(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のキャパシタ、前記第2のキャパシタおよび前記第3のキャパシタの各々が、可変キャパシタ、抵抗器と直列に結合されたキャパシタ、抵抗器と並列に結合されたキャパシタ、インダクタと直列に結合されたキャパシタ、インダクタと並列に結合されたキャパシタのいずれかを備える、請求項1に記載のVCO。
前記少なくとも同調要素が、2つの入力と1つの出力とを備える、インダクタ、キャパシタ、抵抗器、およびトランスフォーマのいずれかを含む、請求項1に記載のVCO。
前記第1のキャパシタ、前記第2のキャパシタおよび前記第3のキャパシタの各々が、可変キャパシタ、抵抗器と直列に結合されたキャパシタ、抵抗器と並列に結合されたキャパシタ、インダクタと直列に結合されたキャパシタ、インダクタと並列に結合されたキャパシタのいずれかを備える、請求項4に記載の差動VCO。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】[0012]本発明による、電圧制御発振器内で利用される能動デバイスの概略図である。
【
図1B】[0013]
図1Aに示された能動デバイスのブロック図である。
【
図1C】[0014]本発明による、電圧制御発振器内で利用される差動能動デバイスの概略図である。
【
図1D】[0015]本発明による、電圧制御発振器内で利用される容量性同調要素を含む差動能動デバイスの概略図である。
【
図1E】[0016]
図1Dに示された差動能動デバイスのブロック図である。
【
図2】[0017]
図2Aは、本発明による、同調ブロックの第1の実施形態である。[0018]
図28は、本発明による、同調ブロックの第2の実施形態である。[0019]
図2Cは、本発明による、同調ブロックの第3の実施形態である。
【
図3】[0020]
図3Aは、本発明による、共通ゲート増幅器のブロック図である。[0021]
図38は、本発明による、組合せ共通ゲートおよび共通ソース増幅器のブロック図である。
【
図4A】[0022]本発明による、差動共通ゲート増幅器の第1の実施形態のブロック図である。
【
図4B】[0023]本発明による、差動共通ゲート増幅器の第2の実施形態のブロック図である。
【
図4C】[0024]本発明による、差動組合せ共通ゲートおよび共通ソース増幅器の実施形態のブロック図である。
【
図4D】[0025]本発明による、シングルエンド電圧制御発振器(VCO)の実施形態のブロック図である。
【
図4E】[0026]本発明による、共通ゲート、共通ソースの形態で配置された差動VCOの実施形態のブロック図である。
【
図4F】[0027]本発明による、CG−CSのカスケードVCOの実施形態のブロック図である。
【
図4G】[0028]本発明による、共通ゲートの形態で配置された差動VCOの実施形態のブロック図である。
【
図4H】[0029]本発明による、CGのカスケードVCOの実施形態のブロック図である。
【
図4I】[0030]CGおよびCG−CS組合せのカスケードVCOの実施形態のブロック図である。
【
図5】[0031]本発明による、結合された誘導性差動同調ブロックに結合された2つの差動共通ゲート能動デバイスの図である。
【
図6】[0032]本発明による、結合された誘導性差動同調ブロックに結合された3つの共通ゲート差動能動デバイスの図である。
【
図7】[0033]本発明による、誘導性差動同調ブロックに結合された4つの差動共通ゲート能動デバイスの図である。
【
図8】[0034]本発明による、VCOにおけるループの前にドレイン電流が追加されるところを示す図である。
【
図9】[0035]本発明による、VCOにおけるループの後にドレイン電流が追加されるところを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0036]本発明は、一般にワイヤレスデバイスに関し、より詳細には、そのようなデバイスにおいて利用される電圧制御発振器に関する。以下の説明は、当業者が本発明を製作および使用することを可能にするために提示され、特許出願およびそれの要件のコンテキストにおいて与えられる。好ましい実施形態への様々な変更および本明細書で説明される一般原理および特徴は、当業者には容易に明らかであろう。したがって、本発明は、示される実施形態に限定されるものではなく、本明細書で説明される原理および特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0014】
