(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
被写体を撮影する撮影部を備えた複数の情報処理装置と、当該情報処理装置で撮影された画像データを管理する画像共有サーバと、が通信可能なように接続された情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
被写体を撮影することで得られた画像データと自身の移動に関する位置情報とを含む撮影情報を前記画像共有サーバへ送信する第1の送信手段と、
地図データに対する操作の軌跡に対応する位置情報に基づき移動した前記情報処理装置で撮影された画像データを要求する要求情報を前記画像共有サーバへ送信する第2の送信手段と、
前記画像共有サーバの第3の送信手段によって送信された画像データを表示する表示手段と、
を備え、
前記画像共有サーバは、
前記第1の送信手段によって送信された撮影情報を記憶部へ記憶する記憶手段と、
前記第2の送信手段によって送信された要求情報及び前記記憶手段によって記憶部に記憶された位置情報に基づいて、前記記憶部から前記撮影情報の画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した画像データを前記情報処理装置へ送信する第3の送信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理システム。
前記第2の送信手段は、前記地図データに対する操作の軌跡に対応する向きに基づき移動した前記情報処理装置で撮影された画像データを要求するための要求情報を前記画像共有サーバへ送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
前記第2の送信手段は、前記地図データに対する操作の軌跡に対応する向き、あるいは、当該操作の軌跡に対応する向きとは逆の向きに基づき移動した前記情報処理装置で撮影された画像データを要求するための要求情報を前記画像共有サーバへ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
前記操作受付手段は、前記地図データに対する操作の軌跡に対応する向き、あるいは、当該操作の軌跡に対応する向きとは逆の向きに基づき移動した前記情報処理装置で撮影された画像データの要求にかかる操作を受付けることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
前記第2の送信手段は、前記地図データに対する操作により指定された範囲に基づき移動した前記情報処理装置で撮影された画像データを要求するための要求情報を前記画像共有サーバへ送信することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理システム。
被写体を撮影する撮影部を備えた複数の情報処理装置と、当該情報処理装置で撮影された画像データを管理する画像共有サーバと、が通信可能なように接続された情報処理システムの制御方法であって、
前記情報処理装置は、
被写体を撮影することで得られた画像データと自身の移動に関する位置情報とを含む撮影情報を前記画像共有サーバへ送信する第1の送信ステップと、
地図データに対する操作の軌跡に対応する位置情報に基づき移動した前記情報処理装置で撮影された画像データを要求する要求情報を前記画像共有サーバへ送信する第2の送信ステップと、
前記画像共有サーバの第3の送信ステップによって送信された画像データを受信する第3の受信ステップと、
前記第3の受信ステップによって受信した画像データを表示部へ表示する表示ステップと、
を実行し、
前記画像共有サーバは、
前記第1の送信ステップによって送信された撮影情報を記憶部へ記憶する記憶ステップと、
前記第2の送信ステップによって送信された要求情報及び前記記憶ステップによって記憶部へ記憶された位置情報に基づいて、前記記憶部から前記撮影情報の画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得した画像データを前記情報処理装置へ送信する第3の送信ステップと、
を実行することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
被写体を撮影する撮影部を備えた複数の情報処理装置と、当該情報処理装置で撮影された画像データを管理する画像共有サーバと、が通信可能なように接続された情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置を、
