(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように採取容器に採取地、採取年月日等を直接記入する場合には、採取地の詳細な位置を記入することが困難な場合がある。また採取が河原、採石場、鉱山、山中等で行われるため、採取容器が水濡れすることがあり、また採取容器に土や泥等が付着することがあるため記入欄に記入された文字が読み難くなることがある。
【0006】
本発明の目的は、採取場所及び採取時間に関する詳細な情報を記録し、その記録した情報を確実に保存できる採取物管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の採取物管理装置は、採取物が収納された採取容器を収容する収容部と、前記収容部に配置され、前記採取容器を検知する検知部と、
前記検知部により前記採取容器を検知したときに、位置情報及び時間情報を含む情報を取得する情報取得部と、取得された前記情報を前記採取容器の外壁部又は蓋部に可読状態で印字する印字部と、前記採取容器に備えられたICタグに、取得された前記情報を書き込むICタグライタとを備えることを特徴とする。
【0009】
またこの発明の採取物管理装置は、測位を行うGPSを備え、前記情報取得部は、前記GPSから前記位置情報及び前記時間情報を取得することを特徴とする。
【0010】
またこの発明の採取物管理装置は、前記検知部により前記採取容器を検知したときに、前記採取容器を識別する識別子を付与する識別子付与部を備え、前記印字部は、更に前記識別子を前記採取容器の外壁部又は蓋部に可読状態で印字し、前記ICタグライタは、更に前記識別子を前記ICタグに書き込むことを特徴とする。
【0011】
またこの発明の採取物管理装置は、前記情報取得部により取得された前記情報と前記識別子とを対応付けて記憶する記憶部を備えることを特徴とする。
【0012】
またこの発明の採取物管理装置は、前記識別子と前記識別子に対応付けられている前記情報に追加する追加情報とを入力する入力部と、前記ICタグに記憶されている記憶情報を読み取るICタグリーダを備え、前記ICタグリーダにより読み取った前記識別子と前記入力部から入力された前記識別子が一致した場合に、前記印字部は、前記追加情報を前記採取容器の外壁部又は蓋部に可読状態で印字し、前記ICタグライタは、前記追加情報を前記ICタグに書き込み、前記記憶部は、前記識別子に対応付けられた前記情報に前記追加情報を追加して記憶することを特徴とする。
【0013】
またこの発明の採取物管理装置は、外部装置と通信を行う通信部を備え、前記情報取得部は、前記通信部から前記位置情報及び前記時間情報を取得することを特徴とする。
【0014】
またこの発明の採取物管理装置は、前記検知部により前記採取容器を検知したときに、前記採取容器を識別する識別子を付与する識別子付与部を備え、前記印字部は、更に前記識別子を前記採取容器の外壁部又は蓋部に可読状態で印字し、前記ICタグライタは、更に前記識別子を前記ICタグに書き込むことを特徴とする。
【0015】
またこの発明の採取物管理装置は、前記ICタグに記憶されている記憶情報を読み取るICタグリーダを備え、前記通信部は、前記識別子と前記識別子に対応付けられている前記情報に追加する追加情報を前記外部装置から取得し、前記ICタグリーダにより読み取った前記識別子と前記入力部から入力された前記識別子が一致した場合に、前記印字部は、前記追加情報を前記採取容器の外壁部又は蓋部に可読状態で印字し、前記ICタグライタは、前記追加情報を前記ICタグに書き込むことを特徴とする。
【0016】
またこの発明の採取物管理装置は、前記ICタグに記憶されている情報を表示する表示部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、採取場所及び採取時間に関する詳細な情報を記録し、その記録した情報を確実に保存できる採取物管理装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して第1の実施の形態に係る採取物管理装置について説明する。
図1は実施の形態に係る採取容器を示す図である。
図1に示すように採取容器2は、一端が閉じ他端に開口部を有する円筒状の収納部4と、収納部4の開口部を閉じる蓋部6を備えている。また、収納部4の内部には、採取された採取物の採取場所を示す位置情報及び採取した日時を示す時間情報等を記録するICタグ8が収容されている。
【0020】
図2は実施の形態に係るICタグを示す図である。
