特許第6542461号(P6542461)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6542461
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】吊り下げ具
(51)【国際特許分類】
   D06F 55/00 20060101AFI20190628BHJP
   D06F 57/00 20060101ALI20190628BHJP
   A47G 29/00 20060101ALI20190628BHJP
   F16B 45/00 20060101ALI20190628BHJP
   F16B 2/22 20060101ALI20190628BHJP
【FI】
   D06F55/00 G
   D06F57/00 390
   A47G29/00 B
   F16B45/00 F
   F16B2/22 D
【請求項の数】6
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2018-240401(P2018-240401)
(22)【出願日】2018年12月23日
【審査請求日】2019年1月4日
(31)【優先権主張番号】特願2018-91022(P2018-91022)
(32)【優先日】2018年5月10日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成30年10月3日橋本拓也のウェブサイトにおいて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518050676
【氏名又は名称】橋本 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】橋本拓也
【審査官】 吉田 昌弘
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭50−002618(JP,U)
【文献】 特開2004−141289(JP,A)
【文献】 実開昭55−095694(JP,U)
【文献】 実開昭55−083092(JP,U)
【文献】 実開昭62−055998(JP,U)
【文献】 特開2004−188151(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 55/00
A47G 29/00
D06F 57/00
F16B 2/22
F16B 45/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を吊り下げるために用いられる吊り下げ具であって、
第1の吊り下げ部を有し、前記第1の吊り下げ部は、変形可能とするとともに、内側に第1の穴部を有する環状体とし、外側から前記内側の第1の穴部にかけて所定に分離する第1の分離部を有し、
更に、第2の吊り下げ部を有し、前記第2の吊り下げ部は、変形可能とするとともに、内側に第2の穴部を有するフック状体とし、前記第1の吊り下げ部から下方側に連続して設けられ、前記第2の吊り下げ部の終端側は、前記第1の吊り下げ部と所定に分離する第2の分離部とし、
前記第1の吊り下げ部は、上方側に立ち上がる立ち上がり部と、前記立ち上がり部の終端側から連続し上方側に突出する突出部と、前記突出部の終端側から連続し下方側に立ち下がる立ち下がり部と、前記立ち下がり部の終端側から連続し内側にかつ前記立ち上がり部の始端側に向かって斜め下方側に延びるとともに、終端側が自由端となる第1の下方傾斜部と、前記第1の下方傾斜部の更に下方側において前記第1の下方傾斜部と並行するように延びて始端側が前記立ち上がり部の始端側と接続しかつ終端側が前記第1の下方傾斜部の始端側に向かって延びて自由端となる第2の下方傾斜部と、を有し、前記第1の下方傾斜部と前記第2の下方傾斜部は、前記第1の分離部を形成する複数の部材とすることを特徴とする吊り下げ具。
【請求項2】
前記立ち上がり部、前記突出部、前記立ち下がり部、および前記第1の下方傾斜部に囲まれた内側を前記第1の穴部とし、前記第1の穴部は、長孔状とすることを特徴とする請求項1に記載の吊り下げ具。
【請求項3】
前記第2の吊り下げ部は、フック状に形成されるとともに、始端側を前記第1の吊り下げ部の立ち上がり部の始端側と連続し下方側に立ち下がるように延びる立ち下がり部と、前記立ち下がり部の終端側から連続し吊り下げ具の外側に向かって斜め下方側に直線状に延びる下方傾斜部と、前記下方傾斜部の終端側から連続し下方側に突出するように形成される突出部と、前記突出部の終端側から連続し上方側にかつ前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側に向かって立ち上がる立ち上がり部と、を有し、前記立ち上がり部の終端側は、自由端となり、前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側と所定に分離する前記第2の分離部とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吊り下げ具。
【請求項4】
前記立ち下がり部、前記下方傾斜部、前記突出部、および前記立ち上がり部に囲まれた内側の第2の穴部を長孔状とすることを特徴とする請求項3に記載の吊り下げ具。
【請求項5】
前記第2の吊り下げ部は、フック状に形成されるとともに、始端側を前記第1の吊り下げ部の立ち上がり部の始端側と連続し下方側に立ち下がるように延びる立ち下がり部と、前記立ち下がり部の終端側から連続し下方側に突出するように形成される突出部と、前記突出部の終端側から連続し上方側にかつ前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側に向かって立ち上がる立ち上がり部と、を有し、前記立ち上がり部の終端側は、自由端となり、前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側と所定に分離する前記第2の分離部とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吊り下げ具。
【請求項6】
前記立ち下がり部、前記突出部、および前記立ち上がり部に囲まれた内側の第2の穴部を長孔状とすることを特徴とする請求項5に記載の吊り下げ具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り下げ具に関し、特に物品を吊り下げるために用いられる吊り下げ具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から物品を吊り下げる吊り下げ具が広く一般に用いられている。例えば、特許文献1には、洗濯バサミ(物品)を金具でできたフック形状の吊り下げ具により吊り下げる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3151404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した吊り下げ具においては、金具でできているため硬質であり変形させ難い。
このため、フック形状のC状として先端側の離間量を大きく設定し、保持体(カーテンレール)に引っ掛け易くすることとしている。
【0005】
しかしながら、先端側の離間量が大きいと吊り下げ具が保持体から外れ易くなる等の不具合が生じることとなる。
