【実施例】
【0148】
実施例1:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン
【化15】
N,N−ジメチルアセトアミド(100mL)中の2−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(5.0g、25.3mmol)及び2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(3.9g、25.3mmol)の溶液へ、NaHSO
3(58.5%のSO
2含有量、6.8g、38.1mmol)、続いてp−トルエンスルホン酸一水和物(0.97g、5.1mmol)を添加した。もたらされた混合物を120℃で18時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し氷上に注いだ。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、真空下で乾燥して、2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(4.8g、57%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.89 (br s, 1H), 7.71 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 6.99 (dd, J = 12.9, 2.3 Hz, 1H), 6.92 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.86 (s, 6H); ESI MS m/z 331 [M + H]
+.
【0149】
THF(25mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(1.0g、3mmol)及び1−メチルピペリジン−4−アミン(0.38g、3.3mmol)の懸濁物へ、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら18時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(25mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。沈殿させた固体を濾過によって収集し乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.052g、4%)をオフホワイト色固体として得た。融点252〜253℃、
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.51 (br s, 1H), 9.50 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.16-6.26 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.48-3.61 (m, 1H), 2.55-2.66 (m, 2H), 2.24-2.37 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 1.93-2.02 (m, 2H), 1.52-1.66 (m, 2H); ESI MS m/z 425 [M + H]
+.
【0150】
実施例2:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化16】
POCl
3(1.02g、6.66mmol)を、無水ピリジン(20mL)中の2−ホルミル−5−メトキシ安息香酸(1.0g、5.55mmol)の溶液へ0℃で添加し、30分間撹拌した。その後に、1−メチルピペラジン(0.556g、5.55mmol)を添加した。反応物を放置して室温へ暖め、16時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、水により希釈し、Na
2CO
3水溶液により塩基性にした。混合物を酢酸エチル(3×200mL)により抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3溶液、水、ブラインにより洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、濃縮して、4−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ベンズアルデヒドを黄色固体(1.0g、68%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.86 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 6.95 (dd, J = 8.6, 1.95 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.66-3.87 (m, 5H), 3.11-3.18 (m, 2H), 2.46 (br s, 2H), 2.16-2.28 (m, 5H).
【0151】
N,N−ジメチルアセトアミド(40mL)中の4−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ベンズアルデヒド(1.0g、3.81mmol)及び2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(0.748g、3.81mmol)の溶液へ、NaHSO
3(1.03g、5.72mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.871g、4.58mmol)を添加した。反応物を120℃で16時間加熱した。その後に、混合物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮し、水(100mL)により希釈し、Na
2CO
3により塩基性にした。水を凍結乾燥によって除去し、残留物をジクロロメタン中の3%のメタノール(2×250mL)により抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オンを淡黄色固体(0.140g、8%)として得た。融点215℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.84 (br s, 1H), 7.91 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 3.80 (br s, 2H), 3.23 (br s, 2H), 2.43 (br s, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.67 (br s, 2H); ESI MS m/z 439 [M + H]
+.
【0152】
実施例3:2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化17】
無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)の懸濁物へ、1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(1.25mL、8mmol)及びリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、10mL、10mmol)を添加した。反応物を撹拌しながら48時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で6時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.267g、30%)をオフホワイト色固体として得た。融点248〜250℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.49 (br s, 1H), 9.49 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.53-6.64 (m, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.10-6.29 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.51 (br s, 1H), 2.63-2.76 (m, 3H), 2.42 (t, J = 9.2 Hz, 2H), 1.97 (br s, 2H), 1.47-1.63 (m, 2H), 0.97 (d, J = 6.25 Hz, 6H); ESI MS m/z 453 [M + H]
+.
【0153】
実施例4:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化18】
無水THF(25mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)の懸濁物へ、1−メチルピロリジン−3−アミンジヒドロクロライド(1.03g、6mmol)及びリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M溶液、18mL、18mmol)を添加した。反応物を撹拌しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(30mL)中で溶解し、水(30mL)により希釈し、1時間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水、次いでヘキサンにより洗浄し、風乾した。生成物を粉砕して(1:1、酢酸エチル/ヘキサン)、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(1−メチルピロリジン−3−イル)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.160g、20%)をオフホワイト色固体として得た。融点214〜215℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.85 (br s, 1H), 7.88 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.20 (dd, J = 8.8, 2.15 Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.05 (br s, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 2.69-2.82 (m, 2H), 2.55 (m, 1H), 2.33-2.41 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.59-1.68 (m, 1H); ESI MS m/z 411 [M + H]
+.
【0154】
実施例5:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化19】
無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)の懸濁物へ、N,1−ジメチルピペリジン−4−アミン(0.50g、8mmol)及びリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)を添加した。反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.362g、41%)をオフホワイト色固体として得た。融点217〜218℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 13.45 (s, 1H), 8.27 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 2.77-2.84 (m, 1H), 2.65-2.76 (m, 5H), 2.06 (s, 3H), 1.59-1.76 (m, 4H), 1.45-1.59 (m, 2H); ESI MS m/z 439 [M + H]
+.
【0155】
実施例6:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化20】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、11.2mL、11.2mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.616g、1.86mmol)及び(1−メチルピペリジン−4−イル)メタンアミン(0.956g、7.46mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(15mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(25mL)中で懸濁し、次いで飽和NaHCO
3水溶液を添加して約8.5へpHを調整した。もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.180g、22%)を淡黄色固体として得た。融点264〜265℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.47 (br s, 1H), 9.63 (br s, 1H), 7.88 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.13-6.24 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.08-3.14 (m, 2H), 2.80-2.87 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.85-1.95 (m, 2H), 1.74-1.81 (m, 2H), 1.65-1.73 (m, 1H), 1.43-1.54 (m, 2H); ESI MS m/z 439 [M + H]
+.
【0156】
実施例7:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(((1−メチルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン
【化21】
THF(10mL、10mmol)中のリチウムヘキサメチルジシラザイドの1M溶液を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.826g、2.5mmol)及び1−メチル−3−アミノメチルピロリジン(0.571g、5mmol)の撹拌された懸濁物へ、単一の小分けで添加した。反応混合物を19時間撹拌及び加熱還流した。室温へ冷却後に、反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(15mL)によりクエンチし、体積20mLまで減圧下で濃縮した。飽和NaHCO
3水溶液(350mL)の溶液を添加し、混合物をクロロホルム(4×30mL)により抽出した。合わせた抽出物をMgSO
4の上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色固体を得た。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、95:5のクロロホルム/メタノール)、続いてクロロホルム/ヘキサンからの再結晶によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(((1−メチルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン(0.367g、35%)を黄色固体として得た。融点233〜235℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.65 (br s, 1H), 9.23 (br s, 1H), 7.56 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.23-3.20 (m, 2H), 2.83-2.78 (m, 1H), 2.71-2.55 (m, 3H), 2.48-2.45 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 2.21-2.12 (m, 1H), 1.73-1.65 (m, 1H); ESI MS m/z 425 [M + H]
+.
【0157】
実施例8:2−(2−((2−(イソプロピルアミノ)エチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化22】
無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)の懸濁物へ、N
1−イソプロピルエタン−1,2−ジアミン(1mL、8mmol)及びリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)を添加した。反応物を撹拌しながら16時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl溶液(6mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により処理し、もたらされた沈殿物を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥し、酢酸エチルにより粉して、2−(2−((2−(イソプロピルアミノ)エチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.387g、47%)を黄色固体として得た。融点262〜264℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.35 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.44-6.55 (m, 1H), 6.20-6.37 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 3.60 (br s, 2H), 3.23 (br s, 1H), 3.03-3.15 (m, 2H), 1.20 (d, J = 6.25 Hz, 6H); ESI MS m/z 413 [M + H]
+.
【0158】
実施例9:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化23】
THF(50mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.66g、2mmol)及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(0.3g、3mmol)の懸濁物へ、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、9mL、9mmol)を添加した。反応物を撹拌しながら18時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、9mL、9mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(25mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。沈殿させた固体を濾過によって収集し乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.12g、14%)を固体として得た。融点286〜287℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.48 (br s, 1H), 9.36 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 9.0, 2.7 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.05 (dt, J = 11.9, 4.0 Hz, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.58 - 3.71 (m, 3H), 2.18 - 2.07 (m, 2H), 1.75 - 1.64 (m, 2H); ESI MS m/z 412 [M + H]
+.
【0159】
実施例10:2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化24】
N,N−ジメチルアセトアミド(20mL)中の2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(3.160g、16.1mmol)及び2−フルオロベンズアルデヒド(2.0g、16.1mmol)の溶液へ、亜硫酸ナトリウム(58.5%SO
2含有量、4.29g、24.2mmol)、続いてp−トルエンスルホン酸一水化物(0.613g、3.2mmol)を添加した。もたらされた混合物を120℃で17時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を水(100mL)により希釈し、飽和NaHCO
3水溶液を添加して8へpHを調整した。もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌し、沈殿させた暗橙色固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物を酢酸エチルにより粉砕して、2−(2−フルオロフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(2.40g、50%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.09 (br s, 1H), 7.70-7.78 (m, 1H), 7.54-7.65 (m, 1H), 7.30-7.41 (m, 2H), 6.74 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.86 (s, 3H); ESI MS m/z 301 [M + H]
+.
【0160】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、12mL、12mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.600g、2mmol)及び1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(1.14g、8mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。反応物を撹拌しながら40時間加熱還流した。その後に、反応混合物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(20mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.230g、27%)を黄色固体として得た。融点267〜269℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.53 (br s, 1H), 8.98 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.3 (m, 1H), 6.80 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.70 (m, 1H), 6.64 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.45-3.55 (m, 1H), 2.85-2.95 (m, 2H), 2.69-2.84 (m, 1H), 2.31-2.46 (m, 2H), 2.12-2.18 (m, 2H), 1.65-1.75 (m, 2H), 1.09 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ESI MS m/z 423 [M + H]
+.
【0161】
実施例11:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化25】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)及び2−(ピロリジン−1−イル)エタン−1−アミン(1.01mL、8mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。反応物を撹拌しながら16時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl溶液(6mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により処理し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、乾燥した。生成物を酢酸エチルにより粉砕して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.640g、75%)を黄色固体として得た。融点226〜228℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.10 (br s, 1H), 7.51 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 8.8, 2.15 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.32-3.41 (m, 2H), 2.87 (t, J = 6.25 Hz, 2H), 2.63 (br s, 4H), 1.81 (br s, 4H); ESI MS m/z 425 [M + H]
+.
【0162】
実施例12:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化26】
THF(50mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.50g、1.5mmol)及び2−(ピペリジン−1−イル)エタン−1−アミン(0.39g、3mmol)の懸濁物へ、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.5mL、4.5mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら18時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.5mL、4.5mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(25mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。沈殿させた固体を濾過によって収集し乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.16g、24%)をオフホワイト色固体として得た。融点231〜232℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.42 (br s, 1H), 8.87 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 8.6, 2.3 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.28-3.39 (m, 2H), 2.71 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.48 (br s, 4H), 1.58 (quin, J = 5.6 Hz, 4H), 1.37-1.48 (m, 2H); ESI MS m/z 439 [M + H]
+.
【0163】
実施例13:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−モルホリノプロピル)アミノ)−フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化27】
THF(50mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.50g、1.5mmol)及び3−モルホリノプロパン−1−アミン(0.39g、3mmol)の懸濁物へ、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.5mL、4.5mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら18時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.5mL、4.5mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(25mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。沈殿させた固体を濾過によって収集し乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−モルホリノプロピル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.16g、24%)をオフホワイト色固体として得た。融点234〜235℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.99 (br s, 1H), 8.93-8.97 (m, 1H), 7.41 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 6.25 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.69-3.74 (m, 4H), 3.28-3.35 (m, 2H), 2.54 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.44-2.50 (m, 4H), 1.91-1.98 (m, 2H); ESI MS m/z 455 [M + H]
+.
【0164】
実施例14:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−モルホリノエチル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン
【化28】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)を、無水THF(25mL)中の2−(2−フルロ(fluro)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−(4(3H)−オン(0.660g、2mmol)及び2−(モルホリン−4−イル)エタンアミン(0.780g、6mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(20mL)中で溶解し、水(20mL)により希釈し、1時間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水、次いでヘキサンにより洗浄し、風乾した。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10の酢酸エチル/メタノール)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ((2−モルホリノエチル)アミノ)フェニルキナゾリン−4(3H)−オン(0.330g、38%)を黄色固体として得た。融点239〜240℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.18 (br s, 1H), 8.87 (br s, 1H), 7.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 9.0, 2.3 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.69-3.76 (m, 4H), 3.30-3.38 (m, 2H), 2.76 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.51-2.59 (m, 4H); ESI MS m/z 441 [M + H]
+.
【0165】
実施例15:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化29】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、12mL、12mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.661g、2mmol)及び3−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−アミン(1.030g、8mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、NH
4Clの飽和水溶液(10mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(20mL)中で溶解し、水(20mL)により希釈し、1時間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水、次いでヘキサンにより洗浄し、風乾した。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.220g、25%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.33 (br s, 1H), 9.04 (br s, 1H), 7.49 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 8. 8, 2.3 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.62-2.68 (m, 2H), 2.48-2.56 (m, 4H), 1.99 (quin, J = 7.0 Hz, 2H), 1.75-1.80 (m, 4H); ESI MS m/z 439 [M + H]
+.
【0166】
実施例16:2−(2−(((1−イソプロピルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化30】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−(4(3H)−オン(0.660g、2mmol)及び(1−イソプロピルピロリジン−3−イル)メタンアミン(1.14g、8mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(6mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。もたらされた固体を酢酸エチルにより、次いで90:10のジエチルエーテル/メタノールにより粉砕し、真空下で乾燥して、2−(2−(((1−イソプロピルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.347g、38%)を薄橙色固体として得た。融点228〜230℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.50 (br s, 1H), 9.21 (br s, 1H), 7.53 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.16-3.25 (m, 2H), 3.01 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.55-2.80 (m, 3H), 2.30-2.45 (m, 2H), 2.10-2.23 (m, 1H), 1.62-1.74 (m, 1H), 1.12 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ESI MS m/z 453 [M + H]
+.
【0167】
実施例17:2−(2−(((1−イソプロピルピロリジン−2−イル)メチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化31】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、12mL、12mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−(4(3H)−オン(0.660g、2mmol)及び(1−イソプロピルピロリジン−2−イル)メタンアミン(1.140g、8mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(20mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、2−(2−(((1−イソプロピルピロリジン−2−イル)メチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.240g、27%)を黄色固体として得た。融点207〜209℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.33 (br s, 1H), 9.20 (br s, 1H), 7.49 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.29 (dd, J=8.9, 2.3 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.15-3.30 (m, 2H), 2.99-3.12 (m, 3H), 2.53-2.61 (m, 1H), 1.68-1.97 (m, 4H), 1.16 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.02 (d, J = 6.25 Hz, 3H); ESI MS m/z 453 [M + H]
+.
【0168】
実施例18:2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化32】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、3.2mL、3.2mmol)を、無水THF(10mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.322g、1.07mmol)及び1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(0.676mL、4.28mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、3.2mL、3.2mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら2時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)により希釈し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.145g、32%)を黄色固体として得た。融点170〜172℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.92 (br s, 1H), 9.50 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.43-3.57 (m, 1H), 2.86-2.98 (m, 2H), 2.78 (sept, J = 6.5 Hz, 1H), 2.42 (t, J = 10.2 Hz, 2H), 2.09-2.21 (m, 2H), 1.61-1.83 (m, 2H), 1.10 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 424 [M + H]
+.
【0169】
実施例19:2−(2−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化33】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、12.0mL、12.0mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−(4(3H)−オン(0.660g、2.0mmol)及び1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン塩酸塩(1.240g、6.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6.0mL、6.0mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5.0mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)により希釈し、CH
2Cl
2(2×30mL)により抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10の酢酸エチル/メタノール)によって、続いて分取HPLCによって精製して、2−(2−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.090g、9%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.35 (br s, 1H), 9.19 (br s, 1H), 7.50 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.42 (s, 1H), 6.32 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.25 (br s, 1H), 4.27 (br s, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.70 (br s, 1H), 3.23-3.43 (m, 2H), 2.84 (sept, J = 6.2 Hz 1H), 2.07-2.20 (m, 2H), 1.59-1.71 (m, 2H), 1.14 (d, J=6.2 Hz, 6H); ESI MS m/z 481 [M + H]
+.
【0170】
実施例20:2−(2−((3−(イソプロピルアミノ)プロピル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化34】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)及びN
1−イソプロピルプロパン−1,3−ジアミン(1.35mL、8mmol))の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6mL、6mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(6mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、2−(2−((3−(イソプロピルアミノ)プロピル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.171g、20%)を黄色固体として得た。融点208〜210℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.83 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.16-6.24 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.50 (br s, 2H), 3.26 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.64-2.75 (m, 3H), 1.86-1.76 (m, 2H), 0.95 (d, J = 5.9 Hz, 6H); ESI MS m/z 427 [M + H]
+.
【0171】
実施例21:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−(メチルピペラジン−1−イル)プロピル)アミノ)−フェニルキナゾリン−4(3H)−オン
【化35】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6.0mL、6.0mmol)を、無水THF(25mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−(4(3H)−オン(0.660g、2.0mmol)及び3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−アミン(0.942g、6.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6.0mL、6.0mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5.0mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)及び酢酸エチル(10mL)により希釈し、1時間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水、次いでヘキサンにより洗浄し、風乾した。物質を酢酸エチル(2×20mL)及びエーテル(2×20mL)により粉砕して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−(メチルピペラジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニルキナゾリン−4(3H)−オン(0.440g、47%)を淡黄色固体として得た。融点220〜222℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.00 (br s, 1H), 7.51 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.29 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.37-2.66 (m, 11H), 2.29 (s, 3H), 1.90-2.00 (m, 2H); ESI MS m/z 468 [M + H]
+.