図2に示すようにICタグ8はICタグ本体12を備え、このICタグ本体12は、採取容器2の収納部4を形成する素材と同一の素材からなるシート10によりコーティングされている。例えば、採取容器2の収納部4が、ポリエステルにより形成されている場合には、ポリエステルからなるシート10によりICタグ本体12がコーティングされている。また、収納部4がポリエチレンにより形成されている場合にはポリエチレンからなるシート10により、ポリプロピレンにより形成されている場合にはポリプロピレンからなるシート10によりICタグ本体12がコーティングされている。
【0021】
また、ICタグ本体12は、メモリを備えたICチップ(図示せず)を備え、このICチップには、ICタグ8に対して送信された情報の受信を行うと共に、メモリに記録されている情報の送信を行うアンテナ(図示せず)が接続されている。なお、ICタグ本体12には、非接触で情報の読み取り及び書き込みを行うことができるもの、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等が用いられる。
【0022】
図3は第1の実施の形態に係る採取物管理装置の外観を示す図である。
図3に示すように採取物管理装置20は、上面に採取容器2を差し込み収容する採取容器収容部22を備えている。
図4は採取物管理装置20のブロック構成図である。
図4に示すように採取物管理装置20は、この採取物管理装置20における制御を行う制御部24を備えている。制御部24には、検知部26、GPSモジュール28、計時部30、ICタグリーダライタ部32、インクジェットプリンタ34、入力部36、表示部38及び記憶部40が接続されている。
【0023】
検知部26は、採取容器収容部22内の底部に設けられたスイッチであり、採取容器収容部22に差し込まれた採取容器2により押し下げられた場合に採取容器2が差し込まれたことを検知し、検知情報を制御部24に対して出力する。GPSモジュール28は、GPS衛星から信号を受信し、受信した信号に基づいて測位処理を行い制御部24に対して位置情報を出力する。ここで位置情報は、緯度・経度の座標で表される。計時部30は、日時を示す時間情報を制御部24に対して出力する。
【0024】
ICタグリーダライタ部32は、採取容器2の収納部4に収容されているICタグ8に対する位置情報、時間情報等の書き込みやICタグ8に記憶されている情報の読み取りを行う。インクジェットプリンタ34は、
図3に示す高さ方向、即ち、採取容器2の差し込み方向において、印字位置を調整可能な印字ヘッド(不図示)を有し、採取容器2の外壁部に位置情報、時間情報等を可読状態で印字する。
【0025】
入力部36は、キーボード等からなり、ICタグリーダライタ部32によりICタグ8に書き込む情報、インクジェットプリンタ34により採取容器2の外壁部に印字する情報を入力する。表示部38は、ICタグリーダライタ部32によりICタグ8から読み取られた情報や入力部36により入力された情報を表示する。記憶部40は、採取容器を識別する採取Noに対応付けて位置情報及び時間情報を記憶する。
【0026】
次に
図5のフローチャートを参照して第1の実施の形態に係る採取物管理装置20による採取物に関する情報の管理処理について説明する。
図5のフローチャートにおける処理は採取物の採取場所にて実行されるものである。まず採取された採取物は、採取容器2内に収納される。そして採取物が収納された採取容器2の収納部4の開口部を、蓋部6によって閉じる。次に採取容器2を採取物管理装置20の採取容器収容部22に差し込む。差し込まれた採取容器2によって検知部26が押し下げられた場合に、制御部24は、採取容器2が差し込まれたことを検知し(ステップS10)、GPSモジュール28から位置情報を取得し、計時部30から時間情報を取得する(ステップS11)。
【0027】
また、制御部24は、採取容器2を識別する識別子として採取Noを採番し(ステップS12)、ICタグリーダライタ部32により位置情報、時間情報及び採取Noを採取容器2の収納部4に収容されているICタグ8に書き込む(ステップS13)。次に制御部24は、インクジェットプリンタ34により位置情報、時間情報及び採取Noを採取容器2の外壁部に可読状態で印字する(ステップS14)。ここでインクジェットプリンタ34の印字ヘッドによる印字位置は、印字内容に応じて調整される。例えば採取容器2の外壁部において、上から採取No、位置情報、時間情報の順に印字されるように印字ヘッドによる印字位置が調整される。次に制御部24は、採取Noに位置情報及び時間情報を対応付けて記憶部40に記憶させる(ステップS15)。
