(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末(UE)によって、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信するステップであって、前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって前記基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報(DCI)を使用することによって前記基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む、ステップと、
前記UEによって、ランダムアクセス規則と、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報とに従って、前記第1のランダムアクセスリソースおよび前記第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するステップと、
前記UEによって、前記ランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始するステップと
を含み、
前記ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
前記ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
前記UEの時間周波数リソースに最も近い前記ランダムアクセスリソースを選択すること、
前記UEのタイプに従って、前記ランダムアクセスリソースを選択すること、または
前記UEのアクセス理由に従って、前記ランダムアクセスリソースを選択すること、のうちの少なくとも1つを含み、
前記選択するステップにおいて、前記第1のランダムアクセスリソースまたは前記第2のランダムアクセスリソースのいずれかが、前記規則の組み合わせに従って優先的に選択される
ことを特徴とするランダムアクセス方法。
前記ランダムアクセス規則が、前記ランダムアクセスリソースを前記ランダムに選択することを含む場合、前記UEによって、ランダムアクセス規則と、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報とに従って、前記第1のランダムアクセスリソースおよび前記第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを前記選択するステップは、
前記UEによって、乱数を生成することと、
前記UEによって、前記乱数と、確率因子と、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報とに従って、前記第1のランダムアクセスリソースおよび前記第2のランダムアクセスリソースから、前記ランダムアクセスリソースを選択することとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記UEによって、前記乱数と、確率因子と、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報とに従って、前記第1のランダムアクセスリソースおよび前記第2のランダムアクセスリソースから、前記ランダムアクセスリソースを前記選択するステップは、
前記乱数が前記確率因子よりも大きい場合、前記UEによって、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報に従って、前記第1のランダムアクセスリソースを選択するステップ、もしくは
前記乱数が前記確率因子よりも大きくない場合、前記UEによって、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報に従って、前記第2のランダムアクセスリソースを選択するステップを含み、または
前記UEによって、前記乱数と、確率因子と、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報とに従って、前記第1のランダムアクセスリソースおよび前記第2のランダムアクセスリソースから、前記ランダムアクセスリソースを前記選択するステップは、
前記乱数が前記確率因子よりも大きい場合、前記UEによって、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報に従って、前記第2のランダムアクセスリソースを選択するステップ、もしくは
前記乱数が前記確率因子よりも大きくない場合、前記UEによって、前記基地局により通知される前記ランダムアクセスリソースの前記構成情報に従って、前記第1のランダムアクセスリソースを選択するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
基地局によって、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報(DCI)を使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定するステップと、
前記基地局によって、前記システムブロードキャストを使用することによって前記第1のランダムアクセスリソースの前記構成情報を端末(UE)に通知するステップと、
前記基地局によって、前記DCIを使用することによって前記第2のランダムアクセスリソースの前記構成情報を前記UEに通知するステップと
を含み、
前記ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
前記ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
前記UEの時間周波数リソースに最も近い前記ランダムアクセスリソースを選択すること、
前記UEのタイプに従って、前記ランダムアクセスリソースを選択すること、または
前記UEのアクセス理由に従って、前記ランダムアクセスリソースを選択すること、のうちの少なくとも1つを含み、
両方の前記通知するステップでは、前記第1のランダムアクセスリソースの前記構成情報、および前記第2のランダムアクセスリソースの前記構成情報は、前記第1のランダムアクセスリソースまたは前記第2のランダムアクセスリソースのいずれかが、前記規則の組み合わせに従って優先的に選択可能なように通知される
ことを特徴とするランダムアクセス方法。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術の問題を少なくとも解決し、ランダムアクセスリソースを構成する際の柔軟性を改善するための、ランダムアクセス方法、端末、および基地局を提供する。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態において下記の技術的解決策が使用される。
【0007】
第1の態様によれば、ランダムアクセス方法が提供され、方法は、
端末
(UE
)によって、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信することであって、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む、ことと、
UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することと、
UEによって、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始することとを含む。
【0008】
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
第1の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第1の態様の第2の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、ランダムアクセスリソースをランダムに選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEによって、乱数を生成することと、
UEによって、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することとを含む。
【0010】
第1の態様の第2の可能な実装態様を参照して、第1の態様の第3の可能な実装態様では、UEによって、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含み、または
UEによって、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0011】
第1の態様の第2の可能な実装態様、または第1の態様の第3の可能な実装態様を参照して、第1の態様の第4の可能な実装態様では、確率因子は、システムブロードキャストの通知に従って取得される。
【0012】
第1の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第1の態様の第5の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
予め送信されたサービスが周期的サービスである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
予め送信されたサービスが緊急サービスである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含み、または
UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有する場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有しない場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0013】
第1の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第1の態様の第6の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0014】
