(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
当接部材を先端部に備え雄ネジ溝が形成されたネジ桿と、底部の中心部をネジ桿が貫通してネジ桿に固定された有底の筒状部材と、中心部に雌ネジ溝が形成された孔を有する円板状部材とからなり、該円板状部材がパイプ材の先端部に配置される長さ調整部品であって、
当接部材は、ネジ桿の回動とは切り離されており、
円板状部材の外径は、パイプ材の外径と等しく、かつ有底の筒状部材の筒部の内径より小さく、円板状部材の裏面にはパイプ材の先端部に嵌合する円環状突部が形成され、
円環状突部は、中心孔がネジ桿を挿通することができ、かつネジ桿の回動を妨げない径を有し、
円板状部材の雌ネジ溝が形成された孔にはネジ桿が螺合して挿入され、当接部材を上にしたときに、有底の筒状部材は、その開口側が下向きになるように、当接部材の下に配置されるとともに、円板状部材は、有底の筒状部材の固定位置より下に配置され、有底の筒状部材の回動にともなうネジ桿の回動により当接部材が上昇あるいは下降することを特徴とする長さ調整部品。
当接部材を先端部に備え雄ネジ溝が形成されたネジ桿と、底部の中心部をネジ桿が貫通してネジ桿に固定された第1の有底の筒状部材と、底部の中心部に雌ネジ溝が形成された孔を有する第2の有底の筒状部材とからなり、該第2の有底の筒状部材がパイプ材の先端部に被せられる長さ調節部品であって、
当接部材は、ネジ桿の回動とは切り離されており、
第2の有底の筒状部材は、筒部の内径がパイプ材の外径より大きく、かつ筒部の外径が第1の有底の筒状部材の筒部の内径より小さく、
第2の有底の筒状部材の雌ネジ溝が形成された孔にはネジ桿が螺合して挿入され、当接部材を上にしたときに、第1の有底の筒状部材は、その開口側が下向きになるように、当接部材の下に配置されるとともに、第2の有底の筒状部材は、その開口側が下向きになるように、第1の有底の筒状部材の固定位置より下に配置され、第1の有底の筒状部材の回動にともなうネジ桿の回動により当接部材が上昇あるいは下降することを特徴とする長さ調整部品。
【背景技術】
【0002】
たんす、本棚、食器棚、ロッカーなどの家具の上面と家具の置かれた部屋の天井との間に長さ調整部品を取り付けた支柱を突っ張り状態で立設して、家具の転倒を防止する家具の転倒防止器具が知られている〔
図6(a)参照〕。また、長さ調整部品を取り付けた支柱を、天井と床の間に突っ張り状態で架設してポールハンガーの支柱に使用したり〔
図6(b)参照〕、壁と壁との間に突っ張り状態で横架して簡易棚を形成する梁に使用したりすることが知られている〔なお、
図6に示されるものでは、支柱の下端には滑り止め部材が設けられている(図面番号なし)〕。
【0003】
図7に示す特許文献1に記載された家具の転倒防止器具では、支柱としての筒体6の上端部の筒部内面に雌ネジ溝を形成し、この雌ネジ溝と螺合する雄ネジ溝が外周部に形成されたネジ桿8をこの筒体6に挿入した家具転倒防止器具が示されている。そして、ネジ桿8の上端部には天井に当接する当接板81が取り付けられており、家具の上面と天井の下面との間にこの器具を設置し、ネジ桿8の中程に設けられたナット状部材82を回転させることにより、ネジ桿82とともに当接部材82を上昇させて、天井を押圧した状態で立設することにより、家具の転倒を防止することができる。
【0004】
上記の家具転倒防止器具では、支柱としての筒体6に取り付けられた長さ調節部品は、先端部に当接部材81が取り付けられたネジ桿8からなるが、当接部材81を上昇あるいは下降させるためにネジ桿8の中程に固定されたナット状部82を回動させて、ネジ桿を上昇あるいは下降させている。このナット状部材82を回動させるためには、手動では困難であり、スパナなどの専用の器具を必要とする。また、ネジ桿8が挿入される支柱としての筒体6は、筒部の内面に雌ネジ溝を形成する必要から、支柱にパイプ材を使用した場合、雌ネジ溝を形成する加工工程が必要となる。
【0005】
ところで、近年、テラスなどの屋外にサンルームを設けることが流行している。一方、パイプ材からなる空間形成用の骨組み構造体に透光性の樹脂膜で覆い、これをテラスに設置してサンルーム等として利用することが考えられている。
