【実施例】
【0125】
一般中間体
1−ベンジル−3−ブロモピロリジン−2−オン/1−ベンジル−3−ブロモピペリジン−2−オン
表1中の合成中間体は、置換ベンジルアミン、および適切なジブロモアルカノイルクロライドを用いて、A. Kamal, et. al., Tetrahedron: Asymmetry, 2003, 14, 2587-2594に報告されているものに類似の手順により合成した。
【0126】
代表的な手順(中間体6):
中間体6、すなわち3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)ピロリジン−2−オン
【0127】
ステップA
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
3−フルオロ−4−メチルベンジル アミン(2.0g,14mmol)、およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(3.5mL,20mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、0℃で撹拌しながら、2,4−ジブロモブタノイル クロライド(3.98g,15mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を滴下した。滴下が完了した後、全ての氷が融解するまで反応液を氷浴中で撹拌し、次いで酢酸エチルと水との間で分配した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別し、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、10−>25−>100%酢酸エチル/ヘキサン中でシリカゲルクロマトグラフィーに供し、主成分を回収し、4.5g(85%)の2,4−ジブロモ−N−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ブタンアミドを得た。LCMS(方法CZ−1):RT 1.21分、m/z 367.9(MH
+);
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.17 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.01 - 6.91 (m, 2H), 6.70 (br. s., 1H), 4.59 (dd, J=9.0, 4.9 Hz, 1H), 4.51 - 4.37 (m, 2H), 3.64 - 3.51 (m, 2H), 2.71 (dddd, J=15.0, 8.5, 6.1, 4.9 Hz, 1H), 2.51 (ddt, J=15.0, 9.2, 5.5 Hz, 1H), 2.27 (d, J=1.4 Hz, 3H)。
【0128】
ステップB
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(0.76g,19mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)懸濁液に、撹拌しながら、〜1/2時間かけて、2,4−ジブロモ−N−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ブタンアミド(4.5g,12.2mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液を滴下し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで反応混合物をろ過し、溶媒を留去した。
残渣を、10〜50%酢酸エチル/ヘキサン中でシリカゲルクロマトグラフィーに供し、949mgの出発物質を回収し、白色固体として2.28gの3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)ピロリジン−2−オン(中間体#6)を回収した。
【0129】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
置換(4−メトキシフェニル)シクロアルキルアミン
中間体21:4−(4−メトキシフェニル)アゼパン
【0131】
ステップA tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)アゼパン−1−カルボキシレート
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
1−ブロモ−4−メトキシベンゼン(0.88g,4.7mmol)のTHF(50mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウム(2.9mL,4.7mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で2時間撹拌し、次いでtert−ブチル 4−オキソアゼパン−1−カルボキシレート(1g,4.7mmol)のTHF溶液を入れたフラスコに加え、−78℃まで冷却した。反応混合物を−78℃で30分間、次いで0℃で15分間撹拌した。次いで反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲル上でフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)アゼパン−1−カルボキシレートを得た(0.68g,45%)。LCMS:R.T. 0.96分。LCMS(ES−API)、m/z 320(M−H)。
【0132】
ステップB 5−(4−メトキシフェニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン 塩酸塩
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
HCl/ジオキサン(10mL,40mmol)、およびtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)アゼパン−1−カルボキシレート(0.68g,2.1mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、0.36gの5−(4−メトキシフェニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン 塩酸塩を得た。LCMS:R.T. 0.61分。LCMS(ES−API)、m/z 204.0(M+H)。
【0133】
ステップC 4−(4−メトキシフェニル)アゼパン
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
5−(4−メトキシフェニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン 塩酸塩(0.35g,1.5mmol)、および10%パラジウム炭素(0.2g)のメタノール(10mL)混合物を、水素のバルーン圧下にて一晩撹拌した。反応混合物をセライトに通してろ過し、濃縮し、4−(4−メトキシフェニル)アゼパンを得た(0.26g,1.2mmol,79%)。LCMS:R.T. 0.60分。LCMS(ES−API)、m/z 206.0(M+H)。
【0134】
中間体22:3−(4−メトキシフェニル)アゼパン
【0135】
ステップA tert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)アゼパン−1−カルボキシレート
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
1−ブロモ−4−メトキシベンゼン(0.67mL,5.4mmol)のTHF(50mL)溶液に、−78℃で撹拌しながら、n−ブチルリチウム(5mL,8mmol)を加え、反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。次いでtert−ブチル 3−オキソアゼパン−1−カルボキシレート(1.14g,5.4mmol)を−78℃で加え、反応混合物を12時間かけて室温まで昇温させた。次いで反応混合物を0℃で飽和NH
4Clでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。集めた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を、10%酢酸エチル/ヘキサンを用いてシリカゲル(24g)上でフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、無色の粘性物質としてtert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)アゼパン−1−カルボキシレートを得た(1.2g,57%)。LCMS:R.T. 1.03分。LCMS(ES−API)、m/z 204(M−117)。
【0136】
ステップB 6−(4−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−アゼピン 塩酸塩
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)アゼパン−1−カルボキシレート(0.25g,0.78mmol)のHCl(4M ジオキサン溶液)(3mL,12mmol)溶液を、室温で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をジエチルエーテルにより粉末にし、黒色粘性物質として6−(4−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−アゼピン 塩酸塩を得た(0.18g,62%)。LCMS:R.T. 0.60分。LCMS(ES−API)、m/z 204(M+1)。
【0137】
ステップC 3−(4−メトキシフェニル)アゼパン 塩酸塩
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
6−(4−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−アゼピン 塩酸塩(0.3g,1.251mmol)、および10%Pd−C(0.133g,1.251mmol)のメタノール(5mL)混合物を50psiで12時間水素化した。反応混合物をセライトに通してろ過し、濃縮し、黒色粘性物質としてクルードな3−(4−メトキシフェニル)アゼパン 塩酸塩を得て(0.2g,57%)、さらなる精製をせずに用いた。LCMS:RT 0.62分。LCMS(ES−API)、m/z 206.1(M+1)。
【0138】
中間体24:4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩
【0139】
ステップA tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(2g,10.04mmol)、およびジエチルエーテル(30mL)の混合物を、0℃まで冷却し、続いて(4−メトキシフェニル)マグネシウム ブロマイド(0.5M ジエチルエーテル溶液,30mL,15mmol)を滴下した。反応混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。次いで反応混合物を150mLの氷冷した水でゆっくりとクエンチし、次いで得られた混合物を3×150mLのDCMで抽出した。有機層を集め、乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、30:70 酢酸エチル:ヘキサンを用いて溶出し、3gのtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た(100%)。LCMS:RT 1.950分。LCMS(ES−API)、m/z 305.5(M−H)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.37 (q, J=1.0 Hz, 2H), 6.86 (q, J=1.0 Hz, 2H), 4.94 (s, 1H), 3.82 (d, J=11.5 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.13 (br. s, 2H), 1.75 (td, J=12.9, 4.8 Hz, 2H), 1.56 (d, J=12.3 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H)。
【0140】
ステップB 4−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 塩酸塩
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
ステップAで得たtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(700mg,2.27mmol)、およびHCl/ジオキサン(4mL,16mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。
クルードな塊を真空下で濃縮し、固体残渣を3×10mLのDCMで洗浄し、非極性不純物を除去した。微細な固体として所望の塩を集めた(480mg,93%)。LCMS:RT 1.27分。LCMS(ES−API)、m/z 190.2(M+H)。NMR:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.37 (d, J=9.0 Hz, 2H), 6.98 (d, J=9.0 Hz, 2H), 6.08 - 5.98 (m, 1H), 5.11 (s, 1H), 3.97 (br. s., 1H), 3.52 (s, 1H), 3.32 (s, 3H), 2.47 - 2.37 (m, 1H)。
【0141】
ステップC 4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン,HCl(3g,13.3mmol)(ステップBで得た)のメタノール(20mL)溶液に、撹拌しながら、10%パラジウム炭素(1.4g)を加え、反応混合物を20psiの水素下にて12時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドに通してろ過し、酢酸エチルで洗浄し、集めた有機画分を濃縮し、白色固体を得た(2g,70%収率)。LCMS(ES−API)、m/z 192.1(M+H);
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 9.13 - 8.36 (m, 2H), 7.14 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.90 (d, J=8.7 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.07 - 2.87 (m, 4H), 2.87 - 2.65 (m, 4H)。
【0142】
中間体24 トランス−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【0143】
ステップA:トランス−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ホウ素ナトリウム(2.7g,72mmol)のTHF(200mL)懸濁液に、窒素雰囲気下にて0℃で、三フッ化ホウ素エーテラート(8.8mL,70mmol)を滴下し、得られた混合物を30分間撹拌した。次いで100mLのテトラヒドロフランに溶解した1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(10g,36mmol)(S.Halazyら WO 97/28140(8/7/97)で得た)を加えた。室温で2時間撹拌を続けた。次いで100mLの水を滴下することにより反応をクエンチした。次に、順次、100mLのエタノール、100mLの10%水酸化ナトリウム水溶液、および過酸化水素(18mL,18mmol)を加え、温度を上昇させ、一晩還流した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)で希釈し、酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、トランス−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールを得た(8.5g,24.6mmol,69%収率)。LCMS(方法K) RT 1.99分;m/z 298.0(MH
+)。
【0144】
ステップB:トランス−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
トランス−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(9g,30mmol)のメタノール(150mL)溶液に、10%Pd/C(4.8g)を加え、反応液を水素雰囲気下にて一晩撹拌した。次いで触媒をセライトに通してろ過により除去し、溶媒を減圧下で留去し、(+/−)トランス−4−(4−メトキシフェニル)−ピペリジン−3−オールを得た(5.1g,24.6mmol,81%収率)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.10 - 7.15 (m, 2 H) 6.80 - 6.86 (m, 2 H) 4.30 (d, J=5.27 Hz, 1 H) 3.37 - 3.43 (m, 1 H) 3.04 (dd, J=11.58, 4.36 Hz, 1 H) 2.86 (d, J=12.17 Hz, 1 H) 2.43 (td, J=12.09, 2.67 Hz, 1 H) 2.22 - 2.35 (m, 2 H) 1.57 - 1.63 (m, 1 H) 1.43 - 1.54 (m, 1 H)。
【0145】
中間体25.3−(4−メトキシフェニル)ピペリジン
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
ステップA:1−ベンジル−3−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
1−ベンジルピペリジン−3−オン(5g,26mmol)のTHF(30mL)溶液に、窒素雰囲気下にて室温で、(4−メトキシフェニル)マグネシウム ブロマイド(0.5M エーテル溶液)(66mL,33mmol)を加えた。反応液を2時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液で希釈し、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させ、クルードな1−ベンジル−3−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールを得て(5.1g,10.29mmol,38.9%収率)、さらなる精製をせずに次のステップに用いた。LCMS(方法107):(ES−API)、m/z 298.2(M+H) RT=1.703分。
【0147】
ステップB:1−ベンジル−5−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
1−ベンジル−3−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(3.5g,11.8mmol)のジオキサン(20mL)溶液に、濃HCl(3.6mL,43mmol)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。溶媒を減圧下で留去し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(200mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させ、粗生成物を得て、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、1−ベンジル−5−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンを得た(1.5g,4.2mmol,35.6%収率)。LCMS(方法107):(ES−API)、m/z 280.2(M+H) RT=2.263分;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 7.42 - 7.32 (m, 4H), 7.29 - 7.19 (m, 3H), 6.91 - 6.82 (m, 2H), 6.16 - 5.97 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.65 (d, J=2.6 Hz, 3H), 3.23 (d, J=1.9 Hz, 2H), 2.55 (s, 1H), 2.24 (d, J=3.8 Hz, 2H)。
【0148】
ステップC:3−(4−メトキシフェニル)ピペリジン
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
1−ベンジル−5−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(1.5g,5.4mmol)のメタノール(50mL)溶液に、10%Pd/C(1.14g)を加えた。バルーンにより水素ガスを導入し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで反応混合物をセライトに通してろ過し、フィルターパッドをさらにメタノール(100mL)で洗浄した。ろ液を集め、メタノールを減圧下で留去し、3−(4−メトキシフェニル)ピペリジンを得た(950mg,3.73mmol,69.4%収率)。LCMS(方法107):(ES−API)、m/z 192.2(M+H) RT=1.497分;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 7.13 (dt, J=8.5, 2.0 Hz, 2H), 6.84 (dt, J=8.5, 2.2 Hz, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.17 (s, 2H), 2.93 (d, J=10.6 Hz, 2H), 2.49 - 2.39 (m, 1H), 1.81 (d, J=1.9 Hz, 1H), 1.74 - 1.57 (m, 1H), 1.57 - 1.40 (m, 2H)。
【0149】
中間体26 3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン
【0150】
ステップA.tert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3−オキソアゼチジン−1−カルボキシレート(4g,23mmol)のTHF(100mL)溶液に、0℃で、(4−メトキシフェニル)マグネシウム ブロマイド(0.5M エーテル溶液)(47mL,23mmol)を加えた。反応混合物を3時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液(200mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(200mL)で抽出し、有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させ、粗生成物を得た。生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、25%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、tert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン−1−カルボキシレートを得た(2.2g,7.64mmol,32.7%収率)。LCMS(方法107):m/z 280.7(M+H) RT=1.929分;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.39 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.93 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.21 (s, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)。
【0151】
ステップB tert−ブチル 3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン−1−カルボキシレート(1.1g,3.9mmol)のDCM(15mL)溶液に、0℃で、トリエチルシラン(5mL,31mmol)、続いてTFA(1mL,13.8mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温させ、一晩撹拌した。次いで混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、DCM(100mL)で抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、粗生成物を得て、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、10%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、純粋なtert−ブチル 3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン−1−カルボキシレートを得た(380mg,1.37mmol,34.8%収率)。LCMS(方法107):(ES−API)、m/z 264.0(M+H) RT=2.128分;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.31 - 7.20 (m, 2H), 6.96 - 6.87 (m, 2H), 4.27 - 4.17 (m, 2H), 3.82 - 3.69 (m, 6H), 1.41 (s, 9H)。
【0152】
ステップC 3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン−1−カルボキシレート(380mg,1.4mmol)のメタノール(10mL)溶液に、濃HCl(0.44mL,5.2mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発により留去し、固体残渣をジエチルエーテルで3回(3×10mL)洗浄し、次いで減圧下で乾燥し、3−(4−メトキシフェニル)アゼチジン,HClを得た(125mg,0.6mmol,41%収率)。LCMS(方法107):(ES−API)、m/z 164.0(M+H) RT=1.386分;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.39 (br. s., 1H), 9.12 (br. s., 1H), 7.37 (dt, J=8.5, 2.5 Hz, 2H), 6.96 (dt, J=8.5, 2.5 Hz, 2H), 4.31 - 4.13 (m, 2H), 4.12 - 3.89 (m, 3H), 3.76 (s, 3H)。
【0153】
中間体27.4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)ピペリジン,HCl
【0154】
ステップA.tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(2g,10mmol)のジエチルエーテル(100mL)溶液を、0℃まで冷却し、(4−メトキシ−3−メチルフェニル)マグネシウム ブロマイド(0.5M エーテル溶液)(20mL,10mmol)溶液を加えた。反応混合物を室温まで昇温させ、12時間撹拌した。次いで反応混合物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、次いで減圧下で蒸発させ、所望の生成物を得た(2.3g,71%);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.27 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.75 - 6.61 (m, 2H), 4.83 (s, 1H), 3.85 - 3.77 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.17 (d, J=5.0 Hz, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.82 - 1.73 (m, 4H), 1.41 (s, 9H)。
【0155】
ステップB.4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 塩酸塩
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.3g,7.2mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)溶液を、0℃まで冷却し、HCl/ジオキサン(4.0M,1.8mL,7.2mmol)溶液で処理した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次いで溶媒を留去し、クルードな化合物を得て、ジエチルエーテルにより粉末にし、固体として所望の生成物を得た(1.2g,82%)。LC/MS(方法P) RT=0.63分。(M+H)
+=204.0;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 9.51 - 9.09 (m, 2H), 7.00 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.79 - 6.71 (m, 2H), 5.52 (t, J=1.5 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.67 (br. s., 2H), 3.26 (d, J=4.5 Hz, 2H), 2.45 (d, J=1.9 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H)。
【0156】
ステップC.4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)ピペリジン,HCl
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(500mg,2.5mmol)のMeOH(20mL)溶液に、10%Pd/C(524mg)を加えた。バルーン圧下にて水素ガスを導入し、反応混合物を12時間激しく撹拌した。反応混合物をガラス繊維フィルターカートリッジに通してろ過し、フィルターパッドを酢酸エチルで洗浄した。集めた有機層を減圧下で蒸発させ、4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)ピペリジン,塩酸塩を得た(500mg,87%収率)。LC/MS(方法P) RT=0.63分。(M+H)
+=206.1;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.21 - 8.25 (m, 2H), 7.05 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.78 - 6.71 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.30 (d, J=12.0 Hz, 2H), 3.02 - 2.86 (m, 3H), 2.29 (s, 3H), 1.87 - 1.65 (m, 4H)。
【0157】
中間体28.4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩
【0158】
ステップA.tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモ−2−フルオロ−1−メトキシベンゼン(2g,9.7mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウム(1.6M ヘキサン溶液,7.9mL,12.7mmol)溶液を加えた。反応混合物を低温下で2時間撹拌し、次いでtert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.94g,9.7mmol)のTHF(10mL)溶液を滴下した。次いで混合物を室温まで昇温させ、12時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2.0g(63%)の所望の化合物を得た;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.29 (dd, J=13.3, 2.3 Hz, 1H), 7.24 - 7.18 (m, 1H), 7.10 (t, J=8.0 Hz, 1H), 5.09 (s, 1H), 3.85 (br. s., 2H), 3.82 (s, 3H), 1.86 - 1.68 (m, 2H), 1.56 (d, J=12.0 Hz, 3H), 1.46 - 1.38 (m, 11H)。
【0159】
ステップB.4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 塩酸塩
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(0.5g,1.5mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)溶液を、0℃まで冷却し、HCl/1,4−ジオキサン(4.0M,10mL,40mmol)溶液で処理した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次いで溶媒を除去し、クルードな化合物を得て、ジエチルエーテルにより粉末にし、固体として所望の生成物を得た(1.2g,82%)。LC/MS(方法109) RT=1.798分。(M+H)
+=207.8;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 9.51 - 9.09 (m, 2H), 7.00 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.79 - 6.71 (m, 2H), 5.52 (t, J=1.5 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.67 (br. s., 2H), 3.26 (d, J=4.5 Hz, 2H), 2.45 (d, J=1.9 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H)。
【0160】
ステップC.4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(300mg,1.4mmol)のMeOH(10mL)溶液に、Pd/C(154mg)を加えた。バルーン圧下にて水素ガスを導入し、反応混合物を12時間激しく撹拌した。反応混合物をガラス繊維フィルターカートリッジに通してろ過し、フィルターパッドを酢酸エチルで洗浄した。集めた有機層を減圧下で蒸発させ、4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)ピペリジンを得た(500mg,87%収率)。LC/MS(方法P) RT=0.60分。(M+H)
+=210.1。
【0161】
ラセミの1−ベンジル−3((4−メトキシフェニル)シクロアルキルアミノ)ピロリジン−2−オン
ラセミの1−ベンジル−3((4−メトキシフェニル)シクロアルキルアミノ)ピロリジン−2−オン、およびピペリドンは、ヒンダードアミン塩基の存在下で、表Iのラクタムと環状アミン21〜28とを縮合することにより合成した。代表的な手順は以下の通りである:
【0162】
中間体A:1−ベンジル−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−ベンジル−ピロリジン−2−オン(1.4g,5.1mmol)(中間体3)、4−(4−メトキシフェニル)−ピペリジン(0.98g,5.1mmol)、およびDIPEA(3.6mL,20.6mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液を、90℃で18時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(150mL)に溶解し、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濃縮し、2.1gの粗生成物を得て、100%EtOAcを用いてシリカゲル(24g)上でフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、1−ベンジル−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た(1.4g,71%)。
1H NMR: 400 MHz, DMSO-d
6: δ ppm 1.51 - 1.65 (m, 2 H) 1.66 - 1.77 (m, 2 H) 1.86 - 1.98 (m, 1 H) 2.02 - 2.12 (m, 1 H) 2.27 - 2.45 (m, 2 H) 2.66 - 2.83 (m, 2 H) 2.99 - 3.23 (m, 3 H) 3.45 - 3.54 (m, 1 H) 3.72 (s, 3 H) 4.29 - 4.46 (m, 2 H) 6.85 (d, J=9.04 Hz, 2 H) 7.16 (d, J=9.04 Hz, 2 H) 7.19 - 7.24 (m, 2 H) 7.28 (s, 1 H) 7.32 - 7.39 (m, 2 H)。LCMS:R.T. 1.76分。LCMS(ES−API)、365.2 m/z(M+H)。
【0163】
中間体B:1−ベンジル−3−(3−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
1−ベンジル−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンの合成に類似の手順により、1−ベンジル−3−(3−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを、中間体3およびアミン25から得た(1.4g,71%)。
1H NMR: 400 MHz, DMSO-d
6: δ ppm 1.40 (br. s., 1 H) 1.47 - 1.61 (m, 1 H) 1.63 - 1.82 (m, 2 H) 1.90 - 1.96 (m, 1 H) 2.00 - 2.11 (m, 1 H) 2.20 (s, 1 H) 2.61 (br. s., 3 H) 2.88 - 2.96 (m, 1 H) 3.05 - 3.18 (m, 2 H) 3.48 (d, J=2.01 Hz, 2 H) 3.72 (d, J=1.00 Hz, 3 H) 4.25 - 4.45 (m, 2 H) 6.82 - 6.89 (m, 2 H) 7.11 - 7.22 (m, 4 H) 7.24 - 7.35 (m, 3 H)。LCMS:R.T. 1.75〜1.76分。LCMS(ES−API)、365.2 m/z(M+H)。
【0164】
表2中の中間体C〜AJは、表1の1−ベンジル−3−ブロモ−ピロリジン−2−オンおよびピペリジン−2−オンとアミン21〜28とを化合することにより調製した。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
最終化合物は、三臭化ホウ素を用いて中間体A〜AJのメトキシ基を開裂させ、場合によっては続けてキラルクロマトグラフィーにより個々のエナンチオマーを分離することにより調製した。
【0166】
実施例1
1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(AJ)(3g,7.9mmol)の乾燥ジクロロメタン(100mL)溶液に、N
2雰囲気下にて−78℃で、三臭化ホウ素の1M ジクロロメタン(39mL,39mmol)溶液を加え、得られた混合物を撹拌しながら3時間かけて室温まで昇温させた。反応を水(30mL)でクエンチし、有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、濃縮した。粗生成物を、15%EtOAc/石油エーテルを用いてシリカゲル上でフラッシュ・クロマトグラフィーにより精製し、ラセミの1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た(2.1g,73%);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.49 - 1.74 (m, 4 H) 1.90 - 2.11 (m, 2 H) 2.24 - 2.42 (m, 2 H) 2.65 - 2.80 (m, 2 H) 2.99 - 3.23 (m, 3 H) 3.40 - 3.54 (m, 1 H) 4.27 - 4.46 (m, 2 H) 6.61 - 6.70 (m, 2 H) 6.95 - 7.04 (m, 2 H) 7.17 - 7.31 (m, 4 H) 9.10 - 9.16 (m, 1 H)。LCMS:R.T. 0.880分。LCMS(ES−API)、369.2 m/z(M+H)。ラセミ体の一部(40mg)をChiralpak−IA 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより分離し、35%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは4.35分を示し、ピーク2のRTは6.29分を示した。
【0167】
実施例2a
(S)−1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例1のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量11mg。LC/MS RT=1.275分。(M+H)
+=369.2;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 - 1.59 (m, 1 H) 1.65 - 1.75 (m, 1 H) 1.84 - 1.96 (m, 1 H) 2.03 - 2.12 (m, 1 H) 2.24 - 2.43 (m, 1 H) 2.63 - 2.72 (m, 2 H) 2.72 - 2.85 (m, 2H) 2.96 - 3.05 (m, 2 H) 3.09 - 3.23 (m, 2 H) 3.41 - 3.54 (m, 1 H) 4.23 - 4.50 (m, 2 H) 6.58 - 6.71 (m, 2 H) 6.96 - 7.10 (m, 2 H) 7.15 - 7.21 (m, 2 H) 7.26 - 7.34 (m, 2 H) 9.06 - 9.19 (m, 1 H)。
【0168】
実施例2b
(R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例1のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量13mg。LC/MS RT=1.277分。(M+H)
+=369.2;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 - 1.59 (m, 1 H) 1.65 - 1.75 (m, 1 H) 1.84 - 1.96 (m, 1 H) 2.03 - 2.12 (m, 1 H) 2.24 - 2.43 (m, 1 H) 2.63 - 2.72 (m, 2 H) 2.72 - 2.85 (m, 2H) 2.96 - 3.05 (m, 2 H) 3.09 - 3.23 (m, 2 H) 3.41 - 3.54 (m, 1 H) 4.23 - 4.50 (m, 2 H) 6.58 - 6.71 (m, 2 H) 6.96 - 7.10 (m, 2 H) 7.15 - 7.21 (m, 2 H) 7.26 - 7.34 (m, 2 H) 9.06 - 9.19 (m, 1 H)。
【0169】
実施例3
1−(4−メチルベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体M(110mg)を脱保護し、103mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.48、1.51分。(M+H)
+=365;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.59 - 2.04 (m, 4 H) 2.28 (d, J=5.52 Hz, 5 H) 2.90 - 3.05 (m, 2 H) 3.17 (s, 3 H) 3.26 (d, J=6.53 Hz, 4 H) 3.65 - 3.80 (m, 2 H) 4.39 (d, J=3.01 Hz, 3 H) 6.75 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.02 - 7.20 (m, 6 H) 9.35 - 9.45 (m, 1 H) 10.34 - 10.54 (m, 1 H)。
【0170】
実施例4
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体E(150mg)を脱保護し、80mgの生成物を得た。LC/MS(方法N) RT=1.30、1.41分。(M+H)
+=369。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.27 - 1.39 (m, 1 H) 1.47 - 1.56 (m, 1 H) 1.68 - 1.82 (m, 1 H) 1.86 - 1.96 (m, 1 H) 2.00 - 2.08 (m, 1 H) 2.10 - 2.22 (m, 1 H) 2.30 - 2.37 (m, 1 H) 2.53 - 2.60 (m, 1 H) 2.61 - 2.74 (m, 1 H) 2.85 - 2.94 (m, 1 H) 3.07 - 3.15 (m, 1 H) 3.40 - 3.50 (m, 1 H) 4.21 - 4.46 (m, 2 H) 6.66 - 6.73 (m, 2 H) 6.97 - 7.04 (m, 1 H) 7.06 - 7.18 (m, 2 H) 7.20 - 7.27 (m, 2 H) 9.08 - 9.16 (m, 1 H)。
【0171】
実施例5
1−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体N(150mg)を脱保護し、23mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.474分。(M+H)
+=367;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.59 - 2.04 (m, 4 H) 2.28 (d, J=5.52 Hz, 5 H) 2.90 - 3.05 (m, 2 H) 3.17 (s, 3 H) 3.26 (d, J=6.53 Hz, 4 H) 3.65 - 3.80 (m, 2 H) 4.39 (d, J=3.01 Hz, 3 H) 6.75 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.02 - 7.20 (m, 6 H) 9.35 - 9.45 (m, 1 H) 10.34 - 10.54 (m, 1 H)。ラセミ体の一部(20mg)をChiralpak−AD H 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより分離し、35%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは3.50分を示し、ピーク2のRTは7.17分を示した。
【0172】
実施例6a
(S)−1−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例5のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量1.5mg。LC/MS RT=2.107分。(M+H)
+=387;
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.69 - 1.85 (m, 4 H) 2.03 - 2.26 (m, 2 H) 2.38 - 2.50 (m, 2 H) 2.73 - 2.80 (m, 1 H) 2.90 (d, J=11.04 Hz, 1 H) 3.15 - 3.21 (m, 1 H) 3.23 - 3.31 (m, 2 H) 3.64 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.40 - 4.56 (m, 2 H) 6.68 - 6.77 (m, 2 H) 7.03 - 7.13 (m, 3 H) 7.18 - 7.30 (m, 2 H)。
【0173】
実施例6b
(R)−1−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例5のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量1.8mg。LC/MS RT=2.107分。(M+H)
+=387;
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.71 - 1.86 (m, 5 H) 2.05 - 2.26 (m, 3 H) 2.46 (td, J=10.67, 4.77 Hz, 3 H) 2.75 (td, J=11.04, 3.51 Hz, 2 H) 2.85 - 3.00 (m, 2 H) 3.15 - 3.25 (m, 2 H) 3.23 - 3.31 (m, 2 H) 3.63 - 3.70 (m, 1 H) 4.38 - 4.56 (m, 3 H) 6.68 - 6.78 (m, 3 H) 7.03 - 7.13 (m, 4 H) 7.20 - 7.32 (m, 3 H)。
【0174】
実施例7
1−(4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体P(209mg)を脱保護し、33mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.474分。(M+H)
+=417;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.49 - 1.64 (m, 2 H) 1.63 - 1.73 (m, 2 H) 1.88 - 1.96 (m, 1 H) 1.99 - 2.09 (m, 1 H) 2.26 - 2.39 (m, 2 H) 2.63 - 2.85 (m, 2 H) 3.00 - 3.05 (m, 1 H) 3.14 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 3.47 (s, 1 H) 4.37 (d, J=18.07 Hz, 2 H) 6.63 - 6.72 (m, 2 H) 6.97 - 7.38 (m, 7 H) 9.11 (s, 1 H)。
【0175】
実施例8
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体AH(250mg)を脱保護し、36.8mgの生成物を得た。LC/MS RT=0.815、0.830分。(M+H)
+=385;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.51 - 1.68 (m, 2 H) 1.86 - 1.96 (m, 1 H) 2.01 - 2.11 (m, 1 H) 2.13 - 2.24 (m, 1 H) 2.34 - 2.43 (m, 0 H) 2.54 - 2.73 (m, 1 H) 2.83 - 2.95 (m, 1 H) 3.17 (s, 5 H) 3.40 - 3.55 (m, 3 H) 4.35 (s, 3 H) 6.66 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.01 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.17 (d, J=1.51 Hz, 2 H) 7.26 (d, J=5.52 Hz, 2 H)。生成物の一部(31mg)をChiralpak−AS H 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のジアステレオマーに分離し、30%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは3.21分を示し、ピーク2のRTは3.76分を示し、ピーク3のRTは5.47分を示し、ピーク4のRTは4.38分を示した。
【0176】
実施例9a
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例8のキラル分離で1番目に溶出したジアステレオマー。収量4.5mg。SFC(方法108) RT=3.21分。LC/MS RT=1.866分。(M+H)
+=385;
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.29-7.33 (m, 2H), 7.07-7.12 (m, 4H), 6.75 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 4.41 (d, J = 14.80 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 14.80 Hz, 1H), 3.77-3.78 (m, 1H), 3.65-3.70 (m, 1H), 3.25-3.31 (m, 3H), 2.78 (q, J = 7.20 Hz, 2H), 2.23-2.30 (m, 3H), 2.09 (q, J = 8.40 Hz, 1H), 1.75-1.78 (m, 2H)。
【0177】
実施例9b
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例8のキラル分離で2番目に溶出したジアステレオマー。収量3.8mg。SFC(方法108) RT=3.76分。LC/MS RT=1.872分。(M+H)
+=385;
1H NMR 400 MHz (CD3OD) δ 7.28-7.31 (m, 2H), 7.05-7.10 (m, 4H), 6.73 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 4.51 (d, J = 14.80 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 14.40 Hz, 1H), 3.75-3.76 (m, 1H), 3.64-3.68 (m, 1H), 3.23-3.28 (m, 3H), 2.88 (q, J = 7.20 Hz, 1H), 2.75 (s, 1H), 2.20-2.32 (m, 3H), 1.74-1.76 (m, 1H)。
【0178】
実施例9c
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク3、すなわち実施例8のキラル分離で3番目に溶出したジアステレオマー。収量3.3mg。SFC(方法108) RT=5.47分。LC/MS RT=1.866分。(M+H)
+=385;
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.30-7.33 (m, 2H), 7.07-7.12 (m, 4H), 6.75 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 4.54 (d, J = 14.80 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 14.80 Hz, 1H), 3.77 (q, J = 4.40 Hz, 1H), 3.67-3.72 (m, 1H), 3.25-3.34 (m, 2H), 2.99-3.01 (m, 2H), 2.30-2.49 (m, 3H), 2.07-2.10 (m, 1H), 1.77-1.80 (m, 2H)。
【0179】
実施例9d
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク4、すなわち実施例8のキラル分離で4番目に溶出したジアステレオマー。収量3.0mg。SFC(方法108) RT=4.38分。LC/MS RT=1.869分。(M+H)
+=385;
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.28-7.31 (m, 2H), 7.05-7.10 (m, 4H), 6.73 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 4.52 (d, J = 14.80 Hz, 1H), 4.40 (d, J = 14.80 Hz, 1H), 3.75 (q, J = 4.40 Hz, 1H), 3.68 (t, J = 18.00 Hz, 1H), 3.23-3.31 (m, 2H), 2.98 (t, J = 14.00 Hz, 2H), 2.39-2.47 (m, 2H), 2.29 (q, J = 6.40 Hz, 1H), 2.07 (q, J = 8.40 Hz, 1H), 1.75-1.79 (m, 2H)。
【0180】
実施例10
1−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体Q(150mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、95mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.245分。(M+H)
+=359;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.59 - 1.71 (m, 1 H) 1.99 - 2.16 (m, 1 H) 3.08 - 3.26 (m, 9 H) 3.48 - 3.55 (m, 2 H) 3.63 - 3.73 (m, 2 H) 4.36 (d, J=10.04 Hz, 2 H) 6.70 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.05 - 7.12 (m, 1 H) 7.15 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.22 - 7.33 (m, 1 H) 7.37 - 7.47 (m, 1 H) 8.90 - 9.52 (m, 1 H)。
【0181】
実施例11
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体R(160mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、84mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.182分。(M+H)
+=341;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.52 - 1.71 (m, 1 H) 1.99 - 2.13 (m, 1 H) 3.08 - 3.27 (m, 6 H) 3.47 - 3.55 (m, 1 H) 3.62 - 3.75 (m, 2 H) 4.35 (d, J=11.55 Hz, 2 H) 6.67 - 6.77 (m, 2 H) 7.11 - 7.22 (m, 4 H) 7.27 (dd, J=8.53, 5.52 Hz, 2 H) 9.21 (s, 1 H).
