【実施例】
【0161】
実施例1:N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(1-オキソ-4-フェニルフタラジン-2(1H)-イル)アセトアミドの合成
【化48】
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【0162】
2-ブロモ-N-エチル-N-(4-エチルフェニル)アセトアミド
【化49】
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【0163】
THF(44mL)中の4-エチルアニリン(5.13mL, 41.3mmol)を0℃に冷却し、THF(117mL)中のアセトアルデヒド(2.55mL, 45.4mmol)及びH
2S0
4(3.09mL, 12.38mmol)溶液で処理した。結果として生じた白色スラリーを10分間撹拌し、次いでNaBH
4(1.03g, 27.2mmol)で処理した。4時間後、さらなるNaBH
4(0.390g, 10.32mmol)を添加し、一晩撹拌を続けた。この反応を飽和NH
4Clでクエンチし(quench)、Et
2Oで抽出した。有機相をブライン(brine)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させて、濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(10-20% EtOAc/ヘキサン)で精製して、3.0g(48%)のN,4-ジエチルアニリンを得た。N,4-ジエチルアニリン(0.5g, 2.95mmol)、DMAP(0.018g, 0.147mmol)及び2-ブロモ酢酸(0.975g, 7.02mmol)のDCM(29.5mL)溶液をEDC.HCl(1.35g, 7.08mmol)で処理し、室温で12時間撹拌した。この反応物(reaction)をDCMで希釈し、ブライン及び2N NaOHで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて、濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(10-20% EtOAc/petエーテル)で精製して、2-ブロモ-N-エチル-N-(4-エチルフェニル)アセトアミド(650mg)を得た。
【0164】
4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル4-メチルベンゼンスルホナート
【化50】
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【0165】
2,3-ジヒドロフタラジン-1,4-ジオン(10g, 61.7mmol)のピリジン(190mL)溶液をN
2下、塩化トシル(11.76g, 61.7mmol)で処理し、3時間還流加熱し、次いで室温で一晩撹拌した。反応物(reaction)を濃縮し、1:1のEtOAc:飽和NaHCO
3に溶解させた。沈殿物をろ過し、水、EtOAc及び飽和NaHCO
3、で洗浄し、次いで一晩乾燥させて、4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル4-メチルベンゼンスルホナート(12.9g, 66%)(MS: ESI+ve, 317[M+H])を得た。
【0166】
3-(2-(エチル(4-エチルフェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル4-メチルベンゼンスルホナート
【化51】
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【0167】
NaH(60%)(0.306g, 7.64mmol)をDMF(66mL)中に懸濁させ、4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル4-メチルベンゼンスルホナート(2.10g, 6.65mmol)で、約1分間かけて何回かに分けて(in portions)処理した。泡立ちが弱くなった時に、2-ブロモ-N-エチル-N-(4-エチルフェニル)アセトアミド(1.5g, 6.65mmol)及びNaI(0.50g, 3.32mmol)を添加した。一晩撹拌した後、氷を加えて反応をクエンチし、次いでDCMで希釈した。水層をDCM(2x)で抽出し、有機層と一緒にして4x5% LiCl(aq)及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させてシリカゲル上で濃縮した。この物質をクロマトグラフィーにかけて(20% EtOAc/petエーテル)、3-(2-(エチル(4-エチルフェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル4-メチルベンゼンスルホナート(1.62g, 48%)、(MS: ESI+ve, 506[M+H])を得た。
【0168】
実施例1:N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(1-オキソ-4-フェニルフタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド
【化52】
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【0169】
3-(2-(エチル(4-エチルフェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル4-メチルベンゼンスルホナート(50mg, 0.099mmol)、フェニルボロン酸(24.12mg, 0.198mmol)、Na
2C0
3(26.2mg, 0.247mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(4.86mg, 6.92μmol)を含むマイクロ波用バイアルをN
2でフラッシュ(flush)し、次いでTHF(1.5mL)及び水(0.5mL)で処理した。この混合物をマイクロ波で155℃で45分間加熱した。ろ過し、生成物を3xEtOAcで抽出した。一緒にした有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSO
2、で乾燥させ、蒸発乾固した。得られた物質を逆相HPLCで精製して、N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(l-オキソ-4-フェニルフタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド(8.8mg)、(MS: ESI+ve, 412[M+H])が生じた。
【0170】
発明の代表的な化合物を、適切なアルキル化剤及び市販のボロン酸又はボロン酸エステルを用いて、実施例1(スキーム1)と同様の方法で調製した。
【表18】
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【0171】
【表19】
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【0172】
【表20】
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【0173】
【表21】
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【0174】
【表22】
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【0175】
N-エチル-2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-アミン
【化53】
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【0176】
2,2-ジフルオロ-5-アミノベンゾ[d][l,3]ジオキソール(7.45g, 43.0mmol)のDMF(60mL)溶液にK
2CO
3(17.8g, 129mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を0℃にまで冷却し、EtI(3.52mL, 43.0mmol)を滴下した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を水(500mL)で希釈し、次いで生成物をEtOAc(3x100mL)で抽出した。一緒にまとめた有機層(organics)をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(0-10% EtOAc/ヘキサン)で精製して、N-エチル-2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-アミン(5.98g)、(MS: ESI+ve, 202[M+H])を得た。
【0177】
2-ブロモ-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチルアセトアミド
【化54】
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【0178】
N-エチル-2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-アミン(8.0g, 3.9mmol)のDCM(100mL)溶液を2-ブロモ酢酸(13.2g, 9.4mmol)、EDC.HCl(14.8g, 93.6mmol)及びDMAP(238mg, 19.5mmol)で処理し、次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(500mL)で希釈し、DCM(3x100mL)で生成物を抽出した。一緒にまとめた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(0-7% EtOAc/ヘキサン)で精製して、2-ブロモ-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソ-5-イル)-N-エチルアセトアミド(11.0g)、(MS: ESI+ve, 322[M+H])を得た。
1H NMR:(400MHz, DMSO) δ:1.03-1.00(t, J=14.4, 3H), 3.68-3.63(m, 2H), 4.03(s, 2H)7.26-7.23 (d, J=8.4, 1H), 7.53-7.50 (d, J=8.4, 1H), 7.57 (s, 1H)。
【0179】
3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル4-メチルベンゼンスルホナート:
【化55】
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【0180】
4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル4-メチルベンゼンスルホナート(0.37g, 1.2mmol)の0℃のDMF(6mL)溶液をNaHMDS(THF中2M)(0.65mL, 1.30mmol)で処理した。20分間撹拌した後、2-ブロモ-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチルアセトアミド(0.458g, 1.423mmol)のDMF(1.0mL)溶液を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応を5% LiCl(aq)でクエンチし、EtOAcで抽出した。一緒にまとめた有機層をMgSO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(10-100% EtOAc/petエーテル)で精製して、3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル4-メチルベンゼンスルホナート(479mg)、(MS: ESI+ve, 558[M+H])を得た。
【0181】
3-(ピリジン-3-イルメチレン)イソベンゾフラン-l(3H)-オン:
【化56】
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【0182】
3-(カルボキシメチル)ピリジン-l-イウム クロリド(13g, 75mmol)、イソベンゾフラン-1,3-ジオン(11.09g, 75mmol)及びNaOAc(0.246g, 3.00mmol)の混合物を丸底フラスコ内に入れ、190℃で30分間加熱した。混合物をDCMで抽出し、NaHCO
3(aq)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させて濃縮し、3-(ピリジン-3-イルメチレン)イソベンゾフラン-1(3H)-オン(8.5g)。
【0183】
4-(ピリジン-3-イルメチレン)フタラジン-1(2H)-オン:
【化57】
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【0184】
3-(ピリジン-3-イルメチレン)イソベンゾフラン-l(3H)-オン(1.5g, 6.72mmol)、硫酸ヒドラジン(0.874g, 6.72mmol)、水(6.5 mL)、EtOH(1.9mL)及び2M NaOH(1.9mL)を含んだ二本のマイクロ波用バイアルをN
2でフラッシュし、次いで180℃で15分間、マイクロ波加熱した。生じた混合物を室温まで冷却し、冷凍庫内に入れた。固体をろ過し、水で洗浄し、乾燥させて、4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-l(2H)-オン(2.36g)、(MS: ESI+ve, 238[M+H])を得た。
【0185】
実施例25:N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(l-オキソ-4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド:
【化58】
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【0186】
NaH(60%)(6.49mg, 0.162mmol)及びDMF(738μL)の0℃のバイアルを、4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-l(2H)-オン(35mg, 0.148mmol)のDMF(369μL)溶液で処理した。10分後、DMF(369μL)中の2-ブロモ-N-エチル-N-(4-エチルフェニル)アセトアミド(39.9mg, 0.148mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。飽和NH
4Clを添加し、生成物をEtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて、濃縮乾固した。粗生成物をクロマトグラフィー(0-5% MeOH/EtOAc)で精製して、N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(l-オキソ-4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド(20mg)、(MS: ESI+ve, 427[M+H])を得た。
【0187】
次の化合物を実施例25(スキーム3)と同様の方法で調製した。
【表23】
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【0188】
2-クロロ-N-(4-メトキシフェニル)-N-メチルアセトアミド:
【化59】
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【0189】
DMAP(0.022g, 0.182mmol)及び4-メトキシ-N-メチルアニリン(0.5g, 3.64mmol)のDCM(36mL)溶液をN
2下で2-クロロ酢酸(1.20g, 8.67mmol)及びEDC.HCl(1.67g, 8.75mmol)で処理し、次いで室温で一晩撹拌した。反応物をDCMで希釈し、次いでブライン及び2M NaOHで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、蒸発乾固させた。粗生成物をクロマトグラフィー(10-20% EtOAc/petエーテル)で精製し、2-クロロ-N-(4-メトキシフェニル)-N-メチルアセトアミド(446mg)を得た。
【0190】
6-メチルイソベンゾフラン-l(3H)-オン及び5-メチルイソベンゾフラン-l(3H)-オンの調製
【化60】
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【0191】
無水4-メチルフタル酸(5.0g, 30.8mmol)のTHF(35mL)溶液を15℃でHOAc(3.43mL, 61.6mmol)及びNaBH
4(1.13g, 30.8mmol)で処理した。15℃で30分間撹拌を維持し、次いで室温で4時間とした。反応物を減圧下で濃縮した。HOAc(15mL)及びAc
2O(15mL)を添加し、110℃で3時間、混合物を加熱した。混合物を濃縮し、飽和NH
4Cl(500mL)でクエンチし、次いでEtOAc(2x250mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(0-15% EtOAc/ヘキサン)で精製して、6-メチルイソベンゾフラン-l(3H)-オン及び5-メチルイソベンゾフラン-l(3H)-オン(2.0g)の混合物を得た(MS:ESI+ve, 149[M+H])。
【0192】
3-ヒドロキシ-6-メチル-2-(ピリジン-3-イル)-1H-インデン-1-オン:
【化61】
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【0193】
6-メチルイソベンゾフラン-l(3H)-オンと5-メチルイソベンゾフラン-l(3H)-オン(2.0g, 13.5mmol)の混合物をEtOAc(10mL)及びMeOH(20mL)に溶解させ、次いで3-ピリジンカルボキシアルデヒド(1.44g, 13.5mmol)及びNaOMe(2.18g, 40.0mmol)を0℃で小分けに処理した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで60℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(50mL)で洗浄し、酢酸(10mL)で酸性にした。生じた沈殿物をろ過して乾燥させて、3-ヒドロキシ-6-メチル-2-(ピリジン-3-イル)-l-H-インデン-l-オン(1.54g)、(MS: ESI+ve, 238[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ:2.35 (s, 3H), 7.20-7.14 (t, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.81-7.77 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.22-8.20 (d, J=7.6, 1H), 9.47-9.44 (d, J=11.6Hz, 1H), 9.73 (s, 1H), 14.91 (s, 1H)。
【0194】
7-メチル-4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-1(2H)-オン及び6-メチル-4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-l(2H)-オン
【化62】
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【0195】
3-ヒドロキシ-6-メチル-2-(ピリジン-3-イル)-1-H-インデン-1-オン(1.2g, 5.0mmol)のヒドラジン水和物(10mL)溶液を110℃で一晩加熱した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、生じた沈殿物をろ過して乾燥させて、1:1異性体混合物としての7-メチル-4-(ピリジン-3-イル-メチル)-フタラジン-1(2H)-オン及び6-メチル-4-(ピリジン-3-イル-メチル)-フタラジン-1(2H)-オン(5.01g)、(MS:ESI +ve, 252[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.48 (s, 6H), 4.30-4.32 (d, J=2, 4H), 7.34-7.29 (m, 2H), 7.74-7.66 (m, 5H), 7.85 (s, 1H), 7.92-7.89 (d, J=8.4, 1H), 8.16-8.14 (d, J=8, 1H), 8.41-8.41 (m, 1H), 8.43-8.42 (m, 2H), 8.60-8.43 (m, 2H), 12.51 (s, 2H)。
【0196】
実施例28及び29:N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(7-メチル-l-オキソ-4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド及びN-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(6-メチル-l-オキソ-4-(ピリジン-3-イルメチル)フタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド:
【化63】
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【0197】
7-メチル-4-(ピリジン-3-イル-メチル)-フタラジン-l(2H)-オン及び6-メチル-4-(ピリジン-3-イル-メチル)-フタラジン-l(2H)-オン(0.5g, 1.9mmol)のTHF(15mL)溶液を、0℃にてNaH(60%)(0.087g, 2.1mmol)で小分けに(portionwise)処理し、次いで30分間0℃とした。2-ブロモ-N-エチル-N-(4-エチルフェニル)アセトアミド(0.537g, 1.9mmol)のTHF(5mL)溶液を滴下し、反応混合物を室温まで一晩加温した。反応物を飽和NH
4Cl(25mL)で希釈し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、これを調製用HPLCで精製して、別々の異性体、実施例28:N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(7-メチル-l-オキソ4-(ピリジン-3-イルメチル)-フタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド(0.024g)、(MS: ESI +ve, 441 [M+H]);
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.05-1.00 (m, 3H), 1.23-1.19 (t, 3H), 2.51-2.48 (m, 3H), 2.69-2.63 (m, 2H), 3.68-3.63 (m, 2H), 4.31 (s, 2H), 4.55 (s, 2H), 7.36-7.28 (m, 5H), 7.72- 7.66 (m, 2H), 7.87-7.85 (d, J=8.4 , 1H), 8.03 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.59-8.40 (m, 1H), 8.60 (s, 1H);実施例29:N-エチル-N-(4-エチルフェニル)-2-(6-メチル-l-オキソ4-(ピリジン-3-イルメチル)-フタラジン-2(lH)-イル)アセトアミド(0.034g)、(MS: ESI +ve, 441 [M+H]);
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.04-1.00 (t, 3H), 1.23-1.19 (t, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.69-2.63 (m, 2H), 3.68-3.63 (m, 2H), 4.32 (s, 2H), 4.54 (s, 2H), 7.36-7.29 (m, 5H), 7.71-7.66 (m, 2H), 7.80 (s, 1H), 8.14-8.12 (d, J=8, 1H), 8.43-8.41 (m, 1H), 8.62-8.61 (d, J=1.6, 1H)を得た。
【0198】
対応する無水フタル酸又はイソベンゾフラン-l(3H)-オン及び適切なアルキル化剤から、実施例28及び29と同様の方法で、発明の代表的な化合物を調製した(スキーム4)。
【表24】
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【0199】
【表25】
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【0200】
【表26】
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【0201】
【表27】
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【0202】
【表28】
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【0203】
4-ヒドロキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン:
【化64】
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【0204】
3-ヒドロキシ安息香酸(1.0g, 7.24mmol)の40%ホルムアルデヒド(20mL)溶液を、室温で、濃HCl(20mL)及び濃H
2SO
4(1mL)で処理した。次いで一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、飽和NH
4Cl(50mL)で処理し、EtOAc(2x25mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0-25% EtOAc/ヘキサン)で精製して、6-ヒドロキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン(0.850g)、(MS: ESI+ve, 151[M+H]).
