特許第6537087号(P6537087)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6537087
(24)【登録日】2019年6月14日
(45)【発行日】2019年7月3日
(54)【発明の名称】無人機のドック及びその電池交換装置
(51)【国際特許分類】
   B64F 1/12 20060101AFI20190625BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20190625BHJP
   B64D 27/24 20060101ALI20190625BHJP
   B64F 1/36 20170101ALI20190625BHJP
【FI】
   B64F1/12
   B64C39/02
   B64D27/24
   B64F1/36
【請求項の数】27
【外国語出願】
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2018-3839(P2018-3839)
(22)【出願日】2018年1月12日
(62)【分割の表示】特願2016-537107(P2016-537107)の分割
【原出願日】2014年8月8日
(65)【公開番号】特開2018-79930(P2018-79930A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2018年1月16日
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2014/083477
(32)【優先日】2014年7月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リン、ユアン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ミンジ
(72)【発明者】
【氏名】リ、ホンジュ
【審査官】 長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−529408(JP,A)
【文献】 特開2013−241177(JP,A)
【文献】 特開2013−169868(JP,A)
【文献】 特開2002−144161(JP,A)
【文献】 特開平07−215416(JP,A)
【文献】 特開2014−123999(JP,A)
【文献】 特開2014−023253(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/111155(WO,A1)
【文献】 特開昭58−114878(JP,A)
【文献】 実開昭63−119582(JP,U)
【文献】 特開2002−370187(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0124621(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2013−0122715(KR,A)
【文献】 中国特許出願公開第103872795(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第103434839(CN,A)
【文献】 中国実用新案第202922651(CN,U)
【文献】 中国実用新案第202922160(CN,U)
【文献】 中国実用新案第202949253(CN,U)
【文献】 米国特許第08511606(US,B1)
【文献】 特開2013−047150(JP,A)
【文献】 小型産業用ロボット総合カタログ2003,小型産業用ロボット総合カタログ2003,日本,株式会社アイエイアイ,2004年 3月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64F 1/12
B64C 39/02
B64D 27/24
B64F 1/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人機の電池の交換に用いられる無人機のドックの電池交換装置であって、前記電池交換装置は、
第1の駆動部材と、第1の載置部材とを含み、前記第1の駆動部材が前記第1の載置部材を駆動して第1の軸方向に沿って移動させる第1の平行移動機構と、
前記第1の載置部材に取り付けられ、第2の駆動部材と第2の載置部材とを含み、前記第2の駆動部材が前記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させる第2の平行移動機構と、
前記第2の載置部材に取り付けられ、第3の駆動部材と第3の載置部材とを含み、前記第3の駆動部材が前記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させる第3の平行移動機構と、
前記第3の載置部材に取り付けられ、且つ前記電池を掴み取ることに用いられる掴み取り機構とを含み、
ここで、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、前記掴み取り機構が前記3次元のデカルト座標系での座標の位置はそれぞれ前記第1の駆動部材と、前記第2の駆動部材と、前記第3の駆動部材とで調整され
前記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されており、前記第1の載置部材には前記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、前記第1の載置部材を前記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにし、
前記第1の駆動部材は回転モーターであり、前記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と前記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、前記第1の駆動部材の駆動軸は前記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定連結されており、
前記第1のガイド部材は二つであり、二つの前記第1のガイド部材はそれぞれ前記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第1のねじ軸に平行して設置され、
ここで、前記第1の駆動部材は前記第1のねじ軸を駆動して回転させ、前記第1のねじ軸は前記第1のナットのねじ山に合わせて前記第1のナットを駆動して移動させ、前記第1のナットは前記第1の載置部材を駆動して平行移動させる、無人機のドックの電池交換装置。
【請求項2】
前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられており、
又は、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる
請求項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項3】
前記第1の平行移動機構は更に、一つのねじ軸支持座と二つのモーターホルダを含み、
前記ねじ軸支持座には軸受が設けられ、前記第1のねじ軸が前記第1の駆動部材から離れる一端には前記ねじ軸支持座の前記軸受を貫通して設けられており、
前記二つのモーターホルダは載置ベースに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されており、前記第1の駆動部材の相対的な両側にはそれぞれ一つの取付ラグが設けられており、二つの前記取付ラグはそれぞれ前記二つのモーターホルダに固定連結されて、前記第1の駆動部材を前記載置ベースに固定させ、
前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定されている
請求項1または2に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1つに記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項5】
前記第1の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項6】
前記第1の平行移動機構は更に、第1の位置制限スイッチを含み、前記第1の位置制限スイッチは前記第1の軸方向に沿って設置され、前記第1の載置部材の移動場所を感知することに用いられる
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項7】
前記第1の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである
請求項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項8】
前記第2の平行移動機構は更に、第2のガイド部材を含み、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されており、前記第2の載置部材には前記第2のガイド部材と係合する第2の係合部が設けられて、前記第2の載置部材を前記第2のガイド部材に沿って摺動できるようにする
請求項1から7の何れか1つに記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項9】
前記第2の駆動部材は回転モーターであり、前記第2の平行移動機構は更に、第2のねじ軸と前記第2のねじ軸を囲んで設けられている第2のナットとを含み、前記第2の駆動部材の駆動軸は前記第2のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定連結されており、
ここで、前記第2の駆動部材は前記第2のねじ軸を駆動して回転させ、前記第2のねじ軸は前記第2のナットのねじ山に合わせて前記第2のナットを駆動して移動させ、前記第2のナットは前記第2の載置部材を駆動して平行移動させる
請求項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項10】
前記第2の平行移動機構は更に、モーター取付板を含み、前記第2の駆動部材は前記モーター取付板に固定され、前記モーター取付板はねじ締結部材で前記第1の載置部材に固定されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定されている
請求項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項11】
前記第2の平行移動機構は更に、第2の位置制限スイッチを含み、前記第2の位置制限スイッチは前記第2の軸方向に沿って設置されて、前記第2の載置部材の移動場所を感知することに用いられる
請求項から請求項10のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項12】
前記第2の平行移動機構は更に、位置制限スイッチ取付板を含み、前記位置制限スイッチ取付板は前記第2のガイド部材に固定連結され、前記第2の位置制限スイッチは前記位置制限スイッチ取付板に取り付けられている
請求項11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項13】
前記第3の平行移動機構は更に、第3のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されており、前記第3の載置部材には前記第3のガイド部材と係合する第3の係合部が設けられて、前記第3の載置部材を前記第3のガイド部材に沿って摺動できるようにする
請求項1から12の何れか1つに記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項14】
前記第3の駆動部材は回転モーターであり、前記第3の平行移動機構は更に、第3のねじ軸と前記第3のねじ軸を囲んで設けられている第3のナットとを含み、前記第3の駆動部材の駆動軸は前記第3のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定連結されており、
ここで、前記第3の駆動部材は前記第3のねじ軸を駆動して回転させ、前記第3のねじ軸は前記第3のナットのねじ山に合わせて前記第3のナットを駆動して移動させ、前記第3のナットは前記第3の載置部材を駆動して平行移動させる
請求項13に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項15】
前記第3の平行移動機構は更に、二つのガイド部材取付ホルダを含み、二つの前記ガイド部材取付ホルダは前記第2の載置部材に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されており、
前記第3の駆動部材は前記ガイド部材取付ホルダのうちの一つに取り付けられ、他の前記ガイド部材取付ホルダには軸受が設けられており、前記第3のねじ軸が前記第3の駆動部材から離れる一端には他の前記ガイド部材取付ホルダの前記軸受を貫通して設けられており、
前記第3のガイド部材の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定されており、
前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定されている
請求項14に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項16】
前記第3の平行移動機構は更に、二つの電池ホルダを含み、無人機の電池を支持するのに用いられており、前記二つの電池ホルダは前記第3の駆動部材から離れる側の前記ガイド部材取付ホルダに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている
請求項15に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項17】
前記第3のガイド部材は一つであり、前記第3のガイド部材は前記第3のねじ軸に対向して設置されており、且つ前記第3のねじ軸に平行している
請求項14に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項18】
前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチと位置制限スイッチ載置板とを含み、前記位置制限スイッチ載置板の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定連結されており、前記第3の位置制限スイッチは、前記位置制限スイッチ載置板に取り付けられている
請求項15に記載の無人機のドックの電池交換装置。
【請求項19】
請求項1から18の何れか1つに記載の無人機のドックの電池交換装置と、
前記無人機が電池の交換のために停留する停留領域を含む外面と、前記外面の下方に前記外面と平行に配置される載置ベースと、前記載置ベース上に取り付けられる電池保管室とを有する筐体と
を備え、
前記電池交換装置は、前記筐体の内部空間に、前記載置ベース上に前記電池保管室に隣接して配置され、
前記電池保管室は、前記外面の前記停留領域の下方に配置される、無人機のドック。
【請求項20】
載置ベースと、
無人機の電池を交換するのに用いられ、第1の平行移動機構と、第2の平行移動機構と、第3の平行移動機構と、掴み取り機構とを含む電池交換装置と、
前記載置ベースに取り付けられており、前記電池を収納することと、前記電池を充電することとに用いられる電池保管室と、を含み、
前記第1の平行移動機構は前記載置ベースに取り付けられ、前記第1の平行移動機構は第1の駆動部材と第1の載置部材とを含み、前記第1の駆動部材が前記第1の載置部材を駆動して第1の軸方向に沿って移動させ、
前記第1の載置部材に取り付けられている前記第2の平行移動機構は、第2の駆動部材と、第2の載置部材とを含み、前記第2の駆動部材が前記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させ、
前記第2の載置部材に取り付けられている前記第3の平行移動機構は、第3の駆動部材と、第3の載置部材とを含み、前記第3の駆動部材が前記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させ、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、
前記第3の載置部材に取り付けられ、且つ前記電池を掴み取ることに用いられる前記掴み取り機構は、前記3次元のデカルト座標系での座標の位置がそれぞれ前記第1の駆動部材と、前記第2の駆動部材と、前記第3の駆動部材で調整されており、
ここで、前記電池交換装置によって前記電池を掴み取り、且つ前記電池を前記電池保管室内から取り出すか、又は前記電池保管室内に入れ
前記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されており、前記第1の載置部材には前記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、前記第1の載置部材を前記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにし、
前記第1の駆動部材は回転モーターであり、前記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と前記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、前記第1の駆動部材の駆動軸は前記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定連結されており、
前記第1のガイド部材は二つであり、二つの前記第1のガイド部材はそれぞれ前記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第1のねじ軸に平行して設置され、
ここで、前記第1の駆動部材は前記第1のねじ軸を駆動して回転させ、前記第1のねじ軸は前記第1のナットのねじ山に合わせて前記第1のナットを駆動して移動させ、前記第1のナットは前記第1の載置部材を駆動して平行移動させる、
