(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記容器の前記内部断面積は、使用に際し、前記クロージャが前記容器に係合するにつれて前記吸収性コレクターが更に半径方向に圧縮されるように、前記容器の長さに沿って減少する、
請求項1に記載の流体採集デバイス。
前記スワブの長さおよび前記容器の長さは、前記吸収性コレクターが、前記開口部からの前記容器の遠い端部あるいはその近傍の半径方向の圧縮の最大の度合に到達する長さである
請求項1又は2に記載の流体採集デバイス。
【発明の概要】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、一端に開口部を有する細長い容器と、当該開口部を通って前記容器内に挿入可能であるスワブとを含む流体採集デバイスが提供され、ここで前記スワブは使用に際して流体サンプルを獲得するための吸収性コレクターを含み;そして前記容器の内部断面積は、前記開口部から離れる方向により小さくなり、前記スワブが使用に際して前記容器内に挿入されるにつれて、前記吸収性コレクターが半径方向に圧縮されるように前記内部断面積は、十分に小さくなり、それによって当該吸収性コレクターをしてその中に保持される前記流体サンプルの少なくとも幾らかを放出する。
【0007】
かくして、そのようなデバイスを用いて、前記吸収性コレクターによって集められた流体サンプルを、遠心力の必要性をなしで、前記容器内において簡単で且つ効率的なやり方で、当該吸収性コレクターから放出することが可能となる。
【0008】
幾つかの実施の形態において、前記スワブの長さと前記容器の長さは、前記吸収性コレクターが前記開口部から前記容器の遠い端部においてあるいはその近傍において半径方向の圧縮の最大の度合いに達するようになっている。有益に、これは前記容器内の前記圧縮された吸収性コレクターの上で放出されつつある前記吸収性コレクターからの前記流体になり、それによって前記圧縮された吸収性コレクターによって前記容器内でトラップされつつある前記流体の可能性を最小化する。
【0009】
幾つかの実施の形態において、前記容器の前記内部断面積は、その長さに沿って滑らかに減少する。これは、挿入および圧縮プロセスの期間で損傷されつつある前記吸収性コレクターの可能性を減少させる。例えば、前記容器はその長さに沿って先細りになっていてもよい。
【0010】
幾つかの実施の形態において、前記スワブは軸を含み、前記吸収性コレクターは、前記軸の遠位端において、もしくはその近傍に存在し、そして前記スワブは前記軸の近接端部においてもしくはその近傍におけるクロージャを更に含み、当該クロージャは前記容器に係合すると共に前記容器の内側の前記吸収性コレクターで前記容器の前記開口部を閉塞するようになっている。このようなクロージャを設けることにより、前記流体サンプルが前記容器内に密閉され、それによって前記サンプルの汚損、あるいは前記サンプルの任意のものの喪失、もしくは他のものへ移動しつつある前記サンプル内の潜在的に害のある(たとえば感染性の)各種構成要素のリスクの可能性を減少させる。
【0011】
幾つかの実施の形態において、前記クロージャはそれによって前記軸が設けられる摩擦嵌合手段(たとえば、複数の半径方向に配置される各握持フィン)を含んでいる。このような摩擦嵌合手段は、前記流体採集デバイスの組み立てを容易にする。しかしながら、粘着性あるいは螺子締め付け装置等と、前記クロージャを前記軸に取り付けるためのその他の手段もまた、当業者が認識するように使用可能である。
【0012】
幾つかの実施の形態において、前記容器の開口部は螺子山を具備しており、そして前記クロージャは補完的な螺子山を具備している。しかしながら、前記クロージャを前記容器に係合させるための他の手段は、当業者が認識するように使用可能である。
【0013】
幾つかの実施の形態において、前記容器の内部断面積は、前記クロージャが前記容器に係合するにつれて、使用に際して、前記吸収性コレクターが更に半径方向に圧縮されるようなやり方で、その長さに沿って減少する。かくして、前記クロージャの前記容器との係合を行う(たとえば、前記クロージャを前記容器に螺子止めすることによる)行為は、更なる流体を前記吸収性コレクターから搾り出す。螺子山付のクロージャ構成を用いて、これは又機械的な利益を与え、前記吸収性コレクターを更に圧縮することをより容易にする。
【0014】
幾つかの実施の形態において、前記クロージャは、前記容器と係合された前記クロージャに続いて、それを通して前記容器内流体を分配することができる出口を更に備えている。そのような出口は、前記クロージャを前記容器に対して元に戻す必要がなく、前記吸収性コレクターから放出される流体を有益に分配することにより、取扱いの期間前記サンプルの汚損の可能性を減少させる。また、前記容器からの流体を分配するために、前記クロージャを元に戻すことを必要としないことによって、前記クロージャを前記容器に係合する過程の期間、前記吸収性コレクターが受けた前記圧縮作用の反転を阻止する。言い換えるならば、これは、前記クロージャが元に戻されることが、さもなければ、発生し易いであろう、前記吸収性コレクターが前記放出した流体の少なくとも幾らかを再吸収するということを軽減して、そしてそのようにする際、半径方向の圧縮のその度合が少なくなるであろう且つその吸収性がその結果より大きくなるであろう(前記容器の開口部に向けた)ある位置内へ移動した。
【0015】
例えば、前記クロージャは、前記出口が形成されているスパウトを更に含むこともできる。幾つかの実施の形態において、そのようなスパウトは、一滴一滴と前記吸収性コレクターから放出された前記流体を分配するために、前記デバイスを点滴器として機能させる。そのような点滴器の場合、前記出口のサイズ(例えば直径)は、(液体の与えられた粘土に対して)各滴下において分配される流体の量を決定する。
【0016】
幾つかの実施の形態において、前記クロージャは前記出口を可逆的に閉鎖あるいは開放して、それによって取扱い中の前記サンプルの汚損の可能性を減少させると共に、前記容器が(たとえば、推移の間)漏れないことを確かにするための手段を更に含む。
【0017】
好ましい本実施の形態において、前記出口を可逆的に閉鎖あるいは開放させるための手段は、可撓性の係留部材即ち接続片によって前記クロージャの残りに取り付けられる取り外し可能なキャップを含んでいる。そのような係留部材は、それが前記出口から開放される場合、前記キャップが無くなることを防止する。当該キャップは、突出するリップを有しており、それにより前記出口からの前記キャップの取り外しを容易にできる。更に、前記キャップは前記出口内で係合して当該出口の密閉を増強するよう構成されたプラグ手段を含んでいてもよい。前記キャップおよび/もしくはクロージャは、それが前記出口を閉鎖する場合、決まった場所に前記キャップを固着するための保持手段を又有していてもよい。
【0018】
前記キャップおよび前記可撓性の係留部材を含む前記クロージャは、例えば、プラスチック物質を射出成型することによって、一体成型することもできる。
