(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
放送受信装置で受信したテレビ放送の電波強度、当該テレビ放送の物理チャンネル、当該物理チャンネルに割り当てられた論理チャンネル、及び、当該放送受信装置の位置情報、を含む放送受信情報を取得する放送受信情報取得手段と、
前記取得した放送受信情報に基づいて、所定領域における、論理チャンネルに対する最適な物理チャンネルを規定したチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成手段と、
前記作成したチャンネルリストを、前記所定領域毎に記憶するチャンネルリストマップ記憶手段と、
放送受信装置から送信される、当該放送受信装置の位置情報を含む、チャンネルリストの要求を受信する要求受信手段と、
前記要求を受信した放送受信装置に対して、当該要求に含まれる位置情報に対応するチャンネルリストを送信するチャンネルリスト送信手段と、
前記チャンネルリストマップ記憶手段に記憶されたチャンネルリストが更新された場合、更新前のチャンネルリストを送信した放送受信装置に対して、チャンネルリストが更新されたことを通知する更新通知手段と、
を具備したことを特徴とするチャンネルリスト提供サーバ。
前記チャンネルリスト作成手段は、同一の論理チャンネルが割り当てられた物理チャンネルが複数存在する場合、当該各物理チャンネルの電波強度に基づいて、当該論理チャンネルに対する最適な物理チャンネルを決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャンネルリスト提供サーバ。
放送受信装置で受信したテレビ放送の電波強度、当該テレビ放送の物理チャンネル、当該物理チャンネルに割り当てられた論理チャンネル、及び、当該放送受信装置の位置情報、を含む放送受信情報を取得する放送受信情報取得機能と、
前記取得した放送受信情報に基づいて、所定領域における、論理チャンネルに対する最適な物理チャンネルを規定したチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成機能と、
前記作成したチャンネルリストを、前記所定領域毎にチャンネルリストマップ記憶手段に記憶させる記憶機能と、
放送受信装置から送信される、当該放送受信装置の位置情報を含む、チャンネルリストの要求を受信する要求受信機能と、
前記要求を受信した放送受信装置に対して、当該要求に含まれる位置情報に対応するチャンネルリストを送信するチャンネルリスト送信機能と、
前記チャンネルリストマップ記憶手段に記憶されたチャンネルリストが更新された場合、更新前のチャンネルリストを送信した放送受信装置に対して、チャンネルリストが更新されたことを通知する更新通知機能と、
をコンピュータに実現させるチャンネルリスト提供プログラム。
論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置であって、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記取得した位置情報を含む、当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求手段と、
前記チャンネルリスト要求手段の送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信手段と、
前記受信したチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶手段と、
チャンネルリスト提供サーバから、チャンネルリストが更新された旨の通知を受信する更新受信手段を備え、
前記チャンネルリスト要求手段は、前記更新されたチャンネルリストが、チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストである場合に、チャンネルリストの要求を送信する、
ことを特徴とする放送受信装置。
論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置であって、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記取得した位置情報を含む、当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求手段と、
前記チャンネルリスト要求手段の送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信手段と、
前記受信したチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶手段と、を具備し、
前記チャンネルリスト受信手段は、前記物理チャンネルの電波強度を含めて作成されたチャンネルリストをチャンネルリスト提供サーバから受信する、
ことを特徴とする放送受信装置。
論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置であって、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記取得した位置情報を含む、当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求手段と、
前記チャンネルリスト要求手段の送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信手段と、
前記受信したチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶手段と、
視聴中のテレビ放送の電波強度を検出する電波強度検出手段と、
前記検出した電波強度を、当該テレビ放送の物理チャンネルの電波強度として、前記チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストを更新する電波強度更新手段と、
を具備したことを特徴とする放送受信装置。
受信したテレビ放送の電波強度、当該テレビ放送の物理チャンネルと当該物理チャンネルに割り当てられた論理チャンネルを特定可能なチャンネル情報、及び、前記位置情報取得手段で取得した位置情報、を含む放送受信情報を、チャンネルリスト提供サーバに送信する放送受信情報送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項6から請求項11のうちのいずれか1の請求項に記載の放送受信装置。
論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置のチャンネルリスト取得プログラムであって、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得機能と、
前記取得した位置情報と当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求機能と、
前記チャンネルリスト要求機能による送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信機能と、
前記受信したチャンネルリストをチャンネルリスト記憶手段に記憶させる記憶機能と、
チャンネルリスト提供サーバから、チャンネルリストが更新された旨の通知を受信する更新受信機能と、
を放送受信装置のコンピュータに実現させ、
前記チャンネルリスト要求機能は、前記更新されたチャンネルリストが、チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストである場合に、チャンネルリストの要求を送信する、
ことを特徴とするチャンネルリスト取得プログラム。
論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置のチャンネルリスト取得プログラムであって、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得機能と、
