【実施例】
【0018】
図1に示す模式図は、カバレッジ領域20内で均一に分配され、衛星搭載のリピータ内で生成された各々のスポットにより照射されることを目的とする多数のセル21、22、23、24、...に分割されたカバレッジ領域20の例である。これらのスポットは、衛星通信システムの専用通信チャネルにより異なるセルに位置する複数のユーザーへ配信される無線周波数信号を含んでいる。各スポットの送信周波数帯域および各スポットに割り当てられた無線周波数信号の偏波は、従来のいわゆる4色スキームにより定義され、異なる色は異なる値の周波数帯域および偏波対に対応し、同一色のスポットは同一周波数および偏波値を再利用している。一般に、全てのチャネルは、同一の帯域幅および同一の電力、従って同一の容量を有している。
【0019】
本発明は、異なるスポットにより照射されたカバレッジ領域の異なるセルの容量に柔軟性をもたせるべく、各専用のチャネルに同一の帯域幅DFおよび同一の電力密度を有するスポットを割り当て、当該帯域幅DFを同一の帯域幅DP(DP=DF/Nは異なる周波数に対応)を有するN個の異なるキャリアP1、P2、P3、...PNに分割すると共に、対応するスポットによりサービスを受けるクライアントの容量に関するニーズに応じて割り当てるキャリアの個数をスポット毎に異ならせるものである。同一色を有するスポット間でキャリアが攪乱されないように、各キャリアに同一の電力レベル、従って同一の帯域幅DPを割り当てる必要がある。デジタルプロセッサを用いる既存のシステムとは異なり、個数を選択することにより各スポットに割り当てられるのはキャリアであって、当該スポット点の帯域内の周波数ではない。
【0020】
例えば、
図2において、帯域幅DFは、同一の帯域幅DPを有している4つの異なるキャリアP1、P2、P3、P4に分割される。各スポットには、サブチャネルにより分配された異なるキャリアにより電力が供給され、各キャリアには最大電力の4分の1が(最大電力は4つのキャリアに相当)に割り当てられる。従って、100Wの電力が帯域幅DFに割り当てられた場合、各キャリアに割り当てられる電力は25Wに等しい。各スポットに割り当てられるキャリアの個数は、スポット毎に異なる値をとることができる。
図2の例では、第1のスポットに専用の通信チャネル11にはキャリアがゼロ個含まれている、すなわち、第1のスポットには電力が割り当てられない。第1のスポットはクライアントが存在しないカバレッジのセル21、例えば未だサービスが提供されていないセルをカバーすることを目的としている。セル22をカバーすることを目的とする第2のスポットに専用の第2の通信チャネル12は1つのキャリアを含み、従って25Wの電力が割り当てられる。セル23をカバーすることを目的とする第3のスポットに専用の第3のチャネル13、およびセル24をカバーすることを目的とする第4のスポットに専用の第4のチャネル14は各々2つおよび3つのキャリアを含み、これは各々50Wおよび75Wの電力に相当する。第5のスポット25に専用の最後の通信チャネル15は、4つのキャリアおよび100Wの電力からなる。1スポット当たりのキャリアの最大個数Nは、カバレッジ領域の異なるセルをサービスしている異なるスポットにオペレータが割り当てたい容量の粒度の関数として選択される。
【0021】
オペレータにより識別されたクライアントのニーズ、オペレータが求めるコストおよび容量に応じて、各チャネルに割り当てられた帯域幅DFは従って、N個(Nは1より大きい整数)の異なるキャリアに対応する同一の幅DPを有するN個の異なる連続的なサブ帯域に分割され、1スポット当たりのキャリアの平均個数K(KはNより小さい整数)が選択され、1スポット当たりのキャリアの平均個数にスポットの総数を乗じた値が衛星通信システムの最大容量に対応している。本発明は従って、キャリアを選択してスポット間で分配する装置を定義するものであり、当該装置は、キャリアの電力を等化し、次いでカバレッジ領域内での各セルの容量に対するニーズに応じてスポット間で異なるキャリアを分配可能にする。これにより、各スポットに固有であって各セルに位置しているクライアントの真のニーズに適した帯域幅および電力で各スポットを起動させて、未使用の容量を制限することによりシステムコストを制限することが可能になる。
