(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら実施形態に係る免震装置の位置調整装置及び位置調整方法について説明する。以下の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
(第1実施形態)
図1に示されるように、第1実施形態に係る位置調整装置1は、例えば、平面視における免震装置10の位置を調整するために設けられる。免震装置10は、地盤上に構築されたコンクリートの下部基礎17(下部構造物)と、上方に位置するコンクリートの上部基礎18(上部構造物)の間に介在している。
【0018】
免震装置10は、例えば、円柱状の積層ゴム11と、積層ゴム11の鉛直方向上部に位置する上フランジ12と、積層ゴム11の鉛直方向下部に位置する下フランジ13とを備えている。積層ゴム11は、上フランジ12及び下フランジ13によって上下から挟み込まれている。積層ゴム11は、例えば加硫接着により、ゴムと鋼板とが交互に積層された構造を有する。
【0019】
積層ゴム11、上フランジ12、及び下フランジ13は、例えば、平面視において円形状となっており、互いに同心円状に設けられている。上フランジ12及び下フランジ13の径は、積層ゴム11の径よりも大きくなっている。上フランジ12及び下フランジ13には、上下に貫通する貫通孔14が複数設けられており、この貫通孔14にアンカーボルト15が挿通される。
【0020】
貫通孔14及びアンカーボルト15は、例えば上フランジ12及び下フランジ13の周方向に沿って等間隔に配置されている。また、貫通孔14に挿通されたアンカーボルト15は、下部基礎17及び上部基礎18のそれぞれに埋設された高ナットに螺合されており、この螺合によって上フランジ12は上部基礎18に固定され、下フランジ13は下部基礎17に固定されている。
【0021】
ところで、免震装置10では、平面視における上フランジ12の位置と下フランジ13の位置がずれている場合がある。平面視における上フランジ12の位置と下フランジ13の位置がずれている場合には、貫通孔14に挿通されているアンカーボルト15に対して斜めに力がかかっているので、免震装置10の撤去時等にアンカーボルト15を外しにくいという問題がある。また、免震装置10を新たに設置する場合には、平面視における上フランジ12と下フランジ13の相対位置がずれていることによって、上手くアンカーボルト15を固定できないという問題を生じる可能性がある。従って、平面視における上フランジ12と下フランジ13の相対位置を調整し、アンカーボルト15の着脱を容易に行えるようにすることが求められる。
【0022】
位置調整装置1は、前述した問題を回避するために設けられる装置であり、平面視における上フランジ12と下フランジ13の相対位置を調整する。すなわち、位置調整装置1は、上フランジ12及び下フランジ13のいずれか一方を他方に対して移動させる。位置調整装置1は、上フランジ12及び下フランジ13のそれぞれに固定される一対の固定部材2と、一対の固定部材2に挿通される棒状部材3と、棒状部材3を一方向に牽引するセンターホールジャッキ4(牽引手段)と、棒状部材3に取り付けられる押圧手段5とを備えている。
【0023】
図1及び
図2(a)に示されるように、固定部材2は、側面視においてL字形状を呈する。固定部材2は、上フランジ12の下面12a又は下フランジ13の上面13aに接触する板状部2cと、板状部2cに固定されて板状部2cから板状部2cの面外方向に延びる立設部2dとを備える。立設部2dは、板状部2c上で一対に設けられている。立設部2dは、平面視において、一対の脚部2eと、2つの脚部2eを接続する底部2fとを含むコの字状に形成される。2つの立設部2dは、それぞれの底部2fが対向すると共にそれぞれの脚部2eが互いに反対方向に延びた状態で板状部2c上に固定されている。
【0024】
