(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6541192
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】フード・プロセッサー
(51)【国際特許分類】
A47J 43/046 20060101AFI20190628BHJP
【FI】
A47J43/046
【請求項の数】17
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-538725(P2017-538725)
(86)(22)【出願日】2016年11月11日
(65)【公表番号】特表2018-513700(P2018-513700A)
(43)【公表日】2018年5月31日
(86)【国際出願番号】US2016061683
(87)【国際公開番号】WO2017164939
(87)【国際公開日】20170928
【審査請求日】2017年8月9日
(31)【優先権主張番号】15/078,432
(32)【優先日】2016年3月23日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515346477
【氏名又は名称】キャップブラン ホールディングス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】CAPBRAN HOLDINGS, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100111707
【弁理士】
【氏名又は名称】相川 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】サピア, コリン
【審査官】
岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】
実公昭35−032592(JP,Y1)
【文献】
特開2002−360452(JP,A)
【文献】
特開2013−255622(JP,A)
【文献】
特開2013−146330(JP,A)
【文献】
実開昭56−011737(JP,U)
【文献】
実開昭63−046048(JP,U)
【文献】
実開平01−121534(JP,U)
【文献】
独国特許出願公開第03404348(DE,A1)
【文献】
スイス国特許発明第00337126(CH,A)
【文献】
米国特許第08091473(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 43/046
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フード・プロセッサーであって、
モータ・カップリングを含むモータ・ベースと、
モータ・ベースの上に装脱可能に装着された外側容器と、ここで、その外側容器は、外側容器ロータリー・カプラーを有し、
外側容器内に装脱可能に装着された内側容器と、ここで、その内側容器は、内側容器ロータリー・カプラーを持ち、更に、固定壁及び底によって規定される中央でシャフト不在の空洞を含み、その空洞は加工された食品を受け取ることができ、
内側蓋と、を含み、ここで、内側蓋は、内側蓋の表面に食品通路開口及びブレードを含み、
内側容器が回転中にその内側蓋と一致して動くように内側蓋がその内側容器のトップに固定され、
外側容器ロータリー・カプラーは、モータ・カップリングに装脱可能に係合し、及び
内側容器ロータリー・カプラーは、内側容器ロータリー・カプラーがモータ・カップリングによって間接的に駆動されるように、外側容器ロータリー・カプラーに装脱可能に係合する、フード・プロセッサー。
【請求項2】
前記モータ・ベースが、前記モータ・カップリングとは異なる速度で回転する第2のモータ・カップリングを含み、そして、その第2のモータ・カップリングが、異なる食品加工ユニットと装脱可能に係合するように適合される、請求項1に記載のフード・プロセッサー。
【請求項3】
前記モータ・ベースは、モータ・ベースの中央に対する第1の半径方向の位置に配置される外側安全アクチュエータと、及び、モータ・ベースの中央に対する第2の半径方向の位置に配置される内側安全アクチュエータと、
外側安全アクチュエータ又は内側安全アクチュエータの何れかが押されるときのみに、そのモータのスイッチが入るように、モータ・ベースのモータをコントロールする回路と、を更に含む、請求項2に記載のフード・プロセッサー。
【請求項4】
前記外側容器がモータ・ベースの上に装着されるとき、前記外側安全アクチュエータに近接して配置されるロッド及び枢動可能に装着される外側蓋を前記外側容器が含み、
前記ロッドが、下方位置及び上方位置の間を垂直にスライドし、前記外側蓋が閉じられたときに前記外側蓋がそのロッドを下方位置に押し、そして、次に、そのロッドが前記外側安全アクチュエータを押し、及び
異なる食品加工ユニットは、異なるロッドが前記内側安全アクチュエータを押すことができるように、モータ・ベースの上に異なる食品加工ユニットが装着されるとき、前記内側安全アクチュエータと係合するために配置される異なるロッドを含む、
請求項3に記載のフード・プロセッサー。
【請求項5】
前記内側蓋が前記内側容器から装脱可能であり、前記内側容器が凹部を含むトップ端を持つ円形壁を含み、前記内側蓋が前記内側容器の凹部に補完的な凸部を含み、そのようにして、前記内側蓋が前記凹部及び前記凸部の整列により前記内側容器と共にその場所に固定される、請求項1に記載のフード・プロセッサー。
【請求項6】
前記内側蓋がヒンジにより前記内側容器と共にその場所に固定されるように、前記内側容器の上に前記内側蓋が枢動可能に装着される、請求項1に記載のフード・プロセッサー。
【請求項7】
前記モータ・ベースは、フランジを含み、
前記外側容器は、前記モータ・ベースと共にその場所において前記外側容器をロックするためにそのフランジ内をスライドするように適合される保持タブを含む、
請求項1に記載のフード・プロセッサー。
【請求項8】
前記外側容器の上に枢動可能に外側蓋が装着され、
前記モータ・ベースは、安全アクチュエータを含み、
前記外側容器は、下方位置及び上方位置の間を垂直にスライドするロッドを含み、ここで、前記外側蓋が閉じられるとき、前記外側蓋は、下方位置へとそのロッドを押して、そして、次に、そのロッドが安全アクチュエータを押す、
請求項1に記載のフード・プロセッサー。
【請求項9】
前記内側蓋の上のブレードが前ブレードであり、及び、前記内側蓋が後ブレードを含み、
前記前ブレードが麺を作るための複数の小さな開口を含み、
前記後ブレードが直線的刃先を含む、
請求項1に記載のフード・プロセッサー。
【請求項10】
前記内側蓋が複数の指開口を含む、請求項1に記載のフード・プロセッサー。
【請求項11】
