特許第6536947号(P6536947)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6536947
(24)【登録日】2019年6月14日
(45)【発行日】2019年7月3日
(54)【発明の名称】情報表示器
(51)【国際特許分類】
   G09F 7/18 20060101AFI20190625BHJP
   G09F 3/04 20060101ALI20190625BHJP
【FI】
   G09F7/18 N
   G09F3/04 A
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-158156(P2015-158156)
(22)【出願日】2015年8月10日
(65)【公開番号】特開2017-37177(P2017-37177A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2018年7月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 靖男
【審査官】 中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開平2−67511(JP,U)
【文献】 特開2008−310167(JP,A)
【文献】 特開2009−204675(JP,A)
【文献】 特開2009−201302(JP,A)
【文献】 特開2010−164791(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0171492(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 7/18
G09F 3/04
G09F 3/16
G09F 3/06
G09F 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状体に取り付け可能な情報表示器であって、
軸線方向に沿って形成されたスリットを有する筒状部であって、その外周面の一部に形成された情報表示部を有し、かつ、弾性変形により前記スリットを開くことが可能である、筒状部と、
弾性変形により前記棒状体に巻き付き可能な帯状の固定部であって、前記筒状部の前記軸線方向の少なくとも一端部から延び、前記筒状部の軸線周りに周回する、固定部と、
を備える、情報表示器。
【請求項2】
前記固定部は、前記筒状部の前記軸線方向の両端部から延びる、請求項1に記載の情報表示器。
【請求項3】
軸線が湾曲した前記棒状体に対応するように、前記筒状部の前記軸線が湾曲している、請求項1または2に記載の情報表示器。
【請求項4】
前記情報表示部は、前記筒状部の前記湾曲した軸線を含む面に対して直交する方向から見て、識別可能となる位置にある、請求項3に記載の情報表示器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信ケーブルに標識札を装着してその管轄等を表示することが行われている。このような標識札として、落下の虞がなく、またケーブルを傷つけることなく簡単に装着可能なケーブル標識札が知られている(特許文献1参照)。このケーブル標識札は、表示札取付金具として、ケーブルの径より若干小さくその外周面形状に沿うように線材を同一方向に螺旋形状に巻回して形成した小径コイル部と、所定の間隔を隔てた前記小径コイル部の途中の2箇所に前記ケーブルの外径よりも大きくなるように形成した大径コイル部と、を有する。また、このケーブル標識札は、前記表示札取付金具が挿入されるように前記大径コイル部間の間隔と同間隔となる2箇所に形成された孔を具備して表面に標識情報が記載された表示板を、有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−289702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、弁の開閉を操作する棒状の操作部に、作業者に注意喚起するために、操作部の操作の禁止、許可を示したり、弁の開閉状態を示したりする目的で、表示を付すことが求められることがある。このような表示として、上述の表示札を操作部に取り付けて、操作部に関連する情報を表示させることが考えられる。
【0005】
このように操作部に関連する情報を表示させる場合、例えば操作状態に応じて情報が変化する。そのため、表示すべき情報に応じて、表示札を交換する必要がある。ところが、上述した表示札の取り付けは、
(1)2つの大径コイル部および小径コイル部を含む複数巻きの線材を操作部に巻きつける作業と、
(2)表示札の2つの孔に大径コイル部を通す作業と、を要する。
そのため、この表示札の取り付けおよび取り外しは容易ではない。
【0006】
