【実施例】
【0017】
図において共通に1で示した装置は、例えば瓶の形態の包装手段2に、すなわち包装手段2の外部表面あるいはシェル面、もしくは例えば部分的に意匠を備えた、そこに付けられたラベルのどちらかに直接インプリントもしくは多重印刷の形態で意匠を施すために使用される。
【0018】
印刷のために、包装手段2は搬送方向Aに外部搬送装置を介して装置1あるいはその包装手段入口1.1に直立した状態で供給され、装置内部において数回にわたり円弧状に方向転換された搬送通路上を移動する。印刷後、包装手段2は引き続き直立した状態でさらなる使用のために外部搬送装置を介して包装手段出口1.2に供給される。供給の際の、装置1を介した移動の際の、ならびに装置1から離れる際の包装手段2の搬送ルートは、
図2では3で示してある。
【0019】
詳しく言えば、装置1は搬送方向Aで複数の直接相並んで隣接しているモジュール4.1〜4.n、すなわち図示した実施形態では全部で八つのモジュール4.1〜4.8から成り、全てのモジュール4.1〜4.8は、各々同じベースユニットから形成されており、このベースユニットは、各モジュール4.1〜4.8の特殊な課題に必要不可欠な機能要素を備えている。
【0020】
各ベースユニット5は、特にモジュールケーシング6内に収容された駆動兼制御ユニットとモジュールケーシング6の外側に配置され、かつ駆動兼制御ユニットにより、特に各モジュール4.1〜4.8の垂直な機械軸線を中心に回転するように駆動可能な、多数の収容部8を備えた搬送兼処理要素7,7aを備えており、これらの収容部は搬送兼処理要素7,7aの周囲で均一な角度間隔で割り振られて設けられており、各収容部8は各々一つの包装手段2を確実に収容するために構成されている。
【0021】
個々のモジュール4.1〜4.8の搬送兼処理要素7,7aは、直接あるいは搬送準備状態で互いに隣り合って接続するように配置されているが、これらの搬送兼処理要素7,7aがそれら全体で一つの搬送装置を形成し、この搬送装置により、包装手段2が装置1の内部で包装手段入口1.1と包装手段出口1.2の間の、
図3に示した何度も方向転換される包装手段の搬送経路上で移動されるように同期して駆動されている。この場合、個々の包装手段2は、各々モジュール4.1〜4.8の搬送兼処理要素7から直接搬送方向Aで続くモジュール4.2〜4.8の搬送兼処理要素7,7aに渡される。
【0022】
図1および2の説明では、搬送方向Aに対する第一のモジュール4.1の搬送兼処理要素7aは時計回りに、すぐ次に続くモジュール4.2の搬送兼処理要素7は反時計回りに、すぐ次に続くモジュール4.3の搬送兼処理要素は再度時計回りあるいは同期して駆動されている。個々のモジュール4.1〜4.8の同期調整は適切な制御手段を介して行われる。
【0023】
さらに図示した実施形態において個々のモジュール4.1〜4.8は、すべてのモジュール4.1〜4.8の垂直な機械軸線が共通の垂直平面にあり、この垂直平面には引渡し領域もあり、この引渡し領域では方法手段2がモジュール4.1〜4.7の搬送兼処理要素7aあるいは7から搬送方向Aで続くモジュール4.2〜4.8の搬送兼処理要素7aあるいは7に渡されるように連続して設けられている。
【0024】
個々のモジュール4.1〜4.8の原則的でかつ公知でもある機能は以下のとおりである。
−モジュール4.1は特に装置1の入口モジュールあるいは包装手段入口1.1を形成する。しかしモジュール4.1において、多重印刷の塗布が、後に続くモジュールにおいて、公知のインクジェットプリントヘッドの原理もしくはいわゆるトーンジェットの原理に従って働くそこの印刷ステーションあるいは印刷ヘッドを使用して行われる場合、少なくとも印刷されるべき包装手段領域での包装手段2の予備処理、例えば特に役立つプラズマ処理あるいはコロナ処理が行われる。
−モジュール4.1に接続するモジュール4.2〜4.5は、多重印刷が行われる実際の印刷モジュールを形成する、すなわち好ましくは各4.2〜4.5において各々色印刷のカラーセットが印刷される様式のカラー印刷として例えばイエロー、シアン、マゼンダおよびブラックで形成する。従ってそこの収容部8は処理位置あるいは印刷位置を形成する。
−搬送方向Aで接続しているモジュール4.6は、例えば乾燥モジュールとして構成されており、この乾燥モジュールにおいて各々のその前に行われた多重印刷は適切な方法で、例えばエネルギー入力により、例えば加熱および/またはUV照射により最終的に乾燥される。
−モジュール4.7は検査モジュールとして構成されており、この検査モジュールに各包装手段2は多重印刷の乾燥後に達し、この検査モジュール内で各多重印刷は不慮の欠陥が無いか検査され、従って欠陥を伴って印刷された包装手段はモジュール4.7にあるいは別の搬送経路上にあとになってから導出されてもよい。
−最後に、モジュール4.8は装置1の出口モジュールあるいは包装手段出口1.1を形成し、この出口モジュールあるいは包装手段出口では、最終的に印刷された包装手段2は装置1を離れる。さらにモジュール4.8は乾燥モジュールとしても構成されているのが好ましい。