食品を加工するフード・プロセッサーであって、
モータ・カップリングを含むモータ・ベースと、ここで、モータ・ベースは、そのモータ・ベースの中央に対する第1の半径方向の位置に配置される外側安全アクチュエータと、及び、モータ・ベースの中央に対する第2の半径方向の位置に配置される内側安全アクチュエータと、を有し、安全アクチュエータの1つが押されるときのみモータのスイッチがオンにされるように、回路がモータ・ベースのモータをコントロールし、
前記モータ・ベースの上に装脱可能に装着される食品受取容器と、ここで、前記食品受取容器は前記モータ・カップリングによって駆動されて回転し、前記食品受取容器は半径方向壁及び底を持ち、前記壁及び前記底は食品を受け取るための中央でシャフト不在の空洞を規定し、
前記食品受取容器の上に配置される蓋と、ここで、前記蓋が食品受取容器と共に回転するように前記食品受取容器の上に前記蓋は固定され、食品受取容器はシャフト無であり、前記蓋は食品を加工するためのブレード及び食品通路開口を含み、
それによって、食品が、シャフト周りから食品を解く必要もなく空洞から取り除くことができる、フード・プロセッサー。
【請求項12】
前記蓋の底表面が均一に平面的である、請求項11に記載のフード・プロセッサー。
【請求項13】
前記蓋が食品受取容器から装脱可能であり、食品受取容器の壁が凹部を備えるトップ端を含み、前記蓋が食品受取容器の凹部に補完的な凸部を含み、そのようにして、前記凸部と前記凹部のマッチングにより食品受取容器と共にその場所に前記蓋が固定される、請求項11に記載のフード・プロセッサー。
【請求項14】
前記蓋がヒンジにより食品受取容器と共にその場所に固定されるように、食品受取容器の上に前記蓋が枢動可能に装着される、請求項11に記載のフード・プロセッサー。
【請求項15】
前記蓋の上のブレードが前ブレードであり、前記蓋が後ブレードを含み、
前記前ブレードが、麺を作るための複数の小さな開口を含み、
前記後ブレードが、直線的刃先を含む、請求項11に記載のフード・プロセッサー。
【請求項16】
食品受取容器が回転させられるとき、食品受取容器のアクセスを防ぐ食品受取容器を囲む動かない筐体に前記モータ・ベースが接続され、
動かない筐体は、枢動可能に装着される外側蓋及び前記外側安全アクチュエータに配置されるロッドを含み、そのロッドは、下方位置及び上方位置の間で垂直にスライドし、ここで、前記外側蓋が閉じられるときに前記外側蓋がそのロッドを下方位置まで押し、そして、次に、そのロッドが前記外側安全アクチュエータを押し、及び、
前記モータ・ベースが異なる食品加工ユニットと係合するように適合され、その異なる食品加工ユニットは内側安全アクチュエータとの係合のために配置される異なるロッドを含み、その異なる食品加工ユニットがモータ・ベースの上に装着されるときに、その異なるロッドが前記内側安全アクチュエータを押すことができる、請求項11に記載のフード・プロセッサー。
【請求項17】
前記食品受取容器が回転するとき、その食品受取容器へのアクセスを妨げる食品受取容器を囲む動かない筐体に前記モータ・ベースが接続される、請求項11に記載のフード・プロセッサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本願は、「フード・プロセッサー」と題され、2016年3月23日に出願された米国特許出願番号15/078,432の利益及びそれに対する優先権を主張し、ここにおいてその全体が参照され組み込まれる。
【0002】
[本開示の技術的分野]
本教示は、家庭電化製品及び台所用品に関する。より詳細には、本教示はフード・プロセッサー(food processors)に関する。更により詳細には、本教示は、異なる食品加工ユニット(food processing units)と連動することができ、及び、麺及び野菜の細切りを作ることができる、多目的に使える高性能なフード・プロセッサーに関する。
【背景技術】
【0003】
[背景]
混合器、ミキサー、スライサー(slicers)、及び製麺機(ヌードル・メーカー(noodle maker))を含む、家電フード・プロセッサーにおいて増大する要求がある。伝統的に、ユーザは、プロセッサー設計制約のために異なる種類のフード・プロセッサーを個別に購入する必要があった。この制約によって現われる必要性に対応するため、台所用品製造業者は、共通するモータ・ベース(motor base)及び異なるトップ搭載食品加工ユニット(top-mounted food processing units)を持つ食品加工システム(food processing systems)を提供することを始めた。
【0004】
このタイプの一体化された食品加工システムは、ますます人気になってきたが、トップ搭載食品加工ユニットの機能性は、いまだ、その共通するモータ・ベースによってしばしば制限される。食品加工システムを操作する際にもまた、安全性についての懸念がある。例えば、ブレード(刃(blade))が露出されているときでも、幾つかのシステムは、ユーザがそのシステムを操作することを許容する。ユーザが、そのプロセッサーのスイッチをうっかりと入れてしまい、そして、速く動くブレード又はスライサーによって切ってしまったとき、このことは、潜在的に危険な状態を作り出す。
【0005】
トップ搭載食品加工ユニットの1つの共通のタイプは、製麺機である。製麺機は、ユーザが野菜を押し込んで、その野菜を細かな細切りに変えることを許容する。例えば、製麺機を使って、ユーザは、サラダにおいて使用され得る細切りに、ニンジンを変えてしまうことができる。伝統的な製麺機は、その細切りがその製麺機内で壊れやすく、及び、その細切りの品質が均一でもないので、不満足な結果をしばしば生み出す。
【発明の概要】
【0006】
[要約]
多目的に使えて、かつ、広範囲の食品(a wide range of foods)を加工する(process)ことができる高性能なフード・プロセッサーを提供することが、本発明の1つの目的である。加工ユニットの、サイズ、タイプ、及び設計にも関わらず、異なる加工ユニットに安全な特徴を提供することがまた、本発明の1つの目的である。高品質の野菜の細切り及び麺を作ることができる加工ユニットを提供することが、本発明の更なる目的である。
【0007】
本発明の1つの実施例において、食品加工システムは、モータ・ベース(motor base)に着脱可能に係合する異なるトップ搭載食品加工ユニットと連動するかもしれない。異なるトップ搭載食品加工ユニットの例は、製麺容器(noodle-making vessel)、混合容器(blending vessel)、及びスライス・ユニット(slicing unit)であり得る。
【0008】