また、表示札が操作部に取り付けられた状態では、表示札は操作部から線材により吊り下げられている。そのため、操作部が操作される際に、操作部の把持の邪魔になる。したがって、ケーブル用の上述の表示札を操作部に適用することは、実用的ではない。なお、このことは、操作部に限られたことではなく、人が把持する棒状体の全般に当てはまることである。
【0007】
そこで、本発明の目的は、棒状体への着脱が容易であり且つ棒状体の把持において邪魔にならない情報表示器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報表示器は、棒状体に取り付け可能な情報表示器であって、軸線方向に沿って形成されたスリットを有する筒状部であって、その外周面の一部に形成された情報表示部を有し、かつ、弾性変形により前記スリットを開くことが可能である、筒状部と、弾性変形により前記棒状体に巻き付き可能な帯状の固定部であって、前記筒状部の前記軸線方向の少なくとも一端部から延び、前記筒状部の軸線周りに周回する、固定部と、を備える。
【0009】
かかる構成によれば、棒状体への取り付けにおいて、まず、スリットを開くことによって筒状部が棒状体に取り付けられる。そのとき、自然状態に復帰しようとする筒状部が棒状体に当接するので、筒状部が棒状体に固定される。次に、固定部が棒状体に巻き付けられる。そのとき、自然状態に復帰しようとする固定部が棒状体に当接するので、固定部が棒状体に固定される。それにより、一層、筒状部が棒状体に固定される。棒状体からの取り外しは、取り付けとは逆の手順で行われる。上述したように、固定部は巻き付きによって棒状体に取り付けられるが、筒状部は嵌め込みによって棒状体に取り付けられる。そのため、本発明に係る情報表示器は、棒状体への着脱が容易であり、且つ、棒状体の把持における邪魔にならない。
【0010】
前記情報表示器において、前記固定部は、前記筒状部の前記軸線方向の両端部から延びてもよい。
【0011】
かかる構成によれば、筒状部が、軸線方向の両側において固定部によって棒状体に固定される。そのため、本発明に係る情報表示器は、棒状体に安定的に固定可能となる。
【0012】
前記情報表示器において、軸線が湾曲した前記棒状体に対応するように、前記筒状部の前記軸線が湾曲してもよい。
【0013】
かかる構成によれば、筒状部を、その軸線方向における全体で、軸線が湾曲した棒状体に当接させることができる。そのため、本発明に係る情報表示器は、軸線が湾曲した棒状体に安定的に固定できる。
【0014】
前記情報表示器において、前記情報表示部は、前記筒状部の前記湾曲した軸線を含む面に対して直交する方向から見て、識別可能となる位置にあってもよい。
【0015】
かかる構成によれば、棒状体の軸線を含む面に対して直交する方向は、通常、棒状体の正面方向であるので、その正面方向から情報表示部を識別できる。そのため、本発明に係る情報表示器は、情報表示部を識別しやすい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る情報表示器は、棒状体への着脱が容易であり且つ棒状体の把持において邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る情報表示器が取り付けられたハンドルの全体正面図である。
図2図2は、自然状態における本発明の第1実施形態に係る情報表示器の正面図である。
図3図3は、図2のI−I矢視図である。
図4図4は、ハンドルに取り付けられた本発明の第1実施形態に係る情報表示器の正面図である。
図5図5は、本発明の第2実施形態に係る情報表示器が取り付けられたハンドルの全体正面図である。
図6図6は、ハンドルに取り付けられた本発明の第3実施形態に係る情報表示器の正面図である。
図7図7は、図6のII−II矢視図である。
図8図8は、図6のIII−III矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、本発明の第1実施形態に係る情報表示器を、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態において同一または対応する部分には同一の参照符号を付しており、これらの部分の構成についての説明は、基本的には繰り返さない。
【0019】
図1に示されるように、情報表示器1は、弁7のハンドル(棒状体)8に取り付けられる。この弁7は、例えば、発電所内の配管9に設けられた手動弁である。
【0020】
図2図3を参照して、自然状態における情報表示器1、つまりハンドル8に取り付けられていない状態における情報表示器1を説明する。図2図3において、ハンドル8が2点鎖線により示されている。
【0021】
図2に示されるように、情報表示器1は、軸線方向に沿って形成されたスリットS2を有する筒状部2と、弾性変形によりハンドル8に対して巻き付き可能な2つの帯状の固定部3とを備える。筒状部2の軸線方向は、筒状部2の軸線Aの方向を意味する。
【0022】
