特許第6542632号(P6542632)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6542632
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】燃料供給装置
(51)【国際特許分類】
   F02D 41/34 20060101AFI20190628BHJP
   F02D 41/20 20060101ALI20190628BHJP
【FI】
   F02D41/34 B
   F02D41/20 330
   F02D41/34 E
   F02D41/20 340
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-193162(P2015-193162)
(22)【出願日】2015年9月30日
(65)【公開番号】特開2017-66972(P2017-66972A)
(43)【公開日】2017年4月6日
【審査請求日】2018年6月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005463
【氏名又は名称】日野自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】植松 真一郎
【審査官】 丸山 裕樹
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05546908(US,A)
【文献】 特開2009−185741(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 41/00 − 41/40
F02M 39/00 − 71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシリンダーを有するエンジンに搭載されるシングルポイントインジェクション方式の燃料供給装置であって、
第1インジェクターと第2インジェクターとを含む複数のインジェクターで構成される燃料噴射部と、
前記エンジンに対して1サイクルあたりに前記燃料噴射部が供給する燃料の目標量を演算し、前記目標量に基づき前記燃料噴射部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
エンジン回転数を取得し、
前記目標量、前記エンジン回転数、および、前記燃料噴射部のインジェクター数に基づいて1サイクルにおける前記複数のインジェクターの平均開弁期間を演算し、前記平均開弁期間が(720/前記燃料噴射部のインジェクター数)°CA以上360°CA以下であるとき、前記第1インジェクターを前記平均開弁期間の倍の開弁期間で駆動するとともに前記第2インジェクターを休止させる制御を実行する
燃料供給装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1インジェクターに該当するインジェクターと前記第2インジェクターに該当するインジェクターとを入れ替える
請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記燃料噴射部は、前記第1インジェクターと前記第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターを複数有する
請求項1または2に記載の燃料供給装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1インジェクターの開弁期間が互いに重なる状態を有する
請求項3に記載の燃料供給装置。
【請求項5】
複数のシリンダーを有するエンジンに搭載されるマルチポイントインジェクション方式の燃料供給装置であって、
第1インジェクターと第2インジェクターとを含む複数のインジェクターで構成された燃料噴射部であって、前記シリンダーに連通する分岐管の各々に対して設けられた前記燃料噴射部と、
前記各シリンダーに供給する燃料の目標量を演算し、前記目標量に基づき前記燃料噴射部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
エンジン回転数を取得し、
前記目標量、前記エンジン回転数、および、前記燃料噴射部のインジェクター数に基づ
いて1サイクルにおける前記複数のインジェクターの平均開弁期間を演算し、前記平均開弁期間が360°CA以下であるとき、前記第1インジェクターを前記平均開弁期間の倍の開弁期間で駆動するとともに前記第2インジェクターを休止させる制御を実行する