無人機のドック。
【請求項21】
前記電池保管室は複数の電池収納室を含み、前記複数の電池収納室はマトリックス状に配置されており、前記複数の電池収納室のそれぞれには一つの収納口があり、且つ前記収納口は前記電池交換装置の位置する片側に向けて設置されている
請求項20に記載の無人機のドック。
【請求項22】
前記複数の電池収納室のそれぞれには前記電池を充電するのに用いられる充電装置が設けられており、前記電池を前記複数の電池収納室内に入れると、前記充電装置は前記電池を充電することができる
請求項21に記載の無人機のドック。
【請求項23】
前記充電装置は非接触式の充電装置であり、前記非接触式の充電装置は電磁誘導回路、磁気共鳴誘導回路及びマイクロ波誘導回路のうちの一種類を含む
請求項22に記載の無人機のドック。
【請求項24】
前記充電装置は接触式の充電装置であり、前記接触式の充電装置は前記複数の電池収納室のそれぞれの前記収納口の内壁に設けられている充電触点を含み、前記電池には前記充電触点との電気接続に用いられる充電電極が設けられている
請求項22に記載の無人機のドック。
【請求項25】
前記複数の電池収納室のそれぞれの前記収納口の内壁には係合構造が設けられており、前記係合構造は前記電池と係合して、前記電池を前記複数の電池収納室内に位置決めする
請求項21に記載の無人機のドック。
【請求項26】
前記係合構造は弾性クリップ、電動ロック又は電磁ロックである
請求項25に記載の無人機のドック。
【請求項27】
前記載置ベース及び前記電池保管室を収容する筐体をさらに備え、
前記筐体は、前記載置ベースと平行に配置され、前記無人機が電池の交換のために停留する停留領域を含む外面を有し、
前記電池交換装置は、前記筐体の内部空間に、前記載置ベース上に前記電池保管室に隣接して配置され、
前記電池保管室は、前記外面の前記停留領域の下方に配置される、請求項20から26の何れか1つに記載の無人機のドック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無人機(即ち、無人航空機、Unmanned Aerial Vehicle)ドック(Dock)に関し、特に自動的に無人機の電池が交換できる無人機のドック及びその電池交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
普通、小型無人航空機の電池の持続時間は限られており、無人航空機が全自動化の飛行作業により良く適応するために、科学研究機構及び幾つかの商業会社が試して設計した自動的に無人機の電池が交換できる無人機のドックが既に市販されている。
【0003】
しかしながら、従来の無人機の地面ドックは回転式電池保管室を用いて待機用電池を収納して充電するので、その構造が比較的複雑であり、使用空間が大きく、且つ、所定の空間内で配置される電池の数量が少ないため、地面ドックの垂直方向での高度と全体のサイズに対する要求を全体的に増加した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、無人機のドックの電池交換装置を提供して、構造を比較的コンパクトにし、使用空間を比較的小さくして、無人機のドックの小型化の設計を容易にする目的に達する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
無人機の電池の交換に用いられる無人機のドックの電池交換装置であって、その特徴として、前記電池交換装置は、
前記電池を掴み取るのに用いられる掴み取り機構と、
前記掴み取り機構駆動して第1の軸方向に平行移動させるのに用いられる第1の平行移動機構と、
前記掴み取り機構を駆動して第2の軸方向に平行移動させるのに用いられる第2の平行移動機構と、
前記掴み取り機構を駆動して第3の軸方向に平行移動させるのに用いられる第3の平行移動機構とを含み、
ここで、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、前記掴み取り機構が前記3次元のデカルト座標系での座標の位置は前記第1の平行移動機構と、前記第2の平行移動機構と、前記第3の平行移動機構とで調整される。
【0006】
従来の技術に比べて、前記無人機のドックは少なくとも以下の利点を有する。
【0007】
(1)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構を駆動することによって、掴み取り機構が無人機の電池を電池保管室内に比較的入れ易く、又は電池保管室内から取出し易くし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室を用いる必要がない。また、電池交換装置が電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドックの内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドックの内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドックの電池交換装置は、構造が比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドックの小型化の設計が容易である。
【0008】
(2)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機の電池を直接に電池保管室内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0009】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構と、前記第2の平行移動機構と、前記第3の平行移動機構とは、順次に移動する。
【0010】
又は、前記第1の平行移動機構と、前記第2の平行移動機構と、前記第3の平行移動機構とのうちの少なくとも二つが同時に移動する。
【0011】
そのうちの一つの実施例において、前記3次元のデカルト座標系は直交座標系又は斜交座標系である。
【0012】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。
【0013】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。
【0014】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。
【0015】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である。
【0016】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は前記第3の平行移動機構に設けられ、前記第3の平行移動機構は前記第2の平行移動機構に設けられ、前記第2の平行移動機構は前記第1の平行移動機構に設けられ、前記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられる。
【0017】
ここで、前記第3の平行移動機構と前記第1の平行移動機構は前記載置ベースに平行して移動し、前記第2の平行移動機構は前記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する。
【0018】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は前記第3の平行移動機構に設けられ、前記第3の平行移動機構は前記第2の平行移動機構に設けられ、前記第2の平行移動機構は前記第1の平行移動機構に設けられ、前記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられている。
【0019】
ここで、前記第2の平行移動機構と前記第1の平行移動機構は前記載置ベースに平行して移動し、前記第3の平行移動機構は前記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する。
【0020】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は前記第3の平行移動機構に設けられ、前記第3の平行移動機構は前記第2の平行移動機構に設けられ、前記第2の平行移動機構は前記第1の平行移動機構に設けられ、前記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられている。
【0021】
ここで、前記第3の平行移動機構と前記第2の平行移動機構は前記載置ベースに平行して移動し、前記第1の平行移動機構は前記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する。
【0022】
同時に、本発明は更に、他の無人機のドックの電池交換装置を提供する。
【0023】
無人機の電池の交換に用いられる無人機のドックの電池交換装置であって、その特徴として、前記電池交換装置は、
第1の駆動部材と、第1の載置部材とを含み、前記第1の駆動部材が前記第1の載置部材を駆動して前記第1の軸方向に沿って移動させる第1の平行移動機構と、
前記第1の載置部材に取り付けられ、第2の駆動部材と第2の載置部材とを含み、前記第2の駆動部材が前記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させる第2の平行移動機構と、
前記第2の載置部材に取り付けられ、第3の駆動部材と第3の載置部材とを含み、前記第3の駆動部材が前記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させる第3の平行移動機構と、
前記第3の載置部材に取り付けられ、且つ前記電池を掴み取るのに用いられる掴み取り機構とを含み、
ここで、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、前記掴み取り機構が前記3次元のデカルト座標系での座標の位置はそれぞれ前記第1の駆動部材と、前記第2の駆動部材と、前記第3の駆動部材とで調整される。
【0024】
従来の技術に比べて、前記無人機のドックの電池交換装置は少なくとも以下の利点を有する。
【0025】
(1)前記電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構を駆動することによって、掴み取り機構が無人機の電池を電池保管室内に比較的入れ易く、又は電池保管室内から取出し易くし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室を用いる必要がない。また、電池交換装置が電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドックの内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドックの内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドックの小型化の設計が容易である。
【0026】
(2)前記電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機の電池を直接に電池保管室内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0027】
(3)前記電池交換装置は三つの独立した駆動部材を用いて、それぞれ三つの載置部材を駆動し、そのうちの二つの載置部材は二つの平行移動機構を載置するのに用いられ、他の一つは掴み取り機構を載置するのに用いられ、三つの載置部材はそれぞれ独立して平行移動でき、掴み取り機構の移動時の安定性と、機動性とを比較的良くすることもできる。
【0028】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されており、前記第1の載置部材には前記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、前記第1の載置部材を前記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0029】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0030】
又は、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0031】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材は回転モーターであり、前記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と前記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、前記第1の駆動部材の駆動軸は前記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定連結されている。
【0032】
ここで、前記第1の駆動部材は前記第1のねじ軸を駆動して回転させ、前記第1のねじ軸は前記第1のナットのねじ山に合わせて前記第1のナットを駆動して移動させ、前記第1のナットは前記第1の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0033】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、一つのねじ軸支持座と二つのモーターホルダを含む。
【0034】
前記ねじ軸支持座には軸受が設けられ、前記第1のねじ軸が前記第1の駆動部材から離れる一端には前記ねじ軸支持座の前記軸受を貫通して設けられている。
【0035】
前記二つのモーターホルダは載置ベースに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されており、前記第1の駆動部材の相対的な両側にはそれぞれ一つの取付ラグが設けられており、二つの前記取付ラグはそれぞれ前記二つのモーターホルダに固定連結されて、前記第1の駆動部材を前記載置ベースに固定させる。
【0036】
前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定されている。
【0037】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は二つであり、二つの前記第1のガイド部材はそれぞれ前記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第1のねじ軸に平行して設置されている。
【0038】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して移動させる。
【0039】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0040】
又は、前記第1の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0041】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0042】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1の位置制限スイッチを含み、前記第1の位置制限スイッチは前記第1の軸方向に沿って設置され、前記第1の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0043】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0044】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2のガイド部材を含み、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されており、前記第2の載置部材には前記第2のガイド部材と係合する第2の係合部が設けられて、前記第2の載置部材を前記第2のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0045】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0046】
又は、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0047】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材は回転モーターであり、前記第2の平行移動機構は更に、第2のねじ軸と前記第2のねじ軸を囲んで設けられている第2のナットとを含み、前記第2の駆動部材の駆動軸は前記第2のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定連結されている。
【0048】
ここで、前記第2の駆動部材は前記第2のねじ軸を駆動して回転させ、前記第2のねじ軸は前記第2のナットのねじ山に合わせて前記第2のナットを駆動して移動させ、前記第2のナットは前記第2の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0049】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、モーター取付板を含み、前記第2の駆動部材は前記モーター取付板に固定され、前記モーター取付板はねじ締結部材で前記第1の載置部材に固定されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定されている。
【0050】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は二つであり、前記二つの第2のガイド部材はそれぞれ前記第2のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第2のねじ軸に平行して設置されている。
【0051】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して移動させる。
