(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
水平面に沿って延在する平板状である支持具が有し、且つ、鉛直方向にて前記支持具を貫通する第1穴に挿通された状態において前記支持具と係合することにより、前記支持具に取り外し可能に支持されるとともに、鉛直上方向における端面にて開口する有底の第2穴を有する柱体状又は錐台状であり、
側面は、
鉛直上方向における端部にて外方へ突出するとともに、前記支持具と係合する第1突出部と、
前記第1突出部の鉛直下方にて前記第1突出部に連接するように外方へ突出するとともに、鉛直面を有する第2突出部と、
を備える、容器。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の、容器システム、容器、及び、支持具に関する各実施形態について
図1乃至
図46を参照しながら説明する。
【0016】
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態の容器システムは、支持具と、容器と、を備える。支持具は、水平面に沿って延在する平板状であるとともに、鉛直方向にて貫通する第1穴を有する。容器は、鉛直上方向における端面にて開口する有底の第2穴を有する柱体状であるとともに、第1穴に挿通された状態において支持具と係合することにより、支持具に取り外し可能に支持される。
【0017】
容器の側面は、第1突出部と、第2突出部と、を備える。第1突出部は、鉛直上方向における端部にて外方へ突出するとともに、支持具と係合する。第2突出部は、第1突出部の鉛直下方にて第1突出部に連接するように外方へ突出するとともに、鉛直面を有する。
【0018】
これによれば、複数の容器が整列させられた状態にてトレイに載置された場合、互いに隣接する複数の容器は、第1突出部だけでなく、第2突出部も近接する。従って、互いに隣接する複数の容器間で、鉛直方向における第1突出部の位置が相違する場合であっても、一方の容器の第1突出部が、他方の容器の第2突出部に当接する。これにより、容器の姿勢の変動を抑制できる。従って、トレイが撓む大きさを抑制できる。この結果、容器を容易に運搬できる。
次に、第1実施形態の容器システムについて、
図1乃至
図39を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
(構成)
以下、
図1乃至
図39に表されるように、x軸、y軸、及び、z軸を有する右手系の直交座標系を用いて、第1実施形態の容器システム1を説明する。なお、本明細書において、後述の
図40乃至
図46においても同様の座標系が用いられる。
【0020】
本例では、容器システム1は、植物を栽培するために用いられる。例えば、植物は、苺、トマト、メロン、又は、パプリカ等である。本例では、容器システム1は、温室等の屋内で用いられる。なお、容器システム1は、屋外で用いられてもよい。
【0021】
本例では、x軸方向、y軸方向、及び、z軸方向は、容器システム1の左右方向、容器システム1の前後方向、及び、容器システム1の上下方向とそれぞれ表されてもよい。また、本例では、x軸の正方向、x軸の負方向、y軸の正方向、y軸の負方向、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、容器システム1の右方向、容器システム1の左方向、容器システム1の前方向、容器システム1の後方向、容器システム1の上方向、及び、容器システム1の下方向とそれぞれ表されてもよい。
本例では、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、鉛直上方向、及び、鉛直下方向にそれぞれ一致する。
【0022】
図1乃至
図6に表されるように、容器システム1は、支持具2と、容器3と、を備える。
図1は、容器システム1の左方であり、容器システム1の後方であり、且つ、容器システム1の上方である位置から、容器システム1を見た図(換言すると、左後上方斜視図)である。
図2は、容器システム1の左方であり、容器システム1の後方であり、且つ、容器システム1の下方である位置から、容器システム1を見た図(換言すると、左後下方斜視図)である。
【0023】
図3は、容器システム1の左方から容器システム1を見た図(換言すると、左側面図)である。
図4は、容器システム1の後方から容器システム1を見た図(換言すると、背面図)である。
図5は、容器システム1の上方から容器システム1を見た図(換言すると、平面図)である。
図6は、容器システム1の下方から容器システム1を見た図(換言すると、底面図)である。
【0024】
図7乃至
図14に表されるように、支持具2は、水平面(本例では、z軸に直交する平面)に沿って延在する平板状である。
図7は、支持具2の左後上方斜視図である。
図8は、支持具2の左後下方斜視図である。
図8は、支持具2の左側面図である。
図10は、支持具2の背面図である。
図11は、支持具2の平面図である。
図12は、支持具2の底面図である。
【0025】
図13は、