図8に示すように、骨組み構造体400の四隅には支柱としてパイプ材を使用することができるから、屋外に張り出す庇200の下に骨組み構造体400の少なくとも2本のパイプ材が位置するように、骨組み構造体を配置して、その2本のパイプ材100を、その先端部(
図8では○印で示されている)に長さ調節部品を取り付けて、建屋の庇200とテラスの床300の間にパイプ材100を堅固に立設すれば、テラスなどの屋外に、骨組み構造体に覆いを掛けて作られたサンルームなどをテラスなどの屋外に設置することが可能である。なお、
図8に示されるものでは、パイプ材100の下端には滑り止め部材が設けられている(図面番号なし)。
しかし、骨組み構造体の支柱のパイプ材100を建屋の天井(庇)200とテラスなどの床300の間に堅固に立設する適当な長さ調節部品がなかった。なお、空間形成用の骨組み構造体の一例については特許文献2を参照されたい。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の長さ調節部品の第1および第2の実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、天井と床の間に長さ調節部品が取り付けられたパイプ材を立設する場合を想定する。
図1および
図2には、天井200と床300の間に立設された第1の実施形態の長さ調節部品1が取り付けられたパイプ材100が示されている。
2はネジ桿、3は当接部材、4は有底の筒状部材、5は円板状部材である。なお、以下において、有底の筒状部材を単に「筒状部材」ということにする。
長さ調節部品1は、ネジ桿2、当接部材3、筒状部材4および円板状部材5で構成されている。円板状部材5は、後述するように、パイプ材100の先端部に配置される。
【0012】
ネジ桿2は、外周部に雄ネジ溝が形成されている。これについては後述する。
ネジ桿2の先端部には当接部材3が取り付けられている。
当接部材3は、天井200に当接する部材であって、基板31と緩衝部材32からなり、天井200に接する面には、例えばゴム板やシリコーン板などの緩衝部となる緩衝部材32を取り付ける。こうすることで、当接部材3が天井200を押圧したときに、天井200を傷めることなく、また、当接部材3の横ずれを防止することができる。当接部材3の形状は円形でもよいし方形でもよい。
【0013】
当接部材3は、ネジ桿2の回動とは切り離されており、ネジ桿2が回動しても、当接部材3が回動しないようになっている。また、当接部材3は、ネジ桿2の軸方向にほとんど動かないように取り付けるか、あるいはネジ桿2の軸方向にはわずかに動くように取り付ける。
【0014】
当接部材3をネジ桿2に取り付けるには、例えば
図5に示すように、ネジ桿2の一方の端部の軸径を他の部位の軸径よりも細径にして、この細径の径よりもやや大きい貫通孔を中心部に設けた当接部材3の基板31をこの細径の部分に装着した後にネジ桿2の端部の頭を潰すなどして、当接部材3がネジ桿2から抜けないようにすればよい。また、上記細径の部位の長さを当接材の基板の厚みよりも少し大きくして、当接部材3の基板31(したがって当接部材3)をネジ桿2に軸周りで傾斜できるようにすることもできる。
当接部材3の基板31の貫通孔から突出するネジ桿2の頭部の突出量は緩衝部材32の収縮により吸収できる程度に小さくする。
当接部材3の面が傾斜できるようにネジ桿2に取り付けた場合は、天井が傾斜していても、より適切に当接することができる。
【0015】
また、当接部材3の基板31は、緩衝部材32を受けいれる凹部を形成するために周縁部を少し高くしてもよい。この場合、当接部材3を天井200に押し付けたとき、この周縁部ではなく、緩衝部材32が天井200に接するようにしなければならない。
【0016】
筒状部材4は、底部を有しており、形状がコップ状である。そして、筒部の内径は円板状部材5の外径より大きい。
筒状部材4の筒部の外径は、人の片手あるいは両手で把持できる程度の太さであり、工具を使用することなく手を使って筒状部材4を回動することができる程度とする。したがって、筒状部材4の筒部の太さは、おおよそ30〜50mm前後とすることが望ましい。
【0017】