燃料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置として、複数のインジェクターを備え、各シリンダーに分配されるまえの吸入空気に対して燃料の供給を行うシングルポイントインジェクション(SPI:Single Point Injection)方式の燃料供給装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−266181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、燃料供給装置においては、インジェクターがその駆動回数に応じて劣化してしまうため、例えば走行距離に応じてインジェクターの交換といったメンテナンスが必要となる。特に、トラック等の大型自動車においては、一般的な乗用車よりも想定走行距離が長く設定されるため、使用期間におけるメンテナンスの回数も多くなる。そのため、メンテナンスの回数を抑えるうえで、インジェクターの劣化を抑えることが望まれている。こうした要望は、上記SPI方式の燃料供給装置に限らず、シリンダーに流入する吸入空気に対してシリンダーごとに燃料を供給するマルチポイントインジェクション(MPI:Multi Point Injection)方式の燃料供給装置にも共通する。
【0005】
本発明は、インジェクターの劣化が抑えられた燃料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する燃料供給装置は、複数のシリンダーを有するエンジンに搭載されるシングルポイントインジェクション方式の燃料供給装置であって、第1インジェクターと第2インジェクターとを含む複数のインジェクターで構成される燃料噴射部と、前記エンジンに対して1サイクルあたりに前記燃料噴射部が供給する燃料の目標量を演算し、前記目標量に基づき前記燃料噴射部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のインジェクターにおける平均開弁期間が(720/前記燃料噴射部のインジェクター数)°CA以上360°CA以下となる前記目標量の範囲において、前記第1インジェクターを前記平均開弁期間の倍の開弁期間で駆動するとともに前記第2インジェクターを休止させる状態を有する。
【0007】
上記構成によれば、平均開弁期間が(720/燃料噴射部のインジェクター数)°CA以上360°CA以下であるときに、第1インジェクターを平均開弁期間の倍の開弁期間で開弁させるとともに第2インジェクターを休止させる。これにより、第1および第2インジェクター全体としての燃料噴射量を確保しつつ、第2インジェクターに該当するインジェクターの駆動回数を低減することができる。その結果、該インジェクターの劣化を抑えることができる。
【0008】
上記燃料供給装置において、前記制御部は、前記第1インジェクターに該当するインジェクターと前記第2インジェクターに該当するインジェクターとを入れ替えてもよい。
上記構成によれば、第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとが入れ替えられる。これにより、第1インジェクターと第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターにおいて駆動回数の均一化を図ることができる。
【0009】
上記燃料供給装置において、前記燃料噴射部は、前記第1インジェクターと前記第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターを複数有していてもよい。
上記構成によれば、燃料噴射部は、第1インジェクターと第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターを複数有している。これにより、複数のインジェクターについて駆動回数の低減を行うことができることから、インジェクターの劣化をさらに抑えることができる。
【0010】
上記燃料供給装置では、前記第1インジェクターの開弁期間が互いに重なってもよい。
上記構成によれば、第2インジェクターが休止状態にある燃料噴射部による燃料噴射量の自由度を高めることができる。
【0011】
上記課題を解決する燃料供給装置は、複数のシリンダーを有するエンジンに搭載されるマルチポイントインジェクション方式の燃料供給装置であって、第1インジェクターと第2インジェクターとを含む複数のインジェクターで構成された燃料噴射部であって、前記シリンダーに連通する分岐管の各々に対して設けられた前記燃料噴射部と、前記各シリンダーに供給する燃料の目標量を演算し、前記目標量に基づき前記燃料噴射部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のインジェクターにおける平均開弁期間が360°CA以下となる範囲において、前記第1インジェクターを前記平均開弁期間の倍の開弁期間で駆動するとともに前記第2インジェクターを休止させる状態を有する。
【0012】
上記構成によれば、平均開弁期間が360°CA以下であるときに、第1インジェクターを平均開弁期間の倍の開弁期間で開弁させるとともに第2インジェクターを休止させる。これにより、第1および第2インジェクター全体としての燃料噴射量を確保しつつ、インジェクターの駆動回数を低減することができる。その結果、インジェクターの劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態の燃料供給装置の概略構成をエンジンとともに示す概略構成図である。
図2】第1実施形態にて、燃料供給装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態にて、平均開弁期間が(720/燃料噴射部のインジェクター数)°CA未満であるときにECUが生成する駆動パターンの一例を示す図である。
