特許第6543605号(P6543605)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6543605
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】背負式作業機
(51)【国際特許分類】
   A01M 7/00 20060101AFI20190628BHJP
   B05B 9/08 20060101ALI20190628BHJP
【FI】
   A01M7/00 C
   B05B9/08
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-224161(P2016-224161)
(22)【出願日】2016年11月17日
(65)【公開番号】特開2018-78846(P2018-78846A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2018年9月3日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 展示日 平成28年11月2日 展示会名、開催場所 大韓民国国際農業機械、設備、科学技術博覧会 2016 チョナン サムゴリ パーク(英語表記:2016 Korea International Exhibition of Machinery,Equipment,Science and Technology for Agriculture,Cheonan Samgeori Park)
(73)【特許権者】
【識別番号】000141174
【氏名又は名称】株式会社丸山製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176245
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 亮輔
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 俊英
【審査官】 竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−117674(JP,A)
【文献】 特開2014−030404(JP,A)
【文献】 特開2004−357690(JP,A)
【文献】 特開2011−142862(JP,A)
【文献】 米国特許第05248089(US,A)
【文献】 米国特許第04364521(US,A)
【文献】 実開昭57−028682(JP,U)
【文献】 特開2012−213690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00 − 99/00
B05B 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体状又は粉末状の薬剤を収容したタンク(8)、及び、前記タンク(8)の下部で作業者に背負われる側とは反対側の部分を覆い前記タンク(8)に着脱可能に取り付けられるブラケット(10)を備えた作業機本体部(1)と、前記作業機本体部(1)を作業者が背負うための左右一対の背負バンド(3)と、を備え、前記タンク(8)上部に設けられた上側バンド取付部(5)に、前記背負バンド(3)の上部連結部(4)が連結され支持されると共に、前記作業機本体部(1)の下部に設けられた左右一対の下側バンド取付部(7)に、前記背負バンド(3)の下部連結部(6)がそれぞれ連結され支持された背負式作業機(100)であって、
前記下側バンド取付部(7)は、
前記タンク(8)の下部に設けられ、前記背負バンド(3)の前記下部連結部(6)を連結し支持する第1の支持部(17)と、
前記ブラケット(10)に設けられ、前記第1の支持部(17)に連結され支持された前記下部連結部(6)を下から支持する第2の支持部(23)と、を有することを特徴とする背負式作業機(100)。
【請求項2】
前記第2の支持部(23)は、前記第1の支持部(17)の下面(26)に当接するように交差していることを特徴とする請求項1記載の背負式作業機(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背負式作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、薬液を収容したタンク及び動力源を含む作業機本体部を、作業者が背負バンドにより背負って作業を行う背負式作業機として、以下の特許文献1のものが知られている。この特許文献1に記載の背負式作業機にあっては、タンクの下部で作業者に背負われる側とは反対側の部分に、動力源が取り付けられ、この動力源を外側から覆うブラケットが、タンクの下部に着脱可能に取り付けられる。左右一対の背負バンドの上側の端部は、タンク上端部に設けられた左右一対の上側バンド取付部にそれぞれ着脱自在に連結されると共に、左右一対の背負バンドの下側の端部は、ブラケットの側面部に設けられた左右一対の下側バンド取付部にそれぞれ着脱自在に連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−117674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ブラケット内の例えば動力源等のメンテナンスを行う際には、ブラケットをタンクに対して取り外し/取り付ける脱着を行うが、この際、毎回背負バンドの下側の端部の脱着作業が必要となり、作業が面倒で改善が求められている。