【0028】
従って、採取物管理装置20の採取容器収容部22に採取容器2を差し込むことにより、外壁部に位置情報、時間情報及び採取Noが印字され、収納部4に収容されているICタグ8に位置情報、時間情報及び採取Noが書き込まれた採取容器2が得られる。
【0029】
次に
図6のフローチャートを参照して第1の実施の形態に係る採取物管理装置2による追加情報の管理処理について説明する。採取容器2の外壁部に追加情報の印字及び採取容器2のICタグ8に追加情報の書き込みを行う場合、採取物管理装置20の入力部36により採取No及び追加情報を入力する(ステップS20)。追加情報は、採取物の名称、位置情報に対応する採取地の地名、採取物に関するコメント等である。制御部24は、入力された追加情報と採取Noを制御部24の一時記憶領域等に一時記憶する(ステップS21)。
【0030】
採取容器2が採取物管理装置20の採取容器収容部22に差し込まれ検知部26により採取容器2が検知されると(ステップS22)、制御部24は、ICタグリーダライタ部32によりICタグ8から採取Noを読み取る(ステップS23)。次に制御部24は、ICタグ8から読み取った採取Noと一時記憶されている採取Noとを比較し(ステップS24)、両採取Noが不一致の場合(ステップS24、No)には一時記憶された採取No及び追加情報を削除し、追加情報の管理処理を中止する(ステップS28)。
【0031】
一方、制御部24は、ICタグ8から読み取った採取Noと一時記憶されている採取Noとが一致している場合(ステップS24、Yes)、ICタグリーダライタ部32により追加情報を採取容器2の収納部4に収容されているICタグ8に書き込む(ステップS25)。次に制御部24は、インクジェットプリンタ34により追加情報を採取容器2の外壁部に可読状態で印字する(ステップS26)。ここで、採取容器2の外壁部において追加情報が外壁部に印字された時間情報の下側に印字されるように、インクジェットプリンタ34の印字ヘッドによる印字位置が調整される。
【0032】
次に制御部24は、記憶部40に記憶している採取Noの内、一時記憶している採取Noに対応する採取Noに、追加情報を対応付けて記憶する(ステップS27)。これにより記憶部40には、位置情報及び時間情報に追加して、採取Noに対応付けられた追加情報が記憶される。
【0033】
この第1の実施の形態によれば、採取物を収納した採取容器2を採取物管理装置20内に差し込んだ場合に、収納部4に収容されているICタグ8に位置情報及び時間情報を書き込み、採取容器2の外壁部に位置情報及び時間情報を印字している。従って採取場所及び採取時間に関する詳細な情報を正確に記録することができる。またICタグ8に位置情報及び時間情報を書き込んでいるので、採取容器2の水濡れや採取容器2に土や泥等が付着し外壁部に印字した位置情報及び時間情報が読み難くなっても、ICタグ8を用いて位置情報及び時間情報を確実に保存しておくことができる。
【0034】
また、第1の実施の形態によれば、位置情報及び時間情報と共に採取Noを、ICタグ8に書き込み、採取容器2の外壁部に印字している。また採取Noに位置情報及び時間情報を対応付けて記憶部40に記憶している。従って採取Noごとに採取場所及び採取時間に関する詳細な情報を記録し管理することができる。
【0035】
また、第1の実施の形態によれば、追加情報が入力された場合に、ICタグ8に追加情報を書き込み、採取容器2の外壁部に追加情報を印字している。従って位置情報及び時間情報以外の採取に関する情報を追加して記録でき、更に追加した情報を確実に保存しておくことができる。また採取Noに対応付けて追加情報を記憶部40に記憶させるため、採取Noごとに追加情報を記録し管理することができる。
【0036】
次に第2の実施の形態に係る採取物管理装置について説明する。第2の実施の形態に係る採取物管理装置は、外部装置と通信を行うことにより位置情報及び時間情報を取得するものである。また外部装置と通信を行うことにより追加情報を取得するものである。従って第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分について詳細に説明し、重複する部分は適宜説明を省略する。
【0037】
図7は第2の実施の形態に係る採取物管理システムのブロック図である。