【0172】
実施例22:2−(2−((2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化36】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4mL、4mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)及び2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エタン−1−アミン(1.02g、6mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4mL、4mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(6mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。固体を酢酸エチルにより、続いて90:10のジエチルエーテル/メタノールにより粉砕し、真空下で乾燥して、2−(2−((2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.776g、80%)をオフホワイト色固体として得た。融点227〜228℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 11.44 (br s, 1H), 9.29 (t, J = 4.3 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.15-6.26 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.33 (br s, 1H), 3.25 (q, J = 5.1 Hz, 2H), 2.64 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.52-2.60 (m, 1H), 2.43 (br s, 8H), 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 482 [M + H]
+.
【0173】
実施例23:5,7−ジメトキシ−2−[4−メトキシ−2−(1−メチルピペリジン−4−イルスルフィニル)フェニル]キナゾリン−4(3H)−オン
【化37】
2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(3.62g、11mmol)、1−メチルピペリジン−4−チオール(1.51g、11.5mmol)、K
2CO
3(3.04g、22mmol)及び無水DMSO(44mL)の混合物を、撹拌しながら90℃で20時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、CHCl
3(150mL)により希釈し、水(3×100mL)及びブライン(100mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル(3×30mL)により粉砕し、真空において乾燥して、5,7−ジメトキシ−2−[4−メトキシ−2−(1−メチルピペリジン−4−イルチオ)フェニル]キナゾリン−4(3H)−オン(4.59g、95%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 11.40 (br s, 1H), 7.82 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 2.99-2.93 (m, 1H), 2.70-2.67 (m, 2H), 2.21 (s, 3H), 1.91-1.84 (m, 4H), 1.59-1.50 (m, 2H).
【0174】
水(7mL)中のNaIO
4(0.449g、2.1mmol)の溶液を、メタノール(20mL)中の5,7−ジメトキシ−2−[4−メトキシ−2−(1−メチルピペリジン−4−イルチオ)フェニル]キナゾリン−4(3H)−オン(0.883g、2mmol)の撹拌された懸濁物へ滴加した。添加が完了した後、反応物を室温で18時間撹拌した。その後に、反応物を水(80mL)により希釈し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水(4×30mL)により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、95:5のクロロホルム/メタノール)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−[4−メトキシ−2−(1−メチルピペリジン−4−イルスルフィニル)フェニル]キナゾリン−4(3H)−オン(0.312g、34%)を白色固体として得た。融点263〜265℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.97 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.48-3.40 (m, 1H), 3.06-2.93 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.21-1.87 (m, 5H), 1.36-1.33 (m, 1H); ESI MS m/z 458 [M + H]
+.
【0175】
実施例24:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化38】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6.0mL、6.0mmol)を、無水THF(25mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−(4(3H)−オン(0.660g、2.0mmol)及びtert−ブチル4−(2−アミノエチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.916g、4.0mmol)の撹拌された懸濁物へ徐々に添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.0mL、4.0mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5.0mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(40mL)により希釈し、1時間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水及びヘキサンにより洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1の酢酸エチル/メタノール)によって精製して、tert−ブチル4−(2−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシフェニル)アミノ)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.440g、41%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.06 (br s, 1H), 8.82 (br s, 1H), 7.43 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.44 (br s, 4H), 3.34 (q, J = 5.5 Hz, 2H), 2.76 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.49 (br s, 4H), 1.45 (s, 9H); ESI MS m/z 540 [M + H]
+.
【0176】
トリフルオロ酢酸(5.0mL)を、CH
2Cl
2(20mL)中のtert−ブチル4−(2−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシフェニル)アミノ)エチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.420g、0.78mmol)の懸濁物へ滴加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、残留物を氷水(30mL)により希釈した。もたらされた混合物を固体NaHCO
3により塩基性にし、CH
2Cl
2(3×30mL)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮して、固形残留物を得て、それを粉砕して(3×20mL、50:50のヘキサン/ジエチルエーテル)、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.230g、67%)をオフホワイト色固体として得た。融点210〜212℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.86-8.94 (m, 1H), 7.48 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.34 (q, J = 5.9 Hz, 2H), 2.84-2.96 (m, 4H), 2.75 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.52 (br s, 4H); ESI MS m/z 440 [M + H]
+.
【0177】
実施例25:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン
【化39】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4mL、4mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、2mmol)及び2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタン−1−アミン(0.86g、6mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4mL、4mmol)の第2の小分けを添加した。加熱還流を撹拌しながら16時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(6mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、96:4のジクロロメタン/メタノール、次いで96:4のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(4−methylpiperazin−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.310g、34%)を淡黄色固体として得た。融点230〜231℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.46 (br s, 1H), 9.26 (t, J = 4.3 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.14-6.27 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.26 (q, J = 5.1 Hz, 2H), 2.65 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.47 (br s, 4H), 2.32 (br s, 4H), 2.11 (s, 3H); ESI MS m/z 454 [M + H]
+.
【0178】
実施例26:2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化40】
無水トルエン(110mL)中の2−ブロモ−5−メトキシベンズアルデヒド(5.0g、23.3mmol)、プロパン−1,3−ジオール(2.13g、28.0mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.10g、0.53mmol)の混合物を、Dean−Stark機器を使用して水を共沸除去しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、5%のNa
2CO
3水溶液(50mL)により洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、95:5のヘキサン/酢酸エチルから80:20のヘキサン/酢酸エチルへ)によって精製して、2−(2−ブロモ−5−メトキシフェニル)−1,3−ジオキサン(5.8g、91%)を濃厚な粘稠液として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.40 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.8, 2.9 Hz, 1H), 5.72 (s, 1H), 4.27 (dd, J = 11.3, 4.7 Hz, 2H), 4.03 (t, J = 11.3 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.18-2.32 (m, 1H), 1.44-1.48 (m, 1H).
【0179】
無水トルエン(50mL)中の2−(2−ブロモ−5−メトキシフェニル)−1,3−ジオキサン(5.1g、18.7mmol)、1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(3.45g、24.38mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.746g、1.2mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.366g、0.4mmol)の混合物を、窒素により15分間パージした。ナトリウム−tert−ブトキシド(3.24g、33.7mmol)を添加し、混合物を間窒素により追加で5分パージした。反応混合物を110℃で18時間加熱し、次いで室温へ冷却し、酢酸エチル(100mL)により希釈し、濾過した。反応物を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10の酢酸エチル/メタノール)によって精製して、N−(2−(1,3−ジオキサン−2−イル)−4−メトキシフェニル)−1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(4.5g、73%)を濃厚な粘稠液として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.90 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.79 (dd, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.54 (br s, 1H), 4.25 (dd, J = 11.1, 4.9 Hz, 2H), 3.91-4.02 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.31 (br s, 1H), 2.83 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 2.74 (dt, J = 12.9, 6.4 Hz, 1H), 2.31 (t, J = 10.4 Hz, 2H), 2.13-2.26 (m, 1H), 2.09 (br s, 1H), 1.42-1.60 (m, 3H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 335 [M + H]
+.
【0180】
HCl(2.5M、15mL、37.5.0mmol)の溶液を、0℃へ冷却されたメタノール(15mL)中のN−(2−(1,3−ジオキサン−2−イル)−4−メトキシフェニル)−1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(1.5g、4.5mmol)の強く撹拌された溶液へ徐々に添加した。もたらされた混合物を放置して室温へ暖め、2時間撹拌した。大部分のメタノールを減圧下で除去し、残留物を水(30mL)により希釈した。水性相のpHを、固体Na
2CO
3を使用しておよそ10へ調整した。混合物を酢酸エチル(2×50mL)により抽出した。合わせた有機層をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮して、2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシベンズアルデヒドを濃厚な粘稠ゴム(0.820g、65%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.78 (s, 1H), 8.14 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 9.2, 2.9 Hz, 1H), 7.0 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.44 (br s, 1H), 2.80-2.89 (m, 2H), 2.75 (br s, 1H), 2.35 (br s, 2H), 2.06 (br s, 2H), 1.62 (d, J = 9.4 Hz, 2H), 1.07 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ESI MS m/z 277 [M + H]
+.
【0181】
N,N−ジメチルアセトアミド(15mL)中の2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシベンズアルデヒド(0.8g、2.9mmol)、2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(0.57g、2.9mmol)、亜硫酸ナトリウム(58.5%のSO
2含有量、0.773g、4.5mmol)及びpara−トルエンスルホン酸一水和物(0.228g、1.2mmol)の混合物を、120℃で20時間撹拌及び加熱した。その後に、反応混合物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を水(20mL)により希釈し、pHをNa
2CO
3水溶液によりおよそ10に調整した。混合物をCH
2Cl
2(3×40mL)により抽出し、合わせた有機層を減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1の酢酸エチル/メタノール中の7Nアンモニアから97:3の酢酸エチル/メタノール中の7Nアンモニアへ)、続いて分取HPLCによって精製して、2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.043g、3%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.53-8.63 (m, 1H), 8.20 (br s, 1H), 7.34 (br s, 1H), 6.95 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 6.53 (s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.58-3.68 (m, 1H), 3.44 (br s, 1H), 2.73 (br s, 2H), 2.40 (br s, 2H), 1.93 (br s, 2H), 1.52 (br s, 2H), 0.95 (d, J = 5.5 Hz, 6H); ESI MS m/z 453 [M + H]
+.
【0182】
実施例27:2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化41】
無水トルエン(100mL)中の3−ブロモベンズアルデヒド(10.0g、54.1mmol)、プロパン−1,3−ジオール(4.93g、64.9mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.10g、0.53mmol)の混合物を、Dean−Stark機器を使用して水を共沸除去しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、5%のNa
2CO
3水溶液(50mL)により洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、95:5のヘキサン/酢酸エチルから90:10のヘキサン/酢酸エチルへ)によって精製して、2−(3−ブロモフェニル)−1,3−ジオキサン(11.5g、87%)を薄茶色油として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.62-7.70 (m, 1H), 7.46 (ddd, J = 8.1, 2.05, 1.2 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.15-7.27 (m, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.24-4.29 (m, 2H), 3.98 (t of d, J = 12.11, 2.74 Hz, 2H), 2.11-2.33 (m, 1H), 1.39-1.51 (m, 1H).
【0183】
無水トルエン(60mL)中の2−(3−ブロモフェニル)−1,3−ジオキサン(5.0g、20.6mmol)、1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(3)(4.39g、30.9mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(1.28g、2.06mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.94g、1.03mmol)の混合物を、窒素により15分間パージした。ナトリウム−tert−ブトキシド(3.95g、41.1mmol)を添加し、混合物を窒素により追加で5分パージした。反応混合物を110℃で4時間加熱し、次いで室温へ冷却し、酢酸エチル(100mL)により希釈し、濾過した。反応物を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、98:2のジクロロメタン/メタノールから95:5のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、N−(3−(1,3−ジオキサン−2−イル)フェニル)−1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(4.43g、71%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.12-7.16 (m, 1H), 6.76 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.56 (dd, J = 7.4, 1.95 Hz, 1H), 5.42 (s, 1H), 4.26 (dd, J = 11.1, 4.6 Hz, 2H), 3.96-4.05 (m, 2H), 3.52-3.54 (m, 1H), 3.24-3.37 (m, 1H), 2.82-2.85 (m, 2H), 2.65-2.79 (m, 1H), 2.13-2.34 (m, 3H), 2.03-2.08 (m, 2H), 1.33-1.52 (m, 3H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 305 [M + H]
+.
【0184】
HCl(2N、50mL、100mmol)の溶液を、0℃へ冷却されたメタノール(50mL)中のN−(3−(1,3−ジオキサン−2−イル)フェニル)−1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(4.43g、14.6mmol)の強く撹拌された溶液へ徐々に添加した。もたらされた混合物を放置して室温へ暖め、17時間撹拌した。大部分のメタノールを減圧下で除去し、残留物を水(30mL)により希釈した。水性相のpHを、固体Na
2CO
3を使用しておよそ10へ調整した。混合物を酢酸エチル(2×150mL)により抽出した。合わせた有機層をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物を粉砕して(50:50、ジエチルエーテル/ヘキサン)、3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ベンズアルデヒド(0.90g、25%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.92 (s, 1H), 7.30-7.39 (m, 1H), 7.21 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (br s, 1H), 6.85-6.94 (m, 1H), 3.92-4.05 (m, 1H), 3.54-3.68 (m, 1H), 3.39-3.57 (m, 3H), 2.67-2.94 (m, 2H), 2.32-2.49 (m, 1H), 2.13-2.33 (m, 3H), 1.46 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 247 [M + H]
+.
【0185】
N,N−ジメチルアセトアミド(15mL)中の3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ベンズアルデヒド(0.450g、1.83mmol)、2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(0.287g、1.46mmol)、亜硫酸ナトリウム(58.5%のSO
2含有量、0.487g、2.74mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.174g、0.91mmol)の混合物を、120℃で17時間撹拌及び加熱した。その後に、反応混合物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。水(50mL)を添加し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1の酢酸エチル/メタノール中の7Nアンモニアから97:3の酢酸エチル/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.310g、50%)を白色固体として得た。融点239〜341℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.89 (br s, 1H), 7.24-7.36 (m, 2H), 7.09-7.23 (m, 1H), 6.76 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.70 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.26-3.37 (m, 1H), 2.65-2.81 (m, 3H), 2.20-2.29 (m, 2H), 1.75-1.94 (m, 2H), 1.28-1.41 (m, 2H), 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 423 [M + H]
+.
【0186】
実施例28:5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−[3−(ピペラジン−1−イル)プロピルアミノ]フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化42】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、10.3mL、10.3mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.679g、2.06mmol)及び1−tert−ブトキシカルボニル−4−(3−アミノプロピル)ピペラジン(0.957g、3.93mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(15mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。飽和NaHCO
3水溶液(50mL)の溶液を添加し、混合物をクロロホルム(4×30mL)により抽出した。合わせた有機層をMgSO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、98:2のクロロホルム/メタノール)、続いてクロロホルム/ヘキサンからの再結晶によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−[3−(1−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−4−イル)プロピルアミノ]フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.253g、22%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.50 (br s, 1H), 9.04 (br s, 1H), 7.54 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.44-3.42 (m, 4H), 3.33-3.29 (m, 2H), 2.56-2.53 (m, 2H), 2.41 (br s, 4H), 1.98-1.93 (m, 2H), 1.46 (s, 9H).
【0187】
クロロホルム(10mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−[3−(1−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−4−イル)プロピルアミノ]フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.253g、0.46mmol)の溶液を、0℃へ冷却されたメタノール(18mL)中のHCl(1.0g、27.4mmol)の溶液へ滴加した。添加が完了した後、反応物を放置して室温へ暖め、1時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、残留物をクロロホルム(4×30mL)により粉砕した。次いで生成物を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)により中和し、クロロホルム(3×20mL)により抽出した。合わせた有機層をMgSO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10のクロロホルム/メタノール)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−[3−(ピペラジン−1−イル)プロピルアミノ]フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.091g、44%)を黄色固体として得た。融点225〜228℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.52 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 9.2, 2.0 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.31-3.28 (m, 2H), 2.91-2.88 (m, 4H), 2.55-2.46 (m, 6H), 1.99-1.92 (m, 2H); ESI MS m/z 454 [M + H]
+.
【0188】
実施例29:2−(2−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化43】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6.0mL、6.0mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.661g、2mmol)及び4,4−ジメチルシクロヘキサン−1−アミン(0.509g、4mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら24時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中から97:3のジクロロメタン/メタノールへ)、続いて分取HPLCによって精製して、2−(2−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.060g、7%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.23 (br s, 1H), 9.15 (br s, 1H), 7.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.22-6.29 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.41-3.50 (m, 1H), 1.88-1.98 (m, 2H), 1.48-1.67 (m, 4H), 1.29-1.39 (m, 2H), 0.99 (s, 3H), 0.98 (s, 3H); ESI MS m/z 438 [M + H]
+.
【0189】
実施例30:2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化44】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、1.0mL、1.0mmol)を、無水THF(5mL)中の2−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.166g、0.50mmol)及び1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(0.24mL、1.50mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、1.0mL、1.0mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で5時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(1mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.070g、31%)を黄色固体として得た。融点207〜208℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.71 (br s, 1H), 9.58 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.40-3.52 (m, 1H), 2.86-2.97 (m, 2H), 2.78 (sept, J = 6.6 Hz, 1H), 2.43 (t, J = 10.55 Hz, 2H), 2.10-2.20 (m, 2H), 1.68-1.83 (m, 2H), 1.10 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 454 [M + H]
+.
【0190】
実施例31:2−(2−((trans−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化45】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、7.2mL、7.2mmol)を、無水THF(15mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.400g、1.20mmol)及び2−(trans−4−アミノシクロヘキシル)プロパン−2−オール(0.476g、3.03mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら21時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(6mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから97:3のジクロロメタン/メタノールへ)、続いてクロロホルム/ヘキサンからの再結晶によって精製して、2−(2−((trans−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.115g、20%)を淡黄色固体として得た。融点253℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.18 (br s, 1H), 9.14 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.22-6.30 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.25-3.33 (m, 1H), 2.29-2.37 (m, 2H), 1.93-1.99 (m, 2H), 1.24-1.46 (m, 6H), 1.23 (s, 6H); ESI MS m/z 468 [M + H]
+.
【0191】
実施例32:2−(3−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化46】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、2.4mL、2.4mmol)を、無水THF(5mL)中の2−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.155g、0.468mmol)及び1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン塩酸塩(0.290g、1.40mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、0.9mL、0.9mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で5時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(1mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから98:2のジクロロメタン/メタノールへ)、続いてジエチルエーテルによる粉砕によって精製して、2−(3−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.061g、27%)を淡黄色固体として得た。融点192〜193℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.69 (s, 1H), 9.69 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 4.23-4.34 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.83-3.91 (m, 1H), 3.67-3.75 (m, 1H), 3.32-3.46 (m, 2H), 2.86 (sept, J = 6.6 Hz, 1H), 2.06-2.21 (m, 2H), 1.59-1.79 (m, 2H), 1.16 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 482 [M + H]
+.