【0052】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0053】
又は、前記第2の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0054】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0055】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2の位置制限スイッチを含み、前記第2の位置制限スイッチは前記第2の軸方向に沿って設置されて、前記第2の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0056】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、位置制限スイッチ取付板を含み、前記位置制限スイッチ取付板は前記第2のガイド部材に固定連結され、前記第2の位置制限スイッチは前記位置制限スイッチ取付板に取り付けられている。
【0057】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0058】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されており、前記第3の載置部材には前記第3のガイド部材と係合する第3の係合部が設けられて、前記第3の載置部材を前記第3のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0059】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられている。
【0060】
又は、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0061】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材は回転モーターであり、前記第3の平行移動機構は更に、第3のねじ軸と前記第3のねじ軸を囲んで設けられている第3のナットとを含み、前記第3の駆動部材の駆動軸は前記第3のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定連結されている。
【0062】
ここで、前記第3の駆動部材は前記第3のねじ軸を駆動して回転させ、前記第3のねじ軸は前記第3のナットのねじ山に合わせて前記第3のナットを駆動して移動させ、前記第3のナットは前記第3の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0063】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つのガイド部材取付ホルダを含み、二つの前記ガイド部材取付ホルダは前記第2の載置部材に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0064】
前記第3の駆動部材は前記ガイド部材取付ホルダのうちの一つに取り付けられ、他の前記ガイド部材取付ホルダには軸受が設けられており、前記第3のねじ軸は前記第3の駆動部材の一端から離れ且つ他の前記ガイド部材取付ホルダの前記軸受を貫通して設けられている。
【0065】
前記第3のガイド部材の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定されている。
【0066】
前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定されている。
【0067】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つの電池ホルダを含み、無人機の電池を支持するのに用いられており、前記二つの電池ホルダのうちの一つは前記第3の駆動部材から離れる側の前記ガイド部材取付ホルダに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0068】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は一つであり、前記第3のガイド部材は前記第3のねじ軸に対向して設置されており、且つ前記第3のねじ軸に平行している。
【0069】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して移動させる。
【0070】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0071】
又は、前記第3の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0072】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0073】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチを含み、前記第3の位置制限スイッチは前記第3の軸方向に沿って設置されて、前記第3の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0074】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0075】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチと位置制限スイッチ載置板とを含み、前記位置制限スイッチ載置板の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定連結されており、前記第3の位置制限スイッチは、前記位置制限スイッチ載置板に取り付けられている。
【0076】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である。
【0077】
また、本発明は更に、前記電池交換装置を用いる無人機のドックを提供している。
【0078】
載置ベースと、
無人機の電池を交換するのに用いられ、第1の平行移動機構と、第2の平行移動機構と、第3の平行移動機構と、掴み取り機構とを含む電池交換装置と、
前記載置ベースに取り付けられており、前記電池を収納することと、前記電池を充電することとに用いられる電池保管室と、を含む無人機のドックであって、
前記第1の平行移動機構は前記載置ベースに取り付けられ、前記第1の平行移動機構は第1の駆動部材と第1の載置部材とを含み、前記第1の駆動部材が前記第1の載置部材を駆動して第1の軸方向に沿って移動させ、
前記第1の載置部材に取り付けられている前記第2の平行移動機構は、第2の駆動部材と、第2の載置部材とを含み、前記第2の駆動部材が前記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させ、
前記第2の載置部材に取り付けられている前記第3の平行移動機構は、第3の駆動部材と、第3の載置部材とを含み、前記第3の駆動部材が前記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させ、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、
前記第3の載置部材に取り付けられ、且つ前記電池を掴み取るのに用いられる前記掴み取り機構は、前記3次元のデカルト座標系での座標の位置がそれぞれ前記第1の駆動部材と、前記第2の駆動部材と、前記第3の駆動部材で調整されており、
ここで、前記電池交換装置によって前記電池を掴み取り、且つ前記電池を前記電池保管室内から取り出すか、又は前記電池保管室内に入れる。
【0079】
従来の技術に比べて、前記無人機のドックの電池交換装置は少なくとも以下の利点を有する。
【0080】
(1)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構を駆動することによって、掴み取り機構が無人機の電池を電池保管室内に比較的入れ易く、又は電池保管室内から取出し易くし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室を用いる必要がない。また、電池交換装置が電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドックの内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドックの内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドックの体積の小型化の設計が容易である。
【0081】
(2)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機の電池を直接に電池保管室内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0082】
(3)前記無人機のドックの電池交換装置は、三つの独立した駆動部材を用いて、それぞれ三つの載置部材を駆動し、ここで、二つの載置部材は二つの平行移動機構を載置するのに用いられ、他の一つは掴み取り機構を載置するのに用いられており、三つの載置部材はそれぞれ個別に平行移動でき、掴み取り機構の移動時の安定性と、機動性とを比較的良くすることができる。
【0083】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されており、前記第1の載置部材には前記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、前記第1の載置部材を前記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0084】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0085】
又は、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0086】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材は回転モーターであり、前記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と前記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、前記第1の駆動部材の駆動軸は前記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定連結されている。
【0087】
ここで、前記第1の駆動部材は前記第1のねじ軸を駆動して回転させ、前記第1のねじ軸は前記第1のナットのねじ山に合わせて前記第1のナットを駆動して移動させ、前記第1のナットは前記第1の載置部材を率いて平行移動させる。
【0088】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、一つのねじ軸支持座と二つのモーターホルダを含む。
【0089】
前記ねじ軸支持座には軸受が設けられ、前記第1のねじ軸が前記第1の駆動部材から離れる一端には前記ねじ軸支持座の前記軸受を貫通して設けられている。
【0090】
前記二つのモーターホルダは載置ベースに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されており、前記第1の駆動部材の相対的な両側にはそれぞれ一つの取付ラグが設けられており、二つの前記取付ラグはそれぞれ前記二つのモーターホルダに固定連結されて、前記第1の駆動部材を前記載置ベースに固定させる。
【0091】
前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定されている。
【0092】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は二つであり、前記二つの第1のガイド部材はそれぞれ前記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第1のねじ軸に平行して設置されている。
【0093】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して移動させる。
【0094】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0095】
又は、前記第1の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0096】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0097】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1の位置制限スイッチを含み、前記第1の位置制限スイッチは前記第1の軸方向に沿って設置されて、前記第1の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0098】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0099】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2のガイド部材を含み、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されており、前記第2の載置部材には前記第2のガイド部材と係合する第2の係合部が設けられて、前記第2の載置部材を前記第2のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0100】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられている。
【0101】
又は、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0102】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材は回転モーターであり、前記第2の平行移動機構は更に、第2のねじ軸と前記第2のねじ軸を囲んで設けられている第2のナットとを含み、前記第2の駆動部材の駆動軸は前記第2のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定連結されている。
【0103】
ここで、前記第2の駆動部材は前記第2のねじ軸を駆動して回転させ、前記第2のねじ軸は前記第2のナットのねじ山に合わせて前記第2のナットを駆動して移動させ、前記第2のナットは前記第2の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0104】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、モーター取付板を含み、前記第2の駆動部材は前記モーター取付板に固定され、前記モーター取付板はねじ締結部材で前記第1の載置部材に固定されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定されている。
【0105】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は二つであり、前記二つの第2のガイド部材はそれぞれ前記第2のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第2のねじ軸に平行して設置されている。
【0106】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して移動させる。
【0107】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0108】
又は、前記第2の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0109】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0110】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2の位置制限スイッチを含み、前記第2の位置制限スイッチは前記第2の軸方向に沿って設置されて、前記第2の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0111】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、位置制限スイッチ取付板を含み、前記位置制限スイッチ取付板は前記第2のガイド部材に固定連結され、前記第2の位置制限スイッチは前記位置制限スイッチ取付板に取り付けられている。
【0112】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0113】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されており、前記第3の載置部材には前記第3のガイド部材と係合する第3の係合部が設けられて、前記第3の載置部材を前記第3のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0114】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられている。
【0115】
又は、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0116】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材は回転モーターであり、前記第3の平行移動機構は更に、第3のねじ軸と前記第3のねじ軸を囲んで設けられている第3のナットとを含み、前記第3の駆動部材の駆動軸は前記第3のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定連結されている。
