特許第6540951号(P6540951)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6540951
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】容器及び梱包方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/38 20060101AFI20190628BHJP
   B65D 77/26 20060101ALI20190628BHJP
【FI】
   B65D85/38 200
   B65D77/26 Z
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-99007(P2015-99007)
(22)【出願日】2015年5月14日
(65)【公開番号】特開2016-216049(P2016-216049A)
(43)【公開日】2016年12月22日
【審査請求日】2018年1月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232243
【氏名又は名称】日本電気硝子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100129148
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 淳也
(72)【発明者】
【氏名】松浦 建太郎
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−131288(JP,A)
【文献】 特開2008−030754(JP,A)
【文献】 特開2009−298446(JP,A)
【文献】 特開2011−042387(JP,A)
【文献】 特開2012−006603(JP,A)
【文献】 特開2013−116771(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/26
B65D 85/38
B65D 81/20
H05K 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光学素子を収容する容器本体と、前記容器本体に被せられる蓋体と、前記容器本体及び前記蓋体を圧縮するための圧縮パックとを備える容器であって、
前記容器本体は、前記光学素子の上端部を露出させ、かつ前記光学素子を直立させた状態で収容する収容部を備え、
前記蓋体は、天板部と、前記天板部に繋がる側壁部とを備え、
前記天板部は、前記蓋体が前記容器本体に被せられた状態で前記蓋体と前記容器本体とが前記圧縮パックによって圧縮されることにより、前記容器本体に収容される全ての前記光学素子の前記上端部に接触したままで凸状に変形するとともに、前記凸状の変形により生じた張力によって前記光学要素の前記上端部を押圧するように構成され、
前記蓋体の前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制する規制部を、前記容器本体及び前記蓋体の少なくとも一方に備えることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記規制部は、前記蓋体の前記側壁部に繋がるフランジ部であり、前記フランジ部が前記容器本体の一部に接触することにより、前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制する請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記規制部は、前記容器本体における前記収容部の周囲に形成されるフランジ部であり、前記蓋体の一部が前記フランジ部に接触することにより、前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制する請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
複数の光学素子を収容する容器本体と、前記容器本体に被せられる蓋体と、前記容器本体及び前記蓋体を圧縮するための圧縮パックとを備える容器であって、
前記容器本体は、前記光学素子の上端部を露出させ、かつ前記光学素子を直立させた状態で収容する収容部と、前記収容部の周囲に形成されるフランジ部とを備え、
前記蓋体は、天板部と、前記天板部に繋がる側壁部と、前記側壁部に繋がるフランジ部とを備え、
前記圧縮パックによる圧縮を受けていない状態において、前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに、前記蓋体の天板部が前記容器本体に収容された全ての前記光学素子に接触するとともに、前記蓋体の前記フランジ部が、前記容器本体の前記フランジ部から離間して対向するように配置され、