図11のXIII−XIII線により表される平面により切断された支持具2の断面をy軸の正方向にて見た図である。
図14は、
図11のXIV−XIV線により表される平面により切断された支持具2の断面をx軸の正方向にて見た図である。
【0026】
支持具2は、正方形状である。なお、支持具2は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、又は、多角形状等)であってもよい。
支持具2は、鉛直方向(本例では、z軸方向)にて支持具2を貫通する穴を形成する穴部20を有する。換言すると、支持具2は、鉛直方向にて支持具2を貫通する穴を有する。本例では、穴部20により形成される穴は、第1穴に対応する。換言すると、穴部20は、第1穴を形成する壁面に対応する。
【0027】
穴部20により形成される穴は、鉛直方向にて延びる四角柱体状である。本例では、穴部20により形成される穴の断面は、正方形状である。なお、穴部20により形成される穴の断面は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、又は、多角形状等)であってもよい。
【0028】
穴部20は、穴部20を構成する4個の側面に、4個の第1凹部201をそれぞれ有する。各第1凹部201は、鉛直方向にて、支持具2の鉛直上方向における端面(換言すると、上端面)から、支持具2の鉛直下方向における端面(換言すると、下端面)まで延在する帯状である。各第1凹部201の幅は、後述の容器3の第2突出部371〜374の幅と略等しい(本例では、僅かに広い)幅を有する。4個の第1凹部201は、穴部20を構成する4個の側面の中央部にそれぞれ位置する。
【0029】
このような構成により、4個の第1凹部201には、後述の容器3の第1突出部36が支持具2と係合している状態において、後述の4個の第2突出部371〜374がそれぞれ遊嵌する。
【0030】
更に、支持具2は、一対の延出部21と、一対の第2凹部22と、を備える。
一対の延出部21は、支持具2のうちの、第1方向(本例では、x軸方向)における両端面において、支持具2の下端面から鉛直下方向にてそれぞれ延出する。各延出部21は、鉛直面(本例では、x軸に直交する平面)にて延在する平板状である。換言すると、各延出部21は、鉛直面を有する。各延出部21は、第1方向に直交する第2方向(本例では、y軸方向)における中央部に位置する。
【0031】
本例では、各延出部21は、長方形状である。なお、各延出部21は、長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、半円形状、半楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。また、支持具2が1つの端面に備える延出部21の数は、複数であってもよい。
【0032】
一対の第2凹部22は、支持具2のうちの、第2方向(本例では、y軸方向)における両端面において、鉛直方向にて、支持具2の上端面から、支持具2の下端面よりも鉛直上方の位置まで延在する帯状である。各第2凹部22の幅は、延出部21の幅と略等しい(本例では、僅かに広い)幅を有する。各第2凹部22の鉛直方向における長さ(換言すると、高さ)は、延出部21の高さと略等しい(本例では、僅かに長い)。各第2凹部22は、第1方向(本例では、x軸方向)における中央部に位置する。
【0033】
図15乃至
図24に表されるように、容器3は、鉛直方向にて延在する錐台状である。
図15は、容器3の左後上方斜視図である。
図16は、容器3の左方であり、容器3の前方であり、且つ、容器3の上方である位置から、容器3を見た図(換言すると、左前上方斜視図)である。
図17は、容器3の左後上方斜視図である。
図18は、容器3の左側面図である。
図19は、容器3の背面図である。
図20は、容器3の平面図である。
図21は、容器3の底面図である。
【0034】
図22は、
図20のXXII−XXII線により表される平面により切断された容器3の断面をx軸の負方向にて見た図である。
図23は、
図20のXXIII−XXIII線により表される平面により切断された容器3の断面をy軸の正方向にて見た図である。
図24は、
図20のXXIV−XXIV線により表される平面により切断された容器3の断面をx軸の負方向とy軸の負方向との中間の方向にて見た図である。
【0035】
容器3は、鉛直下方向へ向かって先細である錐台状である。容器3は、第1側面31、第2側面32、第3側面33、及び、第4側面34を有する四角錐台状である。本例では、容器3の断面は、正方形状である。なお、容器3の断面は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、又は、多角形状等)であってもよい。また、容器3は、柱体状であってもよい。
【0036】
容器3は、容器3の上端面にて開口する有底の穴を形成する穴部30を有する。換言すると、容器3は、容器3の上端面にて開口する有底の穴を有する。本例では、穴部30により形成される穴は、第2穴に対応する。換言すると、穴部30は、第2穴を形成する壁面に対応する。
【0037】
