(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
詰合せとして販売される商品を管理する詰合せ商品管理サーバ装置と、当該詰合せ商品管理サーバ装置とネットワークを介して接続されるユーザ端末装置とを含む詰合せ販売システムにおける前記詰合せ商品管理サーバ装置であって、
前記商品それぞれを識別するための商品識別情報と対応付けて、前記詰合せを作成する作成場所に前記商品それぞれが提供されるまでの提供期間と、前記商品それぞれの提供可能な個数と、前記商品それぞれの使用期間とを含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、
前記詰合せを構成する商品の商品識別情報と必要数とを含む詰合せ情報を、前記ユーザ端末装置から受信する詰合せ受付手段と、
前記商品情報に基づいて、前記詰合せ受付手段で受信した詰合せ情報に含まれる商品識別情報が示す商品のすべてが前記作成場所に提供されている日であって、当該すべての商品それぞれの使用期間が満了する日から所定期間以上前である日を、発送予定日として算出する発送予定日算出手段と
を備えることを特徴とする詰合せ商品管理サーバ装置。
詰合せとして販売される商品を管理する詰合せ商品管理サーバ装置と、当該詰合せ商品管理サーバ装置とネットワークを介して接続されるユーザ端末装置とを含む詰合せ販売システムにおける前記詰合せ商品管理サーバ装置で用いられる詰合せ商品管理プログラムであって、
前記商品それぞれを識別するための商品識別情報と対応付けて、前記詰合せを作成する作成場所に前記商品それぞれが提供されるまでの提供期間と、前記商品それぞれの使用期間とを含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、
前記詰合せを構成する商品の商品識別情報と必要数とを含む詰合せ情報を、前記ユーザ端末装置から受信する詰合せ受付手段と、
前記商品情報に基づいて、前記詰合せ受付手段で受信した詰合せ情報に含まれる商品識別情報が示す商品のすべてが前記作成場所に提供されている日であって、当該すべての商品それぞれの使用期間が満了する日から所定期間以上前である日を、発送予定日として算出する発送予定日算出手段と、
前記発送予定日算出手段で算出された前記発送予定日を前記ユーザ端末装置に送信し、当該発送予定日の詰合せに対する注文情報を受信する注文受付手段として、前記詰合せ商品管理サーバ装置を機能させる
ことを特徴とする詰合せ商品管理プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<実施形態>
実施形態では、菓子の詰合せ販売を例に説明する。
【0024】
通常、菓子の詰合せは、菓子のみで作成されるわけではない。菓子の他、菓子を入れる外箱、外箱内の空間を区切るための内トレイ、菓子と菓子との間の隙間を埋め、又、箱を開けた時の見た目をよくするための装飾品などによって構成される。
【0025】
実施形態の詰合せ販売システムでは、これらの詰合せを構成する商品(以下、「素材」という。)は、詰合せの購入を希望するユーザの端末装置の画面に、3次元画像で表示される。ユーザは、画像を見ながら、素材を自由に組み合わせて詰合せを作成し、作成した詰合せを購入することができる。
【0026】
ただし、菓子は消費期間(使用期間)を有するものであることから、所定期間以上の消費期間が残っている必要がある。そこで、実施形態の詰合せ販売システムでは、消費期間が満了する日(消費期限、使用期限)までに所定期間以上の期間を有する菓子でのみ構成される詰合せを作成した場合の発送予定日(詰合せを発送することが可能な日)を算出し、ユーザに通知する。この発送予定日は、菓子の提供者に素材の発注を行ってから提供されるまでの期間や、一度に提供できる個数等を考慮して算出される。そして、詰合せの購入を希望するユーザは、通知された発送予定日に納得した場合に、その詰合せを注文する。従って、実施形態の詰合せ販売システムでは、ユーザは、適切な消費期限を有する菓子を自由に組み合わせた詰合せを購入することができる。一方、詰合せ販売者(詰合せ作成者)は、在庫を必要以上に多く持つ必要がなく、消費期限を過ぎた菓子を無駄にすることもないという利点がある。
【0027】
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
<構成>
図1は、詰合せ販売システム100の構成例を示す図である。詰合せ販売システム100は、管理サーバ装置1000、素材提供者端末装置2000、詰合せ購入者端末装置3000、及び、ネットワーク101を備える。
【0029】
管理サーバ装置1000は、詰合せの販売者により管理され、詰合せ販売サイトを運営するための、いわゆるサーバ装置である。
【0030】
素材提供者端末装置2000A、素材提供者端末装置2000B、素材提供者端末装置2000Cは、素材の提供者が有する、いわゆるパソコン等の端末装置である。詰合せ購入者端末装置3000A、詰合せ購入者端末装置3000Bは、詰合せ購入者が有する、いわゆるパソコン等の端末装置である。以下、素材提供者端末装置2000A、B、Cを総称して、素材提供者端末装置2000といい、詰合せ購入者端末装置3000A、Bを総称して、詰合せ購入者端末装置3000という。尚、
図1では、説明の便宜上、素材提供者端末装置2000として素材提供者端末装置2000A、B、Cの3つ、詰合せ購入者端末装置3000として詰合せ購入者端末装置3000A、Bの2つを記載しているが、これらの数に限られない。
【0031】
素材提供者端末装置2000、及び、詰合せ購入者端末装置3000は、インターネット等の広域ネットワークであるネットワーク101を介して、管理サーバ装置1000と接続される。
【0032】
詰合せ購入者端末装置3000は、例えば、Webブラウザ機能を有し、管理サーバ装置1000にHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエストを送信し、そのレスポンスとしてWebページ等の表示データを受信して、詰合せ注文画面をディスプレイに表示する。一方、管理サーバ装置1000は、詰合せ購入者端末装置3000からのリクエストに応じて、Webページ等の表示データを作成して詰合せ購入者端末装置3000に送信する。詰合せを購入しようとするユーザは、詰合せ購入者端末装置3000に表示される詰合せ注文画面を操作して、所望の詰合せを作成し、注文を行う。つまり、詰合せ購入者端末装置3000は、管理サーバ装置1000が運営する詰合せ販売サイトを介して、所望の詰合せを購入する。
【0033】
ここで、
図17、及び、
図18を用いて、ユーザが詰合せを注文する手順の例を説明する。
図17は、詰合せ販売サイトの注文画面の例を示す図であり、
図18は、注文画面の遷移例を示す図である。
【0034】
図17に示すように、詰合せ注文画面WINは、大きく7つの領域に分かれている。
