特許第6543722号(P6543722)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6543722セル識別子最適化のための方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6543722
(24)【登録日】2019年6月21日
(45)【発行日】2019年7月10日
(54)【発明の名称】セル識別子最適化のための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20190628BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20190628BHJP
   H04W 8/26 20090101ALI20190628BHJP
【FI】
   H04W24/02
   H04W36/08
   H04W8/26
【請求項の数】18
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2017-550132(P2017-550132)
(86)(22)【出願日】2016年3月25日
(65)【公表番号】特表2018-509858(P2018-509858A)
(43)【公表日】2018年4月5日
(86)【国際出願番号】US2016024375
(87)【国際公開番号】WO2016154605
(87)【国際公開日】20160929
【審査請求日】2017年11月27日
(31)【優先権主張番号】62/138,158
(32)【優先日】2015年3月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】フランシス クリスティーナ
(72)【発明者】
【氏名】ゴームリー イーモン
(72)【発明者】
【氏名】マクロフリン ステファン
(72)【発明者】
【氏名】ウォン アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ユン ジョンナム
【審査官】 ▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−021450(JP,A)
【文献】 特開2013−081199(JP,A)
【文献】 特表2015−512161(JP,A)
【文献】 特表2010−537479(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0150056(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0098606(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0014651(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークリソースコントローラによって実行されるセルラーテレコミュニケーションネットワークのための方法において、
セルラーテレコミュニケーションネットワークのターゲットセルを選択し;
ネットワークの複数のセルに対する隣接セルリスト情報を含む自動隣接関係(ANR)データを検索し;
前記ANRデータから、ターゲットセルの隣接部であり且つ同じ物理的セル識別子(PCI)を使用する第1及び第2のセルを決定し、その第1及び第2のセルの少なくとも1つは、ターゲットセルに対するインバウンド隣接部であり;
ターゲットセルに対して第1のセルと第2のセルとの間にPCI混同が存在すると決定し
前記PCI混同を解消
隣接セルリストにされた入力を除去すべきか第1及び第2のセルの一方のPCIを置き換えるべきか決定するために複数のファクタを適用し;及び
隣接セルリストにされた入力を除去するか又はPCIを置き換える;
ことを含む方法。
【請求項2】
前記第1のセルと第2のセルとの間のティアの数を決定し、及び
そのティアの数をスレッシュホールド値と比較する、
ことによりPCI衝突の存在を決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のセルと第2のセルとの間の距離を決定し、及び
その距離をスレッシュホールド値と比較する、
ことによりPCI衝突の存在を決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記隣接セルリスト情報は、ターゲットセルに対する隣接セルリストを含み、及び
PCI混同が存在するとの前記決定は、第1のセル又は第2のセルの1つだけがターゲットセルに対する隣接セルリストに存在すると決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記PCI混同を解消することは、第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか、或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、
第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、
第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、
第1の距離と第2の距離との比を決定し、
前記比をスレッシュホールド値と比較し、
前記比がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消する、
ことを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、
第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、
第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、
第1及び第2のセルのどちらがターゲットセルに接近しているか決定し、及び
その接近したセルがターゲットセルの隣接セルリストにあるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消する、
ことを含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、
第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、
第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、
第1及び第2の距離のどちらが大きな距離であるか決定し、
その大きな距離をスレッシュホールド値と比較し、及び
その比がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消する、
ことを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、
第1のセルとターゲットセルとの間の第1のティアカウントを決定し、
第2のセルとターゲットセルとの間の第2のティアカウントを決定し、
その第1のティアカウントと第2のティアカウントとの間の差を決定し、
前記差をスレッシュホールド値と比較し、及び
前記差がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消する、
ことを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータ実行可能なインストラクションが記憶された少なくとも1つの非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体に結合された少なくとも1つのプロセッサを有するネットワークリソースコントローラにおいて、前記インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されたときに、次のプロセス、即ち、
複数のセルに対する隣接セルリスト情報を含む自動隣接関係(ANR)データを検索し;
前記ANRデータから、ターゲットセルの隣接部であり且つ同じ物理的セル識別子(PCI)を使用する第1及び第2のセルを決定し、その第1及び第2のセルの少なくとも1つは、ターゲットセルに対するインバウンド隣接部であり;
ターゲットセルに対して第1のセルと第2のセルとの間にPCI混同が存在すると決定し
前記PCI混同を解消
隣接セルリストにされた入力を除去すべきか第1及び第2のセルの一方のPCIを置き換えるべきか決定するために複数のファクタを適用し;及び
隣接セルリストにされた入力を除去するか又はPCIを置き換える;
プロセスを遂行するものである、ネットワークリソースコントローラ。
【請求項11】
前記ネットワークリソースコントローラは、
前記第1のセルと第2のセルとの間のティアの数を決定し、及び
そのティアの数をスレッシュホールド値と比較する、
ことによりPCI衝突の存在を決定する、請求項10に記載のネットワークリソースコントローラ。
【請求項12】
前記ネットワークリソースコントローラは、
前記第1のセルと第2のセルとの間の距離を決定し、及び
その距離をスレッシュホールド値と比較する、
ことによりPCI衝突の存在を決定する、請求項10に記載のネットワークリソースコントローラ。
【請求項13】
前記隣接セルリスト情報は、ターゲットセルに対する隣接セルリストを含み、及び
PCI混同が存在するとの前記決定は、第1のセル又は第2のセルの1つだけがターゲットセルに対する隣接セルリストに存在すると決定することを含む、請求項10に記載のネットワークリソースコントローラ。
【請求項14】
前記PCI混同を解消することは、第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか、或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することを含む、請求項10に記載のネットワークリソースコントローラ。
【請求項15】
前記第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、
第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、