筒状部材4は、以下に示すように、ネジ桿2に固定されている。
図1、
図2から分かるように、当接部材3を上にしたときに、筒状部材4は、当接部材3より下の位置で、筒状部材4の底部の中心部をネジ桿2が貫通し、かつ筒状部材4の筒状部の開口側が下向きになるように配置された状態で固定されている。
【0018】
筒状部材4はネジ桿2に固定されているから、筒状部材4を回動(正回転又は逆回転)させると、それにともなってネジ桿2が回動する。筒状部材4を片手あるいは両手で把持して、作業者は手動で筒状部材4を容易に回動させることが可能である。
ネジ桿2は、ネジ桿2の先端部に取り付けられた当接部材3を上にしたときに、筒状部材4が固定されている位置よりも下の部位に雄ネジ溝を形成すればよいが、当接部材3と筒状部材4との間の部位に雄ネジ溝が形成されていても差し支えない。
【0019】
円板状部材5は、その外径がパイプ材100の外径と同じであり、かつ有底の筒状部材4の筒部の内径より小さい。そして、円板状部材5の中心部には、ネジ桿2の雄ネジ溝と螺合する雌ネジ溝が形成された貫通孔が設けられている。この貫通孔にネジ桿2を挿入すると、ネジ桿2と円板状部材5とは螺合した状態にできる。
【0020】
円板状部材5の雌ネジ溝の形成にはナット51を利用することができ、
図1には、中心部の貫通孔を有する円板にナット51を溶接などで接合して製作された円板状部材5が示されている。この場合、ナット51に雌ネジ溝が形成されているから、ナット51の下の貫通孔には雌ネジ溝を必ずしも形成する必要はない。ナット51を利用すると、円板状部材5の中心部に容易に雌ネジ溝を形成することができる。
【0021】
円板状部材5の裏面にはパイプ材100の先端部に嵌合する円環状突部52が形成されている。円環状突部52の中心孔は、ネジ桿2を挿通することができ、かつネジ桿2の回動を妨げない径を有している。
円環状突部52をパイプ材100の先端部に嵌合するようにするには、例えば、円環状突部52の外径をパイプ材100の内径と等しくするか、円環状突部52の上面(当接部材3側の面)の外径をパイプ材の内径よりもやや大きくし、円環状突部52の下面(パイプ材100側の面)に向かうにつれて円環状突部52を先細状にすればよい。
したがって、円板状部材5を、パイプ材100の先端部に、円板状部材5の中心とパイプ材100の断面の中心とが重なるように配置すると、
図1、
図2に示すように、円板状部材5を円還状突部52がパイプ材100の先端部に嵌合した状態で取り付けることができる。
なお、ここでの嵌合は、後述するように、筒状部材4の回動にともなうネジ桿2の回動にともなって、円板状部材5が回動しないようにするためのものであり、きつく嵌合する必要はない。
【0022】
円板状部材5は、例えば、円板の部材の中心部に穿設した貫通孔に雌ネジを形成し、次いで、円環状突部をその裏面に溶接か接着材などにより接合し円還状突部52を形成して製作することができる。
また、円板状部材5の雌ネジ溝の形成にナット51を利用する場合は、中心部に貫通孔を形成した円板にナット51を溶接や接着材により接合するなどして円板状部材5を製作することができる。
【0023】
円板状部材5は、
図1、
図2から分かるように、当接部材3を上にしたときに、ネジ桿2において、筒状部材4が固定されている位置よりも下の位置に配置されるとともに、ネジ桿2の雄ネジ溝と円板状部材5の貫通孔の雌ネジ溝とが螺号した状態にあるとき、円板状部材5と該部材5が取り付けられたパイプ材100の先端部とそれに続く端部が筒状部材4の筒部内に進入するようにする。
【0024】
ネジ桿2には、当接部材3を上にしたときに、筒状部材4を回動させると、それにともなってネジ桿2が回動し、ネジ桿2は円板状部材5の貫通孔内を上昇あるいは下降することになる。ネジ桿2が上昇あるいは下降すると同時にネジ桿2に取り付けられている当接部材3も上昇あるいは下降する。このとき、円板状部材5は、円環状突部52がパイプ材100の先端部に嵌合しているから、筒状部材4の回動にともなうネジ桿2の回動にともなって回動することはない。
【0025】