前記取得した位置情報と当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求機能と、
前記チャンネルリスト要求機能による送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信機能と、
前記受信したチャンネルリストをチャンネルリスト記憶手段に記憶させる記憶機能と、
を放送受信装置のコンピュータに実現させ、
前記チャンネルリスト受信機能は、前記物理チャンネルの電波強度を含めて作成されたチャンネルリストをチャンネルリスト提供サーバから受信する、
ことを特徴とするチャンネルリスト取得プログラム。
論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置のチャンネルリスト取得プログラムであって、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得機能と、
前記取得した位置情報と当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求機能と、
前記チャンネルリスト要求機能による送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信機能と、
前記受信したチャンネルリストをチャンネルリスト記憶手段に記憶させる記憶機能と、
視聴中のテレビ放送の電波強度を検出する電波強度検出機能と、
前記検出した電波強度を、当該テレビ放送の物理チャンネルの電波強度として、前記チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストを更新する電波強度更新機能と、
を放送受信装置のコンピュータに実現させるチャンネルリスト取得プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、より最適なチャンネル登録を簡易な構成で実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)請求項1に記載の発明では、放送受信装置で受信したテレビ放送の電波強度、当該テレビ放送の物理チャンネル、当該物理チャンネルに割り当てられた論理チャンネル、及び、当該放送受信装置の位置情報、を含む放送受信情報を取得する放送受信情報取得手段と、前記取得した放送受信情報に基づいて、所定領域における、論理チャンネルに対する最適な物理チャンネルを規定したチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成手段と、前記作成したチャンネルリストを、前記所定領域毎に記憶するチャンネルリストマップ記憶手段と、放送受信装置から送信される、当該放送受信装置の位置情報を含む、チャンネルリストの要求を受信する要求受信手段と、前記要求を受信した放送受信装置に対して、当該要求に含まれる位置情報に対応するチャンネルリストを送信するチャンネルリスト送信手段と、
前記チャンネルリストマップ記憶手段に記憶されたチャンネルリストが更新された場合、更新前のチャンネルリストを送信した放送受信装置に対して、チャンネルリストが更新されたことを通知する更新通知手段と、を具備したことを特徴とするチャンネルリスト提供サーバを提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記チャンネルリスト作成手段は、同一の論理チャンネルが割り当てられた物理チャンネルが複数存在する場合、当該各物理チャンネルの電波強度に基づいて、当該論理チャンネルに対する最適な物理チャンネルを決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のチャンネルリスト提供サーバを提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記放送受信情報取得手段は、放送受信装置が無線通信を行う基地局の基地局識別情報を、前記
放送受信情報に含まれる位置情報として取得し、前記チャンネルリスト作成手段は、同一の基地局と無線通信を行う放送受信装置は同一の所定領域内に位置するものとして、基地局識別情報毎にチャンネルリストを作成する、ことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のチャンネルリスト提供サーバを提供する。
(
4)請求項
4に記載の発明では、前記チャンネル
リスト作成手段は、前記物理チャンネルの電波強度を含めて前記チャンネルリストを作成する、ことを特徴とする請求項1から請求項
3のうちのいずれか1の請求項に記載のチャンネルリスト提供サーバを提供する。
(
5)請求項
5に記載の発明では、放送受信装置で受信したテレビ放送の電波強度、当該テレビ放送の物理チャンネル、当該物理チャンネルに割り当てられた論理チャンネル、及び、当該放送受信装置の位置情報、を含む放送受信情報を取得する放送受信情報取得機能と、前記取得した放送受信情報に基づいて、所定領域における、論理チャンネルに対する最適な物理チャンネルを規定したチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成機能と、前記作成したチャンネルリストを、前記所定領域毎にチャンネルリストマップ記憶手段に記憶させる記憶機能と、放送受信装置から送信される、当該放送受信装置の位置情報を含む、チャンネルリストの要求を受信する要求受信機能と、前記要求を受信した放送受信装置に対して、当該要求に含まれる位置情報に対応するチャンネルリストを送信するチャンネルリスト送信機能と、
前記チャンネルリストマップ記憶手段に記憶されたチャンネルリストが更新された場合、更新前のチャンネルリストを送信した放送受信装置に対して、チャンネルリストが更新されたことを通知する更新通知機能と、をコンピュータに実現させるチャンネルリスト提供プログラムを提供する。
(
6)請求項
6に記載の発明では、論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置であって、自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記取得した位置情報を含む、当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求手段と、前記
チャンネルリスト要求手段の送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信手段と、前記受信したチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶手段と、
チャンネルリスト提供サーバから、チャンネルリストが更新された旨の通知を受信する更新受信手段を備え、前記チャンネルリスト要求手段は、前記更新されたチャンネルリストが、チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストである場合に、チャンネルリストの要求を送信する、ことを特徴とする放送受信装置を提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置であって、自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記取得した位置情報を含む、当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求手段と、前記
チャンネルリスト要求手段の送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信手段と、前記受信したチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶手段と、を具備し
、前記チャンネルリスト受信手段は、前記物理チャンネルの電波強度を含めて作成されたチャンネルリストをチャンネルリスト提供サーバから受信する、ことを特徴とする放送受信装置を提供する。
(
8)請求項