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ: 5.31 (s, 2H), 7.28-7.30 (d, J=7.2, 1H), 7.39-7.43 (t, 1H), 7.46-7.48 (dd, J=4.0, 1H), 10.25 (s, 1H)を得た。
【0205】
4-メトキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン及び7-メトキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン:
【化65】
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【0206】
6-ヒドロキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン(4.0g, 26.0mmol)のアセトン(40mL)溶液にK
2CO
3(14.7g, 107mmol)を室温で添加した。混合物をN
2下で30分間撹拌し、次いでジメチル硫酸(11mL, 106.6mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。これを濃縮し、飽和NH
4Cl(500mL)で処理し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0-60% EtOAc/ヘキサン)で精製し、4-メトキシlイソベンゾフラン-l(3H)-オン及び7-メトキシルイソベンゾフラン-l(3H)-オン(3.5g)、(MS: ESI +ve, 165 [M+H])の混合物を得た。
【0207】
4-エトキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン:
【化66】
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【0208】
6-ヒドロキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン(4.0g, 26.0mmol)のアセトン(40mL)溶液に、室温でK
2CO
3(14.7g, 106.6mmol)を添加した。混合物を室温でN
2下、30分間撹拌し、次いでジエチル硫酸(14mL, 106.6mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。これを濃縮し、飽和NH
4Cl(500mL)で処理し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0-60% EtOAc/ヘキサン)で精製し、4-エトキシルイソベンゾフラン-l(3H)-オン(3.5g)、(MS: ESI +ve, 179 [M+H])を得た。
【0209】
4-(シクロヘキシルオキシ)イソベンゾフラン-l(3H)-オン:
【化67】
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【0210】
6-ヒドロキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン(4.0g, 26.6mmol)のDMSO(30mL)溶液にK-OtBu(8.9g, 79.9mmol)を室温で添加し、混合物を30分間撹拌した。臭化シクロヘキシル(20.0mL, 159.9mmol)を添加し、110℃で一晩、撹拌を続けた。反応混合物を濃縮し、飽和NH
4Cl(500mL)で処理し、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0-5% EtOAc/ヘキサン)で精製して、4-(シクロヘキシルオキシ)イソベンゾフラン-l(3H)-オン(2.0g)、(MS: ESI +ve, 233 [M+H])を得た。
【0211】
4-(2-メトキシエトキシ)イソベンゾフラン-l(3H)-オン:
【化68】
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【0212】
6-ヒドロキシイソベンゾフラン-l(3H)-オン(3.0g, 20.0mmol)のDMF(50mL)溶液にNaH(60%)(1.44g, 20.0mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで2-ブロモエチルメチルエーテル(3.0g, 20.0mmol)を添加して、一晩撹拌を続けた。反応混合物を濃縮し、飽和NH
4Cl(500mL)で処理し、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0-20% EtOAc/ヘキサン)で精製して、4-(2-メトキシエトキシ)イソベンゾフラン-l(3H)-オン(3.2g)、(MS:ESI +ve, 209 [M+H])を得た。
【0213】
4-(3-クロロフェニル)フタラジン-l(2H)-オン:
【化69】
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【0214】
1-クロロフタラジン-4-オン(1.0g, 5.5mmol)、3-クロロフェニルボロン酸(1.3g, 8.3mmol)、トリシクロヘキシホスフィン(0.058g, 0.27mmol)及びK
3PO
4(2.3g, 11.0mmol)のTHF(20mL)及び水(5mL)の溶液を、N
2で30分間かけて脱気し、次いでトリ(ジベンジリデンアセトン)-ジパラジウム(0.050g, 0.05mmol)で処理し、一晩還流加熱した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、生成物をEtOAc(2x100mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して4-(3-クロロフェニル)フタラジン-l(2H)-オン(1.2g)、(MS:ESI +ve, 257.12 [M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 7.58-7.60 (m, 2H), 7.61-7.64 (m, 2H), 7.65-7.67 (m, 1H), 7.90-7.93 (m, 2H), 8.34- 8.36 (m, 1H).12.93 (s, 1H)。
【0215】
実施例63: 2-(4-(3-クロロフェニル)-1-オキソフタラジン-2(1H)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド
【化70】
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【0216】
4-(3-クロロフェニル)フタラジン-1(2H)-オン(0.5g, 1.94mmol)のDMF(20mL)溶液に、NaH(60%)(0.116g, 2.91mmol)を小分けにして0℃で添加した。30分間撹拌した後、DMF(2mL)中の2-ブロモ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.55g, 1.94mmol)を滴下し、反応混合物を室温で一晩加温した。反応物を水でクエンチし、ろ過で固体を集めた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(60-70% EtOAc/ヘキサン)で精製し、2-(4-(3-クロロフェニル)-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.22g)、(MS: ESI +ve, 459.17[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.63 (s, 3H), 3.24 (s, 3H), 4.73 (s, 2H), 7.44-7.46 (d, J=8.0, 1H), 7.55-7.66 (m, 4H), 7.69-7.74 (q, 2H), 7.93 (s, 3H), 8.29-8.31 (d, J=7.2, 1H)。
【0217】
4-クロロフタラジン-1(2H)-オン、対応するボロン酸又はエステル、及び適切なアルキル化剤に基づいて、実施例63と同様の方法で、発明の代表的な化合物を調製した(スキーム2)。
【表29】
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【0218】
2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-アミン:
【0219】
【化71】
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【0220】
MeOH(10mL)中の2-メチル-6-ニトロベンゾキサゾール(10.0g, 56mmol)及び10%Pd/C(3.4g)を室温で16時間、水素化した。セライトを通して反応混合物をろ過し、MeOH(100mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮して、粗2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-アミン(8.4g)、(MS: ESI +ve, 149.07 [M+H])を得た;
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.47 (s, 3H), 5.24 (s, 2H), 6.56-6.53 (dd, J=2, 1H), 6.70-6.70(d, J = 1.6, 1H), 7.25- 7.23 (d, J=8.4, 1H)。
【0221】
2,2,2-トリフルオロ-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド:
【0222】
【化72】
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【0223】
0℃の2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-アミン(8.4g, 56.7mmol)のピリジン(80mL)溶液を、TFAA(19.8mL, 141.0mmol)で処理し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、生成物をEtOAc(3x100mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、粗2,2,2-トリフルオロ-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(15.0g)、(MS: ESI +ve, 245.20 [M-H])を得た;
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.61 (s, 3H), 7.61-7.56 (m, 1H), 7.69-7.67 (d, J=8.4, 1H), 8.04-8.04 (d, J=2, 1H), 11.45 (s, 1H)。
【0224】
2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド:
【化73】
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【0225】
2,2,2-トリフルオロ-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(15.0g, 61.2mmol)のDMF(100mL)溶液をK
2CO
3(8.448g, 61.2mmol)で処理し、反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。ヨードメタン(3.9mL, 64.2mmol)を滴下し、室温で一晩撹拌を続けた。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3x100mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(16.5g)、(MS: ESI +ve, 259.26 [M+H])を得た。
【0226】
N,2-ジメチルベンゾ[d]オキサゾール-6-アミン:
【化74】
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【0227】
粗2,2,2-トリフルオロ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(16.5g, 63.0mmol)のMeOH(440mL)及び水(73mL)の溶液に、K
2CO
3(35.3g, 25.5mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら3時間還流し、次いで減圧下で濃縮し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物N,2-ジメチルベンゾ[d]オキサゾール-6-アミン(8.3g)、(MS: ESI +ve, 163.12 [M+H])を得た;
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.51 (s, 3H), 2.56 (s, 3H), 5.87-5.85 (m, 1H), 6.57-6.53 (m, 1H), 6.65-6.64 (d, J=2.4, 1H), 7.31-7.28 (t, 1H)。
【0228】
2-ブロモ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド:
【化75】
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【0229】
N,2-ジメチルベンゾ[d]オキサゾール-6-アミン(9.4g, 58.0mmol)のDCM(100mL)溶液に、EDC.HCl(26.6g, 139mmol)、DMAP(0.354g, 2.9mmol)及びブロモ酢酸(18.5g, 133.0mmol)をN
2下で0℃にて添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水(200mL)で希釈した。生成物をDCM(3x100mL)で抽出し、有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、2-ブロモ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(10.0g, 61%)、(MS: ESI +ve, 283.1 [M+H])を得た;
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.59 (s, 3H), 3.23 (s, 3H), 4.04 (s, 2H), 6.76-6.74 (d, J=8.8, 1H), 7.38-7.30 (dd, J=8.8, 1H), 7.73-7.71 (d, J=8, 1H)。
【0230】
1,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロフタラジン-6-カルボン酸:
【化76】
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【0231】
1,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロフタラジン-6-カルボン酸(20g, 104mmol)のiPrOH(250mL)溶液にヒドラジン水和物(10.40g, 208mmol)を添加し、反応混合物を一晩加熱還流した。冷却の際に反応混合物をろ過し、沈殿物をiPrOH(100mL)で洗浄して1,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロフタラジン-6-カルボン酸(25g, 100%)、(MS: ESI +ve, 205.19 [M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 8.00-8.02 (dd, J=1.6, 8.4, 1H), 8.24-8.31 (m, 1H), 8.56 (s, 1H)。
【0232】
1-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボン酸及び1-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボン酸:
【化77】
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【0233】
1,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロフタラジン-6-カルボン酸(2.0g)のSO
2Cl
2(20mL)溶液を90℃で3時間加熱した。POCl
3(20mL)を添加し、110℃で一晩加熱を続けた。この溶液を減圧下で濃縮し、トルエン(3x50mL)で蒸留して、粗生成物の1,4-ジクロロフタラジン-6-カルボン酸(1.3g, 56%),(MS: ESI +ve, 242 [M+H])を得た。この物質をジオキサン(25mL)に溶解させ、2N NaOH(27mL)を0℃で滴下処理した。反応混合物を50℃で1時間撹拌し、次いで室温に冷却して濃縮した。水を添加して、1N HClで酸性にした。固形物をろ過して減圧下で乾燥し、1-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボン酸と1-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボン酸(0.7g, 58%),(MS: ESI +ve, 225 [M+H])との1:1の異性体混合物を得た。
【0234】
エチル1-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート及びエチル1-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート
【化78】
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【0235】
l-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボン酸及びl-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボン酸(0.7g)の1:1混合物EtOH (10mL)溶液にH
2SO
4(0.7mL)を添加し、生じた溶液を16時間、還流しながら撹拌した。反応物を濃縮し、水(25mL)を添加し、飽和NaHCO
3(30mL)で処理して、生成物をEtOAc(2x100mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10-15% EtOAc/ヘキサン)で精製して、エチルl-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート及びエチルl-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート(0.550g, 70%),(MS: ESI +ve, 252.8 [M+H])の混合物を得た。
【0236】
エチルl-(3-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート及びエチルl-(3-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート
【化79】
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【0237】
ジオキサン(10mL)及び水(lmL)中のエチルl-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート及びエチルl-クロロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート(0.5g, 1.98mmol)の混合物、(3-クロロフェニル)ボロン酸(0.34g, 2.1mmol)及びK
2CO
3(0.546g, 3.9mmol)をアルゴンで脱気した。これを1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリド メチレンクロリド複合体(0.16g, 0.19mmol)で処理した。反応物を1時間還流加熱し、次いで水(20mL)で希釈してEtOAc(2x25mL)で抽出した。有機物をNa2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(10-15% EtOAc/ヘキサン)で精製して、エチルl-(3-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート及びエチルl-(3-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート(0.4g, 61%),(MS: ESI +ve, 328.86 [M+H])の混合物を得た。
【0238】
実施例65及び66:エチルl-(3-クロロフェニル)-3-(2-(メチル(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート及びエチルl-(3-クロロフェニル)-3-(2-(メチル(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート:
【化80】
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【0239】
0℃のTHF(15mL)中のエチルl-(3-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート及びエチル1-(3-クロロフェニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート(0.7g, 2.1mmol)の混合物を、LiHMDS(THF中に1N)(3.2mL, 3.2mmol)で処理し、30分間撹拌した。THF(10mL)中の2-ブロモ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.6g, 2.1mmol)を滴下し、反応を室温で一晩加温した。これを水(100mL)でクエンチし、生成物をEtOAc(2xlOOmL)で抽出した。有機物をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。調製用HPLCで精製した。実施例65:エチルl-(3-クロロフェニル)-3-(2-(メチル(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-6-カルボキシレート(0.025g),(MS: ESI +ve, 530.88 [M+H])
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.36-1.40 (t, 3H), 2.62 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 4.39-4.44 (q, 2H), 4.78 (s, 2H), 7.43-7.45 (d, J=7.2, 1H), 7.56-7.72 (m, 4H), 7.83-7.85 (d, J=8.4, 2H), 7.93 (s, 1H), 8.39-8.41 (t, 1H), 8.77 (s, 1H);実施例66:エチルl-(3-クロロフェニル)-3-(2-(メチル(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-7-カルボキシレート(0.014g),(MS: ESI +ve, 530.88 [M+H]).