【0182】
実施例12
1−ベンジル−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体A(1000mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、290mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.394分。(M+H)
+=351。400 MHz, DMSO-d
6: δ ppm 1.58-1.72 (m, 4H), 1.91-1.94 (m, 3H), 2.30-2.37 (m, 2H), 2.67-2.81 (m, 2H), 3.15-3.31 (m, 4H), 4.39 (q, J = 50.00 Hz, 3H), 6.68 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 7.22-7.38 (m, 8H), 9.13 (s, 1H)。大部分の生成物(250mg)をChiralpak−IA 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のエナンチオマーに分離し、30%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは5.84分を示し、ピーク2のRTは8.33分を示した。
【0183】
実施例13a
(S)−1−ベンジル−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち化合物12のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量88mg。LC/MS RT=1.780分。(M+H)
+=351.2;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.74 - 1.84 (m, 4 H) 2.02 - 2.12 (m, 1 H) 2.15 - 2.23 (m, 1 H) 2.47 (td, J=10.79, 4.52 Hz, 2 H) 2.76 (td, J=11.04, 3.51 Hz, 1 H) 2.90 (d, J=11.04 Hz, 1 H) 3.12 - 3.20 (m, 1 H) 3.21 - 3.29 (m, 2 H) 3.64 (t, J=9.04 Hz, 1 H) 4.38 - 4.60 (m, 2 H) 6.67 - 6.76 (m, 2 H) 7.04 - 7.09 (m, 2 H) 7.25 - 7.40 (m, 5 H)。
【0184】
実施例13b
(R)−1−ベンジル−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち化合物12のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量96mg。LC/MS RT=1.783分。(M+H)
+=351.2;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.74 - 1.86 (m, 4 H) 2.02 - 2.13 (m, 1 H) 2.15 - 2.25 (m, 1 H) 2.41 - 2.52 (m, 2 H) 2.76 (td, J=11.04, 3.51 Hz, 1 H) 2.90 (d, J=11.04 Hz, 1 H) 3.14 - 3.30 (m, 2 H) 3.64 (t, J=9.04 Hz, 1 H) 4.38 - 4.58 (m, 2 H) 6.69 - 6.75 (m, 2 H) 7.03 - 7.09 (m, 2 H) 7.25 - 7.39 (m, 5 H)。
【0185】
実施例14
1−(3−クロロ−4−メチルベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体K(200mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、2mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.677分。(M+H)
+=399.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.51 - 1.72 (m, 4 H) 1.86 - 1.98 (m, 1 H) 2.02 - 2.11 (m, 1 H) 2.31 (s, 6 H) 2.69 - 2.81 (m, 2 H) 2.99 - 3.06 (m, 1 H) 3.10 - 3.21 (m, 2 H) 3.44 - 3.51 (m, 1 H) 4.28 - 4.41 (m, 2 H) 6.63 - 6.72 (m, 2 H) 7.01 (s, 2 H) 7.07 - 7.13 (m, 1 H) 7.25 - 7.35 (m, 2 H) 9.08 - 9.15 (m, 1 H)。
【0186】
実施例15
1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体J(200mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、15mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.575分。(M+H)
+=403.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.50 - 1.60 (m, 3 H) 1.64 - 1.73 (m, 3 H) 1.87 - 1.97 (m, 2 H) 2.04 - 2.13 (m, 2 H) 2.28 - 2.39 (m, 3 H) 2.64 - 2.72 (m, 2 H) 2.74 - 2.81 (m, 1 H) 3.03 (d, J=11.55 Hz, 2 H) 3.12 - 3.22 (m, 3 H) 3.49 (t, J=8.53 Hz, 2 H) 4.31 - 4.48 (m, 3 H) 6.64 - 6.72 (m, 3 H) 7.02 (d, J=8.53 Hz, 3 H) 7.10 (dd, J=8.53, 1.51 Hz, 2 H) 7.26 (dd, J=10.04, 2.01 Hz, 2 H) 7.57 (t, J=8.03 Hz, 2 H) 9.12 (br. s., 1 H)。
【0187】
実施例16
1−ベンジル−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体L(150mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、40mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.154分。(M+H)
+=323.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.57 - 1.68 (m, 1 H) 2.03 - 2.12 (m, 1 H) 3.11 - 3.25 (m, 4 H) 3.51 (t, J=7.37 Hz, 1 H) 3.62 - 3.74 (m, 2 H) 4.28 - 4.44 (m, 2 H) 6.67 - 6.74 (m, 2 H) 7.13 - 7.38 (m, 7 H) 9.23 (br. s., 1 H)。
【0188】
実施例17
1−(4−クロロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体C(150mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、24mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.576分。(M+H)
+=385;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.57 - 1.73 (m, 1 H) 2.19 - 2.33 (m, 2 H) 2.62 (d, J=7.93 Hz, 4 H) 2.77 (d, J=18.51 Hz, 3 H) 3.09 - 3.21 (m, 3 H) 3.40 - 3.46 (m, 1 H) 4.36 (s, 2 H) 6.63 - 6.77 (m, 2 H) 7.00 (d, J=8.69 Hz, 2 H) 7.15 - 7.26 (m, 2 H) 7.33 - 7.49 (m, 2 H) 9.03 - 9.34 (m, 1 H)。ラセミ生成物をChiralpak−IA 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のエナンチオマーに分離し、30%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは5.94分を示し、ピーク2のRTは10.59分を示した。
【0189】
実施例18a
(S)−1−(4−クロロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち化合物17のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量3.9mg。LC/MS RT=2.315分。(M+H)
+=385.0;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.68 - 1.85 (m, 4 H) 1.99 - 2.09 (m, 1 H) 2.16 - 2.24 (m, 1 H) 2.37 - 2.50 (m, 2 H) 2.70 - 2.79 (m, 1 H) 2.86 - 2.95 (m, 1 H) 3.23 - 3.32 (m, 3 H) 3.56 - 3.66 (m, 1 H) 4.37 - 4.45 (m, 1 H) 4.48 - 4.58 (m, 1 H) 6.71 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.01 - 7.13 (m, 2 H) 7.20 - 7.30 (m, 2 H) 7.36 (s, 2 H)。
【0190】
実施例18b
(R)−1−(4−クロロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
ピーク2、すなわち化合物17のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量4.7mg。LC/MS RT=2.350分。(M+H)
+=385.2;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.68 - 1.85 (m, 4 H) 1.99 - 2.09 (m, 1 H) 2.16 - 2.24 (m, 1 H) 2.37 - 2.50 (m, 2 H) 2.70 - 2.79 (m, 1 H) 2.86 - 2.95 (m, 1 H) 3.23 - 3.32 (m, 3 H) 3.56 - 3.66 (m, 1 H) 4.37 - 4.45 (m, 1 H) 4.48 - 4.58 (m, 1 H) 6.71 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.01 - 7.13 (m, 2 H) 7.20 - 7.30 (m, 2 H) 7.36 (s, 2 H)。
【0191】
実施例19
1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体D(120mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、18mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.552分。(M+H)
+=383.0;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.48 - 1.92 (m, 4 H) 2.21 (d, J=1.13 Hz, 4 H) 2.27 - 2.38 (m, 2 H) 2.68 - 2.86 (m, 1 H) 2.97 - 3.18 (m, 2 H) 3.41 - 3.65 (m, 1 H) 4.21 - 4.48 (m, 2 H) 6.56 - 6.74 (m, 2 H) 6.89 - 7.11 (m, 4 H) 7.21 - 7.35 (m, 1 H)。
【0192】
実施例20
1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体AI(120mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、35mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.400分。(M+H)
+=355.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.59 - 1.68 (m, 1 H) 2.02 - 2.12 (m, 1 H) 2.21 (d, J=2.01 Hz, 3 H) 3.06 - 3.15 (m, 2 H) 3.22 - 3.33 (m, 2 H) 3.51 (s, 2 H) 3.62 - 3.76 (m, 3 H) 4.33 (d, J=14.56 Hz, 2 H) 6.61 - 6.77 (m, 2 H) 6.87 - 7.02 (m, 2 H) 7.09 - 7.21 (m, 2 H) 7.25 (s, 1 H)。生成物の一部(25mg)をChiralpak−IA 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のエナンチオマーに分離し、40%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は4mL/分である)。ピーク1のRTは1.81分を示し、ピーク2のRTは2.38分を示した。
【0193】
実施例21a
(R)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例20のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量5.6mg。LC/MS RT=2.056分。(M+H)
+=355.0;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.65 - 1.82 (m, 1 H) 2.26 (d, J=2.01 Hz, 4 H) 3.29 (d, J=16.56 Hz, 1 H) 3.43 - 3.51 (m, 2 H) 3.71 (s, 1 H) 3.76 - 3.84 (m, 1 H) 3.89 - 4.02 (m, 1 H) 4.42 (d, J=17.07 Hz, 2 H) 6.65 - 6.79 (m, 2 H) 6.94 - 7.05 (m, 2 H) 7.14 - 7.27 (m, 3 H)。
【0194】
実施例21b
(S)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例20のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量4.1mg。LC/MS RT=2.043分。(M+H)
+=355.0;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.65 - 1.82 (m, 1 H) 2.26 (d, J=2.01 Hz, 4 H) 3.29 (d, J=16.56 Hz, 1 H) 3.43 - 3.51 (m, 2 H) 3.71 (s, 1 H) 3.76 - 3.84 (m, 1 H) 3.89 - 4.02 (m, 1 H) 4.42 (d, J=17.07 Hz, 2 H) 6.65 - 6.79 (m, 2 H) 6.94 - 7.05 (m, 2 H) 7.14 - 7.27 (m, 3 H)。
【0195】
実施例22
3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体F(1000mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、98mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.544分。(M+H)
+=365;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.48 - 1.81 (m, 4 H) 1.84 - 2.16 (m, 2 H) 2.28 (s, 5 H) 2.60 - 2.88 (m, 2 H) 2.95 - 3.25 (m, 3 H) 3.40 - 3.55 (m, 1 H) 4.21 - 4.46 (m, 2 H) 6.62 - 7.18 (m, 8 H) 9.12 (br. s., 1 H)。ラセミ体をChiralpak−IA 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のエナンチオマーに分離し、30%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは6.67分を示し、ピーク2のRTは9.74分を示した。
【0196】
実施例23a
(S)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例22のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量6mg。LC/MS RT=1.849分。(M+H)
+=365.2
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.79 (ddd, J=9.91, 6.15, 4.02 Hz, 4 H) 1.99 - 2.13 (m, 1 H) 2.14 - 2.23 (m, 1 H) 2.33 (s, 3 H) 2.46 (d, J=4.02 Hz, 2 H) 2.75 (d, J=3.51 Hz, 1 H) 2.83 - 2.93 (m, 1 H) 3.10 - 3.30 (m, 3 H) 3.62 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.31 - 4.55 (m, 2 H) 6.67 - 6.77 (m, 2 H) 7.02 - 7.10 (m, 2 H) 7.17 (br. s., 0 H)。
【0197】
実施例23b
(R)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例22のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量34mg。LC/MS RT=1.841分。(M+H)
+=365.2
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.66 - 1.84 (m, 4 H) 2.01 - 2.21 (m, 2 H) 2.33 (s, 3 H) 2.36 - 2.49 (m, 2 H) 2.73 (br. s., 1 H) 2.86 (br. s., 1 H) 3.06 - 3.28 (m, 3 H) 3.30 - 3.33 (m, 1 H) 3.60 (s, 1 H) 4.30 - 4.53 (m, 2 H) 6.72 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.05 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.10 - 7.22 (m, 4 H)。
【0198】
実施例24
1−(4−ヒドロキシベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
ステップA.1−(4−メトキシベンジル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−メトキシベンジル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)ピロリジン−2−オン(G)(400mg,1.02mmol)、MeOH(4mL)、およびエタノール(8mL)の混合物を窒素でフラッシュし、続いて10%Pd/C(108mg)を加えた。次いで混合物を25psiの水素圧下にて室温で一晩撹拌した。触媒をセライトに通してろ過により除去し、ろ液を真空下で濃縮した。収量:400mg。LCMS(方法F) RT 2.36分、m/z 395.2(MH
+)。
【0200】
ステップB.1−(4−ヒドロキシベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
実施例1の条件を用いてステップAで得た生成物を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、60mgの実施例24の表題化合物を得た。LC/MS RT=1.012分。(M+H)
+=367.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.44 - 1.61 (m, 2 H) 1.66 - 1.77 (m, 2 H) 1.91 (s, 2 H) 1.99 - 2.09 (m, 1 H) 2.23 - 2.41 (m, 2 H) 2.60 - 2.80 (m, 2 H) 3.08 (s, 3 H) 3.42 - 3.52 (m, 1 H) 3.91 (s, 1 H) 4.20 - 4.34 (m, 2 H) 6.60 - 6.77 (m, 4 H) 7.02 (d, J=8.03 Hz, 4 H) 9.10 (s, 1 H) 9.34 (s, 1 H)。生成物の一部(50mg)をChiralpak−IA 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のエナンチオマーに分離し、30%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは5.12分を示し、ピーク2のRTは6.47分を示した。
【0201】
実施例25a
(S)−1−(4−ヒドロキシベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例24のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量18mg。LC/MS RT=1.546分。(M+H)
+=367.2
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.66 - 1.83 (m, 4 H) 1.96 - 2.21 (m, 2 H) 2.38 - 2.51 (m, 2 H) 2.73 (td, J=11.04, 3.51 Hz, 1 H) 2.83 - 2.95 (m, 1 H) 3.08 - 3.31 (m, 3 H) 3.60 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.23 - 4.46 (m, 2 H) 6.65 - 6.82 (m, 4 H) 7.00 - 7.17 (m, 4 H)。
【0202】
実施例25b
(R)−1−(4−ヒドロキシベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例24のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量20mg。LC/MS RT=1.544分。(M+H)
+=367.2
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.66 - 1.84 (m, 4 H) 1.98 - 2.08 (m, 1 H) 2.11 - 2.21 (m, 1 H) 2.38 - 2.49 (m, 2 H) 2.74 (td, J=11.04, 3.51 Hz, 1 H) 2.89 (d, J=2.01 Hz, 1 H) 3.08 - 3.30 (m, 3 H) 3.60 (t, J=8.53 Hz, 1 H) 4.23 - 4.35 (m, 1 H) 4.40 - 4.48 (m, 1 H) 6.67 - 6.80 (m, 4 H) 7.02 - 7.17 (m, 4 H)。
【0203】
実施例26
1−(3,4−ジメチルベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体H(200mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、21mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.669分。(M+H)
+=379.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.54 - 1.62 (m, 2 H) 1.90 (d, J=13.05 Hz, 3 H) 2.03 - 2.13 (m, 1 H) 2.65 - 2.81 (m, 2 H) 2.96 - 3.03 (m, 1 H) 3.10 (s, 2 H) 3.45 (s, 1 H) 3.74 (s, 3 H) 4.20 - 4.41 (m, 2 H) 4.74 (s, 1 H) 6.84 - 6.95 (m, 2 H) 7.11 - 7.24 (m, 3 H) 7.26 - 7.36 (m, 2 H) 7.49 (dd, J=8.28, 1.25 Hz, 2 H)。
【0204】
実施例27
3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体I(110mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、44mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.341分。(M+H)
+=337.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.56 - 1.66 (m, 1 H) 2.08 (s, 1 H) 2.29 (s, 3 H) 3.11 (d, J=1.51 Hz, 3 H) 3.23 (s, 2 H) 3.46 - 3.53 (m, 1 H) 3.61 - 3.75 (m, 2 H) 4.31 (d, J=13.05 Hz, 2 H) 6.65 - 6.75 (m, 2 H) 7.05 - 7.20 (m, 6 H) 9.19 - 9.27 (m, 1 H)。生成物の一部(34mg)をLux Cellulose 2 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のエナンチオマーに分離し、40%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは4.65分を示し、ピーク2のRTは3.54分を示した。
【0205】
実施例28a
(S)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例27のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量8mg。LC/MS RT=1.683分。(M+H)
+=337.2
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.68 - 1.81 (m, 1 H) 2.18 - 2.24 (m, 1 H) 2.33 (s, 4 H) 3.13 - 3.30 (m, 2 H) 3.47 (s, 2 H) 3.66 - 3.75 (m, 1 H) 3.78 - 3.85 (m, 1 H) 3.90 - 4.00 (m, 1 H) 4.41 (d, J=7.03 Hz, 2 H) 6.76 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.08 - 7.22 (m, 6 H)。
【0206】
実施例28b
(R)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例27のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量6mg。LC/MS RT=1.683分。(M+H)
+=337.2
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.71 - 1.81 (m, 1 H) 2.19 - 2.26 (m, 1 H) 2.33 (s, 3 H) 3.04 (s, 1 H) 3.15 - 3.26 (m, 1 H) 3.24 (s, 2 H) 3.45 - 3.58 (m, 2 H) 3.68 - 3.73 (m, 1 H) 3.78 - 3.85 (m, 1 H) 3.91 - 4.00 (m, 1 H) 4.41 (d, J=7.03 Hz, 2 H) 6.67 - 6.80 (m, 2 H) 7.10 - 7.22 (m, 6 H)。
【0207】
実施例29
1−ベンジル−3−(4−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体S(200mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、30mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.47分。(M+H)
+=365.2
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 - 1.67 (m, 4 H) 1.84 - 1.98 (m, 1 H) 2.01 - 2.13 (m, 1 H) 2.20 (s, 3 H) 2.27 - 2.39 (m, 1 H) 2.67 - 2.82 (m, 1H) 2.99 - 3.07 (m, 2 H) 3.08 - 3.22 (m, 1 H) 3.43 - 3.54 (m, 2 H) 4.29 - 4.47 (m, 2 H) 6.53 (s, 2 H) 6.95 - 7.01 (m, 1 H) 7.17 - 7.27 (m, 2 H) 7.25 - 7.32 (m, 1 H) 7.35 (d, J=7.53 Hz, 2 H) 8.98 (s, 1 H)。
【0208】
実施例30
1−ベンジル−3−(4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体T(200mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、38mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.46分。(M+H)
+=369
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 - 1.60 (m, 2 H) 1.65 - 1.75 (m, 2 H) 1.89 - 1.97 (m, 1 H) 2.02 - 2.13 (m, 1 H) 2.23 - 2.43 (m, 2 H) 2.64 - 2.73 (m, 1 H) 2.76 - 2.82 (m, 1 H) 2.98 - 3.06 (m, 1 H) 3.09 - 3.22 (m, 2 H) 3.48 (s, 2H) 4.35 (s, 1 H) 4.28 - 4.37 (s, 1 H) 6.80 - 6.89 (m, 2 H) 6.94 - 7.03 (m, 1 H) 7.17 - 7.25 (m, 2 H) 7.25 - 7.31 (m, 1 H) 7.34 (d, J=7.53 Hz, 2 H)。
【0209】
実施例31
1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−(4−ヒドロキシフェニル)アゼパン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体V(120mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、19mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.56分。(M+H)
+=383;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.48 - 1.85 (m, 6 H) 2.02 - 2.19 (m, 1 H) 2.59 - 2.84 (m, 4 H) 2.93 - 3.12 (m, 3 H) 3.51 - 3.66 (m, 1 H) 4.20 - 4.43 (m, 2 H) 6.59 - 6.72 (m, 2 H) 6.93 - 7.03 (m, 2 H) 7.05 - 7.16 (m, 2 H) 7.17 - 7.25 (m, 2 H) 8.98 - 9.15 (m, 1 H)。
【0210】
実施例32
3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オン
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体W(220mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、41mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.45分。(M+H)
+=365.2;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.00 (q, J = 7.20 Hz, 3H), 1.62 (t, J = 46.00 Hz, 2H), 1.68 (d, J = 1.20 Hz, 2H), 1.97-2.19 (m, 1H), 2.22-2.40 (m, 2H), 2.78 (t, J = 7.60 Hz, 3H), 2.89-3.19 (m, 2H), 3.31 (d, J = 3.60 Hz, 1H), 3.38-3.45 (m, 2H), 3.47-3.61 (m, 3H), 5.28 (d, J = 6.80 Hz, 1H), 6.65-6.68 (m, 2H), 6.99-7.02 (m, 2H), 7.25-7.28 (m, 3H), 7.33-7.37 (m, 2H)。生成物の一部(34mg)をChiralpak−IA 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のジアステレオマーに分離し、40%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は4mL/分である)。ピーク1のRTは2.70分を示し、ピーク2のRTは4.03分を示した。
【0211】
実施例33a
(S)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オン
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例32のキラル分離で1番目に溶出したジアステレオマー。収量6mg。LC/MS RT=2.28分。(M+H)
+=365.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.44 (d, J=7.2, 3H), 1.50-1.56 (m, 2H), 1.66 (m, 2H), 1.84 (m, 1H), 2.00-2.15 (m, 1H), 2.30-2.33 (m, 2H), 2.66 (m, 1H), 2.74 (m, 1H), 2.88-2.95 (m, 1H), 2.95-3.05 (m, 1H), 3.21 (m, 1H), 3.45 (t, J=8.8, 1H), 5.25 (d, J=7.2, 1H), 6.67 (dd, J=2, 6.8, 2H), 7.01 (d, J=8.4, 2H), 7.25-7.29 (m, 3H), 7.34-7.38 (m, 2H), 9.1 (s, 1H)。
【0212】
実施例33b
(R)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オン
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例32のキラル分離で2番目に溶出したジアステレオマー。収量8mg。LC/MS RT=2.29分。(M+H)
+=365.2;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 (d, J = 7.20 Hz, 3H), 1.51-1.58 (m, 2H), 1.66-1.69 (m, 2H), 1.89-2.02 (m, 1H), 2.02-2.19 (m, 1H), 2.29-2.35 (m, 2H), 2.62-2.73 (m, 1H), 2.75-2.83 (m, 2H), 2.97-3.15 (m, 1H), 3.60 (t, J = 8.80 Hz, 1H), 5.28-5.30 (m, 1H), 6.67 (dd, J = 2.00, 6.80 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 7.25-7.29 (m, 3H), 7.34-7.38 (m, 2H), 9.10 (s, 1H)。
【0213】
実施例34
1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体Y(280mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、7mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.52分。(M+H)
+=377;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.56-1.59 (m, 2H), 1.69-1.72 (m, 2H), 1.83-2.11 (m, 3H), 2.33-2.50 (m, 3H), 2.77-3.04 (m, 6H), 3.11-3.18 (m, 4H), 3.49 (t, J = 8.40 Hz, 1H), 5.60 (t, J = 8.00 Hz, 1H), 6.68 (dd, J = 2.00, 6.60 Hz, 2H), 7.01-7.04 (m, 3H), 7.20-7.29 (m, 3H)。
【0214】
実施例35
1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼパン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体AA(110mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、25mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.50分。(M+H)
+=383;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.67-1.81 (m, 7H), 2.15-2.20 (m, 1H), 2.65-2.70 (m, 3H), 2.79-2.92 (m, 2H), 3.09-3.02 (m, 1H), 3.13-3.18 (m, 2H), 3.58-3.61 (m, 2H), 4.35 (t, J = 3.20 Hz, 2H), 6.65 (dd, J = 3.60, 6.40 Hz, 2H), 6.97-6.99 (m, 2H), 7.15-7.19 (m, 2H), 7.24-7.28 (m, 2H)。
【0215】
実施例36
3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼパン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体AB(100mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、14mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.60分。(M+H)
+=379.2;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.50-89.00 (m, 7H), 2.13 (s, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.71 (s, 1H), 2.84 (s, 2H), 3.12 (s, 3H), 3.62 (s, 1H), 4.35 (d, J = 14.00 Hz, 2H), 6.66 (d, J = 8.00 Hz, 2H), 6.99 (d, J = 8.00 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 12.00 Hz, 5H), 9.06 (s, 1H)。
【0216】
実施例37
1−ベンジル−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼパン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体AC(90mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、15mgの生成物を得た。LC/MS RT=1.44分。(M+H)
+=365.2
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.70-1.85 (m, 8H), 2.19-2.25 (m, 1H), 2.66-2.71 (m, 3H), 2.79-2.93 (m, 2H), 2.96-3.15 (m, 1H), 3.14-3.20 (m, 3H), 3.61 (t, J = 4.00 Hz, 3H), 4.37 (t, J = 7.20 Hz, 4H), 6.65 (dd, J = 2.00, 8.60 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 7.20-7.33 (m, 3H), 7.35-7.37 (m, 2H)。
【0217】
実施例38
4−(4−ヒドロキシフェニル)−1’−(4−メチルベンジル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
ステップA.4−(4−メトキシフェニル)−1’−(4−メチルベンジル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
実施例24のように中間体AD(130mg)を水素化し、130mgの4−(4−メトキシフェニル)−1’−(4−メチルベンジル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オンを得た。LCMS(方法) RT 1.08分、m/z 393.6(MH
+)。
【0219】
ステップB.4−(4−ヒドロキシフェニル)−1’−(4−メチルベンジル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
実施例1の条件を用いて中間体(4−(4−メトキシフェニル)−1’−(4−メチルベンジル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン)(130mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、28mgの実施例38の表題化合物を得た。LC/MS RT=1.42分。(M+H)
+=379.2
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.79 - 2.07 (m, 6 H) 2.29 (s, 5 H) 2.65 - 2.79 (m, 1 H) 3.10 - 3.31 (m, 7 H) 4.26 - 4.37 (m, 1 H) 4.46 (s, 1 H) 4.57 - 4.70 (m, 1 H) 6.73 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.04 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.18 (s, 4 H) 9.16 - 9.34 (s, 1 H) 9.56 - 9.72,( s, 1 H)。
【0220】
実施例39
1’−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
ステップA.1’−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−4−(4−メトキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
実施例24のように中間体AE(100mg)を水素化し、未反応の出発物質との2:1混合物として〜100mgのクルードな1’−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−4−(4−メトキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オンを得た。LCMS(方法) RT 1.12分、m/z 411.3(MH
+)、1.16分、m/z 409.2(MH
+−H
2)。
【0222】
ステップB.1’−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
実施例1の条件を用いて中間体1’−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−4−(4−メトキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン(100mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、25mgの実施例39の表題化合物を得た。LC/MS RT=1.52分。(M+H)
+=399
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.40 - 1.91 (m, 8 H) 2.12 - 2.26 (m, 3 H) 2.29 - 2.49 (m, 2 H) 2.75 - 2.93 (m, 2 H) 2.98 - 3.27 (m, 4 H) 4.36 - 4.59 (m, 2 H) 6.59 - 6.75 (m, 2 H) 6.92 - 7.07 (m, 4 H) 7.19 - 7.31 (m, 1 H) 9.00 - 9.20 (m, 1 H)。
【0223】
実施例40
1’−ベンジル−4−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
ステップA.1’−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
実施例24のように中間体AF(100mg)を水素化し、〜100mgのクルードな1’−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オンを得た。LCMS(方法) RT 0.79分、m/z 379.6(MH
+)。
【0225】
ステップB.1’−ベンジル−4−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
実施例1のように、ステップAで得たクルードな1’−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オンを脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、75mgの実施例40の表題化合物を得た。LC/MS RT=1.27分。(M+H)
+=365.2
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.46 - 1.60 (m, 2 H) 1.63 - 1.90 (m, 5 H) 2.31 - 2.48 (m, 2 H) 2.80 - 2.91 (m, 2 H) 3.18 (s, 6 H) 4.43 - 4.61 (m, 2 H) 6.68 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.02 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.21 - 7.29 (m, 3 H) 7.34 (d, J=7.53 Hz, 2 H)。一部(63mg)をChiralpak−OD−H 250mm×4.6mm,5 microm column上でSFCにより個々のエナンチオマーに分離し、30%溶媒Bを用いて溶出した(ここに、溶媒A=CO
2、溶媒B=0.3%DEA/メタノール、全流速は3mL/分である)。ピーク1のRTは4.50分を示し、ピーク2のRTは5.86分を示した。
【0226】
実施例41a
1’−ベンジル−4−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク1、すなわち実施例40のキラル分離で1番目に溶出したエナンチオマー。収量11mg。LC/MS RT=1.94分。(M+H)
+=365.2
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.44 - 1.59 (m, 2 H) 1.61 - 1.73 (m, 3 H) 1.85 (s, 3 H) 2.50 (br. s, 2 H) 2.79 - 2.90 (m, 2 H) 3.02 - 3.29 (m, 3H) 4.47 (s, 1 H) 4.54 (s, 1 H) 6.67 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.02 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.19 - 7.40 (m, 5 H) 8.87 - 9.09 (m, 1 H)。
【0227】
実施例41b
1’−ベンジル−4−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
ピーク2、すなわち実施例40のキラル分離で2番目に溶出したエナンチオマー。収量7mg。LC/MS RT=1.94分。(M+H)
+=365.2
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.54 (br. s., 2 H) 1.65 (d, J=10.95 Hz, 3 H) 1.82 (d, J=15.11 Hz, 3 H) 2.44 (br. s., 2 H) 2.85 (br. s., 2 H) 3.02 - 3.20 (m, 3 H) 3.25 (dd, J=9.82, 6.04 Hz, 2 H) 4.35 - 4.50 (m, 1 H) 4.52 - 4.67 (m, 1 H) 6.57 - 6.72 (m, 2 H) 6.94 - 7.08 (m, 2 H) 7.18 - 7.31 (m, 3 H) 7.34-7.36 ( 2 , m ) , 8.89 - 9.24 (m, 1 H)。
【0228】
実施例42
1’−(4−クロロベンジル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,3’−ビピペリジン]−2’−オン
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1の条件を用いて中間体AG(120mg)を脱保護し、粗生成物を得て、分取HPLC(方法B)により精製し、1対のラセミのジアステレオマー(可能な2対の内)を得た。収量19mg。LC/MS RT=1.56分。(M+H)
+=399
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.60 - 1.72 (m, 1 H) 1.78 - 1.89 (m, 3 H) 1.93 - 2.08 (m, 3 H) 2.22 - 2.36 (m, 1 H) 3.05 - 3.20 (m, 3 H) 3.22 - 3.38 (m, 5 H) 4.17 - 4.31 (m, 1 H) 4.44 - 4.54 (m, 1 H) 4.58 - 4.71 (m, 1 H) 6.67 - 6.78 (m, 2 H) 7.01 - 7.14 (m, 2 H) 7.24 - 7.38 (m, 2 H) 7.34 - 7.49 (m, 2 H) 9.23 - 9.41 (m, 1 H) 9.60 - 9.76 (m, 1 H)。
【0229】
実施例43
(R)−1−(3,4−ジヒドロキシベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0230】
ステップA.(R)−tert−ブチル(1−((3,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−4−(メチルチオ)−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
(3,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(2g,12mmol)のDCM(20mL)溶液に、0℃で、順次、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−(メチルチオ)ブタン酸(3.28g,13.2mmol)、PyBOP(6.85g,13.2mmol)、およびDIPEA(4.18mL,23.92mmol)を加えた。反応混合物を撹拌し、2時間かけて常温まで昇温させた。次いで水を加えることにより反応をクエンチし、混合物を100mLのDCMで2回抽出した。有機画分を50mLの水および50mLのブラインで洗浄し、層を分離した。有機画分を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、30%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出した。3.5gの(R)−tert−ブチル(1−((3,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−4−(メチルチオ)−1−オキソブタン−2−イル)カルバメートを得た。LCMS(方法F) RT 2.3分、m/z 399.2(MH
+);
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 1.41 (s, 9H), 1.91-1.98 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 2.10-2.14 (m, 1H), 2.47-2.61 (m, 2H), 3.65 (s, 6H), 4.25-4.27 (br s, 1H), 4.33-4.42 (m, 2H), 5.16 (br s, 1H), 6.47 (br s, 1H), 6.80 (s, 3H)。
【0231】
ステップB.(R)−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−4−オキソブチル)ジメチルスルホニウム アイオダイド
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−tert−ブチル(1−((3,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−4−(メチルチオ)−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート(2g,5mmol)、およびヨウ化メチル(24mL,381mmol)の混合物を、室温で48時間撹拌した。次いで溶媒を留去し、残渣をエーテルにより粉末にし、高真空下で乾燥した。収量2g。LCMS(方法J) RT 0.64分、m/z 413.1(M
+);
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 1.40 (s, 9H), 2.08-2.21 (br s, 1H), 2.55-2.70 (br s, 1H), 3.06 (s, 3H), 3.23 (s, 3H), 3.70-3.80 (br s, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 4.34 (m, 2H), 4.45-4.55 (br s, 1H), 6.07 (d, J=6.8, 1H) 6.79 (d, J=8, 1H), 6.91 (m, 1H), 7.26 (s, 1H), 8.16 (s, 1H)。クルードな反応生成物は直接次のステップに用いた。
【0232】
ステップC.(R)−tert−ブチル(1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバメート
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−((3,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−4−オキソブチル)ジメチルスルホニウム,ヨウ化物塩(2g,3.7mmol)のTHF(50mL)溶液に、0℃で、LHMDS(3.7mL,3.7mmol)を滴下した。反応液を0℃でさらに2時間撹拌した。次いで飽和塩化アンモニウム溶液および水を加えた。混合物を100mLの酢酸エチルで抽出した。層を分離し、有機画分を水およびブラインで洗浄した。次いで層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残渣を、50%酢酸エチル/石油エーテルを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。0.8gの(R)−tert−ブチル(1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバメートを得た。LCMS(方法P) RT 0.82分、m/z 351.2(MH
+);
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 1.45 (s, 9H), 1.78-1.86 (m, 1H), 2.57-2.60 (br s, 1H), 3.15-3.23 (m, 2H), 3.68 (s, 6H), 4.12-4.25 (br s, 1H), 4.40 (m, 2H), 5.14 (br s, 1H), 6.75-6.82 (m, 3H)。
【0233】
ステップD.(R)−3−アミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)ピロリジン−2−オン
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−tert−ブチル(1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバメート(0.7g,2mmol)のジオキサン(2mL)溶液に、0℃で、HCl(1mL,12mmol)を滴下した。溶液を撹拌しながら2時間かけて室温まで昇温させた。次いで溶液を真空下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルにより粉末にした。400mgのクルードな(R)−3−アミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法J) RT 0.5分、m/z 251.1(MH
+)。
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 2.48 (br s, 4H), 3.35 (br s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.8-3.95 (m, 6H), 4.4 (br s, 3H), 6.76 (br s, 3 H), 8.81 (br s, 3H)。
【0234】