前記圧縮パックによって前記蓋体と前記容器本体とが圧縮された状態において、前記天板部は、前記容器本体に収容された全ての前記光学素子の前記上端部に接触したままで凸状に変形するとともに、前記凸状の変形により生じた張力によって前記光学要素の前記上端部を押圧するように構成され、
前記圧縮パックによって前記蓋体と前記容器本体とが圧縮された状態において、前記蓋体の前記フランジ部が前記容器本体の前記フランジ部に接触することにより、前記蓋体の前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制することを特徴とする容器。
【請求項5】
複数の光学素子を収容する容器本体と、前記容器本体に被せられる蓋体とを備える容器であって、
前記容器本体は、前記光学素子の上端部を露出させ、かつ前記光学素子を直立させた状態で収容する収容部と、前記収容部の周囲に形成されるフランジ部とを備え、
前記蓋体は、天板部と、前記天板部に繋がる側壁部と、前記側壁部に繋がるフランジ部とを備え、
前記光学素子を収容した前記容器本体に前記蓋体を被せたときに、前記天板部が前記収容部に収容された全ての前記光学素子の上端部に接触するとともに、前記蓋体の前記フランジ部が、前記容器本体の前記フランジ部から離間して対向するように配置されることを特徴とする容器。
【請求項6】
請求項4に記載の容器により光学素子を梱包する方法であって、
前記容器本体の前記収容部に前記複数の光学素子を収容する第1工程と、
前記第1工程後に、前記天板部が全ての前記光学素子の前記上端部に接触するように前記蓋体を前記容器本体に被せ、前記蓋体の前記フランジ部が前記容器本体の前記フランジ部から離間して対向するように配置させる第2工程と、
前記第2工程後に、前記容器本体及び前記蓋体を前記圧縮パックに挿入し、前記圧縮パック内の空気を吸引し、前記圧縮パックによって前記蓋体を圧迫することにより、前記容器本体に収容された全ての前記光学素子の前記上端部に前記天板部を接触させたままで前記天板部を凸状に変形させるとともに、前記凸状の変形により生じた張力によって前記光学要素の前記上端部を前記天板部により押圧する第3工程と、を備え、
前記第3工程において、前記蓋体の前記フランジ部を、前記容器本体の前記フランジ部に接触させることにより、前記蓋体の前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制することを特徴とする梱包方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば矩形状の板ガラスを含む光学素子を収容する容器及びこの容器を用いて光学素子を梱包する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、デジタルカメラのイメージセンサに使用されるカバーガラスは、板ガラスの表面にIRカットフィルタ等の光学フィルタを真空蒸着等により成膜してなる光学素子である。この種の光学素子については、デジタルカメラ等の光学機器に組み込むために、非常に小型の矩形状のものが使用される。このような光学素子を製造するには、通常、大判の板ガラスの表面に光学フィルタを成膜した後、この板ガラスを小さく矩形に切断するという手法が用いられる。これにより得られた光学素子は、光学機器に組み込まれるまでの間、所定の容器に梱包されて保管され、または容器に収容させた状態で出荷される。
【0003】
従来、光学素子を収容する梱包用の容器は、複数の光学素子を収容するトレー状の容器本体と、この容器本体に被せられる蓋体とを備える。容器本体に対して容易に着脱でき、あるいは、その有効面を効果的に保護するという観点から、通常、光学素子は、直立した状態で容器本体の収容部に収容される。容器本体の収容部には、多数の光学素子を保持するために、多数の溝部が形成されている。
【0004】
光学素子を収容部に収容させたときに、この光学素子の上端部が容器本体から突出する状態とすると、この光学素子の有効面に触れずに、光学素子の左右の両側部を把持して、収容部に収容させ、またはこの収容部から取り出すことができ、その取扱いが容易となる。光学素子は、上記のように容器本体に収容され、これに蓋体が被せられることにより梱包される。
【0005】
ところで、光学素子を容器本体に対して容易に着脱できるようにするために、収容部の溝部は、光学素子の厚みより僅かに大きい幅を有している。したがって、容器内において、光学素子は、制限された範囲ではあるが、溝部に沿う方向に若干移動し得る状態となる。このような状態において、光学素子は、容器の運搬時等において収容部内で振動し、この振動に起因して容器本体の内面との間で摺動することになる。その結果、光学素子の一部又は容器の一部が摩耗又は破損することにより、容器内に磨耗粉や破損片が発生し得る。このようにして発生した磨耗粉等の異物が光学素子の有効面に付着すると、光学的な機能を低下させてしまう。
【0006】