【0019】
幾つかの実施の形態において、前記容器は、絞り可能な物質(例えば、射出成型による、例えば、プラスチック物質)から形成され、前記吸収性コレクターから放出される前記流体を分配する場合、ユーザが前記採集管に絞り圧力を印加することを可能にする。そのような絞り可能な物質は、前記デバイスを点滴器として機能させるように、前記クロージャがスパウトを具備している場合、特に有益である。更に、前記容器の壁の厚さは、前記開口部からの前記容器の遠い端部の周囲でより大きくなり(それによりその領域において前記容器の能力を増強し前記吸収性コレクターを圧縮し)、そして他の場合より薄くなる可能性がある(それによってユーザにとって絞ることがより容易である領域を提供する)。
【0020】
本発明の第2の態様によれば、一端に開口部を有する細長い容器と、当該開口部を通って前記容器内に挿入可能であるスワブとを含む流体採集デバイスが提供され、
ここで前記スワブは、軸と、使用に際して流体サンプルを獲得するための前記軸の遠位端においてあるいはその近傍における吸収性コレクターと、前記軸の近位端においてあるいはその近傍のクロージャとを含み;前記容器は前記スワブが使用に際して前記容器内に挿入されるにつれて、前記吸収性コレクターを圧縮するための手段を組み込み、それによって前記吸収性コレクターをしてその中に保持される前記流体サンプルの少なくとも幾らかを放出し;前記クロージャは、前記吸収性コレクターが圧縮された状態で前記容器の内側に存在して、前記容器に係合すると共に前記開口部を閉鎖するようになっており;また前記クロージャは、前記容器に係合されていた前記クロージャに続いて、そこを通って使用に際して前記容器内の流体が分配できる出口を更に含んでいる。本デバイスの各実施の形態によって所有される可能性がある随意的な更なる色々な特徴は、本発明の第1の態様に関連して上記で議論したようである。
【0021】
前記吸収性コレクターを圧縮するための手段は、それに対して当該吸収性コレクターが圧縮する前記容器内に一定の表面を含んでいてもよい。そのような面は、(例えば、前記吸収性コレクターの半径方向の圧縮を提供するように先細りのジオメトリを有する)例えば前記容器の内部側面であってもよい、もしくはそれに対して軸方向にもしくは正面から、前記吸収性コレクターが圧縮する表面であってもよい。
【0022】
本発明の上記の双方の態様に関連して、各実施の形態において、前記流体採集デバイスは、各種体液例えば各種口腔液、血、あるいは尿等の採集のためである。しかしながら、産業あるいは調査・研究の多くの他の種々の領域における色々な応用もまた可能である。
【0023】
本発明の第3の態様によれば、流体サンプルを採集し、次に分配させる方法が提供され、当該方法は、本発明の前記第1もしくは第2の各態様に従って流体採集デバイスを使用して流体サンプルを獲得し;前記スワブを前記容器内に挿入することによって前記吸収性コレクターから流体を抽出し;前記容器から前記流体の所定量を分配させることを含む方法である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本各実施の形態は、本発明を実施する各出願人にとって知られている最もよい各種の方法を示している。しかしながら、それらは発明が獲得できる唯一の方法ではない。
【0027】
以下に続く記載と(そして上記の各図面についての議論において)、各種流体採集デバイスの各実施の形態は、各種体液、特に各種口腔液の採集に関連して主として記載される。しかしながら、本発明はそのような各種の応用に限定されるものでなく、産業あるいは研究の多くの他の領域(たとえば、いかなる意味でも限定されるものではないが、バイオテクノロジー、バイオケミストリ、化学、フードサイエンス、飲料、潤滑剤、石油化学、農薬、海洋科学、法医学および調査等の各種領域)において、各実施の形態は色々な流体の採集のために生ずる可能性があることが認識されるべきである。
【0029】
図1(i)−(ii)に例示されるような最初の概要によって、本発明の実施の形態に係る流体採集デバイスは、スワブ部10と、細長い採集管すなわち容器20を含んでいる。
【0030】
図1(i)は、一端に吸収性コレクターヘッド12を備えた略剛体の軸14を有する前記スワブ部10を例示している。当該コレクターヘッド12は、例えば、フォームもしくはスポンジ、もしくは流体を吸収し且つ前記物質が次に圧縮される場合当該流体を放出することができる幾つかの他の吸収物質から作製される。例示されるように、前記コレクターヘッド12は、形状において略円筒状であり、そして(経口的に使用される場合快適さのために)丸い先端をまた有していてもよい。前記軸14は、任意の適切な物質から作製できる。好ましくは、前記軸14は、プラスチック物質から作製される。
【0031】
可逆的に取り外し可能な(プッシュ・オン/プッシュあるいはプル・オフ)キャップ18を備えた螺子付(スクリュー−オン)クロージャ部16と、点滴器スパウト17を含むクロージャアセンブリ40が、前記軸14の他端に取り付けられている。当該キャップ18は、それを用いてユーザがキャップ18を前記点滴器スパウト17から離れるように促すことができる、突出するリップ18aを組み込んでいる。このキャップ18は、可撓性の係留部材19を経由して前記クロージャ部16に取り付けられている。
【0032】
前記クロージャ部16、前記点滴器スパウト17、前記キャップ18および前記可撓性係留部材19を含む前記クロージャアセンブリ40は、例えば射出成型によってプラスチック物質から一体成型することが好ましい。
【0033】
前記点滴器スパウト17は、当該点滴器スパウト17の先端において前記クロージャ部16の底面から開口部(
図8a, 17a)へ延在する流体搬送チャンネルを含んでいる。使用に際して、前記採集管20内に保持される流体用の出口として作用する前記開口部は、前記キャップ18が取り外される場合、覆いが取られることにより、前記開口部を前記クロージャ−部16の底面に流体的に連結するようになる。以下より詳しく記載するように、前記スワブの前記軸14は、このような流体的な連結を可能にするようなやり方で前記クロージャアセンブリ40の底面に取り付けられている。
【0034】
図1(ii)において例示されるように前記採集管20は、テーパ付即ち先細り状の本体部22と、この管の開口部に近接した螺子付のクロージャ部24とを含んでいる。前記採集管20の前記螺子付のクロージャ部24は、前記スワブ部10の前記軸14および前記吸収性ヘッド12が前記採集管20の前記本体部22の内側に入った状態で、前記スワブ部10の前記クロージャアセンブリ40の前記螺子付のクロージャ−部16に流体を通さないやり方で螺合可能に係合するように形成されている。
【0035】
