(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
[0029]説明する特徴は、一般に、拡張物理HARQインジケータチャネル(PHICH)復号を使用して間欠受信(DRX)期間を改善するための1つまたは複数の改善されたシステム、方法、および/または装置に関する。ユーザ機器(UE)は、元のアップリンク(UL)送信のコンテンツに基づいてUL再送信(ReTx)が不要であると決定し得る。たとえば、送信は、アプリケーションレイヤデータ(たとえば、関連するアプリケーションレイヤデータ)ではなくメディアアクセス制御(MAC)レイヤパディングを含み得る。UEは、ReTxが行われるであろうサブフレームを含むDRXスリープ期間を識別し得る。場合によっては、DRXスリープ期間は、UEが通常ならば基地局から確認応答メッセージ(AM)を受信するであろうサブフレームを含み得る。UEは、DRXスリープ状態に入り得る。別の例では、DRXスリープ期間は、受信されたAMのコンテンツに基づく。UEがACKMを受信した場合、UL ReTxは不要であり得る。
【0021】
[0030]説明するシステム、方法、および/または装置は、復号PHICH復号および/またはスケジューリングUL ReTxを使用して、DRXスリープ期間(たとえば、またはオフサイクル)中に、起動(たとえば、不要な起動)を防ぎ得る。したがって、DRXスリープ期間の長さは、増加させられ得る。DRXスリープ期間を増加させることによって、UEは、より多くの電力を温存し得る。
【0022】
[0031]以下の説明は、例を与えるものであり、特許請求の範囲に記載される範囲、適用性、または構成を限定するものではない。本開示の範囲から逸脱することなく、説明する要素の機能および構成において変更が行われ得る。様々な実施形態は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、説明する方法は、説明する順序とは異なる順序で実行され得、様々なステップが追加、省略、または組み合わせられ得る。また、いくつかの実施形態に関して説明する特徴は、他の実施形態において組み合わせられ得る。
【0023】
[0032]
図1に、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、ユーザ機器UE115としても知られる通信デバイスと、コアネットワーク130とを含む。基地局105は、様々な実施形態ではコアネットワーク130または基地局105の一部であり得る、基地局コントローラ(図示せず)の制御下でUE115と通信し得る。基地局105は、バックホールリンク132を介してコアネットワーク130と制御情報および/またはユーザデータを通信し得る。実施形態では、基地局105は、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134を介して、直接的または間接的のいずれかで、互いに通信し得る。ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。ワイヤレス通信リンク125は、様々な無線技術に従って変調され得る。各被変調信号は、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
【0024】
[0033]基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレス通信し得る。基地局105のサイトの各々は、それぞれの地理的(たとえば、カバレージ)エリア110に通信カバレージを与え得る。いくつかの実施形態では、基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、発展型ノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、またはいくつかの他の好適な用語で呼ばれることがある。基地局のためのカバレージエリア110は、カバレージエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示せず)に分割され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局、マイクロ基地局、および/またはピコ基地局など)を含み得る。異なる技術のための重複するカバレージエリアがあり得る。
【0025】
[0034]ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局が様々な地理的領域にカバレージを与える、異種ロングタームエボリューション(LTE)/LTE−Aネットワークであり得る。たとえば、各基地局105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、概して、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅など)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUEによる制限付きアクセスをも与え得る。
【0026】
[0035]コアネットワーク130は、バックホール132(たとえば、S1など)を介して基地局105と通信し得る。基地局105はまた、バックホールリンク134(たとえば、X2など)を介して、および/またはバックホールリンク132を介して(たとえば、コアネットワーク130を通して)たとえば、直接的または間接的に、互いに通信し得る。ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は同様のフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、基地局は異なるフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
