特許第6543459号(P6543459)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6543459
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】変形力のある波長変換媒体
(51)【国際特許分類】
   C08G 59/20 20060101AFI20190628BHJP
   C08L 63/00 20060101ALI20190628BHJP
   C08K 3/00 20180101ALI20190628BHJP
   H01L 33/50 20100101ALI20190628BHJP
【FI】
   C08G59/20
   C08L63/00 C
   C08K3/00
   H01L33/50
【請求項の数】7
【外国語出願】
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2014-243607(P2014-243607)
(22)【出願日】2014年12月2日
(65)【公開番号】特開2015-120900(P2015-120900A)
(43)【公開日】2015年7月2日
【審査請求日】2017年9月22日
(31)【優先権主張番号】61/917,653
(32)【優先日】2013年12月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(73)【特許権者】
【識別番号】591016862
【氏名又は名称】ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Rohm and Haas Electronic Materials LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】特許業務法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・イー・ヘフナー・ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】キショリ・デシュパンデ
(72)【発明者】
【氏名】モーリス・ジェイ・マークス
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・トレフォナス
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・キュン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ジェチアン・ジャン
【審査官】 横山 法緒
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−220163(JP,A)
【文献】 特開平09−291085(JP,A)
【文献】 特開2004−182956(JP,A)
【文献】 特表2011−521075(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/006250(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/055411(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/044443(WO,A1)
【文献】 特表2013−528233(JP,A)
【文献】 特開2003−176334(JP,A)
【文献】 特開2003−212959(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08G 59/00−59/72
C08K 3/00−13/08
C08L 1/00−101/14
H01L 33/50
H05B 33/04
C09D 163/00
C09K 11/00−11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光体および硬化性液体成分を含み、
前記硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分および硬化剤を含み、
前記脂肪族樹脂成分が、1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有し、
前記硬化性液体成分が、(前記脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、
前記硬化性液体成分が、25℃および大気圧で液体であり、
前記硬化性液体成分が、(前記脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する20〜50重量%のポリエポキシド分子を含有し、
前記脂肪族樹脂成分が、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有し、式(I)
【化1】
による分子
式(III)
【化2】
による分子
式(V)
【化3】
による分子
式(VII)
【化4】
による分子
式(X)
【化5】
による分子、
式(XI)
【化6】
による分子、
式(XII)
【化7】
による分子、
式(XIII)
【化8】
による分子、
式(XIV)
【化9】
による分子のジグリシジルエーテルおよびそれらの混合物(式中、各Rは、独立して、H、C1−6ヒドロカルビル基、およびC1−6ヒドロカルビレン基からなる群から選択され、各Rは、独立して、C1−12ヒドロカルビル基、C1−12アルコキシ基、およびC1−12オキソオルガニル基からなる群から選択され、Qは、C1−12アルキレン基、アリーレン基、酸素、硫黄、−O=S=O−基、−S(O)−基、−C(O)−基、−(R)N(C=O)−基(式中、Rは、水素、C1−6アルキル基からなる群から選択される)からなる群から選択される架橋基であり、各qは、独立して、0および1からなる群から選択され、各Vは、独立して、0、1、および2からなる群から選択される)からなる群から選択される50重量%以上の脂環式ジエポキシド分子を含有し、
前記蛍光体が、前記硬化性液体成分中に分散され
1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する前記ポリエポキシド分子が、式(A)
【化10】
による分子を含有するトリグリシジルエーテル、
式(B)
【化11】
による分子を含有するトリグリシジルエーテルおよびそれらの混合物からなる群から選択される、変形力のある波長変換媒体。
【請求項2】
前記脂環式ジエポキシド分子が、式(I)
【化12】
による分子のジグリシジルエーテルおよびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の変形力のある波長変換媒体。
【請求項3】
前記脂環式ジエポキシド分子が、シス−l,3−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、トランス−l,3−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、シス−l,4−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、トランス−l,4−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
