(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記携帯端末装置において前記起動信号によって前記アプリケーションが起動され、且つ、前記検索条件によって地点の検索処理が実行されると、前記携帯端末装置において表示された検索処理結果の表示画面を前記携帯端末装置から受信する表示画面受信部と、
前記表示画面受信部によって前記検索処理結果の表示画面が受信されると、当該検索処理結果の表示画面を前記ディスプレイに表示する表示画面表示制御部と
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
携帯端末装置のアプリケーションを使用して閲覧された地点に関する地点情報と、前記アプリケーションの識別情報と、前記アプリケーションにおいて前記地点を検索する際に用いた検索条件とを前記携帯端末装置から受信する情報受信部と、
前記地点情報を前記アプリケーションの識別情報および前記検索条件と対応付けて地点情報記憶部に記憶する地点登録部と、
前記地点情報を前記地点情報記憶部から読み出してディスプレイに表示する際に、当該地点情報とともに、当該地点情報に対応付けられている前記アプリケーションの識別情報、または当該識別情報に対応する他の識別情報を前記ディスプレイに表示する地点情報表示制御部と、
前記ディスプレイに表示された前記識別情報または前記他の識別情報に対する所定のユーザ操作がなされた場合、当該アプリケーションの起動信号を、前記識別情報または前記他の識別情報に対応付けられている前記検索条件とともに前記携帯端末装置へ送信する起動信号送信部と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
前記携帯端末装置において前記起動信号によって前記アプリケーションが起動され、且つ、前記検索条件によって地点の検索処理が実行されると、前記携帯端末装置において表示された検索処理結果の表示画面を前記携帯端末装置から受信する表示画面受信部と、
前記表示画面受信部によって前記検索処理結果の表示画面が受信されると、当該検索処理結果の表示画面を前記ディスプレイに表示する表示画面表示制御部と
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔ナビゲーションシステム1の構成例〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るナビゲーションシステム1の構成例を示す図である。ナビゲーションシステム1は、ナビゲーション装置10および携帯端末装置20を備えて構成されている。ナビゲーション装置10および携帯端末装置20は、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi等の無線通信手段、または、USBケーブル等の通信ケーブルによって互いに通信可能に接続される。
【0019】
携帯端末装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機等の機器である。携帯端末装置20は、例えばインターネットからダウンロードした各種アプリケーションを使用することが可能である。携帯端末装置20が使用可能なアプリケーションの中には、任意に設定された検索条件に合致する地点を検索し、検索された地点に関する詳細情報(例えば、写真、口コミ情報等)を閲覧可能であるとともに、検索された地点に関する地点情報をナビゲーション装置10へ送信することが可能なアプリケーション(例えば、地図アプリ、ナビアプリ、ガイドアプリ等)が含まれている。
【0020】
ナビゲーション装置10は、地図表示、現在地表示、経路案内などの機能を有する車載機である。ナビゲーション装置10は、携帯端末装置20のアプリケーションから送信された地点情報を受信すると、当該地点情報によって特定される地点を目的地として経路探索を行ったり、当該地点情報によって特定される地点を登録地として登録したりすることが可能となっている。
【0021】
〔ナビゲーション装置10および携帯端末装置20の構成例〕
図2は、本実施形態に係るナビゲーション装置10および携帯端末装置20の構成例を示すブロック図である。
図2では、ナビゲーション装置10および携帯端末装置20が備える機能およびデバイスのうち、本実施形態の説明に関連する機能およびデバイスについて図示する。
【0022】
図2に示すように、本実施形態のナビゲーション装置10は、ディスプレイ11、タッチパネル12、自車位置検出装置13、目的地履歴情報記憶部14、登録地点情報記憶部15および地図データ記憶部16を備える。目的地履歴情報記憶部14および登録地点情報記憶部15は、特許請求の範囲に記載の地点情報記憶部を構成する。また、ナビゲーション装置10は、その機能構成として、情報受信部101、経路探索部103、地点登録部104、地点情報表示制御部105、起動信号送信部106、表示画面受信部107および表示画面表示制御部108を備えている。
【0023】
また、本実施形態の携帯端末装置20は、ディスプレイ21、タッチパネル22を備える。また、携帯端末装置20は、その機能構成として、アプリケーション実行部201、情報送信部202、起動信号受信部203および検索部204を備えている。