本発明の幾つかの実施例の1つの側面において、モータ・ベースは、第1のモータ・カップリング(モータ継手(motor coupling))と、第2のモータ・カップリングと、及び第3のモータ・カップリングと、を含む。それらのモータ・カップリングは、異なる駆動速度(driving speeds)で遊星ギア・システムによって、駆動される。トップ搭載食品加工ユニットは、多様な食物(a variety of foods)を加工するため異なる回転速度を達成するように、モータ・カップリングの如何なるものも利用するかもしれない。
【0009】
本発明の幾つかの実施例のもう1つの側面において、モータ・ベースの表面は、内輪(inner ring)及び外輪(outer ring)を含む。その内輪は、半径方向に外に突き出る複数のフランジを持つ。それはまた、内側安全アクチュエータ(inner safety actuator)が配置される1対のロックイン・チャネル(lock-in channels)を持つ。その外輪はまた、外側安全アクチュエータ(outer safety actuator)が配置される1対のロックイン・チャネルを持つ。トップ搭載食品加工ユニットのキー保護用筐体(key protective enclosure)が存在し及び閉じられるときにのみ、如何なる回転ブレード(blade)又はスライサ(slicer)をも駆動するために、モータのスイッチが入ることができるように、安全アクチュエータは、食品加工システムのための安全メカニズム(safety mechanism)を提供する。そのようにして、そのモータは、そのブレード又はスライサーを、それらが露出しているときは回転させない。1つの特定の実施例において、内輪及び外輪における安全アクチュエータは、いずれかの安全アクチュエータが押されたときに、そのモータが操作できるように、そのモータ・ベース内の同じ安全メカニズムに接続する。
【0010】
幾つかの実施例において、トップ搭載食品加工ユニットは全て、内輪又は外輪における安全アクチュエータを押す安全構造を持っている。例えば、1つの実施例において、その加工ユニットは、外側蓋(outer lid)が枢動可能に装着される外側容器(outer vessel)を含む。外側蓋は、開けられることができ、及び、閉じられることができる。外側容器は、上方位置(upper position)及び下方位置(lower position)の間において垂直にスライドし、及び、その外側容器の底から下方に向かって僅かに突出する、2つのロッド(rods)を持つ。その外側蓋が閉じられるとき、その外側蓋は、ロッドが下方に向かって突出することを引き起こすように下方位置へとそのロッドを押す。そのロッドは、その加工ユニットがそのモータ・ベースのトップの上に座るときに、外側安全アクチュエータの位置に配置される。それゆえに、外側蓋が閉じられたときのみに、そのロッドが安全アクチュエータを押すが、何故ならば、外側蓋が開けられたときには、その安全アクチュエータを押すために十分な下向きの力をそのロッドは提供しないからである。その外側蓋が開いているときに、その加工ユニットの内側蓋の上のブレードが露出されるとき、食品加工システムが操作され得ないことを、この安全メカニズムは、確かにする。
【0011】
その加工システムが、異なるサイズを持つトップ搭載食品加工ユニットと連動するように、用途が広く、かつ、安全であることは、本発明における幾つかの実施例のもう1つの側面であることを、当業者は認識するであろう。1つの実施例において、トップ搭載加工ユニットは、他の加工ユニット(processing units)よりも小さい混合ユニット(blending unit)である。その混合ユニットは、ブレード・ベース及び細長い形状の容器を含む。その容器は、1対のネジ山によって、ブレード・ベースと装脱可能に係合する。そのブレード・ベースは、上方位置及び下方位置の間をスライドするスライド可能に装着されたロッドを包含する。そのロッドは、その容器がねじ込まれたとき、下方に向かって押される。そのロッドは、内側安全アクチュエータの相対的な位置に置かれる。そのロッドは、外側安全アクチュエータを押さなくても、その安全メカニズムをアクティベート(起動)する(activate)ことができる。異なる半径方向の位置における安全アクチュエータの存在は、異なるサイズのトップ搭載加工ユニットが、モータ・ベースに確実に装着され得、及び、安全メカニズムを等しくアクティベートできることを、許容する。
【0012】
本発明の幾つかの実施例の更なる側面は、高品質の野菜の細切り及び麺を生産する食品加工ユニットを持つことである。1つの実施例において、トップ搭載加工ユニットは、動かない外側容器(stationary outer vessel)、外側蓋(outer lid)、回転可能内側容器(rotatable inner vessel)、及び、ブレード及びその表面にある食品通路開口(food passage opening)を持つ内側蓋(inner lid)を含む。内側容器は、円形壁(circular wall)、底(bottom)、及び、固体壁(solid wall)及び底(bottom)によって規定される空洞を含む。その空洞は、加工された食品が受け取られることを許容する。その空洞は、内側容器の中央においてシャフトがない(shaft free)。内側容器は、ロータリー・カプラー(回転結合器(rotary coupler))を持つが、それは、モータ・カップリング(motor coupling)に対して補完的である形状を持つことができる。そのロータリー・カプラーは、内側容器が、モータ・カップリングによって直接的に又は間接的に駆動されることを許容する。
【0013】
内側蓋が、内側容器のトップの上に位置するとき、その内側蓋は、内側容器と共にその場所に確保される。そのようなものとして、内側容器が回転の間に内側蓋と調和して(一緒に)動くように、その内側蓋は、内側容器によって支持され得る。1つの特定の実施において、内側容器の円形壁は、その壁のトップ端(top edge)の上に複数の凹部を持つ。内側蓋は、その外周において複数の凸部を持つ。その凸部と凹部をマッチングさせることにより内側容器と共にその場所にその内側蓋が確保され得るように、その凸部は、その凹部についての場所及び形状において、補完的である。それゆえに、内側容器及び内側蓋は、調和して回転するであろう。内側蓋の中央は概ね滑らかであり、かつ、その蓋から下方に延びるシャフトを持っていない。このようにして、その蓋の中央及びその内側容器の中央の間にある内側容器の空洞は、シャフトがない(shaft freeである)。
【0014】
シャフトのない配列は、食品を、特に野菜を、細切りにカットすること、又は、麺を作ることにおける顕著な利点を提供する。その蓋を回転させるように容器の内側に中央シャフトが存在したとすると、その細切りは、シャフトの周りに落ち着きやすく、回転要素の周りで摩擦を生じて、及び、時々は、シャフトを十分に絞め付けて回転を低下させる傾向があるであろう。このことはまた、麺及び細切りの裂け及び凝集を引き起こし、それらの品質に悪い影響を与える。シャフトがないことは、加工された麺又は野菜の細切りの品質を顕著に向上させる。