このような光学素子の発塵を防止すべく、特許文献1には、光学素子を容器本体(トレー)に収容するとともに、柔軟性を有する保護シートによって光学素子を覆い、容器本体と保護シートとを真空パック内に収納し、この真空パック内を真空状態にすることで、容器本体の底面と保護シートとによって光学素子の上下の端面間をクランプするようにした容器(収容ケース)が開示されている。
【0007】
この容器では、保護シートを非拘束状態として光学素子に被せることで、保護シートは、部分的に強力な引っ張り力を生じることなく、負圧によって生じる押圧力のみによって光学素子に圧接する(同文献の段落0027等参照)。
【0008】
しかしながら、保護シートを上記のように非拘束状態で使用すると、光学素子のピッチ間隔の如何によっては、保護シートが光学素子の有効面に接触し、これを損傷し、又は汚染するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−131288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本願発明者は、上記のような光学素子の有効面への損傷等を確実に回避すべく、容器本体に被せる蓋体の天板部を、張力を伴わせて変形させ、この天板部によって光学素子の上端部を押圧することを着想するに至った。
【0011】
具体的には、図11に示すように、容器100は、光学素子101を収容する容器本体102と、この容器本体102に被せられる蓋体103と、これらを圧縮する圧縮パック(真空パック)104を備える。容器本体102は、光学素子101を収容する収容部102aと、この収容部102aの側壁部102bに繋がるフランジ部102cとを有する。蓋体103は、天板部103aと、この天板部103aに繋がる側壁部103bと、この側壁部103bに繋がるフランジ部103cとを有する。
【0012】
この容器100では、容器本体102に複数の光学素子101を直立させた状態で収容し、この容器本体102に蓋体103を被せる。このとき、蓋体103のフランジ部103cが、容器本体102のフランジ部102cに接触した状態となる。この後、重ね合わせた容器本体102及び蓋体103を圧縮パック104に収容し、図示しない吸引装置によってこの圧縮パック104内の空気を吸引する。これにより、圧縮パック104は、収縮することで容器本体102及び蓋体103を圧縮する。
【0013】
蓋体103の天板部103aは、図11において実線で示すように、吸引前において、光学素子101から離れた位置にあり、これにより光学素子101の上端部101aと蓋体103の天板部103aとの間には隙間が形成されている。吸引装置により圧縮パック104内の空気が吸引されると、蓋体103は、この圧縮パック104によって圧迫され、その天板部103aが光学素子101の上端部101aに近づくように凹状(図11において二点鎖線で示す)に変形する。この変形により、蓋体103は、その天板部103aが光学素子101の上端部101aに接触する。
【0014】
この容器100は、蓋体103の天板部103aが、圧縮パック104によって圧迫されて各光学素子101の上端部101aを押圧することで、各光学素子101をその収容位置に固定することができる。この場合には、凹状に変形した天板部103aには張力が生じており、天板部103aは元の平板状の状態に戻ろうとしているため、光学素子101の有効面側に回り込み難い状態となる。したがって、この容器100は、天板部103aが光学素子101の有効面に接触することを確実に防止できることになる。
【0015】
しかしながら、本願発明者は、さらなる検討により、上記の構成による容器100において、以下のような不具合が生じることを見出した。蓋体103の天板部103aを凹状に変形させて光学素子101の上端部101aを押圧する場合、この天板部103aの変形の度合いが光学素子101の列の方向において一定ではなく、その中央部側の部分における変形の度合いが大きくなり、その端部側の部分における変形の度合いが小さくなる。このため、天板部103aの端部側に位置する光学素子、すなわち、列の先頭又は後尾に位置する光学素子101Aが天板部103aによって好適に押圧されず、容器搬送時における振動によって天板部103aや容器本体102の内面との摺動を繰り返し、これによる摩耗粉が生じることが判った。
【0016】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、収容した全ての光学素子を安定した状態で好適に固定することが可能な容器及び梱包方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は上記の課題を解決するためものものであり、複数の光学素子を収容する容器本体と、前記容器本体に被せられる蓋体と、前記容器本体及び前記蓋体を圧縮するための圧縮パックとを備える容器であって、前記容器本体は、前記光学素子の上端部を露出させ、かつ前記光学素子を直立させた状態で収容する収容部を備え、前記蓋体は、天板部と、前記天板部に繋がる側壁部とを備え、前記天板部は、前記蓋体が前記容器本体に被せられた状態で前記蓋体と前記容器本体とが前記圧縮パックによって圧縮されることにより、前記容器本体に収容される全ての前記光学素子の上端部に接触したままで凸状に変形するとともに、前記凸状の変形により生じた張力によって前記光学要素の前記上端部を押圧するように構成され、前記蓋体の前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制する規制部を、前記容器本体及び前記蓋体の少なくとも一方に備えることを特徴とする。
