特許第6545863号(P6545863)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6545863FGFR阻害剤としての置換三環式化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6545863
(24)【登録日】2019年6月28日
(45)【発行日】2019年7月17日
(54)【発明の名称】FGFR阻害剤としての置換三環式化合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/519 20060101AFI20190705BHJP
   A61K 31/527 20060101ALI20190705BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20190705BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20190705BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20190705BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20190705BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20190705BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20190705BHJP
【FI】
   A61K31/519
   A61K31/527
   A61P43/00 111
   A61P43/00 105
   A61P1/16
   A61P13/12
   A61P19/02
   A61P11/00
   A61P17/02
【請求項の数】32
【全頁数】310
(21)【出願番号】特願2018-88682(P2018-88682)
(22)【出願日】2018年5月2日
(62)【分割の表示】特願2017-158805(P2017-158805)の分割
【原出願日】2013年6月12日
(65)【公開番号】特開2018-135377(P2018-135377A)
(43)【公開日】2018年8月30日
【審査請求日】2018年5月31日
(31)【優先権主張番号】61/659,245
(32)【優先日】2012年6月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/691,463
(32)【優先日】2012年8月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/740,012
(32)【優先日】2012年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/774,841
(32)【優先日】2013年3月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515311132
【氏名又は名称】インサイト・ホールディングス・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】INCYTE HOLDINGS CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】ウー・リアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・コリン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ・チュンホン
(72)【発明者】
【氏名】スン・ヤーピン
(72)【発明者】
【氏名】ルー・リアン
(72)【発明者】
【氏名】チエン・ディン−チュエン
(72)【発明者】
【氏名】メイジョン・シュー
(72)【発明者】
【氏名】ジンコン・ジュオ
(72)【発明者】
【氏名】ウェンチン・ヤオ
【審査官】 鶴見 秀紀
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6301321(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00−31/80
A61P 1/16
A61P 11/00
A61P 13/12
A61P 17/02
A61P 19/02
A61P 43/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
線維症治療用医薬であって、式II:
【化1】
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の化合物、またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
Wが、NRであり、
Xが、CR15であり、
が、H、NR、ハロ、およびC1−3アルキルであり、
およびRが各々独立して、H、CN、C(O)NR、およびC1−7アルキルから選択され、前記C1−7アルキルが任意に、ハロ、OR、CN、NR、およびC(O)NRから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、RおよびRが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3〜7員のシクロアルキル環または4〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成し、各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、およびNRC(O)ORから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
およびRが各々、独立してハロであり、
がHであり、
およびRが各々、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
が、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R9aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
10が、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
15が、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R10aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
およびRが各々独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、前記C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
CyおよびCyが各々独立して、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらの各々が任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、C(=NRe5)Rb5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基によって置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R、R、R、R、Ra1、Rb1、Rc1、Rd1、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra5、Rb5、Rc5、およびRd5が独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRおよびRが、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc1およびRd1が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc2およびRd2が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc3およびRd3が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc5およびRd5が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
各Re1、Re2、Re3、およびRe5が独立して、H、C1−4アルキル、CN、ORa6、SRb6、S(O)b6、C(O)Rb6、S(O)NRc6d6、およびC(O)NRc6d6から選択され、
各Ra6、Rb6、Rc6、およびRd6が独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選択され、前記C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRc6およびRd6が、それらが結合するN原子と一緒に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
各Re6が独立して、H、C1−4アルキル、およびCNから選択される、化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む、医薬。
【請求項2】
が、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aで置換されている、請求項1に記載の医薬。
【請求項3】
が、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである、請求項1に記載の医薬。
【請求項4】
がC1−6アルキルである、請求項1に記載の医薬。
【請求項5】
がメチルである、請求項1に記載の医薬。
【請求項6】
、R、およびRの各々がHである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項7】
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項8】
XがCHである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項9】
15が、H、またはC1−6アルキルによって任意に置換された5〜10員のヘテロアリールである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項10】
10が、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項11】
10が、メチル、エチル、フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、前記メチル、エチル、フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、およびテトラヒドロピリジニルが各々任意に、Cy、NRc3d3、およびORa3で任意に置換されたC1−6アルキルから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項12】
10が、(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、1−メチル−1H−ピラゾリル、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾリル、メチルアミノカルボニル、シアノ、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ジメチルアミノカルボニル、(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、(3−シアノピロリジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、または(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニルである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項13】
10が、4〜7員のヘテロシクロアルキルで任意に置換されたC1−6アルキルであり、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびアゼチジニルから選択され、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、ORa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、NRc5d5、およびNRc5C(O)Rb5から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項14】
10が、(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、1−メチル−1H−ピラゾリル、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾリル、メチルアミノカルボニル、シアノ、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ジメチルアミノカルボニル、(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、(3−シアノピロリジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、モルホリン−4−イルメチル、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル、シアノエチルピペラジニルメチル、シアノピペリジニルメチル、シアノピロリジニルメチル、(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノメチル、(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)メチル、1H−イミダゾール−1−イルメチル、1H−ピラゾール−1−イルメチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、2−ピリジン−2−イルエチル、2−モルホリン−4−イルエチル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル、2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル、(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、(ピリジン−3−イルオキシ)メチル、(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル、(3−シアノアゼチジン−1−イル)メチル、(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル、または(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチルである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項15】
化合物が式IIa:
【化2】
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を有する、請求項1に記載の医薬。
【請求項16】
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、請求項15に記載の医薬。
【請求項17】
がC1−6アルキルである、請求項15または16に記載の医薬。
【請求項18】
10が、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、請求項15〜17のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項19】
10が、4〜7員のヘテロシクロアルキルで任意に置換されたC1−6アルキルであり、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびアゼチジニルから選択され、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、ORa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、NRc5d5、およびNRc5C(O)Rb5から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている、請求項15〜17のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項20】
化合物が、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド;または
その薬学的に許容される塩
である、請求項1に記載の医薬。
【請求項21】
化合物が、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、および
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項22】
化合物が、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[3−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロピル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(1−エチルピペリジン−4−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
8−(2−アゼチジン−1−イルエチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
8−[3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)プロピル]−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、および
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−{[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項23】
化合物が、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(4−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)プロパンニトリル、
1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペリジン−4−カルボニトリル、
(3S)−1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピロリジン−3−カルボニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
8−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(2−フルオロフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1−プロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1−ピリジン−4−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−ピリジン−4−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}アゼチジン−3−カルボニトリル、
(3R)−1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピロリジン−3−カルボニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(ピリジン−3−イルオキシ)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−{2−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]エチル}アゼチジン−3−カルボニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、および
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項24】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項25】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンである、請求項1に記載の医薬。
【請求項26】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項27】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンである請求項1に記載の医薬。
【請求項28】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項29】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンである、請求項1に記載の医薬。
【請求項30】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンまたはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項31】
化合物が、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンである、請求項1に記載の医薬。
【請求項32】
肝硬変、糸球体腎炎、肺線維症、全身性線維症、リウマチ性関節炎および創傷治癒から選択される、線維症と関連する症状または障害の処置のための、請求項1〜31のいずれか一項に記載の医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三環式化合物、およびその医薬組成物に関し、これらは、1つ以上のFGFR酵素の阻害剤であり、癌等のFGFR関連疾患の治療に有用である。
【背景技術】
【0002】
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)は、線維芽細胞増殖因子(FGF)リガンドと結合する受容体チロシンキナーゼである。リガンドと結合することが可能であり、組織成長、血管形成、創傷治癒、および代謝調節を含む、多くの生物学的過程の調節に関与する4つのFGFRタンパク質(FGFR1〜4)が存在する。リガンド結合の際、受容体は二量化およびリン酸化反応を受け、タンパク質キナーゼ活性の刺激および多くの細胞内ドッキングタンパク質の動員をもたらす。これらの相互作用は、細胞成長、増殖、および生存にとって重要であるRas−MAPK、AKT−PI3K、およびホスホリパーゼCを含む一連の細胞内シグナル伝達経路の活性化を促進する(非特許文献1)。FGFリガンドもしくはFGFRの過剰発現またはFGFRにおける突然変異の活性化のいずれかによるこの経路の異常活性化は、腫瘍成長、進行、および従来の癌治療への耐性をもたらす場合がある。ヒト癌においては、リガンド非依存性受容体の活性化をもたらす遺伝子増幅、染色体転座、および体細胞突然変異を含む遺伝子変化が説明されている。何千もの腫瘍試料の大規模なDNA配列決定により、FGFR経路の構成要素がヒト癌において最も頻繁に突然変異するもののうちの1つであることが明らかになった。これらのうち多くの活性化突然変異は、骨格異形成症候群をもたらす生殖細胞系突然変異と同一である。ヒト疾患において異常なリガンド依存性シグナル伝達をもたらす機構には、より不規則なリガンド結合能力を有する受容体をもたらすFGFの過剰発現およびFGFRスプライシングの変化が含まれる(非特許文献2、非特許文献3)。したがって、FGFRを標的とする阻害剤の開発は、FGFまたはFGFR活性を上昇させる疾患の臨床治療において有用であり得る。
【0003】
FGF/FGFRが関与するとされている癌型としては、上皮性悪性腫瘍(例えば、膀胱、乳房、子宮頸部、結腸直腸、子宮内膜、胃、頭頸部、腎臓、肝臓、肺、卵巣、前立腺)、造血器悪性腫瘍(例えば、多発性骨髄腫、慢性リンパ球性リンパ腫、成人T細胞白血病、急性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫、骨髄増殖性腫瘍、およびヴァルデンストレームマクログロブリン血症)、ならびに他の腫瘍(例えば、グリア芽腫、黒色腫、および横紋肉腫)が挙げられるが、これらに限定されない。腫瘍形成性腫瘍の役割に加えて、FGFRの活性化はまた、軟骨無形成症(achrondroplasia)および頭蓋骨癒合症症候群が挙げられるが、これらに限定されない骨格または軟骨細胞障害にも関与するとされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Reviewed in Eswarakumar et al.Cytokine & Growth Factor Reviews,2005
【非特許文献2】Reviewed in Knights and Cook Pharmacology & Therapeutics,2010
【非特許文献3】Turner and Grose,Nature Reviews Cancer,2010
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
癌および他の疾患の治療のために新しい薬物の開発の継続的必要性があり、本明細書に記載されるFGFR阻害剤は、この必要性に対処するのに役立つ。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、式I:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩を対象とし、構成する変数は、本明細書において以下に定義される。
【0007】
本発明は、式II、III、またはIV:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩を対象とし、構成する変数は、本明細書において以下に定義される。
【0008】
本発明は、式V:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩を対象とし、構成する変数は、本明細書において以下に定義される。
【0009】
本発明は、さらに、式I、II、III、IV、およびVのうちのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を対象とする。
【0010】
本発明は、さらに、患者における癌を治療する方法を対象とし、本方法は、当該患者に、治療有効量の式I、II、III、IV、およびVのうちのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0011】
本発明は、さらに、患者における骨髄増殖性(myeoloproliferative)疾患を治療する方法を対象とし、本方法は、当該患者に、治療有効量の式I、II、III、IV、およびVのうちのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0012】
本発明は、さらに、患者における骨格または軟骨細胞障害を治療する方法を対象とし、本方法は、当該患者に、治療有効量の式I、II、III、IV、およびVのうちのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0013】
本発明は、さらに、治療における、式I、II、III、IV、およびVのうちのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を対象とする。
【0014】
本発明は、さらに、治療における使用のための薬剤の調製における、式I、II、III、IV、およびVのうちのいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用を対象とする。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、式I:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、FGFR阻害剤に関し、式中、
Wが、NR、O、またはCR1718であり、
環Aが、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