図4】第1実施形態にて、平均開弁期間が150°CAであるときの駆動パターンの一例を示す図であって、(a)は参考例の駆動パターンを示す図であり、(b)はECUが生成する駆動パターンの一例を示す図であり、(c)はECUが生成する駆動パターンの他の例を示す図である。
図5】第1実施形態にて、平均開弁期間が360°CAであるときの駆動パターンの一例を示す図であって、(a)は参考例の駆動パターンを示す図であり、(b)はECUが生成する駆動パターンの一例を示す図である。
図6】第2実施形態の燃料供給装置の概略構成を示す概略構成図である。
図7】第2実施形態にて、平均開弁期間が80°CAであるときの駆動パターンの一例を示す図であって、(a)は参考例の駆動パターンを示す図であり、(b)はECUが生成する駆動パターンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
図1図5を参照して、燃料供給装置の第1実施形態について説明する。図1を参照して、第1実施形態の燃料供給装置を搭載したエンジンの概略構成について説明する。
【0015】
図1に示すように、エンジン10は、圧縮された天然ガスであるCNG(Compressed Natural Gas)を燃料とするガスエンジンである。なお、エンジンの燃料は、CNGに限らず、例えばバイオガス、液化天然ガス、液化石油ガス、ジメチルエーテルといった他のガス燃料であってもよいし、ガソリン等の液体燃料であってもよい。エンジン10は、シリンダーブロック11にシリンダー数n(nは1以上の整数であり、本実施形態ではn=6)のシリンダー12を有し、また、シリンダー12ごとに点火プラグ13を有する。シリンダーブロック11には、各シリンダー12に対応する分岐管14aを有するインテークマニホールド14と、各シリンダー12からの排気ガスが流入するエキゾーストマニホールド15とが接続されている。なお、以下では、シリンダー12を区別する際には、図1における左側に位置するシリンダー12から順にシリンダー#1,#2,#3,#4,#5,#6という。また、エンジン10における点火順序は、#1→#4→#2→#6→#3→#5である。
【0016】
インテークマニホールド14に接続される吸気通路16には、上流側から順に、図示されないエアクリーナー、ターボチャージャー17を構成するコンプレッサー18、インタークーラー19、スロットルバルブ20、サージタンク21が設けられている。エキゾーストマニホールド15に接続される排気通路22には、コンプレッサー18に連結軸を介して連結され、ターボチャージャー17を構成するタービン23が設けられている。
【0017】
エンジン10は、SPI(Single Point Injection)方式の燃料供給装置24を搭載している。燃料供給装置24は、スロットルバルブ20に流入する吸入空気に燃料を供給する。燃料供給装置24は、例えば燃料を20MPaで貯留するガスタンクやガスタンクから流出した燃料を例えば0.4MPaまで減圧するレギュレーター等で構成される燃料供給源25を有する。燃料供給源25は、燃料噴射部26と補助燃料噴射部27とに燃料を供給する。
【0018】
燃料噴射部26は、m個(mはシリンダー数n以上の整数)のインジェクターで構成される。本実施形態において、燃料噴射部26は、シリンダー数nと同じn個のインジェクター28a,28b,28c,28d,28e,28fで構成されており、燃料供給装置24が吸入空気に燃料を供給する際に少なくとも1つのインジェクターが開弁する主噴射部として機能する。各インジェクター28a〜28fは、図1において括弧内に示すように、エンジン10のシリンダー#1〜#6に対して各別に関連付けられており、後述する目標量Qftが少量である場合に優先的に駆動するインジェクターとして機能する。補助燃料噴射部27は、2つのインジェクター28g,28hで構成されており、燃料噴射部26による燃料の噴射だけでは燃料が不足する場合に燃料を噴射する副噴射部として機能する。これらのインジェクター28a〜28hには、燃料供給源25から各別に燃料が供給される。各インジェクター28a〜28hは、開弁時における単位時間あたりの噴射量が一定であり、開弁時間(時分秒)に比例して噴射量が増加する。
【0019】
インジェクター28a〜28hから噴射された燃料は、スロットルバルブ20の上流に位置する供給ノズル29から吸気通路16を流れる吸入空気に供給される。吸入空気と燃料との混合気は、スロットルバルブ20、サージタンク21、インテークマニホールド14を通じて各シリンダー12に吸入される。そして、点火プラグ13によって点火されることで燃焼し、排気ガスとしてエキゾーストマニホールド15に排気される。
【0020】
エンジン10には、各種センサーが搭載されている。吸入空気量センサー30は、吸気通路16におけるコンプレッサー18の上流にて、吸気通路16を流れる吸入空気の体積流量である吸入空気量Qaを検出する。クランク角センサー34は、クランクシャフト10aの回転角度であるクランク角CAを検出する。空気過剰率センサー36は、タービン23の下流にて、排気通路22を流れる排気ガスの酸素濃度に基づいて空気過剰率λを検出する。アクセル開度センサー38は、アクセルペダル41の踏み込み量であるアクセル開度ACCを検出する。上記各センサーの出力した信号は、各インジェクター28a〜28hの駆動を制御する制御部であるECU50に入力される。
