【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1様相によれば、防湿性の、再シール可能な非円筒状容器及び蓋のアセンブリが提供される。ここで、“再シール可能な”とは、容器の最初の開放以後に少なくとも一度蓋を閉じ得ることを意味するものとする。蓋は、容器の中身全てを除去するべく、初回の開放後に追加数において開閉可能である。
容器は全体に管状の側壁により画定される内部空間を有する胴部を有する。胴部は蓋を有し、蓋と胴部とは非丸味付けシールを有し、当該シールは胴部上に座置した状態で実質的に防湿性を有し、つまり、耐湿性試験により決定された容器シール時の1日当たりの侵入量が1000マイクログラム未満である。容器は随意的には、1〜500ml、あるいは10〜200ml、あるいは20〜100mlの内容積を包囲する医薬品包装として寸法付けされる。
【0006】
胴部は、第1及び第2の軸方向に対向端を持つ全体に管状の側壁と、ベース部と、当該ベース部から軸方向に離間し且つ第2端に少なくとも隣り合う分与開口と、を含む。内部空間は全体に側壁内に配置され、少なくとも全体的にベース部と分与開口との間に位置付けられる。側壁は、大小の各直径を有する断面を有し、各直径間の比は1.1:1及び10:1の間であり且つ1.1:1及び10:1を含む。
【0007】
容器は、胴部上に位置付けられ且つ分与開口の周囲に配置した非丸味付け胴部シール表面を有し、当該胴部シール表面は大小の各直径を有し、当該大小の各直径間の比は1.1:1及び10:1の間であり且つ1.1:1及び10:1を含む。
【0008】
蓋は胴部上に座着する形態を有する。蓋上には蓋シール表面が位置付けられる。胴部シール表面と蓋シール表面とは、蓋を胴部上に座着させると合致して蓋及び胴部間にシールを形成する。蓋及び蓋シール表面は分与開口を少なくとも実質的に閉じ、内部空間を周囲状況から隔絶させる。
【0009】
インサートが容器の内部空間と連通され且つ胴部シール表面の少なくとも一部を、蓋を胴部上に座着させる際に小直径の画定する軸線に沿った内側変位に対する補強を提供する。容器は相対湿度80%及び22.2℃(72°F)時において以下の防湿率、即ち、100−1000マイクログラム/日、随意的には200−700マイクログラム/日、随意的には380−700マイクログラム/日、随意的には400−700マイクログラム/日、随意的には250−400マイクログラム/日、随意的には300マイクログラム未満、を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、内部空間は乾燥剤製の内側表面により少なくとも部分的に画定される。
随意的には、上記任意の実施例において、内部空間は容器をその小直径方向軸線に沿った耐変形強化を提供する補強材により少なくとも部分的に画定される。
随意的には、上記任意の実施例において、補強材は容器と共に組み込んだインサートである。
随意的には、上記任意の実施例において、インサートは当該インサートと、容器の内壁との間の締まり嵌めにより容器に固定される。
【0010】
随意的には、上記任意の実施例において、インサートは乾燥剤製である。
随意的には、上記任意の実施例において、インサートは容器内部に配置される。
随意的には、上記任意の実施例において、インサートは、容器の内壁を全体的に追随するライナである。
随意的には、上記任意の実施例において、容器の各端部の少なくとも一方が、乾燥剤製の内側部分を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、側壁が、乾燥剤製の内側部分を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、蓋が、乾燥剤製の内側部分を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤の少なくとも一部が内部空間内に位置付けられる。
【0011】
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤の少なくとも一部が粒状材料である。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤の少なくとも一部が1つ以上のサッシェ形態下に提供される。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤の少なくとも一部が1つ以上のキャニスタ形態下に提供される。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤の少なくとも一部が1つ以上のペレット形態下に提供される。
随意的には、上記任意の実施例において、容器が、胴部内に配置され且つ少なくとも部分的に内部空間を画定する乾燥材製のスリーブを更に含む。
随意的には、上記任意の実施例において、スリーブが、側壁及び端部壁の少なくとも一方と一体形成される。
随意的には、上記任意の実施例において、容器が、容器胴部と蓋とを繋ぐテザーを含む。
【0012】
随意的には、上記任意の実施例において、テザーがヒンジを含む。
随意的には、上記任意の実施例において、テザーが一体のヒンジを含む。
随意的には、上記任意の実施例において、テザーが、蓋及び胴部を相互にピボット廻動すると蓋を胴部上に座着させる形態を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、ヒンジが、長軸に全体に直交するピボット軸を画定する。
随意的には、上記任意の実施例において、ヒンジが、長軸と全体に平行なピボット軸を画定する。
随意的には、上記任意の実施例において、ヒンジが、側壁から長軸の少なくとも端部に隣り合う位置に伸延される。
随意的には、上記任意の実施例において、ヒンジが、側壁から短軸の少なくとも端部に隣り合う位置に伸延される。
【0013】
随意的には、上記任意の実施例において、胴部が少なくとも全体に楕円の断面を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部が少なくとも全体に多角形の断面を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部が少なくとも全体に矩形の断面を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部が少なくとも1つの丸味付けした角部を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、分与開口が側壁の第2端により画定される。
