特許第6543274号(P6543274)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6543274
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】ペースト状製品を包装及び吐出する装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20190628BHJP
【FI】
   B65D83/00 K
【請求項の数】7
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-571241(P2016-571241)
(86)(22)【出願日】2015年4月14日
(65)【公表番号】特表2017-520485(P2017-520485A)
(43)【公表日】2017年7月27日
(86)【国際出願番号】FR2015050992
(87)【国際公開番号】WO2015189489
(87)【国際公開日】20151217
【審査請求日】2018年2月23日
(31)【優先権主張番号】1455234
(32)【優先日】2014年6月10日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】514268453
【氏名又は名称】ラブラボ
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タベルレ,ジャン=フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ピュヴィラン,パトリス
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−096956(JP,A)
【文献】 特開2013−133133(JP,A)
【文献】 特開2011−189984(JP,A)
【文献】 米国特許第05813571(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/00
B65D 47/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング(3)上に取り付けられたポンプ本体(2)を支える剛性ボトル(1)を備えるペースト状製品を包装及び吐出する装置であって、
前記リング(3)は、前記剛性ボトル(1)のネックに固定され、
前記リング(3)は、
前記ポンプ本体(2)を前記リング(3)に固定するために前記ポンプ本体に含まれたクリップ留めカラー(12)に係合する下方周囲環状止めリブ(8)を備え、
前記リング(3)は、変形可能で可撓性の壁を有すると共に、吐出される製品を収容するパウチ(4)のネックに固定され、
前記ポンプ本体(2)は、前記クリップ留めカラー(12)の上方において、前記ポンプ本体内の環状溝(6)内に収容されたシール(5)を含み
少なくとも前記下方周囲環状止めリブ(8)または前記クリップ留めカラー(12)は、少なくとも1つの通気孔(11)を備える、装置。
【請求項2】
前記通気孔(11)は、前記ポンプ本体の下方部分により支持される前記クリップ留めカラー(12)内に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記通気孔(11)は、前記下方周囲環状止めリブ(8)または前記クリップ留めカラー(12)に配置されたスロットにより構成される、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記下方周囲環状止めリブ(8)または前記クリップ留めカラー(12)は、その周囲に形成された少なくとも2つの通気孔(11)を備える、請求項1から3のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記シール(5)は、取り付け完了位置において、前記クリップ留めカラー(12)に隣接した前記リングの円筒形壁に対して圧縮される、請求項1から4のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記環状溝(6)は、取り付け完了位置において、前記下方周囲環状止めリブ(8)に当接する少なくとも1つの下方リブ(7)により形成される、請求項1から5のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記装置は「エアレス」と呼ばれる方式の気密式である、請求項1から6のうちいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペースト状製品を包装及び吐出する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1および図2に示すように、ペースト状製品を包装及び吐出する既知の装置は、リング3上に取り付けられたポンプ本体2を支える剛性ボトル1を備える。リング3は、剛性ボトル1のネックに固定され、且つ変形可能で可撓性の壁を有し吐出対象の製品を収容するパウチ4のネックに固定される。ポンプ本体2は下方部分を備え、下方部分はリング3のオリフィスに導入されてクリップ留めされ、シール5を支える。シール5は、この下方部分内に配置された、この下方部分によって担持される下方リブ7と上方リブ7′によって形成される環状溝6内に収容される。リング3はさらに、溶接によってパウチに取り付けられ、ボトル1内にクリップ留めされる。
【0003】
シールを収容するこの環状溝6は、シールが保持されることを保証して、最終包装中にポンプがパウチ内に嵌る前にシールが無くなることを防止し、このシールは装置が長期にわたり気密であることを保証するものである。これは装置の、「エアレス(空気がない)」と呼ばれる気密な性質を保証する。
【0004】
ここで「上方」型または「下方」型の配向の用語は、ボトルがその基部上に垂直に配置されていることを前提としている。
【0005】
図1において、ポンプ本体はボトル上に取り付けられており、図2では取り付け完了位置にある。
【0006】
このポンプ本体の下方端は、リング3のオリフィスにより支持される下方環状止めリブ8上に力嵌めされるクリップ留めカラー12を備え、溝6内に保持されたシール5は、リング3の周面に沿ってリングのこの止めリブ8の上から、シールの溝6を形成する下方リブ7がリングの止めリブ8に当接するまでスライドされる。
【0007】