【0021】
図2に示すように、ECU50は、マイクロコンピューターを中心に構成されており、各種演算を行う演算部51、各インジェクター28a〜28hの駆動パターンを生成するパターン生成部52、各種制御プログラムや各種データを記憶する記憶部53を備えている。記憶部53は、噴射部26,27の各々についての目標量を演算するプログラムやインジェクターの駆動を制御するプログラムを含む各種制御プログラム、および、各目標量の演算に必要な各種データやインジェクターの駆動パターンの生成に必要な各種データを格納した領域を有する。また、記憶部53は、各種演算における演算結果や各種データを一時的に格納する領域を有する。ECU50は、各種センサー等からの信号に基づく各種情報と記憶部53に格納された各種制御プログラムや各種データとに基づき、各インジェクター28a〜28hの駆動を制御する。なお、以下では、燃料噴射部26を構成するインジェクター28a〜28fの駆動の制御について説明する。
【0022】
ECU50は、各種センサーからの信号に基づき、吸入空気量Qa、クランク角CA、空気過剰率λ、および、アクセル開度ACCを取得する。また、ECU50は、クランク角CAに基づきクランクシャフト10aの回転数であるエンジン回転数Neを取得する。
【0023】
ECU50の演算部51は、上記取得した各種情報に基づくエンジン10の運転状態に応じて、1サイクル(720°CA)あたりに燃料噴射部26がエンジン10に供給する燃料の目標量Qftを所定の演算周期で演算する。
【0024】
ECU50のパターン生成部52は、目標量Qftとエンジン回転数Neとに基づいて、各インジェクター28a〜28fについての開弁タイミング、および、クランク角で示される開弁期間Td(°CA)を規定した駆動パターンを1〜数サイクル単位で生成する。パターン生成部52は、1サイクルの間に目標量Qftの分の燃料が供給ノズル29を通じて吸入空気に供給されるように駆動パターンを生成する。ECU50は、その生成した駆動パターンに基づき各インジェクター28a〜28fに対して駆動信号を出力する。
【0025】
なお、各インジェクター28a〜28fは、クランク角で示される開弁期間Tdが同じであってもエンジン回転数Neが低いほど実際の開弁時間(時分秒)が長くなる。そのため、ECU50は、目標量Qftが同じであったとしても、エンジン回転数Neに応じて異なる駆動パターンを生成する。また、目標量Qftは、目標量Qft、エンジン回転数Ne、および、燃料噴射部26を構成するインジェクター数mを変数に含む所定の演算を行うことにより各インジェクター28a〜28fの平均開弁期間Tdaに換算することが可能である。平均開弁期間Tdaは、燃料噴射部26を構成する全インジェクター28a〜28fを用いて目標量Qftの分の燃料を噴射する場合におけるインジェクター1つあたりの開弁期間である。
【0026】
図3〜5を参照して、ECU50が生成する駆動パターンの一例について説明する。なお、これらの図3〜5では、シリンダー#1に関連付けられたインジェクター28aが噴射を開始するタイミングを0°CAとして示している。
【0027】
図3は、目標量Qftの換算値である平均開弁期間Tdaが(720/m)°CA未満の場合にECU50が生成する駆動パターンの一例を示している。このとき、平均開弁期間Tdaは、シリンダー12間における同一行程の行程間隔(720°CA/n=120°CA)よりも短い。そのため、ECU50は、図3に示すように、各インジェクター28a〜28fから噴射された燃料が該インジェクター28a〜28fを関連付けたシリンダー12に供給されるように、平均開弁期間Tdaの開弁期間Td0を上記行程間隔ごとに異なるインジェクターに設定した駆動パターンを生成する。
【0028】
図4(a)〜(c)は、目標量Qftの換算値である平均開弁期間Tdaが(720/m)°CA以上360°以下である場合における駆動パターンの一例であって、平均開弁期間Tdaが150°CAの場合における駆動パターンを示している。
【0029】
図4(a)は、参考例の駆動パターンであって、ECU50が生成する駆動パターンを説明する際に用いる駆動パターンを示している。この参考例の駆動パターンでは、平均開弁期間Tda(150°CA)である開弁期間Td1がシリンダー12間における行程間隔ごとに異なるインジェクターに設定されている。参考例の駆動パターンは、インジェクター28aとインジェクター28dとの間、インジェクター28bとインジェクター28fとの間、および、インジェクター28cとインジェクター28eとの間の各々に開弁期間の連続性を有している。このように平均開弁期間Tdaが(720/m)°CA以上360°以下である場合に各インジェクターを平均開弁期間Tdaで駆動すると、2つのインジェクターの間に開弁期間の連続性が付与される場合がある。
【0030】