第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、
第1の距離と第2の距離との比を決定し、
前記比をスレッシュホールド値と比較し、及び
前記比がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消する、
ことを含む、請求項14に記載のネットワークリソースコントローラ。
【請求項16】
前記第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、
第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、
第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、
第1及び第2のセルのどちらがターゲットセルに接近しているか決定し、及び
その接近したセルがターゲットセルの隣接セルリストにあるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消する、
ことを含む、請求項10に記載のネットワークリソースコントローラ。
【請求項17】
前記第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、
第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、
第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、
第1及び第2の距離のどちらが大きな距離であるか決定し、
その大きな距離をスレッシュホールド値と比較し、及び
その比がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消する、
ことを含む、請求項10に記載のネットワークリソースコントローラ。
【請求項18】
ターゲットベースステーションによりサービスされるターゲットセルを含む複数のセルにサービスする複数のベースステーション;及び
少なくとも1つのプロセッサ、及びコンピュータ実行可能なインストラクションが記憶された非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体を有するネットワークリソースコントローラ;
を備えたセルラーテレコミュニケーションシステムにおいて、前記インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されたときに、次のプロセス、即ち、
複数のセルに対する隣接セルリスト情報を含む自動隣接関係(ANR)データを検索し;
前記ANRデータから、ターゲットセルの隣接部であり且つ同じ物理的セル識別子(PCI)を使用する第1及び第2のセルを決定し、その第1及び第2のセルの少なくとも1つは、ターゲットセルに対するインバウンド隣接部であり;
ターゲットセルに対して第1のセルと第2のセルとの間にPCI混同が存在すると決定し
前記PCI混同を解消
隣接セルリストにされた入力を除去すべきか第1及び第2のセルの一方のPCIを置き換えるべきか決定するために複数のファクタを適用し;及び
隣接セルリストにされた入力を除去するか又はPCIを置き換える;
プロセスを遂行するものである、セルラーテレコミュニケーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照:本開示は、全ての目的で参考としてここに援用される2015年3月25日に出願された米国プロビジョナル特許出願第62/138,158号の優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は、セルラーテレコミュニケーション技術に関するもので、より詳細には、セルラーテレコミュニケーションシステムにおける物理的セル識別子(PCI)に関連した問題の解消に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレスネットワークは、マーケットエリア(例えば、都市)、周囲居住エリア(例えば、郊外、田舎)、高速回廊及び田園エリアのような広いカバレージエリアにわたって大容量のワイヤレスサービスを提供するために非常に多数の個々のセルに依存している。ユーザがネットワークの動作エリアを横断するときはあるベースステーションから他のベースステーションへのユーザ移動を経てこれら広いカバレージエリアにわたる連続的無線接続が達成される。サポートされるユーザへの無線サービスのコールドロップや他の異常切断の数を最小にするための移動ワイヤレスネットワークの重要な観点は、信頼性の高い移動である。
【0004】
近代的なマルチベースステーション移動ネットワークの重要な特徴は、ネットワーク内の各ベースステーションに対する隣接リストの作成と維持である。各ベースステーションは、近傍の隣接セルのリストを移動装置へ送信して、移動装置がそのリストに定義された高周波を連続的に監視し、そして移動装置がその現在サービング無線ベースステーションからの信号の質悪化を経験する場合及びそのときにハンドオーバーするより高質のベースステーションをサーチできるようにする。換言すれば、アクティブなコールセッションの間に、移動装置は、そのサービングベースステーションの質を連続的に監視し、そしてその現在隣接リストの信号の質を測定して、適当な質のハンドオーバー候補をサーチする。
【0005】
移動装置は、このスキャニング手順中に、定義された隣接ベースステーションから到来するより高質の信号を見つけた場合、及びハンドオーバーをトリガーする基準を満足する場合に、ネットワークへのハンドオーバー要求を開始する。その要求が許可された場合、移動装置は、問題とする特定の無線ネットワーク技術に基づいてハードハンドオーバーモード又はソフトハンドオーバーモードのいずれかで候補ベースステーションに接続する。元々のサービングベースステーションの信号の質が、定義された信号の質より下がると、移動装置は、新たなベースステーションへ完全に接続され、そしてコールが持続される。移動装置が適当な高質の隣接セルをスキャニングし及び位置付けする前にサービングベースステーションの信号の質が許容レベルより下がると、コールが典型的にフェイルし、そしてユーザは、コールドロップのようなシステムからの切断を体験する。
【0006】
各ベースステーションは、あり得る隣接セルのそれ自身のリストを維持し、そしてこのリストを、エアメッセージングを経て、そのカバレージエリア内の各移動ステーションへ通信する。移動ステーションは、上述したようにハンドオーバー動作をサポートするためにこのリストを繰り返し及び頻繁にサーチする。自動隣接関係(ANR)管理機能は、それら隣接リストの作成及び保守を助けることができる。
【0007】
長期進化(LTE)及び長期進化アドバンスト(LTE−A)ネットワークでは、ユーザ装置(UE)が、ベースステーションにより送信される一次同期信号(PSS)及び二次同期信号(SSS)に含まれた物理的セル識別子(PCI)に基づきLTEセルを識別することができる。UEは、SSS及びPSSのPCIを使用して、UEの隣接リストの特定ベースステーションを識別する。
【0008】
PCIは、PSS及びSSSをデコードし、そしてその値を一緒に加えることによって識別される。SSSは、168個の物理的レイヤセルアイデンティティグループ数字でエンコードされ、一方、PSSは、3個の物理的レイヤアイデンティティ数字でエンコードされる。これら2つの信号を一緒に加えることで、全部で504個のPCIが得られる。PCIの数が制限されるので、PCIは、ネットワーク全体を通して再使用される。
【0009】
更に、運営者は、小さなセル、テスト及び他の目的に使用できる予約PCIの個別セットを維持する。予約PCIは、通常のマクロセルベースステーションには使用されず、従って、予約PCIの存在は、LTEネットワークで得られるPCIの数を更に制限する。
【0010】
所与のネットワークにおけるPCIの数が制限されるために、衝突が生じる。UEは、接続、同期及び移動のために異なるベースステーション間を区別しなければならないが、同じPCIの再使用は、同じPCIを使用するセルをUEが混同する事態を招く。時分割デュープレックス(TDD)システムのように同期信号が同時に送信されるときは、信号が干渉して、UEがPCIを適切にデコードするのを困難にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
適切なプランニングは多数のPCI問題を回避できるが、常に適切なプランニングに従えわけではない。セルは、プランニングツールを使用せずに追加もできるし又は手動プロセスで識別子を変更もでき、PCI再使用が最適でなくなる。更に、ANRプロセスは、ある環境のもとではセルを隣接部として誤って識別することがある。従って、セルラーシステムは、PCI競合及び衝突を識別し及び解消する技術から利益が得られる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
セルラーテレコミュニケーションネットワークのための方法は、セルラーテレコミュニケーションネットワークのターゲットセルを選択し;ネットワーク内の複数のセルに対する隣接セルリスト情報を含む自動隣接関係(ANR)データを検索し;このANRデータから、ターゲットセルの隣接部であり且つ同じ物理的セル識別子(PCI)を使用する第1及び第2のセルを決定し、その第1及び第2のセルの少なくとも1つは、ターゲットセルに対するインバウンド隣接部であり;ターゲットセルに対し第1のセルと第2のセルとの間にPCI混同が存在すると決定し;及びそのPCI混同を解消する;ことを含む。一実施形態において、この方法は、第1及び第2の両セルがターゲットセルに対するインバウンド隣接部であると決定することを含む。
【0013】
この方法は、第1のセルと第2のセルとの間のティアの数を決定し、及びそのティア数をスレッシュホールド値と比較することにより、PCI衝突の存在を決定することを含む。一実施形態において、この方法は、第1のセルと第2のセルとの間の距離を決定し、及びその距離をスレッシュホールド値と比較することにより、PCI衝突の存在を決定することを含む。
【0014】