Xが、CR15またはNであり、
Yが、NR16、O、またはSであり、
Zが、NまたはCHであり、
Qが、不在であるか、O、NR16a、またはCR12a13aであり、
nが、0または1であり、nが0であるとき、Qは不在ではなく、
が、H、NR、ハロ、およびC1−3アルキルであり、
およびRが各々独立して、H、CN、C(O)NR、およびC1−7アルキルから選択され、当該C1−7アルキルが、任意に、ハロ、OR、CN、NR、およびC(O)NRから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、RおよびRが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3〜7員のシクロアルキル環または4〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成し、各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、およびNRC(O)ORから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
、R、R、R、およびRが各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
が、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R9aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
10、R11、R12、R13、R12a、R13a、R14、R15、R17、およびR18が各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R10aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、R12およびR13が、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、当該C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、R12aおよびR13aが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、R17およびR18が、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
16およびR16aが各々独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、アリール−C1−4アルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、アリール−C1−4アルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アリールが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
およびRが各々独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10 シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
Cy、Cy、およびCyが各々独立して、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらの各々が任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、C(=NRe5)Rb5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基によって置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R、R、R、R、Ra1、Rb1、Rc1、Rd1、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、およびRd4、Ra5、Rb5、Rc5、およびRd5が独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRおよびRが、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc1およびRd1が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc2およびRd2が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc3およびRd3が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc4およびRd4が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc5およびRd5が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
各Re1、Re2、Re3、Re4、およびRe5が独立して、H、C1−4アルキル、CN、ORa6、SRb6、S(O)b6、C(O)Rb6、S(O)NRc6d6、およびC(O)NRc6d6から選択され、
各Ra6、Rb6、Rc6、およびRd6が独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選択され、当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRc6およびRd6が、それらが結合するN原子と一緒に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
各Re6が独立して、H、C1−4アルキル、およびCNから選択されるが、
但し、環Aが、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
WがNRであり、
、R、Rが各々、Hであり、
がC1−6アルキルであるとき、
、R、R、R、およびRのうちの少なくとも4つがH以外であるものとする。
【0016】
いくつかの実施形態において、本発明は、式I:
【化7】
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の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、FGFR阻害剤に関し、式中、
Wが、NRまたはOであり、
環Aが、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
Xが、CR15またはNであり、
Yが、NR16、O、またはSであり、
Zが、NまたはCHであり、
Qが、不在であるか、O、NR16a、またはCR12a13aであり、
nが、0または1であり、nが0であるとき、Qは不在ではなく、
が、H、NR、ハロ、およびC1−3アルキルであり、
およびRが各々独立して、H、CN、C(O)NR、およびC1−7アルキルから選択され、当該C1−7アルキルが任意に、ハロ、OR、CN、NR、およびC(O)NRから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、RおよびRが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3〜7員のシクロアルキル環または4〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成し、各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、およびNRC(O)ORから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
、R、R、R、およびRが各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−3アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−3アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−3アルキル、または(3〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R9aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
10、R11、R12、R13、R12a、R13a、R14、およびR15が各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および3〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R10aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、R12およびR13が、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、R12aおよびR13aが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
16およびR16aが各々独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、アリール−C1−4アルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル、およびヘテロシクロアルキル−C1−4アルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(3〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アリールが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
およびRが各々独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(3〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(3〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
Cy、Cy、およびCyが各々独立して、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらの各々が任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、C(=NRe5)Rb5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基によって置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および3〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R、R、R、R、Ra1、Rb1、Rc1、Rd1、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、およびRd4、Ra5、Rb5、Rc5、およびRd5が独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(3〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(3〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRおよびRが、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc1およびRd1が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc2およびRd2が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc3およびRd3が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc4およびRd4が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc5およびRd5が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
各Re1、Re2、Re3、Re4、およびRe5が独立して、H、C1−4アルキル、CN、ORa6、SRb6、S(O)b6、C(O)Rb6、S(O)NRc6d6、およびC(O)NRc6d6から選択され、
各Ra6、Rb6、Rc6、およびRd6が独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選択され、当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRc6およびRd6が、それらが結合するN原子と一緒に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
各Re6が独立して、H、C1−4アルキル、およびCNから選択されるが、
但し、環Aが、
【化9】
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であり、
WがNRであり、
、R、Rが各々、Hであり、
がC1−6アルキルであるとき、
、R、R、R、およびRのうちの少なくとも4つがH以外であるものとする。
【0017】
いくつかの実施形態において、
、R、R、R、およびRが各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
が、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R9aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
10、R11、R12、R13、R12a、R13a、R14、およびR15が各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R10aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、R12およびR13が、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、R12aおよびR13aが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
16およびR16aが各々独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アリールが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
およびRが各々独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
Cy、Cy、およびCyが各々独立して、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらの各々が任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、C(=NRe5)Rb5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基によって置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R、R、R、R、Ra1、Rb1、Rc1、Rd1、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、およびRd4、Ra5、Rb5、Rc5、およびRd5が独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRおよびRが、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc1およびRd1が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc2およびRd2が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc3およびRd3が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc4およびRd4が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc5およびRd5が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
各Re1、Re2、Re3、Re4、およびRe5が独立して、H、C1−4アルキル、CN、ORa6、SRb6、S(O)b6、C(O)Rb6、S(O)NRc6d6、およびC(O)NRc6d6から選択され、
各Ra6、Rb6、Rc6、およびRd6が独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選択され、当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRc6およびRd6が、それらが結合するN原子と一緒に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
各Re6が独立して、H、C1−4アルキル、およびCNから選択される。
【0018】
いくつかの実施形態において、WはNRまたはOである。
【0019】
いくつかの実施形態において、WはOである。
【0020】
いくつかの実施形態において、Wは、NRまたはCR17CR18である。
【0021】
いくつかの実施形態において、WはCR17CR18である。
【0022】
いくつかの実施形態において、WはNRである。
【0023】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルは各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0024】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルは各々任意に、1、2、または3個のR9aで置換されている。
【0025】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルは各々任意に、R9aで置換されている。
【0026】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、C6−10 アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、または(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキルであり、各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0027】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10 シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルであり、各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0028】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルであり、各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0029】
いくつかの実施形態において、Rは、H、OHによって任意に置換されたC1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである。
【0030】
いくつかの実施形態において、Rは、H、OHによって任意に置換されたC1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである。
【0031】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである。
【0032】
いくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである。
【0033】
いくつかの実施形態において、RはC1−6アルキルである。
【0034】
いくつかの実施形態において、Rはメチルである。
【0035】
いくつかの実施形態において、Rは、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換されたフェニルである。
【0036】
いくつかの実施形態において、Rは、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された5〜10員のヘテロアリールである。
【0037】
いくつかの実施形態において、Rは、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換されたピリジルである。
【0038】
いくつかの実施形態において、Rはピリジルである。
【0039】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0040】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10 アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、およびCNから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0041】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、およびC1−6ハロアルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0042】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、HおよびC1−6アルキルから選択される。
【0043】
いくつかの実施形態において、R17はHである。
【0044】
いくつかの実施形態において、R18はHである。
【0045】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は両方ともにHである。
【0046】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は両方ともにC1−6アルキルである。
【0047】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、C3−7シクロアルキルを形成する。
【0048】
いくつかの実施形態において、RおよびRは各々独立して、H、CN、C(O)NR、およびC1−7アルキルから選択され、当該C1−7アルキルは任意に、ハロ、OR、CN、NR、およびC(O)NRから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
【0049】
いくつかの実施形態において、RおよびRは両方ともにHである。
【0050】
いくつかの実施形態において、R、R、およびRの各々は、Hである。
【0051】
いくつかの実施形態において、R、R、R、R12、およびR13の各々は、Hである。
【0052】
いくつかの実施形態において、R、R、R、R、およびRは各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0053】
いくつかの実施形態において、R、R、R、R、およびRのうちの少なくとも1つは、H以外である。
【0054】
いくつかの実施形態において、R、R、R、R、およびRのうちの少なくとも2つは、H以外である。
【0055】
いくつかの実施形態において、R、R、R、R、およびRは各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、およびORa1から選択される。
【0056】
いくつかの実施形態において、R、R、R、R、およびRは各々独立して、H、ハロ、およびメトキシから選択される。
【0057】
いくつかの実施形態において、RおよびRは両方ともにメトキシであり、R、R、およびRは各々独立して、Hおよびハロから選択される。
【0058】
いくつかの実施形態において、Rはハロであり、Rはメトキシであり、RはHであり、Rはメトキシであり、およびRはハロである。
【0059】
いくつかの実施形態において、R10、R11、R12、R13、R12a、R13a、R14、およびR15は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0060】
いくつかの実施形態において、R12およびR13は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および3〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0061】
いくつかの実施形態において、R12およびR13は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0062】
あるいは、R12およびR13は、それらが結合する炭素原子と一緒に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された3、4、5、6、または7員のシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキルは任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
いくつかの実施形態において、R12およびR13は、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、または7員のシクロアルキル基を形成する。
【0063】
いくつかの実施形態において、化合物は、式II、III、またはIVを有する。
【化10】
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【0064】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIを有する。
【0065】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、Wは、NRまたはCR1718である。
【0066】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、WはNRである。
【0067】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、WはCR1718である。
【0068】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、XはCR15である。
【0069】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、XはCHである。
【0070】
いくつかの実施形態において、R15は、Hであるか、またはC1−6アルキルによって任意に置換された5〜10員のヘテロアリールである。
【0071】
いくつかの実施形態において、R10は、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルは各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0072】