外箱素材表示領域10、内トレイ素材表示領域20、菓子素材表示領域30、装飾素材表示領域40、詰合せ作成領域50、注文情報表示領域60、及び、モデル表示領域70である。外箱素材表示領域10は、ユーザが選択できる外箱素材の画像一覧が表示される領域である。内トレイ素材表示領域20は内トレイ素材の画像一覧が表示される領域であり、菓子素材表示領域30は菓子素材の画像一覧が表示される領域であり、装飾素材表示領域40は装飾素材の画像一覧が表示される領域である。詰合せ作成領域50は、ユーザが詰合せを作成するための、いわゆる作業領域である。モデル表示領域70は、作成した詰合せモデルの画像一覧が表示される領域である。
【0035】
注文情報表示領域60は、詰合せ作成領域50で作成されている詰合せに関する注文情報が表示される領域である。保存ボタン51は、詰合せ作成領域50で作成されている詰合せをモデルとして保存するためのボタンである。ユーザが、この保存ボタン51をマウス等でクリックすると、詰合せ作成領域50で作成されている詰合せが詰合せモデルとして記憶部に記憶される。注文情報表示領域60は、選択素材表示領域61、詳細情報表示領域62、及び、注文ボタン63を含む。選択素材表示領域61には、現在選択されている素材、つまり、詰合せ作成領域50に表示されている素材の一覧(名称、値段、カロリーなど)が表示される。詳細情報表示領域62には、現在選択されている素材の合計金額、つまり、詰合せの金額、出荷予定日(詰合せの発送予定日)、詰合せの素材の中で最も消費期限が近い日を示す消費期限が表示される。注文ボタン63は、詰合せ作成領域50に表示されている詰合せの注文を行うためのボタンである。ユーザが、この注文ボタン63をマウス等でクリックすると、実際に注文が行われる。
【0036】
詰め合わせを作成するユーザは、外箱素材表示領域10、内トレイ素材表示領域20、菓子素材表示領域30、及び、装飾素材表示領域40に表示されている素材の画像を選択し、例えば、素材の画像をドラッギングして詰合せ作成領域50に移動させ、所望の位置に配置することを繰り返して、詰合せを作成する。また、ユーザは、モデル表示領域70に表示されている詰合せモデルを選択して、所望の素材を入れ替えたり、追加して詰合せを作成することもできる。詰合せ作成領域50に素材を配置する度に、選択素材表示領域61に表示されている素材の名称と値段等、及び、詳細情報表示領域62に表示されている合計金額等が更新される。
【0037】
尚、実施形態では、外箱、内トレイ、菓子、装飾品によって詰合せを作成することとしているが、これらの他に、包装紙やリボンなどのパッケージ用の素材も選択できることとしても良い。また、内トレイは、菓子を外箱内に安定させて配置するためのものであり、菓子が安定する形状である場合や、ユーザが所望しない場合などには、選択されなくても良い。内トレイは、いわゆる受け皿のようなものであっても、外箱内の空間を区切るための仕切りであってもよく、また、菓子を一個ずつ包むビニール袋のようなものであっても良い。また、菓子をビニール袋に入れて、更に、受け皿状のトレイに配置するなど、内トレイを複数種類用いても良い。
【0038】
図18に、詰合せ作成領域50に表示される詰合せの作成過程の例を示す。詰合せ画像G01から詰合せ画像G10まで、順に遷移する画像を示す。まず、ユーザは、外箱素材表示領域10から1つの外箱を選択する(詰合せ画像G01)。次に、内トレイ素材表示領域20から1つの内トレイを選択し、外箱内の右側に配置し(詰合せ画像G02)、更に、1つの内トレイを選択して、先に配置した内トレイの左上に配置する(詰合せ画像G03)。次に、ユーザは、菓子素材表示領域30から1つの菓子を選択し、最初に配置した内トレイの上側に配置する(詰合せ画像G04)。このように、ユーザは、所望の内トレイ、菓子、装飾品を、所望の順番で、所望の位置に配置して、詰合せ画像G10に示される詰合せを完成させる。ユーザは、1つの素材を配置する度に詳細情報表示領域62に表示される合計金額や出荷予定日を見ながら、素材をキャンセルしたり、更に追加する等して、詰合せを完成させる。尚、素材の画像は3次元画像であり、ユーザは、詰合せ作成領域50に表示される詰合せを任意の方向から表示させることが可能である。また、実際の素材の寸法に応じて、配置の可否が判断され、配置できない場合には、詰合せ作成領域50においても配置できないように制御される。例えば、内トレイよりも大きな菓子は、その内トレイには配置できない。実際に詰合せが作成される場合、内トレイは、例えば、外箱を傷つけることがないように簡単に剥がせる両面テープ等で、外箱内に固定される。
【0039】
次に、
図2を用いて、管理サーバ装置1000、素材提供者端末装置2000、及び、詰合せ購入者端末装置3000の構成を説明する。
図2は、管理サーバ装置1000、素材提供者端末装置2000、詰合せ購入者端末装置3000の機能ブロック図である。
【0040】
管理サーバ装置1000は、詰合せ販売システム制御部1100、通信部1200、メンバー登録処理部1300、素材登録処理部1400、注文処理部1500、詰合せモデル登録処理部1600、到着予定日算出部1700、発送予定日算出部1800、インターフェース部1900、メンバー情報記憶部8100、素材情報記憶部8200、詰合せモデル情報記憶部8300、及び、在庫情報記憶部8400を備える。
【0041】
詰合せ販売システム制御部1100は、他の機能部を制御して、詰合せを販売する処理を行う。
【0042】
通信部1200は、ネットワーク101を介して、素材提供者端末装置2000、及び、詰合せ購入者端末装置3000と通信する。
【0043】
メンバー登録処理部1300は、素材提供者端末装置2000からの依頼に応じて、素材提供者を登録する処理を行う。具体的には、素材提供者端末装置2000からメンバー登録の依頼があると、メンバー登録処理部1300は、素材提供者端末装置2000からメンバー情報を取得し、取得したメンバー情報をメンバー情報記憶部8100に記憶させる。実施形態では、素材を提供する者は、予め、メンバー登録を行うものとする。
【0044】
素材登録処理部1400は、素材提供者端末装置2000からの依頼に応じて、メンバーにより提供される素材を登録する処理を行う。具体的には、素材登録処理部1400は、素材提供者端末装置2000から素材登録の依頼があると、素材の3次元画像データ、素材のサイズ等の素材情報を、素材提供者端末装置2000から取得する。そして、素材登録処理部1400は、取得した素材情報を、その素材の提供者と対応付けて素材情報記憶部8200に記憶させる。
【0045】
注文処理部1500は、詰合せ購入者からの詰合せの注文を受けつける処理を行う。具体的には、注文処理部1500は、詰合せ購入者端末装置3000からユーザが選択した詰合せを構成する素材を取得し、詰合せを実際に作成した場合の値段、発送予定日等の情報を算出する。そして、注文処理部1500は、算出した情報を詰合せ購入者端末装置3000に送信し、詰合せ購入者端末装置3000から注文情報を受信すると、注文が確定したと判断する。注文が確定したと判断した注文処理部1500は、その注文の詰合せを構成する素材及び配置等の詰合せ情報、発送予定日等を、注文者(詰合せ購入者)の情報と対応付けて、確定注文情報記憶部(不図示)に記憶させる。詰合せ販売者は、確定注文情報記憶部に記憶されている詰合せ情報に従って、必要に応じて素材提供者に素材を注文(発注)し、発送予定日に実際の詰合せを作成して注文者に発送する。