ステップE.(R)−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−3−アミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)ピロリジン−2−オン(0.4g,1.6mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液に、2−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジイル ジメタンスルホネート(0.8g,1.8mmol)(GAG Sulyok et al; J Med Chem 2001, 44, 1938-1950、およびN Rios-Lombardia et al, J Org Chem 2011, 76, 5709-5718のように調製した)、およびDIPEA(0.84mL,4.8mmol)を加えた。反応混合物を100℃で一晩加熱した。次いで混合物を真空下で濃縮し、水で希釈し、100mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤をろ別し、溶媒を真空下で留去し、残渣を、20%酢酸エチル/石油エーテルを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、200mgの(R)−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法J) RT 0.71分、m/z 425.2(MH
+)、
1H NMR (300 MHz, chloroform-d) δ 1.82-1.89 (m, 4H), 2.02-2.16 (m, 2H), 2.44-2.51 (m, 2H), 2.81 (m, 1H), 2.96 (m, 1H), 3.08-3.23 (m, 3H), 3.62 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 4.34 (d, J=14, 1H), 4.51 (d, J=14, 1H), 6.81 (s, 3H), 6.84-6.89 (m, 2H), 7.14-7.14 (m, 2H)。
【0235】
ステップF.(R)−1−(3,4−ジヒドロキシベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
(R)−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(0.03g,0.07mmol)のDCM(5mL)溶液に、0℃で、三臭化ホウ素(0.07mL,0.07mmol)を滴下した。溶液を撹拌しながら3時間かけて室温まで昇温させた。次いで飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)を加えることにより反応をクエンチした。次いで混合物をDCM(100mL)で抽出し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(方法B)に供し、淡黄色固体として5.6mgの実施例43の表題化合物を得た。LCMS(方法N) RT 0.93分(99%AP) m/z 383.0(MH
+);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) ppm 1.45-1.65 (m,4H), 1.66-1.75 (m,1H),1.88-1.92 (m,1H), 2.32-2.36 (m,2H), 2.67-2.68 (m,2H),3.04-3.31 (m,3H),4.06-4.25(m,2H), 6.46-6.49 (m,1H), 6.60-6.68 (m,4H), 7.00-7.03 (m,2H), 8.79 (s,1H), 8.89 (s,1H), 9.11 (s,1H)。
【0236】
実施例44(エナンチオマー1およびエナンチオマー2)
1−(4−フルオロベンジル)−3−(シス−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0237】
ステップA.(±)−rel−(3S,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−(4−ニトロベンゾイルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
ジエチルアゾジカルボキシレート(12.9mL,81mmolの40%トルエン溶液)、トリフェニルホスフィン(22mL,83mmol)、4−ニトロ安息香酸(6.97g,42mmol)、およびテトラヒドロフラン(200mL)の混合物を、Ar雰囲気下にて10分間撹拌した。次いでtert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(実施例56のステップD,8g,20.9mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで混合物を水で希釈し、50mLの酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機画分をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し(750gのカラム,0〜50%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出した)、6gの(±)−rel−(3S,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−(4−ニトロベンゾイルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た。LCMS(方法F) RT 2.68分(87%AP)、m/z 476.8(MH
+−t−ブチル)。
【0238】
ステップB.(±)−rel−(3S,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
KOH(5.06g,90mmol)、水(60mL)、およびテトラヒドロフラン(200mL)の懸濁液に、tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((4−ニトロベンゾイル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(6g,11.3mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで反応混合物を200mLの水で希釈し、200mLの酢酸エチルで2回抽出した。有機層を1.5N HCl溶液で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。4gの粗生成物、すなわち(±)−rel−(3S,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート)はさらなる精製をせずに次のステップに用いた。LCMS(方法F) RT 2.44分(95%AP)、m/z 382(M−H)(ネガティブモード);
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.29-7.44 (m, 5H), 7.71 (d, J=8.4, 2H), 6.91 (d, J=8.4, 2H),5.06 (s, 2H), 4.45 (br s, 1H), 3.80-4.20 (m, 2H), 3.70 (br s, 1H), 2.60-3.05 (m, 3H), 1.95-2.20 (m, 1H), 1.35 (s, 9 H)。
【0239】
ステップC.(±)−rel−(3S,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン−3−オール,塩酸塩
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(100mg,0.26mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液に、4M HCl/ジオキサン(1.3mL,5.2mmol)溶液を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、残渣をエーテルにより粉末にした。収量80mg(88%)、LCMS(方法J) RT 0.73分(92%AP)、m/z 284.2(MH
+)、
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.30-7.45 (m, 5H), 7.27 (d, J=8.4, 2H), 6.97 (d, J=8.7, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.09 (s, 1H), 3.44 (d, J=12.6, 2H), 3.32-3.29 (m, 1H), 3.08-3.20 (m, 1H), 2.95 (d, J=12.6, 1H), 2.48-2.58 (m, 1H), 1.82 (d, J=13.2, 1H)。
【0240】
ステップD.(±)−rel−3−((3S,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−(3S,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン−3−オール,HCl(260mg,0.81mmol)、3−ブロモ−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン(442mg,1.63mmol,中間体3)、およびDMF(3mL)の混合物に、トリエチルアミン(0.57mL,4mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波により120℃で1時間加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、20mLの酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機画分をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残渣を分取HPLC(方法F)に供し、ラセミの2つのジアステレオマーD1(90mg)およびD2(100mg)を回収した。D1およびD2の相対立体化学は決定しなかった。D1(1番目に溶出したジアステレオマー)のデータ:LCMS(方法E) RT 2.90分、m/z 475(MH
+)、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.47 - 7.37 (m, 4 H), 7.36 - 7.25 (m, 3 H), 7.23 - 7.15 (m, 4 H), 6.93 - 6.89 (m, 2 H), 5.08 (s, 2 H), 4.37 (d, J = 14.1 Hz, 2 H), 3.84 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 3.72 - 3.66 (m, 1 H), 3.49 (s, 1 H), 3.16 (d, J = 19.6 Hz, 2 H), 3.07 - 3.00 (m, 1 H), 2.89 (s, 1 H), 2.80 - 2.74 (m, 1 H), 2.59 - 2.53 (m, 1 H), 2.38 - 2.30 (m, 1 H), 2.19 - 2.06 (m, 2 H), 1.88 (s, 1 H), 1.53 - 1.44 (m, 1 H)。D2(2番目に溶出したジアステレオマー)のデータ:LCMS(方法E) RT 2.37分、m/z 475(MH
+)、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.47 - 7.37 (m, 4 H), 7.35 - 7.25 (m, 3 H), 7.22 - 7.16 (m, 4 H), 6.93 - 6.89 (m, 2 H), 5.08 (s, 2 H), 4.44 - 4.30 (m, 2 H), 3.99 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 3.72 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 3.51 (t, J = 8.5 Hz, 1 H), 3.21 - 3.10 (m, 2 H), 2.97 - 2.92 (m, 1 H), 2.85 - 2.80 (m, 2 H), 2.54 (br. s., 1 H), 2.47 (s, 1 H), 2.16 - 2.06 (m, 2 H), 1.92 (s, 1 H), 1.48 - 1.42 (m, 1 H)。
【0241】
ステップE.(±)−rel−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
3−(4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)−ピロリジン−2−オン(ステップEで得たD2,85mg,0.18mmol)、メタノール(5mL)、および38mgの10%Pd/Cの混合物を、圧力容器内にて125psiの水素圧下にて一晩撹拌した。触媒をセライトに通してろ過により除去し、ろ液を蒸発乾固し、70mgのラセミの1−(4−フルオロベンジル)−3−(シス−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法J) RT=0.63(52%AP)、0.66(31%AP)分、m/z 385.4(MH
+);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.27-7.28 (m, 2H), 7.15-7.19 (m, 2H), 7.06 (d, J=8.4, 2H), 6.45 (d, J=8.4, 2H), 4.39 (d, J=15, 1H), 4.32 (d, J=15, 1H), 3.74-3.76 (m, 1H), 3.66 (m, 1H), 3.47 (m, 1H), 3.10-3.18 (m, 2H), 3.01 (m, 1H), 2.85-2.88 (m, 1H), 2.76 (m, 1H), 2.30-2.40 (m, 1H), 2.06-2.11 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 1H), 1.46 (d, J=12, 1H)。完全な相対立体化学は決定しなかった。
【0242】
ステップF.1−(4−フルオロベンジル)−3−(シス−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
ステップEで得た生成物、すなわち1−(4−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(70mg,0.182mmol)を、SFC(方法C−3)により2つのエナンチオマー、すなわち実施例44 E−1(12mg)およびE−2(10mg)に分離した。E−1を分取HPLC(方法B)により再純化した。絶対配置は決定しなかった。E−1のデータ:LCMS(方法N) RT 1.34分(99%AP)、m/z 385.0(MH
+)、キラルSFC(方法C−3) RT 3.2分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.59 - 1.68 (m, 1 H) 2.02 - 2.35 (m, 3 H) 2.50 - 2.70 (m, 2 H) 2.79 - 2.91 (m, 2 H) 3.04 - 3.12 (m, 1 H) 3.22 - 3.30 (m, 2 H) 3.73 (s, 1 H) 3.84 (br. s., 1 H) 4.39 - 4.47 (m, 1 H) 4.51 - 4.60 (m, 1 H) 6.71 - 6.77 (m, 2 H) 7.06 - 7.18 (m, 4 H) 7.32 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H)。E−2のデータ:LCMS(方法F) RT 1.97分(95%AP)、m/z 385.0(MH
+)、キラルSFC(方法C−3) RT 7.4分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.59 - 1.68 (m, 1 H) 2.02 - 2.35 (m, 3 H) 2.50 - 2.70 (m, 2 H) 2.79 - 2.91 (m, 2 H) 3.04 - 3.12 (m, 1 H) 3.22 - 3.30 (m, 2 H) 3.73 (s, 1 H) 3.84 (br. s., 1 H) 4.39 - 4.47 (m, 1 H) 4.51 - 4.60 (m, 1 H) 6.71 - 6.77 (m, 2 H) 7.06 - 7.18 (m, 4 H) 7.32 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H)。
【0243】
実施例45(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
ステップA.tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(4.5g,22.6mmol)のジエチルエーテル(100mL)溶液を、0℃で撹拌しながら、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)マグネシウム ブロマイド(49.7mL,24.8mmol,0.5M テトラヒドロフラン溶液)溶液で処理した。反応混合物を室温まで昇温させ、12時間撹拌した。次いで反応混合物を100mLの水で希釈し、層を分離した。水層を150mLの酢酸エチルで3回抽出し、集めた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(120gのカラム)により精製し、30%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出し、透明の液体として6.5gのtert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.33 - 1.47 (m, 11 H) 1.52 - 1.61 (m, 2 H) 1.69 - 1.84 (m, 2 H) 3.03 - 3.22 (m, 2 H) 3.77 - 3.89 (m, 6 H) 5.09 (s, 1 H) 7.10 (s, 1 H) 7.17 - 7.26 (m, 1 H) 7.25 - 7.33 (m, 1 H)。
【0245】
ステップB.4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 塩酸塩
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(6.5g,20mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液に、0℃で撹拌しながら、50mLの1M HCl(ジオキサン溶液)を加え、混合物を室温まで昇温させ、12時間撹拌した。次いで溶媒を減圧下で留去した。残渣を酢酸エチルにより粉末にし、固体として4.5gのクルードな4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 塩酸塩を得て、ろ過により単離し、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法P) RT 0.57分、m/z 208(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.37 - 2.61 (m, 2 H) ,3.12 - 3.38 (m, 3 H) 3.80 - 3.94 (m, 3 H) 3.95 - 4.12 (m, 2 H) 7.10 - 7.29 (m, 1 H) 7.33 - 7.44 (m, 1 H) 7.51 (dd, J=13.05, 2.51 Hz, 1 H) 9.27 - 9.63 (m, 2 H)。
【0246】
ステップC.tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン 塩酸塩(4.5g,18.5mmol)、およびトリエチルアミン(7.7mL,55mmol)のDCM(30mL)溶液に、0℃で撹拌しながら、5.6mL(24mmol)の二炭酸ジ−tert−ブチルを加えた。混合物を室温まで昇温させ、12時間撹拌した。次いで混合物をDCM(100mL)および水(100mL)で希釈し、層を分離した。水層を再びDCMで抽出し、集めた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、液体としてクルードなtert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロ−ピリジン−1(2H)−カルボキシレートを得て(6g)、80gのシリカゲルカラムを用いて精製し、17%〜30%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出し、液体として4.5gの純粋な生成物を得た。LCMS(方法P) RT=1.21分、m/z 252(M+H
+−t−ブチル);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.39 - 1.48 (m, 9 H) 2.37 - 2.46 (m, 2 H) 3.52 (s, 2 H) 3.77 - 3.89 (m, 3 H) 3.95 - 4.09 (m, 2 H) 6.07 - 6.16 (m, 1 H) 7.06 - 7.17 (m, 1 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 7.26 - 7.35 (m, 1 H)。
【0247】
ステップD.(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
NaBH
4(0.37g,9.8mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)懸濁液に、0℃で、BF
3.OEt
2(1.3mL,10mmol)を加えた。反応混合物を1時間かけて室温まで昇温させ、次いで再び0℃まで冷却した。次いでtert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1g,3.3mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加えた。得られた混合物を2時間かけて室温まで昇温させた。次いで混合物を再び0℃まで冷却し、順次、水(4mL)、エタノール(4mL)、30%H
2O
2(3mL,29.4mmol)、およびNaOH溶液(4mL,3.25mmol)を加え、最終混合物を65℃まで12時間加熱した。最終混合物を室温まで冷却し、50mLの水および200mLの酢酸エチルを加えた。層を分離し、水層を150mLの酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を1N HCl、続いてブラインで洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、褐色粘性物質として2gのクルードな(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た。クルードな化合物を40gのシリカゲルカラム上で精製し、30%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出し、液体として450mgの純粋な生成物を得た。LCMS(方法P) RT 0.98分、m/z 252(M+H
+−t−ブチル)、270(M+H
+−t−ブチル,−H
2O);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.42 (s, 9 H) 1.46 - 1.58 (m, 1 H) 1.61 - 1.71 (m, 1 H) 2.32 - 2.48 (m, 2 H) 2.62 - 2.77 (m, 1 H) 3.34 - 3.47 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 3.91 - 4.01 (m, 1 H) 4.05 - 4.14 (m, 1 H) 4.82 (s, 1 H) 6.96 - 7.02 (m, 1 H) 7.03 - 7.13 (m, 2 H)。
【0248】
ステップE.(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
トランス−tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(100mg,0.31mmol)のDCM(15mL)溶液を、−78℃で撹拌しながら、DAST(0.08mL,0.6mmol)を滴下して処理した。得られた混合物を−78℃で90分間撹拌した。次いで混合物を氷水でクエンチし、室温まで昇温させ、DCM(50mL)で抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、70mgの(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た。LCMS(方法P) RT 1.11、1.13分、m/z 313(M+H
++CH
3CN−t−ブチル)。3バッチ分の生成物(合計〜210mg)を集め、HPLC精製(方法A)に供し、140mgの(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.43 (s, 9 H) 1.55 - 1.67 (m, 1 H) 1.74 - 1.82 (m, 1 H) 2.72 - 2.90 (m, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 3.89 - 4.03 (m, 1 H) 4.24 - 4.34 (m, 1 H) 4.50 - 4.71 (m, 1 H) 7.09 (d, J=1.51 Hz, 2 H) 7.18 - 7.28 (m, 1 H)。
【0249】
ステップF.(3R,4R)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート、および(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
ステップFで得た精製産物をキラルSFC(方法D)に供し、2つのエナンチオマー(E−1およびE−2)に分離した。E−1のデータ (3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート:キラルHPLC(方法G) RT=2.45分、100%AP;LCMS(方法J) RT=1.04分、m/z=252(M+H
+−HF,−t−ブチル)、272(M+H
+−t−ブチル);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.02 - 7.11 (m, 3 H) 4.36 - 4.59 (m, 2 H) 4.07 - 4.16 (m, 1 H) 3.87 (s, 3H) 2.76 - 2.95 (m,3 H) 1.82 - 1.93 (m, 1 H) 1.64 - 1.76 (m, 1 H) 1.51 (s, 9 H)。E−2のデータ (3R,4R)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート:キラルHPLC(方法G) RT=2.82分、96.9%AP;LCMS(方法J) RT=1.04分、m/z=252(M+H
+−HF,−t−ブチル)、272(M+H
+−t−ブチル);
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.05 (m, 3 H) 4.39 - 4.60 (m, 2 H) 4.07 - 4.16 (m, 1 H) 3.87 (s, 3 H) 2.76 - 2.94 (m, 3 H) 1.84 - 1.91 (m, 1 H) 1.63 - 1.76 (m, 1 H) 1.51 (s, 9 H)。
【0250】
ステップG.(3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン,塩酸塩
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(E−1,ステップFで1番目に溶出したエナンチオマー,44mg,0.134mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に、0℃で撹拌しながら、4M HCl/ジオキサン(2mL,8mmol)溶液を加え、得られた混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で留去し、白色固体として(3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩を得て(30mg)、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法J) RT=0.60分、m/z 228.2(M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.01 - 7.19 (m, 3 H) 4.88 - 4.99 (m, 1 H) 4.71 - 4.83 (m, 1 H) 3.89 (s, 3 H) 3.67 - 3.78 (m, 1 H) 3.40 - 3.53 (m, 1 H) 3.00 - 3.25 (m, 3 H) 2.12 - 2.27 (m, 1 H) 1.93 - 2.08 (m, 1 H)。
【0251】
ステップH.3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩(30mg,0.11mmol,ステップGで得た)、3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(54mg,0.19mmol,中間体6)、およびDIPEA(0.02mL,0.11mmol)のDMF(3mL)混合物を、マイクロ波反応器内にて120℃まで90分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧下で留去し、60mgの3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン(ジアステレオマーの対)を得て、精製をせずに次のステップに用いた。LCMS(方法P) RT=1.12分、m/z 433(M+H
+)。
【0252】
ステップI.3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(60mg,0.14mmol,ステップHで得たジアステレオマー混合物)のDCM(10mL)溶液に、−78℃で撹拌しながら、2.5mLの三臭化ホウ素(2.5mmol)を加え、混合物を室温まで昇温させ、3時間撹拌した。次いで反応混合物を0℃まで冷却し、飽和NaHCO
3溶液でクエンチした。次いで混合物をDCMで希釈し、有機層を分離し、減圧下で蒸発させた。クルードな化合物を分取HPLCにより精製し、3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチル−ベンジル)ピロリジン−2−オン(20mg,0.047mmol,34%収率)(ジアステレオマーの対)を得た。LCMS(方法Q) RT=1.17分、m/z 419.0(M+H
+)。
【0253】
ステップJ.(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップIで得た生成物混合物をSFC法C−6によるキラル分離に供し、2つのホモキラル生成物、すなわち実施例45のP−1(4.1mg)および実施例45のP−2(7.3mg)を得た。P−1のデータ (S)−3−(3S,4S)−(3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:HPLC (方法C) RT=7.09分 (方法D) RT=7.88分;LCMS(方法F) RT=2.1分、m/z 419(M+H
+)。キラルHPLC(方法C−6) RT=2.87分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.76 - 1.94 (m, 2 H) 1.99 - 2.12 (m, 1 H) 2.14 - 2.24 (m, 1 H) 2.25 - 2.29 (m, 3 H) 2.39 - 2.50 (m, 1 H) 2.52 - 2.71 (m, 2 H) 2.94 - 3.06 (m, 1 H) 3.07 - 3.19 (m, 1 H) 3.22 - 3.31 (m, 2 H) 3.69 - 3.80 (m, 1 H) 4.38 - 4.68 (m, 3 H) 6.81 - 7.04 (m, 5 H) 7.19 - 7.29 (m, 1 H)。P−2のデータ (R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:HPLC (方法C) RT=7.10分 (方法D) RT=7.88分;LCMS(方法F) RT=2.098分、m/z 419(M+H
+)。キラルHPLC(方法C−6) RT=5.33分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.72 - 1.90 (m, 2 H) 2.02 - 2.14 (m, 1 H) 2.15 - 2.23 (m, 1 H) 2.23 - 2.29 (m, 3 H) 2.38 - 2.49 (m, 1 H) 2.53 - 2.72 (m, 2 H) 2.73 - 2.82 (m, 1 H) 3.22 - 3.32 (m, 2 H) 3.38 - 3.47 (m, 1 H) 3.59 - 3.64 (m, 1 H) 3.69 - 3.76 (m, 1 H) 4.38 - 4.54 (m, 2 H) 4.60 - 4.71 (m, 1 H) 6.85 - 7.04 (m, 5 H) 7.20 - 7.28 (m, 1 H)。
【0254】
ステップK.(3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(38mg,0.12mmol,E−2,ステップFで2番目に溶出したエナンチオマー)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に、0℃で撹拌しながら、4M HCl/1,4−ジオキサン(2mL,8mmol)を加え、混合物を12時間かけて室温まで昇温させた。溶媒を減圧下で留去し、半固体として(3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩を得て(30mg)、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法K) RT=0.59分、m/z 228、m/z 419(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 6.99 - 7.22 (m, 3 H) 4.73 - 4.84 (m, 1 H) 3.89 (s, 3 H) 3.67 - 3.78 (m, 2 H) 3.41 - 3.52 (m, 1 H) 3.00 - 3.25 (m, 3 H) 2.09 - 2.26 (m, 1 H) 1.88 - 2.08 (m, 1 H)。
【0255】
ステップL.3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン 塩酸塩(30mg,0.114mmol,ステップKで得た)、3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(54mg,0.189mmol,中間体6)、およびDIPEA(0.020mL,0.114mmol)のDMF(3mL)混合物を、マイクロ波反応器内にて120℃まで90分間加熱した。次いで溶媒を減圧下で留去し、60mgの3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(ジアステレオマーの対)を得て、さらなる精製をせずに次のステップに用いた。LCMS(方法P) RT=1.12分、m/z 433(M+H
+)。
【0256】
ステップM.3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(ステップLで得たジアステレオマーの対,50mg,0.12mmol)のDCM(5mL)溶液に、−78℃で撹拌しながら、三臭化ホウ素(2mL,2mmol,1M DCM溶液)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣を分取HPLC(方法D)に供し、20mg(0.04mmol,37%)の3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(ジアステレオマーの対)を得た。LCMS(方法K) RT 1.16分;m/z 419(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.22 - 7.29 (m, 1 H) 6.90 - 7.09 (m, 5 H) 4.88 - 4.96 (m, 1 H) 4.49 - 4.53 (m, 2 H) ,4.12 -4.25 ( m ,1H),4.35 - 4.42 (m, 1 H) 3.98 - 4.02 (m, 1 H) 3.34 - 3.48 (m, 4 H) 3.14 - 3.21 (m, 1 H) 2.98 - 3.07 (m, 1 H) 2.46 - 2.56 (m, 1 H) 2.20 - 2.30 (m, 5 H) 1.98 - 2.12 (m, 1 H)。
【0257】
ステップN.(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップMで得た生成物混合物をSFC(方法C−6)によるキラル分離に供し、2つのホモキラル生成物、すなわち実施例45のP−3(3.6mg)および実施例45のP−4(2.2mg)を得た。P−3のデータ (S)−3−(3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:HPLC (方法C) RT=7.03分 (方法D) RT=8.3分、LCMS(方法F) RT=2.10分、m/z 419.2(M+H
+)、キラルHPLC(方法C−6) RT=3.6分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.73 - 1.90 (m, 2 H) 2.02 - 2.24 (m, 2 H) 2.25 - 2.31 (m, 3 H) 2.39 - 2.48 (m, 1 H) 2.52 - 2.71 (m, 2 H) 2.74 - 2.82 (m, 1 H) 3.13 - 3.30 (m, 2 H) 3.38 - 3.47 (m, 1 H) 3.67 - 3.76 (m, 1 H) 4.37 - 4.70 (m, 4 H) 6.82 - 7.04 (m, 5 H) 7.18 - 7.28 (m, 1 H)。P−4のデータ (R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:HPLC (方法C) RT=7.05分 (方法D) RT=8.33分、LCMS(方法F) RT=2.10分、m/z 419.2(M+H
+)、キラルHPLC(方法C−6) RT=5.44分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.67 - 1.93 (m, 2 H) 2.01 - 2.13 (m, 1 H) 2.14 - 2.23 (m, 1 H) 2.25 - 2.28 (m, 3 H) 2.39 - 2.51 (m, 1 H) 2.52 - 2.72 (m, 2 H) 2.97 - 3.07 (m, 1 H) 3.09 - 3.18 (m, 1H) 3.22 - 3.32 (m, 2 H) 3.68 - 3.78 (m, 1 H) 4.38 - 4.55 (m, 2 H) 4.58 - 4.70 (m, 1 H) 6.84 - 7.05 (m, 5 H) 7.19 - 7.28 (m, 1 H)。
【0258】
実施例46(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
ステップA.(±)−rel−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ホウ素ナトリウム(2.7g,72mmol)のTHF(200mL)懸濁液に、窒素雰囲気下にて0℃で、三フッ化ホウ素エーテラート(8.8mL,70mmol)を滴下し、得られた混合物を30分間撹拌した。次いで100mLのテトラヒドロフランに溶解した1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(10g,36mmol,Halazyら WO 97/28140(8/7/97)で得た)を加えた。混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。次いで100mLの水を滴下することにより反応をクエンチした。次に、順次、100mLのエタノール、100mLの10%水酸化ナトリウム水溶液、および30%過酸化水素(18mL,180mmol)を加え、混合物を還流温度で一晩撹拌した。次いで反応混合物を降温させ、飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)で希釈し、酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、(±)−rel−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールを得て(8.5g,24.6mmol,69%収率)、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法K) RT 1.99分;m/z 298.0(M+H
+)。
【0260】
ステップB.(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(9g,30mmol)のメタノール(150mL)溶液に、10%Pd/C(4.8g)を加え、反応混合物を水素雰囲気下にて一晩撹拌した。次いで触媒をセライトに通してろ過により除去し、溶媒を減圧下で留去し、(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールを得て(5.1g,24.6mmol,81%収率)、さらなる精製をせずに用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.10 - 7.15 (m, 2 H) 6.80 - 6.86 (m, 2 H) 4.30 (d, J=5.27 Hz, 1 H) 3.37 - 3.43 (m, 1 H) 3.04 (dd, J=11.58, 4.36 Hz, 1 H) 2.86 (d, J=12.17 Hz, 1 H) 2.43 (td, J=12.09, 2.67 Hz, 1 H) 2.22 - 2.35 (m, 2 H) 1.57 - 1.63 (m, 1 H) 1.43 - 1.54 (m, 1 H)。
【0261】
ステップC.(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(4.5g,21.7mmol)のDCM(150mL)溶液に、窒素下にて−10℃で、三臭化ホウ素の1M DCM溶液(109mL,109mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌し、次いで再び0℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)を加えることによりクエンチした。水層を250mLのDCMで洗浄し、次いで200mLの10%NaOH水溶液、続いて9.5g(43.5mmol)の二炭酸ジ−tert−ブチルを加え、得られた混合物をさらに2時間撹拌した。次いで混合物を200mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得て(6.5g,12mmol,56%収率)、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法K) RT 2.33分、m/z 282(M+H
+−2 t−ブチル)、370;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.27 (d, J=8.66 Hz, 2 H) 7.08 (d, J=8.66 Hz, 2 H) 4.85 (d, J=5.65 Hz, 1 H) 4.13 (d, J=8.41 Hz, 1 H) 3.97 (d, J=10.48 Hz, 1 H) 3.45 (tt, J=10.27, 5.19 Hz, 1 H) 1.67 (d, J=3.39 Hz, 1 H) 1.50 - 1.59 (m, 1 H) 1.49 (s, 11 H)。
【0262】
ステップD.(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(6.5g,16.5mmol)のメタノール(100mL)溶液に、11.42gの炭酸カリウム(83mmol)を加え、反応混合物を室温で5時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で留去し、残渣を1N HCl(300mL)と酢酸エチル(300mL)との間で分配した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させ、(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得て(5g,15mmol,92%収率)、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法F) RT 1.85分、m/z 238(M+H
+−t−ブチル)、279(M+H
+−t−ブチル+CH
3CN)、
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.01 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 6.66 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 4.70 (d, J=5.02 Hz, 1 H) 4.09 (br. s., 1 H) 3.94 (d, J=11.55 Hz, 1 H) 3.35 - 3.41 (m, 1 H) 2.66 - 2.77 (m, 1 H) 2.29 - 2.39 (m, 1 H) 1.63 (dd, J=13.30, 3.26 Hz, 1 H) 1.44 - 1.52 (m, 1 H) 1.42 (s, 9 H)。
【0263】
ステップE.(3S,4S)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート、および(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(5g,17mmol,ステップDで得た)をキラルSFC分離(方法C−5)に供し、エナンチオマーE−1(1.9g,6.48mmol,38.0%収率)、およびE−2(2.4g,8.18mmol,48.0%収率)を得た。E−1のデータ:キラルHPLC(方法A5) 保持時間 3.42分。E−2のデータ:キラルHPLC(方法A5) 保持時間 4.2分。
【0264】
ステップF.(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(620mg,2.1mmol,ステップEで得たE−2)、炭酸カリウム(584mg,4.2mmol)、および臭化ベンジル(0.25mL,2.1mmol)のDMF(5mL)混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発により留去し、残渣を50mLの水で処理した。次いで水性混合物を50mLのクロロホルムで4回抽出した。集めた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、蒸発させ、750mgの(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得て、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法F) RT 2.28分、m/z=310(M+H
+−t−ブチル−水)、328(M+H
+−t−ブチル)。
【0265】
ステップG.(3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン−3−オール 塩酸塩
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(750mg,2mmol)、ジオキサン(4mL)、および4M HCl/ジオキサン(4.9mL)の混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応液を蒸発乾固し、550mgの(3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン−3−オール 塩酸塩を得て、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法J) RT 0.70分、m/z 284(M+H
+)。
【0266】
ステップH.3−((3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(中間体2,220mg,0.82mmol)、(3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン−3−オール 塩酸塩(262mg,0.82mmol,ステップGで得た)、およびトリエチルアミン(11mL,8.2mmol)の混合物を60℃で1時間、80℃で1時間、100℃で1時間、および120℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を降温させ、40mLの水で希釈し、50mLのクロロホルムで4回抽出した。集めた有機層を60mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させ、382mgの3−((3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得て、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法J)(混合物の主成分) RT 2.23分、m/z 471(M+H
+)。
【0267】
ステップI.3−((3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
3−(−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(382mg,0.81mmol)のDCM(5mL)溶液を0℃まで冷却し、DAST(0.32mL,2.4mmol)を3分間かけて滴下して処理した。次いで反応混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。次いで反応を50mLの10%炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、40mLのDCMで4回抽出した。集めた有機層を50mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、2つのジアステレオマーの混合物として382mgの3−((3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得て、転位生成物はさらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法J)(混合物の主成分) RT 0.9分、m/z 473(M+H
+)。
【0268】
ステップJ.3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
3−((3R,4R)−(4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(382mg,0.81mmol)、およびメタノール(4mL)の混合物を窒素でフラッシュし、続いて172mgの10%Pd/Cを加えた。次いで混合物を25〜99psiの水素圧下にて室温で一晩撹拌した。次いで反応液を100mLのオートクレーブに移し、7kg/cm
2の水素圧下にて4日間撹拌した。触媒をセライトに通してろ過により除去し、溶媒を留去した。粗生成物をHPLC精製(方法B)に供し、77.3mgの3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(ジアステレオマーの対)を得た。LCMS(方法Q) RT 1.15分、m/z 383.0(M+H
+)。
【0269】
ステップK.(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップJで得たジアステレオマー混合物をSFC法C−7により分離し、ホモキラルな実施例46のP−1(29.3mg)およびP−2(32.8mg)を得た。P−1のデータ (S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT 2.10分、m/z 383.2(M+H
+)、405.2(M+Na
+);HPLC(方法B) RT 8.24分(98.8%AP);HPLC(方法C) RT 6.52分(99.1%AP);キラルHPLC(方法C−6) RT 4.1分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.76 - 1.86 (m, 2 H) 2.07 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 2.13 - 2.21 (m, 1 H) 2.34 (s, 3 H) 2.43 (s, 0 H) 2.55 - 2.60 (m, 1 H) 2.65 - 2.70 (m, 1 H) 2.75 (br. s., 1 H) 3.20 - 3.30 (m, 2 H) 3.38 - 3.45 (m, 1 H) 3.70 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.44 (t, J=79.81 Hz, 3 H) 4.63 - 4.71 (m, 1 H) 6.70 - 6.80 (m, 2 H) 7.07 - 7.15 (m, 2 H) 7.07 - 7.12 (m, 1 H) 7.13 - 7.22 (m, 4 H); 19F NMR δ ppm -184.171。P−2のデータ:(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT 2.10分、m/z 383.2(M+H
+)、405.2(M+Na
+);HPLC(方法B) RT 8.29分(99.7%AP);HPLC(方法C) RT 6.52分(99.8%AP);キラルHPLC(方法C−6) RT 6.92分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.80 - 1.90 (m, 2 H) 2.07 (d, J=8.03 Hz, 1 H) 2.19 (s, 1 H) 2.34 (s, 3 H) 2.41 - 2.48 (m, 1 H) 2.66 (d, J=4.52 Hz, 2 H) 2.95 - 3.03 (m, 1 H) 3.10 - 3.18 (m, 1 H) 3.20 - 3.30 (m, 2 H) 3.68 - 3.78 (m, 1 H) 4.38 (s, 1 H) 4.51 (d, J=14.56 Hz, 2 H) 6.70 - 6.80 (m, 2 H) 7.05 - 7.13 (m, 2 H) 7.13 - 7.22 (m, 4 H); 19F NMR δ ppm -184.311。
【0270】
ステップL.(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
0℃まで冷却した(3S,4S)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(400mg,1.36mmol,ステップEで1番目に溶出したエナンチオマーE−1)のDCM(5mL)溶液に、DAST(0.54mL,4.1mmol)を10分間かけて滴下した。混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。反応を50mLの10%炭酸水素ナトリウム水溶液でゆっくりとクエンチし、50mLのDCMで4回抽出した。集めた有機層を75mLのブラインで洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮し、390mgの(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得て、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法Q) RT 0.92分、m/z 240.1(M+H
+)。
【0271】
ステップM.4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール 塩酸塩
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(390mg,1.3mmol)、および4M HCl/ジオキサン(3.3mL,13.2mmol)のジオキサン(4mL)混合物を室温で2時間撹拌した。次いで混合物を濃縮乾固し、10mLの5%DCM/ジエチルエーテル混合物で洗浄し、固体をろ過により単離した。260mgの4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール 塩酸塩を得た;LCMS(方法Q) RT 0.46分、mz 196.1(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.57 (br. s., 4 H), 8.92 - 8.68 (m, 1 H), 7.14 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 7.06 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.82 - 6.73 (m, 2 H), 5.07 - 4.85 (m, 1 H), 3.77 - 3.36 (m, 9 H), 3.32 - 3.22 (m, 2 H), 3.13 - 2.85 (m, 5 H), 2.06 - 1.88 (m, H)。
【0272】
ステップN.3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(200mg,0.75mmol)、トリエチルアミン(0.52mL,3.7mmol)、および4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール 塩酸塩(173mg,0.75mmol)のDMF(3mL)混合物を、マイクロ波反応器内にて120℃まで1.5時間加熱した。混合物を降温させ、次いで60mLの水と混合し、40mLのDCMで5回抽出した。集めた有機抽出液を80mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させ、2つのジアステレオ異性体の混合物として265mgの3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシ−フェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法P) RT 0.92分 m/z 383.4(M+H
+)。
【0273】
