特許第6538770号(P6538770)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6538770
(24)【登録日】2019年6月14日
(45)【発行日】2019年7月3日
(54)【発明の名称】洗濯装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 29/00 20060101AFI20190625BHJP
   D06F 37/40 20060101ALI20190625BHJP
   D06F 39/04 20060101ALI20190625BHJP
   D06F 37/26 20060101ALI20190625BHJP
【FI】
   D06F29/00 A
   D06F37/40 E
   D06F39/04 Z
   D06F37/26
【請求項の数】19
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-143451(P2017-143451)
(22)【出願日】2017年7月25日
(65)【公開番号】特開2018-108333(P2018-108333A)
(43)【公開日】2018年7月12日
【審査請求日】2017年7月25日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0181642
(32)【優先日】2016年12月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ソン クヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョクドク
(72)【発明者】
【氏名】アン ビョンファン
【審査官】 片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0215432(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0265524(US,A1)
【文献】 国際公開第2016/169526(WO,A1)
【文献】 国際公開第2016/173565(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 29/00
D06F 33/00
D06F 37/00
D06F 39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タブ、前記第1タブの内部に備えられる第1ドラム、及び前記第1タブの内部で第1回転軸を中心に前記第1ドラムを回転駆動するように構成される第1駆動ユニットを有する第1洗濯部と、
第2タブ、前記第2タブの内部に備えられる第2ドラム、及び前記第2タブの内部で第2回転軸を中心に前記第2ドラムを回転駆動するように構成される第2駆動ユニットを有する第2洗濯部と、を含み、
前記第2洗濯部は、前記第1洗濯部の上部に位置し、前記第1洗濯部の第1洗濯物処理容量より小さい第2洗濯物処理容量を有するように構成され、
前記第2ドラムの直径は前記第2ドラムの高さより大きく、
前記第1洗濯部の第1回転軸は前記第2洗濯部の第2回転軸平行ではなく
前記第2駆動ユニットは、前記第2タブの下部外側で前記第2ドラムの第2回転軸と連結されるモーターを含み、
前記第2タブの第1リセスが、前記第2タブの下面の後方部から下方に突出するように規定され、前記第2タブの内部の洗濯水を加熱するよう構成され
金属板状部材が、前記第2タブの下面の外側に備えられ、前記第2タブ補強するよう構成され、前記金属板状部材は、前記第2タブの下面の後方部に向かって部分的に伸びて、前記第2タブの前記第1リセスの底面を露出させるよう構成され、
前記金属板状部材は、前記第2タブの下面と前記第2駆動ユニットの前記モーターとの間に備えられ、
前記金属板状部材の第1部分が、前記第2駆動ユニットの前記モーターの回転子及び固定子を取り囲むよう備えられ、
前記金属板状部材は、前記モーターを取り囲む前記第1部分からの熱気を下方向に洗濯装置の外部に移動させるよう構成される、洗濯装置。
【請求項2】
前記第2タブはプラスチック素材で形成される、請求項1に記載の洗濯装置。
【請求項3】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面に固定されるように構成される、請求項2に記載の洗濯装置。
【請求項4】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面に直接固定されるように構成される、請求項3に記載の洗濯装置。
【請求項5】
前記金属板状部材の前記第1部分は前記第2タブの下面と一体に形成される、請求項2に記載の洗濯装置。
【請求項6】
前記金属板状部材の前記第1部分は、前記金属板状部材の中心部であり、前記第2タブの下面に射出成形される、請求項5に記載の洗濯装置。
【請求項7】
前記金属板状部材は、前記第1リセスが備えられる前記第2タブの後方より前記第タブの前方に更に伸びることによって、前記第2タブの下面の後方部に向かって部分的に伸びて、前記第2タブの前記第1リセスの底面を露出させる、請求項1に記載の洗濯装置。
【請求項8】
前記洗濯装置の外形をなすキャビネットを更に含み、前記第1洗濯部と第2洗濯部は前記キャビネットの内部に備えられる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗濯装置。
【請求項9】
前記第1リセスは、前記第2タブの内部空間の第2部分に比べて下方に更に突出した前記第2タブの内部空間の第1部分である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗濯装置。
【請求項10】
前記第1リセスは、前記第2駆動ユニットの前記モーターの半径方向において前記第2タブの外側部に形成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗濯装置。
【請求項11】
前記第2タブの中心に対して、前記金属板状部材により覆われ、前記第2タブの中心から前記第2タブの前方に延びる前記第2タブの下面の第1面積は、前記金属板状部材により覆われ、前記第2タブの中心から前記第2タブの後方に延びる前記第2タブの下面の第2面積より大きい、請求項10に記載の洗濯装置。
【請求項12】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面と前記第2駆動ユニットの前記モーターの間に備えられる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗濯装置。
【請求項13】
前記第2洗濯部の下部と前記第1洗濯部の上部との間に形成された空間には前記第1洗濯部内に備えられた乾燥ダクトの第1部分が備えられ、
前記金属板状部材は前記乾燥ダクトの少なくとも一部と上下に重畳するように構成される、請求項に記載の洗濯装置。
【請求項14】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面に対応するように段差部を有する、請求項に記載の洗濯装置。
【請求項15】
前記第2駆動ユニットの前記モーターは、
前記第2タブの下部背面に直接装着される前記固定子と、
前記固定子を取り囲むように構成される前記回転子と、を含み、
前記第1リセスの下面は前記第2駆動ユニットの前記モーターの最下部より低い高さに位置する、請求項に記載の洗濯装置。
【請求項16】
前記第2駆動ユニットの前記モーターは、
前記金属板状部材を介して前記第2タブの下部背面に装着される前記固定子と、
前記固定子を取り囲むように構成される前記回転子と、を含み、
前記第1リセスの下面は前記第2駆動ユニットの前記モーターの下部より低い高さに位置する、請求項に記載の洗濯装置。