すでに記載したように、筒状部材4は筒部の内径が円板状部材5の外径より大きく、円板状部材5の外径はパイプ材100の外径と同じであるから、筒状部材4の筒部と円板状部材5が取り付けられたパイプ材100の端部とは緩嵌合の状態にすることができる。
このように両者が緩嵌合しているから、筒状部材4を回動させると、それにともなってネジ桿2が回動し、円板状部材5が取り付けられたパイプ材100の先端部およびそれに続く端部とは、筒状部材4の筒部内面をガイドとして、滑らかに上昇あるいは下降することができる。
【0026】
筒状部材4の筒部に円板状部材5および円板状部材5が取り付けられたパイプ材100の端部がきつく嵌合すると、筒状部材4を回動しても、円板状部材5とパイプ材100が回動して、ネジ桿2を上昇あるいは下降させることができなくなる。
緩嵌合にするには、筒状部材4は筒部の内径が円板状部材5の外径より大きく、かつ筒状部材4の筒部の内径と円板状部材5の外径との差を2mm前後程度にすることが望ましい。
【0027】
上述したように、筒状部材4の筒部内面はガイドの働きをするものであるから、筒状部材4の筒部と円板状部材5が取り付けられたパイプ材の端部との重なりは、ネジ桿2の上昇、下降によって変化するが、無くならないように維持することが望ましい。
【0028】
図1に示される状態から、筒状部材4を一方向に回転させてネジ桿2を下向きに移動させると、やがて筒状部材4の底部の内面が円板状部材5の上面(この場合はナット51の上面)と接することで、ネジ桿2の下降、したがって当接部材3の下降は停止する。このときの状態、すなわち当接部材3が最も下の位置に移動した状態が
図2に示されている。
図2では、筒状部材4の底部の内面が円板状部材5のナット51の上面に接している。
【0029】
図2に示される状態から、筒状部材4を前述の方向とは反対の方向に回転させて、ネジ桿2を上向きに移動させると、それにともなって、筒状部材4と当接部材3が上昇し、当接部材3が天井200に接することになる。このときの状態が
図1に示されている。そして、さらに同方向に筒状部材4を回転させて、当接部材3が天井200を押圧する状態に至ったときに筒状部材4の回転を止める。こうすることにより、長さ調節部品1が取り付けられたパイプ材100を天井200と床300の間に堅固に支持して立設することができる。
【0030】
図2の状態から、筒状部材4を回転させて、ネジ桿2を上昇させると、
図2においてネジ桿2の円板状部材5の下面から下に飛び出している長さ分程度は、当接部材3を上昇させることができる。このとき、ネジ桿2の下端の底面が円板状部材5の底面と同じレベルになっている。
【0031】
以上のとおり、第1の実施形態の長さ調節部品1を取り付けられたパイプ材100を天井200と床300の間に設置して、筒状部材4を回転させて、ネジ桿2とともに当接部材3を上昇させて、当接部材3が天井200を押圧する状態にすることで、天井200と床300の間に、長さ調節部品1を取り付けたパイプ材100を堅固に立設することができる。
また、立設された長さ調節部品1を取り付けたパイプ材100は、筒状部材4を上記回転の方向とは逆方向に回転させて、ネジ桿2を当接部材3とともに降下させることにより、天井200と床300の間から容易に取り外すことができる。
【0032】
第1実施形態の長さ調節部品1は、円環状突部52を介して、パイプ材100の先端部に嵌合している状態であるから、パイプ材100から長さ調節部品1を取り外すことは、両者を引っ張ることにより、容易に行うことができる。したがって、長さ調節部品1は繰り返し使用することができる。
【0033】
次に、上述の第1の実施形態とは異なる第2の実施形態を
図3、
図4に基づいて説明する。
第2の実施形態の長さ調節部品1は、ネジ桿2、当接部材3、第1の有底の筒状部材4および第2の有底の筒状部材5で構成される。第2の有底の筒状部材5は、後述するように、パイプ材100の先端部に被せて使用されるものである。なお、以下において、第1の有底の筒状部材、第2の有底の筒状部材をそれぞれ、単に「第1の筒状部材」、「第2の筒状部材」ということにする。
【0034】
第2の実施形態のネジ桿2、当接部材3、第1の筒状部材4は、第1の実施形態のネジ桿2、当接部材3、筒状部材4とそれぞれ同じ働きをするものであり、第2の実施形態のこれらの部品およびこれらの部品の配置等については、第1の実施形態で説明したことと同じことがいえるので、説明を省略する。
