(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0010】
[実施形態]
<システム構成>
図1は、開示の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図1に示すとおり、情報処理システム1は、サーバ10と、複数のユーザ端末20とを含む。サーバ10と、複数のユーザ端末20とは、ネットワークNを介して通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。ネットワークNは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0011】
サーバ10は、情報処理システム1において、例えば労働環境において、労働者の勤怠を管理したり、日報を管理したりするサーバ装置である。労働者は、外注の労働者を含んでもよい。ここで、外注の労働者とは、自社の社員以外の他社の労働者を意味し、アルバイトや、日雇い労働者や、派遣労働者等を含む。
【0012】
ユーザ端末20は、サーバ10が提供する勤怠管理サービス、及び/又は日報作成サービスを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末20として、例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
【0013】
ユーザ端末20には、サーバ10が提供する退勤、日報作成サービスを利用するためのアプリケーションプログラム(アプリ)が記憶される。当該アプリは、サーバ10が提供する退勤、日報作成サービスにおいて、退勤処理や日報作成処理をユーザ端末20に実行させる。当該アプリを実行することにより、ユーザ端末20はサーバ10にアクセスして、アプリの実行に用いる情報を送受信する。
【0014】
例えば、情報処理システム1は、クラウドサービスの1つであるGoogle(登録商標)が提供するFirebaseを用いて実装されてもよい。この場合、サーバ10は、クラウド上のサーバである。Firebaseは、Mobile Backend as a Service(MBaas)の一つでであり、サインアップするだけでサーバ10のセットアップやメンテナンスに煩わされることなく使い始めることができ、オンラインデータベースにデータを格納したり引き出したりすることができる。
【0015】
また、Firebaseは、リアルタイム同期型データベースを用いており、個々のユーザ端末20が、データベースのローカルコピーを持っており、通常の読み書きは、ローカルコピーに対して行う。このローカルコピーに対する変更は、即座にサーバ10のデータベースと同期され、同じデータベースを参照しているユーザ端末20のローカルコピーは、速やかにサーバ10のデータベースと同期される。
【0016】
これにより、例えばユーザ端末20Aが作業内容などの情報を更新すると、即座にユーザ端末Bの画面にも反映され、更新の操作が不要となる。よって、落ち着いて携帯端末を操作することや閲覧することが難しい状況にある工事現場などでも、迅速に情報共有することが可能になる。
【0017】
本開示の情報処理システム1では、現場にいる社員等が、現場に来て作業を行った外注労働者をユーザ端末20の画面上で設定して、外注労働者の勤務状況を日報に含めることで、外注労働者の勤務状況を容易に管理することが可能になる。また、本開示の情報処理システム1では、現在で使用した機材や、その使用機材の数を日報に含めてもよい。この場合、使用機材に関するコストを容易に管理することが可能になる。以下、上述した情報処理システム1の各構成等について詳細に説明する。
【0018】
<ハードウェア構成>
図2は、実施形態に係る情報処理システム1に含まれるサーバ10及びユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。以下では、サーバ10及びユーザ端末20を区別せず情報処理装置100と称する。
【0019】
情報処理装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力インターフェース(入出力I/F)104と、通信インターフェース(通信I/F)105とを含む。情報処理装置100のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0020】
情報処理装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力I/F104と、通信I/F105との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
【0021】
プロセッサ101は、ストレージ103に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能、および/または、方法を実行する。プロセッサ101は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0022】