第1の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第1の態様の第7の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEの優先度が第1の優先度である場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEの優先度が第2の優先度である場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0015】
第1の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第8の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEのアクセス理由が緊急呼出しである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由が通常の呼出しである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0016】
第2の態様によれば、ランダムアクセス方法が提供され、方法は、
基地局によって、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定することと、
基地局によって、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報を端末
(UE
)に通知することと、
基地局によって、DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知することとを含む。
【0017】
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装態様では、第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、ランダムアクセス規則を含む。
【0018】
第2の態様を参照して、第2の態様の第2の可能な実装態様では、方法は、
基地局によって、システムブロードキャストを使用することによってランダムアクセス規則をUEに通知することをさらに含む。
【0019】
第2の態様の第1の可能な実装態様、または第2の態様の第2の可能な実装態様を参照して、第2の態様の第3の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
第3の態様によれば、端末
(UE
)が提供され、UEは、受信ユニット、選択ユニット、およびアクセスユニットを備え、
受信ユニットは、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信するように構成され、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含み、
選択ユニットは、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように構成され、
アクセスユニットは、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始するように構成される。
【0021】
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
第3の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第3の態様の第2の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、ランダムアクセスリソースをランダムに選択することを含む場合、選択ユニットは、
乱数を生成し、
乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0023】
第3の態様の第2の可能な実装態様を参照して、第3の態様の第3の可能な実装態様では、選択ユニットは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成され、または
選択ユニットは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0024】
第3の態様の第2の可能な実装態様、または第3の態様の第3の可能な実装態様を参照して、第3の態様の第4の可能な実装態様では、確率因子は、システムブロードキャストの通知に従って取得される。
【0025】
第3の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第3の態様の第5の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニットは、
予め送信されたサービスが周期的サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが緊急サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成され、または
選択ユニットは、
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有する場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有しない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0026】
第3の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第3の態様の第6の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニットは、
基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0027】
第3の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第3の態様の第7の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニットは、
UEの優先度が第1の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UEの優先度が第2の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0028】
第3の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第8の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニットは、
UEのアクセス理由が緊急呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UEのアクセス理由が通常の呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0029】
第4の態様によれば、基地局が提供され、基地局は、決定ユニットおよび通知ユニットを備え、
決定ユニットは、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定するように構成され、
通知ユニットは、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報を端末
(UE
)に通知し、
DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知するように構成される。
【0030】
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装態様では、第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、ランダムアクセス規則を含む。
【0031】
第4の態様を参照して、第4の態様の第2の可能な実装態様では、通知ユニットは、システムブロードキャストを使用することによってランダムアクセス規則をUEに通知するようにさらに構成される。
【0032】
第4の態様の第1の可能な実装態様、または第4の態様の第2の可能な実装態様を参照して、第4の態様の第3の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
第5の態様によれば、端末
(UE
)が提供され、UEは、受信機およびプロセッサを備え、
受信機は、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信するように構成され、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含み、
プロセッサは、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように構成され、
プロセッサは、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始するようにさらに構成される。
【0034】
第5の態様を参照して、第5の態様の第1の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
第5の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第5の態様の第2の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、ランダムアクセスリソースをランダムに選択することを含む場合、プロセッサは、
乱数を生成し、
乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0036】
第5の態様の第2の可能な実装態様を参照して、第5の態様の第3の可能な実装態様では、プロセッサは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成され、または
プロセッサは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0037】