8に記載の発明では、論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置であって、自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記取得した位置情報を含む、当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求手段と、前記
チャンネルリスト要求手段の送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信手段と、前記受信したチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶手段と、
視聴中のテレビ放送の電波強度を検出する電波強度検出手段と、前記検出した電波強度を、当該テレビ放送の物理チャンネルの電波強度として、前記チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストを更新する電波強度更新手段と、を具備したことを特徴とする放送受信装置を提供する。
(
9)請求項
9に記載の発明では、自装置が初期状態か否かを判断する初期状態判断手段を備え、前記チャンネルリスト要求手段は、前記初期状態であると判断された場合に、チャンネルリストの要求を前記チャンネルリスト提供サーバに送信する、ことを特徴とする請求項
6、請求項7、又は請求項8に記載の放送受信装置を提供する。
(
10)請求項
10に記載の発明では、視聴中のテレビ放送に電波強度が所定閾値以下か否かを判断する電波強度判断手段と、前記チャンネルリスト要求手段は、前記電波強度が所定閾値以下と判断された場合に、チャンネルリストの要求を前記チャンネルリスト提供サーバに送信する、ことを特徴とする請求項
6、請求項7、請求項8、又は請求項
9に記載の放送受信装置を提供する。
(
11)請求項
11に記載の発明では、前記チャンネルリスト要求手段は、自装置が無線通信を行う基地局の基地局識別情報を前記位置情報とする、ことを特徴とする請求項
6から請求項
10のうちのいずれか1の請求項に記載の放送受信装置を提供する。
(
12)請求項
12に記載の発明では、受信したテレビ放送の電波強度、当該テレビ放送の物理チャンネルと当該物理チャンネルに割り当てられた論理チャンネルを特定可能なチャンネル情報、及び、前記位置情報取得手段で取得した位置情報、を含む放送受信情報を、チャンネルリスト提供サーバに送信する放送受信情報送信手段と、を備えることを特徴とする請求項
6から請求項
11のうちのいずれか1の請求項に記載の放送受信装置を提供する。
(
13)請求項
13に記載の発明では、物理チャンネルに対するチャンネルサーチを順次行うことで、各物理チャンネルに対する電波強度を取得するチャンネルサーチ手段を備え、前記放送受信情報
送信手段は、前記チャンネルサーチ手段のチャン
ネルサーチ結果に基づいて前記放送受信情報を送信する、ことを特徴とする請求項
12に記載の放送受信装置を提供する。
(
14)請求項
14に記載の発明では、論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置のチャンネルリスト取得プログラムであって、自装置の位置情報を取得する位置情報取得機能と、前記取得した位置情報と当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求機能と、前記
チャンネルリスト要求機能による送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信機能と、前記受信したチャンネルリストをチャンネルリスト記憶手段に記憶させる記憶機能と、
チャンネルリスト提供サーバから、チャンネルリストが更新された旨の通知を受信する更新受信機能と、を放送受信装置のコンピュータに実現させ
、前記チャンネルリスト要求機能は、前記更新されたチャンネルリストが、チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストである場合に、チャンネルリストの要求を送信する、ことを特徴とするチャンネルリスト取得プログラムを提供する。
(
15)請求項
15に記載の発明では、論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置のチャンネルリスト取得プログラムであって、自装置の位置情報を取得する位置情報取得機能と、前記取得した位置情報と当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求機能と、前記
チャンネルリスト要求機能による送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信機能と、前記受信したチャンネルリストをチャンネルリスト記憶手段に記憶させる記憶機能と、を放送受信装置のコンピュータに実現させ
、前記チャンネルリスト受信機能は、前記物理チャンネルの電波強度を含めて作成されたチャンネルリストをチャンネルリスト提供サーバから受信する、ことを特徴とするチャンネルリスト取得プログラムを提供する。
(16)請求項16に記載の発明では、論理チャンネルに対応する物理チャンネルが規定されたチャンネルリストに従い、ユーザが指定した論理チャンネルに対応する物理チャンネルのテレビ放送を受信して視聴可能にする放送受信装置のチャンネルリスト取得プログラムであって、自装置の位置情報を取得する位置情報取得機能と、前記取得した位置情報と当該位置情報に対応するチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバに送信するチャンネルリスト要求機能と、前記
チャンネルリスト要求機能による送信に基づき前記チャンネルリスト提供サーバから送信されるチャンネルリストを受信するチャンネルリスト受信機能と、前記受信したチャンネルリストをチャンネルリスト記憶手段に記憶させる記憶機能と、
視聴中のテレビ放送の電波強度を検出する電波強度検出機能と、前記検出した電波強度を、当該テレビ放送の物理チャンネルの電波強度として、前記チャンネルリスト記憶手段に記憶したチャンネルリストを更新する電波強度更新機能と、を放送受信装置のコンピュータに実現させるチャンネルリスト取得プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より最適なチャンネル登録を簡易な構成で実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の放送受信装置における好適な実施形態について、
図1から
図10を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
図1は、放送受信に関するシステムの全体構成と、テレビ塔と基地局の通信領域を表した説明図である。
本実施形態の放送受信に関するシステムは、
図1(a)に示すように、テレビ塔から放送データ(テレビ放送)を受信して各チャンネル(論理チャンネル)の番組を視聴可能にする放送受信装置1と、放送受信装置1から位置情報と放送データの電波強度を受信することでチャンネルリストマップを作成すると共に作成したチャンネルリストを放送受信装置1に提供するチャンネルリスト提供サーバ80を備えている。
【0011】
放送受信装置1は、3G/4G(モバイル通信における通信規格)の基地局情報(基地局ID)によるテレビ視聴位置情報とテレビ電波強度を含む視聴情報(放送受信情報)を作成し、チャンネルリスト提供サーバ80に送信する。この視聴情報は、ユーザが視聴していない時間を利用してチャンネルサーチを行うことで自動的に作成する。
チャンネルリスト提供サーバ80は、各放送受信装置1から受信する視聴情報に基づいて、チャンネルリストマップを作成、及び、更新する。チャンネルリストは、特定地点における、各論理チャンネルに対して受信可能な物理チャンネルのうち最も電波強度が強い物理チャンネルを規定したもので、チャンネルリストマップは各特定地域毎のチャンネルリストを纏めたものである。
チャンネルリスト提供サーバ80は、放送受信装置1からの要求に基づいて、当該放送受信装置1の視聴位置に応じた最適なチャンネルリストを放送受信装置1に提供する。
