(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遊技場の営業中に複数回成立し得る報知条件の成立に応じて、前記従業員の識別情報により区分して管理される負担情報と、当該負担情報に対して予め設定される基準情報とを比較した結果、又は複数の従業員の識別情報により区分して管理されるそれぞれの負担情報を比較した結果により、前記負担度の高い過負担従業員の識別情報を特定する過負担従業員特定手段を備え、
前記報知手段は、前記過負担従業員の識別情報を特定した旨を示す報知を行うことで、前記管理情報を報知することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は2台ずつ中継装置4と接続されており、中継装置4はLAN5を介して管理装置6(対応付け手段、負担情報特定手段、管理手段、過負担従業員特定手段、報知手段に相当)と接続されている。又、遊技場内にはPOS(景品交換装置)7や島端計数装置(以下、計数装置と称する)8(計数手段、受付手段に相当)も設置されており、これらPOS7や計数装置8もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、
図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0009】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード9、モニタ10、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、CPU、ROM、RAM、HDDを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部を備え、CPUがROMに格納されているプログラムを実行して動作全般を制御し、遊技機1の稼動状況を示す遊技データ(アウト、セーフ、遊技機1で発生した大当たりの回数を示す大当たり回数、スタート回数、遊技機1が稼動している時間を示す稼動時間等)を管理する等の処理を行う。
【0010】
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ機であり、盤面11に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル12、上部受皿13、下部受皿14を有すると共に、盤面11に、液晶表示部15、普図入賞口16、第1始動口17、第2始動口18、大入賞口19を有する。
【0011】
第1始動口17は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口18は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口17、18への入賞(始動入賞)に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を液晶表示部15において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりとなる。図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
【0012】
大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/360であり、大当たりがその後確変状態(確変)となる大当たり(確変大当たり)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当たりが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口19を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0013】
確変中は大当たり確率が1/36に向上すると共に、第2始動口18への入賞率が高くなる時短状態(時短、甘中)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するので、大当たり後に大当たりでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
【0014】
第2始動口18は普図入賞口16への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当たりとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普
図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口18の入賞率が高くなる。尚、上記は単なる例示であり、例示した数値等のスペックは機種に応じて異なる数値等が採用される。
