【課題を解決するための手段】
【0005】
無人機の電池の交換に用いられる無人機のドックの電池交換装置であって、その特徴として、前記電池交換装置は、
前記電池を掴み取るのに用いられる掴み取り機構と、
前記掴み取り機構駆動して第1の軸方向に平行移動させるのに用いられる第1の平行移動機構と、
前記掴み取り機構を駆動して第2の軸方向に平行移動させるのに用いられる第2の平行移動機構と、
前記掴み取り機構を駆動して第3の軸方向に平行移動させるのに用いられる第3の平行移動機構とを含み、
ここで、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、前記掴み取り機構が前記3次元のデカルト座標系での座標の位置は前記第1の平行移動機構と、前記第2の平行移動機構と、前記第3の平行移動機構とで調整される。
【0006】
従来の技術に比べて、前記無人機のドックは少なくとも以下の利点を有する。
【0007】
(1)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構を駆動することによって、掴み取り機構が無人機の電池を電池保管室内に比較的入れ易く、又は電池保管室内から取出し易くし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室を用いる必要がない。また、電池交換装置が電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドックの内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドックの内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドックの電池交換装置は、構造が比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドックの小型化の設計が容易である。
【0008】
(2)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機の電池を直接に電池保管室内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0009】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構と、前記第2の平行移動機構と、前記第3の平行移動機構とは、順次に移動する。
【0010】
又は、前記第1の平行移動機構と、前記第2の平行移動機構と、前記第3の平行移動機構とのうちの少なくとも二つが同時に移動する。
【0011】
そのうちの一つの実施例において、前記3次元のデカルト座標系は直交座標系又は斜交座標系である。
【0012】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。
【0013】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。
【0014】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は回転モーターの平行移動駆動機構、ベルト平行移動機構、シリンダ平行移動駆動機構又はリニアモーターの平行移動駆動機構である。
【0015】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である。
【0016】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は前記第3の平行移動機構に設けられ、前記第3の平行移動機構は前記第2の平行移動機構に設けられ、前記第2の平行移動機構は前記第1の平行移動機構に設けられ、前記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられる。
【0017】
ここで、前記第3の平行移動機構と前記第1の平行移動機構は前記載置ベースに平行して移動し、前記第2の平行移動機構は前記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する。
【0018】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は前記第3の平行移動機構に設けられ、前記第3の平行移動機構は前記第2の平行移動機構に設けられ、前記第2の平行移動機構は前記第1の平行移動機構に設けられ、前記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられている。
【0019】
ここで、前記第2の平行移動機構と前記第1の平行移動機構は前記載置ベースに平行して移動し、前記第3の平行移動機構は前記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する。
【0020】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は前記第3の平行移動機構に設けられ、前記第3の平行移動機構は前記第2の平行移動機構に設けられ、前記第2の平行移動機構は前記第1の平行移動機構に設けられ、前記第1の平行移動機構は載置ベースに設けられている。
【0021】
ここで、前記第3の平行移動機構と前記第2の平行移動機構は前記載置ベースに平行して移動し、前記第1の平行移動機構は前記載置ベースから離れる又は接近する方向に移動する。
【0022】
同時に、本発明は更に、他の無人機のドックの電池交換装置を提供する。
【0023】
無人機の電池の交換に用いられる無人機のドックの電池交換装置であって、その特徴として、前記電池交換装置は、
第1の駆動部材と、第1の載置部材とを含み、前記第1の駆動部材が前記第1の載置部材を駆動して前記第1の軸方向に沿って移動させる第1の平行移動機構と、
前記第1の載置部材に取り付けられ、第2の駆動部材と第2の載置部材とを含み、前記第2の駆動部材が前記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させる第2の平行移動機構と、
前記第2の載置部材に取り付けられ、第3の駆動部材と第3の載置部材とを含み、前記第3の駆動部材が前記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させる第3の平行移動機構と、
前記第3の載置部材に取り付けられ、且つ前記電池を掴み取るのに用いられる掴み取り機構とを含み、
ここで、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、前記掴み取り機構が前記3次元のデカルト座標系での座標の位置はそれぞれ前記第1の駆動部材と、前記第2の駆動部材と、前記第3の駆動部材とで調整される。
【0024】
従来の技術に比べて、前記無人機のドックの電池交換装置は少なくとも以下の利点を有する。
【0025】
(1)前記電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構を駆動することによって、掴み取り機構が無人機の電池を電池保管室内に比較的入れ易く、又は電池保管室内から取出し易くし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室を用いる必要がない。また、電池交換装置が電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドックの内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドックの内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドックの小型化の設計が容易である。
【0026】