図4(b)は、平均開弁期間Tdaが150°CAの場合にECU50が1サイクル単位で生成する駆動パターンの一例を示している。図4(b)に示すように、ECU50は、インジェクター28a,28b,28cに対して開弁期間Td1の倍の長さの開弁期間Td2を設定する一方、インジェクター28d,28f,28eを休止させる駆動パターンを生成する。これは、上述した参考例の駆動パターンにおいて2つのインジェクターが有する開弁期間の連続性に基づく。すなわち、ECU50は、開弁期間の連続性を有する2つのインジェクターについて、一方のインジェクターを平均開弁期間Tdaの倍の長さの開弁期間Td2で駆動し、他方のインジェクターを休止させる。これにより、図4(a)に示す参考例の駆動パターンにおいて開弁期間の連続性を有する2つのインジェクターについて、これら2つのインジェクターによる燃料供給量を確保しつつ、かつ、これら2つのインジェクターにおける駆動回数を少なくすることができる。また、インジェクター28a,28b,28cの開弁期間には互いに重なっている部分がある。こうした重畳部分があることにより、インジェクター28d,28f,28eを休止させた状態にある燃料噴射部26による燃料噴射量の自由度を高めることができる。
【0031】
なお、図4(b)に示す駆動パターンにおいては、第1インジェクターにはインジェクター28a,28b,28cが該当し、インジェクター28a,28b,28cに対して各別に対応付けられた第2インジェクターにはそれぞれインジェクター28d,28f,28eが該当する。
【0032】
また、図4(b)に示す駆動パターンにおいては、インジェクター28cの閉弁タイミングが図4(a)に示す参考例の駆動パターンにおけるインジェクター28eの閉弁タイミングよりも遅角する。こうした構成であっても、SPI方式の燃料供給装置24においては、シリンダー12に到達するまでに間に吸入空気と燃料との混合が進行することから、エンジン10の出力が大きく変化することはない。
【0033】
図4(c)は、平均開弁期間Tdaが150°CAの場合にECU50が2サイクル単位で生成する場合の駆動パターンの一例を示している。図4(c)に示すように、ECU50は、1サイクル目について、インジェクター28a,28b,28cに対して開弁期間Td1の倍の長さの開弁期間Td2を設定する一方、インジェクター28d,28f,28eを休止させる駆動パターンを生成する。すなわち、1サイクル目においては、第1インジェクターにはインジェクター28a,28b,28cが該当し、第2インジェクターにはそれぞれインジェクター28d,28f,28eが該当する。
【0034】
また、ECU50は、2サイクル目について、インジェクター28d,28f,28eに対して開弁期間Td1の倍の長さの開弁期間Td2を設定する一方、インジェクター28a,28b,28cを休止させる駆動パターンを生成する。これらインジェクター28d,28f,28eの開弁タイミングは、図4(a)における2サイクル目のインジェクター28a,28b,28cの開弁タイミングに対応している。すなわち、2サイクル目においては、第1インジェクターにはインジェクター28d,28f,28eが該当し、第2インジェクターにはそれぞれインジェクター28a,28b,28cが該当する。
【0035】
こうした構成によれば、参考例の駆動パターンによる燃料供給量を確保しつつ、インジェクターの駆動回数を少なくすることができる。しかも、1サイクル目と2サイクル目において第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとが入れ替えられることで、これら2つのインジェクターにおける駆動回数の均一化を図ることができる。
【0036】
図5(a)および図5(b)は、目標量Qftの換算値である平均開弁期間Tdaが360°CAの場合における駆動パターンの一例を示している。
図5(a)は、参考例の駆動パターンであって、ECU50が生成する駆動パターンを説明する際に用いる駆動パターンを示している。参考例の駆動パターンでは、平均開弁期間Tdaである開弁期間Td3(=360°CA)がインジェクター28a,28b,28cに設定され、これらインジェクター28a,28b,28cの閉弁タイミングに合わせて他の3つのインジェクター28d,28f,28eに対して開弁期間Td3が設定されている。すなわち、参考例の駆動パターンは、インジェクター28aとインジェクター28dとの間、インジェクター28bとインジェクター28fとの間、および、インジェクター28cとインジェクター28eとの間の各々に開弁期間の連続性を有している。
【0037】
図5(b)は、平均開弁期間Tdaが360°CAの場合にECU50が1サイクル単位で生成する駆動パターンの一例を示している。図5(b)に示すように、ECU50は、インジェクター28a,28b,28cに対して開弁期間Td3の倍の長さの開弁期間Td4(=720°CA)を設定する一方、インジェクター28d,28f,28eを休止させる駆動パターンを生成する。
【0038】
こうした構成によれば、図5(a)に示す参考例の駆動パターンにおけるインジェクター28a〜28fによる燃料供給量を確保しつつ、インジェクター28a〜28fにおける駆動回数を低減することができる。しかも、平均開弁期間Tdaが360°CAである目標量Qftが演算され、ECU50が1サイクル単位で駆動パターンを生成し続ける場合には、インジェクター28a,28b,28cは開弁状態に維持されるため、これらインジェクター28a,28b,28cの駆動回数を低減することもできる。