【0015】
遊技機1側からは遊技に伴って次のような信号が出力される。
「アウト信号」=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
「セーフ信号」=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
「始動信号」=遊技機1から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部15(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力され、その信号入力に応じて図柄変動を特定するので、「始動信号数×1」をスタート回数として特定する。尚、各始動口17、18に入賞したことを示す信号としても良い。
【0016】
「大当たり信号」=遊技機1から出力される大当たり期間を特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号なので、大当たり信号入力中を大当たり中(特別状態)として特定する。
「特別状態信号」=遊技機1から出力される特別遊技状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口18の入賞率が向上する特別遊技状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別遊技状態中(甘モード)として特定する。勿論、確変中に出力される信号としても良い。又、大当たり信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
【0017】
遊技装置2は、現在の運用状態(正常状態、エラー状態等)を示す状態表示部20、紙幣や硬貨等の貨幣が投入される貨幣投入口21、遊技者からの操作入力を受け付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部22、1単位分(例えば500円相当)の玉(遊技価値)を払い出すための払出釦23、払い出された玉が通過する払出ノズル24、ICカード25が挿入されるカード挿入口26等を有する。
【0018】
遊技装置2は、CPU、ROM、RAM、HDDを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部を備え、CPUがROMに格納されているプログラムを実行して動作全般を制御する。遊技装置2は、貨幣を受け付ける(貨幣受付処理)と、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示する。遊技装置2は、残高が有る状態で遊技機1の貸出釦が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(遊技価値)を遊技機1から払い出させ(付与処理)、その対価分を残高から引き落とす。尚、貨幣は複数回分の付与処理の対応分(例えば1万円まで)を受け付け可能である。又、遊技機1からの払い出しを行う場合には、遊技装置2は、払出対象となる玉数を特定可能な払出要求信号を遊技機1に出力し、遊技機1は、払出要求信号の入力に応じて払い出しを行う。又、遊技装置2は、残高が残存する状態で遊技機1の返却釦が押下(発行操作を受け付け)されると、残高(残貨幣価値)を特定可能なICカード25を発行し、その発行したICカード25を特定可能なカードID等を特定可能な発行情報を管理装置6に出力する。尚、遊技装置2は、ICカード25を受け付けた場合は、その残高を取り込んで引き継ぐ。
【0019】
遊技装置2は、中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や付与処理、残高、貸出玉数、払戻玉数、入金額、貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額及びICカード25の受け付けや発行処理等の各種情報を特定可能であるが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定する等、どのような遊技信号を採用して特定しても良い。尚、貸出処理上の通信については中継装置4を介さずに遊技機1と遊技装置2とで直接通信を行っても良い。
【0020】
情報表示装置3は、各種の遊技情報を表示するデータ表示部27、従業員を呼び出すための呼出釦やデータ表示部27の表示内容を切り替えるための切替釦を含む複数の操作スイッチ部28等を有する。遊技装置2は、CPU、ROM、RAM、HDDを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部を備え、CPUがROMに格納されているプログラムを実行して動作全般を制御する。