【0046】
詰合せモデル登録処理部1600は、詰合せ購入者端末装置3000からの指示に応じて、具体的には、保存ボタン51がユーザにより押下されると、現在作成中の詰合せに関する詰合せ情報を、詰合せモデルとして詰合せモデル情報記憶部8300に記憶させる。詰合せモデルは、詰合せとしての完成品であっても、その途中の未完成品であっても良い。詰合せ購入者は、例えば、詰合せ注文画面WIN(
図17)のモデル表示領域70に表示されている詰合せモデルを選択して、自分の好みに応じて素材を入れ替えたり、追加したりして、新たな詰合せを作成できる。モデル表示領域70に表示される詰合せモデルは、自分が作成した詰合せだけでなく、他のユーザが作成して保存したものも表示されても良い。
【0047】
到着予定日算出部1700は、詰合せを構成する素材のうちで、在庫がなく不足する素材を発注した場合に、詰合せ販売者のもとに到着する予定日を算出する。
【0048】
発送予定日算出部1800は、詰合せ販売者が、詰合せを実際に発送することが可能な日(発送予定日)を算出する。
【0049】
インターフェース部1900は、いわゆるマンマシンインターフェースであり、表示部、及び、入力部を備える。表示部は、各記憶部に記憶されているデータや、プログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を出力する機器であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。入力部は、さまざまな操作指示を管理サーバ装置1000に入力する機器、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
【0050】
メンバー情報記憶部8100は、メンバー登録された素材提供者に関するメンバー情報を記憶する。
【0051】
素材情報記憶部8200は、メンバーによって提供される素材であって、詰合せを構成する素材に関する素材情報を記憶する。素材情報記憶部8200に記憶されている各素材の画像は、詰合せ注文画面WIN(
図17)の外箱素材表示領域10、内トレイ素材表示領域20、菓子素材表示領域30、装飾素材表示領域40の各領域に表示される。
【0052】
詰合せモデル情報記憶部8300は、詰合せの構成案を記憶する。詰合せモデル情報記憶部8300に記憶されている詰合せモデルは、詰合せ注文画面WINの注文情報表示領域60に表示される。
【0053】
在庫情報記憶部8400は、詰合せ販売者が保持している素材の在庫の量等を記憶する。
【0054】
メンバー情報記憶部8100、素材情報記憶部8200、詰合せモデル情報記憶部8300、及び、在庫情報記憶部8400に記憶されているデータについては、<データ>の項で説明する。
【0055】
次に、素材提供者端末装置2000は、通信部2100、インターフェース部2200、登録処理部2300、及び、素材情報記憶部2400を備える。
【0056】
通信部2100は、ネットワーク101を介して、管理サーバ装置1000と通信する。
【0057】
インターフェース部2200は、いわゆるマンマシンインターフェースであり、表示部、及び、入力部を備える。表示部は、メンバー登録するために入力したデータ等を出力する表示装置であり、入力部は、メンバーの情報や素材の情報を素材提供者端末装置2000に入力するためのキーボード等である。
【0058】
登録処理部2300は、管理サーバ装置1000のメンバー登録処理部1300と通信を行って、素材を提供するためのメンバーを登録する処理を行い、素材登録処理部1400と通信を行って、素材を登録する処理を行う。具体的には、登録処理部2300は、素材の提供を希望するユーザから、インターフェース部2200を介して、ユーザの住所等のメンバー情報を取得し、メンバー登録処理部1300に送信する。また、登録処理部2300は、登録メンバーであるユーザから、インターフェース部2200を介して、提供する素材の画像データ等の素材情報を取得し、素材登録処理部1400に送信する。
【0059】
素材情報記憶部2400は、素材の3次元画像データ、素材のサイズなど、提供する素材に応じたデータを記憶しておく。
【0060】
次に、詰合せ購入者端末装置3000は、通信部3100、インターフェース部3200、及び、注文処理部3300を備える。
【0061】
通信部3100は、ネットワーク101を介して、管理サーバ装置1000と通信する。
【0062】
インターフェース部3200は、いわゆるマンマシンインターフェースであり、表示部、及び、入力部を備える。表示部は、詰合せを作成するためのGUI等を出力する表示装置であり、詰合せ注文画面WIN(
図17)を表示する。入力部は、詰合せを構成する素材等の選択、移動等のさまざまな操作指示を素材提供者端末装置2000に入力する、例えば、マウス、キーボード等である。
【0063】
注文処理部3300は、管理サーバ装置1000の注文処理部1500と通信を行って、詰合せの注文処理を行う。具体的には、注文処理部3300は、管理サーバ装置1000から詰合せ注文画面WINの画面データ等を取得して、インターフェース部3200に表示させる。そして、ユーザが詰合せを完成して注文ボタン63(
図17参照)を押下すると、注文情報を管理サーバ装置1000に送信する。
【0064】
管理サーバ装置1000、素材提供者端末装置2000、詰合せ購入者端末装置3000は、上述のようにいわゆるコンピュータで構成され、それぞれハードディスク等の記憶部(不図示)に格納されているソフトウェアプログラムがCPU(Central Processing Unit)により実行されることによって上述の各機能部の全部又は一部がコンピュータに機能的に構成される。
【0065】
<データ>
次に、詰合せ販売システム100で用いる主なデータについて説明する。
【0066】
図3は、管理サーバ装置1000のメンバー情報記憶部8100に記憶されているメンバー情報テーブル8110の構成及び内容の例を示す図である。メンバー情報テーブル8110には、メンバー登録した素材提供者ごとに、1レコードが登録されている。メンバー情報テーブル8110は、メンバーID8111、及び、住所8112を有する。
【0067】
メンバーID8111は、素材提供者を特定するための識別子を示す。
【0068】
住所8112は、メンバーID8111が示す素材提供者の住所を示す。詰合せ販売者は、この住所8112のメンバーID8111宛に、素材の発注を行う。尚、
図3のメンバー情報テーブル8110には、説明の便宜上、住所8112を記載しているが、メンバーID8111が示す素材提供者に商品を発注するのに必要な情報、例えば、メールアドレス、電話番号等を必要に応じて記憶しておく。
【0069】
図4は、管理サーバ装置1000の素材情報記憶部8200に記憶されている外箱素材情報テーブル8210の構成及び内容の例を示す図である。外箱素材情報テーブル8210には、メンバー(素材提供者)が提供する外箱素材ごとに、1レコードが登録されている。外箱素材情報テーブル8210は、品番8211、外寸8212、内寸8213、受注最小数8214、受注最大数8215、納期日数8216、身部画像8217、蓋部画像8218、及び、メンバーID8219を有する。尚、外箱素材情報テーブル8210には、1素材当たりの販売金額など、詰合せの販売に必要な情報も含まれている。