筒状部2は、樹脂材料などの弾性変形可能な材料で成形されている。筒状部2は、その外周面の一部に形成された情報表示部4を有し、かつ、弾性変形によりスリットS2を開くことが可能である。筒状部2の軸線Aは、軸線が湾曲したハンドル8に対応するように、湾曲している。すなわち、筒状部2の軸線Aは、ハンドル8の軸線に略一致する。
【0023】
2つの固定部3は、樹脂材料などの弾性変形可能な材料で成形されている。2つの固定部3は、それぞれ、筒状部2の軸線方向の一端部2Rおよび他端部2Lから延び、筒状部2の軸線A周りに周回する。固定部3は、軸線A周りに、略一周程度周回している。帯状の固定部3は、筒状部2の端部(一端部2Rまたは他端部2L)に接続された基端3aから先端3bまで延びている。固定部3は、軸線Aに沿った螺旋を描いている。以下、2つの固定部3を区別する必要がある場合、一端部2Rから延びる固定部3を一方の固定部3と呼び、他端部2Lから延びる固定部3を他方の固定部3と呼ぶ。
【0024】
筒状部2および2つの固定部3は、例えば、同一の樹脂材料で一体成形されることによって製造される。
【0025】
情報表示器1が自然状態にあるときに、筒状部2の内径W2および固定部3の内径W3は、ハンドル8の外径W8よりも小さい。したがって、当然ながら、スリットS2の開口幅WS2も、ハンドル8の外径W8よりも小さい。
【0026】
筒状部2は、本体20と、本体20の外周面に設けられた情報表示部4とを備えている。情報表示部4は、ハンドル8に関連する情報を表示する。第1実施形態に係る情報表示部4は、本体20に張り付けられたラベルと、ラベルに印刷された文字とから構成されている。この文字は、ハンドル8に関連する情報として、弁7の操作状態を示す情報を示す。具体的には、弁の開状態および閉状態を示す「開」または「閉」の文字が、ラベルに印刷されている。また、識別のしやすさを考慮して、情報を示す文字は、本体20およびラベルの色とは異なる色で着色されている。さらに、情報の内容に応じて、異なる色が使用されている。例えば、「開」の文字は、赤色で着色され、「閉」の文字は、青色で着色される。
【0027】
情報表示部4は、筒状部2の軸線Aを含む面に対して直交する方向(直交方向DO)から見て、識別可能となる位置にある。図2において、軸線Aを含む面は紙面であり、直交方向DOはこの紙面に直交する方向である。
【0028】
図3に示されるように、軸線方向から見たとき、筒状部2は、C字形状を有する。スリットS2は、このC字形状の開口部に位置する。固定部3の基端3aは、筒状部2の端部(一端部2Rまたは他端部2L)の一部に接続されている。
【0029】
図4は、情報表示器1がハンドル8に取り付けられた状態を示している。このとき、筒状部2の内径W2および固定部3の内径W3は、ハンドル8の外径W8に略等しい。また、取り付けられた状態におけるスリットS2の開口幅WS2は、自然状態におけるスリットS2の開口幅WS2よりも大きいが、ハンドル8の外径W8よりは小さい。
【0030】
情報表示器1は、次のようにして、ハンドル8に取り付けられる。
【0031】
まず、自然状態にある筒状部2のスリットS2が、例えば指等によって加えられる外力によって開かれる。スリットS2の開口幅WS2がハンドル8の外径W8よりも広げられた状態で、筒状部2がハンドル8に嵌め込まれる。ここで、軸線Aを周回する固定部3がハンドル8への筒状部2の嵌め込みの障害とならないように、固定部3が、基端3aの周辺で屈曲されるか、または、直線状に引き延ばされる。筒状部2がハンドル8に嵌め込まれた後に、スリットS2を開くように加えられた外力が取り除かれる。そうすると、筒状部2が自然状態に復帰しようとするので、筒状部2がハンドル8に当接する。このようにして筒状部2がハンドル8に固定される。
【0032】
次に、2つの固定部3が1つずつ順番にハンドル8に取り付けられる。2つの固定部3のどちらも同様に取り付けられるので、ここでは、1つの固定部3の取り付けについて説明する。まず、固定部3は、例えば指等によって加えられる外力によって、直線状に延ばされる。次に、固定部3が自然状態に復帰するように、外力が緩められる。この結果、固定部3は周回しながらハンドル8に巻き付いていく。外力が取り除かれると、固定部3がハンドル8に当接し、ハンドル8に固定される。同様に、もう1つの固定部3もハンドル8に固定される。このようにして、筒状部2自体がハンドル8に固定され、さらに2つの固定部3がハンドル8に固定されるので、より一層強力に筒状部2がハンドル8に固定される。
【0033】
情報表示器1のハンドル8からの取り外しは、上述したハンドル8への取り付けの手順とは逆の手順により、行われる。すなわち、まず、固定部3がハンドル8から取り外され、次に、筒状部2がハンドル8から取り外される。
【0034】