一実施形態において、隣接セルリスト情報は、ターゲットセルに対する隣接セルリストを含み、及びPCI混同が存在するとの決定は、第1のセル又は第2のセルの1つだけがターゲットセルに対する隣接セルに存在すると決定することを含む。この方法は、更に、隣接リスト入力を除去すべきか第1及び第2のセルの一方のPCIを置き換えるべきか決定するために複数のファクタを適用し、及び隣接リスト入力を除去するか又はPCIを置き換えることを含む。
【0015】
一実施形態において、PCI混同を解消することは、第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか、或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することを含む。
【0016】
一実施形態において、第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、第1の距離と第2の距離との比を決定し、その比をスレッシュホールド値と比較し、その比がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消することを含む。
【0017】
一実施形態において、第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、第1及び第2のセルのどちらがターゲットセルに接近しているか決定し、その接近したセルがターゲットセルの隣接リストにあるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消することを含む。
【0018】
一実施形態において、第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、第1のセルとターゲットセルとの間の第1の距離を決定し、第2のセルとターゲットセルとの間の第2の距離を決定し、第1及び第2の距離のどちらが大きな距離であるか決定し、その大きな距離をスレッシュホールド値と比較し、及びその比がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消することを含む。
【0019】
一実施形態において、第1又は第2のセルに対してPCI値を変更すべきか或いはターゲットセルの隣接セルリストから第1又は第2のセルの一方を除去すべきか決定することは、第1のセルとターゲットセルとの間の第1のティアカウントを決定し、第2のセルとターゲットセルとの間の第2のティアカウントを決定し、その第1のティアカウントと第2のティアカウントとの間の差を決定し、その差をスレッシュホールド値と比較し、及びその差がスレッシュホールド値を越えるときに、ターゲットセルの隣接セルリストから第1及び第2のセルの一方を除去することにより混同を解消することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】テレコミュニケーションネットワークの一実施形態を示す。
図2】コンピュータネットワーク装置の一実施形態を示す。
図3】PCI衝突の一例を示す。
図4】PCI混同の一例を示す。
図5】PCI混同を検出するプロセスの一実施形態を示す。
図6】PCI混同の一例を示す。
図7】PCI混同を分類し及び解消するプロセスの一実施形態を示す。
図8】mod3衝突を示す。
図9】問題のあるmod3又はmod6衝突を決定するプロセスの一実施形態を示す。
図10】mod30衝突を示す。
図11】問題のあるmod30衝突を決定するプロセスの一実施形態を示す。
図12】PCI mod衝突を解消するプロセスの一実施形態を示す。
図13】PCI値を置き換えるプロセスの一実施形態を示す。
図14】PCI値を置き換えるプロセスの一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の詳細な説明において、その説明の一部分を形成する添付図面を参照する。詳細な説明、図面及び請求の範囲に記載された規範的な実施形態は、限定を意味するものではない。ここに表わされた要旨の精神又は範囲から逸脱せずに、他の実施形態が使用されてもよく、そして他の変更がなされてもよい。ここに一般的に述べられそして図面に示される本開示の観点は、広範な様々な異なる構成で配置、置き換え、合成、分離及び設計されてもよいことを理解されたい。
【0022】
本開示の要素は、装置;システム;合成物;コンピュータ読み取り可能な記憶媒体において実施されるコンピュータプログラム製品;及び/又はプロセッサ、例えば、プロセッサに結合されたメモリに記憶され及び/又はそれにより与えられるインストラクションを実行するように構成されたプロセッサ;をプロセスとして含む多数の仕方で具現化することができる。一般的に、ここに開示するプロセスのステップの順序は、本開示の範囲内で変更されてもよい。
【0023】
本開示の実施形態は、セルラーテレコミュニケーションネットワークの最適化に関する。セルラー識別子が充分に配布されたときでも、ネットワークが最初に配備されるときには、状態の変化で識別子間に混同又は衝突が生じる。ネットワークは、独特でないセルラー識別子を変化させるか又は隣接関係を変更して混同又は衝突を解消することにより改善できる。
【0024】
本開示の実施形態によれば、図1は、種々の実施形態に関連した識別子最適化プロセスを具現化するのに利用できる種々のワイヤード及びワイヤレスコンピューティング装置を含むネットワークコンピューティングシステム100を示す。
【0025】
ネットワークコンピューティングシステム100は、ネットワークリソースコントローラ(NRC)であるか又はNRC機能を有するサービスプロバイダーコントローラ装置110a−cのグループ;NRCであるか又はNRC機能を有し、ネットワークコンピューティングシステム100の特定領域内の1つ以上の隣接ベースステーションとで重畳するワイヤレスカバレージを共有するネットワークベースステーション106a−e;セルラーホン/PDA装置108a−i、ラップトップ/ネットブックコンピュータ108a−b、ハンドヘルドゲーム機108l、電子ブック装置又はタブレットPC108m、及びネットワークベースステーション106a−eによりワイヤレス通信サービスが提供される他の形式の普通のポータブルワイヤレスコンピューティング装置を含む多数のUE;並びにいずれかのネットワークコントローラ装置110a−cといずれかのネットワークベースステーション106a−eとの間の分散型ネットワーク通信を容易にするバックホール部分;を備えている。
【0026】
当業者に明らかなように、ほとんどのデジタル通信ネットワークでは、データ通信ネットワークのバックホール部分102は、一般的にワイヤラインであるネットワークのバックボーンと、ネットワークの周囲に位置するサブネットワーク又はネットワークベースステーション106a−eとの間に中間リンクを備えている。例えば、1つ以上のネットワークベースステーション106a−eと通信するセルラーユーザ装置は、ローカルサブネットワークを構成する。ネットワークベースステーション106a−eのいずれかと、その世界の残り部分との間のネットワーク接続は、アクセスプロバイダーの通信ネットワークのバックホール部分へのリンクで開始される(例えば、存在点を経て)。
【0027】
ネットワークリソースコントローラ(NRC)は、ソフトウェアコンポーネントを含む物理的エンティティである。NRCは、本開示の種々の実施形態に関連した識別子最適化プロセスの全部又は一部を容易にする。一実施形態によれば、特定のプロセスを遂行するNRCは、ネットワークコントローラ装置110a−c又はネットワークベースステーション106a−eのような物理的装置である。更に別の実施形態では、特定のプロセスを遂行するNRCは、ネットワークコントローラ装置110a−c又はネットワークベースステーション106a−eのような物理的装置の揮発性又は不揮発性メモリ(1つ又は複数)或いはより一般的には非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶できる論理的ソフトウェアベースエンティティである。
【0028】
本開示の種々の実施形態によれば、NRCは、それが実施できるプロセスによって定義される存在及び機能を有する。従って、NRCであるエンティティは、本開示に関連したプロセスを遂行する上でその役割により一般的に定義される。それ故、特定の実施形態に基づいて、NRCエンティティは、物理的装置であるか、及び/又はネットワークコンピューティングシステム100内の1つ以上の通信装置の揮発性又は不揮発性メモリのようなコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されるソフトウェアコンポーネントであると考えられる。一実施形態では、サービスプロバイダーコントローラ装置110a−c、及び/又はネットワークベースステーション106a−e(NRC機能を任意に有するか又はNRCと考えられる)は、いずれも、本開示の種々の実施形態に関連したプロセスを具現化するように独立して又は協力して機能する。
【0029】
標準的なGSM(登録商標)ネットワークによれば、サービスプロバイダーコントローラ装置110a−c(NRC装置又はNRC機能を任意に有する他の装置)は、いずれも、ベースステーションコントローラ(BSC)、移動交換センター(MSC)、又はこの技術で知られた他の普通のサービスプロバイダーコントローラ装置、例えば、無線リソースマネージャー(RRM)に関連している。標準的なUMTSネットワークによれば、サービスプロバイダーコントローラ装置110a−c(NRC機能を任意に有する)は、いずれも、ネットワークリソースコントローラ(NRC)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、又はこの技術で知られた他の普通のサービスプロバイダーコントローラ装置、例えば、RRMに関連している。標準的なLTEネットワークによれば、サービスプロバイダーコントローラ装置110a−c(NRC機能を任意に有する)は、いずれも、eNodeBベースステーション、移動管理エンティティ(MME)、又はこの技術で知られた他の普通のサービスプロバイダーコントローラ装置、例えば、RRMに関連している。
【0030】