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ: 1.30-1.33 (t, 3H), 2.62 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 4.33-4.38 (q, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.44-7.46 (d, J=7.6, 1H), 7.59-7.74 (m, 5H), 7.94 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.37-8.43 (q, 2H)。
【0240】
適切なアルキル化剤及び市販のボロン酸又はボロン酸エステルを使用して、実施例65及び 66(スキーム 2)と同様の方法で発明の代表的な化合物の代表を調製した。
【表30】
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【0241】
3-シアノ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド:
【化81】
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【0242】
3-シアノ 安息香酸(5.0g, 33.9mmol)の0℃のDMF(30mL)溶液に、トリエチルアミン(14.8mL, 101.7mmol)及びEDC.HC1(9.77g, 12.24mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで0℃に再度冷却した。N-O-ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(4.97g, 50.98mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応を水(300mL)でクエンチし、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0-25% EtOAc/ヘキサン)で精製して、3-シアノ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドを得た(3.2g, 191 [M+H])。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 3.28 (s, 3H), 3.55 (s, 3H), 7.65-7.69 (t, 1H), 7.89- 7.90 (d, J=2.4, 1H), 7.96-7.97 (d, J=5.6, 1H), 8.03 (s, 1H)。
【0243】
2-(3-シアノベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸:
【化82】
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【0244】
2-ブロモ-5-メトキシ安息香酸(3.69g, 15.0mmol)のTHF(15mL)溶液にn-BuLi(ヘキサン中に1.6M)(21mL, 33.6mmol)を-78℃で滴下した。反応混合物を1時間、-78℃で撹拌し、次いで3-シアノ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(3.2g,16.8mmol)のTHF(15mL)溶液を滴下した。反応物を-78℃で1時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、5N HCl溶液(10mL)で酸性にし、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して2-(3-シアノベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸(3.8g, 282[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 3.92 (s, 3H), 7.31- 7.32 (t, 2H), 7.43-7.45 (t, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.71-7.72 (d, J=1.6, 1H), 8.10-8.10 (d, J=1.2, 1H), 12.70 (s, 1H)。
【0245】
3-(6-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)ベンゾニトリル:
【化83】
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【0246】
2-(3-シアノベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸(4.0g, 14.2mmol)のヒドラジン水和物(8mL)及びEtOH(40mL)溶液を110℃で2時間加熱した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、沈殿物をろ過して乾燥させて、3-(6-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル)ベンゾニトリル(1.1g, 278[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 3.96 (s, 3H), 7.28-7.33 (dd, J=2.0, 1H), 7.60-7.62 (d, J=8.8, 1H), 7.73-7.78 (m, 2H), 7.92-7.94 (d, J=8.0, 1H), 8.01-8.03 (d, J=8.0, 1H), 8.07 (s, 1H), 12.83 (s, 1H)。
【0247】
実施例69:2-(4-(3-シアノフェニル)-7-メトキシ-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-メチルアセトアミド:
【化84】
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【0248】
3-(6-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル)ベンゾニトリル(0.1g, 0.36mmol)のDMF(10mL)溶液にNaH(60%)(0.021g, 0.36mmol)を0℃にて小分けに添加した。反応混合物を0℃にて30分間撹拌した。DMF(2mL)中の2-ブロモ-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル-N-メチルアセトアミド(0.111g, 0.54mmol)を0℃で滴下し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl(25mL)で希釈し、EtOAc(2x25mL)で抽出した。有機物をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(0-10% EtOAc/DCM)で精製して、2-(4(3-シアノフェニル)-7-メトキシ-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-メチルアセトアミド(0.045g, 505[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 3.19 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 4.77 (s, 2H), 7.34-7.36 (d, J=7.6, 1H), 7.49-7.52 (m, 2H), 7.64-7.69 (t, 3H), 7.76-7.80 (t, 1H), 7.91-7.93 (d, J=8.0, 1H), 8.03-8.05 (m, 2H)。
【0249】
3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド:
【化85】
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【0250】
3-フルオロ安息香酸(30g, 214.1mmol)のDCM(300mL)溶液にEDC.HCl(45g, 235mmol)及びN,O-ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(23g, 235mmol)を0℃にて、N
2下で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで水(1000mL)で希釈し、DCM(3x200mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(24g, 61%)を得た。(183.91[M+H]).
1H NMR: (400 MHz, CDC1
3) δ: 3.38 (s, 3H), 3.57 (s, 3H), 7.14-7.19 (m, 1H), 7.37-7.43 (m, 2H), 7.48-7.50 (d, J=7.6, 1H)。
【0251】
2-(3-フルオロベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸:
【化86】
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【0252】
2-ブロモ-5-メトキシ安息香酸(26.0g, 112.5mmol)の-78℃のTHF(100mL)溶液をn-BuLi(ヘキサン中1.6M)(140mL, 225mmol)で処理し、-78℃で1時間撹拌した。THF(40mL)中の3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(15.3g, 83.8mmol)を滴下し、次いで室温で16時間加温した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、5N HCl(25mL)で酸性にし、EtOAc(3x200mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、2-(3-フルオロベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸(21.0g, 68%)(274.83 [M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz,DMSO) δ: 3.89 (s, 3H), 7.26-7.29 (m, 1H), 7.37-7.45 (m, 4H), 7.50-7.55 (m, 2H)。
【0253】
4-(3-フルオロフェニル)-7-メトキシフタラジン-l(2H)-オン:
【化87】
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【0254】
2-(3-フルオロベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸(21g, 76.5mmol)のヒドラジン水和物(4.09mL, 84.0mmol)及びEtOH(300mL)溶液を80℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、水(300mL)で希釈し、沈殿物をろ過して乾燥させて4-(3-フルオロフェニル)-7-メトキシフタラジン-l(2H)-オン(7.2g)を得た。(270.85 [M+H]).
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 3.96 (s, 3H), 7.36-7.43 (m, 3H), 7.46-7.49 (m, 1H), 7.57-7.64 (m, 2H), 7.73-7.73 (d, J=2.8, 1H)。
【0255】
実施例70:2-(4-(3-フルオロフェニル)-7-メトキシ-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド:
【化88】
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【0256】
4-(3-フルオロフェニル)-7-メトキシフタラジン-l(2H)-オン(7.0g, 25.9mmol)の0℃のTHF(160mL)溶液をLiHMDS(THF中1M)(38mL, 38mmol)で処理し、30分間撹拌した。THF(40mL)中の2-ブロモ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(7.33g, 25.9mmol)を滴下し、室温で16時間、撹拌を維持した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、生成物をEtOAc(3x150mL)で抽出した。有機物をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をMeOH(250mL)と共に粉砕して、2-(4-(3-フルオロフェニル)-7-メトキシ-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(9.1g,74%)を得た。(472.87 [M+H]).
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.62 (s, 3H), 3.33 (s, 3H), 4.95 (s, 3H), 4.73 (s, 2H), 7.37-7.43 (m, 4H), 7.48-7.51 (d, J=2.4, 8.8, 1H), 7.58-7.73 (m, 4H), 7.90 (s, 1H)。
【0257】
対応する2-ブロモ安息香酸、N-メトキシ-N-ベンズアミド及び適切なアルキル化剤に基づいて、実施例70と同様の方法で、発明の代表的な化合物を調製した(スキーム5)。
【表31】
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【0258】
【表32】
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【0259】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
【表34】
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【0261】
【表35】
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【0262】
【表36】
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【0263】
2-ブロモ-4-クロロ-5-メトキシ安息香酸:
【化89】
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【0264】
4-クロロ-3-メトキシ安息香酸(5.0g, 26.7mmol)のHOAc(25mL)及び水(25mL)の溶液を、Br
2(1.6mL 32mmol)でゆっくり処理した。60℃で2時間加熱した後、反応物を室温まで冷却し一晩撹拌した。これを水(300mL)でクエンチし、沈殿物をろ過して乾燥させて、2-ブロモ-4-クロロ-5-メトキシ安息香酸(5.0g, 70%)を得た。(264.87 [M-H])
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 3.90 (s, 3H), 7.46 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 13.63 (s, 1H)。
【0265】
4-クロロ-2-(3-シアノベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸:
【化90】
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【0266】
2-ブロモ-4-クロロ-5-メトキシ安息香酸(0.5g, 1.88mmol)の-78℃のTHF(15mL)溶液をn-BuLi(ヘキサン中1.6M)(1.7ml, 2.82mmol)で処理し、-78℃で1時間撹拌した。THF(15mL)中の3-シアノ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(0.35g, 1.88mmol)を滴下し、反応物を-78℃で1時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。これを水(30mL)で希釈し、5N HCl(15mL)で酸性にし、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、4-クロロ-2-(3-シアノベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸(0.5g, 84%)(316.33 [M-H])を得た。
【0267】
3-(7-クロロ-6-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル)ベンゾニトリル:
【化91】
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【0268】
4-クロロ-2-(3-シアノベンゾイル)-5-メトキシ安息香酸(3.0g, 9.50mmol)のヒドラジン水和物(0.6mL 11.4mmol)及びEtOH(40mL)の溶液を80℃で2時間加熱した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、沈殿物をろ過して乾燥させて、3-(7-クロロ-6-メトキシ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-イル)ベンゾニトリル(0.6g, 17%)(312.4 [M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 3.96 (s, 3H), 7.64 (s, 1H), 7.79-7.75 (t, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.96-7.94 (d, J=8, 1H), 8.04-8.02 (d, J=8, 1H), 8.09 (s, 1H), 13.03 (s, 1H)。
【0269】
実施例97:2-(4-(3-フルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミドの合成:
【化92】
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【0270】
2-(4-(3-フルオロフェニル)-7-メトキシ-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(実施例70)(4.0g, 8.469mmol)のDCM(30mL)溶液に、BBr
3(4.8mL, 50.8mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水(150mL)で希釈し、NaHCO
3で中和し、次いでDCM(3x100mL)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮して、2-(4-(3-フルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(2.9g, 74%)(459.36 [M+H]) を得た。
【0271】
発明の代表的な化合物を、実施例97と同様の方法で調製した(スキーム6)。
【表37】
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【0272】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
実施例104:2-(7-エトキシ-4-(3-フルオロフェニル)-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミドの合成:
【化93】
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【0274】
実施例97(6.5g, 14.19mmol)をDMF(60mL)で溶解し、K
2C0
3(3.04g, 21.2mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。0℃での冷却後、EtI(1.26mL, 15.59mmol)を滴下し、反応物を室温で1時間加温した。これを水(20mL)で希釈し、EtOAc(2x15mL)で抽出した。有機物をブライン(300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮して粗生成物を得た。これをクロマトグラフィー(40% EtOAc/ヘキサン)で精製して、2-(7-エトキシ-4-(3-フルオロフェニル)-l-オキソフタラジン-2(lH)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(3.5g) (487.52 [M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.39-1.42 (t, 3H), 2.62 (s, 3H), 3.24 (s, 3H), 4.22-4.24 (d, J=7.2, 2H), 4.72 (s, 2H), 7.37-7.49 (m, 5H), 7.58-7.65 (m, 3H), 7.71-7.73 (d, J=8.4, 1H), 7.90 (s, 1H)。
【0275】
発明の代表的な化合物を、実施例104と同様の方法で調製した。
【表39】
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【0276】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-カルボン酸:
【化94】
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【0281】
2-メチルアセトフェノン(5.0g, 37mmol)の水(70mL)溶液をK
2CO
3(3.0g, 22mmol)で処理し、次いで還流加熱して、KMn0
4(23.5g, 150mmol)の水(330mL)溶液を滴下した。90℃で一晩撹拌した後、反応混合物をセライトでろ過し、半分の体積まで濃縮した。2N HClを添加してpHを8に調整した。これを90℃に加熱し、硫酸ヒドラジン(4.8g, 37mmol)及びNaOH(1.66g, 41mmol)を添加して一晩加熱を続けた。反応の体積は半分に減少し、そして固体をろ過した。水層を2N HClで酸性にし、生じた白色の沈殿物をろ過して乾燥させて、4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボン酸(1.5g)を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 7.42-7.26 (m, 2H), 7.91-7.80 (m, 2H), 8.46 (s, 1H), 12.85 (s, 1H)。
【0282】
エチル 4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボキシレート:
【化95】
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【0283】
4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボン酸(16g, 84.2mmol)のEtOH溶液に濃H
2S0
4(40mL)を滴下した。反応物を80℃に一晩加熱した。EtOHを留去し、水(200mL)を添加した。溶液をNaHC0
3で中和し、次いでEtOAc(3x200mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濃縮し、エチル4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボキシレート(15g, 219[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.37-1.35 (t, 3H), 4.42-4.37 (m, 2H), 7.93-7.88 (m, 1H), 8.02-7.97 (m, 1H), 8.31-8.28 (m, 1H), 8.53-8.51 (m, 1H), 13.18(s, 1H)。
【0284】
エチル3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボキシレート
【化96】
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【0285】
エチル4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボキシレート(2.0g, 9.17mmol)のTHF(20mL)溶液に、NaH(60%)(0.403g, 10.09mmol)を小分けに0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで2-ブロモ-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチルアセトアミド(3.044g, 9.17mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3x25mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濃縮し、エチル3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-カルボキシレート(3.4g, 460[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.21-1.15 (m, 3H), 1.38-1.28 (m, 3H), 4.05-4.00 (q, 2H), 4.45-4.39 (m, 2H), 4.70 (s, 2H), 7.37-7.34 (m, 2H), 7.56-7.49 (m, 2H), 7.69-7.68 (d, J=2 Hz, 1H), 7.99-7.90(m, 1H), 8.03-8.01(m, 1H), 8.28-8.8.26 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.459-8.43 (d, J=8.4 Hz, 1H)。
【0286】
3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボン酸
【化97】
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【0287】
