特許第6544460号(P6544460)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6544460航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6544460
(24)【登録日】2019年6月28日
(45)【発行日】2019年7月17日
(54)【発明の名称】航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/26 20060101AFI20190705BHJP
   E05F 1/12 20060101ALI20190705BHJP
   E06B 3/48 20060101ALI20190705BHJP
   B64D 11/02 20060101ALI20190705BHJP
【FI】
   E05D15/26
   E05F1/12
   E06B3/48
   B64D11/02
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-77481(P2018-77481)
(22)【出願日】2018年4月13日
【審査請求日】2019年4月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006714
【氏名又は名称】横浜ゴム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 一雅
【審査官】 マキロイ 寛済
(56)【参考文献】
【文献】 実開平4−30691(JP,U)
【文献】 特開平8−13933(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0083092(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 15/26
B64D 11/02
E05F 1/12
E06B 3/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機用化粧室ユニットの化粧室の出入口を開閉する出入口開閉用扉体を有し、
前記出入口開閉用扉体は、互いに折曲可能に結合された第1扉体と第2扉体とを有し、それら2枚の扉体は展開された状態で前記出入口を閉塞し、化粧室側に凸状に折曲された状態で前記出入口を開放する航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造であって、
前記第1扉体と前記第2扉体の互いに向かい合う端部からそれぞれ突設された一対のブラケットと、
前記一対のブラケットの先部を揺動可能に結合するブラケット結合軸と、
前記ブラケット結合軸の周囲の前記一対のブラケットの箇所にそれぞれそれらの一端がブラケットカバー結合軸を介して揺動可能に結合されると共に、それらの他端が前記ブラケット結合軸よりも前記化粧室から離れた箇所でカバー結合軸により揺動可能に結合された一対のカバーとを備え、
前記一対のカバーは、前記第1扉体と前記第2扉体とが展開された状態で前記化粧室の外部から前記ブラケット結合軸の周囲の前記一対のブラケットの箇所を上下方向の全長にわたって覆う、
ことを特徴とする航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造。
【請求項2】
前記一対のブラケットは、前記第1扉体と前記第2扉体とが展開された状態で、それら扉体の向かい合う端部に取着される取り付け板部と、前記取り付け板部から起立する起立部と、前記起立部の先部から前記化粧室から離れる方向に延在する屈曲部とを有し、
前記屈曲部の先部に、前記ブラケット結合軸を支持する軸受部が設けられ、
前記軸受部よりも前記取り付け板部寄りの箇所で前記取り付け板部に対向する前記屈曲部の先部の箇所に、前記ブラケットカバー結合軸を支持する軸受部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造。
【請求項3】
前記一対のカバーは、前記第1扉体と前記第2扉体が折曲された状態で、前記一対のブラケットの前記取り付け板部と前記起立部と前記屈曲部との間の空間に収納される、
ことを特徴とする請求項2記載の航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造。
【請求項4】
前記一対のブラケットの前記ブラケット結合軸を支持する軸受部は前記取り付け板部の上下方向に間隔をおいて複数設けられ、
前記一対のブラケットの前記軸受部は、上下方向において交互に並べられて配置され、
前記第1扉体と前記第2扉体とを展開状態に付勢する捩じりばねを備え、
前記捩じりばねは、コイル部と、コイル部の両端から突出する一対の棒状部とを備え、