被写体を撮影することで得られた画像データと自身の移動に関する位置情報とを含む撮影情報を前記画像共有サーバへ送信する第1の送信手段と、
地図データに対する操作の軌跡に対応する位置情報に基づき移動した前記情報処理装置で撮影された画像データを要求する要求情報を前記画像共有サーバへ送信する第2の送信手段と、
前記画像共有サーバの第3の送信手段によって送信された画像データを受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段によって受信した画像データを表示する表示手段と、
して機能させ、
前記画像共有サーバを、
前記第1の送信手段によって送信された撮影情報を記憶部へ記憶する記憶手段と、
前記第2の送信手段によって送信された要求情報及び前記記憶手段によって記憶部に記憶された位置情報に基づいて、前記記憶部から前記撮影情報の画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した画像データを前記情報処理装置へ送信する第3の送信手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
【0015】
情報処理システム100は、ドライブレコーダーを備えた画像記録装置101、撮影した画像データを表示するための画像表示装置102、及びドライブレコーダーで撮影された画像データを記憶管理する画像共有サーバ103を含んで構成されており、各装置は、有線または無線のネットワークを介して接続され、更に、画像記録装置101に関しては、車両などに備えられた装置である。
【0016】
画像記録装置101は、画像データの共有にあたり、自身に備えたドライブレコーダーで撮影して得られた画像データを蓄積しており、適宜、蓄積した画像データを画像共有サーバ103へ送信している。
【0017】
画像記録装置101は、画像記録装置101の全般の動作を制御する制御部104と、無線などのネットワークを介して、画像共有サーバ103へ画像データやGPS情報が出力されたGPSログファイルを送信する通信部105と、を備えている。
【0018】
画像記録装置101は、GPS受信機及び加速度センサを含む位置検出部106を備えており、位置検出部106は、各GPS衛生の信号を受信し、信号内に含まれるメッセージを解読し、その解読した内容を用いて各GPS衛星の正確な位置を求め、さらに、その衛星位置に基づいて自身の車両の位置を計算する
【0019】
またGPS衛星からの信号には、GPS衛星に搭載された原子時計からの時刻データ情報が含まれているのでこれを保持する。
【0020】
また、位置検出部106の加速度センサは、自身の車両の走行方向および速度を検出するために用いられ、取得した位置情報および時刻情報は、GPSログファイルとして、外部メモリへ出力する。GPS受信機及び加速度センサは、ドライブレコーダーに内蔵されたものを使用するとしても良い。
【0021】
画像記録装置101は、ユーザが各種操作を行うための操作画面を表示する表示部107を備えており、また、画像データ及びGPSログファイルを保存する外部メモリ108を備えている。
【0022】
画像記録装置101は、ドライブレコーダー109、及びカメラ110を備えており、ドライブレコーダー109は、車両の走行中にカメラ110で撮影して得られた画像データを外部メモリ108へ保存する。
【0023】
つまり、画像記録装置101は、車両の走行情報を記録する機能を備え、この走行情報記録機能は、車両が走行中、一定の周期および交差点などの地図上のポイント通過時に、時刻情報、位置検出部106で取得した位置情報を元に算出した現在位置、走行方向、及び画像データの記録位置をGPSログファイルとして外部メモリ108へ記録する。
【0024】
尚、本発明の実施形態では、画像データについては、基本的に、動画に関するデータを用いて説明を行う。
【0025】
画像表示装置102は、画像データの共有を所望する側の装置であり、画像表示装置102の全般の動作を制御する制御部111と、有線または無線ネットワークを用いて画像共有サーバ103との通信を行う通信部112と、を備えている。
【0026】
また、画像表示装置102は、アプリケーションと連携して地図表示のための情報の入力を受け付ける地図データ入力部113と、画像共有サーバ103からダウンロードした画像データ等や地図データ入力部113において入力を受け付けた地図を表示する表示部114とを備えている。