【0070】
品番8211は、外箱素材を特定するための識別子を示す。
【0071】
外寸8212は、品番8211が示す外箱素材の実際の外箱について、外側の寸法を示す。カンマで区切られた最初の数値が縦の寸法を示し、2番目の数値が横の寸法を示し、3番目の数値が高さの寸法を示す。単位はミリメートルである。
【0072】
内寸8213は、品番8211が示す外箱素材の実際の外箱について、内側の寸法を示す。カンマで区切られた最初の数値が縦の寸法を示し、2番目の数値が横の寸法を示し、3番目の数値が高さの寸法を示す。単位はミリメートルである。
【0073】
受注最小数8214は、品番8211が示す外箱素材を素材提供者が受注できる最小の個数を示す。
【0074】
受注最大数8215は、品番8211が示す外箱素材を素材提供者が受注できる最大の個数を示す。つまり、詰合せ販売者は、品番8211が示す外箱素材を発注する場合、受注最小数8214が示す個数以上の数であって、受注最大数8215が示す個数以下の数を発注する必要がある。例えば、品番8211が「B001」の外箱素材は、受注最小数8214が「10」、受注最大数8215が「20」であるので、10個以上で20個以下の個数の発注が可能であることになる。
【0075】
納期日数8216は、品番8211が示す外箱素材を発注した場合に、外箱素材が詰合せ販売者のもとに到着するまでの日数を示す。
【0076】
身部画像8217は、品番8211が示す外箱素材の、いわゆる身の部分の画像データを示す。画像データには、3次元形状データ、テクスチャデータ等の、素材を実物に似せて画面に表示するためのデータが含まれる。
【0077】
蓋部画像8218は、品番8211が示す外箱素材の、いわゆる蓋の部分の画像データを示す。
【0078】
メンバーID8219は、品番8211が示す外箱素材の提供者の識別子を示す。この素材提供者の識別子は、メンバー情報テーブル8110(
図3)のメンバーID8111として設定されている識別子のうちのいずれか一つである。
【0079】
図5は、管理サーバ装置1000の素材情報記憶部8200に記憶されている内トレイ素材情報テーブル8220の構成及び内容の例を示す図である。内トレイ素材情報テーブル8220には、メンバー(素材提供者)が提供する内トレイ素材ごとに、1レコードが登録されている。内トレイ素材情報テーブル8220は、品番8221、外寸8222、内寸8223、受注最小数8224、受注最大数8225、納期日数8226、配置情報8227、画像8228、及び、メンバーID8229を有する。尚、内トレイ素材情報テーブル8220には、1素材当たりの販売金額など、詰合せの販売に必要な情報も含まれている。
【0080】
品番8221は、内トレイ素材を特定するための識別子を示す。
【0081】
外寸8222は、品番8221が示す内トレイ素材の実際の内トレイについて、外側の寸法を示す。カンマで区切られた最初の数値が縦の寸法を示し、2番目の数値が横の寸法を示し、3番目の数値が高さの寸法を示す。単位はミリメートルである。
【0082】
内寸8223は、品番8221が示す内トレイ素材の実際の内トレイについて、内側の寸法を示す。カンマで区切られた最初の数値が縦の寸法を示し、2番目の数値が横の寸法を示し、3番目の数値が高さの寸法を示す。単位はミリメートルである。
【0083】
受注最小数8224は、品番8221が示す内トレイ素材を素材提供者が受注できる最小の個数を示す。
【0084】
受注最大数8225は、品番8221が示す内トレイ素材を素材提供者が受注できる最大の個数を示す。
【0085】
納期日数8226は、品番8221が示す内トレイ素材を発注した場合に、内トレイ素材が詰合せ販売者のもとに到着するまでの日数を示す。
【0086】
配置情報8227は、品番8221が示す内トレイ素材内に、菓子素材を配置する方法を示す。配置情報8227は、「方向」項目、及び、「角度」項目を有する。
【0087】
「方向」項目は、菓子素材を内トレイ内に配置する方向を示す。「方向」項目として「縦」が設定されている場合は、内トレイの縦方向に順に菓子素材が並べられる(配置される)ことを示す。例えば、ユーザが菓子をドラッギングして内トレイ内に移動させると、内寸8223で示された寸法の縦方向に菓子素材が配置される。また、「方向」項目として「横」が設定されている場合は、内トレイの横方向に順に菓子素材が並べられることを示す。また、「角度」項目は、内トレイ内に配置される菓子素材の角度を示す。尚、
図5では、「方向」と「角度」によって、内トレイ内に菓子素材を配置する方法を決めることとしているが、例えば、内トレイの種類(形状)、及び、菓子素材の形状等に応じて、他の方法で配置することとしても良い。例えば、菓子素材の寸法が内トレイの横方向の寸法より大きいが縦方向の寸法より小さい場合には「方向」を「縦」に変えて配置する、また、飴のように菓子素材の寸法が小さい場合には、配置方法はランダムとする等である。配置情報8227は、内トレイに菓子を最適に配置するための情報であればよい。最適に配置とは、菓子を実際に配置した場合に、内トレイ内の空間の無駄が少ない、見栄えが良い等の配置をいう。
【0088】
図19は、菓子素材の配置例を示す図である。両端矢印81は、内トレイ80の横の寸法(内寸)を示すものとする。
図19では、内トレイ80の横方向に、角度83で示される角度(例えば、60度)で、菓子82が4つ並べて配置されている。従って、この内トレイ80の配置情報8227の「方向」項目は「横」、「角度」項目は「60」であることになる。尚、菓子82を、内トレイ80の横方向のいずれの端から並べ始めるかは、ユーザが最初の菓子82を配置した位置に近い端から並べ始めることとする。又は、予め並べ始める端を決めておいても良い。
【0089】
画像8228は、品番8221が示す内トレイ素材の画像データを示す。
【0090】
メンバーID8229は、品番8221が示す内トレイ素材の提供者の識別子を示す。
【0091】
図6は、管理サーバ装置1000の素材情報記憶部8200に記憶されている菓子素材情報テーブル8230の構成及び内容の例を示す図である。菓子素材情報テーブル8230には、メンバー(素材提供者)が提供する菓子素材ごとに、1レコードが登録されている。菓子素材情報テーブル8230は、品番8231、外寸8232、消費期間8233、受注最小数8234、受注最大数8235、納期日数8236、エネルギー8291、トレイ要否8237、画像8238、及び、メンバーID8239を有する。尚、菓子素材情報テーブル8230には、1素材当たりの販売金額など、詰合せの販売に必要な情報も含まれている。
【0092】
品番8231は、菓子素材を特定するための識別子を示す。
【0093】
外寸8232は、品番8231が示す菓子素材の実際の菓子について、外側の寸法を示す。
図6では、菓子に外接する立方体の縦、横、高さの寸法を示す。尚、円形状の菓子であれば、直径と厚さ、球形状の菓子であれば直径などのように示すこととしても良い。