前記硬化剤が、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、ベンジルトリエチルアンモニウムハロゲン化物、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項2に記載の変形力のある波長変換媒体。
【請求項4】
前記蛍光体が、量子ドット、および式
M(II)M(I)M(III):A
を有する材料からなる群から選択され、式中、
0<a<2であり、
0≦b≦0.6であり、
0≦c<2であり、
0<d≦5であり、
0<e≦8であり、
0<f≦5であり、
0≦g<2.5であり、
0≦h<0.5であり、
M(II)が、少なくとも1つの二価カチオンであり、
M(I)が、少なくとも1つの一価カチオンであり、
M(III)が、少なくとも1つの三価カチオンであり、
Aが、ホスト結晶格子中にドープされた発光活性剤であり、
Dが、Siであり、
Eが、N、P、As、Sb、およびBiからなる群から選択され、
Cが、炭素の四価アニオンであり、
Fが、O、S、Se、およびTeからなる群から選択される少なくとも1つの二価アニオンであり、
Hが、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される少なくとも1つの一価アニオンを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の変形力のある波長変換媒体。
【請求項5】
溶剤、硬化促進剤、抗酸化剤、屈折率調整剤、非反応性希釈剤、1分子当たり少なくとも2つのエポキシド基を有するエポキシ樹脂希釈剤、濃厚剤、補強剤、充填剤、色素、染料、離型剤、湿潤剤、安定剤、熱調節剤、光分散剤、界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される添加剤を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の変形力のある波長変換媒体。
【請求項6】
光源であって、源発光スペクトルを有する光を生成する、光源と、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の変形力のある波長変換媒体と、を含み、
前記蛍光体が、前記光源に放射的に連結される、照明装置。
【請求項7】
光源であって、源発光スペクトルを有する光を生成する、光源と、
活性層であって、硬化された状態で請求項1〜5のいずれか一項に記載の変形力のある波長変換媒体を含む、活性層と、を含み、
前記蛍光体が、前記光源に放射的に連結される、照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体に関し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。本発明は、照明装置に更に関する。
【0002】
蛍光体変換された発光ダイオード照明装置は、蛍光体(例えば、YAG)または蛍光体の混合物を使用して、青色または紫外発光半導体ダイオード光源(例えば、GaNチップ)により放射される光の一部または全てを変換し、例えば、白色光を提供する。GaNチップにより生成された源発光スペクトルの蛍光体によるより長い波長への変換は、一般には放射源の下方変換と称される。源発光スペクトルの未変換部分は、蛍光体により放射されたより長い波長の光と連結し、白色光を生成する。このような装置には、それらの所与の改善されたエネルギー効率が、更に従来通りの照明装置と比較すると益々重要となる。
【0003】
蛍光体変換された発光ダイオード照明装置(pcLED)は、典型的に、光学的に透明であり熱的に安定した材料でカプセル化されたLEDダイ光源を備える。カプセル化される材料は、概して、(1)光源の装置への取り込みを促進する、(2)光源のための脆い配線のための保護を提供する、および(3)高屈折率ダイと低屈折率空気との間の中間屈折率として機能する、の3つの機能のうちの少なくとも1つとして働く。いくつかのpcLED装置においては、予め形成されたプラスチックレンズまたはガラスレンズは、LED光源ダイが載置されるパッケージに付加されるまたは結合される。蛍光体を含有する硬化性液体カプセル化材料は、次いで、LEDダイとプラスチックレンズ(またはガラスレンズ)との間の空洞中に注入され、続いて硬化されLEDダイを完全に封止する。
【0004】
インライン成形過程を用いて、LEDダイ上に蛍光体が充填された硬化性液体カプセル化材料を直接成形する傾向が増加している。これらのインライン成形過程において、蛍光体で充填された硬化性液体カプセル化材料は、LEDダイを含有する(またはLEDダイがその中に浸漬される)成形空洞中に注入されるまたは詰められ、次いでカプセル化材料を硬化し、カプセル化材料は、LEDダイと蛍光体の両方をカプセル化し、LEDダイから放射される光を成形するためのレンズも形成する。このようなインライン成形過程は、pcLED装置中へのレンズの事前加工および組み立てを除外する。結果として、このようなインライン成形過程は、pcLED装置の更に費用効果のよい大容量の製造を保証する。
【0005】
したがって、硬化性材料は、pcLED装置の用途における使用のために、レンズ、蛍光体キャリア、およびカプセル化材料として興味深いものである。例えば、pcLED装置の製造において、製造業者は、可視領域での高い透明性を有する光学材料、高い蛍光体充填能力、および何万以上の動作時間にわたる優れた熱安定性を所望する。更に、pcLED装置産業は、液体の変形力のある波長変換媒体を使用し、それらは、次いで装置の多くがすでに組み立てられた後に定位置に硬化される。したがって、硬化ポリマーシステムは、組み立てられた装置を害さない条件下で硬化性でなければならない。
【0006】
従来的にLEDダイをカプセル化するように使用された材料は、エポキシ樹脂およびシリコーンを含む。従来のエポキシ樹脂は、規定時間を超える紫外線または高熱条件への曝露に続いて不十分な耐光性(すなわち、それらが黄色化する)を呈する傾向がある。この黄色化は、光出力における全体的な低下および規定時間を超えるpcLED装置からの光出力における所望でないスペクトルの調節をもたらす。従来のシリコーンは、より良い耐熱および耐光性を呈する。結果として、シリコーンは、pcLED装置における使用のための主要なカプセル化材になってきている。しかしながら、従来のシリコーンカプセル化材は、(550nmで測定される)1.41〜1.57の範囲の所望でない屈折率を呈する。更には、ケイ素システムでは、未硬化状態での流動性等の他の重要性能属性を損なうことなく(550nmで測定される)約1.6より高い屈折率を達成することが困難であることが証明された。
【0007】
LED装置における使用のための硬化性液体のうちの1つの群は、Connerらによって米国特許出願公開第2009/0039313に開示される。Connerらは、式I
Ph−Q−PhSi(Ph)(OR) (I)
を有する(チオ)フェノキシフェニルフェニルシランを含む、(チオ)フェノキシフェニルフェニルシラン組成物を開示し、式中、Phは、Ph−Q−,−Si(Ph)(OR)および置換基としての4個の水素原子を有するフェニル環であり、Ph−Qは、(チオ)フェノキシ基であり、Phは、フェニルであり、Qは、酸素原子、硫黄原子、およびそれらの組み合わせから選択され、Ph−Qは、Si原子に対するオルト−、メタ−、またはパラ−であるPhフェニル環上の位置にあり、Phは、フェニルであり、Rは、独立して、水素原子、C1−10炭化水素ラジカル、およびそれらの組み合わせから選択され、C1−10炭化水素ラジカルは、独立して、直鎖状、分枝状、もしくは環式C1−10アルキル、フェニル、置換されたフェニル、アリールアルキル、およびこれらの組み合わせから選択される。