【0192】
実施例33:2−(4−クロロ−2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化47】
N,N−ジメチルアセトアミド(50mL)中の2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(3.30g、17.0mmol)及び4−クロロ−2−フルオロベンズアルデヒド(3.0g、18.9mmol)の溶液へ、NaHSO
3(58.5%のSO
2含有量、5.05g、28.4mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.72g、3.8mmol)を添加した。もたらされた混合物を120℃で17時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮し、水(100mL)により希釈した。もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌し、沈殿させた黄色固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物を粉砕(90:10のジエチルエーテル/メタノール、100mL)によって精製して、2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(2.36g、43%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.15 (s, 1H), 7.77-7.79 (m, 1H), 7.65 (dd, J = 10.2, 1.6 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 8.2, 1.6 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.86 (s, 3H); ESI MS m/z 335 [M + H]
+.
【0193】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、12.0mL、12.0mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.650g、1.94mmol)及び1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(0.854g、6.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら6時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、2−(4−クロロ−2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.200g、22%)を黄色固体として得た。融点265℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.99 (br s, 1H), 9.23 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 8.6, 1.8 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.41-3.47 (m, 1H), 2.86-2.94 (m, 2H), 2.72-2.81 (m, 1H), 2.35-2.46 (m, 2H), 2.11-2.19 (m, 2H), 1.61-1.75 (m, 2H), 1.08 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 457及び 459 [M + H]
+.
【0194】
実施例34:2−(4−クロロ−2−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化48】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、16.0mL、16.0mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.660g、1.97mmol)及び1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン塩酸塩(1.22g、5.92mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら6時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから97:3のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、2−(4−クロロ−2−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.250g、26%)を黄色固体として得た。融点281〜283℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.70 (br s, 1H), 9.33 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 8.2, 1.95 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 4.28-4.36 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.95 (m, 3H), 3.82-3.95 (m, 1H), 3.65-3.77 (m, 1H), 3.22-3.42 (m, 2H), 2.81-2.89 (m, 1H), 2.11-2.19 (m, 2H), 1.54-1.67 (m, 2H), 1.15 (d, J = 6.7 Hz, 6H); ESI MS m/z 485及び 487 [M + H]
+.
【0195】
実施例35:2−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化49】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、18mL、18mmol)を、無水THF(100mL)中の2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(2.0g、6.0mmol)及び1−ベンジルピペリジン−4−アミン(2.28g、12.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら72時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、氷冷水(100mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。もたらされた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、2−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.9g、30%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.50 (s, 1H), 9.50 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.27-7.36 (m, 5H), 6.59 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.21 (br s, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.52-3.61 (m, 2H), 3.49 (s, 2H), 2.60-2.72 (m, 2H), 2.40 (br s, 2H), 1.93-2.05 (m, 2H), 1.51-1.66 (m, 2H); ESI MS m/z 501 [M + H]
+.
【0196】
実施例36:2−(−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化50】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、8mL、8mmol)を、無水THF(15mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.390g、1.30mmol)及び1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン(0.828g、4.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.0mL、4.0mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3.0mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)により希釈し、ジクロロメタン(2×30mL)により抽出した。合わせた有機層をMgSO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10の酢酸エチル/メタノール)によって、続いて分取HPLCによって精製して、2−(−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.095g、16%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.92 (br s, 1H), 9.61 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.47 (s, 1H), 4.28-4.39 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.88 (br s, 1H), 3.75 (br s, 1H), 3.26-3.45 (m, 2H), 2.86 (sept, 6.6 Hz, 1H), 2.14 (br s, 2H), 1.58-1.77 (m, 2H), 1.16 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 452 [M + H]
+
【0197】
実施例37:2−(3−((1−アセチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化51】
DMF(5.0mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.150g、0.5mmol)、1−(4−アミノピペリジン−1−イル)エタノン(0.142g、1.0mmol)及びK
2CO
3(0.207g、1.5mmol)の混合物を、撹拌しながら110℃へ48時間加熱した。その後に、反応混合物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をCH
2Cl
2(20mL)中で溶解し、水(10mL)、次いでブライン(10mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10の酢酸エチル/メタノール)によって精製して、2−(3−((1−アセチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.020g、10%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.90 (br s, 1H), 9.59 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.87-7.98 (m, 1H), 7.20-7.32 (m, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.46 (s, 1H), 4.26-4.36 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.68-3.86 (m, 2H), 3.23-3.46 (m, 2H), 2.07-2.20 (m, 5H), 1.58-1.74 (m, 2H); ESI MS m/z 424 [M + H]
+.
【0198】
実施例38:N−(cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)イソブチルアミド
【化52】
無水トルエン(100mL)中の5−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロピリジン(8.90g、42.3mmol)の溶液を−78℃へ冷却した。n−ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中で2.5M溶液、18.6mL、46.5mmol)を、15分間の期間にわたって滴加した。添加が完了した後、反応物を−78℃で、追加で5分間撹拌した。その後に、ホウ酸トリメチル(5.6mL、50.7mmol)を−78℃で5分間の期間にわたって滴加した。添加が完了した後、反応物を−78℃で、追加で15分間撹拌し、次いで放置して室温へ暖め、16時間撹拌した。反応混合物を0℃へ冷却し、NaOH水溶液(8M、60mL)、続いて過酸化水素(30wt%、40mL)を添加した。混合物は室温で2時間撹拌し、次いで0℃へ冷却し、清澄溶液が得られるまで、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を慎重に添加した(約40mL)。もたらされた混合物を1NのHClを使用してpH7へ中和し、酢酸エチル(2×200mL)により抽出した。合わせた有機層を水、次いでブラインにより洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮して、6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−オール(5.61g、90%)を茶色固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 10.79 (s, 1H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 10.2, 2.5 Hz, 1H).
【0199】
アセトン(300mL)中の6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−オール(5.50g、37.2mmol)、ヨウ化メチル(4.64mL、74.5mmol)及び炭酸カリウム(10.3g、74.5mmol)の懸濁物を、撹拌しながら16時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、水と酢酸エチルとの間で分配した。有機相を分離し、水及びブラインにより洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮して、2−クロロ−3−フルオロ−5−メトキシピリジン(5.05g、84%)を茶色油として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 7.94 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 9.4, 2.7 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H).
【0200】
メタノール(150mL)中の2−クロロ−3−フルオロ−5−メトキシピリジン(5.05g、31.2mmol)、トリエチルアミン(13.0mL、93.6mmol)及びPd(dppf)Cl
2(1.14g、1.56mmol)の溶液を、一酸化炭素により3回パージし次いで一酸化炭素雰囲気(200psi)下で、オートクレーブ中で撹拌しながら110℃で6時間加熱した。その後に、混合物を室温へ冷却し、セライトのパッドを介して濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50:50の酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、メチル3−フルオロ−5−メトキシピコリネート(4.52g、78%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.26 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 11.7, 2.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.94 (s, 3H); ESI MS m/z 186 [M + H]
+.
【0201】
無水トルエン(30mL)及びTHF(25mL)の混合物中の3−フルオロ−5−メトキシピコリネート(2.00g、10.8mmol)の溶液を、−78℃へ冷却した。DIBAL−Hの溶液(トルエン中で1.0M、32.4mL、32.4mmol)を、30分間の期間にわたって−70℃で1滴ずつ添加し、もたらされた混合物を−70℃で30分間撹拌した。次いで反応物を2時間の期間にわたって放置して−5℃へ暖め、−5℃で、追加で1時間撹拌した。混合物を−70℃へ冷却し、イソプロパノール(10mL)、続いて水(10mL)を慎重に添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、セライトのパッドを介して濾過した。固体をCH
2Cl
2、次いで酢酸エチルにより洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮して、(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)メタノール(1.68g、99%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.11 (s, 1H), 6.98 (dd, J = 10.5, 2.3 Hz, 1H), 4.76 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.61 (t, J = 5.3 Hz, 1H); ESI MS m/z 158 [M + H]
+.
【0202】
DMSO(20mL)中の(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)メタノール(1.85g、11.8mmol)及びIBX(3.30g、11.8mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。その後に、水(100mL)を添加し、沈殿させた固体を濾過によって収集した。固体を酢酸エチル(200mL)により洗浄し、濾液をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮して、3−フルオロ−5−メトキシピコリンアルデヒド(1.66g、91%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 10.12 (s, 1H), 8.32 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 11.7, 2.3 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H).
【0203】
N,N−ジメチルアセトアミド(30mL)中の3−フルオロ−5−メトキシピコリンアルデヒド(1.57g、10.1mmol)、2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(1.99g、10.1mmol)、NaHSO
3(58.5wt%、2.75g、15.2mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.39g、2.02mmol)の溶液を、120℃で16時間撹拌した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。水を添加し、沈殿させた固体を濾過によって収集し、水、次いでジエチルエーテルにより洗浄し、減圧下で乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール)、続いて粉砕(50:50のジエチルエーテル/酢酸エチル、50mL)によって精製して、2−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.51g、15%)を黄色固体として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 10.42 (br s, 1H), 8.22 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.97 (s, 3H), 3.94 (s, 3H); ESI MS m/z 332 [M + H]
+.
【0204】
塩化イソブチリル(0.945g、8.87mmol)を、無水ジクロロメタン(20mL)中のtert−ブチル(cis−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(2.0g、9.33mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.41g、18.66mmol)の強く撹拌された溶液へ、0℃で滴加した。添加が完了した後、反応混合物を放置して室温へ暖め、17時間撹拌し、次いで酢酸エチル(300mL)により希釈した。有機相を0.5Mクエン酸溶液(50mL)、続いて飽和NaHCO
3溶液(50mL)及びブラインにより洗浄し、Na
2SO
4の上で乾燥し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル(cis−4−イソブチルアミドシクロヘキシル)カルバメート(2.5g、98%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.30-5.45 (m, 1H), 4.48-4.60 (m, 1H), 3.83-3.94 (m, 1H), 3.56-3.69 (m, 1H), 2.23-2.39 (m, 1H), 1.68-1.82 (m, 4H), 1.46-1.62 (m, 4H), 1.45 (s, 9H), 1.15 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ESI MS m/z 285 [M + H]
+.
【0205】
濃HCl(37%、3.4mL、41mmol)を、メタノール(50mL)中のtert−ブチル(cis−4−イソブチルアミドシクロヘキシル)カルバメート(2.33g、8.19mmol)の撹拌された混合物へ、0℃で徐々に添加した。反応混合物を放置して室温へ暖め、17時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮して、N−(cis−4−アミノシクロヘキシル)イソブチルアミド塩酸塩(1.83g、>99%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.15 (br s, 3H), 7.57 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.63 (br s, 1H), 2.95-3.11 (m, 1H), 2.40-2.50 (m, 1H), 1.59-1.81 (m, 6H), 1.42-1.58 (m, 2H), 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
【0206】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、12.1mL、12.1mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.402g、1.21mmol)及びN−(cis−4−アミノシクロヘキシル)イソブチルアミド塩酸塩(0.803g、3.64mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら5時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから97:3のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、N−(cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)イソブチルアミド(0.160g、27%)を黄色固体として得た。融点285℃(分解);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.56 (s, 1H), 9.72 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 3.89 (s, 6H), 3.78-3.86 (m, 4H), 3.62-3.74 (m, 1H), 2.28-2.42 (m, 1H), 1.83-1.93 (m, 2H), 1.71-1.81 (m, 4H), 1.51-1.66 (m, 2H), 0.97 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 494 [M - H]-.
【0207】
実施例39:2−(2−((1−アセチルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化53】
THF(25mL)及びエタノール(25mL)中の2−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(3.9g、mmol)及びPd/C(6g、10%Pd、湿潤)の混合物を、水素圧(50psi)下で、室温で18時間水素添加した。その後に、混合物を、セライトを介して濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.55g、17%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.57 (br s, 1H), 7.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.16-6.25 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.52-3.64 (m, 1H), 3.40-3.45 (m, 1H), 2.91-3.00 (m, 2H), 2.61-2.71 (m, 2H), 1.89-2.00 (m, 2H), 1.35-1.49 (m, 2H).
【0208】
無水酢酸(0.0248g)を、ジクロロメタン(25mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.100g、0.24mmol)及びトリエチルアミン(0.243g、2.4mmol)の溶液へ、0℃で添加した。反応物を放置して室温へ暖め、次いで30分間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、2−(2−((1−アセチルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.10g、92%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.51 (s, 1H), 9.50 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.47-6.56 (m, 2H), 6.30 (s, 1H), 6.18-6.26 (m, 1H), 3.94-4.06 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.65-3.77 (m, 2H), 3.37-3.45 (m, 1H), 3.09-3.21 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.93-1.99 (m, 2H), 1.34-1.47 (m, 1H), 1.48-1.62 (m, 1H); ESI MS m/z 453 [M + H]
+.
【0209】
実施例40:5,7−ジメトキシ−2−(5−メトキシ−3−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化54】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6.0mL、6.0mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.331g、1.0mmol)及び1−メチルピペリジン−4−アミン(0.343g、3.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら5時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(40mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で20分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから98:2のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)、続いてメタノールによる粉砕によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(5−メトキシ−3−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.080g、19%)をオフホワイト色固体として得た。融点191〜193℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.55 (s, 1H), 9.55 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.67-3.77 (m, 1H), 2.55-2.64 (m, 2H), 2.28-2.38 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.93-2.03 (m, 2H), 1.59-1.69 (m, 2H); ESI MS m/z 426 [M + H]
+.
【0210】
実施例41:5,7−ジメトキシ−2−(3−(((1−メチルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化55】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、5.6mL、5.6mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.420g、1.39mmol)及び(1−メチルピロリジン−3−イル)メタンアミン(0.478g、4.18mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら3時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(3−(((1−メチルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.160g、29%)を黄色固体として得た。融点157〜159℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.90 (br s, 1H), 9.43 (br s, 1H), 7.89-7.93 (m, 1H), 7.22-7.29 (m, 1H), 7.10 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.25-3.30 (m, 2H), 2.76-2.83 (m, 1H), 2.54-2.75 (m, 3H), 2.49 (dd, J = 8.8, 5.3 Hz, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.12-2.23 (m, 1H), 1.65-1.75 (m, 1H); ESI MS m/z 396 [M + H]
+.
【0211】
実施例42:4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド
【化56】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、3.5mL、3.5mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.352g、1.17mmol)及び4−アミノ−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド(0.500g、2.92mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら6時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから97:3のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド(0.180g、34%)を黄色固体として得た。融点195〜197℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.91 (br s, 1H), 9.59 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.90-7.94 (m, 1H), 7.24-7.27 (m, 1H), 7.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 3.61-3.71 (m, 3H), 3.09-3.18 (m, 2H), 2.86 (s, 6H), 2.08-2.17 (m, 2H), 1.65-1.76 (m, 2H); ESI MS m/z 453 [M + H]
+.
【0212】
実施例43:2−(3−((3−(イソプロピルアミノ)プロピル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化57】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、3.6mL、3.6mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.361g、1.20mmol)及びN
1−イソプロピルプロパン−1,3−ジアミン(0.50mL、3.60mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら2時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、1.2mL、1.2mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で2時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、2−(3−((3−(イソプロピルアミノ)プロピル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.229g、48%)を黄色固体として得た。融点121〜122℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.32 (t, J = 4.7 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.21-7.27 (m, 1H), 7.12 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.33-3.42 (m, 2H), 2.78-2.88 (m, 3H), 1.92-2.00 (m, 2H), 1.07 (d, J = 6.25 Hz, 6H); ESI MS m/z 398 [M + H]
+.
【0213】
実施例44:5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化58】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.0mL、4.0mmol)を、無水THF(15mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.350g、1.16mmol)及び1−メチルピペリジン−4−アミン(0.400g、3.5mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、3.0mL、3.0mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.100g、22%)を黄色固体として得た。融点186〜188℃;
1H NMR (CDCl
3) δ 10.91 (br s, 1H), 9.55 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.19-7.27 (m, 1H), 7.11 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 6.46 (s, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.53 (br s, 1H), 2.83 (br s, 2H), 2.36 (s, 3H), 2.31 (br s, 2H), 2.08-2.18 (m, 2H), 1.70-1.82 (m, 2H); ESI MS m/z 396 [M + H]
+.
【0214】
実施例45:cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルシクロヘキサン−1−カルボキサミド
【化59】
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(2.10g、11.0mmol)を、DMF(30mL)中のcis−4[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボン酸(2.43g、10mmol)及びヒドロキシベンゾトリアゾール(1.44g、11.0mmol)の溶液へ添加し、反応物を室温で20分間撹拌した。その後に、イソプロピルアミン(4.2mL、50mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、残留物をCHCl
3(80mL)中で溶解した。有機相を飽和NaHCO
3水溶液(2×40mL)、次いでブライン(2×40mL))により洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮して、tert−ブチル−シス−(4−(イソプロピルカルバモイル)シクロヘキシル)カルバメート(1.9g、67%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.29 (br s, 1H), 4.76 (br s, 1H), 4.08 (dq, J = 13.9, 6.7 Hz, 1H), 3.75 (br s, 1H), 2.04-2.14 (m, 1H), 1.72-1.81 (m, 2H), 1.65-1.72 (m, 4H), 1.54-1.65 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.14 (d, J = 6.3 Hz, 6H).
【0215】
濃HCl(4.0mL、40mmol))を、メタノール(30mL)中のtert−ブチル−シス−(4−(イソプロピルカルバモイル)シクロヘキシル)カルバメート(1.9g、6.7mmol)の溶液へ添加し、反応物を室温で18時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮して、cis−4−アミノ−N−イソプロピルシクロヘキサン−1−カルボキサミド塩酸塩(1.4g、95%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.10 (br s, 3H), 7.62 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 3.80 (dq, J = 13.6, 6.7 Hz, 1H), 3.09 (br s, 1H), 2.11-2.27 (m, 1H), 1.78-1.92 (m, 2H), 1.58-1.77 (m, 4H), 1.40-1.52 (m, 2H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 185 [M + H]
+.