【0015】
[図面の簡単な説明]
本開示は、以下に続くイラストと結合して取り入れられる以下に続く詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるかもしれない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の実施例による、製麺容器(noodle-making vessel)を備える食品加工システムの斜視図である。
【0017】
【
図2】
図2は、本発明の実施例による、混合容器を備える食品加工システムの斜視図である。
【0018】
【
図3】
図3は、本発明の実施例による、スライス・ユニットを備える食品加工システムの斜視図である。
【0019】
【
図4】
図4は、本発明の実施例による、食品加工システムのモータ・ベースの斜視図である。
【0020】
【
図5】
図5は、
図4に示されるモータ・ベースの内覧図である。
【0021】
【
図6】
図6は、本発明の実施例による、第1の加工ユニットの単独の斜視図である。
【0022】
【
図7】
図7は、
図6に示される加工ユニットの底面斜視図である。
【0023】
【
図8】
図8は、本発明の実施例による、第1の加工ユニットの外側容器の単独図である。
【0024】
【
図9】
図9は、本発明の実施例による、第1の加工ユニットの内側容器及びその蓋である。
【0025】
【0026】
【0027】
【
図12】
図12は、本発明の実施例による、第1の加工ユニットの蓋のない内側容器及び外側容器の単独図である。
【0028】
【
図13】
図13は、
図11に示される内側容器及び外側容器を示す図であるが、内側容器はそのトップに蓋が位置している。
【0029】
【
図14】
図14は、本発明の実施例による、食品加工システムの内側容器の蓋の上面図である。
【0030】
【0031】
【
図16】
図16は、本発明の実施例による、食品加工システムのスライス・ユニットの斜視図である。
【0032】
【0033】
【
図18】
図18は、本発明の実施例による、混合ユニットの底面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[実施例の詳細な説明]
以下の記述は、本発明の一般的原理を説明することを目的としてなされるものであり、限定する意味であるとされるべきではない。本発明の範囲は、添付されるクレームを参照して最も良く決定される。
【0035】
本発明の実施例が示されている、添付図面を参照して、ここで本発明は、これ以降においてより十分に記述されるであろう。本発明は、しかしながら、多くの異なる形態において具現化されるかもしれず、そして、ここにおいて説明される実施例に限定されるように解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施例は、本開示が徹底的かつ完全であるように、及び、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように、供給されるものである。
【0036】
本発明の典型的な実施例は、本発明の理想的な実施例を参照してここにおいて記述される。そのようなものとして、例えば、製造技術及び/又は公差の結果として図解の形状からの変化は、予期されるものである。このようにして、本発明の実施例は、ここにおいて図解される領域の特定の形状に限られるように解釈されるべきではなく、例えば、製造からの結果となる形状における逸脱を含むものである。
【0037】
以下の記述は、本発明の一般的原理を図解する目的のためになされ、限定する意味として取られるべきではない。本発明の範囲は、添付されるクレームを参照して最も良く決定される。
【0038】
図1−4を参照して、食品加工システム100は、本発明の幾つかの実施例により、モータ・ベース110と装脱可能に係合する、異なるトップ搭載食品加工ユニット200、300、又は400と共に示される。1つの実施例によると、モータ・ベース110は、そのトップに装着される、少なくとも製麺容器200、混合容器300、又はスライス・ユニット400を持つことができる。トップ搭載加工ユニットが特定の名前を与えられるところ、当業者は、そのトップ搭載加工ユニットがその名前の特徴を実施することに限られないことを理解するであろう。例えば、製麺容器200はまた、そのユニット200におけるスライサー及びブレードの設計に依存して、食品をスライスする一般的加工ユニットであるかもしれない。
【0039】
図4及び5を特に参照して、本発明の実施例によるモータ・ベース110は、そのハウジングの内部に確実に装着されたモータ111、挿入されるべき異なるトップ搭載食品加工ユニット200、300、又は400のための空間を作り出すウェル(井戸(well))120、第1のモータ・カップリング112、第2のモータ・カップリング114、及び第3のモータ・カップリング116、を含んで、示される。
【0040】
壁の上にあるそれらのモータ・カップリング112、114、及び116は、トップ搭載食品加工ユニット200、300、又は400の回転要素と結合し及び係合するために、溝及び歯を作る半径方向に延びる歯を持つ。モータ・カップリング112、114、及び116は、異なる速度で回転するように、遊星ギア・システム118を介してモータ111により駆動される。特定の実施例において、第1のモータ・カップリング112は、第3のモータ・カップリング116が最も遅い速度で回転するところ、最も速い速度で回転する。
図4において示される特定の実施例において、第1のモータ・カップリング112が、最も奥の出口であり、かつ、最も速い速度で回転するところ、当業者は、モータ・カップリングの如何なる配列も可能であり、そして、第1のモータ・カップリング112は、最も奥の出口である必要もなく、また、最も速い速度で回転する必要もないことを理解するであろう。
【0041】
異なる回転速度を備えるモータ・カップリングを持つモータ・ベース110は、トップ搭載食品加工ユニット200、300、又は400が、異なる回転速度を利用することを許容する。例えば、