【0006】
一方で、フック形状の離間量を小さく設定すると保持体から外れ難くなるものの、保持体に引っ掛け難くなってしまう等ジレンマに陥ることとなる。このため、変形可能な吊り下げ具の提供が強く望まれている。
【0007】
本願発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、変形させることができる吊り下げ具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、吊り下げ具に係る発明は、物品を吊り下げるために用いられる吊り下げ具であって、変形可能とすることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、変形可能とすることとしたので、変形させることができる吊り下げ具を提供することができる。
【0010】
前記変形は、弾性変形とすることとすれば、変形させた場合にあっても元の形状に戻すことができる。
【0011】
所定に分離する分離部を有することとすることができる。
【0012】
上記目的を達成するために、吊り下げ具に係る発明は、物品を吊り下げるために用いられる吊り下げ具であって、吊り下げ部を有するとともに、前記吊り下げ部は、変形可能とするとともに、内側に穴部を有する環状体とし、更に、外側から前記内側の穴部にかけて所定に分離する分離部を有することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、吊り下げ部を有するとともに、前記吊り下げ部は、変形可能とするとともに、内側に穴部を有する環状体とし、更に、外側から前記内側の穴部にかけて所定に分離する分離部を有することとしたので、変形させることができるとともに、分離部を介して外側から吊り下げ部の穴部に所定に案内することができる吊り下げ具を提供することができる。
【0014】
前記分離部は、曲部を有することとすることができる。
【0015】
前記吊り下げ具を第1の吊り下げ具とするとともに、前記穴部を第1の穴部とし、かつ、前記分離部を第1の分離部とし、更に、第2の吊り下げ部を有し、前記第2の吊り下げ部は、変形可能とするとともに、内側に第2の穴部を有するフック状体とし、前記第1の吊り下げ部から下方側に連続して設けられ、前記第2の吊り下げ部の終端側は、前記第1の吊り下げ部と所定に分離する第2の分離部とすることとすれば、第2の分離部を介して第2の吊り下げ部の内側に所定に案内することができる。
【0016】
前記第1の分離部の長さ寸法は、前記第2の分離部の長さ寸法よりも長くすることとすれば、第1の分離部から外れる際の負荷を相対的に大きく設定することができる。
【0017】
前記第1の吊り下げ部は、環状に形成されるとともに、上方側に立ち上がる立ち上がり部と、前記立ち上がり部の終端側から連続し上方側に突出する突出部と、前記突出部の終端側から連続し下方側に立ち下がる立ち下がり部と、前記立ち下がり部の終端側から連続し内側にかつ前記立ち上がり部の始端側に向かって斜め下方側に延びるとともに、終端側が自由端となる第1の下方傾斜部と、前記第1の下方傾斜部の更に下方側において前記第1の下方傾斜部と並行するように延びて始端側が前記立ち上がり部の始端側と接続しかつ終端側が前記第1の下方傾斜部の始端側に向かって延びて自由端となる第2の下方傾斜部と、を有し、前記第1の下方傾斜部と前記第2の下方傾斜部は、前記第1の分離部を形成する複数の部材とすることとすることができる。
【0018】
前記立ち上がり部、前記突出部、前記立ち下がり部、および前記第1の下方傾斜部に囲まれた内側を前記第1の穴部とし、前記第1の穴部は、長孔状とすることができる。
【0019】
前記第2の吊り下げ部は、フック状に形成されるとともに、始端側を前記第1の吊り下げ部の立ち上がり部の始端側と連続し下方側に立ち下がるように延びる立ち下がり部と、前記立ち下がり部の終端側から連続し内側に向かって斜め下方側に延びる下方傾斜部と、前記下方傾斜部の終端側から連続し下方側に突出するように形成される突出部と、前記突出部の終端側から連続し上方側にかつ前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側に向かって立ち上がる立ち上がり部と、を有し、前記立ち上がり部の終端側は、自由端となり、前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側と所定に分離する前記第2の分離部とすることとすることができる。
前記立ち下がり部、前記下方傾斜部、前記突出部、および前記立ち上がり部に囲まれた内側の第2の穴部を長孔状とすることができる。
【0020】
前記第2の吊り下げ部は、フック状に形成されるとともに、始端側を前記第1の吊り下げ部の立ち上がり部の始端側と連続し下方側に立ち下がるように延びる立ち下がり部と、前記立ち下がり部の終端側から連続し下方側に突出するように形成される突出部と、前記突出部の終端側から連続し上方側に立ち上がる立ち上がり部と、を有し、前記立ち上がり部の終端側は、前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側と近接する位置まで延びて自由端となり、前記第1の吊り下げ部の第2の下方傾斜部の終端側と所定に分離する前記第2の分離部とすることとすることができる。
【0021】
前記立ち下がり部、前記突出部、および前記立ち上がり部に囲まれた内側の第2の穴部を長孔状とすることができる。
【0022】
前記変形は、弾性変形とすることとすれば、変形させた場合にあっても元の形状に戻すことができる。
【0023】
前記物品を洗濯バサミとし、吊り下げ具は、前記洗濯バサミの吊り下げに用いることとすることができる。
【0024】
前記洗濯バサミは、環状部と、洗濯物を挟む挟み部と、を有し、前記環状部は、上下方向の中間部が縊れる縊れ部とするとともに、前記縊れ部を介して上下方向に形成される上部環状部と下部環状部とを有し、前記上部環状部の内側に形成される上部穴部と前記下部環状部の内側に形成される下部穴部が上下方向に連通し、前記下部環状部は、開閉可能に形成され、前記洗濯物を挟む挟み部を有することとすることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、変形させることができる吊り下げ具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態に係る洗濯バサミの構成を示す斜視図である。
図2】同洗濯バサミの正面図である。
図3】同洗濯バサミの挟み部を拡大して示す正面拡大図である。
図4】同洗濯バサミの側面図である。
図5】同洗濯バサミの図2におけるA−A断面図である。
図6】同洗濯バサミの開閉動作を説明するための図で、(a)は、下部環状部の下部穴部に指を挿入した状態を示す正面図、(b)は、挟み部を開放した状態を示す正面図、(c)は、挟み部に洗濯物を挟んだ状態を示す正面図である。
図7】2個の洗濯バサミで洗濯物を挟んだ状態を示す側面図である。
図8】本発明の変形例に係る洗濯バサミの構成を示す図で、(a)は、正面図、(b)は、挟み部を拡大して示す拡大正面図である。
図9】本発明の別の変形例に係る洗濯バサミの構成を示す側面図である。
図10】本発明の更に別の変形例に係る洗濯バサミの構成を示す斜視図である。
図11】本発明の更に別の変形例に係る洗濯バサミの構成を示す正面図である。
図12】本発明のまた更に別の変形例に係る洗濯バサミの構成を示す正面図である。