【0117】
ここで、前記第3の駆動部材は前記第3のねじ軸を駆動して回転させ、前記第3のねじ軸は前記第3のナットのねじ山に合わせて前記第3のナットを駆動して移動させ、前記第3のナットは前記第3の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0118】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つのガイド部材取付ホルダを含み、二つの前記ガイド部材取付ホルダは前記第2の載置部材に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0119】
前記第3の駆動部材は前記ガイド部材取付ホルダのうちの一つに取り付けられ、他の前記ガイド部材取付ホルダには軸受が設けられており、前記第3のねじ軸は前記第3の駆動部材の一端から離れ且つ他の前記ガイド部材取付ホルダの前記軸受に貫通して設けられている。
【0120】
前記第3のガイド部材の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定されている。
【0121】
前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定されている。
【0122】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つの電池ホルダを含み、無人機の電池を支持するのに用いられており、前記二つの電池ホルダのうちの一つは前記第3の駆動部材から離れる側の前記ガイド部材取付ホルダに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0123】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は一つであり、前記第3のガイド部材は前記第3のねじ軸に対向して設置されており、且つ前記第3のに平行している。
【0124】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して移動させる。
【0125】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0126】
又は、前記第3の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0127】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0128】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチを含み、前記第3の位置制限スイッチは前記第3の軸方向に沿って設置されて、前記第3の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0129】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0130】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチと位置制限スイッチ載置板とを含み、前記位置制限スイッチ載置板の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定連結されており、前記第3の位置制限スイッチは、前記位置制限スイッチ載置板に取り付けられている。
【0131】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である。
【0132】
そのうちの一つの実施例において、前記電池保管室は複数の電池収納室を含み、前記複数の電池収納室はマトリックス状に配置されており、前記複数の電池収納室のそれぞれには一つの収納口があり、且つ前記収納口は前記電池交換装置の位置する片側に向けて設置されている。
【0133】
そのうちの一つの実施例において、前記複数の電池収納室のそれぞれには前記電池を充電するのに用いられる充電装置が設けられており、前記電池を前記複数の電池収納室内に入れると、前記充電装置は前記電池を充電することができる。
【0134】
そのうちの一つの実施例において、前記充電装置は非接触式の充電装置であり、前記非接触式の充電装置は電磁誘導回路、磁気共鳴誘導回路及びマイクロ波誘導回路のうちの一種類を含む。
【0135】
そのうちの一つの実施例において、前記充電装置は接触式の充電装置であり、前記接触式の充電装置は前記複数の電池収納室のそれぞれの前記収納口の内壁に設けられている充電触点を含み、前記電池には前記充電触点との電気連結に用いられる充電電極が設けられている。
【0136】
そのうちの一つの実施例において、前記複数の電池収納室のそれぞれの前記収納口の内壁には係合構造が設けられており、前記係合構造は前記電池と係合して、前記電池を前記複数の電池収納室内に位置決めする。
【0137】
そのうちの一つの実施例において、前記係合構造は弾性クリップ、電動ロック又は電磁ロックである。
【図面の簡単な説明】
【0138】
図1図1は、本発明の第1の実施形態の無人機のドックの構造概略図である。
図2図2は、本発明の第2の実施形態の無人機のドックに無人機が停められているときの構造概略図である。
図3図3は、図2に示す無人機のドックのハウジングを取り外した後の構造概略図である。
図4図4は、図3に示す無人機のドックの他の視角での構造概略図である。
図5図5は、図4に示す無人機のドックの分解図である。
図6図6は、図4に示す無人機のドックの第1の平行移動機構の分解図である。
図7図7は、図4に示す無人機のドックの第2の平行移動機構の分解図である。
図8図8は、図4に示す無人機のドックの第3の平行移動機構の分解図である。
図9図9は、図4に示す無人機のドックの平面図である。
図10図10は、図3に示す無人機のドックの電池保管室の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0139】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案に対して明瞭かつ完全に説明する。勿論、ここで説明される実施例は本発明の諸実施例の全てではなく一部にすぎない。本発明中の実施例に基づいて、本分野の当業者が、創造的な努力なしに取得した全ての他の実施例は、全て本発明の保護範囲に属する。
【0140】
なお、素子が他の素子に「固定される」というのは、直接に他の素子に固定される又は中間素子を通して固定されること。一つの素子が他の素子に「連結される」というのは、直接に他の素子に連結される又は中間素子を通して連結られることも可能である。本文で用いられる用語「垂直的」、「水平的」、「左」、「右」及び類似の表現はただ説明のためにすぎない。
【0141】
他の定義のない限り、本文で用いられる全ての技術と科学の用語は、本発明の技術分野の当業者が通常理解する内容と一致する。本文において、本発明の明細書で用いられる用語は、ただ具体的な実施例を説明することを目的とし、本発明を限定するのではない。本文で用いられる用語「及び/又は」は、一つ又は複数の関連のアイテムのいずれかと全ての組合せとを含む。
【0142】
本開示は、無人機の電池を自動的に交換するのに用いられる電池交換装置と、無人機の電池を収納し、且つ無人機の電池を充電するのに用いられる電池保管室とを含む無人機のドックを提供する。
【0143】
電池交換装置は、一つの掴み取り機構で無人機の電池を掴み取り、三つの平行移動機構で掴み取り構造の位置を調整し、当該三つの平行移動機構は3次元のデカルト座標系を構成する。三つの平行移動機構で掴み取り機構を制御して、掴み取り機構が電池を電池保管室から取り出すか、又は電池保管室内に入れるようにする。三つの平行移動機構が3次元のデカルト座標系を構成するため、電池交換装置が電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドックの内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドックの内部空間を節約し、無人機のドックの体積の小型化の設計が容易である。
【0144】
そのうちの幾つかの実施例において、無人機のドックは地面ドックであっても良いし、空中ドックであっても良いし(例えば、バルーンを用いて当該無人機のドックを空中に停留させる)、水上ドックであっても良い(例えば、船舶等のキャリアーを用いて、当該無人機のドックを海面上、湖面上等に停留させる)。
【0145】
そのうちの幾つかの実施例において、地面ドックは固定式の地面ドックであっても良いし、携帯式の移動ドックであっても良い。
【0146】
そのうちの幾つかの実施例において、三つの平行移動機構がデカルト直角座標系又はデカルト斜交座標系を構成する。例えば、無人機のドックの内部空間の形状が長方形等の定形の形状であると、三つの平行移動機構はデカルト直角座標系を構成して、無人機のドックの内部空間の形状に適応するため、無人機のドックの内部空間を更に節約することができる。無人機のドックの内部空間の形状が錐形等の形状であると、三つの平行移動機構はデカルト斜交座標系を構成して、できるだけ無人機のドックの内部空間の形状に適応するため、無人機のドックの内部空間を更に節約することができる。
【0147】
そのうちの幾つかの実施例において、三つの平行移動機構の移動順番は、順次に行うか又は同時に行うことができ、例えば、三つの平行移動機構は順次に移動するか、又は、そのうちの二つの平行移動機構が同時に移動するか、又は、三つの平行移動機構が同時に移動する。三つの平行移動機構が同時に移動するとき、三つの平行移動機構は平行移動操作を同時に完了でき、即ち、S1/V1=S2/V2=S3/V3であり、S1、S2、S3はそれぞれ三つの平行移動機構の平行移動の距離であり、V1、V2、V3はそれぞれ三つの平行移動機構の平行移動の速度である。三つの平行移動機構は平行移動操作を同時に完了しなくても良く、例えば、S1/V1=S2/V2<S3/V3であり、S3は掴み取り機構の電池保管室に向けて移動する距離である。
【0148】
そのうちの幾つかの実施例において、三つの平行移動機構は順次に載置ベースにデカルト座標系を構成しても良いし、逆順番で載置ベースにデカルト座標系を構成しても良い。
【0149】
例えば、三つの平行移動機構はそれぞれX軸構造、Y軸構造、Z軸構造であり、X軸構造及びY軸構造はそれぞれ載置ベースに平行している二つの平面座標を調整するのに用いられ、Z軸構造は載置ベースに垂直している高度を調整するのに用いられる。このとき、X軸構造を載置ベースに設置し、Z軸構造をX軸構造に設置し、Y軸構造をZ軸構造に設置することができる。又は、X軸構造を載置ベースに設置し、Y軸構造をX軸構造に設置し、Z軸構造をY軸構造に設置することができる。又は、Z軸構造を載置ベースに設置し、X軸構造をZ軸構造に設置し、Y軸構造をX軸構造に設置することができる。
【0150】
以下、図面と組合わせて、本発明の幾つかの実施形態について詳しく説明する。
【0151】
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態の無人機のドック10は載置ベース10aと、電池交換装置10bと、電池保管室10cとを含む。電池交換装置10bは載置ベース10aに取り付けられており、無人機の電池を交換するのに用いられる。電池保管室10cは無人機の電池を収納するのに用いられ、且つ無人機の電池を充電する。
【0152】
電池交換装置10bは、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13と、掴み取り機構14とを含み、掴み取り機構14は電池を掴み取るのに用いられ、第1の平行移動機構11は掴み取り機構14を駆動して第1の軸方向Xへ平行移動させるのに用いられ、第2の平行移動機構12は掴み取り機構14を駆動して第2の軸方向Yへ平行移動させるのに用いられ、第3の平行移動機構13は掴み取り機構14を駆動して第3の軸方向Zへ平行移動させるのに用いられる。ここで、第1の軸方向Xと、第2の軸方向Yと、第3の軸方向Zとは、3次元のデカルト座標系を構成する。掴み取り機構14は、3次元のデカルト座標系内で、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13とで調整される。
【0153】
更に、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13とは、同期でも作業でき、個別でも作業できる。例えば、図示した実施例において、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13とは、順次に移動する。他の実施例において、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13との少なくとも二つは同時に移動する。
【0154】
更に、3次元のデカルト座標系は直角座標系であっても良いし、斜交座標系であっても良い。無人機のドック10の内部空間の形状に基づいて、適応する座標系を構成することができ、無人機のドック10の内部空間が立方体の形であると、デカルト直角座標系を選択して、無人機のドック10の内部空間を更に節約することができ、無人機のドック10の内部空間が角錐形等に類似した形状であると、デカルト斜交座標系を選択して、無人機のドック10の内部空間を更に節約することができる。
【0155】
更に、第1の平行移動機構11の具体的な構造は実際の要求に対応して設計することができ、例えば、第1の平行移動機構11は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構であっても良い。回転モーターの平行移動機構は、回転モーターを用いてねじ軸を回転させ、ねじ軸にはナットが設けられており、且つねじ軸はナットのねじ山に合わせてナットを平行移動するように駆動させ、ナットは被載置物を駆動して移動する。ベルト平行移動機構は、ベルトプーリーでベルトを駆動して回転させ、ベルトに固定されている被載置物はベルトとともに同期で移動する。シリンダ平行移動機構は、シリンダで被載置物を駆動して移動し、例えば、シリンダはロッド有りのシリンダであり、ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは被載置物を駆動して移動し、又は、シリンダはロッドレスシリンダであり、ロッドレスシリンダのピストンは被載置物に固定連結されて、被載置物を駆動して同期で移動させる。リニアモーターの平行移動駆動機構は、リニアモーターの一次側で被載置物を駆動して同期で移動する。
【0156】
更に、第2の平行移動機構12の具体的な構造は実際の要求に対応して設計することができ、例えば、第2の平行移動機構12は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構であっても良い。回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構の作業原理は前記説明と同じく、ここでは詳しく説明しない。
【0157】
更に、第3の平行移動機構13の具体的な構造は実際の要求に対応して設計することができ、例えば、第3の平行移動機構13は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構であっても良い。転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構の作業原理は前記説明と同じく、ここでは詳しく説明しない。
【0158】
なお、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13との具体的な構造のタイプは同じでも良いし、異なっても良い。例えば、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と両方ともリニアモーターの平行移動駆動機構を用いて、第3の平行移動機構13が回転モーターの平行移動駆動機構を用いても良い。又は、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13とが全て回転モーターの平行移動駆動機構を用いても良い。
【0159】
更に、掴み取り機構14は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構であっても良い。真空チャック掴み取り機構は、真空チャックで無人機の電池を吸い込み、無人機の電池を掴み取ると、真空チャックに連通されているシリンダは作業し始めて、真空チャッが真空を吸い込むようにする。無人機の電池を放り出すと、真空チャックに連通されているシリンダは作業を停止して、真空チャックを通気するようにする。磁石掴み取り機構は、電磁石で無人機の電池の鉄質部材を吸い込み、磁石掴み取り機構が無人機の電池を掴み取ると、電磁石は通電される。磁石掴み取り機構が無人機の電池を放り出すと、電磁石の通電を遮断される。機械掴み爪掴み取り機構は指等に類似している治具で無人機の電池をクランプする。
【0160】
更に、第1の平行移動機構11と、第2の平行移動機構12と、第3の平行移動機構13との間の位置関係は実際の要求に対応して設置できる。例えば、図示した実施例において、掴み取り機構14は第3の平行移動機構13に設けられ、第3の平行移動機構13は第2の平行移動機構12に設けられ、第2の平行移動機構12は第1の平行移動機構11に設けられ、第1の平行移動機構11は載置ベース10aに設けられている。ここで、第3の平行移動機構13と第1の平行移動機構11は載置ベース10aに平行して移動し、第2の平行移動機構12は載置ベース10aから離れる又は接近する方向に移動する。
【0161】
他の実施例において、掴み取り機構14は第3の平行移動機構13に設けられ、第3の平行移動機構13は第2の平行移動機構12に設けられ、第2の平行移動機構12は第1の平行移動機構11に設けられ、第1の平行移動機構11は載置ベース10aに設けられている。ここで、第2の平行移動機構12と第1の平行移動機構11は載置ベース10aに平行して移動し、第3の平行移動機構13は載置ベース10aから離れる又は接近する方向に移動する。
【0162】