【0039】
なお、図5(b)に示す駆動パターンにおいては、第1インジェクターにはインジェクター28a,28b,28cが該当し、第2インジェクターにはそれぞれインジェクター28d,28f,28eが該当する。また、ECU50が2サイクル単位で駆動パターンを生成する場合には、図4(c)に示した構成と同様、1サイクル目と2サイクル目とにおいて第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとを入れ替えてもよい。
【0040】
上述した燃料供給装置24の作用について説明する。
燃料供給装置24は、目標量Qftに基づく平均開弁期間Tdaが(720/m)°CA未満であるとき、各シリンダー12の吸入行程に合わせて各シリンダー12に関連付けられたインジェクター28a〜28fから燃料を噴射する。そして、燃料供給装置24は、目標量Qftに基づく平均開弁期間Tdaが(720/m)°CA以上360°以下であるとき、第1インジェクターを平均開弁期間Tdaの倍の長さの開弁期間で駆動することで第2インジェクターを休止させる状態を有する。そのため、目標量Qftの分の燃料をエンジン10に供給しつつ、インジェクターの駆動回数を低減することができる。また、燃料供給装置24は、第1インジェクターと第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターを複数有していることで、インジェクターの駆動回数の低減を効率よく行うことができる。
【0041】
第1実施形態の燃料供給装置24によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)燃料供給装置24は、第1インジェクターを平均開弁期間Tdaの倍の長さの開弁期間で駆動することで第2インジェクターを休止させる状態を有する。これにより、第1および第2インジェクター全体としての燃料噴射量を確保しつつ、第2インジェクターの駆動回数が低減される。その結果、インジェクターの劣化を抑えることができる。
【0042】
(2)第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとが入れ替えられることで、これら2つのインジェクターにおける駆動回数の均一化を図ることができる。
【0043】
(3)燃料供給装置24は、第1インジェクターと第2インジェクターとで構成された一対のインジェクターを複数有している。これにより、複数のインジェクターについて駆動回数の低減を同時期に行うことができる。その結果、インジェクターの劣化を効果的に抑えることができる。また、これら一対のインジェクターの各々において第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとが入れ替えられることで、燃料噴射部26におけるインジェクター28a〜28fの劣化度合いのばらつきを抑えることができる。
【0044】
(4)第1インジェクターであるインジェクターの開弁期間が互いに重なると、その重畳期間において燃料噴射量が多くなる。こうした重畳部分を設けることによって、第2インジェクターが休止状態にある燃料噴射部26による燃料噴射量の自由度を高めることができる。その結果、第2インジェクターを休止可能な条件が緩和されることで、インジェクターの劣化をさらに抑えることができる。
【0045】
なお、上記第1実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・ECU50は、目標量Qftおよびエンジン回転数Neに関連付けられた駆動パターンで構成されたパターンデータを記憶部53に記憶していてもよい。こうした場合、ECU50のパターン生成部52は、目標量Qftおよびエンジン回転数Neに応じた駆動パターンをパターンデータから選択する。
【0046】
・燃料噴射部26は、第1インジェクターと該第1インジェクターに対応付けられた第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターを複数有している。これに限らず、燃料噴射部26は、上記一対のインジェクターを少なくとも1つ有していればよい。
【0047】
図4(c)に示したように、ECU50は、2サイクル単位で駆動パターンを生成する際に第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとを1サイクル目と2サイクル目で入れ替えた。これに限らず、入れ替え条件は、例えば、車両の走行距離、燃料噴射部26におけるインジェクターの総駆動回数、第1インジェクターと第2インジェクターとの間における駆動回数の差などに関して設定されてもよい。こうした構成によれば、第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとの間において駆動回数の均一化が図られる。その結果、インジェクターの劣化度合いのばらつきを抑えることができる。
【0048】