前記採集管20の本体部22は、前記スワブ部10の前記軸14および吸収性ヘッド12が前記採集管20内に挿入される場合、当該吸収性ヘッド12は、それが前記採集管20の本体22の内側まで進行するにつれて、徐々に圧縮される(半径方向の圧縮を受けている)ように滑らかに先細り状となっている。言い換えるならば、前記吸収性ヘッド12の半径方向の圧縮の程度は、前記吸収性ヘッド12が前記テーパ付の本体の内側まで進行するにつれて、増加する。前記吸収性ヘッド12の圧縮のこの過程は、前記スワブ部10の前記クロージャアセンブリ40の前記クロージャ−部16が前記採集管20の前記クロージャ部24に完全に係合するまで継続する(すなわち、前記クロージャ−部16および前記クロージャ部24は一緒に完全に螺合される)。
【0036】
好ましくは、クロージャポーション24を備えたクロージャ部16の完全な係合のポイントにおいて、前記吸収性ヘッド12の半径方向の圧縮の度合は、最大レベルに達する(用語「最大」は、前記挿入/クロージャプロセスの先行する各段階の間、前記吸収性ヘッド12によって経験された圧縮の度合に対してのものであり、そして必ずしも前記吸収性ヘッド12が原則として能力がある圧縮の絶対的な最大の度合であるわけではない)。従って、前記クロージャ部16およびクロージャポーション24が完全に係合する場合、流体を保持する前記吸収性ヘッド12の能力が最小レベルに達する(再び「最小」という用語は、前記挿入/クロージャプロセスの前記先行する各段階の間前記吸収性ヘッド12の前記液体保持能力に対するものである)。
【0037】
かくして、使用に際して、前記挿入/クロージャプロセスの間前記吸収性ヘッド12のこの圧縮の結果、前記スワブ部10を用いて採集された(すなわち、前記吸収性ヘッド12によって吸収された)流体サンプルは、前記吸収性ヘッド12から放出され(すなわち、それから搾り出され)、その上それは、前記採集管20の本体部22内の自由な液体として存在する。
【0038】
前記採集管20の内部長およびテーパの形状、更に前記スワブ部10の全体の長さは、前記吸収性ヘッド12が前記採集管20の内側の底部において最大の圧縮のその状態に達し、それによって前記吸収性ヘッド12から放出される前記流体をして前記採集管20の本体22内で前記圧縮された吸収性ヘッド12の上に移動させるようになっている。実際に、前記吸収性ヘッド12が前記採集管20内に下方に押し込まれるにつれて、変位した空気は前記吸収性ヘッド12を介して押し上げて、そして前記流体は前記圧縮された吸収性ヘッド12の上で放出される。前記吸収性ヘッド12を介して上方に強制されつつある前記変位された空気(あるいは、幾つかの場合には、バッファ流体)に起因して、フラッシング作用により付随される(前記採集管20の内側の底部において、クロージャポーション24を備えたクロージャ部16の完全な係合のポイントにおいて)前記吸収性ヘッド12が最大圧縮のその状態に達すると、流体の最大有効量が前記圧縮された吸収性ヘッド12から放出されるこの過程は、
図12を参照して以下により詳細に議論される。
【0039】
当業者が認識するように、前記吸収性ヘッド12の上述した半径方向の圧縮を獲得するために、前記採集管20の重要な特性は、その内部断面積が前記管本体の長さに沿って(すなわち、そこを通って前記吸収性ヘッド12が挿入される開口部から離れる、長手(縦)方向に)より小さくなる点にある。好ましくは、前記管20の内部断面積は、前記管20の長さに沿って徐々に減少し、すなわちなだらかに先細りとなり、それによって前記吸収性ヘッド12をして前記挿入および圧縮プロセスの期間徐々に絞られ、そしてそれによって前記挿入および圧縮プロセスの期間前記吸収性ヘッド12へのダメージを避ける。
【0040】
しかしながら、代替的な各実施の形態においては、内部断面積はよりなだらかさを少なくし、より明確に(例えば、段階的に)変化することができる。
【0041】
例示されるように、好ましくは、前記採集管20の前記本体22の外部断面の寸法(たとえば、外径)は、前記採集管20の内部断面積における前記変化に略対応するようなやり方で、変化する(先細りになる)。
【0042】
前記採集管20は、例えば射出成型によってプラスチック物質から好ましくは形成される。特定の好ましい実施の形態において、前記採集管20は、透明なあるいは半透明のプラスチック物質から形成され、前記採集管20の(少なくとも不透明な)前記各内容をユーザに見させる。
【0043】
前記クロージャアセンブリ40の前記キャップ18が前記点滴器スパウト17を覆って取り付けられ(すなわち、当該点滴器スパウト17はクローズド構成内にあり)、そして前記クロージャアセンブリ40の前記クロージャ部16が前記採集管20の前記採集ポーション24の上に下方に螺子止めされている場合、前記採集管20の内部は、流体を通さないやり方で密閉される。
【0044】
前記クロージャアセンブリ40の前記クロージャ部16が前記採集管20の前記クロージャポーション24に取り付けられたままの状態で、前記クロージャアセンブリ40の前記キャップ18が前記点滴器スパウト17から取り外される(すなわち、前記点滴器スパウト17がオープン構成である)場合、前記採集管20の内部が前記点滴器スパウト17の先端部と流体的に連結され、前記管20内の流体が前記点滴器スパウト17を介して分配される。好ましくは、このような分配は、前記採集管20へ穏やかな搾り出し圧力を印加するユーザによって行われる。
【0045】
随意的に、
図1(iii)に示されるように、バッファ流体30の容器は前記スワブ部10および採集管20と共に提供されてもよい。
【0046】
前記スワブ部10および採集管20は、殺菌済み包装でラップされて前記ユーザへ好ましくは供給される。例えば、スワブ部10および採集管20は、当該スワブ部10および採集管20がかぶせ形式上に包装され並んで離隔されると共に包装された状態で、一対として供給されてもよい。前記バッファ流体30は、別々に供給されてもよい。
【0048】
図2a乃至2fは、例えば、体液のサンプルの採集およびその次の分配のための使用におけるように、
図1の前記装置を例示している。当該装置のためのユーザの各インストラクションの一例の組を提供する
図3にまた言及される。
【0049】
初めに、
図2aは、そのようなサンプルの採集のための使用において前記スワブ部10を例示している。前記ユーザ(例えば、臨床医)は、その包装から前記スワブ部10を取り外して、(前記軸14もしくは前記吸収性コレクターヘッド12を汚損させることを避けるように)前記クロージャ部16の外側によって前記スワブ部10を保持して、そして前記吸収性ヘッド12が分析されあるいは試験されることが望ましい前記流体のサンプルを吸収するように前記スワブを操作する。例えば、
図3に示されるように、口腔液のサンプルは、2あるいは3分間歯肉線に沿って前記吸収性ヘッド12を擦ることによって採集されてもよい。
【0050】
前記スワブ部10は、次いで
図2bにおいて例示されているように、前記採集管20内へ次いで挿入される(前記採集管20に対して前記スワブ部10の動きの方向を示す矢)。前記スワブ部10の前記吸収性ヘッド12が前記採集管20のテーパ付の本体22の内側に下方に進行するにつれて、前記吸収性ヘッド12は徐々に圧縮され、そして前記吸収性ヘッド12内に採集された前記流体が前記採集管20の前記本体22内へ搾り出される(あるいは「溶出される」)。