図3を参照して、固定部3の筒状部2への接続位置をより詳しく説明する。固定部3の基端3aは、軸線Aを挟んでスリットS2に対向する位置で、筒状部2の端部(一端部2Rまたは他端部2L)に接続されている。上述したように、固定部3は、軸線Aの周りを周回するように構成されている。図3において、固定部3は、基端3aから時計回り方向D3に周回する。ここで、基端3aからスリットS2までの固定部3に沿った時計回り方向D3での距離は、基端3aからスリットS2までの固定部3に沿った反時計回り方向D3aでの距離よりも長い。そして、固定部3は、上述の距離が長くなる方向である時計回り方向D3に延びている。このような構成により、次に説明するように、固定部3のハンドル8への着脱が容易になっている。
【0035】
筒状部2がハンドル8に取り付けられるとき、筒状部2は、軸線AからスリットS2に向かう方向であるスリットS2の開口方向D2に沿ってハンドル8に取り付けられる。ここで、軸線Aを周回する固定部3は、軸線Aから開口方向DS2に沿うハンドル8の挿入経路上にある。そのため、上述したように、筒状部2のハンドル8への取り付けに際して、上述の挿入経路から固定部3が外れるように、固定部3を屈曲させるか、または直線状に引き延ばす必要がある。ここで、基端3aからスリットS2まで固定部3が延びる距離が長くなるほど、上述の挿入経路から外れるように固定部3を撓ませることが容易になる。上述したように固定部3が基端3aから時計回り方向D3に延びているので、固定部3が基端3aから反時計回り方向D3aに延びる場合よりも、固定部3は撓みやすい。したがって、情報表示器1のハンドル8への固定部3の着脱が容易である。
【0036】
特に、基端3aがスリットS2に最も近い位置に配置されている場合に、固定部3は最も撓みやすい。また、基端3aからスリットS2までの距離が、時計回り方向D3と反時計回り方向D3aとの間のどちらの方向においても等しい場合、撓みやすさの点では、固定部3はどちらの方向に延びてもよい。
【0037】
図5を参照して、第2実施形態に係る情報表示器1を説明する。第2実施形態に係る情報表示器1は、軸線が直線状であるハンドル8に取り付けられている。第2実施形態に係る筒状部2の軸線Aは、軸線が直線状であるハンドル8に対応するように、直線状である。
【0038】
図6を参照して、第3実施形態に係る情報表示器1を説明する。第3実施形態に係る情報表示器1は、固定部3の構成において、第1実施形態に係る情報表示器1と異なっている。以下では、固定部3の構成を説明する。
【0039】
図6に示されるように、固定部3は、筒状部2の軸線方向に沿って形成されたスリットS30を有する環状部30と、環状部30を筒状部2に軸線方向に沿って接続する接続部31とを有する。環状部30は、軸線A周りに一周程度周回している。接続部31は、必須の要素ではなく、環状部30が直接筒状部2の端部の一部に接続されてもよい。
【0040】
図7に示されるように、固定部3(接続部31)の基端3aは、筒状部2の端部(一端部2Rまたは他端部2L)の一部に接続されている。図7において、環状部30は、反時計回り方向D30に周回する。
【0041】
図8に示されるように、軸線方向から見たとき、環状部30のスリットS30は、左右において逆転したC字形状を有する。スリットS30は、このC字形状の開口部に位置する。情報表示器1がハンドル8に取り付けられた状態において、スリットS30の開口幅は、ハンドル8の外径W8より小さい。また、環状部30のスリットS30の開口方向DS30は、図7に示される筒状部2のスリットS2の開口方向DS2とは、概ね反対(略180度異なる方向)である。そのため、固定部3の軸線A周りの周回数が、1周未満(360度未満)であっても、筒状部2がハンドル8から抜けにくくなっている。なお、固定部3は、スリットS30を形成することなく互いに重なるようにして、1周よりも長い距離だけ軸線A周りで周回してもよい。
【0042】
第1から第3実施形態のそれぞれに係る情報表示器1は、棒状体(ハンドル8)に取り付け可能な情報表示器1である。この情報表示器1は、軸線方向に沿って形成されたスリットS2を有する筒状部2であって、その外周面の一部に形成された情報表示部4を有し、かつ、弾性変形により前記スリットS2を開くことが可能である、筒状部2と、弾性変形により前記棒状体に巻き付き可能な帯状の固定部3であって、前記筒状部2の前記軸線方向の少なくとも一端部から延び、前記筒状部2の軸線A周りに周回する、固定部3と、を備える。
【0043】
かかる構成によれば、棒状体への取り付けにおいて、まず、スリットS2を開くことによって筒状部2が棒状体に取り付けられる。そのとき、自然状態に復帰しようとする筒状部2が棒状体に当接するので、筒状部2が棒状体に固定される。次に、固定部3が棒状体に巻き付けられる。そのとき、自然状態に復帰しようとする固定部3が棒状体に当接するので、固定部3が棒状体に固定される。それにより、一層、筒状部2が棒状体に固定される。棒状体からの取り外しは、取り付けとは逆の手順で行われる。上述したように、固定部3は巻き付きによって棒状体に取り付けられるが、筒状部2は嵌め込みによって棒状体に取り付けられる。そのため、第1から第3実施形態のそれぞれに係る情報表示器1は、棒状体への着脱が容易であり、且つ、棒状体の把持における邪魔にならない。