エチル3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボキシレート(3.4g, 7.40mmol)のTHF(30mL)溶液に、1N NaOH(30mL, 30mmol)を室温で滴下した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水(100mL)で希釈し、2N HClで中和し、そしてEtOAc(3x50mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濃縮し、3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-カルボン酸(2.0g, 62%)を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.10-1.07 (t, J=6.8 Hz, 3H), 3.70-3.62 (m, 2H), 4.70 (s, 2H), 7.25-7.23 (d, 1H, J=7.6 Hz), 7.36-7.31 (m, 1H), 7.56-7.49 (m, 1H), 8.02-7.90 (m, 2H), 8.28-8.26 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.55-8.53 (d, J=8Hz, 1H)。
【0288】
実施例124:N-(2-シアノフェニル)-3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボキサミド
【化98】
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【0289】
3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボン酸(0.150g, 0.34mmol)及び2-アミノベンゾニトリル(0.040g,0.34mmol)のDCM(15mL)溶液を0℃にてピリジン(1.0mL)で処理し、15分間撹拌した。POCl
3(1.0mL)を滴下し、反応混合物を2時間撹拌した。反応物を水(50mL)で希釈し、飽和NaHC0
3(10mL)で中和し、次いでEtOAc(3x15mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(20-25%EtOAc/ヘキサン)で精製して、N-(2-シアノフェニル)-3-(2-((2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)(エチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-l-カルボキサミド(71mg, 532[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.03- 1.06 (t, 3H), 3.68-3.73 (q, 2H), 4.76 (s, 2H), 7.36-7.39 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.46-7.50 (m, 1H), 7.57-7.59 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.70-7.74 (t, 2H), 7.78-7.82 (m, 1H), 7.93-8.05 (m, 3H), 8.31-8.33 (d, J=8Hz, 1H), 8.71-8.73 (d, J=8.4Hz, 1H), 10.82 (s, 1H)。
【0290】
対応するアミン及び適切な側鎖アルキル化剤に基づいて、実施例124と同様の方法で、発明の代表的な化合物を調製した(スキーム6)。
【表44】
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【0291】
【表45】
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【0292】
5-クロロ-4-フェニルピリダジン-3(2H)-オン:
【化99】
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【0293】
4,5-ジクロロピリダゾン(5.0g,30.3mmol)のTHF(100mL)溶液に、PhMgBr(THFにおいて1M)(91mL,91mmol)を15℃で滴下し、次いでN
2下、15℃で30分間撹拌し、そして室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl(500mL)でクエンチし、EtOAc(2x250mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、5-クロロ-4-フェニルピリダジン-3(2H)-オン(5.02g,207[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 7.41-7.50 (m, 5H), 8.11 (s, 1H), 13.44 (s, 1H)。
【0294】
2-(4-クロロ-6-オキソ-5-フェニルピリダジン-l(6H)-イル)-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチルアセトアミド:
【化100】
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【0295】
5-クロロ-4-フェニルピリダジン-3(2H)-オン(3.0g,14.5mmol)の0℃のTHF(30mL)溶液をNaH(60%)(0.699g,17.4mmol)で処理し、0℃で30分間撹拌した。2-ブロモ-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチルアセトアミド(4.68g,14.5mmol)のTHF(5mL)溶液を滴下し反応混合物を室温で一晩撹拌した。これを飽和NH
4Cl(200mL)で希釈し、EtOAc(2x250mL)で抽出した。抽出物をブライン(300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(20-25% EtOAc/ヘキサン)で精製して、2-(4-クロロ-6-オキソ-5-フェニルピリダジン-l(6H)-イル)-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチルアセトアミド(5.01g, 448 [M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 0.99-1.02 (t, J=6.6 Hz, 3H), 3.65-3.67 (q, J=6.4Hz, 2H), 4.60 (s, 2H), 7.28-7.30 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.37-7.48 (m, 5H), 7.53-7.55 (d, J=4.8Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 8.19 (s, 1H)。
【0296】
N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチル-2-(l-オキソ-lH-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2(5H)-イル)アセトアミド:
【化101】
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【0297】
2-(4-クロロ-6-オキソ-5-フェニルピリダジン-l(6H)-イル)-N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチルアセトアミド(5.0g,11.2mmol)のDMF(40mL)溶液にNaN
3(1.45g,22.3mmol)を添加した。反応物を一晩110℃で撹拌し、次いで室温に冷却して、水(100mL)で希釈し、そしてEtOAc(2x250mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮して残渣を得た。これをクロマトグラフィー(20-25% EtOAc/DCM)で精製して、N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチル-2-(l-オキソ-lH-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2(5H)-イル)アセトアミド(3.6g, 427[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.01-1.05 (t, J=7Hz, 3H), 3.63-3.69 (q, J=7.6Hz, 2H), 4.71 (s, 2H), 7.26-7.60 (m, 6H), 8.13- 8.15 (d, J=8Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 12.30 (s, 1H)。
【0298】
実施例131:N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチル-2-(l-オキソ-5-(ピリジン-2-イルメチル)-lH-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2(5H)-イル)アセトアミド
【化102】
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【0299】
N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチル-2-(l-オキソ-lH-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2(5H)-イル)アセトアミド(0.200g,0.469mmol)のTHF(10mL)溶液にNaH(60%)(0.022g,0.56mmol)を0℃にて小分けに添加した。30分間0℃で撹拌した後、2-(ブロモメチル)ピリジン.HBr(0.081g,0.516mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2x25mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、残渣を得た。これをクロマトグラフィー(10-12% EtOAc/DCM)で精製して、N-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)-N-エチル-2-(l-オキソ-5-(ピリジン-2-イルメチル)-lH-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2(5H)-イル)アセトアミド(0.045g, 519[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 1.02-1.05 (t, J=7, 3H), 3.71- 3.65 (qt, J=6.8, 13.6, 2H), 4.73 (s, 2H), 5.89 (s, 2H), 7.31-7.28 (m, 1H), 7.40-7.34 (m, 3H), 7.55- 7.48 (m, 2H), 7.700 (s, 1H), 7.81-7.7 (m, 2H), 8.18-8.16 (d, J=7.6, 1H), 8.47-8.46 (dd, J=0.8, 5.2, 1H), 8.73(s, 1H)。
【0300】
発明の代表的な化合物を、実施例131と同様の方法で調製した(スキーム5)。
【表46】
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【0301】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
実施例150:5-メチル-l-(ピペリジン-l-カルボニル)-3-p-トリル-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-4(5H)-オンの合成
【化103】
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【0305】
エチル1-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
エチルlH-インドール-2-カルボキシレート(5.0g,26.45mmol)をDMF(40mL)で溶解し、次いでNaH(60%)(1.58g,39.68mmol)を0℃で添加した。この温度での20分間の撹拌の後、ヨードメタン(8.27mL,13.22mmol)を滴下し、反応物を室温で一晩撹拌した。これを飽和NH
4Cl(100mL)とジエチルエーテル(100mL)との間で分配し、水層をさらにジエチルエーテル(2x50mL)で抽出した。有機層をまとめて乾燥させて(Na
2SO
4)、次いで溶媒を減圧下で除去し、エチル1-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート(4.0g,74%)を得た。
【0307】
エチル3-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-l-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート:
【化105】
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【0308】
エチルクロロオキソアセテート(0.60mL,5.41mmol)のDCE(30mL)溶液にTiCl
4(0.59mL,5.41mmol)を室温で添加し、反応物を30分間室温で撹拌した。DCE中のエチル1-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート(1.0g,4.92mmol)を滴下し反応物を3時間室温で撹拌した。反応物を飽和NH
4C1溶液(50mL)でクエンチし、DCM(25mLX3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4乾燥させて濃縮し、エチル3-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-l-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート(1.0g)を得た。MS: ESI +ve, 304.6 [M+H]。
【0309】
5-メチル-4-オキソ-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート:
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
エチル3-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-l-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート(0.9g,3.11mmol)のHOAc(20mL)溶液にp-トリルヒドラジン塩酸塩(0.6g,3.92mmol)を添加した。反応混合物を100℃で一晩加熱し、次いで反応物を水(5mL)でクエンチし、飽和NaHC0
3(10mL)で中和した。水層をEtOAc(3x30mL)で抽出し、一つにまとめた有機層をNa
2SO
4で乾燥させて、次いで濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10-50% EtOAc/ヘキサン)で精製して、エチル5-メチル-4-オキソ-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(0.33g)を得た。MS:ESI +ve, 348.69 [M+H].
【0311】
実施例150:5-メチル-1-(ピペリジン-1-カルボニル)-3-p-トリル-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-4(5H)-オンの
【化107】
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【0312】
Me
3Al(トルエンにおいて2M, 1.05mL, 2.07mmol)をピペリジン(0.107g,1.24mmol)のトルエン(5mL)撹拌溶液(stirred solution)に滴下した。混合物を2時間室温で撹拌した後、エチル5-メチル-4-オキソ-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(0.150g,0.41mmol)を添加し、反応物を110℃で2時間加熱した。反応を水(15mL)でクエンチし、EtOAc(3x20mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて、次いで濃縮し、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(5-50% EtOAc/ヘキサン)で精製して、5-メチル-l-(ピペリジン-l-カルボニル)-3-p-トリル-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-4(5H)-オン(0.036g); MS: ESI +ve, 401.34 [M+H].を得た。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 7.84 (m, 2H),7.64 (m, 1H), 7.45 (m, 3H), 7.33 (m, 2H), 4.34 (s, 3H), 3.77 (m, 2H), 3.43 (q, 2H), 2.40 (s, 3H),1.65 (m, 4H), 1.37 (m, 2H)
【0313】
発明の代表的な化合物を、実施例150と同様の方法で調製した(スキーム7)。
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
【表57】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
【表58】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
【表60】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
【表61】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
実施例197:3-ベンジル-N-エチル-5-メチル-4-オキソ-N-フェニル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-1-カルボキサミドの合成
【化108】
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【0326】
5-メチル-4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート:
【化109】
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【0327】
エチル3-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-l-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート(0.5g,1.65mmol)のHOAc(6.0mL)溶液にヒドラジン水和物(0.123g,2.47mmol)を添加し、反応物を110℃で一晩撹拌した。反応を水(50mL)でクエンチし、沈殿物を集めて乾燥させて、固体としてのエチル5-メチル-4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(0.33g)を得た。 MS: ESI +ve, 273.18 [M+H].
【0328】
エチル3-ベンジル-5-メチル-4-オキソ-4,-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート:
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
NaH(60%)(0.062g,1.54mmol)をエチル5-メチル-4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(0.35g,1.29mmol)のTHF(5mL)溶液に0℃で添加し、室温で30分間撹拌した。反応物を0℃に再び冷却し、次いでBn-Br(0.17mL,1.42mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。反応を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3x20mL)で抽出した。一つにまとめた有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)で精製して、固体としてのエチル3-ベンジル-5-メチル-4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(0.25g,53%)を得た。MS:ESI +ve, 362.24 [M+H]。
【0330】
実施例197:3-ベンジル-N-エチル-5-メチル-4-オキソ-N-フェニル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキサミド:
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
Me
3Al(トルエンにおいて2M, 1.05mL, 2.07mmol)をN-エチルアニリン(0.15g,1.24mmol)のトルエン(5mL)撹拌溶液に滴下した。混合物を2時間室温で撹拌した後、エチル3-ベンジル-5-メチル-4-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(0.150g,0.42mmol)を添加し、反応物を110℃で2時間加熱した。反応を水(20mL)でクエンチし、飽和NaHC0
3(15mL)溶液で中和し、EtOAc(3x25mL)で抽出した。有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0-30% EtOAc/ヘキサン)で精製して、3-ベンジル-N-エチル-5-メチル-4-オキソ-N-フェニル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキサミド(0.060g)を得た。MS: ESI +ve, 437.31 [M+H]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 8.02 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.80 (m, 1 H), 7.68 (m, 1 H), 7.49 (m, 1 H), 7.24 (m, 3 H), 7.19 (m, 3 H), 7.05 (m, 2 H), 6.85 (m, 2 H), 5.14 (s, 2 H), 4.23 (s, 3 H), 4.05 (q, J= 7 Hz, 2 H), 1.23 (t, J= 7 Hz, 3 H)。
【0332】
発明の代表的な化合物を、実施例197と同様の方法で調製した(スキーム8)。
【表62】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
【表63】
[この文献は図面を表示できません]
【0334】
【表64】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
【表65】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
実施例219:5-シクロブチル-N-エチル-4-オキソ-N-フェニル-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキサミド
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
エチル3-(2-エトキシ-2-オキソアセチルアセチル)-lH-インドール-2-カルボキシレート
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
TiCl
4(1.3mL,11.6mmol)をエチルクロロオキソアセテート(1.3mL,11.6mmol)のDCE(40mL)溶液に添加し、反応物を30分間室温で撹拌した。エチルlH-インドール-2-カルボキシレート(2.0g,10.5mmol)のDCE溶液を滴下し、2時間撹拌を続けた。反応物を水(100mL)でクエンチし、DCM(3x100mL)で抽出した。一つにまとめた有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、エチル3-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-lH-インドール-2-カルボキシレート(2.64g)を得た。MS:ESI +ve, 289.94 [M+H]。
【0341】
エチル4-オキソ-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート:
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
エチル3-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-lH-インドール-2-カルボキシレート(2.64g,9.13mmol)のHOAc(40mL)溶液にp-トリルヒドラジン塩酸塩(1.82g,11.5mmol)を添加し、反応物を100℃で一晩加熱した。反応物を水(50mL)でクエンチし、ろ過によって固体の生成物を集めて、エチル4-オキソ-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(2.5g)を得た。MS: ESI+ve, 347.98 [M+H]。
【0343】
実施例220:N-エチル-4-オキソ-N-フェニル-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-1-カルボキサミド
【化115】
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【0344】
Me
3Al(トルエンにおいて2.0M, 7.2mL, 14.4mmol)を、N-エチルアニリン(1.04g,8.64mmol)のトルエン(20mL)撹拌溶液に滴下した。混合物を2時間室温で撹拌した後、エチル4-オキソ-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキシレート(1.0g,2.88mmol)を添加し、反応物を100℃で2時間加熱した。反応を水(50mL)でクエンチし、飽和NaHC0
