(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記工事範囲特定部が、前記道路における2つの交差点の上下方向の関係に基づく当該道路の前記上り路線と前記下り路線とのいずれの路線に対し、前記起点図心及び前記終点図心を求めた前記土地が隣接しているかにより、前記工事範囲が前記上り路線であるか前記下り路線であるかを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の道路工事範囲表示システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、建物は住所が設定されており、地図も住所のデータを属性として有しているため、住所を介して地図上でマッチングさせることは可能である。
しかしながら、上述したように、道路には住所が付与されていないため、工事範囲の起点と終点との範囲を、隣接する建物の住所などに基づいて地図上に表示することはできない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、道路の工事範囲の起点と終点とを、この道路に隣接する土地の住所に基づいて、地図上に表示させる道路工事範囲表示システム、道路工事範囲表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の道路工事範囲表示システムは、地図画像において、道路の工事範囲の起点及び終点の各々に対応する、前記道路に隣接した土地の住所の示す領域の図形の重心である図心を求める図心形成部と、前記起点に対応した領域の図心である起点図心及び前記終点に対応した領域の図心である終点図心の各々から、前記道路の中心線に対して垂線を下ろす垂線生成部と、前記起点図心からの
前記垂線の前記中心線との接点を前記起点とし、前記終点図心からの
前記垂線の前記中心線との接点を前記終点とする工事範囲特定部と、前記起点と前記終点とを、地図画像上の道路に重畳して表示させる工事範囲表示部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の道路工事範囲表示システムは、前記道路が上り路線と下り路線とを有する場合、前記図心形成部が、上り路線に隣接する、前記起点及び前記終点の各々に対応する土地の領域の図形の図心を、それぞれ前記起点図心、前記終点図心として求めることを特徴とする。
【0009】
本発明の道路工事範囲表示システムは、前記工事範囲特定部が、前記道路における2つの交差点の上下方向の関係に基づく当該道路の前記上り路線と前記下り路線とのいずれの路線に対し、前記起点図心及び前記終点図心を求めた前記土地が隣接しているかにより、前記工事範囲が前記上り路線であるか前記下り路線であるかを判定することを特徴とする。
【0010】
本発明の道路工事範囲表示システムは、建物の住所が前記土地の住所として前記起点及び前記終点とされている場合、前記図心形成部が、前記起点に対応する前記建物の画像の図心を前記起点図心とし、前記終点に対応する前記建物の画像の図心を前記終点図心として求めることを特徴とする。
【0011】
本発明の道路工事範囲表示システムは、前記地図上において行政界で閉じられた領域である行政界閉領域の住所が前記土地の住所として前記起点及び前記終点とされている場合、前記図心形成部が、前記起点に対応する前記行政界閉領域の画像の図心を前記起点図心とし、前記終点に対応する前記行政界閉領域の画像の図心を前記終点図心として求めることを特徴とする。
【0012】
本発明の道路工事範囲表方法は、
図心形成部、垂線生成部、工事範囲特定部及び工事範囲表示部を備える道路工事範囲表示システムによる道路工事範囲表示方法であり、前記図心形成部が、地図画像において、道路の工事範囲の起点及び終点の各々に対応する、前記道路に隣接した土地の住所の示す領域の図形の重心である図心を求める図心形成過程と、
前記垂線生成部が、前記起点に対応した領域の図心である起点図心及び前記終点に対応した領域の図心である終点図心の各々から、前記道路の中心線に対して垂線を下ろす垂線生成過程と、
前記工事範囲特定部が、前記起点図心からの
前記垂線の前記中心線との接点を前記起点とし、前記終点図心からの
前記垂線の前記中心線との接点を前記終点とする工事範囲特定過程と、