ステップO.(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップNで得たジアステレオマー混合物の一部(130mg)をSFC(方法C−7)によるキラル精製に供し、ホモキラルな実施例46のP−3(37.7mg)およびP−4(60.7mg)を得た。P−3のデータ (S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT=2.10分、m/z 383.2(M+H
+);HPLC (方法C) RT 6.54分、(方法D) RT 8.20分;キラルHPLC(方法C−6) RT 3.42分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.76 - 1.86 (m, 2 H) 2.06 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 2.10 - 2.21 (m, 1 H) 2.34 (s, 3 H) 2.40 - 2.48 (m, 1 H) 2.53 - 2.60 (m, 1 H) 2.61 - 2.70 (m, 2 H) 2.95 - 3.01 (m, 1 H) 3.01 (s, 2 H) 3.10 - 3.16 (m, 1 H) 3.18 - 3.28 (m, 2 H) 3.72 (s, 1 H) 4.35 - 4.41 (m, 1 H) 4.46 - 4.70 (m, 2 H) 6.72 - 6.80 (m, 2 H) 7.05 - 7.23 (m, 6 H)。P−4のデータ (R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT 2.11分、m/z 383.2(M+H
+);HPLC (方法C) RT 6.50分、(方法D) RT 8.21分;キラルHPLC(方法C−6) RT 6.31分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.81 (dd, J=7.28, 2.76 Hz, 2 H) 2.06 (d, J=9.04 Hz, 2 H) 2.33 (s, 3 H) 2.43 (s, 1 H) 2.55 (br s, 1 H) 2.66 (d, J=40.16 Hz, 2 H) 2.75 - 2.80 (m, 1 H) 2.96 - 3.10 (m, 2 H) 3.20 - 3.28 (m, 2 H) 3.41 (d, J=5.52 Hz, 1 H) 3.66 - 3.75 (m, 1 H) 4.31 - 4.41 (m, 1 H) 4.46 - 4.71 (m, 2 H) 6.76 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.05 - 7.23 (m, 6 H)。
【0274】
実施例47
(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
ステップA.(±)−rel−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(中間体6,200mg,0.7mmol)、および(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(145mg,0.7mmol,実施例46のステップBで得た)のアセトニトリル(15mL)溶液に、トリエチルアミン(0.1mL,0.7mmol)を加え、得られた混合物をマイクロ波により100℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、(±)−rel−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得て(280mg,0.51mmol,73%収,4つのジアステレオ異性体の混合物)、直接次のステップに用いた。LCMS(方法F) RT 1.99分 m/z 413.2(M+H
+)。
【0276】
ステップB.(±)−rel−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(300mg,0.73mmol)のDCM(20mL)溶液に、窒素下にて−10℃で、三臭化ホウ素(0.17mL,1.8mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで反応を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、200mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、(±)−rel−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(290mg,0.36mmol,50%収率,4つのジアステレオ異性体の混合物)を得た;LCMS(方法F) RT 1.854分 m/z 399.2(M+H
+)。
【0277】
ステップC.(±)−rel−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(280mg,0.7mmol)のDCM(20mL)溶液に、DAST(0.5mL,3.5mmol)を加え、反応混合物を窒素下にて1時間撹拌した。次いで100mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えることにより反応をクエンチし、混合物を100mLの酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣を分取HPLC(方法B)に供し、4つのジアステレオマーの混合物として22mgの(±)−rel−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法P) RT 1.64分;m/z=401.0(M+H
+)。
【0278】
ステップD.(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップCで単離した化合物、すなわち(±)−rel−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(85mg,0.212mmol)を、キラルSFC(方法I)によりホモキラルな実施例47のP−1、P−2、P−3およびP−4に分離した:P−1のデータ (S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT 2.03分、m/z 401(M+H
+);HPLC(方法A) RT=6.73分(96.8%AP)、(方法B) RT=7.719分(97%AP);キラルSFC(方法E) RT 5.17分(100%AP);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.84 (dd, J=7.28, 3.26 Hz, 2 H) 2.01 - 2.27 (m, 5 H) 2.39 - 2.68 (m, 3 H) 2.97 - 3.06 (m, 1 H) 3.15 (s, 1 H) 3.22 - 3.30 (m, 1 H) 3.73 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.38 - 4.71 (m, 3 H) 6.73 - 6.79 (m, 2 H) 6.93 - 7.03 (m, 2 H) 7.08 - 7.16 (m, 1 H) 7.23 (t, J=7.53 Hz, 1 H)。P−2のデータ (S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT 2.30分、m/z 401(M+H
+);HPLC(方法A) RT=6.71分(99%AP)、方法B RT=7.73分(98.1%AP);キラルSFC(方法E) RT 6.21分(96.5%AP);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.74 - 1.86 (m, 2 H) 2.03 - 2.13 (m, 1 H) 2.15 - 2.27 (m, 4 H) 2.43 (td, J=10.04, 4.52 Hz, 1 H) 2.50 - 2.71 (m, 2 H) 2.76 (d, J=1.51 Hz, 1 H) 3.20 - 3.30 (m, 2 H) 3.38 - 3.46 (m, 1 H) 3.71 (t, J=9.04 Hz, 1 H) 4.37 - 4.70 (m, 3 H) 6.72 - 6.78 (m, 2 H) 6.92 - 7.02 (m, 2 H) 7.09 - 7.13 (m, 1 H) 7.23 (t, J=7.78 Hz, 1 H)。P−3のデータ (R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT 2.04分、m/z 401(M+H
+);HPLC(方法A) RT=6.68分(98%AP)、(方法B) RT=7.70分(99.2%AP);キラルSFC(方法E) RT 7.22分(98.5%AP);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.74 - 1.86 (m, 2 H) 2.02 - 2.27 (m, 5 H) 2.43 (td, J=10.04, 5.02 Hz, 1 H) 2.50 - 2.72 (m, 3 H) 2.73 - 2.82 (m, 3 H) 3.23 - 3.30 (m, 2 H) 3.38 - 3.46 (m, 1 H) 3.71 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.36 - 4.72 (m, 4 H) 6.73 - 6.79 (m, 2 H) 6.94 - 7.02 (m, 2 H) 7.08 - 7.14 (m, 2 H) 7.23 (t, J=7.78 Hz, 1 H)。P−4のデータ (R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン:LCMS(方法F) RT:2.03分、m/z 401(M+H
+)。HPLC(方法A) RT=6.71分(90%AP);(方法B) RT=7.68分(91.5%AP);キラルSFC(方法E) RT 7.89分(97%AP);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.78 - 1.88 (m, 2 H) 2.09 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 2.26 (d, J=2.01 Hz, 4 H) 2.40 - 2.47 (m, 1 H) 2.66 (d, J=4.52 Hz, 2 H) 2.96 - 3.06 (m, 1 H) 3.15 (s, 1 H) 3.21 - 3.30 (m, 2 H) 3.73 (s, 1 H) 4.37 - 4.69 (m, 3 H) 6.72 - 6.79 (m, 2 H) 6.94 - 7.03 (m, 2 H) 7.07 - 7.13 (m, 1 H) 7.23 (t, J=7.53 Hz, 1 H)。
【0279】
ステップE.(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−3−オール 塩酸塩
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g,5.1mmol,実施例46のステップEで得たE−2)のメタノール(50mL)溶液に、窒素下にて、4M HCl/ジオキサン(12.8mL)を加え、反応液を室温で1時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で蒸発乾固し、残渣を20mLのジエチルエーテルで2回洗浄した。固体残渣を真空下で乾燥し、(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−3−オール 塩酸塩、すなわちE−2aを得た(950mg,4.1mmol)。LCMS(方法F) RT:0.17分、m/z 194(M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.74 - 1.93 (m, 2 H) 2.61 - 2.68 (m, 1 H) 2.81 - 2.93 (m, 1 H) 3.21 - 3.33 (m, 2 H) 3.78 - 3.90 (m, 1 H) 6.72 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.00 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 9.14 - 9.25 (m, 1 H) 9.27 - 9.44 (m, 1 H)。
【0280】
ステップF.1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミの3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(1.5g,5.2mmol,中間体6)、および(3R,4R)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−3−オール,HCl(1.2g,5.2mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液に、トリエチルアミン(2.2mL,15.7mmol)を加え、得られた混合物を60℃で5時間加熱した。次いで反応混合物を蒸発させ、残渣を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈し、200mLの酢酸エチルで抽出した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、蒸発させ、2つのジアステレオマーの混合物として1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た(1.9g,4mmol)。LCMS(方法F) RT 1.93分、m/z 399(M+H
+)。
【0281】
ステップG.3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(ステップFで得た,1.9g,4.8mmol)のDCM(35mL)溶液に、窒素下にて0℃でDAST(3.2mL,23.8mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温させ、2時間撹拌し、次いで飽和重炭酸塩溶液で希釈し、200mLのDCMで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、粗生成物を得て、分取HPLC(方法J)により精製し、1対のジアステレオマーとして3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得た(1.1g,2.6mmol)。LCMS(方法F) RT:2.13分、m/z 401.(M+H)
+。
【0282】
ステップH.(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップGで得た3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンのジアステレオマーの混合物(1.1g)を、キラルSFCクロマトグラフィー(方法J)により分離した。2番目に溶出した異性体、すなわち(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを単離し(355mg)、そのデータは実施例47のP−4のデータと一致していた。LCMS(方法F) RT 2.14分、m/z 401(M+H
+);HPLC (方法A) RT 6.70分(99.6%AP)、(方法B) RT 8.16分(99.7%AP);キラルSFC(方法E) RT 7.62(100%AP);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.85 (dd, J=7.28, 2.76 Hz, 2 H) 2.09 (d, J=8.03 Hz, 1 H) 2.13 - 2.27 (m, 4 H) 2.45 (s, 1 H) 2.51 - 2.60 (m, 1 H) 2.61 - 2.71 (m, 1 H) 2.98 - 3.06 (m, 1 H) 3.15 (s, 1 H) 3.23 - 3.30 (m, 1 H) 3.62 (s, 1 H) 3.69 - 3.77 (m, 1 H) 4.39 - 4.70 (m, 4 H) 6.72 - 6.80 (m, 2 H) 6.95 - 7.03 (m, 2 H) 7.09 - 7.15 (m, 2 H) 7.24 (t, J=7.78 Hz, 1 H)。
【0283】
実施例48(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(S)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン、(S)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン、(R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン、および(R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
ステップA.(±)−rel−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン(中間体1,300mg,1.1mmol)、およびトランス−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(実施例46のステップBで得た,240mg,1.16mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液に、トリエチルアミン(560mg,5.5mmol)を加え、混合物をマイクロ波反応器内にて120℃で1時間加熱した。次いで反応混合物を水で希釈し、100mLの酢酸エチルで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、4つのジアステレオマーの混合物として(±)−rel−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得て(450mg,0.7mmol)、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法S) RT 1.89分、m/z 399.1(M+H
+)。
【0285】
ステップB.(±)−rel−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
ステップBで得た1−(4−フルオロベンジル)−3−(トランス−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(2.5g,6.3mmol)のDCM(50mL)溶液に、DAST(4.1mL,31mmol)を加え、反応液を常温で1時間撹拌した。次いで反応を飽和重炭酸塩溶液(200mL)でクエンチし、混合物を200mLのDCMで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、28%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、4つのジアステレオマーの混合物として(±)−rel−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オンを得た(900mg,1.6mmol)。LCMS(方法P) RT 0.89分、m/z 401.2(M+H
+)。
【0286】
ステップC.3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
(トランス−3−フルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン(700mg,1.75mmol)のDCM(50mL)溶液に、0℃で、BBr
3(0.3mL,3.5mmol)を加えた。反応混合物を1時間かけて室温まで昇温させた。次いで混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、200mLのDCMで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。
残渣を分取HPLC(方法A)により精製し、4つのジアステレオマーの混合物として120mgの3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法N) RT 1.45分、m/z 387.0(M+H
+)。
【0287】
ステップD.(S)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン、(S)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン、(R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン、および(R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
ステップCで得たジアステレオマー混合物をキラルSFC(方法F)により4つのホモキラルなジアステレオマー、すなわち実施例48のP−1、P−2、P−3およびP−4に分離した。P−1のデータ (S)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン:キラルSFC(方法F) RT 3.32分、100%AP;HPLC (方法A) RT 6.53分、96.0%AP、(方法B) RT 6.7分、96.3%AP;LCMS(方法F) RT 2.02分、m/z 387.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.32 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H) 7.07 - 7.14 (m, 4 H) 6.76 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 4.41 - 4.56 (m, 2 H) 3.74 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 3.23 - 3.31 (m, 2 H) 3.10 - 3.17 (m, 1 H) 3.01 (d, J=11.04 Hz, 1 H) 2.88 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 2.66 (td, J=10.04, 4.52 Hz, 1 H) 2.57 (dd, J=10.54, 6.53 Hz, 1 H) 2.40 - 2.49 (m, 1 H) 2.16 - 2.25 (m, 1 H) 2.03 - 2.13 (m, 1 H) 1.80 - 1.88 (m, 2 H)。P−2のデータ (S)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン:キラルSFC(方法F) RT 4.15分、99.7%AP;HPLC (方法A) RT 6.52分、98.1%AP、(方法B) RT 6.92分、98.6%AP;LCMS(方法F) RT 2.03分、m/z 387.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.29 - 7.34 (m, 2 H) 7.07 - 7.14 (m, 4 H) 6.76 (d, J=9.04 Hz, 2 H) 3.71 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 3.39 - 3.45 (m, 1 H) 3.24 - 3.31 (m, 2 H) 2.74 - 2.80 (m, 1 H) 2.64 - 2.72 (m, 1 H) 2.57 (dd, J=10.54, 6.02 Hz, 1 H) 2.43 (td, J=10.04, 5.02 Hz, 1 H) 2.15 - 2.25 (m, 1 H) 2.05 - 2.14 (m, 1 H) 1.77 - 1.85 (m, 2 H)。P−3のデータ (R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン:キラルSFC(方法F) RT 4.56分、97.4%AP;HPLC (方法A) RT 6.53分、96.0%AP、(方法B) RT 6.94分、96.4%AP;LCMS(方法F) RT 2.02分、m/z 387.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.29 - 7.34 (m, 2 H) 7.07 - 7.13 (m, 4 H) 6.74 - 6.78 (m, 2 H) 4.40 - 4.55 (m, 2 H) 3.71 (t, J=9.04 Hz, 1 H) 3.38 - 3.45 (m, 1 H) 3.23 - 3.31 (m, 2 H) 2.76 (br. s., 1 H) 2.64 - 2.72 (m, 1 H) 2.57 (dd, J=10.54, 6.02 Hz, 1 H) 2.43 (td, J=10.04, 5.02 Hz, 1 H) 2.16 - 2.25 (m, 1 H) 2.05 - 2.14 (m, 1 H) 1.77 - 1.87 (m, 2 H)。P−4のデータ (R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン:キラルSFC(方法F) RT 5.57分、99.9%AP;HPLC (方法A) RT 6.55分、99.9%AP、(方法B) RT 6.90分、99.9%AP;LCMS(方法F) RT 2.03分、m/z 387.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.32 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H) 7.07 - 7.14 (m, 4 H) 6.76 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 4.41 - 4.56 (m, 3 H) 3.74 (t, J=8.53 Hz, 1 H) 3.24 - 3.32 (m, 2 H) 3.10 - 3.17 (m, 1 H) 2.66 (td, J=9.91, 4.77 Hz, 1 H) 2.57 (dd, J=10.54, 6.53 Hz, 1 H) 2.41 - 2.49 (m, 1 H) 2.16 - 2.24 (m, 1 H) 2.04 - 2.12 (m, 1 H) 1.80 - 1.88 (m, 2 H)。
【0288】
実施例49(ピーク1およびピーク2)
(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
ステップA.(3R,4R)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(MG Bursavich et al; Organic Letters 2001, 3, 2317,150mg,0.51mmol)のDCM(5mL)溶液に、窒素下にて−78℃で、DAST(0.2mL,1.5mmol)を加えた。混合物を撹拌しながら3時間かけて室温まで昇温させた。混合物に、100mLの酢酸エチルを加え、有機層を分離し、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、次いで真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、0〜100%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、(3R,4R)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た(120mg,0.41mmol);LCMS(方法T) RT 3.09分、m/z 294.3。(M−H)
−;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.11 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.93 (br. s., 1H), 6.89 - 6.82 (m, 2H), 4.56 - 4.47 (m, 1H), 4.45 - 4.38 (m, 1H), 4.16 (d, J=7.2 Hz, 1H), 2.89 - 2.69 (m, 3H), 1.89 - 1.83 (m, 1H), 1.76 - 1.65 (m, 1H), 1.53 (s, 9H)。
【0290】
ステップB.4−((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール トリフルオロアセテート
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(120mg,0.41mmol)のDCM(1.5mL)溶液に、室温で、TFA(0.5mL,6.5mmol)を加え、混合物を3時間撹拌した。次いで混合物を真空下で濃縮乾固し、4−((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール トリフルオロアセテートを得て(126mg,0.41mmol)、直接ステップDに用いた。
【0291】
ステップC.3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
2,4−ジブロモブタノイル クロライド(10g,38mmol)のDCM(100mL)溶液に、窒素下にて0℃で、3−フルオロ−4−メチルアニリン(5.21g,42mmol)、続いてEt
3N(6.3mL,45mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルに溶解し、次いでヘキサンを加え、固体を析出させた。固体をろ過により除去し、廃棄した。次いでろ液を真空下で濃縮し、乾燥した残渣を得た。この残渣のDMF(100mL)溶液に、窒素下にて0℃で、60%NaH(1.82g,45mmol)をゆっくりと加えた。混合物を撹拌し、30分間かけて室温まで昇温させた。反応混合物をゆっくりと400mLの氷水に注いぎ、一晩静置した。固体を形成させ、ろ別し、乾燥し、次いでシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、0〜50%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、ラセミの3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オンを得た(5.6g,20.6mmol)。LCMS(方法U) RT 3.41分、m/z 273.97(M+H
+)。
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.50 (dd, J=11.7, 2.2 Hz, 1H), 7.31 - 7.27 (m, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 1H), 4.60 (dd, J=7.0, 2.9 Hz, 1H), 4.03 (ddd, J=9.8, 7.9, 6.8 Hz, 1H), 3.82 (ddd, J=10.0, 7.7, 2.7 Hz, 1H), 2.75 (dq, J=14.6, 7.5 Hz, 1H), 2.48 (ddt, J=14.3, 6.7, 2.7 Hz, 1H), 2.28 (d, J=1.7 Hz, 3H)。
【0292】
ステップD.(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン
ステップBで得た4−((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール トリフルオロアセテート(120mg,0.39mmol)のDMF(2.0mL)溶液に、K
2CO
3(134mg,0.97mmol)、およびラセミの3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)ピロリジン−2−オン(106mg,0.39mmol,ステップCで得た)を加えた。混合物を60℃まで加熱し、30分間撹拌した。次いで混合物を室温まで降温させ、一晩撹拌し、続いて50mLのEtOAcを加えると、固体が析出した。固体をろ過により除去し、廃棄し、ろ液を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、2つのジアステレオマーの混合物として110mgの(RおよびS)3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン)を得た。ジアステレオマー混合物の一部(35mg)をホモキラルな実施例49のP−1(14mg)およびP−2(14mg)に分離した(キラルHPLC 方法H)。P−1のデータ (S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−ピロリジン−2−オン:キラルHPLC(方法H−2) RT 6.97分、98%AP;
1H NMR (500 MHz, methanol-d
4) δ 7.60 - 7.52 (m, 1H), 7.32 - 7.22 (m, 2H), 7.12 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.76 (d, J=8.5 Hz, 2H), 4.72 - 4.65 (m, 1H), 4.63 - 4.55 (m, 1H), 3.84 (d, J=9.2 Hz, 4H), 3.51 - 3.44 (m, 1H), 2.87 - 2.80 (m, 1H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.64 - 2.54 (m, 1H), 2.53 - 2.46 (m, 1H), 2.37 - 2.30 (m, 1H), 2.26 (d, J=1.4 Hz, 3H), 2.24 - 2.18 (m, 1H), 1.84 (br s, 3H)。P−2のデータ (R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−ピロリジン−2−オン:キラルHPLC(方法H−2) RT 8.84分、99.3%AP;
1H NMR (500 MHz, methanol-d
4) δ 7.56 (dd, J=12.0, 1.9 Hz, 1H), 7.32 - 7.23 (m, 2H), 7.12 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.80 - 6.73 (m, 2H), 4.70 - 4.63 (m, 1H), 4.60 - 4.54 (m, 1H), 3.88 - 3.77 (m, 5H), 3.23 - 3.17 (m, 2H), 3.07 (d, J=10.7 Hz, 2H), 2.75 - 2.68 (m, 2H), 2.64 - 2.48 (m, 4H), 2.33 (dd, J=6.6, 2.4 Hz, 2H), 2.26 (d, J=1.5 Hz, 5H), 2.21 (dd, J=12.7, 9.6 Hz, 2H), 1.90 - 1.83 (m, 4H)。
【0293】
実施例50(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)−エチル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)−エチル)ピロリジン−2−オン
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
ステップA.2,4−ジブロモ−N−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ブタンアミド
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−1−(4−フルオロフェニル)エタンアミン(3.2g,23mmol)のジエチルエーテル(50mL)およびトリエチルアミン(9.6mL,69mmol)の溶液に、0℃で撹拌しながら、2,4−ジブロモブタノイル クロライド(7.3g,27.6mmol)を加え、混合物を室温まで昇温させ、12時間撹拌した。固体を形成させ、ろ過により除去し、酢酸エチルで洗浄し、次いで廃棄した。集めたろ液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに供し、20〜30%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出し、褐色固体として4.5gの2,4−ジブロモ−N−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ブタンアミドを得た。LCMS(方法O) RT=0.99分、m/z 366、368、370(M+H
+,M+H
++2,M+H
++4);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.25 - 1.44 (m, 3 H) 2.27 - 2.46 (m, 2 H) 3.46 - 3.58 (m, 2 H) 4.55 - 4.66 (m, 1 H) 4.81 - 5.00 (m, 1 H) 7.03 - 7.24 (m, 2 H) 7.30 - 7.45 (m, 2 H) 8.89 (d, J=8.03 Hz, 1 H)。
【0295】
ステップB.3−ブロモ−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
2,4−ジブロモ−N−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ブタンアミド(3g,8.2mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、0℃で撹拌しながら、NaH(1.29g,32mmol)を加え、混合物を室温まで昇温させ、3時間撹拌した。次いで混合物を氷冷した水に注ぎ、酢酸エチルで希釈した。有機相を分離し、ブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、1.6gの液体を得た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、30%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出し、褐色固体として1gの3−ブロモ−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オンを得た(2つのジアステレオマーの混合物)。LCMS(方法O) RT 0.83/0.86分、mz 286/288(M+H
+)、308(M+Na
+);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.50 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.08 - 2.25 (m, 1 H) 2.57 - 2.69 (m, 1 H) 2.99 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 3.35 - 3.44 (m, 1 H) 4.71 (dd, J=7.03, 3.01 Hz, 1 H) 5.13 - 5.30 (m, 1 H) 7.21 (t, J=9.04 Hz, 2 H) 7.30 - 7.42 (m, 2 H)。
【0296】
ステップC.tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(16.45g,53mmol)、ジメトキシエタン(200mL)、および水(50mL)の混合物に、室温で撹拌しながら、1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼン(14g,53mmol)、炭酸ナトリウム(16.9g,160mmol)、およびビス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(1.867g,2.66mmol)を加えた。反応混合物を窒素で15分間パージし、次いで80℃で4時間加熱した。混合物を室温まで降温させ、次いでセライトに通してろ過し、200mLの水で希釈した。次いで混合物を200mLの酢酸エチルで3回抽出し、集めた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに供し、20%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出し、黄色がかった白色固体として16gのtert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを得た(16g,82%収率)。LCMS(方法O) RT 1.32分、m/z 366(M+H
+);
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.47 (s, 9H), 2.42 (d, J = 1.50 Hz, 2H), 3.52 (t, J = 11.40 Hz, 2H), 3.97 (s, 2H), 5.11 (s, 2H), 6.04 (s, 1H), 6.98 (d, J = 9.00 Hz, 2H), 7.30-7.46 (m, 7H)。
【0297】
ステップD.(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
0℃まで冷却したNaBH
4(0.93g,24.6mmol)のTHF(25mL)混合物に、撹拌しながら、三フッ化ホウ素エーテラート(3.2mL,25mmol)を加え、混合物を1時間かけて室温まで昇温させた。次いで混合物を再び0℃まで冷却し、tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(3g,8.2mmol)のTHF(10mL)溶液を加えた。得られた混合物を2時間かけて室温まで昇温させた。反応混合物を再び0℃まで冷却し、順次、H
2O(10mL)、エタノール(10mL)、10M NaOH(10mL)、およびH
2O
2(8mL,26mmol)を加えた。最終混合物を65℃まで一晩加熱した。冷却した後、反応を水でクエンチし、混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。集めた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮し、黄色がかった白色固体として2.7g(82%収率)の(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た。LCMS(方法O) RT 2.41分、m/z 382(M−H)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.41 (s, 9H), 1.63 (m, 1H), 1.67 (m, 1H), 2.67 (m, 1H), 3.37-3.41 (m, 1H), 3.92 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 4.73 (d, J=2.4, 1H), 5.07 (s, 2H), 6.91 (d, J=9, 2H), 7.14 (d, J=9, 2H), 7.31-7.44 (m, 4H)。
【0298】
ステップE.(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、および(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
0℃まで冷却したラセミのトランス−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(1g,2.6mmol,ステップDで得た)のDCM(15mL)溶液に、DAST(1.7mL,13mmol)を加え、混合物を0℃で15分間撹拌した。次いで氷水を加えることにより反応をクエンチし、混合物を20mLのDCMで2回抽出した。集めた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、淡黄色固体を得た(1g)。完全な混合物から2つの所望の生成物をキラルSFC(方法D)により分離し、E−1(0.13g)およびE−2(0.14g)を得た。E−1のデータ (3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート:LCMS(方法P) RT 1.35分、m/z 330.4(M−C4H8);キラルHPLC(方法G−2) RT 5.8分;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.42 (s, 9H), 1.56-1.61 (m, 1H), 1.74-1.78 (m, 1H), 2.73-2.84 (m, 3H), 3.94 (d, J = 12.30 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 18.00 Hz, 1H), 4.43-4.64 (m, 1H), 5.08 (s, 2H), 6.95 (d, J = 8.70 Hz, 2H), 7.23 (d, J = 8.70 Hz, 2H), 7.32-7.46 (m, 5H)。E−2のデータ (3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート:LCMS(方法P) RT 1.35分、m/z 330.4(M−C
4H
8);キラルHPLC(方法G−2) RT 6.51分;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.42 (s, 9H), 1.56-1.61 (m, 1H), 1.74-1.78 (m, 1H), 2.73-2.84 (m, 3H), 3.94 (d, J = 12.30 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 18.00 Hz, 1H), 4.43-4.64 (m, 1H), 5.08 (s, 2H), 6.95 (d, J = 8.70 Hz, 2H), 7.23 (d, J = 8.70 Hz, 2H), 7.32-7.46 (m, 5H)。
【0299】
ステップF.(3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン 塩酸塩
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.12g,0.31mmol,ステップEで得たE−2)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に、4M HCl/ジオキサン(2mL,8mmol)溶液を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで溶媒を留去し、固体を酢酸エチルにより粉末にし、乾燥し、黄色がかった白色固体としてE−2a、すなわち(3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン 塩酸塩を得た(0.09g,83%収率)。LCMS(方法O) RT:0.95分 m/z 286(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.92-1.92 (m, 1H), 2.29-2.33 (m, 1H), 3.04-3.14 (m, 3H), 3.45-3.60 (m, 2H), 4.83-4.95 (m, 1H), 5.10 (s, 2H), 7.01-7.04 (m, 2H), 7.25-7.31 (m, 2H), 7.32-7.46 (m, 5H), 9.09 (s, 1H)。
【0300】
ステップG.4−((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール 塩酸塩
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン 塩酸塩(0.09g,0.28mmol,ステップFで得たE−2a)のメタノール(3mL)溶液に、10%Pd/C(0.09g)を加え、混合物を水素のバルーン圧下にて室温で12時間撹拌した。次いで混合物をセライトに通してろ過し、濃縮し、褐色固体としてE−2b、すなわち4−((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール 塩酸塩を得た(0.06g,77%収率)。LCMS(方法P) RT 0.5分;m/z 196(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.90-1.94 (m, 2H), 2.90-3.03 (m, 3H), 3.27-3.35 (m, 1H), 3.57-3.61 (m, 1H), 4.79-4.97 (m, 1H), 6.75 (d, J = 8.40 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 8.80 Hz, 2H), 9.28 (s, 1H), 9.35 (s, 1H)。
【0301】
ステップH.(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)−エチル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン
3−ブロモ−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン(ステップBで得たジアステレオマーの混合物)(60mg,0.21mmol)、4−((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール 塩酸塩(20.5mg,0.1mmol,ステップGで得たE−2b)、およびDIPEA(0.1mL,0.6mmol)のDMF(1mL)混合物を、マイクロ波反応器内にて120℃で90分間加熱した。混合物を降温させ、次いで溶媒を減圧下で留去した。次いでジアステレオマー生成物を分取HPLC(方法B)により分離し、ホモキラルな実施例50のP−1(2.4mg)およびP−2(9.5mg)を得た。P−1のデータ (S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン:LCMS (方法N) RT 1.60分、m/z 401(M+H
+)、(方法O) RT 1.02分、m/z 401(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.30 - 7.43 (m, 2 H) 7.05 - 7.15 (m, 4 H) 6.75 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 5.36 - 5.46 (m, 1 H) 4.46 - 4.69 (m, 1 H) 3.64 - 3.75 (m, 1 H) 3.34 - 3.42 (m, 2 H) 3.01 - 3.10 (m, 1 H) 2.48 - 2.78 (m, 3 H) 2.33 - 2.43 (m, 1 H) 2.10 - 2.24 (m, 1 H) 1.90 - 2.04 (m, 1 H) 1.71 - 1.84 (m, 2 H) 1.55 (d, J=7.53 Hz, 3 H)。P−2のデータ (R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)−ピロリジン−2−オン:LCMS (方法N) RT 1.63分、m/z 401(M+H
+)、(方法O) RT 1.05分、m/z 401(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.30 - 7.42 (m, 2 H) 7.06 - 7.16 (m, 4 H) 6.67 - 6.80 (m, 2 H) 5.36 - 5.50 (m, 1 H) 4.60 - 4.72 (m, 1 H) 4.50 - 4.59 (m, 1 H) 3.59 - 3.70 (m, 1 H) 3.40 - 3.54 (m, 2 H) 3.08 - 3.18 (m, 1 H) 2.87 - 3.05 (m, 2 H) 2.51 - 2.72 (m, 2 H) 2.39 - 2.49 (m, 1 H) 2.00 - 2.20 (m, 2 H) 1.75 - 1.90 (m, 2 H) 1.50 - 1.64 (m, 3 H)。
【0302】
ステップI.(3S,4S)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン 塩酸塩
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−t−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(0.12g,0.31mmol,ステップEで得たE−1)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に、4M HCl/ジオキサン(2mL,8mmol)溶液を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、固体を酢酸エチルにより粉末にし、乾燥し、黄色がかった白色固体としてE−1a、すなわち(3S,4S)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン 塩酸塩を得た(0.09g,88%収率)。LCMS(方法P) RT 0.95分、m/z 286(M+H
+);400 MHz, DMSO-d
6: δ 1.94-1.96 (m, 2H), 2.97-3.04 (m, 3H), 3.38-3.62 (m, 2H), 4.84-4.95 (m, 1H), 5.10 (s, 2H), 7.00-7.03 (m, 2H), 7.17-7.20 (m, 2H), 7.31-7.46 (m, 5H), 9.30 (s, 1H)。
【0303】
ステップJ.((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン 塩酸塩(0.09g,0.28mmol,ステップIで得たE−1a)のメタノール(3mL)混合物に、10%Pd/C(0.09g)を加え、反応混合物を水素のバルーン圧下にて室温で12時間撹拌した。混合物をセライトに通してろ過し、真空下で濃縮し、黄色がかった白色固体としてE−1b、すなわち((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノールを得た(0.05g,68.7%収率)。LCMS(方法P) RT 0.50分、m/z 196(M+H
+);
1H NMR (400 MHz DMSO-d
6) δ 1.90-1.94 (m, 2H), 2.91-3.05 (m, 3H), 3.24-3.27 (m, 1H), 3.59-3.62 (m, 1H), 4.78-4.97 (m, 1H), 6.71-6.76 (m, 2H), 6.99-7.06 (m, 2H), 9.27 (s, 1H), 9.36 (s, 1H)。
【0304】
ステップK.(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)−エチル)ピロリジン−2−オン
((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール(0.02g,0.1mmol,ステップJで得たE−1b)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(0.05mL,0.31mmol)、続いて3−ブロモ−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン(0.059g,0.21mmol,ステップBで得たジアステレオマーの混合物)を加え、次いで混合物をマイクロ波反応器内にて120℃まで90分間加熱した。混合物を降温させ、次いでジアステレオマー生成物を分取HPLC(方法B)に供し、ホモキラルな実施例50のP−3(2.7mg,6%収率)およびP−4(8.2mg,19.8%収率)を得た。P−3のデータ (S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン:淡黄色固体;LCMS(方法N) RT 1.60分、m/z 401(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ 1.56 (d, J = 7.20 Hz, 3H), 1.81-1.85 (m, 2H), 2.16-2.22 (m, 1H), 2.42-2.44 (m, 1H), 2.51-2.67 (m, 2H), 3.06-3.09 (m, 3H), 3.35-3.40 (m, 2H), 3.70-3.75 (m, 1H), 4.35-4.70 (m, 1H), 5.42 (q, J = 7.20 Hz, 1H), 6.74-6.76 (m, 2H), 7.09-7.14 (m, 4H), 7.37-7.41 (m, 2H)。P−4のデータ (R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)−ピロリジン−2−オン:淡黄色固体;LCMS(方法N) RT 1.63分、m/z 401(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ 1.59 (d, J = 7.20 Hz, 3H), 1.81-1.84 (m, 2H), 2.08-2.16 (m, 2H), 2.42-2.43 (m, 1H), 2.51-2.59 (m, 1H), 2.65-2.72 (m, 1H), 2.73-2.81 (m, 1H), 2.92-2.95 (m, 1H), 3.34-3.37 (m, 2H), 3.61-3.66 (m, 1H), 4.50-4.71 (m, 1H), 5.43 (q, J = 6.80 Hz, 1H), 6.75-6.77 (m, 2H), 7.09-7.13 (m, 4H), 7.35-7.38 (m, 2H)。
【0305】
実施例51(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
ステップA.1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オール
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
1−ブロモ−4−メトキシベンゼン(5g,27mmol)のTHF(100mL)溶液に、−78℃で、1.6M N−ブチルリチウム/ヘキサン(18.4mL,29.4mmol)溶液を加え、反応混合物を1時間撹拌した。次いで1−ベンジルピペリジン−4−オン(4.81g,25.4mmol)のTHF(50mL)溶液を加えた。添加した後、混合物を室温まで昇温させ、1時間撹拌した。次いで100mLの1.5M HCl水溶液を加えることにより反応をクエンチし、混合物を200mLの酢酸エチルで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、7.1g(72%収率)の1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オールを得た。LCMS(方法F) RT 2.19分、81%AP、m/z 298.4(M+H
+)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 7.23-7.39 (m 8.5 H), 6.94 (m, 0.5 H), 6.84-6.94 (m, 2H), 4.66 (s, 1H), 3.74 (s, 0.8H), 3.72 (s, 3H), 3.32 (s, 2H), 2.50-2.67 (m, 2H), 2.34-2.45 (m, 3H), 1.83-1.90 (m, 2H),1.55 (d, J = 11, 2H)。
