特許第6536471号(P6536471)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6536471
(24)【登録日】2019年6月14日
(45)【発行日】2019年7月3日
(54)【発明の名称】タイヤ空気圧監視システム及び監視装置
(51)【国際特許分類】
   B60C 23/04 20060101AFI20190625BHJP
   G01L 17/00 20060101ALI20190625BHJP
   G08C 17/00 20060101ALI20190625BHJP
【FI】
   B60C23/04 N
   G01L17/00 301P
   G08C17/00 B
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-91203(P2016-91203)
(22)【出願日】2016年4月28日
(65)【公開番号】特開2017-197102(P2017-197102A)
(43)【公開日】2017年11月2日
【審査請求日】2018年7月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】佐分利 誠
【審査官】 小河 了一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−362536(JP,A)
【文献】 特開2008−074162(JP,A)
【文献】 特開2010−266314(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 23/04
G01L 17/00
G08C 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の複数のタイヤにそれぞれ設けられており、該タイヤの空気圧を検出する複数の検出装置と、該複数の検出装置の識別子を用いて各検出装置との間で無線通信を行い、各タイヤの空気圧を監視する監視装置とを備えるタイヤ空気圧監視システムであって、
前記監視装置は、
前記複数のタイヤがそれぞれ設けられる複数のタイヤ位置と、該複数のタイヤ位置の各タイヤに設けられた前記検出装置の識別子とを対応付けて記憶する記憶部と、
少なくとも一の前記タイヤ位置へ、該タイヤ位置に対応付けて前記記憶部が記憶している前記識別子を含み、任意の情報を要求する第1要求信号と、前記識別子の内容に拘わらず、任意の情報を要求する第2要求信号とを異なるタイミングで送信する要求信号送信部と
を備え、
前記検出装置は、
前記第1要求信号及び前記第2要求信号を受信する要求信号受信部と、
該要求信号受信部にて受信した前記第1要求信号に含まれる識別子と、自装置の前記識別子とが一致する場合、応答信号を送信する第1応答信号送信部と、
前記要求信号受信部にて前記第2要求信号を受信した場合、自装置の前記識別子の内容に拘わらず、応答信号を送信する第2応答信号送信部と
を備え、
更に、前記監視装置は、
前記第1要求信号及び前記第2要求信号に応じた前記応答信号を受信する応答信号受信部と、
前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する判定部と
を備えるタイヤ空気圧監視システム。
【請求項2】
前記判定部は、
前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号を受信したか否かを判定する第1判定部と、
前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号を受信したか否かを判定する第2判定部と
を備え、
前記要求信号送信部は、
前記第2要求信号に先立って前記第1要求信号を送信し、前記第1判定部が単数の前記応答信号を受信したと判定した場合、次いで前記第2要求信号を送信するようにしてある
請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項3】
前記監視装置は、
前記複数の前記タイヤ位置へ、各別に前記第1要求信号及び前記第2要求信号を異なるタイミングで送信するようにしてあり、
前記判定部は、
各タイヤ位置へ送信した前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び各タイヤ位置へ送信した前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する
請求項1又は請求項2に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項4】