前記工事範囲表示部が、前記起点と前記終点とを、地図画像上の道路に重畳して表示させる工事範囲表示過程とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明のプログラムは、コンピュータを、地図画像において、道路の工事範囲の起点及び終点の各々に対応する、前記道路に隣接した土地の住所の示す領域の図形の重心である図心を求める図心形成手段、前記起点に対応した領域の図心である起点図心及び前記終点に対応した領域の図心である終点図心の各々から、前記道路の中心線に対して垂線を下ろす垂線生成手段、前記起点図心からの
前記垂線の前記中心線との接点を前記起点とし、前記終点図心からの
前記垂線の前記中心線との接点を前記終点とする工事範囲特定手段、前記起点と前記終点とを、地図画像上の道路に重畳して表示させる工事範囲表示手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、道路の工事範囲の起点と終点とを、この道路に隣接する土地の住所に基づいて、地図上に表示させる道路工事範囲表示システム、道路工事範囲表示方法及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による道路工事範囲表示システムの構成例を示す概略ブロック図である。
図1における本発明の実施形態において、道路工事範囲表示システムは、建物特定部1、図心形成部2、垂線生成部3、工事範囲特定部4、工事範囲表示部5、工事情報データベース6、地図データベース7及び起点終点情報データベース8を備えている。
【0017】
建物特定部1は、道路工事の起点として示されている土地の住所である起点対応住所と、道路工事の終点として示されている土地の住所である終点対応住所との各々に存在する建造物を地図データから検索して特定する。
図心形成部2は、地図データにおいて、建物特定部1が特定した起点及び終点の各々に対応する建造物の画像の図心(画像の重心)を、緯度及び経度で示した起点図心座標と終点図心座標として求める。
【0018】
垂線生成部3は、図心形成部2が求めた起点図心座標及び終点起点座標の各々から、建造物の土地の隣接する道路の道路中心線に対し、垂線である起点垂線、終点垂線のそれぞれを下ろす。
工事範囲特定部4は、道路中心線と起点垂線とが接する点の座標を起点座標とし、道路中心線と終点垂線とが接する転座座標を終点座標として求め、この起点座標及び終点座標の各々により、道路工事の工事範囲を特定する。
工事範囲表示部5は、工事範囲特定部4が求めた起点座標及び終点座標の各々を地図データにより表示される地図画像に重畳させて表示することで、道路における道路工事の工事範囲を示す。
【0019】
工事情報データベース6は、道路工事を行う事業者である国や自治体などから通知された、工事を行う起点対応住所と終点対応住所とで示された道路工事の工事範囲が、工事情報テーブルとして予め書き込まれて記憶されている。
【0020】
図2は、工事情報データベース6に予め書き込まれて記憶されている工事情報テーブルの構成例を示す図である。
工事情報テーブルは、工事識別情報に対応して、道路識別情報、方向、起点対応住所、終点対応住所、工事期間及び工事時間などの情報が記憶されている。
工事識別情報は、道路工事を行う事業者である国や自治体などから通知された工事の各々を識別する識別情報である。道路識別情報は、工事が行われる道路を識別する識別情報である。
【0021】
方向は、道路に上り区間と下り区間との区別がある場合において、工事が行われるのが上り区間であるかを示している。上りと示されている場合、工事が行われるのは道路の上り区間であり、一方、下りと示されている場合、工事が行われるのは道路の下り区間である。また、対象となる道路が上り区間と下り区間とに区分けされていない場合、この区分けにおける記載はなされない。
【0022】
また、起点対応住所は、道路工事を行う事業者である国や自治体などから、道路工事の起点の情報として通知される土地の住所である。終点対応住所は、道路工事を行う事業者である国や自治体などから、道路工事の終点の情報として通知される土地の住所である。工事期間は、工事が行われる期間を日時で示した情報である。工事時間は、工事が行われる時間帯を示した情報である。
【0023】