【0024】
上記各機能ブロックは、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロックは、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0025】
(携帯端末装置20の機能)
アプリケーション実行部201は、携帯端末装置20にインストールされているアプリケーションを実行する。アプリケーション実行部201によって実行されるアプリケーションには、地点に関する詳細情報(例えば、紹介文、画像、住所、電話番号、営業時間、定休日等)をディスプレイ21にて閲覧可能なアプリケーションが含まれる。アプリケーション実行部201により実行されるアプリケーションは、例えばアイコンによってディスプレイ21に表示された複数のアプリケーションの中から、タッチパネル22のユーザ操作により任意に選択される。
【0026】
情報送信部202は、アプリケーション実行部201によって実行されたアプリケーションから、そのアプリケーションにて閲覧された地点に関する地点情報と、そのアプリケーションのアプリケーション識別情報とをナビゲーション装置10へ送信する。地点情報としては、例えば、地点名、住所、経度緯度等の座標等が挙げられる。アプリケーション識別情報としては、例えば、アイコン、アプリケーション名、アプリケーションID等が挙げられる。
【0027】
例えば、情報送信部202は、タッチパネル22のユーザ操作により任意に指定されたタイミング(例えば、アプリケーションにて地点の詳細情報を閲覧しているときに、送信ボタンが押下されたタイミング)で、地点情報およびアプリケーション識別情報をナビゲーション装置10へ送信する。
【0028】
起動信号受信部203は、ナビゲーション装置10から送信されてきたアプリケーションの起動信号を受信する。起動信号受信部203がアプリケーションの起動信号を受信すると、当該起動信号に基づいて、アプリケーション実行部201が、そのアプリケーションを起動する。そして、情報送信部202が、起動されたアプリケーションの表示画面をナビゲーション装置10へ送信する。
【0029】
検索部204は、アプリケーション実行部201によって実行されたアプリケーションにおいて、検索条件に合致する地点の検索処理を行う。例えば、検索条件は、タッチパネル22のユーザ操作により任意に設定される。検索部204によって検索条件を用いた検索処理が行われると、その検索条件に合致する複数の地点の一覧がディスプレイ21に表示される。そして、この一覧において任意の地点がユーザ操作によって選択されると、その地点に関する詳細情報(例えば、紹介文、画像、住所、電話番号、営業時間、定休日等)がディスプレイ21にて閲覧可能となる。
【0030】
(ナビゲーション装置10の機能)
情報受信部101は、携帯端末装置20のアプリケーションから送信された地点情報およびアプリケーション識別情報を受信する。
【0031】
地図データ記憶部16は、地図表示や経路探索などに必要な地図データを記憶している。経路探索部103は、地図データ記憶部16に記憶されている地図データに基づいて、出発地から目的地までの誘導経路を探索する。出発地は、自車位置検出装置13から取得した車両の現在位置情報に基づいて自動的に設定される。自車位置検出装置13は、例えばGPS(Global Positioning System)と自律航法ユニットとを備えて構成されている。目的地には、情報受信部101によって受信された地点情報によって特定される地点を設定することができる。但し、出発地および目的地には、ユーザがタッチパネル12の操作により任意に指定した地点を設定することもできる。
【0032】
地点登録部104は、経路探索部103によって誘導経路の探索が行われると、その際に設定された目的地の地点情報を、目的地履歴情報として目的地履歴情報記憶部14に記憶する。誘導経路の目的地が、情報受信部101によって受信された地点情報に基づいて設定された場合、地点登録部104は、情報受信部101によって受信された地点情報を、情報受信部101によって受信されたアプリケーション識別情報と対応づけて、目的地履歴情報として目的地履歴情報記憶部14に記憶する。
【0033】
また、地点登録部104は、ユーザがタッチパネル12の操作により任意に指定した地点の地点情報を、登録地点情報として登録地点情報記憶部15に記憶する。登録地には、情報受信部101によって受信された地点情報によって特定される地点を設定することができる。この場合、地点登録部104は、情報受信部101によって受信された地点情報を、情報受信部101によって受信されたアプリケーション識別情報と対応づけて、登録地点情報として登録地点情報記憶部15に記憶する。
【0034】
地点情報表示制御部105は、ナビゲーション装置10に対してユーザから目的地履歴情報の表示指示がなされると、目的地履歴情報記憶部14に目的地履歴情報として記憶されている複数の地点情報をディスプレイ11に表示する。このとき、地点情報表示制御部105は、アプリケーション識別情報が対応付けられている地点情報(すなわち、携帯端末装置20から送信された地点情報)については、当該地点情報とともにアプリケーション識別情報をディスプレイ11に表示する。
