特許第6541876号(P6541876)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6541876有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6541876
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20190628BHJP
【FI】
   H04M3/42 Z
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-519661(P2018-519661)
(86)(22)【出願日】2016年6月8日
(65)【公表番号】特表2018-524955(P2018-524955A)
(43)【公表日】2018年8月30日
(86)【国際出願番号】KR2016006022
(87)【国際公開番号】WO2017007134
(87)【国際公開日】20170112
【審査請求日】2017年12月27日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0095093
(32)【優先日】2015年7月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517455753
【氏名又は名称】ジョン ジェ−ハク
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジェ−ハク
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−251861(JP,A)
【文献】 特開2014−103440(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0048180(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0216435(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0244836(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Native電話番号及びFMC内線電話番号を有するユーザ端末と相手方着信端末との通話路を形成するために、FMC(Fixed−Mobile Convergence)サーバに含まれる装置であって、
前記ユーザ端末において前記FMC内線電話番号に基づいた音声発信イベントの発生時に、音声電話網を介して前記ユーザ端末のNative電話番号から前記FMCサーバの電話番号に発信された音声呼を受信して、前記ユーザ端末と前記FMCサーバとの間の第1通話路を形成するための第1通話路形成部と、
前記音声発信イベントに対応する前記ユーザ端末のFMC内線電話番号及び前記相手方着信端末の電話番号を、データ網を介して前記ユーザ端末から受信するための着発信情報受信部と、
前記受信されたFMC内線電話番号及び前記着信端末の電話番号に基づき、前記音声電話網を介して前記FMCサーバと前記相手方着信端末との間の第2通話路を形成するための第2通話路形成部と、
前記第1通話路と前記第2通話路とを連結して、前記ユーザ端末と前記相手方着信端末との通話がなされるようにする通話路連結部と、を含む有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置。
【請求項2】
前記第2通話路形成部は、前記FMCサーバから前記音声電話網を介して相手方着信端末の電話番号に電話して前記第2通話路を形成することを特徴とする請求項1に記載の有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置。
【請求項3】
前記第2通話路に対する発信番号は、前記ユーザ端末のFMC内線電話番号であり、着信番号は、前記相手方着信端末の電話番号であることを特徴とする請求項1に記載の有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置。
【請求項4】
前記第2通話路形成部は、
前記ユーザ端末のFMC内線電話番号から呼び出しがあったということを、前記データ網を介して前記相手方着信端末に通知し、前記通知の結果、前記相手方着信端末から前記音声電話網を介して前記FMCサーバにかかってきた電話を受信して、前記第2通話路を形成することを特徴とする請求項1に記載の有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置。
【請求項5】
Native電話番号及びFMC内線電話番号を有するユーザ端末と相手方発信端末との通話路を形成するために、FMC(Fixed Mobile Convergence)サーバに含まれる装置であって、
前記相手方発信端末の電話番号から音声電話網を介して前記ユーザ端末のFMC内線電話番号を着信とする音声呼を受信して、前記相手方発信端末と前記FMCサーバとの間の第2通話路を形成するための第2通話路形成部と、
前記受信された音声呼の発信番号としての前記相手方発信端末の電話番号を、データ網を介して前記ユーザ端末に通知するための着発信情報通知部と、
前記相手方発信端末の前記電話番号の通知に応じて、呼び出しがあった前記ユーザ端末により生成される、前記ユーザ端末の前記Native電話番号から前記FMCサーバの電話番号にかかってきたさらなる電話を受信して、前記音声電話網を介して前記ユーザ端末と前記FMCサーバとの間の第1通話路を形成するための第1通話路形成部と、
前記第1通話路と前記第2通話路とを連結して、前記相手方発信端末と呼び出しがあった前記ユーザ端末との通話がなされるようにする通話路連結部と、を含む、有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置。
【請求項6】
前記着発信情報通知部は、前記相手方発信端末から前記ユーザ端末のFMC内線電話番号に電話がかかってきたことを、前記データ網を介して前記ユーザ端末に通知することを特徴とする請求項5に記載の有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置。