3(100mL)溶液で中和し、EtOAc(3x75mL)で抽出した。有機層をNa
2S0
4で乾燥させて、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40% EtOAc/ヘキサン)で精製して、N-エチル-4-オキソ-N-フェニル-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキサミド(0.4g)を得た。MS: ESI +ve, 423.68 [M+H]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 13.1 (s, 1 H), 8.08 (d, J= 8 Hz, 1 H), 7.68-7.22 (m, 8 H), 7.08 (m, 2 H), 6.91 (m, 2 H), 4.05 (q, 2 H), 1.25 (t, J= 7 Hz, 3 H)。
【0345】
実施例219:5-シクロブチル-N-エチル-4-オキソ-N-フェニル-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキサミド
【化116】
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【0346】
K
2C0
3(0.122g,0.88mmol)をN-エチル-4-オキソ-N-フェニル-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-l-カルボキサミド(0.25g,0.59mmol)のアセトニトリル(5.0mL)溶液に室温で添加した。30分間撹拌した後、ブロモシクロブタン(0.48g,3.55mmol)を添加し、反応物を一晩還流加熱した。反応を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3x40mL)で抽出した。有機層をNa
2S0
4で乾燥させて、次いで濃縮し、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(15% EtOAc/ヘキサン)で精製して、5-シクロブチル-N-エチル-4-オキソ-N-フェニル-3-p-トリル-4,5-ジヒドロ-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-1-カルボキサミド(11.5mg)を得た。MS: ESI +ve, 477.34 [M+H]。
1H NMR (CD
3CN) δ 8.18 (m, 1 H), 8.12 (m, 1 H), 7.66 (m, 1 H), 7.50 (m, 1 H), 7.24 (m, 5 H), 7.08 (m, 2 H), 6.97 (m, 2 H), 6.47 (m, 1 H), 4.09 (q, J = 7 Hz, 2 H), 3.13 (m, 2 H), 2.47 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.10 (m, 2 H), 1.32 (t, J =7 Hz, 3 H)。
【0347】
発明の代表的な化合物を、実施例219と同様の方法で調製した(スキーム9)。
【表68】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
【表69】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
【表70】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
【表71】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
実施例235:1,3-ジフェニル-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-4(5H)-オンの合成
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
3-ベンゾイル-1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート:
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
エチル 1-メチル-1H-インドール-2-カルボキシレート(1.0g,0.49mmol)のDCE(10.0mL)撹拌溶液にAlCl
3(0.65g,0.49mmol)を添加し、次いでベンゾイルクロリド(0.57mL,0.49mmol)を添加した。反応を一晩加熱還流し、次いで水(50mL)でクエンチし、飽和NaHC0
3(100mL)溶液で中和し、EtOAc(3x100mL)で抽出した。一つにまとめた有機層をNa
sS0
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(7%EtOAc/ヘキサン)で精製して、エチル3-ベンゾイル-1-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート(0.5g)を得た。MS:ESI +ve, 309.25 [M+H]。
【0354】
1,3-ジフェニル-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-4(5H)-オン(実施例235):
【化119】
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【0355】
フェニルヒドラジン(0.105g,0.97mmol)をエチル3-ベンゾイル-l-メチル-lH-インドール-2-カルボキシレート(0.2g,0.65mmol)のHOAc(6.0mL)撹拌溶液に添加し、反応物を一晩還流した。反応物を水(10mL)でクエンチし、飽和NaHC0
3(20mL)で中和し、EtOAc(3x30mL)で抽出した。一つにまとめた有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(10% EtOAc/ヘキサン)で精製して、1,3-ジフェニル-3H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-4(5H)-オン(0.02g)を得た。MS: ESI +ve, 352.27 [M+H]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 7.85 (d, J= 8 Hz, 1 H), 7.76-7.68 (m, 4 H), 7.62-7.60 (m, 4 H), 7.58 (m, 2 H), 7.46-7.40 (m, 2 H), 7.26 (m, 1 H), 4.38 (s, 3 H)。
【0356】
発明の代表的な化合物を、実施例235と同様の方法で調製した(スキーム10)。
【表72】
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【0357】
【表73】
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【0358】
【表74】
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【0359】
実施例245:N-エチル-2,4-ジメチル-5-オキソ-N-フェニル-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボキサミド
【化120】
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【0360】
エチル(Z)-2-アジド-3-(5-メチルチオフェン-2-イル)アクリレート:
【化121】
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【0361】
5-メチルチオフェン-2-カルバルデヒド(1.0g,7.92mmol)の0℃のEtOH(40mL)中の溶液をエチルアジドアセテート(2.0g,15.85mmol)で処理した。10分間撹拌した後、EtOH(40mL)中のNaOEt(1.07g,15.85mmol)を滴下し、反応物を室温で5時間撹拌した。反応物をNH
4Cl溶液(100mL)でクエンチし、この時に沈殿物が形成された。この固形物を集めて乾燥させて、エチル(Z)-2-アジド-3-(5-メチルチオフェン-2-イル)アクリレート(0.60g)を得た。
【0362】
エチル2-メチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート
【化122】
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【0363】
エチル(Z)-2-アジド-3-(5-メチルチオフェン-2-イル)アクリレート(0.60g,2.53mmol)のトルエン(20mL)中の溶液を30分間還流加熱した。溶媒を留去して、エチル2-メチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート(0.50g)を得た。
【0364】
エチル2,4-ジメチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート
【化123】
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【0365】
エチル2-メチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート(0.50g,2.39mmol)をDMF(20mL)で溶解し、0℃に冷却し、NaH(60%)(0.143g,3.58mmol)で処理した。30分後、MeI(0.73mL,11.95mmol)を滴下し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物をNH
4Cl溶液(100mL)でクエンチし、EtOAc(2x100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、エチル2,4-ジメチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート(0.5g)を得た。
【0366】
エチル6-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-2,4-ジメチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート
【化124】
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【0367】
エチルクロロオキソアセテート(1.54mL,13.8mmol)の0℃のDCE(50mL)中の溶液をTiCl
4(1.51mL,13.81mmol)で処理し、30分間室温で撹拌した。DCE(10mL)中のエチル2,4-ジメチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート(2.80g,12.5mmol)を滴下し、反応物を3時間撹拌した。これを水(100mL)で希釈し、DCM(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、エチル6-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-2,4-ジメチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート(2.3g)を得た。MS: ESI +ve, 324.1 [M+H]。
【0368】
エチル2,4-ジメチル-5-オキソ-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボキシレート
【化125】
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【0369】
エチル6-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-2,4-ジメチル-4H-チエノ[3,2-b]ピロール-5-カルボキシレート(1.00g,3.09mmol)のHOAc(15ml)中の溶液をp-トリルヒドラジンHCl(0.73g,4.6mmol)で処理し、一晩還流加熱した。これを水(100mL)で希釈し、EtOAc(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、エチル2,4-ジメチル-5-オキソ-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボキシレート(1.12g)を得た。
【0370】
2,4-ジメチル-5-オキソ-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボン酸
【化126】
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【0371】
エチル2,4-ジメチル-5-オキソ-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボキシレート(0.175g,0.45mmol)のTHF(6.0ml)中の溶液を、水(4mL)中のNaOH(0.033g,1.37mmol)で処理し、室温で一晩撹拌した。反応物を濃縮し、次いで水(20mL)で処理し、1N HClで酸性にした。沈殿を集めて乾燥させて、2,4-ジメチル-5-オキソ-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボン酸(0.15g)を得た。MS: ESI +ve, 354[M+H]。
【0372】
実施例245:N-エチル-2,4-ジメチル-5-オキソ-N-フェニル-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボキサミド
【化127】
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【0373】
2,4-ジメチル-5-オキソ-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボン酸(0.170g,0.48mmol)のDMF(5mL)中の溶液をHATU(0.274g 0.72mmol)で0℃で処理し、30分間撹拌した。N-エチルアニリン(0.058g 0.48mmol)及びDiEA(0.18g, 1.44mmol)を添加して室温で一晩撹拌した。反応物を水(50mL)で希釈し、ろ過で粗生成物を集めた。これをクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中15% EtOAc)で精製して、N-エチル-2,4-ジメチル-5-オキソ-N-フェニル-6-(p-トリル)-5,6-ジヒドロ-4H-チエノ[2',3':4,5]ピロロ[2,3-d]ピリダジン-8-カルボキサミド(0.060g)を得た。MS: ESI +ve, 357[M+H]。
1H NMR (DMSO-d
6) δ: 7.4 (m, 4H), 7.3 (s, 1H), 7.2 (m, 3H), 6.6 (s, 2H), 4.2 (s, 3H), 3.9 (q, 2H), 2.6 (s, 3H), 2.3 (s, 3H), 1.2 (t, 3H)。
【0374】
発明の代表的な化合物を、実施例245と同様の方法で調製した(スキーム10)。
【表75】
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【0375】
実施例248:N-イソプロピル-7-オキソ-N,3-ジフェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-カルボキサミド
【化128】
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【0376】
エチル4-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-5-フェニルイソオキサゾール-3-カルボキシレート:
【化129】
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【0377】
エチル2,4-ジオキソ-4-フェニルブタノエート(1.0g, 4.54mmol)を、NaOEt(0.376g,5.52mmol)のEtOH(20mL)中の溶液に0℃で添加した。10分後、エチル(Z)-2-クロロ-2-(ヒドロキシイミノ)アセテート(0.84g, 5.54mmol)のEtOH(20mL)溶液を滴下し、25℃で一晩撹拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、EtOAc(3x25mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、エチル4-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-5-フェニルイソオキサゾール-3-カルボキシレート(0.85g)を得た。MS:ESI +ve, 318.2 [M+H]。
【0378】
エチル 2-オキソ-2-(7-オキソ-3-フェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-イル)アセテート:
【化130】
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【0379】
p-トリルヒドラジン塩酸塩(0.30g,1.89mmol)を、エチル4-(2-エトキシ-2-オキソアセチル)-5-フェニルイソオキサゾール-3-カルボキシレート(0.50g,1.58mmol)のHOAc(10mL)中の撹拌溶液に添加し、次いで一晩還流加熱した。反応物を水(25mL)で希釈し、EtOAc(3x25mL)で抽出した。合わせて有機層をNa
2S0
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。これをクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中10% EtOAc)で精製して、エチル2-オキソ-2-(7-オキソ-3-フェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-イル)アセテート(0.27g)を得た。MS: ESI +ve, 376.3 [M+H]。
【0380】
2-オキソ-2-(7-オキソ-3-フェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-イル)酢酸:
【化131】
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【0381】
水(4mL)中のNaOH(55mg, 1.38mmol)を、2-オキソ-2-(7-オキソ-3-フェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-イル)アセテート(0.26g,0.69mmol)のTHF(8mL)中の撹拌溶液に添加した。室温で一晩撹拌した後、反応物を濃縮し、次いで水(20mL)で処理し、1N HClで酸性にした。沈殿物を集めて乾燥させて、2-オキソ-2-(7-オキソ-3-フェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-イル)酢酸(0.20g)を得た。MS:ESI +ve, 366.2 [M+18]。
【0382】
実施例248:N-イソプロピル-7-オキソ-N,3-ジフェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-カルボキサミド
【化132】
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【0383】
2-オキソ-2-(7-オキソ-3-フェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-イル)酢酸(0.18g, 0.51mmol)のDCM(10mL)中の溶液をN-イソプロピルアニリン(0.07g, 0.51mmol)及びピリジン(0.6mL)で処理した。反応物を次いで0℃に冷却し、POCl
3(0.6mL)で処理した。1時間撹拌した後、反応物をNaHC0
3溶液(30mL)で希釈し、次いでEtOAc(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。これをクロマトグラフィー(シリカゲル,20% EtOAc/ヘキサン)で精製して、N-イソプロピル-7-オキソ-N,3-ジフェニル-6-(p-トリル)-6,7-ジヒドロイソオキサゾロ[3,4-d]ピリダジン-4-カルボキサミド(0.020g)を得た。MS: ESI +ve, 465.0[M+H]。
1H NMR (CDC1
3) δ: 7.99 (d, 2H), 7.7 (m, 3H), 7.2 (m, 7H), 6.73 (d, 2H), 5.00 (m, 1H), 2.4 (s, 3H), 1.0 (d, 6H)。
【0384】
実施例249:4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-メトキシフタラジン-1(2H)-オン
【化133】
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【0385】
2-ブロモ-l-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)エタン-1-オン
【化134】
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【0386】
l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.0g,4.13mmol)のDCM(20mL)の0℃の溶液をDMF(0.1mL)及び塩化オキサリル(0.8mL, 6.9mmol)で処理した。室温で2時間撹拌後、反応物を乾燥状態まで濃縮した。残渣をTHF(10mL)及びアセトニトリル(10mL)で溶解し、0℃に冷却して、トリメチルシリルジアゾメタン(ヘキサン中において0.6M)(5.37mmol, 6mL)を滴下して処理した。反応物を2時間室温で撹拌し、水(25mL)及び飽和NaHC0
3(25mL)で希釈し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。HBr/HOAc(30%, 6mLの溶液で残渣を0℃でゆっくりとで処理し、反応物を0.5時間、室温で撹拌した。これを氷水(50mL)で希釈し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機物を飽和NaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(0-5% EtOAc/ヘキサン)で精製して、2-ブロモ-l-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)エタン-l-オン(0.3g, 23%)を得た。
1H NMR (CDC1
3) δ: 2.21-2.30 (m, 1H), 2.51-2.60 (m, 1H), 3.14-3.20 (m, 1H), 3.39-3.45 (m, 1H), 3.84-3.81 (d, 1H), 3.97-3.94 (d, 1H), 7.03-7.01 (m, 2H), 7.10-7.07 (m, 1H)。
【0387】
実施例249:4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-メトキシフタラジン-1(2H)-オン
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
4-(3-クロロフェニル)-7-メトキシフタラジン-l(2H)-オン(0.1g, 0.34mmol)の0℃のDMF(2mL)中の溶液を、NaH(60%)(0.012g, 0.54mmol)で処理し、30分間撹拌した。2-ブロモ-l-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)エタン-l-オン(0.121g, 0.384mmol)のDMF(2mL)中の溶液を滴下し、反応物を室温で一晩撹拌した。これを水(30mL)で希釈し、EtOAc(2x30mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これをクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)で精製して、4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-メトキシフタラジン-1(2H)-オン(0.026g, 16%).(ESI +ve, 524.93 [M+H])を得た。
1H NMR (DMSO) δ: 1.33-1.36 (q, 2H), 1.59-1.62 (q, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.94 (s, 2H), 7.33-7.35 (dd, J=1.8, 1H), 7.38-7.40 (d, J=8.4, 1H), 7.49-7.54 (m, 2H), 7.56-7.60 (m, 3H), 7.61-7.65 (m, 2H), 7.67-7.68 (d, J=2.8, 1H)。
発明の代表的な化合物を、実施例249と同様の方法で調製した。
【表76】
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【0389】
実施例253:4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-ヒドロキシフタラジン-l(2H)-オン
【化136】
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【0390】
5-(ベンジルオキシ)-2-ブロモベンズアルデヒド
【化137】
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【0391】
DMF(50mL)中のl-ブロモ-5-ヒドロキシベンズアルデヒド(5.00g, 24.9mmol)をCS
2CO
3(12.1g, 37.3mmol)で処理し、0℃で15分間撹拌した。ベンジルブロミド(6.38g,37.3mmol)を添加し、反応物を100℃に4時間加熱した。室温まで冷却した後、それを水(100mL)で希釈し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これをクロマトグラフィー(10-15% EtOAc/ヘキサン)で精製して、5-(ベンジルオキシ)-2-ブロモベンズアルデヒド(6.8g, 94%)を得た。(ESI+ve, 292.94 [M+H])。
1H NMR (DMSO) δ: 5.20(s, 2H), 7.29-7.36 (m, 2H), 7.42-7.47 (m, 5H), 7.70-7.72 (d, J=8.8, 1H), 10.17 (s, 1H)。