第5の態様の第2の可能な実装態様、または第5の態様の第3の可能な実装態様を参照して、第5の態様の第4の可能な実装態様では、確率因子は、システムブロードキャストの通知に従って取得される。
【0038】
第5の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第5の態様の第5の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサは、
予め送信されたサービスが周期的サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが緊急サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成され、または
プロセッサは、
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有する場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有しない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0039】
第5の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第5の態様の第6の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサは、
基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0040】
第5の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第5の態様の第7の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサは、
UEの優先度が第1の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UEの優先度が第2の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0041】
第5の態様の第1の可能な実装態様を参照して、第5の態様の第8の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則が、UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサは、
UEのアクセス理由が緊急呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UEのアクセス理由が通常の呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0042】
第6の態様によれば、基地局が提供され、基地局は、プロセッサおよび送信機を備え、
プロセッサは、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定するように構成され、
送信機は、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報を端末
(UE
)に通知し、
DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知するように構成される。
【0043】
第6の態様を参照して、第6の態様の第1の可能な実装態様では、第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、ランダムアクセス規則を含む。
【0044】
第6の態様を参照して、第6の態様の第2の可能な実装態様では、送信機は、システムブロードキャストを使用することによってランダムアクセス規則をUEに通知するようにさらに構成される。
【0045】
第6の態様の第1の可能な実装態様、または第6の態様の第2の可能な実装態様を参照して、第6の態様の第3の可能な実装態様では、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含む。
【0046】
本発明の実施形態は、ランダムアクセス方法、端末、および基地局を提供する。方法は、UEによって、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信することであって、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む、ことと、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することと、UEによって、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始することとを含む。本発明の実施形態において提供される上記の解決策に基づき、本発明の実施形態では、UEは、ランダムアクセス規則と、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択し得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、火災または地震などの緊急事態が発生し、ネットワークが、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更する必要があり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。したがって、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始することがあり、それによりUEの待ち時間が減少する。すなわち、UEは、ランダムアクセス規則に従って、ランダムアクセスリソースを柔軟に選択してランダムアクセスを開始することがあり、それにより、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術の問題を回避し、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、一部に過ぎず、本発明の実施形態の全てではない。創作的な努力なしに本発明の実施形態に基づき当業者によって得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0049】
本発明の実施形態における技術的解決策の明確な説明を容易にするため、「第1」または「第2」などの語が本発明の実施形態で使用されて、基本的に同じ機能または目的を提供する同じ要素または類似の要素を区別することに留意されたい。当業者は、「第1」または「第2」などの語が量および実行順序を限定しないことを理解し得る。
【0050】
本発明の以下の実施形態では、ランダムアクセスリソースの構成情報は、時間周波数リソース番号、シーケンス、変調および符号化方式(Modulation and Coding Scheme、略してMCS)などを特に含み得ることに留意されたい。ランダムアクセスリソースは、時間周波数リソースおよびシーケンスなどを特に含み得る。これは、本発明の実施形態において特に限定されない。
【0051】
実施形態1
本発明のこの実施形態は、
図1に示されるように、以下のステップを含むランダムアクセス方法を提供する。
【0052】
S101:UEは、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信し、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、略してDCI)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む。
【0053】
S102:UEは、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択する。
【0054】
S103:UEは、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始する。
【0055】
特に、本発明のこの実施形態において提供されるランダムアクセス方法において、UEは、ランダムアクセス規則、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報、およびDCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択し、次いで、ランダムアクセスを開始し得る。ランダムアクセス規則は、UEにおいて予め構成されてよく、または基地局によってUEに送信されてよい。たとえば、ランダムアクセス規則は、第1のランダムアクセスリソースの構成情報を使用することによって搬送される、または、ランダムアクセス規則は、システムブロードキャストを使用することによって通知される。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0056】
ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0057】
本発明のこの実施形態におけるランダムアクセス規則は、1つのタイプの規則であってよく、または複数のタイプの規則の組み合わせであってよいことに留意されたい。たとえば、ランダムアクセス規則は、予め送信されたサービスのタイプとUEのタイプとに従って、ランダムアクセスリソースを選択すること、または予め送信されたサービスのタイプとUEのアクセス理由とに従って、ランダムアクセスリソースを選択することを含み得る。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0058】
本発明のこの実施形態におけるランダムアクセス規則は別の規則であってよく、上記で挙げられた特定のランダムアクセス規則に限定されないことが理解され得る。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0059】
さらに、本発明のこの実施形態では、異なるランダムアクセス規則に対して、ランダムアクセスリソースを選択する態様が異なる。ランダムアクセス規則に従ってランダムアクセスリソースを選択するいくつかの可能な態様が、以下のように提供される。