【請求項17】
前記第2駆動ユニットの前記モーターは、
前記固定子と、
前記固定子を取り囲むように構成される前記回転子と、を含み、
前記金属板状部材の前記第1部分は、前記回転子の上部で前記回転子を取り囲むように形成され、半径方向の外側方向に下方に傾いた傾斜部である、請求項に記載の洗濯装置。
【請求項18】
前記第1洗濯部の第1回転軸は前記第2洗濯部の第2回転軸に対して直角に配置される、請求項1に記載の洗濯装置。
【請求項19】
前記第2タブの前記第1リセスは、前記第1リセスを規定する前記第2タブの少なくとも一面を加熱することによって前記第2タブ内の洗濯水を加熱するように構成される、請求項1に記載の洗濯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、洗濯装置は衣類(洗濯対象物、乾燥対象物)を洗濯する装置、衣類を乾燥する装置、衣類の洗濯及び乾燥の両方を行う装置を含む概念である。
【0003】
従来の洗濯装置のうちには互いに異なる体積を有する二つの処理装置(タブ及びドラム)を備えた洗濯装置があった。これをツイン洗濯装置と言える。互いに異なる二つの処理装置を備えた洗濯装置は異種の衣類を区分して洗濯するか、衣類の量によって二つのタブのいずれか一つを選択して洗濯することができる効果があった。
【0004】
一方、二つの処理装置を備えた従来の洗濯装置は体積の大きい処理装置は上部に位置させ、体積の小さい処理装置は下部に位置させる構造であり、このような従来の洗濯装置は上部に位置する処理装置の投入口と下部に位置する処理装置の投入口が洗濯装置の前面に共に備えられていた。よって、使用者が下部に位置する処理装置に衣類を投入するか下部に位置する処理装置から衣類を取り出すのに不便さがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は基本的に前述した従来の洗濯装置の問題を解決しようとすることを目的とする。
【0006】
本発明の一実施例において、互いに異なる二つの処理装置を備えるのみならず衣類の投入と取出しが容易である洗濯装置を提供しようとする。
【0007】
本発明の一実施例において、互いに異なる二つの処理装置を備えるにもかかわらず高さを最小化することができる洗濯装置を提供しようとする。
【0008】
本発明の一実施例において、いずれか一つの処理装置で発生した振動が他の装置に伝達されることを最小化することができる洗濯装置を提供しようとする。
【0009】
本発明の一実施例において、二つの洗濯装置間の干渉を排除し、いずれか一つの洗濯装置で発生する熱が他の洗濯装置に影響を及ぼすことを最小化することができる洗濯装置を提供しようとする。
【0010】
本発明の一実施例において、タブの強度を補強し、モーターで発生する熱を効果的に放熱することができる洗濯装置を提供しようとする。
【0011】
本発明の一実施例において、一つのキャビネットの内部に二つの洗濯装置を備える場合、狭い空間を活用することができながらも信頼性及び耐久性が向上した洗濯装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上述した課題を解決するために、第1タブ、第1ドラム及び前記第1ドラムを駆動する第1駆動ユニットを有する第1洗濯部と、第2タブ、第2ドラム及び第2ドラムを駆動する第2駆動ユニットを有する第2洗濯部とを含む洗濯装置であって、前記第2ドラムは直径が高さより大きく形成され、前記第1ドラムの回転軸と交差する回転軸を有し、前記第2駆動ユニットは、前記第2ドラムの回転軸と前記第2タブの外部で前記第2ドラムの回転軸と連結されるモーターを含み、前記モーターと前記第2タブの外面の間には、前記モーターで発生する熱が前記第2タブに伝達されることを遮断するための板状部材が備えられることを特徴とする洗濯装置を提供することができる。このような洗濯装置をツイン洗濯装置と言える。
【0013】
前記板状部材は前記第2タブの外面に固定されるように構成されることが好ましい。
【0014】
前記板状部材は前記第2タブの外面に密着するように構成されることが好ましい。
【0015】
前記板状部材の一部は前記第2タブの射出成形時にインサートされて前記第2タブと一体に形成されることができる。特に、前記板状部材の中心部は第2タブの内部にインサートされて前記第2タブと一体に形成されることができる。
【0016】
前記第2洗濯部は前記第1洗濯部の上部に位置してもよい。
【0017】
前記第2洗濯部の洗濯物処理容量より前記第1洗濯部の洗濯物処理容量が大きいことが好ましい。
【0018】
前記洗濯装置の外形をなす単一キャビネットを含み、前記第1洗濯部と第2洗濯部は前記単一キャビネットの内部に備えられることができる。すなわち、一つのキャビネットの内部に二つの洗濯部を有する洗濯装置を提供することができる。
【0019】
前記第2洗濯部の下部と前記第1洗濯部の上部の間の空間には前記第1洗濯部の乾燥ダクトの一部が備えられ、前記板状部材は前記乾燥ダクトと上下に重畳するように構成されることが好ましい。
【0020】
前記板状部材は前記第2タブの下部背面に備えられることが好ましい。
【0021】
前記板状部材の少なくとも一部は前記モーターを取り囲むように構成され、前記モーターから上昇する熱気が前記板状部材を介して放射方向にかつ下方にガイドされて排出されることが好ましい。
【0022】
前記第2タブには洗濯水を加熱するためのリセスが形成され、前記リセスは他の部分に比べて下方に突出するように形成されることができる。
【0023】
前記リセスは前記モーターの半径方向の外側に形成されることができる。前記モーターは、タブの下部背面に装着される固定子と前記固定子を半径方向の外側で取り囲んで回転する回転子とを含むことができる。
【0024】
前記リセスの背面には前記板状部材が装着されないことが好ましい。
【0025】
前記第2タブの中心を基準に、前記リセスの反対側で板状部材が前記第2タブを覆う面積が大きいことが好ましい。
【0026】
前記リセスは第2タブの後方に位置することが好ましい。したがって、前記板状部材が前記第2タブを覆う面積は前方がもっと広いことが好ましい。
【0027】
乾燥ダクトの温度は後方より前方で高い。よって、乾燥ダクトと第2タブの間の熱交換が板状部材によって最小化することができる。
【0028】
前記板状部材は前記第2タブの下部背面に対応するように段差部を有することが好ましい。これによって剛性及び結合強度を向上させることができる。
【0029】
前記第2タブはプラスチック素材で形成され、前記板状部材は金属素材で形成されることが好ましい。前記板状部材はアルミニウムダイキャスティングによって形成されることができる。よって、前記板状部材は金属板状部材と言える。
【0030】
前記板状部材の表面には輻射熱遮断膜が備えられることが好ましい。よって、放射熱が前記板状部材に吸収されることを防止することができる。したがって、より効果的な放熱性能を期待することができる。
【0031】
前述した目的を達成するために、本発明の一実施例によると、第1タブ、第1ドラム及び前記第1ドラムを駆動する第1駆動ユニットを有する第1洗濯部と、第2タブ、第2ドラム及び第2ドラムを駆動する第2駆動ユニットを有する第2洗濯部とを含む洗濯装置であって、前記第2ドラムは直径が高さより大きく形成され、前記第1ドラムの回転軸と交差する回転軸を有し、前記第2駆動ユニットは前記第2ドラムの回転軸と前記第2タブの下部外面中心で前記第2ドラムの回転軸と連結されるモーターとを含み、前記第2タブの下部外面において前記モーターの半径方向の外側に排水ポンプと連結されるためのリセスが形成され、前記リセスは他の部分に比べて下方に突出するように形成され、前記モーターと前記タブの下部外面の間に、前記モーターから上昇する熱気が放射方向にかつ下方にガイドされて排出されるように板状部材が備えられることを特徴とする洗濯装置を提供することができる。