また、放送受信装置1が移動した場合や、放送受信装置1周辺の環境変化(例えば、ビルの建設等)により、受信している電波強度が悪化した場合に、当該放送受信装置1からの要求に基づいて、最新のチャンネルリストを放送受信装置1に提供する。そのためにも、チャンネルリスト提供サーバ80は、中継局追加、県境などによる電波強度の変化を各放送受信装置1から送信される視聴情報に基づいて、チャンネルリストマップを最新の状態に更新する。
【0012】
また、チャンネルリスト提供サーバ80は、各放送受信装置1から受信する視聴情報により、チャンネルリストが更新された場合、すなわち、論理チャンネルに対する物理チャンネルが変化した場合に、当該チャンネルリストが更新されたことを当該チャンネルリストに対応する特定地域内の放送受信装置1が識別可能に提供する。この提供に基づいて放送受信装置1からチャンネルリストの要求があれば、チャンネルリスト提供サーバ80は更新されたチャンネルリストを提供する。
【0013】
このように、放送受信装置1に対して、その位置に応じた最適のチャンネルリストをチャンネルリスト提供サーバ80が提供するので、放送受信装置1は、単一チューナを備えることで、容易にチャンネルリストを取得することができる。また、移動等により電波強度が低下した場合であっても、チャンネルサーチをすることなく、且つ、ユーザによるテレビ放送の視聴を継続したまま、最適なチャンネルリストに変更することで、安定したテレビ視聴が可能になる。
【0014】
(2)実施形態の詳細
図1(a)は、本実施形態が適用される放送受信に関するシステムの全体構成を表したものである。
放送受信に関するシステムは、各テレビ局からの放送データを規定された物理チャンネルで送信するテレビ塔、この放送データを受信して視聴可能に表示する放送受信装置1、チャンネルリストの作成、更新及び提供を行うチャンネルリスト提供サーバ80、放送受信装置1とチャンネルリスト提供サーバ80間で3G/4G通信を行うための基地局で構成される。
なお、放送受信装置1は、スマホ等の各種端末装置90との間でWi−Fiによる無線通信が可能になっていて、受信した放送データをリアルタイム又は録画して端末装置90に提供することで、端末装置90でも視聴可能になっている。
【0015】
図1(b)は、テレビ塔による通信と3G/4G通信の基地局の通信領域を表した説明図である。
本実施形態では放送受信装置1の位置情報として3G/4G通信の基地局の通信範囲を使用し、具体的には各基地局を識別するための基地局IDにチャンネルリストを対応付けている。
図1(b)に示すように、テレビ塔1、2、…による放送データの送信範囲が20km以上であるのに比べ、各基地局A、B〜の通信領域は5km程度と領域が狭い範囲であるので、同一基地局内であれば受信する電波強度はほぼ同一である。このため、本実施形態では、各放送受信装置1が通信で使用している基地局IDを特定することで、当該放送受信装置1の位置を特定すると共に、チャンネルリスト提供サーバ80は基地局ID毎のチャンネルリストを作成する。
【0016】
図2は、放送受信装置1の構成を表したものである。
図2に示すように、放送受信装置1は、各種制御を行う制御部10を備えている。制御部10は、放送受信制御、外部装置との通信制御、本実施形態における視聴情報送信制御やチャンネルリスト取得制御、その他の各種制御をプログラムに従って行うCPUと、基本プログラムが保存されるROM、各種制御を行う場合の作業領域としてのRAM等を備えている。
この制御部10には、時計20、記憶部30、チューナ部40、通信制御部50、出力部60、入力部70が接続されている。
【0017】
時計20は、時刻情報として現在の日時を年月日時分秒の単位で計測し、計測した時刻情報を制御部10に供給する。時刻情報については、所定タイミング毎に供給するようにしてもよく、制御部10からの要求に応じて供給するようにしてもよい。
本実施形態では、時計20から供給される時刻情報は、録画予約がされている場合の録画開始、終了時間の確認や、視聴情報送信処理を開始する時刻の確認等に使用される。
【0018】
記憶部30は、ハードディスクや不揮発性メモリ等の各種記憶媒体で構成されている。この記憶部30には、プログラム31、チャンネルリスト32、録画データ33、その他のデータが保存される。
プログラム31には、放送受信プログラム、通信制御プログラム、視聴情報送信プログラム、チャンネルリスト取得プログラムその他の各種プログラムが記憶される。
放送受信プログラムは、ユーザが選択した放送番組を視聴可能にするためにチューナ部40や出力部60を制御するプログラムである。
通信制御プログラムは、視聴情報やチャンネルリストに関してチャンネルリスト提供サーバと通信をしたり、端末装置90やその他外部との通信をするために、通信制御部50を制御するプログラムである。
視聴情報送信プログラムは、ユーザがTV放送を視聴していない所定の時間帯に、オートサーチ機能により受信可能な各物理チャンネルの電波強度を検出してチャンネルリストを更新するとともに、各物理チャンネル毎の電波強度を視聴情報としてチャンネルリスト提供サーバ80にアップする処理を行うためのプログラムである。
チャンネルリスト取得プログラムは、放送受信装置1を最初に使用する場合やリセット処理がされた後に、チャンネルリスト提供サーバ80から放送受信装置1の位置に対応したチャンネルリストを取得したり、受信している電波強度が低下した場合にチャンネルリスト提供サーバ80から新しいチャンネルリストを取得したりする処理を行うためのプログラムである。
【0019】
その他のプログラムとしては、例えば、放送受信装置1や他の通信機器から送信される静止画等の受信及び保存を行うとともに、入力操作に従い保存した画像をスライドショーとして順次表示するスライドショープログラム、さらに、端末装置90に受信した放送データをリアルタイムで転送したり、録画データを端末装置90に転送する転送処理プログラム等がある。
なお、記憶部30に保存される各種プログラムについては、通信により適宜バージョンアップ可能に構成されているが、その全体又は一部(機能部分)をROMに保存するようにしてもよい。
【0020】
チャンネルリスト32は、放送受信装置1が存在する位置における、各論理チャンネルに対する物理チャンネルの対応、及び、各物理チャンネルの電波強度を保存し、チャンネルリスト提供サーバ80から受信したリストが使用される。
図3は、チャンネルリスト32の内容を表したものである。
図3に示すように、チャンネルリスト32には、基地局ID、各論理チャンネル(CH1、CH2、…)に対する物理チャンネルとその電波強度が保存されている。
基地局IDは、放送受信装置1で3G/4G通信が行われる基地局のIDで、3G/4G通信を行った際の通信データから取得する。この基地局IDは、放送受信装置1が存在する位置情報として機能している。
論理チャンネルCH1、CH2、…は、リモコン操作により視聴を希望する放送局を指定する際のチャンネル番号に対応した番号である。
【0021】
物理チャンネルは、地デジのテレビ放送の場合ch13〜ch62の50チャンネルが存在し、各物理チャンネルにはそれぞれ対応する放送周波数が決められている。そして、放送データが送信されるテレビ塔(送信局、中継局)毎に、テレビのリモコンチャンネル(論理チャンネル)に対して、物理チャンネルが割り当てられている。
チャンネルリスト32に保存される物理チャンネルは、基地局IDに対応する領域内において、各論理チャンネルの放送データを受信可能な各物理チャンネルのうち、最も電波強度が強い物理チャンネルであり、チャンネルリスト提供サーバ80が当該領域内に存在する複数の放送受信装置1から受信する視聴情報に基づいて決定される。
【0022】
チャンネルリスト32における電波強度は、各物理チャンネルで受信する放送データの電波強度である。この電波強度は、チャンネルリスト提供サーバ80から受信したチャンネルリストでは、受信時における各物理チャンネルの最も強い電波強度が含まれているが、この電波強度は放送受信装置1で各チャンネルの視聴を行う毎に実際の電波強度が更新される。