【0018】
かかる構成によれば、容器本体の収容部に複数の光学素子を直立状態で収容するとともに、蓋体を容器本体に被せ、その天板部を全ての光学素子の上端部に接触させ、この状態で圧縮パックにより容器本体と蓋体とを圧縮すると、蓋体の天板部は、この圧縮によって全ての光学素子に接触したままで凸状に変形することになる。この変形により天板部には張力が生じ、天板部はこの張力を伴って全ての光学素子を押圧する。容器は、この押圧により、光学素子をその収容位置に固定することができる。この場合において、天板部の変形の度合い(変形量)を規制部により規制することにより、天板部が過剰な張力で光学素子を押圧し、あるいは、天板部による押圧が不十分になるといった事態を回避でき、適度な張力で、全ての光学素子をその収容位置に安定して好適に固定できるようになる。
【0019】
また、本発明に係る容器によれば、前記規制部は、前記蓋体の前記側壁部に繋がるフランジ部であり、前記フランジ部が前記容器本体の一部に接触することにより、前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制することが望ましい。また、前記規制部は、前記容器本体における前記収容部の周囲に形成されるフランジ部であってもよく、前記蓋体の一部が前記フランジ部に接触することにより、前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制するようにしてもよい。また、蓋体のフランジ部(規制部)と容器本体のフランジ部(規制部)とを接触させることにより、蓋体の天板部の凸状の変形の度合いを規制するようにしてもよい。
【0020】
このように規制部をフランジ部として構成することにより、容器本体の一部又は蓋体の一部をこのフランジ部に接触させ易くなり、これによって光学素子の固定を確実に行うことが可能になる。
【0021】
また、本発明は上記の課題を解決するためのものであり、複数の光学素子を収容する容器本体と、前記容器本体に被せられる蓋体と、前記容器本体及び前記蓋体を圧縮するための圧縮パックとを備える容器であって、前記容器本体は、前記光学素子の上端部を露出させ、かつ前記光学素子を直立させた状態で収容する収容部と、前記収容部の周囲に形成されるフランジ部とを備え、前記蓋体は、天板部と、前記天板部に繋がる側壁部と、前記側壁部に繋がるフランジ部とを備え、前記圧縮パックによる圧縮を受けていない状態において、前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに、前記蓋体の天板部が前記容器本体に収容された全ての前記光学素子に接触するとともに、前記蓋体の前記フランジ部が、前記容器本体の前記フランジ部から離間して対向するように配置され、前記圧縮パックによって前記蓋体と前記容器本体とが圧縮された状態において、前記天板部は、前記容器本体に収容された全ての前記光学素子の前記上端部に接触したままで凸状に変形するとともに、前記凸状の変形により生じた張力によって前記光学要素の前記上端部を押圧するように構成され、前記圧縮パックによって前記蓋体と前記容器本体とが圧縮された状態において、前記蓋体の前記フランジ部が前記容器本体の前記フランジ部に接触することにより、前記蓋体の前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制することを特徴とする。
【0022】
かかる構成によれば、容器本体の収容部に複数の光学素子を直立状態で収容するとともに、蓋体を容器本体に被せ、その天板部を全ての光学素子の上端部に接触させ、この状態で圧縮パックにより容器本体と蓋体とを圧縮すると、蓋体の天板部は、この圧縮によって全ての光学素子に接触したままで凸状に変形することになる。この変形により天板部には張力が生じ、天板部はこの張力を伴って全ての光学素子を押圧する。容器は、この押圧により、光学素子をその収容位置に固定することができる。天板部に張力を生じさせるには、圧縮パックによる圧縮を受けていない状態において、蓋体を容器本体に被せ、容器本体に収容された全ての光学素子の上端部に天板部を接触させたときに、蓋体のフランジ部が容器本体のフランジ部から離間されて対向配置されていることが望ましい。これにより、蓋体には、この離間距離に応じて、天板部が凸状に変形することを可能にする余地が生じることになる。この条件の下で、圧縮パックにより蓋体を圧迫し、蓋体のフランジ部を容器本体のフランジ部に接触させることで、天板部の変形の度合い(変形量)を規制することができる。これにより、天板部が過剰な張力で光学素子を押圧し、あるいは、天板部による押圧が不十分になるといった事態を回避できる。以上により、容器は、適度な張力で、全ての光学素子をその収容位置に安定して好適に固定できるようになる。