【0216】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、6.0mL、6.0mmol)を無水THF(15mL)中の2−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.400g、1.2mmol)及びcis−4−アミノ−N−イソプロピルシクロヘキサンカルボキサミド塩酸塩(1.10g、5.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、3.3mL、3.3mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で5時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール)によって、次いでメタノールによる粉砕によって精製して、cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルシクロヘキサン−1−カルボキサミド(0.025g、4%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.72 (br s, 1H), 9.82 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.42 (s, 1H), 5.22 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.99-4.12 (m, 1H), 3.96 (s, 6H), 3.90 (s, 3H), 3.84 (br s, 1H), 3.49 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 2.14-2.24 (m, 1H), 1.92-2.09 (m, 4H), 1.81-1.91 (m, 2H), 1.64-1.78 (m, 2H), 1.08 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 496 [M + H]
+.
【0217】
実施例46:5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化60】
2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(1.0g、3.3mmol)、1−ベンジルピペリジン−4−アミン(1.25g、6.6mmol)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(13.2mL、13.2mmol)及びTHF(25mL)の懸濁物を、封管中で、70℃で3時間加熱した。この後に、反応物を室温へ冷却し、冷水(100mL)によりクエンチし、減圧下で濃縮した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、2−(3−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.92g、60%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.80 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 9.34-9.47 (m, 1H), 7.93 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 7.37-7.43 (m, 2H), 7.29-7.37 (m, 4H), 7.21-7.28 (m, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.61 (s, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.59-3.73 (m, 1H), 3.51 (s, 2H), 2.61-2.77 (m, 2H), 2.26-2.40 (m, 2H), 1.88-2.08 (m, 2H), 1.56-1.72 (m, 2H); ESI MS m/z 472 [M + H]
+.
【0218】
THF(20mL)及びエタノール(10mL)中の2−(3−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.7g、1.5mmol)及びPd/C(2.1g、10%Pd、湿潤)の混合物を、水素圧(50psi)下で、室温で18時間水素添加した。その後に、混合物を、セライトを介して濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.20g、35%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.43 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.38 (s, 2H), 6.66 (s, 1H), 6.60 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.58-3.73 (m, 1H), 3.14-3.26 (m, 1H), 2.90-3.06 (m, 2H), 2.59-2.76 (m, 2H), 1.88-2.06 (m, 2H), 1.39-1.58 (m, 2H); ESI MS m/z 382.1 [M + H]
+.
【0219】
トリフルオロ酢酸無水物(0.032g、0.15mmol)を、THF(15mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.070g、0.18mmol)及びトリエチルアミン(0.182g、1.8mmol)の溶液へ0℃で添加した。もたらされた混合物を放置して室温へ暖め、30分間撹拌した。その後に、混合物を減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.032g、39%)を淡黄色固体として得た。融点218〜219℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.79 (br s, 1H), 9.40 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.33-7.54 (m, 2H), 6.70 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.04-4.20 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.77-3.87 (m, 3H), 3.44-3.57 (m, 2H), 3.08-3.25 (m, 2H), 2.03-2.19 (m, 2H), 1.54-1.75 (m, 2H); ESI MS m/z 478 [M + H]
+.
【0220】
実施例47:4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルピペリジン−1−カルボキサミド
【化61】
2−イソシアナトプロパン(0.016g、0.18mmol)を、THF(15mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.070g、0.18mmol)及びトリエチルアミン(0.182g、1.8mmol)の溶液へ0℃で添加した。もたらされた混合物を放置して室温へ暖め、30分間撹拌した。その後に、混合物を減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルピペリジン−1−カルボキサミド(0.060g、71%)を淡黄色固体として得た。融点198〜199℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.77 (br s, 1H), 9.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.32-7.50 (m, 2H), 6.64 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.21 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.69-3.80 (m, 4H), 3.00-3.14 (m, 2H), 1.88-2.00 (m, 2H), 1.38-1.55 (m, 2H), 1.03 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ESI MS m/z 467 [M + H]
+.
【0221】
実施例48:5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−ピバロイルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化62】
塩化ピバロイル(0.016g、0.13mmol)を、THF(15mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.050g、0.13mmol)及びトリエチルアミン(0.131g、1.3mmol)の溶液へ0℃で添加した。反応物を放置して室温へ暖め、30分間撹拌した。その後に、混合物を減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−ピバロイルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.044g、72%)を黄色固体として得た。融点209〜210℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.77 (br s, 1H), 9.43 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.35-7.48 (m, 2H), 6.64 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 3.95-4.07 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.84-3.87 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.24-3.27 (m, 2H), 1.93-2.07 (m, 2H), 1.43-1.56 (m, 2H), 1.19 (s, 9H); ESI MS m/z 466 [M + H]
+.
【0222】
実施例49:5,7−ジメトキシ−2−(3−((2−モルホリノエチル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化63】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、5.0mL、5.0mmol)を、無水THF(15mL)中で、2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.400g、1.33mmol)及び2−(モルホリン−4−イル)エタンアミン(0.520g、4.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、3.0mL、3.0mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール)、続いてクロロホルム/ヘキサンからの再結晶によって精製して、5,7−ジメトキシ−2−(3−((2−モルホリノエチル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.110g、20%)を黄色固体として得た。融点168〜170℃;
1H NMR (CDCl
3) δ 10.91 (br s, 1H), 9.38 (br s, 1H), 7.93 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.29 (br s, 1H), 7.10 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.44-6.51 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.74-3.80 (m, 4H), 3.40 (q, J = 5.6 Hz, 2H), 2.80 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.59 (br s, 4H); ESI MS m/z 412 [M + H]
+.
【0223】
実施例50:2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化64】
ブチルリチウム(ヘキサン中で1.6M、82mL、130mmol)を、−78℃へ冷却された無水トルエン(280mL)中の3−ブロモ−6−クロロ−5−フルオロピリジン(25.0g、119mmol)の懸濁物へ滴加した。添加が完了した後、反応物を10分間撹拌した。その後に、ホウ酸トリメチル(14.82g、143mmol)を、−78℃で温度を維持しながら滴加した。添加が完了した後、反応物を放置して室温へ暖め、撹拌を17時間継続した。その後に、反応物を−5℃へ再冷却し、8NのNaOH水溶液(18mL)、続いて30%過酸化水素(37.6g、1105mmol)により慎重に処理した。反応物を室温へ暖め、追加で2時間撹拌した。その後に、反応物を10℃へ再冷却し、飽和Na
2S
2O
3(60mL)により慎重にクエンチした。有機相を保存した。水性相を酢酸エチル(3×150mL)により抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl(200mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。この生成物をヘキサン(3×100mL)により粉砕し、乾燥して、6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−オール(14.2g、80%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.78 (br s, 1H), 7.86 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 10.4, 2.4 Hz, 1H).
【0224】
無水DMF(120mL)中のK
2CO
3(19.8g、143mmol)、6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−オール(14.1g、95mmol)及び2−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチルブロミド(25.1g、105mmol)の懸濁物を、室温で65時間撹拌した。その後に、反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(4×100mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−2−クロロ−3−フルオロピリジン(26.3g、90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.94 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 9.5, 2.6 Hz, 1H), 4.10 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.98 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.09 (s, 6H).
【0225】
メタノール(200mL)中の5−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ]−2−クロロ−3−フルオロピリジン(11.6g、38mmol)、Pd(dppf)Cl
2(1.39g、1.9mmol)及びトリエチルアミン(11.5g、114mmol)の混合物を、CO雰囲気(200psi)下に配置し、90℃で4時間撹拌しながら加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、セライトのパッドを介して濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をジエチルエーテル(600mL)中で懸濁し、シリカゲルのパッドを介して濾過し、減圧下で濃縮して、メチル5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−フルオロピコリネート(11.6g、94%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.26 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 11.7, 2.4 Hz, 1H), 4.17 (t, J =4.4 Hz, 2H), 4.00 (t, J =4.4 Hz, 2H), 3.99 (s, 3H), 0.89 (s, 9H), 0.09 (s, 6H).
【0226】
水素化ホウ素ナトリウム(7.57g、200mmol)を、10℃へ冷却されたエタノール(135mL)中のメチル5−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ]−3−フルオロピコリネート(16.47g、50mmol)の懸濁物へ少量ずつ添加し、15時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(300mL)中で溶解した。溶液を水(2×100mL)、飽和NaHCO
3(100mL)及び飽和NaCl(100mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、(5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール(14.91g、98%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.12 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 11.2, 2.4 Hz, 1H), 4.77-4.75 (m, 2H), 4.10 (t, J =4.8 Hz, 2H), 3.98 (t, J =4.8 Hz, 2H), 3.57 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.10 (s, 6H).
【0227】
2−ヨードキシ安息香酸(18.0g、64mmol)を、DMSO(82mL)中の(5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール(14.91g、50mmol)の溶液へ一度に添加し、室温で18時間撹拌した。その後に、反応物を水(500mL)により希釈した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水(2×200mL)により洗浄し、風乾した。固体をジエチルエーテル(3×200mL)により粉砕して、生成物を取り出した。合わせたエーテル抽出物を、飽和NaHCO
3(100mL)、飽和NaCl(100mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して、5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−3−フルオロピコリンアルデヒド(11.36g、77%)を白色結晶固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.12 (s, 1H), 8.32 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 11.8, 2.4 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 4.02 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.09 (s, 6H).
【0228】
ニトロベンゼン(77mL)中の2−アミノ−4,6−ジメトキシベンズアミド(7.37g、37.9mmol)及び5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−3−フルオロピコリンアルデヒド(11.36g、38mmol)の懸濁物を、撹拌しながら137℃へ24時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、ヘキサン(600mL)により希釈した。黒っぽいタール様の沈殿物を分離し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、85:15のジクロロメタン/酢酸エチル)によって精製して、2−[5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(4.26g、24%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.43 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J = 12.4, 2.4 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 4.02 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 0.91 (s, 9H), 0.11 (s, 6H).
【0229】
トリエチルアミントリヒドロフルオリド(4.33g、26.9mmol)を、無水THF(85mL)中の2−[5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ]−3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(4.26g、8.96mmol)の懸濁物へ一度に添加し、室温で14時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、固体をNaHCO
3の飽和水溶液(100mL)により処理した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水(3×100mL)、ジエチルエーテル(3×100mL)により洗浄し、乾燥して、2−3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(3.15g、97%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.37 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.63 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.99 (t, J = 4.6 Hz, 1H), 4.18 (t, J = 4.6 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.74 (q, J = 4.6 Hz, 2H).
【0230】
三臭化リン(4.72g、17.4mmol)を、無水DMF(66mL)中の2−(3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(3.15g、8.7mmol)の懸濁物へ一度に添加し、撹拌しながら60℃で1時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。固体をクロロホルム(130mL)中で溶解し、溶液を飽和NaHCO
3(220mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。生成物をジエチルエーテル(3×30mL)により粉砕し、乾燥して、2−(3−フルオロ−5−(2−ブロモエトキシ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(3.41g、92%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.40 (s, 1H), 8.24 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 12.4, 2.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.44 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.71 (t, J = 5.6 Hz, 2H).
【0231】
1−イソプロピル−4−アミノピペリジン(0.711g、5mmol)を、無水DMSO(2mL)中の2−(3−フルオロ−5−(2−ブロモエトキシ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.212g、0.5mmol)の懸濁物へ一度に添加し、撹拌しながら80℃で17時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、クロロホルム(15mL)により希釈し、飽和NaHCO
3(20mL)、水(2×15mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。生成物を粉砕し(ジエチルエーテル、3×5mL)、乾燥して、2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.252g、83%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.57 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.44 (br s,1H), 3.07 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 2.91-2.70 (m, 6H), 2.54-2.40 (m, 3H), 2.21-2.13 (m, 4H), 1.96-1.93 (m, 2H), 1.78-1.74 (m, 3H), 1.45-1.37 (m, 2H), 1.10 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.04 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ESI MS m/z 608 [M + H]
+.
【0232】
実施例51:2−(4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−オキソアセトアミド
【化65】
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.081g、0.39mmol)、続いて1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.053g、0.39mmol)を、DMF(15mL)中の2−(ジメチルアミノ)−2−オキソ酢酸(0.046g、0.39mmol)の溶液へ室温で添加した。反応物を1時間撹拌し、次いで5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.050g、0.13mmol)を添加した。次いで反応物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、2−(4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−オキソアセトアミド(0.015g、24%)を黄色固体として得た。融点261〜262℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.78 (br s, 1H), 9.41 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.95 (br s, 1H), 7.37-7.49 (m, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.59 (s, 1H), 4.04-4.14 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.43-3.52 (m, 2H), 3.15-3.24 (m, 2H), 2.91 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 2.00-2.12 (m, 2H), 1.48-1.65 (m, 2H); ESI MS m/z 479 [M - H]-.
【0233】
実施例52:4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−エチルピペリジン−1−カルボキサミド
【化66】
エチルイソシアネート(0.016g、0.18mmol)を、THF(15mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.070g、0.18mmol)及びトリエチルアミン(0.182g、1.8mmol)の氷冷溶液へ添加した。反応物を放置して室温へ暖め、30分間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−エチルピペリジン−1−カルボキサミド(0.060g、78%)を黄色固体として得た。融点151〜152℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.80 (br s, 1H), 9.42 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.95 (br s, 1H), 7.38-7.48 (m, 2H), 6.66 (s, 1H), 6.60 (s, 1H), 6.51-6.56 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.73-3.82 (m, 3H), 3.00-3.16 (m, 4H), 1.91-2.02 (m, 2H), 1.43-1.57 (m, 2H), 1.01 (t, J = 7.2 Hz, 3H); ESI MS m/z 453 [M + H]
+.
【0234】
実施例53:cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド
【化67】
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(2.10g、11.0mmol)を、DMF(30mL)中のcis−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボン酸(2.43g、10mmol)及びヒドロキシベンゾトリアゾール(1.436g、11.0mmol)の溶液へ添加した。反応物を室温で20分間撹拌した。その後に、ジメチルアミン(THF中で2M溶液、25mL、50mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、残留物をクロロホルム(80mL)中で溶解した。有機層を飽和NaHCO
3(2×40mL)、飽和NaCl(2×40mL)により洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮して、tert−ブチル−シス−(4−(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル)カルバメート(2.2g、82%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.82 (br s, 1H), 3.81 (br s, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.94 (s, 3H), 2.52-2.63 (m, 1H), 1.74-1.86 (m, 2H), 1.64-1.77 (m, 2H), 1.51-1.64 (m, 4H), 1.44 (s, 9H).
【0235】
濃塩酸(4.0mL、40mmol)を、メタノール(30mL)中のtert−ブチル−シス−(4−(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル)カルバメート(2.2g、6.7mmol)の溶液へ添加し、室温で18時間撹拌した。この時の後に、反応物を減圧下で濃縮し、乾燥して、cis−4−アミノ−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド塩酸塩(1.6g、95%)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.08 (br s, 3H), 3.18 (br s, 1H), 2.99 (s, 3H), 2.80 (s, 3H), 2.73 (br s, 1H), 1.76-1.87 (m, 2H), 1.71 (dd, J = 9.4, 4.3 Hz, 4H), 1.44-1.57 (m, 2H); ESI MS m/z 171 [M + H]
+.
【0236】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、8.0mL、8.0mmol)を、無水THF(15mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.400g、1.33mmol)及びcis−4−アミノ−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド塩酸塩(0.826g、4.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、4.0mL、4.0mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で15時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のクロロホルム/メタノール)、続いてクロロホルム/ヘキサンからの再結晶によって精製して、cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド(0.075g、13%)を淡黄色固体として得た。融点276〜278℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.93 (br s, 1H), 9.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 8.6, 3.9 Hz, 1H), 7.05-7.17 (m, 2H), 6.46 (s, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.97 (s, 3H), 3.91 (br s, 1H), 3.08 (s, 3H), 2.92 (s, 3H), 2.60-2.72 (m, 1H), 1.96-2.18 (m, 4H), 1.65-1.83 (m, 4H); ESI MS m/z 452 [M + H]
+.
【0237】
実施例54:4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキサミド
【化68】
トリメチルシリルイソシアネート(1.0mL)を、0℃へ冷却されたTHF(15mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.050g、0.13mmol)及びトリエチルアミン(1.0mL)の溶液へ添加した。反応物を放置して室温へ暖め、16時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキサミド(0.025g、45%)を黄色固体として得た。融点265〜266℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.75 (br s, 1H), 9.39 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.92 (br s, 1H), 7.35-7.45 (m, 2H), 6.63 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.97 (br s, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.67-3.80 (m, 3H), 3.03-3.16 (m, 2H), 1.87-2.01 (m, 2H), 1.40-1.54 (m, 2H); ESI MS m/z 425 [M + H]
+.
【0238】
実施例55:メチル−2−(4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−2−オキソアセテート
【化69】
メチル−2−クロロ−2−オキソアセテート(0.022g、0.183mmol)を、0℃へ冷却されたTHF(25mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.070g、0.183mmol)及びトリエチルアミン(0.182g、1.8mmol)の溶液へ添加した。反応物を放置して室温へ暖め、30分間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、メチル−2−(4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−2−オキソアセテート(0.044g、72%)を黄色固体として得た。融点165〜166℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.79 (s, 1H), 9.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 3.9, 1,1 Hz 1H), 7.37-7.48 (m, 2H), 6.69 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.01-4.11 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.51-3.62 (m, 1H), 3.14-3.25 (m, 2H), 1.99-2.11 (m, 2H), 1.48-1.66 (m, 2H); ESI MS m/z 466 [M - H]-.
【0239】
実施例56:N−(2−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)エチル)イソブチルアミド
【化70】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、10.0mL、10.0mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.300g、0.99mmol)及びN−(2−アミノエチル)イソブチルアミド塩酸塩(0.498g、2.99mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら17時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール)、続いてクロロホルム/ヘキサンからの再結晶によって精製して、N−(2−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)エチル)イソブチルアミド(0.102g、25%)を黄色固体として得た。融点235〜237℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.80 (s, 1H), 9.34 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 4.3, 1.2 Hz, 1H), 7.19-7.25 (m, 1H), 7.12-7.18 (m, 1H), 6.70 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.25 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.61-3.67 (m, 2H), 3.46-3.52 (m, 2H), 2.47 (sept, J = 6.7, 1H), 1.17 (d, J = 6.7 Hz, 6H); ESI MS m/z 412 [M + H]
+.