メモリ102は、ストレージ103からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ101に対して作業領域を提供する。メモリ102には、プロセッサ101がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ102は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
【0023】
ストレージ103は、プログラムを記憶する。ストレージ103は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
【0024】
入出力I/F104は、情報処理装置100に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置100で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F104は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0025】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ101に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0026】
出力装置は、プロセッサ101で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像、および/または、動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0027】
通信I/F105は、ネットワークNを介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F105は、ネットワークNを介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F105は、各種データをプロセッサ101からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F105は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ101に伝達する。
【0028】
本開示の実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【0029】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0030】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置100に提供されてもよい。
【0031】
また、本開示の実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0032】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective−C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0033】
情報処理装置100における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0034】
情報処理装置100における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ101により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
【0035】
<サーバの機能構成>
図3は、実施形態に係るサーバ10の機能構成の一例を示す図である。
図3に示す例では、制御部200と、記憶部220とを有する。
図3に開示の各機能部は、情報処理装置100が備えるプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力I/F104と、通信I/F105との協働により実現される。
【0036】
具体的には、サーバ10の制御部200は、例えば入出力I/F104、通信部I/F105、及びプロセッサ101等により実現され、サーバ10の記憶部220は、例えばメモリ102、及び/又はストレージ103等により実現されうる。
【0037】
送信部204は、ユーザ端末20に、勤怠管理や日報作成などに関する所定画面の表示要求に対する画面データ、所定処理の完了通知、データベースの更新情報などを送信する機能を有する。受信部206は、ユーザ端末20から、ユーザID、パスワードなどのログイン情報、出勤又は退勤のデータを含む勤怠管理データ、現場作業員等により作成された日報を示す日報データ、所定画面の表示要求などを受信する機能を有する。
【0038】
受付部208は、所定画面に表示されたボタンに対するユーザ操作やタッチパネルなどに対するユーザ操作を受け付けて、所定の指示を出力するコマンドを出力したり、管理者等のユーザにより入力され、又は選択されたデータなどを取得したりする。
【0039】