【0032】
前記板状部材は、前記第2タブの下部外面に装着される金属素材のプレートを含むことができる。
【0033】
前記板状部材は、前記モーターの上部で前記モーターを取り囲むように形成され、半径方向の外側方向に下方に傾いた傾斜部を含むことができる。
【0034】
前記リセスの下面は前記モーターの下部外面より垂直方向に下側に位置し、前記板状部材は前記リセスの下部外面を除き前記第2タブの下部外面に備えられることが好ましい。前記リセスは前記第2タブの後方に位置し、前記板状部材は前記第2タブの中心から前記リセスの反対方向である前記第2タブの前方に拡張されるように形成されることが好ましい。
【0035】
前述した目的を達成するために、本発明の一実施例によると、前面に備えられる第1投入口及び上面に備えられる第2投入口を有するキャビネット、前記キャビネットの内部に備えられ、前記第1投入口に連通し、水を収容する空間を提供する第1タブ、前記第1タブの内部に回転可能に備えられ、前記第1投入口に連通し、衣類を収容する空間を提供する第1ドラム、前記キャビネットの内部に備えられ、前記第1タブの上部に位置し、水を収容する空間を提供し、前記第2投入口に連通する第2タブ、前記第2タブの内部に回転可能に備えられ、前記第2投入口に連通し、衣類を収容する空間を提供する第2ドラム、前記キャビネットの内部に備えられ、前記第1タブ又は前記第2タブに加熱された空気を供給し、前記第2タブの底面と第1タブの間に形成された空間に位置する熱風供給部を含む洗濯装置を提供することができる。
【0036】
前述した目的を達成するために、本発明の一実施例によると、外形をなすキャビネット、第1タブ、第1ドラム及び前記第1ドラムを駆動する第1駆動ユニットを有する第1洗濯部、及び第2タブ、第2ドラム及び前記第2ドラムを駆動する第2駆動ユニットを有し、前記第1洗濯部の上部に位置し、前記第1洗濯部の洗濯物処理容量より小さい第2洗濯部を含み、前記第2ドラムは直径が高さより大きく形成され、前記第1ドラムの回転軸と交差する回転軸を有し、前記第2駆動ユニットは、前記第2ドラムの回転軸と前記第2タブの下部外側で前記第2ドラムの回転軸と連結されるモーターとを含み、前記第2タブの下部背面には洗濯水を加熱するために他の部分に比べて下方に突出するリセスが形成され、前記第2タブの強度補強のために、前記リセスの背面を除いた前記第2タブの背面に備えられる金属板状部材を含むことを特徴とする洗濯装置を提供することができる。
【0037】
一つの洗濯装置によって二つの洗濯装置を具現することができるので、このような洗濯装置をツイン洗濯装置と言える。
【0038】
前記第2タブはプラスチック素材で形成されることが好ましい。
【0039】
前記金属板状部材は前記第2タブの背面に固定されるように構成されることができる。
【0040】
前記金属板状部材は前記第2タブの背面に密着するように構成されることができる。
【0041】
前記金属板状部材の一部は前記第2タブの射出成形時にインサートされて前記第2タブと一体に形成されることができる。
【0042】
前記キャビネットは前記洗濯装置の外形をなす単一キャビネットであり、前記第1洗濯部と第2洗濯部は前記単一キャビネットの内部に備えられることができる。
【0043】
前記リセスは前記モーターの半径方向の外側に形成されることが好ましい。
【0044】
前記第2タブの中心を基準に前記リセスの反対側で前記金属板状部材が前記第2タブを覆う面積が前記リセス側より大きいことが好ましい。
【0045】
前記金属板状部材は前記第2タブの背面と前記モーターの間に備えられることができる。
【0046】
前記金属板状部材の一部は前記モーターを取り囲むように構成され、前記モーターから上昇する熱気が前記金属板状部材を介して放射方向にかつ下方にガイドされて排出されることが好ましい。
【0047】
前記第2洗濯部の下部と前記第1洗濯部の上部の間の空間には前記第1洗濯部の乾燥ダクトの一部が備えられ、前記金属板状部材は前記乾燥ダクトと上下に重畳するように構成されることが好ましい。
【0048】
前記金属板状部材は前記第2タブの下部背面に対応するように段差部を有することが好ましい。
【0049】
前記モーターは、前記タブの下部背面に直接装着される固定子、及び前記固定子を取り囲むように構成される回転子を含み、前記リセスの下部は前記モーターの下部より下側に位置してもよい。
【0050】
前記モーターは、前記金属板状部材を介して前記タブの下部背面に装着される固定子、及び前記固定子を取り囲むように構成される回転子を含み、前記リセスの下部は前記モーターの下部より下側に位置してもよい。
【0051】
前記モーターは、固定子、及び前記固定子を取り囲むように構成される回転子を含み、前記金属板状部材は、前記回転子の上部で前記回転子を取り囲むように形成され、半径方向の外側方向に下方に傾いた傾斜部を含むことができる。
【0052】
前述した目的を達成するために、本発明の一実施例によると、第1タブ、前記第1タブの内部に備えられる第1ドラム及び前記第1ドラムを前記第1タブの内部で第1回転軸を中心に回転駆動するように構成される第1駆動ユニットを有する第1洗濯部、及び第2タブ、前記第2タブの内部に備えられる第2ドラム及び前記第2ドラムを前記第2タブの内部で第2回転軸を中心に回転駆動するように構成される第2駆動ユニットを有する第2洗濯部を含み、前記第2洗濯部は、前記第1洗濯部の上部に位置し、前記第1洗濯部の第1洗濯物処理容量より小さい第2洗濯物処理容量を有するように構成され、前記第2ドラムの直径は前記第2ドラムの高さより大きく形成され、前記第1洗濯部の第1回転軸は前記第2洗濯部の第2回転軸に平行でないように構成され、前記第2駆動ユニットは、前記第2ドラムの第2回転軸と前記第2タブの下部外側で連結されるモーターとを含み、前記第2タブの下面には、前記第2タブの内部の洗濯水を加熱するために、前記第2タブの下面の後方部から下方に突出するように規定される第1リセスが形成され、前記第2タブの強度補強のために前記第2タブの下面外側に備えられ、前記第2タブの下面の後方部に向かって部分的に伸びて前記第2タブの第1リセスの底面を露出させる金属板状部材を含むことを特徴とする洗濯装置を提供することができる。
【0053】
前記第2タブはプラスチック素材で形成されてもよい。
【0054】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面に固定されるように構成されることが好ましい。
【0055】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面に直接固定されるように構成されることができる。
【0056】
前記金属板状部材の第1部分は前記第2タブの下面と一体に形成されてもよい。
【0057】
前記第2タブの下面と一体に形成される前記金属板状部材の第1部分は前記第2タブの射出成形時にインサートされる前記金属板状部材の中心部であることが好ましい。
【0058】
前記金属板状部材は、前記第1リセスが備えられる前記第2タブの後方より前記第1タブの前方にもっと伸びることによって前記第2タブの第1リセスの底面を露出させることが好ましい。
【0059】
前記洗濯装置の外形をなすキャビネットを含み、前記第1洗濯部と第2洗濯部は前記キャビネットの内部に備えられることができる。
【0060】
前記第1リセスは前記第2タブの内部空間の第2部分に比べて下方に突出した前記第2タブの内部空間の第1部分であってもよい。
【0061】
前記第1リセスは前記第2駆動ユニットのモーターにおいて前記第2タブの半径方向の外側部に形成されることができる。
【0062】
前記第2タブの中心を基準に、前記第1リセスの反対側で前記金属板状部材が前記第2タブを覆う面積が前記第1リセス側で前記金属板状部材が前記第2タブを覆う面積より大きいことが好ましい。