【0021】
POS7は、遊技場内の景品交換カウンタ等に設置されており、遊技者が遊技により獲得した遊技価値(獲得価値)を特定可能な紙状の計数レシート(記録媒体)に記録されている獲得価値をスキャナ(図示せず)等のリーダにより読み取ることで記録媒体を受け付け、その読み取った獲得価値に基づいて景品交換処理を行う。
【0022】
計数装置8は、遊技者が遊技により獲得した遊技価値(獲得価値)を計数するための機器であり、遊技機島の島端に設置されている。
図2及び
図3は、計数装置8の外観斜視図を示している。計数装置8は、遊技者が遊技により獲得した玉を受け入れる玉投入口29、玉投入口29を開閉するスライドカバー30(
図2はスライドカバー30が玉投入口29を閉鎖する閉鎖位置にスライド移動されている状態を示し、
図3はスライドカバー30が玉投入口29を開放する開放位置にスライド移動されている状態を示す)、計数情報等の各種情報を表示する表示機能及び従業員や遊技者からの操作入力を受け付ける入力受付機能を有するタッチパネル式の液晶表示部31、計数装置8の状態を示すLED表示部32、計数値及び当該計数値を記録した2次元コードやバーコード等が印字された計数レシートを発行するレシート発行口33、会員カードを受け付ける会員カード受付口34、従業員が所持する従業員IDカード(以下、IDカードを称する)35(携帯媒体に相当)が翳されている状態で当該IDカード35に記録されている従業員ID(従業員の識別情報)を読み取るIDカードリーダ36、計数装置8の前面に設けられたタバコ計数用玉投入口37、余り玉を返却する玉返却口38、緊急時にスライドカバー30を開閉するためのスライドカバー開閉キー39等を有する。
【0023】
スライドカバー30は玉投入口29の前方側に配置されている施錠部(図示せず)により施錠されており、従業員がIDカード35をIDカードリーダ36に翳すことで従業員認証が行われ、従業員認証により解錠されると、スライドカバー30を
図3に示す開放位置へとスライド(移動)することで玉投入口29に玉を投入可能な状態となる。玉投入口29の底部に設けられた取込口40はソレノイド等により開閉可能なシャッタ41により閉鎖されており、従業員認証によりシャッタ41が開放して計数可能な状態となる。玉投入口29に玉が投入されると、玉投入口29で受け止められた玉は取込口40から落下して当該取込口40の奥方に設けられている計数センサ(図示せず)により計数される。このように玉の計数中は計数値が逐一更新される。
【0024】
計数値が記録された記録媒体を発行する発行処理後は、スライドカバー30が閉鎖したことをカバーセンサ(図示せず)が検知すると、施錠部が施錠されると共に取込口40のシャッタ41も閉鎖されるが、スライドカバー30の開放状態で計数玉を再度受け付ければ、再度計数処理してから発行処理を行う連続計数も可能である。即ち、スライドカバー30の開放状態では、連続計数を行う場合に認証する手間を省くため、一旦従業員認証を行えば、スライドカバー30を閉鎖するまで認証状態が継続し、連続計数が可能な構成となっている。
【0025】
さて、前述した[発明が解決しようとする課題]にて記載したように、遊技媒体(遊技価値、遊技者が遊技により獲得した獲得玉)を計数装置8へと投入する投入作業の作業負担が特定の従業員に集中することを抑制したいという要望がある。このような事情から本実施形態では以下の構成を採用している。管理装置6は、
図4に示す計数負担設定を操作入力により設定可能となっている。設定された各設定値を含む設定情報は計数装置8に出力されることで当該計数装置8において自動的に設定される。管理装置6から計数装置8への設定情報の出力は全ての計数装置8に対して一斉に出力することも可能であるが、選択した計数装置8のみに出力することも可能である。
【0026】
図4に示す計数負担設定の各項目の意味は以下の通りである。
「種別」=遊技価値の種類を示し、「P」はパチンコ、「G25」は25φのメダル、「G30」は30φのメダルを示す。
「収容箱数」=計数対象となる玉箱について想定される1箱当たりの遊技価値の収容数を示し、計数値(計数情報)と比較(除算)することで計数処理の対象となった箱数を特定するための設定値である。尚、箱数は小数点以下を切り上げているが、切り上げずにそのまま他の演算対象としても良い。
「箱負担係数
(基準負担情報)」=従業員の負担度を示す指数(以下、負担指数と称する、負担情報)の1つである箱負担指数を演算するための係数であり、1箱当たりの箱負担指数である。箱数(計数情報)を乗じることで、計数処理に対する箱負担指数を特定する。種別単位で異なる値としているのは箱に遊技価値を収容した際の重さに基づきそれに係る負担を考慮したためである。即ち、「P」、「G30」、「G25」の順で負担が減少している。
