特許第6541545号(P6541545)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • 6541545-ロードセンシング回路とそのバルブ構造 図000002
  • 6541545-ロードセンシング回路とそのバルブ構造 図000003
  • 6541545-ロードセンシング回路とそのバルブ構造 図000004
  • 6541545-ロードセンシング回路とそのバルブ構造 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6541545
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】ロードセンシング回路とそのバルブ構造
(51)【国際特許分類】
   F15B 11/00 20060101AFI20190628BHJP
   F15B 11/02 20060101ALI20190628BHJP
【FI】
   F15B11/00 D
   F15B11/02 M
   F15B11/00 L
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-204833(P2015-204833)
(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公開番号】特開2017-75681(P2017-75681A)
(43)【公開日】2017年4月20日
【審査請求日】2018年3月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000929
【氏名又は名称】KYB株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076163
【弁理士】
【氏名又は名称】嶋 宣之
(72)【発明者】
【氏名】松浦 明夫
【審査官】 北村 一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−025603(JP,A)
【文献】 特開昭58−146633(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 11/00−11/22;21/14
E02F 3/42− 3/43; 3/84− 3/85; 9/20− 9/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のポンプを有するロードセンシング回路であって、
前記一対のポンプのそれぞれを連通又は遮断する切換バルブと、
前記一対のポンプから吐出される作動流体をアンロードさせる一対のアンロードバルブとが備えられ、
前記切換バルブと前記一対のアンロードバルブとが、別々のバルブセクションに配置されるとともに、
前記一対のポンプに連通する一対のポンプポートのうち、一方のポンプポートに、前記一方のポンプの最高圧を制御する一方のリリーフバルブを接続し、
前記他方のポンプポートに、前記他方のポンプの最高圧を制御する他方のリリーフバルブを接続し、
前記切換バルブが前記一対のポンプを連通する連通状態にあるとき、前記一対のポンプと前記一方のリリーフバルブとが連通されるとともに、前記一対のポンプと前記他方のリリーフバルブとの連通が遮断される
ことを特徴とするロードセンシング回路。
【請求項2】
複数のバルブブロックを有するロードセンシング回路におけるバルブ構造であって、
一対のポンプにそれぞれ接続される一対のポンプポートが形成される第1バルブブロックと、
前記一対のポンプから吐出される作動流体をアンロードさせる一対のアンロードバルブが組み込まれる第2バルブブロックと、
前記一対のポンプのそれぞれを連通又は遮断する切換バルブとが備えられ、
前記切換バルブは前記第1バルブブロックに組み込まれる
ことを特徴とするバルブ構造。
【請求項3】
アクチュエータを制御する制御バルブが組み込まれる制御バルブブロックをさらに有し、
前記第1バルブブロックの一方に設けられる前記制御バルブブロックで一方の回路系統を構成し、
前記第1バルブブロックの他方に設けられる前記制御バルブブロックで他方の回路系統を構成した
ことを特徴とする請求項2に記載のバルブ構造。
【請求項4】
前記一対のポンプのうち、一方のポンプの最高圧を制御する一方のリリーフバルブと、
前記一対のポンプのうち、他方のポンプの最高圧を制御する他方のリリーフバルブとを備え、
前記切換バルブは前記一対のポンプを連通する連通状態にあるとき、前記一対のポンプと前記一方のリリーフバルブとを連通させ、前記一対のポンプと前記他方のリリーフバルブとの連通を遮断する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のバルブ構造。
【請求項5】
タンクと連通するタンクポートが形成されるアウトレットブロックをさらに備え、
前記一方のリリーフバルブは前記アウトレットブロックに設けられ、
