特許第6541877号(P6541877)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6541877
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】メディアファイルの配信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20190628BHJP
   H04N 21/262 20110101ALI20190628BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20190628BHJP
【FI】
   G06Q30/02 380
   H04N21/262
   H04N21/24
【請求項の数】16
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2018-521610(P2018-521610)
(86)(22)【出願日】2017年5月18日
(65)【公表番号】特表2018-537764(P2018-537764A)
(43)【公表日】2018年12月20日
(86)【国際出願番号】CN2017084896
(87)【国際公開番号】WO2017206721
(87)【国際公開日】20171207
【審査請求日】2018年4月26日
(31)【優先権主張番号】201610388710.5
(32)【優先日】2016年6月2日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 希旺
(72)【発明者】
【氏名】▲賀▼ 旭
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 功
(72)【発明者】
【氏名】彭 崇
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲識▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 必▲鋒▼
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0170213(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0222589(US,A1)
【文献】 特開2016−081199(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0150639(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
H04N 21/24−21/262
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得することと、
前記目標リソース消費量と前記実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得ることと、
前記第1比較結果に応じて、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータであって、前記第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、前記第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられるリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整することと、
取りうる値が前記第2値である前記リソース競合パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行することと、を含み、各ステップが端末または/及びサーバで実行される
ことを特徴とするメディアファイルの配信方法。
【請求項2】
取りうる値が前記第2値である前記リソース競合パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行することは、
第1配信対象を示すための情報が付加されている第1配信要求を受信することと、
前記取りうる値が前記第2値である前記リソース競合パラメータに対応する前記第1メディアファイルの、前記第1メディアファイルと前記第1配信対象との相関性を示すための第1相関性パラメータを取得することと、
前記第1相関性パラメータと他の配信すべき第2メディアファイルの第2相関性パラメータに基づいて、前記第1メディアファイル及び前記第2メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、前記第1配信要求で要求される配信を行うことと、を含み、
前記第1メディアファイルと前記第2メディアファイルの配信順位は、前記第1相関性パラメータ及び前記第2相関性パラメータによって決められる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
取りうる値が前記第2値である前記リソース競合パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行した後、
前記第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を取得することと、
前記目標配信量と前記実際配信量とを比較して、第2比較結果を得ることと、
前記第2比較結果が、前記実際配信量が前記目標配信量よりも大きいことを示し、且つ前記実際配信量と前記目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、前記第1メディアファイルの、前記第1メディアファイルが配信競合に参加する確率を示すための配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させることと、
取りうる値が前記第4値である前記配信確率パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行することと、をさらに含み、各ステップが端末または/及びサーバで実行される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2比較結果が、前記実際配信量が前記目標配信量よりも大きいことを示し、且つ前記実際配信量と前記目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、前記第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させることは、
前記第1メディアファイルの配信確率パラメータに調整係数(前記調整係数は、0よりも大きく且つ1よりも小さい)を乗算することを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
取りうる値が前記第4値である前記配信確率パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行することは、
第2配信対象を示すための情報が付加されている第2配信要求を受信することと、
取りうる値が前記第4値である前記配信確率パラメータに基づいて、前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定することと、
前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加する場合、前記第1メディアファイルの、前記第1メディアファイルと前記第2配信対象との相関性を示すための第4相関性パラメータを取得し、前記第1メディアファイル及び他の配信すべき第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、前記第2配信要求で要求される配信を行うことと、を含み、
前記第1メディアファイルと前記第3メディアファイルの配信順位は、前記第4相関性パラメータ及び前記第3メディアファイルの第3相関性パラメータによって決められる、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
取りうる値が前記第4値である前記配信確率パラメータに基づいて、前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定した後、
前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加しない場合、前記第3メディアファイルの第3相関性パラメータを取得し、前記第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、前記第2配信要求で要求される配信を行うことをさらに含み、各ステップが端末または/及びサーバで実行され、
前記第3メディアファイルの配信順位は、前記第3相関性パラメータによって決められる、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1比較結果に応じて、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整することは、
前記第1比較結果が、前記実際のリソース消費量が前記目標リソース消費量よりも小さいことを示す場合、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に増加させることを含み、
前記第1値で決められた配信順位が、前記第2値で決められた配信順位よりも下位であるか、あるいは、
前記第1比較結果に応じて、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整することは、
前記第1比較結果が、前記実際のリソース消費量が前記目標リソース消費量よりも大きいことを示す場合、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に減少させることを含み、
前記第1値で決められた配信順位が、前記第2値で決められた配信順位よりも上位である、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
下記式に従い、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータを調整する、請求項1に記載の方法。
【数1】
(ただし、paced_bidは、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータであり、βは第1係数で、β>1であり、β-は第2係数で、β-<1である。)
【請求項9】
下記式に従い、第1メディアファイルの目標リソース消費量を取得する、請求項1に記載の方法。
【数2】
(ただし、c(t)は、前記第1メディアファイルの露出機会カーブであり、tstartは、前記第1メディアファイルの配信開始時間であり、tendは、前記第1メディアファイルの配信終了時間であり、tcurrは、現在時間であり、Budgetは、前記第1メディアファイルの配信に消費されるリソース総量であり、paced_spendingは、前記配信開始時間から前記現在時間までの前記第1メディアファイルの目標リソース消費量である。)
【請求項10】
1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得する第1取得ユニットと、
前記目標リソース消費量と前記実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得る第1比較ユニットと、
前記第1比較結果に応じて、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータであって、前記第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、前記第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられるリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整する第1調整ユニットと、
取りうる値が前記第2値である前記リソース競合パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行する第1配信ユニットと、を備えるメディアファイルの配信装置。
【請求項11】
前記第1配信ユニットは、
第1配信対象を示すための情報が付加されている第1配信要求を受信する第1受信モジュールと、
前記取りうる値が前記第2値である前記リソース競合パラメータに対応する前記第1メディアファイルの、前記第1メディアファイルと前記第1配信対象との相関性を示すための第1相関性パラメータを取得する取得モジュールと、
前記第1相関性パラメータと他の配信すべき第2メディアファイルの第2相関性パラメータに基づいて、前記第1メディアファイル及び前記第2メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、前記第1配信要求で要求される配信を行う選択モジュールと、を備え、
前記第1メディアファイルと前記第2メディアファイルの配信順位は、前記第1相関性パラメータ及び前記第2相関性パラメータによって決められる、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
取りうる値が前記第2値である前記リソース競合パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行した後、前記第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を取得する第2取得ユニットと、
前記目標配信量と前記実際配信量とを比較して、第2比較結果を得る第2比較ユニットと、
前記第2比較結果が、前記実際配信量が前記目標配信量よりも大きいことを示し、且つ前記実際配信量と前記目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、前記第1メディアファイルの、前記第1メディアファイルが配信競合に参加する確率を示すための配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させる第2調整ユニットと、