[0037]
図1Aは、本発明による、電圧制御発振器内で利用される能動デバイス100の概略図である。能動デバイスおよび増幅器回路内での能動デバイスの使用は、本出願の譲受人によって所有される、2015年6月19日出願のACTIVE DEVICE WHICH HAS A HIGH BREAKDOWN VOLTAGE,IS MEMORY−LESS,TRAPS EVEN HARMONIC SIGNALS AND CIRCUITS USED THEREWITH(高い破壊電圧を有し、メモリレスであり、偶数高調波信号を捕捉する能動デバイスと、それとともに使用される回路)という名称の同時係属中の米国出願において詳細に説明されている。能動デバイス100は、ゲート(gn)とドレイン(dn)とバルク(bn)とを含むn形トランジスタ102およびゲート(gp)とドレイン(dp)とバルク(bp)とを含むp形トランジスタ104を含む。n形トランジスタ102とp形トランジスタ104とは(1つまたは複数の)共通ソースを共有する。能動デバイス100は、gnとgpとの間に結合された第1のキャパシタ106と、dnとdpとの間に結合された第2のキャパシタ108と、bnとbpとの間に結合された第3のキャパシタ110とを含む。能動デバイス100は、AB級増幅器などのいくつかの増幅器とともに利用されるとき、4つの端末(ゲート、ドレイン、バルクおよびソース)による高い破壊電圧を有し、メモリレスであり、偶数高調波信号を捕捉する。
【0015】
[0038]
図1Bは、
図1Aに示された能動デバイス100のブロック図である。n形トランジスタ102は、NPNバイポーラ、またはGaAsからの任意の他の能動要素であり得る。p形トランジスタ104は、PNPバイポーラ、またはGaAsからの任意の他の能動相補であり得る。n形トランジスタ102は、カスケードNMOS回路によってさらに保護され得る。p形トランジスタ104は、カスケードPMOS回路によってさらに保護され得るキャパシタ106は可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。キャパシタ106はさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。キャパシタ108は可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。キャパシタ108はさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。キャパシタ110は可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。キャパシタ110はさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。
【0016】
[0039]より多くのキャパシタが、dnからgnまでに、dnからgpまでに、dpからgpまでに、dpからgnまでに結合され得る(寄生または非寄生)。これらのキャパシタは可変であり、およびあるいは、インダクタ、抵抗器、トランスフォーマなどの直列受動または能動要素を有することがある。ノードgpは、バイアスネットワークに接続することができる。このバイアスネットワークは、抵抗器、キャパシタ、インダクタ、トランスフォーマ、およびそれらの任意の組合せなど、任意の受動を含むことができる。バイアスは、任意の能動要素をも含むことができる。
【0017】
[0040]n形およびp形の両方またはいずれか一方のためにカスケードトランジスタを使用する場合、キャパシタ110と同様にカスケードn形のドレインをカスケードp形のドレインに接続するために、追加のキャパシタが必要とされ得る。また、カスケードn形のバルクをカスケードp形のバルクに結合するキャパシタは、キャパシタ108と同様であり得る。さらに、キャパシタが、キャパシタ106と同様に、カスケードn形のゲートからカスケードp形のゲートまでに接続され得る。
【0018】
[0041]
図1Cは、本発明による、電圧制御発振器内で利用される差動能動デバイス150の概略図である。差動能動デバイス150は、差動様式で結合された第1の能動デバイス100および第2の能動デバイス100を含む。差動能動デバイスは、それぞれのトランジスタ102およびトランジスタ104のバルクからソースまでに結合された、両方の能動デバイス100中のキャパシタ190およびキャパシタ192を含む。キャパシタ190および192は、共通ゲート能動デバイス150の高い周波数における線形性、安定性および自己利得を改善する。n形デバイスの共通ゲートをp形デバイスの共通ゲートに接続するキャパシタ106は、VCOプリングおよびメモリ効果に関係する問題を改善するためであるように、電源、接地および(AB級、B級、C級...モードを入力するVCOまたは増幅器によって)自己生成された偶数高調波からコモンモード信号を捕捉することができる。