随意的には、上記任意の実施例において、蓋が、蓋シール表面を支持する閉じた表面を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、蓋が、蓋シール表面を包囲し且つ該蓋シール表面から垂下するスカートを含む。
随意的には、上記任意の実施例において、スカートが全体に管状である。
【0014】
随意的には、上記任意の実施例において、スカートの断面が、胴部の側壁の断面と実質的に一致し、蓋を胴部上に座着させた際に全体に管状の側壁の延長部を少なくとも実質的に画定する。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の側壁の断面の大小の各直径間の比の値が、1.5:1及び5:1の間であり且つ1.5:1及び5:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の側壁の断面の大小の各直径間の比の値が、1.5:1及び4:1の間であり且つ1.5:1及び4:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の側壁の断面の大小の各直径間の比の値が、1.5:1及び3:1の間であり且つ1.5:1及び3:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の側壁の断面の大小の各直径間の比の値が、2:1及び5:1の間であり且つ2:1及び5:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の側壁の断面の大小の各直径間の比の値が、2:1及び4:1の間であり且つ2:1及び4:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の側壁の断面の大小の各直径間の比の値が、2:1及び3:1の間であり且つ2:1及び3:1を含む。
【0015】
随意的には、上記任意の実施例において、胴部のシールの断面の大小の各直径間の比の値が、1.5:1及び5:1の間であり且つ1.5:1及び5:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部のシールの断面の大小の各直径間の比の値が、1.5:1及び4:1の間であり且つ.1.5:1及び4:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部のシールの断面の大小の各直径間の比の値が、1.5:1及び3:1の間であり且つ.1.5:1及び3:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部のシールの断面の大小の各直径間の比の値が、2:1及び5:1の間であり且つ2:1及び5:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部のシールの断面の大小の各直径間の比の値が、2:1及び4:1の間であり且つ2:1及び4:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部のシールの断面の大小の各直径間の比の値が、2:1及び3:1の間であり且つ2:1及び3:1を含む。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の少なくとも一部と、蓋の少なくとも一部とが射出モールド内でワンショット成型される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の少なくとも一部と、蓋の少なくとも一部とが射出モールド内でツーショット成型される。
随意的には、上記任意の実施例において、各ショットが実質的にモイスチャーブロッキング高分子材料と、乾燥高分子材料である。
【0016】
本発明の他の様相によれば、材料ストリップのディスペンサであって、全体に管状の胴部と、第1プラットフォームと、第2プラットフォームと、少なくとも1つのスプラインと、を含むディスペンサが提供される。胴部は、内側表面、軸方向に対向し、その少なくとも一方が分与開口を画定する第1及び第2の各端部、を含む。第1プラットフォームは内側表面内を横断して伸延し、胴部の第1端部位置または第1及び第2の各端部間に位置決めされる。第2プラットフォームは内側表面内を横断して伸延し、第1プラットフォーム及び分与開口間に、これら第1プラットフォーム及び分与開口から軸方向に離間して位置決めされ、第2プラットフォームと分与開口との間で且つ第1及び第2の各プラットフォーム間の部分にストリップリザーバを画定する。スプラインはリザーバ内を軸方向に且つ横断方向に伸延し、当該リザーバを、分与開口と連通し且つ軸方向に伸延する複数のストリップリザーバに再分割する。
【0017】
随意的には、上記任意の実施例において、リザーバと少なくとも1つのストリップリザーバとの間に連通用開放通路が設けられる。
随意的には、上記任意の実施例において、リザーバと各ストリップリザーバとの間に連通用開放通路が設けられる。
随意的には、上記任意の実施例において、少なくとも1つの連通用開放通路が第2プラットフォームの孔である。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤がストリップリザーバに対して露呈される。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤が特定部分に接触する。
随意的には、上記任意の実施例において、前記特定部分が、少なくとも部分的に乾燥剤から構成される内側表面により画定される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の内側表面、スプライン、第1プラットフォーム、第2プラットフォーム、の少なくとも1つの少なくとも一部分が、乾燥剤から構成される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の内側表面の少なくとも一部が乾燥剤から構成される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の内側表面の少なくとも1つのスプラインの少なくとも一部が乾燥剤から構成される。