【0025】
特に
図3に示したように、包装手段2はモジュール4.1〜4.8の搬送兼処理要素7により、モジュール4.1〜4.8の垂直な機械軸線MAを中心にして各々90°の角度範囲で移動する。
【0026】
残りのモジュール4.2〜4.7の場合、包装手段2は各搬送兼処理要素7により、モジュール4.2〜4.7の垂直な機械軸線MAを中心にして各々180°の角度範囲にわたり帯行される。各搬送兼処理要素7の回転運動のこの角度範囲内であるいはこの距離内で、特にモジュール4.2〜4.7において各モジュールに割当てられた工程が行われる。
【0027】
もっと詳しく言えば、モジュール4.1〜4.n、しかし少なくとも包装手段2の印刷に使用されるモジュール4.2〜4.7あるいは回動するモジュールの搬送兼処理要素7は複数の印刷セグメント11から成り、これらの印刷セグメントは、各々完全に機能を果たせる組立ユニットとして、垂直な各機械軸線MAを中心にして回動するように駆動されるロータ12に交換可能に取付けられており、このロータは垂直な機械軸線MAを中心にして各モジュールケーシング6あるいは中央の担持柱13に回転可能に支承されている。ロータ12の周囲に設けられ、ロータ12の周方向に互いに隣り合って接続するように、かつ平面図で楔型に構成された印刷セグメント11は、内側にあるように、すなわち機械軸線MAの領域内で、印刷セグメント11により取囲まれた空間を形成しており、この空間内では異なる機能要素、例えば印刷セグメント11を制御するための電子制御要素あるいはコンピュータ14(
図12)も収容されている。
【0028】
印刷セグメント11は、機械軸線MAに対して半径方向で外側にある側に各々凹部15を形成しており、この凹部内で包装手段2は処理時に少なくともその包装手段本体の一部により、すなわち包装手段の上側あるいは包装手段開口部の領域内で保持兼中心出しユニット16にぶら下がるように、言い換えればそれらの包装手段軸線により垂直な方向でおよび機械軸線MAに対してかつ印刷セグメント軸線DAに対して平行に向けられている。収容部あるいは凹部15の領域内で、各印刷セグメント11は少なくとも一つの印刷ヘッドならびに場合によっては方法手段2の印刷に必要不可欠な別の機能要素を備えている。
【0029】
保持兼中心出しユニット16はそれらの側では各々一つの担持体17に支持されており、この担持体は割当てられた凹部15内で側方の溝18内に固定されている。包装手段2を処理する際、あるいは包装手段に印刷する際に、印刷セグメント軸線DAと同軸に配置された包装手段の垂直な包装手段軸線の周囲の整向と制御され回転あるいは旋回行われる保持兼中心出しユニット16は、図示した実施形態においては基本的に各担持体17に支持されている主要部材19ならびに第二の部材20から成る。主要部材19は基本的に担持体17、収容部8あるいは印刷セグメント11における各保持兼中心出しユニット16の確実でかつ整向された固定に使用される。この目的で、主要部材19は基準面19.1を備えており、印刷セグメント11でのこの基準面の対を成すものは、印刷ヘッドに対して調節するための基準平面あるいは基準面として使用される。従って包装手段2と印刷ヘッドの間の固定基準が提供される。
【0030】
第二の部材20の機能は、各包装手段2を吊るすように支持することにある。この目的で第二の部材20は、例えば機械式および/または空力式に操作されるグラブとしておよび/または真空グラブとして構成されている。例えば一つあるいは複数の永久磁石により、電流不足あるいは媒体不足の場合の安全性を高めるために、各印刷セグメント11では必要な保持力が主要部材19に受動的に加えられ、かつ能動的に除去されるかあるいは解かれるのが理想的である。
【0031】
第二の部材20は能動的な構成要素、すなわち印刷時に包装手段を整向および/または回転させるのに必要である要素および/または圧力下でのようなガス状媒体および/または蒸気媒体を供給するためのおよび/または真空等で供給するための要素などの、特に処理時に包装手段2の整向および制御される回転あるいは旋回にとってすべての必要不可欠な構成要素を備えている。
【0032】
従って主要部材19において印刷セグメント軸線DAを中心に回転可能あるいは旋回可能に支承された第二の部材20は、図示した実施形態において、処理時に包装手段2を整向および回転あるいは旋回させるための電気式作動駆動兼角度駆動装置のロータを形成する。この目的で、第二の部材20は多数の永久磁石を有する永久磁石機構21を備えている。この目的で、周方向に交番磁北極と交番磁南極を備えた永久磁石機構21は、担持体17に設けられた、作動駆動装置のステータを形成する磁石コイル機構22と作用する。
【0033】