穴部30により形成される穴は、鉛直下方向へ向かって先細である錐台状である。本例では、穴部30により形成される穴は、鉛直方向にて延在する四角錐台状である。本例では、穴部30により形成される穴の断面は、正方形状である。なお、穴部30により形成される穴の断面は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、又は、多角形状等)であってもよい。また、穴部30により形成される穴は、柱体状であってもよい。
【0038】
図17、
図21、及び、
図22に表されるように、容器3は、底面35を有する。底面35は、容器3の下端面を構成する。底面35は、第1底面351と、第2底面352と、第3底面353と、を含む。なお、底面35が含む第1底面351の数は、複数であってもよい。
【0039】
第1底面351は、最も鉛直下方に位置する。第2底面352は、第1底面351よりも鉛直上方に位置する。第3底面353は、第1底面351及び第2底面352よりも鉛直上方に位置する。換言すると、第1底面351は、底面35にて鉛直下方へ突出する突出部により形成される。また、第3底面353は、底面35にて鉛直上方へ窪む凹部により形成される。
【0040】
第1底面351は、円環状である。第1底面351の中心は、底面35の中央(換言すると、容器3の中心軸)に位置する。第2底面352は、底面35のうちの、第1底面351の外方の部分である。第3底面353は、底面35のうちの、第1底面351の内方の部分である。なお、第1底面351は、楕円、正方形、長方形、又は、多角形に沿って延在する帯状であってもよい。
【0041】
図15乃至
図24に表されるように、容器3は、第1突出部36と、4個の第2突出部371〜374と、を備える。
第1突出部36は、容器3の側面(本例では、第1側面31、第2側面32、第3側面33、及び、第4側面34)において、容器3のうちの鉛直上方向における端部(換言すると、上端部)にて外方へ突出する。
【0042】
本例では、第1突出部36は、容器3の上端面のうちの外縁の全体に亘って延在する。なお、第1突出部36は、容器3の上端面のうちの外縁の一部のみに亘って延在していてもよい。この場合、容器3が備える第1突出部36の数は、複数であってもよい。
【0043】
第1突出部36は、鉛直方向において、容器3の上端面から鉛直下方向へ所定の第1距離だけ延在する。換言すると、第1突出部36の下端面は、同一の水平面に位置する。第1突出部36が外方へ突出する距離(換言すると、高さ)は、所定の第2距離である。第1突出部36の先端面は、鉛直方向に沿って延在する鉛直面である。
【0044】
第1突出部36の外縁の辺の長さは、穴部20の辺の長さよりも長い。容器3の側面31〜34のうちの、第1突出部36と隣接する位置を通る水平面における断面の辺の長さは、穴部20の辺の長さよりも短い。
【0045】
4個の第2突出部371〜374は、4個の側面31〜34において、第1突出部36の鉛直下方にて第1突出部36に連接するように外方へそれぞれ突出する。なお、各側面31〜34が備える第2突出部371〜374の数は、複数であってもよい。
【0046】
各第2突出部371〜374は、鉛直方向において、第1突出部36の下端面から鉛直下方向へ所定の第3距離だけ延在する。換言すると、4個の第2突出部371〜374の下端面は、同一の水平面に位置する。
【0047】
各第2突出部371〜374の、第1突出部36に沿った方向における長さ(換言すると、幅)は、第1突出部36の外縁の辺の長さよりも短い。各第2突出部371〜374は、第1突出部36の外縁の辺の中央部に位置する。
【0048】
各第2突出部371〜374の先端面は、鉛直方向に沿って延在する鉛直面である。本例では、各第2突出部371〜374の先端面は、第1突出部36のうちの、当該第2突出部371〜374に連接する部分の先端面と同一の平面を構成する。
【0049】
第1側面31、第2側面32、及び、第3側面33のそれぞれの第2突出部371〜373は、第1意匠を有する。本例では、第1意匠は、正面視において正方形状である。なお、第1意匠は、正面視において正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、又は、多角形状等)であってもよい。
【0050】
第4側面34の第2突出部374は、第1意匠と異なる第2意匠を有する。本例では、第2意匠は、正面視において、鉛直下方向における端部(換言すると、下端部)が角丸である正方形状である。なお、第2意匠は、正面視において、下端部が角丸である正方形状と異なる形状(例えば、下端部が角丸である長方形状、又は、下端部が角丸である多角形状等)であってもよい。
【0051】
意匠は、形状、模様、及び、色彩のうちの少なくとも1つにより構成される。例えば、模様は、文字、及び、図形のうちの少なくとも1つを含む。従って、例えば、第2意匠は、第1意匠と異なる模様を有していてもよい。この場合、第2意匠は、第1意匠と同じ形状であってもよい。
【0052】
このような構成により、
図1乃至