他の実施例において、掴み取り機構14は第3の平行移動機構13に設けられ、第3の平行移動機構13は第2の平行移動機構12に設けられ、第2の平行移動機構12は第1の平行移動機構11に設けられ、第1の平行移動機構11は載置ベース10aに設けられている。ここで、第3の平行移動機構13と第2の平行移動機構12は載置ベース10aに平行して移動し、第1の平行移動機構11は載置ベース10aから離れる又は接近する方向に移動する。
【0163】
電池保管室10cの具体的な構造は異なる要求に対応して設計できる。例えば、具体的に図示した実施例において、電池保管室10cは複数の電池収納室を含み、複数の電池収納室はマトリックス状に配置されており、電池収納室それぞれには一つの収納口があり、且つ前記収納口は電池交換装置10bの位置する片側に向けて設置されている。
【0164】
更に、電池収納室それぞれには電池を充電するのに用いられる充電装置が設けられており、電池を電池収納室内に入れると、充電装置は電池を充電することができる。
【0165】
更に、当該充電装置は非接触式の充電装置であっても良いし、接触式の充電装置であっても良い。例えば、そのうちの一つの実施例において、充電装置は非接触式の充電装置であり、非接触式の充電装置は電磁誘導回路、磁気共鳴誘導回路及びマイクロ波誘導回路のうちの一種類を含む。他の実施例において、充電装置は接触式の充電装置であり、接触式の充電装置は電池収納室それぞれの収納口の内壁に設けられている充電触点を含み、電池には充電触点との電気連結に用いられる充電電極が設けられている。
【0166】
更に、電池収納室それぞれの収納口の内壁には係合構造が設けられており、係合構造は前記電池と係合して、電池を電池収納室内に位置決めする。
【0167】
更に、係合構造は弾性クリップ、電動ロック又は電磁ロックである。弾性クリップは一つの弾性クリップで電池の外壁と係合し、外力を電池に印加すると、電池は当該弾性クリップに接して当該弾性クリップを弾性変形させて、電池を電池保管室10cの電池収納室内から取出すか又は挿入する。電動ロックはスイッチ回路で一つの駆動部材を制御して、駆動部材を一つのクリップと電池の外壁と係合するようにし、電池を掴み取る必要があると、スイッチ回路は駆動部材を通電させて、クリップを電池に接するようにし、電池を放り出す必要あると、スイッチ回路は駆動部材の通電を遮断して、クリップと電池を分離させる。電磁ロックは電磁石で電池の鉄質部材を吸い込んで電池を位置決めし、電池保管室10cの電池収納室内から電池を取出すとき、電磁石の通電は遮断される。
【0168】
従来の技術に比べて、前記無人機のドック10は少なくとも以下の利点を有する。
【0169】
(1)前記無人機のドック10の電池交換装置10bは、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構14を駆動することによって、掴み取り機構14が無人機の電池を電池保管室10c内に比較的入れ易く、又は電池保管室10c内から取出し易くし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室10cを用いる必要がない。また、電池交換装置10bが電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドック10の内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドック10の内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドック10の電池交換装置10bの構造は比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドック10の小型化の設計が容易である。
【0170】
(2)前記無人機のドック10の電池交換装置10bは、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機の電池を直接に電池保管室10c内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドック10の電池交換装置10bの構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0171】
図2から図5を参照すると、本発明の第2の実施形態の無人機のドック100は載置ベース100aと、電池交換装置100bと、電池保管室100c(図10に示す)とを含む。電池交換装置100bは載置ベース100aに取り付けられており、無人機の電池を交換するのに用いられる。電池保管室100cは無人機200の電池201を収納するのに用いられ、且つ無人機200の電池201を充電する。
【0172】
電池交換装置100bは、第1の平行移動機構110と、第2の平行移動機構120と、第3の平行移動機構130と、掴み取り機構140とを含む。第1の平行移動機構110と、第2の平行移動機構120と、第3の平行移動機構130とは同期に移動でき、個別に単独でも作業できる。例えば、図示した実施例において、第1の平行移動機構110と、第2の平行移動機構120と、第3の平行移動機構130とは、順次に移動する。他の実施例において、第1の平行移動機構110と、第2の平行移動機構120と、第3の平行移動機構130との少なくとも二つは同時に移動する。
【0173】
ここで、掴み取り機構140は第3の平行移動機構130に設けられ、第3の平行移動機構130は第2の平行移動機構120に設けられ、第2の平行移動機構120は第1の平行移動機構110に設けられ、第1の平行移動機構110は載置ベース100aに設けられている。ここで、第3の平行移動機構130と第1の平行移動機構110は載置ベース100aに平行して移動し、第2の平行移動機構120は載置ベース100aから離れる又は接近する方向に移動する。
【0174】
第1の平行移動機構110の具体的な構造は実際の要求に対応して設計することができ、例えば、第1の平行移動機構110は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構であっても良い。回転モーターの平行移動機構は、回転モーターを用いてねじ軸を回転させ、ねじ軸にはナットが設けられており、且つねじ軸とナットとはネジ係合してナットを平行移動するように駆動させ、ナットは被載置物を駆動して移動する。ベルト平行移動機構は、ベルトプーリーでベルトを駆動して回転させ、ベルトに固定されている被載置物はベルトとともに同期で移動する。シリンダ平行移動駆動機構は、シリンダで被載置物を駆動して移動し、例えば、シリンダはロッド有りのシリンダであり、ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは被載置物を駆動して移動し、又は、シリンダはロッドレスシリンダであり、ロッドレスシリンダのピストンは被載置物に固定連結されて、リニアモーターの一次側で被載置物を駆動して移動する。
【0175】
図6を参照すると、具体的に図示した実施例において、第1の平行移動機構110は、第1の駆動部材111と、第1の載置部材113とを含み、第1の駆動部材111は第1の載置部材113を駆動して第1の軸方向に沿って移動させる。
【0176】
第1の駆動部材111はシリンダであっても良いし、モーターであっても良い。例えば、図示した実施例において、第1の駆動部材111は回転モーターであり、第1の平行移動機構110は更に、第1のねじ軸114と第1のねじ軸114に設けられている第1のナット115とを含み、第1の駆動部材111の駆動軸は第1のねじ軸114の一端と共軸で固定連結されており、第1のナット115は第1の載置部材113に固定連結されている。ここで、第1の駆動部材111は第1のねじ軸114を駆動して回転させ、第1のねじ軸114は第1のナット115のねじ山に合わせて第1のナット115を駆動して移動させ、第1のナット115は第1の載置部材113を駆動して平行移動させる。
【0177】
更に、第1の平行移動機構110は更に、一つのねじ軸支持座116aと二つのモーターホルダ116bを含む。ねじ軸支持座116aには軸受が設けられ、第1のねじ軸114が第1の駆動部材111から離れる一端にはねじ軸支持座116aの軸受を貫通して設けられている。二つのモーターホルダ116bは載置ベース100aに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されている。第1の駆動部材111の相対的な両側にはそれぞれ一つの取付ラグ111aが設けられており、二つの前記取付ラグ111aはそれぞれ二つのモーターホルダ116bに固定連結されて、第1の駆動部材111を載置ベース100aに固定させる。第1のナット115は第1の載置部材113に固定されている。
【0178】
他の実施例において、第1の駆動部材111はロッド有りのシリンダであり、ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは第1の載置部材113に固定連結されて、第1の載置部材113を駆動して移動させる。
【0179】
更に、第1の載置部材113の平行移動時の安定性を高めるために、第1の平行移動機構110は更に、第1のガイド部材117を含み、第1のガイド部材117は第1の軸方向に平行して設置されており、第1の載置部材113には第1のガイド部材117と係合する第1の係合部113aが設けられて、第1の載置部材113を第1のガイド部材117に沿って摺動できるようにする。
【0180】
第1のガイド部材117の具体的な構造は異なる要求に対応して設計されており、例えば、図示した実施例において、第1のガイド部材117は第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、第1の係合部は第1の載置部材113aの底部に固定されているスライダーであり、スライダーにはガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0181】
他の実施例において、第1のガイド部材117は第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、第1の係合部113aは第1の載置部材113に設けられているガイド孔であり、ガイドロッドはガイド孔を貫通しており、且つガイド孔内で自由に摺動できる。
【0182】
更に、第1のガイド部材117は二つであり、二つの第1のガイド部材117はそれぞれ第1のねじ軸114の両側に位置し、且つ第1のねじ軸114に平行して設置されている。勿論、本発明において、第1のガイド部材117は二つに限定されるのではなく、一つでも良いし、又は三つ及び三つ以上であっても良い。
【0183】
なお、第1のガイド部材117は省略もできるし、第1の載置部材113の平行移動の安定性が要求を満たせば良い。例えば、そのうちの一つの実施例において、第1の駆動部材111はリニアモーターであり、リニアモーターの一次側は第1の載置部材113に固定連結されて、第1の載置部材113を駆動して同期移動させる。他の実施例において、第1の駆動部材111はロッドレスシリンダであり、ロッドレスシリンダのピストンは第1の載置部材113に固定連結されて、第1の載置部材113を駆動して同期移動させる。
【0184】
第1の載置部材113の具体的な構造は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、第1の載置部材113は載置板であり、且つ載置板には中空部が設けられている。載置板に中空部を設けることによって、載置板の重量を軽くし、同時に載置板の構造の強度を大幅に低下させる。
【0185】
更に、第1の平行移動機構110は第1の位置制限スイッチ118を含み、第1の位置制限スイッチ118は第1の軸方向に沿って設置されて、第1の載置部材113の移動場所を感知することに用いられる。
【0186】
更に、第1の位置制限スイッチ118は光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチ等であっても良い。
【0187】
第2の平行移動機構120は第1の載置部材113に取り付けられている。第2の平行移動機構120の具体的な構造は実際の要求に対応して設計できる。例えば、第2の平行移動機構120は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構の作業原理は前記説明と同じであり、ここでは詳しく説明しない。
【0188】
図7を参照すると、具体的に図示した実施例において、第2の平行移動機構120は第2の駆動部材121と、第2の載置部材123とを含み、第2の駆動部材121は第2の載置部材123を駆動して第2の軸方向に沿って移動させる。
【0189】
第2の駆動部材121はシリンダであっても良いし、モーターであっても良い。例えば、図示した実施例において、第2の駆動部材121は回転モーターであり、第2の平行移動機構120は更に、第2のねじ軸124と第2のねじ軸124に設けられている第2のナット125とを含み、第2の駆動部材121の駆動軸は第2のねじ軸124の一端と共軸で固定連結されており、第2のナット125は第2の載置部材123に固定連結されている。ここで、第2の駆動部材121は第2のねじ軸124を駆動して回転させ、第2のねじ軸124は第2のナット125のねじ山に合わせて第2のナット125を駆動して移動させ、第2のナット125は第2の載置部材123を駆動して平行移動させる。
【0190】
更に、第2の平行移動機構120は更に、モーター取付板126を含み、第2の駆動部材121はモーター取付板126に固定され、モーター取付板126はねじ締結部材(図示せず)で第1の載置部材113に固定されている。第2のナット125は第2の載置部材123に固定されている。
【0191】
他の実施例において、第2の駆動部材121はロッド有りのシリンダであり、ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは第2の載置部材123に固定連結されて、第2の載置部材123を駆動して移動させる。
【0192】
更に、第2の載置部材123の平行移動時の安定性を高めるために、第2の平行移動機構120は更に、第2のガイド部材127を含み、第2のガイド部材127は第2の軸方向に平行して設置されており、第2の載置部材123には第2のガイド部材127と係合する第2の係合部123aが設けられて、第2の載置部材123を第2のガイド部材127に沿って摺動できるようにする。
【0193】
第2のガイド部材127の具体的な構造は異なる要求に対応して設計されており、例えば、図示した実施例において、第2のガイド部材127は第2の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、第2の係合部は第2の載置部材123aの底部に固定されているスライダーであり、スライダーにはガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0194】
他の実施例において、第2のガイド部材127は第2の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、第2の係合部123aは第2の載置部材123に設けられているガイド孔であり、ガイドロッドはガイド孔を貫通しており、且つガイド孔内で自由に摺動できる。
【0195】
更に、第2のガイド部材127は二つであり、二つの第2のガイド部材127はそれぞれ第2のねじ軸124の両側に位置し、且つ第2のねじ軸124に平行して設置されている。勿論、本発明において、第2のガイド部材127は二つに限定されるのではなく、一つでも良いし、又は三つ及び三つ以上であっても良い。
【0196】
なお、第2のガイド部材127は省略もできるし、第2の載置部材123の平行移動の安定性が要求を満たせば良い。例えば、そのうちの一つの実施例において、第2の駆動部材121はリニアモーターであり、リニアモーターの一次側は第2の載置部材123に固定連結されて、第2の載置部材123を駆動して同期移動させる。他の実施例において、第2の駆動部材121はロッドレスシリンダであり、ロッドレスシリンダのピストンは第2の載置部材123に固定連結されて、第2の載置部材123を駆動して同期移動させる。
【0197】
第2の載置部材123の具体的な構造は異なる要求に対応して設計できる。例えば、図示した実施例において、第2の載置部材123は載置板であり、且つ載置板には中空部が設けられている。載置板に中空部を設けることによって、載置板の重量を軽くし、同時に載置板の構造の強度を大幅に低下させる。
【0198】
更に、第2の平行移動機構120は更に、第2の位置制限スイッチ128aを含み、第2の位置制限スイッチ128aは第2の軸方向に沿って設置されて、第2の載置部材123の移動場所を感知することに用いられる。具体的に図示した実施例において、第2の平行移動機構120は更に、位置制限スイッチ取付板128bを含み、位置制限スイッチ取付板128bは第2のガイド部材127に固定連結されており、第2の位置制限スイッチ128aは位置制限スイッチ取付板128bに取り付けられている。
【0199】
更に、第2の位置制限スイッチ128aは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチ等であっても良い。
【0200】
第3の平行移動機構130は第2の載置部材123に取り付けられている。第3の平行移動機構130の具体的な構造は実際の要求に対応して設計できる。例えば、第3の平行移動機構130は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構の作業原理は前記説明と同じであり、ここでは詳しく説明しない。
【0201】
図8を参照すると、具体的に図示した実施例において、第3の平行移動機構130は第3の駆動部材131と、第3の載置部材133とを含み、第3の駆動部材131は第3の載置部材133を駆動して第3の軸方向に沿って移動させる。ここで、第1の軸方向と、第2の軸方向と、第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成する。
【0202】