一実施形態において、サービスプロバイダーコントローラ装置110a−c、ネットワークベースステーション106a−e、及びユーザ装置108は、いずれも、これに限定されないが、Microsoft(登録商標)Windows(登録商標);Mac OS(登録商標);Google(登録商標)Chrom(登録商標);Linux(登録商標);Unix(登録商標);或いはSymbian(登録商標)、Palm(登録商標)、Windows Mobile(登録商標)、Google(登録商標)Android(登録商標)、Mobile Linux(登録商標)、等を含む移動オペレーティングシステム;を含めて、良く知られたオペレーティングシステム実行するように構成される。一実施形態において、サービスプロバイダーコントローラ装置110a−c又はネットワークベースステーション106a−eは、いずれも、多数の普通のサーバー、デスクトップ、ラップトップ、及びパーソナルコンピューティング装置を使用する。
【0031】
一実施形態において、ユーザ装置108は、いずれも、これに限定されないが、GSM(登録商標)、UMTS、3GPP、LTE、LTEアドバンスト、WiMAX、等を含む普通のワイヤレスデータ通信技術を使用するワイヤレス通信能力を有する普通の移動コンピューティング装置(例えば、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、セルラーホン、PDA、ハンドヘルドゲーム機、電子ブック装置、パーソナル音楽プレーヤ、MiFiTM装置、ビデオレコーダ、等)の組み合せに関連している。
【0032】
一実施形態において、図1のデータ通信ネットワークのバックホール部分は、次の普通の通信技術、即ち光ファイバ、同軸ケーブル、ねじれ対ケーブル、イーサネット(登録商標)ケーブル、及び電源ラインケーブルのいずれかを、この技術で知られた他のワイヤレス通信技術と共に使用する。一実施形態において、サービスプロバイダーコントローラ装置110a−c、ネットワークベースステーション106a−e、及びユーザ装置108は、いずれも、ネットワークコンピューティングシステム100内でデータを処理し、記憶し及び互いに通信するのに必要な標準的コンピューティングソフトウェア及びハードウェアを含む。ネットワークコンピューティングシステム100のいずれの装置により実現されるコンピューティングハードウェアも、1つ以上のプロセッサ、揮発性及び不揮発性メモリ、ユーザインターフェイス、トランスコーダ、モデム、ワイヤライン及び/又はワイヤレス通信トランシーバ、等を含む。
【0033】
更に、ネットワークコンピューティングシステム100の装置は、いずれも、本開示の種々の実施形態に関連したプロセスの一部分を実行時に遂行できるコンピュータ読み取り可能なインストラクションのセットでエンコードされた1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を備えている。種々の実施形態に関連して、種々のデータ通信技術(例えば、ネットワークベースステーション106a−e)に関連したワイヤレス通信カバレージは、典型的に、ネットワークの形式に基づく異なるサービスプロバイダーネットワークと、ネットワークの特定領域内に配備されるシステムインフラストラクチャーとの間で変化する(例えば、GSM(登録商標)、UMTS、LTE、LTEアドバンスト、及びWiMAXベースのネットワークと、各ネットワーク形式で配備される技術との間の差)。
【0034】
図2は、図1に示されたネットワークベースステーション106a−eのいずれか又はネットワークコントローラ装置110a−cのいずれかを表わすNRC200のブロック図である。本開示の一実施形態によれば、NRC200は、この技術で知られた普通のベースステーション又はネットワークコントローラ装置、例えば、LTE eNodeB(ワイヤレスモデムを任意に含む)、RRM、MME、RNC、SGSN、BSC、MSC、等に関連している。NRC200は、中央処理ユニット(CPU)204を含む1つ以上のデータ処理装置を備えている。一実施形態において、CPU204は、演算及び論理的オペレーションを遂行する演算論理ユニット(ALU、図示せず)、及びメモリからインストラクション及び記憶されたコンテンツを抽出し、次いで、それらを実行及び/又は処理し、プログラム実行中に必要に応じてALUをコールする1つ以上の制御ユニット(CU、図示せず)を備えている。CPU204は、NRCの揮発性(RAM)及び不揮発性(例えば、ROM)システムメモリ202並びにストレージ212に記憶された全てのコンピュータプログラムを実行する役割を果たす。ストレージ212は、揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、RAM、ROM、ソリッドステートドライブ(SSD)、SDRAM、又は他の光学的、磁気的又は半導体メモリを含む。
【0035】
又、NRC200は、図1のデータ通信ネットワーク100のバックホール部分又はワイヤレス部分との通信を容易にし且つユーザ又はネットワークアドミニストレータがNRC200のハードウェア及び/又はソフトウェアリソースにアクセスするのを容易にすることのできるネットワークインターフェイス/任意のユーザインターフェイスコンポーネント306も備えている。ストレージ212は、本開示の実施形態に基づき、隣接リスト21ハンドオーバーデータ216及びPCI情報218を記憶する。
【0036】
本開示の実施形態は、ワイヤレステレコミュニケーションシステムのセルラー識別子に関連した問題を解消するシステム及び方法に関する。それら実施形態は、LTE又はLTE−Aセルラーネットワークの物理的セルラー識別子(PCI)に関連して説明するが、本開示の要素は、独特でない識別子、例えば、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)ネットワークのスクランブルコード(SCR)を使用する他のワイヤレス技術に適用されてもよい。
【0037】
図3は、ワイヤレステレコミュニケーションネットワークのPCI衝突の一例を示す。図3において、3つの異なるベースステーション302a、302b及び304は、互いに隣接部である。各ベースステーションは、そのベースステーションのセルに関連したカバレージエリアを有する。これらのカバレージエリアは、図3には、ベースステーション302aのカバレージエリア312a、ベースステーション302bのカバレージエリア312b、及びベースステーション304のカバレージエリア314として表わされている。個々のカバレージエリアは、特定のセルに関連し、従って、本開示は、カバレージエリア及びセルを交換可能に参照する。
【0038】
図3は、各ベースステーションの単一セルに対する1つのカバレージエリアしか示さないが、セルラーネットワークの表現を限定するものではない。テレコミュニケーションネットワークの実施形態におけるベースステーションは、多数のセルにサービスを提供するマクロセルベースステーションである。例えば、eNodeBベースステーションは、典型的に、所与の周波数レンジに対してそれ自身の各カバレージエリアを伴う3つの異なるセルにサービスを提供する。図3のベースステーション及びセルは、実施形態の説明を容易にするために簡単化されている。
【0039】
カバレージエリア312aは、カバレージエリア312bと重畳している。カバレージエリア312a及び312bに関連したセルは、両方とも、同じ物理的セル識別子(PCI)を使用し且つ互いに重畳するので、セルは、互いに衝突すると考えられる。この状態では、カバレージエリア312a及び312bが重畳するゾーンにユーザ装置(UE)320があるときには、UEは、ベースステーション302a及び302bからの信号間を区別することができず、通信をフェイルさせる。
【0040】
図4は、ワイヤレステレコミュニケーションネットワークにおけるPCI混同の一例を示す。図4において、セル412aは、セル412bと同じPCIにより識別される。しかしながら、図3の実施形態とは異なり、セル412aのカバレージエリアは、セル412bのカバレージエリアと重畳しない。むしろ、ユーザは、セル412aからセル412bへ移動するためにセル414及びセル416の少なくとも一方のカバレージエリアを横断しなければならない。
【0041】
図4の状況において、UE420は、同じPCIを共有するセル412a及び412bの両方に直接隣接する隣接セルであるセル416内にある。UE420がベースステーション402aに向かって移動する場合には、ワイヤレスネットワークがUE420をセル416からセル412aへハンドオーバーするよう試みる。
【0042】
ベースステーション406は、PCIにより、少なくとも一部分、識別される隣接セルのリストを維持する。種々のシステムにおいて、ベースステーション406は、隣接セルのリスト、又は隣接セルのリストのある部分をUE420へ送信する。UE420は、ベースステーション406から受け取った隣接セル情報を使用して、どのセルへハンドオーバーすべきか決定する。
【0043】
しかしながら、ネットワークは、所与のPCIが隣接セルリストに1回より多く現われるのを防止するルールを使用する。従って、ある状況では、セル416は、2つの隣接部により共有される単一のPCI、例えば、図4の例ではPCI 104の入力を受ける。隣接セル情報がセル412aに特定のものである場合には、UE420は、セル412aの情報を使用して、セル412bへのハンドオーバーを実行し、この場合には、ハンドオーバーがフェイルとなる。この状況は、PCI混同と称される。
【0044】
PCI衝突は、PCI混同と相互に排他的ではない。例えば、図3の例に戻ると、セル312aと312bとの間に衝突が存在するときでも、隣接セル316は、PCI混同を体験する。従って、混同を識別するプロセスは、衝突も識別する。
【0045】
図5は、ワイヤレス通信ネットワークにおけるPCI混同及びPCI衝突を検出するためのプロセス500を示す。一実施形態において、プロセス500の要素は、例えば、LTEネットワークのバックホール部分に結合されたSONコントローラであるネットワークリソースコントローラ200により遂行される。
【0046】
一実施形態において、プロセス500は、S502において、セルデータを検索することを含む。S502で検索されるセルデータは、ネットワークのセルに対するハンドオーバーデータ及び隣接セルリスト情報のような隣接関係データを含む。