図6に表されるように、容器3は、支持具2の第1穴に挿通された状態において、第1突出部36が支持具2と係合することにより、支持具2に取り外し可能に支持される。本例では、第1突出部36と支持具2との係合は、第1突出部36の下端面が支持具2の上端面に載置されることにより、第1突出部36が支持具2により支持されることに対応する。
更に、第1突出部36が支持具2と係合している状態において、4個の第2突出部371〜374は、4個の第1凹部201にそれぞれ遊嵌する。
【0053】
更に、
図15乃至
図24に表されるように、容器3は、4個の第1外壁凹部381と、4個の孔部382と、8個の第2外壁凹部383と、を備える。本例では、第2外壁凹部383は、第3凹部に対応する。
【0054】
4個の第1外壁凹部381は、鉛直方向にて、4個の第2突出部371〜374の下端面から、容器3の下端面まで、それぞれ延在する。各第1外壁凹部381は、鉛直上方向へ向かって先細である。4個の第1外壁凹部381は、4個の側面31〜34の中央部にそれぞれ位置する。
【0055】
4個の孔部382は、4個の側面31〜34のうちの、互いに隣接する2つの側面31〜34により構成される4個の隅部にそれぞれ位置する。各孔部382は、底面35の外縁から内方へ(本例では、第3底面353と第1底面351との間の位置まで)延在するとともに、容器3の底壁を貫通する孔と、容器3の下端面から鉛直上方へ延在するとともに、容器3の側壁を貫通する孔と、を形成する。各孔部382により形成される孔は、所定の幅を有する。
【0056】
8個の第2外壁凹部383は、4個の側面31〜34のそれぞれに2個ずつ位置する。各側面31〜34において、2個の第2外壁凹部383は、当該側面31〜34のうちの、水平方向における両端部にそれぞれ位置する。各第2外壁凹部383は、側面31〜34の下端部において、鉛直方向にて、容器3の下端面から鉛直上方へ延在する帯状である。各第2外壁凹部383の深さは、鉛直下方へ向かって深くなる。
【0057】
図15、
図16、
図20、及び、
図22乃至
図24に表されるように、穴部30は、4個の内壁凹部301〜304と、4個の第1内壁突出部305と、8個の第2内壁突出部306と、を備える。
【0058】
4個の内壁凹部301〜304は、4個の第2突出部371〜374と略同じ位置及び略同じ形状をそれぞれ有する。4個の内壁凹部301〜304は、4個の第2突出部371〜374よりもそれぞれ僅かに小さい。各内壁凹部301〜304は、鉛直方向にて容器3の上端面まで延在する。
【0059】
4個の第1内壁突出部305は、4個の第1外壁凹部381と略同じ位置及び略同じ形状をそれぞれ有する。4個の第1内壁突出部305は、4個の第1外壁凹部381よりもそれぞれ僅かに大きい。
【0060】
8個の第2内壁突出部306は、8個の第2外壁凹部383と略同じ位置及び略同じ形状をそれぞれ有する。8個の第2内壁突出部306は、8個の第2外壁凹部383よりもそれぞれ僅かに大きい。
【0061】
(動作)
次に、第1実施形態の容器システム1の動作について説明する。
図25乃至
図29に表されるように、複数の容器システム1は、第1突出部36が支持具2と係合している状態において、互いに平行にx軸方向にて延在する一対の支持体4に載置される。なお、
図25乃至
図29において、容器3に収容された植物及び培地は、図示が省略されている。
【0062】
図25は、一対の支持体4に載置された状態における複数の容器システム1の左後上方斜視図である。
図26は、一対の支持体4に載置された状態における複数の容器システム1の左後下方斜視図である。
図27は、一対の支持体4に載置された状態における複数の容器システム1の左側面図である。
図28は、一対の支持体4に載置された状態における複数の容器システム1の平面図である。
図29は、
図28のXXIX−XXIX線により表される平面により切断された複数の容器システム1の断面をy軸の正方向にて見た図である。
【0063】
本例では、一対の支持体4は、ローラ式のコンベヤである。なお、
図25乃至
図29において、ローラ等のコンベヤの詳細は、図示が省略されている。また、一対の支持体4は、ローラ式と異なる方式(例えば、ベルト式、又は、チェーン式等)のコンベヤであってもよい。また、一対の支持体4は、上端面に載置された容器システム1をx軸方向にて搬送するように駆動されてもよい。また、一対の支持体4は、コンベヤでなくてもよく、例えば、角パイプ、又は、丸パイプ等であってもよい。
【0064】
本例では、各容器システム1は、支持具2のうちの、y軸方向における両端部が、一対の支持体4にそれぞれ支持される。
図29に表されるように、複数の容器システム1が並ぶ場合、ある容器システム1を一対の支持体4に沿って移動させたとき、当該容器システム1の延出部21が、隣接する容器システム1の延出部21と当接する。従って、一方の容器システム1の支持具2が他方の容器システム1の支持具2に重なることを抑制できる。
【0065】
図30乃至
図33に表されるように、複数の容器3は、整列させられた状態において、トレイ5に載置される。なお、
図30乃至
図33において、容器3に収容された植物及び培地は、図示が省略されている。また、
