(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
歯科用の光干渉断層画像生成装置(Optical Coherence Tomography:以下、OCT装置という。)は、光源から照射されたレーザ光を計測光と参照光とに分配し、計測光をプローブ(ハンドピース)から口腔内組織に照射すると共に、参照光を参照ミラーに照射する。さらに、OCT装置は、口腔内組織から反射して戻って来た散乱光をプローブで回収し、散乱光と参照ミラーからの反射光とを光合波器で合成させて、その干渉光を解析して断層画像を生成している。
【0003】
従来、プローブは、例えば、特許文献1に記載されているように、前歯を撮影する際に、前歯用の金属製の直視撮影用支持体を取り付け、前歯用支持体の先端を前歯に当接させたり、係止させたりして、安定させた状態で撮影が行われる。
また、プローブは、臼歯を撮影する際に、臼歯上に載置したり、臼歯に係止したりする固定具と、計測光及び散乱光を反射する斜鏡と、を備えた臼歯用の金属製の側視撮影用支持体を取り付けて撮影が行われる。
【0004】
図7は、従来の側視撮影用支持体を取り付けたプローブで臼歯を撮影しているときの状態を示す模式図である。
図7に示すように、臼歯S100を撮影する際に使用するプローブ100には、ハウジング200の先端部に設けられた外環部材300に臼歯用の側視撮影用支持400(臼歯用支持体)が取り付けられる。側視撮影用支持400は、外環部材300の開口部に着脱可能に設けられた係合筒部材410と、係合筒部材410に連結された棒状部420と、棒状部420の先端部に斜め45度の状態に接合された斜鏡枠430と、斜鏡枠430内に内嵌された斜鏡440と、斜鏡枠430の下端に水平に取り付けられた環状の固定具450と、有して構成されている。
【0005】
固定具450は、前記特許文献1のプローブの固定具同様に、プローブ100で臼歯S100を撮影する際に、臼歯S100の上に載せて、プローブ100の先端部がふら付くのを防止して静止させるための部位である。固定具450は、操作し易くするのに、重量を軽減させたり、また、撮影の際に計測光を遮ったり、撮影部を視認する術者の邪魔にならないようにするために、高さH100の低くて薄い円形リング状に形成されている。その高さH100は、一般的に、最大でも2mm程度である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載された側視撮影用支持や、
図7に示す側視撮影用支持400をプローブに取り付けて臼歯S100を撮影した場合は、斜鏡440が臼歯S100の表面に近すぎるので、撮影した三次元断層画像、あるいは、二次元断層画像に、余分な斜鏡の画像が映り込み、画像が見難くなるという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、そのような問題を解消すべく発明されたものであって、撮影する被写体の断層画像内に斜鏡が映り込まないようにして鮮明な断層画像を得ることができるプローブを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明に係るプローブは、計測光を被写体に照射し反射して戻って来た散乱光を回収する光干渉断層画像生成装置に使用するプローブであって、前記計測光の光路が設けられたハウジングと、前記ハウジングの先端部に取り付けられ前記被写体に当接させる支持体と、前記支持体の先端部に配置され前記散乱光を反射させる斜鏡と、前記斜鏡の下端部に連結され前記被写体に当接させるスペーサと、を備え、前記スペーサの高さは、前記被写体から前記斜鏡における所定の基準点までの距離を前記光干渉断層画像生成装置に予め設定された撮影可能距離を超えて離隔させるように設定され、前記所定の基準点を前記斜鏡の下端部にした第1の隔離高さに設定されていることを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、プローブは、スペーサの高さが、被写体から斜鏡の所定の基準点までの距離を、光干渉断層画像生成装置に設定された可干渉距離の半分の距離を超えて離隔させるように設定されていることで、斜鏡が撮影可能な距離の範囲外に配置される。このため、斜鏡の像が画像領域外に現れるので、プローブで撮影した断層画像内に斜鏡が映らないようにすることができる。また、支持体のスペーサは、所定の基準点を斜鏡の下端部にした第1の隔離高さに設定されていることによって、被写体を撮影中に、集光レンズから被写体までの焦点距離を所望内の距離に一定に維持することができるので、被写体の鮮明な断層画像を得ることができる。