【0019】
[0042]n形デバイスのバルクをp形デバイスのバルクに接続するキャパシタ108は、VCOまたは増幅器のAB級、B級、C級...アクションによって生成された偶数高調波のための経路を与える。また、バルクノードに対して電源または接地雑音からのフィルタ処理を行い、VCOプリングまたはメモリ効果に関係する問題を改善する。
【0020】
[0043]
図1Dは、本発明による、電圧制御発振器内で利用される容量性同調要素194a、194bおよび196を含む差動能動デバイス151の概略図である。差動能動デバイス151は、
図1Cの差動能動デバイスと同様に含む。同調要素194aおよび194bは、能動デバイス100のドレイン間に結合され、デバイス151の粗同調調整を行う。同調要素196は、能動デバイス100のソース間に結合され、デバイス151の微同調調整を行う。同調要素194a、194bおよび196は、デバイス151の(図示されないが、場合によっては明らかである、寄生キャパシタンスを含む)実効キャパシタンスを変化させるために利用される。これは、VCO構造全体の中心周波数を変更することができる。同調要素194aは可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。同調要素194aはさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。同調要素194bは可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。同調要素194bはさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。キャパシタ110は可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。キャパシタ110はさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。
【0021】
[0044]
図1Eは、
図1Dに示された差動能動デバイスのブロック図である。
図1Aと同様に、能動デバイスの各々では、n形トランジスタ102は、NPNバイポーラ、またはGaAsからの任意の他の能動要素であり得る。p形トランジスタ104は、PNPバイポーラ、またはGaAsからの任意の他の能動相補であり得る。n形トランジスタ102は、カスケードNMOSまたはNPN回路によってさらに保護され得る。p形トランジスタ104は、カスケードPMOSまたはPNP回路によってさらに保護され得る。キャパシタ106は可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。キャパシタ106はさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。キャパシタ108は可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。キャパシタ108はさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。キャパシタ110は可変キャパシタであり得、それは、直列抵抗器およびまたは直列インダクタを有することができ、すべてが可変である。キャパシタ110はさらに、任意の直列要素をもつN個のキャパシタに分割され得る。
【0022】
[0045]より多くのキャパシタが、dnからgnまでに、dnからgpまでに、dpからgpまでに、dpからgnまでに結合され得る(寄生または非寄生)。これらのキャパシタは可変であり、およびあるいは、インダクタ、抵抗器、トランスフォーマなどの直列受動または能動要素を有することがある。ノードgpは、バイアスネットワークに接続することができる。このバイアスネットワークは、抵抗器、キャパシタ、インダクタ、トランスフォーマ、およびそれらの任意の組合せなど、任意の受動を含むことができる。バイアスは、任意の能動要素をも含むことができる。
【0023】