図13】同洗濯バサミを吊り下げるために用いられる吊り下げ具を示す図で、(a)は、正面図、(b)は、平面図、(c)は、側面図である。
図14】同吊り下げ具を用いて洗濯バサミを吊り下げた状態を示す側面図である。
図15】他の吊り下げ具を用いて洗濯バサミを吊り下げた状態を示す側面図である。
図16】同洗濯バサミを吊り下げるために用いられる吊り下げ具の別の例を示す図で、(a)は、側面図、(b)は、平面図、(c)は、底面図、(d)は、正面図、(e)は、背面図である。
図17】同吊り下げ具を用いて洗濯バサミを吊り下げた状態を示す側面図である。
図18】同吊り下げ具を変形させた状態を示す図で、(a)は、変形前の状態を示す正面図、(b)は、変形後の状態を示す正面図である。
図19】同吊り下げ具の更に別の例を示す図で、(a)は、側面図、(b)は、平面図、(c)は、底面図、(d)は、正面図、(e)は、背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[洗濯バサミの構成]
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る洗濯バサミ1の構成を示す斜視図、図2は、同洗濯バサミ1の正面図、図3は、同洗濯バサミ1の挟み部50の拡大正面図、図4は、同洗濯バサミ1の側面図、図5は、同洗濯バサミ1の図2におけるA−A断面図である。なお、以下の説明においては、洗濯バサミ1を洗濯紐や洗濯ハンガー等に吊り下げた状態を基準として上下方向、前後方向、左右方向を定義するととともに、各方向を図2および図4に示すものとする。
【0028】
これらの図を参照して本発明の洗濯バサミ1の概要を説明すると、洗濯バサミ1は、左右対称に形成されており、環状部10と、洗濯物200を挟む挟み部50と、を有している。洗濯バサミ1は、挟み部50に洗濯物200を挟み込んで下方に吊り下げ干すことができる。
【0029】
環状部10は、輪郭形状が瓢箪型に形成されており、板状体を湾曲させて形成されている。環状部10は、上部環状部20と、下部環状部30と、縊れ部40と、を有している。
【0030】
すなわち、環状部10は、上下方向の中間部が縊れる縊れ部40としており、縊れ部40を介して上下方向に連続して上部環状部20と下部環状部30が形成されている(上部環状部20の下端と下部環状部30の上端が連続している)。上部環状部20および下部環状部30は、円弧状に湾曲して形成されている。
【0031】
上部環状部20の内側には、前後方向に貫通するように上部穴部21が形成されており、下部環状部30の内側には、同じく前後方向に貫通するように下部穴部31が形成されている。上部穴部21と下部穴部31は、上下方向に相互に連通して連続しており、上部穴部21と下部穴部31の連続した形状も、瓢箪型に形成されている。下部環状部30の下部穴部31は、後述するように、洗濯バサミ1を開放する際に、指を挿入する挿入部として機能する。下部穴部31は、上部穴部21よりも穴径が大きく設定されている。
【0032】
下部環状部30の下端は、分離して、挟み部50となっており、開閉可能に形成されている。すなわち、下部環状部30の下端が分離して形成されることにより、上部環状部20および下部環状部30は、更に左片部22,32側と右片部23,33側に分離するように形成されている。挟み部50は、下部環状部30の分離した下端すなわち下部環状部30の左片部32と右片部33の下端に設定されており、開閉の動作は、上部環状部20の上端20´(上端頂部)を支点として行われる。
【0033】
すなわち、洗濯バサミ1の開閉動作および洗濯物200の挟み動作は、図6に示すように、まず下部環状部30の下部穴部31に例えば親指と人差し指を挿入し(図6(a))、次いで、親指と人差し指の間隔を広げて左片部22,23と右片部23,33の間隔を広げ挟み部50を開放しつつ洗濯物200を開放した挟み部50に挿入し(図6(b))、続いて、指を下部穴部31から抜いて挟み部50を閉塞し洗濯物200を挟むことにより行う(図6(c))。なお、洗濯バサミ1の開閉動作は、縊れ部40に指を挿入して行うこととしてもよい。
【0034】
ここで、下部環状部30は、上部環状部20よりも上下方向の長さを長く設定されている。より詳しくは、数1に示す下部環状部30の上下方向の長さLL(縊れ部40から下部環状部30の下端までの長さ)の上部環状部20の上下方向の長さLU(縊れ部40から上部環状部20の上端20´までの長さ)に対する比Aは、1.5乃至2.5に設定されている(本実施形態にあっては、例えばAは2.1に設定される)。
[数1]A=LL/LU
【0035】
このように、下部環状部30の上下方向の長さLLを、上部環状部20の上下方向の長さLUよりも長く設定することにより、開閉動作における縊れ部40から力点(下部穴部31に挿入される指の位置)までの長さを長く設定することができ、下部環状部30の下部穴部31に指を挿入して行う開閉動作を容易に行うことができる。
【0036】
また、下部環状部30の上部環状部20に対する上下方向の長さの比Aを、1.5乃至2.5とすることにより、開閉動作を更に容易に行うことができる。なお、図からも明らかなように、下部環状部30の中央部の幅寸法(左右方向の長さ)は、上部環状部20の幅寸法(左右方向の長さ)よりも大きく設定されている。
【0037】
更に、上部環状部20および下部環状部30は、曲率半径が相互に異なることとしている。より詳しくは、下部環状部30の曲率半径RLは、上部環状部20の曲率半径RUよりも相対的に大きく設定されており、数2に示す下部環状部30の曲率半径RLの上部環状部20の曲率半径RUに対する比Bは、2.0乃至4.0に設定されている(本実施形態にあっては、例えばBは、2.5に設定される)。
[数2]B=RL/RU
【0038】
このように、下部環状部30の曲率半径RLを、上部環状部20の曲率半径RUよりも相対的に大きく設定することにより、下部環状部30の開閉に要する力を相対的に小さく設定することができ、開閉動作を更に容易に行うことができる。また、下部環状部30の曲率半径RLの上部環状部20の曲率半径RUに対する比Bを、2.0乃至4.0とすることにより、開閉動作を更に一層容易に行うことができる。
【0039】
更にまた、下部環状部30は、位置Eを介して上部30a側と下部30b側において曲率半径が相互に異なることとしている。より詳しくは、下部環状部30は、下部30b側の曲率半径RLLを上部30a側の曲率半径RLUよりも相対的に小さくすることとしており、数3に示す下部環状部30の下部30b側の曲率半径RLLの上部30a側の曲率半径RLUに対する比Cは、0.3乃至0.6に設定されている(本実施形態にあっては、例えばCは0.48に設定される)。
[数3]C=RLL/RLU
【0040】
このように、下部環状部30は、下部30b側の曲率半径RLLを上部30a側の曲率半径RLUよりも相対的に小さくすることにより、挟み部50に狭持される洗濯物200と挟み部50を形成する下部環状部30の下部30b側との交差角度が浅くなることを防止することが可能となる。すなわち、前記交差角度を大きく設定することが可能となり、これにより、開閉動作を容易としながらも挟み部50における洗濯物200の安定した狭持状態を確保することができる。また、下部環状部30の下部30b側の曲率半径RLLの上部30a側の曲率半径RLUに対する比Cは、0.3乃至0.6とすることにより、挟み部50において洗濯物200を安定して挟みつつ、取り外しも容易に行うことができる。