車両の複数のタイヤにそれぞれ設けられており、該タイヤの空気圧を検出する複数の検出装置の識別子を用いて各検出装置との間で無線通信を行い、各タイヤの空気圧を監視する監視装置であって、
前記複数のタイヤがそれぞれ設けられる複数のタイヤ位置と、該複数のタイヤ位置の各タイヤに設けられた前記検出装置の識別子とを対応付けて記憶する記憶部と、
少なくとも一の前記タイヤ位置へ、該タイヤ位置に対応付けて前記記憶部が記憶している前記識別子を含み、任意の情報を要求する第1要求信号と、前記識別子の内容に拘わらず、任意の情報を要求する第2要求信号とを異なるタイミングで送信する要求信号送信部と、
前記第1要求信号に応じて、該第1要求信号に含まれる前記識別子に対応する前記検出装置から送信された応答信号、及び前記第2要求信号に応じて、前記識別子の内容に拘わらず前記検出装置から送信された応答信号を受信する応答信号受信部と、
前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する判定部と
を備える監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の各タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システム及び監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に設けられたタイヤの空気圧を検出し、検出した空気圧に異常があった場合、使用者に警告等を発するタイヤ空気圧監視システム(TPMS : Tire Pressure Monitoring System)がある(例えば、特許文献1)。タイヤ空気圧監視システムは、タイヤの空気圧を検出し、検出した空気圧に係る空気圧信号をUHF帯の電波を用いて無線送信する検出装置と、該検出装置から無線送信された空気圧信号を受信し、受信した空気圧信号に基づいてタイヤの空気圧を監視する監視装置とを備える。
【0003】
監視装置は、車体に設けられており、各検出装置のセンサ識別子を、車両にタイヤが設けられる4つのタイヤ位置に関連付けてメモリに記憶している。また、監視装置には、各タイヤの近傍にそれぞれ配された4本のLF送信アンテナが接続されている。監視装置は、各タイヤ位置に対応するLF送信アンテナから、対応するセンサ識別子を含む要求信号をLF(Low Frequency)帯の電波を用いて、各タイヤ位置へ送信する。各LF送信アンテナの通信範囲は、基本的に対応するタイヤ位置の範囲に限定されているため、監視装置は、各タイヤに設けられた検出装置へ各別に要求信号を送信することができる。
【0004】
検出装置は、右前、左前、右後及び左後の各タイヤにそれぞれ設けられており、受信した要求信号に含まれるセンサ識別子が、自装置のセンサ識別子と一致する場合、検出して得られた空気圧を含む空気圧信号を無線送信する。監視装置は、各検出装置から送信された空気圧信号を受信し、各タイヤの空気圧を監視する。
【0005】
このように構成されたタイヤ空気圧監視システムにおいては、センサ識別子を用いて各検出装置を起動させ、空気圧信号を送信させる構成であるため、タイヤ空気圧監視システムを搭載した他車両が接近した場合であっても、クロストークの発生を防止することができる。つまり、自車両の監視装置から送信された要求信号を、自車両のタイヤに設けられた検出装置のみならず、当該他車両のタイヤに設けられた検出装置も受信することがあるところ、検出装置は、要求信号に自装置のセンサ識別子が含まれていなければ、空気圧信号を送信しないため、空気圧信号のクロストークは発生しない。
【0006】
ところで、4つのタイヤの摩耗状態を均一にするために、車両に設けられたタイヤの位置を相互に交換するタイヤローテーションが一般的に行われている。タイヤの位置が変更された場合、監視装置は、4つのタイヤ位置と、識別子との対応関係を更新する必要がある。基本的に、監視装置は、各タイヤ位置にあるLF送信アンテナからセンサ識別子を要求する要求信号を送信し、当該要求信号に応じて検出装置から送信されたセンサ識別子を用いて、タイヤローテーションの発生の有無を検知し、センサ識別子と、4つのタイヤ位置との対応関係を更新することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4192789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、車両周辺の電波ノイズが小さく、各LF送信アンテナから送信される要求信号を検出装置が受信し易い環境にあると、一のLF送信アンテナから送信された要求信号に対して、複数の検出装置が反応し、センサ識別子が返信されることがある。つまり、自車両においてクロストークが発生することがある。この場合、実際にはタイヤローテーションが行われているにも拘わらず、タイヤローテーションが検知されず、センサ識別子の更新が行われないおそれがあった。センサ識別子の更新が行われないと、タイヤ空気圧の監視に支障が生ずる。