図2は、高速度において食品及び液体混合物をかき混ぜて崩壊させることを目的としてブレード302を持つ混合容器300を示す。そのようなものとして、特定の実施例に対して、混合容器300のブレード302が最も速い第1のモータ・カップリング112によって駆動されるように、第1のモータ・カップリング112に関して形状において補完的であるロータリー・カプラーを持つ。もう1つの実施例において、スライス・ユニット400の主要目的は、比較的大きなかけらに食品をカットすることである。そのようなカットには、低速度スライサー402のみが必要である。それゆえに、スライス・ユニット400のスライサー402が第3のモータ・カップリング116によって駆動されるように、スライス・ユニット400は、第3のモータ・カップリング116に関して形状において補完的であるロータリー・カプラーを持つ。モータ・カップリング及びトップ搭載食品加工ユニットのマッチングのたった2つの例をここでは論じているが、当業者は、トップ搭載食品加工ユニットの種類及びマッチングがこれらの2つの例に限られないことを、理解するであろう。異なるモータ・カップリングを利用することにより、異なる種類の食品加工ユニットが使用され得る。
【0042】
更に、
図4及び5を参照して、モータ・ベース110は、内輪140及び外輪150を更に含む。内輪140は、半径方向に外側に突出する複数のフランジ142を持つ。それはまた、1対のロックイン・チャネル(lock-in channels)144を持つ。そのロックイン・チャネル144の各々において、内側安全アクチュエータ146が配置される。外輪150はまた、外側安全アクチュエータ156が配置される1対のロックイン・チャネル(lock-in channels)154を持つ。内側安全アクチュエータ146は、モータ・ベースの中央に相対する第1の半径方向の位置に配置され、そして、外側安全アクチュエータ156は、モータ・ベースの中央に相対して第2の半径方向の位置に配置される。そのようなものとして、外側安全アクチュエータ156は、内側安全アクチュエータ146よりも、モータ・ベースの中央からより遠くに離れている。
【0043】
トップ搭載食品加工ユニットの保護用筐体が存在しかつ閉じられたときのみ、スライサー又はブレードを回転させるように駆動するために、モータ111のスイッチがオンにされ得るように、内側及び外側安全アクチュエータ146及び156は、食品加工システム100のための安全メカニズムを提供する。そのようなものとして、如何なる回転するブレード又はスライサーも、適切な安全用筐体が存在しないときに、駆動され得ないが、これについては、更に詳細に以降に論じられるであろう。
【0044】
モータ・ベース110の内覧図が示されている
図5を参照して、安全メカニズムは、上方位置及び下方位置の間に垂直に位置づけられるプレート160を含む。プレート160が、その下方位置に外力によって押し付けられないならば、その上方位置に自然に位置するように、スプリング162によって、付勢されている。プレート160から垂直に上方に向かって突出する、安全アクチュエータ146及び156に、そのプレート160は接続される。そのプレート160は、下方に延びるアクティベーション・アーム(activation arm)167に接続される第1の端部166を持つ。そのアクティベーション・アーム167はまた、上方位置及び下方位置を持ち、かつ、マイクロスイッチ164の上に配置される。そのアクティベーション・アーム167の位置は、そのプレート160の位置によってコントロールされる。そのプレート160はまた、第1のアーム166に対するカウンター・ウェイト(釣合いおもり(counter-weight))及びバランスを主に供給する、第2のアーム168に接続される。この特定の実施例において、プレート160は、L字形のアクティベーション・アーム167に接続されるところ、当業者は、そのプレート160がマイクロスイッチ164と相互に作用できる限りは、他の構成が可能であることを認識するであろう。
【0045】
食品加工システム100は、プレート160が押し込まれたときのみ、操作され得る。プレート160が自然の上方位置に存在するとき、アクティベーション・アーム167はまた、マイクロスイッチ164をアクティベートできない、その上方位置に存在する。内側安全アクチュエータ146又は外側安全アクチュエータ156の何れかが押されたとき、アクチュエータは、スプリング162の跳ね返る力に打ち勝ち、そして、そのプレート160をその下方位置まで押し込み、アクティベーション・アーム167がまた、その下方位置まで動くようにさせられる。アクティベーション・アーム167は、マイクロスイッチ164をアクティベートし、そして、モータ111の回路を閉じる。それゆえに、内側安全アクチュエータ146又は外側安全アクチュエータ156の何れかが係合するとき、ユーザは、スイッチ106を使用することにより食品加工システム100を操作することができる。何れの安全アクチュエータも押されなければ、食品加工システム100は、そのスイッチ106が押されたとしても、応答しない。
【0046】
トップ搭載食品加工ユニット200、300、及び400は全て、食品加工ユニットのキー保護用筐体が存在し及び閉じられたときのみ、内側安全アクチュエータ146又は外側安全アクチュエータ156の何れかを押す安全構造を持つ。第1種のトップ搭載食品加工ユニット200を示す、
図6及び7を参照して、そのユニット200は、外側蓋250がその上に枢着(pivotally mounted)される外側容器210を含む。その外側蓋250は開けられることができ、かつ、閉じられることができる。外側容器210は、2つのロッド252を持つ。そのロッドは、上方位置及び下方位置の間を垂直にスライドし、そして、外側容器210の底から下方に向かって僅かに突出する。外側蓋250が閉じられるとき、外側蓋250は、下方位置へとロッド252を押す。次に、ロッド252は、下方に突出する。食品加工ユニット200がモータ・ベース110のトップの上に配置されるとき、ロッド252は、外側安全アクチュエータ156の相対的な位置に配置される。それゆえに、ロッド252は、外側蓋250が閉じられるときにのみ、外側安全アクチュエータ156と係合するが、何故ならば、そのロッド252は、その外側蓋250が開いているとき、外側安全アクチュエータ156を押すために、十分な下向きの力を供給しないからである。この特定の実施例において、外側蓋250は、そこに存在しかつその食品加工システム100が操作され得るよりも前に閉じられなければならないキー保護用筐体である。内側蓋220が露出されているときに、その食品加工システム100は操作され得ないことを、その安全メカニズムは確実にする。
【0047】
同様に、
図16及び17を参照して、スライス・ユニット400は、操作中、蓋404によってカバーされるスライサー402を持つ。スライス・ユニット400は、そのユニット200に代わって示されるものと同様な安全構造を包含する。それはまた、外側安全アクチュエータ156の位置に配置され、そして、蓋404が閉じられるとき、その外側安全アクチュエータ156と係合するであろう、スライド可能に装着されるロッド452を包含する。この特定の実施例において、外側蓋404は、スライサー402が露出されるときにスライサー402がモータ111により駆動され得ないことを確実にするキー保護用筐体である。