前記捩じりばねは、前記コイル部が前記一対のブラケットの前記軸受部の間に配置されて前記コイル部の内部に前記ブラケット結合軸が挿通され、一対の棒状部のうちの一方の棒状部が前記一対のブラケットのうちの一方のブラケットに当て付けられ、他方の棒状部が前記一対のブラケットのうちの他方のブラケットに当て付けられて配置されている、
ことを特徴とする請求項2または3記載の航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造。
【請求項5】
前記一対のカバーは、外周面が円弧状を呈し上下方向に延在する本体板部と、前記本体板部の内周面の円弧方向の一端に設けられ前記カバー結合軸を支持する軸受部と、前記本体板部の内周面の円弧方向の他端に設けられ前記ブラケットカバー結合軸を支持する軸受部とを備え、
前記カバー結合軸を支持する軸受部は、前記本体板部の延在方向に間隔をおいて複数設けられ、
前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられた箇所の前記本体板部の円弧方向の長さは、この軸受部が設けられていない箇所の本体板部の箇所に比べて大きく、
前記一対のカバーのうちの一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部と、他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部とが上下方向に交互に並べられ、
前記一対のカバーのうちの一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられた前記本体板部の円弧方向の端部が、他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられていない前記本体板部の円弧方向の端部に接し、
前記一対のカバーのうちの他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられた前記本体板部の円弧方向の端部が、一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられていない前記本体板部の円弧方向の端部に接し、
上下方向において向かい合う一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部の端面と、他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部の端面とは接し、
前記一対のカバーの本体板部の外周面は上下方向に連続した円筒面となる、
ことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項記載の航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉は、互いに折曲可能に結合された第1扉体と第2扉体を有し、それら2枚の扉体は展開された状態で出入口を閉塞し、化粧室側に凸状に折曲された状態で出入口を開放するように構成されている。
そして、出入口開閉用扉には、各航空会社からそれぞれ所定の耐久性能が要求され、また、化粧室使用時の光漏れがないことや見栄えがよいことなどが要求されている。
従来、化粧室使用時の光漏れを防止するため、互いに対向する2枚の扉の端部間にゴムなどの可撓性を有する材料からなるカバーを設けたものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−224525
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、出入口を開閉する際に、カバーを撓ませて変形させることから、2枚の扉体を折曲させる際にカバーが抵抗となり、出入口開閉用扉の開閉操作性の点で改善の余地があり、また、見栄えの点でも改善の余地があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、開閉操作性に優れ、耐久性能、光漏れ、見栄えの要求を満たすことができる航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため本発明は、航空機用化粧室ユニットの化粧室の出入口を開閉する出入口開閉用扉体を有し、前記出入口開閉用扉体は、互いに折曲可能に結合された第1扉体と第2扉体とを有し、それら2枚の扉体は展開された状態で前記出入口を閉塞し、化粧室側に凸状に折曲された状態で前記出入口を開放する航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉を構成する2枚の扉体の結合構造であって、前記第1扉体と前記第2扉体の互いに向かい合う端部からそれぞれ突設された一対のブラケットと、前記一対のブラケットの先部を揺動可能に結合するブラケット結合軸と、前記ブラケット結合軸の周囲の前記一対のブラケットの箇所にそれぞれそれらの一端がブラケットカバー結合軸を介して揺動可能に結合されると共に、それらの他端が前記ブラケット結合軸よりも前記化粧室から離れた箇所でカバー結合軸により揺動可能に結合された一対のカバーとを備え、前記一対のカバーは、前記第1扉体と前記第2扉体とが展開された状態で前記化粧室の外部から前記ブラケット結合軸の周囲の前記一対のブラケットの箇所を上下方向の全長にわたって覆うことを特徴とする。