【0392】
5-(ベンジルオキシ)-2-ブロモ安息香酸
【化138】
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【0393】
ジオキサン/水(1:1, 20mL)中の5-(ベンジルオキシ)-2-ブロモベンズアルデヒド(1.00g, 3.42mmol)をKOH(0.383g, 6.84mmol)及びKMn0
4(0.811g, 5.13mmol)で処理し、次いで一晩撹拌した。反応混合物をろ過し、水で洗浄し、ジオキサンを留去した。水溶液を1N HC1(25mL)で酸性にし、沈殿物を得、これをろ過し、水で洗浄し、乾燥させて5-(ベンジルオキシ)-2-ブロモ安息香酸(0.715g, 68%>)を得た。(ESI +ve, 307.18 [M+H])。
1H NMR (DMSO) δ: 5.15 (s, 2H), 7.09-7.12 (m, 1H), 7.34-7.46 (m, 6H), 7.59-7.61 (d, J=8.8, 1H), 13.45 (s, 1H)。
【0394】
3-クロロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド
【化139】
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【0395】
DMF(200mL)中の3-クロロ安息香酸(20.0g, 128mmol)を0℃にてTEA(20mL, 134mmol)及びEDC.HC1(25.7g, 134mmol)で処理し、N
2下で30分間室温で撹拌した。N-O-ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(13.7g, 140mmol)を添加して、反応物を室温で一晩撹拌した。これを水(300mL)で希釈し、EtOAc(3x200mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これをクロマトグラフィー(0-25% EtOAc/ヘキサン)で精製して、3-クロロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(16.0g, 62%)を得た。(ESI+ve, 200.19 [M+H])。
1H NMR (DMSO) δ: 3.26 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 7.47-7.50 (t, 1H), 7.53-7.58 (qt, 2H), 7.59-7.61 (d, J=9.2, 1H)。
【0396】
5-(ベンジルオキシ)-2-(3-クロロベンゾイル)安息香酸
【化140】
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【0397】
THF(50mL)中の5-(ベンジルオキシ)-2-ブロモ安息香酸(5.0g, 10.2mmol)を-78℃にてnBuLi(ヘキサン中1.6M)(12.8mL, 20.6mmol)で処理し、1時間撹拌した。THF(15ml)中の3-クロロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(2.26g, 11.3mmol)を添加し、反応混合物を1時間、次いで室温で一晩撹拌した。これを水(50mL)で希釈し、5N HClで酸性にし、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、5-(ベンジルオキシ)-2-(3-クロロベンゾイル)安息香酸(3.2g, 53%)を得た。(ESI +ve, 367.1 [M+H])。
【0398】
7-(ベンジルオキシ)-4-(3-クロロフェニル)フタラジン-1(2H)-オン
【化141】
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【0399】
EtOH(30mL)中の5-(ベンジルオキシ)-2-(3-クロロベンゾイル)安息香酸(3.2g, 8.7mmol)及びヒドラジン水和物(0.5mL, 9.5mmol)を一晩還流加熱した。EtOHを減圧して除去し、残渣を水中に懸濁した。固形物ををろ過して乾燥させて、粗生成物7-(ベンジルオキシ)-4-(3-クロロフェニル)フタラジン-l(2H)-オン(0.65g, 20%)を得た。(ESI+ve, 363.03[M+H])。
【0400】
7-(ベンジルオキシ)-4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)フタラジン-l(2H)-オン
【化142】
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【0401】
DMF(10mL)中の7-(ベンジルオキシ)-4-(3-クロロフェニル)フタラジン-l(2H)-オン(0.25g, 0.687mmol)を0℃にてNaH(60%)(0.024g 1.03mmol)で処理し、30分間(30m)撹拌した。DMF(2mL)中の2-ブロモ-l-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)エタン-l-オン(0.239g, 0.75mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。これを水(30mL)で希釈し、EtOAc(2x30mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これをクロマトグラフィー(10% EtOAc/ヘキサン)で精製して、7-(ベンジルオキシ)-4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)フタラジン-l(2H)-オン(0.16g, 38%)を得た。(ESI +ve, 601.08 [M+H])。
【0402】
実施例253: 4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-ヒドロキシフタラジン-l(2H)-オン
【化143】
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【0403】
DMC(20mL)中の7-(ベンジルオキシ)-4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)フタラジン-l(2H)-オン(0.16g, 0.27mmol)、Pd(OAc)
2(0.04g, 0.178mmol)及びトリエチルシラン(0.062g, 0.53mmol)を、一緒に室温で一晩撹拌した。反応物を水(30mL)で希釈し、DCM(2x30mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得た。これを調製用HPLCで精製して、4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-ヒドロキシフタラジン-1(2H)-オン(0.012g, 8%)を得た。(ESI+ve, 510.83 [M+H])。
1H NMR (DMSO) δ: 1.33-1.34 (d, 2H), 1.59-1.60 (d, 2H), 4.91 (s, 2H), 7.32-7.41 (m, 3H), 7.50-7.62 (m, 7H), 10.91-10.93 (d, 1H)。
【0404】
発明の代表的な化合物を、実施例253と同様の方法で調製した。
【表77】
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【0405】
【表78】
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【0406】
実施例256:4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][l,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-エトキシフタラジン-1(2H)-オン
【化144】
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【0407】
DMF(3mL)中の実施例253(0.10g, 0.19mmol)を0℃にて、K
2CO
3(0.04g, 0.29mmol)で30分間処理し、次いでEtI(0.033g, 0.21mmol)を添加して室温で一晩撹拌した。反応物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2x20mL)で抽出した。有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これを調製用HPLCで精製して、4-(3-クロロフェニル)-2-(2-(l-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロピル)-2-オキソエチル)-7-エトキシフタラジン-1(2H)-オン(0.024g, 23%)を得た。(ESI+ve, 538.9 [M+H])。
1H NMR (DMSO) δ: 1.33-1.35 (t, 2H), 1.38-1.41 (t, 3H), 1.59-1.62 (m, 2H), 4.40-4.26 (q, 2H), 4.94 (s, 2H), 7.33-7.40 (m, 2H), 7.48-7.54 (m, 2H), 7.56-7.64 (m, 6H)。
【0408】
発明の代表的な化合物を、実施例256と同様の方法で調製した。
【表79】
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【0409】
実施例259:2-(5-(4-シアノベンジル)-8-メトキシ-l-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド
【化145】
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【0410】
5-ヨードピリダジン-3(2H)-オン:
【化146】
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【0411】
4,5-ジクロロピリダジン-3(2H)-オン(1.0g, 6.74mmol)の濃HI(10mL)中の撹拌溶液を120℃で16時間加熱した。反応物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3x100mL)で抽出した。有機物をチオ硫酸ナトリウム(Na
2S
2O
3)及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物の5-ヨードピリダジン-3(2H)-オン(0.8g, 222.79[M-H])を得た。
1H NMR (DMSO) δ: 7.54-7.54 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 13.27(s, 1H)。
【0412】
2-(4-ヨード-6-オキソピリダジン-l(6H)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド:
【化147】
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【0413】
5-ヨードピリダジン-3(2H)-オン(0.8g, 3.61mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1M)(5.4mL, 5.4mmol)を0℃で滴下し、反応物を30分間撹拌した。THF(10mL)中の2-ブロモ-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(1.0g, 3.61mmol)を0℃で滴下し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を水(50mL)及びブライン溶液(50mL)で希釈し、固体を沈殿させた。この固体をろ過してMeOHで洗浄し、2-(4-ヨード-6-オキソピリダジン-l(6H)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.6g, 425.30[M+H])を得た。
【0414】
2-(4-((2-ブロモ-4-メトキシフェニル)アミノ)-6-オキソピリダジン-l(6H)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド:
【化148】
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【0415】
トルエン(10mL)中のPd(OAc)
2(0.01g, 0.04mmol)及びBINAP(0.029g 0.04mmol)をアルゴンで15分間脱気し、次いで2-ブロモ-4-メトキシアニリン(0.30g 1.48mmol)、Cs
2CO
3(1.5g 4.45mmol)及び2-(4-ヨード-6-オキソピリダジン-l(6H)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.78g 1.85mmol)で処理した。反応物を120℃に一晩加熱した。これをセライトでろ過し、DCM(50mL)で洗浄して濃縮して粗生成物を得た。これをクロマトグラフィー(0-2% MeOH/DCM)で精製して、2-(4-((2-ブロモ-4-メトキシフェニル)アミノ)-6-オキソピリダジン-l(6H)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.3g, 498.3[M+H])を得た。
【0416】
2-(8-メトキシ-l-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド:
【化149】
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【0417】
DMA(5mL)中の2-(4-((2-ブロモ-4-メトキシフェニル)アミノ)-6-オキソピリダジン-l(6H)-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.30g, 0.60mmol)及びNaOAc(0.12g, 1.50mmol)をアルゴンで15分間脱気した。ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.004g 0.0006mmol)を添加し、反応物を180℃で10分間、マイクロ波加熱した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(3x50mL)で抽出した。有機物をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(0-2% MeOH/DCM)で精製して、2-(8-メトキシ-1-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.2g, 417.90[M+H])が提供された。
【0418】
実施例259:2-(5-(4-シアノベンジル)-8-メトキシ-l-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド
【化150】
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【0419】
THF(8mL)中の2-(8-メトキシ-l-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.17g, 0.40mmol)を0℃にてLiHMDS(THF中1M)(0.8mL, 0.81mmol)で処理し、30分間撹拌した。THF(10mL)中の4-シアノベンジルブロミド(0.08g, 0.40mmol)を0℃で滴下し、生じた混合物を室温で一晩撹拌した。これを水(100mL)で希釈し、EtOAc(3x50mL)で抽出した。有機物をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これを調製用HPLCで精製して、2-(5-(4-シアノベンジル)-8-メトキシ-1-オキソ-1,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.03g, 553.30[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.63 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 4.73 (s, 2H), 5.89 (s, 2H), 7.15-7.18 (dd, J=2.8, 8.8, 1H), 7.30-7.32 (d, J=8.4, 2H), 7.47-7.48 (d, J=7.2, 1H), 7.63-7.66 (q, 2H), 7.76-7.81 (t, 3H), 7.93 (s, 1H), 8.68 (s, 1H)。
【0420】
実施例260:2-(5-(4-フルオロベンジル)-8-メトキシ-l-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド
【化151】
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【0421】
THF(8mL)中の2-(8-メトキシ-l-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.30g, 0.71mmol)を0℃にてLiHMDS(THF中1M)(1.4mL, 1.4mmol)で処理し、30分間撹拌した。THF(10mL)中の4-フルオロベンジルブロミド(0.08g, 0.71mmol)を0℃で滴下し、生じた混合物を室温で一晩撹拌した。これを水(100mL)で希釈し、EtOAc(3x50mL)で抽出した。有機物をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮し、粗生成物を得、これを調製用HPLCで精製して、2-(5-(4-フルオロベンジル)-8-メトキシ-l-オキソ-l,5-ジヒドロ-2H-ピリダジノ[4,5-b]インドール-2-イル)-N-メチル-N-(2-メチルベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)アセトアミド(0.03g, 526.53[M+H])を得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO) δ: 2.63 (s, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 4.73 (s, 2H), 5.75 (s, 2H), 7.13-7.18 (q, 3H), 7.25-7.29 (q, 2H), 7.46-7.48 (d, J=7.6, 1H), 7.61-7.62 (d, J=2, 1H), 7.70-7.77 (q, 2H), 7.93 (s, 1H), 8.71 (s, 1H)。
【0422】
F508del-CFTRチャネルに対する化合物の影響を検出し測定するためのアッセイ
CFTR-YFPハイスループットアッセイ-CFTRコレクタープロトコール:
本プロトコールは、HTS YFP(黄色蛍光タンパク質)フラックスアッセイ(flux assay)において、F508del CFTRコレクター活性について低分子化合物を選択的にスクリーニングするように設計されている。本プロトコールにおいては、試験化合物と共に細胞は24時間インキュベートされ、PBSで洗浄され、フォルスコリン及び標準的な増強剤(potentiator)で刺激され、384-ウェルHTSプレートリーダー、例えばHamamatsu FDSS-6000で読み取られる各プレートウェル中の蛍光が動力学的に測定される。
【0423】
ヨウ化物緩衝液(buffer)をアッセイ細胞に注入する前後のYFP蛍光強度値が高速で取得される。細胞膜における活性なCFTRチャネルを介してヨウ化物が細胞に入り、YFP蛍光を消光する。蛍光が消光される速度は細胞膜における全CFTR活性に比例する。F508del CFTRコレクターは試験細胞の細胞膜におけるCFTR分子の数を増加させ、それによりYFP消光を促進する。
【0424】
本方法は当初は卓上プレートリーダーのために開発され(Galietta et al., 2001)、そしてHTSフォーマットに適合された(Sui et al. Assay Drug Dev. Technol. 2010)。
【0425】
ヒトF508del CFTR及びハロゲン化物感受性黄色蛍光タンパク質(YFP-H148Q/I152L 25,22)の両方をを安定して発現しているフィッシャー(Fisher)ラット甲状腺(FRT)細胞(Galietta et al. Am. J.Physiol Cell Physiol 281(5), C1734, 2001)を、FBS 10%、L-グルタミン 2mM、ペニシリン 100U/ml及びストレプトマイシン100μg/mlが追加されたクーン(Coon's)改変ハム(Ham's)F12培地中で、プラスチック表面上で培養した。G418(0.75-1.0mg/ml)及びゼオシン(3.2ug/ml)を、F508del CFTR及びYFPを発現しているFRT細胞の選択に用いた。予備的なスクリーニングのために、黒色の壁で底が透明な384-ウェルのマイクロタイタープレート(Costar; Corning Inc.)内に、ウェルあたり20,000-40,000の細胞密度でFRT細胞をプレートした(plate)。2nM-40μMの範囲の種々の濃度の試験化合物を、2倍の希釈系列又は3倍の希釈系列のいずれかで細胞に適用した。細胞培養インキュベーター内で37℃で5%CO
2にて24-26時間、細胞をインキュベートした。アッセイプレートをDPBS培地(Thermo, cat# SH30028.02)で洗浄して、結合しなかった細胞及び化合物を除去した。ハムF-12クーン改変培地中20μΜフォルスコリン及び30μΜ P3[6-(エチル-フェニル-スルホニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-3-カルボン酸 2-メトキシ-ベンジルアミド]を含む刺激用培地(25μL)をプレートウェルに添加し、室温で60-120分間インキュベートした。次いで、25μLのHEPES-PBS-I緩衝液(10mM HEPES, 1mM MgCl
2, 3mM KCl, 1mM CaCl
2, 150mM NaI)を添加し、蛍光消光曲線(励起500nm/発光540nm;露出136ms)をFDSS-6000プレートリーダー(Hamamatsu)上に即座に記録した。Sui et al (2010)に記載されたように、消光速度をデータの最小二乗適合から導いた。
【0426】
CFTR-YFPハイスループットアッセイ-CFTR増強剤プロトコール:
本プロトコールは、HTS YFPフラックスアッセイにおいて、F508del CFTR増強剤活性についての低分子化合物を選択的にスクリーニングするように設計されている。このような化合物は、膜表面上に既に発現しているCFTRを刺激するように強く作用する。本プロトコールにおいては、細胞は27℃にて24時間インキュベートされて細胞膜におけるF508del CFTR発現を均一にブーストし(低温補正)、PBSで洗浄され、試験化合物で処理され、フォルスコリンでCFTR活性が1-2時間刺激される。イオンフラックスの測定はヨウ化物含有緩衝液の添加によって始まり、384-ウェルHTSプレートリーダー、例えばHamamatsu FDSS-6000を用いてYFP消光が動力学的に記録される。
【0427】
ヨウ化物緩衝液をアッセイ細胞に注入する前後の1分間の時間経過の間、YFP蛍光強度値が高速で取得される。細胞膜における活性なCFTRチャネルを介してヨウ化物が細胞に入り、YFP蛍光を消光する。蛍光が消光される速度は細胞膜における全CFTR活性に比例する。F508del-CFTR増強剤はCFTR開口確率を高くするか又はCFTRが媒介するイオン伝導性を増加させ、このことにより、試験細胞の細胞膜においてCFTRが媒介するヨウ化物のフラックスが高まり、YFP消光を加速する。
【0428】
本方法は当初は卓上プレートリーダーのために開発され(Galietta et al., 2001)、そしてHTSフォーマットに適合された(Sui et al. Assay Drug Dev. Technol. 2010)。
【0429】
ヒトF508del CFTR及びハロゲン化物感受性黄色蛍光タンパク質(YFP-H148Q/I152L 25,22)の両方をを安定して発現しているフィッシャーラット甲状腺(FRT)細胞(Galietta et al., Am. J.Physiol Cell Physiol 281(5), C1734, 2001)を、FBS 10%、L-グルタミン 2mM、ペニシリン 100U/ml及びストレプトマイシン 100μg/mlが追加されたクーン改変ハムF12培地中で、プラスチック表面上で培養した。G418(0.75-1.0mg/ml)及びゼオシン(3.2ug/ml)を、F508del CFTR及びYFPを発現しているFRT細胞の選択に用いた。予備的なスクリーニングのために、黒色の壁で底が透明な384-ウェルのマイクロタイタープレート(Costar; Corning Inc.)内に、ウェルあたり20,000-40,000の細胞密度でFRT細胞をプレートした。細胞培養インキュベーター内で37℃で5% CO
2にて24-26時間、細胞をインキュベートした。アッセイプレートをDPBS培地(Thermo, cat# SH30028.02)で洗浄して、結合しなかった細胞を除去した。2nM-40Mの範囲の種々の濃度の試験化合物を、DPBSにおいて2倍の希釈系列又は3倍の希釈系列のいずれかで細胞に適用し、ハムF-12クーン改変培地中の20μMフォルスコリン(終濃度)で刺激した。プレートを室温で60-120分間インキュベートした。次いで、25μLのHEPES-PBS-I緩衝液(10mM HEPES, 1mM MgCl
2, 3mM KCl, 1mM CaCl
2, 150mM Nal)を添加し、蛍光消光曲線(励起500nm/発光540nm;露出136ms)をFDSS-6000プレートリーダー(Hamamatsu)上に即座に記録した。Sui et al (2010)に記載されたように、消光速度をデータの最小二乗適合から導いた。
【0430】
参考文献:
Galietta, L. J., Jayaraman, S., and Verkman, A. S. Cell-based assay for high-throughput quantitative screening of CFTR chloride transport agonists. Am.J.Physiol Cell Physiol 281(5), C1734, 2001.
Sui J, Cotard S, Andersen J, Zhu P, Staunton J, Lee M, Lin S. (2010) Optimization of a Yellow fluorescent protein-based iodide influx high-throughput screening assay for cystic fibrosis transmembrane conductance regulator (CFTR) modulators. Assay Drug Dev Technol. 2010 Dec;8(6):656-68.