【0022】
図1、2の模式図において、各チャネル11、12、13、14、15に割り当てられた帯域幅DFは、各々が帯域幅の4分の1を占める4つの異なるキャリアP1、P2、P3、P4に対応する4つの異なるサブ帯域に分割され、キャリアの分配は、平均的に1スポット当たり3つのキャリアである。従って、カバレッジの対応するセルのニーズに応じてゼロ個または1つまたは2つまたは3つまたは4つのキャリアを割り当てることが可能な各々のスポットに割り当てられる容量を調整することが可能である。本例では、1スポット当たりのキャリアの平均個数は3に等しくなるように選択され、各スポットの帯域幅容量は従って、平均的に、全帯域幅の4分の3が使用され、4分の1が使用可能であってニーズが変化した場合にシステムの全容量を増大させるべく後続して打ち上げ可能な第2の衛星用にアクセス可能である。本例では、衛星の打ち上げ時における衛星通信システムの初期設定は従って、各スポット用に4つのキャリアに相当する電力を供給が要求されず、使用度の高いスポットに4つのキャリアを提供することが可能になるため、未使用の容量を制限することが可能になる。
【0023】
カバレッジの多数のセルの容量に関してニーズが変化した場合、キャリアの分配は固定されておらず、いくつかのセルの容量を増やして他のセルの容量を減らすべく衛星の耐用年数を通じて動的に調整することができ、1スポット当たりのキャリアの平均個数、従って分配対象のキャリアの総数は一定のままである。
【0024】
総電力に関する容量が、カバレッジ領域内のユーザーの全てのニーズを満たすには不充分になる場合、第2の通信衛星を打ち上げて、電力に関して容量を増大させる必要があるカバレッジのセルに追加的なキャリアを割り当てることにより、衛星通信システムの総容量を増大させることが可能である。
【0025】
同様に、サービスが初期化された際に、本発明によるシステムは、より少ない個数ながら全てのスポットにわたり分配された個数キャリアにより動作可能であるため、システムが全てのユーザーセルにサービス提供するためにより少ない個数のゲートウェイ局により動作可能になる。システム立ち上げフェーズの後、クライアントのニーズが増大した場合、システムに追加的な接続を行って1スポット当たり平均K個のキャリアでの動作を可能にすることができる。
【0026】
スポットの総数、各スポットの帯域幅内にある異なるキャリアの個数N、および1スポット当たりのキャリアの平均個数Kの選択は最初に設定され、衛星が打ち上げられた後では変更することができない。
【0027】
明らかに、異なるキャリアの個数Nは4とは異なるように選択することができ、1スポット当たりのキャリアの平均個数Kは3とは異なるように選択することができる。帯域幅内のキャリアの個数Nが増大した場合、各スポットに提供される容量の粒度が増大するため、容量をより良く分配できるようになるが、帯域幅内のキャリアの個数Nが増大するほど、ペイロードのアーキテクチャの複雑さ、コスト、および重量が増大する。
【0028】
本発明の別の重要なパラメータは、容量の分配が、多数のスポットのグループとしてスポットを考慮することによりなされることであり、各グループは、同一の個数であるC個の、または生成されるスポットの総数以下の異なる個数であるC個のスポットを含んでいてよい。従って、C個のスポットのグループにおいて、ユーザーが定めるニーズに応じて、C個のスポットの間でK×C個のキャリアが分配されることなり、各スポット当たり0個〜N個のキャリアになる。Cが大きくなるほど、容量の分配に対するユーザーの自由度が多くなるが、複雑さおよび従ってコストがより増大する。衛星通信システムが高々2つの異なる受信周波数帯域Fr1、Fr2で動作する必要がある場合、同一周波数帯域を用いるスポット間で容量が分配されるため、スポットのグループ最大サイズはスポットの総数の半分に等しいことに注意されたい。