【請求項7】
前記第1通話路に対する発信番号及び着信番号は、それぞれ前記ユーザ端末のNative電話番号及び前記FMCサーバの電話番号であることを特徴とする請求項6に記載の有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置。
【請求項8】
Native電話番号及びFMC内線電話番号を有するユーザ端末と相手方発信端末との通話路を形成するために、FMC(Fixed Mobile Convergence)サーバが実行する方法であって、
(a)前記相手方発信端末の電話番号から音声電話網を介して前記ユーザ端末のFMC内線電話番号を着信先とする音声呼を受信して、前記相手方発信端末と前記FMCサーバとの間の第2通話路を形成するステップと、
(b)前記受信された音声呼の発信番号としての前記相手方発信端末の電話番号を、データ網を介して前記ユーザ端末に通知し、前記相手方発信端末の前記電話番号の通知に応じて、呼び出しがあった前記ユーザ端末により生成される、前記ユーザ端末の前記Native電話番号から前記FMCサーバの電話番号にかかってきたさらなる電話を受信して、前記音声電話網を介して前記ユーザ端末と前記FMCサーバとの間の第1通話路を形成するステップと、
(c)前記第1通話路と前記第2通話路とを連結して、前記相手方発信端末と呼び出しがあった前記ユーザ端末との通話がなされるようにするステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有無線融合(Fixed Mobile Convergence:FMC)技術に係り、さらに詳細には、有無線融合システムにおける有無線融合サービス時に、ユーザ端末から発信または着信される音声通信呼に対する通信経路(または通話路と称する)を効率よく制御して、通話費用及び品質を最適化することができる、有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、有無線融合(Fixed Mobile Convergence:FMC)サービスは、移動端末としてのFMC端末を用いて室内では、WLAN(Wireless Local Area Network)(例えば、WiFi網)のような近距離無線通信ネットワークを、室外では、3G/LTE移動通信網のような遠距離無線(移動)通信ネットワークを用いて、通信を行う技術であって、複数のアクセス網を選択的に用いて通信を行う端末通信サービスを示す。すなわち、FMCサービスは、移動電話端末機を屋内/屋外を問わず、有線電話(構内電話)のように使用可能にするサービスまたは技術である。
【0003】
したがって、FMC端末は、少なくとも2つ以上の無線インターフェースを有する。例えば、2つ以上のインターフェースは、移動通信網とWiFi網とにそれぞれ接続できるインターフェースであり得る。ユーザの立場では、かようなFMC端末機を用いてWiFi網を介してFMCサービスを提供されて、サービス利用料金を節約することができ、網事業者の立場では、移動通信網の負荷を減らすことができた。
【0004】
しかし、WiFi網は、同一周波数帯域で多数の利用者が利用するので、干渉の問題が激しく、リアルタイム音声通話のための通話品質が保証されない問題点があり、一方、移動電話網の高度化によってLTE網は、室内/室外に関係なく、安定した品質のFMCサービスを提供することができる。しかし、最近、音声通話は、無制限に提供する代わりに、データ使用量によって課金するデータ料金制が導入されるにつれ、音声網よりもデータ網に対する使用費用が逆転される趨勢である。かようなデータ中心の通信環境では、FMC加入者の経済的費用負担(例えば、音声通話時に消耗されるデータによる費用など)が増加して、FMCを介して業務移動性(Mobility)と生産性増加とを図る企業のFMC導入意思決定を躊躇させる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解決するためのものであって、その目的は、有無線融合システムにおける有無線融合サービス時にユーザ端末から発信または着信される音声通信呼に対する通話路を効率よく制御して、通話費用及び通話品質を最適化することができる、有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置及び方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の一側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置は、FMC(Fixed Mobile Convergence)サーバに含まれる装置であって、音声電話網を介してユーザ端末から発信された音声(発信)呼を受信して、前記ユーザ端末との第1通話路を形成するための第1通話路形成部と、データ網を介して前記ユーザ端末から前記音声呼に対する発信FMC内線電話番号及び着信電話番号を受信するための着発信情報受信部と、前記受信された着信電話番号に基づき、前記音声電話網を介して相手方着信端末との第2通話路を形成するための第2通話路形成部と、前記第1通話路と前記第2通話路とを連結して、前記ユーザ端末と前記相手方着信端末との通話を可能ならしめるための通話路連結部と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。前記第1通話路に対する発信番号は、前記ユーザ端末のNative電話番号であり、着信番号は、前記FMCサーバの電話番号であり得る。
【0007】
前記第2通話路形成部は、一例として、前記FMCサーバから前記音声電話網を介して相手方着信電話番号に電話して、前記第2通話路を形成し、この際、前記第2通話路に対する発信番号は、前記ユーザ端末のFMC内線電話番号であり、着信番号は、前記相手方着信端末の電話番号であり得る。
【0008】
前記第2通話路形成部は、他の例として、前記データ網を介して前記ユーザ端末のFMC内線電話番号から呼び出しがあったということを、前記相手方着信端末(の電話番号)に通知し、その通知によって前記相手方着信端末が、前記音声電話網を介して前記FMCサーバに電話するようにして、前記第2通話路を形成することができる。