【0023】
録画データ33は、録画予約された番組を含め、受信した放送データが保存される。
録画された放送データは、放送受信装置1で視聴可能であると共に、通信制御部50からWi−Fi通信で送信することにより予め登録された所定の端末装置90でも視聴可能である。
記憶部30に保存されるその他のデータとしては、スライドショーで使用される画像データとしての静止画像や動画像の画像データ等がある。この画像データは、端末装置90や携帯電話等の外部装置から受信する場合のほか、放送受信装置1が備える撮像装置(カメラ)で撮像する場合が含まれる。画像データが静止画像である場合には、スライドショーとして画像データが順次表示、送信される。
【0024】
チューナ部40は、各種放送データを受信するアンテナ(本実施形態ではテレビアンテナ41)が接続されている。チューナ部40は、テレビアンテナ41を介して受信した放送データのうち、ユーザがリモコン等で選局したCH(論理チャンネル)が割り当てられている物理チャンネルをチャンネルリスト32で確認し、当該物理チャンネルの周波数により、指定された番組の放送データをLCD61、スピーカ62に出力して視聴可能にする。制御部10は、視聴可能になった放送データを出力部60に出力し、また、端末装置90に転送し、録画データ33に保存する。
【0025】
通信制御部50は、各種外部機器との間で所定の規格に応じた通信を行うための制御部であり、本実施形態では3G又は/及び4G通信用の3G/4Gアンテナ51と、Wi−Fi通信用のWi−Fiアンテナ52が接続されている。
本実施形態の通信制御部50では、制御部10による制御のもと、チャンネルリスト提供サーバ80と3G/4G通信を行うことで、視聴情報、チャンネルリスト等の各種データの送受信が行われる。
放送受信装置1の制御部10は、各種サーバや装置との間で3G/4G通信を基地局を介して行い、この通信におけるデータから放送受信装置1と無線接続される基地局の基地局IDを取得する。
【0026】
出力部60は、LCD61とスピーカ62を備えている。
LCD61は、受信した放送データ、録画データ、スライドショー等の画像を表示する液晶表示装置である。LCD61は、放送受信装置1の各種機能に応じて必要な各種操作を行うための操作キーを画像表示する。
スピーカ62は、受信した放送データや録画データなどの音声を出力する音声出力装置である。
この本実施形態のスピーカ62からは、録画予約や視聴予約を行う際にLCD61に表示される操作画面に対応した、設定操作の音声ガイダンスが出力されるが、音声ガイダンス機能は搭載しないことも可能である。
【0027】
入力部70は、各種設定操作を行うための入力装置として、本体キー71、リモコン72、タッチパネル73、図示しないマイク等を備えている。
本体キー71は、各種入力、選択操作を行うための操作キーとして、TV選択キー、メニューキー、戻るキー、OKキー、上下左右方向の各移動キーが、LCD61側の本体面に配置されている。また、図示しないが、本体キー71として、電源のオンオフを行う電源キーが本体側面に配設されている。
リモコン72は、近距離無線通信により放送受信装置1の入力操作を行う入力機器である。
タッチパネル73は、LCD61の表面に配置される入力機器で、LCD61に画面表示された各種操作キーに対応した、ユーザのタッチ位置を特定し、当該タッチ位置に対応して表示された操作キーの入力を受け付ける。
なお、放送受信装置1が備える撮像装置(カメラ)で動画を撮像する場合用に、入力部70は、音声を入力するためのマイク(図示しない)を備えている。この本実施形態の放送受信装置1には存在しない機能ではあるが、3G/4G通信を使用し、携帯電話やスマートフォンなどの外部機器との間で通話を行う通話機能を搭載するようにしてもよい。この場合には、マイクが通話用のマイクとしても使用される。
【0028】
次に、チャンネルリスト提供サーバ80の構成について説明する。
図4は、チャンネルリスト提供サーバ80の構成を表したものである。
チャンネルリスト提供サーバ80は、その構成としてCPU、ROM、RAMを備えた制御部81、基地局を介して放送受信装置1との間で3G/4G通信や通話機能を実現するための通信部制御82、LCDやスピーカ等の出力部と各種設定操作を行うための入力装置からなる入出力部83、記憶部84を備えている。
制御部81は、CPUがRAMを作業領域として、後述する記憶部84やROMに格納された各種プログラムを実行することで、チャンネルマップの作成や、チャンネルリストの提供等の各種処理を行う。
【0029】
記憶部84は、ハードディスクや不揮発性メモリ等の各種記憶媒体で構成されている。この記憶部84には、プログラム841、視聴情報DB(データベース)842、チャンネルリストマップ843、その他のデータが保存される。
プログラム841には、基地局を介して複数の放送受信装置1との間で3G/4G通信を行う通信制御プログラム、複数の放送受信装置1から送信される視聴情報を蓄積し、各特定地域毎のチャンネルリストを作成するチャンネルリストマップ作成プログラム、作成したチャンネルリストを放送受信装置1に送信するチャンネルリスト提供プログラム、その他の各種プログラムが記憶される。
なお、プログラム841に保存される各種プログラムについては、通信により適宜バージョンアップ可能に構成されているが、その全体又は一部(機能部分)をROMに保存するようにしてもよい。
【0030】
視聴情報DB842には、複数の放送受信装置1から受信する視聴情報が順次蓄積される。視聴情報には、放送受信装置1の基地局IDと、当該放送受信装置1で受信した各放送データの物理チャンネルとその電波強度、及び、各物理チャンネルが対応付けられている論理チャンネル(リモコンのチャンネル)が含まれている。放送受信装置1は、受信可能な全ての物理チャンネルに対して電波強度を測定するようになっているので、同一の論理チャンネルに対して複数の異なる物理チャンネルとその電波強度が含まれる場合がある。
受信した視聴情報は、物理チャンネルとその電波強度が、各基地局ID毎の、対応する論理チャンネル毎に、視聴情報の受信日時と共に保存される。
【0031】
図5は、チャンネルリストマップ843の内容を表したものである。
チャンネルリストマップ843は、各基地局IDで特定される基地局の通信範囲を特定地域とし、当該特定地域における、各論理チャンネルに対して受信すべき最適な物理チャンネルの対応、及び、各物理チャンネルの電波強度が保存される。
図5に示すように、チャンネルリストマップ843には、基地局ID(K01、K02、…)毎に、各論理チャンネル(CH1、CH2、…)に対する物理チャンネルとその電波強度が保存されている。
チャンネルリストマップ843は、各論理チャンネルに対する最適な物理チャンネルとその電波強度が、視聴情報DB842に基づいて所定のタイミングで更新される。
すなわち、各基地局IDにおける、特定の論理チャンネルに対して受信可能な物理チャンネルが複数ある場合には、それらの物理チャンネルにより受信する放送データの電波強度が最も高い物理チャンネルとし、受信可能な物理チャンネルが1つの場合には当該物理チャンネルとなる。論理チャンネルにおける各物理チャンネルの電波強度は、視聴情報DB842に保存されている当該物理チャンネルの電波強度の平均値が使用される。但し、平均値の算出対象となる視聴情報DB842を、所定期間、例えば、過去1年間としてもよい。
【0032】
次に、以上の通り構成された、放送受信装置1とチャンネルリスト提供サーバ80により、各放送受信装置1で最適なチャンネルリストを取得するための各種動作について説明する。
図6は、チャンネルリストマップ作成処理を表したフローチャートである。
このチャンネルリストマップ作成処理は、複数の放送受信装置1が所定タイミングで視聴情報を作成してサーバに送信し、チャンネルリスト提供サーバ80は受信した視聴情報を蓄積するとともにチャンネルリストマップの作成、更新を行う。
なお、以下の各フローチャートでは、放送受信装置1の動作フローを「テレビ」、チャンネルリスト提供サーバ80の動作フローを「サーバ」と表記する。