【0029】
図3は、衛星搭載のリピータと、ユーザースポットにサービスする複数の異なるゲートウェイ局との間の通信リンクを含むサービスミッションに対応する衛星通信システムの例示的なアーキテクチャを示す構成図である。全てのゲートウェイ局が同一周波数帯域内で動作する。同図において、ゲートウェイ局から発せられた信号の異なるユーザーセルへのルーティングに対応するリピータの往路区間だけを示している。本例は、帯域幅DF当たりのキャリアの個数Nが4に等しくなるように選択され、1スポット当たりのキャリアの平均個数Kが3に等しくなるように選択され、容量の分配が行われるスポットのグループのサイズCが全てのグループについて4に等しい、すなわちN=4、K=3、C=4である場合に関する。
【0030】
図3に示すように、衛星に搭載されたリピータは、1つ以上のゲートウェイ局31とユーザー32との間で無線周波数信号を中継可能な1つ以上の送受信アンテナ30を含んでいる。各アンテナ30は、公知のように、1つの反射器および複数の送受信フィード33を含んでいてよい。各ゲートウェイ局は、2つの各々高および低周波数帯域Fr1、Fr2で動作し、および2つの異なる偏波POL1、POL2で動作する。各ゲートウェイ局に対して、2つの異なる偏波に対応する2つの異なる信号が専用の受信供給33により受信され、フィルタリングされ、次いで低ノイズアンプにより増幅される。異なるゲートウェイ局から受信された高および低周波数帯域の各々は次いで、各ゲートウェイ局に対して4つの異なる信号(POL1Fr1、POL2Fr1、POL1Fr2、POL2Fr2)を取得すべくダイプレクサ34内で2つの異なる帯域に分割される。各局に対して、偏波毎に1つのダイプレクサ、従って2つの異なるダイプレクサがある。例えば、6つの動作中のゲートウェイ局を含む衛星通信局には12個のダイプレクサがあって12個のダイプレクサ34の出力端で24個の異なる受信チャネルが得られ、そのうち12個のチャネルが高周波数帯域Fr1に対応し、12個のチャネルが低周波数帯域Fr2に対応している。高および低受信周波数帯域の各々に対応する帯域幅が500MHzである場合、各チャネルには500MHzに等しい帯域幅DFが割り当てられる。
【0031】
2つの受信周波数帯域、各々高Fr1および低Fr2、に対応する24個の500MHzチャネルは各々、2つの受信帯域Fr1、Fr2をユーザースポットの周波数に対応する2つの対応送信周波数帯域F1、F2に変換することを目的とする24個の周波数変換器351、352に接続されている。
【0032】
本発明によれば、周波数変換の後、24個のチャネルは、少なくとも1つのスポット生成装置361、362の入力に接続される。24個のチャネルの全てが同一ゲートウェイ局から電力供給される訳ではないため、それらの電力レベルはチャネル毎に均一ではなく、大気の状態に応じて変化し得る。この問題を解決すべく、本発明によれば、スポット生成装置361、362は、各々が各チャネルに専用であって、スポットを生成する前に全てのチャネルの電力レベルを等化することを目的とする可変増加チャネルアンプ371、372を含んでいる。可変増加チャネルアンプ371、372は各々、周波数変換器351、352の出力端に接続されていて、各チャネルアンプ371、372は、入力電力レベルに拘わらず予め決定されていて全てのチャネルアンプ371、372で同じ一定の出力電力を維持すべく制御されたゲインを有している。スポット生成装置361、362は、チャネルアンプ371、372の出力端において、各チャネル専用の帯域幅DFを、N個の異なるキャリに対応する同一の帯域幅DPを有するN個の異なるサブ帯域に確実に分割する周波数デマルチプレクサ381、382、およびキャリアを選択してスポット間で分配するための少なくとも1つの装置391、392を含んでいる。周波数コンバイナ401、402が各スポット専用に配置されていて、各周波数コンバイナ401、402は、自身の入力端で選択されて分配されたキャリアを確実に組み合わせて、自身の出力端に対応するスポットを生成する。