【0240】
実施例57:N−(3−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)プロピル)イソブチルアミド
【化71】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、9.6mL、9.6mmol)を、無水THF(20mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.361g、1.20mmol)及びN−(3−アミノプロピル)イソブチルアミド(0.65g、3.60mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら1時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、2.4mL、2.4mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で2時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(5mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)により希釈し、もたらされた懸濁物を室温で30分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから97:3のジクロロメタン/メタノールへ)、続いて粉砕(90:10のジエチルエーテル/メタノール)によって精製して、N−(3−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)プロピル)イソブチルアミド(0.207g、40%)を黄色固体として得た。融点230〜231℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.76 (s, 1H), 9.38 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 4.3, 1.2 Hz, 1H), 7.87 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 8.6, 3.9 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 8., 1.2 Hz Hz, 1H), 7.10 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.28-3.36 (m, 2H), 3.25 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 2.37 (sept, J = 6.6 Hz, 1H), 1.70-1.80 (m, 2H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 426 [M + H]
+.
【0241】
実施例58:2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン
【化72】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、2.0mL、2.0mmol)を、無水THF(10mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5−メトキシピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.103g、0.37mmol)及び1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(0.142g、1.0mmol)の懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を封管中で、70℃で3時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、氷冷水(50mL)により希釈し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノールから90:10のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.025g、17%)を黄色固体として得た。融点237〜238℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 11.32 (br s, 1H), 9.32 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.98 (br s, 1H), 7.45 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 4.01 (s, 3H), 3.63-3.86 (m, 1H), 2.72-3.17 (m, 5H), 2.01-2.23 (m, 2H), 1.58-1.89 (m, 2H), 1.0 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ESI MS m/z 395 [M + H]
+.
【0242】
実施例59:2−(3−((1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化73】
エタノール(3mL)中の5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.050g、0.13mmol)及び2,2−ジメチルオキシラン(0.047g、0.65mmol)の溶液を、マイクロ波放射を使用して、封管中で撹拌しながら140℃へ1.5時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから70:30のジクロロメタン/メタノールへ)によって精製して、2−(3−((1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.029g、72%)を黄色固体として得た。融点220〜221℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.79 (s, 1H), 9.41 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 3.7, 1.8 Hz, 1H), 7.35-7.42 (m, 2H), 6.72 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 1.95 Hz, 1H), 4.08 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.59-3.69 (m, 1H), 2.76-2.86 (m, 2H), 2.53-2.57 (m, 2H), 2.24 (s, 2H), 1.91-2.01 (m, 2H), 1.56-1.67 (m, 2H), 1.10 (s, 6H); ESI MS m/z 454 [M + H]
+.
【0243】
実施例60:2−(3−((1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化74】
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.113g、0.55mmol)及び1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.074g、0.55mmol)を、DMF(15mL)中の2−ヒドロキシプロパン酸(0.058g、0.55mmol;水中で85%)の溶液へ室温で添加した。反応物を1時間撹拌し、次いで5,7−ジメトキシ−2−(3−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.070g、0.18mmol)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、生成物を分取HPLCによって精製して、2−(3−((1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.010g、12%)を黄色固体として得た。融点290〜291℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.75 (s, 1H), 9.44 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.95-7.97 (m, 1H), 7.40-7.49 (m, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.60 (d, 1H), 4.84-4.96 (m, 1H), 4.41-4.54 (m, 1H), 4.00-4.19 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.38-3.44 (m, 1H), 3.05-3.26 (m, 2H), 1.96-2.13 (m, 2H), 1.44-1.70 (m, 2H), 1.20 (d, J=6.25 Hz, 3H); ESI MS m/z 452 [M - H]-.
【0244】
実施例61:2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシ−7−((4−メトキシベンジル)アミノ)キナゾリン−4(3H)−オン
【化75】
無水トルエン(120mL)中の3−ブロモピコリンアルデヒド(5.00g、27mmol)、エチレングリコール(6.0mL、108mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.256g、1.35mmol)の溶液を、Dean−Stark機器を使用して水を共沸除去しながら16時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、酢酸エチル(100mL)により希釈した。有機相を分離し、5%のNa
2CO
3水溶液(120mL)、飽和NaCl(100mL)により洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(5.36g、87%)を茶色油として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.60 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.86-7.93 (m, 1H), 7.18 (dd, J = 8.2, 4.7 Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 4.26-4.34 (m, 2H), 4.08-4.15 (m, 2H).
【0245】
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.092g、0.10mmol)を、トルエン(10mL)中の3−ブロモ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(1.15g、5.00mmol)、1−イソプロピルピペリジン−4−アミン(1.03mL、6.50mmol)、ナトリウム−tert−ブトキシド(0.865g、9.00mmol)及び2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(0.187g、0.30mmol)の脱気された溶液へ添加した。混合物を再び脱気し、窒素下で撹拌しながら110℃で3時間加熱した。その後に、混合物を室温へ冷却し、セライトを介して濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン(1.342g、92%)を茶色油として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 7.89 (dd, J = 4.7, 1.2 Hz, 1H), 7.10 (dd, J = 8.4, 4.5 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.79 (s, 1H), 5.10 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.10-4.18 (m, 2H), 4.02-4.10 (m, 2H), 3.24-3.38 (m, 1H), 2.69-2.87 (m, 2H), 2.26-2.38 (m, 2H), 1.99-2.11 (m, 2H), 1.46-1.59 (m, 2H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
【0246】
2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−アミン(1.32g、4.53mmol)及び2NのHCl水溶液(10mL)の溶液を、室温で16時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、乾燥して、3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピコリンアルデヒドジヒドロクロライド(4.53g)を得た。アルデヒドをN,N−ジメチルアセトアミド(20mL)中で溶解し、2−アミノ−4,6−ジフルオロベンズアミド(0.64g、3.70mmol)、続いてNaHSO
3(58.5wt%、1.01g、5.55mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.14g、0.74mmol)を添加した。反応物を撹拌しながら130℃で16時間加熱した。その後に、混合物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮し、水(100mL)により希釈した。もたらされた沈殿物を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、5,7−ジフルオロ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.705g、48%)を黄色固体として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 11.16 (br s, 1H), 9.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.90 (dd, J = 4.3, 1.2 Hz, 1H), 7.23-7.31 (m, 1H), 7.05-7.19 (m, 2H), 6.80-6.93 (m, 1H), 3.47-3.58 (m, 1H), 2.84-2.94 (m, 2H), 2.74-2.84 (m, 1H), 2.35-2.48 (m, 2H), 2.08-2.20 (m, 2H), 1.67-1.79 (m, 2H), 1.09 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 400 [M + H]
+.
【0247】
メタノール中のナトリウムメトキシドの溶液(25重量%、2.3mL、10.6mmol)を、無水DMF(10mL)中の5,7−ジフルオロ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.703g、1.76mmol)の懸濁物へ添加した。反応物を窒素下で室温で16時間撹拌した。その後に、2NのHClを添加して反応物をクエンチし、反応物のpHを約2へ調整した。次いで反応物をNa
2CO
3水溶液により強い塩基性にした。もたらされた沈殿物を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、7−フルオロ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.765g(>99%))を黄色固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 10.96 (br s, 1H), 9.28 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 3.5, 2.0 Hz, 1H), 7.34-7.44 (m, 2H), 6.94-7.08 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.52-3.65 (m, 1H), 2.68-2.79 (m, 3H), 2.33-2.45 (m, 2H), 1.93-2.03 (m, 2H), 1.53-1.67 (m, 2H), 0.99 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ESI MS m/z 412 [M + H]
+.
【0248】
DMSO(5mL)中の7−フルオロ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.412g、1.00mmol)及び4−メトキシベンジルアミン(0.78mL、6.00mmol)の懸濁物を、撹拌しながら100℃で24時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、水(50mL)により希釈した。もたらされた沈殿物を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をジエチルエーテルにより粉砕し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシ−7−((4−メトキシベンジル)アミノ)キナゾリン−4(3H)−オン(0.230g、43%)を黄色固体として得た。融点220〜222℃;
1H NMR (DMSO-d
6) δ 10.37 (br s, 1H), 9.52 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.84-7.93 (m, 1H), 7.30-7.43 (m, 4H), 7.26 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.87-6.99 (m, 2H), 6.31 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.22-6.29 (m, 1H), 4.32 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.53 (br.s, 1H), 2.68-2.80 (m, 3H), 2.32-2.42 (m, 2H), 1.92-2.03 (m, 2H), 1.43-1.57 (m, 2H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 529 [M + H]
+.
【0249】
実施例62:2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化76】
無水アセトニトリル(5mL)中の2−[5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ]−3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.476g、1.0mmol)及び1−イソプロピル−4−アミノピペリジン(0.711g、5mmol)の溶液を、撹拌しながら26時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。固体をクロロホルム(25mL)により処理し、もたらされた混合物を濾過し、飽和NaHCO
3(15mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、95:5のジクロロメタン/メタノール)、続いてクロロホルム/ジエチルエーテルからの再結晶によって精製して、2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.292g、60%)を黄色固体として得た。融点231〜233℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.67 (br s, 1H), 9.56 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 4.4 Hz, 2H), 4.02 (t, J = 4.4 Hz, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.40 (br s, 1H), 2.93-2.90 (m, 2H), 2.81-2.77 (m, 1H), 2.44-2.42 (m, 2H), 2.14-2.11 (m, 2H), 1.79-1.74 (m, 2H), 1.10 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ESI MS m/z 484 [M + H]
+.
【0250】
実施例63:cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルシクロヘキサン−1−カルボキサミド
【化77】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、10.0mL、10.0mmol)を、無水THF(15mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.500g、1.66mmol)及びcis−4−アミノ−N−(プロパン−2−イル)シクロヘキサンカルボキサミド塩酸塩(1.10g、5.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。添加が完了した後、反応物を撹拌しながら2時間加熱還流した。その後に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M、5.0mL、5.0mmol)の第2の小分けを添加し、還流を撹拌しながら追加で18時間継続した。その後に、反応物を室温へ冷却し、飽和NH
4Cl水溶液(3mL)により希釈し、減圧下で濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、98:2のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルシクロヘキサン−1−カルボキサミド(0.120g、16%)を淡黄色固体として得た。融点256〜257℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.93 (br s, 1H), 9.74 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.00-4.09 (m, 1H), 3.98 (s, 6H), 3.84-3.94 (m, 1H), 2.12-2.24 (m, 1H), 1.93-2.08 (m, 4H), 1.81-1.91 (m, 2H), 1.65-1.79 (m, 2H), 1.09 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 464 [M - H]-.
【0251】
実施例64:2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソブチロイルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化78】
無水DMSO(10mL)中の2−[5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ]−3−fluoroピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.476g、1.0mmol)、1−イソブチロイル−4−アミノピペリジン塩酸塩(1.034g、5.0mmol)及びK
2CO
3(1.11g、8.0mmol)の混合物を、撹拌しながら96℃へ26時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、クロロホルム(100mL)により希釈し、水(5×10mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。油状生成物を粉砕して(ジエチルエーテル(5×10mL))固形生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、98:2のクロロホルム/メタノール)によって精製して、2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソブチロイルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.172g、34%)を黄色固体として得た。融点173〜176℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.66 (br s, 1H), 9.65 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.52 (s, 2H), 6.43 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.13-4.28 (m, 1H), 4.22-4.20 (m, 2H), 4.05-4.03 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.90-3.86 (m, 1H), 3.66-3.63 (m, 1H), 3.41-3.28 (m, 2H), 2.88-2.82 (m, 1H), 2.34 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 2.12 (br s, 2H), 1.72-1.58 (m, 2H), 1.16 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ESI MS m/z 512 [M + H]
+.
【0252】
実施例65:7−アミノ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化79】
ジクロロメタン(18mL)中の2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシ−7−((4−メトキシベンジル)アミノ)キナゾリン−4(3H)−オン(0.200g、0.37mmol)及びトリフルオロ酢酸(2mL)の溶液を、室温で48時間撹拌した。この後に、反応物を減圧下で濃縮し、水(20mL)により希釈し、飽和Na
2CO
3により塩基性にした。沈殿させた固体を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のジクロロメタン/メタノール、次いで97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、7−アミノ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.023g、15%)を黄色固体として得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 10.72 (s, 1H), 8.74 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.99 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 6.24 (s, 1H), 5.92 (br s, 2H), 4.41 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.40-3.52 (m, 1H), 2.62-2.77 (m, 2H), 2.57 (sept, J = 6.3 Hz 1H), 2.14-2.29 (m, 2H), 1.91-2.04 (m, 2H), 1.27-1.38 (m, 2H), 0.84 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ESI MS m/z 409 [M + H]
+.
【0253】
実施例66:2−{3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)−5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ピリジン−2−イル}−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化80】
四臭化炭素(1.33g、4.0mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.10g、4.2mmol)を、ジクロロメタン(60mL)中の2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.967g、2.0mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮した。残留物を無水DMSO(10mL)中で懸濁し、ピロリジン(7.11g、100mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら80℃で14時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、クロロホルム(100mL)により希釈し、飽和NaHCO
3(20mL)、水(4×20mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10のクロロホルム/メタノール)、続いて粉砕(ジエチルエーテル)によって精製して、2−{3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)−5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ピリジン−2−イル}−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.520g、48%)を黄色固体として得た。融点166〜169℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.69 (br s, 1H), 9.57 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.45 (br s, 1H), 2.97-2.93 (m, 3H), 2.84-2.80 (m, 1H), 2.67 (br s, 4H), 2.46-2.44 (m, 2H), 2.17-2.15 (m, 2H), 1.86-1.77 (m, 6H), 1.12 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ESI MS m/z 537 [M + H]
+.
【0254】
実施例67:2−{5−[2−(イソプロピルアミノ)エトキシ]−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル}−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化81】
四臭化炭素(1.79g、5.4mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.49g、5.7mmol)を、ジクロロメタン(80mL)中の2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(1.303g、2.7mmol)の撹拌された懸濁物へ添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を無水DMSO(10mL)中で懸濁し、イソプロピルアミン(7.98g、135mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら60℃で18時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、クロロホルム(100mL)により希釈し、飽和NaHCO
3(20mL)、水(4×20mL)により洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10のクロロホルム/メタノール)、続いてクロロホルム/ジエチルエーテルからの再結晶によって精製して、2−{5−[2−(イソプロピルアミノ)エトキシ]−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル}−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.742g、52%)を黄色固体として得た。融点178〜181℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.17 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 3.45 (br s, 1H), 3.05 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 2.94-2.79 (m, 4H), 2.48-2.44 (m, 2H), 2.17-2.13 (m, 2H), 1.80-1.76 (m, 2H), 1.14-1.10 (m, 12H); ESI MS m/z 525 [M + H]
+.
【0255】
実施例68:2−(3−((1−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化82】
無水アセトニトリル(80mL)中のtert−ブチルピペリジン−4−イルカルバマート(5.0g、25mmol)、エチル2−ブロモ−2−メチルプロパノアート(7.30g、37mmol)及び炭酸カリウム(8.60g、62mmol)の溶液を、17時間加熱還流した。その後に、反応物を室温へ冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80:20のヘキサン/酢酸エチルから60:40のヘキサン/酢酸エチルへ)によって精製して、エチル2−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパノアート(3.20g、41%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.40 (br s, 1H), 4.18 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.44 (br s, 1H), 2.84-2.92 (m, 2H), 2.27 (td, J = 11.5, 2.3 Hz, 2H), 1.87-1.96 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.34-1.49 (m, 2H), 1.30 (s, 6H), 1.24-1.29 (m, 3H); ESI MS m/z 315 [M + H]
+.
【0256】
水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中で1M、36mL、36mmol)の溶液を、無水ジクロロメタン(120mL)中のエチル2−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパノアート(2.80g、8.9mmol)の強く撹拌された溶液へ−78℃で徐々に添加した。反応物を−78℃で15分間撹拌し、次いで0℃へ暖め、追加で45分間撹拌した。この後に、反応物を飽和NH
4Cl水溶液(40mL)の添加によってクエンチした。もたらされた混合物を酢酸エチル(150mL)及びクロロホルム(150mL)により希釈し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮し、真空において乾燥して、tert−ブチル(1−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(2.17g、89%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.46 (br s, 1H), 3.39-3.55 (m, 1H), 3.35 (s, 2H), 2.85-2.97 (m, 2H), 2.22-2.38 (m, 2H), 1.94-2.05 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.36-1.51 (m, 2H), 1.05 (s, 6H); ESI MS m/z 273 [M + H]
+.
【0257】
濃HCl(3.3mL、39.8mmol)を、メタノール(50mL)中のtert−ブチル(1−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(2.17g、7.97mmol)の撹拌された溶液へ徐々に添加した。次いで反応混合物を室温で17時間撹拌した。その後に、反応物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルにより粉砕し、乾燥して、2−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オールジヒドロクロライド(1.71g、87%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.64 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 8.49 (br s, 3H), 5.78 (br s, 1H), 3.55 (s, 2H), 3.39-3.55 (m, 2H), 3.19-3.37 (m, 1H); 3.00-3.15 (m, 2H), 1.93-2.20 (m, 4H), 1.27 (s, 6H); ESI MS m/z 173 [M + H]
+.
【0258】
無水DMF(15mL)中の2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.300g、0.99mmol)、2−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オールジヒドロクロライド(0.624g、2.54mmol)及び炭酸カリウム(1.38g、9.96mmol)の混合物を、100℃で40時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。水(50mL)を添加し、もたらされた懸濁物を室温で20分間撹拌した。沈殿させた固体を濾過によって収集し、風乾した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、99:1のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアから97:3のジクロロメタン/メタノール中の7Nアンモニアへ)によって精製して、2−(3−((1−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.218g、48%)を黄色固体として得た。融点223〜225℃;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.78 (s, 1H), 9.37 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.30-7.44 (m, 2H), 6.71 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 4.7 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.60 (br s, 1H), 3.29 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 2.79-2.90 (m, 2H), 2.46-2.57 (m, 2H), 1.92-2.03 (m, 2H), 1.52-1.66 (m, 2H), 0.97 (s, 6H); ESI MS m/z 454 [M + H]
+.