いくつかの実施形態において、R10は、H、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、当該C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルは各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0073】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、H、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、当該C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および3〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0074】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、H、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、当該C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0075】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、H、メチル、エチル、フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、当該メチル、エチル、フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、およびテトラヒドロピリジニルは各々任意に、Cy、NRc3d3、およびORa3で任意に置換されたC1−6アルキルから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0076】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、H、フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、当該フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、およびテトラヒドロピリジニルは各々任意に、Cy、およびORa3で任意に置換されたC1−6アルキルから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0077】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、H、(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、1−メチル−1H−ピラゾリル、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾリル、メチルアミノカルボニル、シアノ、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ジメチルアミノカルボニル、(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、(3−シアノピロリジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、または(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニルである。
【0078】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、H、(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、1−メチル−1H−ピラゾリル、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾリル、メチルアミノカルボニル、シアノ、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ジメチルアミノカルボニル、(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、(3−シアノピロリジン−1−イル)カルボニル、または(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニルである。
【0079】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、H、(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、1−メチル−1H−ピラゾリル、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾリル、メチルアミノカルボニル、シアノ、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ジメチルアミノカルボニル、(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、(3−シアノピロリジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、モルホリン−4−イルメチル、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル、シアノエチルピペラジニルメチル、シアノピペリジニルメチル、シアノピロリジニルメチル、(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノメチル、(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)メチル、1H−イミダゾール−1−イルメチル、1H−ピラゾール−1−イルメチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、2−ピリジン−2−イルエチル、2−モルホリン−4−イルエチル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル、2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル、(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、(ピリジン−3−イルオキシ)メチル、(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル、(3−シアノアゼチジン−1−イル)メチル、(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル、または(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチルである。
【0080】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、モルホリン−4−イルメチル、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル、シアノエチルピペラジニルメチル、シアノピペリジニルメチル、シアノピロリジニルメチル、(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノメチル、(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)メチル、1H−イミダゾール−1−イルメチル、1H−ピラゾール−1−イルメチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、2−ピリジン−2−イルエチル、2−モルホリン−4−イルエチル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル、2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル、(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル、または2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルである。
【0081】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、モルホリン−4−イルメチル、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル、シアノエチルピペラジニルメチル、シアノピペリジニルメチル、シアノピロリジニルメチル、1H−イミダゾール−1−イルメチル、1H−ピラゾール−1−イルメチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、または3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチルである。
【0082】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、2−ピリジン−2−イルエチル、2−モルホリン−4−イルエチル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル、2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル、または2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルである。
【0083】
いくつかの実施形態において、R10は、Cy、NRc3d3、およびORa3で任意に置換されたC1−6アルキルから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換されたC1−6アルキルである。
【0084】
いくつかの実施形態において、R10は、4〜7員のヘテロシクロアルキルで任意に置換されたC1−6アルキルであり、当該4〜7員のヘテロシクロアルキルは任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、ORa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、NRc5d5、およびNRc5C(O)Rb5から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
【0085】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10は、4〜7員のヘテロシクロアルキルで任意に置換されたC1−6アルキルであり、当該4〜7員のヘテロシクロアルキルは、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびアゼチジニルから選択され、当該4〜7員のヘテロシクロアルキルは任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、ORa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、NRc5d5、およびNRc5C(O)Rb5から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
【0086】
いくつかの実施形態において、Rc3およびRd3は、それらが結合する窒素原子と一緒に、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、およびNRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成する。
【0087】
いくつかの実施形態において、Cyは、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、C(=NRe5)Rb5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、または3個の置換基よって任意に置換された4〜7員のヘテロシクロアルキルから選択される。
【0088】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10はHである。
【0089】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R10はH以外である。
【0090】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0091】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、およびCNから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0092】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、およびC1−6ハロアルキルから選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0093】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17およびR18は両方ともにC1−6アルキルである。
【0094】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17およびR18は両方ともにメチルである。
【0095】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17およびR18は各々独立して、Hおよびハロから選択される。
【0096】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17はHである。
【0097】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R18はHである。
【0098】
化合物が式IIを有するいくつかの実施形態において、R17およびR18は両方ともにHである。
【0099】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルは任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
【0100】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、または7員のシクロアルキル基を形成する。
【0101】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、シクロブチル基またはシクロペンチル基を形成する。
【0102】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、当該C1−6アルキルは任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
【0103】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、C1−6アルキルで任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成する。
【0104】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成する。
【0105】
いくつかの実施形態において、R17およびR18は、それらが結合する炭素原子と一緒に、テトラヒドロピラン環またはN−メチルピペリジン環を形成する。
【0106】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIaを有する。
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0107】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIbを有する。
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0108】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIIを有する。
【0109】
化合物が式IIIを有するいくつかの実施形態において、ZはCHである。
【0110】
化合物が式IIIを有するいくつかの実施形態において、YはSである。
【0111】
化合物が式IIIを有するいくつかの実施形態において、R11はHである。
【0112】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIIaを有する。
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0113】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IIIbを有する。
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0114】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IVを有する。
【0115】
いくつかの実施形態において、R14は、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、およびCNから選択され、当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0116】
化合物が式IVを有するいくつかの実施形態において、R14は、H、C1−6アルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、またはCNであり、当該C1−6アルキルおよび3〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0117】
化合物が式IVを有するいくつかの実施形態において、R14は、H、C1−6アルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、またはCNであり、当該C1−6アルキルおよび4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0118】
化合物が式IVを有するいくつかの実施形態において、R14は、H、メチル、1−メチルピペリジニル、CN、シアノメチル、または2−ヒドロキシエチルである。
【0119】
化合物が式IVを有するいくつかの実施形態において、R14はHである。
【0120】
化合物が式IVを有するいくつかの実施形態において、R14は、R10aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換されたフェニルである。
【0121】
いくつかの実施形態において、R14は、R10aで任意に置換されたフェニルである。
【0122】
いくつかの実施形態において、R14は、(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルである。
【0123】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IVaを有する。
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
いくつかの実施形態において、化合物は、式IVbを有する。
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0125】
いくつかの実施形態において、化合物は、式Vを有する。
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、WはNRである。
【0127】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルであり、各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている。
【0128】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである。
【0129】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rは、R9aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されたC6−10アリール−C1−4アルキルである。
【0130】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rは、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換されたベンジルである。
【0131】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rは、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換されたフェニルである。
【0132】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである。
【0133】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、RはC3−10シクロアルキルである。
【0134】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rはシクロブチルである。
【0135】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、RはC1−6アルキルである。
【0136】
いくつかの実施形態において、Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、3−フルオロフェニルメチル、または4−クロロ−2−フルオロフェニルである。
【0137】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、またはシクロプロピルメチルである。
【0138】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rはメチルである。
【0139】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、RおよびRは各々独立して、H、CN、C(O)NR、およびC1−7アルキルから選択され、当該C1−7アルキルは任意に、ハロ、OR、CN、NR、およびC(O)NRから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
【0140】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、RおよびRは各々、Hである。
【0141】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、RおよびRは各々、Hである。
【0142】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R、R、およびRは各々、Hである。
【0143】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R、R、R、R、およびRは各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、およびORa1から選択される。
【0144】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R、R、R、R、およびRは各々独立して、H、ハロ、およびメトキシから選択される。
【0145】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、RおよびRは両方ともにメトキシであり、R、R、およびRは各々独立して、Hおよびハロから選択される。
【0146】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Rはハロであり、Rはメトキシであり、RはHであり、Rはメトキシであり、Rはハロである。
【0147】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Qは、不在である。
【0148】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、Qは、O、NR16a、またはCR12a13aである。
【0149】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R12およびR13は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および3〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0150】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R12およびR13は各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルは各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている。
【0151】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R12およびR13は、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、当該C1−6アルキルは任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている。
【0152】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R12およびR13は、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、または7員のシクロアルキル基を形成する。
【0153】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R12およびR13は各々、Hである。
【0154】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、R、R、R12、およびR13は各々、Hである。
【0155】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、nは1である。
【0156】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、nは1であり、Qは不在である。
【0157】
化合物が式Vを有するいくつかの実施形態において、nは0である。
【0158】
いくつかの実施形態において、化合物は、式Vaを有する。
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
いくつかの実施形態において、化合物は、式Vbを有する。
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
明確さのために別個の実施形態の文脈において記載される、本発明のある特定の特長はまた、単一の実施形態と組み合わせて提供され得ることがさらに理解される。逆に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈において記載される、本発明の種々の特長は、別個にまたは任意の好適な部分的組み合わせでも提供され得る。
【0161】
本明細書中の種々の場所で、本発明の化合物の置換基は、群においてまたは範囲において開示される。本発明は、かかる群および範囲のメンバーのありとあらゆる個々の部分的組み合わせを含むことが具体的に意図される。例えば、「C1−6アルキル」という用語は、メチル、エチル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、およびCアルキルを個々に開示することが具体的に意図される。
【0162】
本明細書中の種々の場所で、種々のアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキル環が記載される。特に指示がない限り、これらの環は、価数によって許容される場合、任意の環員で分子の残りと結合させることができる。例えば、「ピリジン環」という用語は、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、またはピリジン−4−イル環を指し得る。
【0163】
nが整数である場合の「n員」という用語は、典型的に、環形成原子の数がnである部分における環形成原子の数を説明する。例えば、ピペリジニルは、6員のヘテロシクロアルキル環の一例であり、ピラゾリルは、5員のヘテロアリール環の一例であり、ピリジルは、6員のヘテロアリール環の一例であり、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレンは、10員のシクロアルキル基の一例である。
【0164】
変数が1回を超えて現れる場合の本発明の化合物について、各変数は、その変数を定義する群から独立して選択される異なる部分であり得る。例えば、構造が、同じ化合物上で同時に存在する2個のR基を有するように説明される場合、その2個のR基は、Rについて定義される群から独立して選択される異なる部分を表すことができる。
【0165】
本明細書で使用されるとき、「任意に置換された」という表現は、置換されていないか、または置換されていることを意味する。
【0166】
本明細書で使用されるとき、「置換された」という用語は、水素原子が非置換基によって置き換えられることを意味する。所与の原子における置換は、価数によって限定されることを理解されたい。
【0167】