【0027】
「計数負担係数
(基準負担情報)」=負担指数の1つである計数負担指数を演算するための係数であり、計数処理1回当たりの計数負担指数である。計数処理の回数(計数情報)を乗じることで、計数処理に対する計数負担指数を特定する。箱負担指数と計数負担指数とを組み合わせることで負担指数
(負担情報)を特定する。例えば計数対象の種別が「P」であり、計数処理を3回行い、合計で10箱を計数した場合であれば、箱負担指数は「10×13=130」となり、計数負担指数は「3×10=30」となり、負担指数は「130+30=160」となる。尚、連続計数した場合を考慮して発行処理回数に対応させても良い。
「休憩負担係数」=休憩負担指数を演算するための係数であり、休憩1回当たりに軽減される負担指数である。操作入力等により休憩することを特定した場合に1回当たり設定値分だけ負担指数を減算する。
【0028】
「交替上限」=負担指数に対する基準値(基準情報)であり、負担指数が交替上限に達した(以上となった又は超過した)従業員(過負担従業員)を交替候補として特定するための設定値である。
「交替差分」=負担指数に対する基準値であり、交替候補がある場合に、その従業員の負担指数から交替差分を減算した値に達していない(以下となった又は未満の)従業員がいればその従業員と担当エリアを交替するように促す報知を行うための設定値である。尚、交替候補となっても交替差分の条件に見合う従業員がいない場合には交替を見送る。
【0029】
「休憩上限」=負担指数に対する基準値(基準情報)であり、負担指数が休憩上限に達した従業員(過負担従業員)に休憩を促す報知を行うための設定値である。
「集計単位」=負担指数を集計して交替や休憩を行う必要のある従業員が発生したかを判定するための周期である。
図4の例示であれば60分に1回の頻度で各従業員の負担指数を特定し、交替や休憩を行う必要のある従業員が発生したかを判定する。この期間が経過することにより、遊技場の営業中に複数回成立し得る報知条件が成立した旨を特定する。
【0030】
管理装置6は、カードIDに対応付けてIDカード35を何れの従業員が携帯したかを日時に区分して
図5に示すカードID対応状況として管理している。1日で区分する時間帯としては従業員のシフトを考慮し、1営業日を2区分(9:00〜16:00、16:00〜23:00)に区分けしているが、IDカード35と従業員との対応付けが変わる時間帯により区分する等、どのように区分しても良い。又、本実施形態ではIDカード35により従業員の配置を対応付けている遊技場を想定している。即ち、遊技場に例えば玉計数機(パチンコ用)が3台(それぞれ計数装置ID「1」〜「3」の計数装置8、以下、1〜3番計数機と称する)、25φのメダル計数機(パチスロ用)が1台(計数装置ID「4」の計数装置8、以下、4番計数機と称する)、30φのメダル計数機(パチスロ用)が1台(計数装置ID「5」の計数装置8、以下、5番計数機と称する)設置されている遊技場において、1番計数機を担当する従業員にカードID「0001」のIDカード35、1番計数機をサブとし且つ2番計数機をメインに担当する従業員にカードID「0002」のIDカード35、2番計数機と3番計数機とを均等に(メインとサブの区別なく)担当する従業員にカードID「0003」のIDカード35、3番計数機をサブとし且つ4番計数機をメインに担当する従業員にカードID「0004」のIDカード35、4番計数機と5計数機とを均等に担当する従業員にカードID「0005」のIDカード35を携帯させる運用を行う遊技場を想定している。
【0031】
したがって、異なる日時に同一の従業員が必ずしも同一のカードを携帯するとは限らないので、
図5の例示のような対応付けを行っており、
図5ではその対応付けが異なる従業員を識別出力している(例えば従業員Eは、1月1日の9:00〜16:00及び1月3日の9:00〜16:00ではカードID「0005」のIDカード35を携帯し、1月4日の16:00〜23:00ではカードID「0001」のIDカード35を携帯する。従業員Eの他に従業員F、G、Mが該当する)。尚、後述する負担指数に応じた交替時にはそのままIDカード35を利用するので必ずしも上記の通りに担当エリアとカードIDとが対応するわけではないが、交替時にIDカード35も交換するようであれば、その交替に対応すべく対応付けを変更しても良い。又、
図5では識別出力をハッチングにより示している。
【0032】
管理装置6は、計数装置8から入力する計数情報を