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置は、FMC(Fixed Mobile Convergence)サーバに含まれる装置であって、相手方発信端末から音声電話網を介してユーザ端末を着信地とする音声(着信)呼を受信して、前記相手方発信端末との第2通話路を形成するための第2通話路形成部と、データ網を介して前記第2通話路に対する発信番号及び着信番号を前記ユーザ端末に通知するための着発信情報通知部と、前記音声電話網を介して前記ユーザ端末との第1通話路を形成するための第1通話路形成部と、前記第1通話路と前記第2通話路とを連結して、前記相手方発信端末と前記ユーザ端末との通話を可能にする通話路連結部と、を含むことができる。前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。前記第2通話路に対する発信番号及び着信番号は、それぞれ前記相手方発信端末の電話番号及び前記ユーザ端末のFMC内線電話番号であり得る。
【0010】
一例として、前記着発信情報通知部は、前記相手方発信端末から前記ユーザ端末のFMC内線電話番号に電話がかかってきたことを、前記データ網を介して前記ユーザ端末に通知し、前記第1通話路形成部は、前記ユーザ端末から前記音声電話網を介して前記FMCサーバにかかってきた電話を受信して、前記第1通話路を形成し、ここで、前記第1通話路に対する発信番号及び着信番号は、それぞれ前記ユーザ端末のNative電話番号及び前記FMCサーバの電話番号であり得る。
【0011】
他の例として、前記第1通話路形成部は、前記FMCサーバから前記音声電話網を介して前記ユーザ端末に電話して前記第1通話路を形成し、前記着発信情報通知部は、前記相手方発信端末から呼び出しがあったということを、前記データ網を介して前記ユーザ端末のFMC内線電話番号に通知し、ここで、前記第1通話路に対する発信番号及び着信番号は、それぞれ前記FMCサーバの電話番号及び前記ユーザ端末のNative電話番号であり得る。
【0012】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置は、ユーザ端末に含まれる装置として、前記ユーザ端末のFMC内線電話番号を発信番号とする音声発信イベントの発生時に、前記ユーザ端末のNative電話番号を発信番号とし、FMCサーバの電話番号を着信番号とする音声(発信)呼を音声電話網を介して発信して前記FMCサーバとの第1通話路を形成するための第1通話路形成部と、データ網を介して前記発生したイベントの発信番号(すなわち、FMC内線電話番号)及び相手方着信電話番号を前記FMCサーバに通知するための着発信情報通知部と、及び前記第1通話路及び前記FMCサーバと着信端末との間に、音声電話網を介して形成された第2通話路を通じて、前記着信端末と通話するための通話部を含むことができ、前記音声電話網はVoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができ、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。
【0013】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置は、ユーザ端末に含まれる装置であって、音声電話網を介してFMCサーバから前記ユーザ端末のNative電話番号にかかってきた電話を受信して、前記FMCサーバとの第1通話路を形成するための第1通話路形成部と、データ網を介して前記FMCサーバから通知された相手方発信端末の電話番号及び前記ユーザ端末のFMC内線電話番号を、実際着発信情報として認知するための着発信情報受信部と、前記第1通話路及び前記FMCサーバと前記発信端末との間に、音声電話網を介して形成された第2通話路を通じて、前記発信端末と通話するための通話部と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。
【0014】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置は、ユーザ端末に含まれる装置であって、データ網を介して相手方発信端末から前記ユーザ端末のFMC内線電話番号への着信イベントがあるということを、FMCサーバから通知されるための着発信情報受信部と、前記ユーザ端末のNative電話番号から音声電話網を介して前記FMCサーバの電話番号に電話して第1通話路を形成するための第1通話路形成部と、前記第1通話路及び前記FMCサーバと前記発信端末との間に、音声電話網を介して形成された第2通話路を通じて、前記発信端末と通話するための通話部と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。
【0015】
前記目的を達成するために本発明の一側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法は、FMC(Fixed Mobile Convergence)サーバで行う方法であって、(a)音声電話網を介してユーザ端末から発信された音声(発信)呼を受信して前記ユーザ端末との第1通話路を形成する段階と、(b)データ網を介して前記ユーザ端末から前記音声呼に対する発信FMC内線電話番号及び着信電話番号を受信する段階と、(c)前記受信された着信電話番号に基づき、前記音声電話網を介して相手方着信端末との第2通話路を形成する段階と、(d)前記第1通話路と前記第2通話路とを連結して、前記ユーザ端末と前記相手方着信端末との通話を可能ならしめる段階と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。前記第1通話路に対する発信番号は、前記ユーザ端末のNative電話番号であり、着信番号は、前記FMCサーバの電話番号であり得る。
【0016】
前記段階(c)は、一例として、前記FMCサーバから前記音声電話網を介して相手方着信電話番号に電話して前記第2通話路を形成し、前記第2通話路に対する発信番号は、前記ユーザ端末のFMC内線電話番号であり、着信番号は、前記相手方着信端末の電話番号であり得る。
【0017】