【0011】
また、前記第1の離隔の高さに代えて、前記スペーサの高さは、前記所定の基準点を前記斜鏡における前記計測光の走査領域の下端部にした第2の離隔高さに設定されていることが好ましい。
【0012】
かかる構成によれば、スペーサの高さが、所定の基準点を斜鏡における計測光の走査領域の下端部にした第2の離隔高さに設定されていることによって、スペーサの高さをより小さくすることができるので、支持体を口の中に入れたときの圧迫感を緩和することができる。
【0013】
また、前記スペーサの高さは、前記第1の離隔高さから前記第2の離隔高さの間の高さに設定されていることが好ましい。
【0014】
かかる構成によれば、スペーサの高さは、第1の離隔高さから第2の離隔高さの間の高さに設定されていることによって、撮影した断層画像に斜鏡が映るのを解消することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、撮影する被写体の断層画像内に斜鏡が映り込まないようにして鮮明な断層画像を得ることができるプローブを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、
図1〜
図3を参照して本発明の実施形態に係るプローブの一例を説明する。本発明の実施形態に係るプローブを説明する前に、プローブが使用されるOCT装置(光干渉断層画像生成装置)について説明する。以下、OCT装置(光干渉断層画像生成装置)によって撮影される歯科患者の診断対象の口腔内組織である被写体Sの一例として、臼歯(奥歯部)を例に挙げて説明する。
【0018】
<OCT装置>
不図示のOCT装置は、光のコヒーレントを利用して口腔内組織である被写体Sを撮影する断層画像撮影装置である。OCT装置は、プローブ1(診断プローブ部)と、光学ユニットと、制御ユニットと、を主に備えて構成されている。
OCT装置は、光学ユニット内で光源から照射されたレーザ光を被写体Sに照射する計測光と、参照ミラーに照射する参照光と、に分配している。計測光は、被写体Sに照射され、被写体Sの内部から散乱して戻って来た散乱光はプローブ1によって回収される。また、散乱光は、光学ユニット内の参照ミラーによって照射される。そして、光学ユニットで散乱光と、参照ミラーからの反射光と、を光合波器で合成させて、その干渉光を制御ユニットで解析して光干渉断層画像を生成している。
【0019】
<プローブ>
図1に示すプローブ1は、レーザ光を走査する走査手段(ガルバノミラー、あるいは、MEMSミラー)を備え、光学ユニットからのレーザ光を被写体S(
図2参照)に導くと共に、被写体S内で散乱して反射した散乱光を受光して光学ユニットに導くものである。プローブ1は、計測光及び散乱光の光路が設けられているハウジング2と、ハウジング2の先端部に取り付けられた支持体3と、を備えている。
【0020】
撮影時、術者は、ハウジング2を手で持って、手振れ防止等のため、側視撮影用(臼歯用)の支持体3の先端部を患者の被写体Sに載置するようにして当接させる。そして、光学ユニットから光ファイバー(図示省略)等を介してハウジング2内に導入された計測光を、ハウジング2の先端部開口2aから被写体Sに照射する。さらに、被写体S内から反射して戻って来た散乱光を、ハウジング2の先端部開口2aで回収して光学ユニットに伝送する。
【0021】
<ハウジング>
図1に示すハウジング2は、略直線状の中空の樹脂製ケースから成る。ハウジング2は、先端部に、集光レンズ4を収容するレンズ収容部2bが形成され、基端部に、不図示の光ファイバー及びケーブル等が挿入されている。ハウジング2の軸方向の中間部は、術者が手で把持したり、走査手段が収容されたりする部位であり、縦断面視して略矩形に形成されている。
【0022】
先端部開口2aは、支持体3が取り付けられる部位であり、レンズ収容部2bの先端部に円形に形成された開口から成る。先端部開口2aは、ハウジング2内の走査手段からの計測光を支持体3を介して被写体Sに照射して、被写体Sで反射された散乱光を回収する部位でもある。先端部開口2aには、支持体3の装着部31を着脱可能に保持する支持機構(図示省略)を内設した筒体21が設けられている。