[0046]n形およびp形の両方またはいずれか一方のためにカスケードトランジスタを使用する場合、キャパシタ110と同様にカスケードn形のドレインをカスケードp形のドレインに接続するために、追加のキャパシタが必要とされ得る。また、カスケードn形のバルクをカスケードp形のバルクに結合するキャパシタは、キャパシタ108と同様であり得る。さらに、キャパシタが、キャパシタ106と同様に、カスケードn形のゲートからカスケードp形のゲートまでに接続され得る。
【0024】
[0047]
図1A中の能動デバイス100あるいは
図1Cおよび
図1Dの差動能動デバイス150または差動能動デバイス151がそれぞれ、AB級またはB級またはC級またはD級あるいはA級を除く任意の他の級で駆動される場合、能動デバイス151は、dnノードおよびdpノードを通って流れる偶数および奇数高調波出力電流を生成する。能動デバイス151は、主要な信号または第3高調波などの奇数高調波の場合、ノードdnおよびノードdpにおいて同様の方向の電流フローを生成することによって、偶数高調波と奇数高調波とを区別することができる。しかしながら、能動デバイス100は、第2、第4、第5などの偶数高調波の場合、ノードdnおよびノードdpにおいて反対方向の電流を生成することになる。また、キャパシタ110、108および106によって生じるフィルタ処理アクションが、dnノードおよびdpノードを通って流れる偶数高調波の大きさに影響を及ぼすことになる。
【0025】
[0048]
図2Aは、本発明による、同調ブロック200の第1の実施形態である。シングルエンド同調ブロック200は、2つの入力、dnおよびdpと、1つの出力、sと、電圧供給(vdd)と、接地(gnd)とを含む。電流の形態での入力信号が、それぞれl_in_nおよびl_in_pとして、ノードdnおよびノードdpに与えられ得る。いずれかに限定されないが、受動的な、インダクタ、キャパシタ、抵抗器およびトランスフォーマのすべてまたは数個の組合せを含むことができる同調ブロック200は、以下の条件、すなわちl_s>l_in_n+l_in_pである場合、l_in_nおよびl_in_pを受信し、ノードSにおける出力電流、l_sを与える機能を有する。同調ブロック200は、電力にかかわらず線形出力信号を与えるために利用される。同調ブロック200と能動デバイス100の組合せが、共通ゲート増幅器を形成する。
【0026】
[0049]
図3Aは、本発明による、シングルエンド共通ゲート増幅器のブロック図である。共通ゲート増幅器は、同調ブロック200に結合された能動デバイス100を備える。この実施形態では、同調ブロック200からの電流l_sが、能動デバイス100のソース接続、Sに与えられる。デバイス100の共通ゲートアクションにより、電流l_sは、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_nとしてdnに向けられ、他の部分は出力電流l_out_pとしてdpに向けられる。能動デバイス100のゲートgnおよびゲートgpは、バイアスラインに結合される。(信号が、gnおよびgpに印加されない)。バルクノードbnおよびバルクノードbpも、それらのそれぞれのバイアスラインに結合される。
【0027】
[0050]能動デバイス100がAB級、B級、C級、D級およびF級モード下で動作している場合、他の偶数および奇数高調波電流が、能動デバイス100の内部に生じる。これらの電流は、dnおよびdpのほうへ向けられる。AM(振幅変調された)電流および第2高調波などの偶数高調波の場合、dnを通る電流フローの方向とdpを通る電流フローの方向は、反対である。しかしながら、主要な信号電流および第3高調波など、奇数高調波の場合、dnを通る出力電流の方向とdpを通る出力電流の方向は、同じである。
【0028】
[0051]
図28は、本発明による、同調ブロック200’の第2の実施形態である。シングルエンド同調ブロック200’は、2つの入力、dnおよびdpと、3つの出力、s、gnおよびgpとを含む。シングルエンド同調ブロック200’は、電源(vdd)と、接地(gnd)とを有する。電流の形態での入力信号が、l_in_nとl_in_pとをそれぞれ用いてノードdnとノードdpとに挿入される。いずれかに限定されないが、受動的な、インダクタ、キャパシタ、抵抗器およびトランスフォーマのすべてまたは数個の組合せを含むことができる同調ブロック200’は、以下の条件、すなわち、l_s>l_in_n+l_in_pである場合、l_in_nおよびl_in_pを受信し、ノードSにおける出力電流、l_sを与える機能を有する。出力gpおよびgnは、能動デバイス100のgnノードおよびgpノードを駆動することになる電圧である。