【0048】
図18は、本発明の実施例による混合ユニット300の底面図である。その混合ユニット300は主に、ブレード302が細長い容器350の上に回転可能に装着される、ブレード・ベース310を含む。容器350は、ネジ山の対によってブレード・ベース310と装脱可能に係合する。そのブレード・ベース310はまた、上方位置及び下方位置の間をスライドするスライド可能に装着されるロッド352を包含する。そのロッド352は、その容器350がねじ込まれるとき、下方に押される。ロッド352は、内側安全アクチュエータ146の位置に配置される。この特定の実施例において、容器350は、食品加工システム100が操作され得る前に、存在しねじ込まれなければならないキー保護用筐体である。容器350がねじ込まれていないとき、安全構造は、ブレード・ベース310がモータ・カップリングと係合することを妨げる。
【0049】
ここで
図4を再び参照すると、フランジ142、内側ロックイン・チャネル144、及び外側ロックイン・チャネル154は、トップ搭載食品加工ユニット200、300、又は400が、モータ・ベース110と確実に係合することを許容し、そして、食品加工システム100の安全メカニズムをアクティベートすることを許容する。モータ・ベース110及び食品加工ユニットの間での確保された係合及びロッキングは、食品加工ユニットのロッド252、353、又は452をロックイン・チャネル内へとスライドさせることにより、及び、また、食品加工ユニットの保持タブ262、362、又は462をもフランジ142の真下にスライドさせることにより、達成される。
【0050】
当業者が認識するように、食品加工ユニットは、異なる目的を果たし、及び、異なるサイズを要求するかもしれない。例えば、スライス・ユニット400は主に、スムージー及びジュースを作るために機能する混合ユニット300によって加工される食品に比べ、比較的に大きなかけらにニンジンのような野菜をスライスする。それゆえに、
図2及び3を比較して、スライス・ユニット400は、その直径を含め、混合ユニット300よりもかなり大きい。たとえ食品加工ユニットが異なるサイズであったとしても、安全メカニズムをアクティベートすることができるように、及び、トップ搭載食品加工ユニットが確保されるように、モータ・ベース110は適合される。内輪140及び外輪150の両方の中にある安全アクチュエータ及びロックイン・チャネル及び内輪140の中にあるフランジ142は、異なるサイズを備える食品加工ユニットが、確実に及び安全にモータ・ベース110と係合され、及び、装脱可能に装着されることができることを許容する。
【0051】
例えば、
図7に示すように、加工ユニット200の底は、フランジ142の相対的な位置に配置される複数の保持タブ262を持つ。それらの保持タブ262は、この特定の実施例においてL字形をしているが、当業者は、他の形状もまた、保持タブとして可能であることを理解するであろう。保持タブ262の水平部分は、加工ユニット200がモータ・ベース110に装着され、かつ、係合されるとき、フランジ142の真下にスライドする。保持タブ262の垂直部分は、保持タブ262がフランジ142を越えて動くことを妨げる。キー保護用筐体が閉じられるとき、モータ・ベース110の外輪150に配置される外側安全アクチュエータ156をロッド252が押すことができるように、そのロッド252は、外側ロックイン・チャネル154の相対的な位置に配置される。
図17を参照して、スライス・ユニット400は、同様な保持タブを示す。
【0052】
ここで、
図18を参照して、混合ユニット300は、食品加工ユニット200及び300に比べてより小さい直径を持っている。混合ユニット300はまた、複数のL字形の保持タブ362を持つ。しかしながら、ロッド352がまた、代わりに内側安全アクチュエータ146と係合することにより、安全メカニズムをアクティベートすることができるように、そのロッド352は、内側ロックイン・チャネル144の相対的な位置に配置される。
【0053】
食品加工ユニットのロッキング及び安全メカニズムのアクティベーションは共に重要である。それゆえに、如何なる食品加工ユニットも2つの方向下において挿入されることのみができるように、フランジ142及び安全アクチュエータ146及び156は、特別な場所に配置される。このことは、安全アクチュエータが押され得るところ、モータ・ベース110の上に装着される食品加工ユニットが確保されるであろうことを確実にする。
図4において示される特定の1つの実施例において、フランジ142及び安全アクチュエータ146又は156は、各々60度だけ離れている。出発点として左のロックイン・チャネル144の中央を使用して、安全アクチュエータ146が0度及び180度に配置されるところ、フランジ142は、60度、120度、240度、及び300度に配置される。
図7において、ロッド252が、0度及び180度に配置され、及び、L字形の保持タブが60度、120度、240度、及び300度に配置されるように、食品加工ユニットの底にある保持タブ及びロッドに対して、同じ配列が使用される。
【0054】
ここで、
図6、12、及び13を参照して、1つの実施例によると、加工ユニット200は、外側容器210と呼ばれることができる動かない筐体と、及び、内側容器230と呼ばれることができる食品受取容器230と、を含む。筐体は動かないが、何故ならば、加工ユニット200がモータ・ベース110に装着されるとき、内側食品受取容器230のみが回転するであろうが、外側容器又は筐体210は、前に論じたロッキング・メカニズム(locking mechanism)によって確保(固定)され、及び、動かないままであろうからである。筐体210は、動かない筐体に枢動可能に装着される外側蓋250を持つ。外側容器210の内部に、内側容器230が装脱可能に装着される。内側容器230は、食品がその内側容器230内で加工されたのちに、ユーザによって、取り出されることができる。内側容器230はまた、内側蓋220と呼ばれることができる蓋を持つ。
【0055】
図10及び11を参照して、食品受取容器230の上面及び底面斜視図が示されているが、それは加工ユニット200の内側容器と呼ばれることができる。食品受取容器230は、円形固体壁234、底236、及び固体壁234及び底236によって規定される空洞235を含む。空洞235は、加工された食品が受け取られることを許可する。空洞235は、食品受取容器230の中央で特にシャフト不在である。食品受取容器230はまた、モータ・カップリング112、114、又は116に補完的である形状を持つことができる、ロータリー・カプラー232を含む。ロータリー・カプラー232は、食品受取容器230がモータ・ベース110に係合するとき、食品受取容器230が、回転するモータ・カプリングにより直接的に又は間接的に駆動されることを許容する。当業者は、ロータリー・カプラー232の形状が変化し得ることを理解するであろう。