【0044】
第1から第3実施形態のそれぞれに係る情報表示器1において、前記固定部3は、前記筒状部2の前記軸線方向の両端部から延びてもよい。
【0045】
かかる構成によれば、筒状部2が、軸線方向の両側において固定部3によって棒状体に固定される。そのため、第1から第3実施形態のそれぞれに係る情報表示器1は、より一層、棒状体に安定的に固定可能となる。
【0046】
第1または第3実施形態に係る情報表示器において、軸線が湾曲した前記棒状体に対応するように、前記筒状部2の前記軸線Aが湾曲してもよい。
【0047】
かかる構成によれば、筒状部2を、その軸線方向における全体で、軸線が湾曲した棒状体に当接させることができる。そのため、第1または第3実施形態に係る情報表示器1は、軸線が湾曲した棒状体に安定的に固定できる。
【0048】
第1または第3実施形態に係る情報表示器において、情報表示部は、前記筒状部2の前記湾曲した軸線Aを含む面に対して直交する方向から見て、識別可能となる位置にあってもよい。
【0049】
かかる構成によれば、棒状体の軸線を含む面に対して直交する方向は、通常、棒状体の正面方向であるので、その正面方向から情報表示器1を識別できる。そのため、情報表示器1は、第1または第3実施形態に係る情報表示部を識別しやすい。
【0050】
なお、本発明に係る情報表示器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0051】
第1から第3実施形態に係る情報表示器1では、筒状部2が本体20および情報表示部4としてのラベルから構成され、本体20の外面にこのラベルが張り付けられている。本発明に係る情報表示部は、筒状部2の外周面の一部に形成されれば良く、上記構成に限定されない。例えば、筒状部2の外周面が凹部および凸部を有し、凸部または凹部によって形成される領域が、文字等を表示する情報表示部となってもよい。また、第1から第3実施形態に係る情報表示部4は、棒状体に関連する情報として、弁7の操作状態を示す情報を示している。本発明に係る情報表示部は、なんらかの情報を表示すればよく、上述の構成に限定されない。また、第1から第3実施形態に係る棒状体は、弁7のハンドル8であるが、この構成に限定されない。本発明に係る棒状体は、操作を要する操作装置において操作手段として設けられた棒状部材であれば、限定されない。操作装置の棒状体は、例えば、スイッチのレバーであってもよい。
【0052】
第1および第2実施形態に係る固定部3は、軸線A周りに周回しながら軸線方向にも変位する螺旋を描いている。第3実施形態に係る固定部3は、軸線A周りに周回しながら軸線方向には変位しない環を描いている。本発明に係る固定部は、軸線A周りに周回する軌跡を少なくとも部分的に含んでいれば良く、例えば、螺旋および環を共に含む軌跡を描いてもよい。また、第1から第3実施形態に係る固定部3は、軸線A周りに1周程度周回しているが、この構成に限定されない。本発明に係る固定部は、軸線A周りに周回すればよく、少なくとも1周以上周回することが好ましいが、半周だけ周回しても、複数周以上周回してもよい。
【0053】
第1から第3実施形態に係る情報表示器1では、2つの固定部3が、それぞれ、筒状部2の両端部から延びている。本発明に係る情報表示器では、固定部は、筒状部2の少なくとも一端部から延びればよい。つまり、1つの固定部が、筒状部2の一端部のみから延びてもよい。
【0054】
第1から第3実施形態に係る情報表示部4は、筒状部2の軸線Aを含む面に対して直交する方向(直交方向DO)から見て、識別可能となる位置にあるが、この構成に限定されない。本発明に係る情報表示部は、外部から識別可能な位置に設けられていればよく、例えば、軸線Aが湾曲する筒状部2の曲率半径方向から見て識別可能となる位置に設けられてもよい。
【0055】
本発明に係る棒状体は、第1から第3実施形態に係るハンドル8に限定されない。棒状体は、人が把持するための棒状の部材であればよい。棒状体は、操作を要する機器に設けられた棒状の部材である操作部と、単に把持することを目的とする棒状の部材である把持部とを、含む。操作部は、ハンドルおよびレバーを含む。把持部は、手すりおよび横桟を含む。
【符号の説明】
【0056】
1…情報表示器、2…筒状部、2L…他端部、2R…一端部、3…固定部、3a…基端、3b…先端、4…情報表示部、7…弁、8…ハンドル、9…配管、20…本体、30…環状部、31…接続部、A…軸線、D3…時計回り方向、D30…反時計回り方向、DO…直交方向、DS2…開口方向、DS30…開口方向、S2…スリット、S30…スリット、W2…内径、W3…内径、W8…外径、WS2…開口幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8