本明細書で使用されるとき、iおよびjが整数である場合、化学基と組み合わせて使用される、「Ci−j」という用語は、範囲を定義するi−jを用いて化学基における様々な範囲の炭素原子の数を表記する。例えば、C1−6アルキルは、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有するアルキル基を指す。
【0168】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルキル」という用語は、直鎖または分岐鎖であり得る飽和炭化水素基を指す。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜7、1〜6、1〜4、または1〜3個の炭素原子を含有する。アルキル部分の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、2−メチル−1−ブチル、3−ペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、n−ヘプチル等の化学基が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、アルキル基は、メチル、エチル、またはプロピルである。
【0169】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルケニル」は、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有するアルキル基を指す。いくつかの実施形態において、アルケニル部分は、2〜6または2〜4個の炭素原子を含有する。例となるアルケニル基としては、エテニル、n−プロペニル、イソプロペニル、n−ブテニル、sec−ブテニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0170】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルキニル」は、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有するアルキル基を指す。例となるアルキニル基としては、エテニル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イル等が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、アルキニル部分は、2〜6または2〜4個の炭素原子を含有する。
【0171】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ハロ」または「ハロゲン」には、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードが含まれる。いくつかの実施形態において、ハロは、FまたはClである。
【0172】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ハロアルキル」という用語は、同じであっても異なってもよい最大全価数のハロゲン原子の置換基を有する、アルキル基を指す。いくつかの実施形態において、ハロゲン原子は、フルオロ原子である。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜6または1〜4個の炭素原子を有する。例となるハロアルキル基には、CF、C、CHF、CCl、CHCl、CCl等が含まれる。
【0173】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルコキシ」という用語は、式−O−アルキルの基を指す。例となるアルコキシ基には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n−プロポキシおよびイソプロポキシ)、t−ブトキシ等が含まれる。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜6または1〜4個の炭素原子を有する。
【0174】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ハロアルコキシ」は、式−O−(ハロアルキル)の基を指す。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜6または1〜4個の炭素原子を有する。例となるハロアルコキシ基は、−OCFである。
【0175】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アミノ」は、NHを指す。
【0176】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルキルアミノ」という用語は、式−NH(アルキル)の基を指す。いくつかの実施形態において、アルキルアミノ基は、1〜6または1〜4個の炭素原子を有する。例となるアルキルアミノ基には、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ(例えば、n−プロピルアミノおよびイソプロピルアミノ)等が含まれる。
【0177】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ジアルキルアミノ」という用語は、式−N(アルキル)の基を指す。例となるジアルキルアミノ基には、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ(例えば、ジ(n−プロピル)アミノおよびジ(イソプロピル)アミノ)等が含まれる。いくつかの実施形態において、各アルキル基は独立して、1〜6または1〜4個の炭素原子を有する。
【0178】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルキルチオ」という用語は、式−S−アルキルの基を指す。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜6または1〜4個の炭素原子を有する。
【0179】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「シクロアルキル」という用語は、環化アルキルおよびアルケニル基を含む非芳香族環化炭化水素を指す。シクロアルキル基は、単環式または多環式(例えば、2、3、または4つの縮合環、架橋環、またはスピロ環を有する)環系を含むことができる。また、シクロアルキルの定義の中に含まれるのは、例えば、シクロペンタン、シクロヘキセン、シクロヘキサン等のベンゾ誘導体、またはシクロペンタンまたはシクロヘキサンのピリド誘導体等のシクロアルキル環に縮合された(すなわち、これと共通の結合を持つ)1つ以上の芳香族環を有する部分である。シクロアルキル基の環を形成する炭素原子は任意に、オキソによって置換され得る。シクロアルキル基はまた、シクロアルキリデンを含む。また、「シクロアルキル」という用語には、橋頭シクロアルキル基(例えば、アドマンタン−1−イル等の少なくとも1つの橋頭炭素を含有する非芳香族環化炭化水素部分)およびスピロシクロアルキル基(例えば、スピロ[2.5]オクタン等の単一炭素原子において縮合される少なくとも2つの環を含有する非芳香族炭化水素部分)が含まれる。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3〜10環員、または3〜7環員を有する。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、単環式または二環式である。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、単環式である。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、C3−7単環式シクロアルキル基である。例となるシクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカルニル、テトラヒドロナフタレニル、オクタヒドロナフタレニル、インダニル等が含まれる。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。
【0180】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「シクロアルキルアルキル」という用語は、式シクロアルキル−アルキル−の基を指す。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、1〜4、1〜3、1〜2、または1個の炭素原子(複数を含む)を有する。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、メチレンである。いくつかの実施形態において、シクロアルキル部分は、3〜10環員または3〜7環員を有する。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、単環式または二環式である。いくつかの実施形態において、シクロアルキル部分は、単環式である。いくつかの実施形態において、シクロアルキル部分は、C3−7単環式シクロアルキル基である。
【0181】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ヘテロシクロアルキル」という用語は、非芳香族環または環系を指し、これは任意に、環構造の一部として1つ以上のアルケニレンまたはアルキニレン基を含有してもよく、窒素、硫黄、酸素、およびリンから独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子環員を有する。ヘテロシクロアルキル基は、単環式または二環式(例えば、2、3、または4つの縮合、架橋、またはスピロ環を有する)環系を含むことができる。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、窒素、硫黄、および酸素から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式基である。また、ヘテロシクロアルキルの定義の中に含まれるのは、例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン等の非芳香族ヘテロシクロアルキル環に縮合された(すなわち、これと共通の結合を持つ)1つ以上の芳香族環(例えば、アリールまたはヘテロアリール環)を有する部分である。また、ヘテロシクロアルキル基は、橋頭ヘテロシクロアルキル基(例えば、アザアドマンタン−1−イル等の少なくとも1つの橋頭原子を含有するヘテロシクロアルキル部分)およびスピロヘテロシクロアルキル基(例えば、[1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン−N−イル]等の単一原子において縮合される少なくとも2つの環を含有するヘテロシクロアルキル部分)を含むことができる。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、3〜10個の環形成原子、4〜10個の環形成原子、または約3〜8個の環形成原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、2〜20個の炭素原子、2〜15個の炭素原子、2〜10個の炭素原子、または約2〜8個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1〜5個のヘテロ原子、1〜4個のヘテロ原子、1〜3個のヘテロ原子、または1〜2個のヘテロ原子を有する。ヘテロシクロアルキル基の環(複数を含む)における炭素原子またはヘテロ原子を酸化して、カルボニル、N−オキシド、またはスルホニル基(もしくは他の酸化結合)を形成することができるか、または窒素原子を四級化することができる。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル部分は、C2−7単環式ヘテロシクロアルキル基である。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、モルホリン環、ピロリジン環、ピペラジン環、ピペリジン環、テトラヒドロピラン環、テトラヒドロピリジン、アゼチジン環、またはテトラヒドロフラン環である。
【0182】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ヘテロシクロアルキルアルキル」という用語は、式ヘテロシクロアルキル−アルキル−の基を指す。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、1〜4、1〜3、1〜2、または1個の炭素原子(複数を含む)を有する。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、メチレンである。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル部分は、3〜10環員、4〜10環員、または3〜7環員を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、単環式または二環式である。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル部分は、単環式である。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキル部分は、C2−7単環式ヘテロシクロアルキル基である。
【0183】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アリール」という用語は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等であるが、これらに限定されない、単環式または多環式(例えば、2つの縮合環を有する)芳香族炭化水素部分を指す。いくつかの実施形態において、アリール基は、6〜10個の炭素原子または6個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、アリール基は、単環式または二環式基である。いくつかの実施形態において、アリール基は、フェニルまたはナフチルである。
【0184】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アリールアルキル」という用語は、式アリール−アルキル−の基を指す。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、1〜4、1〜3、1〜2、または1個の炭素原子(複数を含む)を有する。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、メチレンである。いくつかの実施形態において、アリール部分は、フェニルである。いくつかの実施形態において、アリール基は、単環式または二環式基である。いくつかの実施形態において、アリールアルキル基は、ベンジルである。
【0185】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ヘテロアリール」という用語は、窒素、硫黄、および酸素から独立して選択される1つ以上のヘテロ原子環員を有する単環式または多環式(例えば、2つまたは3つの縮合環を有する)芳香族炭化水素部分を指す。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、窒素、硫黄、および酸素から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式基である。例となるヘテロアリール基としては、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピリル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズチアゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、プリニル、カルバゾリル、ベンゾイミダゾリル、インドリニル、ピロリル、アゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイソキサゾリル、イミダゾ[1,2−b]チアゾリル等が挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基の環(複数を含む)における炭素原子またはヘテロ原子を酸化して、カルボニル、N−オキシド、またはスルホニル基(もしくは他の酸化結合)を形成することができるか、または窒素原子を四級化することができるが、但し、環の芳香性質が保存されることを条件とする。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、3〜10個の炭素原子、3〜8個の炭素原子、3〜5個の炭素原子、1〜5個の炭素原子、または5〜10個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、3〜14、4〜12、4〜8、9〜10、または5〜6個の環形成原子を含有する。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、1〜4、1〜3、または1〜2個の炭素原子を有する。
【0186】
本明細書で使用されるとき、単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ヘテロアリールアルキル」という用語は、式ヘテロアリール−アルキル−の基を指す。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、1〜4、1〜3、1〜2、または1個の炭素原子(複数を含む)を有する。いくつかの実施形態において、アルキル部分は、メチレンである。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール部分は、窒素、硫黄、および酸素から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を有する単環式または二環式基である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール部分は、5〜10個の炭素原子を有する。
【0187】
本明細書に記載される化合物は、非対称(例えば、1つ以上の立体中心を有する)であり得る。特に指定されない限り、鏡像異性体およびジアステレオマー等のすべての立体異性体が意図される。非対称に置換された炭素原子を含有する本発明の化合物は、光学活性体またはラセミ体で単離することができる。光学活性体を光学不活性の出発材料からどのように調製するかに関する方法は、当該技術分野で知られており、ラセミ混合物の分解によって、または立体選択的合成によって等である。オレフィンの多くの幾何異性体、C=N二重結合等もまた、本明細書に記載される化合物中に存在することができ、すべてのかかる安定な異性体が本発明において企図される。本発明の化合物のシスおよびトランス幾何異性体が記載され、異性体の混合物としてまたは分離した異性体型として単離され得る。
【0188】
化合物のラセミ混合物の分解は、当該技術分野で知られている多くの方法のうちのいずれかによって行うことができる。例となる方法には、光学的に活性な塩形成有機酸であるキラル分解酸を使用する、分別再結晶化が含まれる。分別再結晶化法に好適な分解剤は、例えば、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸のD型およびL型等の光学活性酸、または種々の光学活性カンファースルホン酸である。分別結晶化法に好適な他の分解剤には、メチルベンジルアミン(例えば、S型およびR型、またはジアステレオマー的に純粋な形態)、2−フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N−メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン等の立体異性的に純粋な形態が含まれる。
ラセミ混合物の分解はまた、光学活性分解剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラム上での溶離によって行うこともできる。好適な溶離溶媒組成物は、当業者によって決定することができる。
【0189】
本発明の化合物はまた、互変異性型も含む。互変異性型は、プロトンの付随する移動と一緒に、単結合を隣位二重結合と交換することからもたらされる。互変異性型は、同じ実験式および総電荷を有する異性体プロトン化状態である、プロトン互変異性体(prototropic tautomers)を含む。例となるプロトン互変異性体には、ケトン−エノール対、アミド−イミド酸対、ラクタム−ラクチム対、エナミン−イミン対、およびプロトンが複素環系の2つ以上の位置を占有し得る環状型、例えば、1H−および3H−イミダゾール、1H−、2H−、および4H−1,2,4−トリアゾール、1H−および2H−イソインドール、ならびに1H−および2H−ピラゾールが含まれる。互変異性型は、平衡状態にあり得るか、または適切な置換によって1つの形態へと立体的に固定され得る。
【0190】
本発明の化合物はまた、中間体または最終化合物中で生じる原子のすべての同位体も含む。同位体は、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有する原子を含む。例えば、水素の同位体には、トリチウムおよびジュウテリウムが含まれる。
【0191】
本明細書で使用される「化合物」という用語は、図示される構造のすべての立体異性体、幾何異性体(geometric iosomers)、互変異性体、および同位体を含むことが意図される。
【0192】
すべての化合物、およびそれらの薬学的に許容される塩は、(例えば、水和物および溶媒和物の形態で)水および溶媒等の他の物質と一緒に見出され得るか、または単離され得る。
【0193】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物、またはそれらの塩は、実質的に単離される。「実質的に単離される」とは、化合物が、それが形成または検出された環境から少なくとも部分的にまたは実質的に分離されることを意味する。部分的分離は、例えば、本発明の化合物中で富化された組成物を含むことができる。実質的分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本発明の化合物、またはその塩を含有する組成物を含むことができる。化合物およびそれらの塩を単離するための方法は、当該技術分野で通例である。
【0194】
「薬学的に許容される」という表現は、本明細書で、健全な医療判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに好適であり、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴わず、妥当な便益/リスク比に見合った、化合物、物質、組成物、および/または剤形を指すように用いられる。
【0195】
また、本発明は、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容される塩も含む。本明細書で使用されるとき、「薬学的に許容される塩」は、既存の酸または塩基部分をその塩形態に変換することによって親化合物が修飾される、開示される化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例としては、アミン等の塩基性残基の鉱物または有機酸塩、カルボン酸等の酸性残基のアルカリまたは有機塩が挙げられるが、これらに限定されない。本発明の薬学的に許容される塩には、例えば、非毒性無機酸または有機酸から形成される、親化合物の非毒性塩が含まれる。本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学方法によって、塩基性または酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般に、かかる塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基型を、水中もしくは有機溶媒中で、またはその2つの混合物中で、化学量論的量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製することができ、一般に、エーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソ−プロパノール、またはブタノール)、またはアセトニトリル(ACN)のような非水性媒体が好ましい。好適な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418およびJournal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に見出され、それらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0196】
合成
本発明の化合物は、それらの塩を含めて、知られている有機合成技法を使用して調製することができ、多数の可能な合成経路のいずれかに従って合成することができる。
【0197】
本発明の化合物を調製するための反応は、有機合成分野の専門家によって容易に選択され得る、好適な溶媒中で行うことができる。好適な溶媒は、出発材料(反応物質)、中間体、または生成物と、反応が行われる温度、例えば、溶媒の凍結温度から溶媒の沸騰温度までの範囲であり得る温度で、実質的に非反応性であり得る。所与の反応は、1つの溶媒または1つを超える溶媒の混合物中で行うことができる。特定の反応ステップに応じて、特定の反応ステップに好適な溶媒が当業者によって選択され得る。
【0198】
本発明の化合物の調製は、種々の化学基の保護および脱保護を伴い得る。保護および脱保護に対する必要性、ならびに適切な保護基の選択は、当業者によって容易に決定され得る。保護基の化学的性質は、例えば、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd.Ed.,Wiley & Sons,Inc.,New York(1999)に見出され得、それは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0199】
反応は、当該技術分野で知られている任意の好適な方法に従って監視することができる。例えば、生成物形成は、核磁気共鳴分光法(例えば、Hまたは13C)、赤外分光法、分光測光法(例えば、紫外可視)、質量分析法等の分光学的手段によって、または高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)等のクロマトグラフィーによって、監視することができる。
【0200】
本明細書で使用される、「周囲温度」、「室温」、および「r.t.」という表現は、当該技術分野で理解されており、一般に温度、例えば、反応温度のことで、おおよそ反応が行われている部屋の温度、例えば、約20℃〜約30℃の温度を指す。
【0201】
本発明の化合物は、文献において知られている多数の調製経路に従って調製することができる。本発明の化合物を調製するための例となる合成方法は、以下のスキームにおいて提供される。
【0202】
一連の式5の尿素誘導体は、スキーム1に概説される方法によって調製することができる。化合物2は、好適なアミンRNHをアルデヒド1で処理し、続いて、アニリン3による還元的アミノ化によって調製し、ジアミノ化合物4を得ることができる。トリホスゲン、またはカルボニルジイミダゾール(CDI)、ホスゲン、ジホスゲン等であるが、これらに限定されない等価物によるジアミノ化合物4の環化は、式5の尿素誘導体を得ることができる。
【化20】
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【0203】
同様に、一連の式9の尿素誘導体は、スキーム2に概説される方法によって調製することができる。ケトン6は、適切なグリニャール試薬RMgXまたはアルキルリチウムRLiとのアルデヒド1の反応、続いて、酸化によって得ることができる。対応するアミノケトン7へのケトン6の変換は、適切なアミンRNHとの塩素の置き換えによって達成することができる。シアノ水素化ホウ素ナトリウム、または水素化ホウ素ナトリウム等であるが、これらに限定されない好適な還元剤を使用して、アニリン3によるケトン7の還元的アミノ化によって、ジアミノ誘導体8を得ることができる。トリホスゲンまたはカルボニルジイミダゾール(CDI)、ホスゲン、ジホスゲン等によるジアミノ化合物8の環化によって、式9の尿素誘導体を得ることができる。
【化21】
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【0204】
一連のアニリン誘導体14は、スキーム3に概説される手順に従って調製することができる。ベンジルアミン(BnNH)との化合物10中のフッ素の置き換えにより、アニリン11を得、これを、好適なナトリウムアルコキシド(NaOR、式中、Rが、例えば、メチル、アルキル、またはRa1である)と反応させ、続いて、鹸化することによって、ビスエーテルに変換させて、酸12を得ることができる。安息香酸12の脱カルボキシル化によって化合物13を得、続いて、水素化によって、保護基を除去して、アニリン14を得ることができる。