【0259】
実施例69:7−(エチルアミノ)−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化83】
エチルアミン(THF中で2.0M溶液、10mL、20.0mmol)を、DMSO(5mL)中の7−フルオロ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.284g、0.69mmol)の懸濁物へ添加した。反応物をマイクロ波条件下で撹拌しながら100℃で10時間加熱した。その後に、反応物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮し、水(50mL)により希釈した。もたらされた沈殿物を濾過によって収集し、水により洗浄し、乾燥した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、97:3のクロロホルム/メタノール、次いで97:3のクロロホルム/メタノール中の7Nアンモニア)によって精製して、7−(エチルアミノ)−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン(0.106g、35%)を黄色固体として得た。融点219〜221℃;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.73 (s, 1H), 9.62 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 3.9, 1.2 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.10-4.19 (m, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.41-3.56 (m, 1H), 3.23-3.36 (m, 2H), 2.85-2.97 (m, 2H), 2.71-2.84 (m, 1H), 2.38-2.47 (m, 2H), 2.07- 2.19 (m, 2H), 1.67-1.82 (m, 2H), 1.34 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.10 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ESI MS m/z 437 [M + H]
+.
【0260】
実施例70:テトラアセチル化ヒストンH4と個々のBETブロモドメインの結合の阻害
タンパク質をクローン化し、N末端に6×Hisタグを備えて過剰発現させ、次いでニッケル親和性クロマトグラフィー、続いてサイズ排除クロマトグラフィーによって精製した。簡潔には、大腸菌BL21(DE3)細胞を、N末端にニッケル親和性タグを付加した、Brd2、Brd3、Brd4からのブロモドメインをコードする組換え発現ベクターにより形質転換した。細胞培養物を振盪しながら37℃で適切な密度までインキュベーションし、IPTGにより一晩誘導した。溶解した細胞の上清を精製のためにNi−IDAカラム上にロードした。溶出されたタンパク質をプールし、濃縮し、サイズ排除クロマトグラフィーによってさらに精製した。モノマータンパク質を表わす画分をプールし、濃縮し、小分けにし、後続の実験における使用のために−80℃で凍結した。
【0261】
テトラアセチル化ヒストンH4とBETブロモドメインの結合は、時間分解−蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)法によって確認された。N末端にHisタグを付加したブロモドメイン(200nM)及びビオチン化テトラアセチル化ヒストンH4ペプチド(25〜50nM、Millipore)を、白色の96ウェルマイクロタイタープレート(Greiner)中で、ユウロピウムクリプテートで標識したストレプトアビジン(Cisbioカタログ番号610SAKLB)及びXL665で標識したモノクローナル抗His抗体(Cisbioカタログ番号61HISXLB)の存在下においてインキュベーションした。阻害アッセイのために、連続的に希釈した試験化合物を、0.2%のDMSOの最終的な濃度でこれらの反応物へ添加した。最終的な緩衝液濃度は、30mM HEPES(pH7.4)、30mM NaCl、0.3mM CHAPS、20mMリン酸塩(pH7.0)、320mM KF、0.08% BSAであった。室温で2時間のインキュベーション後に、FRETによる蛍光は、SynergyH4プレートリーダー(Biotek)によって665及び620nmで測定した。Brd4の第1のブロモドメインによる例示的な結果を以下に示す。結合阻害活性は、620nmと比較した665nmの蛍光の減少によって示された。IC
50値は用量反応曲線から決定した。
【0262】
30μM未満のIC
50値を有する化合物が、活性があると認められた。
【表2】
【0263】
実施例71:癌細胞株におけるc−myc発現の阻害
MV4−11細胞(2.5×10
4細胞)を試験化合物またはDMSO(0.1%)と共に96ウェルU底プレート中にプレーティングし、37℃で3時間インキュベーションした。次いで細胞を遠心分離によって採取し、溶解し、mRNA catcher plus kit(Invitrogen)を使用してmRNAを単離した。mRNAの逆転写ならびにc−myc及びシクロフィリンcDNAの二重鎖増幅を、RNA Ultrasense kit(Invitrogen)及びViiA7リアルタイムPCRマシン(Applied Biosystems)を使用して遂行した。IC
50値は用量反応曲線から決定した。
【0264】
30μM未満のIC
50値を有する化合物が、活性があると認められた。
【表3】
【0265】
実施例72:癌細胞株における細胞増殖の阻害
MV4−11細胞:指数関数的に増殖しているヒトAML MV−4−11(CRL−9591)細胞を1ウェルあたり5×10
4細胞を96ウェルプレートに播種し、30μMから0.2μMの範囲の試験化合物の2倍希釈により直ちに処理した。各々の濃度について三重のウェル、加えて、媒質のみ及び3つのDMSO対照ウェルを使用した。細胞及び化合物を5%CO
2の37℃で72時間インキュベーションし、その後各々のウェルへ20μLのCellTiter Aqueous One Solution(Promega)を添加し、5%CO
2の37℃で、追加で3〜4時間インキュベーションした。分光光度計において490nmで吸収を取得し、DMSO処理細胞と比較した増殖のパーセンテージをブランクウェルからの修正後に計算した。IC
50はGraphPad Prismソフトウェアを使用して計算した。
【0266】
30μM未満のIC
50値を有する化合物が、活性があると認められた。
【表4】
【0267】
実施例73:hIL−6 mRNA転写の阻害
この実施例において、組織培養細胞におけるhIL−6 mRNAの量を定量して、本開示の化合物により処理された場合のhIL−6の転写阻害を測定した。
【0268】
ヒト白血病単球リンパ腫細胞株(U937)を100μLのRPMI−1640(10%FBS及びペニシリン/ストレプトマイシンを含有する)中で96ウェルプレートにプレーティングし(1ウェルあたり3.2×10
4細胞)、対象となる化合物の添加の前に、60ng/mLのPMA(ホルボール−13−ミリステート−12−アセテート)中で、5%CO
2の37℃で3日間マクロファージへと分化させた。細胞は、1μg/mLの大腸菌からのリポポリサッカライドによる刺激の前に試験化合物により1時間前処理した。細胞を採取する前に、細胞を37℃で3時間インキュベーションした。採取の時に、使用済み培地を細胞から除去し、細胞を200μLのPBSでリンスした。細胞溶解溶液(70μL)を各々のウェル中の細胞へ添加し、室温で5〜10分間インキュベーションして、完全な細胞溶解及び剥離を可能にした。次いで「mRNA Catcher PLUS plate」(Invitrogen)を使用して提供されたプロトコルに従って、mRNAを調製した。最後の洗浄後に、ウェルを乾燥させずに、可能な限り多くの洗浄バッファーを吸引した。次いで溶出バッファー(E3、70μL)を各々のウェルへ添加した。次いで溶出バッファーによりmRNA Catcher PLUS plateを68℃で5分間インキュベーションし、次いで直ちに氷上にプレートを配置することによって、mRNAを溶出した。
【0269】
次いで、単離された溶出mRNAを、Applied Biosystemsプライマー−プローブ混合物と共にUltra Sense Kitの構成要素を使用して、1工程の定量的リアルタイムPCR反応において使用した。内部対照に対してhIL−6についてのCt値を正規化して、リアルタイムPCRデータを分析し、その後対照と比較して、各々の未知のサンプルが何倍誘導されたかを決定した。
【0270】
30μM未満のIC
50値を有する化合物が、活性があると認められた。
【表5】
【0271】
実施例74:IL−17 mRNA転写の阻害
この実施例において、ヒト末梢血単核細胞におけるhIL−17 mRNAの量を定量して、本発明の化合物により処理された場合のhIL−17の転写阻害を測定した。
【0272】
ヒト末梢血単核細胞を45μLのOpTimizer T細胞増殖培地(20ng/mlのIL−2及びペニシリン/ストレプトマイシンを含有する)中で96ウェルプレートにプレーティングした(1ウェルあたり2.0×10
5細胞)。細胞を試験化合物(2×濃度で45μL)により処理し、次いで細胞を37℃で1時間インキュベーションし、その後培地中に10μg/mlで10×ストックOKT3抗体を添加した。細胞を採取する前に、細胞を37℃で6時間インキュベーションした。採取の時に、細胞を遠心分離した(800rpm、5分間)。使用済み培地を除去し、細胞溶解溶液(70μL)を各々のウェル中の細胞へ添加し、室温で5〜10分間インキュベーションして、完全な細胞溶解及び剥離を可能にした。次いで「mRNA Catcher PLUS plate」(Invitrogen)を使用して提供されたプロトコルに従って、mRNAを調製した。最後の洗浄後に、ウェルを乾燥させずに、可能な限り多くの洗浄バッファーを吸引した。次いで溶出バッファー(E3、70μL)を各々のウェルへ添加した。次いで溶出バッファーによりmRNA Catcher PLUS plateを68℃で5分間インキュベーションし、次いで直ちに氷上にプレートを配置することによって、mRNAを溶出した。
【0273】
次いで、単離された溶出mRNAを、Applied Biosystemsプライマー−プローブ混合物と共にUltra Sense Kitの構成要素を使用して、1工程の定量的RT−PCR反応において使用した。内部対照に対してhIL−17についてのCt値を正規化して、リアルタイムPCRデータを分析し、その後対照と比較して、各々の未知のサンプルが何倍誘導されたかを決定した。
【0274】
30μM未満のIC
50値を有する化合物が、活性があると認められた。
【表6】
【0275】
実施例75:hVCAM mRNA転写の阻害
この実施例において、組織培養細胞におけるhVCAM mRNAの量を定量して、本開示の化合物により処理された場合のhVCAMの転写阻害を測定した。
【0276】
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を100μLのEGM培地中で96ウェルプレート(4.0×10
3細胞/ウェル)にプレーティングし、対象となる化合物の添加の前に24時間インキュベーションする。細胞は、腫瘍壊死因子−αによる刺激の前に試験化合物により1時間前処理する。細胞を採取する前に、細胞を追加で24時間インキュベーションする。採取の時に、使用済み培地をHUVECから除去し、200μLのPBSでリンスする。次いで細胞溶解溶液(70μL)を各々のウェル中の細胞へ添加し、室温で5〜10分間インキュベーションして、完全な細胞溶解及び剥離を可能にする。次いで「mRNA Catcher PLUS plate」(Invitrogen)を使用して提供されたプロトコルに従って、mRNAを調製する。最後の洗浄後に、ウェルを乾燥させずに、可能な限り多くの洗浄バッファーを吸引する。次いで溶出バッファー(E3、70μL)を各々のウェルへ添加する。次いで溶出バッファーによりmRNA Catcher PLUS plateを68℃で5分間インキュベーションし、次いで直ちに氷上にプレートを配置することによって、mRNAを溶出する。
【0277】
次いで、単離された溶出mRNAを、Applied Biosystemsプライマー−プローブ混合物と共にUltra Sense Kitの構成要素を使用して、1工程の定量的リアルタイムPCR反応において使用する。内部対照に対してhVCAMについてのCt値を正規化して、リアルタイムPCRデータを分析し、その後対照と比較して、各々の未知のサンプルが何倍誘導されたかを決定する。
【0278】
30μM未満のIC
50値を有する化合物が、活性があると認められる。
【0279】
実施例76:hMCP−1 mRNA転写の阻害
この実施例において、ヒト末梢血単核細胞におけるhMCP−1 mRNAの量を定量して、本開示の化合物により処理された場合のhMCP−1の転写阻害を測定する。
【0280】
ヒト末梢血単核細胞を45μLのRPMI−1640(10%FBS及びペニシリン/ストレプトマイシンを含有する)中で96ウェルプレートにプレーティングする(1ウェルあたり1.0×10
5細胞)。細胞を試験化合物(2×濃度で45μL)により処理し、次いで細胞を37℃で3時間インキュベーションし、その後細胞を採取する。採取の時に、細胞をV底プレートへ移し、遠心分離する(800rpm、5分間)。使用済み培地を除去し、細胞溶解溶液(70μL)を各々のウェル中の細胞へ添加し、室温で5〜10分間インキュベーションして、完全な細胞溶解及び剥離を可能にする。次いで「mRNA Catcher PLUS plate」(Invitrogen)を使用して提供されたプロトコルに従って、mRNAを調製する。最後の洗浄後に、ウェルを乾燥させずに、可能な限り多くの洗浄バッファーを吸引する。次いで溶出バッファー(E3、70μL)を各々のウェルへ添加する。次いで溶出バッファーによりmRNA Catcher PLUS plateを68℃で5分間インキュベーションし、次いで直ちに氷上にプレートを配置することによって、mRNAを溶出した。
【0281】
次いで、そうして単離された溶出mRNAを、Applied Biosystemsプライマー−プローブ混合物と共にUltra Sense Kitの構成要素を使用して、1工程の定量的リアルタイムPCR反応において使用する。内部対照に対してhMCP−1についてのCt値を正規化して、リアルタイムPCRデータを分析し、その後対照と比較して、各々の未知のサンプルが何倍誘導されたかを決定する。
【0282】
30μM未満のIC
50値を有する化合物が、活性があると認められる。
【0283】
実施例77:hApoA−1 mRNA転写の上方制御
この実施例において、組織培養細胞におけるApoA−I mRNAの量を定量して、本開示の化合物により処理された場合のApoA−Iの転写のアップレギュレーションを測定した。
【0284】
Huh7細胞(1ウェルあたり2.5×10
5)を、対象となる化合物の添加の24時間前に、1ウェルあたり100μL DMEM(ペニシリン/ストレプトマイシン及び10%FBSを補足したGibco DMEM)を使用して、96ウェルプレートにプレーティングした。48時間の処理後に、使用済み培地をHuh−7細胞から除去し、Abcamからの「LDH cytotoxicity assay Kit II」と共に氷上に(即時使用のため)、または−80℃に(将来の使用のため)配置した。プレート中の残りの細胞を100μLのPBSでリンスした。
【0285】
次いで85μLの細胞溶解溶液を各々のウェルへ添加し、室温で5〜10分間インキュベーションして、完全な細胞溶解及び剥離を可能にした。次いでLife Technologiesからの「mRNA Catcher PLUS plate」を使用して提供されたプロトコルに従って、mRNAを調製した。最後の洗浄後に、ウェルを乾燥させずに、可能な限り多くの洗浄バッファーを吸引した。次いで溶出バッファー(E3、80μL)を各々のウェルへ添加した。次いで溶出バッファーによりmRNA Catcher PLUS plateを68℃で5分間、次いで4℃で1分間インキュベーションすることによって、mRNAを溶出した。溶出されたmRNAを備えたキャッチャープレートを使用のために氷上で維持または−80℃で保存した。
【0286】
次いで、単離された溶出mRNAを、Life Technologiesプライマー−プローブ混合物と共にUltra Sense Kitの構成要素を使用して、1工程のリアルタイムPCR反応において使用した。Ct値を使用してリアルタイムPCRデータを分析して、対照と比較して(すなわち各々の独立したDMSO濃度についての対照と比較して)、各々の未知のサンプルが何倍誘導されたかを決定する。
【0287】
30μM未満のIC
170値を有する化合物が、活性があると認められた。
【表7】
【0288】
実施例78:MV4−11細胞を使用する急性骨髄白血病異種移植モデルの無胸腺ヌードマウス系統におけるインビボ有効性
MV4−11細胞(ATCC)を標準的な細胞培養条件下で増殖させ、6〜7週齢の(NCr)nu/nu fisol系統のメスマウスの下部左側腹部側面に、100μLのPBS+100μLのマトリゲル中の5×10
6細胞/動物を注射する。MV4−11細胞注射後およそ18日目までに、平均約120mm
3の腫瘍体積((長さ×幅×高さ)/2)に基づいて、マウスを無作為化する。10mL/kg体重の用量体積のEA006製剤において、75mg/kgを1日2回及び120mg/kgを1日2回で、マウスに化合物を経口的に投薬する。腫瘍測定は電子マイクロキャリパーにより取得され、体重は投与期間から開始して隔日で測定する。平均腫瘍体積、パーセント腫瘍増殖阻害(TGI)及び体重の%変化を、ベヒクル対照動物に対して比較する。平均、統計的分析及び群間の比較を、エクセルにおいてスチューデントのt検定を使用して計算する。
【0289】
実施例79:標的係合の評価
MV4−11細胞(ATCC)を標準的な細胞培養条件下で増殖させ、6〜7週齢の(NCr)nu/nu fisol系統のメスマウスの下部左側腹部側面に、100μLのPBS+100μLのマトリゲル中の5×10
6細胞/動物を注射した。MV4−11細胞注射後およそ28日目までに、平均約500mm
3の腫瘍体積((長さ×幅×高さ)/2)に基づいて、マウスを無作為化する。10mL/kg体重の用量体積でEA006製剤の化合物をマウスに経口的に投薬し、投薬6時間後に、PDバイオマーカーとしてのBcl2及びc−myc遺伝子発現解析のために腫瘍を採取する。
【0290】
実施例80:マウス内毒素血症モデルアッセイにおけるインビボ有効性。
致死未満用量のエンドトキシン(大腸菌の細菌性リポポリサッカライド)を動物へ投与して全身性炎症反応を産生させ、それは分泌されたサイトカインの増加によってモニターされる。化合物を、75mg/kgの用量でT=4時間で化合物をC57/Bl6マウスへ経口的に投与して、0.5mg/kgの用量でT=0時間のリポポリサッカライド(LPS)による腹腔内の攻撃投与の3時間後に、IL−6及びIL−17及びMCP−1のサイトカインの阻害を評価する。
【0291】
実施例81:ラットのコラーゲン誘導関節炎におけるインビボ有効性
ラットのコラーゲン誘導関節炎は、多数の抗関節炎薬剤の前臨床試験のために広く使用される多発性関節炎の実験モデルである。コラーゲンの投与に続いて、このモデルでは、測定可能な多関節性炎症、パンヌス形成及び軽度から中等度の骨吸収と関連する顕著な軟骨破壊ならびに骨膜骨増殖が確立される。このモデルにおいて、コラーゲンを研究の1日目及び7日目にラットLewis系統のメスへ投与し、化合物を11日目から17日目に投薬する。疾患が確立された後に治療が与えられるモデルを使用する関節炎のラットにおいて、炎症(足膨潤が含まれる)、軟骨破壊及び骨吸収を阻害する可能性を査定するために、試験化合物を評価する。
【0292】
実施例82:MSの実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルにおけるインビボ有効性
実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)は、ヒト多発性硬化症(MS)と、多くの臨床的特色及び組織病理学特色を共有するCNSのT細胞媒介性自己免疫疾患である。EAEはMSの最も一般に使用される動物モデルである。Th1及びTh17系譜の両方のT細胞がEAEを誘導することが示されている。サイトカインのIL−23、IL−6及びIL−17は、Th1及びTh17の分化に重要であるか、またはこれらのT細胞によって産生されるかのいずかであり、EAE発症において重要で非冗長的役割を果たす。したがって、これらのサイトカインの産生を標的とする薬は恐らくMSの治療における治療法上の可能性を有するだろう。
【0293】
式Iまたは式Iaの化合物をEAEマウスへ投与して抗炎症性の活性を査定する。このモデルにおいて、EAEは、メスのC57Bl/6マウスにおいてMOG
35−55/CFA免疫付与及び百日咳毒素注射によって誘導される。
【0294】
実施例83:外部MOG刺激により刺激された脾細胞及びリンパ細胞の培養からのT細胞機能に対するエクスビボ効果
マウスはMOG/CFAにより免疫付与され、1日2回レジメンで11日間化合物により同時に治療される。鼠径リンパ節及び脾臓を採取し、72時間の外部MOG刺激による培養を設定する。これらの培養からの上清を、サイトメトリービーズアレイアッセイを使用して、TH1、Th2及びTh17サイトカインについて分析する。
【0295】
実施例84:MM1.s細胞を使用する、多発性骨髄腫異種移植モデルの無胸腺ヌードマウス系統におけるインビボ有効性
MM1.s細胞(ATCC)を標準的な細胞培養条件下で増殖させ、6〜7週齢の(NCr)nu/nu fisol系統のメスマウスの下部左側腹部側面に、100μLのPBS+100μLのマトリゲル中の10×10
6細胞/動物を注射する。MM1.s細胞注射後およそ21日目までに、平均約120mm
3の腫瘍体積((長さ×幅×高さ)/2)に基づいて、マウスを無作為化する。10mL/kg体重の用量体積のEA006製剤において、75mg/kgを1日2回で、マウスに化合物を経口的に投薬する。腫瘍測定は電子マイクロキャリパーにより取得され、体重は投与期間から開始して隔日で測定する。平均腫瘍体積、パーセント腫瘍増殖阻害(TGI)及び体重の%変化を、ベヒクル対照動物に対して比較する。平均、統計的分析及び群間の比較を、エクセルにおいてスチューデントのt検定を使用して計算する。
【0296】
本開示の他の実施形態は、本明細書の考慮及び本明細書において開示される本開示の実践
及び下記の発明1〜92から当業者には明らかとなるだろう。明細書及び実施例は単に例示的なものとみなされ、本開示の真の範囲及び趣旨は以下の請求項によって示されることが意図される。
[発明1]
式Iに記載の化合物
【化84】
またはその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容される塩もしくは水和物であって、