なお、3次元のデカルト座標系は直角座標系であっても良いし、斜交座標系であっても良い。無人機のドック100の内部空間の形状に基づいて、適応する座標系を構成することができる。例えば、無人機のドック100の内部空間が立方体の形であると、デカルト直角座標系を選択して、無人機のドック100の内部空間を更に節約することができ、無人機のドック100の内部空間が角錐形等に類似した形状であると、デカルト斜交座標系を選択して、無人機のドック100の内部空間を更に節約することができる。
【0203】
第3の駆動部材131はシリンダであっても良いし、モーターであっても良い。例えば、図示した実施例において、第3の駆動部材131は回転モーターであり、第3の平行移動機構130は更に、第3のねじ軸134と第3のねじ軸134に設けられている第3のナット135とを含み、第3の駆動部材131の駆動軸は第3のねじ軸134の一端と共軸で固定連結されており、第3のナット135は第3の載置部材133に固定連結されている。ここで、第3の駆動部材131は第3のねじ軸134を駆動して回転させ、第3のねじ軸134は第3のナット135のねじ山に合わせて第3のナット135を駆動して移動させ、第3のナット135は第3の載置部材133を駆動して平行移動させる。
【0204】
他の実施例において、第3の駆動部材131はロッド有りのシリンダであり、ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは第3の載置部材133に固定連結されて、第3の載置部材133を駆動して移動させる。
【0205】
更に、第3の載置部材133の平行移動時の安定性を高めるために、第3の平行移動機構130は更に、第3のガイド部材137を含み、第3のガイド部材137は第3の軸方向に平行して設置されており、第3の載置部材133には第3のガイド部材137と係合する第1の係合部133aが設けられて、第3の載置部材133を第1のガイド部材137に沿って摺動できるようにする。
【0206】
第3のガイド部材137の具体的な構造は異なる要求に対応して設計されており、例えば、図示した実施例において、第3のガイド部材137は第3の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、第3の係合部133aは第3の載置部材133の底部に固定されているスライダーであり、スライダーにはガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0207】
他の実施例において、第3のガイド部材137は第3の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、第3の係合部133aは第3の載置部材133に設けられているガイド孔であり、ガイドロッドはガイド孔を貫通しており、且つガイド孔内で自由に摺動できる。
【0208】
更に、第3のガイド部材137は一つであり、第3のガイド部材137は第3のねじ軸134に相対的に位置し、且つ第3のねじ軸134に平行して設置されている。勿論、本発明において、第3のガイド部材137は二つでも良いし、又は二つ以上であっても良い。
【0209】
更に、第3の平行移動機構130は更に二つのガイド部材取付ホルダ136aを含み、二つのガイド部材取付ホルダ136aは第2の載置部材123に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されている。第3の駆動部材131はそのうちの一つのガイド部材取付ホルダ136aに取り付けられ、他のガイド部材取付ホルダ136aには軸受が設けられており、第3のねじ軸134の第3の駆動部材131から離れる一端は他のガイド部材取付ホルダ136aの軸受を貫通して設けられている。第3のガイド部材137の両端はそれぞれ二つのガイド部材取付ホルダ136aに固定されている。第3のナット135は第3の載置部材133に固定されている。
【0210】
更に、第3の平行移動機構130は載置部材ホルダ136bを含み、前記第3の載置部材133は前記載置部材ホルダ136bで前記第3のナット135に固定連結される。具体的に図示した実施例において、前記載置部材ホルダ136bは第1のU型ホルダであり、前記第3の載置部材133は前記第1のU型ホルダの両端に固定されており、前記第3のナット135は前記第1のU型ホルダの底部の外側に設けられている。
【0211】
更に、第3の平行移動機構130はナットホルダ136cを含み、前記第3のナット135は前記ナットホルダ136cで前記載置部材ホルダ136bに固定されている。具体的に図示した実施例において、前記ナットホルダ136cは第2のU型ホルダであり、前記ナットは前記第2のU型ホルダの底部に貫通して設けられており、前記第2のU型ホルダの開口の両端はそれぞれ前記第1のU型ホルダの底部の相対的な両側に固定連結されている。前記第3のガイド部材137は前記第2のU型ホルダを貫通して前記第1のU型ホルダとともに密閉式構造を構成する。
【0212】
なお、第3のガイド部材137も省略でき、第3の載置部材133の平行移動の安定性が要求を満たせば良い。例えば、そのうちの一つの実施例において、第3の駆動部材131はリニアモーターであり、リニアモーターの一次側は第3の載置部材133に固定連結されて、第3の載置部材133を駆動して同期移動させる。
【0213】
他の実施例において、第3の駆動部材はロッドレスシリンダであり、ロッドレスシリンダのピストンは第3の載置部材133に固定連結されて、第3の載置部材133を駆動して同期移動させる。第3の載置部材133の具体的な構造は異なる要求によって設計できる。例えば、図示した実施例において、第3の載置部材133は載置板であり、且つ載置板には中空部が設けられている。載置板に中空部を設けることによって、載置板の重量を軽くし、同時に載置板の構造の強度を大幅に低下させる。
【0214】
更に、第3の平行移動機構130更には第3の位置制限スイッチ138aを含み、第3の位置制限スイッチ138aは第3の軸方向に沿って設置されて、第3の載置部材133の移動場所を感知することに用いられる。具体的に図示した実施例において、第3の平行移動機構130は更に位置制限スイッチ載置板138bを含み、位置制限スイッチ載置板138bの両端はそれぞれ二つのガイド部材取付ホルダ136aに固定連結されており、第3の位置制限スイッチ138aは、当該位置制限スイッチ載置板138bに取り付けられている。
【0215】
更に、第3の位置制限スイッチ138aは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチ等であっても良い。
【0216】
更に、第3の平行移動機構130は二つの電池ホルダ139を含み、無人機200の電池201を支持するのに用いられている。具体的には、二つの電池ホルダ139は第3の駆動部材131から離れる側のガイド部材取付ホルダ136aに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0217】
掴み取り機構140は第3の載置部材133に取り付けられ、電池201を掴み取るのに用いられている。掴み取り機構140の3次元のデカルト座標系での座標位置はそれぞれ第1の駆動部材111と、第2の駆動部材121と、第3の駆動部材131とで調整される。
【0218】
なお、第1の平行移動機構110と、第2の平行移動機構120と、第3の平行移動機構130との間の位置関係は実際の要求に対応して設置でき、図示した実施例の方式に限定されず、他の方式であっても良い。
【0219】
例えば、図9を参照すると、そのうちの一つの実施例において、掴み取り機構140は第3の平行移動機構130に設けられ、第3の平行移動機構130は第2の平行移動機構120に設けられ、第2の平行移動機構120は第1の平行移動機構110に設けられ、第1の平行移動機構110は載置ベース100aに設けられている。ここで、第2の平行移動機構120と第1の平行移動機構110は載置ベース100aに平行して移動し、第3の平行移動機構130は載置ベース100aから離れる又は接近する方向に移動する。
【0220】
他の実施例において、掴み取り機構140は第3の平行移動機構130に設けられ、第3の平行移動機構130は第2の平行移動機構120に設けられ、第2の平行移動機構120は第1の平行移動機構110に設けられ、第1の平行移動機構110は載置ベース100aに設けられている。ここで、第3の平行移動機構130と第2の平行移動機構120は載置ベース100aに平行して移動し、第1の平行移動機構110は載置ベース100aから離れる又は接近する方向に移動する。
【0221】
掴み取り機構140は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である。真空チャック掴み取り機構140は、真空チャックで無人機200の電池201を吸い込み、無人機200の電池201を掴み取ると、真空チャックに連通されているシリンダは作業し始めて、真空チャッが真空を吸い込むようにし、無人機200の電池201を放り出すと、真空チャックに連通されているシリンダは作業を停止して、真空チャックを通気するようにする。磁石掴み取り機構は、電磁石で無人機200の電池201の鉄質部材を吸い込み、磁石掴み取り機構が無人機200の電池201を掴み取ると、電磁石は通電され、磁石掴み取り機構が無人機200の電池201を放り出すと、電磁石の通電は遮断される。機械掴み爪掴み取り機構は指等に類似している治具で無人機200の電池201をクランプする。
【0222】
電池保管室100cの具体的な構造は異なる要求に対応して設計できる。例えば、具体的に図10に示すように、電池保管室100cは複数の電池収納室102を含み、複数の電池収納室102はマトリックス状に配置されており、電池収納室102それぞれには一つの収納口(図示せず)があり、且つ前記収納口は電池交換装置100bの位置する片側に向けて設置されている。
【0223】
更に、電池収納室102それぞれには電池201を充電するのに用いられる充電装置が設けられており、電池201を電池収納室102内に入れると、充電装置は電池201を充電することができる。
【0224】
更に、充電装置は非接触式の充電装置であっても良いし、接触式の充電装置であっても良い。例えば、図示した実施例において、充電装置は接触式の充電装置であり、接触式の充電装置は電池収納室102それぞれの収納口の内壁に設けられている充電触点103を含み、電池201には充電触点103との電気連結に用いられる充電電極(図示せず)が設けられている。
【0225】
他の実施例において、充電装置は非接触式の充電装置であり、非接触式の充電装置は電磁誘導回路、磁気共鳴誘導回路及びマイクロ波誘導回路のうちの一種類を含む。
【0226】
更に、電池収納室102それぞれの収納口の内壁には係合構造104が設けられており、係合構造104は電池201と係合して、電池201を電池収納室102内に位置決めする。
【0227】
更に、係合構造104は弾性クリップ、電動ロック又は電磁ロック等であっても良い。弾性クリップは一つの弾性クリップで電池201の外壁と係合し、外力を電池201に印加すると、電池201は弾性クリップに接して当該弾性クリップを弾性変形させて、電池201を電池保管室100cの電池収納室102内から取出すか又は挿入する。電動ロックは、一つの電動クリップが電池201の外壁と係合することをスイッチ回路を通して制御する。電池201を掴み取る必要があるとき、スイッチ回路は電動クリップを通電させて、電動クリップが電池201をクランプするようにさせ、電池201を放り出す必要があるとき、スイッチ回路は電動クリップの通電を遮断して、電動クリップが電池201をとき出すようにする。電磁ロックは電磁石で電池201の鉄質部材を吸い込んで電池201を位置決めし、電池保管室100cの電池収納室102内から電池201を取出すとき、電磁石の通電は遮断される。
【0228】
従来の技術に比べて、前記無人機のドック100は少なくとも以下の利点を有する。
【0229】
(1)前記無人機のドック100の電池交換装置100bは、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構140を駆動することによって、掴み取り機構140が無人機200の電池を電池保管室100c内に比較的入れ易く、又は電池保管室100c内から取出し易くするようにし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室100cを用いる必要がない。また、電池交換装置100bが電池201の交換操作を完了するとき、又は作業しないとき、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドック100の内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドック100の内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドック100の電池交換装置100bの構造は比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドック100の小型化の設計が容易である。
【0230】
(2)前記無人機のドック100の電池交換装置100bは、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機200の電池201を直接に電池保管室100c内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池201の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドック100の電池交換装置100bの構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0231】
(3)前記無人機のドック100の電池交換装置100bは三つの独立した駆動部材を用いて、それぞれ三つの載置部材を駆動し、そのうちの二つの載置部材は二つの平行移動機構を載置するのに用いられ、他の一つは掴み取り機構140を載置するのに用いられ、三つの載置部材はそれぞれ独立して平行移動でき、掴み取り機構140の移動時の安定性と、機動性とも比較的良くする。
【0232】
以の内容は只本発明の実施例であり、本発明の特許範囲を制限するのではなく、本発明の明細書及び図面の内容の等価構成又は等価プロセス転換を利用し、又は直接的且間接的に他の関連の技術分野を利用するのは、全て本発明の特許保護範囲に含まれる。
[項目1]
無人機の電池の交換に用いられる無人機のドックの電池交換装置であって、上記電池交換装置は、
上記電池を掴み取ることに用いられる掴み取り機構と、
上記掴み取り機構を駆動して第1の軸方向に平行移動させるのに用いられる第1の平行移動機構と、
上記掴み取り機構を駆動して第2の軸方向に平行移動させるのに用いられる第2の平行移動機構と、
上記掴み取り機構を駆動して第3の軸方向に平行移動させるのに用いられる第3の平行移動機構とを含み、
ここで、上記第1の軸方向と、上記第2の軸方向と、上記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、上記掴み取り機構が上記3次元のデカルト座標系での座標の位置は上記第1の平行移動機構と、上記第2の平行移動機構と、上記第3の平行移動機構とで調整される無人機のドックの電池交換装置。
[項目2]
上記第1の平行移動機構と、上記第2の平行移動機構と、上記第3の平行移動機構とは、順次に移動し、
又は、上記第1の平行移動機構と、上記第2の平行移動機構と、上記第3の平行移動機構とのうちの少なくとも二つが同時に移動する、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目3]
上記3次元のデカルト座標系は直交座標系又は斜交座標系である、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目4]
上記第1の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目5]
上記第2の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目6]
上記第3の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目7]
上記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目8]
上記掴み取り機構は上記第3の平行移動機構に設けられ、上記第3の平行移動機構は上記第2の平行移動機構に設けられ、上記第2の平行移動機構は上記第1の平行移動機構に設けられ、上記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられており、
ここで、上記第3の平行移動機構と上記第1の平行移動機構は上記載置ベースに平行して移動し、上記第2の平行移動機構は上記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目9]
上記掴み取り機構は上記第3の平行移動機構に設けられ、上記第3の平行移動機構は上記第2の平行移動機構に設けられ、上記第2の平行移動機構は上記第1の平行移動機構に設けられ、上記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられており、
ここで、上記第2の平行移動機構と上記第1の平行移動機構は上記載置ベースに平行して移動し、上記第3の平行移動機構は上記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目10]
上記掴み取り機構は上記第3の平行移動機構に設けられ、上記第3の平行移動機構は上記第2の平行移動機構に設けられ、上記第2の平行移動機構は上記第1の平行移動機構に設けられ、上記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられており、
ここで、上記第3の平行移動機構と上記第2の平行移動機構は上記載置ベースに平行して移動し、上記第1の平行移動機構は上記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する、
項目1に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目11]