消費期間8233は、品番8231が示す菓子素材の消費期間を示す。この消費期間は、製造日からの品質を保証する期間である。単位は、日である。
【0094】
受注最小数8234は、品番8231が示す菓子素材を素材提供者が受注できる最小の個数を示す。
【0095】
受注最大数8235は、品番8231が示す菓子素材を素材提供者が受注できる最大の個数を示す。
【0096】
納期日数8236は、品番8231が示す菓子素材を発注した場合に、菓子が詰合せ販売者のもとに到着するまでの日数を示す。
エネルギー8291は、品番8231が示す菓子素材のエネルギー量(熱量)を示す。単位は、キロカロリーである。この菓子ごとのカロリーは、素材提供者が素材を登録する際に情報提供する、または、詰合せ販売者が測定する。
【0097】
トレイ要否8237は、品番8231が示す菓子素材を、外箱内に配置する際に内トレイ内であることを必要とするか否かを示す。「要」は、品番8231が示す菓子素材は内トレイ内(上)にのみ配置できることを示し、「否」は、内トレイがない場所であっても、内トレイ内であっても配置することができることを示す。例えば、カップケーキのように、菓子と内トレイとが一体となっているような菓子素材の場合は、トレイ要否8237は「否」となる。
【0098】
画像8228は、品番8231が示す菓子素材の画像データを示す。
【0099】
メンバーID8239は、品番8231が示す菓子素材の提供者の識別子を示す。
【0100】
図7は、管理サーバ装置1000の素材情報記憶部8200に記憶されている装飾素材情報テーブル8240の構成及び内容の例を示す図である。装飾素材情報テーブル8240には、メンバー(素材提供者)が提供する装飾素材ごとに、1レコードが登録されている。装飾素材情報テーブル8240は、品番8241、外寸8242、受注最小数8243、受注最大数8244、納期日数8245、画像8246、及び、メンバーID8247を有する。尚、装飾素材情報テーブル8240には、1素材当たりの販売金額など、詰合せの販売に必要な情報も含まれている。
【0101】
品番8241は、装飾素材を特定するための識別子を示す。
【0102】
外寸8242は、品番8241が示す装飾素材の実際の装飾品について、外側の寸法を示す。
図7では、装飾品に外接する立方体の縦、横、高さの寸法を示す。尚、装飾品が変形する素材である場合には、縦、横、高さそれぞれの寸法の最小値と最大値とを示すこととしても良い。
【0103】
受注最小数8243は、品番8241が示す装飾素材を素材提供者が受注できる最小の個数を示す。
【0104】
受注最大数8244は、品番8241が示す装飾素材を素材提供者が受注できる最大の個数を示す。
【0105】
納期日数8245は、品番8241が示す装飾素材を発注した場合に、装飾品が詰合せ販売者のもとに到着するまでの日数を示す。
【0106】
画像8246は、品番8241が示す装飾素材の画像データを示す。
【0107】
メンバーID8247は、品番8241が示す装飾素材の提供者の識別子を示す。
【0108】
次に、
図8は、管理サーバ装置1000の在庫情報記憶部8400に記憶されている外箱在庫情報テーブル8410の構成及び内容の例を示す図である。外箱在庫情報テーブル8410には、メンバー(素材提供者)が提供する外箱素材ごとに、1レコードが登録されている。外箱在庫情報テーブル8410は、品番8411、及び、在庫数8412を有する。
【0109】
品番8411は、外箱素材を特定するための識別子を示す。品番8411として設定される識別子は、外箱素材情報テーブル8210(
図4)の品番8211として設定されている識別子と同じである。
【0110】
在庫数8412は、品番8411が示す外箱素材の在庫数を示す。
【0111】
素材提供者が受注できる個数の最小値が2個以上のものがあるため、発注して届いた素材のうち、詰合せとして発送した素材以外のものが、在庫となる。
【0112】
図9は、管理サーバ装置1000の在庫情報記憶部8400に記憶されている内トレイ在庫情報テーブル8420の構成及び内容の例を示す図である。内トレイ在庫情報テーブル8420には、メンバー(素材提供者)が提供する内トレイ素材ごとに、1レコードが登録されている。内トレイ在庫情報テーブル8420は、品番8421、及び、在庫数8422を有する。
【0113】
品番8421は、内トレイ素材を特定するための識別子を示す。品番8421として設定される識別子は、内トレイ素材情報テーブル8220(
図5)の品番8221として設定されている識別子と同じである。
【0114】
在庫数8422は、品番8421が示す内トレイ素材の在庫数を示す。
【0115】
図10は、管理サーバ装置1000の在庫情報記憶部8400に記憶されている菓子在庫情報テーブル8430の構成及び内容の例を示す図である。菓子在庫情報テーブル8430には、メンバー(素材提供者)が提供する菓子ごとに、1レコードが登録されている。菓子在庫情報テーブル8430は、品番8431、在庫数8432、発送期限8433、及び、消費期限8434を有する。
【0116】
品番8431は、菓子素材を特定するための識別子を示す。品番8431として設定される識別子は、菓子素材情報テーブル8230(
図6)の品番8231として設定されている識別子と同じである。
【0117】
在庫数8432は、品番8431が示す菓子素材の在庫数を示す。
【0118】
発送期限8433は、品番8431が示す在庫の菓子の発送期限を示す。つまり、この発送期限までに発送すれば、この菓子には予め定めた所定期間(例えば、10日など。)以上の消費期間が残っていることを示す。
【0119】
消費期限8434は、品番8431が示す在庫の菓子の、実際の消費期限を示す。従って、発送期限8433として設定されている日付は、消費期限8434として設定されている期日から、所定期間前の日付となる。また、実施形態では、菓子の数が詰合せに足りない場合にのみ発注を行うため、基本的に、在庫の菓子の消費期限は1つの品番8431につき1つとなる。尚、この所定期間は、菓子ごとに異なっても良い。
【0120】
図11は、管理サーバ装置1000の在庫情報記憶部8400に記憶されている装飾在庫情報テーブル8440の構成及び内容の例を示す図である。装飾在庫情報テーブル8440には、メンバー(素材提供者)が提供する装飾素材ごとに、1レコードが登録されている。装飾在庫情報テーブル8440は、品番8441、及び、在庫数8442を有する。
【0121】
品番8441は、装飾素材を特定するための識別子を示す。品番8441として設定される識別子は、装飾素材情報テーブル8240(
図7)の品番8241として設定されている識別子と同じである。
【0122】
在庫数8442は、品番8441が示す装飾素材の在庫数を示す。
【0123】
<動作>
次に、
図12〜
図16を用いて、詰合せ販売システム100が行う詰合せ販売処理について説明する。
【0124】
まず、
図12を用いて、素材提供者及び素材の登録処理について説明する。
図12は、メンバー登録処理のフローチャートである。
図12において、破線で記載されている矩形、及び、矢印は、メンバー及び販売業者が自ら行う処理であることを示す。
【0125】