このような既知の構成は、以下の技術的な課題を伴う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
パウチ4は、ポンプの本体が取り付けられる前に満たされ、一般に、パウチ内の製品の表面の上方に一定量の空気がある。結果として装置の最初の使用時に、この空気を排出するためにランダムな回数の初期ポンピング操作が必要となる。これらの初期ポンピング操作は、最適な容易さと利用効率を阻害する。
【0009】
装置の最初の使用時にこれらの初期ポンピング操作を回避するために、パウチ4は、包装された製品がポンプ本体の中心中空軸9を最大限まで満たすように、ポンプ本体が取り付けられる前に包装された製品で最大限まで満たされることとなる。ここで、包装された製品は、中心中空軸9を通りポンプの下方弁10を介して排出される。
【0010】
しかし、その場合、製品はリング3とポンプの本体の下方部分の間の空間へ、より具体的には、製品はリング3のオリフィスによって支持される止めリブ8の上方へと通過することが判明した。ポンプ本体の取り付け中に、導入された製品は、リング3のオリフィスによって支持される止めリブ8とシール5の間に捕捉される。ここで、シール5は、図1に示すように溝6内に収容されて変形できない。この補足された製品は、圧縮不能であるため、硬直した区域を形成することになり、結果として、図2に示すクリップ留め完了位置にポンプの本体を取り付ける継続を妨げる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、リング上のポンプ本体の保持力を減ずることなく、特に簡単に製造する改良によってこの問題を解決する。
【0012】
このため、本発明はペースト状製品を包装及び吐出する装置を提案し、装置は、リング上に取り付けられたポンプ本体を支える剛性ボトルを備え、リングは、剛性ボトルのネックに固定され、ポンプ本体を前記リングに固定するためにポンプ本体によって支持されるクリップ留めカラーに係合する下方周囲環状止めリブを備える。このリングは、変形可能で可撓性の壁を有し吐出される製品を収容するパウチのネックに固定される。ポンプ本体は、前記クリップ留めカラーの上方において、ポンプ本体内の環状溝内に収容されたシールを支持し、少なくとも止めリブまたはクリップ留めカラーには少なくとも1つの通気孔が設けられている。
【0013】
好適な実施形態によれば、前記通気孔は、ポンプ本体の下方部分によって支持される前記クリップ留めカラーに配置される。
【0014】
有利には、前記通気孔は前記リブまたは前記カラー内に配置されたスロットから構成される。
【0015】
好ましくは、前記リブまたは前記カラーは、その周囲に分配された少なくとも2つの通気孔を備える。
【0016】
好ましくは、前記シールは、取り付け完了位置において、前記クリップ留めカラーに隣接した前記リングの円筒形壁に対して圧縮される。
【0017】
有利には、前記環状溝は、取り付け完了位置において、前記下方周囲環状止めリブに当接する少なくとも1つの下方リブによって形成される。
【0018】
好ましくは、装置は、「エアレス」と呼ばれる方式の気密式である。
【0019】
以下、本発明を、本発明の好適な実施形態を示す図を用いてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】従来技術に係る、ペースト状製品を包装及び吐出する装置の縦断面図である。
図2】従来技術に係る、ペースト状製品を包装及び吐出する装置の縦断面図である。
図3】本発明に係る、ペースト状製品を包装及び吐出する装置の取り付け位置における縦断面図と関連する詳細図である。
図4】本発明に係る、ペースト状製品を包装及び吐出する装置の取り付け完了位置ににおける縦断面図と関連する詳細図である。
図5】本発明に係る、ペースト状製品を包装及び吐出する装置のポンプ本体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図3および図4に示すように、本発明によれば、ペースト状製品を包装及び吐出する装置は、リング3上に取り付けられたポンプ本体2を支える剛性ボトル1を備える。リング3は、剛性ボトル1のネックに固定され、ポンプ本体によって支持されるクリップ留めカラー12に係合する下方周囲環状止めリブ8を備える。リング3は、可撓性で変形可能な壁4を有すると共に、吐出対象の製品を収容するパウチのネックに固定される。
【0022】
ポンプ本体2は、リング3のオリフィスに導入されてクリップ留めによって固定される下方部分を備え、下方部分は、この下方部分内に配置され且つこの下方部分によって支持される下方リブ7と上方リブ7′によって形成される環状溝6内に収容されるOリングシール5を支える。
【0023】
少なくとも止めリブまたはクリップ留めカラー8,12には少なくとも1つの通気孔11が配設されている。
【0024】
図示の実施形態によれば、リブの周囲に分配され、ポンプ本体の下方部分によって支持されるクリップ留めカラー12内に2つの通気孔11が配置されている。
【0025】
図5からより明確に把握できるように、各通気孔は、クリップ留めカラー12内に配置された、較正されたサイズのスロットからなる。
【0026】
本発明により、リング3とポンプの本体の下方部分の間の空間へ、より具体的には、リング3のオリフィスによって支持される止めリブ8の上方へと導入された製品が、取り付け中に、図3に示すように、この止めリブ8と、シールの溝6を形成する下方リブ7の間に捕捉された場合、当該製品は、この製品への、溝の下方リブ7の下向きへの加圧中に通気孔11を介してパウチ4へと排出されうる。このようにして、製品は、パウチ4に再導入されうる。取り付けの最後に、シールの溝6の下方リブ7は、リング3のオリフィスによって支持される止めリブ8に、同じ傾斜の2つの面によって当接し、これにより互いに対して平坦な面をブロックする。
【0027】
したがって、ポンプの本体が取り付けられる前に、パウチ4とポンプ本体の中心中空軸9を包装される製品で最大限まで満たすことが可能つなるため、装置が初めて使用されるときに、初期ポンピング操作の回数を制御することが可能となる。
【符号の説明】
【0028】
1 剛性ボトル
2 ポンプ本体
3 リング
4 パウチ
5 シール
6 環状溝
7 下方リブ
7′ 上方リブ
8 止めリブ
9 中心中空軸
10 ポンプの下方弁
11 通気孔
12 止めリブ
図1
図2
図3
図4
図5