また、本発明は、前記一対のブラケットは、前記第1扉体と前記第2扉体とが展開された状態で、それら扉体の向かい合う端部に取着される取り付け板部と、前記取り付け板部から起立する起立部と、前記起立部の先部から前記化粧室から離れる方向に延在する屈曲部とを有し、前記屈曲部の先部に、前記ブラケット結合軸を支持する軸受部が設けられ、前記軸受部よりも前記取り付け板部寄りの箇所で前記取り付け板部に対向する前記屈曲部の先部の箇所に、前記ブラケットカバー結合軸を支持する軸受部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記一対のカバーは、前記第1扉体と前記第2扉体が折曲された状態で、前記一対のブラケットの前記取り付け板部と前記起立部と前記屈曲部との間の空間に収納されることを特徴とする。
また、本発明は、前記一対のブラケットの前記ブラケット結合軸を支持する軸受部は前記取り付け板部の上下方向に間隔をおいて複数設けられ、前記一対のブラケットの前記軸受部は、上下方向において交互に並べられて配置され、前記第1扉体と前記第2扉体とを展開状態に付勢する捩じりばねを備え、前記捩じりばねは、コイル部と、コイル部の両端から突出する一対の棒状部とを備え、前記捩じりばねは、前記コイル部が前記一対のブラケットの前記軸受部の間に配置されて前記コイル部の内部に前記ブラケット結合軸が挿通され、一対の棒状部のうちの一方の棒状部が前記一対のブラケットのうちの一方のブラケットに当て付けられ、他方の棒状部が前記一対のブラケットのうちの他方のブラケットに当て付けられて配置されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記一対のカバーは、外周面が円弧状を呈し上下方向に延在する本体板部と、前記本体板部の内周面の円弧方向の一端に設けられ前記カバー結合軸を支持する軸受部と、前記本体板部の内周面の円弧方向の他端に設けられ前記ブラケットカバー結合軸を支持する軸受部とを備え、前記カバー結合軸を支持する軸受部は、前記本体板部の延在方向に間隔をおいて複数設けられ、前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられた箇所の前記本体板部の円弧方向の長さは、この軸受部が設けられていない箇所の本体板部の箇所に比べて大きく、前記一対のカバーのうちの一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部と、他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部とが上下方向に交互に並べられ、前記一対のカバーのうちの一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられた前記本体板部の円弧方向の端部が、他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられていない前記本体板部の円弧方向の端部に接し、前記一対のカバーのうちの他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられた前記本体板部の円弧方向の端部が、一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部が設けられていない前記本体板部の円弧方向の端部に接し、上下方向において向かい合う一方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部の端面と、他方のカバーの前記カバー結合軸を支持する軸受部の端面とは接し、前記一対のカバーの本体板部の外周面は上下方向に連続した円筒面となることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、一対のブラケットの結合箇所、一対のカバーの結合箇所が全て枢着構造となっているので、2枚の扉体を抵抗を生じることなく円滑に折曲、展開でき、出入口開閉用扉の開閉操作性を向上し、また、出入口開閉用扉の耐久性能を向上する上で有利となる。
また、出入口開閉用扉で出入口を閉塞した状態で、化粧室の外部からは、一対のカバーによりブラケット結合軸の周囲の一対のブラケットの箇所が上下方向の全長にわたって覆われるので、使用時の化粧室の光漏れを効果的に防止する上で有利となり、また、見栄えの向上を図る上で有利となる。
また、出入口開閉用扉で出入口を閉塞した状態で、化粧室の内部からは、一対のブラケットの取り付け板部と起立部しか見えず、一対のブラケットがブラケット結合軸により結合された箇所の大半が一対のブラケットの起立部により隠されるので、化粧室の内部からの見栄えの向上を図る上で有利となる。