固定部材2は、上フランジ12の下面12a及び下フランジ13の上面13aのそれぞれに固定される。固定部材2は、固定された状態で上フランジ12と下フランジ13との間に延び、一対の固定部材2は水平方向に互いに対向する。具体的には、一方の固定部材2は、固定された状態で下面12aから下方に延び、他方の固定部材2は、固定された状態で上面13aから上方に延びており、一方の固定部材2の下方に延びた部分と他方の固定部材2の上方に延びた部分とが水平方向に対向している。
【0025】
固定部材2は、上下に貫通する2個の貫通孔2aを板状部2cに有し、各貫通孔2aにボルト6が挿通されて上フランジ12及び下フランジ13のそれぞれに対して固定される。貫通孔2aに挿通されたボルト6は、上フランジ12及び下フランジ13の貫通孔14に挿通されている。
【0026】
前述したように、貫通孔14は、アンカーボルト15を挿入するために設けられているが、本実施形態では、この貫通孔14をボルト6の挿入用として兼用することができる。また、固定部材2は、水平方向に貫通する開口2bを2つの立設部2dの間に有し、この開口2bに棒状部材3が水平方向に挿通される。
【0027】
棒状部材3はPC鋼棒であり、例えばコンクリートのプレストレスの導入に用いられる高強度のPC鋼棒を棒状部材3として有効活用している。棒状部材3は、その外周面に雄螺子部を有し、この雄螺子部に、押圧手段5のナット5aが螺合される。棒状部材3の雄螺子部は、棒状部材3の表面のうち、少なくともナット5a及び後述するナット8が螺合される部分に形成されていればよい。
【0028】
押圧手段5は、前述のナット5aと、支圧板5bによって構成されている。ナット5aは、固定部材2におけるセンターホールジャッキ4の反対側で棒状部材3に螺合されている。支圧板5bは、ナット5aと固定部材2との間に介在している。支圧板5bは、棒状部材3が挿通される挿通孔を有し、この挿通孔に棒状部材3が挿通されることによって棒状部材3に取り付けられる。支圧板5bは、センターホールジャッキ4によって棒状部材3が牽引されたときに固定部材2を水平方向(
図1の紙面の右方向)に押圧する。
【0029】
センターホールジャッキ4は、固定部材2から見て押圧手段5の反対側に位置しており、棒状部材3に取り付けられている。センターホールジャッキ4は、例えば油圧ジャッキである。センターホールジャッキ4は、略円柱状に形成されたジャッキ本体4aと、ジャッキ本体4aからセンターホールジャッキ4の長手方向に延びる支持部4bとを備えている。
【0030】
支持部4bは、ジャッキ本体4aの端面からセンターホールジャッキ4の長手方向に延びる複数の延在部4cと、延在部4cにおけるジャッキ本体4aの反対側の端部で複数の延在部4cを連結する円環状の当接部4dとを含んでいる。センターホールジャッキ4では、円環状の当接部4dに棒状部材3を通してジャッキ本体4aに棒状部材3を挿入した状態で棒状部材3を水平方向(
図1の紙面の右方向)に牽引可能となっている。
【0031】
当接部4dと固定部材2との間には、支圧板5bと同様の支圧板7が介在している。この支圧板7は、その挿通孔に棒状部材3が挿通されることによって棒状部材3に取り付けられている。また、各延在部4cの内側にはナット5aと同様のナット8が棒状部材3に取り付けられている。なお、センターホールジャッキ4の形状は、上記に限られず適宜変更可能である。
【0032】
次に、本実施形態に係る免震装置10の位置調整方法について説明する。この位置調整方法は、例えば前述した位置調整装置1を用いて行われる。
【0033】
まず、一対の固定部材2を、それぞれ上フランジ12と下フランジ13に固定させる(一対の固定部材2をそれぞれ上フランジ12と下フランジ13とに固定させる工程)。このとき、一対の固定部材2を、上フランジ12と下フランジ13との間に延び水平方向に対向するように配置する。具体的には、板状部2cを面12a,13aに接触させ、一方の固定部材2の貫通孔2aに下からボルト6を挿通して当該固定部材2を上フランジ12の下面12aに固定すると共に、他方の固定部材2の貫通孔2aに上からボルト6を挿通して当該固定部材2を下フランジ13の上面13aに固定する。このように2つの固定部材2を水平方向に対向させると共に、側面視における2つの開口2bの位置を一致させる。
【0034】