詰合せ販売システム100に素材を提供しようとするユーザは、通信部2100を介して詰合せ販売サイトにアクセスし、メンバー登録を行う(ステップS10、S20)。具体的には、例えば、ユーザは、メンバー登録を行うためのページ表示等を行う登録処理部2300を詰合せ販売サイトから取得し、インターフェース部2200を介して、登録に必要な個人情報(住所等)を入力する。個人情報をユーザから取得した登録処理部2300は、取得した個人情報を管理サーバ装置1000に送信する。管理サーバ装置1000の通信部1200を介して個人情報を受信したメンバー登録処理部1300は、受信した個人情報をもとに、メンバー情報テーブル8110(
図3)に、メンバー登録を行う。つまり、メンバー登録処理部1300は、新たなメンバーIDを生成してメンバーID8111として設定し、個人情報に含まれる住所を住所8112として設定したレコードを作成し、作成したレコードをメンバー情報テーブル8110に追加する。
【0126】
メンバー情報テーブル8110にレコードを追加したメンバー登録処理部1300は、追加したレコードのメンバーID8111として設定したメンバーIDを、素材提供者端末装置2000に登録情報として送信する。メンバーIDを受信した素材提供者端末装置2000の登録処理部2300は、受信したメンバーIDをインターフェース部2200の表示部に表示する。ユーザは、インターフェース部2200に表示されたメンバーIDを見ることで、自分がこのメンバーIDでメンバー登録がなされたことを確認することができる。
【0127】
メンバー登録したユーザは、次に、提供する素材の3次元の画像データ(CG画像)を、3次元スキャナ等を用いて作成する(ステップS11:Yes、ステップS13)。作成された素材の画像データは、素材情報記憶部2400に記憶される。登録処理部2300は、ユーザが素材のCG画像の送信コマンドを入力したことを検出すると、素材情報記憶部2400から画像データを読み出し、読み出した画像データを管理サーバ装置1000に送信する(ステップS14)。
【0128】
一方、ユーザが素材の3次元画像を作成しない場合(ステップS11:No)は、素材そのものを、詰合せ販売者宛に送る(ステップS12)。メンバーから素材を受け取った詰合せ販売者は、受け取った素材の画像データを作成する(ステップS21)。
【0129】
次に、登録処理部2300は、提供する素材についてのCG画像以外の情報を、インターフェース部2200を介してユーザから取得すると、取得した情報を管理サーバ装置1000に送信する(ステップS15、ステップS16、ステップS17)。素材を登録するために必要な情報は、全素材に共通な情報と、素材に応じて異なる情報とがある。全素材に共通の情報とは、素材の外寸(サイズ)、受注できる数、納期日数などである(ステップS16)。また、素材に応じた情報とは、例えば、期限を有する素材である菓子素材の場合(ステップS15:Yes)は、消費期間の情報が必要である(ステップS17)。これらの登録に必要な情報を、素材に応じて登録処理部2300はユーザから取得して、ユーザのメンバーIDとともに管理サーバ装置1000に送信する。
【0130】
素材提供者端末装置2000の登録処理部2300から、素材の情報及びメンバーIDを受信した管理サーバ装置1000の素材登録処理部1400は、素材の種類に応じてレコード作成して、作成したレコードを外箱素材情報テーブル8210、内トレイ素材情報テーブル8220、菓子素材情報テーブル8230、装飾素材情報テーブル8240のいずれかに追加する(ステップS22)。例えば、素材提供者端末装置2000から外箱素材の情報を受信した素材登録処理部1400は、新たな品番(例えば、「B008」)を作成して、レコードの品番8211として設定し、受信した情報を外寸8212〜納期日数8216として設定する。また、素材登録処理部1400は、素材提供者端末装置2000から受信した素材の画像データ、又は、詰合せ販売者が作成した画像データを、身部画像8217及び蓋部画像8218として設定し、受信したメンバーIDをメンバーID8219として設定してレコードを作成し、外箱素材情報テーブル8210に追加する。
【0131】
このように、管理サーバ装置1000のメンバー情報記憶部8100にはメンバー情報テーブル8110が記憶され、素材情報記憶部8200には外箱素材情報テーブル8210、内トレイ素材情報テーブル8220、菓子素材情報テーブル8230、装飾素材情報テーブル8240が記憶される。尚、これらのテーブルは、詰合せ販売システム100の運用中に、新たなメンバーや素材の登録、既存のメンバーや素材の解除がなされる都度、更新される。
【0132】
次に、
図13〜
図16を用いて、詰合せ注文処理について説明する。
図13は、詰合せ注文処理のフローチャートである。
図14は、素材追加処理のフローチャートであり、
図15は、発送予定日算出処理のフローチャートであり、
図16は、到着予定日算出処理のフローチャートである。
【0133】
詰合せ販売システム100で詰合せを購入しようとするユーザは、通信部3100を介して詰合せ販売サイトにアクセスし、詰合せ作成開始処理を行う(ステップS30、S40)。具体的には、例えば、ユーザは、詰合せ販売サイトの詰合せ注文画面WIN(
図17)の表示等を行うために必要な注文処理部3300を詰合せ販売サイト(管理サーバ装置1000)から取得する。注文処理部3300は、詰合せ注文画面WINに表示される素材の識別子、詰合せモデルを構成する素材の識別子リスト、各素材の画像データ、各素材の寸法情報等の、詰合せ注文画面WINを介した詰合せ注文処理に必要な各種データを管理サーバ装置1000から取得し、詰合せ注文画面WINをインターフェース部3200の表示部に表示する。管理サーバ装置1000の詰合せ販売システム制御部1100は、詰合せ購入者端末装置3000が詰合せ注文画面WINを表示するのに必要なデータを、素材情報記憶部8200、詰合せモデル情報記憶部8300等から読み出して、詰合せ購入者端末装置3000に送信する。
【0134】
詰合せ注文画面WINが表示されると、ユーザは詰合せの作成を開始する。注文処理部3300は、インターフェース部3200を介して、外箱素材表示領域10又はモデル表示領域70に表示されている外箱素材又は詰合せモデルの内のいずれか1つがユーザにより選択されて、詰合せ作成領域50に配置されたことを検知すると(ステップS31:Yes)、外箱又は詰合せモデルの素材追加処理を行う(ステップS32、ステップS51)。具体的には、注文処理部3300は、ユーザの操作に応じて、詰合せ作成領域50に外箱素材又は詰合せモデルを表示すると、外箱素材又は詰合せモデルを構成する素材の識別子を管理サーバ装置1000に送信し、詳細情報表示領域62に表示する情報を、管理サーバ装置1000から受信する。そして、注文処理部3300は、管理サーバ装置1000から受信した情報をもとに、詰合せ作成領域50に表示されている素材の一覧を選択素材表示領域61に表示し、合計金額、出荷予定日、消費期限等の詳細情報を詳細情報表示領域62に表示する。素材追加処理の詳細は、
図12を用いて後述する。
【0135】