【0047】
上述したように、LTEネットワークのeNodeBは、移動の目的でハンドオーバーターゲットの隣接セルリストを維持する。従って、LTEネットワークでは、各マクロセルは、そのセルに関連した隣接セルリストを有する。隣接リストは、典型的に、手動入力なしに隣接リストをポピュレートする自動隣接関係(ANR)プロセスを使用して作成される。ANRは、数時間のインストール時間内に新たにインストールされるセルに対する隣接リストを完了する。
【0048】
S502は、ネットワークのための全ての隣接セルリスト、又はネットワークの地理的に限定されたある部分を検索することを含む。あるネットワークでは、著しい距離に及ぶ不正確な隣接関係が存在する。例えば、図6は、たとえ著しい距離離れていても、誤った隣接セル612bがセル614の隣接リスト634にあるPCI混同の一例を示す。この状況では、セル612bとセル614との間の隣接関係は、誤りと特徴付けられる。というのは、通常の環境のもとでは、UEが2つのセル間のハンドオーバーを首尾良く完了できないからである。
【0049】
一方、離れたセル612bと同じPCIを有するセル612aは、セル614の適切な移動隣接部である。しかしながら、セル614の情報はセル612aの隣接リスト632aにあるが、セル612aの情報は、セル614の隣接リスト634にはない。この隣接関係状態は、図6の矢印で示されており、図6は、セル614及び612bは、両方とも互いにインバウンド及びアウトバウンド隣接部であるが、セル612aは、セル614のインバウンド隣接部のみであり、アウトバウンド隣接部ではないことを示している。
【0050】
そのような状況は、UEがセル612bとのサービスからセル614とのサービスへと直接的に移行するときに生じる。例えば、セル612bは、セル614から水域で分離されている。ボートのユーザは、介在セルを通過せずに水域を横断し、介在ハンドオーバーなしにセル612bからのサービスとセル614とのサービスとの間を移行することができる。これらの環境において、ANRプロセスは、セル614の隣接リスト634にセル612bの入力を自動的に追加し、そして両方向の隣接関係が必須である場合にはセル612bの隣接リスト632bにセル614の入力を追加する。
【0051】
その後、セル612aは、セル612bと同じPCIを使用してネットワークに追加される。セル612b及びセル614は、著しい距離離れているので、PCIプランニングツールは、PCIをセル612aに指定し、そのようにすることでセル612bとのPCI混同状態が生じることはない。一方、セル612aは、隣接セル614を認識し、そしてそれを隣接リスト632aに追加する。しかしながら、セル612aのPCIがセル614の隣接リスト634に既に現われているので、隣接リストは、セル612aを含むように更新されなくてよい。
【0052】
ネットワークオペレータによる手動介入、ソフトウェア欠陥等のように、ネットワークにPCI衝突又はPCI混同を招く他の状況も発生する。実質的な距離で分離されたセル間にPCI混同が存在し得るので、S502において隣接リストを検索することは、全ネットワーク又は広いネットワークエリアに対して隣接リストを検索することを含む。
【0053】
S502においてセルデータを検索することは、構成管理(CM)サーバーから構成管理データを検索し、及び性能管理(PM)サーバーから性能管理データを検索することを含む。PCI指定は、CMサーバーからのデータに含まれるが、ハンドオーバーメトリックのような重要性能指示子(KPI)は、PMサーバーから検索される。セルデータは、ネットワークのオペレーションサポートシステム(OSS)からターゲットセルごとに検索される。
【0054】
S504において、ターゲットセルが選択される。ターゲットセルは、S502において隣接リストが検索された任意のセルである。一実施形態において、S504は、S502において隣接リストが検索されるセルごとに繰り返される。
【0055】
S506において、ターゲットセルのインバウンド及びアウトバウンド隣接部が決定される。一実施形態では、アウトバウンド隣接部を決定することは、ターゲットセルの隣接セルリストにあるセルを決定することを含む。インバウンド隣接部を決定することは、ネットワークの他のセルの隣接セル情報におけるターゲットセルの存在をサーチすることにより遂行される。例えば、インバウンド隣接部を決定することは、ターゲットセルの識別子をその隣接リストに有する各セルを識別することを含む。
【0056】
しかしながら、隣接セルリストは、所与のセルのアウトバウンド隣接部を含むが、インバウンド隣接部は、リスト上にない。従って、インバウンド隣接部を識別するための技術について更に詳細に説明する。
【0057】
一実施形態において、ターゲットセルの存在を識別するためにネットワークの各セルの隣接セルリストがサーチされる。ターゲットセルをその各隣接セルリストに有する各セルは、ターゲットセルのインバウンド隣接部と考えられる。インバウンド隣接部のリストは、そのようなプロセスを使用してネットワークの各セルに対して構築される。アウトバウンド隣接部は、アウトバウンド隣接部が隣接セルリストに現われる各セルの隣接リストを検査することにより決定される。
【0058】
別の実施形態では、ターゲットセルのインバウンド及びアウトバウンド隣接部を識別するために、S506において、隣接リストの隣接部がサーチされる。特に、ターゲットセルの隣接セルリストにおける隣接セルの各々が識別され、そしてそれら隣接部の隣接セルリストがサーチされる。換言すれば、一実施形態は、ターゲットセルの隣接セルリストにおいて隣接セルの隣接リストをサーチすることを含む。
【0059】
インバウンド及びアウトバウンド隣接部を決定するプロセスの特定の要素に関わらず、結果は、分析されるセルを、インバウンド隣接部であるか、アウトバウンド隣接部であるか、隣接部でないか、又はセルがインバウンド及びアウトバウンドの両隣接部のときは両方向隣接部であるか、の少なくとも1つであるとして分類することである。
【0060】
S508においてハンドオーバーデータを検索することは、ネットワークのハンドオーバーに関連したデータの種々の形態を検索することを含む。例えば、ハンドオーバーデータは、ハンドオーバー成功率のようなハンドオーバーの重要性能指示子(KPI)である。他の実施形態では、ハンドオーバーデータは、ソース及びターゲットセル、時間、及び試みが成功であるかどうか、等の生のハンドオーバーデータを含む。一実施形態では、ハンドオーバーデータは、所定期間中の特定セル間のハンドオーバー試み数、等を含むハンドオーバーメトリックを含む。
【0061】
S510において、同じPCI値を使用するターゲットセルの隣接部が識別される。一実施形態では、ターゲットセルの全てのインバウンド及びアウトバウンド隣接部のPCI値が分析され、そして同じPCI値を共有する全てのセルが全隣接データのサブセットとして識別される。
【0062】
別の実施形態では、S508において収集されたハンドオーバーデータを分析することにより、PCIを共有する隣接部が決定される。一実施形態では、ハンドオーバーデータが分析されて、ターゲットセルへのハンドオーバーを試みるか又は首尾良く完了した全ての隣接部が識別され、次いで、ターゲットセルへハンドインされた全ての隣接部が分析されて、それらがいずれも同じPCI値を共有するかどうか決定される。隣接関係を識別するためにハンドオーバー情報が隣接セルリストに加えて使用される。
【0063】
S512において、S506で決定されたインバウンド及びアウトバウンド隣接データ、S508からのハンドオーバーデータ、及びS510からの同じPCIを共有する隣接部の1つ以上を分析することにより、PCI混同が決定される。一実施形態では、同じPCI値を有し、両方ともターゲットセルのインバウンド隣接部である2つのセルを識別することによりPCI混同が決定され、ここでは、2つのセルの一方だけがターゲットセルのアウトバウンド隣接部である。
【0064】
例えば、図6に戻ると、セル612b及び612aは、両方とも、セル614に対するインバウンド隣接部である。しかしながら、セル612bは、セル614のアウトバウンド隣接部であるが、セル612aは、アウトバウンド隣接部ではない。換言すれば、セル614は、両セル612a及び612bの各隣接セルリスト632a及び632bにあるが、セル614の隣接セルリスト634にはセル612bしかない。
【0065】
しかしながら、実施形態はこの特定のシナリオに限定されず、他の実施形態では、1つの隣接部のみがターゲットセルのインバウンド隣接部であるときにPCI混同が生じる。別の実施形態では、混同セルの両方がターゲットセルのアウトバウンド隣接部であり、そしていずれの隣接部もインバウンド隣接部でないときに、PCI混同が生じる。そのような状態は、例えば、セルのPCI値がネットワークオペレーションにより変化するときに生じて、混同を招く。
【0066】
同じPCIを使用しそして両方ともターゲットセルのインバウンド隣接部である2つのセルは、必ずしも、ターゲットセルのPCI混同を表わさない。いずれのセルもターゲットセルのアウトバウンド隣接部でない場合には、ネットワーク性能が影響を受けることはない。従って、同じPCI値を使用する、ターゲットセルの2つのインバウンド隣接部の1つが、アウトバウンド隣接部でもあるかどうか決定することは、PCI混同が存在すると決定する前に遂行される。
【0067】
S514においてPCIセル混同の激しさ又は影響が定量化される。混同の激しさは、PCI混同を解消すべきかどうか及びどのように解消するか決定するのに使用される。例えば、PCI混同状態がプロセス500により識別され、そして混同がネットワーク性能に実際上影響しないことがS514で決定された場合は、PCI混同の残存が許される。
【0068】
PCI混同の厳しさを定量化することは、S508で検索されたハンドオーバーデータを使用する。ハンドオーバーデータを分析して、PCI混同に関連したハンドオーバー失敗の特定数値又は割合を決定する。例えば、図6に示す状態では、ターゲットセル614から混同セル612aの1つへのハンドオーバーの試みが失敗すると予想される。というのは、ターゲットセル614は、ハンドオーバーの試みがセル612bへなされると仮定し、そしてそれに応じてハンドオーバーターゲットセル情報をUEへ与えるからである。ある期間中のハンドオーバー失敗の数又は割合を使用して、厳しさメトリックが生成される。