前記他方のリリーフバルブは前記第1バルブブロックに設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載のバルブ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の回路系統を備えたロードセンシング回路とそのバルブ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、可変容量型ポンプに、アクチュエータを制御する制御バルブを接続するとともに、これら可変容量型ポンプと前記制御バルブとの接続過程にアンロードバルブを設けたロードセンシング回路は従来から知られている。
【0003】
このようなロードセンシング回路に対して、一対の可変容量型ポンプと、複数の制御バルブを設けた一対の回路系統とを備え、それぞれの可変容量型ポンプに、回路系統を接続するロードセンシング回路も従来から知られている。
この従来のロードセンシング回路を示したのが図3であり、その回路をマニホールド化したのが図4である。
【0004】
この従来のロードセンシング回路は、第1バルブブロック1に、図示していない一対の可変容量型ポンプに接続したポンプポート2,3を形成するとともに、一方のポンプポート2は一方の回路系統に接続し、他方のポンプポート3は他方の回路系統に接続している。
なお、前記一方の回路系統は、第2,3バルブブロック4,5に設けた制御バルブ6,7を主要素にし、他方の回路系統は、第4バルブブロック8に設けた制御バルブ9を主要素にしてなる。
【0005】
そして、前記第1バルブブロック1には、一対のポンプポート2,3を連通させたり、あるいはそれらの連通を遮断したりする切換バルブ10を設けている。この切換バルブ10は、図示の上側位置にあるとき連通状態を保ち、一対の可変容量型ポンプの吐出流体を合流させて、それぞれの回路系統における制御バルブに導く。
【0006】
一方、切換バルブ10が図面下側位置にあるとき遮断状態を保ち、一対の回路系統のそれぞれに、前記各可変容量型ポンプの吐出流体を個別に供給する。
さらに、前記第1バルブブロック1には、一対のアンロードバルブ11,12及びリリーフバルブ13を設けている。
【0007】
前記アンロードバルブ11,12は、切換バルブ10が連通状態にあるとき、同じ回路圧の作用で同時に動作するが、切換バルブ10が遮断状態にあるときには、それぞれの回路系統の回路圧で個別に動作するようにしている。
また、前記リリーフバルブ13は、両回路系統の高い方の圧力を、選択バルブ14で選択して最高圧を維持するようにしている。
【0008】
前記のようにした第1〜4バルブブロック1,4,5,8を示したのが、図4である。この図4からも明らかなように、第1バルブブロック1に、切換バルブ10、アンロードバルブ11,12、リリーフバルブ13及び選択バルブ14(図3参照)を集中して設けられるので、当該第1バルブブロック1は、他のバルブブロックである第2〜4バルブブロック4,5,8に比べて大型化している。
【0009】
また、アンロードバルブ11,12は前記切換バルブ10を中心にして、バルブブロック1に設けられている。
なお、図中符号15はアウトレットブロックで、第3バルブブロック5の外側に設けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2013−079552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前記のようにした従来のロードセンシング回路のバルブ構造では、第1バルブブロックに各種のバルブを集中させたので、第1バルブブロックが他のバルブブロックに比べて大型化してしまう。
この種のバルブブロックが大型化すると、それをラインに乗せたり降ろしたりする作業が困難になり、そのために当該バルブブロックの手扱いが悪くなって作業性が劣ってしまうという問題があった。
この発明の目的は、各バルブブロックのそれぞれが大型化しないようにしたロードセンシング回路のバルブ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の発明は、一対のポンプを有するロードセンシング回路に関する。そして、前記一対のポンプのそれぞれを連通又は遮断する切換バルブと、前記一対のポンプから吐出される作動流体をアンロードさせる一対のアンロードバルブとが備えられている。前記のようにした前記切換バルブと前記一対のアンロードバルブとが、別々のバルブセクションに配置されている。
【0013】
さらに、前記一対のポンプポートのうち、一方のポンプポートに、前記一方のポンプの最高圧を制御する一方のリリーフバルブを接続している。また、前記他方のポンプポートに、前記他方のポンプの最高圧を制御する他方のリリーフバルブを接続している。そして、前記切換バルブが前記一対のポンプを連通する連通状態にあるとき、前記一対のポンプと前記一方のリリーフバルブとを連通させ、前記一対のポンプと前記他方のリリーフバルブとの連通を遮断する。
【0014】
の発明は、第1,2バルブブロックを設けている。そして、第1バルブブロックには、一対のポンプを連通させたり、その連通を遮断したりする切換バルブを組み込み、第2のバルブブロックには、一対のポンプに導かれる制御圧をアンロードさせる一対のアンロードバルブを組み込んでいる。
【0015】
の発明は、第1バルブブロックの両方に制御バルブブロックを設け、一方の制御バルブブロックで一方の回路系統を構成し、他方の制御ブロックで他方の回路系統を構成している。
【0016】