【0009】
本発明の目的は、クロストークの発生を考慮して、タイヤローテーションが行われたことを検知することができるタイヤ空気圧監視システム及び監視装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本態様に係るタイヤ空気圧監視システムは、車両の複数のタイヤにそれぞれ設けられており、該タイヤの空気圧を検出する複数の検出装置と、該複数の検出装置の識別子を用いて各検出装置との間で無線通信を行い、各タイヤの空気圧を監視する監視装置とを備えるタイヤ空気圧監視システムであって、前記監視装置は、前記複数のタイヤがそれぞれ設けられる複数のタイヤ位置と、該複数のタイヤ位置の各タイヤに設けられた前記検出装置の識別子とを対応付けて記憶する記憶部と、少なくとも一の前記タイヤ位置へ、該タイヤ位置に対応付けて前記記憶部が記憶している前記識別子を含み、任意の情報を要求する第1要求信号と、前記識別子の内容に拘わらず、任意の情報を要求する第2要求信号とを異なるタイミングで送信する要求信号送信部とを備え、前記検出装置は、前記第1要求信号及び前記第2要求信号を受信する要求信号受信部と、該要求信号受信部にて受信した前記第1要求信号に含まれる識別子と、自装置の前記識別子とが一致する場合、応答信号を送信する第1応答信号送信部と、前記要求信号受信部にて前記第2要求信号を受信した場合、自装置の前記識別子の内容に拘わらず、応答信号を送信する第2応答信号送信部とを備え、更に、前記監視装置は、前記第1要求信号及び前記第2要求信号に応じた前記応答信号を受信する応答信号受信部と、前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する判定部とを備える。
【0011】
本態様に係る監視装置は、車両の複数のタイヤにそれぞれ設けられており、該タイヤの空気圧を検出する複数の検出装置の識別子を用いて各検出装置との間で無線通信を行い、各タイヤの空気圧を監視する監視装置であって、前記複数のタイヤがそれぞれ設けられる複数のタイヤ位置と、該複数のタイヤ位置の各タイヤに設けられた前記検出装置の識別子とを対応付けて記憶する記憶部と、少なくとも一の前記タイヤ位置へ、該タイヤ位置に対応付けて前記記憶部が記憶している前記識別子を含み、任意の情報を要求する第1要求信号と、前記識別子の内容に拘わらず、任意の情報を要求する第2要求信号とを異なるタイミングで送信する要求信号送信部と、前記第1要求信号に応じて、該第1要求信号に含まれる前記識別子に対応する前記検出装置から送信された応答信号、及び前記第2要求信号に応じて、前記識別子の内容に拘わらず前記検出装置から送信された応答信号を受信する応答信号受信部と、前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する判定部とを備える。
【0012】
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備えるタイヤ空気圧監視システム及び監視装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとするタイヤ空気圧監視方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、タイヤ空気圧監視システム及び監視装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、タイヤ空気圧監視システム及び監視装置を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
【発明の効果】
【0013】
上記によれば、クロストークの発生を考慮して、タイヤローテーションが行われたことを検知することができるタイヤ空気圧監視システム及び監視装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係るタイヤ空気圧監視システムの一構成例を示す概念図である。
図2】本発明の実施形態に係る監視装置の一構成例を示すブロック図である。
図3】識別子テーブルの一例を示す概念図である。
図4】検出装置の一構成例を示すブロック図である。
図5】タイヤローテーションの検知処理に係る監視装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0016】
