特許第6542215号(P6542215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6542215
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】複合材料を製造する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 65/02 20060101AFI20190628BHJP
   B29C 65/14 20060101ALI20190628BHJP
   B32B 7/04 20190101ALI20190628BHJP
   B32B 15/08 20060101ALI20190628BHJP
   B32B 37/06 20060101ALI20190628BHJP
【FI】
   B29C65/02
   B29C65/14
   B32B7/04
   B32B15/08 Q
   B32B37/06
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-533898(P2016-533898)
(86)(22)【出願日】2014年8月8日
(65)【公表番号】特表2016-528074(P2016-528074A)
(43)【公表日】2016年9月15日
(86)【国際出願番号】EP2014067105
(87)【国際公開番号】WO2015022275
(87)【国際公開日】20150219
【審査請求日】2017年7月31日
(31)【優先権主張番号】102013013495.1
(32)【優先日】2013年8月16日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514309479
【氏名又は名称】ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】THYSSENKRUPP STEEL EUROPE AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】パットベルク,ロタール
(72)【発明者】
【氏名】コッホ,クラウス−ペーター
【審査官】 北澤 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−070335(JP,A)
【文献】 特開2009−035719(JP,A)
【文献】 特開2005−199615(JP,A)
【文献】 特開2005−203628(JP,A)
【文献】 米国特許第4511419(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C65/00−65/82
B32B1/00−43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの金属被覆層と、この金属被覆層の間に配置された少なくとも1つのプラスチック層を具えるサンドイッチ複合材料を製造する方法であって、
片側にプラスチックが被覆されている少なくとも2つの金属半製品が提供されており、
前記金属半製品の少なくとも1つのプラスチックが被覆されている側を接続作業前に活性化して、前記半製品のプラスチック層の間が接続され、
前記半製品を前記半製品のプラスチックが被覆されている側で互いに接続して、サンドイッチ複合材料を成形する方法において、
前記半製品が、ポリアミド、ポリエチレン、又は、ポリアミド及びポリエチレンの混合物から成る少なくとも1つのプラスチック層に接続されており、
前記半製品のプラスチック層の活性化を、前記半製品のプラスチックが被覆されている側から直接的に行い、
当該活性化を、少なくとも1つの半製品の前記プラスチックの表面を融点又はガラス転移温度を下回る温度で加熱することによって行うことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記金属被覆層の方向に負となる温度勾配を前記プラスチック層の中に発生させることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法において、前記加熱を、レーザー、LED、マイクロ波放射、又は赤外線源によって放射方式で行うことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法において、少なくとも1つのプラスチック層で被覆した2つの帯状の半製品をそれぞれ1つのコイルから巻き戻して、前記半製品の少なくとも1つのプラスチック層の活性化後、連続的に、前記2つの半製品を前記プラスチック層で互いに接続することを