【0063】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面と前記第2駆動ユニットのモーターの間に備えられることが好ましい。
【0064】
前記金属板状部材の第1部分は前記第2駆動ユニットのモーターを取り囲むように構成され、前記金属板状部材は前記モーターを取り囲む前記第1部分で上昇する熱気を外部に排出するように構成されることができる。
【0065】
前記第2洗濯部の下部と前記第1洗濯部の上部の間の空間には前記第1洗濯部の乾燥ダクトの第1部分が備えられ、前記金属板状部材は前記乾燥ダクトの少なくとも一部と上下に重畳するように構成されることができる。
【0066】
前記金属板状部材は前記第2タブの下面に対応するように段差部を有することが好ましい。したがって、前記金属板状部材と前記第2タブは互いに堅く結合されることができる。
【0067】
前記第2駆動ユニットのモーターは、前記第2タブの下部背面に直接装着される固定子、及び前記固定子を取り囲むように構成される回転子を含み、前記第1リセスの下面は前記第2駆動ユニットのモーターの最下部より下側に位置することが好ましい。
【0068】
前記第2駆動ユニットのモーターは、前記金属板状部材を介して前記第2タブの下部背面に装着される固定子、及び前記固定子を取り囲むように構成される回転子を含み、前記第1リセスの下面は前記第2駆動ユニットのモーターの下部より下側に位置することが好ましい。
【0069】
前記第2駆動ユニットのモーターは、固定子、及び前記固定子を取り囲むように構成される回転子を含み、前記金属板状部材は、前記回転子の上部で前記回転子を取り囲むように形成され、半径方向の外側方向に下方に傾いた傾斜部を含むことができる。
【0070】
前記第1洗濯部の第1回転軸は前記第2洗濯部の第2回転軸に直角となることができる。一例として、第1洗濯部はフロントローダー洗濯機、そして第2洗濯部はトップローダー洗濯機であってもよい。すなわち、第1洗濯部は前方から後方に洗濯物を投入する洗濯装置、第2洗濯部は上方から下方に洗濯物を投入する洗濯装置であってもよい。したがって、一つの洗濯装置によって洗濯メカニズム及び容量が互いに異なる二つの洗濯装置を具現することができるので、非常に便利である。
【0071】
前記第2タブの第1リセスは、前記第1リセスを規定する前記第2タブの少なくとも一面を加熱することによって前記第2タブ内の洗濯水を加熱するように構成されることができる。
前述した実施例の特徴は互いに矛盾するか排他的でない限り、他の実施例で複合的に適用可能である。
【発明の効果】
【0072】
本発明の一実施例において、互いに異なる二つの処理装置を備えるのみならず衣類の投入と引出しが容易である洗濯装置を提供することができる。
【0073】
本発明の一実施例において、互いに異なる二つの処理装置を備えるにもかかわらず高さを最小化することができる洗濯装置を提供することができる。
【0074】
本発明の一実施例において、いずれか一つの処理装置で発生した振動が他の装置に伝達されることを最小化することができる洗濯装置を提供することができる。
【0075】
本発明の一実施例において、二つの洗濯装置間の干渉を排除し、いずれか一つの洗濯装置で発生する熱が他の洗濯装置に影響を及ぼすことを最小化することができる洗濯装置を提供することができる。
【0076】
本発明の一実施例において、タブの強度を補強し、モーターで発生する熱を効果的に放熱することができる洗濯装置を提供することができる。
【0077】
本発明の一実施例において、一つのキャビネットの内部に二つの洗濯装置を備える場合、狭い空間を活用することができながらも信頼性及び耐久性が向上した洗濯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
図1】本発明による洗濯装置の一例を示す図である。
図2】本発明による洗濯装置の一例を示す図である。
図3】本発明による洗濯装置の他の実施例を示す図である。
図4】本発明による洗濯装置のさらに他の実施例を示す図である。
図5】本発明による洗濯装置のさらに他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0079】
以下では添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明する。一方、以下に記述する装置の構成又は制御方法は本発明の実施例を説明するためのものであるだけ、本発明の権利範囲を限定するためのものではなく、明細書全般にわたって同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0080】
図1に示したように、本発明の一実施例による洗濯装置100はキャビネット1を含んでなることができる。洗濯装置は、キャビネット1の内部に備えられ、衣類の洗濯又は乾燥が可能な空間を提供する第1処理装置2、3、キャビネットの内部に備えられ、衣類の洗濯又は乾燥が可能な空間を提供し、第1処理装置の上部に位置する第2処理装置4、6を含むことができる。第1処理装置を第1洗濯部と、第2処理装置を第2洗濯部と言える。
【0081】
具体的に、キャビネット1は、第1タブ2及び第1ドラム3を含む第1洗濯部を含むことができる。第1タブ2及び第1ドラム3は内部に洗濯物を洗濯する洗濯空間を規定することになる。また、キャビネット1は第2タブ4及び第2ドラム6を含むことができる。同様に、第2タブ4及び第2ドラム6は内部に洗濯物を洗濯する洗濯空間を規定することになる。
【0082】
キャビネット1は洗濯装置の外観をなす手段であり、キャビネット1は地面(ground)に支持される底面、底面の上部に位置する上面12、及び上面と底面を連結する側面を備える。側面は洗濯装置の前方に位置する前面11と洗濯装置の後方に位置する背面を含むことができる。
【0083】
前面11には、前面11を貫通するように構成され、第1処理装置(第1タブ2、第1ドラム3)に連通する第1投入口13が備えられ、上面12には、上面12を貫通するように構成され、第2処理装置(第2タブ4、第2ドラム6)に連通する第2投入口14が備えられる。また、キャビネット1の背面には、キャビネットの背面を貫通するように構成され、外気をキャビネットの内部に流入させる外気供給ホール19が備えられることができる。
【0084】
第1投入口13は前面11に回転可能に結合された第1ドア15によって開放するか閉鎖し、第2投入口12は上面12に回転可能に結合された第2ドア16によって開放するか閉鎖する。
【0085】
第1ドア15は第1投入口13だけでなく第1処理装置の第1タブ投入口23までも同時に開閉可能な手段であるが、第2ドア16は第2投入口14のみを開閉するように構成されることができる。
【0086】
第1処理装置は、キャビネット1の内部に備えられ、第1投入口13に連通する第1タブ2、及び第1タブ2の内部に回転可能に備えられ、衣類を収容する空間を提供する第1ドラム3を含む。
【0087】
第1タブ2は水を収容する空間を形成することができるどの形状にも構成されることができる。図1は第1タブ2が円筒状(cylinder)に構成された場合を一例として示すものである。
【0088】
この場合、第1タブ2は、内部が空いている円筒状の第1タブボディー21、及び第1タブボディーの前面を貫通するように構成され、第1投入口13に連通する第1タブ投入口23を含むことができる。
【0089】
第1タブボディー21は第1タブ支持部251、253、255によってキャビネット1の内部に固定される。第1タブ支持部については後述する。
【0090】
第1投入口13と第1タブ投入口23はガスケット231を介して連結される。第1タブボディー21の内部の水が漏水することを防止するとともに第1タブボディー21の振動がキャビネット1に伝達されることを防止するために、ガスケット231はゴムのような弾性素材でなることが好ましい。