式中、
W
1はN及びCR
1から選択され;
W
2はN及びCR
2から選択され;
W
3はN及びCR
3から選択され;
W
4はN及びCR
4から選択され;
XはN及びCHから選択され;
Yは、−S(O)−、−C(O)−、−NH−、−NHCH
2−、−NHCH
2CH
2−及び−NHCH
2CH
2CH
2−から選択され、B環へ窒素が結合され、1つまたは複数の水素は、アルキル(C
1−C
3)、ハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノにより任意で置換することができ;
R
1、R
2、R
3及びR
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アミノ、アリールオキシ、アミノアルキル、アリール、ヒドロキシル及びハロゲンから独立して選択され;
R
1、R
2、R
3及びR
4から選択される2つの隣接する置換基は、5員環または6員環で接続して、二環式炭素環または二環式ヘテロ環を形成し;
R
5はアミノならびに5員及び6員の炭素環及びヘテロ環から選択され;
R
6は、水素、アルコキシ、アルキル、ハロゲン、アミノアルキル及びチオアルキルから選択され;
R
7は、水素、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、アミノアルキル及びハロゲンから選択される、
化合物、またはその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容される塩もしくは水和物。
[発明2]
式Iaに記載の発明1に記載の化合物
【化85】
またはその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容される塩もしくは水和物であって、
式中、
XはN及びCHから選択され;
Yは、−S(O)−、−C(O)−、−NH−、−NHCH
2−、−NHCH
2CH
2−及び−NHCH
2CH
2CH
2−から選択され、B環へ窒素が結合され、1つまたは複数の水素は、アルキル(C
1−C
3)、ハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノにより任意で置換することができ;
R
1及びR
3は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アミノ(例えばアミノアルキル等)、アリールオキシ、アリール、ヒドロキシル及びハロゲンから独立して選択され;
R
5は、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、アミノ、アミド、アルキル(C
1−C
6)またはアルコキシ(C
1−C
6)により随意に置換された5員及び6員の炭素環ならびにヘテロ環、例えば構造
【化86】
(式中、Raは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、−C(O)Me、−C(O)Pr、−C(O)iPr、ベンジル、−C(O)CF
3、−C(O)−tBu、−C(O)NHiPr、−C(O)NMe
2、−C(O)NHEt、−C(O)NH
2−、−C(O)CH(OH)CH
3、−C(O)C(O)OMe、−CF
3、−CH
2CH
2OH、−CH
2CH
2アミノ及び−CH
2CH
2C(Me)
2OHから選択される)から選択され;
R
6は、水素、アルコキシ、アルキル、ハロゲン、アミノアルキル及びチオアルキルから選択され;
R
7は、水素、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、アミノアルキル及びハロゲンから選択される、
化合物、またはその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容される塩もしくは水和物。
[発明3]
各々のR
1、R
2、R
3及びR
4が、存在するならば、水素、アルキル、アルコキシ、アミノ及びハロゲンから独立して選択される、発明1に記載の化合物。
[発明4]
各々のR
1及びR
3が、水素、アルキル、アルコキシ、アミノ及びハロゲンから独立して選択される、発明2に記載の化合物。
[発明5]
各々のR
1、R
2、R
3及びR
4が、存在するならば、水素、アルキル及びアルコキシから独立して選択され、その各々が、ヒドロキシル、アミノまたはハロゲンにより随意に置換することができる、発明1または3のいずれか一項に記載の化合物。
[発明6]
R
1及びR
3の各々が、水素、アルキル及びアルコキシから独立して選択され、その各々が、ヒドロキシル、アミノまたはハロゲンにより随意に置換することができる、発明2または4のいずれか一項に記載の化合物。
[発明7]
R
1、R
2、R
3及びR
4の各々が、存在するならば、アリール及びアリールオキシから独立して選択され、その各々が、ハロゲン、アルコキシ及びアミノにより随意に置換することができる、発明1、3または5のいずれか一項に記載の化合物。
[発明8]
R
1及びR
3の各々が、アリール及びアリールオキシから独立して選択され、その各々が、ハロゲン、アルコキシまたはアミノにより随意に置換することができる、発明2に記載の化合物。
[発明9]
W
1がCR
1であり;
W
3がCR
3であり;
R
1及びR
3がそれぞれアルコキシである、
発明1、3、5または7のいずれか一項に記載の化合物。
[発明10]
前記アルコキシ基が、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ及びプロポキシから選択される、発明1、3、5、7または9のいずれか一項に記載の化合物。
[発明11]
各々のR
1及びR
3が、独立してアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ及びプロポキシ)である、発明2に記載の化合物。
[発明12]
R
1及びR
3がそれぞれメトキシである、発明11に記載の化合物。
[発明13]
W
1がCR
1であり、W
2がCR
2であり、W
3がCR
3であり、W
4がCR
4であり、R
1及びR
3がそれぞれアルコキシであり、R
2及びR
4がそれぞれ水素である、発明1、3、5、7、9または10のいずれか一項に記載の化合物。
[発明14]
W
1がCR
1であり、W
2がCR
2であり、W
3がCR
3であり、W
4がCR
4であり、R
1及びR
3がそれぞれメトキシであり、R
2及びR
4がそれぞれ水素である、発明1、3、5、7、9、10または13のいずれか一項に記載の化合物。
[発明15]
W
1がCR
1であり、W
2がCR
2であり、W
3がCR
3であり、W
4がCR
4であり、R
1がメトキシであり、R
3がアミノまたはアミノアルキルであり、R
2及びR
4がそれぞれ水素である、発明1に記載の化合物。
[発明16]
R
1がメトキシであり、R
3がアミノまたはアミノアルキルである、発明2に記載の化合物。
[発明17]
R
5がアミノアルキルである、発明1または2のいずれか一項に記載の化合物。
[発明18]
Yが、−NH−、−NHCH
2−、−NHCH
2CH
2−及び−NHCH
2CH
2CH
2−から選択され、B環へ窒素が結合され、1つまたは複数の水素が、F、Me、OMe及びClにより任意で置換することができる、発明1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
[発明19]
Yが−NH−である、発明1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
[発明20]
XがNである、発明1〜19のいずれか一項に記載の化合物。
[発明21]
R
5が、アミノ、ならびにハロゲン、アミノ、尿素、エステル、カルバメート、アミド、アルキル(C
1−C
6);アルコキシ(C
1−C
6)、及びアリールにより随意に置換された、5員及び6員の炭素環及びヘテロ環から選択される、発明1〜20のいずれか一項に記載の化合物。
[発明22]
R
5が、−NHRa、ならびにハロゲン、アミノ、尿素、エステル、カルバメート、アミド、アルキル(C
1−C
6)、アルコキシ(C
1−C
6)またはアリールにより随意に置換された、5員及び6員の炭素環及びヘテロ環から選択され、それらが基
【化87】
(式中、Raは、水素、アルキル、アルケニル、アリール、−C(O)アルキル(C
1−C
4)、−C(O)アミノ、−C(O)Oアルキル(C
1−C
4)及びベンジルから選択される)
から選択される、発明1〜21のいずれか一項に記載の化合物。
[発明23]
R
5が、−NHRa、ならびにハロゲン、アミノ、アミド、アルキル(C
1−C
6)またはアルコキシ(C
1−C
6)により随意に置換された、5員及び6員の炭素環ならびにヘテロ環から選択され、それらが基
【化88】
(式中、Raは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、−C(O)Me、−C(O)Pr、−C(O)iPr、ベンジル、−C(O)CF
3、−C(O)−tBu、−C(O)NHiPr、−C(O)NMe
2、−C(O)NHEt、−C(O)NH
2−、−C(O)CH(OH)CH
3、−C(O)C(O)OMe、−CF
3、−CH
2CH
2OH、−CH
2CH
2アミノ及び−CH
2CH
2C(Me)
2OHから選択される)
から選択される、発明1〜22のいずれか一項に記載の化合物。
[発明24]
R
6が、水素、アルキル、アルコキシ、アミノアルキル及びチオアルキルから選択され、その各々が、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシルまたはアルコキシにより随意に置換することができる、発明1〜23のいずれか一項に記載の化合物。
[発明25]
R
6が、水素、メチル、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシルまたはアミノにより随意に置換されたアルコキシから選択される、発明1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
[発明26]
R
6が、水素、メチル及びメトキシから選択される、発明1〜25のいずれか一項に記載の化合物。
[発明27]
R
6が、式IIによって表わされる基
【化89】
(式中、
D及びEは、O、N及びSから独立して選択され;
R
8は水素及びアルキルから選択され、DがNである場合のみR
8は存在し;
R
9及びR
10は、水素、アルキル及びシクロアルキルから独立して選択され、EがOまたはSであるならばR
9及びR
10の1つのみが存在し;
R
9及びR
10を接続して、炭素環、または1つ以上のヘテロ原子を含有するヘテロ環を形成することができ;
nは1、2及び3から選択される)
から選択される、発明1〜23のいずれか一項に記載の化合物。
[発明28]
DがOであり、EがNであり;
nは1であり;
R
9及びR
10は、水素、アルキル及び炭素環から独立して選択される、
発明27に記載の化合物。
[発明29]
R
6が、
【化90】
から選択される、発明27または発明28のいずれか一項に記載の化合物。
[発明30]
R
7が、水素、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及び−OCF
3から選択される、発明1〜29のいずれか一項に記載の化合物。
[発明31]
W
1がCR
1であり;
W
2がCR
2であり;
W
3がCR
3であり;
W
4がCR
4であり;
各々のR
1及びR
3がアルコキシであり;
各々のR
2及びR
4が水素であり;
Yが、−NH−、−NHCH
2−、−NHCH
2CH
2−、及び−NHCH
2CH
2CH
2−から選択され、B環へ窒素が結合され;
R
5が、−NHRa及び5員または6員の炭素環またはヘテロ環から選択され、それらは
【化91】
(式中、Raは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、−C(O)Me、−C(O)Pr、−C(O)iPr、ベンジル、−C(O)CF
3、−C(O)−tBu、−C(O)NHiPr、−C(O)NMe
2、−C(O)NHEt、−C(O)NH
2−、−C(O)CH(OH)CH
3、−C(O)C(O)OMe、−CF
3、−CH
2CH
2OH、−CH
2CH
2アミノ及び−CH
2CH
2C(Me)
2OHから選択される)から選択され;
R
6が、水素、メチル、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシルまたはアミノにより随意に置換されたアルコキシから選択される、
発明1に記載の化合物。
[発明32]
W
1がCR
1であり;
W
2がCR
2であり;
W
3がCR
3であり;
W
4がCR
4であり;
R
1がアルコキシであり;
R
3がアミノまたはアミノアルキルであり;
各々のR
2及びR
4が水素であり;
Yが、−NH−、−NHCH
2−、−NHCH
2CH
2−、及び−NHCH
2CH
2CH
2−から選択され、B環へ窒素が結合され;
R
5が、−NHRa及び5員または6員の炭素環またはヘテロ環から選択され、それらは
【化92】
(式中、Raは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、−C(O)Me、−C(O)Pr、−C(O)iPr、ベンジル、−C(O)CF
3、−C(O)−tBu、−C(O)NHiPr、−C(O)NMe
2、−C(O)NHEt、−C(O)NH
2−、−C(O)CH(OH)CH
3、−C(O)C(O)OMe、−CF
3、−CH
2CH
2OH、−CH
2CH
2アミノ及び−CH
2CH
2C(Me)
2OHから選択される)から選択され;
R
6が、水素、メチル、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシルまたはアミノにより随意に置換されたアルコキシから選択される、
発明1に記載の化合物。
[発明33]
R
1がアルコキシであり;
R
3がアミノまたはアミノアルキルであり;
Yが、−NH−、−NHCH
2−、−NHCH
2CH
2−、及び−NHCH
2CH
2CH
2−から選択され、B環へ窒素が結合され;
R
5が、−NHRa及び5員または6員の炭素環またはヘテロ環から選択され、それらは
【化93】
(式中、Raは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、−C(O)Me、−C(O)Pr、−C(O)iPr、ベンジル、−C(O)CF
3、−C(O)−tBu、−C(O)NHiPr、−C(O)NMe
2、−C(O)NHEt、−C(O)NH
2−、−C(O)CH(OH)CH
3、−C(O)C(O)OMe、−CF
3、−CH
2CH
2OH、−CH
2CH
2アミノ及び−CH
2CH
2C(Me)
2OHから選択される)から選択され;
R
6が、水素、メチル、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシルまたはアミノにより随意に置換されたアルコキシから選択される、
発明2に記載の化合物。
[発明34]
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(メチル(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−(((1−メチルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((2−(イソプロピルアミノ)エチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−モルホリノプロピル)アミノ)−フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−モルホリノエチル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−(((1−イソプロピルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−(((1−イソプロピルピロリジン−2−イル)メチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((3−(イソプロピルアミノ)プロピル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((3−(メチルピペラジン−1−イル)プロピル)アミノ)−フェニルキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−[4−メトキシ−2−(1−メチルピペリジン−4−イルスルフィニル)フェニル]キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−((2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)フェニル)−キナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(4−メトキシ−2−[3−(ピペラジン−1−イル)プロピルアミノ]フェニル)キナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((4,4−ジメチルシクロヘキシル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((trans−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−メトキシピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(4−クロロ−2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(4−クロロ−2−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(2−((1−ベンジルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(−((1−イソブチリルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−アセチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
N−(cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)シクロヘキシル)イソブチルアミド;
2−(2−((1−アセチルピペリジン−4−イル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(5−メトキシ−3−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(3−(((1−メチルピロリジン−3−イル)メチル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド;
2−(3−((3−(イソプロピルアミノ)プロピル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルシクロヘキサン−1−カルボキサミド;
5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルピペリジン−1−カルボキサミド;
5,7−ジメトキシ−2−(3−((1−ピバロイルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
5,7−ジメトキシ−2−(3−((2−モルホリノエチル)アミノ)ピリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)−5−(2−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−オキソアセトアミド;
4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−エチルピペリジン−1−カルボキサミド;
cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1−カルボキサミド;
4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキサミド;
メチル−2−(4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−2−オキソアセテート;
N−(2−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)エチル)イソブチルアミド;
N−(3−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)プロピル)イソブチルアミド;
2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシ−7−((4−メトキシベンジル)アミノ)キナゾリン−4(3H)−オン;
2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
cis−4−((2−(5,7−ジメトキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−N−イソプロピルシクロヘキサン−1−カルボキサミド;
2−[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−(1−イソブチロイルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル]−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
7−アミノ−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−{3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)−5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ピリジン−2−イル}−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−{5−[2−(イソプロピルアミノ)エトキシ]−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−2−イル}−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
2−(3−((1−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
及び7−(エチルアミノ)−2−(3−((1−イソプロピルピペリジン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)−5−メトキシキナゾリン−4(3H)−オン;
から選択される化合物、