【0035】
また、地点情報表示制御部105は、ナビゲーション装置10に対してユーザから登録地点情報の表示指示がなされると、登録地点情報記憶部15に登録地点情報として記憶されている複数の地点情報をディスプレイ11に表示する。このとき、地点情報表示制御部105は、アプリケーション識別情報が対応付けられている地点情報(すなわち、携帯端末装置20から送信された地点情報)については、当該地点情報とともにアプリケーション識別情報をディスプレイ11に表示する。
【0036】
起動信号送信部106は、地点情報とともにディスプレイ11に表示されたアプリケーション識別情報に対する所定のユーザ操作がなされた場合、当該アプリケーションの起動信号を携帯端末装置20へ送信する。所定の操作とは、例えば、タッチパネル12による選択操作等である。携帯端末装置20は、ナビゲーション装置10から送信されたアプリケーションの起動信号を受信すると、そのアプリケーションを自動的に起動する機能を有している。また、携帯端末装置20は、上記起動信号によって起動されたアプリケーションの表示画面をナビゲーション装置10へ送信する機能を有している。
【0037】
表示画面受信部107は、携帯端末装置20において上記起動信号によってアプリケーションが起動されると、携帯端末装置20において表示された当該アプリケーションの表示画面を携帯端末装置20から受信する。表示画面表示制御部108は、表示画面受信部107によって上記アプリケーションの表示画面が受信されると、当該表示画面をディスプレイ11に表示する。
【0038】
表示画面表示制御部108は、地点情報表示制御部105によって表示された地点情報をユーザ操作によって目的地として選択できるように、アプリケーションの表示画面と、地点情報表示制御部105によって表示された地点情報の表示画面とを2画面表示するとよい。または、アプリケーションの表示画面を表示した後、特定のボタン(例えば、戻るボタン等)がユーザ操作によって押下された場合に、地点情報表示制御部105によって表示された地点情報の表示画面を再表示するようにしてもよい。
【0039】
〔ナビゲーション装置による処理の一例〕
図3は、本実施形態に係るナビゲーション装置10による処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、携帯端末装置20から受信した地点情報およびアプリケーション識別情報を、目的地履歴情報または登録地点情報として目的地履歴情報記憶部14または登録地点情報記憶部15に記憶する処理の一例を説明する。
図3に示す処理は、例えば、携帯端末装置20から地点情報およびアプリケーション識別情報が送信されてきたことをナビゲーション装置10が検出した時点で開始される。
【0040】
まず、情報受信部101が、携帯端末装置20のアプリケーションから送信された地点情報およびアプリケーション識別情報を受信する(ステップS302)。ナビゲーション装置10は、ステップS302で受信した地点情報によって特定される地点を地図画面にて表示して(ステップS304)、当該地点を目的地として設定するか登録地として登録するかをユーザに選択させる。
【0041】
地点を目的地として設定することが選択された場合(ステップS306:Yes)、経路探索部103が、その地点を目的地に設定して当該地点までの誘導経路を探索する(ステップS308)。そして、地点登録部104が、ステップS302で受信された地点情報を、ステップS302で受信されたアプリケーション識別情報と対応づけて、目的地履歴情報として目的地履歴情報記憶部14に記憶する(ステップS310)。その後、ナビゲーション装置10は、
図3に示す一連の処理を終了する。
【0042】
一方、地点を登録地として登録することが選択された場合(ステップS312:Yes)、地点登録部104が、ステップS302で受信された地点情報を、ステップS302で受信されたアプリケーション識別情報と対応づけて、登録地点情報として登録地点情報記憶部15に記憶する(ステップS314)。そして、ナビゲーション装置10は、
図3に示す一連の処理を終了する。
【0043】
なお、地点を目的地として設定することが選択されず(ステップS306:No)、且つ、地点を登録地として登録することが選択されなかった場合(ステップS312:No)、ナビゲーション装置10は、
図3に示す一連の処理を終了する。
【0044】
〔目的地履歴情報の一例〕
図4は、本実施形態に係る目的地履歴情報記憶部14に記憶されている目的地履歴情報の一例を示す図である。
図4に示す目的地履歴情報は、目的地として設定された複数の地点に対応する複数の地点情報を含んで構成されている。各地点情報は、データ項目として「地点名」、「登録日」および「アイコン」を有する。「地点名」には、目的地として設定された地点の名称が設定される。「登録日」には、目的地に設定された日付が設定される。「アイコン」には、当該地点情報が携帯端末装置20から受信した地点情報である場合、当該地点情報とともに携帯端末装置20から受信したアイコン(アプリケーション識別情報の一例)が設定される。