図30乃至
図33において、2個の容器3だけが図示され、他の容器3は、図示が省略されている。
【0066】
図30は、トレイ5に載置された状態における複数の容器3の左後上方斜視図である。
図31は、トレイ5に載置された状態における複数の容器3の左側面図である。
図32は、トレイ5に載置された状態における複数の容器3の平面図である。
図33は、
図32のXXXIII−XXXIII線により表される平面により切断された複数の容器3の断面をx軸の正方向にて見た図である。
【0067】
トレイ5は、複数(本例では、15個)の容器3を格子状に載置可能に構成される。本例では、トレイ5は、樹脂からなる。トレイ5は、載置された容器3の移動を規制するように、鉛直方向にて延在する帯状体51を複数有する。
【0068】
図31に表されるように、各容器3は、帯状体51が第2外壁凹部383に遊嵌するように、トレイ5に載置される。
図33に表されるように、複数の容器3がトレイ5に載置された状態において、互いに隣接する複数の容器3は、第1突出部36だけでなく、第2突出部371〜374も近接する。
【0069】
従って、互いに隣接する複数の容器3間で、鉛直方向における第1突出部36の位置が相違する場合であっても、一方の容器3の第1突出部36が、他方の容器3の第2突出部371〜374に当接する。これにより、容器3の姿勢の変動を抑制できる。従って、トレイ5が撓む大きさを抑制できる。この結果、容器3を容易に運搬できる。
【0070】
図34乃至
図36に表されるように、複数の容器3は、積み重ねられる。
図34は、積み重ねられた状態における複数の容器3の左後上方斜視図である。
図35は、積み重ねられた状態における複数の容器3の左側面図である。
図36は、
図35のXXXVI−XXXVI線により表される平面により切断された複数の容器3の断面をy軸の正方向にて見た図である。
【0071】
図34乃至
図36に表されるように、複数の容器3が積み重ねられた状態において、一方の容器3の第2突出部371〜374が他方の容器3の上端面に当接する。これにより、一方の容器3が他方の容器3に挿入される深さの変動を抑制できる。従って、一方の容器3が他方の容器3に挿入される深さが過大になることを抑制できる。この結果、容器3の破損を抑制できる。また、積み重ねられた複数の容器3の高さが、当該複数の容器3の総数を高い精度にて反映できる。従って、積み重ねられた複数の容器3の高さに基づいて、当該複数の容器3の総数を容易に計数できる。
【0072】
図37乃至
図39に表されるように、複数の支持具2は、積み重ねられる。
図37は、積み重ねられた状態における複数の支持具2の左後上方斜視図である。
図38は、積み重ねられた状態における複数の支持具2の左側面図である。
図39は、積み重ねられた状態における複数の支持具2の背面図である。
【0073】
図37乃至
図39に表されるように、複数の支持具2が積み重ねられた状態において、支持具2を1つおきに鉛直方向回りに90度だけ回転させるように複数の支持具2を積み重ねることにより、ある支持具2の延出部21が、隣接する支持具2の第2凹部22に遊嵌される。この結果、複数の支持具2が占める容積を小さくすることができる。
【0074】
以上、説明したように、第1実施形態の容器システム1は、支持具2と、容器3と、を備える。支持具2は、水平面に沿って延在する平板状であるとともに、鉛直方向にて貫通する第1穴を有する。容器3は、鉛直上方向における端面にて開口する有底の第2穴を有する柱体状又は錐台状である。容器3は、第1穴に挿通された状態において支持具2と係合することにより、支持具2に取り外し可能に支持される。
【0075】
容器3の側面は、第1突出部36と、第2突出部371〜374と、を備える。第1突出部36は、鉛直上方向における端部にて外方へ突出するとともに、支持具2と係合する。第2突出部371〜374は、第1突出部36の鉛直下方にて第1突出部36に連接するように外方へ突出するとともに、鉛直面を有する。
【0076】
これによれば、複数の容器3が整列させられた状態にてトレイ5に載置された場合、互いに隣接する複数の容器3は、第1突出部36だけでなく、第2突出部371〜374も近接する。従って、互いに隣接する複数の容器3間で、鉛直方向における第1突出部36の位置が相違する場合であっても、一方の容器3の第1突出部36が、他方の容器3の第2突出部371〜374に当接する。これにより、容器3の姿勢の変動を抑制できる。従って、トレイ5が撓む大きさを抑制できる。この結果、容器3を容易に運搬できる。
【0077】
更に、第1実施形態の容器システム1において、容器3は、鉛直下方向へ向かって先細である錐台状である。
【0078】
これによれば、複数の容器3を積み重ねることができる。ところで、第2突出部371〜374を備えない複数の容器が積み重ねられる場合、一方の容器が他方の容器に挿入される深さは、積み重ねを行う作業者の力に応じて比較的大きく変動しやすい。このため、一方の容器が他方の容器に挿入される深さが過大になり、容器が破損する虞があった。また、積み重ねられた複数の容器の高さが、当該複数の容器の総数を高い精度にて反映しにくいため、当該複数の容器の総数を容易に計数できない。