【0091】
第1ドラム3は第1タブボディー21の内部で回転可能などの形状にも構成されることができる。図1は第1ドラムが円筒状に構成された場合を一例として示すものである。
【0092】
この場合、第1ドラム3は、内部が空いている円筒状の第1ドラムボディー31、第1ドラムボディー31の前面を貫通するように構成され、第1タブ投入口23に連通する第1ドラム投入口33、及び第1ドラムボディー31を貫通するように構成され、第1ドラムボディーの内部と第1タブボディーの内部を連通する多数の第1貫通ホール35を含むことができる。
【0093】
第1ドラム投入口33は第1タブ投入口23を介して第1投入口13に連通するので、第1ドア15が第1投入口13を開放すれば、使用者は第1投入口13、第1タブ投入口23及び第1ドラム投入口33を通じて第1ドラムボディー31に衣類を投入するかあるいは第1ドラムボディー31に収容された衣類をキャビネットの外部に取り出すことができる。
【0094】
第1ドラムボディー31は第1駆動部によって回転する。図1は第1駆動部が第1タブボディー21の背面に固定され、回転磁界(rotating field)を形成する第1固定子371、回転磁界によって回転する第1回転子373、及び第1タブボディーの背面を貫通して第1ドラムボディー31と第1回転子373を連結する第1回転軸375を含む場合を一例として示すものである。
【0095】
第1回転軸375はキャビネットの底面に平行になるように構成(第1回転軸はキャビネットの底面に対して0度となるように構成)されることもでき、キャビネット1の底面に対して0度以上の角度を有するように構成されることもできる。
【0096】
後者の場合、第1回転軸375はキャビネットの底面に対して90度よりは小さな角度を有するように構成されなければならない。第1処理装置2、3の上部に第2処理装置4、6が位置し、第1ドラム投入口33が第1ドラムボディー31の前面に位置するため、第1回転軸375の傾斜角がキャビネットの底面に対して90度よりは小さな角度を形成する場合にだけ使用者が第1ドラムボディー31に収容された衣類をキャビネットの外部に取り出すことができるからである。
【0097】
上述した構造を有する第1処理装置2、3は第1給水部を介して水を受け、第1排水部を介して水をキャビネットの外部に排出する。第1給水部は、第1タブボディー21とキャビネットの外部に位置する給水源を連結する第1給水管211、及び制御部のような少なくとも一つのプロセッサ(processor)の制御信号によって第1給水管211を開放するか閉鎖する第1バルブ213を含んでなることができる。
【0098】
一方、第1排水部は、第1タブボディーに収容された水をキャビネット1の外部に案内する第1配水管215、及び第1タブボディーに収容された水が第1配水管215に沿って移動するようにする第1ポンプ217を含んでなることができる。
【0099】
第1配水管215は第1タブボディー21に設定された最高水位より高い地点を通過するように構成されることが好ましい。第1配水管を開閉する別個のバルブなしにも第1タブボディー21に水を貯蔵することができるようにするためである。
【0100】
第2処理装置4、6は、第1タブボディー21の上部に位置し、第2投入口14に連通し、水を収容する空間を提供する第2タブ4、及び第2タブの内部に回転可能に構成され、衣類を収容する空間を提供する第2ドラム6を含む。
【0101】
第2タブ4は水を収容することができる空間を提供することができるどの形状にも構成されることができる。図1は第2タブ4が円筒状に構成された場合を一例として示すものである。
【0102】
この場合、第2タブ4は、内部が空いている円筒状に構成され、第1タブボディー21の上部に位置する第2タブボディー41、及び第2タブボディー41の上面を貫通するように構成され、第2投入口14に連通する第2タブ投入口43を含むことができる。
【0103】
第2タブボディー41は第2タブ支持部47を介してキャビネット1の内部に固定される。本発明による洗濯装置は、第2タブボディー41の円周面に沿って互いに等間隔で離隔した少なくとも3個の第2タブ支持部を含むことができる。
【0104】
第2タブ支持部47は、一端がキャビネット1に回転可能に結合され、他端が第2タブボディー41に回転可能に結合された支持バー475でなることができる。
【0105】
すなわち、第2タブ支持部47は、キャビネット1に備えられ、支持バー475の上端を回転可能に支持する第1ブラケット471、及び第2タブボディー41に備えられ、支持バー475の下端に回転可能に支持される第2ブラケット473を含んでなることができる。この場合、支持バー475の上端には第1ブラケット471に回転可能に支持される第1締結部477が備えられ、支持バー475の下端には第2ブラケット473を回転可能に支持する第2締結部479が備えられることができる。図1は第1締結部477と第2締結部479が球状に構成された場合を一例として示すものである。
【0106】
第2タブ投入口43は第2タブボディー41の上面に回転可能に備えられた第2タブドア45によって開放するか閉鎖し、第2タブドア45は、第2ドア16が第2投入口14を開放したとき、第2投入口14を通じてキャビネットの外部に露出される。
【0107】
また、第2ドア16が第2投入口14を開放したとき、第2タブドア45が第2投入口14を通じてキャビネット1の外部に向かって回転することができるように、第2タブドア45は第2投入口14が第2タブボディー41の上面に投影されることによって形成される投影面の内部に位置することが好ましい。
【0108】
第2ドラム6は第2タブボディー41の内部に回転可能な形状に構成されるどの形状にも構成されることができる。図1は第2ドラム6が円筒状に構成された場合を一例として示すものである。
【0109】
この場合、第2ドラム6は、内部が空いている円筒状に構成され、第2タブボディー41の内部に位置する第2ドラムボディー61、第2ドラムボディーの上面を貫通するように構成され、第2タブ投入口43に連通する第2ドラム投入口63、及び第2ドラムボディーを貫通するように構成され、第2ドラムボディー61の内部空間を第2タブボディー41の内部空間と連通させる多数の第2貫通ホール65を含んでなることができる。
【0110】
第2ドラム投入口63は第2タブ投入口43の下部に位置するので、第2ドア16によって第2投入口14を開放し、第2タブドア45によって第2タブ投入口43を開放すれば、第2ドラム投入口63はキャビネットの上面12の外部に露出される。よって、使用者は第2投入口14を通じて第2ドラムボディー61に衣類を投入することもでき、第2ドラムボディー61に収容された衣類をキャビネットの外部に取り出すこともできる。
【0111】
第2ドラムボディー61は第2駆動部67によって回転する。第2駆動部は、第2タブボディー41の底面に固定されて回転磁界を形成する第2固定子671、回転磁界によって回転する第2回転子673、及び第2タブボディー41の底面を貫通して第2ドラムボディー61の底面と第2回転子673を連結する第2回転軸675を含んでなることができる。
【0112】
第2回転軸675はキャビネット1の底面に対して直交するように構成されることができる。ただ、第2ドラムボディー61に備えられた第2ドラム投入口63はキャビネットの上面12を通じて外部に露出されるので、第2回転軸675はキャビネットの底面に対して0度よりは大きくて90度以下の角度に設定されることもできる。
【0113】
上述した構造を有する第2処理装置(第2タブ4、第2ドラム6)は第2給水部を介して第2タブボディー41に水を供給し、第2排水部を介して第2タブボディー41に収容された水をキャビネットの外部に排出する。
【0114】