取りうる値が前記第4値である前記配信確率パラメータに従い、前記第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行する第2配信ユニットと、をさらに備える、
請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第2調整ユニットは、
前記第1メディアファイルの配信確率パラメータに調整係数(前記調整係数は、0よりも大きく且つ1よりも小さい)を乗算する調整モジュールを備える、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第2配信ユニットは、
第2配信対象を示すための情報が付加されている第2配信要求を受信する第2受信モジュールと、
取りうる値が前記第4値である前記配信確率パラメータに基づいて、前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定する判定モ
ジュールと、
前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加する場合、前記第1メディアファイルの、前記第1メディアファイルと前記第2配信対象との相関性を示すための第4相関性パラメータを取得し、前記第1メディアファイル及び他の配信すべき第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、前記第2配信要求で要求される配信を行う第1配信モジュールと、を備え、
前記第1メディアファイルと前記第3メディアファイルの配信順位は、前記第4相関性パラメータ及び前記第3メディアファイルの第3相関性パラメータによって決められる、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記第2配信ユニットは、
取りうる値が前記第4値である前記配信確率パラメータに基づいて、前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定した後、前記第1メディアファイルが前記第2配信要求で要求される配信の競合に参加しない場合、前記第3メディアファイルの第3相関性パラメータを取得し、前記第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、前記第2配信要求で要求される配信を行う第2配信モジュールをさらに備え、
前記第3メディアファイルの配信順位は、前記第3相関性パラメータによって決められる、
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1調整ユニットは、
前記第1比較結果が、前記実際のリソース消費量が前記目標リソース消費量よりも小さいことを示す場合、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に増加させる増加モジュールを備え、
前記第1値で決められた配信順位が、前記第2値で決められた配信順位よりも下位であるか、あるいは、
前記第1調整ユニットは、
前記第1比較結果が、前記実際のリソース消費量が前記目標リソース消費量よりも大きいことを示す場合、前記第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に減少させる減少モジュールを備え、
前記第1値で決められた配信順位が、前記第2値で決められた配信順位よりも上位である、
請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年06月02日にて中国特許庁へ出願した、出願番号が201610388710.5で、発明の名称が「メディアファイルの配信方法および装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容を全て参照により本願に組み込むものとする。
【0002】
本発明は、コンピュータ分野に関し、具体的には、メディアファイルの配信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチメディア技術の急速発展に伴い、従来技術では、配信対象へメディアファイルを配信することで、トラフィックに応じてメディアファイルを均一の速度で配信し、メディアファイルの配信ターゲットの多様性を向上させる目的を達成することができる。例えば、ユーザへ広告を配信して広告露出量を向上させる。ユーザへ配信される広告は、通常、契約に基づく広告と入札型広告との2種類に分けられ、契約に基づく広告は、所定の契約における配信量で配信され、契約に基づく広告の配信順位は、広告の得点によって決められ、広告の得点は、該広告とユーザとの相関性を示すことができる。ユーザへの配信ニーズがある場合、広告は、得点が高ければ高いほど、優先して配信される。入札型広告は、広告の入札額に従って配信され、入札額が高い広告は優先して配信される。広告の配信中、入札型広告は、入札額が高ければ高いほど、配信速度が高く、入札型広告の入札額がとても高い場合、入札型広告の露出量はある具体的な時間帯に集中し、他の時間帯の入札型広告は露出されないか、露出回数が少ない。入札型広告の配信速度が高すぎるか低すぎると、入札型広告の配信ターゲットの多様性及びメディアファイル配信元の投資収益率に大きく影響する。従って、価格調整に基づく均一の速度での配信は、メディアファイルと相関性が高い配信ターゲットを見つけることにもっと有利である。
【0004】
上記問題に対して、未だに有効な対応策が提案されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、関連技術において、入札型広告の配信速度が高すぎる課題を少なくとも解決するメディアファイルの配信方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の一態様では、メディアファイルの配信方法であって、1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得することと、目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得ることと、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータであって、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられるリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整することと、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行することと、を含む方法が提供される。
【0007】
本発明の実施形態の別の態様では、メディアファイルの配信装置であって、1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得する第1取得ユニットと、目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得る第1比較ユニットと、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータであって、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられるリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整する第1調整ユニットと、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行する第1配信ユニットと、を備える装置がさらに提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態において、第1メディアファイルの目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較し、比較結果に応じてリソース競合パラメータを調整し、調整後のリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して配信操作を実行し、第1メディアファイルが1回配信されると、1回のリソース消費となり、リソース競合パラメータが、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられることによって、第1メディアファイルの配信速度に応じてその配信順位を調整する目的を達成し、第1メディアファイルの配信速度を安定化させ、第1メディアファイルの配信の相関性を向上させる技術効果を実現し、さらに、関連技術において、入札型広告の配信速度が高すぎる課題を解決する。
【0009】
ここで説明する図面は、本発明をさらに理解させるためのものであり、本願の一部を構成し、また、本発明における模式的実施形態及びびその説明は本発明を説明するものであり、本発明を不当に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るメディアファイルの配信方法のハードウェア環境の模式図である。
図2】本発明の実施形態に係る1つの代替的なメディアファイルの配信方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施形態に係る更なる代替的なメディアファイルの配信方法のフローチャートである。
図5】本発明の実施形態に係る1つの代替的なメディアファイルの配信装置の模式図である。
図6】本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図である。
図7】本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図である。
図8】本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図である。
図9】本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図である。
図10】本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図である。
図11】本発明の実施形態に係る端末の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者に本発明をよりよく理解してもらうために、以下、本発明の実施形態の図面を結合しながら、本発明の実施形態の技術案を明瞭かつ完全に説明する。説明される実施形態は本発明の実施形態の一部に過ぎず、全部ではないのは、言うまでもない。当業者が本発明の実施形態に基づいて、創造的な労働無しに得られる他の実施形態も、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【0012】
なお、本発明の明細書及び特許請求の範囲並びに上記図面に言及される「第1」、「第2」等の用語は、類似した対象を区別するためのものであり、特定した順番又は前後順序を説明するためのものではない。ここで説明する本発明の実施形態をここで示した又は説明した順番以外の順番で実施可能なものにするために、このように使用されるデータは適した場合であれば互いに取り替え可能なことは、理解されるべきである。また、用語である「含む」、「有する」及びそれらの如何なる変形は、排他的にならずに含まれたものをカバーすることがその意図であり、例えば、一連のステップ又はユニットを含めたプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に示したステップ又はユニットに限定される必要がなく、明確に示していなかったり、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有であったりする他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0013】
(実施形態1)
本発明の実施形態によれば、メディアファイルの配信方法の方法実施形態が提供される。
【0014】
オプションとして、本実施形態では、上記メディアファイルの配信方法は、図1に示すようなサーバ102及び端末104から構成されるハードウェア環境に適用されてもよい。図1に示すように、サーバ102は、ネットワークを介して端末104と接続され、上記ネットワークは、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワークまたはローカルエリアネットワークを含むが、これに限定されず、端末104は、PC、携帯電話、タブレットなどに限られない。本発明の実施形態のメディアファイルの配信方法は、サーバ102が実行してもよいし、端末104が実行してもよく、さらに、サーバ102及び端末104が共同して実行してもよい。端末104により本発明の実施形態のメディアファイルの配信方法を実行する場合、それにインストールされるクライアントにより実行してもよい。
【0015】
図2は、本発明の実施形態に係る1つの代替的なメディアファイルの配信方法のフローチャートであり、図2に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0016】
ステップS202:1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得する。
【0017】
ステップS204:目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得る。
【0018】
ステップS206:第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整し、リソース競合パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられる。
【0019】