【0069】
図7は、テレコミュニケーションネットワークにおいてPCI混同又はPCI衝突を識別しそして解消するためのプロセス700を示す。プロセス700は、プロセス500に加えて、PCI混同又はPCI衝突を識別し、特徴付けし又は解消するときに遂行される。図7は、S512で決定されたPCI混同に関連したセルを更に特徴付けし又は解消するために遂行される。同じPCIを共有し、S512でPCI混同に関連すると決定された2つのセルは、本開示では混同セルと称される。
【0070】
S702において、ターゲットセルから各混同セルへの距離が決定される。この距離は、緯度及び経度のような地理的座標を比較するか又は他の入手可能な距離データを使用して決定される。更に、S702は、混同セル間の距離を決定する。
【0071】
S704において、混同セル間、及び各混同セルとターゲットセルとの間の関係が決定される。一実施形態では、PCT出願第PCT/US15/52482号“Method and System for Neighbor Tier Determination”に記述された技術を使用してティアをカウントすることによりティア関係が決定される。別の実施形態では、ティアが手動で決定される。ターゲットセルと各混同セルとの間のティア関係に加えて、混同セル間のティア関係が決定される。
【0072】
S706において、混同セル間の潜在的な衝突が決定される。S512においてPCI混同が存在すると決定されたときは、混同セル間にPCI衝突が存在する可能性もある。セルが隣接セルリストに同じPCIを使用するセルを含むのを防止する方針のために、図3に示すように、所与のセルの隣接リストのPCIを所与のセルのPCIと単に比較するだけではPCI衝突を決定することができない。
【0073】
従って、混同セルが識別されたとき、S706において、混同セル間の潜在的な衝突シナリオが識別される。例えば、S702で決定された混同セル間の距離をスレッシュホールド値と比較し、そしてその距離がスレッシュホールド値より小さい場合に、混同セルが潜在的な衝突シナリオとして識別される。一実施形態では、S704からのティア関係をスレッシュホールド値と比較し、そしてそのティア関係が所定値より小さいときに潜在的な衝突シナリオが識別される。そのような実施形態では、衝突が実際に存在するかどうか決定するために更に検査できる潜在的な衝突シナリオを識別するレポートが発生される。
【0074】
幾つかの実施形態において、高い確率で衝突が存在すると決定された場合には、S718において、1つの混同セルのPCIを変化させることにより衝突が解消される。
【0075】
S708ないしS714において、混同に対する解決策を決定するためにファクタのセットが考えられる。図7は、4つの異なるファクタを示すが、他の実施形態では、使用するファクタがそれより多くても少なくてもよいことを理解されたい。更に、幾つかの実施形態では、複数のファクタのある部分に基づいて解決策が決定される。
【0076】
第1のファクタは、S708において、ターゲットセルから混同セルへの距離間の比がスレッシュホールド値を越えるかどうか決定することである。特に、図6に関しては、その比は、ターゲットセル614からより遠い混同セル612bまでの距離、又は第1距離D1と、ターゲットセル614からより近い混同セル612aまでの距離、又は第2距離D2との間の比である。このケースでは、S708は、D1:D2の比をスレッシュホールド値と比較する。
【0077】
距離は、緯度及び経度座標を使用して決定される。S708で比較される距離は、ベースステーション間の距離、又はセルカバレージエリア間の距離である。例えば、距離は、セルカバレージエリアの中心間の距離である。S708は、比を使用するが、他の実施形態では、他の値が使用される。例えば、実施形態では、距離の差がスレッシュホールド値と比較されてもよい。
【0078】
S710で考慮される次のファクタは、2つの混同セルのより近い方がターゲットセルのインバウンド隣接部のみであるかどうかである。図6は、そのようなシナリオを示す。図6において、より遠い混同セルS602bは、ターゲットセル604のインバウンド隣接部及びアウトバウンド隣接部の両方である。対照的に、より近い混同セルS602aは、ターゲットセル604のインバウンド隣接部のみである。S710は、例えば、2つの混同セルの近い方がターゲットセル604の隣接リスト634にあるかどうか決定することにより遂行される。
【0079】
別のファクタは、S712において、ターゲットセル614と2つの混同セル612a及び612bとの間のティアカウントの差がスレッシュホールド値を越えるかどうか決定することである。S712は、S704で決定されたティア関係を比較することを含む。例えば、ターゲットセルが第1の混同セル612aから4ティア分離され、そしてターゲットセルが第2の混同セル612bから14ティア分離される場合には、S712は、ティアカウントの差(14−4=10)を決定し、そしてその差をスレッシュホールド値と比較する。
【0080】
考慮すべき第4のファクタは、ターゲットセル614と混同セル612a及び612bとの間の2つの距離の大きい方がスレッシュホールド値を越えるかどうかである。S714において、距離の大きい方又は前記例のD2がスレッシュホールド値と比較される。
【0081】
S708からS714のファクタの各々は、自動隣接関係(ANR)プロセスがPCI混同を矯正するのに適当であるかどうかに関連している。ANRプロセスは、S716において隣接入力を除去することによりPCI混同を解消することに関与される。
【0082】
例えば、S714において、混同隣接部612bがターゲットセル614から実質的な距離にあることが確立された場合には、混同セル612bがターゲットセル614の隣接リスト634から除去される。近い方の混同セル612aとターゲットセル614との間のハンドオーバーが首尾良く完了したときは、ANRプロセスは、ターゲットセル614の隣接リスト634に混同セル612aの入力を自動的に確立して、PCI混同を解消する。
【0083】
一方、これらファクタの1つ以上が満足されない場合には、1つの混同セルのPCI値がS718において置き換えられる。例えば、ファクタS708からS714が、両混同セル612a及び612bがターゲットセル614に対して同様の距離にあることを示唆する場合には、ターゲットセルの隣接リスト634から入力を除去すると、PCI混同を首尾良く解消する見込みが低くなる。そのような実施形態では、混同セル612a及び612bの一方に対するPCI値がS718において置き換えられる。新たなPCI値がネットワークにおいて付加的な混同を招くおそれを減少するために、PCI値は、PCIプランニングツールにより示唆される値に置き換えられる。
【0084】
PCI Mod3及びMod6衝突
同じPCI値を再使用することは、PCI値を再使用するセルが互いに接近しているか又は同じセルの移動隣接部であるときに問題となるが、セルラーテレコミュニケーションネットワークにPCIをどのように配布するかに関連した他の問題もある。1つのそのような問題は、PCI mod3衝突である。
【0085】
PCIは、PSS及びSSSをデコードしそしてその値を一緒に加えることにより識別される。UEは、PSSから物理的レイヤアイデンティティ(0から2)をそしてSSSから物理的レイヤセルアイデンティティグループ(0から167)を得ることができる。次いで、所与のセルのPCIは、次の式により決定される。
PCI=3*(物理的レイヤセルアイデンティティグループ)
+物理的レイヤアイデンティティ
それ故、PCIのmod3は、PSSから得られる物理的レイヤアイデンティティに対応する。
【0086】
3つのPSS値しかないので、PSS値は、セルラーネットワークにおいて頻繁に使用される。高密度エリアのセルが多数の第1ティア隣接部を有することを考慮すると、PCI mod3衝突は、セルラーネットワークに普通にあるものである。従って、ネットワークにおける全てのPCI mod3衝突を排除するのではなく、本開示の実施形態は、問題のあるPCI mod3衝突を識別しそして解消する。問題のある衝突は、例えば、セル特有の基準信号(CRS)が干渉を経験するときに生じ得る。
【0087】
ダウンリンクCRS(セル特有の基準信号)は、ダウンリンクチャンネル推定及びチャンネル品質測定のために使用される。ダウンリンクCRSは、セルの全てのPRB(物理的リソースブロック)に対して同じOFDM記号で送信されるが、周波数ドメインにおけるそれらの位置は、単一のアンテナについてはPCIのモジュロ6により、又は2つ以上のアンテナポートについてはPCIのモジュロ3により決定される。2つ以上のアンテナを伴う隣接セル間に同じPCI mod3値をもたせることで、チャンネル推定及びチャンネル品質測定の性能が低下し、低いスループットを招く。
【0088】
本開示に述べる特定の実施形態は、mod3衝突に対するものであるが、当業者であれば、他の特定の実施形態は、同じ又は同様の技術を使用してmod6衝突を識別しそして解消することが明らかであろう。換言すれば、例えば、プロセス900は、mod6衝突及びmod3衝突に対して遂行される。
【0089】
図8は、ワイヤレス・セルラーテレコミュニケーションネットワークにおけるPCI mod3衝突の一実施形態を示す。図8のシナリオでは、ターゲットセル802がベースステーション808によりサービスされ、このベースステーションは、同じ技術を使用する共同サイトの周波数内隣接セル804及び806にもサービスする。更に、ターゲットセル802は、異なるベースステーションによりサービスされる第1ティア隣接部810、812、814及び816を有する。図8は、両方とも2のPCI mod3値を共有するターゲットセル802と第1ティア隣接セル814との間のPCI mod3衝突を示す。PCI値に対するモジュロ演算の結果は、PCIのPCI mod値と称される。
【0090】