・第1インジェクターと第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターにおいて、第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとが入れ替えられなくともよい。こうした構成であっても、第2インジェクターについての劣化が抑えられる。
【0049】
・燃料供給装置24は、n=6のエンジンに限らず、例えばn=4,8のエンジンに搭載されてもよい。この際、燃料噴射部26は、複数のインジェクターで構成されていればよく、エンジン10のシリンダー数nと同じ、あるいは、それ以上のm個のインジェクターで構成されていることが好ましい。
【0050】
・上記実施形態のように複数のシリンダー12の各々に1つのインジェクターが対応付けられている構成に限らず、複数のシリンダー12の各々にk(kは2以上の整数)個のインジェクターが対応付けられている構成であってもよい。
【0051】
上記構成においては、例えば、全てのインジェクターで燃料噴射部が構成されてもよい。この場合、1つのシリンダーに対応付けられたk個のインジェクターのなかに第1および第2インジェクターが設定されてもよい。
【0052】
また、上記構成においては、例えば、k個のインジェクターについて優先的に駆動される順位である駆動順位が設定されていることが好ましい。すなわち、駆動順位が上位のインジェクターだけでは燃料噴射量が不足する場合に駆動順位が下位のインジェクターからも燃料を噴射するように設定されていることが好ましい。こうした構成において、燃料噴射部は、駆動順位が同じインジェクターによって構成される。例えば、k=2の場合、各シリンダー12に対応付けられた上位のインジェクターによって1つの燃料噴射部が構成され、各シリンダー12に対応付けられた下位のインジェクターによって他の燃料噴射部が構成される。そして、燃料噴射部ごとに目標量の演算、および、駆動パターンの生成が行われる。前記1つの燃料噴射部の一例は、上述した燃料噴射部26である。こうした構成であっても、各燃料噴射部において、互いに異なるシリンダー12に対応付けられたインジェクターの間で第1インジェクターと第2インジェクターとが設定可能であることから、上記(1)に記載した効果に準ずる効果が得られる。また、k個のインジェクターの駆動順位がインジェクターの駆動回数や車両の走行距離等に応じて変更されることにより、上記(2)(3)に記載した効果に準ずる効果が得られる。
【0053】
・燃料供給装置24が補助燃料噴射部27を有している場合、ECU50は、例えば、燃料噴射部26において駆動回数が閾値を超えたインジェクター28aと補助燃料噴射部27を構成するインジェクター28gとを入れ替えてもよい。すなわち、ECU50は、インジェクター28aを補助燃料噴射部27のインジェクターとして扱い、インジェクター28gをシリンダー#1に対応付けられたインジェクターとして扱ってもよい。こうした構成によれば、燃料供給装置24を構成する全インジェクターにおける劣化度合いのばらつきを抑えることができる。
【0054】
(第2実施形態)
図6および図7を参照して、燃料供給装置を具体化した第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の燃料供給装置は、第1実施形態における燃料供給装置と主要な構成が同じである。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。
【0055】
第2実施形態において、エンジン10は、マルチポイントインジェクション(MPI:Multi Point Injection)方式の燃料供給装置24を備える。燃料供給装置24は、各シリンダー12に連通する分岐管14aの各々に燃料噴射部26を有する。燃料噴射部26は、燃料供給源25から送られている所定圧力の燃料を分岐管14aを流れている吸入空気に噴射する3つのインジェクター28a,28b,28cを有している。燃料噴射部26は、クランク角CAに基づく吸気バルブ55の開閉タイミングに基づいてシリンダー12に導入される吸入空気に対して燃料を噴射する。なお、第2実施形態の燃料供給装置24は、補助燃料噴射部を備えていない。
【0056】
ECU50の演算部51は、上記取得した各種情報に基づくエンジン10の運転状態に応じて各シリンダー12に供給される燃料の目標量Qftを所定の演算周期で演算する。
ECU50のパターン生成部52は、目標量Qftとエンジン回転数Neとに基づき、各インジェクター28a〜28cについての開弁タイミング、および、クランク角で示される開弁期間Td(°CA)を規定した駆動パターンを1〜数サイクル単位で生成する。ECU50は、各シリンダー12の吸入行程において目標量Qftの分の燃料がシリンダー12に供給されるように駆動パターンを生成する。そしてECU50は、その生成した駆動パターンに基づき、各インジェクター28a〜28cに対して駆動信号を出力する。
【0057】
図7(a)および図7(b)を参照して、ECU50が生成する駆動パターンの一例について説明する。なお、これらの図7(a)および図7(b)は、平均開弁期間Tdaが360°CA以下である場合における駆動パターンの一例であって、平均開弁期間が80°CAの場合における駆動パターンを示している。また、図7(a)および図7(b)では、インジェクター28aが噴射を開始するタイミングを0°CAとして示している。