【0008】
それにもかかわらず、照明装置の製造における使用のための硬化性透明材料の必要性が残っている。特に、未硬化状態での低粘度、良好な耐熱性、透明性を有し、pcLED照明装置における使用のための蛍光体を組み込むことができる、硬化性液体成分の必要性が残っている。
【0009】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0010】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する20〜50重量%のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃ および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0011】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する20〜50重量%のポリエポキシド分子を含有し、脂肪族樹脂成分は、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する50重量%以上の脂環式ジエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0012】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する20〜50重量%のポリエポキシド分子を含有し、脂肪族樹脂成分は、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する50重量%以上の脂環式ジエポキシド分子を含有し、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する脂環式ジエポキシド分子は、
式(I)
【化1】
式(II)に記載の分子
【化2】
式(III)に記載の分子
【化3】
式(IV)に記載の分子
【化4】
式(V)に記載の分子
【化5】
式(VI)に記載の分子
【化6】
式(VII)に記載の分子
【化7】
式(VIII)に記載の分子
【化8】
式(IX)に記載の分子
【化9】
式(X)に記載の分子
【化10】
式(XI)に記載の分子
【化11】
式(XII)に記載の分子
【化12】
式(XIII)に記載の分子
【化13】
式(XIV)に記載の分子、
【化14】
それらの混合物からなる群から選択され、式中、各Rは、独立して、H、C1−6ヒドロカルビル基、およびC1−6ヒドロカルビレン基からなる群から選択され、各Rは、独立して、C1−12ヒドロカルビル基、C1−12アルコキシ基、およびC1−12オキソオルガニル基からなる群から選択され、Qは、C1−12アルキレン基、アリーレン基、酸素、硫黄、−O=S=O−基、−S(O)−基、−C(O)−基、−(R)N(C=O)−基(式中、Rは、水素、C1−6アルキル基からなる群から選択される)からなる群から選択される架橋基であり、各qは、独立して、0および1からなる群から選択され、各Vは、独立して、0、1、および2からなる群から選択され、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0013】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する20〜50重量%のポリエポキシド分子を含有し、脂肪族樹脂成分は、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する50重量%以上の脂環式ジエポキシド分子を含有し、脂環式ジエポキシド分子は、式(I)に記載の分子のジグリシジルエーテル
【化15】
およびそれらの混合物からなる群から選択され、式中、各Rは、独立して、H、C1−6ヒドロカルビル基およびC1−6ヒドロカルビレン基からなる群から選択され、各Rは、独立して、C1−12ヒドロカルビル基、C1−12アルコキシ基、およびC1−12オキソオルガニル基からなる群から選択され、各qは、独立して、0および1からなる群から選択され、各Vは、独立して、0、1、および2からなる群から選択され、1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有するポリエポキシド分子は、式(A)に記載の分子を含有するトリグリシジルエーテル
【化16】
式(B)に記載の分子を含有するトリグリシジルエーテル
【化17】
およびそれらの混合物からなる群から選択され、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0014】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって脂肪族樹脂成分が1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する20〜50重量%のポリエポキシド分子を含有し、脂肪族樹脂成分は、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する50重量%以上の脂環式ジエポキシド分子を含有し、脂環式ジエポキシド分子は、ジグリシジルエーテルのシス−l,3−シクロヘキサンジメタノール、ジグリシジルエーテルのトランス−l,3−シクロヘキサンジメタノール、ジグリシジルエーテルのシス−l,4−シクロヘキサンジメタノール、ジグリシジルエーテルのトランス−l,4−シクロヘキサンジメタノール、およびそれらの混合物からなる群から選択され、硬化剤は、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、ベンジルトリエチルアンモニウムハロゲン化物、およびそれらの混合物からなる群から選択され、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0015】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散され、蛍光体は、量子ドット
、および式
M(II)M(I)M(III):A
を有する材料からなる群から選択され、式中、0<a<2であり、0≦b≦0.6であり0≦c<2であり、0<d≦5であり、0<e≦8であり、0<f≦5であり、0≦g<2.5であり、0≦h<0.5であり、M(II)は、少なくとも1つの二価カチオンであり、M(I)は、少なくとも1つの一価カチオンであり、M(III)は、少なくとも1つの三価カチオンであり、Aは、ホスト結晶格子中にドープされた発光活性剤であり、Dは、Siであり、Eは、N、P、As、Sb、およびBiからなる群から選択され、Cは、炭素の四価アニオンであり、Fは、O、S、Se、およびTeからなる群から選択される少なくとも1つの二価アニオンであり、Hは、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択される少なくとも1つの一価アニオンである。
【0016】
本発明は、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤と、溶剤、硬化促進剤、抗酸化剤、屈折率調整剤(例えば、TIO)、非反応性希釈剤、1分子当たり少なくとも2つのエポキシド基を有するエポキシ樹脂希釈剤、濃厚剤、補強剤、充填剤、色素、染料、離型剤、湿潤剤、安定剤、熱調節剤、光分散剤、界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される添加剤と、を含む、変形力のある波長変換媒体を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0017】