図6に示すように計数履歴として管理している。具体的には、管理装置6は、発行処理(計数開始等でも良い)を行った時刻、計数処理を行った発行ID(発行対象となった記録媒体ID)、計数処理を行った計数装置ID、認証処理を行った従業員IDを示すカードID、計数値、対象となる遊技機1の理論持玉、台持玉、誤差玉、箱数、負担指数を管理している。
【0033】
ここで、台持玉について説明する。各遊技機1では売上の発生等により遊技者の遊技開始条件が成立した以降の理論持玉(売上玉+セーフ−アウトにより示される演算値)を周知のように管理しており、計数装置8は、計数時のIDカード35による認証後に台番号を入力することにより、その台番号の理論持玉を問い合せて台持玉として特定する。そして、計数装置8は、台持玉と計数値との比較結果(減算)となる誤差玉と別途設定される基準値(例えば±500等)とを更に比較した結果、誤差玉が基準値に達するような異常がある旨を特定した場合には、その旨を報知する。
【0034】
箱数は計数値と
図4に示した箱収容数との比較結果により特定する。例えばNO25のレコードであれば、玉計数機である3番計数機にて5812玉を計数しているので、「5812÷1500≒4(小数点以下は切り上げ)」の演算式により箱数を4箱と演算する。負担指数は
図4にて説明した通りであり、例えばNO25のレコードであれば、箱数が4箱であるので、箱負担指数を「4×13=52」の演算式により「52」と演算し、負担指数を「52+10=62」の演算式により「62」と演算する。尚、
図6の例示では、例えばNO45のレコードのように計数値が少なく例えばタバコ等の所謂端玉景品を交換対象とした計数処理であっても箱数を1箱として特定しているが、例えば別途除外計数基準値等を予め設定し、計数値が除外計数基準値に達していない計数処理は箱数を0箱として特定しても良い。
【0035】
又、管理装置6は、
図5に示したカードID対応状況に基づきIDカード35を何れの従業員が携帯していたかを特定した上でカードID対応状況を従業員単位で区分して集計することで、
図7から
図11に示す従業員管理帳票として管理している。
図7から
図11は、
図4に示した計数負担設定の集計単位(60分、遊技場の営業中に複数回成立し得る報知条件の成立)により示される周期毎に演算されている。計数値及び計数回数における1〜5の数値は計数装置IDを示し、合計は従業員毎の合計値を示している。計数装置8単位で計数値と計数回数とを演算しており、休憩は操作入力等により特定される休憩した回数を示している。負担指数や合計箱数は前述した通りに計数値等に基づく演算結果である。尚、負担指数や合計箱数等は計数値の合計値から一括して演算しても良いし、
図6に示した計数履歴から計数処理単位で特定した演算値を集計しても良い。尚、
図7は交替等の措置を取らなかった場合の集計結果を想定している。
【0036】
図8は、営業開始時から4時間後の「13:00」における4回目の集計結果を示している。
図8では、従業員Cの負担指数が「3444」であり、
図4に示した計数負担設定の交替上限(3000)に達しているので、報知対象となり、最も負担指数の低い従業員A(負担指数は「2080」)との負担指数の差(3444−2080=1364)が
図4に示した計数負担設定の交替差分(1000)に達しているので、従業員Aと従業員Cとの担当を交替する旨の報知を行う。この報知は管理装置6の表示部にて表示することで遊技場の管理者に報知しても良いし、遊技場内に放送を流して従業員に報知するようにする等、どのような報知としても良い。
【0037】
図9は、営業開始時から5時間後の「14:00」における5回目の集計結果を示している。
図9では、従業員B〜Eの4人の負担指数が交替上限(3000)に達しているが、前回の集計結果である
図8にて交替対象となった従業員Cは交替対象から除外した上で、従業員B、D、Eの3人については何れも最も負担指数の低い従業員A(負担指数は「2761」)との負担指数の交替差分(1000)に達していないので、交替は見送られる。
【0038】
図10は、前述した
図7と同時期の集計結果を示している(従業員毎の負担指数と合計箱数とが異なるのみであり、合計は
図7と同値である)。
図7では従業員Cの負担指数が突出しており、作業負担が従業員Cの1人に集中していたが、
図10では、交替により従業員A〜Eの負担指数が均等化されており、作業負担が従業員A〜Eの5人に分散されている。
図7では休憩対象となる場合を特定していないが、負担指数が
図4に示した計数負担設定の休憩上限(4000)に達した従業員がいれば休憩を促す旨の報知を行う。この場合、