【0051】
前記サンプルの性質および前記試験の前記各状況に依存して、バッファ流体30は
図2cに例示したように、前記スワブ部10を含む前記採集管20内に加えることができる。そのような場合、前記バッファ流体30は、前記クロージャ部16が下方に螺合される前に前記吸収性ヘッド12の頂部に好ましく加えられ、それによって前記バッファ流体の前記吸収性ヘッド12によって採集された前記流体との混合を最適化する。さらに、前記吸収性ヘッド12が前記採集管20内に完全に挿入される前に、すなわち前記吸収性ヘッド12は当該吸収性ヘッド12が前記採集管20の底部に押し付けられるにつれて、前記バッファ流体の少なくとも幾らかを介して下方に通過するように、前記バッファ流体を加えることによって、このことは変位したバッファ流体が前記吸収剤12を介して上方に強制されるように前記採集された流体についてフラッシング作用を有益に生ずる。前記採集された流体が受けるこのフラッシング作用は、
図12を参照して以下に詳しく記載される。
【0052】
図2dにおいて例示されるように、前記スワブ部10の前記螺子付クロージャ部16は次いで、前記採集管20の前記螺子付クロージャポ−ション24上の下方に完全に螺合され、完全に閉塞したアセンブリ9が得られる。クロージャポ−ション24を備えたクロージャ部16の完全な係合に達することによって、これは前記採集管20の本体22の底部における前記吸収性ヘッド12の最大の圧縮、および前記採集管20の前記本体22への前記採集された流体の最大の有効な放出を引き起こす。すなわち、前記クロージャ部16を前記採集管上に完全に螺子込む行為は、前記吸収性ヘッド12から更に流体を絞り出すようにする。この捩じ込み機構は、またユーザに機械的な利点を与え、前記螺子込み機構が設けられていない場合、さもなければ可能になるであろうより以上だけそれらをして前記吸収性ヘッド12を潜在的に圧縮させ、そしてそれによって前記吸収性ヘッド12からより多くの流体を放出する。
【0053】
図2eにおいて示されるように、前記ユーザは前記クローズドアセンブリ9内から流体を分配したい場合、ユーザは前記キャップ18の前記突出するリップ18aに抗して、上方向の圧力を印加して前記キャップ18を前記点滴器スパウト17から離すように促し、そしてそれによって(前記採集管20の内部と連結している)前記点滴器スパウト17の前記先端部が現れてくるようにする。前記キャップ18の前記突出するリップ18aへの圧力の印加は、例えば前記突出したリップ18aと前記クロージャ部16の頂部との間のギャップ(このギャップは典型的な指すなわち親指の厚さよりも典型的に小である)内に少なくとも部分的に指すなわち親指を押し込むことによってなすことが可能であり、それによって前記点滴器スパウト17から離れるように前記キャップ18を促す。
【0054】
前記キャップ18が前記点滴器スパウト17から取り外された状態で(しかし前記可撓性係留部材19によって前記クロージャ部16に取り付けられたままで)、前記ユーザは次いで
図2fに示されるように前記クローズドアセンブリ9を反転し、マーカペンに類似したやり方で前記採集管の前記本体22を保持する。
【0055】
前記ユーザは次いで前記採集管の前記本体22に対して穏やかな搾り圧力を印加して、前記採集された流体の各滴下物32を一滴一滴前記点滴器スパウト17を介して分配させる。
【0056】
本発明を用いて、(
図2aの通り)前記スワブ部10を前記クロージャ部16の外側によって保持し、前記スワブ部10の前記吸収性ヘッド12を用いて流体サンプルを集め、(
図2bの通り)採集管20内へ当該スワブ部10を挿入し、さらに(
図2d)前記スワブ部10の前記クロージャ部16を前記採集管20の前記クロージャポーション24に係合させるユーザによって、前記流体サンプルは、前記サンプルとの任意のヒューマンコンタクトなしで、前記採集管20内へ移送され、それによって取扱いの間当該サンプルを汚損させる可能性を最小化する。更に、(
図2fの通り)前記点滴器スパウト17を経由して前記閉鎖されたアセンブリ9から前記流体サンプルを分配することによって、また前記サンプルとの任意のヒューマンコンタクトなしで試験あるいは分析の各目的のために、前記流体サンプルは供給できる。このようにして、この好ましい実施の形態を用いて、典型的に約0.5mlと約1mlとの間の採集された流体は、前記スワブから抽出され、次いで試験あるいは分析の各目的のために分配されることができる。
【0058】
図4aは、前記流体採集デバイスの好ましい本実施の形態の前記スワブ部10を形成すべく使用される前記各構成要素の分解概略図である。前記採集管20も一緒に示されている。
【0059】
好ましい本実施の形態においては、前記クロージャ部16、前記点滴器スパウト17、前記キャップ18および前記可撓性の係留部材19を含む前記クロージャアセンブリ40は、射出成型によってプラスチック物質から一体成型される。
【0060】
前記軸14および前記吸収性コレクターヘッド12は、製品50として予め製造され且つ予め接続されて得られる。スワブ部10全体を形成するために、前記コレクターヘッド12から末端の前記軸14の端部は、以下により詳しく記載されるようなやり方で、前記クロージャ部16の底面側に取り付けられる。
【0061】
図4bは、前記スワブ部10の前記クロージャ部16が前記採集管20の前記螺子付クロージャポーション24の上に螺子止めされた状態で、再結合した
図4aの前記各構成要素を例示している。このことから、前記クロージャ部16および前記クロージャポーション24が一緒に完全に螺子止めされる場合、前記吸収性ヘッド12が前記採集管20の前記テーパ付本体22の前記遠い端部において完全に圧縮される(当該遠い端部は、前記採集管20の最も狭い部分である)。
【0062】
前記クロージャアセンブリ40により詳しく目を向けると、
図5は、(i) 前記キャップ18が前記点滴器スパウト17を覆った状態で、クローズド構成における前記点滴器スパウト17を備えた前記クロージャアセンブリ40と;(ii) オープンな構成における前記点滴器スパウト17とを備えた同じ前記クロージャアセンブリ40を例示している。
【0063】
上記で記載されたように、前記好ましい本実施の形態において、前記クロージャアセンブリは、射出成型によってプラスチック物質から製造される。
図5(ii)のオープンな構成において、前記クロージャアセンブリ40は、前記キャップ18は前記薄い可撓性の係留部材19によって前記クロージャ部16に取り付けられている状態で、前記キャップ18が前記点滴器スパウト17と同じ方向に配向されるように形成されていることが理解できる。前記キャップ18の前記突出リップ18aは、前記可撓性の係留部材19と同じ平面にある。
【0064】
前記スパウト17を閉鎖するように、(