表示制御部212は、受付部208により受け付けられたユーザ操作に応じて、又は、受信部206により受信されたデータに応じて、提供されるサービスに係る各種の画面データを生成し、当該画面データに基づいて各種の画面を表示装置に表示させる。例えば、表示制御部212は、勤怠管理画面や日報管理画面を表示させたり、外注労働者(以下、「外注メンバー」とも称す。)の登録画面や、例えば建設現場で使用される使用機材の登録画面を表示させたりする。表示制御部212は、Webブラウザとして動作するために必要な機能を備えていてもよい。
【0040】
登録部214は、管理者等のユーザの操作に応じて、各種データを登録する。例えば、登録部214は、外注労働者をデータベース(DB)に登録したり、使用機材をDBに登録したりする。
【0041】
管理部216は、ユーザ認証を行ったり、各ユーザの勤怠データを管理したり、外注労働者の勤務状況を含む日報データを管理したり、経費等を管理したり、開示の情報処理システム1におけるデータを管理したりする。例えば、管理部216は、日々送信される各社員の勤怠データを管理し、この勤怠データから給与計算などを行ってもよい。また、管理部216は、所定の社員のユーザ端末20から送信される日報データを管理し、この日報データから外注労働者の勤務状況を管理したり、外注労働者に係る人件費を算出したりしてもよい。また、日報データが使用機材のデータを含む場合、管理部216は、その日に使用した使用機材の状況や機材に関するコストを管理してもよい。
【0042】
記憶部220は、本実施形態に係るサーバ10が実行するプログラム222と、このシステムを利用する会社の勤務地を管理する勤務地管理DB224と、この会社の社員を管理する社員管理DB226と、この会社が外注した労働者(以下、「外注メンバー」とも称す。)を管理する外注メンバー管理DB228と、現場で使用される機材を管理する機材管理DB230と、取引のある会社を管理する会社管理DB232と、社員の勤怠を管理する勤怠管理DB234と、社員から報告される日報を管理する日報管理DB236とを格納する。
【0043】
プログラム222は、限定でなく例として、社員の勤怠等を管理する処理を実行するためのプログラムである。また、このプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよく、この記録媒体からコンピュータにインストールされてもよい。各管理DBについては、
図5〜11を用いて後述する。
【0044】
<ユーザ端末の機能構成>
図4は、実施形態におけるユーザ端末20の機能構成の一例を示す図である。
図4に示す例では、制御部300と、記憶部320とを有する。
図4に開示の各機能部は、情報処理装置100が備えるプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力I/F104と、通信I/F105との協働により実現される。
【0045】
具体的には、ユーザ端末20の制御部300は、例えば入出力I/F104、通信部I/F105、及びプロセッサ101等により実現され、ユーザ端末20の記憶部320は、例えばメモリ102、及び/又はストレージ103等により実現されうる。
【0046】
送信部304は、サーバ10に、ユーザID、パスワードなどのログイン情報、出勤又は退勤のデータを含む勤怠管理データ、現場作業員等により作成された日報を示す日報データ、所定画面の表示要求などを送信する機能を有する。受信部306は、サーバ10から、勤怠管理や日報作成などに関する所定画面の表示要求に対する画面データ、所定処理の完了通知、データベースの更新情報などを受信する機能を有する。
【0047】
受付部308は、表示装置の所定画面に表示されたボタンやタッチパネルなどのユーザ操作を受け付けて、社員等のユーザにより入力され、又は選択されたデータなどを取得する。例えば、受付部308は、表示画面に表示された日報作成UI部品(例、作成ボタン)に対するユーザの操作(第1操作)を受け付ける。また、受付部308は、日報作成画面に含まれる複数の設定項目に含まれる外注労働者の設定項目に対するユーザの操作(第2操作)を受け付ける。
【0048】
表示制御部312は、受付部308により受け付けられたユーザ操作に応じて、又は、受信部306により受信されたデータに基づいて、提供されるサービスに係る各種の画面データを生成し、当該画面データに基づいて各種の画面を表示装置に表示させる。例えば、表示制御部312は、ログイン画面、勤怠入力画面、又は日報作成画面等を表示する。表示制御部312は、Webブラウザとして動作するために必要な機能を備えていてもよい。
【0049】
ログイン部314は、開示のアプリケーションを利用するためのログイン情報を入力する。社員等のユーザの操作に応じて、ユーザアカウントとパスワードを入力し、このユーザアカウントとパスワードとをログイン情報としてサーバ10に送信するよう送信部304に指示する。なお、ログインの種類は、本人確認できるものであればよく、ログイン部314は、指紋認証や虹彩認証などの生体認証を用いてもよい。
【0050】
作成部316は、表示装置に表示された勤怠入力画面に対するユーザ操作に応じて、勤怠データを作成する。勤怠データは、例えば、社員情報、出勤時間又は退勤時間の情報、位置情報などを含むデータである。