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法において、鋼から成り、厚さ0.1mm乃至0.5mmの金属被覆層を有する半製品を接続することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法において、前記接続作業前に0.1乃至0.8mmの厚さであったプラスチック層を有する半製品を接続することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法において、前記金属被覆層と前記プラスチック層の間に少なくとも1つの接着促進層を有する半製品を接続することを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法において、前記半製品の接続がローラー装置を用いて行われ、少なくとも1対のローラーが、当該ローラー対がロールギャップを提供するように配置されており、その中で前記帯状の半製品が互いに接続されていることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法において、前記半製品の接続に、ツインベルトプレスを用いることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つの外側の金属被覆層と、これらの被覆層の間に配置された少なくとも1つのプラスチック層を具えるサンドイッチ複合材料を製造する方法であって、片側にプラスチックが被覆されている少なくとも2つの金属半製品が設けられており、接続作業の前に金属半製品のプラスチックが被覆されている側の少なくとも一方を活性化することで半製品のプラスチック層の間を接続して、半製品のプラスチックが被覆されている側で半製品を互いに接続してサンドイッチ複合材料を製造する方法に関する。更に、本発明は、少なくとも2つの金属被覆層と、それらの金属被覆層の間に配置された少なくとも1つのプラスチック層を有するサンドイッチ複合材料を製造する装置であって、帯状の半製品用の少なくとも2つの巻戻しリールを具え、各製品が片側に少なくとも1つのプラスチック層が被覆されている帯状の金属ストリップと、半製品のプラスチックが被覆されている側で2つの半製品を広い範囲に渡って連続的に接続する手段とを具える装置に関する。
【背景技術】
【0002】
片側に少なくとも1つのプラスチック層が被覆されている金属半製品を互いに接続してサンドイッチ複合材料を造ることは、既に従来技術に開示されている。例えば、半製品の金属側を加熱することでプラスチック層を柔らかくして、次に、2つの半製品をその半製品のプラスチック側で互いに押圧することでプラスチック層を互いに接続するといった、片側にプラスチックが被覆されている同様の半製品を断続的に接続する方法が、独国特許出願公報第2118230号に開示されている。連続的な方法としては、例えば、少なくとも1つのプラスチック層が被覆されている2つの帯状の半製品をプラスチック層で接続してサンドイッチ複合材料を形成する方法であって、ツインベルトプレスによって半製品の金属被覆層を加熱してプラスチック層を柔らかくすることで、対向するプラスチック層と接続するといった方法が知られている。プラスチック層の活性化において加熱することの問題は、半製品の金属被覆層から半製品の対向する側であって、接続する側への熱の伝達であり、2つのプラスチック層の境界領域内を比較的高い温度で加熱して目的温度に達するようにしなければならないことである。この場合、金属が半製品のプラスチック表面よりも高温になるので、金属領域においてプラスチック層が融解及び離層するリスクがある。
【0003】
既存技術から先に進み、本発明は、片側に少なくとも1つのプラスチック層が被覆されている半製品を具えるサンドイッチ複合材料の製造におけるプロセス信頼性を改良した方法を提供することを目的としている。更に、本発明は、サンドイッチ複合材料を経済的に製造する装置を提供することを目的としている。
【0004】
本発明の第1の教示によれば、半製品のプラスチック層の活性化を、半製品のプラスチックが被覆されている側から直接的に行うことで、方法に関する目的を達成できる。
【0005】
金属層によってプラスチック層を加熱して活性化を行うといった今日知られている方法とは対照的に、プラスチック層の直接的な活性化、すなわちプラスチック表面側からの活性化を行うことによって、活性化工程がプラスチック層と金属層の間の接続におよぼすマイナス効果を効果的に防ぐことができる。特に、接続工程中に又は後の時点において、接続するべき半製品が離層するリスクをかなり減らすことができる。
【0006】