【0079】
これに対し、容器システム1によれば、複数の容器3が積み重ねられる場合、一方の容器3の第2突出部371〜374が他方の容器3のうちの鉛直上方向における端面に当接する。これにより、一方の容器3が他方の容器3に挿入される深さの変動を抑制できる。従って、一方の容器3が他方の容器3に挿入される深さが過大になることを抑制できる。この結果、容器3の破損を抑制できる。また、積み重ねられた複数の容器3の高さが、当該複数の容器3の総数を高い精度にて反映できる。従って、積み重ねられた複数の容器3の高さに基づいて、当該複数の容器3の総数を容易に計数できる。
【0080】
更に、第1実施形態の容器システム1において、第1穴を形成する壁面20は、第1突出部36が支持具2と係合している状態において第2突出部371〜374が遊嵌する第1凹部201を備える。
【0081】
これによれば、第1突出部36が支持具と係合している状態において、容器3が支持具2に対して移動することを抑制できる。従って、第1突出部36が支持具2と係合している状態において、支持具2の端部が、互いに平行に延在する一対の支持体4に支持された場合、容器3が支持具2に対して揺動することを抑制できる。従って、例えば、容器システム1が一対の支持体4に沿って移動させられる場合であっても、容器3の揺動を抑制できるので、容器システム1を容易に移動できる。
【0082】
更に、第1実施形態の容器システム1において、容器3は、第1側面31乃至第4側面34を有する四角柱体状又は四角錐台状である。第1側面31乃至第4側面34のそれぞれは、第2突出部371〜374を備える。第1側面31乃至第3側面33のそれぞれの第2突出部371〜373は、第1意匠を有する。第4側面34の第2突出部374は、第1意匠と異なる第2意匠を有する。
【0083】
ところで、苗は、特定の方向にて着果することがある。例えば、苺の場合、ランナーが延在する方向と逆向きの方向にて着果する。従って、複数の苗が並ぶ場合において、苗の向きがそろっていると、栽培又は収穫の作業を容易に行うことができる。
【0084】
しかしながら、容器の側面が同一の意匠を有する場合、容器の向きを特定することができない。このため、容器を整列させる場合、又は、容器システムを、互いに平行に延在する一対の支持体に載置する場合、苗の向きを確認しなければ、苗の向きをそろえることができない。
【0085】
これに対し、容器システム1によれば、容器3の側面31〜34のうちの、第4側面34が他の側面31〜33と異なる意匠を有する。従って、苗を容器3に収容する際に、容器3の向きと苗の向きとをそろえておくことにより、容器3を整列させる場合、又は、容器システム1を一対の支持体4に載置する場合、苗の向きを確認することなく、容器3の向きをそろえるだけで、苗の向きを容易にそろえることができる。
【0086】
更に、第1実施形態の容器システム1において、容器3の鉛直下方向における端面35は、最も鉛直下方に位置する第1底面351と、第1底面351よりも鉛直上方に位置する第2底面352と、を有する。第2底面352は、外縁から内方へ延在するとともに、容器3の底壁を貫通する孔を有する。
【0087】
容器の鉛直下方向における端面のうちの外縁部が、当該端面の中で最も鉛直下方に位置し、当該外縁部が容器の底壁を貫通する孔を有する場合、容器が平面に載置された状態において、当該外縁部が当該平面に接する。従って、この場合、外縁部と平面との間の水は、滞留しやすい。このため、容器に収容された植物は、滞留している水を、外縁部が有する孔を通して吸いやすい。
【0088】
これに対し、容器システム1によれば、容器3が平面に載置された状態において、第1底面351が当該平面に接するとともに、第2底面352は、当該平面から隔てられる。従って、第2底面352と平面との間に水が滞留することを抑制できる。また、容器3に収容された植物が、滞留している水を、第2底面352が有する孔を通して吸うことを抑制できる。
【0089】
更に、第1実施形態の容器システム1において、支持具2は、第1方向における両端面において、鉛直方向にて延出するとともに、鉛直面を有する一対の延出部21と、第1方向に直交する第2方向における両端面において、鉛直方向にて延在するとともに延出部21の幅と略等しい幅を有する帯状である一対の第2凹部22と、を備える。
【0090】
複数の容器システム1が並ぶように、各支持具2の端部が、互いに平行に延在する一対の支持体4に支持された場合、ある容器システム1を当該一対の支持体4に沿って移動させたとき、当該容器システム1の延出部21が、隣接する容器システム1の延出部21と当接する。従って、一方の容器システム1の支持具2が他方の容器システム1の支持具2に重なることを抑制できる。
【0091】
更に、容器3から取り外された支持具2が複数積み重ねられる場合、支持具2を1つおきに鉛直方向回りに90度だけ回転させるように複数の支持具2を積み重ねることにより、ある支持具2の延出部21が、隣接する支持具2の第2凹部22に遊嵌される。この結果、複数の支持具2が占める容積を小さくすることができる。