図3に示す例のように、チャネルに割り当てられた各帯域幅DFは、同一帯域幅DPを有する4つの異なるキャリアに再分割可能であり、サブチャネルにより異なるキャリアが分配される。例えば、DPは125MHzに等しくてよいが、本発明はこの例示的な実施形態に限定されず、キャリアの個数Nは4とは異なっていてよく、例えば2、または3、5、あるいは1より大きい他の任意の値であってよい。
【0033】
本発明によれば、キャリアを選択してスポット間で分配する装置391、392は、2または3つの異なる位置を有していて、それらの位置に応じて、周波数デマルチプレクサ381、382からスポットを生成することを目的とする周波数コンバイナ40への出力として配信される全てのキャリアを選択的に接続する一組のスイッチ411、412を含んでいる。スイッチ411、412は例えば、電気機械式ロータリースイッチであってよく、低電力同軸技術またはフェライトスイッチあるいは電子スイッチにより製造することができる。異なるスポット間での容量の分配に関してニーズが変化したならば、スイッチ411、412の位置は、衛星の耐用年数にわたり、遠隔制御により変更することができる。スイッチ411、412により選択されて異なる周波数コンバイナ401、402に分配される異なるキャリアは、異なるスポットに対応するビームを形成すべく各周波数コンバイナ401、402により再び組み合わされる。各周波数コンバイナ401、402の出力端で形成された異なる光線は次いで、プリアンプ49およびパワーアンプ50により増幅されて、次いでフィルタリングされ、スポットは次いで多スポットアンテナの送信フィード42によりユーザー32へ送信される。
【0034】
本発明によれば、オペレータは、各スポットに0個以上N個以下のキャリアを割り当てることができるが、C個のスポットのグループ内での分配の制限に注意する必要があり、当該制限はK×C個のキャリアに等しく、Kは1スポット当たりのキャリアの平均個数である。本発明によれば、「マルチパス」現象が生じないことを保証するキャリアの分配を保証することにより、異なるキャリア間に保護帯域を設ける必要性に起因する有用な帯域幅の損失を最小限にする方法も提供する。この目的のため、同一の受信チャネル内で2つの隣接するキャリアを同一スポットに割り当てられることはできない。
【0035】
図3の例では従って、周波数帯域F1の48個のキャリアを、1スポット当たり平均3つのキャリアを含む16個の異なるスポット間で分配することが可能であり、同様に、周波数帯域F2の48個のキャリアを他の16個の異なるスポット間で分配することが可能である。キャリアの分配は、
図3のように、例えば4つのスポットであり得るサイズのグループ内のスポットを考慮することにより行えるが、キャリア選択/分配装置391、392により各々実行されるキャリア分布関数の複雑さを高めることにより、8つまたは16個のスポットまで拡張することもできる。
図3の簡略図において、キャリアの分配は、4つのスポットからなる2つのグループについて示されているが、32個のスポットを得るには4つの異なるスポットからなる8つのグループが必要である。その結果明らかに、4つのスポットからなる他の6つのグループの各々にフィードするために他の6つのキャリア選択/分配装置391、392を追加する必要がある。スポットの相異なるグループは同一個数のスポットを含んでいてよいが、これは必須条件ではない。スポットの各グループは他のグループから独立していて、衛星通信システムは、20個のスポットを含むミッションのために、例えば4つのスポットからなるグループおよび16個のスポットからなる1つのグループを含んでいてよい。更に、スポットの相異なるグループにおいて、1スポット当たりのキャリアの平均個数は同じであっても、異なっていてもよい。例えば、1スポット当たり平均3つのキャリアを含むグループ、および1スポット当たり平均2つのキャリアを含むグループがあってよい。
【0036】