【0051】
また、作成部316は、表示装置に表示された日報作成画面に対するユーザ操作に応じて、日報データを作成する。日報データは、日報作成を補助する複数の設定項目を含む日報作成画面に対するユーザ操作に応じて作成される。複数の設定項目は、外注労働者の設定項目を含む。受付部308により、この外注労働者の設定項目に対するユーザ操作が受け付けられた場合、作成部316は、このユーザ操作に応じて設定された外注労働者の情報を含む日報データを作成する。作成部316は、受付部308により、日報データの作成終了を示すユーザ操作を受け付けた場合(例えば送信ボタンの押下を受け付けた場合)、作成された日報データをサーバ10に送信するよう送信部304に指示する。
【0052】
これにより、現場で作業している社員が、作業を行った外注労働者を特定し、ユーザ端末20を用いて日報データを作成する際に、この外注労働者の情報を日報データに含めることで、外注労働者の勤務状況を容易に管理することが可能になる。外注労働者の情報は、例えば名称やIDなど労働者を特定できる情報である。外注労働者は、日雇い労働者等を含み得るため、出勤時間や退勤時間は関係ないことが多く、一日現場で作業したか否かが重要である。したがって、その日にその現場で作業をしていた外注労働者を特定すればよいため、一日の作業を報告する日報に、外注労働者の名称等を入力したりすることで、外注労働者の勤務状況を容易に管理することが可能になる。なお、作成部316は、時間外労働等を管理するために、勤務開始時刻と勤務終了時刻とを日報データに含めるようにしてもよい。
【0053】
また、外注労働者の設定項目は、予め登録された1又は複数の外注労働者の中から所定の外注労働者を選択する項目であり、ユーザ操作は、1又は複数の外注労働者の中から所定の外注労働者を選択する操作であってもよい。
【0054】
これにより、社員が日報を作成する際に、外注労働者を選択するだけで、その日に作業した外注労働者を容易に特定することができ、ユーザビリティを向上させることが可能になる。
【0055】
また、日報作成画面は、複数の設定項目の中に、外注労働者の人数を設定する設定項目(外注人数設定項目)を含んでもよい。この場合、受付部308は、外注人数設定項目に対するユーザの操作(第3操作)を受け付ける。作成部316は、この第3操作に応じて設定された外注労働者の人数情報を日報データに含めてもよい。
【0056】
これにより、現場にいる社員が、作業を行った外注労働者の名称を知らなかったり、予め登録された外注労働者以外の労働者がいたりした場合(例、新規の外注労働者がいる場合)に、外注労働者のトータルの人数を入力しておくことが可能になる。その結果、後でシステム管理者等に、新規の外注労働者を登録するよう指示したり、外注先に名称等を確認したりすることができるようになる。
【0057】
また、日報作成画面は、複数の設定項目の中に、使用機材を設定する設定項目(機材設定項目)を含んでもよい。この場合、受付部308は、機材設定項目に対するユーザの操作(第4操作)を受け付ける。作成部316は、この第4操作に応じて設定された使用機材の情報を日報データに含めてもよい。
【0058】
これにより、現場にいる社員が、その日に使用した機材を日報に含めることで、売り上げや原価計算といった煩雑な手続きを容易に行うことができるようになる。例えば、機材ごとに、1日当たりの使用コストを事前に登録しておくことで、原価計算等を行うことが可能になる。
【0059】
また、表示制御部312は、ユーザの出勤及び/又は退勤を入力する勤怠入力画面を表示制御し、受付部308は、勤怠入力画面に含まれる日報作成UI部品に対するユーザの操作(第1操作)を受け付けてもよい。例えば、出勤ボタン、又は退勤ボタンを含む勤怠入力画面は、日報作成ボタンを含む。
【0060】
これにより、社員が必ず行う出勤、及び退勤の入力を行う画面内に、日報作成ボタンを含めることで、社員は出退勤の入力から日報作成へとスムーズに移行することができ、日報の作成忘れを防止することが可能になる。
【0061】
また、ログイン部314がログイン処理を行い、ログインしたユーザが予め設定されたユーザである場合に、受付部308は、日報作成ボタンに対するユーザ操作を受け付け、ログインしたユーザが予め設定されたユーザでない場合に、受付部308は、日報作成ボタンに対するユーザ操作を受け付けない。例えば、ログインしたユーザが現場監督等でなければ、表示制御部312は、そもそも日報作成ボタンを押下不可能にしておいてもよい。
【0062】
これにより、責任ある社員が日報を作成できるようになり、また、1つの現場からは1つの日報が作成されることを可能にすることができる。
【0063】
また、作成部316は、外注労働者の設定を、契約している会社ごとに行ってもよい。例えば、外注先として会社Xと会社Yと契約し、それぞれの会社の労働者が現場に向かうとする。このとき、日報作成画面は、会社Xと会社Yとを区別して、外注労働者の設定を行う項目を含む。よって、作成部316は、ユーザ操作に応じて、契約会社ごとに、外注労働者の設定を行い、日報データを作成してもよい。また、契約会社の一人あたりの報酬(日雇いコスト)が予め登録されることで、作成部316は、契約会社ごとに設定された労働者の数に、対応する報酬を乗算して、その日の労働コストを求め、この労働コストを日報データに含めるようにしてもよい。