第2給水部は、第2タブボディー41と給水源を連結する第2給水管411、及び制御部の制御信号によって第2給水管を開放するか閉鎖する第2バルブ413を含んでなることができる。
【0115】
第2排水部は、第2タブボディー41に収容された水をキャビネット1の外部に案内し、第2タブボディー41に設定された最高水位より高い地点を通過するように構成された第2配水管415、及び第2配水管を通じて水を移動させる第2ポンプ417を含んでなることができる。
【0116】
また、本発明の一実施例による洗濯装置100は、第1タブボディー21と第2タブボディー41のいずれか一方に加熱された空気を供給する熱風供給部9をさらに備える。図1は熱風供給部9が第1タブボディー21に加熱された空気を供給する場合を一例として示すものである。
【0117】
熱風供給部9は、第1タブボディー21の内部の空気を第1タブボディー21の外部に吸入するか押し出した後、第1タブボディー21に再供給する流路を提供するダクト91、ダクト91を通じて第1タブボディー21の内部の空気を循環させるファン93、及びダクト91に流入した空気を加熱するヒーター97を含むことができる。
【0118】
ダクト91の一端は第1タブボディーを貫通するように構成された第1タブ貫通ホール27に連結され、ダクト91の他端は第1タブボディーを貫通するように構成された第2タブ貫通ホール29に連結されることができる。第1タブ貫通ホール27はヒーターを通過した空気をタブ第1ボディー21に流入させる手段であり、第2タブ貫通ホール29はタブ第1ボディー21の内部の空気をダクト91に排出する手段である。
【0119】
また、ダクト91の内部には、ヒーター97に移動する空気を冷却させて空気に含有された水分を除去(除湿)する冷却部(図示せず)をさらに備えることができる。冷却部は第1タブボディーの内周面に水を供給して第1タブボディーの内周面を空気凝縮のための空間として活用する冷却水供給部が一例となることができる。この場合、別個の凝縮ダクトが不必要な効果がある。
【0120】
本発明の一実施例によると、第2処理装置4、6が第1処理装置2、3の上部に位置するため、第2処理装置が位置する高さ(第2投入口の高さ)が高くなるほど使用者が第2処理装置に衣類を投入するか第2処理装置から衣類を取り出すことが難しくなる問題が発生し得る。よって、第2処理装置4、6が第1処理装置2、3の上部に位置する洗濯装置において、第2投入口14、第2タブ投入口43及び第2ドラム投入口63の高さを低めることは非常に重要である。
【0121】
キャビネットの高さを最小化するため、ダクト91は、図2に示したように、第1タブボディー21の円周面の上部領域と第2タブボディー41の底面の間に位置するように第1タブボディー21に固定されることが好ましい。第1タブボディー21の円周面の上部領域は第1タブボディー21が提供する空間のうち第1タブボディーの中心を通過する水平線(第1ドラムボディーの回転中心を通過する水平線)Xの上部に位置する領域を意味する。
【0122】
一方、前述したように、第1タブボディー21は第1タブ支持部を介してキャビネット1の内部に固定される。
【0123】
第1タブ支持部は、第1タブボディー21の円周面の上部領域をキャビネット1に固定する第1スプリング251、第1タブボディー21の円周面の上部領域をキャビネット1に固定する第2スプリング253、及び第1タブボディー21の円周面の下部領域をキャビネット1に固定するダンパー255を含んでなることができる。
【0124】
ダンパー255は第1タブボディー21の振動を減殺させる手段であり、第1スプリング251と第2スプリング253は第1タブボディー21の振動を減殺させるだけでなく第1タブボディー21に復元力を提供する手段である。
【0125】
ダンパー255は第1タブボディー21の円周面の下部領域をキャビネット1の底面又はキャビネットの側面に固定するように構成されることができる。
【0126】
第1スプリング251と第2スプリング253は第1タブボディー21の中心を通過する垂直線(第1ドラムボディーの回転中心を通過する垂直線)Yを基準に互いに対称となる位置に備えられることが好ましい。
【0127】
第1タブ支持部が上述した構造に構成されれば、第1スプリング251と第2スプリング253のいずれか一方はダクト91と干渉する可能性がある。よって、ダクト91には、第1スプリング251又は第2スプリング253がダクト91と干渉することを防止する凹部911又はダクト貫通ホール913が備えられることができる。
【0128】
凹部911はダクト91の一面が凹むように形成され、ダクト貫通ホール913はダクト91を貫通するように形成され、第1スプリング251と第2スプリング253のいずれか一つがダクト91を貫通して第1タブボディー21に連結されることができるようにする手段である。
【0129】
一方、第1スプリング251と第2スプリング253はキャビネット1の底面に対して直角に近いほど第1タブボディー21に弾性力を提供するのに有利であるから、第1スプリング251と第2スプリング253は図3の様に構成されることもできる。
【0130】
すなわち、第1スプリング251は第1タブボディー21の円周面の上部領域と第2タブボディー41の底面を連結するように構成され、第2スプリング253は第1タブボディー21の円周面の上部領域と第2タブボディー41の底面を連結するように構成されることもできる。
【0131】
上述した本発明の一実施例による洗濯装置100は、第2処理装置4、6が第1処理装置2、3の上部に位置してもよいから、第1タブボディー21が第2タブボディー41に衝突することを防止することが重要である。一例として、第1処理装置の作動中に第1タブボディー21で発生した振動が第2タブボディー41に伝達されるか、第2処理装置の作動中に第2タブボディー41で発生した振動が第1タブボディー21に伝達されることを防止する必要がある。
【0132】
このような問題を解決するために、図2及び図3に示したように、ダクト91と第2タブボディー41の間の最短距離(L4)は第1タブボディー21とキャビネット1の間の最短距離(L1)以上に設定されることが好ましい。
【0133】
第1タブボディー21とキャビネット1の間の最短距離(L1)は第1タブボディー21で発生可能な振動幅を考慮して設計されるので、ダクトと第2タブボディー41の間の最短距離(L4)が第1タブボディーとキャビネットの間の最短距離(L1)以上に設定されれば、第1タブボディー21で発生した振動が第2タブボディー41に伝達される危険を最小化することができる。
【0134】
また、ダクト91と第2タブボディー41の間の最短距離(L4)が第1タブボディー21とキャビネット1の間の最短距離(L1)の2倍以上に設定されれば、第1タブボディー21で発生した振動が第2タブボディー41に伝達される危険をより効果的に防止することができる。
【0135】
第1タブボディー21で発生した振動は第2駆動部67を介して第2タブボディー41に伝達されることができるので、第2駆動部の第2回転子673と第1タブボディー21の間の最短距離(L3)はキャビネット1と第1タブボディー21の間の最短距離(L1)と同一に設定されるかあるいはキャビネットと第1タブボディーの間の最短距離(L1)の2倍以上に設定されることが好ましい。
【0136】
一方、第1タブボディー21で発生した振動がダクト91を介してキャビネット1に伝達されることを防止するために、ダクト91とキャビネット1の間の最短距離(L2)は第1タブボディー21とキャビネット1の間の最短距離(L1)以上に設定されることが好ましい。
【0137】
図4は本発明による洗濯装置100の他の実施例を示すもので、この実施例による洗濯装置100は、熱風供給部9が第1タブボディー21に外気を供給する供給ダクト92、第1タブボディー21の内部の空気をキャビネット1の外部に排出する排出ダクト94、排出ダクト94に備えられるファン93、及び供給ダクト92に流入した空気を加熱するヒーター97を備えることが特徴である。