【0033】
放送受信装置1(テレビ)の制御部10は、時計20から供給される時間により視聴情報送信周期か否かを監視している(ステップ10)。この視聴情報送信周期については、ユーザが放送受信装置1でテレビ放送を視聴していない時間帯が選択され、デフォルトの値として毎日午前2時が視聴情報送信周期の開始時刻に設定されている。制御部10は、開始時刻(午前2時)になったか否かを監視している。
【0034】
但し、この午前2時に視聴するユーザも存在するため、この視聴情報送信周期に視聴が開始された場合には、ただちに放送受信装置1におけるチャンネルリストマップ作成処理を中止してユーザの視聴を優先するようになっている。
また、視聴情報送信周期での視聴が行われる場合、制御部10は、ユーザが放送データを視聴していない時間を所定期間(例えば、1週間)調査(記録)をし、所定時間T以上の非視聴時間が継続する時間帯を求め、その時間帯内に視聴情報送信周期を変更する。ここで、所定時間Tは、放送受信装置1でのチャンネルリストマップ作成処理に必要な所定時間をtとした場合に、T=t+αである。
所定時間T以上の非視聴の時間帯が存在しない場合には、調査期間内において所定時間T以上の非視聴である時間帯が多い時間帯内に視聴情報送信周期を変更する。そして、この時間帯において視聴が開始された段階で、ただちに放送受信装置1におけるチャンネルリストマップ作成処理を中止する。
なお、チャンネルリストマップ作成処理中において、放送データの視聴が開始された場合に、ただちにチャンネルリストマップ作成処理を中断し、視聴が終了した後に再開するようにしてもよい。
【0035】
視聴情報送信周期(開始時刻)になった場合(ステップ10;Y)、制御部10は、各種サーバや装置との間で行われた3G/4G通信のデータから放送受信装置1と無線接続される基地局の基地局IDを取得し、RAMの所定領域に保存する(ステップ11)。
そして、制御部10は、オートサーチ機能により、当該放送受信装置1の位置において受信可能な全ての物理チャンネルについて、その電波強度を取得する(ステップ12〜ステップ14)。
すなわち、制御部10は、チューナ部40を切り替えることで、1の物理チャンネルの放送データを受信し、そのチャンネル情報(当該物理チャンネルと、当該物理チャンネル割り当てられている論理チャンネルを特定可能な情報)を取得する(ステップ12)。また、制御部10は、当該物理チャンネルの電波強度を取得する(ステップ13)。なお、制御部10は、ステップ12、13で取得した物理チャンネル、論理チャンネル、電波強度は関連付けてRAMに保存する。
【0036】
そして、受信可能な全ての物理チャンネルについて、チャンネル情報と電波強度を取得したか否かを確認し(ステップ14)、未取得の他チャンネルがあれば(ステップ14;N)、制御部10はステップ12に戻って処理を継続する。
全ての物理チャンネルについてチャンネル情報と電波強度の取得が終了している場合(ステップ14;Y)、制御部10は、基地局IDと、各物理チャンネルに対するチャンネル情報と電波強度を視聴情報としてチャンネルリスト提供サーバ80にアップし(ステップ15)、放送受信装置1による処理を終了する。
【0037】
なお、制御部10は、視聴情報周期において取得した視聴情報に基づいて、
図3に示したチャンネルリスト32の電波強度を更新するようにしてもよい。
また、同一の論理チャンネルに対して、異なる物理チャンネルでの放送データを受信した場合には、電波強度が最も強かった物理チャンネルを判定し、当該物理チャンネルが、チャンネルリスト32の論理チャンネルに対応する物理チャンネルと異なる場合には、物理チャンネルも更新するようにしてもよい。
【0038】
一方、チャンネルリスト提供サーバ80の制御部81は、各放送受信装置1から送信される視聴情報を取得したか否かを監視している(ステップ21)。視聴情報を受信した場合(ステップ21;Y)、制御部81は、取得した視聴情報から基地局IDを読み出し、基地局ID毎に視聴情報を保存することで視聴情報DB842を更新する(ステップ22)。この際に、受信日時も関連つけて保存するようにしてもよい。
【0039】
次に、チャンネルリスト提供サーバ80の制御部81は、更新した視聴情報DB842に基づき、チャンネルリスト作成、更新を行う(ステップ23)。
すなわち、制御部81は、視聴情報DB842に蓄積された視聴情報に基づき、各論理チャンネルに対する最も電波強度が強い物理チャンネルの決定を各基地局ID毎に行う。各物理チャンネルの電波強度は、視聴情報DB842に保存されている当該物理チャンネルの電波強度の平均値が使用される。電波強度については、全データから平均値を求めるが、過去所定期間(例えば、nヶ月)の平均値を算出するようにしてもよい。この場合、制御部81は、さらに受信日時も加えて視聴情報DB842の保存対象として更新する(ステップ22)。
本実施形態では制御部81がチャンネルリストの更新を放送受信装置1から視聴情報を受信する毎に行うが、所定期間毎(例えば、1日一回)に行うようにしてもよい。また、放送受信装置1にデフォルトで設定されている視聴情報送信周期が経過した後に行うようにしてもよい。
【0040】
以上説明したように、各放送受信装置1は、オートサーチ機能により、当該放送受信装置1の位置で受信可能な全ての物理チャンネルとその電波強度を取得し、当該放送受信装置1が存在する領域を示す基地局IDと共に視聴情報としてチャンネルリスト提供サーバ80にアップロードする。このオートサーチの実行は、テレビ放送の視聴がされていない時間において行われるため、ユーザによる放送データの視聴を妨げることがない。
そして、チャンネルリスト提供サーバ80は、複数の放送受信装置1から蓄積した視聴情報から、各基地局IDに対応した領域における、最適なチャンネルリスト、すなわち、各論理チャンネルの放送データを最も強い電波強度で受信することができる物理チャンネルのリストをチャンネルリストマップ843として作成、更新することができる。
ここで、放送受信装置1の位置として、郵便番号や都道府県等の受信地域を単位とするのではなく、またテレビ塔1、2、…による放送データの送信範囲(20km以上)よりも狭い領域である、3G/4G通信による基地局の通信領域(5km程度)単位(基地局ID単位)でチャンネルリストを作成しているので、放送受信装置1の位置に応じた、より適切なチャンネルリストを放送受信装置1に提供することができる。
【0041】
なお、説明した実施形態では、後述するように、テレビ放送の視聴中において、当該視聴している物理チャンネルの電波強度を取得してチャンネルリスト32を更新している。
そこで、ユーザが視聴していない視聴情報送信周期において、受信可能な物理チャンネルの全てについてのチャンネルサーチを行う場合について説明したが、前回から今回の視聴情報送信周期までの間に、視聴により電波強度が更新されている物理チャンネルを除いてチャンネルサーチを行うようにしてもよい。
【0042】
次に、初期状態の放送受信装置1によるチャンネルリスト取得処理について説明する。
図7は、チャンネルリスト取得処理(初期)のフローチャートである。
放送受信装置1(テレビ)の制御部10は、記憶部30にチャンネルリスト32が設定済みか否かを判断し(ステップ31)、設定済みであれば(ステップ31;Y)、処理を終了する。
一方、チャンネルリスト32が未設定である場合(ステップ31;N)、制御部10は、放送受信装置1が初期状態にあると判断して、3G/4G通信で無線接続される基地局の基地局IDを取得し、RAMの所定領域に保存する(ステップ32)。
ここで、放送受信装置1が初期状態にある場合としては、放送受信装置1が購入後最初に使用される場合や使用途中で各種設定のリセット処理が行われた場合が該当する。
【0043】
次に制御部10は、チャンネルリストの取得方法をユーザに確認する(ステップ33)。すなわち制御部10は、チャンネルリストの取得方法の選択肢として、チャンネルリスト提供サーバ80の選択ボタンと、チャンネルサーチの選択ボタンをLCD61に表示する。