【0027】
さらに、画像表示装置102は、画像共有サーバ103からダウンロードした画像データおよびGPSログファイル等を保存する記憶部115を備えている。
【0028】
画像共有サーバ103は、各車両に備えられた画像記録装置101で記録された画像データを記憶管理する装置であり、画像共有サーバ103の全般の動作を制御する制御部116を備えている。
【0029】
また、画像共有サーバ103は、画像記録装置101から送信された画像データ及びGPSログファイルなどの受信、画像表示装置102からの画像データの表示要求に対して、画像データ及びGPSログファイルなどを送信する通信部117を備えている。
【0030】
さらに、画像共有サーバ103は、画像記録装置101から送信された画像データ及びGPSログファイルなどを記憶する記憶部118、画像表示装置102からの画像データの表示要求に対して、記憶部118に記憶した画像データ及びGPSログファイルなどを検索する検索部119、及び記憶部118に記憶した画像データ及びGPSログファイルなどを表示するための表示部120を備えている。
【0031】
次に、
図2に示すフローチャートを用いて、画像データの共有を求める依頼処理を説明する。
【0032】
ステップS101では、画像表示装置102は、画像共有サーバ103へ画像データの共有を求めるに際して必要となる依頼情報を送信する。
【0033】
この依頼情報は、
図3に示す依頼画面200からユーザによって入力される情報であり、依頼画面200は、画像共有サーバ103へ接続するためのURLを入力するためのURL入力欄201、共有したい画像データを撮影した場所を示す住所、画像データが撮影された時刻を用いて共有したいデータを絞り込む際に入力するための開始時刻及び終了時刻、共有を依頼するユーザを一意に識別するためのユーザIDを含む依頼情報を入力するための依頼情報入力領域202を備えている。
【0034】
更に、依頼情報として、
図4に示すように、依頼画面200の依頼情報として入力した住所から特定される地図データを表示し、ユーザは、表示された地図上で検索対象としたい車両の走行ルートを指でなぞることで、走行ルートを指定することができる。また、当該指定にあたり、走行ルートを指でなぞる際に、終点で長押しすることで走行方向の指定を有効化、あるいは無効化することができる。
【0035】
例えば、事故現場からの逃走した車両の追跡を行いたい場合、ユーザは、事故発生現場から逃走した車両が逃げた方向に向かって指をなぞり、終点を長押しによって方向指定を有効にすると、逃走した車両と同じルートを同じ方向で走行していた前後の車両で撮影された画像データを共有することが可能となる。
【0036】
または、この指定方法の別例として、
図5に示すように、ユーザが、事故現場の証拠映像を共有したい場合、事故発生現場へ事故車両が走行したルートを指でなぞり、長押しによる方向指定を無効にすると、事故車両と同じルートを同じ方向または逆方向に走行していた車両が撮影した画像データが共有できる。
【0037】
あるいは、この指定方法の別例として、
図6に示すように、ユーザが、事故現場から逃走した車両を追跡し、逃走した車両の逃げた方向がわからない場合は、対象範囲を指で囲うことで、対象範囲を走行していた車両で撮影された画像データを共有できる。
【0038】
このような地図データについては、依頼画面200と異なる新たな画面を表示しても良いし、依頼画面200の依頼情報入力領域202の下の位置に表示するような態様をとってもよい。
【0039】
また、このような事故現場を想定した場合、依頼情報入力領域202の開始時刻、終了時刻は、事故現場から逃走した車両の追跡を行いたい場合は、開始時刻は、事故が発生時刻を、終了時刻は、追跡終了時刻を指定し、一方、事故現場の証拠映像を共有したい場合、開始時刻に追跡開始時刻を指定し、終了時刻は、事故発生時刻を指定すればよい。
【0040】
ユーザは、これらのURL及び依頼情報を入力した後、送信ボタン203を押下すると、画像共有サーバ103へ依頼情報を送信する。
【0041】
ステップS102では、画像共有サーバ103は、ステップS101において画像表示装置102から送信された依頼情報を受信し、ステップS103では、画像共有サーバ103は、ステップS102において受信した依頼情報を依頼情報DBへ保存する。
【0042】