また、一対の扉体が折曲して出入口を開放した状態で、一対のカバーは、一対のブラケットの取り付け板部と起立部と屈曲部との間の空間に収納されるので、一対の扉体の折曲が円滑に行なわれる上で有利となる。
また、一対の扉体を展開状態に付勢する捩じりばねを、一対のカバーにより隠される箇所に配置でき、出入口開閉用扉の見栄えの向上を図る上で有利となる。
また、出入口開閉用扉で出入口を閉塞した状態で、一対のカバーの本体板部の外周面は上下方向に連続した円筒面となるので、出入口開閉用扉の見栄えの向上を図る上でより有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】化粧室の出入口が閉塞された状態の航空機用化粧室ユニットの正面図である。
図2】化粧室の出入口が開放された状態の航空機用化粧室ユニットの平面図である。
図3】第1扉体と第2扉体が展開された状態の出入口開閉用扉の正面図である。
図4】第1扉体と第2扉体の結合構造を構成する各構成部品を扉体から外し化粧室の外部から見た各構成部品の斜視図である。
図5】第1扉体と第2扉体の結合構造を構成する各構成部品を扉体から外し化粧室の内部から見た各構成部品の斜視図である。
図6】(A)〜(C)は第1扉体と第2扉体の結合構造の展開状態と屈曲状態とを説明する平面図である。
図7】カバーを取り除き展開された状態の第1扉体と第2扉体の結合構造の上部を化粧室の外部から見た正面図である。
図8図7のAA断面図である。
図9図7のBB断面図である。
図10図7のCC断面図である。
図11図7のDD断面図である。
図12図7のEE断面図である。
図13図7のFF断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1図2に示すように、航空機用化粧室ユニット10の躯体12は、床板1202と、床板1202から起立し互いに対向する正面壁1204および背面壁1206と、床板1202から起立しそれら正面壁1204と背面壁1206の両側を接続する一対の側面壁1208と、天井1210とを備え、便器14が背面壁1206寄りの床板1202の箇所に設けられ、一対の側面壁1208のうちの一方の側面壁1208に洗面台16が設けられ、躯体12の内部が化粧室1002となっている。
正面壁1204に、化粧室1002の出入口1212が設けられている。
出入口1212を開閉する出入口開閉用扉体18は、互いに折曲可能に結合された第1扉体20と第2扉体22との2枚の扉体で構成されている。
第1扉体20と第2扉体22は結合構造24により屈曲可能に結合され、第1扉体20と第2扉体22が展開された状態で、すなわち平面視した場合に同一直線上に延在した状態で出入口1212を閉塞し、第1扉体20と第2扉体22が化粧室1002側に凸状に折曲された状態で出入口1212を開放する。
【0009】
図3に示すように、第2扉体22と反対に位置する第1扉体20の端部の上下端面に、上下に移動可能に軸2002が設けられ、この軸2002が、出入口1212に設けられた不図示の取り付け枠の孔に挿入され、第1扉体20は軸2002を中心に揺動可能に出入口1212に配置されている。
また、第1扉体20と反対に位置する第2扉体22の端部の上下端面にスライド部材2202が設けられ、このスライド部材2202が、出入口1212に設けられた不図示の取り付け枠のガイドレールに係合され、出入口1212の開閉時にスライド部材2202がガイドレールに沿って移動する。
なお、図3において符号2004は、第1扉体20を手で押すことを表示した表示部、符号2006は、第1扉体20と第2扉体22とを折曲させた際の衝撃を緩和するゴム製の台座、符号2204は、化粧室1002使用中を表示するランプを示している。
また、第1扉体20と第2扉体22が屈曲状態から展開状態に移行する際にその動きをゆっくりと行ない、出入口1212を閉塞する際の衝撃音を抑制する不図示のダンパーが設けられている。
【0010】
図4図5図6に示すように、出入口開閉用扉体18を構成する2枚の扉体20、22の結合構造24は、一対のブラケット26、ブラケット結合軸28、一対のカバー30、カバー結合軸32、ブラケットカバー結合軸34、捩じりばね36とを含んで構成されている。
一対のブラケット26は、第2扉体22側の第1扉体20の端部に取着される第1ブラケット26Aと、第1扉体20側の第2扉体22の端部に取着される第2ブラケット26Bであり、第1ブラケット26Aと第2ブラケット26Bは、ブラケット結合軸28により揺動可能に結合されている。
一対のカバー30は、第1カバー30Aと第2カバー30Bであり、第1カバー30Aの一端はブラケットカバー結合軸34Aにより第1ブラケット26Aに揺動可能に結合され、第2カバー30Bの一端はブラケットカバー結合軸34Bにより第2ブラケット26Bに揺動可能に結合されている。