図38に示されているように、同調ブロック200’を能動デバイス100と組み合わせることが、共通ゲート/共通ソース増幅器アクションを形成する。
【0029】
[0052]さらに、同調ブロック200’は、ゲート情報gnおよびgpのみを送り、Sノードにおける情報を送らないことがある。この場合、Sノードは、接地されるか、あるいは抵抗器、キャパシタ、インダクタ、トランスフォーマなどの受動デバイス、または能動デバイス、またはすべてに結合され得る。同調ブロック200’と能動デバイス100との組合せは、この特定の場合に、共通ソース増幅器を形成する。
【0030】
[0053]
図38は、本発明による、シングルエンド形式での組合せ共通ゲートおよび共通ソース増幅器のブロック図である。共通ゲートおよび共通ソース増幅器は、同調ブロック200’に結合された能動デバイス100を備える。この実施形態では、同調ブロック200’からの電流l_sは、能動デバイス100のソース接続、Sに与えられる。ノードsに入る電流のためのデバイスの共通ゲートアクションにより、電流l_sは、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_nとしてdnに向けられ、他の部分は出力電流l_out_pとしてdpに向けられる。能動デバイス100のゲートgnおよびゲートgpは、バイアスラインに結合され、ならびに同調ブロックの出力ノードgnおよびgpによって駆動される。バルクノードbnおよびバルクノードbpも、それらのそれぞれのバイアスラインに結合される。ノードgnおよびノードgpはさらに、主要な信号から絶縁されるそれらのそれぞれのバイアスに接続され得る。
【0031】
[0054]
図4Aは、本発明による、差動共通ゲート増幅器400の第1の実施形態のブロック図である。増幅器400は、第1の能動デバイス151および第2の能動デバイス151に結合された差動同調ブロック200を備える。差動同調ブロック200は、4つの入力、dn_in+、dp_in+およびdn_in−、dp_in−と、2つの出力、s S+およびs−とを備える。電源(vdd)および接地(gnd)が与えられる。電流の形態での入力信号が、l_in_n+、l_in_p−およびl_in_n−およびl_in_p−として、それぞれノードdn_in+、ノードdp_in+およびノードdn_in−、ノードdp_in−に挿入される。いずれかに限定されないが、受動的な、インダクタ、キャパシタ、抵抗器およびトランスフォーマのすべてまたは数個の組合せを含むことができる同調ブロック200は、以下の条件、すなわちl_s+>(l_in_n+)+(l_in_p+)およびl_s−>(l_in_n−)+(l_in_p−)である場合、l_in_n+、l_in_p+およびl_in_n−、l_in_p−を受信し、それらをそれぞれ、ノードS+およびノードS−における出力電流l_s+およびl_s−として処理する機能を有する。
【0032】
[0055]この実施形態では、同調ブロック200からの電流l_sが、能動デバイス+151のソース接続、Sに与えられる。デバイス151+の共通ゲートアクションにより、電流l_sは、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_nとしてdnに向けられ、他の部分は出力電流l_out_pとしてdpに向けられる。能動デバイスのゲートgnおよびゲートgpは、バイアスラインに結合される。(信号が、gnおよびgpに印加されない)。バルクノードbnおよびバルクノードbpも、それらのそれぞれのバイアスラインに結合される。
【0033】
[0056]同様に、この実施形態では、同調ブロック200からの電流l_sが、能動デバイス151−のソース接続、Sに与えられる。デバイス151−の共通ゲートアクションにより、電流l_sは、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_nとしてdnに向けられ、他の部分は出力電流l_out_pとしてdpに向けられる。能動デバイスのゲートgnおよびゲートgpは、バイアスラインに結合される。(信号が、gnおよびgpに印加されない)。バルクノードbnおよびバルクノードbpも、それらのそれぞれのバイアスラインに結合される。
【0034】