前記段階(c)は、他の例として、(c−1)前記データ網を介して前記ユーザ端末のFMC内線電話番号から呼び出しがあったということを、前記相手方着信端末(の電話番号)に通知する段階と、(c−2)前記相手方着信端末から前記音声電話網を介して前記FMCサーバにかかってきた電話を受信して、前記第2通話路を形成する段階と、を含むことができる。
【0018】
前記目的を達成するために本発明の他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法は、FMC(Fixed Mobile Convergence)サーバで行う方法であって、(a)相手方発信端末から音声電話網を介してユーザ端末を着信地とする音声(着信)呼を受信して、前記相手方発信端末との第2通話路を形成する段階と、(b)前記音声電話網を介して前記ユーザ端末との第1通話路を形成し、データ網を介して前記第2通話路に対する発信番号及び着信番号を前記ユーザ端末に通知する段階と、(c)前記第1通話路と前記第2通話路とを連結して、前記相手方発信端末と前記ユーザ端末との通話を可能にする段階と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。前記第2通話路に対する発信番号及び着信番号は、それぞれ前記相手方発信端末の電話番号及び前記ユーザ端末のFMC内線電話番号であり得る。
【0019】
前記段階(b)は、一例として、(b−1)データ網を介して前記相手方発信端末から前記ユーザ端末のFMC内線電話番号に電話がかかってきたことを、前記ユーザ端末に通知する段階と、(b−2)前記ユーザ端末から前記音声電話網を介して前記FMCサーバに電話して、前記第2通話路を形成する段階と、を含み、本実施例において、前記第2通話路に対する発信番号及び着信番号は、それぞれ前記ユーザ端末のNative電話番号及び前記FMCサーバの電話番号であり得る。
【0020】
前記段階(b)は、他の例として、(b−1)前記FMCサーバから前記音声電話網を介して前記ユーザ端末に電話して、前記第2通話路を形成する段階と、(b−2)前記データ網を介して前記相手方発信端末から呼び出しがあったということを、前記ユーザ端末のFMC内線電話番号に通知する段階を含み、本実施例において前記第2通話路に対する発信番号及び着信番号は、それぞれ前記FMCサーバの電話番号及び前記ユーザ端末のNative電話番号であり得る。
【0021】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法は、ユーザ端末で行う方法であって、(a)前記ユーザ端末のFMC内線電話番号を発信番号とする発信イベントの発生時に、前記ユーザ端末のNative電話番号を発信番号とし、FMCサーバの電話番号を着信番号とする音声(発信)呼を、音声電話網を介して発信して、前記FMCサーバとの第1通話路を形成するための段階と、(b)データ網を介して前記発生したイベントの発信番号(すなわち、FMC内線電話番号)及び相手方着信電話番号を前記FMCサーバに通知する段階と、(c)前記第1通話路及び前記FMCサーバと着信端末との間に、音声電話網を介して形成された第2通話路を通じて、前記着信端末と通話する段階と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。
【0022】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法は、ユーザ端末で行う方法であって、(a)音声電話網を介してFMCサーバから前記ユーザ端末のNative電話番号にかかってきた電話を受信し、前記FMCサーバとの第1通話路を形成する段階と、(b)データ網を介して前記FMCサーバから通知された相手方発信端末の電話番号及び前記ユーザ端末のFMC内線電話番号を実際着発信情報として認知する段階と、(c)前記第1通話路及び前記FMCサーバと前記発信端末との間に、音声電話網を介して形成された第2通話路を通じて、前記発信端末と通話する段階と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。
【0023】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法は、ユーザ端末で行う方法であって、(a)データ網を介して相手方発信端末から前記ユーザ端末のFMC内線電話番号への着信イベントがあるということを、FMCサーバから通知される段階と、(b)前記ユーザ端末のNative電話番号から音声電話網を介して前記FMCサーバの電話番号に電話して第1通話路を形成する段階と、(c)前記第1通話路及び前記FMCサーバと前記発信端末との間に、音声電話網を介して形成された第2通話路を通じて、前記発信端末と通話する段階と、を含み、前記音声電話網は、VoLTE、3G、インターネット電話網、及びPSTNのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含み、前記データ網は、WiFi、インターネット、及びLTEのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含むことができる。
【0024】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面によれば、前記有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0025】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面によれば、前記有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法をハードウェアと結合して実行させるために、媒体に保存されたアプリケーションを提供することができる。
前記目的を達成するための本発明のさらに他の側面によれば、前記有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法をコンピュータで実行させるために、媒体に保存されたコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のためのシステムの構成図である。