次に、一対の固定部材2の開口2bに水平方向に棒状部材3を挿通させる(棒状部材3を挿通させる工程)。具体的には、PC鋼棒である棒状部材3を、例えば一方の固定部材2の開口2bに水平方向に挿通させた後に他方の固定部材2の開口2bにも挿通させて、2つの開口2bに棒状部材3を挿通させた状態とする。そして、支圧板7及びナット8を棒状部材3に取り付けた状態とする。
【0035】
そして、棒状部材3を牽引するセンターホールジャッキ4を棒状部材3の一端側に取り付ける(牽引手段を棒状部材3に取り付ける工程)。このとき、一方側の固定部材2から水平方向に延びる棒状部材3の一端側にセンターホールジャッキ4を取り付けると共に、センターホールジャッキ4の当接部4dを支圧板7を介して一方の固定部材2に対向させる。
【0036】
続いて、固定部材2を押圧する押圧手段5を、棒状部材3における固定部材2から見てセンターホールジャッキ4の反対側に取り付ける(押圧手段5を取り付ける工程)。具体的には、支圧板5bの挿通孔に棒状部材3の他端を通して、支圧板5bを固定部材2から見てセンターホールジャッキ4の反対側に取り付ける。そして、固定部材2と支圧板5bを挟み込む位置にナット5aを配置して、ナット5aを棒状部材3の雄螺子部に螺合させることにより、ナット5aを棒状部材3に固定させる。
【0037】
以上の固定部材2を固定させる工程、棒状部材3を挿通させる工程、センターホールジャッキ4を取り付ける工程、及び押圧手段5を取り付ける工程を
図3に示されるように免震装置10の複数の箇所に対して実行する。すなわち、固定部材2、棒状部材3、センターホールジャッキ4、及び押圧手段5を有する複数の位置調整装置1を免震装置10に取り付ける。具体的には、例えば、4体の位置調整装置1を90度の位相角度をもって免震装置10の周方向に等間隔に配置する。これにより、4体の位置調整装置1によって全方向に上フランジ12を移動させることが可能となる。ただし、一方向のみへの移動の際には、互いに平行となる2体の位置調整装置1を配置してもよい。また、
図1に示される固定部材2の上下を反対にすることによって、逆方向(
図1の矢印の逆方向)に上フランジ12を移動させることができる。
【0038】
以上のように位置調整装置1を免震装置10に取り付けた後には、
図1に示されるように、センターホールジャッキ4で棒状部材3を牽引することによって押圧手段5を固定部材2に押圧させ、上フランジ12を下フランジ13に対して移動させる(上フランジ12及び下フランジ13の一方を他方に対して移動させる工程)。このように、平面視における上フランジ12と下フランジ13の相対位置を調整した後には、棒状部材3に対するナット5a及びナット8の螺合位置を調整することによって2つの固定部材2の間隔を固定し、センターホールジャッキ4を外して免震装置10の位置調整が完了する。
【0039】
前述のように免震装置10の位置調整が完了した後には、例えば
図4(a)〜
図4(c)に模式的に示されるように、免震装置10を撤去する工程を実行する。
図4(a)〜
図4(c)では詳細な構成を簡略化して図示している。
【0040】
免震装置10を撤去する工程では、まず、
図4(a)に示されるように、免震装置10の周囲を囲むように複数のジャッキ等の支持部材20を下部基礎17と上部基礎18の間に配置する。次に、
図4(b)に示されるように、上フランジ12に挿通されていたアンカーボルト15を外して上部基礎18に対する上フランジ12の固定を解除した後に、例えば冷却等の手段によって積層ゴム11を収縮させる。そして、
図4(c)に示されるように、荷重を複数の支持部材20に負担させた状態で下部基礎17と上部基礎18の間から免震装置10を撤去する。このように免震装置10を撤去した後には、例えば新たな免震装置を下部基礎17と上部基礎18の間に設置する。
【0041】
本実施形態の位置調整装置1及び免震装置10の撤去方法によって得られる作用効果について説明する。
【0042】
本実施形態の位置調整方法及び位置調整装置1では、