【0307】
ステップB.1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オール(7g,23.5mmol)のDCM(150mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2.68g,23.5mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで混合物を減圧下で蒸発させ、500mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と500mLの酢酸エチルとの間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジンを得た(5.9g,88%収率)。LCMS(方法F) RT 2.84分、100%AP、m/z 280.4(M+H
+)。
【0308】
ステップC.(±)−rel−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
NaBH
4(2.7g,72mmol)のTHF(150mL)懸濁液に、−10℃で、三フッ化ホウ素エーテラート(9.1mL,72mmol)を加え、溶液を15分間撹拌した。次いで1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(10g,36mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を加え、混合物をさらに1時間撹拌した。次に、順次、25mLの水、25mLの10%水酸化ナトリウム水溶液、50mLのエタノール、および12.8mLの30%過酸化水素水溶液(125mmol)を加え、最終混合物を一晩加熱還流した。混合物を降温させ、次いで200mLの水で希釈し、300mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣をジエチルエーテルにより粉末にし、7.5g(57%)の(±)−rel−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールを得た。LCMS(方法A) RT 2.03分、81.5%AP、m/z 298.4(M+H
+)、
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.28 - 7.35 (m, 5 H) 7.14 (d, J=8.69 Hz, 2 H) 6.83 (d, J=8.69 Hz, 2 H) 4.43 (d, J=6.04 Hz, 1 H) 3.51 (d, J=19.26 Hz, 4 H) 3.33 (s, 3 H) 2.97 (dd, J=10.01, 3.59 Hz, 1 H) 2.81 (d, J=10.95 Hz, 1 H) 2.19 - 2.29 (m, 1 H) 1.96-1.98 (m, 1 H) 1.78 (t, J=10.20 Hz, 1 H) 1.58 - 1.68 (m, 2 H)。
【0309】
ステップD.(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(7g,23.5mmol)のメタノール(100mL)溶液に、10%Pd/C(3.76g)を加え、反応混合物を水素雰囲気下(バルーン圧)にて一晩撹拌した。触媒をセライトに通してろ過により除去し、溶媒を減圧下で留去し、(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールを得た(4.8g,89%収率)。LCMS(方法F) RT 1.485(61.5%AP) m/z 207.8(M+H
+)、1.536(29.7%AP)、m/z 207.8(M+H
+);
1H NMR (DMSO-d
6) δ 7.133 (d, J=7, 2H), 6.83 (d, J=7, 2H), 4.31 (br s, 1H), 3.7 (s, 3H), 3.02 (m, 1H), 2.86 (d, J=12, 1H), 2.45 (m,. 1H), 2.22-2.39 (m, 2H), 1.62-1.61 (m, 1H), 1.610-1.46 (m, 1H)。
【0310】
ステップE.(±)−rel−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(中間体2,450mg,1.68mmol)、(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(313mg,1.5mmol)、およびトリエチルアミン(23mL,16.8mmol)の混合物を、60℃で1時間撹拌し、続いて85℃で1時間、120℃で1時間、および140℃で1時間加熱した。混合物を冷却し、次いで40mLの水でクエンチし、3×50mLのクロロホルムで抽出した。集めた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し(24gのカラム、0〜80%酢酸エチル/石油エーテルのグラジエント)、4つのジアステレオマーの混合物として375mgの(±)−rel−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法F) RT 1.84分(74%AP)、m/z 395.2(M+H
+);
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.31 - 7.41 (m, 8 H) 6.86 (d, J=9.07 Hz, 2 H) 4.66 (s, 1 H) 3.73 (s, 3 H) 3.49 (s, 2 H) 2.59 (d, J=10.58 Hz, 2 H) 2.32 - 2.47 (m, 3 H) 1.89 (td, J=12.65, 4.53 Hz, 2 H) 1.56 (d, J=11.71 Hz, 2 H)。
【0311】
ステップF.4−(4−メトキシフェニル)−1−(1−(4−メチルベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)ピペリジン−3−オン
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(0.17mL,2.46mmol)、およびDCM(4mL)の混合物を、−78℃まで冷却し、シュウ酸クロリド(0.2mL,2.3mmol)を2分間かけて滴下した。滴下した後、混合物を同じ温度で10分間撹拌した。次いで反応液に、(±)−rel−3−((3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(375mg,0.95mmol,ステップEで得た4つのジアステレオマーの混合物)のDCM溶液を5分間かけて滴下した。混合物を1時間撹拌し、次いでトリエチルアミン(1mL,7.6mmol)を加え、混合物を15分間撹拌し、ゆっくりと室温まで昇温させ、次いで3×40mLのDCMで抽出した。集めた有機層を50mLのブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、345mgの4−(4−メトキシフェニル)−1−(1−(4−メチルベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)ピペリジン−3−オンを得て(4つのジアステレオマーの混合物として)、直接次のステップに用いた。LCMS(方法) RT 1.12分、m/z 393(M+H
+)、411(M+H
++18)、1.18分、m/z 393(M+H
+)。
【0312】
ステップG.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−メトキシフェニル)−1−(1−(4−メチルベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)ピペリジン−3−オン(370mg,0.94mmol)、およびDCM(5mL)の混合物を0℃まで冷却し、続いてDAST(0.62mL,4.7mmol)を2分間かけて滴下した。混合物を室温まで昇温させ、一晩撹拌した。次いで反応を50mLの炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、3×50mLのDCMで抽出した。集めた有機層を50mLのブラインで洗浄し、分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、380mgの3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得て(4つのジアステレオマーの混合物として)、直接次のステップに用いた。LCMS(方法J) RT 1.32分(29%AP)、m/z 397、478、1.36分(45%AP)、m/z 415.2(M+H
+)。
【0313】
ステップH.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(230mg,0.55mmol)、およびDCM(4mL)の混合物を−78℃まで冷却し、続いて三臭化ホウ素(0.05mL,0.55mmol)を滴下した。次いで混合物を4時間かけて室温まで昇温させた。次いで反応を50mLの10%炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、4×50mLのDCMで抽出した。集めた有機画分をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法B)に供し、4つのジアステレオマーの混合物として28.1mgの3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得た。LCMS(方法N) RT 1.59分、m/z 401(M+H
+)。
【0314】
ステップI.(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップHで得た3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンの4つのジアステレオマーの混合物(34mg)をキラルSFC(方法K)により分離し、(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを含む、ホモキラルな実施例51のP−1(6.8mg)、P−2(3.7mg)、P−3(3.7mg)およびP−4(4.5mg)を得た。絶対および相対立体化学配置は決定しなかった。化合物は、キラル分離で溶出した順番に基づいて任意にP−1、P−2、P−3およびP−4と命名した。P−1のデータ:
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ = 7.19 - 7.11 (m, 6 H), 6.76 - 6.72 (m, 2 H), 4.51 - 4.36 (m, 2 H), 3.70 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.30 - 3.20 (m, 2 H), 3.16 - 3.07 (m, 3 H), 2.98 - 2.84 (m, 1 H), 2.53 (t, J = 1.0 Hz, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 2.28 - 2.13 (m, 2 H), 2.03 (s, 1 H), 1.88 - 1.80 (m, 1 H); 19F NMR (methanol-d
4) δ s -102.58, s -103.22, s -115.114, s -115.753;HPLC (方法D) RT 8.21分、97.5%AP、(方法C) RT 8.0分、97.6%AP;LCMS(方法P) RT 2.37分、m/z 401(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 5.56分、100%AP。P−2のデータ:
1H NMR (400 MHz , methanol-d
4) δ = 7.18 - 7.12 (m, 6 H), 6.77 - 6.73 (m, 2 H), 4.44 (q, J = 1.0 Hz, 2 H), 3.68 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.41 - 3.35 (m, 1 H), 3.31 - 3.20 (m, 2 H), 3.01 - 2.83 (m, 3 H), 2.72 - 2.60 (m, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 2.27 - 2.11 (m, 2 H), 2.08 - 1.96 (m, 1 H), 1.82 (tdd, J = 2.5, 5.0, 13.1 Hz, 1 H) ; 19F NMR (methanol-d
4) δ s -102.461, s -103.102, s -114.549, s -115.189;HPLC (方法D) RT 8.33分、98.3%AP、(方法C) RT 8.21分、98.2%AP;LCMS(方法P) RT 2.37分、m/z 401(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 7.39分、99.7%AP。P−3のデータ:
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.78 - 1.87 (m, 1 H) 1.98 - 2.08 (m, 1 H) 2.14 - 2.27 (m, 2 H) 2.34 (s, 3 H) 2.60 - 2.72 (m, 1 H) 2.83 - 3.01 (m, 3 H) 3.21 - 3.31 (m, 2 H) 3.35 - 3.41 (m, 1 H) 3.68 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.44 (q, J=1.00 Hz, 2 H) 6.72 - 6.76 (m, 2 H) 7.11 - 7.18 (m, 6 H); 19F NMR (377 MHz, methanol-d
4) δ s -102.457, s -103.097, s -114.554, s -115.194;HPLC (方法D) RT 8.34分、98.6%AP、(方法C) RT 8.21分、99%AP;LCMS(方法P) RT 2.29分、m/z 401(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 10.1分、97.8%AP。P−4のデータ:
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.80 - 1.90 (m, 1 H) 2.03 (s, 1 H) 2.13 - 2.29 (m, 2 H) 2.34 (s, 3 H) 2.53 (t, J=1.00 Hz, 1 H) 2.85 - 3.00 (m, 1 H) 3.07 - 3.18 (m, 3 H) 3.20 - 3.31 (m, 2 H) 3.71 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.44 (q, J=1.00 Hz, 2 H) 6.73 - 6.78 (m, 2 H) 7.12 - 7.19 (m, 6 H); 19F NMR (methanol-d
4) δ s -102.579, s -103.217, s -115.087, s -115.726;HPLC (方法D) RT 8.2分、96.4%AP、(方法C) RT 8.0分、96.5%AP;LCMS(方法P) RT 2.21分、m/z 401(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 13.6分、100%AP。
【0315】
実施例52(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
ステップA.tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−オキソピペリジン−1−カルボキシレート
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(3.7mL,52mmol)のDCM(50mL)溶液に、窒素下にて−78℃で、シュウ酸クロリド(4.45mL,51mmol)を加えた。添加が完了した後、混合物を10分間撹拌した。次いで(±)−rel−(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(ステップDで得た実施例50,6.5g,17mmol)のDCM(50mL)溶液を加え、混合物を低温下でさらに90分間撹拌した。次いで11.8mLのトリエチルアミン(85mmol)を加えることにより反応をクエンチし、室温まで昇温させた。次いで混合物を200mLのブラインと200mLのDCMとの間で分配した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を48gの塩基性アルミナ上でカラムクロマトグラフィーに供し、8%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、4.7g(67%)のラセミのtert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−オキソピペリジン−1−カルボキシレートを得た。LCMS(方法F) RT 2.376分、m/z 381.2(M
+);キラルSFC(方法G) RT 4.54分(46.9%AP、4.93分(49.7%AP)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.30-7.40 (m, 5H), 7.07 (d, J=7 Hz, 2H) 6.94 (d, J=7), 2H; 5.08 (s, 2H), 4.10 (d, J=17.6, 1H), 3.97 (d, J=17.6, 1H), 3.77 (m, 2H), 3.43 (br s, 1H), 2.16 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。
【0317】
ステップB.tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(4.7g,12.3mmol)のDCM(100mL)溶液に、0℃で、DAST(8.1mL,62mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。次いで反応混合物を室温まで昇温させ、飽和炭酸水素ナトリウムと200mLのDCMとの間で分配した。層を分離し、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、4.2g(68%)のラセミのtert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートを得た。LCMS(方法P) RT 1.16分、m/z 348.1(M−t−ブチル+H)
+。
【0318】
ステップC.4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
t−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(5.2g,12.9mmol)のMeOH(100mL)溶液に、4M HCl/ジオキサン(32.2mL,130mmol)を加え、反応混合物を室温で5時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で蒸発させ、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、200mLの酢酸エチルで抽出した。層を分離し、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(方法C)に供し、2.5g(63%)のラセミの4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジンを得た。LCMS(方法F) RT 2.044分、m/z 304(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.31 - 7.48 (m, 5 H) 7.21 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 6.98 (d, J=9.04 Hz, 2 H) 5.10 (s, 2 H) 3.05 - 3.20 (m, 2 H) 2.98 (d, J=13.05 Hz, 1 H) 2.74 - 2.87 (m, 1 H) 2.60 (t, J=11.55 Hz, 1 H) 1.88 - 2.00 (m, 4 H) 1.72 (d, J=13.05 Hz, 1 H), 19F NMR (377 MHz, DMSO-d
6) δ -102.276, -102.900, -115.135, -115.759。
【0319】
ステップD.3−(4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(0.51g,1.8mmol,中間体6)、および4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン(0.3g,1mmol,ステップCで得た)の混合物に、トリエチルアミン(0.69mL,4.9mmol)を加え、得られた混合物をシールド管内にて120℃で1時間加熱した。反応混合物を降温させ、次いで水で希釈し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣(0.45g,64%,4つのジアステレオ異性体の混合物)はさらなる精製をせずに直接次のステップに用いた。LCMS(方法P) RT 1.19分、m/z 509(M+H
+)。
【0320】
ステップE.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
3−(4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(0.45g,0.89mmol,ステップDで得たジアステレオマーの混合物)のMeOH(8mL)溶液に、室温で撹拌しながら、0.56gの10%Pd/Cを加え、反応混合物を水素雰囲気下にて室温で一晩撹拌した。触媒をセライトに通してろ過により除去し、溶媒を真空下で留去した。残渣をHPLC精製(方法E)に供し、4つのジアステレオ異性体の混合物として200mgの3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを得た。
【0321】
ステップF.(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップEで得た3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(0.1g,0.239mmol)のジアステレオマーの混合物をキラルSFC精製に供し、(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)−ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンを含む、ホモキラルな実施例52のP−1(12.8mg)、P−2(13.7mg)、P−3(6.7mg)およびP−4(13.1mg)を得た。絶対および相対立体化学配置は決定しなかった。化合物は、キラル分離で溶出した順番に基づいて任意にP−1、P−2、P−3およびP−4と命名した。P−1のデータ:黄色固体;LCMS(方法F) RT 2.05分、100%AP、m/z 419.2(M+H
+);HPLC (方法A) RT 8.45分 98.2%AP、(方法B) RT 8.56分、97.8%AP;キラルSFC(方法C−5) RT 4.52分、100%AP;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ 7.23 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.03 - 6.93 (m, 2H), 6.75 (d, J=8.5 Hz, 2H), 4.52 - 4.36 (m, 2H), 3.71 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.31 - 3.23 (m, 3H), 3.19 - 3.12 (m, 2H), 3.11 - 3.07 (m, 1H), 3.00 - 2.83 (m, J=13.2, 4.7, 4.7 Hz, 1H), 2.53 (t, J=11.0 Hz, 1H), 2.26 (d, J=1.5 Hz, 3H), 2.25 - 2.21 (m, 1H), 2.20 - 2.13 (m, 1H), 2.11 - 1.99 (m, 1H), 1.89 - 1.78 (m, 1H); 19F NMR (377 MHz, chloroform-d) δ -133.04 (s, 1F), -133.68 (s, 1F), -145.26 (s, 1F), -145.90 (s, 1F), -147.99 (s, 1F)。P−2のデータ:黄色固体;LCMS(方法F) RT 2.05分、95.8%AP、m/z 419.2(M+H
+);HPLC (方法A) RT 8.64分 97.8%AP、(方法B) RT 8.71分、97.6%AP;キラルSFC(方法C−5) RT 6.35分、95.4%AP;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ 7.23 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.04 - 6.92 (m, 2H), 6.81 - 6.70 (m, 2H), 4.53 - 4.35 (m, 2H), 3.69 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.46 - 3.35 (m, 2H), 3.31 - 3.22 (m, 2H), 3.04 - 2.94 (m, 2H), 2.93 - 2.83 (m, 2H), 2.74 - 2.58 (m, 1H), 2.28 - 2.25 (m, 3H), 2.25 - 2.15 (m, 2H), 1.87 - 1.78 (m, 1H); 19F NMR (377 MHz, chloroform-d) δ -132.68 (s, 1F), -133.32 (s, 1F), -144.55 (s, 1F), -145.19 (s, 1F), -147.96 (s, 1F)。P−3のデータ:黄色固体;LCMS(方法F) RT 2.05分、92.1%AP、m/z 419.2(M+H
+);HPLC (方法A) RT 8.70分 97.3%AP、(方法B) RT 8.64分、97.1%AP;キラルSFC(方法C−5) RT 8.81分、98.2%AP;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ 7.24 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.05 - 6.91 (m, 2H), 6.81 - 6.68 (m, 2H), 4.45 (dd, J=30.5, 14.5 Hz, 2H), 3.69 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.46 - 3.36 (m, 2H), 3.31 - 3.22 (m, 2H), 3.05 - 2.94 (m, 2H), 2.93 - 2.81 (m, 2H), 2.75 - 2.56 (m, J=8.0, 8.0 Hz, 1H), 2.27 (d, J=1.5 Hz, 3H), 2.25 - 2.11 (m, 1H), 2.05 (dd, J=13.3, 8.3 Hz, 1H), 1.90 - 1.76 (m, 1H); 19F NMR (377 MHz, chloroform-d) δ -132.68 (s, 1F), -133.32 (s, 1F), -144.53 (s, 1F), -145.17 (s, 1F), -147.94 (s, 1F)。P−4のデータ:黄色固体;LCMS(方法F) RT 2.05分、94.5%AP、m/z 419.2(M+H
+);HPLC (方法A) RT 8.45分 96.9%AP、(方法B) RT 8.56分、97.0%AP;キラルSFC(方法C−5) RT 12.13分、99.4%AP;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ 7.23 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.19 - 7.11 (m, J=8.5 Hz, 2H), 7.04 - 6.92 (m, 2H), 6.81 - 6.71 (m, J=8.5 Hz, 2H), 4.53 - 4.35 (m, 2H), 3.72 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.32 - 3.22 (m, 2H), 3.20 - 3.07 (m, 3H), 3.04 - 2.82 (m, 1H), 2.53 (t, J=11.3 Hz, 1H), 2.26 (d, J=1.5 Hz, 3H), 2.25 - 2.12 (m, 2H), 2.12 - 2.01 (m, 2H), 1.92 - 1.78 (m, 1H); 19F NMR (377 MHz, chloroform-d) δ -133.04 (s, 1F), -133.68 (s, 1F), -145.25 (s, 1F), -145.89 (s, 1F), -147.99 (s, 1F)。
【0322】
実施例53(ピーク1およびピーク2)
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)−ベンジル)ピロリジン−2−オン
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
ステップA.2,4−ジブロモ−N−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ブタンアミド
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メタンアミン(3g,17mmol)のジエチルエーテル(60mL)溶液に、窒素下にて0℃で、2,4−ジブロモブタノイル クロライド(2.3mL,17mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで混合物を水で希釈し、200mLの酢酸エチルで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、2,4−ジブロモ−N−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ブタンアミドを得た(6.5g,87%)。LCMS(方法F) RT 2.01分、m/z 434.8、483.8;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.39 - 2.47 (m, 2 H) 3.50 - 3.67 (m, 2 H) 4.41 (dd, J=13.05, 6.02 Hz, 2 H) 4.59 - 4.64 (m, 1 H) 7.49 (d, J=7.53 Hz, 2 H) 7.71 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 9.06 (s, 1 H)。
【0324】
ステップB.3−ブロモ−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
2,4−ジブロモ−N−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ブタンアミド(6.8g,16.9mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)懸濁液に、NaH(1.35g,34mmol)を加え、反応液を室温で4時間撹拌した。次いで反応混合物を水で希釈し、30mLの酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、0〜40%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出し、2.8gの3−ブロモ−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オンを得た(48%)。LCMS(方法Q) RT 0.90分、m/z 322.1(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 12.39 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 12.16 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 9.46 - 9.38 (m, 1 H), 9.25 (d, J = 1.8 Hz, 2 H), 8.27 - 8.17 (m, 1 H), 7.99 (s, 1 H), 7.43 - 7.31 (m, 1 H), 7.14 - 7.05 (m, 1 H)。
【0325】
ステップC.(R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン、および(S)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミの4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン(2.2g,7.3mmol,実施例52のステップCで得た)をキラル分離(方法H−4)に供し、キラルに純粋なフラクションを集め、減圧下で蒸発させ、E1(850mg,2.77mmol,38.3%収率)およびE2(780mg,2.55mmol,35.1%収率)、すなわち(R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジンおよび(S)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジンを得た(絶対配置は帰属しなかった)。E−1のデータ:LCMS(方法F) RT 2.16分、m/z 304(M+H
+);キラルHPLC(方法H−3) RT 11.1分、100%AP;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.72 (d, J=13.55 Hz, 1 H) 1.94 (dd, J=12.55, 4.02 Hz, 1 H) 2.60 (t, J=12.05 Hz, 1 H) 2.74 - 2.88 (m, 1 H) 2.98 (d, J=12.55 Hz, 1 H) 3.04 - 3.20 (m, 2 H) 5.10 (s, 2 H) 6.95 - 7.02 (m, 2 H) 7.21 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.30 - 7.50 (m, 5 H); 19F NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm -102.275, -102,900, -115.135, -115.759。E−2のデータ:LCMS(方法F) RT 2.16分、m/z 304(M+H
+);キラルHPLC(方法H−3) RT 18.28分、99.7%AP;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) d ppm 1.72 (d, J=12.55 Hz, 1 H) 1.94 (dd, J=13.05, 4.02 Hz, 1 H) 2.55 - 2.64 (m, 1 H) 2.74 - 2.88 (m, 1 H) 2.98 (d, J=13.05 Hz, 1 H) 3.05 - 3.20 (m, 2 H) 5.10 (s, 2 H) 6.95 - 7.00 (m, 2 H) 7.21 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.30 - 7.49 (m, 5 H): 19F NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm -102.276, -102-900, -115.134, -115.748。
【0326】
ステップD.4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン(上記のステップCで得たE−2,1g,3.3mmol)、およびメタノール(15mL)の混合物を窒素でフラッシュし、続いて10%Pd/C(0.7g)を加えた。次いで反応物を100mLのオートクレーブ内にて160psiの水素圧下にて室温で一晩撹拌した。次いで触媒をセライトに通してろ過により除去し、ろ液を真空下で濃縮した。0.65g(78%)のE−2a、すなわち4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノールを得た。LCMS(方法Q) RT 0.47分、m/z 214.1(M+H
+)。
【0327】
ステップE.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール(200mg,0.94mmol,ステップDで得たE−2a)、3−ブロモ−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン(604mg,1.9mmol)、トリエチルアミン(0.65mL,4.7mmol)、およびDMF(2mL)の混合物を、マイクロ波反応器内にて120℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物を、水と30mLの酢酸エチルとの間で分配し、水相を再び30mLの酢酸エチルで抽出した。集めた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、150mgの3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)−ベンジル)ピロリジン−2−オンを得て(0.33mmol,35%,2つのジアステレオ異性体)、ステップFで精製し分離した。LCMS(方法J) RT 0.8分(60%AP)、m/z 455.4(M+H
+)。
【0328】
ステップF.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)−ベンジル)ピロリジン−2−オン
ステップEで得た生成物、すなわち3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)−ベンジル)ピロリジン−2−オン(150mg,0.33mmol)をSFC(方法C−7)により分離し、分離したジアステレオマーを得て、個々に分取HPLC(方法B)により精製し、ホモキラルな実施例53のP−1(40.8mg)およびP−2(39.3mg)を得た。生成物はラクタム3位の立体中心が異なるが、相対立体化学配置は決定しなかった。P−1のデータ:淡黄色固体。LCMS(方法N) RT 1.70分(99.7%AP)、m/z 455.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ = 7.69 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 7.49 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.15 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 6.80 - 6.71 (m, 2 H), 4.58 (d, J = 16.6 Hz, 2 H), 3.75 (s, 1 H), 3.30 - 3.25 (m, 2 H), 3.23 - 3.09 (m, 3 H), 3.02 - 2.85 (m, 1 H), 2.59 - 2.50 (m, 1 H), 2.33 - 2.03 (m, 3 H), 1.91 - 1.80 (m, 1 H). 19F NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ -64.073, -102.629, -103.268, -115.125, -115.764。P−2のデータ:淡黄色固体。LCMS(方法N) RT 1.71分(99.7%AP)、m/z 455.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ = 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.49 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.15 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 6.79 - 6.72 (m, 2 H), 4.65 - 4.52 (m, 2 H), 3.72 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.47 - 3.38 (m, 1 H), 3.31 - 3.26 (m, 1 H), 3.03 - 2.84 (m, 3 H), 2.74 - 2.61 (m, 1 H), 2.31 - 2.01 (m, 3 H), 1.88 - 1.80 (m, 1 H). 19F NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ -64.074, -102.511, -103.151, -114.583, -115.225。
【0329】
実施例54(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
ステップA.(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール、および(3R,4R)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミの(±)−rel−(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(2.6g,12.54mmol,実施例51のステップDで得た)をSFCキラル精製(方法H−1)に供し、エナンチオマーE−1(680mg)およびE−2(720mg)、すなわち、(3S,4S)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールおよび(3R,4R)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オールを得た(絶対配置は帰属しなかった)。1番目に溶出した異性体、すなわちE−1のデータ:キラルSFC(方法H) RT 2.57分;98%AP;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.13 (d, J=9 Hz, 2 H) 6.84 (d, J=9 Hz, 2 H) 4.43 (br. s., 1 H) 3.72 (s, 3 H) 3.43 (d, J=10.54 Hz, 2 H) 3.08 (dd, J=11.80, 4.77 Hz, 1 H) 2.92 (d, J=12.05 Hz, 1 H) 2.28 - 2.39 (m, 2 H) 1.47 - 1.68 (m, 2 H)。2番目に溶出した異性体、すなわちE−2のデータ:キラルSFC(方法H) RT 3.18分;94.3%AP;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.13 (d, J=9 Hz, 2 H) 6.85 (d, J=8 Hz, 2 H) 4.58 (br. s., 1 H) 3.72 (s, 3 H) 3.43 (br d, 3 H) 3.11 (m, 2 H) 2.61 (m, 1 H) 2.28 - 2.39 (m, 2 H) 1.47 - 1.68 (m, 2 H)。
【0331】
ステップB.1−(4−フルオロベンジル)−3−(トランス−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン(中間体1,200mg,0.74mmol)、トランス−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オール(152mg,0.74mmol,ステップAで得たE−2)、およびアセトニトリル(15mL)の混合物に、トリエチルアミン(0.5mL,3.7mmol)を加え、得られた混合物を100℃で1時間加熱した。次いで反応液を水で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、1−(4−フルオロベンジル)−3−(トランス−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た(2つのジアステレオマーの混合物,320mg,73.%収率)。LCMS(方法F) RT 1.706分(67%AP) m/z 399.4(M+H
+)。
【0332】
ステップC.1−(1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オン
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(0.14mL,2mmol)、およびDCM(20mL)の混合物に、窒素下にて−78℃で、シュウ酸クロリド(0.18mL,2mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。次いで1−(4−フルオロベンジル)−3−(トランス−3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(320mg,0.8mmol)を加え、反応液を同じ温度で1時間撹拌した。次いでトリエチルアミン(0.56mL,4mmol)を加え、反応混合物を室温まで昇温させた。次いで混合物を水(100mL)とDCM(200mL)との間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、粗生成物を得て、さらなる精製をせずにステップDに用いた。LCMS(方法Q) RT 0.68分(47%AP)、m/z 397.1(M+H
+)。
【0333】
ステップD.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
1−(1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル)−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−3−オン(350mg,0.88mmol)のDCM(15mL)溶液に、−10℃で、DAST(0.58mL,4.4mmol)を加え、反応液を窒素下にて1時間撹拌した。次いで混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で希釈し、250mLのDCMで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オンを得て(ジアステレオマーの混合物)、さらなる精製をせずにステップEに用いた。LCMS(方法F) RT 1.939分、55.8%AP、m/z 381.2、471.2。
【0334】
ステップE.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン(200mg,0.48mmol,ステップDで得たジアステレオマーの混合物)のDCM(15mL)溶液に、−10℃で、三臭化ホウ素(0.05mL,0.48mmol)を加え、反応混合物を窒素下にて1時間撹拌した。次いで混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、100mLのDCMで抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣を分取HPLC(方法D)により精製し、3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オンを得た(4つのジアステレオマーの混合物,34mg,17%収率)。LCMS(方法N) RT 1.497分、m/z 405.0(M+H
+)。
【0335】
ステップF.(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン(32mg,0.08mmol,ステップEで得た)のジアステレオマーの混合物をSFC(方法C−8)により精製し、ホモキラルな実施例54のP−1(5.2mg)、P−2(5.2mg)、P−3(5.4mg)およびP−4(5.4mg)、すなわち、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−フルオロベンジル)ピロリジン−2−オンを得た。絶対および相対立体化学配置は決定しなかった。化合物は、キラル分離で溶出した順番に基づいて任意にP−1、P−2、P−3およびP−4と命名した。2つではなく4つのジアステレオ異性体が存在したことは、合成の過程において、出発物質であるホモキラルなピペリジンがラセミ化したことを示唆している。P−1のデータ:HPLC (方法D) RT 7.87分、95.8%AP、(方法A) RT 7.58分、97.5%AP;LCMS(方法F) RT 2.05分、100%AP、m/z 405.0(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 4.77分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.32 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H) 7.06 - 7.17 (m, 4 H) 6.72 - 6.77 (m, 2 H) 4.40 - 4.53 (m, 2 H) 3.71 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 3.22 - 3.31 (m, 2 H) 3.07 - 3.18 (m, 3 H) 2.85 - 2.99 (m, 1 H) 2.52 (t, J=11.29 Hz, 1 H) 1.99 - 2.31 (m, 3 H) 1.84 (ddt, J=13.30, 4.77, 2.26, 2.26 Hz, 1 H)。P−2のデータ:HPLC (方法D) RT 7.89分、100%AP、(方法A) RT 7.77分、95.1%AP;LCMS(方法F) RT 2.04分、100%AP、m/z 405.0(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 6.6分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.31 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H) 7.06 - 7.17 (m, 4 H) 6.75 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 4.47 (q, J=15.06 Hz, 2 H) 3.68 (t, J=9.04 Hz, 1 H) 3.35 - 3.42 (m, 1 H) 3.22 - 3.30 (m, 1 H) 2.82 - 3.02 (m, 3 H) 2.59 - 2.74 (m, 1 H) 1.98 - 2.28 (m, 3 H) 1.82 (ddt, J=13.18, 4.64, 2.38, 2.38 Hz, 1 H)。P−3のデータ:HPLC (方法D) RT 7.99分、100%AP、(方法A) RT 7.77分、96.3%AP;LCMS(方法F) RT 2.04分、100%AP、m/z 405.0(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 7.25分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.31 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H) 7.06 - 7.17 (m, 4 H) 6.72 - 6.78 (m, 2 H) 4.40 - 4.53 (m, 2 H) 3.68 (t, J=9.04 Hz, 1 H) 3.34 - 3.43 (m, 1 H) 3.21 - 3.30 (m, 1 H) 2.77 - 3.01 (m, 3 H) 2.60 - 2.72 (m, 1 H) 1.98 - 2.29 (m, 3 H) 1.82 (ddt, J=13.30, 4.77, 2.26, 2.26 Hz, 1 H)。P−4のデータ:HPLC (方法A) RT 7.58分、96.9%AP;LCMS(方法F) RT 2.04分、100%AP、m/z 405.0(M+H
+);キラルSFC(方法C−5) RT 10.3分;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.32 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 2 H) 7.06 - 7.17 (m, 4 H) 6.75 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 4.39 - 4.54 (m, 2 H) 3.71 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 3.24 - 3.30 (m, 1 H) 3.07 - 3.18 (m, 3 H) 2.85 - 2.99 (m, 1 H) 2.52 (t, J=11.29 Hz, 1 H) 1.98 - 2.30 (m, 3 H) 1.84 (ddt, J=13.36, 4.83, 2.45, 2.45 Hz, 1 H)。
【0336】
実施例55(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
ステップA.(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(490mg,1.67mmol,WO 2000/63173の手順)のDMF(6mL)溶液に、室温で、K
2CO
3(577mg,4.2mmol)、続いてヨウ化メチル(0.52mL,8.4mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。次いで混合物を50mLの酢酸エチルで希釈し、固体をろ過により除去した。次いで溶媒を真空下で留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−100%EtOAc)により精製し、(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た(450mg,88%収率)。LCMS(方法T) RT 3.068分、m/z 306.3(M−H)
−;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.15 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.87 (d, J=8.7 Hz, 2H), 4.40 - 4.30 (m, 1H), 4.25 - 4.05 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.64 - 3.52 (m, 1H), 2.77 - 2.66 (m, 1H), 2.65 - 2.51 (m, 1H), 2.45 (br. s., 1H), 2.26 - 2.10 (m, 1H), 1.76 (d, J=2.7 Hz, 1H), 1.71 - 1.60 (m, 1H), 1.48 (s, 9H)。
【0338】
ステップB.tert−ブチル 4−(4−メトキシフェニル)−3−オキソピペリジン−1−カルボキシレート
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
(3R,4R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg,0.59mmol)のDCM(3mL)溶液に、N
2下にて0℃で、デス・マーチン・ペルヨージナン(373mg,0.88mmol)を加えた。混合物を室温まで昇温させ、3時間撹拌した。反応混合物を直接シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、30%EtOAc/ヘキサンを用いて溶出し、tert−ブチル 4−(4−メトキシフェニル)−3−オキソピペリジン−1−カルボキシレートを得た(155mg,87%収率)。その後の結果により、この反応において4Rの立体化学は失われ、ラセミ生成物が得られたことが明らかになった。
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.09 - 7.03 (m, 2H), 6.93 - 6.87 (m, 2H), 4.24 (d, J=18.0 Hz, 1H), 4.11 - 4.02 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.61 (dd, J=11.9, 5.6 Hz, 1H), 3.56 - 3.46 (m, 1H), 2.34 - 2.16 (m, 2H), 1.50 (s, 9H)。
【0339】
ステップC.tert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 4−(4−メトキシフェニル)−3−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(90mg,0.3mmol,ステップBで得た)のDCM(5mL)溶液に、N
2下にて−78℃で、DAST(0.16mL,1.18mmol)を加えた。混合物を1時間かけて−78℃から室温で撹拌し、次いで冷蔵庫内にて一晩静置した。次いで混合物を濃縮し、tert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(65mg,67.4%収率)を単離し、さらなる精製をせずに用いた。LCMS(方法U) m/z 350.2(M+Na);
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.39 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.95 - 6.86 (m, 3H), 4.10 (br. s., 2H), 3.83 (s, 3H), 3.82 (s, 1H), 3.64 - 3.58 (m, 2H), 3.06 - 2.93 (m, 1H), 2.57 - 2.45 (m, 2H), 1.50 (s, 9H)。
【0340】
ステップD.3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン トリフルオロアセテート
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−t−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(65mg,0.2mmol)のDCM(0.8mL)溶液に、室温で、TFA(0.4mL,5.2mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮乾固し、クルードな3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン トリフルオロアセテートを得て(67.8mg,0.2mmol,100%収率)、さらなる精製をせずにステップGに用いた。