【0041】
なお、図からも明らかなように、板状体を湾曲させて形成される上部環状部20および下部環状部30は、厚み寸法が奥行き方向(前後方向)の幅寸法よりも相対的に小さく設定することとしており、数4に示す厚み寸法Xの奥行き方向の幅寸法Yに対する比Dは、0.1乃至0.3に設定されている(本実施形態にあっては、例えばDは0.21に設定される)。
[数4]D=X/Y
【0042】
ここで、上部環状部20の外周面には、周方向に突条24,25が延在するように設けられている。
【0043】
すなわち、突条24,25は、上部環状部20の外周面の周方向に延びる前端側および後端側の両縁部にそれぞれ設けられている。つまり、上部環状部20は、突条24,25が設けられる両縁部において厚み寸法が相対的に大きく設定され、突条24,25間に形成される凹条26においては、厚み寸法が相対的に小さく設定されている。
【0044】
一方、下部環状部30は、厚みを一定に設定することとしており、その厚みは、上部環状部20の突条24,25における厚みよりも相対的に小さく設定されている。より詳しくは、下部環状部30の厚みは、凹条26における厚みと等しく設定されている。
【0045】
このように、上部環状部20の外周面に、周方向に延在するように突条24,25を設けることにより、洗濯バサミ1の開閉の基部となる上部環状部20の強度を増加させることができ、繰り返しの開閉による洗濯バサミ1の損傷を低減させることができる。
【0046】
また、突条24,25は、上部環状部20の外周面の周方向に延びる前端側および後端側の両縁部にそれぞれ設けることにより、上部環状部20の両縁部が補強され強度を更に増加させることができる。
【0047】
更に、下部環状部30は、厚みを一定に設定することにより、より詳しくは、下部環状部30の両縁部に突条を設けない構成とすることにより、下部環状部30の開閉に要する力が無用に大きくなることを防止することができる。
【0048】
ここで、挟み部50をなす下部環状部30の分離した下端には、上下方向に板状に延びる一対の挟み片51,52を有することとしている。一対の挟み片51,52は、下部環状部30の下端に固定して設けられている(本実施形態にあっては、一対の挟み片51,52は下部環状部30の下端を中心として回動しない構成となっている)。
【0049】
すなわち、挟み部50は、一対の挟み片51,52を合掌するように弾接させて閉塞することにより洗濯物200を挟み、左辺部22,32と右辺部23,33の間隔を広げつつ
【0050】
一対の挟み片51,52を開放し離間させることにより洗濯物200を挟んだ状態を解除することができる。
【0051】
一対の挟み片51,52は、下部環状部30の下端から下方に突出する下部突出部51a,52aと、下部環状部30の下端から下部穴部31に入り込むように上方に突出する上部突出部51b,52bと、を有している。上部突出部51b,52bの上端の高さ位置は、下部穴部31の下部領域内に設定されている(より詳しくは、下部穴部31を上下方向に上部領域、中間領域、下部領域の3つに区画した場合に、上部突出部51b,52bの上端の高さ位置は、下部穴部31の下部領域内に設定される)。すなわち、上部突出部51b,52bの上端の高さ位置は、下部穴部31の上下方向の中央部よりも下方の位置に設定されており、下部穴部31の少なくとも上部領域には達しない高さ位置となっている。
【0052】
この一対の挟み片51,52の両内面51´,52´は、上下方向および前後方向に沿って延びるように形成されている。そして、両内面51´,52´側にはそれぞれ凸部および凹部が形成され、合掌したときに一方の内面51´側の凸部および凹部は、他方の内面52´側の凹部および凸部と噛み合う構成となっている。この凸部および凹部は、三角形状の山型に形成されている。
【0053】
このように、挟み部50をなす下部環状部30の分離した下端には、上下方向に板状に延びる一対の挟み片51,52を有することとしたので、洗濯物200を面で挟むことができ、挟み部50に洗濯物200を安定して挟むことができる。
【0054】
また、挟み部50をなす一対の挟み片51,52は、下部環状部30の下端から下方に突出する下部突出部51a,52aと、下部環状部30の下端から下部穴部31に入り込むように上方に突出する上部突出部51b,52bと、を有することとしたので、挟み部50の上端および下端のいずれもが下部環状部30の分離した下端から突出する。これにより、挟み部50に挟み込まれた洗濯物200が風等で靡く場合には、挟み部50の上端および下端が洗濯物200を食い込むように保持し挟み部50から外れにくくすることができる。
【0055】
更に、上部突出部51b,52bの上端の高さ位置は、下部穴部31の下部領域内に設定されることとしたので、下部穴部31への洗濯物200の挿入量が少ない場合にあっても、挿入した洗濯物200を上部突出部51b,52bの上端から上方に容易に突出させることができる。また、上部突出部51a,51bが下部穴部31への指の挿入の障害となることも少なくすることができる。
【0056】
更にまた、挟み部50における一対の挟み片51,52の両内面51´,52´側にそれぞれ凸部および凹部を形成し、合掌したときに一方の内面51´側の凸部および凹部が、他方の内面52´側の凹部および凸部と噛み合うこととしたので、洗濯物200を挟み部50に更に安定して挟むことができる。
【0057】
なお、挟み部50の上部突出部51b、52bは、合掌したときに下部環状部30の下端から下部環状部30の上端すなわち終端まで平行となっている。
【0058】
一方、挟み部50の下部突出部51a,52aにおける下端側すなわち終端側は、合掌したときに一対の挟み片51,52の間隔を下方に行くにしたがって漸次大きくなるように形成されている。このように、挟み部50の下部突出部51a,52aにおける下端側が、合掌したときに一対の挟み部50の間隔を下方に行くにしたがって漸次大きくなるように形成されることにより、下部突出部51a,52aの下端から洗濯物200を挿入し易くなる。
【0059】
ここで、上部環状部20は、該上部環状部20の上部より詳しくは上端20´(上端頂部)に上方に突出する第1の突出部27を有している。より詳しくは、第1の突出部27は、上部環状部20の外周面における一方の突条25の上端の頂部に設けられており、この第1の突出部27は、前後方向に貫通する孔28を有している。
【0060】
また、上部環状部20は、該上部環状部20の上部より詳しくは外周面における他方の突条24の上端の頂部に、第1の突出部27と対向する位置に第2の突出部29を設けている。この第2の突出部29は、上端29´の高さを、第1の突出部27の孔28の上端28´の高さより低く下端28´´の高さよりも高い位置に設定されている。
【0061】
第2の突出部29は、上面に前後に貫通する凹溝29a´を有し、凹溝29a´は、正面から見て円弧状に形成されている。
【0062】
このように、上部環状部20の上端20´に上方に突出する第1の突出部27を有し、第1の突出部27は、前後方向に貫通する孔28を有することにより、孔28に紐や後述する吊り下げ具100等を挿入して洗濯バサミ1を容易に吊り下げることができる。
【0063】
また、第1の突出部27は、上部環状部20の外周面における一方の突条25の上端の頂部に設けられることとしたので、第1の突出部27の設置位置を前端側または後端側のいずれかに偏らせることができる。