ステップS208:取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行する。
【0020】
上記ステップS202〜ステップS208を通じて、第1メディアファイルの目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較し、比較結果に応じてリソース競合パラメータを調整し、調整後のリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して配信操作を実行し、第1メディアファイルが1回配信されると、1回のリソース消費となり、リソース競合パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられる。これにより、第1メディアファイルの配信速度に応じてその配信順位を調整する目的を達成し、さらに、関連技術において、入札型広告の配信速度が高すぎる課題を解決し、第1メディアファイルの配信速度を安定化させ、第1メディアファイルの配信の相関性を向上させる技術効果を実現する。
【0021】
まず、本発明の実施形態では、関連するメディアファイルの種類は具体的に制限されず、メディアファイルは、ビデオファイル、オーディオファイル、画像ファイル又はテキストファイルなどであってもよいし、これらファイルの任意の組み合わせ、例えばテキストファイルと画像ファイルの組み合わせ,ビデオファイルとテキストファイルの組み合わせであってもよいことに注意が必要である。具体的な製品形態は、例えば動画広告、ネイティブ広告、banner広告、検索広告等であってもよい。
【0022】
ステップS202に提供される技術案において、第1メディアファイルは、配信すべきファイルであることができ、本発明の実施形態では、第1メディアファイルの種類は具体的に制限されず、第1メディアファイルはビデオファイル、オーディオファイル、画像ファイル又はテキストファイルなどであってもよい。第1メディアファイルは配信中、リソース消費となり、例えば、第1メディアファイルの配信に消費されるリソースは、メディアファイルの価格であることができる。第1メディアファイルが1回配信されると、1回のリソース消費となり、第1メディアファイルの配信ごとに消費されるリソースの量は本発明の実施形態では具体的に制限されず、第1メディアファイルの種類又は第1メディアファイルを配信する実際のニーズに応じて設定又は調整されてもよい。なお、実際に配信する中、第1メディアファイルの配信ごとに消費されるリソースは同じであってもよいし、異なってもよい。
【0023】
第1メディアファイルの目標リソース消費量は、事前に推定した、又は配信対象と事前に合意した第1メディアファイルの配信に消費されるリソース総量であることができ、第1メディアファイルの実際のリソース消費量は、実際に配信する中、第1メディアファイルの配信に実際に消費されるリソース総量であることができる。本発明の実施形態において、取得された第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量とは、配信開始時間から現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量である。現在時間までの第1メディアファイルの実際のリソース消費量を取得するには、累積方法を用いることができ、第1メディアファイルを配信するたびに、今回の配信に消費されるリソース量を記録し、現在時間までの第1メディアファイルの実際のリソース消費量は、積算した消費されたリソース総量である。なお、上述した現在時間までの第1メディアファイルの実際のリソース消費量の取得方式は、本発明の実施形態の1つの代替的な実施形態に過ぎず、本発明の実施形態では、現在時間までの第1メディアファイルの実際のリソース消費量を他の方式で取得してもよく、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。
【0024】
1つの代替的な実施形態として、現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量は、第1メディアファイルの露出機会カーブによって決められてもよく、なお、露出機会カーブは、ユーザが第1メディアファイルをオンラインで要求することに起因する時間に応じて分布するリソース消費量を統計するものである。第1メディアファイルスケジュール設定システムは、第1メディアファイルスケジュール設定情報を提供することができ、第1メディアファイルスケジュール設定情報は、第1メディアファイルの配信開始時間、第1メディアファイルの配信終了時間、及び各時点での第1メディアファイルの配信に対応するリソース消費量を含むことができる。第1メディアファイルの露出機会カーブによって、下記式に従い、現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量を算出することができる。
【0025】
【数1】
【0026】
ただし、c(t)は、第1メディアファイルの露出機会カーブであり、tstartは、第1メディアファイルの配信開始時間であり、tendは、第1メディアファイルの配信終了時間であり、tcurrは、現在時間であり、Budgetは、第1メディアファイルの配信に消費されるリソース総量であり、paced_spendingは、配信開始時間から現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量である。
【0027】
なお、上述した現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量の取得方式は、本発明の実施形態の1つの代替的な実施形態に過ぎない。本発明の実施形態では、現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量を他の方式で取得してもよく、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。該代替的な実施形態では、第1メディアファイルの露出機会カーブを用いて現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量を取得し、他の取得方式に比べれば、露出機会カーブをユーザの引きによって取得する方式が比較的に簡便であり、かつ露出機会カーブは第1メディアファイルの配信過程を正確に反映できるため、露出機会カーブを用いて現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量を取得するのは、比較的に簡便で有効であるとともに、取得された目標リソース消費量の正確度を担保することができる。
【0028】
本発明の実施形態では、第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量の取得方式は具体的に制限されず、現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得できる限り、その変形方式及び代替方式は、いずれも本発明の権利範囲内である。
【0029】
ステップS204に提供される技術案において、ステップS202で現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得した後、本発明の実施形態では、取得された目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較し、目標リソース消費量及び実際のリソース消費量の大小関係を比較して、第1比較結果を得ることができる。なお、第1比較結果は、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さいことと、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きいことと、実際のリソース消費量が目標リソース消費量と等しいこととを含むことができる。上記3つの場合は第1メディアファイルの配信速度を反映することができ、具体的には、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さい場合、第1メディアファイルの配信速度が低すぎることが示され、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きい場合、第1メディアファイルの配信速度が高すぎることが示され、実際のリソース消費量が目標リソース消費量と等しい場合、第1メディアファイルの配信速度が適切であり、該第1メディアファイルをこの配信速度で配信すれば、配信開始時間から配信終了時間までの時間帯内で、第1メディアファイルの配信に消費されるリソース総量が、事前に合意した第1メディアファイルの配信に対応するリソース消耗総量と同じになることができることが示される。実際のリソース消費量と目標リソース消費量とを比較することで、第1比較結果に応じて第1メディアファイルの配信速度を制御する目的を達成することができる。
【0030】
オプションとして、目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較して得た第1比較結果は、実際のリソース消費量と目標リソース消費量との差をさらに含んでもよく、即ち、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さい場合、実際のリソース消費量の数値が目標リソース消費量の数値よりも小さく、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きい場合、実際のリソース消費量の数値が目標リソース消費量の数値よりも大きい。実際のリソース消費量と目標リソース消費量との差を比較することで、第1メディアファイルの配信速度をより正確に調整する目的を達成することができる。
【0031】
ステップS206に提供される技術案において、第1メディアファイルのリソース競合パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられる。第1メディアファイルが配信競合に参加する中、第1メディアファイルのリソース競合パラメータは、第1比較結果に応じて調整されることができ、これにより、第1メディアファイルの配信速度を安定化させ、第1メディアファイルが均一の速度で配信されることを確保し、さらに、第1メディアファイルの露出量を向上させる目的を達成する。本発明の実施形態では、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを第1値から第2値に調整することができ、なお、第1値と第2値の大小関係は、第1比較結果によって決められてもよく、つまり、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を増加させることができるし、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を減少させることもできる。なお、リソース競合パラメータの取りうる値によって第1メディアファイルの配信順位が決められてもよく、リソース競合パラメータの取りうる値が大きければ大きいほど、決められた第1メディアファイルの配信順位が上位であり、リソース競合パラメータの取りうる値が小さければ小さいほど、決められた第1メディアファイルの配信順位が下位である。
【0032】
第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を調整することは、以下の代替的な実施形態によって具体的に説明することができ、具体的には、
ステップS206で、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整することは、以下のステップを含んでもよい。
【0033】
ステップS2062:第1比較結果が、第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に増加させ、この場合、第2値が第1値よりも大きく、第1値で決められた配信順位は、第2値で決められた配信順位よりも下位である。
【0034】
ステップS2064:第1比較結果が、第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に減少させ、この場合、第2値が第1値よりも小さく、第1値で決められた配信順位は、第2値で決められた配信順位よりも上位である。
【0035】
なお、第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量と同じである場合、第1メディアファイルの配信速度が適切であり、第1メディアファイルが均一の速度で配信されることを確保できることが示され、この場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を調整する必要がない。第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量と異なる(実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さいことと、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きいことを含む)場合、第1メディアファイルの配信速度が高すぎるか低すぎ、第1メディアファイルが均一の速度で配信されることを確保できないことが示され、これに応じて第1メディアファイルの配信速度を調整する必要がある。第1メディアファイルの配信順位はリソース競合パラメータの取りうる値によって決められ、且つ配信順位は、第1メディアファイルの配信速度に直接影響するため、配信順位が上位であるメディアファイルは、対応して優先して配信され、配信速度も高い。そして、第1メディアファイルが1回配信されると、1回のリソース消費となるため、第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きい場合、第1メディアファイルの配信速度が所定の速度を超えることが示され、この場合、該第1メディアファイルの配信順位を下位にし、さらに第1メディアファイルの配信速度を低くするように、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を減少させる必要があり、これにより、第1メディアファイルが所定の均一の速度で配信されることを確保する目的を達成する。第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さい場合、第1メディアファイルの配信速度が所定の速度よりも低いことが示され、この場合、該第1メディアファイルの配信順位を上位にし、さらに第1メディアファイルの配信速度を高くするように、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を増加させる必要があり、これにより、第1メディアファイルが所定の均一の速度で配信されることを確保する目的を達成する。