随意的には、上記任意の実施例において、第1プラットフォームの少なくとも一部が乾燥剤から構成される。
【0018】
随意的には、上記任意の実施例において、第2プラットフォームの少なくとも一部が乾燥剤から構成される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部と、第1プラットフォーム、第2プラットフォーム、スプライン、の少なくとも1つとが一体化される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部と第1プラットフォームとが一体化される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部と第2プラットフォームとが一体化される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部とスプラインとが一体化される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部と各スプラインとが一体化される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部と、第1プラットフォーム、第2プラットフォーム、スプライン、の各々とが射出成型される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の少なくとも一部と、第1プラットフォームの少なくとも一部とが射出モールド内でワンショット成型される。
随意的には、上記任意の実施例において、第2プラットフォームとスプラインとが射出モールド内でワンショット成型される。
【0019】
随意的には、上記任意の実施例において、胴部の少なくとも一部と、第1プラットフォームとが射出モールド内でワンショット成型され、第2プラットフォームとスプラインとが射出モールド内でツーショット成型される。
随意的には、上記任意の実施例において、第1ショット成型部分が第1部分を画定し、第2ショット成型部分が第2部分を画定し、第1及び第2の各部分が相互連結されてディスペンサを画定する。
随意的には、上記任意の実施例において、ある部分に乾燥剤が配置される。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤は粒状材料である。
随意的には、上記任意の実施例において、乾燥剤が、1つ以上のサッシェ、キャニスタ、またはペレットの形態下に提供される。
随意的には、上記任意の実施例において、分与開口を覆うキャップが設けられる。
【0020】
随意的には、上記任意の実施例において、キャップ上に第1シール表面を、胴部上には第2シール表面を各設け、第1及び第2の各シール表面が合致して分与開口を少なくとも実質的にシールする。
随意的には、上記任意の実施例において、ディスペンサの胴部及びキャップを連結するヒンジが設けられる。
随意的には、上記任意の実施例において、キャップ内に乾燥剤が配置される。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部内に乾燥材製のスリーブが配置され、該スリーブがストリップリザーバ及びある部分の少なくとも一方を少なくとも部分的に画定する。
随意的には、上記任意の実施例において、スリーブが、第2プラットフォームの少なくとも1つと一体形成される。
随意的には、上記任意の実施例において、第2プラットフォームが、第1ストリップリザーバを画定する第1部分を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、第2プラットフォームが、第1部分と同一平面内に無く且つ第2ストリップリザーバを画定する第2部分を更に含む。
【0021】
随意的には、上記任意の実施例において、第2ストリップリザーバが第1プラットフォームの一部により画定される。
随意的には、上記任意の実施例において、第2ストリップリザーバが第1ストリップリザーバよりも軸方向に長い。
随意的には、上記任意の実施例において、胴部が全体に楕円状の断面を有する。
随意的には、上記任意の実施例において、スプラインは、楕円を横断して伸延する長軸と実質的に平行である。
随意的には、上記任意の実施例において、スプラインは、楕円を横断して伸延する短軸と実質的に平行である。
随意的には、上記任意の実施例において、直交方向に横断して伸延する第1及び第2の各軸を有し、ストリップリザーバの少なくとも1つにおける1つ以上の材料のストリップの主たる面が、第1軸と実質的に平行に配向される。
随意的には、上記任意の実施例において、直交方向に横断して伸延する第1及び第2の各軸を有し、ストリップリザーバの少なくとも1つにおける1つ以上の材料のストリップの主たる面が、第2軸と実質的に平行に配向される。
【0022】
本発明の他の様相によれば、特定長さの物体を分与する特定のディスペンサをカスタマイズして長さの変化する物体用のディスペンサとする方法が提供される。当該方法は幾つかのステップを経て実施される。
第1ステップは、全体に管状の胴部を形成するようになっている第1射出成型キャビティにして、前記胴部が、内側表面と、軸方向に対向し、その少なくとも一方が分与開口を画定する第1及び第2の端部と、内側表面内を横断して伸延し且つ前記胴部の軸方向に対向する各端部間に位置決めした第1プラットフォームと、を含む第1射出成型キャビティを提供することである。
第2ステップは、前記全体に管状の前記胴部内に嵌入する寸法構成及び形態を有するインサートにして、胴部と組み合わせた際に第1プラットフォーム及び分与開口間に、該第1プラットフォーム及び分与開口から軸方向に離間して位置決めされ、かくして第2プラットフォームと分与開口と、第1及び第2の各プラットフォーム間の部分との間にリザーバを画定するインサートを形成するようになっている第2射出成型キャビティを有するインサートを提供することである。
第3ステップは、前記第1及び第2の各射出成型キャビティの少なくとも一方を改変し、前記管状胴部の第1及び第2の各プラットフォームとインサートとが、分与開口に関する所定位置において第2プラットフォーム上で特定長さの物体を支持するに適した相対的軸方向位置に配置させることである。
随意的には、上記任意の実施例において、第2射出モールドのキャビティが改変される。
随意的には、上記任意の実施例において、第1射出モールドのキャビティはディスペンサカスタマイズのためには改変されない。