【化22】
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【0205】
一連のアニリン誘導体18は、スキーム4に概説される手順に従って調製することができる。無水酢酸または塩化アセチルによるアニリン15(式中、R=メチルまたはアルキル)の低温での処理によって、化合物16を得ることができる。塩化スルフリルによる化合物16の処理により、化合物17を得ることができ、塩基条件下でのアセチル基の除去によって、これをアニリン誘導体18に変換することができる。
【化23】
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【0206】
一連のアニリン誘導体21は、スキーム5に概説される手順に従って調製することができる。Selectfluor(登録商標)による化合物16の処理により、所望のモノフッ化物19を得ることができ、塩化スルフリルによる処理によって、これを化合物20に変換することができる。塩基条件下で20のアセチル基を除去して、アニリン誘導体21を得ることができる。
【化24】
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【0207】
一連の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン尿素誘導体26は、スキーム6に概説される手順に従って調製することができる。塩基条件下で、PhSOCl等の好適な保護試薬を用いた、スキーム1に記載される手順に従って調製することができる1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン尿素22の保護により、対応する保護された尿素23を得ることができる。尿素ハロゲン化物24(L=ハロ)は、THF、エーテル、またはHMPA等の不活性溶媒中のLDA、LiHMDS、NaHMDS、またはブチルリチウム等であるが、これらに限定されない強塩基による尿素23の低温での処理によって金属化中間体を得、続いて、ヨウ素、臭素、1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン、NBS、またはNIS等のハロゲン試薬による処理によって調製することができる。尿素ハロゲン化物24の脱保護により、対応する脱保護された生成物25を得ることができ、適切なボロン酸またはエステルR10B(OR”)(R”=Hまたはアルキル)を用いた鈴木カップリングによって、これを所望の尿素誘導体26にさらに変換することができる。
【化25】
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【0208】
代替的に、一連の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン尿素誘導体30は、スキーム7に概説される手順に従って調製することができる。化合物27は、スキーム6に記載される手順を用いて調製することができる。塩化スルフリルを用いた化合物27の塩素化により、二塩化物28(X=X=Cl)を得ることができる。Selectfluor(登録商標)による化合物27の処理により、フルオロ置換された化合物28(X=X=F)を得ることができる。化合物28の保護基を除去し、続いて、上記の適切なボロン酸またはエステルR10B(OR’’)(R’’=Hまたはアルキル)を用いた化合物29の鈴木カップリングによって、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン尿素誘導体30を得ることができる。
【化26】
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【0209】
一連のアミド誘導体33は、スキーム8に概説される方法に従って調製することができる。THF、エーテル、またはHMPA等の不活性溶媒中のLDA、LiHMDS、NaHMDS、またはブチルリチウム等であるが、これらの限定されない強塩基による保護された尿素23の低温での処理、続いて、反応混合物へのドライアイスの添加によって、カルボン酸31を得ることができる。カルボン酸31の脱保護により、対応する酸32を得、これを、HATU、HBTU、BOP、EDCI/HOBT、EDCI/HOAT、またはCDI等であるが、これらに限定されない好適なアミドカップリング試薬の存在下で、適切なアミン(例えば、NHRc3d3)を用いたカップリングによって、アミド33に変換することができる。代替的に、塩化オキサリルまたは塩化チオニルで処理し、続いて、適切なアミンと反応させることによって、酸32から対応する塩化物への変換によって、アミド33を得ることができる。
【化27】
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【0210】
一連の尿素誘導体37は、スキーム9に概説される手順に従って調製することができる。1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン尿素34の保護は、塩基条件下で好適な保護試薬(PG)と反応させることによって達成され、尿素35を得ることができる。塩基条件下で、アルキルハロゲン化物(例えば、Rハロゲン化物)を用いた尿素35のアルキル化により、対応する置換された尿素36を得、続いて、当該技術分野で標準的な条件下での保護基PGの除去によって、最終化合物37を得ることができる。
【化28】
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【0211】
一連の尿素誘導体41は、スキーム10に概説される手順に従って調製することができる。尿素38を、三臭化ピリジニウムまたは臭化ピリジニウムで処理して、ジブロモおよび/またはモノブロモ中間体39および40をそれぞれ得ることができ、これらをZn/酢酸媒介還元に供して、尿素誘導体41を得ることができる。
【化29】
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【0212】
一連の3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン尿素誘導体50は、スキーム11に概説される手順に従って調製することができる。HPOまたはポリリン酸(PPA)等の酸性条件下で高温での適切な酸R10COOHを用いたピリジニルジアミン42(CAS番号1131604−99−3)の縮合によって、3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン43を得ることができる。塩基条件下で化合物43の遊離NH官能基をMeOCHClまたはSEMCl等である(が、これらに限定されない)PG−Clで処理することによって、それを保護することができる。トリブチル(ビニル)スタンナンを用いた化合物44のパラジウム触媒によるカップリングによって、化合物45を得ることができ、これをオゾン分解に供して、対応するアルデヒド46を得ることができる。化合物46中の塩素を適切なアミンRNHと置き換えて、対応するアミノアルデヒド47を得ることができる。シアノ水素化ホウ素ナトリウム、または水素化ホウ素ナトリウム等であるが、これらに限定されない好適な還元剤を使用して、アニリン3を用いたアミノアルデヒド47の還元的アミノ化によって、ジアミノ誘導体48を得ることができる。トリホスゲンを用いたジアミノ化合物48の環化により、尿素誘導体49を得ることができる。49における保護基PGの除去により、尿素誘導体50を得ることができる。
【化30】
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【0213】
一連の尿素誘導体51は、スキーム12に概説される手順に従って調製することができる。化合物52(R14=H、CAS番号1034769−88−4)の遊離NH官能基を、好適な保護基によって保護して、保護された生成物53を得ることができる。トリブチル(ビニル)スタンナンを用いた化合物53のパラジウム触媒によるカップリングにより、化合物54を得ることができ、これをオゾン分解に供して、対応するアルデヒド55を得ることができる。55の塩素基を適切なアミンRNHと置き換えて、対応するアミノアルデヒド56を得ることができる。シアノ水素化ホウ素ナトリウム、または水素化ホウ素ナトリウム等であるが、これらに限定されない好適な還元剤を使用して、アニリン3を用いたアミノアルデヒド56の還元的アミノ化によって、ジアミノ誘導体57を得ることができる。トリホスゲンまたは等価物を用いたジアミノ化合物57の環化によって、尿素誘導体58を得ることができる。58の保護基の除去によって、尿素誘導体51を得ることができる。
【0214】
また、チエノ[3,2−b]ピリジンコアを有する本発明の化合物を、52の代わりに、6−ブロモ−7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(CAS番号875340−63−9)から始めて、スキーム12に従って作製することもできる。
【化31】
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【0215】
一連の式5の尿素誘導体は、スキーム13に概説される手順によって代替的に調製することができる。アニリン3を用いたアルデヒド誘導体1の還元的アミノ化により、クロロ化合物59を生成することができる。化合物59のパラジウム触媒によるアミノ化により、ジアミノ化合物4を得ることができる。尿素誘導体5は、トリホスゲンまたは等価物を用いた化合物4の分子内環化によって得ることができる。
【化32】
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【0216】
一連のアザオキシインドール誘導体62は、スキーム14に概説される手順に従って調製することができる。スキーム10に記載されたものと同様の条件を用いて、化合物36から調製することができる化合物60のアルキル化によって、CsCO、NaH等であるが、これらに限定されない塩基条件下で、化合物61を生成することができる。保護基の除去によって、アザオキシインドール誘導体62を得ることができる。
【化33】
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【0217】
一連のラクタム誘導体64は、スキーム15に概説される手順に従って調製することができる。カリウムエチルマロン酸塩または等価物を用いたクロロ化合物59のパラジウム触媒によるカップリング、続いて、原位置での分子内環化によって、ラクタム63を生成することができ、これをアルキル化して、ラクタム誘導体64を得ることができる。
【化34】
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【0218】
一連の環式カルバメート誘導体67は、スキーム16に概説される手順に従って調製することができる。塩基条件下でのアルコキシドによる化合物59中の塩素の置き換えは、化合物65を形成することができ、これをクロロギ酸エステルまたは等価物と反応させて、カルバメート化合物66を得ることができる。保護基の除去、続いて、化合物66の原位置での環化により、環式カルバメート誘導体67を得ることができる。
【化35】
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【0219】
一連のピラゾロ[3,4−b]ピリジン尿素誘導体51は、スキーム17に概説される手順に従って調製することができる。NCS、NBS、またはNIS等であるが、これらに限定されない好適な試薬を用いたスキーム12またはスキーム13に記載される手順を用いて生成することができる化合物68のハロゲン化によって、対応するハロゲン化物69(L=Cl、Br、またはI)を得ることができる。標準的な鈴木、スティル、または根岸のカップリング条件下での、式中Mがボロン酸、ボロン酸エステル、または適切に置換された金属試薬である(例えば、MがB(OR)、SnBu、またはZnBrである)R14−M、を用いたハロゲン化物69のカップリングにより、化合物51を得ることができる。
【化36】
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【0220】
一連の三環式アミノ誘導体74は、スキーム18に概説される手順に従って調製することができる。塩基条件下での好適な保護試薬、例えば、PhSOCl等を用いた1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン誘導体70の保護により、対応する保護された化合物71を得ることができる。THF等の不活性溶媒中、例えば、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、ブチルリチウム、またはリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)等の強塩基による化合物71の低温での処理により、金属化中間体を得ることができ、これを、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)等の好適なホルミル試薬で反応停止処理して、アルデヒド誘導体72を得ることができる。アミノ誘導体74は、適切なアミン(例えば、NHRc3d3)を用いたアルデヒド72の還元的アミノ化によって化合物73を得、続いて、例えば、KCO、KOH、KOBu、またはフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF)等の好適な塩基の存在下でのPhSO−保護基の除去によって調製することができる。
【化37】
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【0221】
代替的に、化合物74は、スキーム19に概説される手順に従って調製することができる。例えば、KCO、KOH、KOBu、またはフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF)等の好適な塩基の存在下での化合物72中のPhSO−保護基の除去により、化合物75を生成することができる。適切なアミン(例えば、NHRc3d3)を用いたアルデヒド75の還元的アミノ化により、化合物74を得ることができる。
【化38】
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【0222】
一連の三環式アミノ誘導体80は、スキーム20に概説される手順に従って調製することができる。適切なボロン酸またはエステルを用いた、スキーム6に記載されたものと同様の手順を用いて調製することができる化合物76(L=ハロゲン)の鈴木カップリングにより、ビニルエーテル誘導体77を得ることができ、これを水性酸性条件で加水分解して、アルデヒド誘導体78を得ることができる。適切なアミン(例えば、NHRc3d3)を用いたアルデヒド78の還元的アミノ化により、化合物79を得ることができ、続いて、例えば、KCO、KOH、KOBu、またはフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF)等の好適な塩基の存在下でのPhSO−保護基の除去によって、アミノ誘導体80を得ることができる。
【化39】
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【0223】
使用方法
本発明の化合物は、1つ以上のFGFR酵素の活性を阻害することができる。例えば、本発明の化合物は、酵素の阻害を必要とする細胞、または個人もしくは患者におけるFGFR酵素の活性を阻害するために、細胞、個人、または患者に阻害する量の本発明の化合物を投与することによって使用することができる。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、FGFR1、FGFR2、FGFR3、およびFGFR4のうちの1つ以上の阻害剤である。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、FGFR1、FGFR2、およびFGFR3のそれぞれを阻害する。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、1つ以上のFGFR酵素に対して選択的である。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、VEGFR2を上回って、1つ以上のFGFR酵素に対して選択的である。いくつかの実施形態において、この選択性は、2倍以上、3倍以上、5倍以上、10倍以上、50倍以上、または100倍以上である。
【0224】
FGFR阻害剤として、本発明の化合物は、FGFR酵素またはFGFRリガンドの異常発現または活性と関連する様々な疾患の治療に有用である。
【0225】
例えば、本発明の化合物は、癌の治療に有用である。例となる癌には、膀胱癌、乳癌、子宮頸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、胃癌、頭頸部癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(例えば、腺癌、小細胞肺癌、および非小細胞肺癌)、卵巣癌、前立腺癌、食道癌、胆嚢癌、膵臓癌(例えば、膵外癌)、胃癌、甲状腺癌、皮膚癌(例えば、扁平上皮細胞癌)が含まれる。
【0226】
さらなる例となる癌には、造血器悪性腫瘍、例えば、白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ球性リンパ腫、成人T細胞白血病、B細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病、ホジキンまたは非ホジキンリンパ腫、骨髄増殖性腫瘍(例えば、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、および原発性骨髄線維症)、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、有毛細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫が含まれる。
【0227】
本発明の化合物で治療可能である他の癌には、グリア芽腫、黒色腫、および横紋肉腫が含まれる。
【0228】
本発明の化合物で治療可能である他の癌には、消化管間質腫瘍が含まれる。
【0229】
腫瘍形成性腫瘍に加えて、本発明の化合物には、軟骨発育不全症(achrondroplasia)、低軟骨形成症、小人症、致死性骨異形成症(TD)(臨床型TD IおよびTD II)、アペール症候群、クルゾン症候群、ジャクソンワイス症候群、ベーレースティーブンソン脳回状頭皮症候群(Beare−Stevenson cutis gyrate syndrome)、パイフェル症候群、および頭蓋骨癒合症症候群が挙げられるが、これらに限定されない骨格または軟骨細胞障害の治療において有用であり得る。
【0230】
本発明の化合物は、さらに、症状または障害が線維症を特徴とするような、線維症の治療において有用であり得る。例となる線維症には、肝硬変、糸球体腎炎、肺線維症、全身性線維症、リウマチ性関節炎、および創傷治癒が含まれる。
【0231】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、低リン酸血症性障害、例えば、X連鎖低リン血症性くる病、常染色体劣性低リン酸血症性くる病、および常染色体優性低リン酸血症性くる病、または腫瘍誘発性骨軟化症等の治療において使用することができる。
【0232】
本明細書で使用されるとき、「細胞」という用語は、インビトロ、エクスビボ、またはインビボでの細胞を指すことを意味する。いくつかの実施形態において、エクスビボ細胞は、哺乳動物等の生物から切除された組織試料の一部であり得る。いくつかの実施形態において、インビトロ細胞は、細胞培養中の細胞であり得る。いくつかの実施形態において、インビボ細胞は、哺乳動物等の生物中で生きている細胞である。
【0233】
本明細書で使用されるとき、「接触させること」という用語は、インビトロ系またはインビボ系において指定される部分を一緒にすることを指す。例えば、FGFR酵素を本発明の化合物と「接触させること」は、ヒト等の個人または患者へのFGFRを有する本発明の化合物の投与、ならびに、例えば、本発明の化合物を、FGFR酵素を含有する細胞調製物または精製調製物を含有する試料中に導入することを含む。
【0234】
本明細書で使用されるとき、交換可能に使用される「個人」または「患者」という用語は、哺乳動物、好ましくはマウス、ラット、他の齧歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、または霊長類、および最も好ましくはヒトを含む、任意の動物を指す。
【0235】
本明細書で使用されるとき、「治療有効量」という語句は、研究者、獣医、医師、または他の臨床医によって、組織、系、動物、個体、またはヒトにおいて求められている生物学的反応または薬物反応を引き出す、活性化合物または医薬品の量を指す。
【0236】
本明細書で使用されるとき、「治療すること」または「治療」という用語は、1)疾患を予防すること、例えば、疾患、病態、または障害の素因があり得るが、疾患の病状もしくは兆候を未だに経験または示していない個人において、疾患、病態、または障害を予防すること、2)疾患を阻害すること、例えば、疾患の病状もしくは兆候を経験または示している個人において、疾患、病態、または障害を阻害すること(すなわち、病状および/または兆候のさらなる進行を停止すること)、あるいは3)疾患を寛解させること、例えば、疾患、病態、または障害の病状もしくは兆候を経験または示している個人において、疾患、病態、または障害を寛解させること(すなわち、病状および/または兆候を逆転させること)を指す。
【0237】
併用療法
1つ以上の追加の医薬品または治療法、例えば、化学療法剤、または他の抗癌剤、免疫増強剤、免疫抑制剤、免疫療法、放射線、抗腫瘍および抗ウイルスワクチン、サイトカイン療法(例えば、IL2、GM−CSF等)、および/またはキナーゼ(チロシン、もしくはセリン/トレオニン)、後成的もしくはシグナル伝達阻害剤等を、FGFリガンド、受容体、または経路の活性化と関連する疾患、障害、または病態の治療のために、本発明の化合物と組み合わせて使用することができる。薬剤は、単一の剤形で本化合物と組み合わせて使用することができるか、または薬剤は、別個の剤形として同時にもしくは順次に投与することができる。
【0238】
癌の治療のために本発明の化合物と組み合わせて用いるための好適な薬剤には、化学療法剤、標的癌療法、免疫療法、または放射線療法が含まれる。本発明の化合物は、乳癌および他の腫瘍の治療のための抗ホルモン剤と組み合わせて有効であり得る。好適な例は、タモキシフェンおよびトレミフェンが含まれるが、これらに限定されない抗エストロゲン剤、レトロゾール、アナストロゾール、およびエキセメスタンが含まれるが、これらに限定されないアロマターゼ阻害剤、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾン)、プロゲスチン(例えば、酢酸メガストロール)、ならびにエストロゲン受容体アンタゴニスト(例えば、フルベストラント)である。前立腺および他の癌の治療に使用される好適な抗ホルモン剤はまた、本発明の化合物と組み合わせてもよい。これらには、フルタミド、ビカルタミド、およびニルタミドが含まれるが、これらに限定されない抗アンドロゲン、ロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリンおよびヒストレリンを含む黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)アナログ、LHRHアンタゴニスト(例えば、デガレリクス)、アンドロゲン受容体遮断剤(例えば、エンザルタミド)、ならびにアンドロゲン生成を阻害する薬剤(例えば、アビラテロン)が含まれる。
【0239】
本発明の化合物は、特に、標的療法に対して一次または獲得耐性を生じている患者に対して、膜受容体キナーゼに対する他の薬剤と組み合わせても、またはそれらを用いて順序通りであってもよい。これらの治療剤には、EGFR、Her2、VEGFR、c−Met、Ret、IGFR1、もしくはFlt−3に対する阻害剤または抗体、ならびにBcr−AblおよびEML4−Alk等の癌関連融合タンパク質キナーゼに対する阻害剤または抗体が含まれる。EGFRに対する阻害剤には、ゲフィチニブおよびエルロチニブが含まれ、EGFR/Her2に対する阻害剤には、ダコミチニブ、アファチニブ、ラピチニブ、およびネラチニブが含まれるが、これらに限定されない。EGFRに対する抗体には、セツキシマブ、パニツムマブ、およびネシツムマブが含まれるが、これらに限定されない。c−Metの阻害剤は、FGFR阻害剤と組み合わせて使用され得る。これらには、(オナルツマズマブ(onartumzumab)、チバントニブ(tivantnib)、INC−280)が含まれる。Abl(またはBcr−Abl)に対する薬剤には、イマチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、およびポナチニブが含まれ、Alk(またはEML4−ALK)に対するものには、クリゾチニブが含まれる。
【0240】
血管形成阻害剤は、FGFR阻害剤と組み合わせていくつかの腫瘍において有効であり得る。これらには、VEGFもしくはVEGFRに対する抗体、またはVEGFRのキナーゼ阻害剤が含まれる。VEGFに対する抗体または他の治療用タンパク質には、ベバシズマブおよびアフリベルセプトが含まれる。VEGFRキナーゼの阻害剤および他の抗血管形成阻害剤としては、スニチニブ、ソラフェニブ、アキシチニブ、セジラニブ、パゾパニブ、レゴラフェニブ、ブリバニブ、およびバンデタニブが挙げられるが、これらに限定されない。
【0241】
細胞内シグナル伝達経路の活性化は、癌において頻繁であり、これらの経路の構成成分を標的とする薬剤が、有効性を増強し、耐性を減少させるために、受容体を標的とする薬剤と組み合わせられている。本発明の化合物と組み合わせられ得る薬剤の例には、PI3K−AKT−mTOR経路の阻害剤、Raf−MAPK経路の阻害剤、JAK−STAT経路の阻害剤、ならびにシャペロンタンパク質および細胞周期の進行の阻害剤が含まれる。
【0242】
PI3キナーゼに対する薬剤には、トピララリシブ(topilaralisib)、イデラリシブ、ブパルリシブが含まれるが、これらに限定されない。ラパマイシン、シロリムス、テムシロリムス、およびエベロリムス等のmTORの阻害剤を、FGFR阻害剤と組み合わせてもよい。他の好適な例には、ベムラフェニブおよびダブラフェニブ(Raf阻害剤)およびトラメチニブ、セルメチニブおよびGDC−0973(MEK阻害剤)が含まれるが、これらに限定されない。JAK(ルキソリチニブ)、Hsp90(タネスピマイシン)、サイクリン依存性キナーゼ(パルボシクリブ)、HDAC(パノビノスタット)、PARP(オラパリブ)、およびプロテアソーム(ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ)の阻害剤もまた、本発明の化合物と組み合わせることもできる。
【0243】
好適な化学療法剤または他の抗癌剤には、例えば、ウラシルマスタード、クロルメチン、シクロホスファミド(Cytoxan(商標))、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレン−メラミン、トリエチレンチオホスフォルミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、およびテモゾロマイドのようなアルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソウレア、およびトリアゼンが含まれるが、これらに限定されない)が含まれる。
【0244】
本発明の化合物と組み合わせて用いるための他の好適な薬剤には、肺癌に使用される白金系ダブレット(シスプラチンもしくはカルボプラチン+ゲムシタビン、シスプラチンもしくはカルボプラチン+ドセタキセル、シスプラチンもしくはカルボプラチン+パクリタキセル、シスプラチンもしくはカルボプラチン+ペメトレキセド)またはゲムシタビン+パクリタキセル結合粒子(Abraxane)等の化学療法の併用が含まれる。
【0245】
好適な化学療法または他の抗癌剤には、例えば、メトトレキサート、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、およびゲムシタビンのような代謝拮抗物質(葉酸拮抗薬、ピリミジン類似体、プリン類似体、およびアデノシンデアミナーゼ阻害剤が含まれるが、これらに限定されない)が含まれる。
【0246】
好適な化学療法または他の抗癌剤には、さらに、例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アラC、パクリタキセル(TAXOL(商標))、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、インターフェロン(特にIFN−a)、エトポシド、およびテニポシドのようなある天然産物およびそれらの誘導体(例えば、ビンカアルカロイド、抗腫瘍抗生物質、酵素、リンホカインおよびエピポドフィロトキシン)も含まれる。