無人機の電池の交換に用いられる無人機のドックの電池交換装置であって、上記電池交換装置は、
第1の駆動部材と、第1の載置部材とを含み、上記第1の駆動部材が上記第1の載置部材を駆動して第1の軸方向に沿って移動させる第1の平行移動機構と、
上記第1の載置部材に取り付けられ、第2の駆動部材と第2の載置部材とを含み、上記第2の駆動部材が上記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させる第2の平行移動機構と、
上記第2の載置部材に取り付けられ、第3の駆動部材と第3の載置部材とを含み、上記第3の駆動部材が上記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させる第3の平行移動機構と、
上記第3の載置部材に取り付けられ、且つ上記電池を掴み取ることに用いられる掴み取り機構とを含み、
ここで、上記第1の軸方向と、上記第2の軸方向と、上記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、上記掴み取り機構が上記3次元のデカルト座標系での座標の位置はそれぞれ上記第1の駆動部材と、上記第2の駆動部材と、上記第3の駆動部材とで調整される無人機のドックの電池交換装置。
[項目12]
上記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、上記第1のガイド部材は上記第1の軸方向に平行して設置されており、上記第1の載置部材には上記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、上記第1の載置部材を上記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにする、
項目11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目13]
上記第1のガイド部材は上記第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、上記第1の係合部は上記第1の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、上記スライダーには上記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられており、
又は、上記第1のガイド部材は上記第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、上記第1の係合部は上記第1の載置部材に設けられているガイド孔であり、上記ガイドロッドは上記ガイド孔を貫通しており、且つ上記ガイド孔内で自由に摺動できる、
項目12に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目14]
上記第1の駆動部材は回転モーターであり、上記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と上記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、上記第1の駆動部材の駆動軸は上記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、上記第1のナットは上記第1の載置部材に固定連結されており、
ここで、上記第1の駆動部材は上記第1のねじ軸を駆動して回転させ、上記第1のねじ軸は上記第1のナットのねじ山に合わせて上記第1のナットを駆動して移動させ、上記第1のナットは上記第1の載置部材を駆動して平行移動させる、
項目12に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目15]
上記第1の平行移動機構は更に、一つのねじ軸支持座と二つのモーターホルダを含み、
上記ねじ軸支持座には軸受が設けられ、上記第1のねじ軸が上記第1の駆動部材から離れる一端には上記ねじ軸支持座の上記軸受を貫通して設けられており、
上記二つのモーターホルダは載置ベースに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されており、上記第1の駆動部材の相対的な両側にはそれぞれ一つの取付ラグが設けられており、二つの上記取付ラグはそれぞれ上記二つのモーターホルダに固定連結されて、上記第1の駆動部材を上記載置ベースに固定させ、
上記第1のナットは上記第1の載置部材に固定されている、
項目14に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目16]
上記第1のガイド部材は二つであり、二つの上記第1のガイド部材はそれぞれ上記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ上記第1のねじ軸に平行して設置されている、
項目14に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目17]
上記第1の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、上記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは上記第1の載置部材に固定連結されて、上記第1の載置部材を駆動して移動させる、
項目12に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目18]
上記第1の駆動部材はリニアモーターであり、上記リニアモーターの一次側は上記第1の載置部材に固定連結されて、上記第1の載置部材を駆動して同期移動させ、
又は、上記第1の駆動部材はロッドレスシリンダであり、上記ロッドレスシリンダのピストンは上記第1の載置部材に固定連結されて、上記第1の載置部材を駆動して同期移動させる、
項目11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目19]
上記第1の載置部材は載置板であり、且つ上記載置板には中空部が設けられている、
項目11から項目18のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目20]
上記第1の平行移動機構は更に、第1の位置制限スイッチを含み、上記第1の位置制限スイッチは上記第1の軸方向に沿って設置され、上記第1の載置部材の移動場所を感知することに用いられる、
項目11から項目18のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目21]
上記第1の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである、
項目20に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目22]
上記第2の平行移動機構は更に、第2のガイド部材を含み、上記第2のガイド部材は上記第2の軸方向に平行して設置されており、上記第2の載置部材には上記第2のガイド部材と係合する第2の係合部が設けられて、上記第2の載置部材を上記第2のガイド部材に沿って摺動できるようにする、
項目11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目23]
上記第2のガイド部材は上記第2の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、上記第2の係合部は上記第2の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、上記スライダーには上記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられており、
又は、上記第2のガイド部材は上記第2の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、上記第2の係合部は上記第2の載置部材に設けられているガイド孔であり、上記ガイドロッドは上記ガイド孔を貫通しており、且つ上記ガイド孔内で自由に摺動できる、
項目22に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目24]
上記第2の駆動部材は回転モーターであり、上記第2の平行移動機構は更に、第2のねじ軸と上記第2のねじ軸を囲んで設けられている第2のナットとを含み、上記第2の駆動部材の駆動軸は上記第2のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、上記第2のナットは上記第2の載置部材に固定連結されており、
ここで、上記第2の駆動部材は上記第2のねじ軸を駆動して回転させ、上記第2のねじ軸は上記第2のナットのねじ山に合わせて上記第2のナットを駆動して移動させ、上記第2のナットは上記第2の載置部材を駆動して平行移動させる、
項目22に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目25]
上記第2の平行移動機構は更に、モーター取付板を含み、上記第2の駆動部材は上記モーター取付板に固定され、上記モーター取付板はねじ締結部材で上記第1の載置部材に固定されており、上記第2のナットは上記第2の載置部材に固定されている、
項目24に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目26]
上記第2のガイド部材は二つであり、上記二つの第2のガイド部材はそれぞれ上記第2のねじ軸の両側に位置し、且つ上記第2のねじ軸に平行して設置されている項目24に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目27]
上記第2の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、上記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは上記第2の載置部材に固定連結されて、上記第2の載置部材を駆動して移動させる、
項目22に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目28]
上記第2の駆動部材はリニアモーターであり、上記リニアモーターの一次側は上記第2の載置部材に固定連結されて、上記第2の載置部材を駆動して同期移動させ、
又は、上記第2の駆動部材はロッドレスシリンダであり、上記ロッドレスシリンダのピストンは上記第2の載置部材に固定連結されて、上記第2の載置部材を駆動して同期移動させる、
項目11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目29]
上記第2の載置部材は載置板であり、且つ上記載置板には中空部が設けられている、
項目22から項目28のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目30]
上記第2の平行移動機構は更に、第2の位置制限スイッチを含み、上記第2の位置制限スイッチは上記第2の軸方向に沿って設置されて、上記第2の載置部材の移動場所を感知することに用いられる、
項目22から項目27のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目31]
上記第2の平行移動機構は更に、位置制限スイッチ取付板を含み、上記位置制限スイッチ取付板は上記第2のガイド部材に固定連結され、上記第2の位置制限スイッチは上記位置制限スイッチ取付板に取り付けられている、
項目30に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目32]
上記第2の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである、
項目30に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目33]
上記第3の平行移動機構は更に、第3のガイド部材を含み、上記第3のガイド部材は上記第3の軸方向に平行して設置されており、上記第3の載置部材には上記第3のガイド部材と係合する第3の係合部が設けられて、上記第3の載置部材を上記第3のガイド部材に沿って摺動できるようにする、
項目11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目34]
上記第3のガイド部材は上記第3の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、上記第3の係合部は上記第3の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、上記スライダーには上記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられており、
又は、上記第3のガイド部材は上記第3の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、上記第3の係合部は上記第3の載置部材に設けられているガイド孔であり、上記ガイドロッドは上記ガイド孔を貫通しており、且つ上記ガイド孔内で自由に摺動できる、
項目33に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目35]
上記第3の駆動部材は回転モーターであり、上記第3の平行移動機構は更に、第3のねじ軸と上記第3のねじ軸を囲んで設けられている第3のナットとを含み、上記第3の駆動部材の駆動軸は上記第3のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、上記第3のナットは上記第3の載置部材に固定連結されており、
ここで、上記第3の駆動部材は上記第3のねじ軸を駆動して回転させ、上記第3のねじ軸は上記第3のナットのねじ山に合わせて上記第3のナットを駆動して移動させ、上記第3のナットは上記第3の載置部材を駆動して平行移動させる、
項目33に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目36]
上記第3の平行移動機構は更に、二つのガイド部材取付ホルダを含み、二つの上記ガイド部材取付ホルダは上記第2の載置部材に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されており、
上記第3の駆動部材は上記ガイド部材取付ホルダのうちの一つに取り付けられ、他の上記ガイド部材取付ホルダには軸受が設けられており、上記第3のねじ軸が上記第3の駆動部材から離れる一端には他の上記ガイド部材取付ホルダの上記軸受を貫通して設けられており、
上記第3のガイド部材の両端はそれぞれ二つの上記ガイド部材取付ホルダに固定されており、
上記第3のナットは上記第3の載置部材に固定されている、
項目35に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目37]
上記第3の平行移動機構は更に、二つの電池ホルダを含み、無人機の電池を支持するのに用いられており、上記二つの電池ホルダは上記第3の駆動部材から離れる側の上記ガイド部材取付ホルダに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている、
項目36に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目38]
上記第3のガイド部材は一つであり、上記第3のガイド部材は上記第3のねじ軸に対向して設置されており、且つ上記第3のねじ軸に平行している、
項目35に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目39]
上記第3の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、上記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは上記第3の載置部材に固定連結されて、上記第3の載置部材を駆動して移動させる、
項目33に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目40]
上記第3の駆動部材はリニアモーターであり、上記リニアモーターの一次側は上記第3の載置部材に固定連結されて、上記第3の載置部材を駆動して同期移動させ、
又は、上記第3の駆動部材はロッドレスシリンダであり、上記ロッドレスシリンダのピストンは上記第3の載置部材に固定連結されて、上記第3の載置部材を駆動して同期移動させる、
項目11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目41]
上記第3の載置部材は載置板であり、且つ上記載置板には中空部が設けられている、
項目33から項目40のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目42]
上記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチを含み、上記第3の位置制限スイッチは上記第3の軸方向に沿って設置されて、上記第3の載置部材の移動場所を感知することに用いられる、
項目33から項目40のいずれか一項に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目43]
上記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチと位置制限スイッチ載置板とを含み、上記位置制限スイッチ載置板の両端はそれぞれ二つの上記ガイド部材取付ホルダに固定連結されており、上記第3の位置制限スイッチは、上記位置制限スイッチ載置板に取り付けられている、
項目36に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目44]
上記第3の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである、
項目42又は43に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目45]