【0036】
1つの代替的な実施形態として、第1メディアファイルのリソース競合パラメータは、下記式に従って調整されてもよい。
【0037】
【数2】
【0038】
ただし、paced_bidは、第1メディアファイルのリソース競合パラメータであり、βは第1係数で、β>1であり、βは第2係数で、β<1である。
【0039】
なお、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの初期値はbid_priceであることができ、その取りうる値は、実際のニーズに応じて設定されてもよく、
【0040】
【数3】
【0041】
の変化範囲を[0.5,1]とし、βは1よりも大きい係数であり、その取りうる値は1.05であることができ、βは1よりも小さい係数であり、その取りうる値は0.95であることができる。なお、上記パラメータの取りうる値は、いずれも本発明における1つの代替的な実施形態であり、上記パラメータの取りうる値は、実際の状況に応じて調整されてもよく、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。
【0042】
なお、上述のように第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を調整する方式は、本発明の1つの代替的な実施形態に過ぎず、本発明の実施形態では、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを他の方式で調整してもよく、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。本発明の実施形態では、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを調整することで、第1メディアファイルの配信順位を調整し、さらに、第1メディアファイルが所定の均一の速度で配信できるように第1メディアファイルの配信速度を調整し、そのうえ、第1メディアファイルの露出量を向上させる。
【0043】
オプションとして、上述のように第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを調整する中、本発明の実施形態では、第1比較結果が、第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量の所定の閾値よりも大きいことを示す場合、リソース競合パラメータの取りうる値を減少させ、リソース競合パラメータの取りうる値は第1割合で減少されるようにしてもよい。また、第1比較結果が、第1メディアファイルの実際のリソース消費量が目標リソース消費量の所定の閾値よりも小さいことを示す場合、リソース競合パラメータの取りうる値を増加させ、リソース競合パラメータの取りうる値は第2割合で増加されるようにしてもよい。第1割合及び第2割合は、実際のニーズに応じて設定又は調整されてもよい。本発明の実施形態では、リソース競合パラメータを調整するのは、第1メディアファイルの実際のリソース消費量が、目標リソース消費量の所定の閾値よりも大きいか小さい場合だけであり、リソース競合パラメータを頻繁に調整することによって、システム消費が増加する問題を回避でき、かつ所定の閾値を設定し、該所定の閾値は、実際のニーズに応じて調整されてもよく、これにより、条件を調整すると、すぐにリソース競合パラメータの取りうる値を調整することを確保し、そのうえ、第1メディアファイルの配信効率を向上させることができる。
【0044】
該代替的な実施形態では、メディアファイルの相関性パラメータを算出することで、配信対象と相関性が高いメディアファイルが優先して配信されるように、該相関性パラメータに基づいてメディアファイルの配信順位の優先度を調整することができ、これにより、メディアファイルの露出量を向上させ、さらにメディアファイルの配信効率を向上させる効果を達成する。本発明の実施形態では、メディアファイルの実際の配信量と目標配信量との比較結果に応じて、該メディアファイルの相関性パラメータの取りうる値を調整することで、メディアファイルの配信順位を調整する目的を実現することができ、これにより、配信対象と相関性が高いメディアファイルを優先して配信し、配信対象と相関性が低いメディアファイルをそれより遅れて配信することができ、そのうえ、メディアファイルの露出率を向上させ、メディアファイルの配信効率を向上させる効果を達成することができる。
【0045】
なお、該代替的な実施形態は、メディアファイルに対する0-1pacingソリューションと見なすことができ、本発明の実施形態のステップS202〜ステップS208に対応するメディアファイルの配信方法は、メディアファイルに対する価格調整pacingソリューションと見なすことができ、0-1pacingと価格調整pacingは、2つの異なる状態であり、状態同士は互いに転換しあうことができる。ここで、状態の転換は、メディアファイルの実際のリソース消費量と目標リソース消費量との比較に基づいて行われる。0-1pacingから価格調整pacingへの転換には、リソース競合パラメータpaced_bidが調整され、配信確率が1に戻って配信を行い、また、価格調整pacingから0-1pacingへ転換すれば、その前のリソース競合パラメータpaced_bidを保持して、配信確率の値を調整する。
【0046】
ステップS208に提供される技術案において、第1メディアファイルのリソース競合パラメータは、第1メディアファイルと配信対象との相関性に影響することが可能であり、第1メディアファイルとその配信対象との相関性は、第1メディアファイルの相関性パラメータで直接表すことができ、第1メディアファイルの相関性パラメータが大きければ大きいほど、該第1メディアファイルと配信対象との相関性が高いことが示され、第1メディアファイルの相関性パラメータが小さければ小さいほど、該第1メディアファイルと配信対象との相関性が低いことが示される。なお、複数の異なるメディアファイルと同じ配信対象との相関性が異なってもよく、また、同じメディアファイルと異なる配信対象との相関性が異なってもよい。配信対象からの配信要求を受信した場合、第1メディアファイルと該配信対象との相関性パラメータによって該第1メディアファイルの配信順位が決められ、第1メディアファイルと該配信対象との相関性が高ければ高いほど、配信順位が上位であり、第1メディアファイルと該配信対象との相関性が低ければ低いほど、配信順位が下位である。なお、第1メディアファイルのリソース競合パラメータが高ければ高いほど、その対応する第1メディアファイルの相関性パラメータが高くなり、さらに第1メディアファイルの配信順位が上位である。第1メディアファイルのリソース競合パラメータが低ければ低いほど、その対応する第1メディアファイルの相関性パラメータが低くなり、さらに第1メディアファイルの配信順位が下位である。
【0047】
上記ステップS206で調整後の第1メディアファイルのリソース競合パラメータを取得した後、即ち、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値が第2値になった場合、本発明の実施形態では、該リソース競合パラメータに従って第1メディアファイルに対して実行する第1配信操作は、該リソース競合パラメータに基づいてその対応する第1メディアファイルの相関性パラメータを取得し、そして、該第1メディアファイルの相関性パラメータ及び配信競合に参加する他のメディアファイルの相関性パラメータに基づいて、配信順位が上位である1つ又は複数のメディアファイルを決定して配信することを含んでもよいが、これに限られない。
【0048】
1つの代替的な実施形態として、ステップS208で取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行することは、以下のステップを含んでもよい。
【0049】
ステップS2082:第1配信要求を受信し、第1配信要求には第1配信対象を示すための情報が付加されている。
【0050】
ステップS2082に提供される技術案において、第1配信要求は、サーバに対してメディアファイルの配信を要求するために用いられ、なお、本発明の実施形態では、サーバが配信するメディアファイルの種類は具体的に制限されず、第1配信要求で配信が要求されるメディアファイルには、第1メディアファイルが含まれてもよい。第1配信要求はクライアントが発してもよく、クライアントは、サーバと通信接続されることができ、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。なお、本発明の実施形態では、クライアントが第1配信要求を発するようトリガーできるトリガー操作も具体的に制限されず、例えば、クライアントが第1配信要求を発するようトリガーするトリガー操作は、クライアントのユーザがいずれかのメディアファイルをクリックすること、クライアントにいずれかのアプリケーションをダウンロードしてインストールすること、クライアントでいずれかのアプリケーションにログインして使用することなどを含んでもよいが、これに限られず、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。なお、第1配信要求を発するクライアントは、任意の端末機器、例えば携帯電話、コンピュータ等であってもよいし、任意のアプリケーションクライアント、例えばインスタントメッセージアプリケーションクライアント、ブラウザアプリケーションクライアント等であってもよい。第1配信要求を発するクライアントは、配信すべきメディアファイルの配信対象、ここでは、第1配信対象であると理解されることができる。
【0051】
なお、第1配信要求には、第1配信対象の情報、即ち、クライアント識別子、クライアントアドレス等を含む第1配信要求を発するクライアントの情報と、ビデオファイル、オーディオファイル、画像ファイル等を含む要求されるメディアファイルの種類と、メッセージプッシュ、ポップアップウィンドウ等を含む要求されるメディアファイルの配信形式とが含まれてもよいが、これに限られない。第1配信要求には他の情報が含まれてもよく、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。
【0052】
ステップS2084:取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに対応する第1メディアファイルの第1相関性パラメータを取得し、第1相関性パラメータは、第1メディアファイルと第1配信対象との相関性を示す。
【0053】
ステップS2084に提供される技術案において、第1メディアファイルと第1配信対象との相関性は、第1メディアファイルの第1相関性パラメータで表すことができ、第1相関性パラメータは、第1メディアファイルのリソース競合パラメータに関わっており、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値が大きければ大きいほど、第1相関性パラメータの取りうる値が大きくなり、また、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値が小さければ小さいほど、第1相関性パラメータの取りうる値が小さくなる。オプションとして、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを第2値に調整した後、該リソース競合パラメータに基づいて、対応する第1相関性パラメータを取得してもよく、本発明の実施形態では、リソース競合パラメータに基づいて第1メディアファイルの第1相関性パラメータを取得する方式は具体的に制限されず、第1相関性パラメータを所定の割合で増加させるか減少させる方式を用いることができ、他の方式を用いてもよく、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。
【0054】
ステップS2086:第1相関性パラメータと他の配信すべき第2メディアファイルの第2相関性パラメータに基づいて、第1メディアファイル及び第2メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第1配信要求で要求される配信を行い、第1メディアファイルと第2メディアファイルの配信順位は、第1相関性パラメータ及び第2相関性パラメータによって決められる。
【0055】
ステップS2086に提供される技術案において、第2メディアファイルは、該第1配信要求に対応する配信競合に参加する1つ又は複数のメディアファイルであることができ、第2相関性パラメータは、第2メディアファイルそれぞれの相関性パラメータであることができ、ここでは「第2メディアファイル」は、複数のメディアファイルの総称であってもよい。第1相関性パラメータを取得した後、それと該第1配信要求で要求される配信競合に参加する他の配信すべき第2メディアファイルの第2相関性パラメータとをまとめて考え、第1相関性パラメータ及び第2相関性パラメータに基づいて第1メディアファイル及び第2メディアファイルの配信順位を決定し、第1メディアファイル及び第2メディアファイルから1つ又は複数の配信順位が上位である1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、該第1配信要求で要求される配信を行うことができる。
【0056】