【0027】
[0036]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各UEは固定式または移動可能であり得る。UE115は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
【0028】
[0037]ワイヤレス通信システム100に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク(UL)送信、および/またはダウンリンク(DL)キャリアを介した基地局105からUE115へのDL送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。場合によっては、通信リンク125を介してULおよびDL上で送信されているデータは、連続でないことがある。たとえば、UE115が送信または受信するためのデータを有しない期間があり得る。したがって、場合によっては、UEが電力を温存するためにDRXスリープ期間に入ることが適切であり得る。
【0029】
[0038]
図2に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のためのワイヤレス通信プロセス200の一例を示す。UE115−aが、UL送信のためにUE115−aにリソースを割り当てている基地局105−aから、UL許可205を受信し得る。UE115−aは、
図1において説明したUE115の一例であり得る。さらに、基地局105−aは、
図1において説明した基地局105の一例であり得る。UL許可205は、HARQプロセス数に関連し得る。UEは、基地局105−aにUL送信(Tx)210を送り得る。場合によっては、UE115−aは、送信するためのアプリケーションレイヤデータを有せず、UL Tx210は、MACレイヤパディング(たとえば、およびバッファステータス報告(BSR)など、MAC制御要素)を含み得る。UEは、UL Tx210が有用なデータを含まないと決定し得、この決定に基づいてDRXスリープ期間に入り得る、215。すなわち、UEは、PHICHサブフレーム中に基地局105−aからのAM(たとえば、送信の受信の不成功を示す否定ACKメッセージ(NACKM)220、または送信の受信の成功を示す肯定ACKメッセージ(ACKM))を待たないことがある。基地局105−aがACKMまたはNACKM220を送信した場合、UE115−aは、UE115−aがDRXスリープ状態にあり得るので、それを受信しないことがある。したがって、基地局105−aが、NACKM、またはUE115−aがUL ReTx225を送るべきであるという別の指示を送信した場合でも、UE115−aは、UL ReTx225を送らないことがある。
【0030】
[0039]別の例(図示せず)では、UE115−aは、アプリケーションレイヤデータまたは他の有用なデータを含むUL Tx210を送り、基地局105−aからACKMを受信し得る。この例では、UEは、ACKMを受信した後にDRXスリープ状態に入り得、UL ReTx225を送るために予約されたサブフレーム中にスリープ状態にあり得る。すなわち、基地局がACKMを送った場合、UE115−aは、UL ReTx225を送ることが不要であるので、UE115−aがDRXスリープ状態のままであり得ると推論し得る。
【0031】
[0040]ACKM期間とUL ReTx期間と(たとえば、またはUL ReTx期間だけ)を含む期間の間DRXスリープ状態のままであった後に、UE115−aは、DRXスリープ状態を出得る(たとえば、DRXオンサイクル230に入り得る)。これは、UE115−aが別のUL許可を受信すること、またはさもなければ、基地局105−aとの別のHARQプロセスに参加することを可能にし得る。
【0032】
[0041]
図3に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のためのDRXスケジュール300の一例を示す。DRXスケジュール300は同期UL HARQタイミングを用いたTDDシステムの一例を示しているが、他の例は、非同期UL HARQプロセスを用いた周波数分割複信(FDD)または別のシステムを含み得る。示されている17個の1ミリ秒サブフレーム305は、10msフレーム内のそれらのロケーションに基づいて0から9までの番号を付けられる。
【0033】
[0042]DRXスケジュール300は、UL許可サブフレーム305−a(#0)から始まるHARQプロセスを示している。DRXスケジュール300は、HARQプロセス要素間の4つのサブフレームの遅延に基づく。しかしながら、他の例では、遅延は、4以外の数であり得る。UL Txサブフレーム305−b(#4)は、UL許可サブフレーム305−aの4サブフレーム後であり得る。PHICH(たとえば、AM)サブフレーム305−c(#8)は、UL Txサブフレーム305−bの4サブフレーム後であり得る。PHICHは、ハイブリッド自動再送要求(ARQ)インジケータ(HI)を搬送する物理チャネルであり得る。HIは、基地局105によって受信されたUL Txのための、UE115へのACKM/NACKMフィードバックを含む。
【0034】
[0043]UL ReTxサブフレーム305−d(次のサブフレームの#2)は、PHICHサブフレーム305−cの4サブフレーム後であり得る。UL ReTxは、適応または非適応のいずれかであり得る。非適応再送信は、NACKMによってトリガされ得る。適応再送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)ダウンリンク制御情報(たとえば、DCI0)によってトリガされ得る。サブフレーム305−eは、新しいHARQプロセスのための機会であり得る。
【0035】