本発明は、光源であって、源発光スペクトルを有する光を生成する光源と、蛍光体と、硬化された硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と硬化剤とを初期成分として含む、照明装置を提供し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.5重量%未満のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、光源に放射的に連結される。
【0018】
本発明は、光源であって、源発光スペクトルを有する光を生成する光源と、活性層であって本発明の変形力のある波長変換媒体を硬化された状態において含む活性層と、を含む、照明装置を提供し、蛍光体は、光源に放射的に連結される。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の変形力のある波長変換媒体は、硬化性液体成分中に分散された蛍光体を含み、硬化性液体成分は、熱エネルギーおよびフォトニックエネルギーのうちの少なくとも1つへの曝露に応じて硬化反応を受けることができ、硬化性液体成分は、更なる反応(すなわち、本質的にオフガスがなく一過性の硬化副生成物を生成しない)を介する液体から硬化された固体への硬化に応じて変形する。本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分は、特に、蛍光体変換された発光ダイオード(pcLED)装置において使用するためにそれ自体をもたらす。多くのpcLED装置では、部分的にまたは完全に閉じられた空間は変形力のある波長変換媒体で充填されなければならない、という所与の特別な要件が提示される。このような用途においては、硬化性液体成分が未硬化の(液体)状態にある変形力のある波長変換媒体は、成形空洞中に分散されるまたは注入され、次いで硬化される。このような成形過程においては、使用される変形力のある波長変換媒体における揮発性の含有量を最小限にして、オフガス、溶剤の除去、またはシステムからの一過性の硬化副生成物の除去、を容易にする必要性を避けることが望ましい。このような成形過程においては、使用される変形力のある波長変換媒体にとって、極めて低粘度を呈し、迅速な湿潤、脱ガス、および成形充填を容易にすることが望ましい。
【0020】
本明細書および添付の請求項の範囲に使用される用語「光源」は、蛍光体を直接的にまたは間接的に励起または照射できる任意の光源を意味する(すなわち、光源は、蛍光体を直接的に励起または照射するか、または別の物質を励起し次いで蛍光体に励起または照射エネルギーを提供するか、のいずれかができる。
【0021】
本明細書および添付の請求項の範囲に使用される用語「亜リン酸エステル」は、一般式P(OR)を有する化学化合物を意味し、式中、Rは、Pへの第2の結合(すなわち、式中、酸素原子は、Pへの2つの結合を有する)、および炭素含有部分から選択される。亜リン酸エステルの例としては、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−酸化物、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスホン酸、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスホン酸、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)亜リン酸、トリス(モノノニルフェニル)亜リン酸、トリス(ジノニルフェニル)亜リン酸、トリス(2−エチルヘキシル)亜リン酸、トリフェニル亜リン酸、トリス(モノノニルフェニル)亜リン酸、およびトリスイソデシル亜リン酸が挙げられる。
【0022】
本発明の変形力のある波長変換媒体は、好ましくは、蛍光体と、硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤(好ましくは、硬化剤が触媒硬化剤、相互反応性の硬化剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される)と、を含み、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1重量%未満(好ましくは、0.5重量%以下、更に好ましくは、0.3重量%以下、なおも更に好ましくは、0.09重量%以下、まだなおも更に好ましくは、0.01重量%以下、最も好ましくは、より低い検出可能な下限を下回る)のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%(好ましくは、15〜55重量%、更に好ましくは、20〜50重量%、最も好ましくは、30〜50重量%)のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃ および大気圧で液体であり、蛍光体は、硬化性液体成分中に分散される。
【0023】
本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される蛍光体は、好ましくは、発光の現象(すなわち、熱から得られたものではない物質による発光)を呈する物質から選択される。好ましくは、使用される蛍光体は、所与の源発光スペクトルを有する光を吸収し、異なる発光スペクトルを有する光を再放射する。更に好ましくは、変形力のある波長変換媒体において使用される蛍光体は、量子ドットおよび炭窒酸化蛍光体からなる群から選択される。
【0024】
本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される量子ドットは、好ましくは、半導体材料のナノ結晶から選択され、ナノ結晶は、全ての3つの空間次元に閉じ込められる励起子を有する。好ましくは、半導体材料は、II−VI族半導体(例えば、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、HgS、HgSe、HgTe)、III−V族半導体(例えば、GaN、GaP、GaAs、GaSb、InN、InP、InAs、InSb、AlAs、AlP、AlSb)、IV族半導体(例えば、Ge、Si、Pb)、およびこれらの組み合わせを含む群から選択される。
【0025】
本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される炭窒酸化蛍光体は、好ましくは、式
M(II)M(I)M(III):A
を有する材料から選択され、式中、0<a<2であり、0≦b≦0.6であり、0≦c<2であり、0<d≦5であり、0<e≦8であり、0<f≦5であり、0≦g<2.5であり、0≦h<0.5であり、式中、M(II)は、少なくとも1つの二価カチオン(好ましくは、Ca、Sr、およびBaのうちの少なくとも1つからなる群から選択される)であり、M(I)は、少なくとも1つの一価カチオン(好ましくは、Li、Na、およびKのうちの少なくとも1つからなる群から選択される)であり、M(III)は、少なくとも1つの三価カチオン(好ましくは、Al、Ga、およびBのうちの少なくとも1つからなる群から選択される)であり、Aは、ホスト結晶格子(好ましくは、Eu2+、Ce3+、Tb3+、Yb2+、およびMn2+、更に好ましくは、Eu2+のうちの少なくとも1つからなる群から選択される)中にドープされた発光活性剤であり、Dは、Siであり、Eは、N、P、As、Sb、およびBi(好ましくは、N)からなる群から選択され、Cは、炭素の四価アニオンであり、Fは、O、S、Se、およびTe(好ましくは、O)からなる群から選択される少なくとも1つの二価アニオンであり、Hは、F、Cl、Br、およびI(好ましくは、F)からなる群から選択される少なくとも1つの一価アニオンを含む。