なお、該代替的な実施形態における第1配信操作は、第1配信要求に対するものであり、第1メディアファイル及び他のメディアファイルの相関性パラメータに基づいて、第1配信対象へ配信する配信順位を決定し、そのうちから配信順位が上位である1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して該第1配信要求で要求される配信を行う。該代替的な実施形態では、メディアファイルの相関性パラメータに従い、メディアファイルの配信を行うことで、配信されるメディアファイルと配信対象との相関性の向上に寄与し、さらに、配信されるメディアファイルの配信相関性を向上させる効果を達成する。
【0057】
1つの代替的な実施形態として、図3に示すように、ステップS208では、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行した後、該代替的な実施形態は以下のステップをさらに含んでもよい。
【0058】
ステップS210:第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を取得する。
【0059】
ステップS210に提供される技術案において、第1メディアファイルの目標配信量は、配信対象と事前に合意した配信しようとする数量であり、第1メディアファイルの実際の配信量は、配信対象へ実際に配信した数量である。ステップS202〜ステップS208によって第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行した後、現在時間までの第1メディアファイルの実際の配信量は、カウンタを用いて記録することができ、配信されるたびに、カウンタが「1」加算され、現在時間までの第1メディアファイルの実際の配信量は、カウンタのカウント値である。現在時間までの第1メディアファイルの目標配信量は、第1メディアファイルの露出機会カーブによって決められることができ、具体的には、下記式に従って現在時間までの第1メディアファイルの目標配信量を算出することができる。
【0060】
【数4】
【0061】
ただし、c(t)は、第1メディアファイルの露出機会カーブであり、tstartは、第1メディアファイルの配信開始時間であり、tendは、第1メディアファイルの配信終了時間であり、tcurrは現在時間であり、exp o_numは、第1メディアファイルが配信されようとする総量であり、paced_exp oは、配信開始時間から現在時間までの第1メディアファイルの目標配信量である。
【0062】
なお、本発明の実施形態では、第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量の取得方式は具体的に制限されず、現在時間までの第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を取得できる限り、その変形方式及び代替方式は、いずれも本発明の権利範囲内である。
【0063】
ステップS212:目標配信量と実際配信量とを比較して、第2比較結果を得る。
【0064】
ステップS212に提供される技術案において、現在時間までの第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を取得した後、本発明の実施形態では、取得された目標配信量と実際配信量とを比較することで、目標配信量及び実際配信量の大小関係を取得して、第2比較結果を得ることができる。なお、第2比較結果は、実際配信量が目標配信量よりも小さいことと、実際配信量が目標配信量よりも大きいことと、実際配信量が目標配信量と等しいこととを含むことができる。上記3つの場合は第1メディアファイルの配信速度を反映することができ、具体的には、実際配信量が目標配信量よりも小さい場合、第1メディアファイルの配信速度が低すぎることが示され、実際配信量が目標配信量よりも大きい場合、第1メディアファイルの配信速度が高すぎることが示され、実際配信量が目標配信量と等しい場合、第1メディアファイルの配信速度が適切であり、該第1メディアファイルをこの配信速度で配信すれば、配信開始時間から配信終了時間までの時間帯内で、事前に合意した配信しようとする総量を完成することができることが示される。実際配信量と目標配信量とを比較することで、比較結果に応じて第1メディアファイルの配信速度を制御する目的を達成することができる。
【0065】
オプションとして、目標配信量と実際配信量とを比較して得た第2比較結果は、実際配信量と目標配信量との差をさらに含んでもよく、即ち、実際配信量が目標配信量よりも小さい場合、第2比較結果は、実際配信量が目標配信量よりも小さい数値をさらに含んでもよく、実際配信量が目標配信量よりも大きい場合、第2比較結果は、実際配信量が目標配信量よりも大きい数値をさらに含んでもよい。実際配信量と目標配信量との差を比較により取得することで、第1メディアファイルの配信速度をより正確に調整する目的を達成することができる。
【0066】
ステップS214:第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させ、配信確率パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する確率を示す。
【0067】
ステップS214に提供される技術案において、第2比較結果が、第1メディアファイルの実際の配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が、実際のニーズに応じて設定される所定の閾値を超える場合、該代替的な実施形態では、第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させ、配信確率パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する確率を示すことができ、第4値が第3値よりも小さい。配信確率パラメータが大きければ大きいほど、第1メディアファイルが配信競合に参加する確率が大きくなり、つまり、第1メディアファイルが配信対象に配信される可能性が高くなることが示される。配信確率パラメータが小さければ小さいほど、第1メディアファイルが配信競合に参加する確率が小さくなり、つまり、第1メディアファイルが配信対象に配信される可能性が低くなることが示される。なお、配信確率パラメータの取りうる値の範囲は、[0,1]であることができる。該代替的な実施形態では、第1メディアファイルの配信速度が高すぎる場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータを減少させることで、それが配信される確率を低下させることができ、第1メディアファイルの配信速度を低減し、第1メディアファイルが所定の均一の速度で配信されることを確保し、さらに、第1メディアファイルの露出量を向上させる目的を達成することができる。
【0068】
オプションとして、第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値は、p=p×θの式に従い、調整され、ただし、pは、第1メディアファイルの配信確率パラメータであり、θは調整係数で、0<θ<1であるようにしてもよい。なお、θの取りうる値は、実際のニーズに応じて設定されてもよく、pの初期値は1であることができ、第1メディアファイルの配信速度が高すぎる場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータがこれに応じて低下し、例えば、θが0.95であれば、p=p×0.95になる。
【0069】
ステップS216:取りうる値が第4値である配信確率パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行する。
【0070】
ステップS216に提供される技術案において、第1メディアファイルの配信確率パラメータを調整した後、調整後の配信確率パラメータ、即ち、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行することができる。
【0071】
1つの代替的な実施形態として、図4に示すように、ステップS216は以下のステップを含んでもよい。
【0072】
ステップS2162:第2配信要求を受信し、第2配信要求には、第2配信対象を示すための情報が付加されている。
【0073】
ステップS2162に提供される技術案において、第2配信要求は、サーバに対してメディアファイルの配信を要求するために用いられ、なお、本発明の実施形態では、サーバが配信するメディアファイルの種類は具体的に制限されず、第配信要求で配信が要求されるメディアファイルには、第1メディアファイルが含まれてもよい。第2配信要求はクライアントが発してもよく、クライアントはサーバと通信接続されることができ、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。なお、本発明の実施形態では、クライアントが第2配信要求を発するようトリガーできるトリガー操作も具体的に制限されず、例えば、クライアントが第配信要求を発するようトリガーするトリガー操作は、クライアントのユーザがいずれかのメディアファイルをクリックすること、クライアントにいずれかのアプリケーションをダウンロードしてインストールすること、クライアントでいずれかのアプリケーションにログインして使用することなどを含んでもよいが、これに限られず、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。なお、第2配信要求を発するクライアントは、任意の端末機器、例えば携帯電話、コンピュータ等であってもよいし、任意のアプリケーションクライアント、例えばインスタントメッセージアプリケーションクライアント、ブラウザアプリケーションクライアント等であってもよい。第2配信要求を発するクライアントは、配信すべきメディアファイルの配信対象、ここでは、第2配信対象であると理解されることができる。
【0074】
なお、第2配信要求には、第2配信対象の情報、即ち、クライアント識別子、クライアントアドレス等を含む第2配信要求を発するクライアントの情報と、ビデオファイル、オーディオファイル、画像ファイル等を含む要求されるメディアファイルの種類と、メッセージプッシュ、ポップアップウィンドウ等を含む要求されるメディアファイルの配信形式とが含まれてもよいが、これに限られない。第2配信要求には他の情報が含まれてもよく、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。
【0075】
ステップS2164:取りうる値が第4値である配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定する。
【0076】
ステップS2164に提供される技術案において、配信確率パラメータによって、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加できるか否かを判定するとともに、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加する確率を判定することができる。例えば、第4値が0であることができ、この場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータは0であり、該第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加する確率が0であり、即ち、該第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加できないことが示唆される。第4値が1であってもよく、この場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータは1であり、該第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加する確率が1であり、即ち、該第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加できることが示唆される。第4値が0.4であってもよく、この場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータは0.4であり、該第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加する確率が0.4であり、即ち、該第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加する可能性が40%であり、第2配信要求で要求される配信の競合に参加しない可能性が60%であることが示唆される。なお、配確率パラメータは、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加する可能性のみを示す。配確率パラメータが大きければ大きいほど、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加できる可能性が高くなり、配確率パラメータが小さければ小さいほど、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加できる可能性が低くなる。
【0077】
ステップS2166:第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加すれば、第1メディアファイルの、第1メディアファイルと第2配信対象との相関性を示すための第4相関性パラメータを取得し、第1メディアファイル及び他の配信すべき第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行い、第1メディアファイルと第3メディアファイルの配信順位は、第4相関性パラメータ及び第3メディアファイルの第3相関性パラメータによって決められる。
【0078】