図2】本発明の一実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置の構成図である。
図3】本発明の他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置の構成図である。
図4】本発明の一実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートである。
図5】本発明の他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートである。
図6】本発明のさらに他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートである。
図7】本発明のさらに他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートである。
図8】本発明のさらに他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について具体的に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のためのシステムの構成図であり、同図面に図示されたように、音声電話網1、データ網2、FMCサーバ200、及びFMC端末300を含んでも良い。
【0029】
音声電話網1は、音声通話が可能な通信網を示すものであって、例えば、LTE移動網によって提供されるVoLTE(Voice over Long Term Evolution)、3G(3世代移動通信網)、インターネット電話網、及びPSTN(Public Switched Telephone Network:公衆交換電話網)のうち、少なくとも一つ以上の通信網を含んでも良い。
【0030】
データ網3はデータ通話が可能な通信網を示すことで、例えば、WiFi網、インターネット、及びLTE(LongTermEvolution)移動網などのうち、少なくとも一つ以上の通信網を含んでも良い。
【0031】
FMC(Fixed Mobile Convergence)サーバ200は、FMC端末300とインターネット電話機(図示せず)を内線加入者として管理しつつ、FMC端末300とインターネット電話機で発信/受信されるすべての一般号及び内線通話呼の制御処理を行うためのものであって、例えば、一本以上の有線電話回線を介して音声電話網1と連結され、1つ以上のLAN線などを介してデータ網3に連結されても良い。
【0032】
FMC(Fixed Mobile Convergence)端末300は、FMCサービスで使用されるユーザ(または加入者と称する)端末であって、スマートフォンのような移動端末に、FMCサーバ200と連動するクライアントアプリケーション(Application)としての関連アプリケーション(以下、FMCアプリケーションと称する)を設けて構成し、FMCアプリケーションの駆動時に、データ網3を介してFMCサーバ300に接続してデータ通信を行うと共に、音声電話網1を介してFMCサーバ300と連結して音声通話路を形成しても良い。
【0033】
FMC端末300は、FMCサーバ200から割り当てられたFMC内線電話番号及び移動通信社から割り当てられた固有携帯電話番号(以下、Native電話番号と称する)を有する。
【0034】
図2は、本発明の一実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置の構成図であり、一例として図1のFMCサーバ200に含まれて構成され、同図面に図示されたように、発信制御装置210及び着信制御装置230を含んでも良い。
【0035】
発信制御装置210は、FMC端末300からの音声発信イベント発生時に、当該発信(音声)呼の通話経路を制御するためのものであって、例えば、第1通話路形成部211、着発信情報受信部213、第2通話路形成部215、及び通話路連結部217を含んでも良い。
【0036】
第1通話路形成部211は、音声電話網1を介してユーザ端末としてのFMC端末300から発信された音声(発信)呼を受信して、FMC端末300とFMCサーバ200との通話路(以下、第1通話路と称する)を形成するためのものであって、例えば、発信地(または発信番号と称する)がFMC端末300のNative電話番号であり、着信地(または着信番号と称する)がFMCサーバ200の電話番号とする電話が、音声電話網1を介してかかってくると、当該電話を受信して第1通話路を形成することができる。
【0037】
着発信情報受信部213は、データ網3を介してFMC端末300から第1通話路の音声呼に対応する発信FMC内線電話番号及び着信電話番号を受信するためのものであって、例えば、FMC端末300からの音声発信イベント発生時に現在開設された第1通話路の発信Native電話番号に対応するFMC内線電話番号及び加入者が選択した実際着信電話番号を含む実際着発信(call ID)情報をFMC端末300からデータ網3を介して受信することができる。
【0038】
第2通話路形成部215は、着発信情報受信部213を介して受信された着発信情報に基づき、音声電話網1を介してFMCサーバ200と相手方着信端末(図示せず)との通話路(以下、第2通話路と称する)を形成するためのものである。
【0039】
一例として、第2通話路形成部215は、発信地がFMC端末300のFMC内線電話番号またはFMCサーバ200の電話番号であり、着信地が相手方着信端末の電話番号である電話を、音声電話網1を介して相手方着信端末にかけて第2通話路を形成することができる。
【0040】
他の例として、第2通話路形成部215は、データ網3を介してFMC端末300のFMC内線電話番号から呼び出しがあったということを、相手方着信端末の電話番号に通知し、その通知の結果、相手方着信端末から音声電話網1を介してFMCサーバ200の電話番号またはFMC端末300のFMC内線電話番号にかかってきた電話を受信して、第2通話路を形成することができる。
【0041】
通話路連結部217は、前記第1通話路と第2通話路とを互いに連結して、発信端末としてのFMC端末300と相手方着信端末との通話を可能にするためのものである。
【0042】