そして、第1カバー30Aの他端と第2カバー30Bの他端は、カバー結合軸32により揺動可能に結合される。
第1ブラケット26A、第2ブラケット26Bは、結合構造24の耐久性や見栄えの要求を満たすため、アルミ合金などの強度、剛性を有する軽量な金属材料で形成され、第1カバー30A、第2カバー30Bは、出入口開閉用扉体18の荷重を受けないため、アルミ合金などの軽量な金属材料や合成樹脂で形成されている。
また、ブラケット結合軸28、カバー結合軸32、ブラケットカバー結合軸34A、34Bは耐久性の観点からピアノ線などの鋼製のロッド材で形成されている。
【0011】
図4図5に示すように、第1ブラケット26Aは、第1扉体20の端部に取着される取り付け板部38と、取り付け板部38から突設されたヒンジ部40とを有している。
取り付け板部38は、第1扉体20の端部の端面に当接される基部3802と、基部3802の両側から起立し第1扉体20の側面に合される一対のフランジ3804とを有し、それら基部3802と一対のフランジ3804は、第1扉体20の端部の上下方向の全長にわたる長さを有している。
取り付け板部38の上下方向に間隔をおいた複数箇所に取り付け孔3806が形成され、図6(A)に示すように、取り付け孔3806に挿通されたねじN1が、第1扉体20の端部に埋め込まれた雌ねじ部材2010に螺合することで第1ブラケット26Aが第1扉体20の端部に取着されている。なお、第1ブラケット26Aの第1扉体20への取り付けにはねじN1に代えて接着剤を用いるなど任意である。
【0012】
ヒンジ部40は、取り付け板部38からほぼ直角に起立する起立部4002と、図6(A)に示すように出入口1212が閉塞された状態で起立部4002の先部から化粧室1002から離れる方向に延在する屈曲部4004とを有し、起立部4002と屈曲部4004は、第1扉体20の端部の上下方向の全長にわたる長さを有している。
屈曲部4004の先部に、ブラケット結合軸28を支持する第1軸受部42が設けられ、また、屈曲部4004の基部3802側の箇所にブラケットカバー結合軸34Aを支持する第2軸受部44が設けられている。
図4図5に示すように、第1軸受部42は、ブラケット結合軸28を支持する軸受孔4202と、軸受孔4202へのブラケット結合軸28の装脱を可能とした欠部4204を含んで構成されている。
第1軸受部42は、第1ブラケット26Aの延在方向に間隔をおいて複数設けられ、第1軸受部42の間は、第1軸受部42が設けられていない欠部43となっており、最も上位の第1軸受部42の上方箇所も第1軸受部42が設けられていない欠部43となっている。
第2軸受部44は、ブラケットカバー結合軸34Aを支持する軸受孔4402と、軸受孔4402へのブラケットカバー結合軸34Aの装脱を可能とした欠部4404を含んで構成されている。
また、図4図11に示すように、第1軸受部42が設けられた第2軸受部44の箇所毎に、第2軸受部44が取り付け板部38に対向する箇所に後述する第1カバー30Aの第6軸受部74を挿入する欠部46が取り付け板部38側に開放状に形成されている。
【0013】
第2ブラケット26Bは、第2扉体22の端部に取着される取り付け板部48と、取り付け板部48から突設されたヒンジ部50とを有している。
取り付け板部48は、第2扉体22の端部の端面に当接される基部4802と、基部4802の両側から起立し第2扉体22の側面に合される一対のフランジ4804とを有し、それら基部4802と一対のフランジ4804は、第2扉体22の端部の上下方向の全長にわたる長さを有している。
取り付け板部48の上下方向に間隔をおいた複数箇所に取り付け孔4806が形成され、図6(A)に示すように、取り付け孔4806に挿通されたねじN2が、第2扉体22の端部に埋め込まれた雌ねじ部材2210に螺合することで第2ブラケット26Bが第2扉体22の端部に取着されている。なお、第2ブラケット26Bの第2扉体22への取り付けにはねじN2に代えて接着剤を用いるなど任意である。
【0014】
ヒンジ部50は、取り付け板部48からほぼ直角に起立する起立部5002と、出入口1212が閉塞された状態で起立部5002の先部から化粧室1002から離れる方向に延在する屈曲部5004とを有し、起立部5002と屈曲部5004は、第1扉体20の端部の上下方向の全長にわたる長さを有している。
屈曲部5004の先部に、ブラケット結合軸28を支持する第3軸受部54が設けられ、また、屈曲部5004の基部4802側の箇所にブラケットカバー結合軸34を支持する第4軸受部56が設けられている。
第3軸受部54は、ブラケット結合軸28を支持する軸受孔5402と、軸受孔5402へのブラケット結合軸28の装脱を可能とした欠部5404を含んで構成されている。
第3軸受部54は、第2ブラケット26Bの延在方向に間隔をおいて複数設けられ、第3軸受部54の間は、第3軸受部54が設けられていない欠部52となっている。