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ブラケットの脱着に際し、背負バンドの下側の端部の脱着作業が必要なく、作業性を向上できる背負式作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による背負式作業機(100)は、液体状又は粉末状の薬剤を収容したタンク(8)、及び、タンク(8)の下部で作業者に背負われる側とは反対側の部分を覆いタンク(8)に着脱可能に取り付けられるブラケット(10)を備えた作業機本体部(1)と、作業機本体部(1)を作業者が背負うための左右一対の背負バンド(3)と、を備え、タンク(8)上部に設けられた上側バンド取付部(5)に、背負バンド(3)の上部連結部(4)が連結され支持されると共に、作業機本体部(1)の下部に設けられた左右一対の下側バンド取付部(7)に、背負バンド(3)の下部連結部(6)がそれぞれ連結され支持された背負式作業機(100)であって、下側バンド取付部(7)は、タンク(8)の下部に設けられ、背負バンド(3)の下部連結部(6)を連結し支持する第1の支持部(17)と、ブラケット(10)に設けられ、第1の支持部(17)に連結され支持された下部連結部(6)を下から支持する第2の支持部(23)と、を有することを特徴としている。
【0007】
このような背負式作業機(100)によれば、背負バンド(3)の下部連結部(6)を連結し支持する第1の支持部(17)が、ブラケット(10)ではなくタンク(8)の下部に設けられるため、例えばメンテナンス等においてブラケット(10)をタンク(8)に対して脱着する際に、背負バンド(3)の下部連結部(6)の脱着の必要がなく、作業性を向上できる。また、ブラケット(10)をタンク(8)に取り付けた状態では、ブラケット(10)に設けられた第2の支持部(23)により、背負バンド(3)の下部連結部(6)が下から支持されるため、下部連結部(6)の下方への動きが制限され、その結果、作業機本体部(1)を接地する際に、下部連結部(6)や背負バンド(3)の下部が作業機本体部(1)の下に挟まり難くなる。また、このように、第1の支持部(17)をタンク(8)側に、第2の支持部(23)をブラケット(10)側に形成しているため、製作も容易となる。
【0008】
ここで、第2の支持部(23)は、第1の支持部(17)の下面に当接するように交差していると、ブラケット(10)をタンク(8)に取り付ける際に、ブラケット(10)の上下方向の位置決めを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
このように本発明の背負式作業機によれば、ブラケットのタンクに対する脱着に際し、背負バンドの下部連結部の脱着の必要がなく、作業性を向上できる背負式作業機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る背負式作業機の斜視図である。
図2図1中の作業機本体部を後方から見た図である。
図3図2に示す作業機本体部の要部を拡大して示す斜視図である。
図4図1中の要部の拡大図であり、下側バンド取付部に背負バンドの下部連結部が連結され支持された状態を示す斜視図である。
図5図4に示す状態からブラケットをタンクから取り外した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る背負式作業機の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上下、前後、左右の語は、背負式作業機を背負った作業者を基準とした方向を表すものとし、作業者にとり前方を「前」と定める。
する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る背負式作業機の斜視図、図2は、図1中の作業機本体部を後方から見た図、図3は、作業機本体部の要部を拡大して示す斜視図、図4は、図1中の要部の拡大図であって下側バンド取付部に背負バンドの下部連結部が連結され支持された状態を示す斜視図、図5は、図4に示す状態からブラケットをタンクから取り外した状態を示す斜視図であり、本実施形態にあっては、背負式作業機を、液体状の薬剤(薬液)を噴霧するための背負式動力噴霧機として説明する。
【0013】
図1に示すように、背負式動力噴霧機100は、作業者に背負われる作業機本体部1と、作業機本体部1に取り付けられ、作業機本体部1と作業者の背中との間に介在しクッション性を有する背当部材2と、作業機本体部1を作業者が背負うための左右一対の背負バンド3と、を具備する。背負バンド3は、その上部連結部4が、作業機本体部1の上部の上側バンド取付部5に連結され支持されると共に、その下部連結部6が、作業機本体部1の下部の下側バンド取付部7に連結され支持され、作業機本体部1と背負バンド3との間に作業者が両肩を通ことにより作業機本体部1を背負うことが可能となっている。
【0014】