またはその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容される塩もしくは水和物。
[発明35]
発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、薬学的に許容される塩もしくは水和物、及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
[発明36]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、BETタンパク質機能の阻害のための方法。
[発明37]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、BETタンパク質に関連する自己免疫性障害または炎症性障害を治療する方法。
[発明38]
前記自己免疫性障害または炎症性障害が、急性散在性脳脊髄炎、無ガンマグロブリン血症、アレルギー性疾患、強直性脊椎炎、抗GBM/抗TBM腎炎、抗リン脂質抗体症候群、自己免疫性再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患、自己免疫性心筋炎、自己免疫性膵炎、自己免疫性網膜症、自己免疫性血小板減少性紫斑病、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、キャッスルマン病、セリアック病、チャーグ−ストラウス症候群、クローン病、コーガン症候群、ドライアイ症候群、本態性混合型クリオグロブリン血症、皮膚筋炎、デビック病、脳炎、好酸球性食道炎、好酸球性筋膜炎、結節性紅斑、巨細胞性動脈炎、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、多発血管性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)、グレーブス病、ギラン−バレー症候群、橋本甲状腺炎、溶血性貧血、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病、特発性肺線維症、IgA腎症、封入体筋炎、1型糖尿病、間質性膀胱炎、川崎病、白血球破砕性血管炎、扁平苔癬、狼瘡(SLE)、顕微鏡的多発血管炎、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、視神経炎、天疱瘡、POEMS症候群、結節性多発動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、乾癬性関節炎、壊疽性膿皮症、再発性多発性軟骨炎、関節リウマチ、サルコイドーシス、硬皮症、シェーグレン症候群、高安動脈炎、横断性脊髄炎、潰瘍性大腸炎、ぶどう膜炎及び白斑から選択される、発明37に記載の方法。
[発明39]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、IL−6及び/またはIL−17の異常調節によって特徴づけられる急性または慢性の非自己免疫性炎症性障害を治療する方法。
[発明40]
前記急性または慢性の非自己免疫性炎症性障害が、副鼻腔炎、肺炎、骨髄炎、胃炎、腸炎、歯肉炎、虫垂炎、過敏性大腸症候群、組織移植片拒絶、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、敗血性ショック、骨関節炎、急性痛風、急性肺傷害、急性腎不全、熱傷、ヘルクスハイマー反応、及びウイルス感染に関連するSIRSから選択される、発明39に記載の方法。
[発明41]
前記急性または慢性の非自己免疫性炎症性障害が、関節リウマチ(RA)及び多発性硬化症(MS)から選択される、発明39に記載の方法。
[発明42]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、BET阻害に感受性のあるmycファミリー癌タンパク質の過剰発現、転座、増幅または再構成に関連する癌を治療する方法。
[発明43]
前記癌が、急性Bリンパ性白血病、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型リンパ腫、多発性骨髄腫、原発性プラズマ細胞性白血病、変則的なカルチノイド肺癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、結腸癌、胃癌、神経膠芽腫、肝細胞癌、大型細胞神経内分泌腫瘍、髄芽細胞腫、結節型黒色腫、表在拡大型黒色腫、神経芽細胞腫、食道扁平上皮癌、骨肉腫、卵巣癌、前立腺癌、腎明細胞癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫及び小細胞肺癌から選択される、発明42に記載の方法。
[発明44]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、BETタンパク質の過剰発現、転座、増幅または再構成に関連する癌を治療する方法。
[発明45]
前記癌が、NUT正中線癌、B細胞リンパ腫、非小細胞肺癌、食道癌、頭頸部扁平上皮癌及び結腸癌から選択される、発明44に記載の方法。
[発明46]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、癌遺伝子を調節するのにpTEFb(Cdk9/サイクリンT)及びBETタンパク質に依存する癌を治療する方法。
[発明47]
前記癌が、慢性リンパ球性白血病及び多発性骨髄腫、濾胞性リンパ腫、胚中心表現型を備えたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫及び活性化未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫及び原発性神経外胚葉性腫瘍、横紋筋肉腫、前立腺癌、ならびに乳癌から選択される、発明46に記載の方法。
[発明48]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、BET応答性遺伝子CDK6、Bcl2、TYRO3、MYB及びhTERTのアップレギュレーションに関連する癌を治療する方法。
[発明49]
前記癌が、膵臓癌、乳癌、結腸癌、神経膠芽腫、腺様嚢胞癌、T細胞前リンパ球性白血病、悪性神経膠腫、膀胱癌、髄芽細胞腫、甲状腺癌、黒色腫、多発性骨髄腫、バレット腺癌、肝臓癌、前立腺癌、前骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、小細胞肺癌及び腎癌から選択される、発明46のに記載方法。
[発明50]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、BET阻害の効果に感受性のある癌を治療する方法。
[発明51]
前記癌が。NUT正中線癌(NMV)、急性骨髄白血病(AML)、急性Bリンパ芽球性白血病(B−ALL)、バーキットリンパ腫、B細胞リンパ腫、黒色腫、混合系統白血病、多発性骨髄腫、前骨髄性白血病(PML)、非ホジキンリンパ腫、神経芽細胞腫、髄芽細胞腫、肺癌(NSCLC、SCLC)及び結腸癌から選択される、発明50に記載の方法。
[発明52]
発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物が、他の治療法、化学療法剤または抗増殖剤と組み合わせられる、発明42〜51のいずれか一項に記載の方法。
[発明53]
前記治療剤が、ABT−737、アザシチジン(ビダーザ)、AZD1152(バラセルチブ(Barasertib))、AZD2281(オラパリブ)、AZD6244(セルメチニブ)、BEZ235、硫酸ブレオマイシン、ボルテゾミブ(ベルケイド)、ブスルファン(ミレラン)、カンプトセシン、シスプラチン、シクロフォスファミド(クラフェン(Clafen))、CYT387、サイトシンアラビノサイド(アラC)、ダカルバジン、DAPT(GSI−IX)、デシタビン、デキサメタゾン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エトポシド、エベロリムス(RAD001)、フラボピリドール(アルボシジブ)、ガネテスピブ(STA−9090)、ゲフィチニブ(イレッサ)、イダルビシン、イフォスファミド(ミトキサナ(Mitoxana))、IFNa2a(ロフェロン A)、メルファラン(アルケラン)、メタゾラストン(テモゾロマイド)、メトホルミン、ミトキサントロン(ノバントロン)、パクリタキセル、フェンホルミン、PKC412(ミドスタウリン)、PLX4032(ベムラフェニブ)、ポマリドミド(CC−4047)、プレドニゾン(デルタゾーン)、ラパマイシン、レブラミド(レナリドミド)、ルキソリチニブ(INCB018424)、ソラフェニブ(ネクサバール)、SU11248(スニチニブ)、SU11274、ビンブラスチン、ビンクリスチン(オンコビン)、ビノレルビン(ナベルビン)、ヴォリノスタット(SAHA)及びWP1130(デグラシン(Degrasyn))から選択される、発明52に記載の方法。
[発明54]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、良性軟組織腫瘍、骨腫瘍、脳脊髄腫瘍、眼瞼眼窩腫瘍、肉芽腫、脂肪腫、髄膜腫、多発性内分泌腺腫、鼻ポリープ、下垂体部腫瘍、プロラクチン産生腫瘍、偽脳腫瘍、脂漏性角化症、胃ポリープ、甲状腺結節、膵嚢胞性腫瘍、血管腫、声帯結節、ポリープ及び嚢胞、キャッスルマン病、慢性毛巣病、皮膚線維腫、毛嚢胞、化膿性肉芽腫、若年性ポリポーシス症候群、特発性肺線維症、腎線維症、術後狭窄、ケロイド形成、硬皮症ならびに心筋線維化から選択される、良性の増殖性または線維性の障害を治療する方法。
[発明55]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、ApoAIの転写及びタンパク質発現のアップレギュレーションから利益を得る疾患または障害を治療する方法。
[発明56]
前記疾患が、心血管性疾患、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、メタボリックシンドローム及びアルツハイマー病である、発明55に記載の方法。
[発明57]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、代謝疾患または代謝障害を治療する方法。
[発明58]
前記代謝障害が、肥満関連炎症、2型糖尿病及びインスリン抵抗性から選択される、発明57に記載の方法。
[発明59]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、ウイルスに関連する癌を治療する方法。
[発明60]
前記ウイルスが、エプスタインバーウイルス(EBV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、カポジ肉腫関連ウイルス(KSHV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、メルケル細胞ポリオーマウイルス及びヒトサイトメガロウイルス(CMV)から選択される、発明59に記載の方法。
[発明61]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を、単独でまたは抗レトロウイルス治療法と組み合わせて、投与することを含む、HIV感染症を治療する方法。
[発明62]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、双極性障害、統合失調症、ルビンシュタイン−テイビ症候群及びてんかんから選択される疾患または障害を治療する方法。
[発明63]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物を投与することを含む、男性用避妊の方法。
[発明64]
発明36〜63のいずれか一項に記載の治療のための方法で使用される医薬品の製造のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明65]
BETタンパク質機能の阻害によるBETに関連する疾患または病態の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明66]
BETタンパク質に関連する自己免疫性障害または炎症性障害を治療する方法における、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明67]
前記自己免疫性障害または炎症性障害が、急性散在性脳脊髄炎、無ガンマグロブリン血症、アレルギー性疾患、強直性脊椎炎、抗GBM/抗TBM腎炎、抗リン脂質抗体症候群、自己免疫性再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患、自己免疫性心筋炎、自己免疫性膵炎、自己免疫性網膜症、自己免疫性血小板減少性紫斑病、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、キャッスルマン病、セリアック病、チャーグ−ストラウス症候群、クローン病、コーガン症候群、ドライアイ症候群、本態性混合型クリオグロブリン血症、皮膚筋炎、デビック病、脳炎、好酸球性食道炎、好酸球性筋膜炎、結節性紅斑、巨細胞性動脈炎、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、多発血管性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)、グレーブス病、ギラン−バレー症候群、橋本甲状腺炎、溶血性貧血、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病、特発性肺線維症、IgA腎症、封入体筋炎、1型糖尿病、間質性膀胱炎、川崎病、白血球破砕性血管炎、扁平苔癬、狼瘡(SLE)、顕微鏡的多発血管炎、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、視神経炎、天疱瘡、POEMS症候群、結節性多発動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、乾癬性関節炎、壊疽性膿皮症、再発性多発性軟骨炎、関節リウマチ、サルコイドーシス、硬皮症、シェーグレン症候群、高安動脈炎、横断性脊髄炎、潰瘍性大腸炎、ぶどう膜炎及び白斑から選択される、発明66に記載の使用。
[発明68]
IL−6及び/またはIL−17の異常調節によって特徴づけられる急性または慢性の非自己免疫性炎症性障害の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明69]
前記急性または慢性の非自己免疫性炎症性障害が、副鼻腔炎、肺炎、骨髄炎、胃炎、腸炎、歯肉炎、虫垂炎、過敏性大腸症候群、組織移植片拒絶、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、敗血性ショック、骨関節炎、急性痛風、急性肺傷害、急性腎不全、熱傷、ヘルクスハイマー反応、及びウイルス感染に関連するSIRSから選択される、発明68に記載の使用。
[発明70]
前記急性または慢性の非自己免疫性炎症性障害が、関節リウマチ(RA)及び多発性硬化症(MS)から選択される、発明68に記載の使用。
[発明71]
BET阻害に感受性のあるmycファミリー癌タンパク質の過剰発現、転座、増幅または再構成に関連する癌の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明72]
前記癌が、急性Bリンパ性白血病、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型リンパ腫、多発性骨髄腫、原発性プラズマ細胞性白血病、変則的なカルチノイド肺癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、結腸癌、胃癌、神経膠芽腫、肝細胞癌、大型細胞神経内分泌腫瘍、髄芽細胞腫、結節型黒色腫、表在拡大型黒色腫、神経芽細胞腫、食道扁平上皮癌、骨肉腫、卵巣癌、前立腺癌、腎明細胞癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫及び小細胞肺癌から選択される、発明71に記載の使用。
[発明73]
BETタンパク質の過剰発現、転座、増幅または再構成に関連する癌の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明74]
前記癌が、NUT正中線癌、B細胞リンパ腫、非小細胞肺癌、食道癌、頭頸部扁平上皮癌及び結腸癌から選択される、発明73に記載の使用。
[発明75]
癌遺伝子を調節するのにpTEFb(Cdk9/サイクリンT)及びBETタンパク質に依存する癌の治療のための、発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物の治療法上効果的な量または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明76]
前記癌が、慢性リンパ球性白血病及び多発性骨髄腫、濾胞性リンパ腫、胚中心表現型を備えたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫及び活性化未分化大細胞リンパ腫、神経芽細胞腫及び原発性神経外胚葉性腫瘍、横紋筋肉腫、前立腺癌、ならびに乳癌から選択される、発明75に記載の使用。
[発明77]
BET応答性遺伝子CDK6、Bcl2、TYRO3、MYB及びhTERTのアップレギュレーションに関連する癌の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明78]
前記癌が、膵臓癌、乳癌、結腸癌、神経膠芽腫、腺様嚢胞癌、T細胞前リンパ球性白血病、悪性神経膠腫、膀胱癌、髄芽細胞腫、甲状腺癌、黒色腫、多発性骨髄腫、バレット腺癌、肝臓癌、前立腺癌、前骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、小細胞肺癌及び腎癌から選択される、発明77に記載の使用。
[発明79]
BET阻害の効果に感受性のある癌の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明80]
前記癌が、NUT正中線癌(NMV)、急性骨髄白血病(AML)、急性Bリンパ芽球性白血病(B−ALL)、バーキットリンパ腫、B細胞リンパ腫、黒色腫、混合系統白血病、多発性骨髄腫、前骨髄性白血病(PML)、非ホジキンリンパ腫、神経芽細胞腫、髄芽細胞腫、肺癌(NSCLC、SCLC)及び結腸癌から選択される、発明79に記載の使用。
[発明81]
発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物が、他の治療法、化学療法剤または抗増殖剤と組み合わせられる、発明65〜80のいずれか一項に記載の使用。
[発明82]
前記治療剤が、ABT−737、アザシチジン(ビダーザ)、AZD1152(バラセルチブ(Barasertib))、AZD2281(オラパリブ)、AZD6244(セルメチニブ)、BEZ235、硫酸ブレオマイシン、ボルテゾミブ(ベルケイド)、ブスルファン(ミレラン)、カンプトセシン、シスプラチン、シクロフォスファミド(クラフェン(Clafen))、CYT387、サイトシンアラビノサイド(アラC)、ダカルバジン、DAPT(GSI−IX)、デシタビン、デキサメタゾン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エトポシド、エベロリムス(RAD001)、フラボピリドール(アルボシジブ)、ガネテスピブ(STA−9090)、ゲフィチニブ(イレッサ)、イダルビシン、イフォスファミド(ミトキサナ(Mitoxana))、IFNa2a(ロフェロンA)、メルファラン(アルケラン)、メタゾラストン(テモゾロマイド)、メトホルミン、ミトキサントロン(ノバントロン)、パクリタキセル、フェンホルミン、PKC412(ミドスタウリン)、PLX4032(ベムラフェニブ)、ポマリドミド(CC−4047)、プレドニゾン(デルタゾーン)、ラパマイシン、レブラミド(レナリドミド)、ルキソリチニブ(INCB018424)、ソラフェニブ(ネクサバール)、SU11248(スニチニブ)、SU11274、ビンブラスチン、ビンクリスチン(オンコビン)、ビノレルビン(ナベルビン)、ヴォリノスタット(SAHA)及びWP1130(デグラシン(Degrasyn))から選択される、発明81に記載の使用。
[発明83]
良性軟組織腫瘍、骨腫瘍、脳脊髄腫瘍、眼瞼眼窩腫瘍、肉芽腫、脂肪腫、髄膜腫、多発性内分泌腺腫、鼻ポリープ、下垂体部腫瘍、プロラクチン産生腫瘍、偽脳腫瘍、脂漏性角化症、胃ポリープ、甲状腺結節、膵嚢胞性腫瘍、血管腫、声帯結節、ポリープ及び嚢胞、キャッスルマン病、慢性毛巣病、皮膚線維腫、毛嚢胞、化膿性肉芽腫、若年性ポリポーシス症候群、特発性肺線維症、腎線維症、術後狭窄、ケロイド形成、硬皮症ならびに心筋線維化からなる群から選択される、良性の増殖性または線維性の障害を治療するための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明84]
ApoA1の転写及びタンパク質発現のアップレギュレーションから利益を得る疾患または障害の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明85]
前記疾患が、心血管性疾患、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、メタボリックシンドローム及びアルツハイマー病である、発明84に記載の使用。
[発明86]
代謝疾患または障害の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明87]
前記代謝障害が、肥満関連炎症、2型糖尿病及びインスリン抵抗性から選択される、発明86に記載の使用。
[発明88]
ウイルスに関連する癌の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明89]
前記ウイルスが、エプスタインバーウイルス(EBV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、カポジ肉腫関連ウイルス(KSHV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、メルケル細胞ポリオーマウイルス及びヒトサイトメガロウイルス(CMV)から選択される、発明88に記載の使用。
[発明90]
治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の、単独のまたはHIV感染症の治療のための抗レトロウイルス治療法と組み合わせた使用。
[発明91]
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、双極性障害、統合失調症、ルビンシュタイン−テイビ症候群及びてんかんから選択される疾患または障害の治療のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。
[発明92]
男性用避妊のための、治療法上効果的な量の発明1〜34のいずれか一項に記載の化合物または発明35に記載の医薬組成物の使用。