図5(ii)に湾曲した矢によって示されるように)前記点滴器スパウト17を覆うように前記キャップ18を取り付ける場合、前記係留部材19が上方且つ周りに曲がり、当該キャップ18をして前記スパウト17を閉鎖させる。同じ方向に配向されつつある前記キャップ18および前記スパウト17のおかげで、これは、前記クロージャアセンブリ40の全体が単一方向にモールドから取り外すことができるように、射出成型によって前記クロージャアセンブリ40の製造を容易にする。
【0065】
前記クロージャアセンブリ40のこの有益な設計態様を更に例示するために、
図6は、(i) クローズド構成において前記スパウト17’を備えた代替的なクロージャアセンブリ40、および(ii) オープン構成において前記スパウト17’を備えた同じ代替的なクロージャアセンブリ40’を例示している。この変形例において、前記キャップ18’は前記点滴器スパウト17’に対して反対方向に配向されている。
【0066】
図5の前記実施の形態と同様に、前記キャップ18’は薄い可撓性の係留部材19’によって前記クロージャ部16’に取り付けられ、そして(前記スパウト17を開放する際、前記点滴器スパウト17’を離れて前記キャップ18’を持ち上げる場合前記ユーザをアシストする)突出したリップすなわちタブ18a’は、前記係留部材19’と同じ平面にある。前記スパウト17’を閉塞するように、(湾曲した矢によって示されるように)前記点滴器スパウト17’を覆って前記キャップ18’を取り付ける場合、前記係留部材19’は、
図6(ii)に示されるようなやり方で曲がり、前記キャップ18’が前記スパウト17’を閉じる。
【0067】
しかしながら、
図6のこの実施の形態を用いると、前記キャップ18’および前記スパウト17’が各反対方向に配向されるので、射出成型による前記クロージャアセンブリ40’の製造は、当該クロージャアセンブリ40’の全体が単一方向にモールドから取り外すことができないように、
図5の実施の形態の場合におけるように簡単なものではない。それ故、
図5の実施の形態は、製造を容易化するのに好ましい。
【0068】
図7aは、クローズド構成における前記点滴器スパウト17を備えた(例えば、
図1および5の)前記クロージャアセンブリ40の側面図を例示し、そして
図7bは、オープンされつつあるプロセスにおいて、前記点滴器スパウト17を備えた同じクロージャアセンブリ40の側面図を例示している。
図7aおよび7bは、前記キャップ18の前記突出するリップ18aと前記クロージャ部16の頂部との間のギャップ「d」が、指すなわち親指を少なくとも部分的にそのギャップ内に挿入できるのに充分であるように設計され、前記キャップ18が前記点滴器スパウト17から離れるように促されることを例示している。
【0069】
図8aおよび8bは、いくつかの構成的な詳細をより厳密に示す前記クロージャアセンブリ40の斜視的な各例示である。数多くの刻みをつけた特徴すなわち縦方向の各リブ16aが前記クロージャ部16の外側の周りに設けられている。これらのリブ16aは、それを前記採集管20の前記クロ−ジャポーション24に螺子込む場合、前記クロージャ部16のユーザの握持を増強する。
【0070】
更に、前記クロージャ部16が前記クロ−ジャポーション24に完全に係合した(すなわち、前記クロージャ部16および前記クロ−ジャポーション24が一緒に完全に螺子止めされる)場合、前記クロージャ部16の前記各リブ16aは(以下に議論され且つ
図9a,9bおよび11において例示されるように)、前記採集管20の前記ショルダー25の周りに設けられた対応する各リブ25aに整列しており、前記クロージャ部16が前記クロ−ジャポーション24に完全に係合している点について前記ユーザに対する可視的な表示を提供し、そしてその結果前記吸収性ヘッド12が前記採集管20のテーパを設けた本体22の底部において完全に圧縮される。
【0071】
図8aは前記点滴器スパウト17の先端部における前記開口部17aをまた例示しており、この開口部17aは、前記クロージャ部16の底面側に延在する流体搬送チャンネルの端部にあり(この流体搬送チャンネルは、前記点滴器スパウト17を含む前記クロージャアセンブリ40の断面図を例示する
図8cにおいて17cによって示されている)。
【0072】
各螺子部16bは、前記採集管20の前記螺子付クロ−ジャポーション24との係合のために、
図8bに例示されているように前記クロージャ部16の内側の周りに設けられている、
【0073】
更に、
図8aおよび
図8bは、また前記点滴器スパウト17の外側の周りに形成された突出したリッジ17bを例示するものであり、このリッジ17bは前記キャップ18の内側の周りに形成された対応する特徴に可逆的に係合するよう成形され且つ構成されており、それによって保持具として作用すると共に前記スパウト17上にある場合、適当な位置に前記キャップ18をしっかり締める助けをする。
【0074】
今や
図8cに目を向けると、これが前記点滴器スパウト17の頂部の前記キャップ18を備えている前記クロージャアセンブリ40の断面図を示し、前記点滴器スパウトはそれによって前記クローズド構成内に存在する。例示されるように、好ましい本実施の形態では、突出するプラグ18bは、前記キャップ18の内側に設けられ、前記キャップ18が前記スパウト上に存在する場合、液体を通さないやり方で前記点滴器スパウト17の先端部において前記開口部17aに可逆的に係合する。
【0075】
更に、リッジ18cは前記キャップ18の内側の周りに設けられ、前記点滴器スパウト17の外側の周りに形成された前記対応するリッジ17bに可逆的に係合する。例示された前記実施の形態を用いて、前記キャップ18はリッジ18cがリッジ17bを丁度超えて究極的に位置し且つ保持具として作用するように前記キャップ18が前記スパウト17上に嵌装されるように、僅かに曲がりリッジ18cがリッジ17bを横切るように設計されている。代替的な実施の形態において、リッジ18cはある凹部で置き換え可能であり、そのような凹部はリッジ17bと係合する。更に他の実施の形態において、リッジ17bはある凹部で置き換え可能であり、そのような凹部はリッジ18cと係合する。
【0076】
図8cは、また前記点滴器スパウト17の先端部における前記開口部から、前記クロージャ部16の底面側を通ってそこへ延在する前記流体搬送チャンネルを例示している。当該チャンネル17cは、前記キャップ18が前記点滴器スパウト17の先端部から取り外される場合、開かれそれによって前記開口部17aを前記クロージャ部16の底面側と流体的な連結状態とする。
【0077】
さらに、
図8cはまた前記流体搬送チャンネル17cを阻止しないままで、前記スワブ部10の組み立ての間、前記軸14を受けると共に保持するように成形され且つ構成される前記クロージャアセンブリ内の各対向する部材17dを例示している。
【0078】