図1に示されるように、上フランジ12と下フランジ13の間に延びる2つの固定部材2を上フランジ12及び下フランジ13のそれぞれに固定させ、固定部材2のそれぞれに棒状部材3を水平方向に挿通させる。そして、固定部材2を押圧する押圧手段5を棒状部材3に取り付けて棒状部材3を牽引することによって、押圧手段5で固定部材2を押圧し、これにより、上フランジ12を下フランジ13に対して移動させる。
【0043】
このように、固定部材2を固定させて棒状部材3を挿通し、センターホールジャッキ4と押圧手段5を取り付けた後に、棒状部材3を牽引して押圧手段5で押圧を行うことにより、下フランジ13に対する上フランジ12の移動を簡単に行える。従って、上フランジ12と下フランジ13の間に、固定部材2、棒状部材3、センターホールジャッキ4及び押圧手段5を設けることにより容易に位置調整を行うことができるので、位置調整作業を簡易な構成で効率よく行うことができる。
【0044】
また、本実施形態の位置調整では、
図3に示されるように、固定部材2、棒状部材3、センターホールジャッキ4及び押圧手段5を有する4体の位置調整装置1が免震装置10に取り付けられる。従って、上フランジ12を一度に全方向に動かせるので、位置調整の効率をより高めることができる。
【0045】
また、本実施形態の位置調整では、下フランジ13に対して上フランジ12を移動させた後に、
図4に示されるように、免震装置10を下部基礎17と上部基礎18の間から撤去する工程を備えている。従って、免震装置10の位置調整を効率よく行った後に免震装置10の撤去を行うので、撤去作業全体としての作業性を向上させることができる。
【0046】
また、位置調整装置1及び位置調整方法は、現場で用いることも可能であるし、また、工場等で予め免震装置10に対して用いることも可能である。そして、前述したように、棒状部材3に対するナット5a,8の螺合位置を調整して2つの固定部材2の間隔を固定し、その後、センターホールジャッキ4を外したが、これにより位置調整後の免震装置10の重量を軽くすることができ、また平面的な寸法も小さくできるので、免震装置10の移動等を容易に行うことができる。
【0047】
(第2実施形態)
以下では、第2実施形態の位置調整方法について説明する。第2実施形態において、位置調整装置自体の構成は、第1実施形態の位置調整装置1と同一である。また、以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を省略する。第1実施形態では免震装置10の位置調整の後に免震装置10を撤去する工程を実行したが、第2実施形態では、例えば
図5(a)及び
図5(b)に模式的に示されるように、免震装置10を下部基礎17と上部基礎18の間に設置する工程を実行する。
図5(a)及び
図5(b)は詳細な構成を簡略化して図示している。
【0048】
免震装置10を設置する工程では、下フランジ13をアンカーボルト15で下部基礎17に固定させた後、例えば
図5(a)に示される状態の免震装置10に対し、位置調整装置1を用いて前述のように上フランジ12の位置調整を行う。具体的には、
図5(b)に示されるように、平面視における上フランジ12及び下フランジ13の相対位置を調整する。このとき、上フランジ12の貫通孔14の位置を上部基礎18の高ナットの位置に合わせて、アンカーボルト15を高ナットに挿入しやすくなるように上フランジ12の位置調整を行う。その後、貫通孔14にアンカーボルト15を挿通して上フランジ12を上部基礎18に固定させることによって、免震装置10の設置が完了する。
【0049】
以上、第2実施形態に係る位置調整方法では、上フランジ12を下フランジ13に対して移動させる工程の後に、上フランジ12を上部基礎18に固定させることによって下部基礎17と上部基礎18との間に免震装置10を設置する工程を備えている。従って、上フランジ12と下フランジ13の相対位置調整を効率よく行った後に免震装置10を設置することができるので、免震装置10を設置する作業全体としての作業性を高めることができる。なお、第2実施形態に係る免震装置10を設置する工程は、第1実施形態に係る免震装置10を撤去する工程の直後に実行してもよい。
【0050】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の位置調整装置31について説明する。第3実施形態では、固定部材32の形状が第1実施形態の固定部材2と異なっている。