図7に示すように採取物管理システムは、互いに通信可能な採取物管理装置20及び外部装置50から構成されている。採取物管理装置20の制御部24には、ブルートゥース等の近距離無線通信により外部装置50との間で情報の送受信を行う通信部42が接続されている。
【0038】
外部装置50はスマートフォンであり、時間を計時する機能、GPSを用いて位置情報を取得する機能、タッチパネル等による追加情報の入力を受付ける機能及び採取物管理装置20との間で情報の送受信を行う機能を備えている。また外部装置50は、採取物管理装置20において採番された採取Noに時間情報及び位置情報を対応付けて記憶する記憶部を備えている。
【0039】
次に
図8に示すフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る採取物管理システムによる採取物に関する情報の管理処理について説明する。第1の実施の形態と同様に採取された採取物を採取容器2内に収納し、採取容器2の収納部4の開口部を蓋部6によって閉じる。次に採取容器2を採取物管理装置20の採取容器収容部22に差し込む。
【0040】
採取物管理装置20の検知部26により採取容器2が差し込まれたことを検知すると(ステップS30)、制御部24は、採取Noを採番し(ステップS31)、採番した採取Noを通信部42により外部装置50に送信する(ステップS32)。
【0041】
外部装置50の制御部は、採取物管理装置20から採取Noを受信すると(ステップS40)、時間情報を取得し、GPSを用いて位置情報を取得する(ステップS41)。次に外部装置50の制御部は、受信した採取Noに位置情報及び時間情報を対応付けて記憶部に記憶させる(ステップS42)。そして外部装置50の制御部は、位置情報及び時間情報を採取物管理装置20に送信する(ステップS43)。
【0042】
採取物管理装置20の制御部24は、位置情報及び時間情報を受信すると(ステップS33)、ICタグリーダライタ部32により位置情報、時間情報及びステップS31において採番した採取Noを採取容器2の収納部4に収容されているICタグ8に書き込む(ステップS34)。次に制御部24は、インクジェットプリンタ34により位置情報、時間情報及び採取Noを採取容器2の外壁部に可読状態で印字する(ステップS35)。従って、採取物管理装置20の採取容器収容部22に採取容器2を差し込むことにより、外壁部に位置情報、時間情報及び採取Noが印字され、収納部4に収容されているICタグ8に位置情報、時間情報及び採取Noが書き込まれた採取容器2が得られる。また外部装置50の記憶部には、採取Noに対応付けて位置情報及び時間情報が記憶される。
【0043】
次に
図9のフローチャートを参照して第2の実施の形態に係る採取物管理システムによる追加情報の管理処理について説明する。採取容器2の外壁部に追加情報の印字及び採取容器2のICタグ8に追加情報の書き込みを行う場合、外部装置50の制御部は、タッチパネルにより採取No及び追加情報が入力されると(ステップS50)、入力された採取No及び追加情報を採取物管理装置20に送信する(ステップS51)。
【0044】
一方、採取容器2が採取物管理装置20の採取容器収容部22に差し込まれ検知部26により採取容器2が検知されると(ステップS60)、制御部24は、ICタグリーダライタ部32によりICタグ8から採取Noを読み取る(ステップS61)。次に制御部24は、外部装置50から採取No及び追加情報を受信し(ステップS62)、受信した採取NoとICタグ8から読み取った採取Noとを比較し、両採取Noの一致を確認する(ステップS63)。なお、両採取Noが不一致の場合、制御部24は受信した採取No及び追加情報を削除し外部装置50に追加情報の管理処理の中止指示を送信し追加情報の管理処理を中止する。
【0045】
制御部24は、採取Noの一致を確認した場合には一致を確認した旨の確認通知を通信部42を介して外部装置50に送信する(ステップS64)。次に制御部24は、ICタグリーダライタ部32により追加情報を採取容器2の収納部4に収容されているICタグ8に書き込み(ステップS65)、インクジェットプリンタ34により追加情報を採取容器2の外壁部に可読状態で印字する(ステップS66)。
【0046】
外部装置50の制御部は、ステップS64において採取物管理装置20から送信された一致を確認した旨の確認通知を受信すると(ステップS52)、記憶部に記憶されている採取Noの内、ステップS50において入力された採取Noに対応する採取Noに、ステップS50において入力された追加情報を対応付けて記憶させる(ステップS53)。これにより外部装置50の記憶部には、採取Noに対応付けて位置情報、時間情報及び追加情報が記憶される。