本発明による方法の第1の改良によれば、少なくとも1つの半製品のプラスチック表面上への直接的な熱、活性化媒体の働き、放射線、及び/又はプラズマの働きによって、活性化を行う。熱による活性化は、例えば熱可塑性プラスチックといったプラスチック層を活性化させる、特に簡単な方法である。本出願における、活性化の意味は、プラスチック層又はプラスチック層の表面が、このプラスチック層が更なるプラスチック層に接続できる状態へと変化することである。更に、例えばオゾンなどの気体、又は溶媒といった活性化媒体の働きによって、片側が被覆されている少なくとも1つの半製品の表面を活性化することが可能である。更に、例えば紫外線といった放射線、又は、プラズマの働きによって、プラスチックの表面を変化させて、そのプラスチック層に更なるプラスチック層を押圧して、この表面を更なるプラスチック層に接続することができる。全ての方法は、少なくとも1つの半製品のプラスチック層の活性化が半製品のプラスチック表面の側から直接行われるという共通の特徴を有する。
【0007】
本発明による更なる改良によれば、臨界温度を下回る温度で少なくとも1つの半製品のプラスチック層の表面を加熱して、プラスチック層内において金属被覆層の方向に負の温度勾配を発生させる。融点はもちろん、例えばガラス転移温度点といった特定の軟化点も、例えばそれぞれのプラスチックに応じて臨界温度として用いることができ、2つの半製品の接続するべきプラスチック表面間の最適な接続プロセスを達成することができる。この場合、臨界温度は、表面のそれぞれのプラスチック選択による。導入した負の温度勾配によって、金属被覆層に応じてプラスチックの温度が下がる。その結果、プラスチック表面に起因するマイナス影響に対して金属/プラスチックの接続が保護されて、プラスチック層の最大の活性を達成できる。
【0008】
本発明による方法の更なる改良によれば、レーザー、LED、マイクロ波、又は赤外線源によって放射で熱が導入される場合、導入される放射線からのエネルギー吸収が指数関数的に落ちることにより、非接触的な方法で、プラスチック層内に負の温度勾配を簡単に作ることができる。このことは、例えば、プラスチック層を熱い空気にさらすといった対流による熱の入力に適用できることは、自明である。
【0009】
半製品のプラスチック層であって、ポリアミド、ポリエチレン、又は、ポリアミドとポリエチレンの混合物を含むプラスチック層を、互いに接続することが好ましい。ポリエチレンとポリアミドは、金属表面を被覆する時の処理特性に特に優れていることで区別され、例えば加熱によって簡単に活性化できる。ポリアミドとポリエチレンを混合すると、1つの層中に2つのプラスチックの特性の組み合わせが得られる。
【0010】
本発明による方法の次なる改良によれば、少なくとも1つのプラスチック層を被覆した、2つの帯状の半製品を、コイルから巻き解して、この半製品のプラスチック層の少なくとも1つを活性化した後に、続いてそのプラスチック層によって2つの半製品を互いに接続する。この結果、半製品を次々と連続的に接続する間に一定の特性を持つ大量のサンドイッチ複合材料が製造できるので、特に経済的なサンドイッチ複合材料の製造方法を提供できる。
【0011】
本発明による方法の更なる改良によれば、このサンドイッチ複合材料は、スチール製で厚さ0.1mm乃至0.5mmの金属被覆層を有する接合されている半製品によって、各利用分野に必要な強度に極めて効果的に適合する。サンドイッチ複合材料の強度は、鋼種の選択のみならず、厚さ0.1mm乃至0.5mmによっても大きく影響を受ける。例えば、金属被覆層に高強度の鋼種を用いることで、軽量であるにもかかわらず高強度のサンドイッチ複合材料を製造することができる。しかし、高い必要強度が最重要でない場合は、より費用対効果のよい鋼種を用いてもよい。しかし、原理的には、例えばアルミニウム合金又はマグネシウム合金といった他の素材を金属被覆層に用いることもできる。
【0012】
本発明による方法の更なる改良によれば、半製品が接続作業前に厚さ0.1乃至0.8mmのプラスチック層を有する場合、第1にプラスチック層によって重量を十分に削減でき、第2に片側にプラスチック層が被覆されている半製品を容易に接続できることが保証される。プラスチック層の厚さが増加するほど、固体材料に比べて重量を削減できる。
【0013】
本発明による方法の更なる改良によれば、金属層とプラスチック層の間に少なくとも1つの接着促進層を有する半製品を互いに接続する場合、製造工程中又は後の時点においてサンドイッチ複合材料が離層するリスクをより減らすことができる。金属層とプラスチック層の間の接着促進層によって、2つの層の間の接着度合いの増強が確実になる。
【0014】