【0138】
この場合、供給ダクト92は第1タブボディー21の円周面の上部領域と第2タブボディー41の底面の間に位置することが好ましい。排出ダクト94はキャビネット1と第1タブボディー21の円周面の下部領域の間に形成された空間に備えられることもでき(図4)、第1タブボディー21の円周面の上部領域と第2タブボディー41の底面の間に形成された空間に備えられることもできる(図示せず)。
【0139】
したがって、ファン93が回転すれば、外気供給ホール19を通じてキャビネットの内部に流入した空気の一部は供給ダクト92を通じて第1タブボディー21に流入する。この過程で空気はヒーター97によって加熱される。
【0140】
また、供給ダクト92を通じて加熱された空気が第1タブボディー21に流入すれば、第1タブボディー21の内部の圧力によって第1タブボディー21の内部の空気は排出ダクト94を通じてキャビネット1の外部に排出されるので、衣類の乾燥が可能である。
【0141】
上述した実施例は熱風供給部9が第1タブボディー21に加熱された空気を供給する場合を基準に説明したものであるが、熱風供給部9は第2タブボディー41に加熱された空気を供給するように構成されることができる。
【0142】
この場合、ダクト91は第2タブボディー41の内部の空気を循環させるように構成されなければならなく、供給ダクト92は第2タブボディー41に外気を供給するように構成されなければならないであろう。一方、排出ダクト94は第1タブボディー21の円周面の上部領域と第2タブボディー41の底面の間に形成された空間に位置して、第2タブボディー41の内部の空気をキャビネットの外部に排出するように構成されることができる。
【0143】
以上では熱風供給部9の観点で本発明に適用可能な実施例等について詳細に説明した。
【0144】
図1に示したように、一つのキャビネット1の内部に二つの洗濯部を備えることができる。
【0145】
特に、第1タブ2の上部に第2タブ4が備えられ、第2タブ4の下部背面には第2駆動部67が備えられることができる。第2駆動部67は回転する第2回転子673を含むことになる。よって、二つの洗濯部の間には上下空間が形成され、このような空間を上下に拡張することには限界がある。何故ならば、両者の間隔を十分に増加させれば、キャビネットの全高が増加して使用者が第2洗濯部を使うことに困難が発生するからである。
【0146】
したがって、狭い空間で二つの洗濯部の間に干渉が発生することを排除することが容易でない。このような空間には図示しない電線又はチューブなどが位置し得るが、第2回転子673とこのような構成物の間の干渉を排除することが容易でない。
【0147】
一方、第2駆動部67の第2固定子671は過熱しやすい。すなわち、モーターが駆動されるに従って第2固定子671の温度が上昇することになる。よって、狭い空間内で第2固定子671から発生する熱を効果的に放熱させることが必要である。
【0148】
また、狭い空間のため、第2タブ4及び第2ドラム6の高さを減らすことも容易でない。なぜならば、高さを減らすことによって洗濯物処理容量が著しく減少するからである。もちろん、第2タブと第2ドラムの高さよりは直径を増加させて容量を増加させることができるが、このような直径の増加もキャビネットのサイズによって限界がある。
【0149】
このような問題を解決するために、この実施例では、第2タブの下部背面が上方に突出した形状に形成されることができる。すなわち、第2タブの下部背面が第2タブの内側に陷沒するように形成されることができる。このような第2タブの形状に対応して第2ドラムの形状も同様に第2ドラムの内側に陷沒するように形成されることができる。
【0150】
もちろん、このような陷沒部は第2タブと第2ドラムの中心部に形成されることができる。そして、このような陷沒部(リセス)が形成された中心部に第2駆動部67が備えられることができる。
【0151】
この際、第2駆動部67の最下部は第2タブの最下部より上部に位置することが好ましい。特に、回転する第2回転子673の最下部は第2タブ4の最下部より上部に位置することが好ましい。よって、第2回転子673は第2タブ4によって取り囲まれた形状に位置して回転することになる。したがって、第2回転子673が駆動されても第2タブ4の下部に位置する他の構成物との干渉を効果的に排除することができる。さらに、第1洗濯部と第2洗濯部の間に狭い空間が提供されてもこれを効果的に用いることができる。
【0152】
一方、狭い空間内に第2駆動部67が備えられるから、第2駆動部67、特に第2固定子671で発生する熱が正常に放熱されずに第2タブ4に伝達されることがあり得る。前述したように第2タブ4の高さを減らすことに限界があるから、第2タブ(40)の下部厚さが相対的に小さくなる。
【0153】
第2タブ4はプラスチック素材で形成され、下部の厚さが小さくなるに従って熱に弱くなる。その上、構造的な剛性も低くなる。このような第2タブ4の下部は第2駆動部67が装着される位置であるので、この部位での剛性低下は第2タブの破損を引き起こすことになる。
【0154】
したがって、熱損傷の防止及び強度補強が非常に要求されると言える。
【0155】
この実施例では、第2駆動部67、つまりモーターと第2タブ4の外面の間に板状部材500を含むことができる。板状部材500は第2タブ4の外面と第2固定子671の間に備えられて、熱気が放射方向に円滑に流動するようにすることができる。
【0156】
板状部材500は第2タブ4の外面に固定されるように構成されることができ、第2タブ4の外面に密着するように構成されることができる。
【0157】
第2ドラム6は垂直軸を中心に回転するように構成されるので、板状部材500が備えられる第2タブ4の外面は第2タブの下部背面と言える。
【0158】
板状部材500の少なくとも一部は第2タブの射出成形時にインサートされて第2タブと一体に形成されることができる。よって、板状部材500の少なくとも一部は第2タブ4と一体に形成されることができる。一例として、板状部材500の中心部は第2タブの内部にインサートされて第2タブと一体に形成されることができる。具体的に、板状部材500の中心部は第2タブの射出成形時に第2タブ4の一面にインサートされることができる。
【0159】
第2タブの中心には第2駆動部67の第2回転軸675が貫通し、これを回転可能に支持するベアリングが備えられる。ベアリングはベアリングハウジングの形状に構成され、板状部材500の中心部はベアリングハウジングの形状に形成されることができる。
【0160】
一方、前述した実施例で説明したように、第1洗濯部と第2洗濯部の間には乾燥ダクト91が形成されることができる。
【0161】
一般に、乾燥ダクト91は第1タブ2の後方から第1タブ2の前方に連結される。一般に、乾燥ダクト91のヒーター97は第1タブ2から排出された空気を加熱して再び第1タブ2に供給することになる。したがって、乾燥ダクト91の後方よりは前方の温度が高い。特に、乾燥初期には水分が蒸発する量が少ないから、乾燥ダクト91の前方の温度は乾燥後期より高いことがある。
【0162】
したがって、乾燥ダクト91そのものの高温が第2タブ4の下部背面に影響を及ぼすことがある。特に、第2タブ4の下部背面の前方部に特に熱が伝達されることができる。
【0163】
したがって、板状部材500は乾燥ダクト91と上下に重畳するように構成されることが好ましい。特に、第2タブ4の下部背面の前方部に板状部材500が位置することがもっと好ましい。
【0164】
言い換えれば、板状部材500は第2タブ4の下部背面の全面にわたって備えられず、前方部の面積がもっと大きく形成されることがもっと好ましい。したがって、板状部材500が乾燥ダクト91と第2タブ4の間を隔離させる機能をすることができる。これによって、熱が相互間に伝達されることを最小化することができる。