着信制御装置230は、FMC端末300への音声着信イベント発生時に、当該着信(音声)呼の通話経路を制御するためのものであって、例えば、第2通話路形成部231、着発信情報通知部233、第1通話路形成部235、及び通話路連結部237を含んでも良い。
【0043】
第2通話路形成部231は、相手方発信端末(図示せず)から音声電話網1を介してユーザ端末としてのFMC端末300を着信地とする音声(着信)呼を受信して、相手方発信端末とFMCサーバ200との通話路(以下、第2通話路と称する)を形成するためのものであって、例えば、発信地(または発信番号と称する)が相手方発信端末の電話番号であり、着信地(または着信番号と称する)がFMC端末300のFMC内線電話番号またはFMCサーバ200の電話番号とする電話が音声電話網1を介してかかってくると、当該電話を受信して第2通話路を形成することができる。
【0044】
着発信情報通知部233は、データ網3を介して第2通話路に対する発信番号及び着信番号を、FMC端末300に通知するためのものであって、例えば、FMC端末300への音声着信イベント発生時に、現在開設された第2通話路の発信電話番号としての相手方発信端末の電話番号及び相手方発信者が選択した着信電話番号を含む着発信情報を、FMCサーバ200からデータ網3を介して着信端末としてのFMC端末300に通知することができる。
【0045】
第1通話路形成部235は、着発信情報通知部233を介して通知された着発信情報に基づき、音声電話網1を介してFMCサーバ200と着信端末としてのFMC端末300との通話路(以下、第1通話路と称する)を形成するためのものである。
【0046】
一例として、着発信情報通知部235は、相手方発信端末からFMC端末300のFMC内線電話番号に電話がかかってきたことを、データ網3を介してFMC端末300に通知して、FMC端末300がFMCサーバ200に電話をかけるようにし、その結果、第1通話路形成部235は、FMC端末300のNative電話番号から音声電話網1を介してFMCサーバ200電話番号にかかってきた電話を受信して第1通話路を形成することができる。
【0047】
他の例として、第1通話路形成部235は、FMCサーバ200の電話番号から音声電話網1を介してFMC端末300のNative電話番号に電話して第1通話路を形成し、着発信情報通知部233は、相手方発信端末から呼び出しがあったということを、データ網3を介してFMC端末300のFMC内線電話番号に通知することができる。
【0048】
通話路連結部237は、前記第1通話路と第2通話路とを互いに連結して、着信端末としてのFMC端末300と相手方発信端末との通話を可能ならしめるためのものである。
【0049】
図3は、本発明の他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための装置の構成図であり、一例として、図1のFMC端末300に含まれて構成され、同図面に図示されたように、発信制御装置310及び着信制御装置330を含んでも良い。
【0050】
発信制御装置310は、FMC端末300から音声発信イベントの発生時に、当該発信(音声)呼の通話経路を制御するためのものであって、例えば、第1通話路形成部311、着発信情報通知部313、及び通話部315を含んでも良い。
【0051】
第1通話路形成部311は、ユーザ端末としてのFMC端末300からFMC内線電話番号を発信番号とする音声発信イベントが発生すれば、FMC端末300のNative電話番号を発信番号とし、FMCサーバ200の電話番号を着信番号とする音声(発信)呼を、音声電話網1を介して発信し、FMC端末300とFMCサーバ200との通話路(以下、第1通話路と称する)を形成するためのものである。
【0052】
FMC端末300は、ユーザが選択した相手方着信端末の電話番号及びFMC端末300の発信FMC内線電話番号に基づいた着発信履歴表示及び管理などを既存のように処理するが、前記第1通話路の形成過程は、バックグラウンド実行して、ユーザをして、認識不可能にすることができる。
【0053】
着発信情報通知部313は、前述したようにFMC内線電話番号を発信番号とする音声発信イベントの発生時に、当該発信番号としてのFMC内線電話番号及び相手方着信電話番号を、データ網3を介してFMCサーバ200に通知するためのものである。
【0054】
通話部315は、第1通話路形成部311によって形成されたFMC端末300とFMCサーバ200との第1通話路及びFMCサーバ200と相手方着信端末との間に音声電話網1を介して形成された第2通話路(図2の第2通話路形成部215及び関連説明参照)を介して当該着信端末と通話するためのものである。
【0055】
着信制御装置330は、FMC端末300で音声着信イベントの発生時に、当該着信(音声)呼の通話経路を制御するためのものであって、例えば、第1通話路形成部331、着発信情報受信部333、及び通話部335を含んでも良い。
【0056】
第1通話路形成部331は、FMC端末300で音声着信イベントの発生時に、音声電話網1を介してFMC端末300とFMCサーバ200との通話路(以下、第1通話路と称する)を形成するためのものである。
【0057】
着発信情報受信部333は、データ網3を介してFMCサーバから相手方発信端末の電話番号及びFMC端末300のFMC内線電話番号を、実際着発信情報として通知されるためのものである。
【0058】
一例として、第1通話路形成部331は、音声電話網1を介してFMCサーバ200からFMC端末300のNative電話番号にかかってきた電話を受信して第1通話路を形成し、着発信情報受信部333は、データ網3を介してFMCサーバ200から通知された相手方発信端末の電話番号及びFMC端末200のFMC内線電話番号に基づいて相手方が選択した実際発信番号及び着信番号情報を認知することができる。
【0059】
他の例として、着発信情報受信部333は、データ網3を介して相手方発信端末(の電話番号)からFMC端末300のFMC内線電話番号への着信イベントがあるということを、FMCサーバから通知されて認知し、その認知の結果、第1通話路形成部331は、FMC端末300のNative電話番号から音声電話網1を介してFMCサーバ200の電話番号に電話して第1通話路を形成することができる。