主要部材19には、担持体17に設けられたインクリメンタルセンサ24と協働してエンコーダ装置を形成しているコード化部23が設けられており、このエンコーダ装置により、主要部材19と同時に保持兼中心出しユニット16の各々のちょっとした整向が捕捉される。印刷の際の包装手段2の整向および/または制御される回転は、このエンコーダ装置により決定される整向及び構造から公知であるか決定される、主要部材19と第二の部材20の回転位置の間の配置を考慮して行われる。インクリメンタルセンサ24は、ロータ12あるいは担持柱13に対して固定されており、かつこれらと一緒に回転する。軸線DAを中心にした包装手段2の整向と制御される回転は、それぞれ各印刷セグメント11に対して、あるいは処理のために使用される機能要素、特に印刷ヘッドに対して行われる。
【0034】
図9は保持兼中心出しユニット16の実施例を断面で示している。図示したように、これまた同様に、保持兼中心出しユニット16は、基本的に環状の主要部材19と基本的に軸線DAを中心に回転可能に支承されたスリーブ状の第二の部材19から成り、この第二の部材はその下方の長さでもって主要部材19の下側から突出しており、かつその突出部では収容兼脚部材20.1でもって構成されている。これは包装手段2の様式、形状、大きさなどに適合しており、かつまだ空かあるいは充填されていない包装手段2を支持するためのグラブの構成要素である。詳しく言うと、収容兼脚部材20.1は,その軸線と同軸で軸線DAでもって配置されたスリーブ25と担持板26により、スリーブ25の下方の開放された端部に構成されている。スリーブ25は27の側方が開いており、従って
図10の位置aに対応して、包装手段2を形成する各瓶は、側方で開口部27により収容兼足部材20.1内に挿入され(矢印B)、次いで
図10の位置bに対応して、収容兼足部材20.1に固定されてもよい。すなわち包装手段2が担持板26の口縁部2.1によりぶら下るように保持されている。
【0035】
第二の部材20内において、中心出し兼保持部材28が軸線DAに対して軸線方向に配置されている。中心出し兼保持部材28は、図示した実施形態においては、外側のスリーブ体29から成り、このスリーブ体は圧縮バネ30を用いて下側の位置において予張力をかけられており、この下側位置において、スリーブ体29はその下側の端面でもって担持板26に抗して、かつ保持兼中心出しユニット16に保持された、瓶の形状の包装手段2にあっては、担持板26の反対側にある包装手段2上側に抗してあるいはそこにある包装手段2の口縁部2.2に抗して当接しており、従って中心出し兼保持部材はスリーブ体29と担持板26の間の圧縮バネ30の力により堅く、特に回転しないように固定されている。スリーブ体29内には軸線DAと同様に同軸に配置された中心出しスリーブ31が軸線方向に可動に設けられている。この中心出しスリーブも同様に圧縮バネ32により下側の位置で予張力をかけられている。
【0036】
包装手段2あるいは瓶を収容するために、スリーブ体29、圧縮バネ30、中心出しスリーブ31および圧縮バネ32により形成された中心出し兼保持要素29は、特に圧縮バネ30の作用に抗して、すなわちスリーブ体29のカラーあるいは環状溝33の後方で捕捉する持上げ要素により持上げられ、この持上げ要素は少なくとも包装手段入口1.1および包装手段出口1.2に設けられている。保持兼中心出しユニット16内へ保持手段を挿入した後、中心出し兼保持要素28は圧縮バネ30の作用により下げられ、それにより収容兼足部20.1内で受動的に、すなわち動かないように固定され、中心出しスリーブ31により、あるいは外側に円錐形に構成されたこの中心出しスリーブの下方の端部により、包装手段2の中心出しが行われ、すなわち包装手段軸線が軸線DAと同軸に配置されており、包装手段2が好ましくはその包装手段2の口縁部2.2により中心出しスリーブ31を取囲む封止部31.1に対して適合されかつ封止密に当接する。
図9及び10に示したように、包装手段2あるいは瓶の印刷は空の状態で行われる。
【0037】
包装手段2は、スリーブ25の内部空間の口フランジ2.1と口縁部2.2の間のその口領域でもって保護された状態で収容される。特にその極めて衛生的な構成にあっては、各包装手段2の口領域とそこにあるネジと口部2.2が、印刷作業時に汚れ、特にインクずれから保護されているように、保持兼中心出しユニット16あるいはその第二の部材20が構成されているのは有利である。
【0038】
まだ空の包装手段を安定化させるために、このあるいはこれらの包装手段内部空間には、各保持兼中心出しユニット16に固定する際にあるいは固定した後、ガス状媒体および/または蒸気媒体、例えば圧力下で存在するガス状媒体および/または蒸気媒体(保護媒体)が
適用されるおよび/または洗浄される。この目的で、各保持兼中心出しユニットあるいはその中心出し兼保持要素28には接続要素34が設けられている。この接続要素34を介して、同様に図示していない、各保持兼中心出しユニット16の内部にある導管を介して、ならびにガス排出口を介して、さらに包装手段2内の内圧を制御することができる。内圧は全搬送区間にわたり一定に保持されるのが理想的である。
【0039】