レンズ収容部2bは、断面視して略円形の筒状に形成されている。
【0023】
なお、ハウジング2は、支持体3が取り付けられる先端部開口2aを有しているものであれば、その形状は特に限定されない。例えば、ハウジング2は、側面視して略逆L字形状(略ピストル形状)に形成されたものや、中央部が側面視して略へ字状に曲がっているものや、レンズ収容部2b側を水平にしてグリップ部側を下方向に折れ曲がった状態に形成したもの等であってもよい。
【0024】
筒体21は、直視撮影用の支持体3の基端側の装着部31を着脱自在に取り付けるための部材であり、略円筒状に形成されている。筒体21内には、装着部31を着脱自在、及び、回動自在に装着するための取着脱機構(図示省略)が設けられている。
【0025】
<集光レンズ>
図2に示すように、集光レンズ4は、走査手段による走査光を集光すると共に、計測光を被写体Sに集光させて照射するレンズであり、レンズ収容部2b内に光軸方向に位置調整可能に設けられている。
【0026】
<支持体>
支持体3は、被写体Sの断層画像を撮影する際に、被写体Sと集光レンズ4との間隔を一定に保つと共に、プローブ1を被写体Sに対して振れることなく、安定した状態に支持させるための部材である。また、支持体3は、臼歯用(側視撮影用)であるため、計測光及び散乱光を光軸に対して直交する方向に反射させる斜鏡34を備えて、プローブ1の方向に対して、直交する方向から被写体Sを撮影できるように構成されている。支持体3は、ハウジング2の先端部に配置され、散乱光を回収する先端部開口2a付近から光軸方向に延設されて、被写体Sに当接させて使用される。
【0027】
支持体3は、先端部開口2aに着脱自在に設けられる装着部31と、光軸方向に延設された棒状部32と、棒状部32の先端部に連結された斜鏡保持部33と、斜鏡保持部33に設けられた斜鏡34と、斜鏡保持部33の下端に連結されて被写体Sに当接されるスペーサ35と、を有している。支持体3は、全体がステンレス鋼等の金属によって形成されて、溶接するなどして一体化されている。
【0028】
装着部31は、ハウジング2の先端部開口2aに対して着脱自在(交換可能)、かつ、回動自在に装着されている。装着部31は、略円筒状に形成されている。
棒状部32は、光軸に沿って平行に延設された細い丸棒状の部材である。棒状部32は、基端部が、装着部31の上端部に接合され、先端部が、下方向に45度斜めに折り曲げて形成されて、斜鏡保持部33の上部先端側(上部裏面側)に接合されている。棒状部32は、撮影時に、歯科患者の口の外側に配置されるハウジング2と、歯科患者の口の中に配置される斜鏡34及びスペーサ35と、の間に介在される中間部材である。
【0029】
斜鏡保持部33は、ハウジング2側の表面に斜鏡34を備えた略円盤形状の部材であり、斜鏡34と共に、先端側が下がるように45度に傾けた状態に配置されている。
斜鏡34は、ステンレス鋼等の金属製の鏡から成り、例えば、円形に形成されている。
【0030】
スペーサ35は、プローブ1で撮影した画像に斜鏡34の画像が映るのを解消するために、斜鏡34を、斜鏡34の画像が映らない位置に配置するための手段である。スペーサ35は、撮影時に、斜鏡34と被写体Sとの間に配置させることによって、両者間の距離を、斜鏡34の像が画像領域外に現れる距離に一定に保つための役目を果す。また、スペーサ35は、撮影する際に、被写体Sに当接させることにより、プローブ1が揺れて撮影した画像が振れるのを抑制して安定した状態にプローブ1の先端部を支持するための役目も果す。このため、スペーサ35の高さHは、被写体Sから斜鏡34における所定の基準点Bまでの距離を光干渉断層画像生成装置に予め設定された撮影可能距離Cを超えて離隔させるように設定され、所定の基準点Bを斜鏡34の下端部34aにした第1の隔離高さH1に設定されている。
【0031】
スペーサ35は、斜鏡保持部33の下端に連結された上部フレーム35aと、上部フレーム35aから下方向延設された支持フレーム35bと、支持フレーム35bの下端に連結されて被写体Sに当接される下部フレーム35cと、空間で成る窓部3dと、を備えている。
【0032】
上部フレーム35aは、例えば、水平に配置された丸いリング状の部材から成る。上部フレーム35aは、前端部が斜鏡保持部33の下端部に接合されている。