(1)本態様に係るタイヤ空気圧監視システムは、車両の複数のタイヤにそれぞれ設けられており、該タイヤの空気圧を検出する複数の検出装置と、該複数の検出装置の識別子を用いて各検出装置との間で無線通信を行い、各タイヤの空気圧を監視する監視装置とを備えるタイヤ空気圧監視システムであって、前記監視装置は、前記複数のタイヤがそれぞれ設けられる複数のタイヤ位置と、該複数のタイヤ位置の各タイヤに設けられた前記検出装置の識別子とを対応付けて記憶する記憶部と、少なくとも一の前記タイヤ位置へ、該タイヤ位置に対応付けて前記記憶部が記憶している前記識別子を含み、任意の情報を要求する第1要求信号と、前記識別子の内容に拘わらず、任意の情報を要求する第2要求信号とを異なるタイミングで送信する要求信号送信部とを備え、前記検出装置は、前記第1要求信号及び前記第2要求信号を受信する要求信号受信部と、該要求信号受信部にて受信した前記第1要求信号に含まれる識別子と、自装置の前記識別子とが一致する場合、応答信号を送信する第1応答信号送信部と、前記要求信号受信部にて前記第2要求信号を受信した場合、自装置の前記識別子の内容に拘わらず、応答信号を送信する第2応答信号送信部とを備え、更に、前記監視装置は、前記第1要求信号及び前記第2要求信号に応じた前記応答信号を受信する応答信号受信部と、前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する判定部とを備える。
【0017】
本態様によれば、一のタイヤ位置へ、該タイヤ位置に対応する識別子を含む第1要求信号を送信し、当該第1要求信号に対する単数の応答信号を受信したか否かを判定することによって、一応、当該一のタイヤ位置にあるタイヤは交換されていないことが確認される。
しかし、クロストークが発生し、監視装置は、他のタイヤ位置にある検出装置から送信された応答信号を受信している可能性がある。そこで、監視装置は、第2要求信号を一のタイヤ位置へ送信する。任意の検出装置は、第2要求信号を受信した場合、自身の識別子の内容に拘わらず応答信号を送信する。このため、当該第2要求信号に対する単数の応答信号を受信したか否かを判定することによって、クロストークが発生しているか否かを確認することができる。仮に、クロストークが発生していた場合、監視装置は、第2要求信号に対して複数の応答信号を受信することになる。クロストークが発生していない場合、監視装置は、単数の応答信号を受信する。
よって、第1及び第2要求信号を送信し、各要求信号に対する単数の応答信号を受信したか否かを判定することによって、クロストークを考慮したタイヤローテーションの検知が可能になる。
【0018】
(2)前記判定部は、前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号を受信したか否かを判定する第1判定部と、前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号を受信したか否かを判定する第2判定部とを備え、前記要求信号送信部は、前記第2要求信号に先立って前記第1要求信号を送信し、前記第1判定部が単数の前記応答信号を受信したと判定した場合、次いで前記第2要求信号を送信するようにしてある構成が好ましい。
【0019】
本態様によれば、監視装置は、先に第1要求信号を送信し、当該第1要求信号に対応する単数の応答信号を受信したか否かを判定するように構成されている。
監視装置が第1要求信号を送信した場合、単一の応答信号を受信する場合と、応答信号を受信しない場合とがある。応答信号が無い場合、タイヤローテーション、検出装置の交換等が行われていると直ちに判断することができる。
一方、監視装置が第2要求信号を送信した場合、単一の応答信号を受信する場合と、複数の応答信号を受信する場合とがある。複数の応答信号を受信した場合、クロストークの問題が発生していることを直ちに判断することができるが、検出装置の交換が行われたことを確定するためには、第1要求信号を送信する必要がある。
このように、クロストークが発生しない平常時においては、監視装置は、先に第1要求信号に対する応答状況を判定することによって、タイヤローテーション、検出装置の交換等が行われていることを速やかに検知することができる。
【0020】
(3)前記監視装置は、前記複数の前記タイヤ位置へ、各別に前記第1要求信号及び前記第2要求信号を異なるタイミングで送信するようにしてあり、前記判定部は、各タイヤ位置へ送信した前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び各タイヤ位置へ送信した前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する構成が好ましい。
【0021】
本態様によれば、監視装置は、クロストークの発生を考慮し、記憶部が記憶する全てのタイヤ位置と、識別子との対応関係の更新が必要か否かを判定することができる。