【0064】
これにより、日報を参照した管理者等は、契約会社ごとに、作業を行った労働者を把握することができる。また、日報に、1日あたりの労働コストを含めることで、管理者等は、自ら計算せずに労働コストを把握することができる。
【0065】
記憶部320は、本実施形態に係るユーザ端末20が実行するプログラム322と、このシステムを利用する会社の勤務地を管理する勤務地管理DB324と、この会社の社員を管理する社員管理DB326と、この会社が外注メンバーを管理する外注メンバー管理DB328と、現場で使用される機材を管理する機材管理DB330と、取引のある会社を管理する会社管理DB332と、を格納する。例えば、各DBは、Firebaseのリアルタイム同期型データベースを用いることで、サーバ10と、ユーザ端末20との同名称の各DBを即座に同期することが可能である。
【0066】
プログラム222は、限定でなく例として、社員の勤怠等を管理する処理を実行するためのプログラムである。また、このプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよく、この記録媒体からコンピュータにインストールされてもよい。
【0067】
<DBの例>
次に、各DBについて
図5〜
図11を用いて説明する。
図5は、実施形態に係る勤務地管理DBの一例を示す図である。
図5に示す例では、勤務地識別情報(勤務地ID)に、勤務地名、勤務地の最寄り駅、勤務地の開始日、及び勤務地の終了日の各情報が関連付けられる。例えば、勤務地ID「P001」には、勤務地名「A本社」、最寄り駅「渋谷駅」、開始日「2018/10/1」、終了日「2020/10/1」が関連付けられる。なお、勤務地管理DB224、324は、上記以外にも、位置情報などの他の情報を含んでもよい。
【0068】
図6は、実施形態に係る外注メンバー管理DBの一例を示す図である。
図6に示す例では、メンバー識別情報(メンバーID)に、外注メンバーの姓、外注メンバーの名、外注メンバーの作業開始日、及び外注メンバーの作業終了日の各情報が関連付けられる。例えば、メンバーID「M001」には、姓「山田」、名「太郎」、開始日「2018/10/1」、終了日「2020/5/1」が関連付けられる。なお、外注メンバー管理DB228、328は、上記以外にも、所属先(契約会社)、契約会社ごとの1人あたりの一日の報酬などの他の情報を含んでもよい。
【0069】
図7は、実施形態に係る社員管理DBの一例を示す図である。
図7に示す例では、社員識別情報(社員ID)に、社員のメールアドレス、社員の姓、社員の名、社員又はアルバイトかの区分、管理者か否かの属性、社員/アルバイトの勤務開始時間、及び社員/アルバイトの勤務終了時間の各情報が関連付けられる。例えば、社員ID「U001」には、メールアドレス「xx@cc」、姓「高橋」、名「太郎」、区分「社員」、属性「管理者」、勤務開始時間「8:00」、勤務終了時間「17:00」が関連付けられる。なお、社員管理DB226、326は、上記以外にも、現在の勤務地などの他の情報を含んでもよい。
【0070】
図8は、実施形態に係る機材管理DBの一例を示す図である。
図8に示す例では、機材識別情報(機材ID)に、機材区分、機材名称、単位、金額、有効開始日、及び有効終了日の各情報が関連付けられる。例えば、機材ID「18001」には、機材区分「車両費」、機材名称「高圧ジェット車」、単位「台」、金額「100000」、有効開始日「2018/03/01」、及び有効終了日が関連付けられる。なお、機材管理DB230、330は、上記以外にも、機材のDBへの登録日などの他の情報を含んでもよい。
【0071】
図9は、実施形態に係る会社管理DBの一例を示す図である。
図9に示す例では、取引のある会社名称に、DBへの登録日が関連付けられる。例えば、会社名称「S会社」に、登録日「2018/4/1」が関連付けられる。会社管理DB232、332は、上記以外にも、会社の位置情報などの他の情報を含んでもよい。
【0072】
図10は、実施形態に係る勤怠管理DBの一例を示す図である。
図10に示す例では、日付に、報告者(社員)、出勤勤務位置、退勤勤務位置、出勤時刻、退勤時刻、基本の出勤時刻、基本の退勤時刻、工数、及び勤務地などの各情報が関連付けられる。例えば、日付「2018/05/25(金)」に、報告者「A」、出勤勤務位置「map」、退勤勤務位置「map」、出勤時刻「2018−05−25 09:43:54」、退勤時刻「2018−05−25 16:17:13」、基本の出勤時刻「10:00」、基本の退勤時刻「16:00」、工数「5h」、勤務地「赤坂事務所」の情報が関連付けられる。
【0073】