【0064】
すなわち、図7に示すように、例えば2個の洗濯バサミ1を、洗濯物200を介して対称に配置してそれぞれの第1の突出部27が外側になるように配置し、2個の洗濯バサミ1がそれぞれ外側にハの字状に広がるように容易に傾斜させて洗濯物200を挟むことができる。これにより、洗濯物200が外側に引っ張られるように保持され、洗濯物200に皺等が形成され難くすることができる。
【0065】
更に、上部環状部20の外周面における他方の突条24の上端の頂部に、第1の突出部27と対向するように第2の突出部29を設けることとしたので、孔28に紐を通すとともに、孔28に通した紐を更に第2の突出部29の上面に渡すことができる。これにより、通した紐に対し第1の突出部27と第2の突出部29のいずれにも摩擦力を発生させることが可能となるので、洗濯物200が風等で靡く場合にあっても洗濯バサミ1が紐に沿って移動することを防止することが可能となる。
【0066】
また更に、第2の突出部29は、上端29´の高さを、第1の突出部27の孔28の上端28´の高さよりも低く下端28´´の高さよりも高い位置に設定されることとしたので、更に一層通した紐に対し第1の突出部27と第2の突出部29のいずれもが摩擦力を発生させることが可能となる。
【0067】
また、第2の突出部29は、上面に凹溝29a´を有し、凹溝29a´は、円弧状に形成されることとしたので、孔28に通した紐を第2の突出部29の上面に渡し易くなる。
【0068】
なお、上部環状部20の凹条26の頂部は、水平方向の断面形状が僅かに凹状に形成されている。すなわち、上部環状部20の凹条26の頂部は、孔28の下部と段差が形成されないように孔28の下部と同形状に前後方向に切り欠かれて溝形状に形成されている。これにより、孔28に紐を挿通し易くしている。
【0069】
以上説明したように、本発明の洗濯バサミ1によれば、環状部10は、上下方向の中間部に縊れ部40を有するとともに、縊れ部40を介して上下方向に連続して形成される上部環状部20と下部環状部30とを有し、上部環状部20の内側に形成される上部穴部21と下部環状部30の内側に形成される下部穴部31が上下方向に相互に連通し瓢箪型に形成され、下部環状部30の下端は、分離し、上部環状部20および下部環状部30は、更に左片部22,32と右片部23,33を有して開閉可能に形成されるとともに、開閉の動作は、上部環状部20の上端(上端頂部)を支点として行われ、下部環状部30の下端は、洗濯物200を挟む挟み部50となることとしたので、挟み部50の開閉や挟み部50からの洗濯物200の取り外しを容易に行うことができる。
【0070】
すなわち、洗濯バサミ1は、下部環状部30の下端を開閉可能にして挟み部50を形成させているので、挟み部50の狭持力を適度に設定することができ、洗濯物200を干すときには、下部穴部32に例えば親指と人差し指を単に挿入しその指力により指間隔を広げることで容易に挟み部50を開放することができ、開放した挟み部50に洗濯物200を挿入して挟むことができる。つまり、従来の如くリング状のばね部の付勢力に抗する等の必要もなく容易に挟み部50を開放することができる。
【0071】
また、挟み部50の狭持力が適度に設定されるので、洗濯物200を取り込むときは、該洗濯物200を単に下方に引っ張ることとしても、洗濯物200を容易に狭持部50からすり抜けるように取り外すことができ、洗濯物200に与えるダメージも小さくすることができる。
【0072】
また更に、縊れ部40を介して上部環状部20と下部環状部30とを有することとしたので、下部環状部30を開放させるときに、該開放させる力が縊れ部40に分散して開閉動作の支点となる上部環状部20の上端(上端頂部)にかかる負荷を低減させることができる。これにより、繰り返しの開閉による上部環状部20の損傷を抑制することができる。
【0073】
また、縊れ部40に輪ゴムを巻く等することにより、狭持力を調整することも可能となる。
【0074】
なお、本発明の洗濯バサミ1は、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内において種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
【0075】
例えば、上述した実施形態にあっては、挟み部50における一対の挟み片51,52の両内面51´,52´側の凸部および凹部を、断面三角形状の山型に形成することとしているが、図8に示す洗濯バサミ2のように、断面矩形状に形成し、更に凸部の高さを高く設定することとしてもよい。
【0076】
また、上述した実施形態にあっては、上部環状部20の上端に上方に突出する第1の突出部27を有し、第1の突出部27は、前後方向に貫通する孔28を有することとしているが、図9に示す洗濯バサミ3のように、上部環状部20の両縁部における突条24,25の上部間を連結する連結部26aを有するとともに、連結部26aと両縁部における突条24,25と凹部26との間に孔28aが形成されることとしても所要の効果を奏する。
【0077】
更に、上述した実施形態にあっては、挟み部50の一対の挟み片51,52は、下部環状部30の下端に固定されることとしているが、下部環状部30の下端を中心として回動可能とすることとしてもよい。
【0078】
更にまた、図10図11に示す洗濯バサミ4のように、上部環状部20に設けられる突条24a,25aを大きく設定する等して、突条24a,25aが下部環状部30の上端まで達するようにし、突条24a,25aが縊れ部40を覆うこととしてもよい。このように突条24a,25aを設けることで、縊れ部40を補強することができ、繰り返しの開閉により縊れ部40が損傷することを防止することができる。この場合においては、下部環状部30は、少なくとも中間部および下部側の厚みが一定に設定されることとなり、下部環状部30の少なくとも中間部および下部側の厚みは、上部環状部30の突条24a,25aにおける厚みよりも相対的に小さく設定され、より詳しくは、下部環状部30の厚みは、凹条26における厚みと等しく設定される。
【0079】
また、上述した実施形態にあっては、挟み部50は一対の挟み片51,52を有することとしているが、図12に示す洗濯バサミのように分離して形成され開閉する下部環状部30の下端を単に挟み部50として洗濯物200を挟むこととしても所要の効果を奏する。
【0080】
以上のように構成された洗濯バサミ1,2,3,4は、樹脂材料で形成され、樹脂材料は、ポリカーボネートとすることができる。また、洗濯バサミ1,2,3,4は、一体に形成され、成形金型より詳しくは射出成型金型を用いて一体に形成されることができる。
【0081】
[吊り下げ具の構成]
本実施形態の吊り下げ具100は、上述した物品より詳しくは洗濯バサミ1,2,3,4を吊り下げるために用いられる。吊り下げ具100は、物品より詳しくは洗濯バサミ1,2,3,4と洗濯バサミ1,2,3,4を吊り下げて保持する保持体より詳しくは洗濯紐や洗濯ハンガーとの間に介在する。吊り下げ具100は、図13に示すように、内側に長孔状の穴部101´を有する環状部101と、環状部101から該環状部101の内周面に接するように下方に延びる棒状部102と、を有している。
【0082】