図1に戻り、地図データベース7は、所定の地域の地図データが予め書き込まれて記憶されている。地図データは、地図画像と、地図画像上における緯度経度の座標情報と、土地(建造物など)の住所とその緯度経度の座標との対応関係を示す情報との各々を含んでいる。
起点終点情報データベース8は、工事範囲特定部4が求めた、工事範囲を示す起点座標及び終点座標の各々の情報が、起点終点情報テーブルとして記憶されている。
【0024】
図3は、起点終点情報データベース8に書き込まれて記憶されている起点終点情報テーブルの構成例を示す図である。
起点終点情報テーブルは、工事識別情報に対応して、道路識別情報、方向、起点図心座標、終点図心座標、起点座標及び終点座標などの情報が記憶されている。
工事識別情報は、道路工事を行う事業者である国や自治体などから通知された工事の各々を識別する識別情報である。道路識別情報は、工事が行われる道路を識別する識別情報である。
【0025】
方向は、道路に上り区間と下り区間との区別がある場合において、工事が行われるのが上り区間であるかを示している。上りと示されている場合、工事が行われるのは道路の上り区間であり、一方、下りと示されている場合、工事が行われるのは道路の下り区間である。また、対象となる道路が上り区間と下り区間とに区分けされていない場合、この区分けにおける記載はなされない。
【0026】
起点図心座標は、建物特定部1が特定した起点に対応する、地図画像における建造物の画像の図心が緯度経度で示された座標である。終点図心座標は、建物特定部1が特定した終点に対応する、地図画像における建造物の画像の図心が緯度経度で示された座標である。起点座標は、道路中心線と起点図心から下ろされる起点垂線とが接する、地図画像上における点の緯度経度で示された工事の起点の位置の座標である。終点座標は、道路中心線と終点図心から下ろされる終点垂線とが接する、地図画像上における点の緯度経度で示された工事の終点の位置の座標である。
【0027】
図4は、起点対応住所及び終点対応住所の各々から起点座標、終点座標のそれぞれを求める処理を説明する図である。
図4は、市街地において、道路500に隣接する土地に、建物C1−1、建物C−2、建物C3−1から建物C3_5、建物C5−2から建物C5−7までが建造物として建っている地図画像を示している。交差点10及び交差点102の各々は、それぞれ上側と下側の属性を有している。このため、道路500の道路中心線101に対して、下部から上部に進む上り方向を示す矢印104が示されている区間が上り側区間であり、一方、上部から下部に進む下り方向を示す矢印103が示されている区間が下り側区間である。
【0028】
図4においては、例えば、道路500の下り区間の工事であり、工事の起点を示す情報である起点対応住所が、建物C5−2の土地の住所として示され、工事の終点を示す情報である終点対応住所が、建物C5−7の土地の住所として示されている場合を示している。起点垂線111は、起点対応住所にある建物C5−2の建物の画像の図心である起点図心121から、道路500の道路中心線101に対して下ろされた垂線である。
【0029】
起点座標113は、道路500の道路中心線101と、起点垂線111とが接する点の座標である。終点垂線112は、終点対応住所にある建物C5−7の建物の画像の図心である終点図心122から、道路500の道路中心線101に対して下ろされた垂線である。終点座標114は、道路500の道路中心線101と、終点垂線112とが接する点の座標である。
【0030】
図5は、本発明の道路工事範囲表示システムによる工事の起点及び終点の範囲が示された地図画像の生成処理の動作例を示すフローチャートである。
ステップS1:
道路工事を行う事業者である国や自治体などから通知された、工事を行う起点対応住所と終点対応住所とで示された道路工事の工事範囲などの情報が、図示しない入力手段から、道路工事範囲表示システムに対して入力される。
入力手段は、工事情報データベース6の工事情報テーブルに対して、上記情報を書き込んで記憶させる。
【0031】
ステップS2:
建物特定部1は、利用者が入力した工事情報に対応した工事識別情報に基づき、工事情報データベース6の工事情報テーブルから、道路識別情報、起点対応住所、終点対応住所などの情報を読み出す。また、建物特定部1は、地図データベース7から、例えば起点対応住所及び終点対応住所の各々が含まれる部分の地図データを読み出す。