[0044]新しいHARQプロセスの始めに(たとえば、UL許可サブフレーム305−aにおいて)、UEは、DRXサイクルのためのアクティブ期間の持続時間を決定するために、オン持続時間タイマー310を開始し得る。UE115は、次いで、UE115がPDCCH(たとえば、UL許可)の受信の後にどのくらいの時間の間アクティブのままであるべきかを決定し得る、DRX非アクティビティタイマー315を開始し得る。このタイマーがオンであるとき、UE115は、オン持続時間タイマー310の満了後でもアクティブ状態のままであり得る。
【0036】
[0045]DRXスリープ期間320−aは、PHICHサブフレーム305−cとUL ReTx305−dとの間の3つのサブフレームのスリープサイクルの一例である。場合によっては、DRXスリープ期間320−aは、UEがPHICHサブフレーム305−cにおいて適応または非適応ReTx指示(たとえば、DCI0またはNACKM)を受信した場合、使用され得る。ReTx指示が受信されない場合、UE115がUL ReTxのためのスリープサイクルを終了することは不要であり得る。したがって、DRXスリープ期間320−bは、たとえば、UE115がUL ReTxサブフレーム305−d中にDRXスリープ状態のままである7つのサブフレームのDRXスリープ期間である。
【0037】
[0046]追加または代替として、場合によっては、HARQプロセスが、アプリケーションデータを含まないUL Txに関係するので、UE115がPHICHサブフレーム305−cを復号することは不要である。たとえば、UL Txは、MACレイヤパディングおよび制御シグナリング(たとえば、MACレイヤパディングおよび制御シグナリングのみ)を含むUL Txサブフレーム305−b中に送られ得る。すなわち、UL Txは、UE115が送るためのデータを有しないことを示す基地局105へのメッセージであり得る。したがって、DRXスリープ期間320−cは、11個のサブフレームの、たとえば、PHICHサブフレーム305−cとUL ReTxサブフレーム305−dの両方中にオフサイクルのままであることに基づくDRXスリープ期間を示している。場合によっては、DRXスリープ期間は、3つ、7つ、または11個のサブフレーム以外の間であり得る。
【0038】
[0047]
図4に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のためのUE115−bのブロック
図400を示す。UE115−bは、
図1〜
図3を参照しながら説明したUE115の1つまたは複数の態様の一例であり得る。UE115−bは、受信機405、DRXモジュール410、および/または送信機415を含み得る。UE115−bはプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は互いに通信していることがある。
【0039】
[0048]UE115−aの構成要素は、適用可能な機能の一部または全部をハードウェアで実行するように適応された少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて、個々にまたはまとめて実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、少なくとも1つのIC上で実行され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または別のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的または部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリに組み込まれた命令を用いて実装され得る。
【0040】
[0049]受信機405は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネルなど)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、および/またはパケットなどの情報を受信し得る。たとえば、受信機405は、基地局105からUL許可とPHICH情報とを受信し得る。情報は、DRXモジュール410に、およびUE115−bの他の構成要素に受け渡され得る。
【0041】
[0050]DRXモジュール410は、HARQプロセスに関連する1つまたは複数のメッセージのコンテンツに基づいて、HARQプロセスのためのUL再送信が不要であると決定するように構成され得る。たとえば、UL Txは、MACレイヤパディングなど、非アプリケーションデータを含み得る。別の例として、PHICHメッセージは、UL ReTxが不要であることを示し得る。DRXモジュール410は、決定に少なくとも部分的に基づいて、DRXスリープ期間を識別するように構成され得る。DRXモジュール410は、UE115−bに、DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入らせるように構成され得る。態様では、UL Txは、ULトラフィックデータを含み得る。
【0042】
[0051]送信機415は、UE115−bの他の構成要素から受信された1つまたは複数の信号を送信し得る。たとえば、送信機415は、基地局105にUL TxまたはUL ReTxを送信し得る。いくつかの実施形態では、送信機415は、トランシーバモジュールにおいて受信機405とコロケートされ得る。送信機415は単一のアンテナを含み得るか、またはそれは複数のアンテナを含み得る。
【0043】
[0052]
図5に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のためのUE115−cのブロック
図500を示す。UE115−cは、
図1〜