支持フレーム35bは、例えば、円形の上部フレーム35aと、円形の下部フレーム35cとの間に形成されて、両者を連結する部材である。支持フレーム35bは、上部フレーム35aと下部フレーム35cとの間の三箇所に均等な間隔を介して上下方向に垂直に設けられている。
下部フレーム35cは、被写体Sに載置させる部位であり、例えば、上部フレーム35aと同じ丸いリング形状をしている。
【0033】
窓部35dは、撮影中に術者が被写体Sを視認したときに、スペーサ35で被写体Sが隠れるのを抑制して視認可能にして、撮影作業を行い易くするための空間である。窓部3dは、均等な間隔で配置された三本の支持フレーム35bと、上部フレーム35aと、下部フレーム35cと、によって形成されている。
このように形成されたスペーサ35は、側面に視認用の三つの窓部35dを有して、全体が、上下方向に向かって計測光及び散乱光が通る中空状の円筒状に形成されている。
【0034】
次に、
図3を参照して画像化される領域A及び撮影可能距離Cを説明する。
図3は、プローブによって撮影可能な範囲及び斜鏡が画像内に映らない範囲を示す説明図である。
図3に示す撮影可能距離Cは、被写体Sの表面から深さ方向の撮影可能な距離(奥行き距離)をいい、光干渉断層画像生成装置における用途等から予め設計仕様として設定される。
【0035】
さらに、一例を挙げて説明すると、OCT装置の光源は、例えば、光源メーカ規定の撮影可能距離Cである所定の深さの光干渉断層画像の測定に用いるのに規定された周波数(例えば、250MHz)の信号を生成するために、光源メーカの工場においてクロック用光干渉計の光路調整部の光路長(例えば、10mm)が設定されて出荷される。
【0036】
このように、OCT装置に使用される光源の撮影可能距離Cは、一般的にメーカ出荷時に光源メーカで予め設定されている。なお、光源の外部に周波数変換装置等を設け、撮影可能距離Cを変更することができるものもある。
【0037】
図3に示すように、可干渉距離L(コヒーレント長)は、被写体S内に入った計測光が所定の深さで反射されて散乱光として戻って来るまでの往復距離である。可干渉距離Lは、パワースペクトルの減衰が6dBとなる距離に相当し、10m以上48mm未満の高コヒーレントなものが好ましい。このため、本発明では、可干渉距離Lが16mmのSS−OCT方式用のレーザ光源を採用した。その場合、撮影可能距離Cは、プローブ1によって画像化される領域Aであって、可干渉距離Lの半分の長さの8mmとなる。このときに得られる画像は、被写体Sが正対した像(反転した像)になっているが、ソフトでさらに反転させて反転でない画像を得ることができる。
【0038】
このため、
図2に示すスペーサ35の高さH1は、プローブ1で撮影した際に画像化される領域Aの長さである撮影可能距離Cと同じ高さの8mmである。プローブ1で撮影可能距離Cは、被写体Sの表面から8mmであり、可干渉距離Lの半分の距離である。
かかる構成により、斜鏡34の画像が被写体Sの光干渉画像に映り込むことを防止することができる。
【0039】
[作用]
次に、OCT装置(光干渉断層画像生成装置)を使用して被写体Sを撮影する場合を説明する。
【0040】
図2に示すように、プローブ1は、撮影する際に、集光レンズ4と、スペーサ35の下端(先端)に当接させた被写体Sとの間の距離(集光点)をハウジング2に内設した集光点調整機構(図示省略)で調整することにより、撮影する断層画像を被写体Sの基準となる表面から深さ方向に位置調整して、深さ方向に広い範囲に亘って断層画像を得ることができる。
【0041】
例えば、被写体Sの表面の先端部に集光レンズ4の焦点がある場合に、被写体Sの表面から距離(L1)中側の位置Pの断層画像を撮影するときは、スペーサ35の下端部35eを被写体Sに押し当てて、可干渉距離Lの半分内の画像化される領域Aまで集光点調整機構(図示省略)によって集光レンズ4を光軸方向に動かして、集光レンズ4の焦点位置を位置Pに合わせることで、ピントが合う。このため、被写体Sの撮影したい位置Pの断層画像を鮮明な状態に撮影することができる。
【0042】