図7には、依頼情報DBの構成が示されている。依頼情報DBは、依頼情報を一意に識別するための依頼情報番号、依頼を行ったユーザを一意に識別するための依頼ユーザID、地図データに対して指定した走行ルート及び走行方向を記憶するためのGPS検索式文字列、画像データが撮影された時刻を用いて共有したいデータを絞り込む際に入力するための開始時刻及び終了時刻を備えている。
【0043】
ここで、GPS検索式文字列については、上記の通り、ユーザが地図データに対して指定した走行ルートおよび走行方向は、交差点などの地図データの分岐点ごとに線分を分解したのち、検索時に抽出条件として指定可能な形式に変換し、このGPS検索式文字列としてこれを保持する。例えば、開始位置−終了位置:方向、といったような所定の形式の文字列として保持する。但し、検索時に抽出条件として使用できれば、形式はこの限りではない。
【0044】
本ステップでは、依頼情報番号には、既に記憶された依頼情報番号と異なる一意の番号を発番して記憶し、依頼ユーザIDには、依頼情報に含まれるユーザID、GPS検索式文字列には、依頼情報に含まれる走行ルートおよび走行方向に関する情報を記憶し、開始時刻及び終了時刻には、依頼情報に含まれる開始時刻及び終了時刻を記憶する。
【0045】
ステップS104では、画像共有サーバ103は、依頼情報の登録が完了した旨の通知を画像表示装置102へ送信し、ステップS105では、画像表示装置102は、ステップS104で送信された依頼情報の登録が完了した旨の通知を受信する。
【0046】
ステップS106では、画像表示装置102は、ステップS105において受信した依頼情報の登録が完了した旨の通知を表示する。この表示例を、
図8に示す。そして、登録完了を通知した後、画像共有サーバ103は、FM放送等の無線通信手段を用いて、依頼情報を満たす画像データの検索に係る検索情報を各車両へ発信する。
【0047】
次に、
図9に示すフローチャートを用いて、ドライブレコーダーで得られた画像データを画像共有サーバへアップロードする処理について説明する。
【0048】
ステップS201では、画像記録装置101は、ドライブレコーダー109を起動し、ステップS202では、画像記録装置101は、画像共有サーバ103から発信された検索情報を受信し、ステップS203では、画像記録装置101は、検索情報と自身の外部メモリ108に保存されたGPSログファイルとの一致判定を行い(
図14参照)、ステップS204では、検索情報と一致する場合は、
図10に示す検索結果画面300を表示する。
【0049】
検索結果画面300は、一致するとされた検索情報を表示するための検索情報表示領域301、この検索情報に一致する画像データの送信を承諾する際に押下するための承諾ボタン302、及び検索結果画面300を閉じて、本処理を終了する際に押下するための終了ボタン303を備えている。
【0050】
そして、承諾ボタン302が押下されると、
図11に示すアップロード指示画面400が表示される。このアップロード指示画面400は、この画像記録装置101を所有するユーザのIDなどを表示する提供者情報表示領域401、アップロードの開始を行う際に押下するためのアップロードボタン402を備えている。
【0051】
また、本ステップにおいて、アップロードボタン402が押下されると、ステップS205へ処理を進め、一致しない場合、処理を終了する。
【0052】
ステップS205では、画像記録装置101は、検索情報に一致した場合に、抽出対象となる画像データの該当部分を切り出して編集し、ステップS206では、画像記録装置101は、ステップS205において切り出して編集したことに応じて、当該切り出した部分のGPSログファイルを編集する。
【0053】
ステップS207では、画像記録装置101は、ステップS204における提供者情報、ステップS205及びステップS206において編集した画像データ(撮影開始時刻、終了時刻、サイズ、解像度等の属性情報を含む)およびGPSログファイルを画像共有サーバ103へ撮影情報として送信する。
【0054】
ステップS208では、画像共有サーバ103は、ステップS207において画像記録装置101から送信された撮影情報を受信し、ステップS209では、画像共有サーバ103は、ステップS208において受信した撮影情報を画像管理DB及び画像詳細化管理DBへ記憶する。
【0055】
図12には、画像管理DBの構成が示されており、画像管理DBは、画像データを一意に識別するための画像管理番号、画像データからなるファイルの名称を示す画像ファイル名、GPSログファイルの名称を示すGPSログファイル名、及び画像データをアップロールするユーザを一意に識別するための提供者ユーザIDを含む構成を備える。