図10では、まだ勤務を継続するのであれば従業員B〜Dの3人が休憩対象となるが、3人が同時に休憩するとサービスが滞ってしまうので、負担指数の最も高い従業員Cから順に休憩するように促す報知を行う。この場合、休憩時間を予め設定しておき(例えば10分)、休憩を促す旨の報知後、その休憩時間の経過により次の従業員に対して休憩を促すような報知を順に行うことが望ましい。又、交替する場合も、交替対象の従業員が複数いる場合は、負担指数が最も高い従業員と最も低い従業員とを交替させ、負担指数が2番目に高い従業員と2番目に低い従業員とを交替するような負担指数に応じて優先度を定めて対象者を特定して報知を行う等、予め設定される条件に見合う報知を行えばどのような報知や特定を行っても良い。
【0039】
図11は、
図10とは異なる集計期間(例えば1カ月)にて
図6又は
図7等を集計した結果を示し、ランキングの最右欄に「20」と示されるように対象となる従業員は20名であり、負担指数が高い順にソートした従業員管理帳票を示している。ここで、「上限交替」は負担指数が交替上限に達したことにより他の従業員と担当を交替した回数を示し、「差分交替」はその他の従業員として交替した回数を示す。このような集計は、遊技場の管理者が従業員の労務管理(例えば特定の従業員に負担が偏っていないか、作業負担に対する従業員の人数や配置が適正なのか否か等)を行うのに役立てられる。尚、休憩に関しては操作入力により特定することを例示したが、負担指数による判定結果に応じて報知した場合に休憩した旨を特定しても良い。又、定期的な休憩を入力対象としても良く、休憩時間等の休憩種類に応じて減算する負担指数をそれぞれ設定し、対応する休憩に応じた負担指数を減算対象としても良い。
【0040】
図12及び
図13は、それぞれ前述した
図11と同じ集計期間を対象としたカードID管理帳票及び計数装置負担帳票である。
図12に示すカードID管理帳票では、IDカード35単位で従業員がどのような割合でIDカード35を携帯しているのかと、休憩や上限交替の頻度を集計しており、上述した通りカードIDを担当エリアに対応付けた運用である場合に、担当エリア別の担当者の状況等を把握することができる。
【0041】
図13に示す計数装置負担帳票では、計数装置8単位でカードID別の計数回数の割合等を示しており、例えば計数機1であれば、計数回数の合計が4248回であり、その全てがカードID「0001」のIDカード35にて計数されていることから100%を対応付けており、カードIDを担当エリアに対応付けた運用である場合に、計数装置8別の担当エリアの負担割合等を把握することができる。例えば計数機2や計数機3の負担指数と比較して計数機4や計数機5の負担指数が低いことから、負担指数が低い計数機4と計数機5を2人の担当エリアから1人の担当エリアへと減員し、負担指数が高い計数機2や計数機3の担当者を増員する等の担当エリアの変更を行うことで、従業員の作業負担を分散するような検討を行う指標を提示することができる。ここで、
図13では計数状況情報として計数回数を対象としているが負担指数等、他の計数状況情報を対象として集計しても良い。尚、負担指数を
図12や
図13にてカードID別に集計したり、
図13にて割合ではなく回数を集計したり、
図12にてIDカード35を携帯した回数ではなく
図13と同様にして割合を管理する等、適宜対象となる管理情報を変更しても良い。
【0042】
以上に説明したように本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
計数作業に係る従業員の負担度を示す負担指数を従業員毎により区分して管理し、その管理情報を報知するようにしたので、計数処理に対応した遊技者へのサービスに対する従業員の負担度を従業員毎に管理することができ、作業負担が集中している従業員等を把握することができる。そして、作業負担が特定の従業員に集中していると把握した場合に、その作業負担の集中を緩和し得る必要な措置を講じることで、これ以降に作業負担が特定の従業員に更に集中することを抑制することができる。
【0043】
遊技場では遊技価値として玉やメダルを採用することが多く、玉とメダルとでは1遊技価値当たりの重量や玉箱に収容可能な収容数等も異なるので、計数値が同じであっても作業負担が異なるが、この点に関し、種別に応じて異なる箱負担係数を設定し(玉箱1箱当たりの収容数が多い玉に対しては箱負担係数を高く設定する一方、玉箱1箱当たりの収容数が多いメダルに対しては箱負担係数を低く設定する)、箱数と箱負担係数とを乗算して箱負担指数を演算するようにしたので、計数値が同じであっても作業負担が異なる点に考慮した上で従業員の負担度を適切に管理することができる。
【0044】
負担指数が交替上限や休憩上限に達した従業員である過負担従業員が発生すると、交替や休憩を促す報知を行うようにしたので、作業負担が集中している従業員に対して交替や休憩の措置を講じることができ、作業負担を分散又は軽減する運用をサポートすることができる。
【0045】