第4軸受部56は、ブラケットカバー結合軸34Bを支持する軸受孔5602と、軸受孔5602へのブラケットカバー結合軸34Bの装脱を可能とした欠部5604を含んで構成されている。
また、図4図9に示すように、第3軸受部54が設けられた第4軸受部56の箇所毎に、第4軸受部56が取り付け板部48に対向する箇所に後述する第2カバー30Bの第8軸受部82を挿入する欠部58が取り付け板部48側に開放状に形成されている。
【0015】
図4図5に示すように、第2ブラケット26Bの最も上位に位置する第3軸受部54は、第2ブラケット26Bの上端に位置し、この第3軸受部54の下端面5410に、第1ブラケット26Aの最も上位に位置する第1軸受部42の上端面4210が合され、このように第3軸受部54と第1軸受部42とが交互に上下方向に並べられ、それら第3軸受部54、第1軸受部42の欠部5404、4204から軸受孔5602に挿通させたブラケット結合軸28により第1ブラケット26Aと第2ブラケット26Bとが揺動可能に結合される。
なお、ブラケット結合軸28は、第3軸受部54、第1軸受部42の一方の軸受孔5402または4202に上下方向に移動不能にかつ回転不能に結合し、第3軸受部54、第1軸受部42の他方の軸受孔5602または4202に回転可能に結合してもよく、あるいは、ブラケット結合軸28の上端に設けた軸受孔5402、4202よりも大きい大径部を、最も上位に位置する第3軸受部54の上端面に係止させ、ブラケット結合軸28を第3軸受部54、第1軸受部42の双方の軸受孔5602に回転可能に結合するようにしてもよく、1本の支軸に対して2つの部材の軸受孔を結合する従来公知の様々な構成が採用可能である。
また、捩じりばね36が配置される箇所を除いて、上下方向において互いに対向する第3軸受部54の端面と、第1軸受部42の端面とは接している。
【0016】
このように第2ブラケット26Bの第3軸受部54と第1ブラケット26Aの第1軸受部42とが上下に並べられるが、図7に示すように、それら軸受部54、42が並べられた複数箇所において、第1軸受部42の下端面と第3軸受部54の上端面との間に欠部43、52を介して上下方向に延在する空間部60が確保され、この空間部60にそれぞれ捩じりばね36が配置される。
捩じりばね36は、第1扉体20と第2扉体22とを展開状態に付勢するものである。
図4図5に示すように、捩じりばね36は、コイル部3602と、コイル部3602の両端から突出する棒状部3604とを有している。
図4図5図7図12図13に示すように、捩じりばね36は、第1軸受部42の下端面と第3軸受部54の上端面との間にコイル部3602が配置され、コイル部3602の内部にブラケット結合軸28が挿通される。
また、一方の棒状部3604は、押さえ片62の先部6204により第1ブラケット26Aの凹部64に当て付けられ、押さえ片62は、その基部6202がねじN3により起立部4002に取着される。凹部64は、上下の第1軸受部42の間の屈曲部5004の箇所と、第2軸受部44の背面の箇所とにわたって形成され、凹部64の底面の中央には、棒状部3604を押さえ易いように棒状部3604に係止可能な凹溝6402が形成されている。
また、他方の棒状部3604は、押さえ片62の先部6204により第2ブラケット26Bの凹部66に当て付けられ、押さえ片62は、その基部6202がねじN4により起立部5002に取着される。凹部66は、上下の第3軸受部54の間の屈曲部5004の箇所と、第4軸受部56の背面の箇所とにわたって形成され、凹部66の底面の中央には、棒状部3604を押さえ易いように棒状部3604に係止可能な凹溝6602が形成されている。
【0017】
図5に示すように、第1カバー30Aは、外周面6802が円弧状の本体板部68と、本体板部68の内周面6804の円弧方向の一端に設けられカバー結合軸32を支持する第5軸受部70と、本体板部68の内周面6804の円弧方向の他端から突出する脚部72と、脚部72の先端に設けられブラケットカバー結合軸34Aを支持する第6軸受部74とを備えている。
本体板部68は、第1、第2扉体20、22の端部の上下方向の全長にわたる長さを有し、本体板部68の外周面6802は円筒面で形成されている。
第5軸受部70は、カバー結合軸32を支持する軸受孔7002と、軸受孔7002へのカバー結合軸32の装脱を可能とした欠部7004を含んで構成され、本体板部68の延在方向に間隔をおいて複数設けられ、第5軸受部70が設けられた箇所の本体板部68の円弧方向の長さは、第5軸受部70が設けられていない箇所の本体板部68に比べて大きい。
なお、図8に示すように、カバー結合軸32は、第1扉体20と第2扉体22とが展開された状態で、ブラケット結合軸28よりも化粧室1002から離れた箇所に配置されている。