注目するスポットのグループのサイズに含まれるスポットの個数が多いほど、衛星通信システムの柔軟性が高まるが、スイッチの個数および可能な組合せが増大し、従って対応するシステムの複雑さが高まる。スポット生成装置に残された解決策は従って、所望の柔軟性のレベルと、その結果生じる複雑さのレベルとの間のトレードオフの結果による。
【0037】
図3の例において、スポット間での異なるキャリアの分配は、チャネル351、352を3つのスポットからなるグループに関連付けて4つの異なるスポットを形成可能にすることにより行われ、4つのスポットからなる各グループが1スポット当たり平均3つのキャリアを観測する。この場合、3つのチャネルからなる各グループの4つのキャリアは、4つの異なる周波数コンバイナ401、402の入力端で分配されて、4つのスポットからなる各グループ内で1スポット当たり平均3つのキャリアを有するスポットに応じて、0、1、2または3つのキャリアの4つの異なるスポットを形成する。従って、本発明の当該実施形態によれば、スポット間のキャリアの分配は、8つの独立した選択/分配装置391、392により、4つのスポットの8つのグループに対して並行に行われ、それらのうち各々周波数F1、F2に対応している2つを
図3に示している。選択/分配装置391、392は、全てのスイッチ411、412、およびスポットのグループを生成するためのキャリアの分配に関係する関連接続に付与された名前である。
【0038】
1つ以上のスイッチ411、412が、周波数デマルチプレクサ381、382の各出力端と、スポット361、362を生成する装置の周波数コンバイナ401、402の各入力端との間で接続されている。各スイッチ411、412は、入力ポートおよび2つまたは3つの可能な出力ポートを含んでいる。一例として、
図3において、接続構成から、各周波数デマルチプレクサ381、382の4つの出力端が、各々のロータリースイッチ411、412の入力端に接続されていること、および各周波数コンバイナ401、402の4つの入力端がロータリースイッチ411、412の出力端に接続されていることがわかる。スイッチ411、412の出力端は、周波数コンバイナ401、402に直接、または第2のスイッチを介して接続できる。各スポットにフィードする異なるキャリアが、それらの位置に応じてスイッチ411、412により選択されて割り当てられる。
【0039】
2つの隣接する周波数帯域の間で保護帯域の幅を狭めるため、本発明によれば、同一の周波数デマルチプレクサ381、382からの、従って同一の受信チャネルから発せられた2つの隣接する周波数帯域を同一のスポットに割り当てることはできない。その結果、2つの非隣接キャリアに対応する、同一の周波数デマルチプレクサの2つの非隣接出力端だけを同一の周波数コンバイナに接続することができる。当該同一スポットに割り当て可能な追加的なキャリアは全て、同一グループのスポットに関連付けられた別の周波数デマルチプレクサから発せられなければならない。例えば、
図3において、各スイッチ411、412は各々、4つのスポットからなるグループの2つの異なるスポットを生成すべく、2つの異なる周波数コンバイナに直接または別のスイッチを介して接続された2つの可能な出力端を含んでいる。各スイッチ411、412は、自身の位置に応じて、自身の入力端を自身の第1または第2の出力端に接続できるため、要求された容量に応じてキャリアを選択して当該グループの4つのスポットに割り当てることが可能になる。従って、例えば
図3において、各々の入力端が第1の周波数デマルチプレクサ381の2つの非隣接出力端に接続されたスイッチ411a1およびc1は、スポット1の生成専用である周波数コンバイナに直接接続された第1の出力端、およびスポット2の生成専用である周波数コンバイナにスイッチ411の別の組であるa2、c2を介して各々接続された第2の出力端を有している。各々の入力端が第2の周波数デマルチプレクサの2つの非隣接出力端に接続されたスイッチ411b1およびd1は、スポット1専用の周波数コンバイナに直接接続された第1の出力端、およびスイッチ411の別の組であるb2、d2を介して各々接続されたスポット2専用の周波数コンバイナの第2の出力端を有している。