ユーザによりチャンネルリスト提供サーバ80からの取得が選択された場合(ステップ34;Y)、制御部10は、チャンネルリスト提供サーバ80に対して、RAMに記憶した基地局IDと共にチャンネルリストの送信を要求する(ステップ35)。
【0044】
チャンネルリスト提供サーバ80の制御部81は、放送受信装置1からチャンネルリストが要求されたか否かを監視している(ステップ41)。
チャンネルリストの要求があると(ステップ41;Y)、制御部81は、要求と共に送信される基地局IDを取得し、当該基地局IDに対応したチャンネルリストが記憶部84のチャンネルリストマップ843に存在するか否かを判断すする(ステップ42)。
基地局ID対応のチャンネルリストが存在しない場合(ステップ42;N)、制御部81は、放送受信装置1に対して「なし」を応答する(ステップ43)。
一方、基地局ID対応のチャンネルリストが存在する場合(ステップ42;Y)、制御部81は、放送受信装置1に対する応答として、基地局ID対応のチャンネルリストをチャンネルリストマップ843から読み出して送信する(ステップ44)。
【0045】
放送受信装置1の制御部10は、チャンネルリストの要求(ステップ35)に応じて、チャンネルリスト提供サーバ80からの応答を受信し(ステップ36)、応答にチャンネルリストがあるか否かを確認する(ステップ37)。
応答がチャンネルリスト「なし」である場合(ステップ37;N)、及び、ユーザがチャンネルサーチを選択した場合(ステップ34;N)、制御部10は、従来と同様に、オートサーチ機能によりチャンネルサーチを行い(ステップ38)、各論理チャンネルに対して電波強度が最も強い物理チャンネルと電波強度をチャンネルリスト32に保存する(ステップ39)。
一方、チャンネルリストありの場合(ステップ37;Y)、制御部10は、当該チャンネルリストをチャンネルリスト32に保存する(ステップ39)。
【0046】
以上説明したように、初期状態にある放送受信装置1は、ユーザの選択により、チャンネルリスト提供サーバ80から自装置位置(領域内)における、最適なチャンネルリストを取得することができる。
これにより、放送受信装置1は、初期状態においてただちにチャンネルリストを取得することで、チャンネルサーチを実行することなく、ただちに取得したチャンネルリストに従ってテレビ放送(放送データ)の視聴を行うことが可能になる。
【0047】
なお、
図7に従って説明したチャンネルリスト取得処理では、初期状態の場合にチャンネルリスト提供サーバ80からチャンネルリストを取得するか、または、チャンネルサーチを行うかをユーザに問い合わせる場合について説明した。
これに対して、初期状態である場合(ステップ31;N)には、自動的にチャンネルリスト提供サーバ80からチャンネルリストを取得するようにしてもよい。この場合には
図7のステップ33とステップ34の処理は不要である。
【0048】
次に、放送受信装置1でテレビ放送を視聴中において電波強度が悪化した場合の処理について説明する。
放送受信装置1は、同一の物理チャンネルに対して受信するテレビ放送(放送データ)の電波強度が変化するので、放送受信装置1の制御部10は、後述するように視聴しているテレビ放送の電波強度を取得してチャンネルリスト32の該当物理チャンネルの電波強度を更新している。
そして放送受信装置1の移動や環境変化などの原因により、電波強度が所定以下に悪化する場合がある。環境変化としては放送受信装置1の設置箇所の周辺に新たな建築物が建てられた場合等がある。また、放送受信装置1の移動としては、家の引っ越しや所有者の変更等により放送受信装置1の設置場所が変わった場合、同一家屋内であるが別の部屋に放送受信装置1が移動された場合、更に、放送受信装置1が車両内に配置されることで移動する場合等がある。
このように受信するテレビ放送の電波強度が悪化した場合、制御部10は、チャンネルリスト提供サーバ80から最新のチャンネルリストを取得してチャンネルリスト32を更新する。特に、車両に搭載された放送受信装置1は車両の移動にともない、現状の物理チャンネルでは更に電波強度が悪化して視聴不可能になる可能性があるため、視聴不可になる前にチャンネルリストを更新する必要がある。
【0049】
図8は、電波強度が悪化した場合のチャンネルリスト取得処理のフローチャートである。
放送受信装置1は、視聴のために受信している物理チャンネルの電波強度が所定値以下に悪化したか否かを監視している(ステップ51)。ここで、電波強度が悪化したか否かを判断する電波強度の所定値Thは、当該物理チャンネルの視聴が出来なくなる(テレビ放送が写らなくなる)電波強度をP(dBuV)とした場合、Th=P+αである。αは視聴可能な状態で、新たなチャンネルリストの取得を開始するための値であり、例えば、5(dBuV)が設定されているが、画像の乱れが発生する前に早めにチャンネルリストを変更したい場合を考慮して、ユーザにより変更可能にしてもよい。
本実施形態の放送受信装置1は、フルセグによる視聴及びワンセグによる視聴が可能であり、電波強度が29(dBuV)以下になった場合にフルセグからワンセグに自動的に切り替わるようになっている。このため、Pの値として、ワンセグの視聴ができなくなる電波強度、すなわち、ワンセグの受信状態から圏外に切り替わる電波強度である14(dBuV)が設定されている。
但し、ワンセグの視聴ができない放送受信装置1である場合や、ワンセグでの視聴は可能であるがユーザが望まない場合(この場合にはユーザによる設定が必要である)、フルセグでの視聴ができなくなる電波強度29(dBuV)がPに設定される。
【0050】
放送受信装置1の制御部10は、電波強度が所定値Th以下に悪化した場合(ステップ51;Y)、基地局IDを取得しRAMに保存する(ステップ52)。
次に制御部10は、取得した基地局IDとチャンネルリスト32に保存されている基地局IDとを比較することで、3G/4G通信を行う基地局が変化したか否かを判断する(ステップ53)。
基地局が変化した場合、すなわち、両基地局IDが一致しない場合(ステップ53;Y)、放送受信装置1の制御部10は、ステップ52で取得した基地局IDと共にチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバ80に送信する。
【0051】
なお
図8のフローチャートでは、ステップ53で基地局が変化した場合にチャンネルリストを要求する。このステップ53の判断は、放送受信装置1が車両などに搭載されて移動する場合に特に有効である。
これに対してステップ53の処理なしで、基地局変化を判断せずにチャンネルリストを要求するようにしてもよい。この場合、同一基地局IDの領域内であっても、新たに建設された建築物などの影響や、同一の家屋内で別の部屋に放送受信装置1を移動した場合などが原因で電波強度が悪化した場合にも対応が可能である。
【0052】
放送受信装置1からのチャンネルリストの要求の受信に対して、チャンネルリスト提供サーバ80の制御部81は、ステップ61〜ステップ64の処理により放送受信装置1に対して所定の応答を返すが、この処理は
図7で説明したステップ41〜44の処理と同一であるため説明を省略する。
【0053】
放送受信装置1の制御部10は、チャンネルリストの要求(ステップ54)に応じて、チャンネルリスト提供サーバ80からの応答を受信し(ステップ55)、応答にチャンネルリストがあるか否かを確認する(ステップ56)。
制御部10は、応答がチャンネルリスト「なし」である場合(ステップ56;N)は処理を終了し、チャンネルリストありの場合(ステップ56;Y)、当該チャンネルリストにチャンネルリスト32を上書きすることで更新する(ステップ57)。
【0054】
図9は、放送受信装置1の記憶部30に保存されているチャンネルリスト32の変遷について、放送受信装置1の位置が移動した場合について表したものである。
図9(a)は、一例として初期状態において
図7で説明した処理によりチャンネルリスト提供サーバ80から受信し保存したチャンネルリスト32を表したものである。このチャンネルリスト32では、放送受信装置1が基地局ID=K03の基地局の通信範囲内にあり、論理チャンネルCH1のテレビ放送(放送データ)を物理チャンネルch51で受信し最新に視聴した際の電波強度が40.9(dBuV)、論理チャンネルCH2の物理チャンネルがch39で電波強度が40.5(dBuV)、…となっている。