【0092】
更に、第1実施形態の容器システム1において、容器3の側面31〜34は、鉛直下方向における端部にて、鉛直方向にて延在する帯状である第3凹部383を備える。
【0093】
トレイ5は、鉛直方向にて延在する帯状体51を有することがある。そこで、容器システム1によれば、トレイ5の帯状体51を第3凹部383に遊嵌させることができる。従って、容器3がトレイ5に載置された状態において、容器3がトレイ5内で移動することを抑制できる。この結果、容器3を容易に運搬できる。
【0094】
<第1実施形態の第1変形例>
次に、第1実施形態の第1変形例の容器システムについて説明する。第1実施形態の第1変形例の容器システムは、第1実施形態の容器システムに対して、容器の側面がスリットを有する点が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第1変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
【0095】
図40に表されるように、第1実施形態の第1変形例の容器システム1は、容器3に代えて、容器3Aを備える。
図40は、容器3Aの左側面図である。
【0096】
容器3Aは、2個のスリット部384を備える。2個のスリット部384は、対向する一対の側面(本例では、第1側面31、及び、第3側面33)にそれぞれ位置する。なお、2個のスリット部384は、第2側面32、及び、第4側面34にそれぞれ位置していてもよい。また、容器3Aが備えるスリット部の数は、1個、3個、又は、4個であってもよい。例えば、容器3Aは、4個の側面31〜34のそれぞれにスリット部384を備えていてもよい。
【0097】
各スリット部384は、鉛直下方向へ突出するように曲がる曲線に沿って延在するスリットを形成する。換言すると、容器3Aの側面31,33は、鉛直下方向へ突出するように曲がる曲線に沿って延在するスリットを有する。
【0098】
本例では、スリットは、所定の幅を有するとともに、容器3Aの側壁を貫通する孔である。本例では、曲線は、U字状である。なお、曲線は、U字状と異なる形状(例えば、V字状、又は、W字状等)であってもよい。
各スリット部384は、側面31,33の中央部のうちの鉛直下方に位置する。
【0099】
第1実施形態の第1変形例の容器システム1によれば、第1実施形態の容器システム1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第1変形例の容器システム1において、容器3Aの側面31,33は、鉛直下方向へ突出するように曲がる曲線に沿って延在するスリットを有する。
【0100】
例えば、果実の収穫等によって植物の栽培が終了すると、容器3Aから植物及び培地が取り出される。しかしながら、植物の成長に伴って、根が張り巡らされているため、植物及び培地を容器3Aから取り出しにくいことがある。
【0101】
これに対し、容器3Aによれば、スリットが形成する曲線のうちの、鉛直下方向における端部において、スリットの近傍であり且つスリットの鉛直上方の側面31,33を押すことにより、培地を押し上げることができる。この結果、植物及び培地を容器3Aから容易に取り出すことができる。
【0102】
<第1実施形態の第2変形例>
次に、第1実施形態の第2変形例の容器システムについて説明する。第1実施形態の第2変形例の容器システムは、第1実施形態の容器システムに対して、支持具の形状が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第2変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
【0103】
図41乃至
図43に表されるように、第1実施形態の第2変形例の容器システム1は、支持具2に代えて、支持具2Bを備える。
図41は、支持具2Bの左後上方斜視図である。
図42は、支持具2Bの左後下方斜視図である。
図43は、支持具2Bの背面図である。
【0104】
図41乃至
図43に表されるように、支持具2Bは、一対の延出部21に代えて、一対の延出部21Bを備えるとともに、一対の第2凹部22に代えて、一対の第2凹部22Bを備える。
【0105】
一対の延出部21Bは、支持具2Bのうちの、第1方向(本例では、x軸方向)における両端面において、支持具2Bの上端面から鉛直上方向にてそれぞれ延出する。各延出部21Bは、鉛直面(本例では、x軸に直交する平面)にて延在する平板状である。換言すると、各延出部21Bは、鉛直面を有する。各延出部21Bは、第1方向に直交する第2方向(本例では、y軸方向)における中央部に位置する。
【0106】
本例では、各延出部21Bは、長方形状である。なお、各延出部21Bは、長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、半円形状、半楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。また、支持具2Bが1つの端面に備える延出部21Bの数は、複数であってもよい。