図4を参照しながら説明したUE115の1つまたは複数の態様の一例であり得る。UE115−cは、受信機405−a、DRXモジュール410−a、および/または送信機415−aを含み得る。UE115−cはプロセッサをも含み得る。これらの構成要素の各々は互いに通信していることがある。DRXモジュール410−aは、メッセージコンテンツモジュール505、スリープ期間決定モジュール510、および/またはDRXスリープ状態モジュール515を含み得る。
【0044】
[0053]UE115−cの構成要素は、適用可能な機能の一部または全部をハードウェアで実行するように適応された少なくとも1つのASICを用いて、個々にまたはまとめて実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、少なくとも1つのIC上で実行され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、または別のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的または部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリに組み込まれた命令を用いて実装され得る。
【0045】
[0054]受信機405−aは、DRXモジュール410−aに、およびUE115−cの他の構成要素に受け渡され得る情報を受信し得る。DRXモジュール410−aは、
図4を参照しながら上記で説明した動作を実行するように構成され得る。送信機415−aは、UE115−cの他の構成要素から受信された1つまたは複数の信号を送信し得る。
【0046】
[0055]メッセージコンテンツモジュール505は、HARQプロセスに関連する1つまたは複数のメッセージのコンテンツに基づいて、HARQプロセスのためのUL再送信が不要であると決定するように構成され得る。たとえば、決定は、非アプリケーションデータを含むUL Txに基づき得る。別の例として、決定は、UL ReTxが不要であることを示すPHICHメッセージに基づき得る。
【0047】
[0056]スリープ期間決定モジュール510は、決定に少なくとも部分的に基づいて、DRXスリープ期間を識別するように構成され得る。いくつかの例では、DRXスリープ期間は、HARQプロセスのためのUL再送信サブフレームを含む。他の例では、DRXスリープ期間は、HARQプロセスに関連するDL AMサブフレーム(たとえば、PHICHサブフレームメッセージ)を含む。
【0048】
[0057]DRXスリープ状態モジュール515は、DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入るように構成され得る。たとえば、たとえば4msの同期遅延を用いたTDDシステムでは、UE115−cは、たとえば、
図3を参照しながら上記で説明したように、7つまたは11個のサブフレームの期間の間DRXスリープ状態に入り得る。
【0049】
[0058]
図6に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のためのDRXモジュール410−bのブロック
図600を示す。DRXモジュール410−bは、
図4〜
図5を参照しながら説明したDRXモジュール410の1つまたは複数の態様の一例であり得る。DRXモジュール410−bは、メッセージコンテンツモジュール505−aと、スリープ期間決定モジュール510−aと、DRXスリープ状態モジュール515−aとを含み得る。これらのモジュールの各々は、
図5を参照しながら上記で説明した機能を実行し得る。メッセージコンテンツモジュール505−aは、同じく、UL送信コンテンツモジュール605と、AMコンテンツモジュール610と、DRXアクティブ状態モジュール615とを含み得る。DRXモジュール410−bは、DRXアクティブ状態モジュール615をも含み得る。
【0050】
[0059]DRXモジュール410−bの構成要素は、適用可能な機能の一部または全部をハードウェアで実行するように適応された少なくとも1つのASICを用いて、個々にまたはまとめて実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、少なくとも1つのIC上で実行され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、または別のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的または部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリに組み込まれた命令を用いて実装され得る。
【0051】
[0060]UL送信コンテンツモジュール605は、UL送信のコンテンツを決定するように構成され得る。たとえば、コンテンツは、MACパディングまたはBSRなど、MACレイヤデータを含み得る。その結果、DRXスリープ期間は、1つまたは複数のPHICHサブフレームを含み得る。いくつかの例では、HARQプロセスのためのUL再送信が不要であり得ると決定することは、MACレイヤデータがパディングデータ(たとえば、パディングデータのみ)を含む、または、それが非アプリケーションデータを含むと決定することを備える。
【0052】
[0061]AMコンテンツモジュール610は、PHICHメッセージ(たとえば、AM)のコンテンツを決定するように構成され得る。AMコンテンツモジュール610は、AMが、HARQプロセスに関連する適応または非適応再送信の指示なしに送信された(たとえば、適応再送信指示なしのACKM)と決定することを含む、UL再送信が不要であると決定することを行うように構成され得る。
【0053】
[0062]DRXアクティブ状態モジュール615は、UE115に、DRXスリープ期間の後にDRXアクティブ状態に入らせるように構成され得る。たとえば、UEは、UL送信のためのUL許可を受信することなどの新しいHARQプロセスに参加するために、DRXアクティブ(たとえば、またはオン)状態に入り得る。