第4のスポットは、同一グループの3つの他のスポットに割り当てられていないキャリアにより供給され、注目するスポットのグループに関連付けられた各周波数デマルチプレクサ381の出力端に接続された各スイッチ411用に確保された位置に応じて、0、1、2または3つのキャリアを含んでいてよい。4つのスポットからなる各グループに対して、キャリアの同一分配を用いて、同一接続スキームを各スポット専用の周波数デマルチプレクサと周波数コンバイナの出力端間で再現することができる。4つのスポットからなる各グループに対して、異なるスイッチは従って、遠隔制御により変更可能なそれらの位置に応じて、対応するグループの4つのスポット間で、12個の利用可能なキャリアの全ての可能な分配を保証可能にする。スポットのグループの全てが必ずしも同一サイズではない、および/または1スポット当たりのキャリアの平均個数が必ずしも同一ではない場合において、異なる個数のスポットを有する、および/または1スポット当たりのキャリアの平均個数が異なるグループ専用の選択/分配装置は異なっている。
【0040】
4つのスポットからなるグループについて、スポット間でのキャリアの個数の可能な分配の例を示す表を
図4に示しており、各チャネル用の帯域幅DFが、4つのキャリアに等しい個数Nおよび1スポット当たり3つのキャリアに等しい平均分配個数Kに分割されている。表の第1行で、スポット1はキャリアを有しておらず、スポット2、3、4は各々4つのキャリアを含んでいる。この第1の可能な分配は、
図3に明示的に示す接続と対応している。
図4の表の他の行に示す他の可能な分配は、選択/分配装置391、392のスイッチ411、412の位置を変更することにより行うことができる。
【0041】
各々の選択/分配装置391、392は、低周波数帯域F1または高周波数帯域F2のいずれかで動作する。2つの異なる低および高周波数帯域における衛星通信システムの動作には従って、少なくともスポットの2つのグループおよび2つの独立した選択/分配装置391、392を有していることが必要であり、各々の選択/分配装置391、392は周波数帯域専用である。偏波の選択が行われ、且つ4色スキームに従いスポットの送信が実行されるのは多スポットアンテナレベルにおいてである。
【0042】
図5に、スポットを、各々が4つの異なるキャリアを配信する2つの異なる周波数デマルチプレクサ381で形成された4つのスポットからなるグループとして考慮するスポット生成装置361を含む第2の例示的なアーキテクチャを示す。4つのスポット間での8つのキャリアの分配は、1スポット当たり平均2つのキャリアの選択に対応している(N=4、K=2、C=4)。4つの異なるコンバイナ401が各々4つのスポットの形成専用である。本例では、周波数デマルチプレクサ381の出力端に接続された各スイッチ411は3つの位置を有している。2つの位置は各々4つの異なるコンバイナから選択された2つの周波数コンバイナ401に接続されていて、第3の位置は3つの位置を有する別のスイッチに接続されていて、それらのうち2つの位置は2つの他の周波数コンバイナに接続されている。従って、選択/分配装置391の2つの周波数デマルチプレクサの出力端へ配信された8つのキャリアが選択されてスポット1〜4にフィードする。1スポット当たり平均2つのキャリアを有する4つのスポット間での8つのキャリアの全ての可能な分配を
図6の表に示す。
【0043】
図7に、スポットを、各々が3つの異なるキャリアを配信する2つの異なる周波数デマルチプレクサ381で形成された3つのスポットからなるグループとして考慮するスポット生成装置361を含む第3の例示的なアーキテクチャを示す。3つのスポット間での6つのキャリアの分配は、1スポット当たり平均2つのキャリアの選択に対応している(N=3、K=2、C=3)。3つの異なる周波数コンバイナ401が各々3つのスポットの形成専用である。本例では、周波数デマルチプレクサの出力端に接続された各スイッチ411は2または3つの位置を有している。2つの位置を有するスイッチの1つの位置は3つの異なるコンバイナから選択された第1の周波数コンバイナに接続され、1つの位置は3つの位置を有するスイッチに接続されていて、当該3つのうち2つの位置は他の2つの周波数コンバイナに接続されている。従って、分配マトリックスの2つの周波数デマルチプレクサからの出力として分配された6つのキャリアが選択されてスポット1〜3にフィードする。1スポット当たり平均2つのキャリアを有する3つのスポット間での6つのキャリアの全て可能な分配を