【0045】
例えば、
図4に示す目的地履歴情報において、「地点名」に「○○タワー」が設定されている地点情報には、「アイコン」にアイコン502が設定されている。このアイコン502は、携帯端末情報20のアプリケーション「MAPマガジン」を識別するためのアプリケーション識別情報として、携帯端末情報20から受信したものである。このアイコン502には、携帯端末情報20にて表示されるアイコンと同じ図柄が用いられている。すなわち、「地点名」に「○○タワー」が設定されている地点情報は、携帯端末情報20のアプリケーション「MAPマガジン」から送信されてきた地点情報であることを意味する。
【0046】
一方、
図4に示す目的地履歴情報において、「地点名」に「○○スキー場」が設定されている地点情報および「○○ホテル」が設定されている地点情報には、「アイコン」に「−」が設定されている。これは、これらの地点情報が、ナビゲーション装置10で検索された地点情報であるため、アプリケーション識別情報が対応付けられていないことを意味する。
【0047】
〔登録地点情報の一例〕
図5は、本実施形態に係る登録地点情報記憶部15に記憶されている登録地点情報の一例を示す図である。
図5に示す登録地点情報は、登録地として登録された複数の地点に対応する複数の地点情報を含んで構成されている。各地点情報は、データ項目として「地点名」、「登録日」および「アイコン」を有する。「地点名」には、登録地として登録された地点の名称が設定される。「登録日」には、登録地として登録された日付が設定される。「アイコン」には、当該地点情報が携帯端末装置20から受信した地点情報である場合、当該地点情報とともに携帯端末装置20から受信したアイコン(アプリケーション識別情報の一例)が設定される。
【0048】
例えば、
図5に示す登録地点情報において、「地点名」に「○○タワー」が設定されている地点情報には、「アイコン」にアイコン502が設定されている。このアイコン502は、携帯端末情報20のアプリケーション「MAPマガジン」を識別するためのアプリケーション識別情報であって、携帯端末情報20から受信したものである。このアイコン502には、携帯端末情報20にて表示されるアイコンと同じ図柄が用いられている。すなわち、「地点名」に「○○タワー」が設定されている地点情報は、携帯端末情報20のアプリケーション「MAPマガジン」から送信されてきた地点情報であることを意味する。
【0049】
一方、
図5に示す登録地点情報において、「地点名」に「○○駅」が設定されている地点情報および「○○病院」が設定されている地点情報には、「アイコン」に「−」が設定されている。これは、これらの地点情報が、ナビゲーション装置10で検索された地点情報であるため、アプリケーション識別情報が対応付けられていないことを意味する。
【0050】
〔ナビゲーション装置による目的地履歴情報の表示処理の一例〕
図6は、本実施形態に係るナビゲーション装置10による目的地履歴情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示す処理は、例えば、ユーザが誘導経路の目的地を新たに設定する際に、目的地履歴情報を表示するようにユーザから指示された場合に開始される。
【0051】
まず、地点情報表示制御部105が、目的地履歴情報として記憶されている複数の地点情報を目的地履歴情報記憶部14から読み出し(ステップS602)、ディスプレイ11に表示する(ステップS604)。このとき、アプリケーション識別情報が対応付けられている地点情報がなければ(ステップS606:No)、ナビゲーション装置10は、ステップS618へ処理を進める。アプリケーション識別情報が対応付けられている地点情報があれば(ステップS606:Yes)、その地点情報とともにアプリケーション識別情報をディスプレイ11に表示する(ステップS608)。
【0052】
その後、ディスプレイ11に表示されたアプリケーション識別情報がユーザ操作によって選択されなければ(ステップS610:No)、ナビゲーション装置10は、ステップS618へ処理を進める。ディスプレイ11に表示されたアプリケーション識別情報がユーザ操作によって選択された場合(ステップS610:Yes)、起動信号送信部106が、選択されたアプリケーションの起動信号を携帯端末装置20へ送信する(ステップS612)。これに応じて、携帯端末装置20においてアプリケーションが起動され、起動されたアプリケーションの表示画面が携帯端末装置20から送信されると、表示画面受信部107が、当該表示画面を受信する(ステップS614)。そして、表示画面表示制御部108が、ステップS614で受信された表示画面をディスプレイ11に表示する(ステップS616)。その後、ナビゲーション装置10は、ステップS618へ処理を進める。
【0053】