【0056】
本ステップでは、画像管理番号には、既に記憶された画像管理番号と異なる一意の番号を発番して記憶し、画像ファイル名、GPSログファイル名、及び提供者ユーザIDには、撮影情報に含まれる提供者情報、画像データからなるファイルの名称およびGPSログファイルの名称を記憶する。
【0057】
図13には、画像詳細管理DBの構成が示されており、画像詳細管理DBは、画像管理DBの画像管理番号と対応して、画像データを一意に識別するための画像管理番号、画像データが撮影された開始時刻、終了時刻、画像データからなるファイルのサイズ、及び解像度などから構成される。
【0058】
本ステップでは、画像管理番号には、画像管理DBで記憶した画像管理番号を記憶し、開始時刻、終了時刻、ファイルサイズ、及び解像度には、この画像管理番号から特定される画像データを撮影して得られた開始時刻、終了時刻、当該画像データからなるファイルのサイズ、及び当該ファイルの解像度を記憶する。
【0059】
ステップS210では、画像共有サーバ103は、撮影情報の登録が完了した旨(アップロードが完了した旨)の通知を画像記録装置101へ送信し、ステップS211では、画像記録装置101は、ステップS210で送信された撮影情報の登録が完了した旨の通知を受信する。
【0060】
ステップS212では、画像記録装置101は、ステップS211において受信した撮影情報の登録が完了した旨の通知を表示する(不図示)。
【0061】
次に、
図14に示すフローチャートを用いて、検索情報とGPSログファイルとの一致判定の処理について説明する。尚、本処理は、画像記録装置101で実行されるものである。
【0062】
ステップS301では、検索情報に含まれる開示時刻と終了時刻との間におけるGPSログファイルを画像管理DB及び画像詳細管理DBから抽出するが、検索情報に含まれる開示時刻と終了時刻との間に、画像詳細管理DBの開始時刻と終了時刻とが含まれる撮影情報である画像管理DBに記憶したGPSログファイル名から特定されるGPSログファイルを取得する。
【0063】
そして、取得したGPSログファイルの数の分だけ、ステップS302からステップS305における処理を行う。
【0064】
ステップS302では、ステップS301において取得したGPSログファイルに対して、検索情報の走行ルートが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合、ステップS303へ処理を進め、一致すると判定しない場合、ループ判定処理を行う。
【0065】
ステップS303では、ステップS301において取得したGPSログファイルのうち、ステップS302において走行ルートが一致したものに対して、検索情報の走行方向の指定があったか否かを判定し、指定があったと判定した場合、ステップS304へ処理を進め、指定があったと判定しない場合、ステップS305へ処理を進める。
【0066】
ステップS304では、ステップS301において取得したGPSログファイルのうち、ステップS302において走行ルートが一致したもので、検索情報の走行方向の指定があったものに対して、検索情報の走行方向が一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合、ステップS305へ処理を進め、一致すると判定しない場合、ループ判定処理を行う。
【0067】
ステップS305では、検索情報を満たすGPSログファイルを検索結果として、保存する。
【0068】
次に、
図15に示すフローチャートを用いて、画像表示装置において、画像共有サーバから画像データをダウンロードする処理について説明する。
【0069】
ステップS401では、画像共有サーバ103は、画像データの共有を依頼したユーザの画像表示装置102に対して、撮影情報の登録完了通知を送信し、ステップS402では、画像表示装置102は、ステップS401で画像共有サーバ103から送信された撮影情報の登録完了通知を受信し、ステップS402では、画像表示装置102は、画像データ要求画面を表示する。
【0070】
図16には、画像データ要求画面500が示されており、画像データ要求画面500は、画像共有サーバ103へ接続するためのURLを入力するためのURL入力欄501、画像データを提供しているユーザのIDなどを表示する提供者情報表示領域502、ダウンロードの開始を行う際に押下するためのダウンロードボタン503を備えている。