(2)前記電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機の電池を直接に電池保管室内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0027】
(3)前記電池交換装置は三つの独立した駆動部材を用いて、それぞれ三つの載置部材を駆動し、そのうちの二つの載置部材は二つの平行移動機構を載置するのに用いられ、他の一つは掴み取り機構を載置するのに用いられ、三つの載置部材はそれぞれ独立して平行移動でき、掴み取り機構の移動時の安定性と、機動性とを比較的良くすることもできる。
【0028】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されており、前記第1の載置部材には前記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、前記第1の載置部材を前記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0029】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0030】
又は、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0031】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材は回転モーターであり、前記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と前記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、前記第1の駆動部材の駆動軸は前記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定連結されている。
【0032】
ここで、前記第1の駆動部材は前記第1のねじ軸を駆動して回転させ、前記第1のねじ軸は前記第1のナットのねじ山に合わせて前記第1のナットを駆動して移動させ、前記第1のナットは前記第1の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0033】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、一つのねじ軸支持座と二つのモーターホルダを含む。
【0034】
前記ねじ軸支持座には軸受が設けられ、前記第1のねじ軸が前記第1の駆動部材から離れる一端には前記ねじ軸支持座の前記軸受を貫通して設けられている。
【0035】
前記二つのモーターホルダは載置ベースに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されており、前記第1の駆動部材の相対的な両側にはそれぞれ一つの取付ラグが設けられており、二つの前記取付ラグはそれぞれ前記二つのモーターホルダに固定連結されて、前記第1の駆動部材を前記載置ベースに固定させる。
【0036】
前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定されている。
【0037】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は二つであり、二つの前記第1のガイド部材はそれぞれ前記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第1のねじ軸に平行して設置されている。
【0038】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して移動させる。
【0039】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0040】
又は、前記第1の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0041】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0042】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1の位置制限スイッチを含み、前記第1の位置制限スイッチは前記第1の軸方向に沿って設置され、前記第1の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0043】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0044】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2のガイド部材を含み、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されており、前記第2の載置部材には前記第2のガイド部材と係合する第2の係合部が設けられて、前記第2の載置部材を前記第2のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0045】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0046】
又は、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0047】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材は回転モーターであり、前記第2の平行移動機構は更に、第2のねじ軸と前記第2のねじ軸を囲んで設けられている第2のナットとを含み、前記第2の駆動部材の駆動軸は前記第2のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定連結されている。
【0048】
ここで、前記第2の駆動部材は前記第2のねじ軸を駆動して回転させ、前記第2のねじ軸は前記第2のナットのねじ山に合わせて前記第2のナットを駆動して移動させ、前記第2のナットは前記第2の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0049】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、モーター取付板を含み、前記第2の駆動部材は前記モーター取付板に固定され、前記モーター取付板はねじ締結部材で前記第1の載置部材に固定されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定されている。
【0050】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は二つであり、前記二つの第2のガイド部材はそれぞれ前記第2のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第2のねじ軸に平行して設置されている。
【0051】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して移動させる。
【0052】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0053】
又は、前記第2の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0054】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0055】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2の位置制限スイッチを含み、前記第2の位置制限スイッチは前記第2の軸方向に沿って設置されて、前記第2の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0056】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、位置制限スイッチ取付板を含み、前記位置制限スイッチ取付板は前記第2のガイド部材に固定連結され、前記第2の位置制限スイッチは前記位置制限スイッチ取付板に取り付けられている。