【0060】
FMC端末300は、相手方発信者が選択した着信番号としてのFMC端末300のFMC内線電話番号及び当該発信電話番号を認識して画面表示、着発信履歴保存など既存のように処理するが、前記第1通話路の形成過程は、バックグラウンド実行して、ユーザが認識できないようにすることができる。
【0061】
通話部335は、第1通話路形成部331によって音声電話網1を介して形成されたFMC端末300とFMCサーバ200との第1通話路及びFMCサーバ200と相手方発信端末との間に音声電話網1を介して形成された第2通話路(図2の第2通話路形成部231及び関連説明参照)を介して当該相手方発信端末と通話するためのものである。
【0062】
図4は、本発明の一実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートであって、図1図2のFMCサーバ200の発信制御装置210で行う発信制御方法の一例を示すので、当該装置200、210の動作と並行して説明する。
【0063】
まず、FMCサーバ200の発信制御装置210の第1通話路形成部211は、加入者(またはユーザと称する)端末としてのFMC端末300のnative電話番号を発信番号とし、FMCサーバ200の電話番号を着信番号とする音声発信呼値音声電話網1を介して受信されれば、当該FMC端末300からの音声呼発信イベントがあると判断し(S401)、FMCサーバ200とFMC端末300との間の第1通話路を形成する(S403)。
【0064】
次いで、着発信情報受信部213は、段階S403で開設された第1通話路の発信Native電話番号に対応するFMC内線電話番号及び加入者が選択した実際着信電話番号を含む実際着発信情報を、FMC端末300からデータ網3を介して受信し(S405)、第2通話路形成部215は、段階S405で受信された着発信情報に基づいて音声電話網1を介して、FMCサーバ200と相手方着信端末(図示せず)との間の第2通話路を形成する(S407)。
【0065】
段階S407において、第2通話路形成部215は、一例として、発信地がFMC端末300のFMC内線電話番号またはFMCサーバ200の電話番号であり、着信地が相手方着信端末の電話番号である音声呼を、音声電話網1を介して相手方着信端末に伝送して第2通話路を形成することができ、他の例として、データ網3を介してFMC端末300のFMC内線電話番号から呼び出しがあったということを、相手方着信端末の電話番号に通知し、その通知の結果、相手方着信端末から音声電話網1を介して、FMCサーバ200の電話番号またはFMC端末300のFMC内線電話番号にかかってきた電話を受信して第2通話路を形成することができる。
【0066】
最後に、FMCサーバ200の発信制御装置210の通話路連結部217は、段階S403で開設された第1通話路と、段階S407で開設された第2通話路とを互いに連結して、発信端末としてのFMC端末300と相手方着信端末との通話を可能にする。
【0067】
図5は、本発明の他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートであって、図1図2のFMCサーバ200の着信制御装置230で行う着信制御方法の一例を示すので、当該装置200、230の動作と並行して説明する。
【0068】
まず、FMCサーバ200の着信制御装置230の第2通話路形成部231は、相手方発信端末(図示せず)から音声電話網1を介して加入者端末としてのFMC端末300のFMC内線電話番号を着信地とする音声(着信)呼が受信されれば、当該FMC端末300への音声呼着信イベントがあると判断し(S501)、相手方発信端末とFMCサーバ200との間の第2通話路を形成する(S503)。
【0069】
次いで、着発信情報通知部233は、段階S503で開設された第2通話路の発信電話番号としての相手方発信端末の電話番号及び相手方発信者が選択した着信電話番号としてのFMC端末300のFMC内線電話番号を含む着発信情報をFMCサーバ200からデータ網3を介して着信端末としてのFMC端末300に通知し(S505)、第1通話路形成部235は、当該着発信情報に基づいて音声電話網1を介してFMCサーバ200と着信端末としてのFMC端末300との間の第1通話路を形成する(S507)。
【0070】
前記段階S505〜S507は、一例として、相手方発信端末からFMC端末300のFMC内線電話番号に電話がかかってきたことを、データ網3を介してFMC端末300に通知して、FMC端末300がFMCサーバ200で電話をかけるようにし、その結果、FMC端末300のNative電話番号から音声電話網1を介してFMCサーバ200の電話番号にかかってきた電話を受信して、第1通話路を形成することができる。他の例としては、FMCサーバ200の電話番号から音声電話網1を介してFMC端末300のNative電話番号に電話して第1通話路を形成すると共に、相手方発信端末から呼び出しがあったということを、データ網3を介してFMC端末300のFMC内線電話番号に通知することができる。
【0071】
最後に、FMCサーバ200の着信制御装置230の通話路連結部237は、段階S503で開設された第2通話路と、段階S507で開設された第1通話路とを互いに連結して、着信端末としてのFMC端末300と相手方発信端末との通話を可能にする。
【0072】
図6は、本発明のさらに他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートであり、図1図3のFMC端末300の発信制御装置310で行う発信制御方法の一例を示すので、当該装置300、310の動作と並行して説明する。
【0073】
まず、FMC端末300の発信制御装置310の第1通話路形成部311は、FMC端末300のユーザが、FMCアプリケーションを駆動した状態で(S601)、相手方に電話をかけて、FMC端末300のFMC内線電話番号を発信番号とする音声呼発信イベントが発生すれば(S603)、FMC端末300のNative電話番号を発信番号とし、FMCサーバ200の電話番号を着信番号とする音声(発信)呼を、音声電話網1を介して発信して、FMC端末300とFMCサーバ200との間の第1通話路を形成する(S605)。