【0061】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、ランダムアクセスリソースをランダムに選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEによって、乱数を生成することと、
UEによって、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することとを特に含み得る。
【0062】
特に、確率因子は、システムブロードキャストの通知に従って取得されてよく、またはUEにおいて予め構成されてよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0063】
UEによって、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを特に含んでよい、または
UEによって、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
乱数が確率因子よりも大きい場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択するステップを含む。
【0064】
特に、この実装態様では、UEはランダムアクセスリソースをランダムに選択する。たとえば、UEは乱数を生成し得る。乱数が確率因子よりも大きい場合、UEは、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択する、または、乱数が確率因子よりも大きくない場合、UEは、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する。たとえば、確率因子が0.5であり、UEによって生成される乱数が0.8であることが想定される。0.8>0.5であるので、この場合、UEは、ランダムアクセス規則に従ってDCIを監視することを選ぶ、すなわち、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースを選択する。たとえば、確率因子が0.9であり、UEによって生成される乱数が0.8であることが想定される。0.9>0.8であるので、この場合、UEは、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースを選択する。
【0066】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
予め送信されたサービスが周期的サービスである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
予め送信されたサービスが緊急サービスである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含む、または
UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有する場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、もしくは
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有しない場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0067】
特に、この実装態様では、UEは、予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択する。たとえば、緊急サービスは通常、ランダムアクセスリソースの構成の迅速な変更を必要とし、より多くのアップリンクデータリソースを必要とし得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。周期的サービスは比較的固定される。したがって、UEの待ち時間を減少するために、UEは、DCIを監視することなく、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースを直接選択して、ランダムアクセスを開始し得る。
【0068】
あるいは、通常、遅延に対する要件を有するサービスについては、遅延が比較的小さいときにネットワークへの迅速なアクセスが必要とされる。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報が比較的固定されることを考慮すると、UEは、待つ必要がなくてよく、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを直接開始し得る。したがって、UEは、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを開始し得る。そうではなく、遅延に対する要件を有しないサービスについては、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを開始し得る。上記の例に従って認識できるように、UEは、ランダムアクセス規則に従ってランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを開始し得る。したがって、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術の問題が回避され、したがって
アクセスリソースが柔軟に構成されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0069】
当然ながら、予め送信されたサービスのタイプは、別のタイプ、たとえば、高優先度サービスまたは低優先度サービスであってよい。異なるサービスタイプに対して、UEによって選択されるランダムアクセスリソースも異なってよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0071】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0072】
特に、この実装態様では、UEは、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択する。たとえば、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを受信した後に、UEは、第1のランダムアクセスリソースにおけるUEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースが、第2のランダムアクセスリソースにおけるUEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースの前であると決定すると想定すると、UEは、第1のランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを開始する。そうではなく、第1のランダムアクセスリソースにおけるUEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースが、第2のランダムアクセスリソースにおけるUEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースの後であると決定した場合、UEは、第2のランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを開始する。
【0074】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEの優先度が第1の優先度である場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEの優先度が第2の優先度である場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0075】
特に、この実装態様では、UEは、UEのタイプに従ってランダムアクセスを選択する。たとえば、第1の優先度は具体的には、低優先度であり、第2の優先度は具体的には、高優先度である。ランダムアクセス規則は具体的には、低優先度を有するUEが、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースを選択し、および、高優先度を有するUEが、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースを選択することである。UEが高優先度を有するUEである場合、UEは、ランダムアクセス規則に従って、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを開始し得る。
【0076】
当然ながら、UEのタイプは、別のタイプ、たとえば、低い移動性または高い移動性であってよい。異なるタイプのUEに対して、UEによって選択されるランダムアクセスリソースも異なってよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0078】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
UEのアクセス理由が緊急呼出しである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由が通常の呼出しである場合、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを含む。
【0079】
特に、この実装態様では、UEは、UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択する。たとえば、UEのアクセス理由が緊急呼出しである場合、すなわち、遅延が比較的小さいときにネットワークへの迅速なアクセスが必要される場合。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報が比較的固定されることを考慮すると、UEは、待つ必要なしに、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを直接開始し得る。したがって、UEは、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを開始し得る。そうではなく、UEのアクセス理由が通常の呼出しであるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを開始し得る。