【0056】
ロータリー・カプラー232はまた、モータ・カップリングと直接的に又は間接的に係合され得る。1つの実施例において、食品受取容器230は、モータ・ベース110の上に直接的に装着され得る。それがモータ・ベース110の上に装着されるとき、モータ・カップリングは、食品受取容器230に係合する。この配列において、食品受取容器230がモータ・ベース110に直接的に係合することができるように、外側の動かない筐体210は、その底(図示されない)において開口を持つ。
【0057】
もう1つの実施例において、食品受取容器230は、モータ・カップリングと間接的に係合される。
図7及び8を参照して、外側容器210のトップ及び底が示される。外側容器210は、その中央に外側ロータリー・カプラー212を持つ。その外側ロータリー・カプラー212は、外側容器210が動かないままであるとき、回転可能である。それは、2つの部品を持つ。外側容器210の外側の底の上に(
図7)、外側ロータリー・カプラー212は、モータ・カップリング112、114、又は116の1つに対して補完的である形状を持つ。外側容器210の内側に(
図8)、内側容器230が外側容器のロータリー・カプラー212と係合できるように、外側ロータリー・カプラー212は、内側容器230の内側ロータリー・カプラー232に対して補完的な形状を持つ。それゆえに、外側容器210がモータ・ベース110の上に装着され、及び、内側容器230がその外側容器210の上に装着されるとき、モータ・カップリングは、回転する外側ロータリー・カプラー212を介して間接的に内側容器230の回転を駆動する。
【0058】
図14及び15は、食品受取容器230に装着されるように適合される蓋220の上面図及び底面斜視図を示す。その表面において、内側蓋220は、食品が蓋220を通して通過するための複数の食品通路開口223を持つ前ブレード222と、及び、直線的刃先及び直線的食品通路開口225を持つ後ブレード224と、を持つ。内側蓋220が内側容器230から容易に持ち上げられるように、その内側蓋220はまた、ユーザがユーザの指を挿入する2つの指開口226を持つ。1対のブレードの特定の配列が
図14に示されるところ、当業者は、如何なる他の数の、配列の、及び設計のブレードもまた、その蓋220に対して可能であることを理解するであろう。
【0059】
内側蓋220が内側容器230のトップに位置するときに、内側蓋220は、内側容器230と共にその場所に確保される。そのようなものとして、内側蓋220は、回転の間、内側容器230と一致して動くことができるが、内側容器230に相対的には動かない。当業者は、内側容器230と共にその場所にその内側蓋220を確保するために複数の異なる方法があることを理解するであろう。
図11、13、14、及び15において示される1つの特定の実施例において、内側容器の円形壁234は、その壁のトップ端の上に複数の凹部238を持つ。内側蓋220は、その外周において複数の凸部228を持つ。内側蓋220が、凹部及び凸部のはめあいにより内側容器230と共にその場所に確保され得るように、その凸部228は、凹部238に関し位置及び形状において相補的である。もう1つの実施例において、内側蓋220がヒンジにより内側容器230と共にその場所に確保されるように、その内側蓋220は、内側容器230の上に枢動可能に装着される。
【0060】
ここで、
図6、11、13、及び15を参照して、内側蓋220が内側容器230と共にその場所に確保されるので、その内側容器230の回転が内側蓋220を支持するであろう。シャフトが内側蓋220の真下に存在する必要はない。内側蓋220の中央の底は、大体平面的であり滑らかであり、そして、蓋220から下方に延びるシャフトを持っていない。このようにして、蓋220の中央及び内側容器230の中央の間にある内側容器の空洞235は、シャフト無である。言い換えると、蓋220及び内側容器230をその容器の中央で接続するためのシャフトがない。
【0061】
シャフトのない配列は、製麺において、又は、食品、特に野菜を、細切りにカットする際に、顕著な利点を提供する。特に
図6及び13を参照して、ユーザが食品チャネル270を介して加工ユニット200内へと食品を挿入するとき、その食品は、内側蓋220に到達し、かつ、それによって加工されるであろう。ブレード222が前ブレードであり、及び、ブレード224が後ブレードであるように、蓋220は、反時計回りに回転する。このようにして、食品は、最初に前ブレード222により加工され、その結果、その食品は細切りになるであろう。細切りにされた食品は、個々の細切りを形成するように直線的ブレード224によってカットされるとき、更に、加工されるであろう。ブレードが回転するので、加工された細切りは、食品受取容器230内に渦形状になって落ち着く傾向がある。蓋220を回転させるため、その容器の内側に中心シャフトが存在したならば、細切りは、そのシャフトの周りに落ち着く傾向があり、それをもって、回転要素の動きを制限するであろう。シャフトの不在は、顕著に本発明の操作を向上させ、及び、加工された面又は野菜の細切りの品質を顕著に増大させる。
【0062】
本発明の実施例の前述する記述は、解説及び記述の目的のために存在してきた。開示される正確な形態に本発明を限定する、又は、徹底的であることを意図しない。多くの変更及び変化が、上記教示に照らして、可能である。本記載に記述される数値は、解説の目的のために過ぎず、そして、その正確な数値に発明を限定するように理解されるべきではない。本発明の範囲が、この詳細な記述によっては限定されるのではなく、ここにおいて添付されるクレーム及びそのクレームに均等なものによって、限定されることを意図する。
(1)
フード・プロセッサーであって、
モータ・カップリングを含むモータ・ベースと、
モータ・ベースの上に装脱可能に装着された外側容器と、
外側容器内に装脱可能に装着された内側容器と、ここで、その内側容器は、モータ・カップリングに係合するためのロータリー・カプラーを持ち、
内側蓋の表面に食品通路開口及びブレードを含む内側蓋と、を含み、
内側容器が回転中に内側蓋と一致して動くように、その内側蓋がその内側容器のトップに固定される、フード・プロセッサー。
(2)
前記モータ・ベースが、前記モータ・カップリングとは異なる速度で回転する第2のモータ・カップリングを含み、そして、その第2のモータ・カップリングが、異なる食品加工ユニットと装脱可能に係合するように適合される、上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(3) 前記モータ・ベースは、モータ・ベースの中央に対する第1の半径方向の位置に配置される外側安全アクチュエータと、及び、モータ・ベースの中央に対する第2の半径方向の位置に配置される内側安全アクチュエータと、