環状部101は、内側の長孔状に形成された穴部101´から外側にかけて貫通するように切り欠かれ外側と穴部101´を連通する連通部101aを有する。連通部101aは、環状部101の下部側に設けられ、環状部101を、内側の穴部101´から外側にかけて貫通するように斜め下方側に向かって切り欠かいてスリット状に形成される。この連通部101aを介して洗濯バサミ1,2,3,4を吊り下げる洗濯紐を環状部101に挿通し案内することができる。穴部101´を長孔状とすることで挿通される洗濯紐の位置を柔軟に変更することが可能となる。
【0083】
棒状部102は、上部と中間部が直線状に連続する直線部102aとするとともに、下部が屈曲する屈曲部102bとなっている。屈曲部102bの先端は、先端に行くにしたがって幅寸法を漸次小さくなるようにより詳しくは漸次細くなるようにテーパ状に形成されている。より詳しくは、屈曲部102bの先端は、板状に延びる第1の爪部102b´と第2の爪部102´´を上下に有し、第1の爪部102b´の上面と第2の爪部102b´´の下面との間隔が先端に行くに従って漸次狭くなるテーパ状に形成されている。
【0084】
このように本実施形態の吊り下げ具100は、内側に穴部101´を有する環状部101と、環状部101から下方に延びる棒状部102と、を有し、棒状部102は、上部と中間部が直線状に連続する直線部102aとするとともに、下部が屈曲する屈曲部102bとすることとしたので、例えば、図14に示すように、環状部101の穴部101´に洗濯紐を通すとともに、屈曲部102bを洗濯バサミ1,2,4の第1の突出部27の孔28に差し込むことができ、洗濯バサミ1,2,4を洗濯紐に容易に吊り下げることができる。
【0085】
また、洗濯バサミ1,2,4に差し込まれる吊り下げ具100の下部が屈曲しているので、2個の洗濯バサミ1,2,4を用いて洗濯物200を干す場合に、外側にハの字状に広がるように傾斜する2個の洗濯バサミ1,2,4を更に外側に傾斜させることが可能となり、更に一層洗濯物200に皺等が形成され難くすることができる。
【0086】
また、屈曲部102bの先端は、先端に行くにしたがって漸次細くなるテーパ状に形成されることとしたので、屈曲部102bの先端を洗濯バサミ1,2,4の第1の突出部27の孔28に挿入し易くなる。
【0087】
なお、図15に示す吊り下げ具100のように、棒状部102´をJ字状のフック状に形成し、湾曲した先端部を濯バサミ1,2,4の第1の突出部27の孔28に差し込んで吊り下げた場合にも所要の効果を奏することとなるが、図14に示す吊り下げ具100の方が洗濯物200の皺伸ばし効果が大きくなり好適である。
【0088】
ここで、以上のように構成された吊り下げ具100は、樹脂材料で形成され、樹脂材料は、ポリカーボネートとすることができる。また、吊り下げ具100は、一体に形成され、成形金型より詳しくは射出成型金型を用いて一体に形成されることができる。
【0089】
[吊り下げ具の別の例]
以下に吊り下げ具の別の例を示す。すなわち、別の例に係る吊り下げ具300は、上述した物品より詳しくは洗濯バサミ1,2,3,4を吊り下げるために用いられる。吊り下げ具300は、物品より詳しくは洗濯バサミ1,2,3,4と洗濯バサミ1,2,3,4を吊り下げて保持する保持体より詳しくは洗濯紐や洗濯ハンガーとの間に介在する。
【0090】
吊り下げ具300は、図16に示すように、第1の吊り下げ部310および第2の吊り下げ部320を有し、第1の吊り下げ部310は、保持体より詳しくは洗濯紐に吊り下げられて保持され、第2の吊り下げ部320は、物品より詳しくは洗濯バサミ1,2,3,4を吊り下げる機能を有している。
【0091】
第1の吊り下げ部310および第2の吊り下げ部320は、変形可能な材料で形成されており、より詳しくは弾性変形可能な材料で形成されている。弾性変形可能な材料は、弾性材料とし、より詳しくはゴム系材料、樹脂系材料、シリコン系材料、およびウレタン系形状のうち少なくともいずれかの材料を含むものとし、ウレタン系材料とする場合は、例えば熱可塑性ウレタン(TPU)とすることができる。
【0092】
すなわち、第1の吊り下げ部310は、内側に左右方向に貫通する第1の穴部311を有する環状体としている。第1の吊り下げ部310は、第1の連通部312を有しており、第1の連通部312は、外側と内側の第1の穴部311とを連通させ洗濯紐を外側から内側の第1の穴部311に所定に案内する機能を有している。第1の吊り下げ部310は、第1の連通部312を介して分離する構成となっている。つまり、第1の連通部312は、外側から第1の吊り下げ部310の内側の第1の穴部311にかけて所定に分離する第1の分離部312として機能する。
【0093】
すなわち、第1の連通部312より詳しくは第1の分離部312(以下、単に第1の分離部312とする)は、スリット状となっており、そのスリット幅は1mm以下となっている。そして、第1の分離部312は、湾曲する曲部312Bと曲部312Bに連通し直線状に延びる直線部312Aを有している。第1の分離部312は、曲部312Bを第1の分離部312の終端312b側に有しており、直線部312Aを曲部312Bの上手側つまり第1の分離部312の始端312a側に有している(なお、始端312a側は、分離部分の寸法が大きくなっている)。
【0094】
また、第1の分離部312は、複数より詳しくは2本の棒状部材316,317間に形成されている。2本の棒状部材316,317は、所定の方向に延びて並行するようにかつ所定のスリット状の幅狭な僅かな間隔をおいて近接するように設けられている。すなわち、2本の棒状部材316,317は、湾曲する曲部316B,317Bと直線状に延びる直線部316A,317Aを有している。
【0095】
2本の棒状部材316,317は、曲部316B,317Bを第1の分離部312の終端312b側に有しており、直線部316A,317Aを上手側つまり第1の分離部312の始端312a側に有している。
【0096】
より詳しくは、第1の吊り下げ部310は、棒状体により環状に形成されるとともに、時計回りに、立ち上がり部313、突出部314、立ち下がり部315、第1の下方傾斜部316、および第2の下方傾斜部317を有している。
【0097】
すなわち、立ち上がり部313は、上方側に垂直状にかつ直線状に立ち上がるように形成されている。
【0098】
突出部314は、立ち上がり部313の終端313b側から連続して形成され上方側に突出するように略U状に湾曲して形成されている。
【0099】
立ち下がり部315は、突出部314の終端314b側から連続して形成され下方側に垂直状にかつ直線状に立ち下がるように形成されている。
【0100】
第1の下方傾斜部316は、立ち下がり部315の終端315b側から連続して形成されている。そして、第1の下方傾斜部316は、内側にかつ立ち上がり部313の始端313a側に向かって斜め下方側に直線状に延びるとともに、終端316b側が立ち上がり部313の始端313a側と所定のスリット状の幅狭な僅かな間隔をおいて近接する位置まで延びて立ち上がり部313と分離しており、終端側316bは、自由端となっている。上述した立ち下がり部315と第1の下方傾斜部316により内側に屈曲する屈曲形状が形成されている。
【0101】
第2の下方傾斜部317は、第1の下方傾斜部316の更に下方側において第1の下方傾斜部316と所定のスリット状の幅狭な僅かな間隔をおいて近接するようにかつ並行するように延びている。第2の下方傾斜部317は、始端317a側が立ち上がり部313の始端313a側と接続して連結しかつ終端317b側が外側にかつ第1の下方傾斜部316の始端316a側に向かって延びるとともに、第1の下方傾斜部316の始端316a側の近接する位置まで延びており、終端317b側は、自由端となっている。