【0032】
そして、建物特定部1は、道路識別情報に基づいて地図データから対応する道路の情報(道路中心線、上り区間、下り区間の有無など)を、図示しない道路テーブルから抽出する。また、建物特定部1は、起点対応住所及び終点対応住所の各々により、地図データにおける土地の住所をそれぞれ検索して抽出する。建物特定部1は、抽出した土地の各々に建造されている建造物を、それぞれ起点に対応する建造物、終点に対応する建造物として特定する。
【0033】
ステップS3:
図心形成部2は、建物特定部1の特定した起点に対応する建造物の画像、例えば
図4における建物C5−2の画像の図心の座標を、起点図心座標として求める。また、図心形成部2は、建物特定部1の特定した終点に対応する建造物の画像、例えば
図4における建物C5−7の画像の図心の座標を、終点図心座標として求める。
図心形成部2は、求めた起点図心座標及び終点図心座標の各々を、対応する工事の工事識別情報に対応して、起点終点情報データベース8の起点終点情報テーブルに対して書き込んで記憶させる。
【0034】
ステップS4:
垂線生成部3は、起点終点情報データベース8の起点終点情報テーブルから、対応する工事の工事識別情報により、起点図心座標(
図4における起点図心座標121)及び終点図心座標(
図4における終点図心座標122)の各々を読み出す。
垂線生成部3は、地図データにおける地図画像の道路中心線に対して、読み出した起点図心座標及び終点図心座標の各々から、起点垂線(
図4における起点垂線111)、終点垂線(
図4における終点垂線112)それぞれを下ろす処理を行う。
【0035】
ステップS5:
工事範囲特定部4は、地図画像において、道路中心線と、起点垂線及び終点垂線の各々との接点を、それぞれ起点座標(
図4における起点座標113)、終点座標(
図4における終点座標)として抽出する。そして、工事範囲特定部4は、抽出した起点座標及び終点座標の各々を、対応する工事の工事識別情報に対応して、起点終点情報データベース8の起点終点情報テーブルに対して書き込んで記憶させる。
また、工事範囲特定部4は、抽出した起点座標及び終点座標の各々を、道路工事の起点、終点それぞれとし、起点及び終点を表示するための画像を生成し、起点終点情報データベース8の起点終点情報テーブルに対して書き込んで記憶させる(不図示)。
【0036】
ステップS6:
工事範囲特定部4は、工事情報データベース6の工事情報テーブルから、工事が上り区間か下り区間かを示す方向の情報を読み出す。
そして、工事範囲特定部4は、工事対象の道路が上り区間及び下り区間の区分けが存在するにもかかわらず、方向の情報が記載されていない場合、処理をステップS8へ進め、方向の情報が記載されている場合、及び道路が上り区間、下り区間に区分けされていない場合、処理をステップS7へ進める。
【0037】
ステップS7:
工事範囲表示部5は、起点終点情報データベース8の起点終点情報テーブルから、対応する工事の工事識別情報に対応して、起点座標及び終点座標の各々と、起点及び終点を表示するための画像を読み出す。
そして、工事範囲表示部5は、読み出した起点座標及び終点座標を含む範囲の地図データを地図データベース7から読み出す。工事範囲表示部5は、地図データの地図画像を表示部(不図示)の表示画面に表示するとともに、この地図画像に重畳させて、起点座標及び終点座標の各々を示す画像を重畳させて表示する。
また、工事範囲表示部5は、必要に応じて、この起点及び終点における工事の工事期間、工事時間を、工事情報データベース6の工事情報テーブルから読み出して、上記表示画面に表示するようにしても良い。
【0038】
ステップS8:
工事範囲特定部4は、工事対象の道路における工事が、上り区間及び下り区間のいずれで行われるかの推定を以下のように行う。
すなわち、工事範囲特定部4は、起点垂線及び終点垂線の各々が、上り区間、下り区間のいずれと交差しているかを、地図画像において検出する。そして、工事範囲特定部4は、起点垂線及び終点垂線の各々が、道路の上り区間と交差している場合、工事が行われるのは道路の上り区間(方向として上り)であるとし、一方、道路の下り区間と交差している場合、工事が行われるのは道路の下り区間(方向として下り)であると推定する。