【0341】
ステップE.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン トリフルオロアセテート(67mg,0.2mmol)のDMF(0.8mL)溶液に、3−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン(実施例49のステップCで得た,96mg,0.35mmol)、およびDIPEA(0.1mL,0.6mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌し、次いで2時間80℃まで昇温させた。混合物を冷却し、溶媒を真空下で留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、62mgの3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オンを得た(20mgの副産物、すなわち1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オンと共に)。LCMS(方法U) RT 3.755分、m/z 419.3(M+H
+);
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.51 (d, J=11.9, 2H), m 7.26-7.26 (3H), m 7.20 (1H), 6.90 (d, J=8.7) 3.82 (s,3H), 3.65-3.78 (m, 3H), 3.2-3.45 (m, 3H), 2.87-3.00 (m, 1H), 2.72-2.85 (m, 0.4 H), 2.65 (t, 0.5H), 2.37-2.48 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.1-2.25 (m, 2H), 1.87-1.95 (m, 1H)。キラルHPLC(方法A−2)により、ステップAにおいて出発物質中に存在したキラリティーは失われていたことが明らかになった。
【0342】
ステップF.(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン(62mg,0.15mmol)のDCM(0.8mL)溶液に、N
2下にて−78℃で、三臭化ホウ素(0.04mL,0.44mmol)を加えた。反応液を室温まで昇温させ、さらに2時間撹拌した。次いで反応を数滴のEtOHでクエンチし、50mLのEtOAcを加えた。室温で1時間撹拌した後、固体をろ過により除去し、MeOHで洗浄した。ろ液を集め、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、0〜10%MeOH/EtOAcのグラジエントを用いて溶出し、4つ全てのジアステレオマーを含む混合物を得て、キラルHPLC(方法A−2)により分離し、ホモキラルな実施例55のP−1、P−2、P−3およびP−4、すなわち、(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オン、および(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)ピロリジン−2−オンを得た。絶対および相対立体化学配置は決定しなかった。化合物は、キラル分離で溶出した順番に基づいて任意にP−1、P−2、P−3およびP−4と命名した。P−1のデータ:7.3mg;LCMS(方法U) RT 2.19分(82%AP)、m/z 405.1、427.3(M+H
+,M+Na
+);キラルHPLC(方法A−3) RT 6.28分、98.1%AP;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.49 (dd, J=11.8, 1.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.24 - 7.16 (m, 3H), 6.83 (d, J=8.4 Hz, 2H), 3.84 - 3.71 (m, 3H), 3.37 (t, J=9.2 Hz, 1H), 3.31 - 3.22 (m, 1H), 3.14 (d, J=10.8 Hz, 1H), 3.00 - 2.88 (m, 1H), 2.87 - 2.77 (m, 1H), 2.50 - 2.40 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.25 - 2.11 (m, 3H), 1.94 - 1.86 (m, 1H)。P−2のデータ:4.4mg;LCMS(方法U) RT 2.19分(86%AP)、m/z 405.2、427.2(M+H
+,M+Na
+);キラルHPLC(方法A−3) RT 8.77分、78.4%AP;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.50 (dd, J=11.9, 2.1 Hz, 1H), 7.28 - 7.24 (m, 1H), 7.24 - 7.15 (m, 3H), 6.85 (d, J=8.4 Hz, 2H), 3.83 - 3.68 (m, 3H), 3.43 - 3.19 (m, 2H), 2.99 - 2.87 (m, 1H), 2.87 - 2.76 (m, 1H), 2.62 (t, J=11.5 Hz, 1H), 2.49 - 2.39 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.25 - 2.12 (m, 2H), 1.96 - 1.85 (m, 2H)。P−3のデータ:2.0mg;LCMS(方法U) RT 2.20分(76%AP)、m/z 405.2、427.2(M+H
+,M+Na
+);キラルHPLC(方法A−3) RT 11.46分、76.3%AP;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.50 (dd, J=11.7, 2.1 Hz, 1H), 7.26 (dd, J=8.5, 2.4 Hz, 1H), 7.24 - 7.16 (m, 3H), 6.83 (d, J=8.5 Hz, 2H), 3.83 - 3.71 (m, 3H), 3.36 (br. s., 1H), 3.31 - 3.22 (m, 1H), 3.15 (br. s., 1H), 3.00 - 2.88 (m, 1H), 2.82 (dd, 1H), 2.50 - 2.42 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 2.25 - 2.12 (m, 3H), 1.95 - 1.86 (m, 1H)。P−4のデータ:7.1mg;LCMS(方法U) RT 2.19分(84%AP)、m/z 405.2、427.2(M+H
+,M+Na
+);キラルHPLC(方法A−3) RT 12.58分、89.5%AP;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.49 (dd, J=11.9, 1.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.24 - 7.14 (m, 3H), 6.83 (d, J=8.4 Hz, 2H), 3.83 - 3.70 (m, 3H), 3.43 - 3.19 (m, 3H), 2.99 - 2.87 (m, 1H), 2.63 (t, J=11.4 Hz, 1H), 2.49 - 2.39 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 2.25 - 2.12 (m, 3H), 1.95 - 1.86 (m, 1H)。
【0343】
実施例56
実施例56(ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4)
(S)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン、(S)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン、(R)−3−((S)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((R)−3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
ステップA.(R)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン、および(S)−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミの4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン(実施例52のステップC,5g)をキラルHPLC(方法H−3)を用いて分離し、純粋なエナンチオマー、すなわちE−1(1.5g,4.94mmol,39.5%収率)およびE−2(1.4g,4.62mmol,36.8%収率)の両方を得た。絶対配置は帰属しなかった。E−1のデータ:キラルSFC(方法C−6) RT 3.58分、100%AP;LCMS(方法F) RT 2.32分、100%AP、m/z 304.0(M+H
+);HPLC(方法H) RT 6.746分、91.2%AP;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) d ppm 1.72 (d, J=13.55 Hz, 1 H) 1.94 (dd, J=12.55, 4.02 Hz, 1 H) 2.60 (t, J=12.05 Hz, 1 H) 2.74 - 2.88 (m, 1 H) 2.98 (d, J=12.55 Hz, 1 H) 3.04 - 3.20 (m, 2 H) 5.10 (s, 2 H) 6.95 - 7.02 (m, 2 H) 7.21 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.30 - 7.50 (m, 5 H)。
E−2のデータ:キラルSFC(方法C−6) RT 6.56分、99.3%AP;LCMS(方法F) RT 2.32分、97.5%AP、m/z 304.0(M+H
+);HPLC(方法H) RT 6.767分、91.7%AP。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) d ppm 1.72 (d, J=13.55 Hz, 1 H) 1.94 (dd, J=12.55, 4.02 Hz, 1 H) 2.60 (t, J=12.05 Hz, 1 H) 2.74 - 2.88 (m, 1 H) 2.98 (d, J=12.55 Hz, 1 H) 3.04 - 3.20 (m, 2 H) 5.10 (s, 2 H) 6.95 - 7.02 (m, 2 H) 7.21 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.30 - 7.50 (m, 5 H)。
【0345】
ステップB.4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン(0.6g,2mmol)(ステップAで得たE−2)のメタノール(20mL)溶液に、室温で撹拌しながら、10%Pd/C(0.21g)を加え、反応混合物を8kPaの水素圧下にて4時間撹拌した。触媒をろ過により除去し、混合物を真空下で濃縮した。残渣をエーテルにより粉末にし、固体をろ過により単離し、0.4gのE−2a、すなわち4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノールを得て(ホモキラル)、直接次のステップに用いた。LCMS(方法P) RT 0.53分、m/z 214.4(M+H
+)。
【0346】
ステップC.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン
3−ブロモ−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン(実施例50のステップBで得た)(0.145g,0.51mmol)、4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール(0.06g,0.28mmol,実施例56のステップBで得たE−2a)、およびトリエチルアミン(0.2mL,1.4mmol)の混合物を、120℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機相を水およびブラインで洗浄し、次いで有機相をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、1対のジアステレオマーとして3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オンを得た。これらのジアステレオマーを分取HPLC(方法B)により分離し、3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン、すなわちホモキラルな実施例56のP−1(10.7mg)およびP−2(5.5mg)を得た。実施例56のP−1およびP−2の相対および絶対配置は決定せず、HPLC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。P−1のデータ:淡黄色固体;LCMS(方法O) RT 1.21分(95.8%AP) m/z 419.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.55 (m, 3 H) 1.78 - 1.90 (m, 1 H), 1.90-2.01 (M, 1H), 2.1-2.2 (m, 1H), 2.21-2.35 (m, 1H), 2.49 (m, 1H), 2.80-2.99 (m, 1H), 3.01-3.10 (m, 4H), 3.33-3.38 (m, 3H), 3.63 (t, 1H), 5.40 (m, 1H), 6.75 (m, 2H), 7.09-7.15 (m, 4H), 7.38-7.41 (m, 2H); 19F NMR δ ppm -76.948, -102.623, -103.262, -115.103, -115.743, -117.043。P−2のデータ:固体;LCMS(方法N,O) 99%AP;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.59 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 1.79 - 1.90 (m, 1 H) 2.01 - 2.23 (m, 3 H) 2.62 - 2.72 (m, 1 H) 2.86 - 3.19 (m, 5 H) 3.40 - 3.74 (m, 2 H) 4.36 - 4.56 (m, 1 H) 5.28 - 5.48 (m, 1 H) 6.76 (d, J=9.04 Hz, 2 H) 7.08 - 7.19 (m, 4 H) 7.30 - 7.42 (m, 2 H) ; 19F NMR δ ppm -76.938, -102.480, -012.630, -103.120, -103.146, -103.269, -114.559, -115.124, -115.199, -115.763, -116.990, -117.049。
【0347】
ステップD.4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3,3−ジフルオロピペリジン(0.6g,2mmol,ステップAで得たE−1)のMeOH(20mL)溶液に、室温で撹拌しながら、10%Pd/C(0.21g)を加え、反応混合物を8kPaの水素圧下にて4時間撹拌した。触媒をセライトに通してろ過により除去し、ろ液を真空下で濃縮し、0.4gのホモキラルなE−1a、すなわち4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノールを得た。LCMS(方法P) RT 0.55分(74%AP)、m/z 214.4(M+H
+)。
【0348】
ステップE.3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン
3−ブロモ−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オン(0.134g,0.47mmol,実施例50のステップBで得た)、および4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール(0.05g,0.23mmol,実施例56のステップDで得たE−1a)の混合物に、トリエチルアミン(0.16mL,1.2mmol)を加え、得られた混合物を120℃で1時間加熱した。冷却した後、反応液を酢酸エチルと水との間で分配した。層を分離し、有機相を水およびブラインで洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(方法B)により精製し、ホモキラルな実施例56のP−3およびP−4、すなわち3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−(4−フルオロフェニル)エチル)ピロリジン−2−オンのジアステレオマーを得た。実施例56のP−3およびP−4の相対および絶対配置は決定せず、HPLC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−3およびP−4と命名した。P−3のデータ:11.5mgの淡黄色固体、LCMS(方法O) RT 1.23分(99.8%AP)、m/z 419.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.55 (d, J=7.2, 3H), 1.83 (m, 1H), 1.91-1.99 (m, 1H), 2.10-2.30 (m, 2H), 2.57-2.64 (q, 1H), 2.82-3.95 (m, 3H), 3.07-3.20, (m, 1H), 3.33-3.42 (m, 2H),, 3.67 (t, J=9, 1H), 5.40 (d, J=7.2, 1H), 6.75 (m, 2H), 7.09-7.15 (m, 4H), 7.37-7.41 (m, 2H); 19F NMR δ ppm -102.515, -103.158, -114.576, -115.216, -117.070。P−4のデータ:13.7mgの淡黄色固体;LCMS(方法O) RT 1.215分(100%AP)、m/z 419.0(M+H
+);
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.59 (d, J=6.4, 3H), 1.80-1.90 (m, 1H), 2.01-2.29 (m, 3H), 2.53 (t, 1H), 2.81-2.97 (m, 3H), 3.01-3.25 (m, 3H), 3.34-3.43 (m, 1H), 3.64 (t, J=8.8, 1H), 5.42 (d, J=7.2, 1H), 6.74-6.77 (m, 2H), 7.09-7.16 (m, 4H), 7.35-7.38 (m, 2H); 19F NMR δ ppm -102.632, -103.271, -115.162, -115.801, -116.989。
【0349】
一般手順A:実施例57〜73の調製に用いた。
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール(25mg,0.128mmol,実施例50のステップJで得たE−1b)、および対応する臭化ラクタム(0.256mmol,化合物LB)を入れたマイクロ波バイアルに、DMF(1mL)、およびトリエチルアミン(0.09mL,0.64mmol)を加えた。バイアルに蓋をし、反応混合物を、マイクロ波照射を用いて110℃まで1時間加熱した。方法100を用いてLC/MSデータを収集した。サンプルを直接分取HPLCにより条件B下で精製した。生成物はジアステレオ異性体の混合物であった。場合によっては、ジアステレオマーをさらに、具体的な実施例中に報告されている条件下で個々のホモキラルな成分に分離した。
【0350】
実施例57
(S)−1−ベンジル−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例58
(R)−1−ベンジル−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
1−ベンジル−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(一般手順Aを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法C−6)により分離し、実施例57および58の表題化合物を得た。実施例57のデータ:SFC(方法105) RT=3.06分。LC/MS RT=2.01分、(M+H)
+=369.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.78 - 1.88 (m, 2 H) 2.04 - 2.12 (m, 1 H) 2.20 (ddd, J=16.56, 12.80, 3.26 Hz, 1 H) 2.41 - 2.51 (m, 1 H) 2.55 - 2.62 (m, 1 H) 2.67 (dt, J=9.79, 5.15 Hz, 2 H) 3.01 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 3.12 - 3.18 (m, 1 H) 3.22 - 3.29 (m, 1 H) 3.75 (t, J=8.53 Hz, 1 H) 4.51 - 4.61 (m, 2 H) 4.67 (dt, J=10.04, 5.02 Hz, 1 H) 6.70 - 6.83 (m, 2 H) 7.07 - 7.14 (m, 2 H) 7.27 - 7.33 (m, 3 H) 7.34 - 7.41 (m, 2 H)。実施例58のデータ:SFC(方法105) RT=5.76分。LC/MS RT=2.01分、(M+H)
+=369.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.78 - 1.89 (m, 2 H) 2.08 (dd, J=13.30, 8.78 Hz, 2 H) 2.15 - 2.21 (m, 1 H) 2.43 (dt, J=10.29, 4.89 Hz, 2 H) 2.51 - 2.60 (m, 2 H) 2.63 - 2.71 (m, 2 H) 2.77 (br. s., 2 H) 3.23 - 3.29 (m, 2 H) 3.36 - 3.47 (m, 2 H) 3.72 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.40 - 4.48 (m, 2 H) 4.54 (s, 1 H) 6.71 - 6.80 (m, 2 H) 7.07 - 7.14 (m, 2 H) 7.20 - 7.33 (m, 3 H) 7.34 - 7.41 (m, 2 H)。
【0351】
実施例59
3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(2−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Aを用いて、3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(2−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(実施例59)のジアステレオマー混合物を調製した。実施例59のデータ:LC/MS RT=1.612分、(M+H)
+=383.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.20 (s, 1 H), 7.23 - 7.06 (m, 6 H), 6.73 - 6.67 (m, 2 H), 4.66 - 4.42 (m, 2 H), 4.33 - 4.26 (m, 1 H), 3.64 - 3.55 (m, 1 H), 3.43 - 3.36 (m, 1 H), 3.19 - 3.04 (m, 3 H), 2.77 - 2.65 (m, 2 H), 2.57 - 2.53 (m, 1 H), 2.36 - 2.23 (m, 4 H), 2.15 - 2.05 (m, 1 H), 1.98 - 1.86 (m, 1 H), 1.77 - 1.56 (m, 1 H)。
【0352】
実施例60
3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Aを用いて、3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−メチルベンジル)ピロリジン−2−オンのジアステレオマー混合物を調製した。実施例60のデータ:LC/MS RT=1.628分、(M+H)
+=383.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.20 (s, 1 H), 7.27 - 7.20 (m, 1 H), 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 3 H), 7.05 - 6.98 (m, 2 H), 6.73 - 6.67 (m, 2 H), 4.66 - 4.42 (m, 1 H), 4.41 - 4.26 (m, 2 H), 3.61 - 3.53 (m, 1 H), 3.44 - 3.34 (m, 1 H), 3.21 - 3.08 (m, 3 H), 2.95 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 2.76 - 2.65 (m, 2 H), 2.57 - 2.53 (m, 1 H), 2.35 - 2.24 (m, 5 H), 2.16 - 2.05 (m, 1 H), 1.98 - 1.86 (m, 1 H), 1.78 - 1.55 (m, 2 H)。
【0353】
実施例61
1−(4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Aを用いて、1−(4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンのジアステレオマー混合物を調製した。実施例61のデータ:LC/MS RT=1.594分、(M+H)
+=435.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.20 (s, 1 H), 7.41 - 7.01 (m, 7 H), 6.73 - 6.67 (m, 2 H), 4.66 - 4.44 (m, 1 H), 4.44 - 4.30 (m, 2 H), 3.61 - 3.53 (m, 1 H), 3.43 - 3.35 (m, 1 H), 3.23 - 3.09 (m, 3 H), 2.95 (d, J = 10.0 Hz, 0 H), 2.76 - 2.63 (m, 2 H), 2.56 (d, J = 4.6 Hz, 0 H), 2.35 - 2.24 (m, 1 H), 2.15 - 2.05 (m, 1 H), 1.98 - 1.86 (m, 1 H), 1.78 - 1.56 (m, 2 H)。
【0354】
実施例62
(S)−1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例63
(R)−1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(一般手順Aを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法101)により分離し、実施例62および63の表題化合物を得た。実施例62のデータ:SFC(方法106) RT=3.78分。LC/MS(方法O):RT=2.177分、(M+H)
+=455.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.28 - 1.35 (m, 3 H) 1.83 - 1.91 (m, 2 H) 2.19 - 2.28 (m, 1 H) 2.32 - 2.43 (m, 2 H) 2.49 - 2.63 (m, 2 H) 2.73 (td, J=10.04, 4.52 Hz, 1 H) 2.98 - 3.12 (m, 2 H) 3.20 - 3.29 (m, 1 H) 3.76 - 3.91 (m, 3 H) 4.69 (dt, J=10.04, 5.02 Hz, 1 H) 6.64 - 6.90 (m, 3 H) 7.10 - 7.19 (m, 2 H) 7.35 (d, J=9.04 Hz, 1 H) 7.62 (dd, J=9.04, 3.01 Hz, 1 H) 8.01 (d, J=2.51 Hz, 1 H)。実施例63のデータ:SFC(方法106) RT=5.03分。LC/MS(方法O):RT=2.189分、(M+H)
+=455.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.25 (t, J=7.28 Hz, 3 H) 1.80 - 1.90 (m, 2 H) 2.22 - 2.39 (m, 3 H) 2.45 - 2.63 (m, 3 H) 2.81 - 2.95 (m, 4 H) 3.44 - 3.54 (m, 2 H) 3.78 - 3.92 (m, 3 H) 4.69 - 4.77 (m, 2 H) 6.76 (d, J=9.04 Hz, 3 H) 7.13 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.30 - 7.38 (m, 1 H) 7.56 - 7.65 (m, 1 H) 8.01 (d, J=2.51 Hz, 1 H)。
【0355】
実施例64
(S)−1−(4−クロロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例65
(R)−1−(4−クロロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−クロロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(一般手順Aを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法104)により分離し、実施例64および65の表題化合物を得た。実施例64のデータ:SFC(方法106) RT=4.24分。LC/MS(方法O):RT=2.10分、(M+H)
+=403.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.42 - 7.35 (m, 2 H), 7.32 - 7.25 (m, 2 H), 7.15 - 7.08 (m, 2 H), 6.79 - 6.72 (m, 2 H), 4.59 - 4.38 (m, 3 H), 3.74 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.30 - 3.23 (m, 2 H), 3.18 - 3.10 (m, 1 H), 3.02 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 2.67 (dt, J = 4.8, 9.9 Hz, 1 H), 2.57 (dd, J = 6.5, 10.5 Hz, 1 H), 2.49 - 2.41 (m, 1 H), 2.26 - 2.03 (m, 2 H), 1.88 - 1.80 (m, 2 H)。実施例65のデータ:SFC(方法106) RT=7.88分。LC/MS(方法O):RT=2.10分、(M+H)
+=403.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.41 - 7.35 (m, 2 H), 7.32 - 7.25 (m, 2 H), 7.14 - 7.08 (m, 2 H), 6.79 - 6.73 (m, 2 H), 4.58 - 4.40 (m, 3 H), 3.72 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.46 - 3.40 (m, 1 H), 3.30 - 3.24 (m, 2 H), 2.80 - 2.75 (m, 1 H), 2.74 - 2.52 (m, 2 H), 2.44 (dt, J = 4.5, 10.0 Hz, 1 H), 2.27 - 2.05 (m, 2 H), 1.88 - 1.77 (m, 2 H)。
【0356】
実施例66
(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例67
(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(一般手順Aを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法105)により分離し、実施例66および67の表題化合物を得た。実施例66のデータ:SFC(方法105) RT=6.59分。LC/MS(方法O):RT=2.122分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.77 - 1.88 (m, 2 H) 2.04 - 2.16 (m, 1 H) 2.18 - 2.26 (m, 1 H) 2.49 - 2.61 (m, 2 H) 2.67 - 2.79 (m, 2 H) 3.43 - 3.52 (m, 2 H) 3.60 - 3.64 (m, 1 H) 3.70 - 3.75 (m, 1 H) 4.43 - 4.53 (m, 2 H) 4.57 - 4.60 (m, 2 H) 6.74 - 6.80 (m, 2 H) 7.03 - 7.15 (m, 3 H) 7.17 - 7.24 (m, 1 H) 7.45 - 7.52 (m, 1 H)。実施例67のデータ:SFC(方法105) RT=3.51分。LC/MS(方法O):RT=2.124分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.84 (d, J=4.02 Hz, 2 H) 2.10 (dd, J=13.05, 8.53 Hz, 1 H) 2.22 (dd, J=12.55, 3.51 Hz, 1 H) 2.42 - 2.50 (m, 1 H) 2.68 (td, J=9.79, 4.52 Hz, 1 H) 3.04 (d, J=13.05 Hz, 1 H) 3.13 - 3.19 (m, 1 H) 3.38 (br. s., 1 H) 3.75 (t, J=8.53 Hz, 1 H) 4.45 - 4.53 (m, 2 H) 4.58 (s, 1 H) 6.74 - 6.81 (m, 2 H) 7.12 (d, J=8.53 Hz, 3 H) 7.20 (dd, J=10.04, 2.01 Hz, 1 H) 7.44 - 7.53 (m, 1 H)。
【0357】
実施例68
3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オン
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Aを用いて、実施例68の表題化合物を調製した。精製した後、1つのジアステレオマーのみが単離された。実施例68のデータ:LC/MS RT=1.60分、(M+H)
+=383.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.20 (s, 1 H), 7.39 - 7.33 (m, 2 H), 7.31 - 7.25 (m, 3 H), 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.72 - 6.68 (m, 2 H), 5.29 (q, J = 7.4 Hz, 1 H), 4.66 - 4.46 (m, 1 H), 3.50 (t, J = 8.5 Hz, 1 H), 3.44 - 3.35 (m, 2 H), 2.84 - 2.62 (m, 3 H), 2.35 - 2.23 (m, 1 H), 2.06 (dd, J = 4.3, 8.3 Hz, 1 H), 1.91 (dd, J = 8.3, 12.3 Hz, 1 H), 1.76 - 1.68 (m, 1 H), 1.59 (dd, J = 4.3, 12.8 Hz, 1 H), 1.48 (d, J = 7.0 Hz, 2 H)。
【0358】
実施例69
1−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Aを用いて、実施例69の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例69のデータ:LC/MS RT=1.568分、(M+H)
+=405.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.20 (s, 1 H), 7.47 - 7.38 (m, 1 H), 7.32 - 7.25 (m, 1 H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 3 H), 6.73 - 6.68 (m, 2 H), 4.66 - 4.41 (m, 1 H), 4.37 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 3.63 - 3.54 (m, 1 H), 3.44 - 3.35 (m, 1 H), 3.16 (s, 3 H), 2.99 - 2.92 (m, 1 H), 2.76 - 2.65 (m, 2 H), 2.57 - 2.54 (m, 1 H), 2.35 - 2.23 (m, 1 H), 2.08 (s, 1 H), 2.00 - 1.88 (m, 1 H), 1.80 - 1.54 (m, 2 H)。
【0359】
実施例70
1−(3,4−ジクロロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Aを用いて、実施例70の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例70のデータ:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.20 (s, 1H), 7.63 (dd, J=0.8, 8.4, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.22 (dd, J=1.2, 8, 1H), 7.08 (d, J=8.4, 2H), 6.90 (dd, J=2, 6.4, 2H), 4.60 (m, 1H), 4.45 (m, 1H), 4.39 (m, 1H), 3.58 (m, 1H), 3.40 (m, 1H), 3.30-3.10 (m, 3H), 2.69 (m, 2H), 2.35-2.21 (m, 1H), 2.10 (m, 1H), 1.95 (m, 1H), 1.70 (m, 1H), 1.60 (m, 1H)。
【0360】
実施例71
(S)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)−ベンジル)ピロリジン−2−オン
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例72
(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン(一般手順Aを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法105)により分離し、実施例71および72の表題化合物を得た。実施例71のデータ:SFC(方法105) RT=2.31分。LC/MS(方法O):RT=2.233分、(M+H)
+=437.2;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.68 (d, J=8.16 Hz, 2 H) 7.48 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.08 - 7.15 (m, 2 H) 6.70 - 6.78 (m, 2 H) 4.50 - 4.70 (m, 3 H) 3.76 (t, J=8.88 Hz, 1 H) 3.12 - 3.18 (m, 1 H) 2.99 - 3.07 (m, 1 H) 2.68 (td, J=9.91, 4.77 Hz, 1 H) 2.53 - 2.62 (m, 1 H) 2.42 - 2.50 (m, 1 H) 2.17 - 2.27 (m, 1 H) 2.04 - 2.16 (m, 1 H) 1.80 - 1.88 (m, 1 H)。実施例72のデータ:SFC(方法105) RT=3.31分。LC/MS(方法O):RT=2.208分、(M+H)
+=437.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.68 (d, J=8.09 Hz, 3 H) 7.48 (d, J=8.03 Hz, 3 H) 7.09 - 7.14 (m, 4 H) 6.71 - 6.79 (m, 2 H) 4.51 - 4.71 (m, 3 H) 3.74 (t, J=8.97 Hz, 1 H) 3.41 - 3.47 (m, 1 H) 2.74 - 2.83 (m, 0 H) 2.65 - 2.73 (m, 1 H) 2.51 - 2.62 (m, 1 H) 2.44 (td, J=9.99, 4.80 Hz, 1 H) 2.17 - 2.27 (m, 1 H) 2.05 - 2.16 (m, 1 H) 1.76 - 1.87 (m, 2 H)。
【0361】
実施例73
1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Aを用いて、実施例73の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例73のデータ:LC/MS RT=1.674分、(M+H)
+=421.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.20 (s, 1 H), 7.48 - 7.36 (m, 2 H), 7.29 - 7.21 (m, 1 H), 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.73 - 6.67 (m, 2 H), 4.38 (d, J = 4.0 Hz, 3 H), 3.64 - 3.53 (m, 1 H), 3.44 - 3.35 (m, 1 H), 3.16 (s, 3 H), 2.99 - 2.91 (m, 1 H), 2.76 - 2.63 (m, 2 H), 2.36 - 2.22 (m, 1 H), 2.08 (s, 1 H), 2.00 - 1.85 (m, 1 H), 1.79 - 1.52 (m, 2 H)。
【0362】
一般手順B:実施例74〜89の調製に用いた。
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール(23mg,0.12mmol,実施例50のステップGで得たE−2b)、および対応する臭化ラクタム(0.21mmol,化合物LB)を入れたマイクロ波バイアルに、DMF(1mL)、およびトリエチルアミン(0.08mL,0.59mmol)を加えた。バイアルに蓋をし、反応混合物を、マイクロ波照射を用いて110℃まで1時間加熱した。方法100を用いてLC/MSデータを収集した。サンプルを直接分取HPLCにより条件B下で精製した。生成物はジアステレオ異性体の混合物である。場合によっては、ジアステレオ異性体をさらに、具体的な実施例中に報告されている条件下で個々のホモキラルな成分に分離した。
【0363】
実施例74
(S)−1−ベンジル−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例75
(R)−1−ベンジル−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
1−ベンジル−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(一般手順Bを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法105)により分離し、実施例74および75の表題化合物を得た。実施例74のデータ:SFC(方法105) RT=3.59分。LC/MS(方法O):RT=2.099分、(M+H)
+=369.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.26 - 7.40 (m, 5 H) 7.08 - 7.13 (m, 2 H) 6.71 - 6.79 (m, 2 H) 4.40 - 4.71 (m, 3 H) 3.68 - 3.75 (m, 1 H) 3.38 - 3.45 (m, 1 H) 3.22 - 3.31 (m, 2 H) 2.74 - 2.81 (m, 1 H) 2.64 - 2.72 (m, 1 H) 2.51 - 2.63 (m, 1 H) 2.43 (td, J=10.01, 4.83 Hz, 1 H) 2.14 - 2.24 (m, 1 H) 2.02 - 2.13 (m, 1 H) 1.75 - 1.87 (m, 2 H)。実施例75のデータ:SFC(方法105) RT=6.2分。LC/MS(方法O):RT=2.091分、(M+H)
+=369.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.25 - 7.39 (m, 5 H) 7.03 - 7.14 (m, 2 H) 6.70 - 6.84 (m, 2 H) 4.38 - 4.72 (m, 3 H) 3.74 (t, J=8.82 Hz, 1 H) 3.22 - 3.30 (m, 2 H) 3.10 - 3.18 (m, 1 H) 2.94 - 3.05 (m, 2 H) 2.66 (td, J=9.91, 4.77 Hz, 1 H) 2.51 - 2.60 (m, 1 H) 2.40 - 2.49 (m, 1 H) 2.14 - 2.25 (m, 1 H) 1.99 - 2.12 (m, 1 H) 1.79 - 1.89 (m, 2 H)。
【0364】
実施例76
3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(2−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例76の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例76のデータ:LC/MS RT=1.588分、(M+H)
+=383.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.56 - 1.78 (m, 2 H) 1.87 - 1.97 (m, 1 H) 2.08 (s, 1 H) 2.23 - 2.35 (m, 5 H) 2.64 - 2.79 (m, 2 H) 3.04 - 3.18 (m, 3 H) 3.36 - 3.44 (m, 1 H) 3.60 (d, J=7.03 Hz, 1 H) 4.27 - 4.34 (m, 1 H) 4.43 - 4.65 (m, 2 H) 6.66 - 6.73 (m, 2 H) 7.06 - 7.22 (m, 6 H) 9.20 (s, 1 H)。
【0365】
実施例77
3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例77の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例77のデータ:LC/MS RT=1.600分、(M+H)
+=383.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.57 - 1.76 (m, 2 H) 1.86 - 1.98 (m, 1 H) 2.08 (s, 1 H) 2.29 (s, 2 H) 2.65 - 2.76 (m, 1 H) 3.09 - 3.21 (m, 2 H) 3.57 (d, J=7.53 Hz, 1 H) 4.25 - 4.41 (m, 2 H) 4.44 - 4.69 (m, 1 H) 6.66 - 6.74 (m, 2 H) 6.98 - 7.04 (m, 2 H) 7.09 (d, J=8.53 Hz, 3 H) 7.20 - 7.28 (m, 1 H) 9.21 (s, 1 H)。
【0366】
実施例78
1−(4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例78の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例78のデータ:LC/MS RT=1.565分、(M+H)
+=435.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.53 - 1.75 (m, 2 H) 1.86 - 1.97 (m, 1 H) 2.04 - 2.14 (m, 1 H) 2.20 - 2.35 (m, 1 H) 2.63 - 2.78 (m, 1 H) 3.06 - 3.24 (m, 2 H) 3.51 - 3.61 (m, 1 H) 4.37 (d, J=12.55 Hz, 2 H) 4.46 - 4.66 (m, 1 H) 6.70 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 6.99 - 7.11 (m, 1 H) 7.13 - 7.23 (m, 1 H) 7.26 - 7.32 (m, 1 H) 7.40 (s, 1 H) 9.21 (s, 1 H)。
【0367】
実施例79
1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例79の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例79のデータ:LC/MS RT=1.762分、(M+H)
+=455.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.59 - 1.80 (m, 2 H) 2.01 - 2.14 (m, 1 H) 2.20 - 2.27 (m, 1 H) 2.30 - 2.41 (m, 1 H) 2.72 - 2.80 (m, 1 H) 3.17 (s, 1 H) 3.69 - 3.84 (m, 3 H) 4.41 - 4.69 (m, 1 H) 6.62 - 6.75 (m, 2 H) 6.98 - 7.27 (m, 4 H) 7.35 - 7.45 (m, 2 H) 7.64 (d, J=3.51 Hz, 1 H) 8.03 (t, J=2.51 Hz, 1 H) 9.13 - 9.30 (m, 1 H)。
【0368】
実施例80
(S)−1−(4−クロロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例81
(R)−1−(4−クロロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−クロロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(一般手順Bを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法105)により分離し、実施例80および81の表題化合物を得た。実施例80のデータ:SFC(方法105) RT=4.58分。LC/MS(方法O):RT=2.216分、(M+H)
+=403.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.76 - 1.89 (m, 2 H) 2.06 - 2.27 (m, 3 H) 2.40 - 2.55 (m, 2 H) 2.65 - 2.70 (m, 1 H) 2.77 (d, J=10.54 Hz, 1 H) 3.39 - 3.46 (m, 2 H) 3.62 (s, 1 H) 3.72 (t, J=8.78 Hz, 2 H) 4.36 - 4.60 (m, 4 H) 6.74 - 6.78 (m, 2 H) 7.11 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.24 - 7.30 (m, 2 H) 7.35 - 7.41 (m, 2 H)。実施例81のデータ:SFC(方法105) RT=9.5分。LC/MS(方法O):RT=2.233分、(M+H)
+=403.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.84 (d, J=3.51 Hz, 2 H) 2.45 (dd, J=14.81, 11.29 Hz, 1 H) 2.68 (dd, J=10.04, 4.52 Hz, 1 H) 2.97 - 3.06 (m, 2 H) 3.10 - 3.16 (m, 2 H) 3.25 - 3.31 (m, 2 H) 3.62 (s, 1 H) 4.49 (d, J=19.58 Hz, 3 H) 4.66 (dd, J=10.04, 5.02 Hz, 2 H) 6.72 - 6.79 (m, 2 H) 7.12 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.26 - 7.32 (m, 2 H) 7.35 - 7.40 (m, 2 H)。
【0369】
実施例82
(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例83
(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(一般手順Bを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法106)により分離し、実施例82および83の表題化合物を得た。実施例82のデータ:SFC(方法106) RT=3.9分。LC/MS(方法O):RT=2.081分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.44 - 7.50 (m, 1 H) 7.16 - 7.21 (m, 1 H) 7.08 - 7.14 (m, 1 H) 6.72 - 6.81 (m, 2 H) 4.42 - 4.71 (m, 4 H) 3.69 - 3.75 (m, 1 H) 3.40 - 3.47 (m, 1 H) 3.25 - 3.31 (m, 1 H) 2.74 - 2.80 (m, 1 H) 2.64 - 2.72 (m, 1 H) 2.53 - 2.62 (m, 1 H) 2.39 - 2.48 (m, 1 H) 2.17 - 2.27 (m, 1 H) 2.04 - 2.16 (m, 1 H) 1.77 - 1.87 (m, 2 H)。実施例83のデータ:SFC(方法106) RT=7.05分。LC/MS(方法O):RT=2.210分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.45 - 7.50 (m, 1 H) 7.17 - 7.22 (m, 1 H) 7.08 - 7.14 (m, 2 H) 6.73 - 6.78 (m, 2 H) 4.43 - 4.70 (m, 3 H) 3.71 - 3.78 (m, 1 H) 3.25 - 3.31 (m, 1 H) 3.10 - 3.18 (m, 1 H) 2.98 - 3.08 (m, 1 H) 2.62 - 2.71 (m, 1 H) 2.52 - 2.61 (m, 1 H) 2.39 - 2.49 (m, 1 H) 2.17 - 2.27 (m, 1 H) 2.03 - 2.15 (m, 1 H) 1.79 - 1.90 (m, 2 H)。
【0370】
実施例84
3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−((S)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オン
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例84の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例84のデータ:LC/MS RT=1.574分、(M+H)
+=383.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.48 (d, J=7.53 Hz, 3 H) 1.84 - 1.94 (m, 1 H) 2.00 - 2.13 (m, 1 H) 2.23 - 2.31 (m, 1 H) 2.66 - 2.75 (m, 1 H) 2.81 (dt, J=9.66, 7.72 Hz, 1 H) 2.95 (d, J=9.04 Hz, 1 H) 3.12 - 3.19 (m, 1 H) 3.51 (t, J=8.53 Hz, 1 H) 4.42 - 4.62 (m, 1 H) 5.26 - 5.32 (m, 1 H) 6.67 - 6.74 (m, 2 H) 7.07 - 7.11 (m, 2 H) 7.25 - 7.31 (m, 3 H) 7.33 - 7.39 (m, 2 H) 9.20 (s, 1 H)。
【0371】
実施例85
1−(3,4−ジフルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例85の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例85のデータ:LC/MS RT=1.540分、(M+H)
+=405.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.51 - 1.78 (m, 2 H) 1.86 - 2.01 (m, 1 H) 2.08 (s, 1 H) 2.22 - 2.35 (m, 1 H) 2.71 (br. s., 2 H) 3.09 - 3.24 (m, 3 H) 3.54 - 3.64 (m, 1 H) 4.37 (d, J=4.02 Hz, 2 H) 4.43 - 4.69 (m, 1 H) 6.70 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.09 (d, J=8.53 Hz, 3 H) 7.24 - 7.32 (m, 1 H) 7.43 (s, 1 H) 9.20 (s, 1 H)。
【0372】
実施例86
1−(3,4−ジクロロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例86の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例86のデータ:LC/MS RT=1.768分、(M+H)
+=437.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.51 - 1.76 (m, 2 H) 1.85 - 2.00 (m, 1 H) 2.05 - 2.15 (m, 1 H) 2.21 - 2.34 (m, 1 H) 2.66 - 2.75 (m, 2 H) 3.07 - 3.25 (m, 3 H) 3.37 (s, 1 H) 3.59 (d, J=6.53 Hz, 1 H) 4.39 (d, J=5.52 Hz, 2 H) 4.43 (s, 1 H) 6.67 - 6.74 (m, 2 H) 7.09 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.20 - 7.28 (m, 1 H) 7.50 (t, J=2.01 Hz, 1 H) 7.62 (dd, J=8.03, 1.00 Hz, 1 H) 9.21 (s, 1 H)。
【0373】
実施例87