外側安全アクチュエータ又は内側安全アクチュエータの何れかが押されるときのみに、そのモータのスイッチが入るように、モータ・ベースのモータをコントロールする回路と、を更に含む、上記(2)に記載のフード・プロセッサー。
(4)
前記外側容器がモータ・ベースの上に装着されるとき、前記外側安全アクチュエータに近接して配置されるロッド及び枢動可能に装着される外側蓋を前記外側容器が含み、
前記ロッドが、下方位置及び上方位置の間を垂直にスライドし、前記外側蓋が閉じられたときに前記外側蓋がそのロッドを下方位置に押し、そして、次に、そのロッドが前記外側安全アクチュエータを押し、及び
異なる食品加工ユニットは、異なるロッドが前記内側安全アクチュエータを押すことができるように、モータ・ベースの上に異なる食品加工ユニットが装着されるとき、前記内側安全アクチュエータと係合するために配置される異なるロッドを含む、
上記(3)に記載のフード・プロセッサー。
(5)
前記内側蓋が前記内側容器から装脱可能であり、前記内側容器が凹部を含むトップ端を持つ円形壁を含み、前記内側蓋が前記内側容器の凹部に補完的な凸部を含み、そのようにして、前記内側蓋が前記凹部及び前記凸部の整列により前記内側容器と共にその場所に固定される、上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(6)
前記内側蓋がヒンジにより前記内側容器と共にその場所に固定されるように、前記内側容器の上に前記内側蓋が枢動可能に装着される、上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(7)
前記モータ・ベースは、フランジを含み、
前記外側容器は、前記モータ・ベースと共にその場所において前記外側容器をロックするためにそのフランジ内をスライドするように適合される保持タブを含む、
上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(8)
前記外側容器の上に枢動可能に外側蓋が装着され、
前記モータ・ベースは、安全アクチュエータを含み、
前記外側容器は、下方位置及び上方位置の間を垂直にスライドするロッドを含み、ここで、前記外側蓋が閉じられるとき、前記外側蓋は、下方位置へとそのロッドを押して、そして、次に、そのロッドが安全アクチュエータを押す、
上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(9)
前記内側容器のロータリー・カプラーがモータ・カップリングにより直接的に駆動されるように、前記外側容器が底面開口を含む、
上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(10)
前記外側容器が回転可能な外側容器ロータリー・カプラーを含み、前記外側容器ロータリー・カプラーが、モータ・カップリングと装脱可能に係合し、そして、内側容器ロータリー・カプラーが前記外側容器ロータリー・カプラーと装脱可能に係合して、前記内側容器ロータリー・カプラーがモータ・カップリングにより間接的に駆動される、
上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(11)
前記内側蓋の上のブレードが前ブレードであり、及び、前記内側蓋が後ブレードを含み、
前記前ブレードが麺を作るための複数の小さな開口を含み、
前記後ブレードが直線的刃先を含む、
上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(12)
前記内側蓋が複数の指開口を含む、上記(1)に記載のフード・プロセッサー。
(13)
食品を加工するフード・プロセッサーであって、
モータ・カップリングを含むモータ・ベースと、
前記モータ・ベースの上に装脱可能に装着される食品受取容器と、ここで、前記食品受取容器は前記モータ・カップリングによって駆動され、前記食品受取容器は半径方向壁及び底を持ち、前記壁及び前記底は食品を受け取るための空洞を規定し、
前記食品受取容器の上に配置される蓋と、ここで、前記蓋が食品受取容器と共に回転するように前記食品受取容器に前記蓋は固定され、食品受取容器はシャフト無であり、前記蓋はブレード及び食品通路開口を含み、
それによって、食品が、シャフト周りから食品を解く必要もなく空洞から取り除くことができる、フード・プロセッサー。
(14)
前記蓋の底表面が均一に平面的である、上記(13)に記載のフード・プロセッサー。
(15)
前記蓋が食品受取容器から装脱可能であり、食品受取容器の壁が凹部を備えるトップ端を含み、前記蓋が食品受取容器の凹部に補完的な凸部を含み、そのようにして、前記凸部と前記凹部のマッチングにより食品受取容器と共にその場所に前記蓋が固定される、上記(13)に記載のフード・プロセッサー。
(16)
前記蓋がヒンジにより食品受取容器と共にその場所に固定されるように、食品受取容器の上に前記蓋が枢動可能に装着される、上記(13)に記載のフード・プロセッサー。
(17)
前記蓋の上のブレードが前ブレードであり、前記蓋が後ブレードを含み、
前記前ブレードが、麺を作るための複数の小さな開口を含み、
前記後ブレードが、直線的刃先を含む、上記(13)に記載のフード・プロセッサー。
(18)
前記モータ・ベースが、前記モータ・ベースの中央に対する第1の半径方向の位置に外側安全アクチュエータと、及び、前記モータ・ベースの中央に対する第2の半径方向の位置に内側安全アクチュエータと、を持ち、
安全アクチュエータの1つが押されるときにのみモータのスイッチがオンにされるように、モータ・ベースのモータをコントロールする回路を持つ、上記(13)に記載のフード・プロセッサー。
(19)
食品受取容器が回転させられるとき、食品受取容器のアクセスを防ぐ食品受取容器を囲む動かない筐体に前記モータ・ベースが接続され、
動かない筐体は、枢動可能に装着される外側蓋及び前記外側安全アクチュエータに配置されるロッドを含み、そのロッドは、下方位置及び上方位置の間で垂直にスライドし、ここで、前記外側蓋が閉じられるときに前記外側蓋がそのロッドを下方位置まで押し、そして、次に、そのロッドが前記外側安全アクチュエータを押し、及び、
前記モータ・ベースが異なる食品加工ユニットと係合するように適合され、その異なる食品加工ユニットは内側安全アクチュエータとの係合のために配置される異なるロッドを含み、その異なる食品加工ユニットがモータ・ベースの上に装着されるときに、その異なるロッドが前記内側安全アクチュエータを押すことができる、上記(13)に記載のフード・プロセッサー。
(20)
前記食品受取容器が回転するとき、その食品受取容器へのアクセスを妨げる食品受取容器を囲む動かない筐体に前記モータ・ベースが接続される、上記(13)に記載のフード・プロセッサー。