[0057]任意の数のキャパシタまたは可変キャパシタが、同調ブロック200の入力の+ノードと−ノードとの間に結合され得る。同様に、任意の数のキャパシタまたは可変キャパシタが、能動デバイス+151および能動デバイス−151の入力および出力までの入力、出力、ゲート、バルクの+ノードと−ノードとの間に接続することができる。たとえば、相互キャパシタまたは可変キャパシタが、dn+とdn−との間、dp+とdp−との間、dn−とdp+との間、dn+とdp−との間、およびまたはそれらの任意の組合せに結合され得る。また、これらのキャパシタまたは可変キャパシタは、本発明に影響を及ぼさずまたは本発明を改変しない、直列抵抗器または直列インダクタンスまたは並列抵抗器または並列インダクタを含むことができる。
【0035】
[0058]
図48は、本発明による、差動共通ゲート増幅器の第2の実施形態のブロック図である。増幅器400は、第1の能動デバイス151および第2の能動デバイス151に結合された差動同調ブロック200を備える。差動同調ブロック200は、4つの入力、dn_in+、dp_in+およびdn_in−、dp_in−と、2つの出力、s S+およびs−とを備える。電源(vdd)および接地(gnd)が与えられる。電流の形態での入力信号が、l_in_n+、l_in_p−およびl_in_n−およびl_in_p−として、それぞれノードdn_in+、ノードdp_in+およびノードdn_in−、ノードdp_in−に挿入される。左側にある電源vdd、および右側にgnd。いずれかに限定されないが、受動的な、インダクタ、キャパシタ、抵抗器およびトランスフォーマのすべてまたは数個の組合せを含むことができる同調ブロック200は、以下の条件、すなわちl_s+>(l_in_n+)+(l_in_p+)およびl_s−>(l_in_n−)+(l_in_p−)である場合、l_in_n+、l_in_p+およびl_in_n−、l_in_p−を受信し、それらをそれぞれ、ノードS+およびノードS−における出力電流l_s+およびl_s−として処理する機能を有する。
【0036】
[0059]この実施形態では、同調ブロック200からの電流l_sが、能動デバイス+151のソース接続、Sに与えられる。デバイス151+の共通ゲートアクションにより、電流l_sは、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_nとしてdnに向けられ、他の部分は出力電流l_out_pとしてdpに向けられる。能動デバイスのゲートgnおよびゲートgpは、+側と−側との間に仮想接地を形成するバイアスラインに結合される(信号差動信号が、gnおよびgpに印加されない)。バルクノードbnおよびバルクノードbpも、それらのそれぞれのバイアスラインに結合される。
【0037】
[0060]同様に、この実施形態では、同調ブロック200からの電流l_sが、能動デバイス151−のソース接続、Sに与えられる。デバイス151−の共通ゲートアクションにより、電流l_sは、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_nとしてdnに向けられ、他の部分は出力電流l_out_pとしてdpに向けられるゲートgn−は、仮想接地を形成するためにゲートgn+に結合され、それらは共通バイアス電圧、vbias_nを共有する。同様に、gp−とgp+とは、仮想接地を形成するために互いに結合され、それらは共通バイアス電圧、bias_pを共有する。バルクノードbn−およびバルクノードbp−も、それらのそれぞれのバイアスラインに結合される。
【0038】
[0061]任意の数のキャパシタまたは可変キャパシタが、同調ブロック200の入力および出力の+ノードと−ノードとの間に結合され得る。同様に、任意の数のキャパシタまたは可変キャパシタが、能動デバイス+151および能動デバイス−151の入力および出力、ゲート、バルクおよびソースの+ノードと−ノードとの間に接続することができる。たとえば、相互キャパシタまたは可変キャパシタが、dn+とdn−との間、dp+とdp−との間、dn−とdp+との間、dn+とdp−との間、またはそれらの任意の組合せに結合され得る。また、これらのキャパシタまたは可変キャパシタは、本発明に影響を及ぼさずまたは本発明を改変しない、直列抵抗器または直列インダクタンスまたは並列抵抗器または並列インダクタを含むことができる。
【0039】
[0062]
図4Cは、本発明による、差動組合せ共通ゲートおよび共通ソース増幅器の実施形態のブロック図である。増幅器400は、第1の能動デバイス151および第2の能動デバイス151に結合された差動同調ブロック200を備える。差動同調ブロック200は、4つの入力、n+、p+およびn−、d−と、6つの出力、S+、s−、gn+、gn−、gp+、gp−とを備える。また、ノードdn+、dn−、dp+およびdp−に給電している能動デバイスの必要とされるバイアシングのために、電源vddおよびgndが与えられる。