【0023】
また、本発明は上記の課題を解決するためのものであり、複数の光学素子を収容する容器本体と、前記容器本体に被せられる蓋体とを備える容器であって、前記容器本体は、前記光学素子の上端部を露出させ、かつ前記光学素子を直立させた状態で収容する収容部と、前記収容部の周囲に形成されるフランジ部とを備え、前記蓋体は、天板部と、前記天板部に繋がる側壁部と、前記側壁部に繋がるフランジ部とを備え、前記光学素子を収容した前記容器本体に前記蓋体を被せたときに、前記天板部が前記収容部に収容された全ての前記光学素子の上端部に接触するとともに、前記蓋体の前記フランジ部が、前記容器本体の前記フランジ部から離間して対向するように配置されることを特徴とする。
【0024】
上記のように、本発明では、容器本体に蓋体を被せたときに、容器本体に収容された全ての光学素子の上端部に蓋体の天板部が接触し、蓋体のフランジ部が容器本体のフランジ部から離間して対向するように位置することになる。この状態で、蓋体を圧縮すると、蓋体の天板部を凸状に変形させることができるが、このとき、蓋体の天板部は、蓋体のフランジ部が容器本体のフランジ部から離間している間は、これらのフランジ部による制約を受けることなく凸状の変形を続けることになる。また、蓋体は、天板部を凸状に変形させるとともに、そのフランジ部を容器本体のフランジ部へと接近させる。蓋体のフランジ部が容器本体のフランジ部に接触したとき、天板部はその凸状の変形が規制される。この規制により、天板部はそれ以上変形量を増加させることなく、その時点での凸状の変形を維持した状態となる。このように、容器本体に収容された全ての光学素子の上端部に天板部を接触させたときに、蓋体のフランジ部が容器本体のフランジ部から離間されて対向配置されていると、蓋体には、天板部が凸状に変形することを可能にする余地が生じ、天板部は、この変形により生じる張力をもって、全ての光学素子を押圧し、その収容位置にこれらを安定して好適に固定することができるようになる。
【0025】
また、本発明は上記の課題を解決するためのものであり、前記容器本体の前記収容部に前記複数の光学素子を収容する第1工程と、前記第1工程後に、前記天板部が全ての前記光学素子の前記上端部に接触するように前記蓋体を前記容器本体に被せ、前記蓋体の前記フランジ部が前記容器本体の前記フランジ部から離間して対向するように配置させる第2工程と、前記第2工程後に、前記容器本体及び前記蓋体を前記圧縮パックに挿入し、前記圧縮パック内の空気を吸引し、前記圧縮パックによって前記蓋体を圧迫することにより、前記容器本体に収容された全ての前記光学素子の前記上端部に前記天板部を接触させたままで前記天板部を凸状に変形させるとともに、前記凸状の変形により生じた張力によって前記光学要素の前記上端部を前記天板部により押圧する第3工程と、を備え、前記第3工程において、前記蓋体の前記フランジ部を、前記容器本体の前記フランジ部に接触させることにより、前記蓋体の前記天板部における前記凸状の変形の度合いを規制することを特徴とする。
【0026】
かかる構成によれば、第2工程において、蓋体の天板部を容器本体に収容された全ての光学素子の上端部に接触させ、蓋体のフランジ部を容器本体のフランジ部から離間して対向させることで、蓋体には、天板部が凸状に変形することを可能にする余地が生じ得る。この状態から、第3工程において、圧縮パックにより容器本体と蓋体とを圧縮すると、蓋体の天板部は、この圧縮によって全ての光学素子に接触したままで凸状に変形することになる。この変形により天板部には張力が生じ、天板部はこの張力を伴って全ての光学素子を押圧する。容器は、この押圧により、光学素子をその収容位置に固定することができる。この場合、蓋体のフランジ部を容器本体のフランジ部に接触させることによって、天板部の変形の度合い(変形量)を規制することで、天板部が過剰な張力で光学素子を押圧し、あるいは、天板部による押圧が不十分になるといった事態を回避できる。この方法により、適度な張力で、全ての光学素子をその収容位置に安定して好適に固定できるようになる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、収容した全ての光学素子を安定した状態で好適に固定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】第1実施形態に係る容器を示す斜視図である。
図2】容器本体の平面図である。
図3図2のIII−III線断面図である。
図4】容器本体の側面図である。