【0035】
第2の筒状部材5は、底部を有しており、形状がコップ状である。そして、筒部の内径がパイプ材100の外径よりも大きく、パイプ材100の先端部に、第2の筒状部材5の底部の中心とパイプ材100の断面中心とが重なるように被せて使用されるものである。
第2の筒状部材5は、外径が第1の筒状部材の内径よりも小さい。
したがって、第1の筒状部材4の筒部と第2の筒状部材の筒部とは緩嵌合しているから、第2の筒状部材5は第1の筒状部材4の筒部内に進入することができる。
【0036】
第2の筒状部材5の底部の中心部には、ネジ桿2の雄ネジ溝と螺合する雌ネジ溝が形成された貫通孔が設けられている。
雌ネジ溝の形成は、第2の筒状部材5の底部の中心部に直接形成することもできるが、ナット51を利用することができる。
図3、
図4には、有底の筒状部材の中心部に貫通孔を有する底部にナット51を溶接などで接合して製作された第2の筒状部材5が示されている。この場合、ナット51に雌ネジ溝が形成されているから、ナット51の下の貫通孔には雌ネジ溝を必ずしも形成する必要はない。ナット51を利用すると、第2の筒状部材5の底部の中心部に容易に雌ネジ溝を形成することができる。
【0037】
図3、
図4から分かるように、当接部材3を上にしたときに、第2の筒状部材5は、第1の筒状部材4が固定されているネジ桿2の位置よりも下の位置に筒部の開口側が下になるように配置される。そして、ネジ桿2の雄ネジ溝に第2の筒状部材5の底部に形成された貫通孔の雌ネジ溝に螺合して、ネジ桿2の回動(すなわち第1の筒状部材の回動)にしたがって、第2の筒状部材5は、第1の筒状部材4の筒内を上昇あるいは下降することができる。このとき、第1の筒状部材4の筒部と第2の筒状部材の筒部とは緩嵌合しているから、第2の筒状部材5は、第1の筒状部材4の筒部内面をガイドとして、滑らかに上昇あるいは下降することができる。
緩嵌合にするには、第1の筒状部材4は筒部の内径が第2の筒状部材5の外径より大きく、かつ前者の第1の筒状部材4の筒部の内径と後者の第2の筒状部材5の外径との差を2mm前後程度にすることが望ましい。
【0038】
第1の筒状部材4の筒部と第2の筒状部材5の筒部とは緩嵌合しているから、第2の筒状部材5の筒部を回転しないように固定した場合、第1の筒状部材4を回転させると、ネジ桿2が回転して、第2の筒状部材5は、第1の筒状部材4の筒部内面をガイドとして、滑らかに上昇あるいは下降することができる。
このように、第1の筒状部材4の筒部内面はガイドの働きをするものであるから、第1の筒状部材4の筒部と第2の筒状部材5の筒部との重なりは、ネジ桿2の上昇、下降によって変化するが、無くならないように維持することが望ましい。
【0039】
第2の筒状部材5は、すでに記載したように、筒部の内径がパイプ材100の外径よりも大きい。したがって、第2の筒状部材5とパイプ材100の軸中心が重なるように、パイプ材100の先端部に被せて、第2の筒状部材5の底部の内面をパイプ材100の上端に近接又は接触させると、第2の筒状部材の筒部とパイプ材100の先端部を含む端部とは緩嵌合した状態にある。
緩嵌合にするには、第2の筒状部材5の内径がパイプ材100の外径よりも大きく、かつ前者の第2の筒状部材4の筒部の内径と後者のパイプ材100の外径との差を2mm前後程度にすることが望ましい。
【0040】
第2の実施形態の長さ調節部品1は、すでに記載したように、第2の筒状部材5をパイプ材100の先端部に被せて使用する。第2の筒状部材5とパイプ材100とは緩嵌合しているから、パイプ材100を床300に立設、支持して固定したとしても、第2の筒状部材5は、パイプ材100の軸心周りに回動可能である。第1の筒状部材4を回転させて、それにともなってネジ桿2が回転しても、ネジ桿2の回転に合わせて第2の筒状部材5が回転すると、ネジ桿2を上昇あるいは下降させることができない。
【0041】
したがって、第2の実施形態の長さ調節部品1を使用して、天井200と床300との間に、パイプ材100の先端部に取り付けられた長さ調節部品1の当接部材3を上昇あるいは下降させるには、パイプ材100と第2の筒状部材5とをともに拘束して床300上に立設して固定した状態で、第1の筒状部材4を回動しなければならない。