【0022】
(4)本態様に係る監視装置は、車両の複数のタイヤにそれぞれ設けられており、該タイヤの空気圧を検出する複数の検出装置の識別子を用いて各検出装置との間で無線通信を行い、各タイヤの空気圧を監視する監視装置であって、前記複数のタイヤがそれぞれ設けられる複数のタイヤ位置と、該複数のタイヤ位置の各タイヤに設けられた前記検出装置の識別子とを対応付けて記憶する記憶部と、少なくとも一の前記タイヤ位置へ、該タイヤ位置に対応付けて前記記憶部が記憶している前記識別子を含み、任意の情報を要求する第1要求信号と、前記識別子の内容に拘わらず、任意の情報を要求する第2要求信号とを異なるタイミングで送信する要求信号送信部と、前記第1要求信号に応じて、該第1要求信号に含まれる前記識別子に対応する前記検出装置から送信された応答信号、及び前記第2要求信号に応じて、前記識別子の内容に拘わらず前記検出装置から送信された応答信号を受信する応答信号受信部と、前記第1要求信号に応じた単数の前記応答信号及び前記第2要求信号に応じた単数の前記応答信号の双方を受信したか否かを判定する判定部とを備える。
【0023】
本態様によれば、態様(1)と同様、第1及び第2要求信号を送信し、各要求信号に対する単数の応答信号を受信したか否かを判定することによって、クロストークを考慮したタイヤローテーションの検知が可能になる。
【0024】
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るタイヤ空気圧監視システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤ空気圧監視システムの一構成例を示す概念図である。本実施形態に係るタイヤ空気圧監視システムは、車体の適宜箇所に設けられた監視装置1と、車両Cに設けられた複数のタイヤ3のホイールそれぞれに設けられた複数の検出装置2と、報知装置4とを備える。検出装置2は、自装置が設けられたタイヤ3の空気圧を検出する。本実施形態のタイヤ空気圧監視システムでは、監視装置1が各検出装置2と無線通信を行うことにより、各タイヤ3の空気圧に係る情報を取得し、報知装置4を用いて各タイヤ3の空気圧を報知する。
【0026】
監視装置1には、各タイヤ3に対応する複数のLF送信アンテナ14aが接続されている。例えば、4本のLF送信アンテナ14aは車両Cの右前、右後、左後及び左前のタイヤ位置に設けられている。タイヤ位置は、タイヤハウス及びその周辺の位置であり、各LF送信アンテナ14aからそれぞれ送信される信号を、各タイヤ3に設けられた検出装置2が各別に受信できる位置である。
【0027】
監視装置1は、タイヤ3の空気圧信号を要求する要求信号を、各LF送信アンテナ14aからLF(Low Frequency)帯の電波により各検出装置2それぞれへ各別に送信する。本実施形態に係る監視装置1は、空気圧信号を要求する信号として、互いに異なる第1要求信号及び第2要求信号を送信する機能を有する。
【0028】
第1要求信号には、送信先であるタイヤ位置のタイヤ3に設けられた検出装置2のセンサ識別子が含まれている。監視装置1は、後述するように、タイヤ3が設けられる各タイヤ位置と、該タイヤ位置のタイヤ3に設けられた検出装置2のセンサ識別子との関係を記憶している。検出装置2は、自身のセンサ識別子と同一のセンサ識別子を含む第1要求信号を受信した場合、タイヤ3の空気圧を検出し、検出して得た空気圧及び自身のセンサ識別子を含む応答信号をUHF(Ultra High Frequency)帯の電波により監視装置1へ送信する。監視装置1は、RF受信アンテナ13aを備え、各検出装置2から送信された応答信号をRF受信アンテナ13aにて受信し、該応答信号から各タイヤ3の空気圧の情報を取得する。
第2要求信号には、特定のセンサ識別子が含まれておらず、無条件に空気圧信号を要求する信号である。第2要求信号のデータ構成は特に限定されるものでは無いが、例えば、第1要求信号と同様のデータを有し、センサ識別子に代えて汎用識別子を含むものである。検出装置2は、汎用識別子を有する第2要求信号を受信した場合、自装置のセンサ識別子の内容に拘わらず、タイヤ3の空気圧を検出し、検出して得た空気圧及び自身のセンサ識別子を含む応答信号をUHF帯の電波により監視装置1へ送信する。
【0029】
なお、本実施形態では、第1要求信号及び第2要求信号を、空気圧信号を要求するための信号として説明するが、単に応答信号の返信を要求する信号であっても良い。
【0030】
なおLF帯及びUHF帯は無線通信を行う際に用いる電波帯域の一例であり、必ずしもこれに限定されない。
【0031】