本発明による更なる改良によれば、ローラー装置を用いて半製品の接続を行う場合、少なくとも1対のローラーが、そのローラー対がロールギャップを具え、そこで帯状の半製品が互いに接続され、極めて優れた製造能力を示すある種の積層工程が提供される。サンドイッチ複合材料製造用の1対のローラーによる生産率は、原理的に、今日使用されているツインベルトプレスの生産率よりも大きい。
【0015】
最後に、本発明による更なる改良によれば、半製品の接続用にツインベルトプレスを代替的に用いることができる。
【0016】
本発明の第2の教示によれば、上述の目的は一般的な装置によって達成され、この装置では、少なくとも1つの半製品のプラスチック層を設けた手段が、各半製品のプラスチック層側から、熱によって、活性化媒体の働きによって、放射線によって、及び/又はプラズマの働きによって、直接的に活性化される。
【0017】
上述したように、半製品の少なくとも1つのプラスチック層のプラスチック表面を直接的に活性化することで、その表面の活性化を極めて効果的に調節して、半製品を接続工程に供給することが可能となる。特に、サンドイッチ複合材料が離層するリスクをかなり減らすことができる。
【0018】
本発明による装置の更なる改良によれば、半製品を接続する手段としてツインベルトプレス又は少なくとも1対のローラーを設けている。両装置によって、帯状の半製品は、特に効果的かつ経済的な方法で、互いに接続できる。しかし、この場合、ローラー対のほうがより大きな生産性を得ることができる。
【0019】
少なくとも1つの帯状様の半製品のプラスチック層を活性化する手段を、ベルトの走行方向において、半製品を接続する手段のすぐ上流に設ける場合、片側が被覆されている少なくとも1つの半製品のプラスチック表面を、接続工程の直前に単純な方法で活性化することが可能である。例えば、熱を入れることによって活性化を行う場合、半製品のプラスチック被覆側で2つの半製品が接続されるまで、単純な方法で温度上昇を維持することが可能である。
【0020】
最後に、本発明による装置は、サンドイッチ複合材料用の巻き上げリールによって、又は、提供されているサンドイッチ複合材料の長さのブランクに切断する装置によって、有利に発展させることができる。このようにして、サンドイッチ複合材料を、両変形例において帯状の加工及びブランクの更なる加工のどちらにも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図面と共に例示的実施形態を参照して、本発明を以下に更に詳細に説明する。
図1図1は、サンドイッチ複合材料を製造する本発明による装置の例示的実施形態の概略図を示している。
図2a図2aは、活性化直後における半製品のプラスチック層の拡大図を示している。
図2b図2bは、図2aに示した半製品のプラスチック層の、活性化後の温度プロファイルのグラフを示している。
図3図3は、サンドイッチ複合材料を製造する本発明による装置の更なる例示的実施形態の概略図を示している。
図4図4は、図3の装置における最後の方法ステップの代替的な改良を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明の第1の例示的実施形態によるサンドイッチ複合材料製造装置1を示す概略図である。装置1は、各半製品4、5に用いる巻き戻しリール2、3を具える。半製品4及び5は、金属層4a、5aと金属層4a、4b上に配置されたプラスチック層4b、5bを具える。プラスチック層4b、5bは、例えばポリエチレン又はポリアミドから成るが、ポリエチレンとポリアミドの混合物であってもよい。プラスチック層は、厚さ0.1mm乃至0.8mmを有する。2つの帯状の半製品4、5を、それぞれ巻き戻しリールから巻き戻して、2つの半製品4、5のプラスチック層が互いに対向するように1対のローラー6、7に供給する。ローラー6、7の間の回転隙間に半製品を挿入する直前に、手段8を用いて2つの半製品4、5のプラスチック層4b、5bをプラスチック表面側から活性化する。
【0023】
例えば金属層の加熱、すなわち金属層側からの加熱によって活性化を行う従来の方法とは対照的に、プラスチック側から、又はプラスチックが被覆されている半製品のプラスチック表面からプラスチック層を活性化した結果、導入すべき接合を成立させるためのプラスチック表面の活性化に必要なエネルギーだけで、活性化が可能である。結果的に、例えば、金属とプラスチックの間の接続部分を激しく加熱することを避けることができる。更に、プラスチック表層を直接的に活性化するため、例えば溶媒又はオゾンといった他の活性化媒体を用いることも可能である。
【0024】