【0057】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0058】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されており、前記第3の載置部材には前記第3のガイド部材と係合する第3の係合部が設けられて、前記第3の載置部材を前記第3のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0059】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられている。
【0060】
又は、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0061】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材は回転モーターであり、前記第3の平行移動機構は更に、第3のねじ軸と前記第3のねじ軸を囲んで設けられている第3のナットとを含み、前記第3の駆動部材の駆動軸は前記第3のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定連結されている。
【0062】
ここで、前記第3の駆動部材は前記第3のねじ軸を駆動して回転させ、前記第3のねじ軸は前記第3のナットのねじ山に合わせて前記第3のナットを駆動して移動させ、前記第3のナットは前記第3の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0063】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つのガイド部材取付ホルダを含み、二つの前記ガイド部材取付ホルダは前記第2の載置部材に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0064】
前記第3の駆動部材は前記ガイド部材取付ホルダのうちの一つに取り付けられ、他の前記ガイド部材取付ホルダには軸受が設けられており、前記第3のねじ軸は前記第3の駆動部材の一端から離れ且つ他の前記ガイド部材取付ホルダの前記軸受を貫通して設けられている。
【0065】
前記第3のガイド部材の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定されている。
【0066】
前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定されている。
【0067】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つの電池ホルダを含み、無人機の電池を支持するのに用いられており、前記二つの電池ホルダのうちの一つは前記第3の駆動部材から離れる側の前記ガイド部材取付ホルダに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0068】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は一つであり、前記第3のガイド部材は前記第3のねじ軸に対向して設置されており、且つ前記第3のねじ軸に平行している。
【0069】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して移動させる。
【0070】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0071】
又は、前記第3の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0072】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0073】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチを含み、前記第3の位置制限スイッチは前記第3の軸方向に沿って設置されて、前記第3の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0074】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0075】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチと位置制限スイッチ載置板とを含み、前記位置制限スイッチ載置板の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定連結されており、前記第3の位置制限スイッチは、前記位置制限スイッチ載置板に取り付けられている。
【0076】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である。
【0077】
また、本発明は更に、前記電池交換装置を用いる無人機のドックを提供している。
【0078】
載置ベースと、
無人機の電池を交換するのに用いられ、第1の平行移動機構と、第2の平行移動機構と、第3の平行移動機構と、掴み取り機構とを含む電池交換装置と、
前記載置ベースに取り付けられており、前記電池を収納することと、前記電池を充電することとに用いられる電池保管室と、を含む無人機のドックであって、
前記第1の平行移動機構は前記載置ベースに取り付けられ、前記第1の平行移動機構は第1の駆動部材と第1の載置部材とを含み、前記第1の駆動部材が前記第1の載置部材を駆動して第1の軸方向に沿って移動させ、
前記第1の載置部材に取り付けられている前記第2の平行移動機構は、第2の駆動部材と、第2の載置部材とを含み、前記第2の駆動部材が前記第2の載置部材を駆動して第2の軸方向に沿って移動させ、
前記第2の載置部材に取り付けられている前記第3の平行移動機構は、第3の駆動部材と、第3の載置部材とを含み、前記第3の駆動部材が前記第3の載置部材を駆動して第3の軸方向に沿って移動させ、前記第1の軸方向と、前記第2の軸方向と、前記第3の軸方向とは、3次元のデカルト座標系を構成し、
前記第3の載置部材に取り付けられ、且つ前記電池を掴み取るのに用いられる前記掴み取り機構は、前記3次元のデカルト座標系での座標の位置がそれぞれ前記第1の駆動部材と、前記第2の駆動部材と、前記第3の駆動部材で調整されており、
ここで、前記電池交換装置によって前記電池を掴み取り、且つ前記電池を前記電池保管室内から取り出すか、又は前記電池保管室内に入れる。
【0079】
従来の技術に比べて、前記無人機のドックの電池交換装置は少なくとも以下の利点を有する。
【0080】
(1)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、当該三つの平行移動機構で掴み取り機構を駆動することによって、掴み取り機構が無人機の電池を電池保管室内に比較的入れ易く、又は電池保管室内から取出し易くし、使用空間の比較的大きい回転式の電池保管室を用いる必要がない。また、電池交換装置が電池交換操作を完了すると、又は作業しないと、三つの平行移動機構の平行移動で無人機のドックの内部空間の縁まで移動され、且つ収縮されて、無人機のドックの内部空間を節約する。そのため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的コンパクトであり、使用空間が比較的小さく、無人機のドックの体積の小型化の設計が容易である。