の発明は、一対のポンプのそれぞれの最高圧を制御する一対のリリーフバルブを設けている。そして、前記切換バルブが一対のポンプを連通させる連通状態にあるとき、一方のリリーフバルブが前記一対のポンプと連通し、他方のリリーフバルブは、上記一対のポンプとの連通が遮断される。
【0017】
の発明は、アウトレットブロックをさらに備えるとともに、このアウトレットブロックにはタンクと連通するタンクポートが形成される。そして、前記一方のリリーフバルブは前記アウトレットブロックに設けられ、前記他方のリリーフバルブは前記第1バルブブロックに設けられる。
【発明の効果】
【0018】
第1の発明のロードセンシング回路によれば、切換バルブやアンロードバルブを一つのバルブブロックに集中させなくてもすむので、特定のバルブブロックの大型化を阻止できる。
【0019】
さらに、第の発明のロードセンシング回路によれば、一対のポンプを連通してそれらの吐出流体を合流させたり、それらポンプの連通を遮断したりするときにも、切換バルブの切換位置に応じて、一方のリリーフバルブと他方のリリーフバルブとのそれぞれを有効に機能させることができる。
【0020】
の発明のバルブ構造によれば、一対のポンプを連通させたり、その連通を遮断したりするバルブを組み込みこんだ第1のバルブブロックの大型化を阻止できる。
【0021】
の発明のバルブ構造によれば、第1バルブブロックの一方に設けた制御バルブブロックで一方の回路系統を構成し、他方に設けた制御バルブブロックで他方の回路系統を構成したので、前記一対のポンプポート及び切換バルブを、両回路系統に対して中央に設けることができる。
【0022】
の発明のバルブ構造によれば、一対のポンプを連通して、それらの吐出流体を合流させるときにも、ポンプの連通を遮断したときにも、切換バルブの切換位置に応じて、一方のリリーフバルブと他方のリリーフバルブとのそれぞれを有効に機能させることができる。
【0023】
の発明のバルブ構造によれば、リリーフバルブの位置を分散できるので、その分、第1バルブブロックの大型化を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】この発明の実施形態の回路図である。
図2】この発明の実施形態の回路図をマニホールド化した状態の平面図である。
図3】従来のバルブ構造の回路図である。
図4】従来のバルブ構造の回路図をマニホールド化した状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、図面に基づいてこの発明の実施形態を説明する。
図1に示したロードセンシング回路は、第1バルブブロックB1に一対のポンプポートP1,P2を設けるとともに、これら両ポートP1,P2のそれぞれに図示していない可変容量型ポンプを接続している。
さらに、第1バルブブロックB1には、切換バルブ21を組込み、この切換バルブ21の切換位置に応じて、前記両可変容量型ポンプを互いに連通したり、あるいはその連通を遮断したりできるようにしている。
なお、前記第1バルブブロックは、この発明の回路構成における切換バルブ21を配置するバルブセクションを構成する。
【0026】
また、第1バルブブロックB1の図面右側には、第2〜4バルブブロックB2〜B4を連接し、第4バルブブロックB4の外側には、タンクポートを形成したアウトレットブロック22を連接している。さらに、第1バルブブロックB1の図面左側には第5バルブブロックB5を連接している。ただし、第5バルブブロックB5の外側にも別のバルブブロックを連接しているが、図1においてはそれを省略している。
なお、前記第3〜5バルブブロックB3,B4,B5がこの発明の制御バルブブロックを構成する。
【0027】
また、前記第3,4バルブブロックB3,B4のそれぞれに、図示していない所定のアクチュエータを制御する制御バルブ23,24を設け、これら制御バルブ23,24で一方の回路系統を構成する。
さらに、前記アウトレットブロック22には、一方のポンプポートP1に連通した一方のリリーフバルブ26を設けている。
【0028】
なお、前記第1バルブブロックB1に、切換バルブ21の切換位置に応じて他方のポンプポートP2に連通する他方のリリーフバルブ27を設けている。
また、前記第5バルブブロックB5及びそれに連接した別のバルブブロックのそれぞれにも、図示していない所定のアクチュエータを制御する制御バルブ25等を設け、これら制御バルブ25等によって他方の回路系統を構成している。
【0029】
前記第1バルブブロックB1は、その両側に一方の回路系統と他方の回路系統とが構成される。このように、第1バルブロックB1を両回路系統の中央に設けることにより、一対のポンプポートP1,P2及び切換バルブ21と、両回路系統との距離をほぼ等距離に配置できる。つまり、切換バルブ21が連通状態にあるとき、一対の可変容量型ポンプから両回路系統に対しての圧力損失をほぼ等しくすることができる。
【0030】
そして、第1バルブブロックB1に設けた前記切換バルブ21は、その一方のパイロット室21aを各回路系統に連通する負荷圧導入通路28に連通し、他方のパイロット室21bをパイロット通路29に連通している。なお、このパイロット通路29には、オペレータが必要に応じてパイロット圧を導入するものである。
【0031】