【0102】
つまり、第1の下方傾斜部316と第2の下方傾斜部317は、第1の分離部312を形成する複数の棒状部材316,317であり、第1の下方傾斜部316と第2の下方傾斜部317との所定の間隔に、第1の分離部312が設定されている。第1の分離部312は、内側に向かって斜め下方側に直線状に延びる直線部312Aと湾曲する曲部312Bを有している。
【0103】
そして、第1の吊り下げ部310は、立ち上がり部313、突出部314、立ち下がり部315、および第1の下方傾斜部316に囲まれた内側を第1の穴部311とし、第1の穴部311は、上下方向に長尺な長孔状としている。第1の穴部311を長孔状とすることで挿通される洗濯紐の位置を柔軟に変更することが可能となる。
【0104】
そして更に、第1の下方傾斜部316は、終端316b側の端面が湾曲し下方側より詳しくは斜め下方側に突出する曲面316´としており、また、第2の下方傾斜部317は、第1の下方傾斜部316の終端316bに対応する部位の形状が曲面に沿って下方側に突出する曲形状としており、第1の分離部312は、終端312b側に曲面316´に沿って下方側に突出した部分を有している。
【0105】
第2の吊り下げ部320は、内側に第2の穴部320aを有するフック状体としている。第2の吊り下げ部320は、第1の吊り下げ部310の下端より詳しくは第1の吊り下げ部310の立ち上がり部313の始端313aから下方側に連続して設けられるとともに、第2の吊り下げ部320の終端320b側は、第1の吊り下げ部310と所定のスリット状の幅狭な僅かな間隔をおいて近接するようにかつ分離するように設けられている。
【0106】
すなわち、第2の吊り下げ部320の終端320b側と第1の吊り下げ部310との間に形成される所定の間隔は、外側と第2の吊り下げ部320の内側の第2の穴部320a(第2の吊り下げ部320の内側の第2の穴部320aは、左右に貫通している)とを連通させ物品を外側から第2の吊り下げ部320の内側の第2の穴部320aに所定に案内する第2の連通部321としており、第2の吊り下げ部320は、第2の連通部321を介して第1の吊り下げ部310と分離している。
【0107】
第2の連通部321は、スリット状となっており、そのスリット幅は1mm以下となっている。つまり、第2の連通部321は、第2の吊り下げ部320の後述する立ち上がり部325の終端325b側に設定され、第1の吊り下げ部310の第2の下方傾斜部317の終端317b側と所定に分離する第2の分離部321として機能する(以下、第2の連通部321は、第2の分離部321とする)。
【0108】
第2の吊り下げ部320は、棒状体により略U字状のフック状に形成されるとともに、反時計回りに、立ち下がり部322、下方傾斜部323、突出部324、および立ち上がり部325を有している。
【0109】
すなわち、立ち下がり部322は、始端322a側を第1の吊り下げ部310の立ち上がり部313の始端313a側と連続して形成され下方側に垂直状にかつ直線状に立ち下がるように延びている。立ち下がり部322は、第1の吊り下げ部310の立ち上がり部313と同軸上に形成されている。
【0110】
下方傾斜部323は、立ち下がり部322の終端322b側から連続して形成され内側に向かって斜め下方側に直線状に延びるように形成されている。下方傾斜部323と上述した立ち下がり部322により内側に屈曲する屈曲形状が形成されている。
【0111】
突出部324は、下方傾斜部323の終端323b側から連続して形成され下方側に突出するように略U状に湾曲して形成されている。
【0112】
立ち上がり部325は、突出部324の終端324b側から連続して形成されている。立ち上がり部325は、第1の吊り下げ部310の第2の下方傾斜部317の終端317b側に向かって立ち上がるように形成されるとともに、上方側に垂直状にかつ直線状に立ち上がるように形成されている。立ち上がり部325の終端325b側は、第1の吊り下げ部310の第2の下方傾斜部317の終端317b側と所定のスリット状の幅狭な僅かな間隔をおいて近接する位置まで延びて第2の下方傾斜部317と分離しており、立ち上がり部325の終端325b側は、自由端となっている(なお、第2の分離部321の入り口側(立ち上がり部325の先端側)は、分離部分の寸法が大きくなっている)。
立ち上がり部325は、第1の吊り下げ部310の立ち下がり部315と同軸上に形成されている。すなわち、第1の吊り下げ部310および第2の吊り下げ部320は前後方向の幅寸法を同寸法としている。
【0113】
第2の吊り下げ部320の立ち上がり部325の終端325b側は、先端側に行くにしたがって幅寸法を漸次小さくなるように形成されており、尖がった形状となっている。また、第2の吊り下げ部320の立ち上がり部325の終端325b側は、外側から内側の第2の穴部320aに向かって直線状に下降するように傾斜する傾斜面となっている。
ここで、立ち下がり部325、下方傾斜部323、突出部324、および立ち上がり部325に囲まれた内側を第2の穴部320aとし、第2の穴部320aは、上下方向に長尺な長孔状としている。第2の穴部320aを長孔状とすることで差し込まれる洗濯バサミ1,2,4の位置を柔軟に変更することが可能となる。
【0114】
このように形成された吊り下げ具300は、図17に示すように、第2の吊り下げ部320を洗濯バサミ1,2,4の第1の突出部27の孔28に差し込みつつ、第1の吊り下げ部310に洗濯紐を挿通することにより洗濯バサミ1,2,4を吊り下げることができる。
【0115】
すなわち、吊り下げ具300は、変形可能としているので、図18に示すように、第1の吊り下げ部310の第1の下方傾斜部316および第2の吊り下げ部320の立ち上がり部325を左右方向に屈曲させる等変形させることができる。
【0116】
これにより、第1の分離部312および第2の分離部321をスリット状とすることとしても分離部312,321の間隔を広げるように変形させることができ、洗濯紐や洗濯バサミ1,2,4の孔28を分離部312,321を介して容易に挿通させ第1の穴部311や第2の吊り下げ部320の内側の第2の穴部320aに案内することができる。
【0117】
しかも変形は、弾性変形とすることとしたので、変形させた場合にあっても分離部312,321をスリット状の元の形状に容易に戻すことができ、洗濯紐や洗濯物200を外れ難くすることができる。
【0118】
また、第1の分離部312は、湾曲する曲部312Bを終端312b側に有することとしたので、第1の吊り下げ部310の第1の穴部311に案内した洗濯紐を更に外れ難くすることができる。
【0119】
なお、第1の吊り下げ部310の第1の分離部312の長手方向の長さ寸法すなわち外側から内側に向かう方向の長さ寸法は、第2の吊り下げ部320の第2の分離部321の外側から内側に向かう長手方向の長さ寸法よりも長くすることとしている。すなわち、第1の吊り下げ部310側は吊り下げの支点側となり風等で揺れる際には大きな負荷がかかるが、第1の分離部312から外れる際の負荷を相対的に大きく設定することにより第1の吊り下げ部310から洗濯紐が外れることを少なくすることができる。
【0120】
ここで、第2の吊り下げ部320の洗濯バサミ1,2,4の孔28への差し込みは、立ち上がり部325の終端325b(立ち上がり部325の先端)から差し込んで下方傾斜部323に達する位置まで行う。