【0081】
(2)前記無人機のドックの電池交換装置は、デカルト座標系を構成する三つの平行移動機構を用いており、無人機の電池を直接に電池保管室内に挿入でき、追加の駆動構造を用いて電池の配置方向を調整する必要がないため、前記無人機のドックの電池交換装置の構造は比較的シンプルであり、コストが比較的低い。
【0082】
(3)前記無人機のドックの電池交換装置は、三つの独立した駆動部材を用いて、それぞれ三つの載置部材を駆動し、ここで、二つの載置部材は二つの平行移動機構を載置するのに用いられ、他の一つは掴み取り機構を載置するのに用いられており、三つの載置部材はそれぞれ個別に平行移動でき、掴み取り機構の移動時の安定性と、機動性とを比較的良くすることができる。
【0083】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されており、前記第1の載置部材には前記第1のガイド部材と係合する第1の係合部が設けられて、前記第1の載置部材を前記第1のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0084】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状に対応する摺動溝が設けられている。
【0085】
又は、前記第1のガイド部材は前記第1の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第1の係合部は前記第1の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0086】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材は回転モーターであり、前記第1の平行移動機構は更に、第1のねじ軸と前記第1のねじ軸を囲んで設けられている第1のナットとを含み、前記第1の駆動部材の駆動軸は前記第1のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定連結されている。
【0087】
ここで、前記第1の駆動部材は前記第1のねじ軸を駆動して回転させ、前記第1のねじ軸は前記第1のナットのねじ山に合わせて前記第1のナットを駆動して移動させ、前記第1のナットは前記第1の載置部材を率いて平行移動させる。
【0088】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、一つのねじ軸支持座と二つのモーターホルダを含む。
【0089】
前記ねじ軸支持座には軸受が設けられ、前記第1のねじ軸が前記第1の駆動部材から離れる一端には前記ねじ軸支持座の前記軸受を貫通して設けられている。
【0090】
前記二つのモーターホルダは載置ベースに固定され、且つ間隔を開けて対向して設置されており、前記第1の駆動部材の相対的な両側にはそれぞれ一つの取付ラグが設けられており、二つの前記取付ラグはそれぞれ前記二つのモーターホルダに固定連結されて、前記第1の駆動部材を前記載置ベースに固定させる。
【0091】
前記第1のナットは前記第1の載置部材に固定されている。
【0092】
そのうちの一つの実施例において、前記第1のガイド部材は二つであり、前記二つの第1のガイド部材はそれぞれ前記第1のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第1のねじ軸に平行して設置されている。
【0093】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して移動させる。
【0094】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0095】
又は、前記第1の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第1の載置部材に固定連結されて、前記第1の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0096】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0097】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の平行移動機構は更に、第1の位置制限スイッチを含み、前記第1の位置制限スイッチは前記第1の軸方向に沿って設置されて、前記第1の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0098】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0099】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2のガイド部材を含み、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されており、前記第2の載置部材には前記第2のガイド部材と係合する第2の係合部が設けられて、前記第2の載置部材を前記第2のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0100】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられている。
【0101】
又は、前記第2のガイド部材は前記第2の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第2の係合部は前記第2の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0102】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材は回転モーターであり、前記第2の平行移動機構は更に、第2のねじ軸と前記第2のねじ軸を囲んで設けられている第2のナットとを含み、前記第2の駆動部材の駆動軸は前記第2のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定連結されている。
【0103】
ここで、前記第2の駆動部材は前記第2のねじ軸を駆動して回転させ、前記第2のねじ軸は前記第2のナットのねじ山に合わせて前記第2のナットを駆動して移動させ、前記第2のナットは前記第2の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0104】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、モーター取付板を含み、前記第2の駆動部材は前記モーター取付板に固定され、前記モーター取付板はねじ締結部材で前記第1の載置部材に固定されており、前記第2のナットは前記第2の載置部材に固定されている。
【0105】
そのうちの一つの実施例において、前記第2のガイド部材は二つであり、前記二つの第2のガイド部材はそれぞれ前記第2のねじ軸の両側に位置し、且つ前記第2のねじ軸に平行して設置されている。
【0106】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して移動させる。
【0107】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0108】