【0054】
[0063]
図7に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のためのシステム700の図を示す。システム700は、
図1〜
図6を参照すると、UE115の一例であり得る、UE115−dを含み得る。UE115−dは、
図4〜
図6を参照すると、DRXモジュールの一例であり得る、DRXモジュール710を含み得る。UE115−dは、FDD同期スケジューリングモジュール725をも含み得る。UE115−dは、通信を送信するための構成要素と通信を受信するための構成要素とを含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素をも含み得る。たとえば、UE115−dは、基地局105−bと、または別のUE115−eと通信し得る。
【0055】
[0064]FDD同期スケジューリングモジュール725は、HARQプロセスが、たとえば、4つのサブフレーム(またはms)の遅延を用いたFDD同期HARQプロセスであり得るように構成され得る。場合によっては、DRXスリープ期間は、
図3を参照しながら説明したように、HARQプロセス遅延に少なくとも部分的に基づき得る。
【0056】
[0065]UE115−dは、プロセッサモジュール705と、(たとえば、ソフトウェア(SW)720を含む)メモリ715と、トランシーバモジュール735と、1つまたは複数のアンテナ740とをも含み得、それらは、それぞれ(たとえば、1つまたは複数のバス745を介して)互いに直接的または間接的に通信し得る。トランシーバモジュール735は、上記で説明したように、(1つまたは複数の)アンテナ740、および/あるいは1つまたは複数のワイヤードもしくはワイヤレスリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信するように構成され得る。たとえば、トランシーバモジュール735は、基地局105と双方向に通信するように構成され得る。トランシーバモジュール735は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために(1つまたは複数の)アンテナ740に与え、(1つまたは複数の)アンテナ740から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。UE115−dは単一のアンテナ740を含み得るが、UE115−dはまた、複数のワイヤレス送信を同時に送信および/または受信することが可能な複数のアンテナ740を有し得る。トランシーバモジュール735はまた、1つまたは複数の基地局105と同時に通信することが可能であり得る。
【0057】
[0066]メモリ715は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ715は、実行されるとプロセッサモジュール705に本明細書で説明する様々な機能(たとえば、呼処理、データベース管理、キャリアモードインジケータの処理、チャネル状態情報(CSI)を報告することなど)を実施させるように構成された命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード720を記憶し得る。代替的に、ソフトウェア/ファームウェアコード720は、プロセッサモジュール705によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)コンピュータに本明細書で説明する機能を実行させるように構成され得る。プロセッサモジュール705は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなど)を含み得る。プロセッサモジュール705はRAMおよびROMを含み得る。メモリ715は、実行されるとプロセッサモジュール705に本明細書で説明する様々な機能(たとえば、呼処理、データベース管理、キャリアモードインジケータの処理、CSIを報告することなど)を実施させるように構成された命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード720を記憶し得る。代替的に、ソフトウェア/ファームウェアコード720は、プロセッサモジュール705によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)コンピュータに本明細書で説明する機能を実行させるように構成され得る。プロセッサモジュール705は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、CPU、マイクロコントローラ、ASICなど)を含み得る。
【0058】
[0067]
図8に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のための方法を示すフローチャート800を示す。フローチャート800の機能は、
図1〜
図7を参照しながら説明したように、UE115またはそれの構成要素によって実装され得る。いくつかの例では、フローチャート800のブロックは、
図4〜
図7を参照すると、DRXモジュールによって実行され得る。
【0059】
[0068]ブロック805において、UE115は、HARQプロセスに関連する1つまたは複数のメッセージのコンテンツに基づいて、HARQプロセスのためのUL再送信が不要であると決定し得る。いくつかの例では、ブロック805の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、メッセージコンテンツモジュール505によって実行され得る。
【0060】
[0069]ブロック810において、UE115は、決定に少なくとも部分的に基づいてDRXスリープ期間を決定または識別し得る。いくつかの例では、ブロック810の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、スリープ期間決定モジュール510によって実行され得る。