図6及び
図7に示されるように、固定部材32は、側面視において直角三角形状を呈する。固定部材32は、板状部2cと、板状部2cに固定されて板状部2cから板状部2cの面外方向に延びる直角三角形状の立設部32dとを備える。立設部32dは、板状部2c上で一対に設けられる板状部材であり、板状部2c上で互いに平行とされた状態で固定されている。この固定部材32において、棒状部材3が挿通される開口2bは、2つの立設部32dの間に形成されている。
【0051】
以上のように構成される第3実施形態の位置調整装置31において、免震装置10の位置調整方法は前述の第1及び第2実施形態と同様である。すなわち、この位置調整装置31では、2つの固定部材32を上フランジ12及び下フランジ13のそれぞれに固定させ、固定部材32のそれぞれに棒状部材3を水平方向に挿通させる。そして、固定部材32を押圧する押圧手段5を棒状部材3に取り付けて棒状部材3をセンターホールジャッキ4で牽引することによって、押圧手段5で固定部材32を押圧し、これにより、上フランジ12を下フランジ13に対して移動させる。
【0052】
従って、固定部材32を固定させて棒状部材3を挿通し、センターホールジャッキ4と押圧手段5を取り付けた後に、棒状部材3を牽引して押圧手段5で押圧を行うことにより、下フランジ13に対する上フランジ12の移動を簡単に行える。よって、上フランジ12と下フランジ13の間に、固定部材32、棒状部材3、センターホールジャッキ4及び押圧手段5を設けることにより容易に位置調整を行うことができるので、位置調整作業を簡易な構成で効率よく行うことができる。
【0053】
また、
図8に示されるように、固定部材32、棒状部材3、センターホールジャッキ4及び押圧手段5を有する4体の位置調整装置31を免震装置10に取り付けることができる。従って、下フランジ13に対する上フランジ12の位置調整を3方向に動かして行うことができ、前述の第1及び第2実施形態と同様の効果が得られる。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
【0055】
また、前述の実施形態では、2つの固定部材2が水平方向に対向し、一対の固定部材2の開口2bに水平方向に棒状部材3を挿通させる例について説明した。しかしながら、固定部材が対向する方向、及び棒状部材3を挿通させる方向は、水平方向に限定されず、鉛直方向に交差する方向であればよい。
【0056】
また、前述の実施形態では、位置調整装置1,31が下フランジ13に対して上フランジ12を移動させる例について説明したが、上フランジ12に対して下フランジ13を移動させてもよい。すなわち、上フランジ12と下フランジ13とが相対移動すればよい。
【0057】
また、前述の実施形態では、4体の位置調整装置1,31を免震装置10に配置する例について説明したが、配置する位置調整装置1,31の数については特に限定されない。
【0058】
また、前述の実施形態では、棒状部材3としてPC鋼棒を用いる例について説明したが、PC鋼棒以外の部材を棒状部材3として用いることも可能である。また、棒状部材3を牽引する牽引手段としてもセンターホールジャッキ4に限定されない。すなわち、この牽引手段としては、センターホールジャッキ4以外の油圧ジャッキ、又は電動のジャッキを代用することも可能である。更に、押圧手段5の構成についても、ナット5aと支圧板5bとを備えた構成に限られず、適宜変更可能である。
【0059】
また、前述の実施形態では、フランジ12,13への固定部材2の固定用のボルト6を貫通孔14に挿通させる例について説明したが、貫通孔14以外の孔部を別途フランジ12,13に形成し、この孔部にボルト6を挿入して固定部材2をフランジ12,13に固定させてもよい。更に、固定部材をフランジに固定させる手段としてボルト以外の手段を用いることも可能である。
【0060】
また、前述の実施形態では、円柱状の積層ゴム11、上フランジ12及び下フランジ13を備える免震装置10について説明したが、免震装置の構成についても適宜変更可能である。