【0247】
他の細胞毒性剤には、ナベルベン、CPT−11、カペシタビン、レロキサフィン、シクロホスファミド、イフォサミド、およびドロロキサフィンが含まれる。
【0248】
また、エピドフィロトキシン等の細胞毒性剤、抗腫瘍性酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、プロカルバジン、ミトキサトロン、白金配位錯体、例えばシスプラチンおよびカルボプラチン、生物学的応答調節剤、成長抑制剤、、ロイコボリン、テガフール、および造血成長因子も好適である。
【0249】
本発明による化合物はまた、インターフェロンアルファ、インターロイキン2、および腫瘍壊死因子(TNF)等のサイトカインを含む免疫療法剤と組み合わせてもよい。
【0250】
他の抗癌剤(複数を含む)には、共刺激因子、例えば、CTLA−4、4−1BB、およびPD−1等に対する抗体療法、またはサイトカイン(IL−10、TGF−β等)に対する抗体が含まれる。
【0251】
また、他の抗癌剤には、CCR2およびCCR4を含む、ケモカイン受容体に対する拮抗剤等の免疫細胞移動を遮断するものも含まれる。
【0252】
他の抗癌剤には、アジュバントまたは養子T細胞伝達等の免疫系を補強するものも含まれる。
【0253】
抗癌ワクチンには、樹状細胞、合成ペプチド、DNAワクチン、および組み換えウイルスが含まれる。
【0254】
これらの化学療法剤のほとんどの、安全かつ有効に投与するための方法は、当業者に知られている。さらに、それらの投与は、標準的な文献において説明されている。例えば、化学療法剤の多くの投与は、“Physicians’ Desk Reference”(PDR、例えば、1996 edition,Medical Economics Company,Montvale,NJ)において説明されており、その開示は、参照により、その全体が説明されるかのように、本明細書に組み込まれる。
【0255】
薬学的製剤および剤形
医薬品として用いられるとき、本発明の化合物は、本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体の組み合わせを指す、医薬組成物の形態で投与することができる。これらの組成物は、薬学分野でよく知られている様態で調製することができ、局所的治療または全身的治療のどちらが所望されるか、および治療されるべき領域に応じて、様々な経路によって投与することができる。投与は、局所(眼科用、ならびに例えば、鼻腔内、膣内、および直腸送達を含む経粘膜を含む)、肺(例えば、噴霧器によるものを含む、粉末またはエアロゾルの吸入または吹送;気管支内、鼻腔内、表皮、および経皮による)、眼、経口、または非経口であり得る。眼送達の方法は、局所投与(点眼)、結膜下、眼周囲または硝子体内注射、あるいは結膜嚢に外科的に配置されるバルーンカテーテルまたは眼科挿入による導入を含むことができる。非経口投与は、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、もしくは筋肉内注射もしくは注入、または頭蓋内、例えば、髄腔内もしくは脳室内投与を含む。非経口投与は、単回ボーラス投与の形態であり得るか、または、例えば、継続的な注入ポンプによるものであり得る。局所投与のための医薬組成物および製剤は、経皮パッチ、軟膏、ローション、クリーム、ジェル、ドロップ、坐薬、スプレー、液体、および粉末を含み得る。従来の薬学的担体、水性、粉末、または油性基剤、増粘剤等が、必要であるか、または望ましい場合がある。
【0256】
本発明はまた、活性成分として、1つ以上の薬学的に許容される担体と組み合わせて上記の本発明の化合物のうちの1つ以上を含有する、医薬組成物も含む。本発明の組成物を作製する際に、活性成分は、典型的には賦形剤と混合されるか、賦形剤によって希釈されるか、または例えば、カプセル、小袋、紙、または他の容器の形態でかかる担体内に封入される。賦形剤が希釈剤としての機能を果たすとき、それは活性成分のビヒクル、担体、または媒体として作用する、固体、半固体、または液体物質であり得る。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、粉末、トローチ、小袋、カシェ剤、エリキシル、懸濁液、乳濁液、溶液、シロップ、エアロゾル(固体としてまたは液体媒体中)、例えば最大10重量%の活性化合物を含有する軟膏、軟および硬ゼラチンカプセル、坐薬、滅菌注射液および滅菌包装粉末の形態であり得る。
【0257】
製剤を調製する際に、活性化合物を、他の成分と混合する前に粉砕して、適切な粒径を提供することができる。活性化合物が実質的に不溶性である場合、それを粉砕して200メッシュ未満の粒径にすることができる。活性化合物が実質的に水溶性である場合、粒径は粉砕によって調整されて、例えば約40メッシュの製剤において、実質的に均一な分布を提供することができる。
【0258】
好適な賦形剤のいくつかの例としては、乳糖、デキストロース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギニン酸、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微小結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、およびメチルセルロースが挙げられる。製剤は、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱油等の滑沢剤、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、メチルベンゾエートおよびプロピルヒドロキシベンゾエート等の保存剤、甘味剤、ならびに香味剤をさらに含むことができる。本発明の組成物は、当該技術分野で知られている手順を用いることによる患者への投与後に、活性成分の迅速放出、持続放出、または遅延放出を提供するように製剤化することができる。
【0259】
組成物は、単位剤形で製剤化することができ、各投薬量は、約5〜約100mg、より通常には約10〜約30mgの活性成分を含有する。「単位剤形」という用語は、ヒト対象および他の哺乳動物のための単位投薬量(unitary dosages)として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、好適な薬学的賦形剤にを伴い、所望の治療効果を生み出すように計算された、既定量の活性物質を含有する。
【0260】
活性化合物は、幅広い投薬量範囲にわたって有効であり得、一般に薬学的有効量で投与される。しかしながら、実際に投与される化合物の量は通常、治療されるべき病態、選択された投与経路、投与される実際の化合物、個々の患者の年齢、体重、および応答、患者の症状の重症度等を含む、関連する状況に従って医師により決定されることが理解されるであろう。
【0261】
錠剤等の固体組成物を調製するために、主要な活性成分が薬学的賦形剤と混合されて、本発明の化合物の均質な混合物を含有する固体予備処方組成物を形成する。これらの予備処方組成物を均質と称するとき、活性成分は典型的には、組成物を、錠剤、丸剤、およびカプセル等の均等に有効な単位剤形へと容易に細分できるように、組成物全体にわたって均一に分散している。次いで、この固体予備処方は、例えば、約0.1〜約500mgの本発明の活性成分を含有する上述の種類の単位剤形へと細分される。
【0262】
本発明の錠剤または丸薬を、コーティングするか、または他の方法で調合して、持続性作用の利点を得る剤形を提供することができる。例えば、錠剤または丸剤は、内部投薬および外部投薬成分を含んでいてもよく、後者は前者の外被の形態をとる。2つの構成成分は、胃での崩壊に耐え、内部成分が無傷で十二指腸に入ることを可能にするか、または放出を遅延させることを可能にする機能を果たす、腸溶性層によって分離することができる。多様な物質をかかる腸溶性層またはコーティングのために使用することができ、かかる物質には、いくつかの重合酸、ならびに重合酸と、セラック、セチルアルコール、およびセルロースアセテート等の物質との混合物が含まれる。
【0263】
本発明の化合物および組成物が経口投与または注射による投与のために組み込まれ得る液体形態には、水溶液、好適に香味をつけたシロップ、水性または油性懸濁液、および綿実油、ゴマ油、ココナッツ油、またはピーナッツ油等の食用油により香味をつけた乳濁液、ならびにエリキシルおよび同様の薬学的ビヒクルが含まれる。
【0264】
吸入または吹送のための組成物には、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒またはそれらの混合物中の溶液および懸濁液、ならびに粉末が含まれる。液体または固体組成物は、上述の好適な薬学的に許容される賦形剤を含有してもよい。いくつかの実施形態において、組成物は、局所または全身効果のために、経口または経鼻呼吸経路によって投与される。組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧することができる。噴霧される溶液は、噴霧装置から直接吸入され得るか、噴霧装置が、顔用マスクのテントまたは間欠的陽圧呼吸機器に取付けられ得る。溶液、懸濁液、または粉末組成物は、経口または経鼻的に、製剤を適切な様態で送達する装置から投与することができる。
【0265】
患者に投与される化合物または組成物の量は、投与されているもの、予防または治療等の投与の目的、患者の状態、投与の様式等に応じて変動するであろう。治療適用において、組成物は、疾患を既に患っている患者に、疾患の症状およびその合併症を治癒または少なくとも部分的に停止するのに十分な量で投与することができる。有効な用量は、治療されている病態、ならびに疾患の重症度、患者の年齢、体重、および全身状態等の要因に応じた担当医師の判断に応じて異なるであろう。
【0266】
患者に投与される組成物は、上述の医薬組成物の形態であり得る。これらの組成物は、従来の滅菌技法によって滅菌することができるか、または濾過滅菌されてもよい。水溶液は、そのままの使用のためにパッケージ化するか、または凍結乾燥させることができ、凍結乾燥された調製物は、投与前に滅菌水性担体と組み合わされる。化合物調製物のpHは、典型的に、3〜11、より好ましくは5〜9、および最も好ましくは7〜8である。前述の賦形剤、担体、または安定剤のうちのいくつかの使用は、薬学的な塩の形成をもたらすことが理解されるであろう。
【0267】
本発明の化合物の治療的投薬量は、例えば、治療を行うための特定の使用、化合物の投与様式、患者の健康および病態、ならびに処方する医師の判断により変動し得る。医薬組成物中の本発明の化合物の割合または濃度は、投薬量、化学的特性(例えば、疎水性)、および投与経路を含む、いくつかの要因に応じて変動し得る。例えば、本発明の化合物は、非経口投与のために、約0.1〜約10w/v%の化合物を含有する、生理的緩衝水溶液中で提供することができる。いくつかの典型的な用量範囲は、1日当たり約1μg/体重1kg〜約1g/体重1kgである。いくつかの実施形態において、用量範囲は、1日当たり体重の約0.01mg/体重1kg〜約100mg/体重1kgである。投薬量は、疾患または障害の種類および進行の程度、特定の患者の全体的な健康状態、選択される化合物の相対生物学的効率、賦形剤の配合、およびその投与経路等の可変要素に依存する可能性が高い。有効な用量は、インビトロまたは動物モデル試験系から得られた用量反応曲線から外挿することができる。
【0268】
本発明の化合物はまた、抗ウイルス剤、ワクチン、抗体、免疫増強剤、免疫抑制剤、抗炎症剤等の任意の薬剤を含み得る、1つ以上の追加の活性成分と組み合わせて製剤化することもできる。
【0269】
標識化合物およびアッセイ方法
本発明の別の態様は、蛍光染色、スピン標識、重金属または本発明の放射性組織化合物に関し、ヒトを含む組織試料中のFGFR酵素を位置特定および定量化するため、および標識化合物の阻害結合によりFGFR酵素リガンドを特定するために、撮像技法においてだけでなく、インビトロおよびインビボの両方のアッセイにおいてもまた有用である。したがって、本発明は、そのような標識化合物を含有するFGFR酵素アッセイを含む。
【0270】
本発明は、同位体標識した本発明の化合物をさらに含む。「同位体により」または「放射性標識した」化合物は、1個以上の原子が、自然界で典型的に見出される(すなわち、自然発生の)原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられるまたは置換される、本発明の化合物である。本発明の化合物中に組み込まれ得る好適な放射性核種には、H(重水素のDとしても表記される)、H(トリチウムのTとしても表記される)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125I、および131Iが含まれるが、これらに限定されない。本発明の放射性標識化合物中に組み込まれる放射性核種は、その放射性標識化合物の具体的な用途に依存するであろう。例えば、インビトロFGFR酵素標識化および競合アッセイのために、H、14C、82Br、125I、131I、または35Sを組み込む化合物が、一般に最も有用であろう。放射線造影用途のために、11C、18F、125I、123I、124I、131I、75Br、76Br、または77Brが、一般に最も有用であろう。
【0271】
「放射性標識」または「標識化合物」は、少なくとも1つの放射性核種を組み込んだ化合物であることを理解されたい。いくつかの実施形態において、放射性核種は、H、14C、125I、35S、および82Brからなる群から選択される。
放射性同位体を有機化合物に組み込むための合成方法は、本発明の化合物に適用可能であり、当該技術分野でよく知られている。
【0272】
本発明の放射性標識化合物をスクリーニングアッセイに使用して、化合物を特定/評価することができる。一般的に、新たに合成または特定された化合物(すなわち、試験化合物)は、FGFR酵素への本発明の放射性標識化合物の結合を低減するその能力について、評価することができる。したがって、FGFR酵素への結合に対して放射性標識化合物と競合する試験化合物の能力は、その結合親和性に直接相関する。
【0273】
キット
本発明はまた、例えば、FGFR関連疾患または障害、肥満、糖尿病および本明細書に言及される他の疾患の治療または予防において有用な薬学的キットも含み、それは、治療有効量の本発明の化合物を含む医薬組成物を含有する、1つ以上の容器を含む。当業者には容易に明らかであるように、かかるキットは、所望される場合、例えば、1つ以上の薬学的に許容される担体を有する容器、追加の容器等の、種々の従来の薬学的キット構成要素のうちの1つ以上をさらに含むことができる。投与されるべき構成成分の量、投与のためのガイドライン、および/または構成成分を混合するためのガイドラインを示す、挿入物としてまたはラベルとしてのいずれかでの取扱説明書もまた、キットに含められ得る。
【0274】
本発明は、具体的な実施例によりさらに詳述される。次の実施例は、例示目的で提供され、本発明をいかなる様態でも限定するようには意図されない。当業者であれば、変更または修正して、本質的に同様の結果を得ることができる様々な重要でないパラメーターを容易に認識するであろう。実施例の化合物は、下に記載される1つ以上のFGFRの阻害剤であることが見出された。
【実施例】
【0275】
本発明の化合物のための実験的手順が、下に提供される。調製された化合物のうちのいくつかの分取LC−MS精製を、Watersの質量に基づいた分画系上で行った。これらの系の操作のための基本的な機器設定、プロトコル、および制御ソフトウェアは、文献に詳述されている。例えば、“Two−Pump At Column Dilution Configuration for Preparative LC−MS”,K.Blom,J.Combi.Chem.,4,295(2002)、“Optimizing Preparative LC−MS Configurations and Methods for Parallel Synthesis Purification”,K.Blom,R.Sparks,J.Doughty,G.Everlof,T.Haque,A.Combs,J.Combi.Chem.,5,670(2003)、および“Preparative LC−MS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,K.Blom,B.Glass,R.Sparks,A.Combs,J.Combi.Chem.,6,874−883(2004)を参照されたい。分離された化合物を、典型的に、次の条件下で、純度の確認のために、分析液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)に供した:機器、Agilent 1100シリーズ、LC/MSD、カラム:Waters Sunfire(商標)C18 5μm、2.1×5.0mm、緩衝液:移動相A:水中0.025% TFAおよび移動相B:アセトニトリル中0.025% TFA、勾配2%〜80%のBを、流量1.5mL/分で3分間。
【0276】
調製された化合物のうちのいくつかをまた、分取規模で、MS検出器を備える逆相高性能液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)、またはフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により、実施例に示されるように分離した。典型的な分取逆相高性能液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)カラム条件は、次の通りである:
【0277】
pH=2精製:Waters Sunfire(商標)C18 5μm、19×100mmカラム、移動相A:水中0.1% TFA(トリフルオロ酢酸)および移動相B:アセトニトリル中0.1% TFAで溶出;流量は、30mL/分であり、分離勾配は、文献に記載されるCompound Specific Method Optimizationプロトコルを使用して、各化合物に対して最適化した。[“Preparative LCMS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,K.Blom,B.Glass,R.Sparks,A.Combs,J.Comb.Chem.,6,874−883(2004)を参照されたい]。典型的に、30×100mmカラムと共に使用された流量は、60mL/分であった。
【0278】
pH=10精製:Waters XBridge C18 5μm、19×100mmカラム、移動相A:水中0.15% NHOHおよび移動相B:アセトニトリル中0.15% NHOHで溶出;流量は、30mL/分であり、分離勾配は、文献に記載されるCompound Specific Method Optimizationプロトコルを使用して、各化合物に対して最適化した。[“Preparative LCMS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,K.Blom,B.Glass,R.Sparks,A.Combs,J.Comb.Chem.,6,874−883(2004)を参照されたい]。典型的に、30×100mmカラムと共に使用された流量は、60mL/分であった。
【0279】
実施例1
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:4−(メチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
2−メトキシエタノール(6mL)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(Adesis、カタログ番号4−263、Synnovator、カタログ番号PBN2011188:2.71g、15mmol)からのCAS番号958230−19−8)およびメチルアミン(エタノール中33重量%、24mL、200mmol)の混合物を、110℃まで加熱し、密閉圧フラスコ中で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をHCl溶液(1N、25mL)中に溶解し、50℃まで加熱した。2時間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO溶液で中和した。淡黄色の沈殿物を濾過によって収集し、水およびヘキサンで洗浄し、次いで、真空下で乾燥させ、淡黄色固体として所望の生成物(2.54g、97%)を得た。LC−MSのC10O[M+H]m/zについての計算値:176.1、実測値176.1。
【0280】
ステップ2:5−{[(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(50mL)中の4−(メチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(1.75g、10mmol)および3,5−ジメトキシ−ベンゼンアミン(2.30g、15.0mmol)の混合物に、酢酸(8.5mL、150mmol)を添加した。得られた淡黄色の懸濁液を加熱還流した。3時間撹拌した後、得られた赤色溶液を室温まで冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.9g、30mmol)を添加した。反応混合物を、室温で一晩撹拌し、次いで、飽和NaCO溶液で中和した。混合物を酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を、0〜10%のMeOH/DCMで溶出するカラム(Biotage(登録商標)):40gのシリカゲルカラムによって精製し、淡黄色固体として所望の生成物(2.33g、75%)を得た。LC−MSのC1721[M+H]m/zについての計算値:313.2、実測値313.1。
【0281】
ステップ3:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
テトラヒドロフラン(1.5mL)中の5−{[(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(16mg、0.05mmol)およびトリエチルアミン(21μL、0.15mmol)の撹拌溶液に、テトラヒドロフラン(0.5mL)中のトリホスゲン(18mg、0.06mmol)を0℃で添加した。得られた黄色懸濁液を、0℃で30分間撹拌し、次いで、NaOH溶液(1N、1mL)を添加した。沈殿物をすべて溶解させ、2層の溶液を得、反応混合物を0℃でさらに30分間撹拌した。所望の生成物を含有する有機層を、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC1819[M+H]m/zについての計算値:339.1、実測値:339.1。
【0282】
実施例2
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例1に記載されたものと同様の手順を用いて、ステップ1においてメチルアミンを水酸化アンモニウム溶液と置き換え、反応温度を130℃まで上昇させて調製した。LC−MSのC1717[M+H]m/zについての計算値:325.1、実測値:325.1。
【0283】
実施例3
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例1に記載されたものと同様の手順を用いて、ステップ1においてメチルアミンをエチルアミン(THF中2M)と置き換え、反応温度を130℃まで上昇させて調製した。LC−MSのC1921[M+H]m/zについての計算値:353.2、実測値:353.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.18(s,1H),8.12(s,1H),7.58−7.53(m,1H),6.75(d,J=2.9Hz,1H),6.56(d,J=2.2Hz,2H),6.42(t,J=2.2Hz,1H),4.86(s,2H),4.21(q,J=6.9Hz,2H),3.75(s,6H),1.38(t,J=6.9Hz,3H)。
【0284】
実施例4
1−シクロプロピル−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例1に記載されたものと同様の手順を用いて、ステップ1においてメチルアミンをシクロプロピルアミンと置き換え、反応温度を130℃まで上昇させて調製した。LC−MSのC2021[M+H]m/zについての計算値:365.2、実測値:365.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.20(s,1H),8.16(s,1H),7.55−7.51(m,1H),7.03(d,J=2.5Hz,1H),6.54(d,J=2.2Hz,2H),6.39(t,J=2.2Hz,1H),4.77(s,2H),3.74(s,6H),3.39−3.33(m,1H),1.14−1.08(m,2H),0.76−0.66(m,2H)。
【0285】
実施例5
1−(シクロプロピルメチル)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例1に記載されたものと同様の手順を用いて、ステップ1においてメチルアミンをシクロプロピルメチルアミンと置き換え、反応温度を130℃まで上昇させて調製した。LC−MSのC2123[M+H]m/zについての計算値:379.2、実測値:379.1。
【0286】
実施例6
1−ベンジル−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例1に記載されたものと同様の手順を用いて、ステップ1においてメチルアミンをベンジルアミンと置き換え、反応温度を130℃まで上昇させて調製した。LC−MSのC2423[M+H]m/zについての計算値:415.2、実測値:415.2。
【0287】
実施例7
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化48】
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ステップ1:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
テトラヒドロフラン(50mL)中の5−{[(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(実施例1、ステップ2:2.33g、7.46mmol)およびトリエチルアミン(3.1mL、22mmol)の撹拌溶液に、テトラヒドロフラン(20mL)中のトリホスゲン(2.66g、8.95mmol)を0℃で添加した。得られた黄色懸濁液を、0℃で30分間撹拌し、次いで、NaOH溶液(1N、20mL)を添加した。沈殿物がすべて溶解され、2層の溶液を得、反応混合物を0℃でさらに30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。有機層を合わせ、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をテトラヒドロフラン(50mL)中に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、水酸化ナトリウム(鉱油中60重量%分散、600mg、15mmol)を3回に分けて添加した。得られた茶色溶液を、0℃で30分間撹拌し、次いで、塩化ベンゼンスルホニル(1.4mL、11mmol)を滴加した。0℃で30分間撹拌した後、反応物を水で反応停止処理し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣を20〜50%のEtOAc/ヘキサンで溶出するカラム(Biotage(登録商標)):40gのシリカゲルカラムによって精製し、淡黄色固体を得、これをジエチルエーテルで粉砕して、白色固体として純生成物(2.75g、77%)を得た。LC−MSのC2423S[M+1]m/zについての計算値:479.1、実測値:479.1。
【0289】
ステップ2:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
アセトニトリル(3mL、60mmol)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(29mg、0.06mmol)の撹拌溶液に、0℃で5分間にわたってジクロロメタン(0.2mL)中の塩化スルフリル(7.36μL、0.09mmol)を滴加した。得られた淡黄色溶液を0℃で10分間撹拌し、この時点で、LC−MSは出発材料の完全な消費を示した。反応物を、0℃で、飽和NaHCO溶液で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣および炭酸カリウム(50mg、0.36mmol)を、メタノール(9.5mL)および水(0.5mL)中に溶解した。得られた溶液を65℃まで加熱し、2時間撹拌した。混合物を、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC1818ClN[M+H]m/zについての計算値:373.1、実測値:373.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.05(s,1H),8.07(s,1H),7.53−7.48(m,1H),6.85(d,J=2.1Hz,1H),6.79(d,J=2.7Hz,1H),6.73(d,J=2.7Hz,1H),4.89(d,J=13.4Hz,1H),4.66(d,J=13.4Hz,1H),3.87(s,3H),3.80(s,3H),3.66(s,3H)。