作業機本体部1は、内部に薬液を収容し、下部が前方(図1の右側;作業者が背負う側)へ凹む形状のタンク8と、図5に示すように、タンク8の凹部9を三方(後方、下方及び両側方)から覆う形状のブラケット10と、タンク8の凹部9を形成する凹面に固定された動力源としてのモータ11及びポンプ12と、を備える。なお、図面において、タンク8から送り出された薬液を作業者の手元まで伝送する噴霧ホース、噴霧ホースの端部に設けられた噴霧ノズルは取り外されて描かれていない。
【0015】
タンク8は、図1に示すように、その前面の上部に、前方に突出し左右方向に延びる上側バンド取付部5を左右一対備える。上側バンド取付部5,5は、タンク8と一体成形される。
【0016】
タンク8は、図1図3及び図5に示すように、その下部の両側面において上下方向に離間して設けられ、凹みが前方から後方へ向かって延伸する上側凹部(凹溝)13、下側凹部(凹溝)14をそれぞれ備える。上側凹部13及び下側凹部14は、前方から後方へ向かって凹みの度合いが徐々に深くなっている。
【0017】
上側凹部13の後端部には、当該上側凹部13を閉じるように鉛直方向及び側方へ延びる板状の取付部15が設けられ、この取付部15に、前後方向に貫通するボルト孔16が、ブラケット10を取り付けるためのものとして形成される。
【0018】
また、下側凹部14の後端部には、当該下側凹部14を閉じるように鉛直方向及び側方へ延びる板状の第1の支持部17が設けられる。この第1の支持部17には、前後方向に貫通する貫通孔18が、背負バンド3の下部連結部6を連結し支持するためのものとして形成される。
【0019】
ブラケット10は、両側面に、タンク8の上側凹部13及び下側凹部14を左右対称にした如き形状の上側凹部19及び下側凹部20をそれぞれ備える。上側凹部19及び下側凹部20は、後方から前方へ向かって凹みの度合いが徐々に深くなっており、上側凹部19の先端部には、当該上側凹部19を閉じるように鉛直方向及び側方へ延びる板状の取付部21が設けられ、この取付部21に、前後方向に貫通するボルト孔22が、タンク8に取り付けられるためのものとして形成される。
【0020】
一方、下側凹部20の先端は前方へ開放されており、この下側凹部20下縁には、後方から前方へ向かって水平に延びると共に側方へ突出する板状の第2の支持部23が連設される。この第2の支持部23は、背負バンド3の下部連結部6を下から支持するためのものであり、図5に示すように、下側凹部20の先端に対応する位置からさらに前方へ延び第2の支持部23の先端部24が形成されている。
【0021】
そして、図3に示すように、タンク8の取付部15とブラケット10の取付部21とが突き当てられ、取付部15のボルト孔16(図5参照)と取付部21のボルト孔22(図5参照)にボルト25が通され、取付部15,21同士がボルト結合されることにより、図1図3に示すように、ブラケット10がタンク8に着脱自在に取り付けられる。なお、図2に示すように、ブラケット10はタンク8の底部に対してもボルト25により結合されている。
【0022】
この状態で、図3に示すように、第2の支持部23は、その先端部24が第1の支持部17の下面26に当接するように交差しさらに前方へ延びる構成となっている。そして、タンク8の第1の支持部17と、ブラケット10の第2の支持部23により、背負バンド3の下部連結部6を連結し支持するための下側バンド取付部7が構成されている(図1参照)。
【0023】
図1に示すように、背負バンド3は、帯状のクッション材を含むパッド部30と、パッド部30の上面において当該パッド部30の長手方向に沿うように設けられた長尺なバンド部31と、を備える。パッド部30は、作業者の肩当て及び胸当てとなるもので、バンド部31は、パッド部30より幅狭で厚みが薄く形成され、上部バンド部32、中間バンド部33、下部バンド部34を一体に備えるものである。中間バンド部33は、パッド部30の上面に固定され、上部バンド部32は、パッド部30の上部から離れるようにして中間バンド部33の上部から続けて上方へ延出し、下部バンド部34は、パッド部30の下部から離れるようにして中間バンド部33の下部から続けて下方へ延出している。下部バンド部34の途中には、長さ調整具(カンとも呼ばれる)35が介在しており、下部バンド部34の長さ調節が可能となっている。
【0024】
上部バンド部32の上部には、上部連結部4が設けられる。上部連結部4は、ここでは、連結金具であり、平面視略三角形状を成すように金具を折り曲げた形状を呈する。そして、上部バンド部32の上部が連結金具4を巻くように折り返され縫い合わされることにより、連結金具4が上部バンド部32の上部に対して回動可能に連結される。そして、連結金具4の折り曲げられて形成された端部のそれぞれが、上側バンド取付部5,5に各々連結され支持される。連結金具4は、上側バンド取付部5,5に対して二色成形されていても良く、上側バンド取付部5,5に対して端部を挿入し固定する構成であっても良い。
【0025】
そして、背負バンド3の連結金具4が、タンク8の上側バンド取付部5に連結され支持された状態で、背負バンド3のパッド部30の上端部は、タンク8の前面で上側バンド取付部5,5より下方位置に接触し(当接し)、パッド部30の上部が上方へ膨らむように湾曲した状態となっている。
【0026】