第6軸受部74は、ブラケットカバー結合軸34Aを支持する軸受孔7402と、軸受孔7402へのブラケットカバー結合軸34Aの装脱を可能とした欠部7404を含んで構成され、第6軸受部74は、第1ブラケット26Aの欠部46に挿入可能な大きさで本体板部68の延在方向に間隔をおいて複数設けられている。
【0018】
図5に示すように、第2カバー30Bは、外周面7602が円弧状の本体板部76と、本体板部76の内周面7604の円弧方向の一端に設けられカバー結合軸32を支持する第7軸受部78と、本体板部76の内周面7604の円弧方向の他端から突出する脚部80と、脚部80の先端に設けられブラケットカバー結合軸34Bを支持する第8軸受部82とを備えている。
本体板部76は、第1、第2扉体20、22の端部の上下方向の全長にわたる長さを有し、本体板部76の外周面7602は、第1カバー30Aの外周面6802と同一径の円筒面で形成されている。
第7軸受部78は、カバー結合軸32を支持する軸受孔7802と、軸受孔7802へのカバー結合軸32の装脱を可能とした欠部7804を含んで構成され、第7軸受部78は、本体板部76の延在方向に間隔をおいて複数設けられ、第7軸受部78が設けられた箇所の本体板部76の円弧方向の長さは、第7軸受部78が設けられていない箇所の本体板部76に比べて大きい。
第8軸受部82は、ブラケットカバー結合軸34Bを支持する軸受孔8202と、軸受孔8202へのブラケットカバー結合軸34Bの装脱を可能とした欠部8204を含んで構成され、第8軸受部82は、第2ブラケット26Bの欠部58に挿入可能な大きさで本体板部76の延在方向に間隔をおいて複数設けられている。
【0019】
図4図5に示すように、第2カバー30Bの最も上位に位置する第7軸受部78は、第2カバー30Bの上端に位置し、この第7軸受部78の下端面7810に、第1カバー30Aの最も上位に位置する第5軸受部70の上端面7010が合され、このように第7軸受部78と第5軸受部70とが交互に上下方向に並べられ、それら第7軸受部78、第5軸受部70の欠部7804、7004から軸受孔7802、7002に挿通させたカバー結合軸32により第1カバー30Aと第2カバー30Bとが揺動可能に結合される。
なお、カバー結合軸32は、第7軸受部78、第5軸受部70の一方の軸受孔7802または7002に上下方向に移動不能にかつ回転不能に結合し、第7軸受部78、第5軸受部70の他方の軸受孔7802または7002に回転可能に結合してもよく、あるいは、カバー結合軸32の上端に設けた軸受孔7802、7002よりも大きい大径部を、最も上位に位置する第7軸受部78の上端面に係止させ、カバー結合軸32を第7軸受部78、第5軸受部70の双方の軸受孔7802、7002に回転可能に結合するようにしてもよく、1本の支軸に対して2つの部材の軸受孔を結合する従来公知の様々な構成が採用可能である。
【0020】
図4図5図11に示すように、第1カバー30Aの第6軸受部74は、第1ブラケット26Aの欠部46に挿入され、第6軸受部74の軸受孔7402と、第1ブラケット26Aの第2軸受部44の軸受孔4402とに挿通させたブラケットカバー結合軸34Aにより第1カバー30Aの第6軸受部74と第1ブラケット26Aの第2軸受部44とが揺動可能に結合されている。
また、図4図5図9に示すように、第2カバー30Bの第8軸受部82は、第2ブラケット26Bの欠部58に挿入され、第8軸受部82の軸受孔8202と、第2ブラケット26Bの第4軸受部56の軸受孔5602とに挿通させたブラケットカバー結合軸34Bにより第2カバー30Bの第8軸受部82と第2ブラケット26Bの第4軸受部56とが揺動可能に結合されている。
なお、第1カバー30Aの第6軸受部74と第1ブラケット26Aの第2軸受部44に対するブラケットカバー結合軸34Aの結合と、第2カバー30Bの第8軸受部82と第2ブラケット26Bの第4軸受部56に対するブラケットカバー結合軸34Bの結合にも、上記と同様に、1本の支軸に対して2つの部材の軸受孔を結合する従来公知の様々な構成が採用可能である。
【0021】
このように一対のカバー30が一対のブラケット26に結合され、第1扉体20と第2扉体22とが展開して出入口1212を閉塞した状態で、図3図6(A)に示すように、一対のカバー30により、ブラケット結合軸28の周囲の一対のブラケット26の箇所、すなわち、一対のブラケット26の屈曲部4004、5004が、一対のカバー30の本体板部68、76により上下方向の全長にわたって隠される。
なお、図3に示すように、第2カバー30Bの最も上位の第7軸受部78が位置する本体板部76の上下長さは短く、その下に配置される第1カバー30Aの第5軸受部70が位置する本体板部68と、その下に配置される第2カバー30Bの第7軸受部78が位置する本体板部76の上下長さは大きく、最も下位となる第1カバー30Aの第5軸受部70が位置する本体板部68の上下長さも短い。