【0290】
実施例8
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化50】
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この化合物は、実施例7、ステップ2に記載されたものと同じ反応において形成された。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として純生成物を得た。LC−MSのC1817Cl[M+H]m/zについての計算値:407.1、実測値:407.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.07(s,1H),8.06(s,1H),7.53−7.48(m,1H),7.00(s,1H),6.86(d,J=2.6Hz,2H),4.73(s,2H),3.96(s,6H),3.66(s,3H)。
【0291】
実施例9
3−(2,4−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例7、ステップ2に記載されたものと同じ反応において少量生成物として形成された。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として純化合物を得た。LC−MSのC1817Cl[M+H]m/zについての計算値:407.1、実測値:407.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.96(s,1H),8.05(s,1H),7.51−7.46(m,1H),7.28(s,1H),6.83(br,1H),4.95(d,J=12.9Hz,1H),4.69(d,J=12.9Hz,1H),3.89(s,3H),3.83(s,3H),3.66(s,3H)。
【0292】
実施例10
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化52】
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ステップ1:リチウムジイソプロピルアミド(LDA)溶液(THF中1M)の調製
テトラヒドロフラン(0.46mL)中のN,N−ジイソプロピルアミン(0.14mL、1.0mmol)の冷却された(−78℃)溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、0.40mL、1.0mmol)を滴加した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次いで、0℃まで加温し、20分間撹拌して、1mLのTHF中1M LDA溶液を得た。
【0293】
ステップ2:8−ブロモ−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化53】
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テトラヒドロフラン(3mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例7、ステップ1、49mg、0.10mmol)の冷却された(−78℃)溶液に、新たに調製した(LDA)溶液(THF中1M、0.30mL)を滴加した。得られた溶液を−78℃で30分間撹拌し、次いで、テトラヒドロフラン(0.2mL)中の1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン(37mg、0.11mmol)の溶液を添加した。−78℃で1時間撹拌した後、反応物を、−78℃で、飽和NHCl溶液で反応停止処理し、次いで、室温まで加温した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、次いで、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2422BrNS[M+H]m/zについての計算値:557.0、実測値:557.1。
【0294】
ステップ3:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化54】
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8−ブロモ−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(12mg、0.022mmol)、1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン(Alfa Aesarのカタログ番号H51659から、13mg、0.043mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ−パラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(4mg、0.004mmol)、および炭酸カリウム(6.0mg、0.043mmol)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)中に溶解し、次いで、水(0.3mL)を添加した。混合物を脱気し、次いで、窒素で逆充填した。この工程を3回繰り返した。反応混合物を90℃まで加熱し、1時間撹拌し、この時点で、LC−MSは反応が完了したことを示した。混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣を、0〜10%のMeOH/DCMで溶出するカラム(Biotage(登録商標)):12gのシリカゲルカラムによって精製し、黄色固体として所望の生成物(12mg、86%)を得た。LC−MSのC3537S[M+H]m/zについての計算値:653.3、実測値:653.3。
【0295】
ステップ4:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
テトラヒドロフラン(2mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]−ピリミジン−2−オン(12mg、0.02mmol)の撹拌溶液に、カリウムt−ブトキシド(THF中1M、0.2mL)を添加した。得られた黄色溶液を、室温で15分間撹拌し、次いで、メタノールで希釈し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、黄色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2933[M+H]m/zについての計算値:513.3、実測値:513.3。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.27(s,1H),8.00(s,1H),7.89(d,J=8.8Hz,2H),7.15(s,1H),7.11(d,J=8.9Hz,2H),6.55(d,J=2.1Hz,2H),6.40(t,J=2.1Hz,1H),4.83(s,2H),3.98(br,2H),3.75(s,6H),3.70(s,3H),3.54(br,2H),3.18(br,2H),3.05(br,2H),2.88(s,3H)。
【0296】
実施例11
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化55】
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この化合物は、実施例10に記載されたものと同様の手順を用いて、1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジンを1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールと置き換えて調製した。LC−MSのC2223[M+H]m/zについての計算値:419.2、実測値:419.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.34(s,1H),8.22(s,1H),8.01(d,J=1.6Hz,2H),7.02(d,J=1.5Hz,1H),6.55(d,J=2.2Hz,2H),6.40(t,J=2.2Hz,1H),4.84(s,2H),3.90(s,3H),3.75(s,6H),3.67(s,3H)。
【0297】
実施例12
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化56】
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ステップ1:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸
【化57】
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テトラヒドロフラン(3mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(44mg、0.092mmol)の冷却された(−78℃)溶液に、LDA溶液(新たに調製した、THF中1M、0.30mL、0.3mmol)を滴加した。得られた溶液を、−78℃で30分間撹拌し、次いで、乾燥COガス(乾燥管を通過することによりドライアイスから調製した)を反応混合物に30分間気泡注入した。混合物を室温までゆっくりと加温し、1N HClで酸性化し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2523S[M+H]m/zについての計算値:523.1、実測値:523.2。
【0298】
ステップ2:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化58】
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ステップ1からの粗生成物およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(41mg、0.092mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)中に溶解し、次いで、トリエチルアミン(38μL、0.28mmol)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで、メチルアミン(THF中2M、140μL、0.28mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、次いで、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣を30〜100%のEtOAc/ヘキサンで溶出するカラム(Biotage(登録商標)):12gのシリカゲルカラムによって精製し、所望の生成物(21mg、43%)を得た。LC−MSのC2626S[M+H]m/zについての計算値:536.2、実測値:536.1。
【0299】
ステップ3:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
テトラヒドロフラン(3mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド(21mg、0.039mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、0.4mL、0.4mmol)を添加した。得られた黄色溶液を、室温で15分間撹拌し、次いで、MeOHで希釈し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2022[M+H]m/zについての計算値:396.2、実測値:396.2。
【0300】
実施例13
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化59】
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ステップ1:8−ブロモ−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化60】
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アセトニトリル(3mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(96mg、0.20mmol)の冷却された(0℃)溶液に、塩化メチレン(1mL)中塩化スルフリル(16μL、0.20mmol)の溶液に滴加した。0℃で5分間撹拌した後、反応物を水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。次いで、有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をテトラヒドロフラン(3mL、40mmol)中に溶解し、−78℃まで冷却し、次いで、LDA溶液(新たに調製した、THF中1M、0.70mL、0.70mmol)を添加した。得られた黄色溶液を、−78℃で30分間撹拌し、次いで、0.5mLのTHF中1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン(72mg、0.22mmol)の溶液を添加した。得られた茶色溶液を、−78℃で1時間撹拌し、この時点で、LC−MSは反応が完了したことを示した。反応物を、−78℃で、飽和NHCl溶液で反応停止処理し、次いで、室温まで加温した。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣を0〜5%のEtOAc/DCMで溶出するBiotage(登録商標):12gのシリカゲルカラムによって精製し、黄色固体として所望の生成物(45mg、38%)を得た。
【0301】
ステップ2:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
8−ブロモ−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(15mg、0.025mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(10mg、0.051mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(2mg、0.002mmol)、および炭酸カリウム(10.mg、0.076mmol)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL、40mmol)中に溶解し、次いで、水(0.3mL、20mmol)を添加した。混合物を脱気し、次いで、窒素で3回逆充填した。得られた赤色溶液を、90℃まで加熱し、30分間撹拌し、この時点で、LC−MSは反応が完了したことを示した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をテトラヒドロフラン(3mL)中に溶解し、次いで、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、0.2mL、0.2mmol)を添加した。得られた黄色溶液を、室温で30分間撹拌し、次いで、MeOHで希釈し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2222ClN[M+H]m/zについての計算値:453.1、実測値:453.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.25(s,1H),8.20(s,1H),8.00(s,1H),7.96(s,1H),7.00(d,J=1.8Hz,1H),6.78(d,J=2.7Hz,1H),6.73(d,J=2.7Hz,1H),4.87(d,J=13.4Hz,1H),4.64(d,J=13.4Hz,1H),3.90(s,3H),3.87(s,3H),3.80(s,3H),3.67(s,3H)。
【0302】
実施例14
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化61】
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ステップ1:8−ブロモ−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化62】
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テトラヒドロフラン(3mL)中の8−ブロモ−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(15mg、0.025mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、0.1mL、0.1mmol)を添加した。室温で20分間撹拌した後、反応物を水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1817BrClN[M+H]m/zについての計算値:451.0、実測値:451.0。
【0303】
ステップ2:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ1からの粗生成物、2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノール(12mg、0.051mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(2mg、0.002mmol)、および炭酸カリウム(10mg、0.076mmol)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.3mL)中に溶解した。反応混合物を脱気し、次いで、窒素で3回逆充填した。得られた溶液を90℃まで加熱した。7時間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、MeOHで希釈し、次いで、濾過し、RP−HPLC(pH=10)によって精製して、黄色固体として生成物を得た。LC−MSのC2324ClN[M+H]m/zについての計算値:483.2、実測値:483.2。
【0304】
実施例15
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化63】
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この化合物は、実施例14、ステップ2に記載されたものと同様の手順を用いて、2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノールを1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールと置き換え、反応時間を2時間にして調製した。LC−MSのC2222ClN[M+H]m/zについての計算値:453.1、実測値:453.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.31(s,1H),8.06(s,1H),7.52(d,J=1.9Hz,1H),7.07(s,1H),6.79(d,J=2.7Hz,1H),6.76(d,J=1.9Hz,1H),6.73(d,J=2.7Hz,1H),4.90(d,J=13.4Hz,1H),4.65(d,J=13.4Hz,1H),4.07(s,3H),3.87(s,3H),3.81(s,3H),3.70(s,3H)。
【0305】
実施例16
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリル
【化64】
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ステップ1:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリル
【化65】
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この化合物は、実施例13、ステップ1に記載されたものと同様の手順を用いて、1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタンを4−メチルベンゼンスルホニルシアン化物と置き換えて調製した。反応混合物を、RP−HPLC(pH=10)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。
【0306】
ステップ2:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリル
実施例10、ステップ4に記載される同様の条件を用いて、フェニルスルフォニル保護基を除去した。生成物を、RP−HPLC(pH=10)によって精製して、白色固体を得た。LC−MSのC1917ClN[M+H]m/zについての計算値:398.1、実測値:398.0。
【0307】
実施例17
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例10に記載されたものと同様の手順を用いて、1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−ピペラジンを1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として純生成物を得た。LC−MSのC2428[M+H]m/zについての計算値:434.2、実測値:434.2。
【0308】
実施例18
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(8mg、0.02mmol)およびパラジウム(炭素上10重量%、10mg、0.009mmol)の混合物を、メタノール(5mL)中に溶解した。反応混合物を、水素バルーン下に室温で2時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が完了したことを示した。混合物を濾過し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として生成物を得た。LC−MSのC2430[M+H]m/zについての計算値:436.2、実測値:436.2。
【0309】
実施例19
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸
【化69】
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THF中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸(実施例12、ステップ1に記載されるように調製した、1当量)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、5当量)を添加した。得られた混合物を、室温で20分間撹拌し、次いで、1N HClで酸性化した。混合物を水で希釈し、次いで、ジクロロメタン/イソプロピルアルコール(2:1)で抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1919[M+H]m/zについての計算値:383.1、実測値:383.1。
【0310】
ステップ2:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸(13mg、0.034mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(16mg、0.037mmol)の溶液に、トリエチルアミン(50μL、0.3mmol)およびジメチルアミン(THF中2M、80μL、0.2mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が完了したことを示した。混合物をMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2124[M+H]m/zについての計算値:410.2、実測値:410.2。
【0311】
実施例20
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化70】
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この化合物は、実施例19、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、ジメチルアミンをアゼチジン−3−オール塩酸塩と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2224[M+H]m/zについての計算値:438.2、実測値:438.2。
【0312】
実施例21
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化71】
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この化合物は、実施例19、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、ジメチルアミンを3−ピロリジノールと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2326[M+H]m/zについての計算値:452.2、実測値:452.2。
【0313】
実施例22
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化72】
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この化合物は、実施例19、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、ジメチルアミンを1−メチル−ピペラジンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2429[M+H]m/zについての計算値:465.2、実測値:465.2。
【0314】
実施例23
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化73】
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ステップ1:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸
【化74】
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アセトニトリル(3mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(107mg、0.224mmol)の冷却された(0℃)溶液に、塩化メチレン(1mL)中の塩化スルフリル(18μL、0.224mmol)の溶液を滴加した。0℃で5分間撹拌した後、反応物を水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。次いで、有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をテトラヒドロフラン(3mL)中に溶解し、−78℃まで冷却し、次いで、LDA溶液(新たに調製した、THF中1M、0.78mL、0.78mmol)を添加した。得られた黄色溶液を−78℃で30分間撹拌し、次いで、乾燥COガス(乾燥管を通過することによりドライアイスから調製した)を反応混合物に30分間気泡注入した。混合物を室温までゆっくりと加温し、1N HClで酸性化し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2522ClNS[M+H]m/zについての計算値:557.1、実測値:557.1。
【0315】
ステップ2:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸
【化75】