【0107】
一対の第2凹部22Bは、支持具2Bのうちの、第2方向(本例では、y軸方向)における両端面において、鉛直方向にて、支持具2Bの下端面から、支持具2Bの上端面よりも鉛直下方の位置まで延在する帯状である。各第2凹部22Bの幅は、延出部21Bの幅と略等しい(本例では、僅かに広い)幅を有する。各第2凹部22Bの鉛直方向における長さ(換言すると、高さ)は、延出部21Bの高さと略等しい(本例では、僅かに長い)。各第2凹部22Bは、第1方向(本例では、x軸方向)における中央部に位置する。
【0108】
第1実施形態の第2変形例の容器システム1によれば、第1実施形態の容器システム1と同様の作用及び効果が奏される。
【0109】
<第1実施形態の第3変形例>
次に、第1実施形態の第3変形例の容器システムについて説明する。第1実施形態の第3変形例の容器システムは、第1実施形態の容器システムに対して、支持具の形状が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第3変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
【0110】
図44乃至
図46に表されるように、第1実施形態の第3変形例の容器システム1は、支持具2に代えて、支持具2Cを備える。
図44は、支持具2Cの左後上方斜視図である。
図45は、支持具2Cの左後下方斜視図である。
図46は、支持具2Cの背面図である。
【0111】
図44乃至
図46に表されるように、支持具2Cは、一対の延出部21に代えて、一対の第1延出部21C1及び一対の第2延出部21C2を備えるとともに、一対の第2凹部22に代えて、一対の第2凹部22Cを備える。
【0112】
一対の第1延出部21C1は、支持具2Cのうちの、第1方向(本例では、x軸方向)における両端面において、支持具2Cの上端面から鉛直上方向にてそれぞれ延出する。各第1延出部21C1は、鉛直面(本例では、x軸に直交する平面)にて延在する平板状である。換言すると、各第1延出部21C1は、鉛直面を有する。各第1延出部21C1は、第1方向に直交する第2方向(本例では、y軸方向)における中央部に位置する。
【0113】
本例では、各第1延出部21C1は、長方形状である。なお、各第1延出部21C1は、長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、半円形状、半楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。また、支持具2Cが1つの端面に備える第1延出部21C1の数は、複数であってもよい。
【0114】
一対の第2延出部21C2は、支持具2Cのうちの、第1方向(本例では、x軸方向)における両端面において、支持具2Cの下端面から鉛直下方向にてそれぞれ延出する。各第2延出部21C2は、鉛直面(本例では、x軸に直交する平面)にて延在する平板状である。換言すると、各第2延出部21C2は、鉛直面を有する。各第2延出部21C2は、第1方向に直交する第2方向(本例では、y軸方向)における中央部に位置する。
【0115】
本例では、各第2延出部21C2は、長方形状である。第2延出部21C2の幅は、第1延出部21C1の幅と等しい。なお、各第2延出部21C2は、長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、半円形状、半楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。また、支持具2Cが1つの端面に備える第2延出部21C2の数は、複数であってもよい。
【0116】
一対の第2凹部22Cは、支持具2Cのうちの、第2方向(本例では、y軸方向)における両端面において、鉛直方向にて、支持具2Cの下端面から、支持具2Cの上端面まで延在する帯状である。各第2凹部22Cの幅は、第1延出部21C1及び第2延出部21C2の幅と略等しい(本例では、僅かに広い)幅を有する。各第2凹部22Cは、第1方向(本例では、x軸方向)における中央部に位置する。
【0117】
第1実施形態の第3変形例の容器システム1によれば、第1実施形態の容器システム1と同様の作用及び効果が奏される。
【0118】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。
【解決手段】容器システム1は、支持具2と容器3とを備える。支持具2は、水平面に沿って延在する平板状であるとともに、鉛直方向にて貫通する第1穴を有する。容器3は、鉛直上方向における端面にて開口する有底の第2穴を有する柱体状又は錐台状であるとともに、第1穴に挿通された状態において支持具2と係合することにより、支持具2に取り外し可能に支持される。容器3の側面31〜34は、第1突出部36と第2突出部371〜374とを備える。第1突出部36は、鉛直上方向における端部にて外方へ突出するとともに、支持具2と係合する。第2突出部371〜374は、第1突出部36の鉛直下方にて第1突出部36に連接するように外方へ突出するとともに、鉛直面を有する。