【0071】
ユーザが、ダウンロードボタン503を押下すると、
図17に示す画像データ情報画面600が表示される。
【0072】
画像データ情報画面600は、ダウンロード対象となる画像データに関する情報(撮影情報)を表示する画像データ表示領域601、画像データのダウンロードの開始指示を行うための開始ボタン602を備えられている。
【0073】
ステップS404では、画像表示装置102は、画像データ表示領域601に表示された情報を取得して画像データの要求情報として、画像共有サーバ103に当該要求情報を送信する。
【0074】
ステップS405では、画像共有サーバ103は、ステップS404において送信された要求情報を受信して、ステップS406では、画像共有サーバ103は、ステップS405で受信した要求情報を満たす画像データを画像管理DBから取得する。この際に、要求情報の画像管理番号が一致する画像管理DBの画像管理番号に対応する画像データを取得する。
【0075】
ステップS407では、画像共有サーバ103は、ステップS406において画像データが取得できたか否かを判定し、取得できなかったと判定した場合、ステップS408へ処理を進め、取得できたと判定した場合、ステップS409へ処理を進める。
【0076】
ステップS408では、画像共有サーバ103は、検索結果として検索が失敗したことを記憶し、ステップS409では、画像共有サーバ103は、検索が成功した場合、画像データを画像表示装置102へ送信し、あるいは、検索が失敗した場合は、検索結果が失敗したことを画像表示装置102へ送信する。
【0077】
ステップS410では、画像表示装置102は、画像共有サーバ103から画像データ及びGPSログファイル、あるいは検索結果を受信し、ステップS411では、画像表示装置102は、撮影情報の取得が完了したことを表示する。
【0078】
本ステップでは、撮影情報の取得が完了したこと表示した後、
図18に示すように、画像データを再生表示するための画像再生画面700を表示する。
【0079】
画像再生画面700は、画像共有サーバから取得した画像データを表示するための画像データ再生表示領域701、当該画像データを撮影した車両の走行ルート及び走行方向を地図データ上で表示する撮影車両表示領域702を備える。
【0080】
撮影車両表示領域702では、要求情報に含まれる住所から特定される地図データを表示しておき、画像データ再生表示領域701において、画像データが再生表示される時間に合わせて、画像共有サーバから取得したGPSログファイルを用いて、車両が移動することを表示することが可能である。
【0081】
また、本実施形態では、ダウンロードする画像データが1件の場合のみを対象に説明を記載したが、複数件の場合においては、検索結果画面300において、複数の検索結果を表示しておき、少なくとも1以上の検索結果を選択させることが可能である。
【0082】
また、このような場合、画像データ情報画面600には、選択された検索結果に対応する、複数の画像データに関する情報が表示され、この画像データ情報画面600において、少なくとも1以上の画像データを選択させることが可能であり、画像再生画面700では、複数の画像データに関する情報をリスト表示(不図示)させておき、ユーザが、当該リストから再生を望む画像データを選択すると、選択した画像データに関して、画像データ再生表示領域701及び撮影車両表示領域702において表示を行う。
【0083】
本実施形態によれば、ユーザが、移動体が撮影された画像データを検索するにあたり、検索を行いたい方向を指示することで、移動体の移動方向を考慮して、容易に検索を行うことができる。
【0084】
尚、移動体の例として、車両を用いて説明を行ったが、車両に限定されることなく、携帯端末やカメラなどの撮影機能や位置情報を取得可能な機能を備えた機器であれば、実現することが可能であることは言うまでもない。つまり、画像記録装置や画像表示装置を備えた情報処理装置に適用することも可能である。
【0085】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0087】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0088】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。