方式に左右される収容兼足部20.1が、第二の部材20と着脱可能に接続されており、従って異なる型式および/または形状および/または大きさの包装手段2を処理するために、収容兼足部20.1は各保持兼中心出しユニット16においてほぼその都度適切に交換することができるように第二の部材20は構成されているのが好ましい。処理すべき包装手段2の型式および/または形状および/または大きさに合った収容兼足部20.1は、回転しないように、例えば迅速交換機構あるいは迅速継手あるいは従来通りのネジ締めおよび/またはクランプ締付けにより第二の部材20と接続されている。
【0040】
図11は、位置a)では個々の図において保持兼中心出しユニット16の主要部材19をもう一度、位置b)〜f)では異なる包装手段2の異なる第二の部材を示しており、これらの第二の部材は例えば少なくとも一部が異なる収容兼足部20.1を使用することにより形成されている。各図の区別のために、第二の部材20はこれらの図では20b〜20fでもって表示してある。第二の部材20b〜20eは、図示した実施形態の場合、またもや例えば圧縮空気により操作可能な機械式のグラブとして各々構成されており、すなわちその包装手段上側あるいはその包装手段開口部の領域に包装手段2b〜2cおよび2eを保持するために構成されている。第二の部材20fと20gは、その包装手段上側あるいはその包装手段開口部の領域に、真空により包装手段2fと2gを保持するための真空グラブとして構成されている。
【0041】
保持兼中心出しユニット16およびこの場合好ましくはこれらの保持兼中心出しユニットの第二の部材20は、明確な識別の可能性、好ましくはRFID識別を備えており、このRFID識別は各保持兼中心出しユニット16の識別、この場合特にこの保持兼中心出しユニットおよび/または第二の部材20の型式に関する一つの情報を含んでいる。対応する情報は、装置1および/または各印刷モジュール4.1〜4.nの少なくとも一つの読み取りユニットにより、例えば監視の目的あるいは制御の目的ために選別される。
【0042】
図12には搬送兼処理要素7bが示してあり、この搬送兼処理要素は装置1の搬送兼処理要素7の代わりに使用されてもよく、この搬送兼処理要素は、この搬送兼処理要素7bを形成する印刷セグメント11aが高さ調節可能なスライダ17を備えていない点で搬送兼処理要素7とは異なっており、保持兼中心出しユニット16は、むしろ直接、すなわち高さ調節可能でない各印刷セグメント11aに保持されており、かつ印刷セグメント11aにあるいはそのケーシング11a.1に対応するように、インクリメンタルセンサ24と電磁石機構22も設けられている。
【0043】
印刷セグメント11aは再度、ロータ12に互いに隣接して設けられており、このロータはロータの側で垂直な機械軸線MAを中心に回転可能に、かつベースユニット5に対応するベースユニット5aの担持柱13に駆動可能に支承されている。
【0044】
各セグメント11aは、再度そのセグメント状のケーシング11a.1の内部に、包装手段2の印刷に必要不可欠な機能要素、特に例えばインクジェット法に従って働く印刷ヘッドである少なくとも一つの印刷ヘッド35を備え、この印刷ヘッドは特に印刷色あるいは印刷インクのための電子制御可能な出口ノズルを備えており、この出口ノズルは少なくとも一列になって軸線DAに対して平行に配置されている。各印刷ヘッド35には、包装手段2に塗布される印刷色あるいは対応する印刷画像を即座に乾燥させるための装置36が割当てられている。図示した実施形態において、装置36は帯状の赤外線37を放射するための赤外線照射装置であり、この赤外線は少なくとも印刷ヘッド35により塗布された印刷画像全体をカバーする。装置36は印刷ヘッド35に対して軸線DAに対してある角度値だけずれて設けられている。包装手段2を印刷する際に、印刷ヘッド35により塗布される印刷色が塗布直後に赤外線37により乾燥されるか、あるいは少なくとも広範囲が乾燥されるように、この包装手段は軸線DAの周りで制御されて回転される。
【0045】
詳しくは図示していない方法で、装置36は例えば冷却手段としての空気および/または水を使用して冷却される。
【0046】
印刷ヘッド35、装置36ならびに印刷ヘッド35のためのドライバ段として構成された電子機器38は、共通のスライダ39に設けられており、このスライダは担持柱40に作動駆動装置41を用いて軸線DAの方向に調節可能に案内されている。図示した実施形態において、さらに印刷ヘッド35と装置36は、スライダ39に設けられた作動駆動兼角度駆動装置42を介して、旋回により、好ましくは少なくとも軸線を中心にした旋回により調節可能であり、この軸線は軸線DAに対して垂直に、かつ印刷セグメント11aにより形成された搬送兼処理要素7bの周囲に対して接線方向に整向されている。これにより、特に印刷ヘッド35の位置は、印刷ヘッド35がそのノズル開口部により印刷すべき包装手段面にできるだけ近づけて、かつそのノズル開口部の軸線により印刷すべき包装手段面にできるだけ垂直に配置されているように、印刷すべき各包装手段面の位置に合わせることができる。