【0047】
この第2の実施の形態によれば、採取物管理装置20において、外部装置50から受信した位置情報及び時間情報を、ICタグ8に書き込み、また採取容器2の外壁部に印字している。従って採取場所及び採取時間に関する詳細な情報を正確に記録することができる。またICタグ8に位置情報及び時間情報を書き込んでいるので、採取容器2の水濡れや採取容器2に土や泥等が付着し外壁部に印字した位置情報が読み難くなっても、ICタグ8を用いて位置情報及び時間情報を確実に保存しておくことができる。
【0048】
また、第2の実施の形態によれば、外部装置50において、採取Noに位置情報及び時間情報を対応付けて記憶している。従って採取Noごとに採取場所及び採取時間に関する詳細な情報を記録し管理することができる。
【0049】
また、第2の実施の形態によれば、採取物管理装置20において、外部装置50から追加情報を受信した場合に、ICタグ8に追加情報を書き込み、採取容器2の外壁部に追加情報を印字している。従って位置情報及び時間情報以外の採取に関する情報を追加して記録でき、更に追加した情報を確実に保存しておくことができる。
【0050】
また、第2の実施の形態によれば、外部装置50において、入力された追加情報を採取Noに対応付けて記憶している。従って採取Noごとに追加情報を記録し管理することができる。
【0051】
また、第2の実施の形態によれば、外部装置50から採取物管理装置20に位置情報、時間情報及び追加情報を送信し、また外部装置50の記憶部に採取Noに対応づけて位置情報、時間情報及び追加情報を記憶させるようにしたため、採取物管理装置20にGPSモジュール、計時部、入力部及び記憶部等を設ける必要がなくなる。従って採取物管理装置20において装置の小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0052】
また、上述の各実施の形態においては、検知部26を採取容器収容部22内の底部に設けられたスイッチとしているが、スイッチに限らず、発光部と受光部とを有するフォトセンサーであってもよい。検知部26がフォトセンサーの場合には、発光部から受光部に向かって進行する光が採取容器2により遮られたときに採取容器2を検知する。
【0053】
また、上述した各実施の形態において、採取容器2は、箱状であってもよい。採取容器2が箱状である場合には採取容器収容部22の開口は円形状に限らず、採取容器2が入る矩形状であってもよい。
【0054】
また、上述した各実施の形態において、インクジェットプリンタ34による印字を、採取容器2の外壁部に行うようにしているが、採取容器2の蓋部6に行うようにしてもよい。
【0055】
また、上述した各実施の形態において、採取容器2は鉱物、化石、種子、貝等の採取に用いる他、水質検査において採取される川の水や海水等を収納するための容器として用いてもよく、また地質検査において採取した土壌を収納するための容器として用いてもよい。
【0056】
また、上述した各実施の形態において、ICタグ8を採取容器2の収納部4の内部に収容しているが、ICタグ8を採取容器2の外壁部等に貼り付けるようにしてもよい。この場合にICタグ8の物理的損傷を防止するため、シート10によりコーティングするようにしてもよい。
【0057】
また、上述した第1の実施の形態においては、GPSモジュール28から位置情報を取得し計時部30から時間情報を取得しているが、GPSモジュール28から位置情報及び時間情報を取得するようにしてもよい。
【0058】
また、上述した第2の実施の形態においては、外部装置50の制御部は、時間を計時する機能を用いて時間情報を取得しているが、GPS衛星から受信した信号に含まれている時刻を示すデータに基づいて時間情報を取得するようにしてもよい。
【0059】
また、上述した第2の実施の形態において、外部装置50をスマートフォンとしているが、タブレット端末やノートパソコン等であってもよい。
【0060】
また、上述した第2の実施の形態において、外部装置50にカメラ機能を設け、カメラ機能により撮像された画像データを採取Noに対応付けて外部装置50の記憶部に記憶させるようにしてもよい。これにより外部装置50のカメラ機能により撮像された採取物や採取場所の画像データを採取Noに対応付けて記憶部に記憶させることができる。