前記したように、スペーサ35の高さHは、被写体Sから斜鏡34の所定の基準点Bまでの距離を光干渉断層画像生成装置に予め設定された撮影可能距離Cを超えて離隔させるように、所定の基準点Bを斜鏡34の下端部34aにした第1の隔離高さH1に設定されている。このため、スペーサ35は、斜鏡34と被写体Sとの間に配置して、斜鏡34を斜鏡34自体の画像が映らない位置に離して配置したので、斜鏡34の画像が被写体Sの光干渉画像が映り込むことを防止することができる。
【0043】
また、支持体3は、装着部31を回動させれば、斜鏡34及びスペーサ35の向き(撮影する方向)をレンズ収容部2b内の光軸を中心として360度自由に変えられるので、口腔内の奥にある臼歯部の断層画像を容易に撮影することができる。
【0044】
また、側視撮影用の支持体3は、口腔内組織撮影や、直視撮影用の支持体で撮影困難な部位、例えば、臼歯部の咬合面、舌側面、頬側面の撮影、その他、前歯部の舌側面側の断層画像を撮影するのにも適している。
【0045】
[第1変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の実施形態に係るプローブの第1変形例を示す図であり、支持体の要部拡大概略正面図である。
図5は、本発明の実施形態に係るプローブの第1変形例を示す図であり、支持体の要部拡大概略側面図である。なお、
図4及び
図5において、走査領域Dは、側面視してその位置が判るように図示するために厚みがあるもので図示しているが、実際には厚みは無い。
【0046】
前記実施形態では、所定の基準点Bを斜鏡34の下端部34aにした第1の隔離高さH1に設定されている場合を説明したが、その所定の基準点Bの位置は変更しても構わない。所定の基準点Bは、
図4に示すように、斜鏡34に映る画像の走査領域Dの下端とする基準点B1であってもよい。
【0047】
このため、前記実施形態で説明したスペーサ35の高さHは、第1の離隔の高さH1に代えて、所定の基準点B1を斜鏡34における計測光の走査領域Dの下端部にした第2の離隔高さH2に設定してもよい。つまり、スペーサ35の高さHは、第1の離隔高さH1から第2の離隔高さH2の間の高さの範囲内に設定されていればよい。
【0048】
このため、
図5に示すように、斜鏡34における走査領域Dが、下側寄りの位置にある場合、第2の離隔高さH2は、第1の離隔高さH1から第2の離隔高さH2の間の高さの範囲内の高さH2d’であってもよい。一例を挙げると、走査領域Dは、縦及び横の長さが10mmの正方形をしている。第2の離隔高さH2は、8mmである。
【0049】
このように、斜鏡34は、斜鏡34における走査領域Dの下端部に基準点B1を設定して、基準点B1から被写体Sまでの第2の離隔高さH2(例えば、8mm)以上離すように設定してもよい。このようにすれば、斜鏡34自体の画像が、断層画像内に映り込むのを解消することができる。
【0050】
なお、斜鏡34は、円形ものに限定されず、走査領域Dの形状に合わせて正方形等の四角形の形状にしたり、正六角形、正八角形等の多角形の形状にしたものであってもよい。
【0051】
[第2変形例]
図6は、本発明の実施形態に係るプローブの第2変形例を示す図であり、支持体の要部拡大斜視図である。
【0052】
前記実施形態では、支持体3の一例として、窓部35dを有するスペーサ35を備えたプローブ1を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
図6に示すように、プローブ1は、被写体Sに当接させて使用するアングルタイプの側視撮影用の支持体3Aを有し、スペーサ35の高さHがあるものであればよい。
【0053】
例えば、側視撮影用の支持体3Aのスペーサ35Aは、
図6に示すように、集光レンズ4の光軸を直交する方向に変換する斜鏡34Aの先端側の下端部34aに連結した筒状のものであってもよい。この場合、スペーサ35Aは、上部及び下部に開口がある円筒状に形成されて、被写体Sに照射して散乱光を回収するようになっている。
【0054】
このようにスペーサ35Aは、斜鏡34Aと被写体Sとの間を、斜鏡34Aの画像が撮影した断層画像内に映り込まない位置に離して配置することができる形状のものであって、計測光と散乱光とを通過させることが可能な形状であれば、適宜変更してもよい。
【0055】
[その他の変形例]
支持体3の棒状部32は、ハウジング2対して光軸方向に伸縮自在にしてもよい。このように構成すれば、集光レンズ4の焦点位置及び光軸の長さを調整できるようにすることができる。