下部バンド部34の下部には、下部連結部6が設けられる。下部連結部6は、図1及び図4に示すように、下部バンド部34の下部が折り返され縫い合わされた部分に一端が巻き付くように取り付けられた三角形状の連結金具36と、この連結金具36に連結されたナスカン37と、備える。
【0027】
ナスカン37は、フック部38と、このフック部38の先端部と基端側との間に形成された開口を開閉自在に閉塞する板バネ39と、を備えている。そして、板バネ39を、その付勢力に抗して内側に押し込むことにより、フック部38の先端部と基端側との間を開口させ、フック部38を第1の支持部17の貫通孔18に通し、板バネ39がその付勢力により元の位置に戻り上記開口を閉塞することによって、下部連結部6を構成するナスカン37が第1の支持部17に連結され支持される。この状態で、下部連結部6を構成するフック部38は、ブラケット10の第2の支持部23上に載置され、下方への動作が制限されている。
【0028】
このような構成の背負式動力噴霧機100によれば、背負バンド3の下部連結部6を連結し支持する第1の支持部17が、ブラケット10ではなくタンク8の下部に設けられるため、図5に示すように、例えばメンテナンス等において、タンク8の取付部15、ブラケット10の取付部21のボルト結合を解除し、ブラケット10をタンク8に対して脱着する際に、背負バンド3の下部連結部6の脱着の必要がなく(ナスカン37を第1の支持部17に対して取り外し/取り付ける必要がなく)、作業性を向上できる。また、ブラケット10をタンク8に取り付けた状態では、ブラケット10の第2の支持部23により、背負バンド3の下部連結部6を構成するフック部38が下から支持されるため、フック部38の下方への動きが制限され、その結果、作業機本体部1を接地する際に、下部連結部6や背負バンド3の下部バンド部34が作業機本体部1の下に挟まり難くなる。また、このように、第1の支持部17をタンク8側に、第2の支持部23をブラケット10側に形成しているため、製作も容易となる。
【0029】
また、図3に示すように、ブラケット10の第2の支持部23の先端部24が、タンク8の第1の支持部17の下面26に当接するように交差しているため、ブラケット10をタンク8に取り付ける際に、ブラケット10の上下方向の位置決めを容易に行うことができる。
【0030】
また、取付部15,21は、上側凹部13,19の最も凹んでいる部分に設けられ、第1の支持部17は、下側凹部14の最も凹んでいる部分に設けられているため、作業機本体部1の側方への突出が抑えられており、邪魔にならないようになっている。
【0031】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、ブラケット10をタンク8に取り付ける際に、ブラケット10の上下方向の位置決めを容易に行うことができるとして、ブラケット10の第2の支持部23を、第1の支持部17の下面26に当接するように交差させているが、交差していなくても良く、第2の支持部23の先端部と第1の支持部17の下端部がL字状に直交するような構成であっても良く、要は、第2の支持部23は、第1の支持部17に連結された背負バンド3の下部連結部6を下から支持できれば良い。
【0032】
また、上記実施形態においては、第1の支持部17は鉛直方向に延び、第2の支持部23は水平方向に延びているが、これに限定されず、傾斜していても良い。
【0033】
また、上部バンド部32のタンク8に対する連結構造は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、例えば本出願人が先に出願した特開2007−38066号記載の背負式作業機のような構成、具体的には、タンクの前面且つ上面に左右一対の凹部を形成し、当該凹部の左右の側面間にバーを架設し、バンド部の端部を折り返して形成された筒部を、バーと凹部の底面との間の隙間に挿入させ、筒部にピンを挿入することにより、上部バンド部32をタンク8の上部に連結する連結構造であっても良い。
【0034】
また、上記実施形態においては、背負バンド3のバンド部31は、上部バンド部32と下部バンド部34が中間バンド部33を介して繋がる構成になっているが、中間バンド部33がなく、上部バンド部32の下部がパッド部30の上部に固定され、下部バンド部34の上部がパッド部30の下部に固定される構成であっても良い。また、背負バンドは、本出願人が先に出願した特開2014−30404号記載のように、バンド幅が上端部から下端部まで一定幅の背負バンドであっても良い。
【0035】
また、上記実施形態においては、背負式作業機を、タンク8の液体状の薬剤を噴霧する背負式動力噴霧機100としているが、粉末状の薬剤を散布する背負式動力散布機に対しても適用可能であり、要は、作業機本体部1が、タンク8及びタンク8に着脱可能に取り付けられるブラケット10を備え、作業機本体部1を背負う左右一対の背負バンド3を有する背負式作業機全般に対して適用できる。
【符号の説明】
【0036】
1…作業機本体部、3…背負バンド、4…上部連結部、5…上側バンド取付部、6…下部連結部、7…下側バンド取付部、8…タンク、10…ブラケット、17…第1の支持部、23…第2の支持部、26…下面、100…背負式動力噴霧機(背負式作業機)。
図1
図2
図3
図4
図5