【0074】
前記段階S601〜S605の過程で、FMC端末300は、ユーザが選択した相手方着信端末の電話番号及びFMC端末300の発信FMC内線電話番号に基づいた着発信履歴の表示及び管理などを既存のように処理するが、前記第1通話路の形成過程は、バックグラウンド実行して、ユーザが認識できないようにする。
【0075】
次いで、着発信情報通知部313は、前記段階S603で発生した発信イベントに対応する着発信情報、すなわち、ユーザが選択した相手方着信電話番号及びFMC端末300のFMC内線電話番号についての情報を、データ網3を介してFMCサーバ200に通知する(S607)。
【0076】
最後に、通話部315は、相手方が着信を許容すれば(S609)、前記図4の段階S405〜S409のようにFMCサーバ200と相手方着信端末との間の第2通話路が形成され、かつ第1通話路と第2通話路とが連結されつつ、FMC端末300と相手方着信端末との通話を可能にする。
【0077】
図7は、本発明のさらに他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートであって、図1図3のFMC端末300の着信制御装置330で行う着信制御方法の一例を示すので、当該装置300、330の動作の一例と並行して説明する。
【0078】
まず、第1通話路形成部331は、FMCアプリケーションの駆動状態で(S701)、音声電話網1を介してFMCサーバ200からFMC端末300のNative電話番号に呼び出しがあれば、音声着信イベントが発生したと判断し(S703)、当該電話を受信して、FMCサーバ200とFMC端末300との間の第1通話路を形成する(S705)。
【0079】
同時に、着発信情報受信部333は、データ網3を介して、FMCサーバ200から相手方発信端末の電話番号及びFMC端末300のFMC内線電話番号を通知され、この通知情報に基づいて、相手方発信端末からFMC端末300のFMC内線電話番号に呼び出しがあるということを認知して、相手方が選択した実際着発信電話番号を画面表示するなどの管理が可能である(S707)。
【0080】
最後に、通話部335は、段階S705において、第1通話路形成部331によって音声電話網1を介して形成されたFMC端末300とFMCサーバ200との間の第1通話路と、前記図5の段階S503のように、FMCサーバ200と相手方発信端末との間に音声電話網1を介して形成された第2通話路を通じて着信端末としてのFMC端末300と相手方発信端末との通話を可能にする(S709)。
【0081】
図8は、本発明のさらに他の実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法のフローチャートであって、図1図3のFMC端末300の着信制御装置330で行う着信制御方法の他の例を示すので、当該装置300、330の動作の他の例と並行して説明する。
【0082】
まず、着発信情報受信部333は、FMCアプリケーションの駆動状態で(S801)、着信イベントがあれば(S803)、FMCサーバ200からデータ網3を介して通知された着発信情報、すなわち、相手方発信端末の電話番号及びFMC端末300のFMC内線電話番号を受信して、FMC端末300のFMC内線電話番号への呼び出しがあるということを認知する(S805)。
【0083】
次いで、段階S805の認知結果、第1通話路形成部331は、FMC端末300のNative電話番号から音声電話網1を介してFMCサーバ200の電話番号に電話してFMC端末300とFMCサーバ200との間の第1通話路を形成する(S807)。
【0084】
最後に、通話部335は、段階S807で第1通話路形成部331によって音声電話網1を介して形成されたFMC端末300とFMCサーバ200との間の第1通話路と、前記図5の段階S503のように、FMCサーバ200と相手方発信端末との間に音声電話網1を介して形成された第2通話路を通じて着信端末としてのFMC端末300と相手方発信端末との通話を可能にする(S809)。
【0085】
前述したような本発明の多様な実施例による有無線融合システムにおける音声通信制御のための方法は、多様なコンピュータを介して動作を行うためのプログラム命令を含むコンピュータ可読記録媒体(またはアプリケーション)として具現される。前記コンピュータ可読記録媒体は、プログラム命令、ローカルデータファイル、ローカルデータ構造などを単独または組合わせて含むことができる。前記記録媒体は、本発明の実施例のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の通常の技術者に公知されて使用可能なものでもある。コンピュータ可読記録媒体の例としては、ハードディスク、プロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカル(floptical)ディスクのような光磁気媒体、そしてROM、RAM、フラッシュメモリのようなプログラム命令を保存し、実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。前記記録媒体は、プログラム命令、ローカルデータ構造などを指定する信号を伝送する搬送波を含む光または金属線、導波管などの伝送媒体でもある。プログラム命令の例としては、コンパイラーによって作られるような機械語コードのみならず、インタプリターなどを使用してコンピュータで実行可能な高級言語コードが含まれうる。
【0086】
前述したように、本発明の多様な側面によれば、有無線融合システムであって、有無線融合サービス提供時に、ユーザ端末から発信または着信される音声通信呼に対する通話路を効率よく制御することで、すなわち、FMCサービス時に音声電話網とデータ網のうち、相対的に通話品質が保証され、通話費用は、チープな音声電話網を介して音声通話路を形成するが、着発信情報は、データ網を介して通知されるように制御することにより、従来よりも通話費用を画期的に低め、音声通話品質は大きく向上させうる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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