図5】蓋体の平面図である。
図6図5のVI−VI線断面図である。
図7】板ガラスを収容した容器本体に蓋体を被せた状態を示す断面図である。
図8】圧縮パックを吸引することで、容器本体と蓋体とを圧縮した状態を示す断面図である。
図9】第2実施形態に係る容器を示す断面図である。
図10】第3実施形態に係る容器の実施形態を示す断面図である。
図11】容器の参考例を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図1乃至図8は、本発明に係る容器及び梱包方法の第1実施形態を示す。図1に示すように、容器1は、光学素子2を収容する容器本体3と、この容器本体3に被せられる蓋体4と、容器本体3及び蓋体4を圧縮する圧縮パック5とを備える。容器本体3及び蓋体4は、例えば透明な樹脂材料によって構成され、真空成形その他の各種成形法により所定形状に成形される。
【0031】
図1乃至図4に示すように、容器本体3は、平面視矩形状に構成されるとともに、複数の光学素子2を収容可能な収容部6と、この収容部6を囲むように構成される基部7とを備える。
【0032】
収容部6は、基部7と一体に構成されている。具体的には、収容部6は、基部7の範囲内における2個所に凹部を形成することによって構成される。収容部6は、容器本体3の長手方向に沿う長尺形状に構成されている。2つの収容部6は、互いにほぼ平行となるように、基部7に一体に形成されている。各収容部6は、底部6aと、この底部6aの周囲を囲む側壁部6bとを備える。底部6aは、平面視において長方形状に構成される。収容部6の側壁部6bは、光学素子2を案内及び保持する溝部6cを有する。この溝部6cは、側壁部6bのうち、長方形状の底部6aにおける長辺に対応する部分に形成されている。
【0033】
基部7は、図1図2に示すように、平面視において矩形状に構成される。基部7は、2つの収容部6の周囲を囲むフランジ部(以下「第1フランジ部」という)8と、この第1フランジ部8に繋がる側壁部9と、この側壁部9に繋がるフランジ部(以下「第2フランジ部」という)10と、2つの収容部6の間でこれらを連結する連結部11とを有する。
【0034】
基部7の第1フランジ部8は、矩形状に構成されるとともに、側方に延びる平板形状とされている。この第1フランジ部8は、蓋体4が容器本体3に被せられたときに、蓋体4の一部と接触してこれを支持する。基部7の側壁部9は、図2図3に示すように、第1フランジ部8の周囲を囲むように、この第1フランジ部8の縁部から下方に突出して構成される。また、基部7の第2フランジ部10は、図3図4に示すように、側壁部9の周囲を囲むように、この側壁部9の下端部から側方に突出している。また、基部7の連結部11は、2つの収容部6を離間させた状態でこれらを連結している。この連結部11は、第1フランジ部8と面一となるように、この第1フランジ部8と一体に構成される。
【0035】
蓋体4は、図1図5図6に示すように、天板部12と、この天板部12に繋がる側壁部(以下「第1側壁部」という)13と、この第1側壁部13に繋がるフランジ部(以下「第1フランジ部」という)14と、この第1フランジ部14に繋がる側壁部(以下「第2側壁部」という)15と、この第2側壁部15に繋がるフランジ部(以下「第2フランジ部」という)16を含む。
【0036】
天板部12は、図5に示すように、平面視において矩形の平板形状に構成されている。この天板部12は、可撓性又は弾性を有することが望ましい。天板部12は、容器1を上下に重ね合わせたときに各容器1の位置決めを行う突起部17を有する。この突起部17は、図5に示すように、平面視において長方形状に構成される。複数の容器1が積み重ねられる場合には、下側に位置する容器1に係る蓋体4の突起部17が、上側に重なる容器1に係る容器本体3の2つの収容部6の間に位置することになる。このようにすることで、下側の容器1に係る突起部17が、上側の容器1に係る容器本体3を係止することになり、上側の容器1が下側の容器1から落ちないように係止される。
【0037】
蓋体4の第1側壁部13は、図5図6に示すように、天板部12の周囲を囲むように、この天板部12の縁部から下方に突出して形成されている。第1側壁部13が蓋体4に設けられることにより、蓋体4の内面は所定の深さを有する凹部を含むものになる。この場合、この凹部は、蓋体4における光学素子2の収容空間を有するものであり、第1側壁部13と、その底面となる天板部12とにより構成される。
【0038】
蓋体4の第1フランジ部14は、第1側壁部13の縁部を囲むように構成され、また、天板部12と略平行となる平板状に構成される。この第1フランジ部14は、蓋体4を容器本体3に被せたときに、容器本体3の第1フランジ部8に対向するように構成される。具体的には、光学素子2を収容した容器本体3にこの蓋体4を被せると、図7に示すように、天板部12が全ての光学素子2の上部に接触するとともに、蓋体4の第1フランジ部14が容器本体3の第1フランジ部8から離間して対向するように配置される。このような配置を実現するには、光学素子2の上下の長さをLとし、容器本体3の収容部6の深さ(収容部の底部6aから第1フランジ部8までの距離)をD1とし、蓋体4における凹部の深さ(天板部12から第1フランジ部14までの距離)をD2とするとき、D1+D2<Lとなることが必要である。