【0047】
噴霧された印刷色による印刷セグメント11aの汚れを防止するために、各印刷ヘッド35は、例えば層状の、鱗状のおよび/またはゴムボール状の保護要素35.1により構成されており、この保護要素は印刷する際に該包装手段2に当接するように、印刷空間を外面的に制限する。
【0048】
集光された帯状の赤外線37を構成するために、装置36はシリンドリカルレンズの様式の光学的光線生成要素36.1と保護兼案内絞り36.2により構成されている。
【0049】
ケーシング11a.1の内部には、印刷セグメント11の別の機能要素、特に好ましくは温度制御されて加熱された、印刷色のための圧力補正タンク43、印刷色を供給しかつ余分な印刷色を導出するためのポンプ44、ならびに図示していない他の機能要素、例えば各印刷セグメント11、駆動装置41と42などを制御するための電子制御要素が収容されている。圧力補正タンク43とポンプ44は、例えば印刷色あるいは印刷インクのモジュールの構成要素である。これに加えてあるいはこれの代わりに、包装手段2に印刷するために使用されるモジュール4.1〜4.8には、中央の印刷色あるいは印刷インク制御モジュールが、および/または装置には全モジュールに共通の印刷色あるいは印刷インク制御モジュールが設けられている。ケーシング11a.1の下側には、継手ユニット45が設けられており、この継手ユニットを介して、差込みにより、(特に駆動装置と制御兼監視データのための)必要とされる全部の電気式接続部、ならびに(機能要素を冷却しかつ印刷色を供給するための)全部の流体接続部を、ロータ12に対応して設けられた継手ユニット(継手パネル)により作ることができる。
【0050】
機械軸線MAに対して半径方向で内側にある幅の狭い背面では、各印刷セグメント11aのケーシング11a.1に機械式の保持兼中心出し要素46が設けられており、この保持兼中心出し要素により、ロータ12あるいは機械軸線MAを同軸で接続するロータ要素と印刷モジュール11aの確実でかつ正確な接続の少なくとも一部が差込により可能である。
【0051】
凹部あるいは収容部15の内側には、絞り形状の壁49が設けられており、この壁はケーシング11の内部空間をスライダ17、印刷ヘッド35および赤外線ユニット36のための開口部を除いて閉鎖している。
【0052】
保持兼中心出しユニット16が、個々のモジュール4.1〜4.nあるいは印刷セグメント11もしくは11aの構成要素であることは前に述べた。しかし本発明の好ましい実施形態において、保持兼中心出しユニット16はいわゆるパックであり、これらのパックは各包装手段2を包装手段入口1.1で収容し、かつそれを包装手段出口1.2で解放する。すなわち各包装手段2は、包装手段入口1.1と包装手段入口1.1の間の搬送経路3上で、一つのおよび同じ保持兼中心出しユニット16で絶え間なく保持されており、包装手段は搬送経路のコースにおいて、搬送件処理要素7,7a,7bからあるいはそこの収容部15から、搬送方向Aで続く搬送件処理要素7,7a,7bにあるいはそこの収容部15に渡される。この目的で、印刷セグメント11のスライダ17あるいは印刷セグメント11aには、保持兼中心出しユニット16を保持しかつ解放するための手段が、例えば保持リング19.1と協働して作用しかつ制御される電磁石47の様式で設けられている。他の、例えばグラブ形状の収容要素、保持要素および/または搬送要素も使用できる。
【0053】
包装手段出口1.2から、保持兼中心出しユニット16は搬送方向A’でパック搬送区間で包装手段入口1.1に戻される。破線48で
図1に概略的にあるいは効果的に示したこのパック搬送区間は、例えば独自の搬送兼処理要素により、あるいは搬送兼処理要素7により形成されており、前記の場合、二つの収容部15の間には、各々保持兼中心出しユニット16を収容するための付加的収容部15aが設けられており(
図4と12)、すなわち図示した実施形態においては、印刷セグメント11あるいは11aあるいはそのケーシング11.1あるいは11a.1の対応する構成により設けられている。
【0054】
図17と18においては、二つの異なるダミーセグメント50と51が示してあり、このダミーセグメントあるいはそのケーシングは、形状、大きさあるいは寸法が印刷セグメント11aに対応しており、これらのダミーセグメントは包装手段に印刷することに必要な全ての機能要素を備えていない点で印刷セグメント11aと実質的に異なっている。
【0055】
搬送兼処理要素7bにおいて印刷セグメント11aにより形成された処理位置8の数を減らすために、すなわち例えば削減された性能(時間単位毎の処理される包装手段2の数)だけが対応する装置1に必要である場合に、ダミーセグメント50あるいは51bは、印刷セグメント11a間の搬送兼処理要素7bに配置されている。同様に、ダミーセグメント50と51は、包装手段出口1.2から包装手段入口1.1に、パックとして形成された保持兼中心出しユニット16を戻すために使用されてもよく、保持兼中心出しユニット16は、その際に収容部15あるいは収容部15aに対応するダミーセグメント50あるいは51の領域に保持されている。