上記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である、
項目11に記載の無人機のドックの電池交換装置。
[項目46]
載置ベースと、
無人機の電池を交換するのに用いられ、第1の平行移動機構と、第2の平行移動機構と、第3の平行移動機構と、掴み取り機構とを含む電池交換装置と、
上記載置ベースに取り付けられており、上記電池を収納することと、上記電池を充電することとに用いられる電池保管室と、を含み、
上記第1の平行移動機構は上記載置ベースに取り付けられ、上記第1の平行移動機構は第1の駆動部材と第1の載置部材とを含み、上記第1の駆動部材が上記第1の載置部材を駆動して第1の軸方向に沿って移動させ、
上記第1の載置部材に取り付けられている上記第2の平行移動機構は、第2の駆動部材と、第2の載置部材とを含み、上記第2の駆動部材が上記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させ、
上記第2の載置部材に取り付けられている上記第3の平行移動機構は、第3の駆動部材と、第3の載置部材とを含み、上記第3の駆動部材が上記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させ、上記第1の軸方向と、上記第2の軸方向と、上記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、
上記第3の載置部材に取り付けられ、且つ上記電池を掴み取ることに用いられる上記掴み取り機構は、上記3次元のデカルト座標系での座標の位置がそれぞれ上記第1の駆動部材と、上記第2の駆動部材と、上記第3の駆動部材で調整されており、
ここで、上記電池交換装置によって上記電池を掴み取り、且つ上記電池を上記電池保管室内から取り出すか、又は上記電池保管室内に入れる、
無人機のドック。
[項目47]
上記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、上記第1のガイド部材は上記第1の軸方向に平行して設置されており、上記第1の載置部材には上記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、上記第1の載置部材を上記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにする、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目48]
上記第1のガイド部材は上記第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、上記第1の係合部は上記第1の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、上記スライダーには上記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられており、
又は、上記第1のガイド部材は上記第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、上記第1の係合部は上記第1の載置部材に設けられているガイド孔であり、上記ガイドロッドは上記ガイド孔を貫通しており、且つ上記ガイド孔内で自由に摺動できる、
項目47に記載の無人機のドック。
[項目49]
上記第1の駆動部材は回転モーターであり、上記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と上記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、上記第1の駆動部材の駆動軸は上記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、上記第1のナットは上記第1の載置部材に固定連結されており、
ここで、上記第1の駆動部材は上記第1のねじ軸を駆動して回転させ、上記第1のねじ軸は上記第1のナットのねじ山に合わせて上記第1のナットを駆動して移動させ、上記第1のナットは上記第1の載置部材を駆動して平行移動させる、
項目47に記載の無人機のドック。
[項目50]
上記第1の平行移動機構は更に、一つのねじ軸支持座と二つのモーターホルダを含み、
上記ねじ軸支持座には軸受が設けられ、上記第1のねじ軸が上記第1の駆動部材から離れる一端には上記ねじ軸支持座の上記軸受を貫通して設けられており、
上記二つのモーターホルダは載置ベースに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されており、上記第1の駆動部材の相対両側にはそれぞれ一つの取付ラグが設けられており、二つの上記取付ラグはそれぞれ上記二つのモーターホルダに固定連結されて、上記第1の駆動部材を上記載置ベースに固定させ、
上記第1のナットは上記第1の載置部材に固定されている、
項目49に記載の無人機のドック。
[項目51]
上記第1のガイド部材は二つであり、上記二つの第1のガイド部材はそれぞれ上記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ上記第1のねじ軸に平行して設置されている、
項目49に記載の無人機のドック。
[項目52]
上記第1の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、上記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは上記第1の載置部材に固定連結されて、上記第1の載置部材を駆動して移動させる、
項目47に記載の無人機のドック。
[項目53]
上記第1の駆動部材はリニアモーターであり、上記リニアモーターの一次側は上記第1の載置部材に固定連結されて、上記第1の載置部材を駆動して同期移動させ、
又は、上記第1の駆動部材はロッドレスシリンダであり、上記ロッドレスシリンダのピストンは上記第1の載置部材に固定連結されて、上記第1の載置部材を駆動して同期移動させる、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目54]
上記第1の載置部材は載置板であり、且つ上記載置板には中空部が設けられている、
項目46から項目53のいずれか一項に記載の無人機のドック。
[項目55]
上記第1の平行移動機構は更に、第1の位置制限スイッチを含み、上記第1の位置制限スイッチは上記第1の軸方向に沿って設置されて、上記第1の載置部材の移動場所を感知することに用いられる、
項目46から項目53のいずれか一項に記載の無人機のドック。
[項目56]
上記第1の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである、
項目55に記載の無人機のドック。
[項目57]
上記第2の平行移動機構は更に、第2のガイド部材を含み、上記第2のガイド部材は上記第2の軸方向に平行して設置されており、上記第2の載置部材には上記第2のガイド部材と係合する第2の係合部が設けられて、上記第2の載置部材を上記第2のガイド部材に沿って摺動できるようにする、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目58]
上記第2のガイド部材は上記第2の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、上記第2の係合部は上記第2の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、上記スライダーには上記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられており、
又は、上記第2のガイド部材は上記第2の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、上記第2の係合部は上記第2の載置部材に設けられているガイド孔であり、上記ガイドロッドは上記ガイド孔を貫通しており、且つ上記ガイド孔内で自由に摺動できる、
項目57に記載の無人機のドック。
[項目59]
上記第2の駆動部材は回転モーターであり、上記第2の平行移動機構は更に、第2のねじ軸と上記第2のねじ軸を囲んで設けられている第2のナットとを含み、上記第2の駆動部材の駆動軸は上記第2のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、上記第2のナットは上記第2の載置部材に固定連結されており、
ここで、上記第2の駆動部材は上記第2のねじ軸を駆動して回転させ、上記第2のねじ軸は上記第2のナットのねじ山に合わせて上記第2のナットを駆動して移動させ、上記第2のナットは上記第2の載置部材を駆動して平行移動させる、
項目57に記載の無人機のドック。
[項目60]
上記第2の平行移動機構は更に、モーター取付板を含み、上記第2の駆動部材は上記モーター取付板に固定され、上記モーター取付板はねじ締結部材で上記第1の載置部材に固定されており、上記第2のナットは上記第2の載置部材に固定されている、
項目59に記載の無人機のドック。
[項目61]
上記第2のガイド部材は二つであり、上記二つの第2のガイド部材はそれぞれ上記第2のねじ軸の両側に位置し、且つ上記第2のねじ軸に平行して設置されている、
項目59に記載の無人機のドック。
[項目62]
上記第2の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、上記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは上記第2の載置部材に固定連結されて、上記第2の載置部材を駆動して移動させる、
項目57に記載の無人機のドック。
[項目63]
上記第2の駆動部材はリニアモーターであり、上記リニアモーターの一次側は上記第2の載置部材に固定連結されて、上記第2の載置部材を駆動して同期移動させ、
又は、上記第2の駆動部材はロッドレスシリンダであり、上記ロッドレスシリンダのピストンは上記第2の載置部材に固定連結されて、上記第2の載置部材を駆動して同期移動させる、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目64]
上記第2の載置部材は載置板であり、且つ上記載置板には中空部が設けられている、
項目57から項目63のいずれか一項に記載の無人機のドック。
[項目65]
上記第2の平行移動機構は更に、第2の位置制限スイッチを含み、上記第2の位置制限スイッチは上記第2の軸方向に沿って設置されて、上記第2の載置部材の移動場所を感知することに用いられる、
項目57から項目62のいずれか一項に記載の無人機のドック。
[項目66]
上記第2の平行移動機構は更に、位置制限スイッチ取付板を含み、上記位置制限スイッチ取付板は上記第2のガイド部材に固定連結され、上記第2の位置制限スイッチは上記位置制限スイッチ取付板に取り付けられている、
項目65に記載の無人機のドック。
[項目67]
上記第2の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである、
項目65に記載の無人機のドック。
[項目68]
上記第3の平行移動機構は更に、第3のガイド部材を含み、上記第3のガイド部材は上記第3の軸方向に平行して設置されており、上記第3の載置部材には上記第3のガイド部材と係合する第3の係合部が設けられて、上記第3の載置部材を上記第3のガイド部材に沿って摺動できるようにする、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目69]
上記第3のガイド部材は上記第3の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、上記第3の係合部は上記第3の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、上記スライダーには上記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられており、
又は、上記第3のガイド部材は上記第3の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、上記第3の係合部は上記第3の載置部材に設けられているガイド孔であり、上記ガイドレールは上記ガイド孔を貫通しており、且つ上記ガイド孔内で自由に摺動できる、
項目68に記載の無人機のドック。
[項目70]
上記第3の駆動部材は回転モーターであり、上記第3の平行移動機構は更に、第3のねじ軸と上記第3のねじ軸を囲んで設けられている第3のナットとを含み、上記第3の駆動部材の駆動軸は上記第3のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、上記第3のナットは上記第3の載置部材に固定連結されており、
ここで、上記第3の駆動部材は上記第3のねじ軸を駆動して回転させ、上記第3のねじ軸は上記第3のナットのねじ山に合わせて上記第3のナットを駆動して移動させ、上記第3のナットは上記第3の載置部材を駆動して平行移動させる、
項目68に記載の無人機のドック。
[項目71]
上記第3の平行移動機構は更に、二つのガイド部材取付ホルダを含み、二つの上記ガイド部材取付ホルダは上記第2の載置部材に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されており、
上記第3の駆動部材は上記ガイド部材取付ホルダのうちの一つに取り付けられ、他の上記ガイド部材取付ホルダには軸受が設けられており、上記第3のねじ軸が上記第3の駆動部材から離れる一端には他の上記ガイド部材取付ホルダの上記軸受を貫通して設けられており、
上記第3のガイド部材の両端はそれぞれ二つの上記ガイド部材取付ホルダに固定されており、
上記第3のナットは上記第3の載置部材に固定されている、
項目70に記載の無人機のドック。
[項目72]
上記第3の平行移動機構は更に、二つの電池ホルダを含み、無人機の電池を支持するのに用いられており、上記二つの電池ホルダは上記第3の駆動部材から離れる側の上記ガイド部材取付ホルダに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている、
項目71に記載の無人機のドック。
[項目73]
上記第3のガイド部材は一つであり、上記第3のガイド部材は上記第3のねじ軸に対向して設置されており、且つ上記第3のねじ軸に平行している、
項目70に記載の無人機のドック。
[項目74]
上記第3の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、上記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは上記第3の載置部材に固定連結されて、上記第3の載置部材を駆動して移動させる、
項目68に記載の無人機のドック。
[項目75]
上記第3の駆動部材はリニアモーターであり、上記リニアモーターの一次側は上記第3の載置部材に固定連結されて、上記第3の載置部材を駆動して同期移動させ、
又は、上記第3の駆動部材はロッドレスシリンダであり、上記ロッドレスシリンダのピストンは上記第3の載置部材に固定連結されて、上記第3の載置部材を駆動して同期移動させる、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目76]
上記第3の載置部材は載置板であり、且つ上記載置板には中空部が設けられている、
項目68から項目75のいずれか一項に記載の無人機のドック。
[項目77]
上記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチを含み、上記第3の位置制限スイッチは上記第3の軸方向に沿って設置されて、上記第3の載置部材の移動場所を感知することに用いられる、
項目68から項目75のいずれか一項に記載の無人機のドック。
[項目78]
上記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチと位置制限スイッチ載置板とを含み、上記位置制限スイッチ載置板の両端はそれぞれ二つの上記ガイド部材取付ホルダに固定連結されており、上記第3の位置制限スイッチは、上記位置制限スイッチ載置板に取り付けられている、
項目71に記載の無人機のドック。
[項目79]
上記第3の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである、
項目77又は78に記載の無人機のドック。
[項目80]
上記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目81]
上記電池保管室は複数の電池収納室を含み、上記複数の電池収納室はマトリックス状に配置されており、上記複数の電池収納室のそれぞれには一つの収納口があり、且つ上記収納口は上記電池交換装置の位置する片側に向けて設置されている、
項目46に記載の無人機のドック。
[項目82]
上記複数の電池収納室のそれぞれには上記電池を充電するのに用いられる充電装置が設けられており、上記電池を上記複数の電池収納室内に入れると、上記充電装置は上記電池を充電することができる、
項目81に記載の無人機のドック。
[項目83]
上記充電装置は非接触式の充電装置であり、上記非接触式の充電装置は電磁誘導回路、磁気共鳴誘導回路及びマイクロ波誘導回路のうちの一種類を含む、
項目82に記載の無人機のドック。
[項目84]
上記充電装置は接触式の充電装置であり、上記接触式の充電装置は上記複数の電池収納室のそれぞれの上記収納口の内壁に設けられている充電触点を含み、上記電池には上記充電触点との電気接続に用いられる充電電極が設けられている、
項目82に記載の無人機のドック。
[項目85]
上記複数の電池収納室のそれぞれの上記収納口の内壁には係合構造が設けられており、上記係合構造は上記電池と係合して、上記電池を上記複数の電池収納室内に位置決めする、
項目81に記載の無人機のドック。
[項目86]
上記係合構造は弾性クリップ、電動ロック又は電磁ロックである、
項目85に記載の無人機のドック。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10