【0039】
蓋体4の第2側壁部15は、図1図6に示すように、第1フランジ部14を囲むように、この第1フランジ部14の周縁部から下方に突出して形成されている。また、蓋体4の第2フランジ部16は、図1図6に示すように、第2側壁部15の周囲を囲むように、この第2側壁部15の下端部から側方に突出して形成されている。この第2フランジ部16は、平面視において、蓋体4の最外縁部を構成するものである。
【0040】
圧縮パック5は、例えば透明な樹脂製の袋により構成される。吸引装置により、圧縮パック5内の空気が吸引されることで収縮し、これによって内部に収容された容器本体3と蓋体4とを圧縮することができる。圧縮パック5は、内部の空気が吸引された後に密閉される。
【0041】
以下、上記構成の容器1を使用して光学素子2を梱包する方法について説明する。
【0042】
まず、所定の大きさ(面積)に形成された矩形状の光学素子2を容器本体3に順次収容する(第1工程又は収容工程)。このとき、容器本体3の収容部6に収容された光学素子2は、その側部が収容部6の溝部6cに嵌合して直立状態となり、その上端部2aが容器本体3の基部7よりも上方に突出(露出)した状態となる。
【0043】
所定数の光学素子2が収容されると、容器本体3に蓋体4が被せられる(第2工程又は組付工程)。このとき、蓋体4の天板部12は、図7に示すように、その内面が容器本体3に収容された全ての光学素子2の上端部2a(上端面)に接触した状態となる。また、天板部12が平板状に構成されており、収容された全ての光学素子2が同じ大きさのものであることから、蓋体4の天板部12の内面は、容器本体3に収容された全ての光学素子2の上端部2aに接触した状態となる。
【0044】
蓋体4が容器本体3に被せられたとき、蓋体4の第1フランジ部14は、容器本体3の第1フランジ部8と対向する状態となる。この場合、蓋体4の第1フランジ部14は、図7に示すように、容器本体3の第1フランジ部8に接触しておらず、この第1フランジ部8から上方に離間した位置に留まることになる。
【0045】
次に、図8に示すように、容器本体3に蓋体4が被せられたままの状態でこれらを圧縮パック5に収容して圧縮する(第3工程又は圧縮工程)。圧縮パック5には吸引装置が接続され、圧縮パック5内の空気の吸引が実行される。吸引が進行するにつれ、圧縮パック5は、徐々に収縮していき、容器本体3と蓋体4とを圧迫する。
【0046】
圧縮パック5に圧迫されることにより、蓋体4は、天板部12が光学素子2の上端部2aに接触したままの状態で凸状(上方に凸の状態)に変形する。さらに、蓋体4の第1フランジ部14は、天板部12の変形に伴って、圧縮パック5に圧迫されることにより、容器本体3の第1フランジ部8に接近する。同様に、蓋体4の第2側壁部15は、容器本体3の基部7における側壁部9に接近し、そして、その第2フランジ部16は、容器本体3の第2フランジ部10に接近する。
【0047】
最終的に、容器1は、図8に示すように、蓋体4の第1フランジ部14が容器本体3の第1フランジ部8に接触し、蓋体4の第2側壁部15が、容器本体3における基部7の側壁部9に接触し、蓋体4の第2フランジ部16が容器本体3の第2フランジ部10に接触した状態となる。
【0048】
蓋体4の天板部12は、容器本体3に収容された光学素子2の上端部2aに接触したままの状態で凸状に変形するが、その変形量は、蓋体4の第1フランジ部14が容器本体3の第1フランジ部8に接触するまで増加し続ける。蓋体4の第1フランジ部14は、容器本体3の第1フランジ部8に接触すると、圧縮パック5の圧迫によって拘束され、その接触状態を維持する。これにより、天板部12のおける変形の増加が止まり、その時点で、天板部12が凸状に変形したままの状態が維持される。このとき、蓋体4の天板部12は、凸状に変形することで張力を生じ、この張力によって全ての光学素子2を押圧する。
【0049】
このような天板部12の押圧により、蓋体4は、容器本体3に収容されている全ての光学素子2の上端部2aを押圧しながら、これら全ての光学素子2をその収容位置に固定することになる。
【0050】
以上説明した本実施形態に係る容器1及び梱包方法によれば、光学素子2を容器本体3の収容部6に収容し、この容器本体3に蓋体4を被せ、これらを圧縮パック5に収容して圧縮することにより、蓋体4の天板部12を全ての光学素子2の上端部2aに接触したままで凸状に変形させることができる。天板部12はこの変形で生じた張力により、全ての光学素子2を押圧して固定する。
【0051】