図8dは、底面から前記クロージャ部16内へルック・アップして、そしてそれにより前記クロージャアセンブリ40の内部構造を示す、前記クロージャアセンブリ40の前記クロージャ部16のクローズアップした図を提供する。これから、当該好ましい実施の形態において、4個の軸保持部材すなわち各フィン17dは、前記軸14の位置の周りに90度の間隔で十字形に配置されて設けられ、前記採集管20からの流体用の各ギャップを残したまま前記軸14を支持/垂下し、使用に際して前記流体用の搬送チャンネル17cに入りそして下流に流れる。前記スワブ部10の製造の間、(
図4aの製品50の)前記軸14の遠位端は、前記各フィン17dが十分な力で前記軸14を握持する状態で、摩擦嵌合的に前記各フィン17dの間に挿入され、使用の間(例えば、患者の口の内側の口腔液を採集する時)前記軸14が外れること(すなわち、引き抜かれること)を防止する。当該各フィン17dは、前記軸14の直径と半径方向に同じ距離だけ離れて、あるいはそれよりも共に僅かに近接することにより、前記軸14を握持する。これは、前記軸14に作用されつつある圧縮力となり、接触の各ポイントにおいて摩擦を増加させる。当業者は、前記各フィン17dが一緒に近づけば近づくほど、前記軸14に作用する前記圧縮力がより大きくなる。
【0079】
前記各フィン17dは、前記クロージャ部16内に前記軸14を垂下し、そして、使用に際して、前記各フィン17d間の各スペースを通って、そして従って前記軸14の端部の周りおよびそこを通り過ぎて、さらに前記点滴器スパウト17の前記流体搬送チャンネル17c内への流体を流す。
図8dの中心における4個の小さな内部的に指示する対角線の各矢印は、前記クロージャ部の内側が前記点滴器先端部に向けて先細りである場合、前記流体は前記各フィン17dの前記各端部の間の前記小さな各ギャップを通って流れることができる。
【0080】
図8eは、前記クロージャ16内の前記各フィン17dの十字形の配列を示す前記クロージャアセンブリ40の底面の更なる例示である。
【0081】
図8fは、どのように流体が前記スワブ軸14の端部を通過して前記点滴器スパウト17の先端部に到達することができるかを例示する内部的に指示する各矢印を有する(クローズド構成における)前記クロージャアセンブリ40の断面図である。
【0082】
図9aおよび9bは、前記採集管20の各斜視的な例示を示し、そして
図10は、例としてのみ、可能な各寸法(ミリメートル単位)で前記採集管20の前記採集管の縦断面図を提供する。
【0083】
前記好ましい本実施の形態において、前記採集管20は、射出成型により透明なあるいは半透明なプラスチック物質から形成される。透明なあるいは半透明なプラスチック物質の使用は、ユーザが前記採集管20の各内容を(少なくとも不透明に)見ることを可能にする。さらに、較正された容量スケールは、前記採集管20に関して明示されてその中に保持された前記流体の容量を前記ユーザに定量的に決定させることを可能にする。
【0084】
ショルダー25は、前記螺子付クロージャポーション24より下方で形成され、当該ショルダー25は前記スワブ部10のクロージャ部16のための面を、当該クロージャ部16と前記クロージャポーション24が一緒に螺子込まれる場合に抗して準備している。また、数多くの刻みを付けた特徴すなわち縦方向の各リブ25aは、前記クロージャ部16の外側の周囲に設けられた前記各リブ16aに数および位置において対応する前記ショルダー25の周囲に設けられている。これらのリブ25aは、前記採集管20および前記スワブ部10の前記クロージャ部16を一緒に螺子止めする時、前記採集管20のユーザの握持を増強する。
【0085】
更に、上記したように、前記採集管20の前記ショルダー25の周囲に設けられた前記各リブ25aは、(
図11に示されるように)前記クロージャ部16および前記クロージャポーション24が一緒に完全に螺子止めされる場合、前記クロージャ部16の外側の周囲に設けられた前記各リブ16と整列するように位置しており、それによって前記クロージャ部16が前記クロージャポーション24に完全に係合している前記ポイントについて前記ユーザへの可視的な表示を提供し、その結果、前記吸収性ヘッド12は前記採集管20の底部において完全に圧縮される。
【0086】
前記採集管20の前記本体22は、それが前記管の内側下方に挿入されるように、前記吸収性コレクターヘッド12に印加される前記圧縮力を漸進的に生成するように、上述したように滑らかにテーパが設けられ、それによって前記吸収性コレクターヘッド12から前記液体含有量を搾り出す。最も狭い前記本体の前記底部において(すなわち、前記クロージャポーション24から前記本体22の遠位端における)領域22aは、前記コレクターヘッド12に対する圧縮の最大レベルを提供するように構成されている。
図10に示されるように、前記採集管20の壁厚はこの領域22aにおいて増加されてその能力を増強して前記コレクターヘッド12を圧縮することを可能にする。
【0087】
逆に、前記採集管20の前記壁厚を領域22bにおいて小さくし、前記採集された流体が分配されつつある場合には、前記ユーザによりこの領域における穏やかな搾り出し圧力の印加も容易化することが可能である。ユーザに他の場所よりも、むしろこの領域において絞ることを促進させるために、円形もしくは楕円形の各領域27を前記採集管20の表面上に形成することが可能である。当該円形もしくは楕円形の各領域27は、あるやり方でパターン化されるか、あるいはテクスチャを与えることによって、(例えば、つや消しにするかあるいは線影をつけることによって)前記採集管の面の残りから区別することが可能である。各領域27は、前記ユーザが前記採集管20を絞って前記流体を分配することが可能である唯一の場所ではなく、これをなすところの前記ユーザにとって単にガイドとして作用する。
【0088】
かくして、実際上、前記テーパ付の採集管20は、2つの特性を発揮する。その低い部分2aは高い圧縮力を完全な挿入のポイントにおいて、前記吸収性ヘッド12に作用するように、剛体的に硬い。しかしながら、前記中間部22bは可撓性があり、前記ユーザによる搾り作用を、それ故流体の排除を容易化して、それによって前記採集管20を多機能部として作用させる。
【0089】
図11は、クロージャ部16上の各リブ16aは採集管20の前記ショルダー25の上の各リブ25aに整列するように、採集管20のクロージャ部24上に完全に螺合されたスワブ部10のクロージャ部16を備えた前記完全に閉鎖されたアセンブリ9の側面図を示す。
【0090】
前記吸収剤ヘッドが採集管の底部において最大圧縮度に到達した際の、当該吸収ヘッドからの流体の放出、および前記吸収剤ヘッドを介しての関連したフラッシング作用
【0091】
当業者が前述したことから認識するように、上記の各実施の形態に係る前記流体採集デバイスは、前記吸収性ヘッド12から、サンプル環境から採集された流体の最大入手量を放出(あるいは「溶出」)することを意図している。これは、例えば、多くの口腔液/唾液を発生する可能性がない脱水症もしくは若い患者の口から採集する場合、前記サンプル流体がほとんどない諸状況にとって特に重要である。
【0092】