【0165】
一方、板状部材500は少なくとも一部が第2固定子671及び第2回転子673を取り囲むように形成されることができる。よって、第2回転子673の内部で上昇する熱気が板状部材500を介して放射方向にかつ下方にガイドされて排出されることができる。
【0166】
このために、板状部材500には傾斜部501が形成されることができる。傾斜部501は中心から半径方向に行くほど下側に傾くように形成されることができる。よって、このような傾斜部に沿って熱気が放射方向にかつ下方にガイドされて排出されることができる。
【0167】
したがって、第2回転子673の内部の熱気が容易に排出されるので、第2回転子の外部の冷気がより円滑に第2回転子の内部に流入して第2固定子を放熱させることができる。すなわち、板状部材500は遮熱の機能だけではなく空気の流動をガイドする空気ガイドの機能をすることができる。
【0168】
一方、第2タブ4には下方に陷沒した空間又はリセス4bが形成される。リセス4bは第2ポンプ417と連結されることができる。すなわち、リセス4bは第2タブ4の内部で洗濯水を収容する最下部空間と言える。
【0169】
リセス4bは洗濯水を加熱するように構成されることができる。一例として、リセス4bの内部には洗濯水を加熱するヒーターが装着されることができる。したがって、リセス4bはヒーター装着空間とも言える。また、リセス4bの一部がヒーターであってもよい。
【0170】
リセス4bは第2タブ4の下部背面からもっと下方に陷沒するように形成されるので、この部分は第2タブ4の最下部位置であると言える。このような部分に第2駆動部が装着されれば、第2タブ4の全高が増加することができる。よって、リセス4bと第2駆動部が装着される空間は互いに区分されることが好ましい。
【0171】
具体的に、第2タブ4の中心には上方に突出するリセス4aが形成され、リセス4aの半径方向の外側にリセス4bが形成されることが好ましい。後者のリセス4bを第2タブ4の第1リセスと言え、前者のリセス4aを第2タブ4の第2リセスと言える。
【0172】
したがって、第2回転子673の最下部より第1リセス4bの最下部がもっと低く位置してもよい。すなわち、第1リセス4bは第2リセス4aによって第2回転子673の少なくとも一部を取り囲むように構成されることができる。
【0173】
一方、第1リセス4bの下部に対応する第2タブ4の下部背面には板状部材500が排除されることが好ましい。すなわち、第1リセス4bの下部に対応する第2タブ4の背面を板状部材500が覆わないようにすることができる。
【0174】
ここで、第1リセス4bは第2タブ4の後方に位置することが好ましい。なぜならば、空間4bを通じて洗濯水が排出され、よって排水配管の長さを著しく減らすことができるからである。すなわち、第1洗濯部と第2洗濯部の間の空間にこのような排水配管が備えられることを効果的に防止することができる。
【0175】
したがって、板状部材500は第2タブ4の下部背面の全面にわたって形成されなくなる。すなわち、第2タブ4の下部背面の前方部には大面積の板状部材500が備えられ、後方部にはこのような板状部材500が排除されることができる。このために、板状部材500は、第2タブ4の中心からリセス又は空間4bの反対方向である第2タブ4の前方に拡張される拡張部503を含むことができる。
【0176】
そして、板状部材500は第2回転軸675を取り囲む中心部502を含むことができる。中心部502は第2タブ4と堅く結合するために平面形状に形成されることができる。
【0177】
中心部502の半径方向に伸びる傾斜部501が形成されることができる。このような傾斜部501は第2回転子673の半径方向の外側で第2回転子673を取り囲む形状に形成されることができる。傾斜部501から半径方向の外側方向に伸びる拡張部503が形成されることができる。
【0178】
前述したように、第2タブ4の下部背面の前方部では乾燥ダクトで発生する熱が第2タブに供給されることができる。反対に、第2駆動部で発生する熱が乾燥ダクトに供給されることができる。よって、板状部材によってこのような熱伝達を遮断することができる。
【0179】
その上、第2固定子で発生する熱を板状部材を介して放射方向に排出するので、熱気が直接乾燥ダクトを加熱することを最小化することができる。
【0180】
板状部材500は金属素材で形成されることが好ましい。そして、板状部材500はプレート形状に形成されることができる。また、第2タブ4の背面に密着して第2タブ4の剛性を効果的に補強することができる。そして、板状部材500は第2タブ4の背面、特に下部の背面と対応するように形成されることができる。このために、段差部が形成されることができる。よって、板状部材500は第2タブ4の背面にもっと密着して装着されることができる。
【0181】
一方、第2駆動部67の装着のために、第2タブ4の中心で上方に陷沒したリセス4aとリセス4aの半径方向の外側で下方に陷沒したリセス4bによって第2タブ4の全高が決定されることができる。
【0182】
リセス4aに挿入されるように第2駆動部67が装着され、リセス4bは第2駆動部67より下方に陷沒するように形成される。よって、第2回転子673は第2タブ4の最下位置よりは上側に位置することになる。したがって、第2回転子673の駆動によって周辺構成物が干渉することを効果的に防止することができる。
【0183】
また、板状部材500によって第2回転子673を取り囲むことになる。もちろん、板状部材500と一緒にリセス4bも第2回転子673を取り囲むことになる。よって、第2回転子と板状部材及びリセス4bの間に間隔が形成されれば、このような間隔を通じて第2回転子673の内部の熱が放射方向にかつ下方に排出されることができる。
【0184】
以上では図1図4に基づいて板状部材500と第2固定子671が結合されない実施例を説明した。
【0185】
以下では図5に基づいて板状部材500と第2固定子671が結合される実施例を説明する。
【0186】
前述したように、板状部材500は第2タブ4の下部背面に装着されるかあるいは一体に構成される。そして、板状部材500は金属素材で形成されるので、剛性がプラスチックより高い。したがって、第2固定子671がプラスチック素材の第2タブ4に直接装着されるよりは板状部材500に装着されることが良い。
【0187】
このために、板状部材500の中心部502は半径方向の中心方向にもっと伸びることができ、中心部502に第2固定子671が締結されるための締結部が形成されることができる。
【0188】
まず、第2固定子671を介して伝達される熱はプレート形状の板状部材500によって外部に放射されることができる。よって、効果的な第2固定子671の締結及び放熱効果の改善が可能になる。
【0189】
さらに、第2駆動部67がより堅固に第2タブ4の下部背面に装着されることができる。
【0190】
一方、前述した実施例において、二つの洗濯部は互いに個別的で独立的なものではなくてもよい。いずれか一洗濯部が故障する場合、他の洗濯部を使うことはできるであろう。しかし、これら洗濯部が互いに不可分の関係であれば、使用者は単一製品として認識することができる。よって、前述した実施例によって、二つの洗濯部が互いに干渉することを排除し、特に不必要な熱を互いに供給することを効果的に遮断することができる。したがって、全体として信頼性が向上し、耐久性も向上した洗濯装置を提供することが可能となる。
【0191】
本発明は多様な形態に変形実施されることができるもので、上述した実施例にその権利範囲が限定されない。したがって、変形実施例が本発明特許請求範囲の構成要素を含んでいれば、本発明の権利範囲に属するものとして見なさなければならないであろう。
図1
図2
図3
図4
図5