また、蓋体4の第1フランジ部14が容器本体3の第1フランジ部8に接触することにより、天板部12の変形の増加が止まり、この時点で天板部12は、凸状に変形した状態が維持されることになる。このように、蓋体4の第1フランジ部14と、容器本体3の第1フランジ部8とは、互いに接触することによって、天板部12の変形の度合いを規制することができる。すなわち、各第1フランジ部8,14は、天板部12の変形の度合いを規制する規制部として機能するのである(以下、各フランジ部と規制部とに共通符号8及び14を用いる)。
【0052】
このように、規制部8,14によって天板部12の変形の度合いを規制することで、この天板部12が過剰な力で光学素子2を押圧し、あるいは、天板部12による押圧が不十分となるといった事態を回避できる。これにより、容器1は、適度な張力で、光学素子2を安定して好適に固定することができる。また、規制部8,14によって天板部12の変形の度合いを規制することにより、蓋体4が変形しすぎて、元の形状から大きく逸脱することをも防止できるため、複数の容器1を上下に積み重ねた場合であってもこれらがバランスを崩すこともない。
【0053】
なお、光学素子2を取り出す際に、圧縮パック5が開封されると、凸状に変形していた天板部12は元の平板状に復元するとともに、蓋体4の第1フランジ部14が容器本体3の第1フランジ部8とが離れ、同様に蓋体4の第2フランジ部16が容器本体3の第2フランジ部10からも離れることになる。これにより、蓋体4の第2フランジ部16と容器本体3の第2フランジ部10との間に隙間が生じ、蓋体4を容器本体3から取り外し易くなる。これにより、出荷先での開封後における光学素子2の取り出し作業を効率良く行うことが可能になる。
【0054】
図9は、本発明に係る容器の第2実施形態を示す。上記の第1実施形態では、蓋体4に第1フランジ部14、第2側壁部15及び第2フランジ部16が設けられていたが、本実施形態では、蓋体4はこれらを有しておらず、天板部12、及びこの天板部12に繋がる側壁部13のみにより構成される。
【0055】
容器本体3の基部7は、第1実施形態と同様に第1フランジ部8、側壁部9及び第2フランジ部10を有しているが、本実施形態では、第1フランジ部8に凹部18が形成されている点が第1実施形態と異なる。
【0056】
本実施形態では、光学素子2を収容した容器本体3に蓋体4を被せ、これらを圧縮パック5に収容して圧縮することにより、天板部12が第1実施形態と同様に凸状に変形する。このとき、蓋体4の側壁部13が容器本体3の第1フランジ部8に形成される凹部18に嵌合し、これによって天板部12の変形の度合いが規制されることになる。このように、容器本体3の第1フランジ部8及びその凹部18は、天板部12の一部に接触することにより、天板部12の変形の度合いを規制する規制部として機能する。これにより、容器1は、容器本体3に収容される全ての光学素子2を安定して好適に固定することができる。
【0057】
図10は、本発明に係る容器の第3実施形態を示す。上記の第1実施形態では、容器本体3の基部7に第1フランジ部8、側壁部9及び第2フランジ部10が設けられていたが、本実施形態では、容器本体3は、これらを有していない。本実施形態では、収容部6の側壁部6bが蓋体4の第1フランジ部14に当接することにより、天板部12における凸状の変形が規制されることになる。このように、本実施形態では、蓋体4の第1フランジ部14は、容器本体3の一部に接触することにより、天板部12の変形の度合いを規制する規制部として機能する。これにより、容器1は、容器本体3に収容される全ての光学素子2を安定して好適に固定することができる。
【0058】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0059】
上記の実施形態では、容器本体3に2つの収容部6が形成された例を示したが、これに限定されず、収容部6の数は、1又は3以上であってもよい。
【0060】
上記の実施形態では、蓋体4の天板部12における凸状の変形の度合いを規制する規制部として、容器本体3の第1フランジ部8、蓋体4の第1フランジ部14を例示したが、これに限定されない。例えば、容器本体3の第2フランジ部10、蓋体4の第2フランジ部16を規制部として機能させてもよい。規制部をこれらのフランジ部以外の形状にする場合には、第3実施形態で例示した凹部18の他、蓋体3の一部に接触してこれを係止する突起部を容器本体3に形成してもよく、蓋体3の一部に突起部又は凹部を形成し、これらを容器本体3の一部に接触させることにより、蓋体3の天板部12の変形の度合いを規制するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 容器
2 光学素子
3 容器本体
4 蓋体
5 圧縮パック
6 収容部
8 フランジ部(規制部)
12 天板部
13 側壁部
14 フランジ部(規制部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11