更に、監視装置1には通信線を介して報知装置4が接続されており、監視装置1は取得した空気圧を報知装置4へ送信する。報知装置4は監視装置1から送信された空気圧信号を受信し、各タイヤ3の空気圧を報知する。また、監視装置1は、タイヤ3の空気圧が所定の閾値未満である場合、報知装置4にて警告を発する。
【0032】
図2は、本発明の実施形態に係る監視装置1の一構成例を示すブロック図である。監視装置1は、自装置の各構成部の動作を制御する監視制御部11を備える。監視制御部11には、記憶部12、応答信号受信部13、要求信号送信部14及び車内通信部15が接続されている。
【0033】
監視制御部11は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース等を有するマイコンである。監視制御部11のCPUは入出力インタフェースを介して記憶部12、応答信号受信部13、要求信号送信部14及び車内通信部15に接続している。監視制御部11は記憶部12に記憶されている制御プログラムを実行することにより、各構成部の動作を制御し、本実施形態に係るタイヤ空気圧監視処理を実行する。
【0034】
記憶部12は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部12は、監視制御部11が監視装置1の各構成部の動作を制御することにより、タイヤ空気圧監視処理を実行するための制御プログラムを記憶している。また、記憶部12は、識別子テーブルを記憶している。
【0035】
図3は、識別子テーブルの一例を示す概念図である。識別子テーブルは、複数のタイヤ位置と、当該タイヤ位置近傍に配されたLF送信アンテナ14aを識別するためのアンテナ識別子と、当該タイヤ位置のタイヤ3に設けられた検出装置2のセンサ識別子とを対応付けて記憶している。なお、アンテナ識別子の「1」、「2」、「3」及び「4」は、それぞれ、右前、右後、左前、左後のタイヤ位置に設けられたLF送信アンテナ14aを示している。
【0036】
応答信号受信部13には、RF受信アンテナ13aが接続されている。応答信号受信部13は、検出装置2からRF帯の電波を用いて送信された信号を、RF受信アンテナ13aにて受信する。応答信号受信部13は、受信した信号を復調し、復調された信号を監視制御部11へ出力する回路である。搬送波としては300MHz〜3GHzのUHF帯を使用するが、この周波数帯に限定するものでは無い。
【0037】
要求信号送信部14は、監視制御部11から出力された信号をLF帯の信号に変調し、変調された信号を複数のLF送信アンテナ14aからそれぞれ各別に検出装置2へ送信する回路である。具体的には、要求信号送信部14は、監視制御部11の制御に従って、各LF送信アンテナ14aから、第1要求信号と、第2要求信号とを異なるタイミングで順次送信する。搬送波としては30kHz〜300kHzのLF帯を使用するが、この周波数帯に限定するものでは無い。
【0038】
車内通信部15は、CAN(Controller Area Network)又はLIN(Local Interconnect Network)等の通信プロトコルに従って通信を行う通信回路であり、報知装置4に接続されている。車内通信部15は、監視制御部11の制御に従って、タイヤ3の空気圧に係る情報を報知装置4へ送信する。
【0039】
報知装置4は、例えば、車内通信部15から送信されたタイヤ3の空気圧に係る情報を画像によって報知するマルチインフォメーションディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ等である。例えば、報知装置4は、車両Cに設けられた各タイヤ3の空気圧情報を表示する。また、報知装置4は、画像又は音声によって報知する表示部又はスピーカを備えたオーディオ機器等であっても良い。表示部は液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。
【0040】
図4は、検出装置2の一構成例を示すブロック図である。検出装置2は、該検出装置2の各構成部の動作を制御するセンサ制御部21を備える。センサ制御部21には、センサ用記憶部22、応答信号送信部23、要求信号受信部24、空気圧検出部25及び温度検出部26が接続されている。
【0041】
センサ制御部21は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU、ROM、RAM、入出力インタフェース等を有するマイコンである。センサ制御部21のCPUは入出力インタフェースを介してセンサ用記憶部22、応答信号送信部23、要求信号受信部24、空気圧検出部25及び温度検出部26に接続している。センサ制御部21はセンサ用記憶部22に記憶されている制御プログラムを読み出し、各部を制御する。検出装置2は、図示しない電池を備え、当該電池からの電力により動作する。