位置情報は、例えばユーザ端末20のGPS機能を用いて取得される。勤怠管理DB234は、各社員の勤怠データ(日付情報、出勤時刻情報、退勤時刻情報、位置情報など)がサーバ10に送付されて管理される。雇用者や経理担当者等は、この退勤管理DB234を用いて社員の給与計算が可能になる。「map」は、押下されることで、GPS機能を用いて取得された現在位置を含むマップ情報が表示され、どの地点で出勤や退勤が行われたかを視覚的に把握することができる。
【0074】
図11は、実施形態に係る日報管理DBの一例を示す図である。
図11に示す例では、日時に、日報の対象日、報告者(社員)、勤務地、外注人数、作業した外注の名称、勤務開始、及び勤務終了などの情報が関連付けられる。例えば、日時「2018−02−20 11:04:27」に、対象日「2018−02−20」、報告者「B」、勤務地「赤坂事務所」、外注人数「1」、外注「山田」、勤務開始「8:00」、勤務終了「17:00」が関連付けられる。
【0075】
報告者は、例えば現場監督などの責任ある社員である。また、勤務開始、及び勤務終了は、報告者によって入力され、これらの時刻が外注の労働者に適用されてもよい。なお、外注人数が、外注に記載された名称の数より多い場合は、例えば、新規の外注労働者がいることを示す。この場合、管理者が、新規の外注労働者を登録することで、報告者は、次回から、日報作成画面において、その外注労働者を選択等することができるようになる。
【0076】
<表示画面例>
次に、
図12〜
図15を用いて、管理者の端末に表示される表示画面例を説明する。管理者の端末は、例えばサーバ10にアクセスし、各種画面を表示する。
図12は、実施形態に係る外注メンバー登録画面の一例を示す図である。
図12に示す外注メンバー登録画面は、画面上部の外注メンバー登録ボタンB10を、管理者が押下した時に表示される画面である。
【0077】
例えば、管理者は、入力領域A10において、外注労働者のメンバーID、姓、名、備考、開始日、及び終了日の各情報を入力し、登録ボタンB12を押下する。入力されたデータが外注メンバー管理DB228に登録されると、外注メンバー一覧領域A12に、入力された情報が反映される。これにより、管理者は、外注労働者をシステムに容易に登録することができる。また、登録情報としては、外注労働者が所属する会社を特定する情報や、その会社の労働者に支払う1日の報酬などを含んでもよい。
【0078】
図13は、実施形態に係る機材登録画面の一例を示す図である。
図13に示す機材登録画面は、画面上部の機材登録ボタンB20を、管理者が押下した時に表示される画面である。
【0079】
例えば、管理者は、入力領域A20において、機材の機材ID、機材名称、機材区分、単位、金額、開始日、及び終了日などの情報を入力し、登録ボタンB22を押下する。入力されたデータが機材管理DB230に登録されると、機材一覧領域A22に、入力された情報が反映される。これにより、管理者は、使用機材を容易に登録することができる。なお、
図13に示す、画面上部の日報一覧ボタンB26が押下されると、
図15に示す日報一覧画面が表示される。
【0080】
図14は、実施形態に係る勤怠一覧画面の一例を示す図である。
図14に示す勤怠一覧画面は、
図13に示す画面上部の勤怠一覧ボタンB24が押下されると、
図14に示す勤怠一覧画面が表示される。
【0081】
勤怠一覧画面は、例えば、社員を選択することで、所定の社員の勤怠データを表示することができ、また、月を選択することで、月ごとの勤怠データを表示することができる。勤怠一覧画面は、勤怠管理DB234で管理される勤怠データが表示され、権限のある社員しか表示できないようにしてもよい。
【0082】
図15は、実施形態に係る日報一覧画面の一例を示す図である。
図15に示す日報一覧画面は、画面上部の日報一覧ボタンB26を、管理者が押下した時に表示される画面である。
【0083】
日報一覧画面は、例えば、社員を選択したり、月を選択したり、勤務地を選択したりすることができ、適宜フィルタリングして日報データを表示することができる。また、日報一覧画面は、日報管理DB236で管理される日報データが表示され、権限のある社員しか表示できないようにしてもよい。また、日報に労働コストを含めることで、管理者、社長、経理担当者等は、一日ごとに労働コストを把握することが可能になる。なお、労働コストは、アクセス権限を設定することで、社員のユーザ端末20では表示できず、管理者の端末からしか表示できないようにしてもよい。
【0084】
次に、
図16〜
図20を用いて、社員のユーザ端末20に表示される表示画面例を説明する。
図16は、実施形態に係るログイン画面の一例を示す図である。例えば、社員が、ユーザ端末20を用いて、開示のアプリケーションを起動させたときにログイン画面D10が表示される。
【0085】
図16に示す例では、ログイン情報は、ユーザIDと、パスワードであるが、この例に限られず、指紋や虹彩などの生体認証で用いるデータであってもよい。ログインが成功すると、
図17に示す画面が表示される。
【0086】
図17は、実施形態に係る勤怠入力画面の一例を示す図である。
図17に示す勤怠入力画面D20は、例えばログイン認証が成功した場合に表示される画面である。社員は、