【0056】
図12の42でもって担持柱13を取囲む環状タンクは示してあり、この環状タンクは各印刷色を収容するために使用され、例えばベースユニット5aに設けられており、かつ回転接続部を介して、圧力補正タンク43あるいはそこのポンプ44と接続されている。
【0057】
包装手段2に、ガス状媒体および/または蒸気媒体を用いたその処理時に、好ましくはガス状媒体および/または蒸気媒体が
適用されおよび/または洗浄されることは先にすでに述べた。
【0058】
少なくとも一つのモジュール4.1〜4.8の処理位置での、好ましくは印刷モジュールとして構成された4.2〜4.5の少なくとも一つでの包装手段2の包装手段内部空間に供給されるガス状および/または蒸気状媒体は、各包装手段内部空間を洗浄および/または殺菌するために、すなわち包装手段2の印刷のために設けられた装置1ならびに包装手段2の印刷のために必要な時間が、同時に包装手段2の殺菌のためにも使用できるという根本的長所でもって使用される。これにより、特に包装手段2内に製品を殺菌して満たすための全設備の機械技術の費用を著しく減らすこと、ならびに包装手段2の印刷、充填および閉鎖に必要な全時間を減らすことが明らかになる。しかし、とりわけ包装手段内側面に殺菌手段を比較的作用させる時間により、極めて良好な細菌殺菌率が達せられ、殺菌媒体は少量になりあるいは密度が低くなりかつエネルギー消費が低減される。
【0059】
ガス状および/または蒸気状媒体(保護媒体)として使用される洗浄および/または殺菌媒体は、例えば過酸化水素あるいはオゾンをベースにした媒体である。過酸化水素の場合、これは二つの構成成分から、すなわち十分高いH
2O
2濃度の、十分高い気化した水溶性のH
2O
2溶液、一般的には25〜35%の溶液、理想的には30〜32%の溶液の部分を備えた、例えば高温の殺菌空気から成る、高温で蒸気状の過酸化水素(H
2O
2)を含む媒体の様式の第一の殺菌成分、ならびにH
2O
2部分の無いガス状および/または蒸気状媒体、例えばH
2O
2部分の無い殺菌空気の様式の第二の活性化兼乾燥成分から成る。殺菌成分により、公知の方法で、H
2O
2は、処理される包装手段2の包装手段内側面で凝縮することにより分離され、この過酸化水素(H
2O
2)は、H
2O
2から微生物を殺す自由な酸素ラジカルを分離するための活性化兼乾燥成分により活性化される。さらに第二の成分により包装手段内側面の乾燥が行われる。活性化兼乾燥成分は、処理される包装手段2の包装手段う内部空間を引続き洗浄および乾燥させるためにも使用される。
【0060】
包装手段2の洗浄および/または乾燥は、一つのあるいは複数のモジュール4.1〜4.8で行われてもよい。過酸化水素ベースの殺菌媒体を使用する際に、包装手段2には、各々搬送方向Aで互いに連続した異なるモジュール4.1〜4.8において、この殺菌媒体の成分が
適用される。しかし根本的に、包装手段には、各々一つのかつ同じモジュール4.1〜4.8処理位置において、まず殺菌成分が、引続いて活性化兼乾燥成分が
適用され、この処理は例えば少なくとも一度繰返され、すなわちモジュール4.2〜4.8の処理位置で繰返され、このモジュールは搬送方向Aでモジュール4.1〜4.7から続いており、このモジュールにおいて時間的に前にすでに包装手段の第一の洗浄および/または殺菌が行われている。
【0061】
殺菌媒体あるいはその成分を用いた包装手段の内部空間のできるだけ効果的な処理を達するために、各保持兼中心出しユニット16(パック)は注入管52により構成されており(
図9と10)、この注入管は保持兼中心出しユニット16と同軸に配置されており、かつ管路を形成しており、この管路はその図中の上側の端部でもって、作動継手として構成された接続要素34内のガス経路34.1と接続しており、管路の下側の開いた端部は、リング形状で包装手段2のための口部システムを形成する封止部31.1を介してわずかに突出している。保持兼中心出しユニット16の内側では、注入管52を取囲む環状管路53が形成されており、この環状管路は包装手段2のための口部システムにおいて開いており、かつ接続要素34内で別のガス経路34.2と接続している。従って
図9では矢印Sで示してあるように、殺菌時および/または洗浄時に殺菌あるいは洗浄媒体は、例えば圧力下でおよび/または注入管52の下方に開いた端部を介してパルス状に各包装手段2内に導入される。
【0062】
殺菌のために、各保持兼中心出しユニット16の接続要素34は、少なくとも一つの装置側の接続部を介して、該モジュール4.1〜4.8に構成された、少なくとも一つの流体接続部54を介して、そして制御弁55を介して、殺菌媒体を圧力下で供給する、すなわち時間的に相前後して殺菌成分と活性化兼乾燥成分を供給する供給源と接続している。処理時に、包装手段内部空間に対して開いている環状管路53は第二のガス経路34.2を介して別の流体管路57と接続しており、この別の流体管路内には同様に制御弁58が設けられており、従って制御弁58が開いている場合、包装手段2内に殺菌媒体および/または洗浄媒体を導入する際に、この媒体により包装手段内部空間から排除されるガス状および/または蒸気状媒体は、環状管路53と第二の流体経路34.2と流体接続部57を介して流出することができる。接続要素34のための装置側の接続部は、印刷セグメント11あるいは11a、もしくは搬送要素7もしくはロータ12に設けられている。