また、前記第2バルブブロックB2には、一対のアンロードバルブA1,A2を設けているが、一方のアンロードバルブA1は、前記一方のポンプポートP1に接続して、当該ポンプの吐出流体をアンロードさせるものである。他方のアンロードバルブA2は、前記他方のポンプポートP2に接続して、当該ポンプの吐出流体をアンロードさせるものである。
なお、上記第2バルブブロックB2は、この発明の回路構成におけるアンロードバルブA1,A2を配置するバルブセクションを構成する。
【0032】
そして、一方のアンロードバルブA1は、その一方のパイロット室30にポンプポートP1の圧力を導き、他方のパイロット室31には、一方の回路系統の最高負荷圧が導かれるようにしている。また、他方のアンロードバルブA2は、その一方のパイロット室32に他方のポンプポートP2の圧力を導き、他方のパイロット室33に他方の回路系統の最高負荷圧が導かれるようにしている。
【0033】
ただし、これらアンロードバルブA1,A2は、切換バルブ21が連通状態を維持しているとき、一方のパイロット室30,32に同圧が作用する。そして、切換バルブ21が遮断状態を維持しているときには、パイロット室30に一方のポンプポートP1の圧力が作用し、パイロット室32に他方のポンプポートP2の圧力が作用する。
【0034】
なお、図中符号34は第2バルブブロックB2に設けた選択バルブで、ポンプポートP1,P2のいずれか高い方の圧力を選択して、その高い方の圧力を前記可変容量型ポンプのレギュレータに導くものである。また、符号35も第2バルブブロックB2に設けた選択バルブで、両回路系統の高い方の負荷圧を可変容量型ポンプの前記レギュレータに導くものである。
【0035】
前記のようにしたロードセンシング回路の特徴は、切換バルブ21の切換位置に応じて、ポンプポートP1,P2に接続した前記可変容量型ポンプの吐出流体を合流させたり、あるいはそれを分離させたりできるようにした点にある。つまり、前記切換バルブ21は、オペレータの操作によって、パイロット通路29から導かれるパイロットの圧の作用で、前記のように連通状態から遮断状態に切り換えることができる。
【0036】
また、第2バルブブロックB2に設けたアンロードバルブA1,A2は、切換バルブ21が連通状態にあるときには、1つのアンロードバルブで足りるが、切換バルブ21が遮断状態にあるときには、アンロードバルブA1,A2を個別に機能させなければならない。したがって、図1に示したロードセンシング回路では、2つのアンロードバルブA1,A2が必要になる。
【0037】
前記ロードセンシング回路をマニホールド化して示したのが図2である。この図2からも明らかなように、第1バルブブロックB1の幅方向の大きさが、第2〜5バルブブロックB2〜B5と大差ないことが分かる。
ただし、この実施形態では、従来に比べて、第2バルブブロックB2の分だけ部品点数が増えている。しかし、当該バルブブロックの組み付け作業を考慮すれば、個々のバルブブロックを小型化して、手扱いを良くした方が、全体の工程の効率も良くなる。
【0038】
なお、前記実施形態のように、切換バルブ21を設け、必要に応じて両回路系統を連通させたり、あるいはその連通を遮断させたりするのは、次の理由からである。
すなわち、この実施形態では、複数の可変容量型ポンプの吐出流体を合流させて、各回路系統のアクチュエータに供給するのを原則としている。しかし、両回路系統のアクチュエータによっては、両可変容量型ポンプの吐出流体を別々に供給しなければならない場合がある。
【0039】
そして、両可変容量型ポンプの吐出流体を合流させるときには、アンロードバルブやリリーフバルブ等は一つで足りる。しかし、両回路系統のアクチュエータに対して、両可変容量型ポンプの吐出流体を別々に供給する場合には、アンロードバルブやリリーフバルブ等が複数になる。したがって、このようなロードセンシング回路のバルブ構造では、どうしてもバルブの数が多くなる傾向にある。
しかし、実施形態は、切換バルブ21を設けた第1バルブブロックB1に対して、アンロードバルブA1,A2を設けた第2バルブブロックB2を別々にするとともに、リリーフバルブ26,27をアウトレット22と第1バルブブロックB1とに分散させているので、バルブブロックの大型化を阻止できる。この点が、この実施形態の大きな特徴である。
【0040】
なお、切換バルブ21が連通状態にあるときには、他方のリリーフバルブ27は回路系統から遮断される。したがって、このときには一方のリリーフバルブ26のみが機能する。そして、切換バルブ21が遮断状態になると、一方のリリーフバルブ26は一方の回路系統のみに連通し、他方のリリーフバルブ27も他方の回路系統のみに連通する。このように切換バルブ21の切換位置に応じて、一方のリリーフバルブ26と他方のリリーフバルブ27とを有効に機能させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
ロードセンシング回路でバルブブロックが大きくなりがちなロードセンシング回路とそのバルブ構造に最適である。
【符号の説明】
【0042】
B1…第1バルブブロック、B2…第2バルブブロック、B3…第3バルブブロック、B4…第4バルブブロック、B5…第5バルブブロック、P1,P2…ポンプポート、21…切換バルブ、22…アウトレットブロック、23〜25…制御バルブ、26…一方のリリーフバルブ,27…他方のリリーフバルブ、A1,A2…アンロードバルブ
図1
図2
図3
図4