図17に示す勤怠入力画面を用いて、勤務地を選択し、出勤時には出勤ボタンB30を押下し、退勤時には退勤ボタンB32を押下する。これにより、出勤ボタンB30又は退勤ボタンB32が押下されたときの時刻情報や位置情報などが、サーバ10に送信される。また、勤怠入力画面は、日報作成UI部品(ボタン)B34を含む。社員が日報作成UI部品を押下すると、
図18に示す画面が表示される。
【0087】
図18は、実施形態に係る日報作成画面(その1)の一例を示す図である。
図18に示す日報作成画面D30は、勤務地選択項目B40、外注人数設定項目B42、出勤時刻設定項目B44、外注メンバー設定項目B46、使用機材設定項目B48などを含む。
【0088】
例えば、報告者(社員)は、各設定項目を設定していくことで日報を容易に作成することができる。このとき、報告者は、外注人数設定項目B42で、その日に作業をした外注労働者の人数を設定することで、新規の外注労働者がいるか否かを管理者が把握できるようにする。
【0089】
また、報告者は、外注設定項目B46で、その日に作業を行った外注労働者を選択する。選択された外注労働者は、「チェック済みメンバー」と記載された欄に名前が入力される。外注労働者は、予め登録されており、報告者が選択できるようにしておくとよいが、この例に限られない。報告者が名前を入力するようにしてもよいし、トータルの人数だけを設定するようにしてもよい。また、報告者は、契約会社ごとに、そこに所属する外注労働者を設定してもよい。報告者が使用機材設定項目B48を選択すると、
図19に示す画面が表示される。
【0090】
図19は、実施形態に係る日報作成画面(その2)の一例を示す図である。
図19に示す日報作成画面D30は、使用機材の設定項目が表示された画面であり、
図18に示す画面から下にスクロールされた画面である。
図19に示す例では、報告者は、その日に使用した機材を設定することができる。使用機材は、予め登録されており、報告者が選択できるようにしておくとよいが、この例に限られない。報告者が、その都度使用機材を入力して設定するようにしてもよい。報告者が、使用機材を登録することで、機材に関する原価計算を容易に行うことができるようになり、経費等を容易に計算することが可能である。報告者は、使用機材を設定した後、閉じるボタンB50を押下すると、
図20に示す画面が表示される。
【0091】
図20は、実施形態に係る日報作成画面(その3)の一例を示す図である。
図20に示す日報作成画面D30は、
図19に示す使用機材の設定項目が非表示になった画面であり、
図18に示す画面から下にスクロールされた画面である。
図20に示す日報作成画面D30は、画像を添付するためのボタンB60、日報データをサーバ10に送信するためのボタンB62を含む。
【0092】
報告者は、例えば、その日の外注労働者が全員そろった写真を撮り、その画像を添付するようにしてもよい。これにより、どの外注労働者が作業したかを画像から特定することができ、外注に記載された名前と照合することが可能になる。なお、添付される画像は、その他の建設現場の画像等でもよい。
【0093】
報告者が、送信ボタンB62を押下すると、作成部316は、日報作成画面D30内で設定された各データを含む日報データを確定し、日報データをサーバ10に送信するよう送信部304に指示する。
【0094】
<動作説明>
次に、情報処理システム1の各動作について説明する。
図21は、実施形態に係るサーバ10による登録処理の一例を示すフローチャートである。
図21に示す例では、ステップS102で、サーバ10の管理部216は、ユーザ端末20により入力されたログイン情報を取得する。
【0095】
ステップS104で、サーバ10の管理部216は、ログインしたユーザが管理者否かを判定する。ログインしたユーザが管理者であれば(ステップS104−YES)、処理はステップS106に進み、ログインしたユーザが管理者でなければ(ステップS104−NO)、処理は終了する。
【0096】
ステップS106で、サーバ10の登録部214は、外注メンバーの登録処理を実行する。例えば、サーバ10の表示制御部212により
図12に示す外注メンバー登録画面が表示され、管理者はこの画面を用いて外注メンバーを登録する。登録部214は、入力された外注メンバーの情報を取得し、外注メンバー管理DB228に登録する。
【0097】
ステップS108で、サーバ10の登録部214は、使用機材の登録処理を実行する。例えば、サーバ10の表示制御部212により
図13に示す機材登録画面が表示され、管理者はこの画面を用いて機材を登録する。登録部214は、入力された機材の情報を取得し、機材管理DB230に登録する。
【0098】
なお、ステップS106とステップS108とは順不同であり、また、登録部214は、勤務地の登録処理や、会社の登録処理や、社員の登録処理などを実行してもよい。
【0099】
図22は、実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。
図22に示す例では、ステップS202で、ユーザ端末20の受付部308は、ログイン情報を受け付け、ログイン部314に出力する。例えば、
図16に示すログイン画面からログイン情報が受け付けられる。