【0431】
細胞培養:
UNC嚢胞性線維症組織調達及び細胞培養コアから、最初のCF気道上皮細胞を得た。生育用培地(BEGM, Fischer)を用いて、Heracell 150iインキュベーター内でこの細胞を37℃で増殖させる。次いで、コートされたCostarスナップウェル(snapwell)上の分化用培地(ALI, UNC)に、細胞を最低4週間移した。ユッシング(Ussing)アッセイの2日前に、200μLの分化用培地で少なくとも30分間インキュベートした後で、細胞の頂端表面上の粘液を吸引した。ユッシングアッセイの一日前に、種々の試験濃度の試験化合物を細胞の側底部表面に適用した(試験条件あたりの複製数n=3又はn=4)。
【0432】
ユッシングアッセイ
ユッシングチャンバー及び関連する電位差クランプ(voltage clamp)を、Physiologic Instruments(San Diego, CA)から得た。ユッシングアッセイを37℃で実施した。頂端及び側底部チャンバーに、HEPES緩衝化生理食塩水(HB-PS)を使用し、側底外部溶液にグルコースを添加した。電位差クランプを適用する前に槽温度と経上皮電位差を安定化させ調節すると同時にチャンバー内で上皮を15分間平衡化した。
【0433】
次の順序で化合物を添加した。
【表80】
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【0434】
各チャンバーからの短絡電流と経上皮抵抗(通常> 300 Ω-cm
2)を10秒ごとに記録し、Acquire及びAnalyze(Physiologic Instruments)を使用して、PC上に保存した。
【0435】
分析
試験化合物のフォルスコリン応答とCFTR-172で阻害された電流応答との平均を、陽性対照に誘発されたフォルスコリン応答とCFTR-172で阻害された電流との平均で割ることを使用して、試験化合物の有効性を比較した。全ての化合物と濃度についての標準化スコアを表にまとめた。
【0436】
表I:CFTR-YFPハイスループットアッセイ;次の意味を適用する:
陽性対照について標準化されたEMaxとして有効性%が報告される。「+++」はEMax > 80%を意味し、「++」は80%-30%の範囲を意味し、「+」は30%-10%の範囲を意味する。
【0437】
EC
50:「+++」とはEC
50 < 10μΜを意味し、「++」とは10-20 μΜの範囲のEC
50を意味し、「+」とはEC
50 >20 μΜを意味する。
【表81】
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【0438】
【表82】
[この文献は図面を表示できません]
【0439】
【表83】
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
【表84】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
【表85】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
本発明の化合物及びプロセスは、続く実施例に関連付けて、よい理解がされる。この実施例は説明のみを意図し、発明の範囲を制限することを意図しない。開示された態様への種々の変更及び改変は当業者にとって明らかであり、かかる変更及び改変としては、特に限定されないが、発明の化学構造、置換基、誘導体、製剤化及び/又は方法に関連するものが挙げられ、発明の精神及び添付された特許請求の範囲の範囲から逸脱せずになし得る。
【0443】
本明細書に引用された特許及び科学文献は、当業者が利用可能な知識を確立する。本明細書に引用された全ての米国特許及び公開又は未公開の米国特許出願は、参照により援用される。本明細書に引用された全ての公開された外国特許及び特許出願は、参照により本明細書に援用される。本明細書に引用されたその他の全ての公開された参考文献、文書、原稿及び科学文献は、参照により本明細書に援用される。
本発明の態様として、以下のものが挙げられる。
[1]式I:
【化1】
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式中、A1は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)- -S(O)2-、炭素環(carbocycle)、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;
nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子(intervening atom)と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
A2は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)であり;
A3は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)であり;
Cy2は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり、該環は縮合環又は橋かけ環(bridged ring)であり得;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
及びCy3は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基である、
の化合物。
[2]Cy2が
【化2】
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式中、qは0、1、2、3、4又は5であり;
各R102は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、炭素環、置換される炭素環、アリール、置換されるアリール、-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101 -CF3、-CN、-NO2、-N3であり;あるいは二つのR102基が、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;及び
R105は、水素、重水素、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールである、
から選択される、[1]に記載の化合物。
[3]式:
【化3】
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式中、各Xは独立して、-CR100又は-N-である、
を有する[1]又は[2]に記載の化合物。
[4]Xが-CR100である[3]に記載の化合物。
[5]R100がH、ハロゲン、アルコキシ又はアルキルである[4]に記載の化合物。
[6]式:
【化4】
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式中、各Yは独立して、-CR100-、-NR100、-N、-O又は-Sである、
を有する[1]に記載の化合物。
[7]式:
【化5】
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式中:pは0、1、2、3又は4であり;及び
ここで、R8は水素、重水素、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、炭素環、置換される炭素環、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリールであり;及び
R9は独立して、水素、重水素、ハロ、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、炭素環、置換される炭素環、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、又は置換されるヘテロアリール -OR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
を有する[1]に記載の化合物。
[8]R8がC1-C4アルキルである、[7]に記載の化合物。
[9]R9がH、アルキル、アルコキシ又はハロゲンである、[7]に記載の化合物。
[10]A3がHであり、Cy1が非存在である、[7]に記載の化合物。
[11]式:
【化6】
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を有する、[1]又は[2]に記載の化合物。
[12]A1がアルキル、置換されるアルキル、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族、置換されるヘテロ芳香族である、[11]に記載の化合物。
[13]式:
【化7】
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式中、mは0、1、2、3、4又は5であり;及び
各R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、
置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)(R101)、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得る、
を有する[1]に記載の化合物。
[14]式:
【化8】
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式中、WはCH、CR100、C(O)、N、NR100、O、S、SO又はSO2であり;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
ここで、------は単結合又は二重結合を表す、
を有する[1]に記載の化合物。
[15]A1がC(R100)(R101)であり、A2が-C(O)N(R100)-である、[14]に記載の化合物。
[16]A3が非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(O)N(R100)-又は-C(O)N(R100)(R101)である、[1]に記載の化合物。
[17]Cy1が
【化9】
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であり、及びqは0、1、2、3、4又は5であり;及び
各R102は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、炭素環、置換される炭素環、アリール、置換されるアリール、-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101 -CF3、-CN、-NO2、-N3であり;あるいは二つのR102基が、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;及び
R103は水素、重水素、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールである、
[1]〜[16]のいずれかに記載の化合物。
[18]表A:
【表1】
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【表2】
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【表3】
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【表4】
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【表5】
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【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される化合物。
[19]上記のいずれかに記載の化合物と担体とを含有する医薬組成物。
[20][1]〜[18]のいずれかに記載の化合物の治療上有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)が媒介する疾患又は障害を治療する方法。
[21]前記疾患又は障害が、嚢胞性線維症、遺伝性肺気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝固−線維素溶解欠損症(coagulation-fibrinolysis deficiencies)、1型遺伝性血管浮腫、脂質処理欠損症(lipid processing deficiencies)、例えば家族性高コレステロール血症、I型乳糜血症(type 1 chylomicronemia)、無β-リポ蛋白血症、リソソーム蓄積症、例えばI-細胞病/偽性フルラー、ムコ多糖症、サンドホフ(sandhof)/テイ-サックス、クリグラー−ナジャーII型、多発性内分泌腺症/高インスリン血症(hyperinsulemia)、真性糖尿病、ラロン型小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損症、原発性(primary)副甲状腺機能低下症、メラノーマ、グリカノーシス(glycanosis)CDG 1型、遺伝性肺気腫、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全症、遺伝性低フィブリノゲン血症、ACT欠損症、尿崩症(DI)、下垂体性(neurophyseal)DI、腎性尿崩症(neprogenic DI)、シャルコーマリートゥース症候群、ペリツェウスメルツバッハー病(perlizaeus-merzbacher disease)、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺、ピック病、いくつかのポリグルタミン神経障害(polyglutamine neurological disorder)、海綿状脳障害、及び筋強直性ジストロフィーから選択される、[20]に記載の方法。
[22][1]〜[18]のいずれかに記載の化合物の治療上有効な量を、嚢胞性線維症又の症状の治療を必要とする被験体に投与する工程を含む、嚢胞性線維症又はその症状を治療する方法。
[23]ゲンタマイシン、アタルレン(Ataluren)、アイバカフトール(カリデコ(Kalydeco))及びVX-809から選択される化合物又はそれらの組み合わせと共に、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物を含有する組成物。
[24]式II:
【化10】
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式中、
【化11】
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は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
dは0、1又は2であり;
X10はCH、CH2、N、S又はOであり;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy2は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
好ましくは、Cy2はC5-C7アリール又はヘテロアリールであり;好ましくは、Cy2は-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200で置換され、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p、若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]p、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であり;R200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくは、各R100及びR101は独立して、C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル及びC3-C8シクロアルキルから選択され;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、S(O)2R100、S(O)R100、S(O)2N(R100)(R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A4は非存在又は-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
ここで各R25、R26、R27及びR28は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールから選択され;あるいはR25基、R26基、R27基及びR28基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロプロピル基を形成し得;
pは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;及び、
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
の化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[25]A1が-C(R100)(R101)-であり、A2が-C(O)N(R100)-である、[24]に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[26]A3が非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(O)N(R100)-又は-C(O)N(R100)(R101)である、[24]又は[25]に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[27]式IIA:
【化12】
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式中、
【化13】
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は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
tは0、1、2又は3であり;
X10はCH、CH2、O、N又はSであり;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p、若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]p、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であって、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、S(O)2R100、S(O)R100、S(O)2N(R100)(R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A4は非存在又は-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
ここで各R25、R26、R27及びR28は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールであり;あるいはR25基、R26基、R27基及びR28基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロプロピル基を形成し得;
pは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R120は、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;及び
各R121は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
を有する化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[28]R120が-OR130であり;R130がH、C1-C6アルキル、置換されるC1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、置換されるC2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されるC2-C6アルキニル、C3-C6炭素環又は置換されるC3-C6炭素環である、[27]に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[29]R120が-OR130であり;R130がH、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC1-C6アルキニルである、[27]〜[28]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[30]R120が-OH、-OCH3、-OCH2CH3である、[27]〜[29]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[31]A1が-C(R100)(R101)であり、A2が-C(O)N(R100)-である、[27]〜[30]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[32]A3が非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(O)N(R100)-又は-C(O)N(R100)(R101)である、[27]〜[31]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[33]A4が-C(R25)(R26)-であり、R25及びR26が、それらに結合した炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成する(from)、[27]〜[32]のいずれかに記載の化合物。
[34]式IIB:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
tは0、1、2又は3であり;
X10はCH、CH2、N、S又はOであり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p、若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]p、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であって、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、S(O)2R100、S(O)R100、S(O)2N(R100)(R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A4は非存在又は-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
ここで各R25、R26、R27及びR28は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールであり;あるいはR25基、R26基、R27基及びR28基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロプロピル基を形成し得;
pは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-R100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R120は、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
各R121は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R122はハロゲン又は-CNであり;及び、
各R123は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(0)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
を有する化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[35]R122が-F、Cl又はニトリルである、[34]に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[36]R120が-OR130であり;R130がH、C1-C6アルキル、置換されるC1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、置換されるC2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されるC2-C6アルキニル、C3-C6炭素環又は置換されるC3-C6炭素環である、[34]〜[35]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[37]R120が-OR130であり;R130が h、C1-C6アルキルである、[34]〜[36]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[38]R120が-OH、OCH3、-OCH2CH3である、[34]〜[37]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[39]A1がC(R100)(R101)であり、A2が-C(O)N(R100)-である、[24]〜[38]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[40]A3が非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(O)N(R100)-又は-C(O)N(R100)(R101)である、[24]〜[39]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[41]A4が-C(R25)(R26)-であり、R25及びR26が、それらに結合した炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成する(from)、[24]〜[40]のいずれかに記載の化合物。
[42]式IIC:
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