ステップS616では、ステップS604で表示された地点情報がユーザ操作によって選択できるように、ステップS614で受信された表示画面と、ステップS604で表示された地点情報の表示画面とを2画面表示するとよい。または、ステップS614で受信された表示画面を表示した後、特定のボタン(例えば、戻るボタン等)がユーザ操作によって押下された場合に、ステップS604で表示された地点情報の表示画面を再表示するようにしてもよい。
【0054】
ステップS618では、ディスプレイ11に表示された地点情報がユーザ操作によって選択されたか否かを判断する。ディスプレイ11に表示された地点情報がユーザ操作によって選択されなかった場合(ステップS618:No)、ナビゲーション装置10は、
図6に示す一連の処理を終了する。ディスプレイ11に表示された地点情報がユーザ操作によって選択された場合(ステップS618:Yes)、ナビゲーション装置10は、ステップS618で選択された地点情報によって特定される地点を地図画面にて表示して(ステップS620)、当該地点を目的地として設定するか否かをユーザに選択させる。
【0055】
地点を目的地として設定することが選択された場合(ステップS622:Yes)、経路探索部103が、その地点を目的地に設定して当該地点までの誘導経路を探索する(ステップS624)。そして、ナビゲーション装置10は、
図6に示す一連の処理を終了する。地点を目的地として設定することが選択されなかった場合(ステップS622:No)、ナビゲーション装置10は、
図6に示す一連の処理を終了する。
【0056】
〔ナビゲーション装置による登録地点情報の表示処理の一例〕
図7は、本実施形態に係るナビゲーション装置10による登録地点情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示す処理は、例えば、ユーザが誘導経路の目的地を新たに設定する際に、登録地点情報を表示するようにユーザから指示された場合に開始される。
【0057】
まず、地点情報表示制御部105が、登録地点情報として記憶されている複数の地点情報を登録地点情報記憶部15から読み出し(ステップS702)、ディスプレイ11に表示する(ステップS704)。このとき、アプリケーション識別情報が対応付けられている地点情報がなければ(ステップS706:No)、ナビゲーション装置10は、ステップS718へ処理を進める。アプリケーション識別情報が対応付けられている地点情報があれば(ステップS706:Yes)、その地点情報とともにアプリケーション識別情報をディスプレイ11に表示する(ステップS708)。
【0058】
その後、ディスプレイ11に表示されたアプリケーション識別情報がユーザ操作によって選択されなければ(ステップS710:No)、ナビゲーション装置10は、ステップS718へ処理を進める。ディスプレイ11に表示されたアプリケーション識別情報がユーザ操作によって選択された場合(ステップS710:Yes)、起動信号送信部106が、選択されたアプリケーションの起動信号を携帯端末装置20へ送信する(ステップS712)。これに応じて、携帯端末装置20においてアプリケーションが起動され、起動されたアプリケーションの表示画面が携帯端末装置20から送信されると、表示画面受信部107が、当該表示画面を受信する(ステップS714)。そして、表示画面表示制御部108が、ステップS714で受信された表示画面をディスプレイ11に表示する(ステップS716)。その後、ナビゲーション装置10は、ステップS718へ処理を進める。
【0059】
ステップS716では、ステップS704で表示された地点情報がユーザ操作によって選択できるように、ステップS714で受信された表示画面と、ステップS704で表示された地点情報の表示画面とを2画面表示するとよい。または、ステップS714で受信された表示画面を表示した後、特定のボタン(例えば、戻るボタン等)がユーザ操作によって押下された場合に、ステップS704で表示された地点情報の表示画面を再表示するようにしてもよい。
【0060】
ステップS718では、ディスプレイ11に表示された地点情報がユーザ操作によって選択されたか否かを判断する。ディスプレイ11に表示された地点情報がユーザ操作によって選択されなかった場合(ステップS718:No)、ナビゲーション装置10は、
図7に示す一連の処理を終了する。ディスプレイ11に表示された地点情報がユーザ操作によって選択された場合(ステップS718:Yes)、ナビゲーション装置10は、ステップS718で選択された地点情報によって特定される地点を地図画面にて表示して(ステップS720)、当該地点を目的地として設定するか否かをユーザに選択させる。
【0061】
地点を目的地として設定することが選択された場合(ステップS722:Yes)、経路探索部103が、その地点を目的地に設定して当該地点までの誘導経路を探索する(ステップS724)。そして、ナビゲーション装置10は、
図7に示す一連の処理を終了する。地点を目的地として設定することが選択されなかった場合(ステップS722:No)、ナビゲーション装置10は、
図7に示す一連の処理を終了する。
【0062】
〔表示画面の一例〕
図8は、本実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。このうち、