(S)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例88
(R)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン(一般手順Bを用いて調製した)のジアステレオマー混合物をSFC(方法106)により分離し、実施例87および88の表題化合物を得た。実施例87のデータ:SFC(方法106) RT=2.09分。LC/MS(方法O):RT=2.14分、(M+H)
+=437.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.49 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.15 - 7.09 (m, 2 H), 6.80 - 6.72 (m, 2 H), 4.71 - 4.51 (m, 3 H), 3.74 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.48 - 3.41 (m, 1 H), 3.30 - 3.25 (m, 2 H), 2.83 - 2.75 (m, 1 H), 2.73 - 2.65 (m, 1 H), 2.62 - 2.52 (m, 1 H), 2.45 (dt, J = 4.5, 10.0 Hz, 1 H), 2.28 - 2.07 (m, 2 H), 1.88 - 1.77 (m, 2 H)。実施例88のデータ:SFC(方法106) RT=3.19分。LC/MS(方法O):RT=2.13分、(M+H)
+=437.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.72 - 7.66 (m, 2 H), 7.53 - 7.45 (m, 2 H), 7.16 - 7.08 (m, 2 H), 6.80 - 6.72 (m, 2 H), 4.69 - 4.49 (m, 3 H), 3.81 - 3.72 (m, 1 H), 3.32 - 3.26 (m, 2 H), 3.19 - 3.11 (m, 1 H), 3.09 - 3.00 (m, 1 H), 2.74 - 2.65 (m, 1 H), 2.62 - 2.53 (m, 1 H), 2.51 - 2.42 (m, 1 H), 2.28 - 2.18 (m, 1 H), 2.16 - 2.04 (m, 1 H), 1.90 - 1.79 (m, 2 H)。
【0374】
実施例89
1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3−((3R,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Bを用いて、実施例89の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例89のデータ:LC/MS RT=1.645分、(M+H)
+=421.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.49 - 1.79 (m, 2 H) 1.86 - 1.99 (m, 2 H) 2.08 (s, 2 H) 2.21 - 2.35 (m, 2 H) 2.65 - 2.76 (m, 2 H) 3.16 (s, 4 H) 3.36 - 3.44 (m, 1 H) 3.54 - 3.64 (m, 1 H) 4.38 (d, J=4.02 Hz, 2 H) 4.44 - 4.68 (m, 1 H) 6.70 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.09 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.21 - 7.27 (m, 1 H) 7.40 (s, 2 H) 9.20 (s, 1 H)。
【0375】
一般手順C:実施例90〜117の調製に用いた。
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール HCl(30mg,0.14mmol,実施例56のステップDで得たE−1a)、および適切な臭化ラクタム(0.28mmol,化合物LB)を入れたマイクロ波バイアルに、DMF(1mL)、トリエチルアミン(0.1mL,0.7mmol)を加えた。バイアルに蓋をし、反応混合物を、マイクロ波照射を用いて120℃まで1時間加熱した。方法100を用いてLC/MSデータを収集した。サンプルを直接分取HPLCにより条件B下で精製した。生成物はジアステレオ異性体の混合物である。場合によっては、ジアステレオ異性体をさらに、具体的な実施例中に報告されている条件下で個々のホモキラルな成分に分離した。ラクタムの立体化学を帰属し、続いて生物学的活性を決定したが、化学的には厳密に決定しなかったため、個々の化合物はSFCにおける保持時間により同定した。用いたホモキラルな4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノールの絶対配置は決定しなかった。
【0376】
実施例90
1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、実施例90の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例90のデータ:LC/MS RT=1.769分、(M+H)
+=473.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.31 (s, 1 H), 8.03 (t, J = 3.0 Hz, 1 H), 7.68 - 7.62 (m, 1 H), 7.44 - 7.07 (m, 4 H), 6.72 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 3.80 (d, J = 10.0 Hz, 3 H), 3.17 (d, J = 5.0 Hz, 2 H), 3.06 - 2.85 (m, 2 H), 2.73 - 2.60 (m, 1 H), 2.48 - 2.43 (m, 1 H), 2.35 - 2.22 (m, 1 H), 2.13 - 1.93 (m, 4 H), 1.81 - 1.70 (m, 1 H)。
【0377】
実施例91(ピーク1)
1−ベンジル−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例91(ピーク2)
1−ベンジル−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、1−ベンジル−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物を、方法105を用いたSFCにより実施例91の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。相対および絶対配置は決定せず、SFC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。実施例91のP−1のデータ:SFC(方法105) RT=5.29分。LC/MS(方法O):RT=2.103分、(M+H)
+=387.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.26 - 7.39 (m, 5 H) 7.15 (d, J=8.35 Hz, 2 H) 6.73 - 6.77 (m, 2 H) 4.41 - 4.59 (m, 3 H) 3.69 (t, J=8.85 Hz, 1 H) 3.36 - 3.42 (m, 1 H) 3.22 - 3.30 (m, 2 H) 3.06 (d, J=7.28 Hz, 1 H) 2.84 - 3.01 (m, 3 H) 2.60 - 2.73 (m, 1 H) 1.98 - 2.28 (m, 3 H) 1.82 (ddt, J=13.18, 4.76, 2.38, 2.38 Hz, 1 H)。実施例91のP−2のデータ:SFC(方法105) RT=5.18分。LC/MS(方法O):RT=2.117分、(M+H)
+=387.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.26 - 7.39 (m, 5 H) 7.15 (d, J=8.41 Hz, 2 H) 6.73 - 6.77 (m, 2 H) 4.41 - 4.57 (m, 2 H) 3.72 (t, J=8.82 Hz, 1 H) 3.22 - 3.30 (m, 1 H) 3.03 - 3.18 (m, 4 H) 2.86 - 3.00 (m, 1 H) 2.53 (t, J=11.39 Hz, 1 H) 1.99 - 2.30 (m, 3 H) 1.80 - 1.88 (m, 1 H)。
【0378】
実施例92
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(2−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、実施例92の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例92のデータ:LC/MS RT=1.609分、(M+H)
+=401.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.30 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 7.22 - 7.07 (m, 6 H), 6.71 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 4.48 - 4.42 (m, 1 H), 4.35 - 4.28 (m, 1 H), 3.62 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.19 - 3.04 (m, 4 H), 3.02 - 2.78 (m, 2 H), 2.69 - 2.54 (m, 1 H), 2.45 - 2.32 (m, 1 H), 2.25 (d, J = 1.0 Hz, 3 H), 2.18 - 2.07 (m, 1 H), 1.94 (d, J = 17.1 Hz, 2 H), 1.80 - 1.69 (m, 1 H)。
【0379】
実施例93
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、実施例93の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例93のデータ:LC/MS RT=1.622分、(M+H)
+=401.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.30 (s, 1 H), 7.27 - 7.20 (m, 1 H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 3 H), 7.06 - 6.99 (m, 2 H), 6.72 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 4.40 - 4.28 (m, 2 H), 4.11 - 4.05 (m, 1 H), 3.60 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 3.39 - 3.34 (m, 1 H), 3.23 - 2.77 (m, 6 H), 2.69 - 2.54 (m, 1 H), 2.45 - 2.32 (m, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 2.19 - 2.08 (m, 1 H), 2.04 - 1.85 (m, 2 H), 1.79 - 1.69 (m, 1 H)。
【0380】
実施例94
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、実施例94の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例94のデータ:LC/MS RT=1.595分、(M+H)
+=453.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.30 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.42 - 7.02 (m, 8 H), 6.71 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 4.43 - 4.32 (m, 2 H), 3.60 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 3.40 - 3.33 (m, 1 H), 3.24 - 3.04 (m, 3 H), 3.02 - 2.76 (m, 2 H), 2.69 - 2.54 (m, 1 H), 2.43 - 2.31 (m, 1 H), 2.20 - 2.07 (m, 1 H), 2.03 - 1.85 (m, 1 H), 1.79 - 1.69 (m, 1 H)。
【0381】
実施例95(ピーク1)
(3S)−1−(4−クロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例95(ピーク2)
(3R)−1−(4−クロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、1−(4−クロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物をSFC(方法105)により実施例95の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。立体化学配置は決定せず、任意にP−1およびP−2と命名した。実施例95のP−1のデータ:SFC(方法105) RT=5.29分。LC/MS(方法O):RT=2.062分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.41 - 7.35 (m, 2 H), 7.32 - 7.26 (m, 2 H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.79 - 6.73 (m, 2 H), 4.55 - 4.40 (m, 2 H), 3.69 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.43 - 3.37 (m, 1 H), 3.31 - 3.24 (m, 2 H), 3.01 - 2.84 (m, 3 H), 2.73 - 2.58 (m, 1 H), 2.28 - 2.01 (m, 3 H), 1.83 (ddd, J = 2.0, 1H)。実施例95のP−2のデータ:SFC(方法105) RT=8.79分。LC/MS(方法O):RT=2.059分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.40 - 7.34 (m, 2 H), 7.32 - 7.26 (m, 2 H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.78 - 6.73 (m, 2 H), 4.55 - 4.39 (m, 2 H), 3.72 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.62 (s, 1 H), 3.30 - 3.24 (m, 2 H), 3.20 - 3.07 (m, 3 H), 2.98 - 2.86 (m, 1 H), 2.53 (s, 1 H), 2.30 - 2.02 (m, 3 H), 1.86 (br. s., 1 H)。
【0382】
実施例96(ピーク1)
(3S)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例96(ピーク2)
(3R)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物をSFC(方法105)により実施例96の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。立体化学配置は決定せず、任意にP−1およびP−2と命名した。実施例96のP−1のデータ:SFC(方法105) RT=5.13分。LC/MS(方法O):RT=2.214分、(M+H)
+=439.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.47 - 1.51 (m, 1 H) 1.84 (d, J=13.05 Hz, 1 H) 2.05 - 2.31 (m, 3 H) 2.54 - 2.66 (m, 1 H) 2.83 - 3.02 (m, 3 H) 3.29 - 3.32 (m, 1 H) 3.39 - 3.56 (m, 2 H) 3.65 - 3.74 (m, 1 H) 4.41 - 4.55 (m, 2 H) 6.71 - 6.78 (m, 2 H) 7.07 - 7.35 (m, 4 H) 7.46 - 7.52 (m, 1 H)。実施例96のP−2のデータ:SFC(方法105) RT=7.15分。LC/MS(方法O):RT=2.211分、(M+H)
+=439.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.81 - 1.92 (m, 1 H) 2.01 - 2.30 (m, 3 H) 2.46 - 2.58 (m, 1 H) 3.03 - 3.11 (m, 1 H) 3.10 - 3.21 (m, 2 H) 3.24 - 3.32 (m, 1 H) 3.72 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.42 - 4.56 (m, 2 H) 6.72 - 6.79 (m, 2 H) 7.09 - 7.23 (m, 4 H) 7.43 - 7.51 (m, 1 H)。
【0383】
実施例97
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3,4−ジフルオロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、実施例97の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例97のデータ:LC/MS RT=1.569分、(M+H)
+=423.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.30 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.46 - 7.37 (m, 1 H), 7.33 - 7.25 (m, 1 H), 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 3 H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 4.37 (s, 2 H), 3.65 - 3.57 (m, 1 H), 3.43 - 3.35 (m, 1 H), 3.27 - 3.04 (m, 4 H), 3.03 - 2.76 (m, 2 H), 2.63 - 2.58 (m, 1 H), 2.44 - 2.32 (m, 1 H), 2.21 - 2.07 (m, 1 H), 2.04 - 1.87 (m, 2 H), 1.79 - 1.69 (m, 1 H)。
【0384】
実施例98
1−(3,4−ジクロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、実施例98の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例98のデータ:LC/MS RT=1.843分、(M+H)
+=454.9;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.33 - 9.28 (m, 1 H), 7.62 (dd, J = 1.3, 8.3 Hz, 1 H), 7.50 (t, J = 1.8 Hz, 1 H), 7.24 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.71 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.11 - 4.05 (m, 1 H), 3.65 - 3.57 (m, 1 H), 3.17 (d, J = 5.0 Hz, 4 H), 3.03 - 2.76 (m, 2 H), 2.42 - 2.31 (m, 1 H), 2.21 - 2.07 (m, 1 H), 1.90 (s, 2 H), 1.79 - 1.69 (m, 1 H)。
【0385】
実施例99(ピーク1)
(3S)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例99(ピーク2)
(3S)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物を、方法100を用いたSFCにより実施例99の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。相対および絶対配置は決定せず、SFC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。実施例99のP−1のデータ:SFC(方法105) RT=2.8分。LC/MS(方法O):RT=2.156分、(M+H)
+=455.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.80 - 1.86 (m, 1 H) 2.02 - 2.32 (m, 3 H) 2.61 - 2.74 (m, 1 H) 2.84 - 3.06 (m, 3 H) 3.23 - 3.30 (m, 1 H) 3.38 - 3.46 (m, 1 H) 3.71 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.50 - 4.64 (m, 2 H) 6.71 - 6.79 (m, 2 H) 7.15 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.49 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.68 (d, J=8.53 Hz, 2 H)。実施例99のP−2のデータ:SFC(方法105) RT=3.36分。LC/MS(方法O):RT=2.152分、(M+H)
+=455.2;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ ppm 1.27 - 1.37 (m, 1 H) 2.02 - 2.30 (m, 3 H) 2.54 (t, J=11.04 Hz, 1 H) 3.07 - 3.20 (m, 4 H) 3.24 - 3.30 (m, 2 H) 3.35 - 3.56 (m, 1 H) 3.74 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.55 - 4.60 (m, 2 H) 6.72 - 6.79 (m, 2 H) 7.15 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.49 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.68 (d, J=8.03 Hz, 2 H)。
【0386】
実施例100
1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Cを用いて、実施例100の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例100のデータ:LC/MS RT=1.726分、(M+H)
+=439.0;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.47 - 7.42 (m, 1 H), 7.30 - 7.23 (m, 2 H), 7.18 - 7.12 (m, 2 H), 6.79 - 6.72 (m, 2 H), 4.52 - 4.41 (m, 2 H), 3.75 - 3.66 (m, 1 H), 3.30 - 3.26 (m, 1 H), 3.20 - 3.08 (m, 2 H), 3.01 - 2.83 (m, 2 H), 2.71 - 2.49 (m, 1 H), 2.33 - 2.07 (m, 3 H), 1.89 - 1.79 (m, 1 H)。
【0387】
一般手順D.実施例101〜139の調製に用いた。
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノール(25mg,0.12mmol,E−2a,実施例56のステップB)、および適切な臭化ラクタム(0.29mmol,LB)を入れたマイクロ波バイアルに、DMF(1mL)、およびトリエチルアミン(0.08mL,0.6mmol)を加えた。バイアルに蓋をし、反応混合物を、マイクロ波照射を用いて120℃まで1時間加熱した。方法100を用いてLC/MSデータを収集した。サンプルを直接分取HPLCにより条件B下で精製した。生成物はジアステレオ異性体の混合物である。場合によっては、ジアステレオ異性体をさらに、具体的な実施例中に報告されている条件下で個々のホモキラルな成分に分離した。ラクタムの立体化学の帰属は生物学的活性により推測できたものの、明確には決定しなかった。個々の化合物はSFCにおける保持時間により同定した。用いたホモキラルな4−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)フェノールの絶対配置は決定しなかった。
【0388】
実施例101(ピーク1)
(3S)−1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例101(ピーク2)
(3R)−1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、1−(3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物を、方法106を用いたSFCにより実施例101の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。相対および絶対配置は明確には決定せず、SFC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。実施例101のP−1のデータ:SFC(方法106) RT=2.79分;LC/MS(方法O):RT=2.208分、(M+H)
+=473.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.89 (br. s., 1 H) 2.15 - 2.25 (m, 2 H) 2.35 - 2.47 (m, 2 H) 2.58 - 2.66 (m, 2 H) 3.09 - 3.29 (m, 4 H) 3.74 - 3.92 (m, 3 H) 6.65 - 7.04 (m, 3 H) 7.16 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.34 (d, J=9.04 Hz, 1 H) 7.57 - 7.67 (m, 1 H) 8.00 (d, J=2.51 Hz, 1 H)。実施例101のP−2のデータ:SFC(方法106) RT=3.36分;LC/MS(方法O):RT=2.210分、(M+H)
+=473.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.85 (d, J=13.05 Hz, 1 H) 2.12 - 2.27 (m, 2 H) 2.34 - 2.44 (m, 1 H) 2.68 - 2.82 (m, 2 H) 2.87 - 3.10 (m, 4 H) 3.48 - 3.53 (m, 1 H) 3.78 - 3.89 (m, 3 H) 6.61 - 6.91 (m, 3 H) 7.16 (d, J=8.53 Hz, 2 H) 7.35 (d, J=9.04 Hz, 1 H) 7.61 (dd, J=9.04, 2.51 Hz, 1 H) 8.00 (d, J=3.01 Hz, 1 H)。
【0389】
実施例102(ピーク1)
(3S)−1−ベンジル−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例102(ピーク2)
(3R)−1−ベンジル−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、1−ベンジル−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物を、方法105を用いたSFCにより実施例102の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。相対および絶対配置は明確には決定せず、SFC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。実施例102のP−1のデータ:SFC(方法105) RT=2.62分;LC/MS(方法O):RT=2.106分、(M+H)
+=387.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.41 - 7.26 (m, 5 H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.79 - 6.72 (m, 2 H), 4.58 - 4.41 (m, 2 H), 3.72 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.30 - 3.23 (m, 2 H), 3.19 - 3.08 (m, 3 H), 3.00 - 2.86 (m, 1 H), 2.54 (t, J = 11.5 Hz, 1 H), 2.30 - 2.01 (m, 3 H), 1.85 (tdd, J = 2.4, 4.6, 13.1 Hz, 1 H)。実施例102のP−2のデータ:LC/MS RT=1.633分;(M+H)
+=401.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.33 - 9.28 (m, 1 H), 7.19 (d, J = 1.5 Hz, 6 H), 6.75 - 6.67 (m, 2 H), 4.50 - 4.41 (m, 1 H), 4.35 - 4.25 (m, 1 H), 3.69 - 3.53 (m, 1 H), 3.22 - 3.02 (m, 3 H), 2.94 - 2.80 (m, 1 H), 2.46 - 2.32 (m, 1 H), 2.25 (s, 4 H), 2.17 - 2.06 (m, 1 H), 1.99 - 1.65 (m, 3 H)。
【0390】
実施例103
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(2−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、実施例100の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例103のデータ:LC/MS RT=1.633分;(M+H)
+=401.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.33 - 9.28 (m, 1 H), 7.19 (d, J = 1.5 Hz, 6 H), 6.75 - 6.67 (m, 2 H), 4.50 - 4.41 (m, 1 H), 4.35 - 4.25 (m, 1 H), 3.69 - 3.53 (m, 1 H), 3.22 - 3.02 (m, 3 H), 2.94 - 2.80 (m, 1 H), 2.46 - 2.32 (m, 1 H), 2.25 (s, 4 H), 2.17 - 2.06 (m, 1 H), 1.99 - 1.65 (m, 3 H)。
【0391】
実施例104
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、実施例104の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例104のデータ:LC/MS RT=1.647分;(M+H)
+=401.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.31 (s, 1 H), 7.27 - 7.19 (m, 1 H), 7.12 - 6.99 (m, 5 H), 6.72 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 4.42 - 4.24 (m, 2 H), 3.60 (d, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.22 - 3.03 (m, 3 H), 2.92 - 2.56 (m, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 2.13 (br. s., 1 H), 1.93 (br. s., 2 H), 1.79 - 1.68 (m, 1 H)。
【0392】
実施例105
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、実施例105の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例105のデータ:LC/MS RT=1.622分;(M+H)
+=453.0
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.31 (s, 1 H), 7.47 - 7.24 (m, 3 H), 7.22 - 7.00 (m, 6 H), 6.72 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 4.44 - 4.31 (m, 2 H), 3.60 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 3.23 - 3.05 (m, 4 H), 3.00 - 2.77 (m, 2 H), 2.44 - 2.31 (m, 1 H), 2.17 - 2.06 (m, 1 H), 1.94 (d, J = 17.1 Hz, 2 H), 1.79 - 1.69 (m, 1 H)。
【0393】
実施例106(ピーク1)
(3S)−1−(4−クロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例106(ピーク2)
(3R)−1−(4−クロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、1−(4−クロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物を、方法106を用いたSFCにより実施例106の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。相対および絶対配置は決定せず、SFC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。実施例106のP−1のデータ:SFC(方法106) RT=3.14分;LC/MS(方法O):RT=2.127分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.35 - 7.41 (m, 2 H) 7.26 - 7.31 (m, 2 H) 7.15 (d, J=8.35 Hz, 2 H) 6.73 - 6.78 (m, 2 H) 4.40 - 4.54 (m, 2 H) 3.69 - 3.75 (m, 1 H) 3.61 - 3.62 (m, 0 H) 3.45 - 3.50 (m, 1 H) 3.23 - 3.31 (m, 1 H) 3.09 - 3.20 (m, 3 H) 2.86 - 3.05 (m, 1 H) 2.49 - 2.58 (m, 1 H) 2.00 - 2.31 (m, 3 H) 1.79 - 1.90 (m, 1 H)。実施例106のP−2のデータ:SFC(方法106) RT=4.29分;LC/MS(方法O):RT=2.128分、(M+H)
+=421.2;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 7.34 - 7.41 (m, 2 H) 7.24 - 7.30 (m, 2 H) 7.15 (d, J=8.35 Hz, 2 H) 6.73 - 6.78 (m, 2 H) 4.48 (q, J=14.87 Hz, 2 H) 3.69 (t, J=8.85 Hz, 1 H) 3.62 (s, 1 H) 3.38 - 3.49 (m, 1 H) 3.23 - 3.31 (m, 1 H) 3.06 (q, J=7.26 Hz, 1 H) 2.84 - 3.01 (m, 2 H) 2.60 - 2.73 (m, 1 H) 1.98 - 2.31 (m, 3 H) 1.79 - 1.89 (m, 1 H)。
【0394】
実施例107(ピーク1)
(3S)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例107(ピーク2)
(3R)−1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、1−(4−クロロ−3−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物を、方法105を用いたSFCにより実施例107の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。相対および絶対配置は決定せず、SFC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。実施例107のP−1のデータ:SFC(方法105) RT=2.85分;LC/MS(方法O):RT=2.093分、(M+H)
+=439.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.85 (ddt, J=13.18, 4.64, 2.38, 2.38 Hz, 1 H) 2.03 - 2.31 (m, 3 H) 2.53 (t, J=11.29 Hz, 1 H) 3.05 - 3.12 (m, 1 H) 3.13 - 3.18 (m, 2 H) 3.26 - 3.31 (m, 2 H) 3.72 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.41 - 4.54 (m, 2 H) 6.73 - 6.79 (m, 2 H) 7.08 - 7.23 (m, 4 H) 7.48 (t, J=8.03 Hz, 1 H)。実施例107のP−2のデータ:SFC(方法105) RT=3.99分;LC/MS(方法Q):RT=1.648分、(M+H)
+=439.0;
1H NMR (400 MHz, methanol -d4) δ ppm 1.85 (ddt, J=13.18, 4.64, 2.38, 2.38 Hz, 1 H) 2.03 - 2.31 (m, 3 H) 2.53 (t, J=11.29 Hz, 1 H) 3.05 - 3.12 (m, 1 H) 3.13 - 3.18 (m, 2 H) 3.26 - 3.31 (m, 2 H) 3.72 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 4.41 - 4.54 (m, 2 H) 6.73 - 6.79 (m, 2 H) 7.08 - 7.23 (m, 4 H) 7.48 (t, J=8.03 Hz, 1 H)。
【0395】
実施例108(ピーク1)
(3S)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3,4−ジフルオロベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例108(ピーク2)
(3R)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3,4−ジフルオロベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(3,4−ジフルオロベンジル)ピロリジン−2−オンをジアステレオマーの混合物として調製した。ジアステレオマーの混合物を、方法105を用いたSFCにより実施例108の個々のホモキラルな化合物、すなわちP−1およびP−2に分離した。相対および絶対配置は決定せず、SFC精製で溶出した順番に基づいて任意にP−1およびP−2と命名した。実施例108のP−1のデータ:SFC(方法105) RT=2.27分;LC/MS(方法O):RT=2.149分、(M+H)
+=423.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.32 - 7.19 (m, 2 H), 7.18 - 7.08 (m, 3 H), 6.79 - 6.72 (m, 2 H), 4.60 - 4.40 (m, 2 H), 3.72 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.30 - 3.24 (m, 2 H), 3.20 - 3.05 (m, 3 H), 3.00 - 2.85 (m, 1 H), 2.53 (t, J = 11.0 Hz, 1 H), 2.30 - 2.02 (m, 3 H), 1.85 (tdd, J = 2.4, 4.6, 13.2 Hz, 1 H)。実施例108のP−2のデータ:SFC(方法105) RT=2.85分;LC/MS(方法O):RT=2.182分、(M+H)
+=423.2;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.34 - 7.07 (m, 5 H), 6.76 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 4.53 - 4.39 (m, 2 H), 3.69 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.46 - 3.38 (m, 1 H), 3.30 - 3.24 (m, 2 H), 3.02 - 2.83 (m, 3 H), 2.73 - 2.59 (m, 1 H), 2.29 - 2.03 (m, 3 H), 1.88 - 1.79 (m, 1 H)。
【0396】
実施例109
1−(3,4−ジクロロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、実施例109の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例109のデータ:LC/MS RT=1.833分、(M+H)
+=454.9;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ = 9.31 (s, 1 H), 7.62 (dd, J = 1.5, 8.0 Hz, 2 H), 7.51 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 7.23 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.72 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.09 (q, J = 5.5 Hz, 1 H), 3.23 - 3.13 (m, 4 H), 2.94 - 2.83 (m, 1 H), 2.43 - 2.34 (m, 1 H), 2.21 - 2.09 (m, 2 H), 2.01 - 1.70 (m, 3 H)。
【0397】
実施例110
3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−ピロリジン−2−オン
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、実施例110の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例110のデータ:LC/MS RT=1.789分、(M+H)
+=455.0;
1H NMR (400 MHz , methanol -d4) δ = 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.49 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 2 H), 6.79 - 6.73 (m, 2 H), 4.60 (s, 2 H), 3.81 (s, 2 H), 3.77 - 3.68 (m, 1 H), 3.46 - 3.40 (m, 1 H), 3.30 - 3.26 (m, 1 H), 3.21 - 3.09 (m, 2 H), 3.02 - 2.86 (m, 2 H), 2.74 - 2.51 (m, 1 H), 2.06 (s, 3 H), 1.90 - 1.80 (m, 1 H)。
【0398】
実施例111
1−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
一般手順Dを用いて、実施例110の表題化合物をジアステレオマーの混合物として調製した。実施例110のデータ:LC/MS RT=1.744分、(M+H)
+=439.0;
1H NMR (400 MHz, methanol-d
4) δ = 7.47 - 7.41 (m, 1 H), 7.28 - 7.24 (m, 2 H), 7.18 - 7.12 (m, 2 H), 6.76 (d, J = 9.0 Hz, 2 H), 4.52 - 4.39 (m, 2 H), 3.70 (q, J = 9.4 Hz, 1 H), 3.45 - 3.37 (m, 1 H), 3.30 - 3.25 (m, 1 H), 3.21 - 3.08 (m, 2 H), 3.01 - 2.85 (m, 2 H), 2.69 (d, J = 10.5 Hz, 1 H), 2.53 (t, J = 11.3 Hz, 1 H), 2.30 - 2.03 (m, 3 H), 1.85 (tdd, J = 2.3, 4.8, 13.2 Hz, 1 H)。
【0399】
実施例112(ピーク1)
(R)−3−((3S,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例112(ピーク2)
(R)−3−((3R,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
ステップA.(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−オン
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
市販の(S)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン(5g,50mmol)のDCM(198mL)溶液を、撹拌しながら、DMAP(0.2g,1.63mmol)、イミダゾール(6.73g,99mmol)、およびTBDMS−Cl(8.94g,59mmol)で処理した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで飽和NaHCO
3溶液で洗浄した。有機層を濃縮し、クルードな反応生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、50%酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶出した。白色固体として所望の生成物を単離した(8.1g,76%)。LC/MS(M+H)
+=216.2;
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 6.40 (br. s., 1H), 4.26 (t, J=7.8 Hz, 1H), 3.42 - 3.34 (m, 1H), 3.29 - 3.21 (m, 1H), 2.36 (dtd, J=12.7, 7.3, 3.3 Hz, 1H), 2.07 - 1.96 (m, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.15 (d, J=7.0 Hz, 6H)。
【0401】
ステップB.(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−オン(5g,23.22mmol)を無水THF(46.4mL)に溶解し、反応混合物を窒素雰囲気下にて0℃まで冷却した。次いで水素化ナトリウム(1.393g,34.8mmol)を一度に加え、反応混合物を5分間撹拌した後、1−(ブロモメチル)−4−メチルベンゼン(5.37g,29mmol)の無水THF(46mL)溶液を滴下した。反応液を0℃で5分間撹拌し、次いで冷却槽を取り除き、混合物を一晩室温まで昇温させた。反応を水(100mL)で慎重にクエンチし、次いで酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。次いで集めた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、乾燥した(MgSO
4)。溶媒を真空下で留去し、粗生成物を得て(9.6g,油状物)、次いでシリカゲルクロマトグラフィー(330gのシリカ)により精製し、0%〜20%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、6.53g(88%)の所望の生成物を得た。LC/MS(条件B) RT=4.320分、(M+H)
+=320.3;
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 7.15 (s, 4H), 4.42 (s, 2H), 4.37 (t, J=7.6 Hz, 1H), 3.32 - 3.18 (m, 1H), 3.10 (dt, J=9.7, 7.5 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.29 (dtd, J=12.6, 7.6, 3.1 Hz, 1H), 1.97 - 1.84 (m, 1H), 0.95 (s, 9H), 0.20 (d, J=10.3 Hz, 6H)。
【0402】
ステップC.(S)−3−ヒドロキシ−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
HCl(4M 1,4−ジオキサン溶液,25.5mL,102mmol)を、室温で一度に、(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(6.53g,20.4mmol)の無水DCM(20.44mL)溶液に加えた。わずかな発熱があった。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で蒸発させた。残渣をDCM(100mL)に入れ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで溶液をMgSO
4で乾燥し、濃縮し、残渣を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(120gのシリカ)により精製し、40%〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、3.73g(89%)の所望の生成物を得た。LC/MS(条件B) RT=2.338分、(M+H)
+=206.2;
1H NMR (400 MHz, chloroform-d) δ 7.26 - 7.02 (m, 4H), 4.43 (d, J=3.5 Hz, 2H), 4.41 - 4.37 (m, 1H), 3.66 (d, J=2.6 Hz, 1H), 3.34 - 3.05 (m, 2H), 2.41 (dddd, J=12.8, 8.4, 6.6, 2.2 Hz, 1H), 2.34 (s, 3H), 1.93 (dq, J=12.8, 8.8 Hz, 1H)。
【0403】
ステップD.(S)−1−(4−メチルベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(0.51mL,3.6mmol)を、窒素雰囲気下にて0℃で、冷却した(S)−3−ヒドロキシ−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(0.5g,2.4mmol)の無水DCM(12.2mL)溶液に加えた。次いでメタンスルホニルクロライド(0.2mL,2.6mmol)を滴下し、反応液を0℃で15分間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)でクエンチした。混合物を室温まで昇温させ、水層を分離し、DCM(2×)で抽出した。集めた有機層をMgSO
4で乾燥し、真空下で蒸発させ、白色固体を得て(0.73g)、次いでシリカゲルクロマトグラフィー(40gのシリカ)により精製し、0%〜50%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、白色固体として0.63g(91%)の所望の生成物を得た。
【0404】
ステップE.シス−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
濁ったtert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(実施例50のステップC,2.8g,7.7mmol)のアセトニトリル(30mL)および水(8mL)溶液に、室温で、1.2当量のセレクトフルオルを加えた。室温で1時間撹拌した後、さらに0.5当量のセレクトフルオルを加え、混合物を50℃で30分間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を加え、混合物を3×150mLのEtOAcで抽出した。集めた有機層を濃縮した。残渣を20mLのCH
2Cl
2に溶解した。トリエチルアミン(3.20mL,23mmol)、続いて二炭酸ジ−tert−ブチル(4.45mL,19.15mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(80gのシリカ)により精製し、0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出した。1番目に溶出したスポットを単離し、シス−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た(2.0g,5mmol,65%収率)。LC/MS(条件CZ−1,M−t−ブチル+AcCN+H)
+=387.2。(M−t−ブチル+AcCN)
+=369.25。RT 1.392分;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.55 - 7.31 (m, 7H), 7.09 - 6.90 (m, 2H), 5.09 (s, 2H), 5.05 - 4.93 (m, 1H), 4.89 (br. s., 1H), 4.31 (br. s., 1H), 3.92 (br. s., 1H), 3.29 (br. s., 1H), 3.25 - 3.04 (m, 1H), 2.00 - 1.86 (m, 1H), 1.83 (br. s., 1H), 1.55 - 1.45 (m, 9H)。
【0405】
ステップF.tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−フルオロ−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
シス−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g,5mmol)のCH
2Cl
2(25mL)溶液に、室温で、TFA(6mL)を滴下した。混合物を室温で2時間撹拌した。さらに8mLのTFAを加えた。1時間撹拌した後、さらに3mLのTFAを加えた。混合物を真空下にて室温で濃縮乾固し、次いでCH
2Cl
2(10mL)、およびEt
3N(4.2mL,30mmol)、続いて二炭酸ジ−tert−ブチル(3.5mL,15mmol)を加え、得られた混合物を16時間撹拌した。混合物を濃縮し、直接シリカゲルクロマトグラフィー(40gのシリカ)により精製し、0〜20%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、ラセミのtert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−フルオロ−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを得た(1.35g,3.5mmol,70.7%収率)、LC/MS(条件CZ−1,M−Boc+AcCN+H)
+=325.25。(M−t−ブチル+AcCN+H)
+=369.25。RT 1.504分;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.48 - 7.38 (m, 6H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 6.99 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.34 - 6.16 (m, 1H), 5.45 - 5.20 (m, 1H), 5.10 (s, 2H), 4.61 - 4.37 (m, 2H), 3.81 (br. s., 1H), 3.39 - 3.24 (m, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.52 (s, 9H)。
【0406】
ステップG.シス−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
10%Pd/C(220mg)に、窒素下にて、tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−フェニル)−5−フルオロ−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.35g,3.5mmol)の酢酸エチル(20mL)溶液を加えた。混合物をバルーン圧で水素雰囲気下にて室温で45分間撹拌した。Pd/Cをろ過により除去し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(40gのシリカゲル)により精製し、0〜100%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、生成物、すなわちシス−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートを得た(1.05g,2.7mmol,77%収率)。LC/MS(条件CZ−1)(M−t−ブチル,AcCN+H)
+=371.25。RT=1.504分;