【0026】
好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1重量%未満(好ましくは、0.5重量%以下、更に好ましくは、0.3重量%以下、なおも更に好ましくは、0.09重量%以下、まだなおも更に好ましくは、0.01重量%以下、最も好ましくは、より低い検出可能な下限を下回る)のモノエポキシド分子、および(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%(好ましくは、15〜55重量%、更に好ましくは、20〜50重量%、最も好ましくは、30〜50重量%)のポリエポキシド分子を含有する。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)0.09重量%以下のモノエポキシド分子、および(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する30〜50重量%のポリエポキシド分子を含有する。
【0027】
好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分は、0.001重量%未満(更に好ましくは、0.00001重量%未満、最も好ましくは、より低い検出可能な下限を下回る)のシリカを含有する。好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分は、0.001重量%未満(更に好ましくは、0.00001重量%未満、最も好ましくは、より低い検出可能な下限を下回る)の亜リン酸エステルを含有する。好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体は、0.001重量%未満(更に好ましくは、0.00001重量%未満、最も好ましくは、より低い検出可能な下限を下回る)のシリカを含有する。好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分は、0.001重量%未満(更に好ましくは、0.00001重量%未満、最も好ましくは、より低い検出可能な下限を下回る)の亜リン酸エステルを含有する。
【0028】
好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分が硬化された状態にあるとき、可視スペクトルにおいて透光性である。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分が硬化された状態にあるとき、(実施例において説明される条件下で測定される)%全透過率、%T、450nmで90%以上を呈する。
【0029】
好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分が硬化された状態にあるとき、無黄変である。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分が硬化された状態にあるとき、(実施例において説明される条件下で測定される)20以下の黄色度指数(YI)(なおも更に好ましくは、10以下、最も好ましくは、5以下)を呈する。最も好ましくは、変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分が硬化された状態にあるとき、耐熱無黄変性を呈する。本明細書および添付の請求項の範囲に使用される用語「耐熱無黄変性」は、硬化性液体成分が7日間にわたって125℃に設定された対流炉内に置かれることによる熱エネルギーへの曝露に続き硬化された状態にあるとき、(実施例において説明される条件下で測定される)20以下の黄色度指数(YI)(なおも更に好ましくは、10以下、最も好ましくは、5以下)を呈する。任意に、硬化性液体成分において使用される脂肪族樹脂成分は、処理されることができ、存在し得るいかなる所望しない色をも除去する。例えば、脱色剤は、任意に、(1)脂肪族樹脂成分中に分散されることができ、次いで、(2)濾過により脂肪族樹脂成分から除去されることができる。脱色剤は、例えば、活性炭素(例えば、粉末または小粒の形態)、粘土、イオン交換樹脂、および水素化ホウ素ナトリウムを含むことができる。
【0030】
本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分は、1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する。好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分は、1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を含有する第一級炭素原子を有する。
【0031】
好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分は、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する10〜90重量%の脂環式ジエポキシド分子を含有する。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分は、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する45重量%以上の脂環式ジエポキシド分子を含有する。最も好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分は、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する50重量%以上の脂環式ジエポキシド分子を含有する。
【0032】
本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する脂環式ジエポキシド分子は、好ましくは、式(I)に記載の分子
【化18】
式(II)に記載の分子
【化19】
式(III)に記載の分子
【化20】
式(IV)に記載の分子
【化21】
式(V)に記載の分子
【化22】
式(VI)に記載の分子
【化23】
式(VII)に記載の分子
【化24】
式(VIII)に記載の分子
【化25】
式(IX)に記載の分子
【化26】
式(X)に記載の分子
【化27】
式(XI)に記載の分子
【化28】
式(XII)に記載の分子
【化29】
式(XIII)に記載の分子
【化30】
式(XIV)に記載の分子、
【化31】
それらの混合物からなる群から選択され、式中、各Rは、独立して、H、C1−6ヒドロカルビル基、およびC1−6ヒドロカルビレン基(好ましくは、C1−6ヒドロカルビレン基)からなる群から選択され、各Rは、独立して、C1−12ヒドロカルビル基、C1−12アルコキシ基、およびC1−12オキソオルガニル基(好ましくは、C1−12アルキル基、C1−12アルコキシ基、C3−12シクロアルキル基、およびC3−12シクロアルコキシ基)からなる群から選択され、Qは、C1−12アルキレン基(飽和された二価脂肪族炭化水素ラジカル)、アリーレン基、酸素、硫黄、−O=S=O基、−S(O)基、−C(O)基、−(R)N(C=O)基(式中、Rが水素、C1−6アルキル基からなる群から選択される)からなる群から選択される架橋基であり、各qは、独立して、0および1からなる群から選択され、各Vは、独立して、0、1、および2からなる群から選択される。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する脂環式ジエポキシド分子は、式(I)に記載の分子のジグリシジルエーテル