前記吸収性ヘッド12からの流体の最大入手量の放出を達成することは、相乗効果的に協働する数多くの特徴によって助力される。前記吸収性ヘッド12は、その開口部から最も遠い前記採集管20の端部に向けて前記採集管20の長さに沿って漸進的に減少する(すなわち、先細りする)前記採集管20の内部断面の結果、前記採集管20内へ挿入されると、漸進的に圧縮される。前記スワブ部10に関して、前記軸14の長さ、かくして前記クロージャ部16に対する前記吸収性ヘッド12の位置は、前記クロージャ部16が前記採集管20のクロージャポーション24に係合する場合、例えば、前記吸収性ヘッド12を最大圧縮の状態にするように、前記採集管20の内部断面積がその最も小さい状態にある開口部から最も離れた、前記採集管20の端部における所定の位置に前記吸収性ヘッド12はもたらされる。更にまた、(前記クロージャ部16および前記クロージャポーション24を一緒に螺合することによって前記好ましい各本実施の形態において)前記クロージャ部16を前記クロージャポーション24に完全に係合させる作用は、更なる流体を前記吸収性ヘッド12から搾り出す。螺合機構が設けられておらず、それによってより多くの流体を前記吸収性ヘッド12から放出する場合に、さもなければ可能である以上だけ当該吸収性ヘッド12をそれらに潜在的に圧縮させると言う、機械的な利点を前記ユーザに与える。
【0093】
かくして、前記クロージャポーション24を備えた前記クロージャ部16の完全な係合のポイントにおいては、前記吸収性ヘッド12が、最大および繰り返し可能な搾り力が印加される、前記採集管20の端部における特定の位置に位置している。更にまた、前記クロージャポーション24を備えた前記クロージャ部16の係合の手段として螺子山を提供することは、より強力に前記吸収性ヘッド12を絞るように、前記採集管20の端部において前記吸収性ヘッド12をしてより厳密な制限を受けさせる機械的な利点を前記ユーザに与える。
【0094】
付加的に、前記採集管20のテーパ付の設計は、前記吸収性ヘッド12の全体の周囲での搾りの所定且つ一貫したレベルを提供し、前記流体採集デバイスの出力を繰り返し可能で、一貫性があり、そして制御を容易なものにする。
【0095】
前記吸収性ヘッド12において保持された前記流体は、それが前記採集管20において密閉されるように、排出される。反転された場合、前記流体はそれが分配可能であるところから前記点滴器スパウト17に向けて直接移動することになる。一旦前記キャップ18が前記点滴器スパウト17から取り外されると、前記管20の圧縮は前記流体をして予知可能なやり方で前記容器から押し出す。
【0096】
更にまた、前記流体採集デバイスの通常の使用の間、上述したように、前記採集管20内への前記吸収性ヘッド12が挿入されると、当該吸収性ヘッド12からの流体の放出は、可逆プロセスではないことが認識されるであろう。言い換えるならば、一旦流体が前記吸収性ヘッド12から抽出されると、前記採集管20内への当該吸収性ヘッド12の挿入の結果、前記流体は、前記吸収性ヘッド12が再び延ばされないので、当該吸収性ヘッド12によって再吸収されないことになる。前記本デバイスを用いると、流体は代わりに前記別体の点滴器スパウト17を経由して分配されるので、流体を分配するために、このことは、前記クロージャポーション24から前記クロージャ部16を元に戻す必要がない結果として存在する。
【0097】
かくして、本流体採集デバイスは、閉鎖の間前記吸収性ヘッド12からの流体を排出し、そして前記吸収物質の外側で前記流体を維持する。これは、前記点滴器スパウト17を経由して前記液体の続く急速な分配を容易化することにおいて(すなわち、再び前記吸収剤ヘッドを絞る何らかの必要性なしで)のみならず、前記ユーザがどの程度の量の流体が前記デバイスによって採集されたかを当該ユーザが容易に且つ急速に認識することができる点においても有益である。従って、実際、不十分な流体が採集されたと前記ユーザが見出した場合、彼もしくは彼女は、例えば患者あるいは他の被験者から分かれる前にもっといくらかを採集しようと再び試みることができる。更にまた、当該ユーザは不十分な液体が採集されたことを見出すだけの前記デバイスを絞る時間を浪費する必要はない。
【0098】
今
図12を参照して、これは前記吸収性ヘッド12を前記採集管20に挿入すると得られる各作用の相乗効果と、更に前記吸収性ヘッド12を介して得られる付随したフラッシング作用もまた更に例示している。
【0099】
前記ユーザが前記スワブ10を前記先細り状のさらに閉鎖された端部を有する採集管20内に下方に圧入するにつれて前記吸収性ヘッド12および軸14は、前記容器20の底部からの前記空気(あるいは、バッファ流体が付加されていた場合、液体)を変位させることを要求される。
【0100】
前記管の長さの多く部分に沿って前記採集管20の前記断面積を充填する前記吸収性ヘッド12が組み合わされた、前記採集管20の閉鎖されて且つ先細りの形状に起因して、実際前記変位された空気あるいは液体が、前記吸収性ヘッド12の前記吸収剤媒体(たとえば、スポンジ)を通って上方へ移動を余儀なくされる。
【0101】
前記スワブの移動の反対方向に変位した空気あるいは液体のこの空気圧的あるいは油圧的な動きは、前記吸収性ヘッド12の容量を、それを絞ることによって、単に圧縮する場合よりも、前記吸収性ヘッド12において含まれる前記サンプル流体(たとえば、口腔液)のより高い比率をどっと流出させる。
【0102】
このフラッシングプロセスは、各ケースにおいて、前記スワブの移動の方向を表す前記採集管20の底部に向けての下方の矢印と、前記吸収ヘッド12を介してフラッシング効果を達成する前記変位された空気あるいは液体を表す上方向を向いている矢印を用いて、
図12の各段階(a),(b)及び(c)に順次例示されている。本流体採集デバイスを用いて、前記採集管20の底部からの前記変位した空気あるいは液体は閉じ込められて、前記吸収ヘッド12の外側の周囲で流れることができるよりも、むしろ(前記採集管20の内部断面積に対して前記吸収ヘッド12の寸法に起因して)前記吸収ヘッド12を通って吐出して、それにより前記吸収性ヘッド12からの前記サンプル流体の放出に助力することに着目すべきである。
【0103】
更に、本流体採集デバイスを用いて、既に概略的に記載された前記空気圧あるいは油圧のフラッシング作用が、前記採集管20内へのその挿入の間前記吸収性ヘッド12に作用する前記各圧縮力と連携して−そして特に完全な挿入のポイントにおいて、前記スワブ部10の前記クロージャアセンブリ40の前記クロージャ部16が、前記採集管20の前記クロージャポーション24に完全に係合した(例えば、一緒に螺子止めされた)状態で−前記吸収ヘッド12から前記採集された流体の非常に高い比率を吐出するように、働く。これらの2個の作用は、前記クロージャアセンブリ40によってしっかりと保持された前記軸14の固定長と相乗的に有益に働き;そして前記クロージャ部16は前記採集管20の前記クロージャポーション24上の予め定義された点に下方に締結し(螺子止めし)、前記吸収性ヘッド12の最大圧縮の点で前記溶出された流体内で密閉される。また、前記好ましい各本実施の形態に従えば、前記吸収性ヘッド12が前記採集管20内への完全な挿入の点で受ける前記各圧縮力は、前記クロージャ部16および前記クロージャポーション24の上の各螺子山を設けることにより得られる機械的な利点の結果有益に増強される。