図8(a)は、携帯端末装置20から受信した地点情報によって特定される地点を地図画面にて表示する例を示す図である。
図8(b)は、目的地履歴情報の一覧の表示例を示す図である。
図8(c)は、登録地点情報の一覧の表示例を示す図である。
【0063】
(地図画面による地点の表示)
ナビゲーション装置10は、携帯端末装置20から地点情報を受信すると、この地点情報によって特定される地点を地図画面にて表示して、当該地点を目的地として設定するか登録地として登録するかをユーザに選択させる。例えば、
図8(a)では、地点名に「○○タワー」が設定されている地点情報を受信したときの地図画面の表示例を示している。この地図画面では、「○○タワー」の表示位置に、「○○タワー」を指し示すポインタ806の画像が重ねて表示されている。
【0064】
この地図画面には、目的地設定ボタン802および地点登録ボタン804が、重ねて表示されている。目的地設定ボタン802がタッチパネル12のユーザ操作により選択されると、ナビゲーション装置10は、「○○タワー」を目的地とする誘導経路の探索処理を行う。その結果、地点名に「○○タワー」が設定されている地点情報が、目的地履歴情報として目的地履歴情報記憶部14に記憶されることとなる。一方、地点登録ボタン804がタッチパネル12のユーザ操作により選択されると、ナビゲーション装置10は、「○○タワー」を登録地として登録する。その結果、地点名に「○○タワー」が設定されている地点情報が、登録地点情報として登録地点情報記憶部15に記憶されることとなる。
【0065】
(目的地履歴情報の表示画面)
図8(b)では、目的地履歴情報記憶部14に目的地履歴情報として記憶されている複数の地点情報(
図4参照)が一覧表示されている。各地点情報は、目的地として設定された地点の名称(
図4の「地点名」に相当)と、目的地として設定された日付(
図4の「登録日」に相当)とが表示されている。
【0066】
図8(b)において、地点名として「○○タワー」が表示されている地点情報には、当該地点情報とともにアイコン502が表示されている。このアイコン502は、当該地点情報に対応付けられているアイコンであって(
図4参照)、アプリケーション「MAPマガジン」を識別するためのアプリケーション識別情報である。特に、アイコン502は、携帯端末装置20において表示されるアイコンと同じ図柄となっている。
【0067】
このように、アイコン502が表示されたことにより、ユーザは、地点名として「○○タワー」が表示されている地点情報が、携帯端末装置20の「MAPマガジン」というアプリケーションから送信されたものであることを容易に識別することができる。
【0068】
図8(b)の画面において、アイコン502がタッチパネル12のユーザ操作によって選択された場合、起動信号送信部106は、アイコン502に対応するアプリケーション「MAPマガジン」の起動信号を携帯端末装置20へ送信する。これにより、携帯端末装置20においては、ナビゲーション装置10から受信した起動信号によってアプリケーション「MAPマガジン」が自動的に起動される。そして、携帯端末装置20は、起動されたアプリケーション「MAPマガジン」の表示画面をナビゲーション装置10へ送信する。ナビゲーション装置10は、携帯端末装置20から送信されたアプリケーション「MAPマガジン」の表示画面を受信すると、当該表示画面をディスプレイ11に表示する。これにより、ユーザは、ナビゲーション装置10において、アプリケーション「MAPマガジン」の起動を確認することができる。
【0069】
(登録地点情報の表示画面)
図8(c)では、登録地点情報記憶部15に登録地点情報として記憶されている複数の地点情報(
図5参照)が一覧表示されている。各地点情報は、登録地として登録された地点の名称(
図5の「地点名」に相当)と、登録地として登録された日付(
図5の「登録日」に相当)とが表示されている。
【0070】
図8(c)において、地点名として「○○レストラン」が表示されている地点情報には、当該地点情報とともにアイコン502が表示されている。このアイコン502は、当該地点情報に対応付けられているアイコンであって(
図5参照)、アプリケーション「MAPマガジン」を識別するためのアプリケーション識別情報である。特に、アイコン502は、携帯端末装置20において表示されるアイコンと同じ図柄となっている。
【0071】
このように、アイコン502が表示されたことにより、ユーザは、地点名として「○○レストラン」が表示されている地点情報が携帯端末装置20の「MAPマガジン」というアプリケーションから送信されたものであることを容易に識別することができる。
【0072】
図8(c)の画面において、アイコン502がタッチパネル12のユーザ操作によって選択された場合、起動信号送信部106は、アイコン502に対応するアプリケーション「MAPマガジン」の起動信号を携帯端末装置20へ送信する。これにより、携帯端末装置20においては、ナビゲーション装置10から受信した起動信号によってアプリケーション「MAPマガジン」が自動的に起動される。そして、携帯端末装置20は、起動されたアプリケーション「MAPマガジン」の表示画面をナビゲーション装置10へ送信する。ナビゲーション装置10は、携帯端末装置20から送信されたアプリケーション「MAPマガジン」の表示画面を受信すると、当該表示画面をディスプレイ11に表示する。これにより、ユーザは、ナビゲーション装置10において、アプリケーション「MAPマガジン」の起動を確認することができる。