尚、詰合せ販売システム100の詰合せ作成処理においては、最初に、外箱素材か詰合せモデルが選択される必要があり、詰合せ作成の途中では、外箱素材や詰合せモデルは選択できないものとする。詰合せ作成の途中では、外箱素材や詰合せモデルが選択されて配置された場合は、それまで作成された詰合せはキャンセルされたものとすることとしても良い。
【0136】
次に、ユーザは、内トレイ素材表示領域20、菓子素材表示領域30、装飾素材表示領域40に表示されている内トレイ素材、菓子素材、装飾素材を選択して詰合せを作成する。ユーザは、好きな順番で素材を選択して詰合せ作成領域50に配置することができる。ただし、<データ>の項で説明したように、素材の大きさ、内トレイの要否、内トレイ内での配置情報等に応じて、素材が適切な位置や方法で配置される。このように配置されることで、実際に作成できる詰合せを作成することができる。
【0137】
注文処理部3300は、内トレイ素材表示領域20に表示されている内トレイ素材の1つがユーザにより選択されて、詰合せ作成領域50に配置されたことを検知すると(ステップS33:Yes)、内トレイ素材の素材追加処理を行う(ステップS34、ステップS52)。
【0138】
また、注文処理部3300は、菓子素材表示領域30に表示されている菓子素材の1つがユーザにより選択されて、詰合せ作成領域50に配置されたことを検知すると(ステップS33:No、ステップS35:Yes)、菓子素材の素材追加処理を行う(ステップS35、ステップS53)。
【0139】
また、注文処理部3300は、装飾素材表示領域40に表示されている装飾素材の1つがユーザにより選択されて、詰合せ作成領域50に配置されたことを検知すると(ステップS35:No、ステップS37:Yes)、装飾素材の素材追加処理を行う(ステップS36、ステップS54)。
【0140】
注文処理部3300は、詰合せ作成領域50の保存ボタン51が押下されたことを検知すると(ステップS37:No、ステップS39:Yes)、保存ボタン51が押下されたことを示すデータと、詰合せ作成領域50に表示されている詰合せモデルを構成する素材一覧、各素材の配置位置等の詰合せモデルを再表示するために必要な詰合せモデルデータとを、管理サーバ装置1000に送信する。保存ボタン51が押下されたことを示すデータを受信した詰合せ販売システム制御部1100は、詰合せモデル登録処理部1600に詰合せモデルを保存するよう指示を出す。指示を受けた詰合せモデル登録処理部1600は、受信した詰合せモデルデータを詰合せモデル登録処理部1600に記憶させる。
【0141】
注文処理部3300は、注文情報表示領域60の注文ボタン63が押下されたことを検知すると(ステップS39:No、ステップS40:Yes)、注文ボタン63が押下されたことを示すデータを、管理サーバ装置1000に送信する。注文ボタン63が押下されたことを示すデータを受信した詰合せ販売システム制御部1100は、詰合せモデル登録処理部1600に注文確定処理を行うよう指示を出す。指示を受けて注文が確定したと判断した注文処理部1500は、詰合せモデルを構成する素材リスト1510(
図20)、発送予定日等を、注文者(詰合せ購入者)の情報と対応付けて、インターフェース部1900に表示させる。詰合せ販売者は、確定注文情報記憶部に記憶されている詰合せ情報をインターフェース部1900に表示された素材リスト1510を参照して不足する素材を素材提供者に発注し、発送予定日に実際の詰合せを作成して注文者に発送する。尚、素材リスト1510については、
図14の素材追加処理で説明する。
【0142】
注文処理部3300は、注文処理を終了する旨の指示を検知するまで、ステップS33からの処理を繰り返す(ステップS41:No)。注文処理を終了する旨の指示を検知した注文処理部3300は(ステップS41:Yes)、詰合せ注文画面WINを消去するなどの終了処理を行い、処理を終了する。
【0143】
次に、素材追加処理について、
図14を用いて説明する。
【0144】
詰合せ購入者端末装置3000の注文処理部3300は、ユーザにより選択された素材が詰合せモデルの場合(ステップS60:Yes)、選択された詰合せモデルを構成する素材の識別子リストを、管理サーバ装置1000に送信する。
【0145】
また、ユーザにより選択された素材が外箱等の素材である場合(ステップS60:No)、つまり、選択された素材が詰合せモデルではない場合は、選択された素材の識別子を、管理サーバ装置1000に送信する(ステップS62)。
【0146】
詰合せ購入者端末装置3000から素材の識別子を受信した管理サーバ装置1000の詰合せ販売システム制御部1100は、受信した識別子を注文処理部1500に渡して、追加処理を依頼する。依頼を受けた注文処理部1500は、受信した素材が外箱素材、又は、詰合せモデルである場合(ステップS71:Yes)、新たな詰合せであると判断して、受信した外箱素材の識別子、又は、詰合せモデルを構成する素材の識別子が登録された素材リストを作成し、作業メモリに記憶する(ステップS72)。一方、受信した素材が外箱素材、及び、詰合せモデルでない場合(ステップS71:No)、つまり、内トレイ素材、菓子素材、装飾素材のいずれかである場合、注文処理部1500は、受信した識別子を素材リストに追加する(ステップS73)。この素材リストは、詰合せ注文画面WINの選択素材表示領域61に表示されている素材一覧と同じ識別子を有することになる。
【0147】
ここで、素材リスト1510の構成例を、
図20に示す。素材リスト1510は、品番1511、必要数1512、在庫数1513、不足数1514、到着日1515、発送期限1516、及び、価格1517を有する。素材リスト1510には、詰合せを構成する素材の種類(識別子)ごとに、1レコードが登録される。尚、
図17の詰合せ注文画面WINのように、注文情報表示領域60に菓子ごとのカロリーや詰合せのカロリーを表示する場合には、素材リスト1510に、菓子ごとのカロリーも記憶されることとしても良い。
【0148】
品番1511は、詰合せ作成領域50に表示されている詰合せ(以下、「対象詰合せ」という。)を構成する素材の識別子を示す。
【0149】
必要数1512は、品番1511が示す素材の、対象詰合せに含まれる数を示す。
【0150】
在庫数1513は、品番1511が示す素材の在庫数を示す。
【0151】
不足数1514は、品番1511が示す素材について、必要数1512が示す数から在庫数1513が示す数を引いた数を示す。
【0152】
到着日1515は、品番1511が示す素材について、不足数1514が示す数の素材を発注した場合に、素材が到着する予定日を示す。
【0153】
発送期限1516は、品番1511が示す素材の発送期限を示す。尚、発送期限1516は、消費期限を有する素材にのみ設定される。
【0154】
価格1517は、品番1511が示す素材の1個の価格を示す。
【0155】
ステップS72、及び、ステップS73の処理において、注文処理部1500は、品番1511、及び、必要数1512を設定したレコードを素材リスト1510に登録、又は、必要数1512として設定されている数を変更する。
【0156】