図8の表に示す。
【0044】
図9a、9b、10、11に、ゲートウェイ局の段階的な配備に適したキャリアを選択および分配する装置391の4つの例を示す。衛星通信システムの打ち上げフェーズにおいて、オペレータは、後で局の個数および容量を増やす可能性を残したまま、地上に配備された少数のゲートウェイ局および少ない容量から始めたいと願うかもしれない。
図9a、9bに、
図3の構成図の立ち上げフェーズに対応する2つの例を示しており、ゲートウェイ局の個数が
図9aでは3分の2、
図9bでは3分の1減らされている。これら2つの
図9a、9bにおいて、動作中であってデマルチプレクサからの出力として配信されたキャリアにより供給されたサブチャネルを太線で示し、細線で示す通信チャネルは供給されていないものの、衛星通信システムの要求が増大して、追加的ゲートウェイ局を追加したいとの要望があれば利用可能である。これらの2つの例において、N=4、K=3、C=4、且つ利用可能な容量は均一に分配されているが、この減らされた容量を不均一に分配することも可能である。
図9aにおいて、選択/分配装置391は、
図3に示すものと同一であるが、第1のデマルチプレクサ381だけに受信信号が供給されており、自身の4つの出力端に4つのキャリアを配信する。各キャリアは次いで、デマルチプレクサの出力端と、4つのスポットを生成することを目的とする4つの周波数コンバイナ401の入力端との間に接続されたスイッチ11の位置に応じて4つのスポットのうち1つに割り当てられる。
図9bにおいて、選択/分配装置391は
図3に示すものと同一であるが、第1および第2のデマルチプレクサだけに受信信号が供給されており、自身の4つの出力端の各々に4つのキャリアを配信する。2つの動作中のデマルチプレクサにより配信された各キャリアは次いで、各々のデマルチプレクサの出力端と、4つのスポットを生成することを目的とする4つの周波数コンバイナの入力端との間に接続されたスイッチの位置に応じて4つのスポットのうち1つに割り当てられる。
【0045】
図10に、
図5の構成図のゲートウェイ局の個数が半分に減らされた立ち上げフェーズに対応する例を示す。本例ではN=4、K=2、C=4且つ利用可能な容量は均一に分配されているが、この減らされた容量を不均一に分配することも可能である。対応する選択/分配装置391は
図5に示すものと同一であるが、第1のデマルチプレクサ381だけに受信信号が供給されており、自身の4つの出力端に4つのキャリアを配信する。各キャリアは次いで、デマルチプレクサの出力端と、4つのスポットを生成することを目的とする4つの周波数コンバイナの入力端との間に接続されたスイッチ411の位置に応じて4つのスポットのうち1つに割り当てられる。
【0046】
図11に、
図7の模式図のゲートウェイ局の個数が半分に減らされた立ち上げフェーズに対応する例を示す。本例ではN=3、K=2、C=3且つ利用可能な容量は均一に分配されているが、この減らされた容量を不均一に分配することも可能である。選択/分配装置391は
図7に示すものと同一であるが、第1のデマルチプレクサだけに受信信号が供給されており、自身の3つの出力端に3つのキャリアを配信する。各キャリアは次いで、デマルチプレクサの出力端と、3つのスポットを生成することを目的とする3つの周波数コンバイナの入力端の間に接続されたスイッチの位置に応じて3つのスポットのうち1つに割り当てられる。
【0047】
本発明について特定の実施形態に関して記述してきたが、本発明がこれらの実施形態には一切限定されず、記述されている手段のあらゆる技術的等価物を含み、且つそれらの組み合せも本発明の範囲内に含まれることは明らかである。