【0040】
[0063]入力信号が電流の形態であり、l_in_n+、l_in_p−およびl_in_n−およびl_in_p−として、それぞれノードn+、ノードp+およびノードn−、ノードp−に与えられる。いずれかに限定されないが、インダクタ、キャパシタ、抵抗器およびトランスフォーマなどの受動デバイスのすべてまたはいくつかの組合せを含むことができる同調ブロック200は、以下の条件、すなわちl_s+>(l_in_n+)+(l_in_p+)およびl_s−>(l_in_n−)+(l_in_p−)である場合、l_in_n+、l_in_p+およびl_in_n−、l_in_p−を受信し、それらをそれぞれ、ノードS+およびノードS−における出力電流l_s+およびl_s−として処理する機能を有する。
【0041】
[0064]同調ブロック200の他の4つの出力ノードは、差動共通ゲート−共通ソース増幅器を形成するために、それぞれ、能動デバイス+151および能動デバイス−151の正のn形およびp形ゲートおよび負のn形およびp形ゲートに接続する。
【0042】
[0065]電流l_s+が、能動デバイス+151ソース接続、Sに与えられる。このデバイスの共通ゲートアクションにより、電流l_s+は、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_n+としてdn+に向けられ、他の部分は出力電流l_out_p+としてdp+に向けられる。能動デバイス151のゲートgn+およびゲートgp−は、バイアスラインに結合される。(信号が、gn+およびgp+に印加されない)。バルクノードbn+およびバルクノードbp+も、それらのそれぞれのバイアスラインに結合される。
【0043】
[0066]同様に、電流l_s−が、能動デバイス−151のソース接続、Sに入っている。能動デバイス−151の共通ゲートアクションにより、電流l_s−は、分かれることになり、それの部分は出力電流l_out_n−としてdn−に向けられ、他の部分は出力電流l_out_p−としてdp−に向けられる。
【0044】
[0067]任意の数のキャパシタまたは可変キャパシタが、同調ブロック200の入力および出力、ゲートおよびバルクおよびソースの+ノードと−ノードとの間に結合され得る。同様に、任意の数のキャパシタまたは可変キャパシタは、能動デバイス+151および能動デバイス−151の入力および出力の+ノードと−ノードとの間に接続することができる。たとえば、相互キャパシタまたは可変キャパシタは、dn+とdn−との間、dp+とdp−との間、dn−とdp+との間、dn+とdp−との間およびそれらの任意の組合せで接続することができる。また、これらのキャパシタまたは可変キャパシタは、本発明に影響を及ぼさずまたは本発明を改変しない、直列抵抗器または直列インダクタンスまたは並列抵抗器または並列インダクタを含むことができる。
【0045】
[0068]
図40は、本発明による、シングルエンド電圧制御発振器(VCO)400の実施形態のブロック図である。図示のように、能動デバイス100は、ソースを介して直接、およびドレインを介してフィードバック関係で同調ブロック200に結合される。
【0046】
[0069]
図4Eは、本発明による、差動VCO400’の実施形態のブロック図である。図示のように、能動デバイス151は、ソースおよびゲートを介して直接、およびドレインを介してフィードバック関係で同調ブロック200に結合される。
【0047】
[0070]
図4Fは、本発明による、カスケードVCO400”の実施形態のブロック図である。
図4Fは、共通ソース同調および能動デバイスのカスケードを示す。しかしながら、本発明による、共通ゲートまたは共通ゲート、共通ソースまたはさらに共通ソースの混合および整合が、実装され得る。
【0048】
[0071]
図4Gは、本発明による、差動VCO410の実施形態のブロック図である。図示のように、能動デバイス151は、ソースを介して直接、およびドレインを介してフィードバック関係で同調ブロック200に結合される。有効なループフィードバックは、発振を保証するために正符号を有する。
【0049】
[0072]
図4Hは、本発明による、カスケードVCO410’の実施形態のブロック図である。