ステップS2166に提供される技術案において、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加できる場合、第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行することができ、具体的には、第1メディアファイルの第4相関性パラメータを取得することを含み、なお、第4相関性パラメータは、第1メディアファイルと第2配信対象との相関性を示し、第4相関性パラメータが大きければ大きいほど、第1メディアファイルと第2配信対象との相関性が高く、第4相関性パラメータが小さければ小さいほど、第1メディアファイルと第2配信対象との相関性が低い。そして、第1メディアファイルの第4相関性パラメータ及び該第2配信要求で要求される配信の競合に参加する他の配信すべき第3メディアファイルの第3相関性パラメータに基づいて、第1メディアファイル及び配信すべき他の第3メディアファイルの第2配信対象に対する配信順位を決定する。なお、配信すべき第3メディアファイルは、該第2配信要求に対応する配信競合に参加する1つ又は複数のメディアファイルであってもよく、第3相関性パラメータは、第3メディアファイルそれぞれの相関性パラメータであってもよく、ここでの「第3メディアファイル」は、複数のメディアファイルの総称であってもよい。第4相関性パラメータ及び第3相関性パラメータに基づいて第1メディアファイル及び第3メディアファイルの配信順位を決定した後、第1メディアファイル及び第3メディアファイルから配信順位が上位である1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、該第2配信要求で要求される配信を行うことができる。
【0079】
ステップS2168:第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加しなければ、第3メディアファイルの第3相関性パラメータを取得し、第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行い、第3メディアファイルの配信順位は第3相関性パラメータによって決められる。
【0080】
ステップS2168に提供される技術案において、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加しない場合、第2配信要求への応答時に、第1メディアファイルが該第2配信要求で要求される配信に参加することを禁止し、他の配信すべき第3メディアファイルが該第2配信要求で要求される配信に参加することを許可する。他の配信すべき第3メディアファイルに対して該第2配信要求で要求される配信を行う場合、まず第3メディアファイルの第3相関性パラメータを取得することができ、ここでは、第3メディアファイルと総称される複数のメディアファイルの相関性パラメータをそれぞれ取得し、各メディアファイルの相関性パラメータによって、各メディアファイルと第2配信対象との相関性が決められ、各メディアファイルの相関性パラメータの取りうる値によって、これらのメディアファイルの第2配信対象への配信順位が決められ、相関性パラメータの取りうる値が大きければ大きいほど、決定される配信順位が上位であり、相関性パラメータの取りうる値が小さければ小さいほど、決定される配信順位が下位である。第3メディアファイルのうちの複数のメディアファイルの相関性パラメータに基づいて、これらのメディアファイルの配信順位を決定した後、第3メディアファイルのうちの複数のメディアファイルから配信順位が上位である1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、該第2配信要求で要求される配信を行うことができる。
【0081】
なお、該代替的な実施形態では、配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定し、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加すれば、第1メディアファイルの相関性パラメータ及び他の配信すべき第3メディアファイルの相関性パラメータに基づいて、第1メディアファイル及び他の配信すべき第3メディアファイルから、配信順位が上位である1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、該第2配信要求で要求される配信を行う。第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加しなければ、他の配信すべき第3メディアファイルの相関性パラメータに基づいて、他の配信すべき第3メディアファイルから、配信順位が上位である1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、該第2配信要求で要求される配信を行う。該代替的な実施形態では、配信速度が高すぎるメディアファイルを調整し、均一の速度で配信されるようにその配信速度を低減することができるとともに、メディアファイルの相関性パラメータに基づいて配信対象へ配信し、配信されるメディアファイルと配信対象との相関性を向上させ、そのうえ、配信されるメディアファイルの露出量を向上させることができる。
【0082】
なお、メディアファイル(第1メディアファイル、第2メディアファイル、第3メディアファイルを含む)の相関性パラメータを取得する具体的な方法は、同じであってもよく、メディアファイルの配信速度に応じて調整してもよく、配信速度が高すぎる場合、相関性パラメータを減少させることができ、配信速度が低すぎる場合、相関性パラメータを増加させることができる。なお、本発明の実施形態では、メディアファイルの相関性パラメータの調整方式は具体的に制限されず、ここではいちいち例を挙げて説明するのを省略する。
【0083】
なお、上述した各方法実施形態は、説明の便宜上、一連の動作の組み合わせとして説明しているが、本発明によれば、一部のステップは他の順番で行うか同時に行うことができるため、本発明は、説明される動作の順番に制限されないのは、当業者が理解すべきである。次に、明細書に説明される実施形態はいずれも好適な実施形態であり、関連する動作やモジュールは本発明にとって必須なものと限らないのも、当業者が理解すべきである。
【0084】
以上の実施形態で説明したように、上記実施形態に係る方法は、ソフトウェア及び必要な汎用ハードウェアフラップフォームを介して実現されることができ、もちろんハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者がより適切な実施形態であることは、当業者にとって明らかである。このように理解すれば、本発明の技術案は、本質上、或いは、関連技術に貢献する部分が、ソフトウェア製品の形で体現されることができ、このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であることができる)に本発明の各実施形態に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0085】
(実施形態2)
本発明の実施形態によれば、上述したメディアファイルの配信方法を実行するためのメディアファイルの配信装置がさらに提供される。図5は、本発明の実施形態に係る1つの代替的なメディアファイルの配信装置の模式図であり、図5に示すように、該装置は、以下を備える。
【0086】
第1取得ユニット22は、1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得する。第1比較ユニット24は、目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得る。第1調整ユニット26は、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整し、リソース競合パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられる。第1配信ユニット28は、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行する。
【0087】
なお、該実施形態における第1取得ユニット22は、本願の実施形態1におけるステップS202を実行することができ、該実施形態における第1比較ユニット24は、本願の実施形態1におけるステップS204を実行することができ、該実施形態における第1調整ユニット26は、本願の実施形態1におけるステップS206を実行することができ、該実施形態における第1配信ユニット28は、本願の実施形態1におけるステップS208を実行することができる。
【0088】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0089】
1つの代替的な実施形態として、図6は、本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図であり、図6に示すように、第1配信ユニット28は、以下を備えてもよい。第1受信モジュール282は、第1配信要求を受信し、第1配信要求には第1配信対象を示すための情報が付加されている。取得モジュール284は、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに対応する第1メディアファイルの第1相関性パラメータを取得し、第1相関性パラメータは、第1メディアファイルと第1配信対象との相関性を示す。選択モジュール286は、第1相関性パラメータと他の配信すべき第2メディアファイルの第2相関性パラメータに基づいて、第1メディアファイル及び第2メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第1配信要求で要求される配信を行い、第1メディアファイルと第2メディアファイルの配信順位は、第1相関性パラメータ及び第2相関性パラメータによって決められる。
【0090】
なお、該実施形態における第1受信モジュール282は、本願の実施形態1におけるステップS2082を実行することができ、該実施形態における取得モジュール284は、本願の実施形態1におけるステップS2084を実行することができ、該実施形態における選択モジュール286は、本願の実施形態1におけるステップS2086を実行することができる。
【0091】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0092】
1つの代替的な実施形態として、図7は、本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図であり、図7に示すように、該代替的な実施形態では、以下をさらに備えてもよい。第2取得ユニット210は、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行した後、第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を実行する。第2比較ユニット212は、目標配信量と実際配信量とを比較して、第2比較結果を得る。第2調整ユニット214は、第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させ、配信確率パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する確率を示す。第2配信ユニット216は、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行する。
【0093】
なお、該実施形態における第2取得ユニット210は、本願の実施形態1におけるステップS210を実行することができ、該実施形態における第2比較ユニット212は、本願の実施形態1におけるステップS212を実行することができ、該実施形態における第2調整ユニット214は、本願の実施形態1におけるステップS214を実行することができ、該実施形態における第2配信ユニット216は、本願の実施形態1におけるステップS216を実行することができる。
【0094】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0095】
1つの代替的な実施形態として、第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第2調整ユニット214は、p=p×θの式に従い、第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値を調整し、ただし、pは、第1メディアファイルの配信確率パラメータであり、θは調整係数で、0<θ<1であるようにしてもよい。
【0096】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0097】
1つの代替的な実施形態として、図8は、本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図であり、図8に示すように、第2配信ユニット216は、以下を備えてもよい。第2受信モジュール2162は、第2配信要求を受信し、第2配信要求には、第2配信対象を示すための情報が付加されている。判定モジュール2164は、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定する。第1配信モジュール2166は、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加すれば、第1メディアファイルの、第1メディアファイルと第2配信対象との相関性を示すための第4相関性パラメータを取得し、第1メディアファイル及び他の配信すべき第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行い、第1メディアファイルと第3メディアファイルの配信順位は、第4相関性パラメータ及び第3メディアファイルの第3相関性パラメータによって決められる。
【0098】
なお、該実施形態における第2受信モジュール2162は、本願の実施形態1におけるステップS2162を実行することができ、該実施形態における判定モジュール2164は、本願の実施形態1におけるステップS2164を実行することができ、該実施形態における第1配信モジュール2166は、本願の実施形態1におけるステップS2166を実行することができる。