システムの都合上、従業員の識別情報として例えば指紋のような従業員特有の識別情報を採用することは難しく、例えばIDカード35やリモコン等の従業員により携帯される携帯媒体の識別情報を採用することが多く、遊技場の都合等により1つの携帯媒体を複数の従業員が携帯する運用が取られることもあるが、この点に関し、カードIDと従業員とを対応付けて管理するようにしたので、同一のIDカード35を携帯して業務を行った複数の従業員のそれぞれの負担情報を混同して管理してしまう虞を軽減することができる。
【0046】
IDカード35を採用する場合に、担当する計数装置8に対応したIDカード35を従業員に携帯させる運用が取られることもあるが、カードIDにより区分した計数状況情報を、更に計数装置8毎に区別して管理するようにしたので、担当する計数装置8の割り当てに応じて、従業員の作業負担が集中していないか等を把握することができる。
【0047】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
報知条件の成立に応じた
図7等に関わる更新や判定を
図4の集計単位の期間が経過に応じて行うことを例示したが、例えば計数装置から計数情報を受信する等、何れかの情報の更新に応じてリアルタイムで更新や判定を行う等、報知条件としては、遊技場の営業中に複数回成立し得る条件であればどのような条件としても良い。
【0048】
交替等の判定として負担指数が各基準値(交替上限等)に達した場合に交替等を行う構成を例示したが、交替差分のように従業員間で交替差分の負担指数の差が生じた場合に交替等を行っても良い。又、交替差分を用いずに交替上限とは逆の意味で交替下限を設定して負担指数が交替下限に達していない従業員を交換対象としたり、最も負担指数が小さい従業員を交換対象としたりする等、作業負担の多い従業員が発生した場合にどのような従業員を交替対象としても良い。
【0049】
交替上限と休憩上限とをそれぞれ設定することを例示したが、1つの基準値のみを設定し、負担指数が基準値に達した従業員がいる場合に、交替対象となる従業員がいれば交替し、いなければ休憩するという構成としても良い。
負担指数を計数値により特定される箱数や計数回数と各負担指数とを比較することにより間接的に特定したが、計数値を少なくとも含む計数情報により特定可能であれば計数値そのものを負担指数としたり、重量換算した値を負担指数としたりする等、どのように負担指数を特定しても良い。
【0050】
従業員認証として従業員IDカード35を翳すことを例示したが、他にIDカード35を挿入することや、携帯媒体としてリモコンを携帯させてリモコンからの信号によりIDを特定することや、指紋認証、又は暗証番号入力等、周知の識別情報を受け付ける構成を採用しても良い。尚、識別情報を受け付ける構成とすれば必ずしも認証処理を行う必要はなく、シャッタ41等の計数抑制手段も必ずしも設ける必要はない。又、計数値により箱数を特定したが、それに代えて又は加えて玉箱にタグを付け、そのタグを検知することで箱数を特定しても良い。
【0051】
以上か超過の判定や以下か未満かの判定は、例示していない箇所も含めて何れを採用しても良い。
遊技価値を特定可能な記録媒体であれば記録媒体のみで遊技価値を特定可能な構成だけでなく、管理装置6にて記録媒体のIDに対応付けて遊技価値を対応付けておき(記憶しておき)、IDが記録された記録媒体を受け付けた場合に管理装置6に問い合わせることで特定しても良い。
【0052】
記録媒体としてICカード25を例示したが、有価価値を特定可能な情報を記録可能であれば例えばコイン等の他の記録媒体であっても良い。又、発行処理として記録媒体を排出する処理を例示したが、例えば遊技者が所持する携帯電話機等の記録媒体により獲得価値を特定可能な状態とする処理を発行処理としても良く、この場合、発行操作として携帯電話機を発行操作部に翳す操作を発行操作としても良い。
【0053】
対象となる遊技機1として、例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用することができ、この場合、遊技価値はメダルとなる。
例示した設定値は予め設定されれば、遊技場の管理者が任意に設定しても良いし、管理装置6の製造メーカにて設定しても良いし、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。又、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
例示した処理は管理装置6だけでなく、計数装置8、中継装置4、遊技装置2又は情報表示装置3等、どのような機器により行っても良い。又、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良いし、適宜採用しなくとも良い。