【0058】
図7(a)は、参考例の駆動パターンであって、ECU50が生成する駆動パターンを説明する際に用いる駆動パターンを示している。この参考例の駆動パターンでは、平均開弁期間Tdaである開弁期間Td5が各インジェクター28a,28b,28cに設定されている。
【0059】
図7(b)は、平均開弁期間Tdaが80°CAの場合にECU50が生成する駆動パターンの一例を示している。ECU50は、燃料噴射部26における平均開弁期間Tdaが360°CA以下、すなわち2つのインジェクターについての総開弁期間が720°CA以下であるときに図7(b)に示す駆動パターンを生成する。
【0060】
図7(b)に示すように、ECU50は、2つのインジェクター28a,28bについて、インジェクター28aに対して平均開弁期間Tdaの倍の長さの開弁期間Td6を設定する一方、インジェクター28bを休止させる駆動パターンを生成する。また、ECU50は、残りのインジェクター28cについては参考例の駆動パターンと同様に平均開弁期間Tdaを設定する駆動パターンを生成する。
【0061】
これにより、図7(a)に示す参考例の駆動パターンにおける燃料供給量を確保しつつ、2つのインジェクター28a,28bにおける駆動回数を少なくすることができる。また、吸入空気に対してより長い期間にわたって燃料が噴射されることから、シリンダーに導入される混合気における燃料の濃度分布を均一化することができる。
【0062】
なお、図7(b)に示す駆動パターンにおいて、第1インジェクターにはインジェクター28aが該当し、第2インジェクターにはインジェクター28bが該当する。また、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、パターン生成部52が数サイクル単位で駆動パターンを生成する場合には第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとが入れ替えられてもよい。また、平均開弁期間Tdaの上限値を360°CAとしているのは、MPI方式においては、各シリンダー12により多くの燃料を供給するべく、吸気バルブ55の閉弁中からインジェクターを開弁して分岐管14aに燃料を噴射させることがあるためである。
【0063】
上述した第2実施形態の燃料供給装置24によれば、第1実施形態に記載した(1)(2)に準拠した効果を得ることができる。
上記第2実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
【0064】
・ECU50は、目標量Qftおよびエンジン回転数Neに関連付けられた駆動パターンで構成されたパターンデータを記憶部53に記憶していてもよい。
・燃料噴射部26は、2以上のインジェクターを備えていればよい。また、燃料噴射部26は、第1インジェクターと第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターを複数有していてもよい。こうした構成においては、第1実施形態に記載した(3)に準拠する効果を得ることができる。
【0065】
・第1インジェクターと第2インジェクターとで構成される一対のインジェクターにおいて、第1インジェクターに該当するインジェクターと第2インジェクターに該当するインジェクターとが入れ替えられなくともよい。こうした構成であっても、第2インジェクターについての劣化が抑えられる。
【0066】
・燃料噴射部26が3以上のインジェクターを有する場合、第1インジェクターに該当するインジェクターを保持したまま、第2インジェクターに該当するインジェクターが変更されてもよい。例えば、上記燃料噴射部26において、インジェクター28aを第1インジェクターに保持したまま、第2インジェクターをインジェクター28bからインジェクター28cに変更してもよい。また、反対に、第2インジェクターに該当するインジェクターを保持したまま、第1インジェクターに該当するインジェクターを変更してもよい。こうした構成によれば、第1インジェクターと第2インジェクターとの組み合わせに関する自由度が向上し、インジェクターの劣化度合いのばらつきが抑えられやすくなる。
【符号の説明】
【0067】
m…インジェクター数、n…シリンダー数、10…エンジン、10a…クランクシャフト、11…シリンダーブロック、12…シリンダー、13…点火プラグ、14…インテークマニホールド、14a…分岐管、15…エキゾーストマニホールド、16…吸気通路、17…ターボチャージャー、18…コンプレッサー、19…インタークーラー、20…スロットルバルブ、21…サージタンク、22…排気通路、23…タービン、24…燃料供給装置、25…燃料供給源、26…燃料噴射部、27…補助燃料噴射部、28a,28b,28c,28d,28e,28f,28g,28h…インジェクター、29…供給ノズル、30…吸入空気量センサー、34…クランク角センサー、36…空気過剰率センサー、38…アクセル開度センサー、41…アクセルペダル、50…ECU、51…演算部、52…パターン生成部、53…記憶部、55…吸気バルブ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7