【0099】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0100】
1つの代替的な実施形態として、図9は、本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図であり、図9に示すように、第2配信ユニット216は、以下をさらに備えてもよい。第2配信モジュール2168は、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定した後、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加しなければ、第3メディアファイルの第3相関性パラメータを取得し、第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行い、第3メディアファイルの配信順位は、第3相関性パラメータによって決められる。
【0101】
なお、該実施形態における第2配信モジュール2168は、本願の実施形態1におけるステップS2168を実行することができる。なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0102】
1つの代替的な実施形態として、図10は、本発明の実施形態に係る別の代替的なメディアファイルの配信装置の模式図であり、図10に示すように、第1調整ユニット26は、以下を備えてもよい。増加モジュール262は、第1比較結果が、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に増加させ、第1値で決められた配信順位が、第2値で決められた配信順位よりも下位である。減少モジュール264は、第1比較結果が、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に減少させ、第1値で決められた配信順位が、第2値で決められた配信順位よりも上位である。
【0103】
なお、該実施形態における増加モジュール262は、本願の実施形態1におけるステップS2062を実行することができ、該実施形態における減少モジュール264は、本願の実施形態1におけるステップS2064を実行することができる。
【0104】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0105】
1つの代替的な実施形態として、第1調整ユニット26は、下記式に従い、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを調整してもよい。
【0106】
【数5】
【0107】
ただし、paced_bidは、第1メディアファイルのリソース競合パラメータであり、βは第1係数で、β>1であり、βは第2係数で、β<1である。
【0108】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0109】
1つの代替的な実施形態として、第1取得ユニット22は、下記式に従い、第1メディアファイルの目標リソース消費量を取得してもよい。
【0110】
【数6】
【0111】
ただし、c(t)は、第1メディアファイルの露出機会カーブであり、tstartは、第1メディアファイルの配信開始時間であり、tendは、第1メディアファイルの配信終了時間であり、tcurrは、現在時間であり、Budgetは、第1メディアファイルの配信に消費されるリソース総量であり、paced_spendingは、配信開始時間から現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量である。
【0112】
なお、ここで、上述したモジュールで実現される例及び応用場面は、対応するステップと同じであるが、上記実施形態1に開示された内容に限られない。なお、上記モジュールは、装置の一部として、図1に示されるハードウェア環境に実行されることができ、ソフトウェアにより実現してもよいし、ハードウェアにより実現してもよい。
【0113】
上述したモジュールによって、第1メディアファイルの目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較し、比較結果に応じてリソース競合パラメータを調整し、調整後のリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して配信操作を実行し、第1メディアファイルが1回配信されると、1回のリソース消費となり、リソース競合パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられる。これにより、第1メディアファイルの配信速度に応じてその配信順位を調整する目的を達成し、第1メディアファイルの配信速度を安定化させ、第1メディアファイルの配信の相関性を向上させる技術効果を実現し、さらに、関連技術において、入札型広告の配信速度が高すぎる課題を解決する。
【0114】
(実施形態3)
本発明の実施形態によれば、上述したメディアファイルの配信方法を実施するための端末がさらに提供される。
【0115】
図11は、本発明の実施形態に係る端末の構造ブロック図であり、図11に示すように、該端末は、1つ又は複数(図には1つのみ示されている)のプロセッサ201、メモリ203、及び伝送装置205を備え、図11に示すように、該端末は、入出力装置207をさらに備えてもよい。
【0116】
メモリ203は、ソフトウェアプログラム及びモジュール、例えば、本発明の実施形態におけるメディアファイルの配信方法および装置に対応するプログラム指令/モジュールを記憶することができ、プロセッサ201は、メモリ203内に記憶されるソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち、上述したメディアファイルの配信方法を実現する。メモリ203は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、また、不揮発性メモリ、例えば、1つ又は複数個の磁性記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリを含むこともできる。一部の例において、メモリ203は、プロセッサ201に対して遠隔配置されたメモリをさらに含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して端末に接続されることができる。上記ネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信網及びそれらの組み合わせを含むが、これに限られない。
【0117】
上記伝送装置205は、ネットワークを介してデータの送受信を行い、プロセッサとメモリ間のデータ伝送にも用いられる。上記ネットワークの具体例は、有線ネットワーク及び無線ネットワークを含む。1つの例において、伝送装置205は、ケーブルを介して他のネットワーク機器及びルーターに接続されることができ、これにより、インターネット又はローカルエリアネットワークと通信可能であるネットワークアダプター(Network Interface Controller、NIC)を含む。1つの例において、伝送装置205は、無線の方式によりインターネットとの通信を行う無線周波数(Radio Frequency、RF)モジュールである。
【0118】
具体的には、メモリ203は、アプリケーションプログラムを記憶する。
【0119】
プロセッサ201は、伝送装置205によって、メモリ203に記憶されるアプリケーションプログラムを呼び出して、1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得するステップと、目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得るステップと、第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータであって、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられるリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整するステップと、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行するステップと、を実行することができる。
【0120】
プロセッサ201は、第1配信対象を示すための情報が付加されている第1配信要求を受信するステップと、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに対応する第1メディアファイルの、第1メディアファイルと第1配信対象との相関性を示す第1相関性パラメータを取得するステップと、第1相関性パラメータと他の配信すべき第2メディアファイルの第2相関性パラメータに基づいて、第1メディアファイル及び第2メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第1配信要求で要求される配信を行うステップと、をさらに実行し、第1メディアファイルと第2メディアファイルの配信順位は、第1相関性パラメータ及び第2相関性パラメータによって決められる。
【0121】
プロセッサ201は、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行した後、第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を取得するステップと、目標配信量と実際配信量とを比較して、第2比較結果を得るステップと、第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第1メディアファイルの、第1メディアファイルが配信競合に参加する確率を示す配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させるステップと、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行するステップと、をさらに実行する。
【0122】
プロセッサ201は、第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値を、p=p×θの式に従って調整し、ただし、pは、第1メディアファイルの配信確率パラメータであり、θは、調整係数で、0<θ<1であるステップをさらに実行する。
【0123】
プロセッサ201は、第2配信対象を示すための情報が付加されている第2配信要求を受信するステップと、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定するステップと、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加する場合、第1メディアファイルの、第1メディアファイルと第2配信対象との相関性を示す第4相関性パラメータを取得するステップと、第1メディアファイル及び他の配信すべき第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行うステップと、をさらに実行し、第1メディアファイルと第3メディアファイルの配信順位は、第4相関性パラメータ及び第3メディアファイルの第3相関性パラメータによって決められる。
【0124】
プロセッサ201は、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定した後、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加しなければ、第3メディアファイルの第3相関性パラメータを取得し、第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行うステップをさらに実行し、第3メディアファイルの配信順位は、第3相関性パラメータによって決められる。
【0125】
プロセッサ201は、第1比較結果が、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に増加させ、第1値で決められた配信順位が、第2値で決められた配信順位よりも下位であるステップと、第1比較結果が、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に減少させ、第1値で決められた配信順位が、第2値で決められた配信順位よりも上位であるステップと、をさらに実行する。
【0126】
プロセッサ201は、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを、
【0127】
【数7】
【0128】
の式に従って調整し、ただし、paced_bidは、第1メディアファイルのリソース競合パラメータであり、βは第1係数で、β>1であり、βは第2係数で、β<1であるステップをさらに実行する。
【0129】
プロセッサ201は、
【0130】
【数8】
【0131】
の式に従い、第1メディアファイルの目標リソース消費量を取得し、ただし、c(t)は、第1メディアファイルの露出機会カーブであり、tstartは、第1メディアファイルの配信開始時間であり、tendは、第1メディアファイルの配信終了時間であり、tcurrは、現在時間であり、Budgetは、第1メディアファイルの配信に消費されるリソース総量であり、paced_spendingは、配信開始時間から現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量であるステップをさらに実行する。
【0132】