【0061】
[0070]ブロック815において、UE115は、DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入り得る。いくつかの例では、ブロック815の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、DRXスリープ状態モジュール515によって実行され得る。
【0062】
[0071]フローチャート800の方法は一実装形態にすぎないこと、ならびに本方法の動作、およびステップは、他の実装形態が可能であるように、並べ替えられるかまたは場合によっては変更され得ることに留意されたい。
【0063】
[0072]
図9に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のための方法を示すフローチャート900を示す。フローチャート900の機能は、
図1〜
図7を参照しながら説明したように、UE115またはそれの構成要素によって実装され得る。いくつかの例では、フローチャート900のブロックは、
図4〜
図7を参照すると、DRXモジュールによって実行され得る。フローチャート900で説明する方法は、
図8のフローチャート800の態様を組み込み得る。
【0064】
[0073]ブロック905において、UE115は、AM(たとえば、適応再送信指示なしのACKM)を受信したことに基づいて、HARQプロセスのためのUL ReTxが不要であると決定し得る。いくつかの例では、ブロック905の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、メッセージコンテンツモジュール505によって、および/または
図6を参照すると、AMコンテンツモジュール610によって実行され得る。
【0065】
[0074]ブロック910において、UE115は、決定に少なくとも部分的に基づいてDRXスリープ期間を決定または識別し得る。DRXスリープ期間は、
図3を参照しながら説明したように、UL ReTxサブフレームを含み得る。いくつかの例では、ブロック910の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、スリープ期間決定モジュール510によって実行され得る。
【0066】
[0075]ブロック915において、UE115は、DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入り得る。いくつかの例では、ブロック915の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、DRXスリープ状態モジュール515によって実行され得る。
【0067】
[0076]フローチャート900の方法は一実装形態にすぎないこと、ならびに本方法の動作、およびステップは、他の実装形態が可能であるように、並べ替えられるかまたは場合によっては変更され得ることに留意されたい。
【0068】
[0077]
図10に、様々な実施形態による、拡張PHICH復号のための方法を示すフローチャート1000を示す。フローチャート1000の機能は、
図1〜
図7を参照しながら説明したように、UE115またはそれの構成要素によって実装され得る。いくつかの例では、フローチャート1000のブロックは、
図4〜
図7を参照すると、DRXモジュールによって実行され得る。フローチャート1000で説明する方法は、
図8のフローチャート800の態様を組み込み得る。
【0069】
[0078]ブロック1005において、UE115は、たとえば、MACレイヤパディングデータを含む、UL Txのコンテンツに基づいて、AMを受信すること(たとえば、PHICHサブフレームを復号すること)、およびHARQプロセスのためのUL ReTxを送信することが不要であると決定し得る。いくつかの例では、ブロック1005の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、メッセージコンテンツモジュール505によって、または
図6を参照すると、UL送信コンテンツモジュール605によって実行され得る。
【0070】
[0079]ブロック1010において、UE115は、決定に少なくとも部分的に基づいてDRXスリープ期間を識別し得る。DRXスリープ期間は、PHICH(たとえば、AM)サブフレームと、UL ReTxサブフレームとを含み得る。いくつかの例では、ブロック1010の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、スリープ期間決定モジュール510によって実行され得る。
【0071】
[0080]ブロック1015において、UE115は、DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入り得る。いくつかの例では、ブロック1015の機能は、
図5を参照しながら上記で説明したように、DRXスリープ状態モジュール515によって実行され得る。
【0072】
[0081]フローチャート1000の方法は一実装形態にすぎないこと、ならびに本方法の動作、およびステップは、他の実装形態が可能であるように、並べ替えられるかまたは場合によっては変更され得ることに留意されたい。
【0073】
[0082]添付の図面に関して上記に記載した詳細な説明は、例示的な実施形態について説明しており、実装され得るまたは特許請求の範囲内に入る実施形態のみを表すものではない。この説明にわたって使用される「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の実施形態よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明した技法の理解を与えるために、具体的な詳細を含む。ただし、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。いくつかの事例では、説明した実施形態の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスはブロック図の形式で示されている。