【0042】
図3に示される状態から、パイプ材100と第2の筒状部材5とをともに拘束して床300上に立設して固定した状態で、第1の筒状部材4を一方向に回転させてネジ桿2を下向きに移動させると、やがて第1の筒状部材4の底部の内面が第2の筒状部材5の上面(この場合はナット51の上面)と接することで、ネジ桿2の下降、したがって当接部材3の下降は停止する。このときの状態、すなわち当接部材3が最も下の位置に移動した状態が
図4に示されている。
図4では、第1の筒状部材4の底部の内面が第2の筒状部材5のナット51の上面に接している。
また、パイプ材100と第2の筒状部材5とをともに拘束して床300上に立設して固定した状態で、第1の筒状部材4を前述の方向とは反対の方向に回転させて、ネジ桿2を上昇させると、それにともなって当接部材3が上昇し、当接部材3が天井200に接することになる。このときの状態が
図3に示されている。そして、さらに同方向に第1の筒状部材4を回転させて、当接部材3が天井200を押圧する状態に至ったときに第1の筒状部材4の回転を止める。こうすることにより、長さ調節部品1が取り付けられたパイプ材100を天井200と床300の間に堅固に立設することができる。
【0043】
第2の実施形態において、第2の筒状部材5の底面の内面側の面(開口側の面)に、第1の実施形態と同様の、パイプ材100の先端部に嵌合する円環状突部を形成することもできる。この場合、第1の筒状部材4の回動にともなって第2の筒状部材5が回動することはないから、ネジ桿2を上昇あるいは下降させるときにパイプ材100と第2の筒状部材5とをともに拘束する必要はない。
【0044】
第2の実施形態の長さ調節部品1では、第2の筒状部材5をパイプ材100の先端部に被せるだけであり、長さ調節部品1をパイプ材100から取り外すことも容易に行える。
また、天井200と床300との間に立設された長さ調節部品1付きパイプ材100を取り外した後は、パイプ材100の先端部から取り外した長さ調節部品1を再度使用することができる。
【0045】
以上の説明では、第1及び第2の実施形態のいずれにおいても、長さ調節部品1付きのパイプ材100は天井200と床300の間に立設しているが、長さ調節部品1付きのパイプ材100を天井200と家具の上面との間に立設して、家具の転倒を防ぐために使用することができる。あるいは、壁と壁との間に、長さ調節部品1付きのパイプ材100を横架することも可能である。このような長さ調節部品付きのパイプ材を2本横架して棚を形成することもできる。
【0046】
また、
図8に示すように、空間を形成する骨組み構造体400に透光性の樹脂膜を覆ったサンルームを屋外のテラス等に設置する場合に、骨組み構造体400の複数の支柱に第1あるいは第2の実施形態の長さ調節部品1が取り付けられたパイプ材100を使用して、建屋の天井(庇)とテラスの床の間に立設することにより、屋外のテラスにサンルームなどの設備を堅固に取り付けることができる。また、そのようにしてテラスに取り付けたサンルームなどの設備は、長さ調節部品1の当接部材2を下降させて天井(庇)から離すことにより、容易にテラスから取り除くこともできる。同様にして、屋内の天井と床の間に骨組み構造体400を堅固に取り付けることができる。
【課題】天井(庇)と床の間や天井と家具の間に立設される支柱の端部に取り付けられる長さ調節部品として、手動で操作することにより長さを調節することができ、かつ支柱としてパイプ材が使用できる長さ調節部品を提供することを目的とする。
【解決手段】長さ調整部品は、当接部材を端部に有し雄ネジ溝が形成されたネジ桿と、底部の中心部をネジ桿が貫通してネジ桿に固定された有底の筒状部材と、中心部に雌ネジ溝が形成された孔を有し、裏面に管状突部が形成された円板状部材とからなるか、あるいは当接部材を端部に有し雄ネジ溝が形成されたネジ桿と、底部の中心部をネジ桿が貫通してネジ桿に固定された第1の有底の筒状部材と、底部の中心部に雌ネジ溝が形成された孔を有する第2の有底の筒状部材とからなり、パイプ材の先端部に取り付けて使用される。