【0121】
このように、下方傾斜部323に達する位置まで差し込むことで、図17に示すように、洗濯バサミ1,2,4が下方傾斜部323に対し略直交するように吊り下げられつつ、重心の関係から洗濯バサミが1,2,4が鉛直方向に対し傾斜するように吊り下げられる。このため、風等による洗濯バサミ1,2,4の揺れを小さくすることができ、その揺れの時間も少なくすることができ、洗濯物200が洗濯バサミ1,2,4から外れる不具合を少なくすることができる。
【0122】
また、2個の洗濯バサミ1,2,4を用いて洗濯物200を干す場合に、外側にハの字状に広がるように傾斜する2個の洗濯バサミ1,2,4を更に外側に傾斜させることが可能となり、更に一層洗濯物200に皺等が形成され難くすることができる。
【0123】
また、立ち上がり部325の終端325b側は、先端側に行くにしたがって幅寸法を漸次狭くなるように形成され、尖がった形状とすることとしたので、洗濯バサミ1,2,4の第1の突出部27の孔28を更に差し込み易くすることができる。
【0124】
なお、吊り下げ具300の第2の吊り下げ部320を図19に示すように下方傾斜部323を省略した構成とすることとしても所要の効果を奏することができる。
【0125】
すなわち、図19に示す吊り下げ具300´の第2の吊り下げ部320´は、棒状体により略U字状のフック状に形成されるとともに、反時計回りに、立ち下がり部322、突出部324´、および立ち上がり部325を有し、立ち下がり部322および立ち上がり部325は上述した吊り下げ具300と同様の構成とし突出部324´を異なる構成としている。
【0126】
すなわち、立ち下がり部322は、始端322a側を第1の吊り下げ部310の立ち上がり部313の始端313a側と連続して形成され下方側に垂直状にかつ直線状に立ち下がるように延びている。立ち下がり部322は、第1の吊り下げ部310の立ち上がり部313と同軸上に形成されている。
【0127】
突出部324´は、下方傾斜部323を介することなく立ち下がり部322の終端322b側から連続して形成され下方側に突出するように略U状に湾曲して形成されており、その終端324b´側は立ち上がり部325と連続して形成されている。
【0128】
立ち上がり部325は、突出部324の終端324b側から連続して形成されている。立ち上がり部325は、第1の吊り下げ部310の第2の下方傾斜部317の終端317b側に向かって立ち上がるように形成されるとともに、上方側に垂直状にかつ直線状に立ち上がるように形成されている。立ち上がり部325の終端325b側は、第1の吊り下げ部310の第2の下方傾斜部317の終端317b側と所定のスリット状の幅狭な僅かな間隔をおいて近接する位置まで延びて第2の下方傾斜部317と分離しており、立ち上がり部325の終端325b側は、自由端となっている。立ち上がり部325は、第1の吊り下げ部310の立ち下がり部315と同軸上に形成されている。すなわち、第1の吊り下げ部310および第2の吊り下げ部320は前後方向の幅寸法を同寸法としている。
【0129】
このように吊り下げ具300´を構成することで、洗濯紐、吊り下げ具300´、洗濯バサミ1,2,4の中心を鉛直線上に並ぶように吊り下げることができる。
【0130】
なお、吊り下げ具300´においても、立ち下がり部323、突出部324´、および立ち上がり部325に囲まれた内側を第2の穴部320a´とし、第2の穴部320a´は、上下方向に長尺な長孔状としている。
【0131】
以上、上述した吊り下げ具300、300´においては、吊り下げる物品を洗濯バサミ1,2,3,4とすることとしているが、これに限定されない。すなわち、洗濯バサミ1,2,3,4に限らず鍵、キーホルダー、携帯電話機、スマートフォン等吊り下げ具300,300´により吊り下げ可能な各種の物品の吊り下げに用いることとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明は、変形可能な吊り下げ具を提供し、雑貨・日用品の業界の発展に大きく貢献する。
【符号の説明】
【0133】
A:下部環状部の上下方向の長さの上部環状部の上下方向の長さに対する比
LL:下部環状部の上下方向の長さ
LU:上部環状部の上下方向の長さ
B:下部環状部の曲率半径の上部環状部の曲率半径に対する比
RL:下部環状部の曲率半径
RU:上部環状部の曲率半径
C:下部環状部の下部側の曲率半径の上部側の曲率半径に対する比
RLL:下部環状部の下部側の曲率半径
RLU:下部環状部の上部側の曲率半径
D:厚み寸法の奥行き方向の幅寸法に対する比
X:厚み寸法
Y:奥行き方向の幅寸法
E:位置
W´:幅方向の長さ寸法
1,2,3,4:洗濯バサミ
10:環状部
20:上部環状部
20´:上端
21:上部穴部
22:左片部
23:右片部
24,25:突条
24a,25a:突条
26:凹条
26a:連結部
27:第1の突出部
28:孔
28a:孔
28´:上端
28´´:下端
29:第2の突出部
29´:上端
29a´:凹溝
30:下部環状部
30a:上部
30b:下部
31:下部穴部
32:左片部
33:右片部
40:縊れ部
50:挟み部
51,52:挟み片
51´,52´:内面
51a,52a:下部突出部
51b,52b:上部突出部
100:吊り下げ具
101:環状部
101:切り欠き
101´:穴部
102:棒状部
102´:棒状部
102a:直線部
102b:屈曲部
102b´:第1の爪部
102b´´:第2の爪部
200:洗濯物
300:吊り下げ具の別の例
300´:吊り下げ具の更に別の例
310:第1の吊り下げ部
310´:下端
311:第1の穴部
312:第1の分離部(第1の分離部)
312A:直線部(下方傾斜連通部)
312B:曲部(曲連通部)
312a:始端
312b:終端
313:立ち上がり部
313:始端
313b:終端
314:突出部
314b:終端
315:立ち下がり部
315b:終端
316:棒状部材(第1の下方傾斜部)
316´:曲面
316A:直線部
316B:曲部
316b:終端
316b´:曲部
317:棒状部材(第2の下方傾斜部)
317A:直線部
317B:曲部
317a:始端
317b:終端
320:吊り下げ部
320´:第2の吊り下げ部
320a:第2の穴部
320a´:第2の穴部
320b:終端
321:第2の連通部(第2の分離部)
322:立ち下がり部
322a:始端
322b:終端
323:下方傾斜部
323b:終端
324:突出部
324´:突出部
324b:終端
324b´:終端
325:立ち上がり部
325b:終端
【要約】
【課題】変形させることができる吊り下げ具を提供することを目的とする。
【解決手段】物品を吊り下げるために用いられる吊り下げ具300であって、第1の吊り下げ部310と、第2の吊り下げ部320と、を有するとともに、第1の吊り下げ部310および第2の吊り下げ部320は、変形可能より詳しくは弾性変形可能とし、第1の吊り下げ部310は、内側に第1の穴部311を有する環状体とし、第1の吊り下げ部310は、外側と内側の第1の穴部311にかけて所定に分離する第1の分離部312を有する。
【選択図】図16
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図15
図16
図17
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図19