【0074】
[0083]情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0075】
[0084]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
【0076】
[0085]本明細書で説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明した機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、異なる物理ロケーションにおいて機能の部分が実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」あるいは「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)中で使用される「または」は、たとえば、[A、B、またはCのうちの少なくとも1つ]の列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような選言的列挙を示す。
【0077】
[0086]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0078】
[0087]本開示についての以上の説明は、当業者が本開示を作成または使用することができるように与えたものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」または「例示的」という用語は、一例または一事例を示すものであり、言及した例についての選好を暗示せず、または必要としない。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるべきでなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0079】
[0088]本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語はしばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。IS−2000リリース0およびAは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、一般に、CDMA2000 1xEV−DO、高速パケットデータ(HRPD:High Rate Packet Data)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)の新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−Aおよびモバイル通信用グローバルシステム(GSM)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明した技法は、上記のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用され得る。ただし、上記の説明では、例としてLTEシステムについて説明し、上記の説明の大部分においてLTE用語が使用されるが、本技法はLTE適用例以外に適用可能である。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信の方法であって、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに関連する1つまたは複数のメッセージのコンテンツに基づいて、前記HARQプロセスのためのアップリンク(UL)再送信が不要であると決定することと、
前記決定に少なくとも部分的に基づいて間欠受信(DRX)スリープ期間を識別することと、
前記DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入ることと
を備える、方法。
[C2]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスのためのUL再送信サブフレームを含む、C1に記載の方法。
[C3]
前記1つまたは複数のメッセージがUL送信を含み、前記コンテンツが媒体アクセス制御(MAC)レイヤデータを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスのための物理HARQインジケータチャネル(PHICH)サブフレームを含む、C3に記載の方法。
[C5]
HARQプロセスのためのUL再送信が不要であると決定することは、
前記MACレイヤデータがMACレイヤパディングデータを含むと決定すること
を備える、C3に記載の方法。
[C6]
前記コンテンツが非アプリケーションデータを含む、C3に記載の方法。
[C7]
前記1つまたは複数のメッセージが、前記HARQプロセスに関連する確認応答メッセージ(AM)を含む、C1に記載の方法。
[C8]
前記AMが、前記HARQプロセスに関連する適応再送信の指示なしに送信されたと決定すること
をさらに備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスに関連する確認応答メッセージ(AM)と新しいHARQプロセスとの間のサブフレームを備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスに関連するアップリンク送信と新しいHARQプロセスとの間のサブフレームを備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記DRXスリープ期間の後にDRXアクティブ状態に入ること