工事範囲特定部4は、求めた方向を、起点終点情報データベース8の起点終点情報テーブルに書き込むとともに、工事情報データベース6の工事情報テーブルに対しても書き込む。
【0039】
また、上述した説明は、市街地などの建造物が存在する場所における道路の工事の起点及び終点を求めることを例として、道路工事範囲表示システムの動作の説明を行った。
しかしながら、建造物が存在せず、道路工事を行う事業者である国や自治体などから通知される、工事を行う起点対応住所と終点対応住所とが、行政界により囲まれた行政界閉領域の住所により示されている場合がある。
【0040】
図6は、建造物が存在しない地域において、行政界に基づいて起点対応住所及び終点対応住所の各々から起点座標、終点座標のそれぞれを求める処理を説明する図である。
地図データの地図画像において、行政界200により囲まれることで、行政界として閉じられた領域を示す行政界閉図形301、行政界閉図形302及び行政界閉図形303の領域がある。ここで、一例として、行政界閉図形301に対応する領域が起点対応住所で示されており、行政界閉図形302に対応する領域が終点対応住所で示されている場合で、道路工事における工事範囲の特定を行う処理を説明する。交差点202は、道路中心線201条に配置されている。
【0041】
図1に戻り、建物特定部1は、行政界閉領域を示す起点対応住所と終点対応住所との各々により、地図画像から行政界閉図形301及び行政界閉図形302の各々を抽出する。
図心形成部2は、行政界閉図形301の図心の座標を求めて起点図心座標311とし、行政界閉図形302の図心の座標を求めて終点図心座標210とする。
垂線生成部3は、道路501の道路中心線201に対し、起点図心座標311から起点垂線321を下ろし、終点図心座標312から終点垂線322を下ろす。
【0042】
工事範囲特定部4は、起点垂線321と道路中心線201とが接する点を起点座標331とし、終点垂線322と道路中心線201とが接する点を終点座標332とする。
工事範囲表示部5は、起点座標33014と終点座標332とを示す画像を、地図画像に重畳して表示して、道路の工事範囲を示す。上り区間及び下り区間を示す方向の情報が無い場合、すでに説明した市街地において説明した処理により、方向を推定する。
【0043】
上述したように、本実施形態によれば、住所が示されていない道路に対して、工事の起点を示す道路に隣接する土地の住所である起点対応住所と、工事の終点を示す道路に隣接する土地の住所である終点対応住所との各々の図心を、それぞれ起点図心座標、終点図心座標として求め、起点図心座標及び終点図心座標から道路中心線に対して下ろす起点垂線、終点垂線それぞれの接点を起点及び終点の座標とするため、地図データ上における道路工事の範囲を示す道路上における起点、終点を示す起点座標、終点座標それぞれを容易に求めることができる。
【0044】
これにより、本実施形態によれば、工事範囲と日時とがビジュアルで確認することができ、複数の工事が重なる場合などの情報の共有が容易にでき、工事の担当者間で、工事する場所、工事の時間帯、工事の日時などの調整が可能となる効果がある。
【0045】
また、アプリケーションとしては、パーソナルコンピュータ、ナビゲーションシステム、携帯端末(スマートフォンなどを含む)などの各種機器の表示装置にて表示させるように構成しても良い。
【0046】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
【0047】
また、
図1に示す道路工事範囲表示システムの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、地図データ上において道路工事の起点及び終点を求める処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0048】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0049】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであっても良い。
【0050】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。