【0080】
当然ながら、UEのアクセス理由は、別の理由、たとえば、トラッキングエリア更新(Tracking Area Update、略してTAU)、信号アクセス、データアクセス、カバレッジレベル変更アクセス、接続されたモード(以下、接続モード)アクセス、またはアイドルモードアクセスであってよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0081】
(ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、たとえばLTE)を例として使用すると、UEのアクセス理由は、緊急(emergency)アクセス、高優先度アクセス(high Priority Access)、モバイル着信(Mobile Terminating、略してMT)アクセス、モバイル発信(Mobile Originating、略してMO)信号アクセス、MOデータアクセス、および遅延許容アクセス(delay Tolerant Access)を含み得る。MTアクセスは実際には、たとえばページングメッセージの応答であり、MOアクセスは、端末によってトリガーされたアクセスを指す。
【0082】
異なるアクセス理由に対して、UEによって選択されたランダムアクセスリソースも異なってよい。たとえば、接続モードのUEは、DCIを使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースを優先的に使用する。アイドルモードのUEは、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースを優先的に使用し得る。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0083】
上述されたように、本発明のこの実施形態におけるランダムアクセス規則は、固定された規則であってよく、または複数の規則の組み合わせであってよい。したがって、本発明のこの実施形態では、態様1から態様5において提供されたランダムアクセス規則、および基地局によってランダムアクセスリソースの構成情報を通知するための方法が組み合わされてよいことが理解され得る。
【0084】
たとえば、ランダムアクセス規則が、予め送信されたサービスのタイプとUEのタイプとに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含み得ると想定すると、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することは、
予め送信されたサービスが緊急サービスであり、かつUEの優先度が高優先度であるとき、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、
予め送信されたサービスが緊急サービスであり、かつUEの優先度が低優先度であるとき、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択すること、
予め送信されたサービスが周期的サービスであり、かつUEの優先度が高優先度であるとき、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択すること、または
予め送信されたサービスが周期的サービスであり、かつUEの優先度が低優先度であるとき、UEによって、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択することを特に含む。
【0085】
火災などの緊急事態が発生したとき、緊急サービスは、ランダムアクセスリソースの構成の迅速な変更を必要とすることがあり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされ得る。さらに、高優先度を有するUEが迅速なアクセスを行うことがある。したがって、高優先度を有するUEは、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースを選択し、低優先度を有するUEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースを選択するように構成され得る。このように、一態様によれば、基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、ランダムアクセスリソースの構成情報の迅速な変更が実装され得る。さらに、より多くのアクセスリソースが割り当てられることが可能である。たとえば、使用されていない全てのアップリンクリソースがランダムアクセスリソースであるように構成され得る。他の態様によれば、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定され、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始し得るので、それにより、UEの待ち時間を減少させ、迅速なアクセスを実装する。UEは、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、ランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを開始し得る。したがって、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術における問題が解決され、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0086】
本発明のこの実施形態において、UEが、別の態様で、ランダムアクセス規則に従ってランダムアクセスリソースを選択してよいことが理解され得る。態様は、上記の提供された実装態様に限定されない。
【0087】
本発明のこの実施形態は、ランダムアクセス方法であって、UEによって、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信することであって、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む、ことと、UEによって、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択することと、UEによって、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始することとを含むランダムアクセス方法を提供する。本発明のこの実施形態において提供されるランダムアクセス方法に基づき、本発明のこの実施形態におけるUEは、ランダムアクセス規則と、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択し得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、火災や地震などの緊急事態が発生し、ネットワークが、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更する必要があり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。したがって、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始し得るので、それによりUEの待ち時間が減少する。すなわち、UEは、ランダムアクセス規則に従って、ランダムアクセスリソースを柔軟に選択してランダムアクセスを開始し得るので、それにより、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術における問題を回避し、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0088】
実施形態2
本発明のこの実施形態は、
図2に示されるように、以下のステップを特に含むランダムアクセス方法を提供する。
【0089】
S201:基地局は、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定する。
【0090】
S202:基地局は、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知し、また、基地局は、DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知する。
【0091】
特に、本発明のこの実施形態では、基地局がランダムアクセスリソースを構成すると、ランダムアクセスリソースの一部(第1のランダムアクセスリソース)の構成情報が、システムブロードキャストを使用することによってUEに通知され、ランダムアクセスリソースの一部(第2のランダムアクセスリソース)の構成情報が、DCIを使用することによってUEに通知される。
【0092】
システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。UEは、DCIを監視することなくランダムアクセスを直接開始し得るので、それによりUEの待ち時間が減少する。
【0093】
基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能である。したがって、DCIを使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報は、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更することができ、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であり、符号化および変調方式が柔軟に調整され得る。
【0094】
システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知し、DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知した後、基地局は、UEがランダムアクセスを開始するときにUEによって占有されるランダムアクセスリソースに従って、UEに関する関連つけられた情報をさらに取得してよく、情報は、アクセス理由、およびUEのタイプなどを含むことに留意されたい。このように、情報に関する後続のスケジューリングに対して異なるメカニズムが使用されてよい。たとえば、短い遅延の要件を有するUEが、優先的にスケジューリングされる。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0095】