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C12]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスに関連するダウンリンク(DL)AMサブフレームを含む、C1に記載の方法。
[C13]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに関連する1つまたは複数のメッセージのコンテンツに基づいて、前記HARQプロセスのためのアップリンク(UL)再送信が不要であると決定するための手段と、
前記決定に少なくとも部分的に基づいて間欠受信(DRX)スリープ期間を識別するための手段と、
前記DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入るための手段と
を備える、装置。
[C14]
プロセッサと、前記プロセッサと電子通信しているメモリと、前記メモリに記憶された命令とを備える、ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、前記命令は、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに関連する1つまたは複数のメッセージのコンテンツに基づいて、前記HARQプロセスのためのアップリンク(UL)再送信が不要であると決定することと、
前記決定に少なくとも部分的に基づいて間欠受信(DRX)スリープ期間を識別することと、
前記DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入ることと
を行うために前記プロセッサによって実行可能である、装置。
[C15]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスのためのUL再送信サブフレームを含む、C14に記載の装置。
[C16]
前記1つまたは複数のメッセージがUL送信を含み、前記コンテンツが媒体アクセス制御(MAC)レイヤデータを備える、C14に記載の装置。
[C17]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスのための物理HARQインジケータチャネル(PHICH)サブフレームを含む、C16に記載の装置。
[C18]
HARQプロセスのためのUL再送信が不要であると決定することは、
前記MACレイヤデータがMACレイヤパディングデータを含むと決定すること
を備える、C16に記載の装置。
[C19]
前記コンテンツが非アプリケーションデータを含む、C16に記載の装置。
[C20]
前記1つまたは複数のメッセージが、前記HARQプロセスに関連する確認応答メッセージ(AM)を含む、C14に記載の装置。
[C21]
前記命令は、
前記AMが、前記HARQプロセスに関連する適応再送信の指示なしに送信されたと決定すること
を行うために前記プロセッサによってさらに実行可能である、C20に記載の装置。
[C22]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスに関連する確認応答メッセージ(AM)と新しいHARQプロセスとの間のサブフレームを備える、C14に記載の装置。
[C23]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスに関連するアップリンク送信と新しいHARQプロセスとの間のサブフレームを備える、C14に記載の装置。
[C24]
前記命令が、
前記DRXスリープ期間の後にDRXアクティブ状態に入ること
を行うために前記プロセッサによってさらに実行可能である、C14に記載の装置。
[C25]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスに関連するダウンリンク(DL)AMサブフレームを含む、C14に記載の装置。
[C26]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに関連する1つまたは複数のメッセージのコンテンツに基づいて、前記HARQプロセスのためのアップリンク(UL)再送信が不要であると決定することと、
前記決定に少なくとも部分的に基づいて間欠受信(DRX)スリープ期間を識別することと、
前記DRXスリープ期間の間DRXスリープ状態に入ることと
を行うためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C27]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスのためのUL再送信サブフレームを含む、C26に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C28]
前記1つまたは複数のメッセージがUL送信を含み、前記コンテンツが媒体アクセス制御(MAC)レイヤデータを備える、C26に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C29]
前記DRXスリープ期間が、前記HARQプロセスのための物理HARQインジケータチャネル(PHICH)サブフレームを含む、C28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C30]
HARQプロセスのためのUL再送信が不要であると決定することは、
前記MACレイヤデータがMACレイヤパディングデータを含むと決定すること
を備える、C28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。