【0063】
包装手段2の処理が殺菌媒体により行われないこのようなジュール4.1〜4.8では、包装手段2は好ましくは殺菌する蒸気状および/またはガス状媒体、例えば圧力媒体で洗浄され、および/または包装手段には保護および/または支持媒体としての殺菌する蒸気状および/またはガス状媒体あるいは圧力媒体、および/または不活性ガス、例えば窒素あるいは無菌空気が
適用される。該保持兼中心出しユニット16は、この媒体および/または不活性ガスを供給する供給源を備えたその接続要素、例えばガス通路34.1と34.2の一つだけとあるいは両方と接続されている。
【0064】
保持兼中心出しユニット16の無菌状態を保証するために、保持兼中心出しユニット16を元に戻すために使用される搬送通路48には、
図1で概略的に59でもって示した少なくとも一つのステーションが設けられており、このステーションにおいて、保持兼中心出しユニット16は洗浄および/または中心出し媒体により処理され、従って装置1の包装手段入口にはただ洗浄されかつ殺菌された保持兼中心出しユニット16だけが達する。ステーション59は例えば同様に、垂直な機械軸線を中心に回転するように駆動されるロータ状の搬送兼処理要素を備えた、少なくとも一つのあるいは少なくとも二つの搬送通路48の搬送方向A’で互いに続く洗浄および/または殺菌モジュールにより形成されている。
【0065】
さらに
図9において、破線を使って洗浄キャップ60が示してあり、この洗浄キャップにより各保持兼中心出しユニット16がその口部で、すなわち封止部31.1で閉鎖されてもよく、すなわち特に注入管52の管路が洗浄キャップあるいはその内部空間を介して外側に向かって封止された状態で環状管路53と接続されているようにも閉鎖されてもよい。各洗浄キャップ60は該保持兼中心出しユニット16において収容兼足部分20.1により保持され、従って洗浄キャップはキャップ縁部により封止され、かつ封止部31.1に対して適合した状態で当接している。洗浄キャップ60により、すべての保持兼中心出しユニット16だけでなく、装置1のすべての接続部と流れ経路のCIP洗浄および/または殺菌も可能である。このCIP洗浄および/または殺菌の前に、全ての保持兼中心出しユニット16は、各々洗浄キャップ60を備えている。洗浄および/または殺菌は、走行する装置1において行われるのが好ましく、洗浄キャップ60を備えた保持兼中心出しユニット16は、包装手段2が無くとも装置の中を移動される。CIP洗浄および/または殺菌の後、洗浄キャップ60は保持兼中心出しユニットから再度取除かれる。
【0066】
図19は単純化された描写で保持兼中心出しユニット16aを示しており、この保持兼中心出しユニットは、装置1の対応する構成および/または適合において、中心出しユニット16の代わりに多数の類似の中心出しユニット16aと一緒に使用できる。保持兼中心出しユニット16aは特にソケットあるいはベース61を備えており、このソケットあるいはベースは主要部材を形成しており、その上側には回転盤により形成された包装手段収容部62が設けられている。この収容部は図では再度DAで示した回転軸線を中心にして、ベース61に収容された伝動モータの作動駆動装置63により制御されて回転可能であり、すなわち特に包装手段収容部62の底部でもって起立している各々の包装手段2に印刷する際に回転可能である。特に印刷時に、図示した実施形態では再度瓶である各包装手段2、ここではPET瓶は、その上側で、すなわちそこの包装手段口部2.2で、中心出しヘッド65により保持されている。この目的でこの中心出しヘッドは、その中心出しヘッド口部2.2の領域における包装手段2を収容している中心出し開口部でもって包装手段に対して、例えば封止された状態で当接するように押付けられている。中心出しヘッド64は、支柱部65に設けられており、この支柱部は軸線DAと同軸に配置され取り、かつこの軸線において、設定された行程分だけ移動可能であり、ならびに同時に保持兼中心出しユニット16aの保持兼担持要素66において軸線DAを中心に回転可能に設けられている。包装手段収容部62と中心出しヘッド64は、保持兼中心出しユニット16aの第二に部材を形成している。
【0067】
図19には要素66がU字状フレームとして描写されており、要素65のための別の実施形態も可能である。弾性手段67により、包装手段担持体62上で包装手段2を保護するのに必要な押付け力が生じる。処理すべき包装手段2を保持兼中心出しユニット16aと接続するために、ならびに処理すべき包装手段2を保持兼中心出しユニットから分離するために、中心出しヘッド64は弾性手段67の作用に抗して持上げられる。