tは0、1、2又は3であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R120は、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
各R121は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R122はハロゲン又は-CNであり;及び
各R123は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R125はアルキル又は置換されるアルキルであり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であり、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得る、
を有する化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[43]R122が-F、Cl又はニトリルである、[42]に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[44]R125が-CH3又は-CH2CH3である、[42]〜[43]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[45]R120が-OR130であり;R130がH、C1-C6アルキル、置換されるC2-C6アルキル、C2-C6アルケニル、置換されるC2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されるC2-C6アルキニル、C3-C6炭素環又は置換されるC3-C6炭素環である、[42]〜[44]のいずれかに記載の化合物。
[46]R120が-OR130であり;R130がH、C1-C6アルキルである、[42]〜[45]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[47]R120が-OH、OCH3、-OCH2CH3である、[42]〜[46]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[48]A1が-C(R100)(R101)であり、A2が-C(O)N(R100)-である、[42]〜[47]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[49]A3が非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(O)N(R100)-又は-C(O)N(R100)(R101)である、[42]〜[48]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[50]A4が-C(R25)(R26)-であり、R25及びR26が、それらに結合した炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成する(from)、[42]〜[29]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[51]式IID:
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
tは0、1、2又は3であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるされたアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R120は、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
各R121は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
R122はハロゲン、-CN、SO2NH2、CONH2、CO2H、-CH3、OCH3、-OR100であり;
各R123は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール、又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;及び、
R125はアルキル又は置換されるアルキルであり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、NC(O)R200、-S(O)2R200、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得る、
を有する化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[52]R122が-F、Cl又はニトリルである、[51]に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[53]R125が-CH3又は-CH2CH3である、[51]〜[52]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[54]R120が-OR130又は-SR130であり;R130がC2-C6アルキル、置換されるC2-C6アルキル、C2-C6アルケニル、置換されるC2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、置換されるC2-C6アルキニル、C3-C6炭素環又は置換されるC3-C6炭素環である、[51]〜[53]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[55]R120が-OR130又は-SR130であり;R130がC2-C6アルキルである、[51]〜[54]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[56]R120が-OCH2CH3である[51]〜[55]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[57]A1がC(R100)(R101)であり、A2が-C(O)N(R100)-である、[51]〜[56]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[58]A3が非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(O)N(R100)-又は-C(O)N(R100)(R101)である、[51]〜[57]のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[59]式IV又はX:
【化20】
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式中、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy2は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy4は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p、若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]p、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であって、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、S(O)2R100、S(O)R100、S(O)2N(R100)(R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A4は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
ここで各R25、R26、R27及びR28は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールであり;あるいはR25基、R26基、R27基及びR28基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロプロピル基を形成し得;
ここで、R126は、水素、ハロゲン、任意に置換されるC1-C6アルキル、-OR100、-SR100、N(R100)(R101)及びS(O)2C1-C8アルキルから選択され;
pは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-R100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;
各X11及びX12は、非存在、-C(R110)(R111)-、-N(R110)、-S-、-O-及びS(O)2から選択され;ここで、X11及びX12の少なくとも一つは存在し;各R110及びR111は独立して、非存在、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールから選択され;及び
各X13、X14、X15及びX16は独立して、-C-及び-N-から選択される、
の化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[60]IVA、IVB、IVC又はIVD:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
W1はCH、CH2、CR100、C(O)、O、N、NR100、S、SO又はSO2であり;好ましくはO又はNであり;より好ましくはW1はNであり;
W2はO、S、N、CH、CH2であり;好ましくはS又はOであり;より好ましくはW2はOであり;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy2は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p、若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]p、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であり、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、S(O)2R100、S(O)R100、S(O)2N(R100)(R101)、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
A4は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-[C(R25)(R26)]n-、-[C(R25)(R26)]n-C=C-[C(R27)(R28)]p若しくは-[C(R25)(R26)]n-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
ここで各R25、R26、R27及びR28は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールであり;あるいはR25基、R26基、R27基及びR28基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロプロピル基を形成し得;
ここで、R126は、水素、ハロゲン、任意に置換されるC1-C6アルキル、-OR100、-SR100、N(R100)(R101)及びS(O)2C1-C8アルキルから選択され;
pは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;及び
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
の化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[61]式V:
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
mは0、1、2、3又は4であり;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy2は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
好ましくは、Cy2はC5-C7アリール又はヘテロアリールであり;好ましくは、Cy2は-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200で置換され、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であり、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
Cy3は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy5はスピロ結合したC3-C6炭素環、好ましくはシクロプロピル又はシクロブチルであり;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)であり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
の化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[62]式:
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、[61]に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[63]式VI:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
ここでW1はCH、CH2、CR100、C(O)、O、S、SO又はSO2であり;
mは0、1、2、3又は4であり;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy2は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であり、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)であり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]r-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、S(O)2R100、S(O)R100、S(O)2N(R100)(R101)であり;
A4は-[C(R25)(R26)]r-、-[C(R25)(R26)]r-C=C-[C(R27)(R28)]p又は-[C(R25)(R26)]r-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
ここで各R25、R26、R27及びR28は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールであり;あるいはR25基、R26基、R27基及びR28基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロプロピル基を形成し得;
pは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
rは1、2、3、4、5、6又は7であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
を有する化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ。
[64]式VII:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
は単結合又は二重結合を表し;
ここでW1はCH、CH2、CR100、C(O)、O、S、SO又はSO2であり;
mは0、1、2、3又は4であり;
sは1、2、3又は4であり;
Cy1は非存在であるか、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
Cy2は、1、2又は3環を有する、アリール基、置換されるアリール基、炭素環基、置換される炭素環基、ヘテロシクリル基、置換されるヘテロシクリル基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基であり;
A1は非存在、-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-S(O)2N(R100)-、-S(O)2-、炭素環、置換される炭素環、複素環、置換される複素環、芳香族、置換される芳香族、ヘテロ芳香族又は置換されるヘテロ芳香族であり;nは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
ここで各R100及びR101は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリール、-OR200、-SR200、-C(O)R200、-C(O)N(R200)2、-NC(O)R200、-S(O)2R200であって、ここでR200は水素、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル又はC2-C6アルキニルであり;あるいはR100基及びR101基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;
A2は非存在又は-[C(R100)(R101)]n-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、-S(O)2R100、-S(O)R100、-S(O)2N(R100)R101)であり;
A3は非存在又は-[C(R100)(R101)]r-、-C(O)-、-C(S)-、-S(O)-、-C(O)N(R100)-、-C(O)N(R100)(R101)、N(R100)(R101)、-S(O)2-、S(O)2R100、S(O)R100、S(O)2N(R100)(R101)であり;
A4は非存在、-[C(R25)(R26)]r-、-[C(R25)(R26)]r-C=C-[C(R27)(R28)]p又は-[C(R25)(R26)]r-C≡C-[C(R27)(R28)]pであり;
ここで各R25、R26、R27及びR28は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、ヘテロアルキル、置換されるヘテロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールであり;あるいはR25基、R26基、R27基及びR28基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロプロピル基を形成し得;
pは0、1、2、3、4、5、6又は7であり;
rは1、2、3、4、5、6又は7であり;
R2は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリール -OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;あるいは、二つのR2が、それらに結合した原子と一緒になって、任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;好ましくはシクロアルキル基、置換されるシクロアルキル基、複素環基、置換される複素環基、アリール基、置換されるアリール基、ヘテロアリール基又は置換されるヘテロアリール基を形成し得;及び
各R3及びR4は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール、置換されるアリール、ヘテロシクリル、置換されるヘテロシクリル、ヘテロアリール、置換されるヘテロアリール又は-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択され;及び
各R140は独立して、ハロゲン、-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)R100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101、-CF3、-CN、-NO2、-N3から選択される、
を有する化合物又は薬学的に許容されるその塩、エステル若しくはプロドラッグ
。
[65]Cy2が
【化32】
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【化33】
[この文献は図面を表示できません]
式中、qは0、1、2、3、4又は5であり;
各R102は独立して、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、炭素環、置換される炭素環、アリール、置換されるアリール、-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101 -CF3、-CN、-NO2、-N3であり;あるいは二つのR102基が、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;及び
R105は、水素、重水素、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールである、
から選択される、[61]〜[64]のいずれかに記載の化合物。
[66]Cy1が
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
式中、qは0、1、2、3、4又は5であり;
各R102は水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、炭素環、置換される炭素環、アリール、置換されるアリール、-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101 -CF3、-CN、-NO2、-N3であり;あるいは二つのR102基が、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;及び
R103は水素、重水素、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、アリール及び置換されるアリールである、
から選択される、[61]、[62]、[64]又は[65]のいずれかに記載の化合物。
[67]Cy3が
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
各R30、R31、R32及びR33は、水素、重水素、ハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルケニル、置換されるアルケニル、アルキニル、置換されるアルキニル、脂肪族、置換される脂肪族、炭素環、置換される炭素環、アリール、置換されるアリール、-OR100、-SR100、-NR100R101、-C(O)R100、-C(O)OR100、-C(O)NR100R101、-N(R100)C(O)R101、-S(O)2R100、-S(O)R100、-SR100、-S(O)2N(R100)R101 -CF3、-CN、-NO2、-N3から独立して選択され;あるいはR30基、R31基、R32基及びR33基の二つが、それらに結合した原子及び任意の介在原子と一緒になって、さらに任意に置換される3、4、5、6又は7員環を形成し得;及び
qは0、1、2、3、4又は5である、
から選択される、[61]、[62]、[65]又は[66]のいずれかに記載の化合物。
[68]表A2:
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[69]表A3:
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される化合物又は薬学的に許容されるその塩。
[70][24]〜[69]のいずれかに記載の化合物又はその組み合わせ、及び担体を含有する医薬組成物。
[71][24]〜[69]のいずれかに記載の化合物の治療上有効な量をそれを必要とする患者に投与する工程を含む、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)が媒介する疾患又は障害の治療方法。
[72]前記疾患又は障害が、嚢胞性線維症、遺伝性肺気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝固−線維素溶解欠損症(coagulation-fibrinolysis deficiencies)、1型遺伝性血管浮腫、脂質処理欠損症(lipid processing deficiencies)、例えば家族性高コレステロール血症、I型乳糜血症(type 1 chylomicronemia)、無β-リポ蛋白血症、リソソーム蓄積症、例えばI細胞病/偽性フルラー、ムコ多糖症、サンドホフ/テイ-サックス、クリグラー−ナジャーII型、多発性内分泌腺症/高インスリン血症(hyperinsulemia)、真性糖尿病、ラロン型小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損症、原発性(primary)副甲状腺機能低下症、メラノーマ、グリカノーシス(glycanosis)CDG 1型、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全症、遺伝性低フィブリノゲン血症、ACT欠損症、尿崩症(DI)、下垂体性(neurophyseal)DI、腎性尿崩症(neprogenic DI)、シャルコーマリートゥース症候群、ペリツェウスメルツバッハー病(perlizaeus-merzbacher disease)、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上性麻痺、ピック病、いくつかのポリグルタミン神経障害(polyglutamine neurological disorder)、疾患、例えばハンチントン病、脊髄小脳失調症I型(Spinocerebullar ataxia type I)、脊髄球性筋萎縮症、歯状核赤核淡蒼球ルイ体(Dentororubal pallidoluysian)、及び筋強直性ジストロフィー(Myotic dystrophy)、並びに海綿状脳障害、例えば遺伝性クロイツフェルト−ヤコブ病、ファブリー病、シュトロイスラー−シャインカー病、分泌性下痢、多発性嚢胞腎疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ドライアイ疾患、又はシェーグレン症候群から選択される、[71]に記載の方法。
[73][24]〜[69]のいずれかに記載の化合物の治療上有効な量をそれを必要とする被験体に投与する工程を含む、嚢胞性線維症又はその症状を治療する方法。
[74]ゲンタマイシン、アタルレン(Ataluren)、アイバカフトール(カリデコ(Kalydeco))及びVX-809から選択される化合物又はそれらの組み合わせと共に、[24]〜[69]のいずれかに記載の化合物を含有する組成物。