【化32】
それらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有する脂環式ジエポキシド分子は、シス−l,3−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、トランス−l,3−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、シス−l,4−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、トランス−l,4−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0033】
本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有するポリエポキシド分子は、好ましくは、オリゴマーである。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有するポリエポキシド分子は、好ましくは、1分子当たり少なくとも1つの脂環式骨格を有するオリゴマーである。最も好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有するポリエポキシド分子は、好ましくは、式(A)に記載の分子を含有するトリグリシジルエーテル
【化33】
式(B)に記載の分子を含有するトリグリシジルエーテル
【化34】
およびそれらの混合物からなる群から選択されるオリゴマーである。
【0034】
好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される脂肪族樹脂成分が硬化された状態にあるとき、(実施例において説明される条件下で測定される)25℃で100ミリパスカル秒(mPa・s)以下の粘度を呈する。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体において使用される硬化性液体成分が硬化された状態にあるとき、(実施例において説明される条件下で測定される)25℃で14.5〜30ミリパスカル秒(mPa・s)の粘度を呈する。
【0035】
本発明の硬化性液体成分において使用される硬化剤は、特に限定されない。当業者は、本発明の硬化性液体成分における使用に適切な硬化剤を選択することができる。好ましくは、硬化剤は、触媒硬化剤、相互反応性の硬化剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される。相互反応性の硬化剤(硬化剤または架橋剤とも称される)としては、例えば、無水物、カルボン酸、アミン化合物、フェノール、メルカプタン、およびそれらの混合物が挙げられる。具体的な相互反応性の硬化剤としては、例えば、ポリアミン、ポリアミド、ポリアミノアミド、ジシアンジアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸無水物、ジアミノジフェニルスルホン、スチレン−無水マレイン酸(SMA)コポリマー、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい相互反応性の硬化剤は、無水物(更に好ましくは、カルボン酸無水物、最も好ましくは、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、ナジック酸メチル無水物、およびそれらの混合物からなる群から選択される無水物)である。触媒硬化剤としては、例えば、第三級アミン(イミダゾールを含む)、第四級アンモニウム塩(例えば、第四級アンモニウムハロゲン化物)、ルイス酸(例えば、三フッ化ホウ素)、ルイス酸−アミン錯体、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい触媒硬化剤としては、ベンジルトリアルキルアンモニウムハロゲン化物(更に好ましくは、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム)が挙げられる。好ましくは、硬化剤は、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、ナジック酸メチル無水物、ベンジルトリアルキルアンモニウムハロゲン化物、およびそれらの混合物からなる群から選択される。更に好ましくは、硬化剤は、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、ベンジルトリアルキルアンモニウムハロゲン化物、およびそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、硬化剤は、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0036】
本発明の変形力のある波長変換媒体は、任意に、溶剤、硬化促進剤、抗酸化剤、屈折率調整剤(例えば、TIO)、非反応性希釈剤、1分子当たり少なくとも2つのエポキシド基を有するエポキシ樹脂希釈剤、濃厚剤、補強剤、充填剤、色素、染料、離型剤、湿潤剤、安定剤、熱調節剤、光分散剤(例えば、光散乱粒子)、界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される添加剤を更に含む。
【0037】
本発明の変形力のある波長変換媒体において任意に使用される光分散剤は、光散乱粒子を含む。好ましくは、光散乱粒子は、硬化性液体成分中または周りに分散され、硬化性液体成分は、未硬化の状態または硬化された状態のいずれかである。好ましい光散乱粒子は、酸化イットリウム(Y)、硫酸バリウム(BaSO)、酸化亜鉛(ZnO)、アルミナ(Al)、酸化ニオブ(Nb)、酸化タンタル(TaO)、窒化ケイ素(Si)、窒化アルミニウム、ガラスビーズ、金剛石、二酸化ジルコニウム(ZrO)、炭化ケイ素(SiC)、および窒化ホウ素(BN)を含む。
【0038】
好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体は、0.01〜50重量%の蛍光体を含む。更に好ましくは、本発明の変形力のある波長変換媒体は、0.01〜5重量%の蛍光体を含む。
【0039】
好ましくは、蛍光体は、当業者には周知の設備および技術を用いる配合または混合方法により硬化性液体成分と化合される。
【0040】
好ましくは、本発明の照明装置は、光源であって、源発光スペクトルを有する光を生成する光源と、蛍光体と、硬化された硬化性液体成分と、を含み、硬化性液体成分が、脂肪族樹脂成分であって1分子当たり平均少なくとも2つのエポキシド基を有する脂肪族樹脂成分と、硬化剤(好ましくは、硬化剤が、触媒硬化剤、相互反応性の硬化剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される)と、を初期成分として含み、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1重量%未満(好ましくは、0.5重量%以下、更に好ましくは、0.3重量%以下、なおも更に好ましくは、0.09重量%以下、まだなおも更に好ましくは、0.01重量%以下、最も好ましくは、より低い検出可能な下限を下回る)のモノエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、(脂肪族樹脂成分の総重量に基づき)1分子当たり少なくとも3つのエポキシド基を含有する1〜90重量%(好ましくは、15〜55重量%、更に好ましくは、20〜50重量%、最も好ましくは、30〜50重量%)のポリエポキシド分子を含有し、硬化性液体成分は、25℃および大気圧で液体であり、蛍光体は、光源に放射的に連結される。