しかし、プラスチック表層の活性化は、加熱を行う手段8によって、特に単純な方法で提供される。この手段は、少なくとも一方の半製品、好ましくは両方の半製品のプラスチック表層を、放射又は対流法で加熱することができる。放射手段には、例えば、LED、レーザー、マイクロ波放射器、又は、赤外線源を用いることができる。単純な熱風ファンもプラスチック表層の対流加熱に用いることができて、これは臨界温度に関して極めて細かく調節することができる。プラスチックは溶けるとその表面形状を失う可能性があるので、最大臨界温度は、例えばプラスチック層のプラスチックの融点であることが好ましい。しかし、後にローラー対6、7の間で2つのプラスチック層を接続するためには、プラスチック表層の活性化にガラス転移温度の範囲で加熱しても十分である。
【0025】
例えば、プラスチック表層を活性化する手段8にプラスチック表層の温度を測定する手段を組み込むことが好ましく、その工程は極めて容易に調節できる。ローラー6、7の間に設けられたロールギャップにおいて、2つの半製品4、5を互いに対して押圧することで、2つのプラスチック層4b、5bが接触する。この点については、図1に、2つのプラスチック層4b、5bの接触箇所においてサンドイッチ複合材料を通る概略断面図を示す。
【0026】
プラスチック層を活性化することで、そのプラスチック層は更に時間が経過すると単一のプラスチック層を形成することが、図1の積層後の複合材料9の続く概略断面図に示されている。ここで、2つの金属層9a及び9bは、単一のプラスチック層9cのみを封入している。金属層9a及び9bは、厚さ0.1mm乃至0.5mmの鋼から成ることが好ましい。製造するサンドイッチ複合材料の強度は、鋼種と共に上述した範囲の厚さを選択することによって調節できる。例えば、サンドイッチ複合材料の金属被覆層9a及び9bに高強度の鋼種を選択して、強度をかなり増加させたり、強度を維持すると同時に厚さをかなり薄くすることができる。
【0027】
サンドイッチ複合材料のプラスチック層9cは、厚さ0.3mm乃至1.5mmであることが好ましい。この方法で製造されたサンドイッチ複合材料9は、次に、巻き上げリール10によって、例えばコイル状に巻き上げることができる。
【0028】
図2aは、金属被覆層5aが下にあるプラスチック表層5bの詳細を示している。図2aは、更に、プラスチック表面にある座標Zと、金属被覆層の境界層にある座標Zを示している。図に示した実施形態において、プラスチック層5bは加熱によって活性化されている。本発明の活性化方法によれば、半製品のプラスチックが被覆されている側からプラスチック層を直接活性化する結果として、プラスチック層内で金属被覆層5aの方向に負の温度勾配が生じる。
【0029】
このことは図2bのグラフに概略的に示されている。半製品のプラスチック層を活性化し、放射又は対流で熱を伝える手段8によって、典型的なほぼ指数関数的プロファイルが得られる。図2bのグラフに表す温度勾配は、プラスチック表面上の座標Zに臨界温度を設定できて、金属被覆層Zの方向に温度が下がることを示している。これによって、プラスチック層を接続する特定の最適処理温度を設定すると、金属被覆層に関する接続が影響を受けないことが保証される。この結果、少なくとも、金属被覆層4a及び5aとプラスチック層4b及び5bとの間の接続領域において臨界温度が超過しないという高い信頼度を得ることができる。
【0030】
図3は、サンドイッチ部品を製造する装置の更なる例示的実施形態における、装置1の代替例を示す。装置1’は、供給された半製品4’、5’を接続するツインベルトプレス11を具えており、半製品4’、5’のプラスチック表面を直接的に活性化した後に、サンドイッチ複合材料を形成する。次いで帯状のサンドイッチ複合材料を、巻き上げリール10を用いて巻き上げる。しかし、図3に示す半製品4’、5’は、図2に示す半製品4及び5とは異なる。金属層4a’及び5a’に加えて、少なくとも1つの接着促進層5b’及び4b’が設けられており、プラスチック層4c’、5c’に関連する金属層4a’と5a’の間の接続がかなり改善される。
【0031】
図4は、図3に示す装置の最終処理ステップの、代替的な改良型を概略的に示す図であり、特に巻き上げリール10を用いてコイルを形成する材料の巻き上げステップを示す。製造したサンドイッチ複合材料9’は、材料を長さ方向に切断する装置12によって、ブランク9’’に切断される。この様にして、サンドイッチ複合材料でできており、すでに分離されたシートを提供できる。
【0032】
材料の巻き上げ又は材料の長さ方向に切断することは、半製品4、5及び、4’、5’それぞれの接続後の更なる処理ステップとして図に示しているが、例えば、サンドイッチ複合材料の金属被覆層の外側を追加的に被覆するといった更なる処理ステップを以降に加えることもできることは自明である。他の処理ステップも可能である。
図1
図2a
図2b
図3
図4