部がU字形に形成されており、中央部に長孔16aが形成されており、他端部がL字形の曲げが施されている。金属板16の一端部にねじ12bを係合させ、長孔16aにねじ14bを通し、ねじ12b、14bを締め付けることにより、内側端子12及び第2内側端子14が金属板16によって電気的に接続された状態が維持される。また、ねじ12b、14bを緩め、金属板16を長孔16aに沿ってスライド移動させ、金属板16の一端部とねじ12bとの係合状態を解除することにより、内側端子12及び第2内側端子14が電気的に接続された状態を解除することが可能である。
【0030】
外側端子18は、板状の導電性部材に曲げを施してL字形に形成したものであり、外側端子18の金属板16の他端部に接続される。外側端子18は、筐体10の外面から直角に突出し、他端部が第1内側端子12側の反対側に延びている。また、他端部側の先端部には、導体圧着スリーブ部30が形成されている。導体圧着スリーブ部30は、新たな柱外接地線50が挿入可能なC字形の管状に形成されており、導体圧着スリーブ部30に柱外接地線50(図3参照)の端部を挿入して導体圧着スリーブ部30を圧縮することによって、柱外接地線50が外側端子18に固定される。
【0031】
蓋体20は、断面形状がU字形の長尺部材からなり、一端部は球状に形成されている。このため蓋体20の一端部は閉鎖されている。蓋体20の一端部の円弧部分から延在片20aが延在している。また、蓋体20の延在片20aの両側部の近傍に、延在片20b、20bが延在している。蓋体20は、延在片20b、20bを延在片10a、10aの内側に当接させ、延在片10a、10aにおけるねじ12b側の開放部分に延在片20aを配置することにより、筐体10に連結することが可能である。
また、蓋体20の他端部は、柱外接地線50を覆うアースモール52(図4参照)に連結する連結部22を有している。
【0032】
また蓋体20は、電柱201の孔部230に嵌合された筐体10に装着された場合に、蓋体20における電柱201に対する突出幅が、アースモール52における電柱201に対する突出幅以下となるように、蓋体20の突出幅が設定されている。
【0033】
図3は、接地用端子装置1が電柱201の孔部230に嵌合された状態を示す斜視図である。
【0034】
接地用端子装置1を電柱201に装着する場合に、作業員は、まず、電柱201内部の接地線214(図1参照)をねじ12aによって第1内側端子12に電気的に接続するとともに、第1内側端子12を筐体10に固定する。同様に、電柱201内部の接地線215をねじ14a(図1参照)によって第2内側端子14に電気的に接続するとともに、第1内側端子12を筐体10に固定する。
【0035】
次に、作業員は、筐体10を孔部230に嵌合させる。この時、延在片10a、10aの端面が、電柱201の表面と面一になるように押し込む。筐体10を孔部230に嵌合させた状態において、ねじ12b、14b及び外側端子18が上下方向に並び、外側端子18の他端部がねじ14bの下方に配置され、鉛直下方に延びている。
【0036】
次に、作業員は、導体圧着スリーブ部30に柱外接地線50の一端部を挿入して導体圧着スリーブ部30を圧縮することによって、柱外接地線50を外側端子18に固定する。これにより、柱外接地線50は鉛直下方に延びる。柱外接地線50の他端部には接地金具(図示せず)を接続し、この接地金具を埋設する。
【0037】
そして、作業員が、蓋体20を筐体10に装着することによって、図4に示すように、第1内側端子12、第2内側端子14、金属板16及び外側端子18が、蓋体20によって覆われる。更に、作業員が、蓋体20にアースモール52を連結することにより、柱外接地線50がアースモール52によって保護される。
【0038】
図5は、本実施形態における接地用端子装置1を用いた接地線の配線例を示す説明図である。例えば、図6に示す接地線において接地抵抗値を測定し、接地抵が不良であると判定した場合に、作業員は、接地測定用端子210を、図1に示す接地用端子装置1に付け替える。更に、図3図4に示すように、接地用端子装置1に柱外接地線50を接続し、アースモール52を取り付けることにより、接地線の改修作業が完了する。この場合、図5に示すように、従来の改修作業において用いられた電柱外接地測定用端子220(図9参照)及び接地線221を省略することが可能になる。
【0039】
また、接地用端子装置1において、電柱201の外側に最も突出している部分は蓋体20であり、この蓋体20はアースモール52と同じ突出幅であることから、蓋体20はアースモール52と同等であると見なすことが可能である。このため、従来の接地測定用端子210を本実施形態の接地用端子装置1に付け替えることが可能となる。
【0040】
また、接地抵抗値を測定する際には、蓋体20を取り外し、図示しない測定器の端子を金属板16に接触させることによって行うことができる。また、接地線を切り離す場合には、ねじ12b、14bを緩め、金属板16を長孔16aに沿ってスライド移動させることによって切り離すことが可能である。
【0041】
以上説明したように構成された本実施形態によれば、接地線を新設する工事において、図9に示す、従来技術のように、変圧器207から延びる接地線214が電柱201の内部に入り込むまでの間に接地線221を接続するという作業が必要なくなり、外側端子18に柱外接地線50を接続して蓋体20を取り付けるという簡単な作業で、手早く、安全に行うことが可能になる。
【0042】
また本実施形態によれば、接地用端子装置1の電柱201に対する突出幅が、従来、地上2mまでの高さにおいて認められていたアースモール52における電柱201に対する突出幅と同等あるいはそれより小さいため、地上2mまでの高さに設置可能な接地用端子装置を提供することが可能になる。このため、接地抵抗値が不良の場合の改修作業や接地抵抗値の測定作業を地上で行うことが可能になり、作業員における作業性及び安全性を向上させることが可能になる。
【0043】
また本実施形態によれば、蓋体20が、アースモール52に連結可能であるため、蓋体20とアースモール52との一体化が可能になり、蓋体20による突出部分をアースモール52の一部と見なすことが可能になる。これにより、地上2mまでの高さに設置可能な接地用端子装置を提供することが可能になる。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、上述した実施形態に限るものではない。例えば、上述した実施形態によれば、蓋体20における電柱201に対する突出幅が、アースモール52における電柱201に対する突出幅と同等であるが、蓋体20は、アースモール52の突出幅以下となるのであれば適用可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 接地用端子装置
5 接地用端子部
10 筐体
10a 延在片
12 第1内側端子
12a、12b、14a、14b ねじ
14 第2内側端子
16 金属板
16a 孔部
18 外側端子
20 蓋体
22 連結部
30 導体圧着スリーブ部
50 柱外接地線
52 アースモール
201 電柱
202 腕金
204 高圧線
206 変圧器支持台
207 変圧器
210 接地測定用端子
211 筐体
212 孔部
213 芯線
214、215 接地線
220 電柱外接地測定用端子
221 延長用の接地線
222 柱外接地線
230 孔部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9