図4Hは、共通ゲート同調および能動デバイスのカスケードを示す。しかしながら、本発明による、共通ゲートまたは共通ゲート、共通ソースまたはさらに共通ソースの混合および整合が、実装され得る。点線は、これらのブロックのうちの多くが存在し得ることを意味する。
【0050】
[0073]
図4Iは、本発明による、カスケードVCO420の実施形態のブロック図である。
図4Iは、共通ゲート同調および能動デバイスを用いた、共通ゲート同調および能動デバイスのカスケードを示す。点線は、共通ゲート能動および同調デバイス、または共通ゲート、共通ソース能動および同調デバイスの多くの組合せがあり得ることを意味する。
【0051】
[0074]
図5は、本発明による、VCO500を形成するために誘導性同調ブロックに結合された2つの差動能動デバイスの図である。
図5は、共通ゲート増幅器と組み合わせて受動インダクタンスを使用して、1よりも大きく、2の利得に近づく利得をもつ正のフィードバックループをどのように達成すべきかを示す。インダクタのクラスタ200が互いに結合される。これは、ソース電流が、同調ブロック機能を用いて指定された各ドレイン電流よりも多いという条件を満たす。図示されていないが、
図5の場合、同極性ソースは一緒に接続することができ、ならびに同極性dnまたはdpは、機能を改変することなしに、互いに接続することができる。たとえば、各能動デバイス151のS+は一緒に接続することができる。または、各能動デバイスのS−は一緒に接続することができる。
【0052】
[0075]
図6は、本発明による、VCO600を形成するために誘導性同調ブロックに結合された3つの差動能動デバイスの図である。
図6は、共通ゲート増幅器と組み合わせて受動インダクタンスを使用して、1よりも大きく、3の利得に近づく利得をもつ正のフィードバックループをどのように達成すべきかを示す。インダクタのクラスタ200が互いに結合される。これは、ソース電流が、同調ブロック機能を用いて指定された各ドレイン電流よりも多いという条件を満たす。図示されていないが、
図6の場合、同極性ソースは一緒に接続することができ、ならびに同極性dnまたはdpは、機能を改変することなしに、互いに接続することができる。たとえば、各能動デバイス151のS+は、一緒に接続することができる。または、各能動デバイスのS−は一緒に接続することができる。
【0053】
[0076]
図7は、本発明による、誘導性同調ブロックに結合された4つの差動能動デバイスの図である。
図7は、利得は、この正のフィードバックによって、1よりも多く、4の利得に近づく利得であり得ることを示す。点線楕円内のグループ化されたすべてのインダクタが、互いに結合される。各能動デバイスの同極性ソースノードは、本発明を改変することなしに、一緒に接続され得る。また、各能動デバイスの同極性dnノードとdpノードとは、本発明を改変することなしに、一緒に接続され得る。
【0054】
[0077]
図8は、本発明による、VCO800におけるループの前に2つの能動デバイスのドレイン電流が追加されるところを示す図である。そのように行う際に、2つデバイスのドレイン電流が最初に追加され、ドレインは、正のフィードバック様式でソースに結合される。同様に、各差動能動デバイスから他の差動能動デバイスへのすべてのまたは数個の同様の極性ソースノードが、本発明を改変することなしに、一緒に接続することができる。
【0055】
[0078]
図9は、本発明による、VCO900におけるループの前にドレイン電流が追加されるところを示す図である。そのように行う際に、ドレイン電流が最初に追加され、3つのドレインは、正のフィードバック様式でソースに結合される。同様に、各差動能動デバイスから他の差動能動デバイスまでのすべてのまたは数個の同様の極性ソースノードが、本発明を改変することなしに、一緒に接続することができる。
【0056】
[0079]本発明によるシステムおよび方法が、電圧制御発振器(VCO)適用例について、増加された利得と正のフィードバックとを取得するためにトランスフォーマと組み合わせられ得る増幅器回路を与える。得られたデバイスは、バッファまたはメモリを必要とせず、したがって、従来のVCOよりもサイズが小さく、より少ない電力を使用する。
【0057】
[0080]本発明は、図示された実施形態に従って説明されたが、当業者は、実施形態に対する変形態があり得、それらの変形態は本発明の趣旨および範囲内にあることを容易に認識されよう。したがって、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多くの変更が当業者によって行われ得る。