【0104】
実際、前記各螺子山によって提供される前記機械的な利益は、前記吸収性ヘッド12のより大きな圧縮が、前記ユーザの方では、より少ない力で獲得でき、課題を当該ユーザによって達成することを容易にする。
【0105】
付加的に、前記各螺子山およびそれらのピッチの長さは、完全な係合に達するために180°の回転のみを要求するように好ましく配置され、再び課題を手により単一アクションにおいて達成することをより容易にする。
【0106】
前記ユーザが複数の試験を行っている場合、上記の態様の双方は、非常に有利であり、繰り返しのストレーン損傷のリスクを減少する。
【0107】
各修正例、代わりの各実施の形態および他の各変形例
【0108】
詳細な実施の形態は上述してきたようであった。当業者が認識するように、数多くの各付加的な修正および各代替物は、その中に具体化された各発明からなお利益を受けつつも、前述した各実施の形態に対して施されてもよい。
【0109】
例えば、上述の前記各実施の形態において、前記スワブ部10の前記クロージャ部16が一緒に螺子止めすることによって、前記採集管20の前記クロージャポーション24に係合し、前記各螺子山は前記クロージャポーション24がクロージャ部16内に位置するようになっている。しかしながら、代替的な各実施の形態において、前記各螺子山は、前記クロージャポーション24がクロージャ部16(あるいはその一部)の周囲に位置するように別に配置することも可能である。
【0110】
また、他の代わりの各実施の形態において、各螺子山以外の締結手段は、使用可能である。たとえば、前記スワブ部の前記クロージャ部および前記採集管の前記クロージャポーションは、一緒に押すように構成されていてもよい。代わりに、クリップ機構を用いて前記スワブ部の前記クロージャ部を前記採集管の前記クロージャ部に取り付けることもできる。
【0111】
上述した各実施の形態において、前記容器(すなわち、採集管20)の内部断面積は、テーパの付いている形状を有するそれ自身の採集管のおかげでその長さに沿ってより小さくなる。しかしながら、代わりの各実施の形態において、前記採集管自体は、テーパの付いた形状を持つ必要はない。代わりに、その長さに沿って小さくなる前記採集管の前記内部断面積の特性は、前記容器の壁(複数可)の内面の形状のおかげか、あるいは前記容器内において提供されつつある適切に成形された(たとえばテーパ付)モールディングあるいはインサートのおかげであってもよい。そのような場合において、前記容器の内部断面積は、そのような内部壁(複数可)、モールディング(複数可)あるいは(インサート)(複数可)によって境界が定められた前記断面積として次いで定義される。
【0112】
上述した前記各実施の形態において、前記スワブ軸14が複数の半径方向に配置されたフィン17dによって前記クロージャアセンブリ40に取り付けられている。しかしながら、前記クロージャを前記軸に取り付けるための他の手段は、当業者が認識するであろう粘着もしくは螺子付締結装置を、例えば用いることによりまた可能である。
【0113】
前記クロージャに対する前記スワブ軸の取り付けのための他の可能な配列は、
図13a乃至13cに例示されている。示されるような前記スワブ10’において、前記クロージャ16’は前記点滴器スパウト17’の側部への軸保持フォーメーション21を具備している。当該40’は前記フォーメーション21内で(例えば、摩擦嵌合で)保持される。(例えば、螺子山を用いることによって、前記軸を適切な軸保持フォーメーションへ取り付けるその他の各方法もまた可能である。)示されるように、軸保持フォーメーション21および前記点滴器スパウト17’の一つもしくは双方が、半径方向にオフセットされていてもよい。(例示されない)キャップは上述したような類似のやり方で、前記点滴器スパウト17’上に設けることができる。
【0114】
前記採集管(たとえば、前の通りの管20)内の前記挿入/圧縮プロセス間回転すべき前記軸40’および前記吸収性コレクター12’の能力は、前記軸40’が(たとえば、前記軸40’がプラスチック物質から作製されているおかげで) 前記挿入プロセスの間僅かに曲がる可能性があるので、前記軸保持フォーメーション21が半径方向にオフセットされても、大きく影響されない。
【0115】
図13a乃至13cにおいて示される配列を用いて、前記採集管内からの流体は、分配されるべき前記点滴器スパウト17’に容易に到達することができる。そのような配列は、前記流体が比較的厚いあるいは粘度がある場合、特に有益である可能性がある。
【0116】
図13a乃至13cにおいて示される配列を用いて、前記軸保持フォーメーション21は、前記点滴器スパウト17’と共に前記クロージャ16’から外側に突出する。しかしながら、更なる変形例において、前記軸保持フォーメーションは、当該軸保持フォーメーションが前記クロージャは使用に際して前記採集管に取り付けられる場合、外側に可視的ではないように、(例えば、前記点滴器スパウト17’から反対方向に内方に突出する)前記クロージャ16’内に形成されてもよい。
【0117】
なお更に他の変形例においては、流体採集デバイスは一端に開口部を有する細長い容器と、前記開口部を介して前記容器内に挿入可能であるスワブとを含む。このスワブは軸と、使用に際して流体サンプルを獲得するための前記軸の遠位端においてあるいはその近傍における吸収性コレクターと、更に当該軸に近位端においてありはその近傍のクロージャとを含んでいる。前記容器は、前記スワブが使用に際して前記容器内に挿入されるにつれて前記吸収性コレクターを圧縮するための手段を組み込んでおり、それによって前記吸収性コレクターをしてその中に保持される前記流体サンプルの少なくとも幾らかを放出する。当該クロージャは、前記吸収性コレクターが圧縮された状態で前記容器内にあって、前記容器に係合すると共に、当該容器の開口部を閉鎖するようになっている。当該クロージャは、そこを通って使用に際して前記容器内の流体が、前記容器に係合した前記クロージャに続いて分配され得る出口を更に含んでいる。
【0118】
前記吸収性コレクターを圧縮するための手段は、それに対して前記吸収性コレクターが圧縮する前記容器内の1個もしくはそれ以上の表面を含んでいてもよい。
【0119】
そのような面は、(たとえば前記吸収性コレクターの半径方向の圧縮を提供するようにテーパの付いたジオメトリを有する)たとえば前記容器の内部側面であってもよい。または、そのような面は、それに対して前記吸収性コレクターが軸方向あるいは正面からのやり方で圧縮する面であってもよい。
【0120】
前記容器内の前記吸収性コレクターを圧縮するための他の手段は、前記吸収性コレクターに、それを圧縮するように、作用する前記容器内の可能な、例えば、1個もしくはそれ以上の個数の移動部である。