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.45 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.40 (t, J=7.5 Hz, 2H), 7.34 (t, J=7.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.96 (ddd, J=8.9, 2.7, 2.0 Hz, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.79 - 4.60 (m, 1H), 4.55 - 4.23 (m, 2H), 3.08 - 2.81 (m, 2H), 2.75 (ddd, J=36.0, 13.4, 3.1 Hz, 1H), 2.21 (qd, J=12.9, 4.3 Hz, 1H), 1.69 (d, J=11.7 Hz, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.51 (s, 9H)。この化合物の構造は単結晶X線解析により確認した。
【0407】
ステップH.シス−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
シス−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(400mg,1.04mmol)のCH
2Cl
2(4mL)溶液に、室温で、TFA(1mL,13mmol)を滴下した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣に、50mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を3×60mLのCH
2Cl
2で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固し、270mgのシス−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジンを得た(0.95mmol,91%)。(M+H)
+=286.25。
1H NMR (500 MHz, chloroform-d) δ 7.49 - 7.38 (m, 4H), 7.34 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.26 - 7.20 (m, J=8.5 Hz, 2H), 7.01 - 6.93 (m, 2H), 5.08 (s, 2H), 4.70 (d, J=49.0 Hz, 1H), 3.38 (t, J=12.5 Hz, 1H), 3.25 (dt, J=13.4, 2.0 Hz, 1H), 2.93 (d, J=14.3 Hz, 1H), 2.90 - 2.68 (m, 3H), 2.09 (qd, J=12.9, 4.1 Hz, 1H), 1.69 (d, J=14.3 Hz, 1H)。
【0408】
ステップI.シス−4−(3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
10%Pd/C(40mg)に、窒素下にて、シス−4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−フルオロピペリジン(140mg,0.49mmol)のIPA(4mL)溶液を加えた。混合物を、バルーン圧を用いて水素雰囲気下にて室温で2時間撹拌した。Pd/Cをガラス繊維フィルターに通しろ過により除去した。ろ液を濃縮し、シス−4−(3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノールを得た(90mg,0.46mmol,94%収率)。LC/MS(方法J,M+H)
+=196.25、RT=0.706分;
1H NMR (500 MHz, methanol-d
4) δ 7.14 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.74 (d, J=8.7 Hz, 2H), 4.63 (d, J=48.4 Hz, 1H), 3.30 - 3.22 (m, 1H), 3.15 (dt, J=13.1, 2.0 Hz, 1H), 2.95 - 2.66 (m, 3H), 2.12 (qd, J=13.0, 4.2 Hz, 1H), 1.64 (dd, J=13.4, 3.0 Hz, 1H)。
【0409】
ステップJ.(R)−3−((3S,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン、および(R)−3−((3R,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
シス−4−(3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール(60mg,0.31mmol)のCH
3CN(1.0mL)およびDIPEA(0.2mL,1.2mmol)の溶液に、80℃で、(S)−1−(4−メチルベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート(87mg,0.3mmol)のCH
3CN(0.5mL)溶液を1.5時間かけて加えた。次いで混合物を80℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで降温させ、次いで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(4gのシリカ)により精製し、0〜100%EtOAc/ヘキサンのグラジエントを用いて溶出し、2つのジアステレオマーの混合物を得て、さらにキラルHPLCにより以下の条件下で分離した:Chiralcel OD column(21×250mm,10μ)で、30%Bのアイソクラティック混合物を用いて溶出した(ここに、溶媒A=0.1%ジエチルアミン/n−ヘプタン、溶媒B=100%エタノールである)。2つの生成物の絶対立体化学は帰属せず、便宜上示し命名した。1番目に溶出した異性体(実施例112のP−1)は、(R)−3−((3S,4R)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(33.8mg,0.086mmol,28%収率)であった。
1H NMR (500 MHz, methanol-d
4) δ 7.21 - 7.07 (m, 6H), 6.78 - 6.68 (m, 2H), 4.70 (d, J=48.8 Hz, 1H), 4.41 (dd, J=58.0, 14.5 Hz, 2H), 3.61 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.30 - 3.03 (m, 5H), 2.77 - 2.60 (m, 1H), 2.51 (t, J=11.1 Hz, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.31 - 2.15 (m, 2H), 2.01 (dq, J=13.2, 8.4 Hz, 1H), 1.69 (dd, J=13.1, 2.6 Hz, 1H)、(M+H)
+=383.25。分離条件下でのHPLCのRT=8.87分。2番目に溶出した異性体(実施例112のP−2)は、(R)−3−((3R,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン(35.2mg,0.084mmol,27.3%収率)であった。
1H NMR (500 MHz, methanol-d
4) δ 7.19 - 7.08 (m, 6H), 6.74 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.66 (d, J=47.9 Hz, 1H), 4.41 (dd, J=53.7, 14.8 Hz, 2H), 3.58 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.42 (t, J=10.8 Hz, 1H), 3.30 - 3.14 (m, 2H), 3.05 - 2.88 (m, 2H), 2.79 - 2.51 (m, 2H), 2.33 (s, 3H), 2.31 - 2.13 (m, 2H), 2.06 - 1.90 (m, 1H), 1.67 (d, J=10.8 Hz, 1H)、(M+H)
+=383.25。分離条件下でのHPLCのRT=11.97分。
【0410】
実施例113
1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1(150mg)、4−(ピペラジン−1−イル)フェノール(262mg)、およびトリエチルアミン(0.820mL)のアセトニトリル(10mL)混合物を、シールドバイアル内にて145℃で1時間加熱した。クルードな反応液を室温まで降温させ、ジクロロメタン(2mL)で希釈した。クルードな混合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(50〜100%酢酸エチル/ヘキサン、次いで10%メタノール/酢酸エチル)を用いて精製し、淡褐色粉末として1−(4−フルオロベンジル)−3−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た(300mg,54%収率)。LC/MS(M+H)
+=351.3;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.10 (s, 1H), 7.77 - 7.56 (m, 2H), 7.47 - 7.30 (m, 2H), 7.19 - 7.08 (m, 1H), 6.94 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.70 - 6.59 (m, 2H), 3.76 - 3.66 (m, 2H), 3.58 (t, J=9.0 Hz, 1H), 2.95 (d, J=11.1 Hz, 1H), 2.71 (d, J=11.0 Hz, 1H), 2.58 - 2.52 (m, 1H), 2.38 (d, J=7.0 Hz, 2H), 2.26 - 2.10 (m, 2H), 2.05 - 1.95 (m, 1H), 1.54 (t, J=7.9 Hz, 2H), 1.46 - 1.30 (m, 1H), 1.21 - 1.02 (m, 2H)。
【0411】
実施例114(ピーク1)
(R)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例114(ピーク2)
(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
ステップA.(S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ピロリジン−2−オン
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
4−ジメチルアミノピリジン(0.199g,1.63mmol)、イミダゾール(6.73g,99mmol)、およびTBDMS−Cl(20.6mL,59.3mmol)を、室温で、撹拌した(S)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン(5.0g,49.5mmol)のDCM(198mL)溶液に加えた。反応混合物を24時間撹拌し、次いで水で希釈した。混合物をDCMで抽出した。集めた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(50〜80%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、白色固体として(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−オンを得た(10.4g,97%収率):
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ 6.15 (br. s., 1H), 4.28 (t, J=7.6 Hz, 1H), 3.40 (dddd, J=9.7, 8.5, 3.1, 1.2 Hz, 1H), 3.28 (dt, J=9.6, 7.4 Hz, 1H), 2.39 (dtd, J=12.7, 7.3, 3.1 Hz, 1H), 2.10 - 2.02 (m, 1H), 0.97 - 0.92 (m, 9H), 0.20 - 0.14 (m, 6H)。
【0413】
ステップB.(S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
60%水素化ナトリウム/鉱油(232mg,5.31mmol)分散物を、0℃で、撹拌した(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−オン(762mg,3.54mmol)のTHF(7mL)溶液に加えた。15分後、1−(ブロモメチル)−4−(ジフルオロメチル)ベンゼン(980mg,4.43mmol)のTHF(7mL)溶液を、反応混合物に加えた。得られた混合物を室温で6時間撹拌した。反応を氷のペレットでクエンチした。得られた混合物をEtOAcで抽出した。集めた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。クルードな反応液を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、白色固体として(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オンを得た(440mg,35%収率):LCMS(M+H)
+ 356.3;
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ 7.49 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.35 (d, J=7.9 Hz, 2H), 6.65 (br. t, J=1.0 Hz, 1H), 4.56 - 4.44 (m, 2H), 4.38 (t, J=7.5 Hz, 1H), 3.27 (ddd, J=9.7, 8.7, 3.4 Hz, 1H), 3.13 (dt, J=9.7, 7.4 Hz, 1H), 2.36 - 2.27 (m, 1H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 0.96 (br. s., 9H), 0.22 - 0.20 (m, 3H), 0.20 - 0.18 (m, 3H)。
【0414】
ステップC.(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
4M HCl/ジオキサン(0.62mL,2.5mmol)溶液を、室温で、撹拌した(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン(440mg,1.24mmol)のジクロロメタン(1.24mL)溶液に加えた。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オンを得た(368mg,定量的な収率):LC−MS(M+H)
+ 242.1。
【0415】
ステップD.(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(0.319mL,2.29mmol)、およびメタンスルホニルクロライド(0.131mL,1.68mmol)を、0℃で、撹拌した(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン(368mg,1.53mmol)のジクロロメタン(7.63mL)溶液に加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、水性混合物をジクロロメタンで抽出した。集めた有機層を10%炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。クルードな物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc)を用いて精製した。純粋なフラクションを集め、真空下で濃縮し、白色固体として1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネートを得た(322mg,66%収率):LC−MS(M+H)
+ 320.1;
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ 7.53 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.38 - 7.33 (m, 2H), 6.67 (br. t, J=1.0 Hz, 1H), 5.27 (dd, J=8.2, 7.5 Hz, 1H), 4.60 - 4.49 (m, 2H), 3.41 - 3.35 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.27 (dt, J=9.9, 7.3 Hz, 1H), 2.64 - 2.55 (m, 1H), 2.27 (ddt, J=13.9, 8.9, 7.1 Hz, 1H)。
【0416】
ステップE.(R)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(ピーク1)、および(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン(ピーク2)
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート(500mg,1.57mmol)のアセトニトリル(5.0mL)溶液に、1.5時間かけて、撹拌し85℃に保った4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール,塩酸塩(363mg,1.57mmol,実施例46のステップMで得た)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.09mL,6.26mmol)のアセトニトリル(5.0mL)の混合物を滴下した。滴下が完了した後、反応混合物を85℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製すると、部分的なエピマー化によりジアステレオマー混合物、すなわち1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンが得られた(235mg,35%収率)。ジアステレオマー混合物のサンプル(780mg)を分取キラルSFC(カラム=Lux Cellulose−2(21×250mm,5μm;アイソクラティックな溶媒=20%メタノール(15mM アンモニアを含む)/80%CO
2;温度=35℃;流速=60mL/分;注入量=1.0mL(〜20mg/mLのMeOH溶液)で13分間隔でスタック;λ=210nm;ピーク1=19.6分、ピーク2=24.5分)により分離し、389mgの実施例114のP−1、および242mgの実施例114のP−2を得た。実施例114のP−1のデータ:LC−MS m/z 419.3(M+H
+);
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ 7.50 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.34 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.15 (d, J=8.5 Hz, 2H), 6.91 - 6.80 (m, 2H), 6.65 (t, J=56.4 Hz, 1H), 4.96 (s, 1H), 4.77 - 4.43 (m, 3H), 3.68 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.42 - 3.33 (m, 1H), 3.29 - 3.14 (m, 2H), 2.85 (d, J=10.4 Hz, 1H), 2.78 - 2.69 (m, 1H), 2.69 - 2.57 (m, 1H), 2.48 (td, J=9.9, 4.9 Hz, 1H), 2.21 - 2.11 (m, 1H), 2.04 (dq, J=13.0, 8.6 Hz, 1H), 1.94 - 1.82 (m, 2H))。実施例114のP−1の相対および絶対配置は単結晶X線解析により確認した。実施例114のP−2のデータ:LC−MS m/z 419.3(M+H
+);
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ 7.50 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.35 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.15 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.87 - 6.81 (m, 2H), 6.65 (t, J=56.5 Hz, 1H), 4.95 (s, 1H), 4.74 - 4.42 (m, 3H), 3.66 (t, J=8.9 Hz, 1H), 3.28 - 3.15 (m, 3H), 3.07 - 2.99 (m, 1H), 2.72 - 2.58 (m, 2H), 2.49 - 2.40 (m, 1H), 2.20 - 2.12 (m, 1H), 2.04 (dq, J=13.0, 8.7 Hz, 1H), 1.93 - 1.87 (m, 2H)。
【0417】
実施例115
(R)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
ステップA.tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモ−2−フルオロベンゼン(5.0g,17.8mmol)、およびtert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(6.60g,21.3mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液を5分間脱気した。この溶液に、水(50mL)、Na
2CO
3(5.66g,53.4mmol)、およびPd(Ph
3P)
4(1.23g,1.07mmol)を加え、反応液をさらに10分間脱気した。次いで反応液を80℃まで16時間加熱した。反応液を室温まで冷却し、水を注ぎ、EtOAcで抽出した。集めた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、セライトを通してろ過し、真空下で濃縮し、褐色油状物を得た。油状物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、1−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを得た(5.63g,83%収率):LC−MS [M+H]
+−tBu+ACN=369.2;
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 7.51 - 7.27 (m, 6H), 7.25 - 7.13 (m, 2H), 6.12 (br. s., 1H), 5.19 (s, 2H), 3.97 (br. s., 2H), 3.51 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.41 (d, J=1.5 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H)。
【0419】
ステップB.(±)−rel−(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ホウ素ナトリウム(2.282g,60.3mmol)のTHF(81mL)溶液に、別の漏斗により0℃で、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(9.86mL,78mmol)を滴下した。氷浴を取り外し、溶液を室温まで昇温させ、1時間撹拌した。反応液を0℃まで冷却し、次いで別の漏斗により、tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(7.46g,19.5mmol)のTHF(8.11mL)溶液を滴下した。滴下が完了した後、反応液を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。反応液を0℃まで冷却し、泡立ちが消失するまで水(16.2mL)でクエンチした。この混合物に、順次、10%水酸化ナトリウム水溶液(14.2mL,38.9mmol)、30%過酸化水素水溶液(13.91mL,136mmol)、およびEtOH(16.2mL)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を氷水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。集めた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、白色固体として(±)−rel−(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た(7.32g,94%収率):LC−MS [M+H]
+=328.2;
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 7.53 - 7.28 (m, 5H), 7.18 - 7.07 (m, 2H), 6.97 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.14 (s, 2H), 4.82 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.10 (br. s., 1H), 3.95 (br. s., 1H), 3.40 (tt, J=10.2, 5.2 Hz, 1H), 2.81 - 2.60 (m, 1H), 2.46 - 2.35 (m, 1H), 1.66 (dd, J=13.4, 3.1 Hz, 1H), 1.59 - 1.46 (m, 1H), 1.42 (s, 9H)。
【0420】
ステップC.(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート、および(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
(±)−rel−(3R,4R)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(17.1g,ステップBで得た)をキラルSFC分離(カラム=Chiralpak AD−H;アイソクラティックな溶媒=30%メタノール/70%CO
2;温度=40℃;流速=3mL/分;λ=220nm;ピーク1(E−1)=3.8分、ピーク2(E−2)=7.7分)に供し、エナンチオマーE−1(7.2g,42%収率)およびE−2(7.5g,44%収率)を得た。E−1のデータ:LC−MS [M+H]
+−t−Bu=346.1;
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 7.52 - 7.26 (m, 5H), 7.18 - 7.06 (m, 2H), 6.97 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.14 (s, 2H), 4.81 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.09 (br. s., 1H), 3.95 (br. s., 1H), 3.39 (td, J=10.3, 5.3 Hz, 1H), 2.47 - 2.30 (m, 3H), 1.72 - 1.62 (m, 1H), 1.59 - 1.45 (m, 1H), 1.42 (s, 9H)。E−2のデータ:LC−MS [M+H]
+−t−Bu=346.1;
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 7.52 - 7.27 (m, 5H), 7.19 - 7.06 (m, 2H), 6.97 (dd, J=8.4, 1.1 Hz, 1H), 5.14 (s, 2H), 4.81 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.10 (br. s., 1H), 3.95 (br. s., 1H), 3.49 - 3.35 (m, 1H), 2.46 - 2.33 (m, 3H), 1.72 - 1.63 (m, 1H), 1.59 - 1.46 (m, 1H), 1.46 - 1.32 (m, 9H)。
【0421】
ステップD.(3S,4S)−tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−tert−ブチル 4−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(4.0g,9.96mmol,ステップCで得たE−2)の脱気したMeOH(100mL)溶液に、10%Pd/C(0.191g,1.79mmol)を加え、反応液を繰り返し脱気し、水素ガスでフラッシュした。次いで1atmの水素下にて4時間静置した。反応溶液を窒素でパージし、セライトに通してろ過した。ろ液を濃縮し、灰色油状物として(3S,4S)−tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た(2.99g,96%収率)。LC−MS [M+H]
+−tBu=256.05;
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 7.03 - 6.95 (m, 1H), 6.89 - 6.78 (m, 2H), 4.78 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.09 (br. s., 2H), 3.94 (br. s., 1H), 3.36 (dd, J=9.5, 4.7 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.80 - 2.58 (m, 1H), 2.42 - 2.27 (m, 1H), 1.65 (dd, J=13.4, 3.4 Hz, 1H), 1.56 - 1.33 (m, 10H)。
【0422】
ステップE.(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−tert−ブチル 4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.99g,9.60mmol)のDCM(75mL)溶液に、0℃で、DAST(6.34mL,48.0mmol)を滴下した。次いで反応を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。反応を氷水でゆっくりとクエンチした。次いで反応液をジクロロメタンで抽出し、さらに水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、粘稠な黄色油状物として(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た(3.88g,定量的な収率):LC−MS [M−H]+ 312.2;
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 7.22 - 7.10 (m, 1H), 7.00 - 6.76 (m, 3H), 5.76 (s, 2H), 4.60 (td, J=10.1, 5.2 Hz, 1H), 4.50 (td, J=10.1, 5.2 Hz, 1H), 4.27 (br. s., 1H), 4.07 - 3.78 (m, 2H), 3.66 - 3.50 (m, 1H), 3.00 - 2.65 (m, 4H), 1.81 - 1.69 (m, 1H), 1.63 - 1.50 (m, 1H), 1.46 - 1.30 (m, 14H), 1.20 - 1.01 (m, 2H)。
【0423】
ステップE.(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
(3S,4S)−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.01g,9.61mmol)のジオキサン(10mL)溶液に、HCl(4M ジオキサン溶液)(24mL,96mmol)を加え、反応液を室温で5時間撹拌した。反応液を濃縮し、油状物を得た。油状物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に入れ、EtOAc/5%MeOHで抽出した。集めた有機層を真空下で濃縮し、2−フルオロ−4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノールを得た(2.15g,定量的な収率):LC−MS [M+H]
+=214.1;
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 6.93 (d, J=12.4 Hz, 1H), 6.85 - 6.72 (m, 2H), 4.49 (td, J=9.9, 4.9 Hz, 1H), 4.39 (td, J=10.0, 5.0 Hz, 1H), 3.27 - 3.19 (m, 3H), 2.85 (d, J=11.4 Hz, 2H), 2.62 - 2.54 (m, 2H), 2.46 - 2.37 (m, 4H), 1.76 - 1.64 (m, 2H), 1.57 - 1.37 (m, 3H)。
【0424】
ステップF.(R)−3−((3S、4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−1−(4−メチルベンジル)ピロリジン−2−オン
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−1−(4−メチルベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート(0.106g,0.375mmol,実施例112のステップDで得た)のアセトニトリル(1mL)溶液を、2−フルオロ−4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール(0.04g,0.188mmol,ステップEで得た)、およびDIPEA(0.098mL,0.563mmol)のアセトニトリル(2mL)混合物に加え、80℃で加熱した。次いで反応混合物を80℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで降温させ、次いで真空下で濃縮した。残渣を分取LC/MS(Waters Xbridge C18,19×150mm,5μm;ガードカラム:Waters Xbridge C18,19×10mm,5μm;移動相A:5:95 アセトニトリル:10mM NH
4OAcを含む水;移動相B:95:5 アセトニトリル:10mM NH
4OAcを含む水;グラジエント:25分間かけて15〜60%B、続いて60%Bで10分間ホールド、100%Bで5分間ホールド;流速:15mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含むフラクションを集め、Genevac遠心エバポレーターを用いて真空下で濃縮し、淡黄色固体として実施例115の表題化合物を得た(31mg,0.077mmol,41%収率)。LC−MS(M+H)
+ 401;
1H NMR : (400MHz ,DMSO-d
6) d = 7.19 - 7.06 (m, 5 H), 6.95 - 6.84 (m, 2 H), 4.70 - 4.48 (m, 1 H), 4.41 - 4.24 (m, 2 H), 3.55 (s, 1 H), 3.48 - 3.29 (m, 3 H), 2.76 - 2.63 (m, 2 H), 2.62 - 2.52 (m, 1 H), 2.28 (s, 4 H), 2.16 - 2.03 (m, 1 H), 1.89 (s, 3 H), 1.79 - 1.54 (m, 2 H)。
【0425】
実施例116
(R)−1−(4−クロロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
ステップA.(S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(4−クロロベンジル)ピロリジン−2−オン
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
60%水素化ナトリウム/鉱油(0.608g,13.9mmol)分散物を、0℃で、撹拌した(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−オン(2.0g,9.29mmol,実施例114のステップAで得た)のTHF(7mL)溶液に加えた。15分後、1−(ブロモメチル)−4−クロロベンゼン(1.72g,8.37mmol)のTHF(7mL)溶液を、反応混合物に加えた。得られた混合物を室温で6時間撹拌した。反応を氷のペレットでクエンチした。得られた混合物をEtOAcで抽出した。集めた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。クルードな反応液を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−クロロベンジル)ピロリジン−2−オンを得た(1.34g,42%収率):LCMS (M+H)
+ 340.2;
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ 7.36 - 7.29 (m, J=8.4 Hz, 2H), 7.23 - 7.16 (m, J=8.4 Hz, 2H), 4.51 - 4.33 (m, 3H), 3.31 - 3.22 (m, 1H), 3.11 (dt, J=9.7, 7.4 Hz, 1H), 2.37 - 2.25 (m, 1H), 1.97 - 1.84 (m, 1H), 0.95 (s, 9H), 0.21 (s, 3H), 0.18 (s, 3H)。
【0427】
ステップB.(S)−1−(4−クロロベンジル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
4M HCl/ジオキサン(4.93mL,19.7mmol)溶液を、室温で、撹拌した(S)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(4−クロロベンジル)ピロリジン−2−オン(1.34g,3.94mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液に加えた。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、(S)−1−(4−クロロベンジル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オンを得た(910mg,4.03mmol,定量的な収率):LC−MS (M+H)
+ 226.1;
1H NMR (500MHz, methanol-d
4) δ 7.37 - 7.33 (m, J=8.5 Hz, 2H), 7.27 - 7.23 (m, J=8.5 Hz, 2H), 4.52 - 4.37 (m, 2H), 4.34 (t, J=8.2 Hz, 1H), 3.30 - 3.18 (m, 2H), 1.84 (dq, J=12.8, 8.5 Hz, 1H)。
【0428】
ステップC.(S)−1−(4−クロロベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
トリエチルアミン(0.825mL,5.92mmol)、およびメタンスルホニルクロライド(0.338mL,4.34mmol)を、0℃で、撹拌した(S)−1−(4−クロロベンジル)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン(890mg,3.94mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、水性混合物をジクロロメタンで抽出した。集めた有機層を10%炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。クルードな物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc)を用いて精製した。純粋なフラクションを集め、真空下で濃縮し、白色固体として(S)−1−(4−クロロベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネートを得た(1.1g,3.62mmol,92%収率):LC−MS (M+H)
+ 304.1;
1H NMR (500MHz, chloroform-d) δ 7.38 - 7.33 (m, 2H), 7.22 - 7.17 (m, 2H), 5.25 (dd, J=8.2, 7.6 Hz, 1H), 4.52 - 4.41 (m, 2H), 3.40 - 3.31 (m, 4H), 3.25 (dt, J=10.0, 7.3 Hz, 1H), 2.58 (dddd, J=13.7, 8.4, 7.5, 3.3 Hz, 1H), 2.33 - 2.20 (m, 1H)。
【0429】
ステップD.(S)−1−(4−クロロベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロ−4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール(1.0g,4.7mmol,実施例114のステップEで得た)のアセトニトリル(25mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.5mL,14mmol)を加え、溶液を60℃まで30分間加熱した。次いでこの予熱した混合物に、(S)−1−(4−クロロベンジル)−2−オキソピロリジン−3−イル メタンスルホネート(1.710g,5.63mmol,ステップCで得た)のアセトニトリル(15mL)溶液を加えた。反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を集め、濃縮し、黒色油状物を得た。油状物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20〜100%EtOAc/ヘキサン、次いで0〜20%MeOH/ジクロロメタン)を用いて精製し、1−(4−クロロベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た(752mg,38%収率)。キラルHPLC分析により、最終生成物は、部分的なエピマー化によりジアステレオマーの(3:1)混合物であることが明らかになった。ジアステレオマー混合物(750mg)を分取キラルSFC(カラム=Lux Cellulose−2(21×250mm,5μm);アイソクラティックな溶媒=35%メタノール/CO
2、150bar;温度=35℃;流速=40mL/分;注入量=0.75mL(〜42mg/mLのMeOH溶液)でスタックド間隔;λ=220nm;ピーク1=5.5分、ピーク2=7.9分)により分離し、実施例116の表題化合物(2番目に溶出したピーク)を得た(482mg)。実施例116のデータ:LC−MS m/z 421(M+H
+);
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 9.63 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.26 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.17 - 7.03 (m, 1H), 6.88 (s, 2H), 4.78 - 4.46 (m, 1H), 4.38 (d, J=11.5 Hz, 2H), 3.70 - 3.48 (m, 1H), 3.45 - 3.37 (m, 1H), 3.28 - 3.03 (m, 2H), 2.82 - 2.63 (m, 2H), 2.61 - 2.53 (m, 1H), 2.40 - 2.21 (m, 1H), 2.18 - 2.02 (m, 1H), 1.98 - 1.84 (m, 1H), 1.82 - 1.50 (m, 2H)。
【0430】
実施例117(ピーク1)
(S)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
、および
実施例117(ピーク2)
(R)−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン(100mg,0.328mmol,中間体2a)、2−フルオロ−4−((3S,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル)フェノール(70mg,0.328mmol,実施例114のステップEで得た)、およびトリエチルアミン(0.137mL,0.985mmol)のアセトニトリル(2mL)混合物を、撹拌しながら、CEMマイクロ波により120℃で1時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させ、クルードな残渣を得た。クルードな残渣を分取LC/MS(カラム:Waters Xbridge C18,19×150mm、5μm;ガードカラム:Waters Xbridge C18,19×10mm,5μm;移動相A:5:95 メタノール:10mM NH
4OAcを含む水;移動相B:95:5 メタノール:10mM NH
4OAcを含む水;グラジエント:25分間かけて15〜50%B、続いて50%Bで10分間ホールド、100%Bで5分間ホールド;流速:15mL/分)により精製し、1−(4−(ジフルオロメチル)ベンジル)−3−((3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピロリジン−2−オンを得た(68mg,46%)。ジアステレオマー混合物を分取キラルSFC(カラム=Chiralpak AD−H(250mm×21mm,5μm);アイソクラティックな溶媒=40%メタノール(w/0.25%DEA)/CO
2,100bar;温度=25℃;流速=75g/分;注入量=1.1mL(〜6mg/mLのMeOH溶液);λ=220nm;ピーク1=3.2分,ピーク2=5.0分)により分離し、実施例117の表題化合物(18mgのピーク1,および20mgのピーク2)を得た。実施例117のP−1のデータ:LC−MS m/z 437(M+H)
+;
1H NMR (400MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.55 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.42 (s, 2 H) 6.97 - 7.04 (m, 1 H) 6.62 - 6.95 (m, 3 H) 4.48 - 4.68 (m, 3 H) 3.76 (t, J=8.78 Hz, 1 H) 3.50 (dt, J=3.31, 1.64 Hz, 0 H) 3.25 - 3.31 (m, 0 H) 3.11 - 3.18 (m, 0 H) 2.99 - 3.05 (m, 0 H) 2.41 - 2.71 (m, 3 H) 2.16 - 2.26 (m, 1 H) 2.08 (dq, J=12.91, 8.79 Hz, 1 H) 1.78 - 1.91 (m, 2 H)。実施例117のP−2のデータ:LC−MS m/z 437(M+H)
+;
1H NMR (400MHz, methanol-d
4) δ ppm 7.55 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.41 (d, J=8.28 Hz, 2 H) 7.00 (dd, J=12.39, 1.91 Hz, 1 H) 6.62 - 6.93 (m, 3 H) 4.47 - 4.70 (m, 3 H) 3.69 - 3.77 (m, 1 H) 3.38 - 3.55 (m, 1 H) 3.24 - 3.30 (m, 1 H) 3.15 (dt, J=3.31, 1.64 Hz, 1 H) 2.74 - 2.83 (m, 2 H) 2.52 - 2.72 (m, 2 H) 2.44 (td, J=10.02, 4.80 Hz, 1 H) 2.03 - 2.27 (m, 2 H) 1.76 - 1.90 (m, 2 H)。
【0431】
生物学的方法
放射性リガンド結合アッセイ
NR2BサブタイプNMDA受容体への結合を測定するための結合実験は、
3H Ro 25−6981を用いて、8〜10週齢の雄のスプラーグドーリーラット(Harlan,Netherlands)の前脳について実施した(Mutel V; Buchy D; Klingelschmidt A; Messer J; Bleuel Z; Kemp JA; Richards JG . Journal of Neurochemistry, 1998, 70(5):2147-2155)。ラットを、麻酔なしで断頭台を用いて断頭し(動物倫理委員会により承認された)、膜を調製するため、摘出した脳を急速凍結し、−80℃で3〜6ヶ月間保存した。
【0432】
膜を調製するため、ラットの前脳を、50mM KH
2PO
4(KOHによりpHを7.4に調整した)、1mM EDTA、0.005%Triton X 100、およびプロテアーゼ阻害剤カクテル(Sigma Aldrich)から成るホモジナイズ緩衝液中で、氷上で20分間融解した。融解した脳を、Dounceホモジナイザーを用いてホモジナイズし、48000×gで20分間遠心分離した。ペレットを冷却した緩衝液に再懸濁し、再びDounceホモジナイザーを用いてホモジナイズした。続いて、ホモジネートを等分し、急速凍結し、−80℃で3〜4ヶ月以内保存した。
【0433】
競合結合アッセイを実施するため、融解した膜ホモジネートを96ウェルプレートの各ウェルに加えた(20μg/ウェル)。実験化合物を100%DMSOで段階希釈し、アッセイプレートの各列に加えて所望の化合物濃度にし、アッセイプレート中のDMSO濃度は最終反応体積の1.33%に保った。次に、
3H Ro 25−6981(4nM)をアッセイプレートに加えた。室温で1時間インキュベートした後、膜結合放射性リガンドをGF/Bフィルタープレート(0.5%PEIを用いて室温で1時間処理した)上に採取した。フィルタープレートを50℃で20分間乾燥し、microscint 20と10分間インキュベートし、最後にカウントをTopCount(Perkin Elmer)で読み取った。非特異的結合を、MK−0657(この化合物の調製はWO 2004 108705の実施例1に記載されている)を用いて測定した(40μM)。CPM値を%阻害に変換し、特別注文ソフトウェアを用いて濃度反応曲線をプロットした。各実験は少なくとも2回繰り返して実験化合物の最終の結合K
i値を得た。このアッセイを用いると、実施例1の化合物は、結合Kiが4nMを示した。
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
生体外占有率アッセイ
このアッセイにより、実施例1の化合物は、投与した後に、動物において脳常在性NR2Bサブタイプ受容体を占有することが実証される。7〜9週齢の雄のCD−1マウスに、10%ジメチルアセトアミド、40%PEG−400、30%ヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン、および30%実験化合物を含む水から成る媒体を静脈投与し、投与15分後に断頭術により前脳を摘出した。脳サンプルを直ちに急速凍結し、−80℃で保存した。翌日、投与した脳サンプルを氷上で15〜20分間解凍し、続いて、50mM KH
2PO
4(KOHによりpHを7.4に調整した)、1mM EDTA、0.005%Triton X 100、およびプロテアーゼ阻害剤カクテル(Sigma Aldrich)から成る冷却したホモジナイズ緩衝液中で、ポリトロンを用いて10秒間ホモジナイズした。クルードなホモジネートを、Dounceホモジナイザーを用いてさらにホモジナイズし、全ての動物から採取してホモジナイズした膜の一部を急速冷凍し、その後使用するまで−80℃で保存した。ホモジナイズの全過程は氷上で実施した。
【0435】
占有率を測定するため、最初に膜ホモジネートを氷上で融解し、次いで25ゲージ針を用いてニードルホモジナイズした。ホモジナイズした膜(6.4mg/mL)を96ウェルプレートに加え、続いて
3H Ro 25−6981(6nM)を加えた。反応混合物を振とう機で4℃で5分間インキュベートし、次いでGF/Bフィルタープレート(0.5%PEIを用いて室温で1時間処理した)上に採取した。フィルタープレートを50℃で20分間乾燥し、microscint 20と10分間インキュベートし、TopCount(Perkin Elmer)で読み取った。各投与群または化合物群は4〜5匹の動物で構成した。コントロール群の動物には媒体を単独で投与した。各動物から採取した膜を3つずつアッセイプレートに加えた。非特異的結合を、媒体を投与した動物から採取した膜ホモジネートを入れたウェルに加えた10μMのRo 25−6981を用いて測定した。各動物への化合物の投与ごとに、以下の式を用いて比カウント(Specific count)/分を%占有率に変換した:%占有率(動物A)=100−((動物Aの比CPM)/(コントロール群の平均CPM)×100)。
【0436】
この手順を用いると、実施例46のP−4の化合物は、3mg/Kgで静脈投与した後に、NR2B受容体の占有率が95%を示した。薬物濃度は質量分析により通常の方法で測定した。この投与量での血漿中の薬物濃度は1106nMであり、ホモジナイズした脳組織中の薬物濃度は1984nMであった。実施例114のP−1の化合物は、3mg/Kgで静脈投与した後に、NR2B受容体の占有率が97%を示した。この投与量での血漿中の薬物濃度は1800nMであり、ホモジナイズした脳組織中の薬物濃度は2200nMであった。
【0437】
hERG電気生理学アッセイ
実験化合物を、hERGチャネルを安定に発現しているHEK293細胞におけるhERG活性について、パッチクランプ技術を用いて評価した。カバースリップで覆ったhERG発現細胞を実験チャンバー内に置き、室温で、140 NaCl、4 KCl、1.8 CaCl
2、1 MgCl
2、10 グルコース、10 HEPES(pH7.4,NaOH)から成る溶液(単位はmM)を浸み込ませた。ホウケイ酸塩パッチピペットの先端抵抗は、130 KCl、1 MgCl
2、1 CaCl
2、10 EGTA、10 HEPES、5 ATP−K
2(pH7.2,KOH)を含む内部溶液で満たした時、2〜4Mオームであった。細胞を、全細胞形態にて、pClamp(Axon instruments)ソフトウェアで制御したAxopatch 200B(Axon instruments,Union City,CA)パッチクランプ増幅器を用いて、−80mVで固定した。ギガシール(gigaseal)が形成したら、以下の電圧プロトコルを繰り返し(0.05Hz)適用してテール電流を記録した:−80mVから+20mVへの2秒間の脱分極ステップ、続いて−65mV(3秒間)への過分極ステップでテール電流を発生させ、次いで保持電位に戻す。化合物は、テール電流が安定化した後に加えた。テール電流を、最初に細胞外溶液単独(コントロール)の存在下で、続いて化合物の濃度を増大させた細胞外溶液中で記録した。各化合物濃度は2〜5分間適用した。各濃度でのパーセント阻害を、コントロール溶液の存在下で記録したピークテール電流に対するピークテール電流の減少として算出した。データ解析を、特別注文ソフトウェアを用いて実施した。様々な濃度でのパーセント阻害をプロットして濃度反応曲線を得て、続いて4パラメータ方程式にフィッティングしてhERG IC
50値を算出した。この手順を用いると、実施例46のP−4の化合物はhERGチャネルの弱い阻害剤であり、IC
50=28μMである。実施例114のP−1の化合物はhERGチャネルの弱い阻害剤であり、IC
50=13.5μMである。
【0438】
マウス強制水泳試験(mFST)
強制水泳試験(FST)は、前臨床試験において抗鬱化合物を評価するのに用いられる動物モデルである。FSTを、Porsoltらと類似の方法に変更を加えて実施した(Porsolt RD, Bertin A, Jalfre M. Behavioral despair in mice: a primary screening test for antidepressants. Arch Int Pharmacodyn Ther 1977; 229:327-36)。このパラダイムでは、マウスを、水で満たされており脱出できないシリンダー内で泳がせる。これらの条件下では、マウスは最初は脱出しようと試みるが、最終的には無動行動をとるようになるであろう;この行動は、受動的ストレス対処戦略または抑鬱様行動であると解釈される。水泳タンクはプラスチック製の箱の中に置いた。各タンクは互いに、シリンダーの高さまである不透明なプラスチックシートで分離した。1度に3匹のマウスを試験に供した。水泳セッションを、水(深さ20cm,24〜25℃に保たれている)を入れた個々のガラスシリンダー(高さ46cm×直径20cm)内にマウスを入れることにより6分間実施した。この水位では、マウスの尾は容器の底に接触しない。マウスが水中でもがくことなく受動的に浮き続け、鼻端/頭部を水上に保ち、浮き続けるのに必要な動きしかしていない間は、常に無動であると判断した。合計6分間の試験中の無動時間を評価し、無動時間(秒)として表した。各マウスは1回のみ試験した。各セッションの終わりに、マウスは乾いた布で乾燥し、低体温症を予防するため熱ブランケット上に置いたホームケージに戻した。水は各試験の後に交換した。全ての試験セッションを、ビデオカメラ(Sony Handicam,Model:DCR−HC38E;PAL)を用いて記録し、Forced Swim Scan,Version 2.0ソフトウェアを用いて採点を行った(Clever Systems Inc., Reston, VA, USA; Hayashi E, Shimamura M, Kuratani K, Kinoshita M, Hara H. Automated experimental system capturing three behavioral components during murine forced swim test. Life Sci. 2011 Feb 28;88(9-10):411-7、およびYuan P, Tragon T, Xia M, Leclair CA, Skoumbourdis AP, Zheng W, Thomas CJ, Huang R, Austin CP, Chen G, Guitart X. Phosphodiesterase 4 inhibitors enhance sexual pleasure-seeking activity in rodents. Pharmacol Biochem Behav. 2011; 98(3):349-55を参照のこと)。NCE試験について:水泳セッションの15分前に、試験化合物を静注経路によりマウスに投与し、その後6分間無動時間を記録した。FSTの終わりに、マウスを迅速な断頭法により安楽死させ、血漿および脳サンプルを集め、その後分析するまで−80℃下で保存した。マウス強制水泳アッセイにおいて、実施例1の化合物は、30%ヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン/70%クエン酸緩衝液(pH4)の媒体に入れて、5mL/Kgの投与量で静脈投与した。実施例46のP−4の化合物は、これらの条件下にて1mg/Kgで、無動時間が統計的に有意な減少を示した。この投与量では、血漿中の薬物濃度は268+/−128nM、脳内の薬物濃度は749+/−215nMであった。NR2B受容体の占有率は上記で報告したように測定し、73%であると決定した。実施例224のP−2の化合物は、これらの同じ条件下にて1mg/Kgで、無動時間が統計的に有意な減少を示した。血漿中の薬物濃度は360nMであった。NR2B受容体の占有率は79%であると決定した。