【0042】
センサ用記憶部22は不揮発性メモリである。センサ用記憶部22には、センサ制御部21のCPUがタイヤ3の空気圧の検出及び送信に係る処理を行うための制御プログラムが記憶されている。また、自身と、他の検出装置2とを識別するための固有のセンサ識別子を記憶している。
【0043】
応答信号送信部23には、RF送信アンテナ23aが接続されている。応答信号送信部23は、センサ制御部21が生成した応答信号をUHF帯の信号に変調し、変調した応答信号を、RF送信アンテナ23aを用いて送信する。
【0044】
要求信号受信部24には、LF受信アンテナ24aが接続されている。要求信号受信部24は、監視装置1からLF帯の電波を用いて送信された信号、即ち第1要求信号及び第2要求信号を、LF受信アンテナ24aにて受信し、受信した信号をセンサ制御部21へ出力する。
【0045】
空気圧検出部25は、例えばダイヤフラムを備え、圧力の大きさによって変化するダイヤフラムの変形量に基づき、タイヤ3の空気圧を検出する。空気圧検出部25は検出したタイヤ3の空気圧を示す信号をセンサ制御部21へ出力する。
【0046】
温度検出部26は、例えば温度によって電気抵抗が変化する素子を備え、温度変化によって変化する素子間の電圧に基づき、タイヤ3の温度を検出する。温度検出部26は検出したタイヤ3の温度を示す信号をセンサ制御部21へ出力する。
【0047】
このように構成された検出装置2のセンサ制御部21は、制御プログラムを実行することにより、要求信号の内容に応じた応答信号を生成し、応答信号送信部23にて監視装置1へ送信する。具体的には、センサ制御部21は、自装置と同一のセンサ識別子を含む第1要求信号を受信した場合、空気圧検出部25及び温度検出部26からタイヤ3の空気圧及び温度を取得し、空気圧、温度及び検出装置2に固有のセンサ識別子等を含む応答信号を生成し、応答信号送信部23へ出力する。また、センサ制御部21は、第2要求信号を受信した場合、空気圧検出部25及び温度検出部26からタイヤ3の空気圧及び温度を取得し、空気圧、温度及び検出装置2に固有のセンサ識別子等を含む応答信号を生成し、応答信号送信部23へ出力する。
【0048】
図5は、タイヤローテーションの検知処理に係る監視装置1の処理手順を示すフローチャートである。以下、監視装置1は、空気圧の情報を取得しつつ、タイヤローテーションが行われたことを検知する例を説明する。なお、監視装置1は、空気圧の情報を要求せず、タイヤローテーションの検知に係る処理のみを実行しても良い。また、本実施形態に係る処理の実行タイミングは特に限定されるものでは無いが、例えばイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に変化した際に実行すると良い。
【0049】
監視制御部11は、例えば、図示しないイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態になった場合、以下の処理を実行する。まず監視制御部11は、4つのタイヤ位置「右前」、「右後」、「左前」及び「左後」の内、センサ識別子との対応関係の確認を終えていない一のタイヤ位置を選択する(ステップS11)。以下、ステップS11で選択されたタイヤ位置を、一のタイヤ位置と呼ぶ。そして、監視制御部11は、ステップS11で選択された一のタイヤ位置に対応するアンテナ識別子及びセンサ識別子を識別子テーブルから読み出し、当該一のタイヤ位置に対応するセンサ識別子を含む第1要求信号を、読み出したアンテナ識別子に対応するLF送信アンテナ14aから送信させる(ステップS12)。
【0050】
次いで、監視制御部11は、第1要求信号送信後、当該第1要求信号に対する単数の応答信号を、応答信号受信部13が所定のタイムアウト時間内に受信したか否かを判定する(ステップS13)。第1要求信号に対する単数の応答信号を受信したと判定した場合(ステップS13:YES)、監視制御部11は、特定のセンサ識別子を含まない第2要求信号を、ステップS12で読み出したアンテナ識別子に対応するLF送信アンテナ14aから送信させる(ステップS14)。
【0051】
次いで、監視制御部11は、第2要求信号送信後、当該第2要求信号に対する単数の応答信号を、応答信号受信部13が所定のタイムアウト時間内に受信したか否かを判定する(ステップS15)。第2要求信号に対する単数の応答信号を受信したと判定した場合(ステップS15:YES)、ステップS12にて選択された一のタイヤ位置と、センサ識別子との対応関係に異常が無い旨を記憶する(ステップS16)。つまり、タイヤローテーション、タイヤ交換等によって、一のタイヤ位置と、センサ識別子との対応関係が変更されたといった異常が無い旨を記憶する。
【0052】