図9は、セルラーテレコミュニケーションネットワークにおいて問題のあるPCI mod3衝突を識別するためのプロセス900の実施形態を示す。S902において、セルデータが検索される。S902におけるセルデータの検索は、構成管理(CM)サーバーから構成管理データを検索し、及び性能管理(PM)サーバーから性能管理データを検索することを含む。PCI指定は、CMサーバーからのデータに含まれ、ハンドオーバーメトリックのような重要性能指示子(KPI)は、PMサーバーから検索され、そしてチャンネル品質指示子(CQI)データは、PMデータに含まれる。セルデータは、ネットワークのオペレーションサポートシステム(OSS)からターゲットセルごとに検索される。S902で検索されたデータは、ネットワーク内のセルごとにインバウンド及びアウトバウンドハンドオーバーデータを含む。
【0091】
S904において、ターゲットサイトが選択される。そのサイトは、1つ以上のセルにサービスするベースステーションサイトである。一実施形態では、S904においてネットワークの各サイトが選択され、プロセス900は、ネットワークの全てのセルに対して遂行される。他の実施形態では、プロセス900は、ネットワークのサイトのある部分において遂行される。別の実施形態では、プロセス900は、特定の技術を使用するセルのような1つ以上のサイトのセルのある部分において遂行される。
【0092】
S906において、サイトの各セルの第1ティア隣接部が識別される。一実施形態において、第1ティア隣接部は、ターゲットセルの移動隣接部であり、そのセルカバレージエリアは、ターゲットセルのカバレージエリアと重畳するか又はターゲットセルのカバレージエリアとでセル境界を共有する。セル間の隣接ティア関係は、例えば、PCT出願第PCT/US15/52482号に記述されている。隣接ティアは、その文書に記述されたプロセス、RFプランニングツール、ネットワークエンジニア、等により決定される。
【0093】
S908において、ターゲットセルと同じPCI mod3値を伴うターゲットセルの第1ティア隣接部が決定される。これらの隣接セルは、ターゲットサイトの各セルのPCI mod3値を、S906で識別された第1ティア隣接部のPCI mod3値と比較することにより決定される。
【0094】
ターゲットセルと、ターゲットセルと同じPCI mod3値を有する各第1ティア隣接セルとの間のハンドオーバー試みの量が、S910において、スレッシュホールド値と比較される。換言すれば、ターゲットセルから隣接セルへハンドアウトするためのハンドオーバー試み、及び隣接セルからターゲットセルへハンドインするための試みが、S910において、評価される。問題のあるPCI衝突は、衝突セル間のハンドオーバー試みの高い回数に関連していると予想される。それ故、試みの回数がスレッシュホールド値を越えた場合には、関連するセルは、PCI値を変化させることで解消されるべき問題のある衝突に関与しているものとして指定される。
【0095】
ターゲットサイトのセルと衝突するPCI mod3を有する第1ティア隣接セル間のハンドオーバー試みの、全ハンドオーバー試み回数に対する割合が、S912において、決定され、そしてスレッシュホールド値と比較される。特に、ハンドオーバー試みの割合は、ターゲットセル及びその第1ティア隣接部に対する全ハンドオーバー試みの割合である。図8に関して、ハンドオーバー試みの割合は、ターゲットセル802と隣接セル810、812、814及び816との間のハンドオーバーの総数に比しての、ターゲットセル802と衝突セル814との間のハンドオーバーの部分である。
【0096】
問題のあるPCI mod3衝突は、他の第1ティア隣接部に比しての、衝突セル間のハンドオーバー試みの高い割合に関連すると予想される。従って、ハンドオーバー試みの割合がスレッシュホールド値を越えたときには、衝突セルは、問題のある衝突に関連するものとして指定され、そしてS914において、衝突が解消される。
【0097】
PCI mod3衝突は、S914において、共同サイトのセルのPCI値を回転するか又は1つ以上のセルに対して異なるPCI値を選択することにより解消される。PCI衝突の解消は、本開示の他の部分で更に詳細に述べる。
【0098】
PCI Mod30衝突
LTEシステムでは、共有データチャンネル(PUSCH)に含まれるアップリンクDMRS(De−変調基準信号)が、PCI値として順次に再使用される30の異なるZadoff−Chuシーケンスから構成される。従って、PCIのDMRSは、PCIに対してモジュロ30演算を遂行することにより決定される。隣接セル間に同じDMRSシーケンスをもたせると、アップリンクチャンネル推定及びチャンネル品質測定において性能低下を生じ、低いスループットを招く。
【0099】
図10は、ワイヤレステレコミュニケーションネットワークにおけるPCI mod30の実施形態を示す。図10において、セル1002は、第1ティア隣接部1014とで共有する7のmod30を伴うPCIを有する。例えば、セル1002は、37のPCIを有し、一方、隣接セル1014は、97のPCIを有する。
【0100】
図11は、セルラーネットワークにおいて問題のあるmod30衝突を決定するためのプロセス1100を示す。
【0101】
S1102において、セルデータが検索される。S1102におけるセルデータの検索は、構成管理(CM)サーバーから構成管理データを検索し、及び性能管理(PM)サーバーから性能管理データを検索することを含む。PCI指定は、CMサーバーからのデータに含まれ、ハンドオーバーメトリックのような重要性能指示子(KPI)は、PMサーバーから検索され、そしてチャンネル品質指示子(CQI)データは、PMデータに含まれる。セルデータは、ネットワークのオペレーションサポートシステム(OSS)からターゲットセルごとに検索される。S1102で検索されたデータは、ネットワーク内のセルごとにインバウンド及びアウトバウンドハンドオーバーデータを含む。
【0102】
シーケンスの数に限度があるために、第1ティア隣接部間のmod30衝突は、セルラーネットワークにおいて普通に生じる。それ故、プロセス1100は、特定のmod30衝突が問題であるかどうか決定するためにオペレーションを遂行する。
【0103】
S1104において、ターゲットサイトが選択される。このサイトは、1つ以上のセルにサービスするベースステーションサイトである。一実施形態では、S1104においてネットワークの各サイトが選択され、ネットワークの全てのセルについてプロセス1100が遂行される。他の実施形態では、プロセス1100は、ネットワーク内のサイトのある部分において遂行される。別の実施形態では、プロセス1100は、特定技術を使用するセルのような、1つ以上のサイトのセルのある部分に対して遂行される。
【0104】
S1106において、サイトの各セルの第1ティア隣接部が識別される。一実施形態において、第1ティア隣接部は、ターゲットセルの移動隣接部であり、そのセルカバレージエリアは、ターゲットセルのカバレージエリアと重畳するか又はターゲットセルのカバレージエリアとでセル境界を共有する。セル間の隣接ティア関係は、例えば、PCT出願第PCT/US15/52482号に記述されている。隣接ティアは、その文書に記述されたプロセス、RFプランニングツール、ネットワークエンジニア、等により決定される。
【0105】
S1108において、ターゲットセルのPCIと同じmod30値を有するPCIを伴うターゲットセルの第1ティア隣接部が決定される。これらの隣接セルは、ターゲットセルの各セルのPCI mod30値を、S1106で識別された第1ティア隣接部のPCI mod30値と比較することにより決定される。第1ティア隣接部の2つ以上が同じPCI mod3値を有することが分かると、衝突隣接部の各々は、その後のオペレーションによりターゲットセル1002との衝突対として別々に分析される。
【0106】
ターゲットセルと、ターゲットセルのPCI mod30衝突に含まれる第1ティア隣接セルとの間のハンドオーバー試みの量が、S1110において、スレッシュホールド値と比較される。問題のあるPCI mod30衝突は、衝突セル間のハンドオーバー試みの高い回数に関連していると予想される。それ故、試みの回数がスレッシュホールド値を越えた場合には、関連するセルは、衝突セルの少なくとも1つに対してPCI値を変化させることで解消される問題のある衝突に関与しているものとして指定される。
【0107】
S1112において、PCI mod30を共有するターゲットセル及び各第1ティア隣接セルに対してアップリング物理的リソースブロック(PRB)利用度が決定される。このPRB利用度は、例えば、衝突に関与する両セルによりアップリンク通信に使用されるPRBの割合を計算することにより決定される。次いで、PRB利用度は、スレッシュホールド値と比較され、そして衝突対の両セルのPRB利用度がスレッシュホールド値を越えると分かった場合には、衝突が解消される。他方、衝突対のいずれかのセルのPRB利用度がスレッシュホールドとより小さい場合には、PCI衝突が無視される。
【0108】
ターゲットセルと、PCI mod30を共有する各第1ティア隣接セルとの間のハンドオーバーに対するハンドオーバー成功率は、S1114において決定され、そしてスレッシュホールド値と比較される。
【0109】
S1110及びS1112において、1つ以上のハンドオーバー試み、ハンドオーバー成功率及びPRB利用度のスレッシュホールド値を越えることが分かり、且つS1114においてハンドオーバー成功レベルがスレッシュホールド値より小さいことが分かると、PCI mod30衝突は、おそらく問題のある衝突であり、S1116において、少なくとも1つのPCI値を変化させることによりそれが解消される。ある実施形態では、S1110、S1112及びS1114の1つ又は2つしか満足されないときに、S1116において、衝突が解消される。
【0110】
図12は、一実施形態によりmod3衝突を解消するためのプロセス1200を示す。一実施形態では、プロセス1200は、mod6衝突を解消するために適用される。
【0111】
S1202において、共同サイトセルのPCI mod3sが決定される。特に、S1202は、ターゲットセルと同じ技術及び周波数を使用する共同サイトセルのPCI mod3sを決定する。共同サイトセルのPCIのmod3値は、S1204において、ターゲットセルのPCI mod3と比較され、そしてそれらが同じであることが分かるか又は共同サイトセル間のPCIの再アレンジが許されない場合は、S1206において、ターゲットセルに対して新たなPCI値が選択される。一実施形態では、共同サイトセルの1つがターゲットセルと同じPCI mod3を有すると決定されるときにターゲットセルに対して新たなPCIが選択される。