また、図9に示すように、第2カバー30Bの第7軸受部78が位置する本体板部76の外周面7602の円弧方向の端部7602Aは、第1カバー30Aの第5軸受部70が設けられていない本体板部68の円弧方向の端部68Aにほぼ接し、同様に、図10に示すように、第1カバー30Aの第5軸受部70が位置する本体板部68の外周面6802の円弧方向の端部6802Aは、第2カバー30Bの第7軸受部78が設けられていない本体板部76の円弧方向の端部76Aにほぼ接しており、また、上下方向において向かい合う第2カバー30Bの第7軸受部78の端面と第1カバー30Aの第5軸受部70の端面はほぼ接している。
したがって、第1扉体20と第2扉体22とが展開して出入口1212を閉塞した状態で、第1カバー30Aの本体板部68の外周面6802と、第2カバー30Bの本体板部76の外周面7602とにより、化粧室1002の外方に凸状で隙間なく上下方向において連続した円筒面が形成され、見栄えの向上を図る上でより有利となっている。
【0022】
また、第1扉体20と第2扉体22とが折曲して出入口1212を開放した状態で、図6(C)に示すように、一対のカバー30は、一対のブラケット26の取り付け板部38、48と起立部4002、5002と屈曲部4004、5004との間の空間Sに収納され、第1扉体20と第2扉体22の折曲が円滑に行なわれるように図られている。
【0023】
本実施の形態の航空機用化粧室ユニット10の出入口開閉用扉体18を構成する2枚の扉体の結合構造24によれば、一対の扉体20、22にそれぞれ設けられた一対のブラケット26がブラケット結合軸28により揺動可能に結合され、また、一対のカバー30の一端がカバー結合軸32に揺動可能に結合されるとともにそれらカバー30の他端が一対のブラケット26にそれぞれブラケットカバー結合軸34A、34Bにより揺動可能に結合されている。すなわち、結合箇所が全て枢着構造となっているので、従来のように2枚の扉の端部間にゴムなどの可撓性を有する材料からなるカバーを介在させ変形させる場合に比べ、2枚の扉体を抵抗を生じることなく円滑に折曲、展開でき、出入口開閉用扉体18の開閉操作性を向上し、また、出入口開閉用扉体18の耐久性能を向上する上で有利となる。
また、出入口開閉用扉体18で出入口1212を閉塞した状態で、化粧室1002の外部からは、一対のカバー30によりブラケット結合軸28の周囲の一対のブラケット26の箇所が上下方向の全長にわたって覆われるので、使用時の化粧室1002の光漏れを効果的に防止する上で有利となり、また、見栄えの向上を図る上で有利となる。
また、一対の扉体20、22が展開された状態で、ブラケット26は、それら扉体20、22の向かい合う端部に取着される取り付け板部38、48と、取り付け板部38、48から起立する起立部4002、5002と、起立部4002、5002の先部から化粧室1002から離れる方向に延在する屈曲部4004、5004とを有し、この屈曲部4004、5004の先部に第1〜第4軸受部42、44、54、56を設けたので、出入口開閉用扉体18で出入口1212を閉塞した状態で、化粧室1002の内部からは、一対のブラケット26の取り付け板部38、48と起立部4002、5002しか見えず、第1〜第4軸受部42、44、54、56の大半が一対のブラケット26の起立部4002、5002により隠されるので、化粧室1002の内部からの見栄えの向上を図る上で有利となる。
【符号の説明】
【0024】
10 航空機用化粧室ユニット
1002 化粧室
1212 出入口
18 出入口開閉用扉体
20 第1扉体
22 第2扉体
24 結合構造
26 一対のブラケット
26A 第1ブラケット
26B 第2ブラケット
28 ブラケット結合軸
30 一対のカバー
30A 第1カバー
30B 第2カバー
32 カバー結合軸
34A、34B ブラケットカバー結合軸
36 捩じりばね
3602 コイル部
3604 棒状部
38 取り付け板部
4002 起立部
4004 屈曲部
42 第1軸受部
44 第2軸受部
5002 起立部
5004 屈曲部
54 第3軸受部
56 第4軸受部
68 本体板部
70 第5軸受部
74 第6軸受部
76 本体板部
78 第7軸受部
82 第8軸受部
S 空間
【要約】
【課題】開閉操作性に優れ、耐久性能、光漏れ、見栄えの要求を満たすことができる航空機用化粧室ユニットの出入口開閉用扉体を構成する2枚の扉体の結合構造を提供すること。
【解決手段】航空機用化粧室ユニット10の出入口開閉用扉体18を構成する2枚の扉体20、22の結合構造24は、一対の扉体20、22にそれぞれ設けられた一対のブラケット26がブラケット結合軸28により揺動可能に結合され、また、一対のカバー30の一端がブラケットカバー結合軸34A、34Bにより一対のブラケット26に結合されるとともに一対のカバー30の他端がブラケット結合軸28よりも化粧室1002から離れた箇所でカバー結合軸32により揺動可能に結合されている。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13