【0073】
以上説明したとおり、本実施形態のナビゲーション装置10によれば、目的地履歴情報または登録地点情報としてディスプレイ11に表示された複数の地点情報のうち、携帯端末装置20のアプリケーションから送信された地点情報については、当該地点情報とともにディスプレイ11に表示されたアプリケーション識別情報により、携帯端末装置20のアプリケーションから送信された地点情報であること、および、当該地点情報を送信したアプリケーションを識別することができる。
【0074】
特に、本実施形態のナビゲーション装置10によれば、アプリケーション識別情報として、携帯端末装置20で表示されるアイコンと同じ図柄のアイコン502を表示することにより、地点情報を送信したアプリケーションをより容易に識別することができる。
【0075】
また、本実施形態のナビゲーション装置10によれば、地点情報とともにディスプレイ11に表示されたアイコン502を選択すると、その地点に関する詳細情報を閲覧したときに使用していたアプリケーションが携帯端末装置20において自動的に起動され、さらに、そのアプリケーションの表示画面がディスプレイ11にも表示される。これにより、ユーザは、地点情報とともに表示されているアイコン502を選択しさえすれば、携帯端末装置20を操作することなく、その地点を閲覧したときに使用していたアプリケーションを携帯端末装置20に起動させて、その起動をディスプレイ11に表示された表示画面によって確認することができる。
【0076】
〔ナビゲーションシステム1の変形例〕
以下、
図9および
図10を参照して、本実施形態に係るナビゲーションシステム1の変形例について説明する。本変形例では、アプリケーションによって閲覧された地点が検索部204によって検索された地点である場合、情報送信部202は、地点情報およびアプリケーション識別情報とともに、検索部204がその地点を検索する際に用いた検索条件をナビゲーション装置10へ送信する。
【0077】
この場合、ナビゲーション装置10の地点登録部104は、携帯端末装置20から受信した地点情報を、携帯端末装置20から受信したアプリケーションの識別情報および検索条件と対応付けて、目的地履歴情報記憶部14または登録地点情報記憶部15に記憶する(
図9参照)。
【0078】
そして、この地点情報およびアプリケーション識別情報がディスプレイ11に表示されて、このアプリケーション識別情報に対する所定のユーザ操作がなされた場合、起動信号送信部106は、当該アプリケーション識別情報によって特定されるアプリケーションの起動信号を、当該アプリケーション識別情報に対応付けられている検索条件とともに携帯端末装置20へ送信する。
【0079】
携帯端末装置20の起動信号受信部203は、ナビゲーション装置10からアプリケーションの起動信号とともに送信されてきた検索条件を受信する。起動信号受信部203がアプリケーションの起動信号および検索条件を受信すると、当該起動信号に基づいて、アプリケーション実行部201が、そのアプリケーションを起動する。そして、起動されたアプリケーションにおいて、検索部204が、当該検索条件に合致する地点の検索処理を行う。そして、情報送信部202が、検索部204による検索処理の結果を示す表示画面をナビゲーション装置10へ送信する。ナビゲーション装置10においては、表示画面受信部107がこの表示画面を受信し、表示画面表示制御部108がこの表示画面をディスプレイ11に表示する(
図10参照)。
【0080】
(目的地履歴情報の変形例)
図9は、本実施形態に係る目的地履歴情報記憶部14に記憶されている目的地履歴情報の変形例を示す図である。
図9に示す目的地履歴情報は、各地点情報がデータ項目としてさらに「検索条件」を有する点で、
図4に示す目的地履歴情報と異なる。「検索条件」には、当該地点情報が携帯端末装置20から受信した地点情報である場合、当該地点情報とともに携帯端末装置20から受信した検索条件が設定される。この検索条件は、携帯端末装置20のアプリケーションにおいて当該地点情報に対応する地点を検索した際に用いたものである。
【0081】
例えば、
図9に示す目的地履歴情報において、「地点名」に「○○タワー」が設定されている地点情報には、「アイコン」にアイコン502が設定されているとともに、「検索条件」に「おすすめ,タワー,関東」が設定されている。これは、この地点情報が、携帯端末情報20のアプリケーション「MAPマガジン」から送信されてきた地点情報であることを意味するとともに、「おすすめ,タワー,関東」を検索条件として検索された地点に関する地点情報であることを意味する。
【0082】