【0041】
好ましくは、本発明の照明装置において使用される光源は、半導体光源である。好ましくは、半導体光源は、III−V族またはII−VI族量子井戸構造に基づく。具体的には、半導体光源は、好ましくは、III族からの化学元素の周期表の元素とV族からのそれらとを化合するまたはII族からの化学元素の周期表の元素とVI族からのそれらとを化合する化合物を含む構造に基づく。
【0042】
好ましくは、本発明の照明装置は、光を放射する。更に好ましくは、本発明の照明装置は、白色光、赤色光、緑色光、青色光、黄色光、およびマゼンタ光からなる群から選択される光を放射する。
【0043】
好ましくは、蛍光体は、使用される変形力のある波長変換媒体を形成する硬化性液体成分内に分散され、硬化性液体成分の硬化に応じて本発明の照明装置において活性層を生成する。好ましくは、活性層は、光源の発光面一面全体に直接的にまたは間接的に分散される。好ましくは、活性層は、光源の発光面一面に直接的に分散される。好ましくは、活性層は、光源の発光面一面に間接的に分散される。好ましくは、活性層には、少なくとも1つの機能付けられた面が提供され、照明装置から放射される光を強化させる。例えば、光源の発光面から最も遠い活性層の表面は、構造化され得、照明装置の最終的な用途に応じて、(例えば、自動ヘッドランプ用途のため)照明装置からコリメート光または(例えば、固体状態の照明用途のため)照明装置から散乱光を提供する。
【0044】
好ましくは、本発明の照明装置は、複数の個別の半導体発光ダイオードダイ光源を有する支持構造と、複数の個別の半導体発光ダイオードダイ光源と対応する複数の空洞を有する成形と、を含む、発光ダイオード製造アセンブリを備え、複数の空洞は、本発明の変形力のある波長変換媒体で充填され、支持構造および成形は、配向され、複数の個別の半導体発光ダイオードダイ光源がそれぞれ、複数の空洞中に含まれる変形力のある波長変換媒体に少なくとも部分的に浸漬される。好ましくは、複数の空洞中の各空洞は、レンズの形状をしている。好ましくは、変形力のある波長変換媒体における硬化性液体成分は、熱硬化性(更に好ましくは、硬化性液体成分は、10〜200分間の100〜200℃での加熱に応じて硬化される)である。好ましくは、変形力のある波長変換媒体は、硬化されると、個別の半導体発光ダイオードダイをカプセル化し、レンズとして機能し、光源の源発光スペクトルを照明装置の放射されるスペクトルに変換するが、源発光スペクトルおよび放射されるスペクトルは、異なる。成形は、任意に、液体状態にある変形力のある波長変換媒体の複数の空洞内への注入を容易にする複数の供給チャネルを更に含む。
【0045】
本発明の発光ダイオード製造アセンブリは、例えば、自動車用ヘッドライトアセンブリ等における使用のための複数の個別の半導体発光ダイを含む設計されたマニホールドを備える照明装置の製造を容易にする。本発明の発光ダイオード製造アセンブリはまた、個別の半導体発光ダイオード光源照明装置の製造も容易にする。これは、変形力のある波長変換媒体における硬化性液体成分の硬化に応じ、成形は、アセンブリから分離されることができ、変形力のある波長変換媒体で基板上にカプセル化された複数の個別の半導体発光ダイオードダイ光源は、複数の個別の照明装置ごとに分けられることができる。
【0046】
本発明のいくつかの実施形態は、以下の実施例において以後詳細に説明される。
【0047】
実施例1:触媒/硬化剤混合物のマスターバッチ
各比較例C2〜C3および実施例3〜4において使用される触媒/硬化剤混合物は、磁気攪拌子を含む50mLのバイアル瓶を、1.73gの塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(「BTEAC」)触媒(SIgma−AldrIch Co.LLCより入手可能)および39.32gのメチルヘキサヒドロフタル酸無水物(「MHHPA」)硬化剤(DIXIe ChemIcal Companyより入手可能)で充填することにより窒素雰囲気でのグローブボックス内で調製した。バイアル瓶およびその含有量を、次いで、磁気攪拌がバイアル瓶含有量に提供される窒素雰囲気下のグローブボックス内で65℃に設定されたサーモスタットで制御されるホットプレート上に置いた。バイアル瓶およびその含有量を、次いで、熱源から取り出し、グローブボックス内で室温まで冷却させた。
【0048】
比較例C1:脂肪族樹脂の調製
脂肪族樹脂を、1,4−シクロヘキサンジメタノール(99%、シスおよびトランスの混合物、製品番号125598 SIgma−AldrIch Co.LLCより入手可能)(「CHDM」)と触媒BTEACの存在で水酸化ナトリウムの添加によるエピクロルヒドリンとのエポキシ化反応により調製した。脂肪族樹脂生成物を、次いで、60m×0.248mm×0.25μmのフィルムの厚さのJ&WGCカラムを備えるHewlett Packard 5890 SerIes IIガスクロマトグラフ用いてDB−1固定相を用いて、外部重量校正されたガスクロマトグラフ(GC)分析により分析すると、11.18重量%のCHDMのモノグリシジルエーテル(CHDMMGE)、54.38重量%のCHDMのジグリシジルエーテル(CHDMDGE)を含有した。水素炎イオン化検出器を、300℃で動作した。インジェクタ温度を、300℃で維持した。カラムを通るヘリウムキャリアガス流を、1分につき1.1mLで維持した。分析には、初期50℃の炉温度を1分につき12℃で300℃の最終温度まで加熱したものを使用した。面積%GC分析を使用して、外的に重量校正されたGC分析方法を通して検出されなかった生成物脂肪族樹脂の成分を検出した。面積%GC分析は、CHDMMGEとCHDMDGEとの間の滞留時間で、0.015面積%のトルエン、1.004面積%のジ(2,3−エポキシプロピル)エーテル、0.17面積%の微量成分を含んだ。面積%値が重量%に等しいと考えると、生成物脂肪族樹脂は、31.94重量%のオリゴマーを含有し、オリゴマーは、CHDM DGEを超える滞留時間でそれらの成分を含んだ。生成物脂肪族樹脂のエポキシド当量重量(EEW)は、158.54であった。
【0049】
実施例2:脂肪族樹脂成分の調製
比較例C1に従って調製された生成物脂肪族樹脂の試料(750.72g)を、部分的な分別真空蒸留に供した。蒸留切断部は順次取り除かれ、選択的に全ての残存光成分を、未反応のCHDMおよびバルクのCHDM−MGEを含む、CHDM DGEを下回る沸点温度で除去した。10個の蒸留切断部は、蒸留ポット内に残る生成物脂肪族樹脂成分から214.92gの残存光成分を除去した。蒸留ポット内の生成物脂肪族樹脂成分を、次いで、比較例C1で所与された方法を用いて外部重量校正されたGC分析で分析すると、0.30重量%のCHDM−MGEおよび49.43重量%のCHDM−DGEを含有した。面積%GC分析を使用して、外的に重量校正されたGC分析方法を通して検出されなかった生成物脂肪族樹脂の成分を検出した。面積%GC分析は、CHDMとCHDM MGEとの間の滞留時間で0.07面積%の微量成分、およびCHDM MGEとCHDM DGEとの間の滞留時間で0.79面積%の微量成分を含んだ。面積%値が重量%に等しいと考えると、CHDMエポキシ樹脂は、49.41重量%のオリゴマーを含有し、オリゴマーは、CHDM−DGEを超える滞留時間でそれらの成分を含んだ。生成物脂肪族樹脂のエポキシド当量重量(EEW)は、164.39であった。