本発明の実施形態によれば、メディアファイルの配信ソリューションが提供される。第1メディアファイルの目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較し、比較結果に応じてリソース競合パラメータを調整し、調整後のリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して配信操作を実行し、第1メディアファイルが1回配信されると、1回のリソース消費となり、リソース競合パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられる。これにより、第1メディアファイルの配信速度に応じてその配信順位を調整する目的を達成し、第1メディアファイルの配信速度を安定化させ、第1メディアファイルの配信相関性を向上させる技術効果を実現し、さらに、関連技術において、入札型広告の配信速度が高すぎる課題を解決する。
【0133】
オプションとして、本実施形態における具体例は、上述した実施形態1及び実施形態2で説明する例を参照してもよく、本実施形態では、ここでその詳細を省略する。
【0134】
図11に示される構造は、あくまでも一例であり、端末は、スマートフォン(例えば、Androidスマートフォン、iOSスマートフォンなど)、タブレット、携帯情報端末及びモバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Devices,MID)、PAD等の端末機器であってもよいと、当業者が理解することができる。図11は、上述した電子装置の構造を限定していない。例えば、端末は、図11に示す部品よりも多いか少ない部品(例えば、ネットワークインターフェース、表示装置など)を含むか、或いは、図11に示す構成と異なる構成を有してもよい。
【0135】
上記実施形態の各種方法におけるステップの一部又は全部は、プログラムによって端末機器の関連するハードウェアを命令して完成させることができ、このプログラムがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができ、記憶媒体は、フラッシュディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等を含みうると、当業者が理解することができる。
【0136】
(実施形態4)
本発明の実施形態には、記憶媒体がさらに提供される。オプションとして、本実施形態では、上述記憶媒体は、メディアファイルの配信方法を実行するためのプログラムコードを記憶してもよい。
【0137】
オプションとして、本実施形態では、上記記憶媒体は、上述した実施形態に示されるネットワークにおける複数のネットワーク機器のうちの少なくとも1つのネットワーク機器に位置してもよい。
【0138】
オプションとして、本実施形態では、記憶媒体は、以下のステップを実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0139】
S1:1回配信されると、1回のリソース消費となる第1メディアファイルの目標リソース消費量及び実際のリソース消費量を取得する。
【0140】
S2:目標リソース消費量と実際のリソース消費量とを比較して、第1比較結果を得る。
【0141】
S3:第1比較結果に応じて、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に調整し、リソース競合パラメータは、第1メディアファイルが配信競合に参加する場合、第1メディアファイルの配信順位を決定するために用いられる。
【0142】
S4:取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行する。
【0143】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、第1配信対象を示すための情報が付加されている第1配信要求を受信するステップと、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに対応する第1メディアファイルの、第1メディアファイルと第1配信対象との相関性を示す第1相関性パラメータを取得するステップと、第1相関性パラメータと他の配信すべき第2メディアファイルの第2相関性パラメータに基づいて、第1メディアファイル及び第2メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第1配信要求で要求される配信を行い、第1メディアファイルと第2メディアファイルの配信順位は、第1相関性パラメータ及び第2相関性パラメータによって決められるステップと、を実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0144】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、取りうる値が第2値であるリソース競合パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第1配信操作を実行した後、第1メディアファイルの目標配信量及び実際配信量を取得するステップと、目標配信量と実際配信量とを比較して、第2比較結果を得るステップと、第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第1メディアファイルの、第1メディアファイル配信競合に参加する確率を示す配信確率パラメータの取りうる値を第3値から第4値に減少させるステップと、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに従い、第1メディアファイルに対して第2配信操作を実行するステップと、を実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0145】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、第2比較結果が、実際配信量が目標配信量よりも大きいことを示し、且つ実際配信量と目標配信量との差が所定の閾値を超える場合、第1メディアファイルの配信確率パラメータの取りうる値を、p=p×θの式に従って調整し、ただし、pは、第1メディアファイルの配信確率パラメータであり、θは、調整係数で、0<θ<1であるステップを実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0146】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、第2配信対象を示すための情報が付加されている第2配信要求を受信するステップと、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定するステップと、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加すれば、第1メディアファイルの、第1メディアファイルと第2配信対象との相関性を示す第4相関性パラメータを取得するステップと、第1メディアファイル及び他の配信すべき第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行い、第1メディアファイルと第3メディアファイルの配信順位は、第4相関性パラメータ及び第3メディアファイルの第3相関性パラメータによって決められるステップと、を実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0147】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、取りうる値が第4値である配信確率パラメータに基づいて、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加するか否かを判定した後、第1メディアファイルが第2配信要求で要求される配信の競合に参加しなければ、第3メディアファイルの第3相関性パラメータを取得し、第3メディアファイルから1つ又は複数の目標メディアファイルを選択して、第2配信要求で要求される配信を行い、第3メディアファイルの配信順位は、第3相関性パラメータによって決められるステップを実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0148】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、第1比較結果が、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも小さいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に増加させ、第1値で決められた配信順位が、第2値で決められた配信順位よりも下位であるステップと、第1比較結果が、実際のリソース消費量が目標リソース消費量よりも大きいことを示す場合、第1メディアファイルのリソース競合パラメータの取りうる値を第1値から第2値に減少させ、第1値で決められた配信順位が、第2値で決められた配信順位よりも上位であるステップと、を実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0149】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、第1メディアファイルのリソース競合パラメータを、
【0150】
【数9】
【0151】
の式に従って調整し、ただし、paced_bidは、第1メディアファイルのリソース競合パラメータであり、βは第1係数で、β>1であり、βは第2係数で、β<1であるステップを実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0152】
オプションとして、記憶媒体は、さらに、
【0153】
【数10】
【0154】
の式に従い、第1メディアファイルの目標リソース消費量を取得し、ただし、c(t)は、第1メディアファイルの露出機会カーブであり、tstartは、第1メディアファイルの配信開始時間であり、tendは、第1メディアファイルの配信終了時間であり、tcurrは、現在時間であり、Budgetは、第1メディアファイルの配信に消費されるリソース総量であり、paced_spendingは、配信開始時間から現在時間までの第1メディアファイルの目標リソース消費量であるステップを実行するためのプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0155】
オプションとして、本実施形態における具体例は、上述した実施形態1及び実施形態2で説明する例を参照してもよく、本実施形態では、ここでその詳細を省略する。
【0156】
オプションとして、本実施形態では、上記記憶媒体は、USBフラッシュディスク、リードオンリーディスク(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、携帯型ハードディスク、磁気ディスク又は光ディスク等、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含んでもよいが、これに限られない。
【0157】
上述した本発明の実施形態の番号は、説明のためのものに過ぎず、実施形態の優劣を示すものではない。
【0158】
上述した実施形態における集積したユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されながら独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができる。このように理解すれば、本発明の技術案は、本質的には、従来技術に貢献する部分、或いは、該技術案の全部又は一部をソフトウェア製品の形で表現することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パソコン、サーバまたはネットワークデバイス等であってもよい)に本発明の各実施形態に記載の方法の全部又は一部を実行させるための若干の指令を含む。
【0159】
本発明の上述した実施形態において、各実施形態に対する記述はそれぞれ独自の重点があり、ある実施形態について詳しく説明していない部分は、他の実施形態の関連記述を参照することができる。
【0160】
本願に提供されるいくつかの実施形態において、開示されたクライアントを他の方式で実現可能なことは、理解されるべきである。以上で説明した装置実施形態はあくまでも概念的なものであり、例えば、上記ユニットの分類は論理的な機能によって分類したものであることができるが、実際の実現にあたり他の分類方式を用いてもよい。例えば、複数のユニット又は部品を組み合わせたり、他のシステムに集積したりすることができ、或いは、いくつかの特徴を省略するか実行しなくてもよい。また、示された又は検討された部分同士の接続又は直接接続又は通信接続は、インターフェースを介して実現されることができ、また、ユニット又はモジュールの間接接続又は通信接続は電気的に又は他の形で実現されることができる。
【0161】
上記分離した部材として説明したユニットは、物理的に分離したものであってもよいし、物理的に分離したものでなくてもよく、ユニットとして示した部品は、物理的ユニットであってもよいし、物理的ユニットでなくてもよく、つまり、同一場所に配置されてもよいし、複数のユニットに分布されてもよい。実際のニーズに応じて、その一部又は全てのユニットにより本実施形態の目的を達成することができる。
【0162】
また、本発明の各実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、それぞれのユニットごとに物理的に存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記集積したユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0163】
以上、本発明の好適な実施形態のみについて説明したが、当業者であれば、本発明の原則から逸脱しない前提において若干の改善や修飾が可能であることは指摘されるべきである。これら改善や修飾も、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0164】
22 第1取得ユニット
24 第1比較ユニット
26 第1調整ユニット
28 第1配信ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11