【0055】
図9(b)は、その後、各論理チャンネルの視聴をユーザが行った後の状態を示している。
放送受信装置1は、テレビ放送を視聴する毎に、所定タイミングで電波強度を取得し、該当するテレビ放送の物理チャンネルの電波強度を更新する。電波強度を取得し更新する所定のタイミングとしては、例えば、受信開始時と、それ以降所定時間n(n=30分)毎である。
図9(b)では、論理チャンネルCH1、物理チャンネルch51の電波強度は、当初40.9(dBuV)であったのが、その後に視聴した際に取得した最新の電波強度は40.0(dBuV)に更新されている。
【0056】
ここで放送受信装置1で論理チャンネルCH2(物理チャンネルch39)のテレビ放送を視聴している際に、放送受信装置1の位置が基地局ID=K03の範囲内からK02の範囲内に移動したものとする。
しかし、この場合も放送受信装置1のチャンネルリスト32は基地局ID=K03に対する最適なチャンネルリストのままである。このため、放送受信装置1の移動に伴い、視聴中の物理チャンネルch39の電波強度が低下し、
図9(b)に示すように、当該テレビ放送の電波強度が19(dBuV)となった場合、制御部10は、電波強度が所定値Th(=19(dBuV))に悪化したと判断し(
図8、ステップ51;Y参照)、現在の基地局ID=K03と共にチャンネルリストの要求をチャンネルリスト提供サーバ80に送信する(ステップ54)。
【0057】
図9(c)は、このチャンネルリスト要求に基づいて、チャンネルリスト提供サーバ80から受信し上書きした(
図8、ステップ57参照)、現在の基地局ID=K02に対応する新たなチャンネルリスト32である。
図9(a)に示すように、基地局ID=K03における論理チャンネルCHに対する物理チャンネルchは、それぞれCH1=ch51、CH2=ch39、CH3=ch30、…である。
これに対して、新たに受信し更新した基地局ID=K02に対するチャンネルリスト32では、
図9(c)に示すように、それぞれCH1=ch27、CH2=ch26、CH3=ch30、…に変更されている。
放送受信装置1の制御部10は、更新された新たなチャンネルリスト32に従い、それまで物理チャンネルch39で受信していた論理チャンネルCH2のテレビ放送を、新たな物理チャンネルch26に切り替えて受信することになる。これにより、視聴中のテレビ放送を中断することなく継続して視聴することができる。
【0058】
次に、第2実施形態について説明する。
これまでに説明した第1実施形態では、チャンネルリスト提供サーバ80に対するチャンネルリストの要求は、放送受信装置1の制御部10による新規状態や電波強度悪化といった状況変化の判断に基づいていた。
これに対して第2実施形態では、第1実施形態に変えて、又は追加して、チャンネルリスト提供サーバ80が、チャンネルリストを要求するか否かの判断情報を放送受信装置1に提供するものである。
すなわち、チャンネルリスト提供サーバ80のチャンネルリストマップ843が更新され、特定チャンネルリストの論理チャンネルに対する物理チャンネルが変化した場合、放送受信装置1に対して3G/4Gを経由したSMS等で更新した基地局IDを通知する。
一方、放送受信装置1は、受信したSMS等の本文を解析し、更新対象の基地局IDが、現在3G/4G接続している基地局の基地局IDであった場合のみ、チャンネルリスト提供サーバ80にチャンネルリストを要求する。
【0059】
図10は、第2実施形態による、チャンネルリスト提供サーバ80からの問合せに基づくチャンネルリスト提供のフローチャートである。
この第2実施形態においても、
図6で説明したように、チャンネルリスト提供サーバ80の制御部81は、放送受信装置1から送信される視聴情報に基づいて所定タイミングでチャンネルリストマップ843を更新している(ステップ23)。
そして、チャンネルリスト提供サーバ80の制御部81は、チャンネルリストマップ843の物理チャンネルが変化したか否かを監視している(ステップ81)。すなわち、制御部81は、順次蓄積される視聴情報DB842の変化により、特定論理チャンネルのテレビ放送を受信した場合に最も電波強度が強い物理チャンネルが変わり、チャンネルリストマップ843の当該論理チャンネルに対する物理チャンネルが変化したか否かを監視している。
【0060】
物理チャンネルが変化した場合(ステップ81;Y)、制御部81は、変化した物理チャンネルに対するチャンネルリストの基地局IDを、3G/4Gを経由したE−mail又はSMS(ショートメッセージサービス)で、当該基地局IDに対応するチャンネルリストを保存している放送受信装置1に送信(チャンネルリストが更新されたことを報知)する(ステップ82)。
なお、制御部81は、
図6〜
図8の各処理で説明した、放送受信装置1からの送信がされる毎に、当該放送受信装置1とその基地局IDをユーザデータとして保存しておく。このユーザデータには、放送受信装置1のメールアドレス又は/及びSMS用の電話番号が保存される。
但し、変化した物理チャンネルに対応する基地局IDを、当該基地局IDと通信領域が接している、又は、所定距離以内にある他の基地局の基地局IDに対応するチャンネルリストを保存している放送受信装置1まで対象を広げて送信するようにしてもよい。更に、全ての放送受信装置1を対象に、変化した物理チャンネルに対応する基地局IDを送信するようにしてもよい。
【0061】
一方、放送受信装置1の制御部10は、変化した物理チャンネルに対応する基地局IDを内容とするSMS等をチャンネルリスト提供サーバ80から受信したか否かを監視している(ステップ71)。
チャンネルリスト提供サーバ80からのSMS等を受信した場合(ステップ71;Y)、制御部10は、受信したSMSのメッセージや本文を解析して基地局IDを取得する(ステップ72)。
制御部10は、SMS等から取得した基地局IDがチャンネルリスト32の基地局IDと同一か否かを判断し(ステップ73)、両基地局IDが異なる場合(ステップ73;N)、自装置のチャンネルリスト32は更新対象ではないので処理を終了する。
両基地局IDが同一である場合(ステップ73;Y)、制御部10は、記憶部30のチャンネルリスト32を更新する必要があるので、チャンネルリスト提供サーバ80に対して、基地局IDと共にチャンネルリストの要求を送信する(ステップ54)。
【0062】
放送受信装置1からのチャンネルリストの要求の受信に対して、チャンネルリスト提供サーバ80の制御部81は、ステップ61〜ステップ64の処理により放送受信装置1に対して所定の応答を返すが、この処理は
図7で説明したステップ41〜44の処理(
図8のステップ61〜64の処理)と同一である。
また、チャンネルリスト提供サーバ80からの応答に対する、放送受信装置1の制御部10の処理(ステップ55〜57)は、
図8で説明したステップ55〜ステップ57と同一である。
【0063】
なお、説明した各実施形態では、
図8、
図10のステップ57の処理として、チャンネルリスト提供サーバ80から受信したチャンネルリストでチャンネルリスト32を上書きする場合について説明した。
これに対して、制御部10は、チャンネルリスト提供サーバ80から取得したチャンネルリストと、現在使用中のチャンネルリスト32の論理チャンネル毎に、対応する物理チャンネルの電波強度を比較し、電波強度が高い方の物理チャンネルのみ更新するようにしてもよい。
例えば、論理チャンネルCH2に対し、チャンネルリスト32では物理チャンネルch39がその電波強度がV1(dBuV)であるのに対し、チャンネルリスト提供サーバ80から取得したチャンネルリストでは物理チャンネルがch26でその電波強度がV2(dBuV)であるものとする。この場合制御部10は、両電波強度を比較し、V1≧V2であれば、論理チャンネルCH2の物理チャンネルを更新せずch39のままとし、V1<V2であれば論理チャンネルCH2の物理チャンネルをch39からch26に更新するとともに、電波強度もV2に更新する。