本発明のこの実施形態では、基地局が全てのアイドルリソースをランダムアクセスリソースとして構成し得ることに留意されたい。この場合、基地局は、まず、、UEが、スケジューリングされていないアップリンクリソースを選択し選択されたアップリンクリソースを使用するという合意をUEと有する必要がある。この場合、UEは、DCIを監視することによって、使用されたアップリンクリソースを見つける必要があり、さらに、占有されていないアップリンクリソースを使用することによってランダムアクセスを行う。このケースは、本発明の実施形態において特に限定されない。
【0096】
さらに、第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、ランダムアクセス規則をさらに含み得る。
【0097】
すなわち、ランダムアクセス規則を追加するために、対応する量のビットが第1のランダムアクセスリソースの構成情報に追加され得る。
【0098】
任意選択で、基地局は、システムブロードキャストを使用することによってランダムアクセス規則をUEに通知し得る。
【0099】
すなわち、基地局は、ランダムアクセス規則を追加するために、対応する量のビットをシステムブロードキャストに追加し得る。
【0100】
当然ながら、基地局は、別のメッセージまたはシグナリングを使用することによってランダムアクセス規則をUEに通知してよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0101】
ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0102】
本発明のこの実施形態におけるランダムアクセス規則は、1つのタイプの規則であってよく、または複数のタイプの規則の組み合わせであってよいことに留意されたい。たとえば、ランダムアクセス規則は、予め送信されたサービスのタイプとUEのタイプとに従って、ランダムアクセスリソースを選択すること、または予め送信されたサービスのタイプとUEのアクセス理由とに従って、ランダムアクセスリソースを選択することを含み得る。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0103】
本発明のこの実施形態におけるランダムアクセス規則は別の規則であってよく、上記で挙げられた特定のランダムアクセス規則に限定されないことが理解され得る。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0104】
本発明のこの実施形態に基づき提供されるランダムアクセス方法は、基地局によって、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定することと、基地局によって、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知することと、基地局によって、第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知することとを含み、したがって、UEは、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、ランダムアクセスリソースを選択し得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、火災や地震などの緊急事態が発生し、ネットワークが、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更する必要があり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。したがって、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始することがあり、それによりUEの待ち時間が減少する。すなわち、UEは、ランダムアクセス規則に従って、ランダムアクセスリソースを柔軟に選択してランダムアクセスを開始することがあり、それにより、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術における問題を回避し、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0105】
実施形態3
本発明のこの実施形態は、ランダムアクセス方法を提供する。UEと基地局との間の相互作用が説明のために例として使用される。
図3に示されるように、方法は以下のステップを含む。
【0106】
S301:基地局は、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定する。
【0107】
S302:基地局は、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知し、また、基地局は、DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知する。
【0108】
S303:UEは、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信し、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む。
【0109】
S304:UEは、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択する。
【0110】
S305:UEは、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始する。
【0111】
特に、ステップS301およびS302の特定の実装については、実施形態2の関連する説明を参照されたい。ステップS303およびS305の特定の実装については、実施形態1の関連する説明を参照されたい。詳細は、本発明のこの実施形態では再び説明されない。
【0112】
この実施形態は前述の実施形態に関する特定の説明であるので、この実施形態で実装されることが可能な技術的効果については前述の説明が参照されることがある。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0113】
実施形態4
本発明のこの実施形態は、端末
(UE
)400を提供する。特に、
図4に示されるように、UE400は、受信ユニット401、選択ユニット402、およびアクセスユニット403を備える。
【0114】
受信ユニット401は、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信するように構成され、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む。
【0115】
選択ユニット402は、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように構成される。
【0116】
アクセスユニット403は、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始するように構成される。
【0117】
特に、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0118】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、ランダムアクセスリソースをランダムに選択することを含む場合、選択ユニット402は、
乱数を生成し、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0119】
さらに、選択ユニット402は、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される、または
選択ユニット402は、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0120】
好ましくは、確率因子は、システムブロードキャストの通知に従って取得される。
【0121】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニット402は、
予め送信されたサービスが周期的サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが緊急サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される、または
選択ユニット402は、
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有する場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有しない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0122】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニット402は、
基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、UE400の時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0123】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニット402は、
UE400の優先度が第1の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UE400の優先度が第2の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0124】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、選択ユニット402は、