又は、前記第2の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第2の載置部材に固定連結されて、前記第2の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0109】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0110】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、第2の位置制限スイッチを含み、前記第2の位置制限スイッチは前記第2の軸方向に沿って設置されて、前記第2の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0111】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の平行移動機構は更に、位置制限スイッチ取付板を含み、前記位置制限スイッチ取付板は前記第2のガイド部材に固定連結され、前記第2の位置制限スイッチは前記位置制限スイッチ取付板に取り付けられている。
【0112】
そのうちの一つの実施例において、前記第2の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0113】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されており、前記第3の載置部材には前記第3のガイド部材と係合する第3の係合部が設けられて、前記第3の載置部材を前記第3のガイド部材に沿って摺動できるようにする。
【0114】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドレールであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材の底部に固定されているスライダーであり、前記スライダーには前記ガイドレールの形状と係合する摺動溝が設けられている。
【0115】
又は、前記第3のガイド部材は前記第3の軸方向に平行して設置されているガイドロッドであり、前記第3の係合部は前記第3の載置部材に設けられているガイド孔であり、前記ガイドロッドは前記ガイド孔を貫通しており、且つ前記ガイド孔内で自由に摺動できる。
【0116】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材は回転モーターであり、前記第3の平行移動機構は更に、第3のねじ軸と前記第3のねじ軸を囲んで設けられている第3のナットとを含み、前記第3の駆動部材の駆動軸は前記第3のねじ軸の一端と共軸で固定連結されており、前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定連結されている。
【0117】
ここで、前記第3の駆動部材は前記第3のねじ軸を駆動して回転させ、前記第3のねじ軸は前記第3のナットのねじ山に合わせて前記第3のナットを駆動して移動させ、前記第3のナットは前記第3の載置部材を駆動して平行移動させる。
【0118】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つのガイド部材取付ホルダを含み、二つの前記ガイド部材取付ホルダは前記第2の載置部材に固定されており、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0119】
前記第3の駆動部材は前記ガイド部材取付ホルダのうちの一つに取り付けられ、他の前記ガイド部材取付ホルダには軸受が設けられており、前記第3のねじ軸は前記第3の駆動部材の一端から離れ且つ他の前記ガイド部材取付ホルダの前記軸受に貫通して設けられている。
【0120】
前記第3のガイド部材の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定されている。
【0121】
前記第3のナットは前記第3の載置部材に固定されている。
【0122】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、二つの電池ホルダを含み、無人機の電池を支持するのに用いられており、前記二つの電池ホルダのうちの一つは前記第3の駆動部材から離れる側の前記ガイド部材取付ホルダに取り付けられ、且つ間隔を開けて対向して設置されている。
【0123】
そのうちの一つの実施例において、前記第3のガイド部材は一つであり、前記第3のガイド部材は前記第3のねじ軸に対向して設置されており、且つ前記第3のに平行している。
【0124】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はロッド有りのシリンダであり、前記ロッド有りのシリンダの伸縮ロッドは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して移動させる。
【0125】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の駆動部材はリニアモーターであり、前記リニアモーターの一次側は前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0126】
又は、前記第3の駆動部材はロッドレスシリンダであり、前記ロッドレスシリンダのピストンは前記第3の載置部材に固定連結されて、前記第3の載置部材を駆動して同期移動させる。
【0127】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の載置部材は載置板であり、且つ前記載置板には中空部が設けられている。
【0128】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチを含み、前記第3の位置制限スイッチは前記第3の軸方向に沿って設置されて、前記第3の載置部材の移動場所を感知することに用いられる。
【0129】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の位置制限スイッチは光電式の位置制限スイッチ、リードスイッチ式の位置制限スイッチ又は感知式の位置制限スイッチである。
【0130】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の平行移動機構は更に、第3の位置制限スイッチと位置制限スイッチ載置板とを含み、前記位置制限スイッチ載置板の両端はそれぞれ二つの前記ガイド部材取付ホルダに固定連結されており、前記第3の位置制限スイッチは、前記位置制限スイッチ載置板に取り付けられている。
【0131】
そのうちの一つの実施例において、前記掴み取り機構は、真空チャック掴み取り機構、磁石掴み取り機構又は機械掴み爪掴み取り機構である。
【0132】
そのうちの一つの実施例において、前記電池保管室は複数の電池収納室を含み、前記複数の電池収納室はマトリックス状に配置されており、前記複数の電池収納室のそれぞれには一つの収納口があり、且つ前記収納口は前記電池交換装置の位置する片側に向けて設置されている。
【0133】
そのうちの一つの実施例において、前記複数の電池収納室のそれぞれには前記電池を充電するのに用いられる充電装置が設けられており、前記電池を前記複数の電池収納室内に入れると、前記充電装置は前記電池を充電することができる。
【0134】
そのうちの一つの実施例において、前記充電装置は非接触式の充電装置であり、前記非接触式の充電装置は電磁誘導回路、磁気共鳴誘導回路及びマイクロ波誘導回路のうちの一種類を含む。
【0135】
そのうちの一つの実施例において、前記充電装置は接触式の充電装置であり、前記接触式の充電装置は前記複数の電池収納室のそれぞれの前記収納口の内壁に設けられている充電触点を含み、前記電池には前記充電触点との電気連結に用いられる充電電極が設けられている。
【0136】
そのうちの一つの実施例において、前記複数の電池収納室のそれぞれの前記収納口の内壁には係合構造が設けられており、前記係合構造は前記電池と係合して、前記電池を前記複数の電池収納室内に位置決めする。
【0137】
そのうちの一つの実施例において、前記係合構造は弾性クリップ、電動ロック又は電磁ロックである。