【0050】
比較例C2:硬化された硬化性液体成分
比較例C1に従って調製された生成物脂肪族樹脂成分の一部分(3.39g)を、磁気攪拌子を含むガラス製のバイアル瓶中へ計量した。ガラス製のバイアル瓶を、次いで、窒素雰囲気下のグローブボックス内に置いた。実施例1に従って調製された触媒/硬化剤混合物の一部分(3.61g)を、次いで、ガラス製のバイアル瓶に添加した。ガラス製のバイアル瓶を、次いで、封止し、バイアル瓶の含有量を、30分間撹拌し、均質な硬化性液体成分を提供した。封止されたガラス製のバイアル瓶を、グローブボックスから取り出し、溶液の気泡が静止するまで真空デシケータで20分間脱気した。脱気された硬化性液体成分を、次いで、窒素下の炉でポリ四フッ化エチレン成形の2インチ×2インチの空洞中に注入した。成形およびその含有量を、次いで、窒素下の対流炉内に置いた。成形中の硬化性液体成分を、次いで、表1に示される温度分布を用いて炉で加熱することにより動的窒素下で硬化させた。硬化した注型成形を、次いで、炉から取り出し、室温まで冷却させた。硬化した注型成形は、色において見た目は黄色であった。
【表1】
【0051】
実施例3:硬化された硬化性液体成分
実施例2に従って調製された生成物脂肪族樹脂成分の一部分(3.69g)を、磁気攪拌子を含むガラス製のバイアル瓶中へ計量した。ガラス製のバイアル瓶を、次いで、窒素雰囲気下のグローブボックス内に置いた。実施例1に従って調製された触媒/硬化剤混合物の一部分(3.78g)を、次いで、ガラス製のバイアル瓶に添加した。ガラス製のバイアル瓶を、次いで、封止し、バイアル瓶の含有量を、30分間撹拌し、均質な硬化性液体成分を提供した。封止されたガラス製のバイアル瓶を、グローブボックスから取り出し、溶液の気泡が静止するまで真空デシケータで20分間脱気した。脱気された硬化性液体成分を、次いで、窒素下の炉でポリ四フッ化エチレン成形の2インチ×2インチの空洞中に注入した。成形およびその含有量を、次いで、窒素下の対流炉内に置いた。成形中の硬化性液体成分を、次いで、表1に示される温度分布を用いて炉で加熱することにより動的窒素下で硬化させた。硬化した注型成形を、次いで、炉から取り出し、室温まで冷却させた。硬化した注型成形は、透明で無色であった。
【0052】
硬化されたフィルムの黄色度指数
比較例C2および実施例3に従って調製された硬化されたフィルムの黄色度指数(YI)を分析した。各硬化されたフィルムの黄色度指数および標準白色タイルを、ASTM E313−10に従うColorQuest XEダブルビーム分光測色計(Column YI E313−98)を用いて測定した。結果を表2に提供する。
【表2】
【0053】
実施例4:脂肪族樹脂成分の調製
実施例2の方法を用いて脂肪族樹脂を調製した。生成物脂肪族樹脂成分を、次いで、比較例C1で所与された方法を用いて外部重量校正されたGC分析で分析すると、0.19重量%のCHDM MGEおよび52.64重量%のCHDM DGEを含有した。面積%GC分析を使用して、外的に重量校正されたGC分析方法を通して検出されなかった生成物脂肪族樹脂の成分を検出した。面積%GC分析は、CHDMとCHDM MGEとの間の滞留時間で0.03面積%の微量成分、およびCHDM MGEとCHDM DGEとの間の滞留時間で0.52面積%の微量成分、0.24面積%CHDM MGE、および66.37面積%のCHDM DGEを含んだ。面積%値が重量%に等しいと考えると、CHDMエポキシ樹脂は、32.84重量%のオリゴマーを含有し、オリゴマーは、CHDM DGEを超える滞留時間でそれらの成分を含んだ。生成物脂肪族樹脂のEEWは、162.39であった。
【0054】
実施例5:硬化された硬化性液体成分
実施例4に従って調製された生成物脂肪族樹脂成分の一部分(3.66g)を、磁気攪拌子を含むガラス製のバイアル瓶中へ計量した。ガラス製のバイアル瓶を、次いで、窒素雰囲気下のグローブボックス内に置いた。実施例1に従って調製された触媒/硬化剤混合物の一部分(3.79g)を、次いで、ガラス製のバイアル瓶に添加した。ガラス製のバイアル瓶を、次いで、封止し、バイアル瓶の含有量を、30分間撹拌し、均質な硬化性液体成分を提供した。封止されたガラス製のバイアル瓶を、グローブボックスから取り出し、溶液の気泡が静止するまで真空デシケータで20分間脱気した。脱気された硬化性液体成分を、次いで、窒素下の炉でポリ四フッ化エチレン成形の2インチ×2インチの空洞中に注入した。成形およびその含有量を、次いで、窒素下の対流炉内に置いた。成形中の硬化性液体成分を、次いで、表1に示される温度分布を用いて炉で加熱することにより動的窒素下で硬化させた。硬化した注型成形を、次いで、炉から取り出し、室温まで冷却させた。硬化した注型成形は、透明で淡黄色に着色されていた。
【0055】
硬化されたフィルムの黄色度指数
実施例5に従って調製された硬化されたフィルムの黄色度指数(YI)を、前述のように分析した。結果を表3にまとめる。
【表3】
【0056】
硬化されたフィルムの異なる走査熱量測定法
比較例C2および実施例5に従って調製された硬化されたフィルムの部分を、DSC 2910 Modulated DSC(TA Instruments)器具を用いて異なる走査熱量測定計で分析した。1分につき35立方センチメートルの窒素流量の流れの下で、0℃〜200℃まで1分につき7℃の加熱速度を使用した。Tgの分析のための各個別の硬化された試料を、元の注型成形から切断し、次いで、開口型アルミニウム鍋に含んだ。各試料の第2の走査を前述の条件下で繰り返した。重複走査のための平均結果を、表4に提供する。
【表4】
【0057】
実施例6:硬化された変形力のある波長変換媒体調製
実施例1に従って調製された脂肪族樹脂成分の一部分(3.66グラム)を、50mLのバイアル瓶中へ計量した。LIghtscape MaterIals,Inc.から入手可能なA630赤色ユウロピウムストロンチウムカーバイド窒化ケイ化蛍光体(A630 red europIum strontIum carbIde nItrIde sIlIcIde phosphor)(それは、式M(II)M(I)M(III):Aを有する)を、次いで、1重量%で充填する脂肪族樹脂成分(0.037グラム)と混合した。ガラス製のバイアル瓶を、次いで窒素雰囲気下のグローブボックス内に置き、実施例1に従って調製された触媒/硬化剤混合物の一部分(3.79g)を、50mLバイアル瓶に添加し30分間撹拌しつつ、変形力のある波長変換媒体を形成した。封止されたガラス製のバイアル瓶中の変形力のある波長変換媒体を、次いで、グローブボックスから取り出し、溶液の気泡が静止するまで真空デシケータで20分間脱気した。脱気された変形力のある波長変換媒体を、次いで、窒素雰囲気下で別個の2インチ×2インチ×1mm深のポリ(テトラフルオロエチレン)成形中に注入し、かつ動的窒素下でフィルムを対流炉に置いて表1に示される温度分布を用いることにより、フィルム中に硬化させた。硬化されたフィルムの光発光算出を、次いで分析した。光発光算出を、QuantaMaster 40分光測色計(Photon TechnologIes InternatIonal バーミンガム,ニュージャージー州)を用いて測定した。結果を、蛍光体材料単体のための光発光算出データと共に表5に報告する。
【表5】