次に、注文処理部1500は、素材情報記憶部8200に記憶されている外箱素材情報テーブル8210、内トレイ素材情報テーブル8220、菓子素材情報テーブル8230、装飾素材情報テーブル8240を参照し、品番1511として設定されているすべての素材のレコードに、在庫数1513、及び、不足数1514を設定する。すべての素材について在庫がある場合、つまり、不足数1514が「0(ゼロ)」である場合(ステップS74:Yes)、注文処理部1500は、本日を発送予定日と決定する(ステップS75)。
【0157】
一方、不足の素材がある場合(ステップS74:No)、注文処理部1500は、発送予定日の算出を発送予定日算出部1800に依頼する(ステップS76)。
【0158】
ここで、
図15、
図16を用いて、発送予定日算出部1800が行う発送予定日算出処理を説明する。
【0159】
発送予定日算出部1800は、素材リスト1510の品番1511として設定されている識別子が期限を有しない素材、つまり、菓子素材以外の素材であって、不足数1514が「0(ゼロ)」より大きい数が設定してある素材について、これら不足する全素材を発注した場合の第1到着予定日を算出するよう、到着予定日算出部1700に依頼する。依頼を受けた到着予定日算出部1700は、第1到着予定日算出処理を行い、第1到着予定日を算出する(ステップS80:Yes、ステップS81)。
【0160】
ここで、到着予定日算出処理について、
図16を用いて説明する。到着予定日算出部1700は、まず、1つの不足素材について、素材情報記憶部8200に記憶されているその不足素材のテーブル、例えば、内トレイ素材情報テーブル8220等を参照して、素材提供者に発注した場合の到着予定日を求める(ステップ90)。例えば、素材識別子が「T002」の内トレイが1つ足りない場合、内トレイ素材情報テーブル8220(
図5)の品番8221として「T002」が設定されているレコードには、納期日数8226として「5」が設定されているので、今日が「2015年8月5日」である場合は、今日発注したら5日後に到着するので、2015年8月10日に到着することになる。従って、到着予定日算出部1700は、素材リスト1510の品番1511として「T002」が設定されているレコードの到着日1515として「2015年8月10日」を設定する。不足する数が、素材提供者が受注できる最大数を超える場合には(ステップS91:No)、必要な個数が揃うまで発注を繰り返す(ステップS91:Yes)。例えば、不足数1514として設定されている数が、内トレイ素材情報テーブル8220の受注最大数8225として設定されている数よりも1つ多い場合には、2回発注することになるため、10日後が到着日となる。このように、到着予定日算出部1700は、不足する消費期限のない全素材を発注した場合の到着予定日を求め、これらの到着日の内で最も遅い到着日を、第1到着予定日と決定する。
【0161】
図15のステップS81の処理を終了した到着予定日算出部1700は、算出した第到着予定日を、発送予定日算出部1800に渡す。第1到着予定日を受け取った発送予定日算出部1800は、品番1511として設定されている識別子が期限を有する素材、つまり、菓子素材であって、不足数1514が「0(ゼロ)」より大きい数が設定してある菓子素材について、これら不足する全素材を発注した場合の第2到着予定日の算出を、到着予定日算出部1700に依頼する。依頼を受けた到着予定日算出部1700は、
図16を用いて説明したのと同様に、第2到着予定日を算出し、算出した第2到着予定日を発送予定日算出部1800に渡す(ステップS82:Yes、ステップS83)。
【0162】
第1、第2到着予定日を受け取った発送予定日算出部1800は、遅い方の到着予定日を、発送予定日と決定する(ステップS84)。発送予定日を決定した発送予定日算出部1800は、次に、決定した発送予定日が、品番1511として設定されている菓子素材について発送期限1516として設定されている発送期限より前であるか否かを確認し、前である場合は(ステップS85:Yes)、決定した発送予定日をそのまま発送予定日とする。一方、発送予定日が、いずれかの菓子素材の発送期限よりも後である場合には(ステップS85:No)、発送予定日が発送期限よりの後である菓子素材が不足するものとして、ステップS82からの処理を行い、発送予定日を算出する。つまり、発送予定日算出部1800は、詰合せを構成する素材すべてが作成場所に提供される日であって、消費期間(使用期間)を有するすべての菓子それぞれの消費期限(消費期間が満了する日)から所定期間以上前である日(すべての菓子について消費期間が所定期間以上残っている日)を、発送予定日として算出する。
【0163】
発送予定日を決定した発送予定日算出部1800は、決定した発送予定日を注文処理部1500に渡す。
【0164】
これで、
図14のステップS76の処理が終了する。
【0165】
発送予定日を受け取った注文処理部1500は、詰合せ注文画面WINの注文情報表示領域60に表示する詳細データを算出する(ステップS77)。例えば、注文処理部1500は、素材リスト1510の各レコードについて、必要数1512として設定されている数と価格1517として設定されている価格とをかけた小計を算出し、全レコードの小計を合計して、詰合せの金額を算出する。また、注文処理部1500は、品番1511として設定されている識別子が菓子素材のレコードについて、発送期限1516として設定されている日から、各菓子素材の消費期限を算出し、もっとも近い日を消費期限として求める。
【0166】
注文処理部1500は、算出した発送予定日、合計金額等の詳細データを、詰合せ購入者端末装置3000に送信する(ステップS78)。
【0167】
詳細データを受信した詰合せ購入者端末装置3000の注文処理部3300は、受信した詳細データを基に、注文情報表示領域60にデータを表示する(ステップS63)。
【0168】
このように、詰合せ販売システム100では、消費期限などの使用期限がある商品であっても、ユーザが所望の商品の詰合せを購入できる。
【0169】
尚、実施形態では、消費期限(使用期限)のある商品として菓子を例に説明したが、菓子だけに限らず、野菜や果物等の生鮮品、レトルトや缶詰等の加工食品であってもよく、食品に限らず期限のある物であればよい。
【0170】
また、実施形態では、詰合せ販売者が画面に表示された素材リスト1510を参照して、素材提供者に発注することとしているが、素材リスト1510の不足数1514が「0」でない素材について、自動的に発注することとしても良い。例えば、品番1511が「T002」を発注する場合は、内トレイ素材情報テーブル8220の品番8221として「T002」が設定されているレコードの、メンバーID8229として設定されているメンバー識別子「U011」を読み出す。そして、メンバー情報テーブル8110のメンバーID8111として「U001」が設定されているレコードの、メールアドレス(不図示)として設定されている宛先に、発注のメールを送るなどである。
【0171】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更及び/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。