例えば、「地点名」に「○○タワー」が設定されている地点情報が目的地履歴情報としてディスプレイ11に表示される際、ディスプレイ11には、その地点情報とともに、アプリケーション「MAPマガジン」を識別するためのアイコン502が表示される。そして、アイコン502がタッチパネル12のユーザ操作によって選択されたとき、起動信号送信部106は、アプリケーション「MAPマガジン」の起動信号とともに、検索条件「おすすめ,タワー,関東」を携帯端末装置20へ送信する。
【0083】
これにより、携帯端末装置20は、ナビゲーション装置10から受信した起動信号に応じて、アプリケーション「MAPマガジン」を自動的に起動する。そして、携帯端末装置20は、起動されたアプリケーション「MAPマガジン」において、「おすすめ,タワー,関東」を検索条件とする地点の検索処理を自動的に実行する。その結果として「○○タワー」を含む複数の地点が検索されると、携帯端末装置20のディスプレイには、「○○タワー」を含む複数の地点の一覧が示された表示画面が表示される。
【0084】
さらに、携帯端末装置20は、この「○○タワー」を含む複数の地点の一覧が示された表示画面を、ナビゲーション装置10へ送信する。ナビゲーション装置10においては、表示画面受信部107が当該表示画面を受信すると、表示画面表示制御部108が当該表示画面をディスプレイ11に表示する。これにより、ユーザは、「○○タワー」を含む複数の地点の一覧を、ナビゲーション装置10のディスプレイ11で閲覧することができる(
図10参照)。
【0085】
(アプリケーションの表示画面)
図10は、本実施形態に係る表示画面の一例を示す図であって、携帯端末装置20から受信したアプリケーションの表示画面の表示例を示す図である。
図10に示す表示画面は、携帯端末装置20において表示されたアプリケーション「MAPマガジン」の表示画面であって、「おすすめ,タワー,関東」を検索条件とする地点の検索処理が行われた結果として、「○○タワー」を含む複数の地点の一覧が示された表示画面である。この表示画面は、携帯端末装置20からナビゲーション装置10へ送信されることで、ナビゲーション装置10においても表示される。例えば、この表示画面には、各地点の概要情報(画像、地点名および住所)が表示されている。
【0086】
また、この表示画面において各地点には、詳細情報ボタン1001および目的地設定ボタン1002が重ねて表示されている。ある地点の詳細情報ボタン1001がタッチパネル12のユーザ操作により選択されると、ナビゲーション装置10は、その地点に関する詳細情報(例えば、紹介文、電話番号、営業時間、定休日等)をディスプレイ11に表示する。また、ある地点の目的地設定ボタン1002がタッチパネル12のユーザ操作により選択されると、ナビゲーション装置10は、その地点を目的地とする誘導経路の探索処理を行う。
【0087】
上記したとおり、本変形例のナビゲーション装置10によれば、地点情報とともにディスプレイ11に表示されたアイコン502を選択すると、その地点に関する詳細情報を閲覧したときに使用していたアプリケーションが携帯端末装置20において自動的に起動されるとともに、起動されたアプリケーションにおいて、その地点の検索処理が自動的に実行され、さらに、検索結果としてその地点を含む複数の地点の一覧の表示画面が、ディスプレイ11にも表示される。このため、ユーザは、地点情報とともに表示されているアイコン502を選択しさえすれば、携帯端末装置20を操作することなく、その地点を含む複数の地点の一覧の表示画面をナビゲーション装置10によって閲覧することができる。これにより、ユーザは、例えば車両の走行中等、携帯端末装置20の操作ができない状況下においても、ナビゲーション装置10の操作だけで、アイコン502により選択した地点を含む複数の地点の表示画面を閲覧することができる。
【0088】
なお、上記実施形態では、アプリケーション識別情報の一例として、アイコンを携帯端末装置20から受信して、当該ディスプレイ11に表示する例を説明したが、これに限らない。例えば、アプリケーション名を携帯端末装置20から受信して、当該アプリケーション名をディスプレイ11に表示してもよい。また、各アプリケーションのアイコンを、アプリケーション名またはアプリケーションIDに対応付けて予め記憶しておき、アプリケーション名またはアプリケーションIDを携帯端末装置20から受信すると、当該アプリケーション名またはアプリケーションID(特許請求の範囲に記載の識別情報に相当)に対応するアイコン(特許請求の範囲に記載の他の識別情報に相当)をディスプレイ11に表示してもよい。
【0089】
また、上記実施形態において、上記変形例と同様に、地点情報にアプリケーション識別情報および検索条件を対応付けて、登録地点情報として登録してもよい。これにより、登録地点情報の表示画面において、検索条件が対応付けられているアプリケーション識別情報が選択された場合、そのアプリケーションの起動信号とともに検索条件を携帯端末装置20へ送信することができる。その結果、携帯端末装置20のアプリケーションを起動させて、上記検索条件を用いた地点の検索処理を携帯端末装置20に実行させることができる。そして、ユーザは、その検索結果の表示画面をナビゲーション装置10で閲覧することができる。
【0090】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。