ステップS204で、ユーザ端末20の送信部304は、ログイン部314からの指示により、ログイン情報をサーバ10に送信する。
【0100】
ステップS206で、サーバ10の管理部216は、受信されたログイン情報を用いて、ログイン処理を行う。ログイン処理は、ユーザ認証処理を含む。
【0101】
ステップS208で、ログイン処理が成功すると、サーバ10の表示制御部212は、ユーザ端末20に対し、勤怠入力画面の表示指示を行う。
【0102】
ステップS210では、ユーザ端末20の表示制御部312は、勤怠入力画面を表示制御する。この処理により、
図17に示す勤怠入力画面が表示される。
【0103】
ステップS212で、ユーザ端末20の作成部316は、出勤ボタンや退勤ボタンに対する一回の操作で、勤怠データを作成する。
【0104】
ステップS214で、ユーザ端末20の送信部304は、作成部316からの指示により、勤怠データをサーバ10に送信する。サーバ10は、勤怠データを勤怠管理DB234に登録し、管理する。
【0105】
ステップS216で、ユーザ端末20の受付部308は、日報作成UI部品(日報作成ボタンB34)に対するユーザ操作を受け付ける。
【0106】
ステップS218で、ユーザ端末20の作成部316は、ユーザの操作に応じて日報データを作成する。日報作成処理は、
図22を用いて後述する。
【0107】
ステップS220で、ユーザ端末20の受付部308は、
図20に示す日報データの送信ボタンB62の押下などにより、日報データの送信指示を受け付ける。
【0108】
ステップS222で、ユーザ端末20の送信部304は、作成部316からの指示により、日報データをサーバ10に送信する。
【0109】
ステップS224で、サーバ10の管理部216は、受信された日報データを日報管理DB236に登録し、管理する。サーバ10は、日報データの登録が完了すると、完了通知をユーザ端末20にしてもよい。
【0110】
図23は、実施形態に係るユーザ端末20の日報作成処理の一例を示すフローチャートである。
図23に示す例では、ステップS300で、ユーザ端末20の表示制御部312は、日報作成を補助する複数の設定項目を含む日報作成画面を表示制御する。
【0111】
ステップS302で、ユーザ端末20の作成部316は、日報作成画面に対するユーザ操作に応じて、勤務地の設定を行う(
図18に示す項目B40参照)。
【0112】
ステップS304で、ユーザ端末20の作成部316は、日報作成画面に対するユーザ操作に応じて、外注人数の設定を行う(
図18に示す項目B42参照)。
【0113】
ステップS306で、ユーザ端末20の作成部316は、日報作成画面に対するユーザ操作に応じて、出退勤の設定を行う(
図18に示す項目B44参照)。
【0114】
ステップS308で、ユーザ端末20の作成部316は、日報作成画面に対するユーザ操作に応じて、外注メンバーの設定を行う(
図18に示す項目B46参照)。
【0115】
ステップS310で、ユーザ端末20の作成部316は、日報作成画面に対するユーザ操作に応じて、使用機材の設定を行う(
図19に示す各項目参照)。
【0116】
これにより、ユーザ(社員)は、外注労働者の勤務状況を含む日報データを作成することができる。また、ユーザは、使用機材の使用状況を含む日報データを作成することも可能である。なお、日報を作成するユーザを予め登録されたユーザに制限するようにしてもよい。また、
図23に示す各ステップは、順不同である。
【0117】
以上、実施形態について詳述したが、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、下記に示すように、上記実施形態以外にも種々の変形及び変更が可能である。
【0118】
[変形例]
実施形態で説明した情報処理システム1は、Firebaseを用いた例を説明したが、この例に限られず、その他のアプリ開発ツールを用いて本情報処理システム1を実装することも可能である。また、管理者等のユーザが利用する情報処理装置(管理者装置)からサーバ10にアクセスがあった場合に、管理者装置は、各種データの登録や、全社員の勤怠一覧、及び/又は日報一覧を閲覧することが可能である。また、ユーザ端末20は、ログインしたユーザ自身の勤怠一覧を閲覧することが可能である。
【0119】
また、上述した現場は、工事建設現場以外に、内勤の会社等でもよく、外注労働者は派遣会社の社員などでもよい。
【0120】
以上、実施形態及び変形例は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施形態及び変形例のみに限定する趣旨ではなく、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
【解決手段】情報処理装置に、表示画面に表示された日報作成UI部品に対するユーザの第1操作を受け付け、第1操作に応じて、日報作成を補助する複数の設定項目を含む日報作成画面を表示制御し、複数の設定項目に含まれる外注労働者の設定項目に対するユーザの第2操作を受け付け、第2操作に応じて設定された外注労働者の情報を含む日報データを作成し、日報データを他の情報処理装置に送信する。