【0068】
中心出しヘッド64と支柱部65は、この実施形態においても、このことを先に保持兼中心出しユニット16と関連して説明したように、各包装手段2の内部空間に、殺菌および/または洗浄媒体、場合によっては殺菌するガス状および/または蒸気状支持媒体が
適用されるように構成されている。この目的で、中心出しヘッド64においてならびに支柱部65においてもガス通路68が構成されており、これらのガス通路は少なくとも各包装手段2の処理時に、その包装手段内部空間あるいは包装手段内部空間内に達している、図示していない注入管と接続しており、加えてこれらのガス通路は、接続要素69を介してまたはそこのガス通路68を介して、殺菌および/または洗浄媒体を供給するための及び包装手段内部空間からガス状媒体および/または蒸気媒体を導出するための流体接続部54および57と接続している。
【0069】
ベース61の外側面には複数の電気的接点70が設けられており、すなわち特に制御兼測定データなどを転送するための、外部の供給電圧と作動駆動装置63を電気的に接続するために設けられている。各保持兼中心出しユニット16aあるいはそのベース61のために、該処理位置の正確な位置決めを可能にするために、さらにベース61は機械式の中心出し要素71によっても構成されている。
【0070】
本発明の基本的長所は、包装手段2の殺菌および/または洗浄が印刷時には行われており、それにより、印刷に必要な時間が包装手段2を殺菌するためにも使用でき、包装手段2の印刷に使用される装置も、同時に殺菌媒体によりおよび/または殺菌するガス状および/または蒸気状媒体により包装手段2を殺菌するためのおよび/または洗浄するための装置であることにある。これにより、特に包装手段2に印刷するためのかつこの包装手段2に製品を無菌で満たすための設備における、特に機械技術の費用は実質的に減る。
使用されるガス状媒体および/または蒸気状媒体は、意匠および意匠の特徴の印刷時点であるいは塗布時点で包装手段2を安定化させるための支持媒体として同時に使用される。
【0071】
本発明の他の長所はとくに、機械あるいは装置1に対する包装手段2の結合の割合が減っており、すなわち特に保持兼中心出しユニット16が、パックとして構成する際にも、包装手段2の異なる形状、大きさ等に適合可能であり、その際に特にスライダ17と印刷ヘッドの装置36との高さ調節がこの適合のために可能であること、印刷セグメント11及び11aが、完全に機能を果たせる組立ユニットあるいはモジュールとして構成されており、それにより各装置1の組立が単純化されるだけでなく、例えば欠陥のある印刷セグメント11及び11aの交換および装置1の外部におけるこのようなセグメントの修理も可能であること、在庫の保管が特に装置1の製造の際にも単純化できること、ダミーセグメント50及び51を使用することにより、減った性能への装置1の適合が可能であること、装置1の実現のために、理想的に構成されたベースユニット5を使用できること、および装置1全体がコンパクトな構成で実現することができることにある。
【0072】
本発明は先に実施例を使用して説明した。特に保持兼中心出しユニット16、印刷セグメント11及び11aならびに装置全体に関する多数の変更あるいは修正は、本発明の根底を成す発明の着想から出ることなく可能である。従って、例えば主要部材19のコード化部23の代わりにあるいはコード化部に加えて、第二の部材20の少なくとも一つのコード化部が設けられており、このコード化部は印刷セグメント11及び11aに配置されたインクリメンタルセンサと協働して、包装手段2の整向および/または包装手段2の制御された回転のためのエンコーダシステムを形成する。
【0073】
さらに本発明は先に瓶の様式の包装手段と関連付けて説明した。しかし、本発明による装置、その保持兼中心出しユニットおよび印刷セグメントは、各々意匠、例えば加刷あるいは多重印刷、さらに別の容器あるいは包装手段への多重印刷を塗布するのに適している。
【0074】
処理時および/または殺菌時および/または洗浄時だけでなく、特に処理の終了のおよび/または殺菌のおよび/または洗浄の前および/または後に、および/または保持兼中心出しユニット16あるいは16aを渡す際に、各包装手段2により処理モジュール4.1〜4.8から搬送方向Aで続く処理モジュールまでこれらのユニットは包装手段2を封止密に閉鎖するように、保持兼中心出しユニット16あるいは16aを構成する可能性がある。
【0075】
本発明の他の有利な実施形態において、殺菌する蒸気状および/またはガス状媒体は、洗浄および/または殺菌後に各包装手段2内に残ったままであるかあるいはこれらの媒体は不活性ガスあるいは無菌ガスで洗浄される。
包装手段2の処理の最後に、すなわち包装手段が包装手段出口1.2に達する前に、媒体は少なくとも包装手段2の頭部空間から吸い出され、すなわち各接続要素34あるいは65.1は、装置側の流体接続部を介して吸い上げポンプの負圧供給源と接続される。