UE400のアクセス理由が緊急呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UE400のアクセス理由が通常の呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0125】
特に、本発明のこの実施形態において提供されるUE400によってランダムアクセスを行うための方法については、実施形態1または実施形態3に関する説明を参照されたい。詳細は、本発明のこの実施形態では再び説明されない。
【0126】
本発明のこの実施形態は、UEを提供し、UEは、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信する受信ユニットであって、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む、受信ユニット、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択する選択ユニット、ならびに、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始するアクセスユニットを備える。本発明のこの実施形態において提供されるUEに基づき、本発明のこの実施形態におけるUEは、ランダムアクセス規則と、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択し得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、火災や地震などの緊急事態が発生し、ネットワークが、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更する必要があり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。したがって、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始することがあり、それによりUEの待ち時間が減少する。すなわち、UEは、ランダムアクセス規則に従って、ランダムアクセスリソースを柔軟に選択してランダムアクセスを開始することがあり、それにより、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術における問題を回避し、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0127】
実施形態5
本発明のこの実施形態は、基地局500を提供する。特に、
図5に示されるように、基地局500は、決定ユニット501および通知ユニット502を備える。
【0128】
決定ユニット501は、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定するように構成される。
【0129】
通知ユニット502は、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報を端末
(UE
)に通知し、
DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知するように構成される。
【0130】
さらに、第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、ランダムアクセス規則を含む。
【0131】
任意選択で、通知ユニット502は、システムブロードキャストを使用することによってランダムアクセス規則をUEに通知するようにさらに構成される。
【0132】
特に、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0133】
特に、本発明のこの実施形態において提供される基地局500によってランダムアクセスを行うための方法については、実施形態2または実施形態3に関する説明を参照されたい。詳細は、本発明のこの実施形態では再び説明されない。
【0134】
本発明のこの実施形態に基づき提供される基地局は、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定する決定ユニットと、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知し、DCIを使用することによっ
て第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知する通知ユニットとを備え、したがって、UEは、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、ランダムアクセスリソースを選択し得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、火災や地震などの緊急事態が発生し、ネットワークが、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更する必要があり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。したがって、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始することがあり、それによりUEの待ち時間が減少する。すなわち、UEは、ランダムアクセス規則に従って、ランダムアクセスリソースを柔軟に選択してランダムアクセスを開始することがあり、それにより、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術における問題を回避し、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0135】
実施形態6
本発明のこの実施形態は、UE600を提供する。特に、
図6に示されるように、UE600は、受信機601およびプロセッサ602を備える。
【0136】
受信機601は、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信するように構成され、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む。
【0137】
プロセッサ602は、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように構成される。
【0138】
プロセッサ602は、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始するように構成される。
【0139】
特に、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、ランダムアクセスリソースをランダムに選択することを含む場合、プロセッサ602は、
乱数を生成し、乱数と、確率因子と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0141】
さらに、プロセッサ602は、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される、または
プロセッサ602は、
乱数が確率因子よりも大きい場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
乱数が確率因子よりも大きくない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0142】
好ましくは、確率因子は、システムブロードキャストの通知に従って取得される。
【0143】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサ602は、
予め送信されたサービスが周期的サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが緊急サービスである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される、または
プロセッサ602は、
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有する場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、もしくは
予め送信されたサービスが遅延に対する要件を有しない場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0144】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UE600の時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサ602は、
基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、UE600の時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0145】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサ602は、
UE600の優先度が第1の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UE600の優先度が第2の優先度である場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0146】
可能な実装態様において、ランダムアクセス規則が、UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択することを含む場合、プロセッサ602は、
UE600のアクセス理由が緊急呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第1のランダムアクセスリソースを選択する、または
UE600のアクセス理由が通常の呼出しである場合、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報に従って、第2のランダムアクセスリソースを選択するように特に構成される。