【0112】
ターゲットセルのPCI mod3が共同サイトセルのPCI値とは異なるときには、S1208において、共同サイトセルのPCI値を再アレンジすることでセルのPCI値が変化される。共同サイトセルのPCI値の再アレンジは、既存のPCI値を共同サイトセル間で交換することを含む。
【0113】
3つのセクタサイトにおいてセル間でPCI値をどのように割り当てできるかについて6つの組み合わせが考えられる。1つの組み合せは、プロセス1200が遂行されるときに既に存在する。それ故、共同サイトのPCI値は、S1208において、残りの組み合せの1つに基づいて再アレンジされる。残りの組み合せの1つは、共同サイトセルのPCI値を交換し、そしてターゲットセルに対して同じPCI値を維持する。一実施形態では、この組み合せが回避され、そしてターゲットセルのPCIを変化させる組み合せだけがS1208において実行される。
【0114】
再アレンジされたPCI値は、S1210においてテストされる。新たなPCIアレンジをテストすることは、所定期間中、性能データを収集し、そしてS1212において、プロセス900により共同サイトセルの各々を評価することを含む。例えば、セルが問題のあるPCI mod3衝突を生じないと決定するか、又は共同サイトセルがどれも問題のあるPCI mod3衝突に関与しないと決定することにより、性能が受け入れられると分かった場合には、問題のある衝突が解消されると考えられ、プロセスは終了する。
【0115】
問題のあるPCI mod3衝突が、ターゲットセルに対して、又は一実施形態では、共同サイトセルのいずれかに対して、依然存在すると分かった場合には、プロセス1200は、共同サイトPCI値の考えられる全ての組み合せがS1214においてテストされたかどうか決定する。全ての組み合せがテストされていない場合には、S1208において、テストされていない組み合せの1つに基づいてPCI値が再アレンジされる。
【0116】
S1214において全ての組み合せがテストされたことが分かると、S1214において最良の性能をもつ組み合せが選択される。一実施形態において、最良の性能をもつ組み合せは、衝突セル間のハンドオーバー試みの最低数及び/又は割合に関連した組み合せである。
【0117】
図13は、ターゲットセルの新たなPCI値を選択するプロセス1300の一実施形態を示す。プロセス1300は、例えば、プロセス1200のS1206又はプロセス1100のS1114において遂行される。
【0118】
S1302において、ターゲットセルのPCI値に置き換えるために使用される候補PCI値のセットが選択される。候補PCI値のセットの選択は、全504個の考えられるPCI値のセットを選択し、次いで、そのセットから値を除去することにより遂行される。例えば、あるネットワークは、テスト、プランニング、及び新たなセル配備に使用するための幾つかのPCI値を予約する。それらのPCI値は、候補PCI値のセットを決定するために全ての考えられるPCI値のセットから除去される。
【0119】
予約されたPCI値に加えて、除去されるPCI値は、1)ターゲットセルの第1ティア隣接部により使用されるPCI値、2)ターゲットセルの隣接リストに現われるPCI値、3)ターゲットセルのインバウンド隣接部であるPCI値、4)ターゲットセルの同じmod3、mod6又はmod30値を有するPCI値、及び5)ネットワークによりターゲットセルについてブラックリスト入りされるPCI値、を含む。
【0120】
S1304において、候補PCIを使用してターゲットセルから最も近いセルへの距離を決定するために、各候補PCIを使用するセルの位置が使用される。更に、S1306において、各ターゲットセルから、各候補PCIを使用する1つ以上のセルへのジオスコア(geoscore)が計算される。一実施形態において、ジオスコア決めは、ターゲットセルから所定の距離内にあるセル、又はターゲットセルに対して最も距離のあるPCI値を持つ1つ以上のセルのみについて遂行される。
【0121】
図14は、2つのセル間のジオスコアを決定する実施形態を示す。図14において、第1セル1402及び第2セル1404は、各々、アンテナ方向1406及び1408を向いたアンテナを有する。ライン1410は、第1セル1402を第2セル1404に接続する。一実施形態において、第1セル1402と第2セル1404との間のジオスコアは、第1セル1402の方位1406と第1及び第2セル間のライン1410との間の角度1410のコサインである。従って、第1セル1402のジオスコアは、第1セルのアンテナが第2セル1404を指す程度を効果的に表わす。
【0122】
同様に、S1308において、第2セル1404の方位と、第2セルから第1セルへのベクトル1410との間の角度1414のコサインを計算することにより、第2セル1404から第1セル1402への第2のジオスコアが決定される。
【0123】
それらジオスコア、及びS1304、S1306及びS1308からの距離に基づいて選択スコアが計算される。選択スコアは、次の式1に基づいて計算される。
[式1]
選択スコア=d−e*(ジオ1+ジオ2)
式1において、dは、セル間の距離であり、ジオ1は、1306からのジオスコアであり、ジオ2は、1308からのジオスコアであり、そしてeは、スケーリング係数である。それ故、式1は、ターゲットセルと候補セルとの間の距離、及びそれらのセルのアンテナが互いに指向する程度を考慮している。しかしながら、式1は、特定の実施形態を例示するために与えられたものであり、他の実施形態も考えられる。係数eの値は、式1のジオスケール決め要素の重みを調整するために実施形態の間で変化する。
【0124】
S1310において、ターゲットセルと、各候補PCIを使用するセルとの間のティアの数が決定される。一実施形態では、PCT出願第PCT/US15/52482号、“Method and System for Neighbor Tier Determination”に記述された技術を使用してティアをカウントすることによりティア関係が決定される。別の実施形態では、ティアが手動で決定される。
【0125】
S1312において、ターゲットセルと、候補PCI値を使用するセルとの間の選択スコア及びティアカウントが評価されて、交換PCIが決定される。一実施形態では、交換PCIは、ターゲットセルから少なくとも最小距離に位置し且つターゲットセルから少なくとも最小数のティアだけ分離されたセルに属するPCIである。交換PCIは、最小距離及びティアカウント基準を満足し、且つターゲットセルから最大距離又は数のティアだけ分離されるか、或いは他の候補PCIより大きな選択スコア及びティアカウント分離の組み合せを有するセルである。
【0126】
一実施形態において、中央ネットワークエンティティに対してPCI変化が推奨され、そして中央ネットワークエンティティはネットワークへ識別子変化をプッシュする。識別子を変化させることは、ベースステーション、ユーザ装置、及び隣接情報を維持する種々のハードウェア要素を含む多数のネットワーク要素のメモリにおける識別子の値を変化させることを含む。又、識別子を変化させることは、中央ネットワークエンティティからネットワークのバックホール部分のワイヤライン接続を経てベースステーションへ信号を送信することを含む。ベースステーションは、その信号に基づいて隣接リスト情報を更新し、そしてその更新された隣接リストをネットワークのユーザ装置へワイヤレス送信する。次いで、ユーザ装置は、新たな隣接リスト情報を記憶する。更新された隣接リスト情報は、新たに更新されたセルへのハンドオーバーオペレーションを実行するのに使用される。
【0127】
本開示に述べる最適化は、オンデマンドで又は周期的に遂行される。プロセスの種々の要素は、ネットワークの識別子を最適化するために何回も連続的に遂行される。隣接リストの更新は、ネットワークにわたって生じる衝突の数に影響するので、ネットワークの各セルを衝突について1回しか分析しないことは、追加の衝突を引き起こし得る。セルを分析しそして識別子を2回目に更新することで、付加的な改善が得られる。しかしながら、連続的な繰り返しでは、識別子を変化させる影響が減少する。それ故、一実施形態では、最適化プロセスは、限定された回数で遂行されるか、又は改善がもはや実質的でなくなるまで遂行される。
【0128】
本開示の実施形態は、従来のテレコミュニケーション技術に対する改善である。本発明者は、本開示で例示され且つ請求の範囲に提示された実施形態を具現化したときにネットワーク性能が実質的に改善されることが分かった。
【符号の説明】
【0129】
100:ネットワークコンピューティングシステム
102:データ通信ネットワークのバックホール部分
106a−e:ネットワークベースステーション
108a−i:セルラーホン/PDA装置
108a−b:ラップトップ/ネットブックコンピュータ
108l:ハンドヘルドゲーム機
108m:電子ブック装置又はタブレットPC
110a−c:ネットワークコントローラ装置
200:ネットワークリソースコントローラ(NRC)
202:システムメモリ
204:CPU
206:ユーザインターフェイス
208:ネットワークインターフェイス
210:システムバス
212:ストレージ
214:隣接リスト
216:ハンドオーバーデータ
218:PCI情報
302a、302b、304:ベースステーション
312a、312b、314:カバレージエリア
412a、412b、414、416:セル
402a、402b、404、406:ベースステーション
420:UE
612a:セル
612b:隣接セル
614:ターゲットセル
632a、b:隣接リスト
634:隣接リスト
802:ターゲットセル
804、806:隣接セル
808:ベースステーション
810、812、814、816:第1ティア隣接部
1402:第1セル
1404:第2セル
1406、1408:アンテナ方向
1410:ライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14