ステップS13において、第1要求信号に対する単数の応答信号が無いと判定した場合(ステップS13:NO)、又はステップS15において第2要求信号に対する単数の応答信号が無いと判定した場合(ステップS15:NO)、監視制御部11は、ステップS12にて選択された一のタイヤ位置と、センサ識別子との対応関係に異常が有る旨を記憶する(ステップS17)。つまり、タイヤローテーション、タイヤ交換等によって、一のタイヤ位置と、センサ識別子との対応関係が変更され、対応関係が変更されたといった問題がある旨を記憶する。
なお、第1又は第2要求信号に対する単数の応答信号が無い状況には、複数の応答信号がある場合と、応答信号が全く無い場合とが含まれる。第1要求信号に対する要求信号に対応する応答信号が無く、第2要求信号に対する単数の応答信号がある場合、監視装置1は、タイヤ交換が行われた可能性があるものと認識することができる。
【0053】
ステップS16又はステップS17の処理を終えた監視制御部11は、全タイヤ位置について、センサ識別子との対応関係の確認処理を終えたか否かを判定する(ステップS18)。未確認のタイヤ位置があると判定した場合(ステップS18:NO)、監視制御部11は処理をステップS11へ戻す。全てのタイヤ位置について、センサ識別子との対応関係を確認したと判定した場合(ステップS18:YES)、監視制御部11は、4つの全てのタイヤ位置で、センサ識別子との対応関係に問題が無いか否かを判定する(ステップS19)。全てのタイヤ位置及びセンサ識別子の対応関係に問題が無いと判定した場合(ステップS19:YES)、監視制御部11は、タイヤローテーション等が無かった旨を記憶し(ステップS20)、処理を終える。
【0054】
全てのタイヤ位置及びセンサ識別子の対応関係に問題が無いと判定された場合、監視制御部11は、識別子テーブルに格納されているセンサ識別子を用いて、検出装置2と無線通信を行い、各タイヤ3の空気圧を監視する。具体的には、監視装置1は、各タイヤ位置へ、対応するセンサ識別子を有する空気圧要求信号を、対応するアンテナ識別子によって識別されるLF送信アンテナ14aから送信し、空気圧要求信号に応じて検出装置2から返信される空気圧信号を受信し、各タイヤ3の空気圧を監視すれば良い。また、検出装置2から自発的に空気圧信号が送信される構成においては、監視装置1は、空気圧信号に含まれるセンサ識別子と、識別子テーブルに格納されているセンサ識別子とを照合することによって、各タイヤ位置の空気圧を特定し、タイヤ空気圧を監視すれば良い。
【0055】
いずれかのタイヤ位置及びセンサ識別子の対応関係に問題があると判定した場合(ステップS19:NO)、監視制御部11は、各タイヤ位置に対応するセンサ識別子の対応関係を学習及び更新し(ステップS21)、処理を終える。
【0056】
ステップS21の処理によるタイヤ位置及びセンサ識別子の対応関係の学習方法は特に限定されるものでは無いが、車両Cが走行を開始し、車両C周囲の環境が変化した状態で、各LF送信アンテナ14aからセンサ識別子を要求する要求信号を複数回送信し、各要求信号に対する応答信号に含まれるセンサ識別子を集計する。例えば、右前のタイヤ位置にあるLF送信アンテナ14aから要求信号を複数回送信し、複数の応答信号を受信する。そして、最も出現頻度が高いセンサ識別子を、右前のタイヤ位置に対応するセンサ識別子として、識別子テーブルに格納すると良い。他のタイヤ位置についても同様の処理を実行し、全てのタイヤ位置と、センサ識別子との対応関係を学習し、識別子テーブルを更新する。
【0057】
このように構成されたタイヤ空気圧監視システム及び監視装置1によれば、クロストークの発生を考慮して、タイヤローテーションが行われたことを検知することができる。
【0058】
また、監視装置1は、先に第1要求信号を送信し、当該第1要求信号に対応する単数の応答信号を受信したか否かを判定するように構成されている。従って、クロストークが発生しない平常時においては、監視装置1は、先に第1要求信号に対する応答状況を判定することによって、タイヤローテーション、検出装置2の交換等が行われたことを速やかに検知することができる。
【0059】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0060】
1 監視装置
2 検出装置
3 タイヤ
4 報知装置
11 監視制御部
12 記憶部
13 応答信号受信部
13a RF受信アンテナ
14 要求信号送信部
14a LF送信アンテナ
15 車内通信部
21 センサ制御部
22 センサ用記憶部
23 応答信号送信部
23a RF送信アンテナ
24 要求信号受信部
24a LF受信アンテナ
25 空気圧検出部
26 温度検出部
C 車両
図1
図2
図3
図4
図5