【0147】
特に、本発明のこの実施形態において提供されるUE600によってランダムアクセスを行うための方法については、実施形態1または実施形態3に関する説明を参照されたい。詳細は、本発明のこの実施形態では再び説明されない。
【0148】
本発明のこの実施形態は、UEを提供し、UEは、基地局により通知されたランダムアクセスリソースの構成情報を受信する受信機であって、ランダムアクセスリソースの構成情報は、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを含む、受信機、ならびに、ランダムアクセス規則と、基地局により通知されるランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択し、ランダムアクセスリソースに従ってランダムアクセスを開始するプロセッサを備える。本発明のこの実施形態において提供されるUEに基づき、本発明のこの実施形態におけるUEは、ランダムアクセス規則と、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、第1のランダムアクセスリソースおよび第2のランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスリソースを選択し得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、火災や地震などの緊急事態が発生し、ネットワークが、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更する必要があり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。したがって、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始することがあり、それによりUEの待ち時間が減少する。すなわち、UEは、ランダムアクセス規則に従って、ランダムアクセスリソースを柔軟に選択してランダムアクセスを開始することがあり、それにより、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術における問題を回避し、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0149】
実施形態7
本発明のこの実施形態は、基地局700を提供する。特に、
図7に示されるように、基地局700は、プロセッサ701および送信機702を備える。
【0150】
プロセッサ701は、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、ダウンリンク制御情報
(DCI
)を使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定するように構成される。
【0151】
送信機702は、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報を端末
(UE
)に通知し、
DCIを使用することによって第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知するように構成される。
【0152】
さらに、第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、ランダムアクセス規則を含む。
【0153】
任意選択で、送信機702は、システムブロードキャストを使用することによってランダムアクセス規則をUEに通知するようにさらに構成される。
【0154】
特に、ランダムアクセス規則は、以下の規則、すなわち、
ランダムアクセスリソースをランダムに選択すること、
予め送信されたサービスのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、
UEの時間周波数リソースに最も近いランダムアクセスリソースを選択すること、
UEのタイプに従ってランダムアクセスリソースを選択すること、または
UEのアクセス理由に従ってランダムアクセスリソースを選択すること
のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0155】
特に、本発明のこの実施形態において提供される基地局700によってランダムアクセスを行うための方法については、実施形態2または実施形態3に関する説明を参照されたい。詳細は、本発明のこの実施形態では再び説明されない。
【0156】
本発明のこの実施形態に基づき提供される基地局は、システムブロードキャストを使用することによって通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とを決定するプロセッサと、システムブロードキャストを使用することによって第1のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知し、DCIを使用することによっ
て第2のランダムアクセスリソースの構成情報をUEに通知する送信機とを備え、したがって、UEは、システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報と、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報とに従って、ランダムアクセスリソースを選択し得る。基地局は、基地局がシステムブロードキャストを送信するよりも頻繁にDCIを送信し、より多くのアイドルアップリンクリソースがランダムアクセスのために割り当てられることが可能であると考えられる。したがって、火災や地震などの緊急事態が発生し、ネットワークが、ランダムアクセスリソースの構成を迅速に変更する必要があり、より多くのアップリンクデータリソースが必要とされるとき、UEは、DCIを使用することによって基地局により通知される第2のランダムアクセスリソースの構成情報に対応する第2のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを開始し得る。システムブロードキャストを使用することによって基地局により通知される第1のランダムアクセスリソースの構成情報は、比較的固定される。したがって、UEは、構成情報に対応する第1のランダムアクセスリソースに従って、ランダムアクセスを直接開始することがあり、それによりUEの待ち時間が減少する。すなわち、UEは、ランダムアクセス規則に従って、ランダムアクセスリソースを柔軟に選択してランダムアクセスを開始することがあり、それにより、ランダムアクセスリソースが柔軟に構成されることができないという従来技術における問題を回避し、したがって、ランダムアクセスリソースを構成する柔軟性が改善されることが可能であり、それにより最適な構成を実現する。
【0157】
簡便で簡潔な説明のために、上記で説明された装置において上述の機能モジュールの分割が説明のための例として取り上げられていることは、当業者には明らかに理解され得る。実際の適用では、上述の機能は、要件に従って、異なるモジュールに割り当てられ実装されることが可能であり、すなわち、装置の内部構成は、上記で説明された機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法実施形態における対応するプロセスが参照されてよく、詳細は本明細書では再び説明されない。
【0158】
この適用において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法が他の態様で実装されてよいことを理解されたい。たとえば、説明された装置の実施形態は例示に過ぎない。たとえば、モジュールまたはユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実装では他の分割があり得る。たとえば、複数のユニットもしくは構成要素が別のシステムに組み合わされもしくは統合されてよく、または、いくつかの特徴が無視されてよく、もしくは実行されなくてよい。加えて、示されまたは論じられた相互結合または直接結合または通信接続が、いくつかのインターフェースを使用することによって実装されてよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実装されてよい。
【0159】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分離してもしなくてよく、ユニットとして示された部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてよくまたは複数のネットワークユニット上に分散されてよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の必要性に従って選択されてよい。
【0160】
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェアの機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0161】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本発明の技術的解決策、または従来技術に対して寄与する部分、または技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態に説明された方法のステップの全部または一部を実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであり得る)コンピュータデバイスまたはプロセッサに命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0162】
上記の説明は、本発明の特定の実装態様に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するように意図されていない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に想到されるいかなる変形または置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。