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テトラヒドロフラン(3mL、40mmol)中の3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸(20mg、0.04mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、0.2mL、0.2mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で30分間撹拌し、次いで、水で反応停止処理し、1NHClで酸性化した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、次いで、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、粗生成物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1918ClN[M+H]m/zについての計算値:417.1、実測値:417.1。
【0316】
ステップ3:3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中のステップ2からの粗生成物およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(17mg、0.039mmol)の溶液に、トリエチルアミン(25μL、0.18mmol)およびメチルアミン(THF中2M、54μL、0.11mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が完了したことを示した。混合物をMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH=10)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2021ClN[M+H]m/zについての計算値:430.1、実測値:430.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.11(s,1H),8.46(d,J=4.6Hz,1H),8.06(s,1H),7.46(s,1H),6.78(d,J=2.7Hz,1H),6.72(d,J=2.7Hz,1H),4.86(d,J=13.4Hz,1H),4.64(d,J=13.4Hz,1H),3.87(s,3H),3.80(s,3H),3.66(s,3H),2.83(d,J=4.6Hz,3H)。
【0317】
実施例24
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化76】
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この化合物は、実施例23、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて、メチルアミンをジメチルアミン(THF中2M)と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2123ClN[M+H]m/zについての計算値:444.1、実測値:444.1。
【0318】
実施例25
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化77】
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この化合物は、実施例23、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて、メチルアミンをアゼチジン−3−オール塩酸塩と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2223ClN[M+H]m/zについての計算値:472.1、実測値:472.2。
【0319】
実施例26
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化78】
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この化合物は、実施例23、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて、メチルアミンを1−メチル−ピペラジンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2428ClN[M+H]m/zについての計算値:499.2、実測値:499.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.50(br,1H),8.31(s,1H),7.32(s,1H),6.80(d,J=2.7Hz,1H),6.74(d,J=2.7Hz,1H),4.95(d,J=13.9Hz,1H),4.73(d,J=13.9Hz,1H),4.50(br,2H),3.86(s,3H),3.79(s,3H),3.72(s,3H),3.52(br,2H),3.42(br,2H),3.13(br,2H),2.87(s,3H)。
【0320】
実施例27
N−シクロプロピル−3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化79】
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ステップ1:3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸
【化80】
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アセトニトリル(5mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸(125mg、0.239mmol)の撹拌溶液に、1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジテトラフルオロホウ酸塩(Aldrich、カタログ番号439479から、102mg、0.287mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で2時間撹拌し、この時点で、LCMSは、所望の生成物に対する反応の完了を示した。反応混合物をEtOAcで希釈し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(5mL)中に溶解し、次いで、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、1.2mL、1.2mmol)を添加した。混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、1N HClで酸性化した。混合物をDCM/IPA(2:1)で抽出し、有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1918FN[M+H]m/zについての計算値:401.1、実測値:401.1。
【0321】
ステップ2:N−シクロプロピル−3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸(6mg、0.015mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(8mg、0.018mmol)の溶液に、トリエチルアミン(20μL、0.1mmol)およびシクロプロピルアミン(5.2μL、0.075mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で30分間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が完了したことを示した。混合物をMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2223FN[M+H]m/zについての計算値:440.2、実測値:440.1。
【0322】
実施例28
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化81】
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この化合物は、実施例27、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをアゼチジン−3−オール塩酸塩と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2223FN[M+H]m/zについての計算値:456.2、実測値:456.2。
【0323】
実施例29
1−{[3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]カルボニル}ピロリジン−3−カルボニトリル
【化82】
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この化合物は、実施例27、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをピロリジン−3−カルボニトリル塩酸塩と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2424FN[M+H]m/zについての計算値:479.2、実測値:479.2。
【0324】
実施例30
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化83】
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この化合物は、実施例27、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを1−メチル−ピペラジンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2428FN[M+H]m/zについての計算値:483.2、実測値:483.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.32(s,1H),8.11(s,1H),7.07(s,1H),6.69(dd,J=6.7,2.9Hz,1H),6.62(dd,J=6.7,2.9Hz,1H),4.81(s,2H),4.50(br,2H),3.84(s,3H),3.76(s,3H),3.65(s,3H),3.49(br,2H),3.39(br,2H),3.14(br,2H),2.86(s,3H)。
【0325】
実施例31
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化84】
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この化合物は、実施例27、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをピペリジン−3−オールと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2427FN[M+H]m/zについての計算値:484.2、実測値:484.2。
【0326】
実施例32
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化85】
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ステップ1:3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化86】
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アセトニトリル(9mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例7、ステップ1:63.0mg、0.132mmol)の溶液に、1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジテトラフルオロホウ酸塩(95.6mg、0.270mmol)を添加した。懸濁液を室温で一晩撹拌した。次いで、得られた溶液を濃縮して、溶媒を除去した。残渣をAcOEt中に溶解し、NaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、次いで、MgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、所望の化合物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2422FNS[M+H]m/zについての計算値:497.1、実測値:497.1。
【0327】
ステップ2:3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化87】
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THF(2mL)中のステップ1における上記の残渣の溶液に、THF(390μL、0.39mmol)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。溶液を室温で30分間撹拌し、次いで、濃縮して、溶媒を除去した。残渣をMeOH中に溶解し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC1818FN[M+H]m/zについての計算値:357.1、実測値:357.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.10(s,1H),8.08(s,1H),7.53−7.49(m,1H),6.85(d,J=2.3Hz,1H),6.70(dd,J=6.7,2.9Hz,1H),6.63(dd,J=5.2,2.9Hz,1H),4.82(s,2H),3.84(s,3H),3.76(s,3H),3.65(s,3H)。
【0328】
実施例33
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化88】
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この化合物は、実施例32に記載されたものと同じ反応において形成された。LC−MSのC1817[M+H]m/zについての計算値:375.1、実測値:375.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.98(s,1H),8.03(s,1H),7.52−7.46(m,1H),7.04(t,J=8.1Hz,1H),6.82(d,J=2.0Hz,1H),4.78(s,2H),3.89(s,6H),3.65(s,3H)。
【0329】
実施例34
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化90】
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THF(0.5mL)中のN,N−ジイソプロピルアミン(1.0E2μL、0.76mmol)の溶液に、ヘキサン(0.30mL、0.76mmol)中の2.5M n−ブチルリチウムを−78℃で滴加した。混合物を−78℃で5分間撹拌し、次いで、0℃まで加温し、20分間撹拌し、次いで、−78℃まで再冷却した。
【0330】
テトラヒドロフラン(1.0mL)中の3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(75.0mg、0.151mmol)(3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンと混合、実施例32、ステップ1)の溶液に、調製したLDA溶液を−78℃で滴加した。得られた黄色懸濁液を−78℃で50分間撹拌し、次いで、テトラヒドロフラン(1.0mL)中のN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(70μL、0.76mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を−20℃で1時間撹拌し、次いで、飽和NHCl溶液で反応停止処理し、次いで、AcOEtで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して、所望の化合物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2727FNS[M+H]m/zについての計算値:568.2、実測値:568.2。
【0331】
ステップ2:3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
THF(2mL)中のステップ1において作製された上記の残渣の溶液に、THF(450μL、0.45mmol)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。溶液を室温で30分間撹拌し、次いで、濃縮して、溶媒を除去した。残渣をMeOH中に溶解し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2123FN[M+H]m/zについての計算値:428.2、実測値:428.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.27(s,1H),8.10(s,1H),7.07(s,1H),6.72−6.66(m,1H),6.64−6.60(m,1H),4.81(s,2H),3.84(s,3H),3.76(s,3H),3.64(s,3H),3.35−2.95(m,6H)。
【0332】
実施例35
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド
【化91】
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この化合物は、実施例34に記載されたものと同じ反応において形成された、LC−MSのC2122[M+H]m/zについての計算値:446.2、実測値:446.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.23(s,1H),8.07(s,1H),7.08−7.00(m,2H),4.78(s,2H),3.89(s,6H),3.65(s,3H),3.36−2.92(m,6H)。
【0333】
実施例36
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化93】
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アセトニトリル(8mL)中の3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(290.0mg、0.5841mmol)の溶液に、塩化メチレン(2mL)中の塩化スルフリル(49.6μL、0.613mmol)の溶液を0℃で滴加した。得られた溶液を0℃10分間撹拌した。反応物を水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。次いで、有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、所望の化合物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2421ClFNS[M+H]m/zについての計算値:531.1、実測値:531.1。
【0334】
ステップ2:3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
THF(3mL)中のステップ2において形成された上記の残渣の溶液に、THF(1.8mL、1.8mmol)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。溶液を室温で30分間撹拌し、次いで、濃縮して、溶媒を除去した。残渣をMeOH中に溶解し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC1817ClFN[M+H]m/zについての計算値:391.1、実測値:391.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.10(s,1H),8.07(s,1H),7.52(s,1H),7.03(d,J=7.7Hz,1H),6.86(d,J=3.2Hz,1H),4.79−4.71(m,2H),3.94(s,3H),3.91(s,3H),3.66(s,3H)。
【0335】
実施例37
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化94】
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ステップ1:9,9−ジブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオンおよび9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化95】
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三臭化ピリジニウム(120mg、0.37mmol)を、tert−ブチルアルコール(1.2mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(40.0mg、0.107mmol)の混合物に添加し、次いで、反応物を30℃で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮して、上記の2つの生成物の混合物として粗生成物を得、これらを次のステップで直接使用した。LCMS(M+H):m/z=549.0、471.0。
【0336】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
亜鉛(10mg、0.2mmol)を、メタノール(0.3mL)/酢酸(0.3mL)中の9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン(10.0mg、0.0213mmol)および9,9−ジブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン(10.0mg、0.0182mmol)の混合物に添加し、次いで、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで、生成物をRP−HPLC(pH=2)によって精製した。LC−MSのC1817[M+H]m/zについての計算値:391.1、実測値:391.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ10.99(s,1H),7.82(s,1H),7.03(t,J=8.1Hz,1H),4.60(s,2H),4.00(s,2H),3.88(s,6H),3.39(s,3H)。
【0337】
実施例38
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロチエノ[2’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン
【化96】
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ステップ1:7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルバルデヒド
【化97】
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テトラヒドロフラン(5.0mL)中のSynthonix,Inc、カタログ番号E4282から購入したエチル7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレート(CAS番号90690−94−1)、409mg、1.69mmol)の溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(ヘキサン中1.0M、5.1mL、5.1mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を、この温度で2時間撹拌した後、それをMeOH(5mL)およびNaHCO溶液(10mL)で反応停止処理した。水相をEtOAc(3×10mL)で抽出し、それをNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗アルコールをさらに精製することなく使用した。LC−MSのCONSCl[M+H]m/zについての計算値:200.1、実測値200.1。
【0338】
塩化メチレン(5.0mL)中の上で得られたアルコールの溶液に、重炭酸ナトリウム(710mg、8.5mmol)およびデスマーチンペリオジナン(860mg、2.0mmol)を添加した。得られた混合物を1時間撹拌した後、それをNa溶液(5mL)およびNaHCO溶液(5mL)で反応停止処理した。水相を塩化メチレン(3×10mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗混合物をフラッシュカラム(MeOH/DCM、3%〜20%)によって精製して、白色固体としてアルデヒド(237mg、2ステップにおいて72%)を得た。LC−MSのCONSCl[M+H]m/zについての計算値:198.1、実測値198.1。
【0339】
ステップ2:7−(メチルアミノ)チエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルバルデヒド
【化98】
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メチルアミン(エタノール中33%、2.0mL、16.0mmol)中の7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルバルデヒド(237mg、1.20mmol)の溶液を110℃まで3時間加熱した。室温まで冷却した後、溶液を真空下で濃縮した。粗イミンを塩化水素(水中1.0M、3.6mL、3.6mmol)中に溶解し、得られた混合物を60℃で3時間撹拌した。溶液をNaOH(2.0M、1.7mL、3.4mmol)およびNaHCO飽和溶液で中和した。それを濾過し、高真空で乾燥させた後、純粋な7−(メチルアミノ)チエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルバルデヒド(150mg、65%)を黄色固体として得た。LC−MSのCONS[M+H]m/zについての計算値:193.2、実測値193.2。
【0340】
ステップ3:6−{[(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチルチエノ[3,2−b]ピリジン−7−アミン
【化99】
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エタノール(3.0mL)中の7−(メチルアミノ)チエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルバルデヒド(75mg、0.39mmol)の溶液に、3,5−ジメトキシアニリン(120mg、0.78mmol)および酢酸(0.223mL、3.92mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で2時間撹拌した後、それを室温まで冷却した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(120mg、2.0mmol)を溶液に添加し、混合物をさらに2時間撹拌した。反応混合物をMeOHで希釈し、RF−HPLC(pH10)によって精製して、白色固体として6−{[(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチルチエノ[3,2−b]ピリジン−7−アミン(96mg、74%)を得た。LC−MSのC1720S[M+H]m/zについての計算値:330.1、実測値330.1。
【0341】
ステップ4:3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロチエノ[2’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン
【化100】
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CHCN(3.0mL)中の6−{[(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチルチエノ[3,2−b]ピリジン−7−アミン(96mg、0.13mmol)の溶液に、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(210mg、1.2mmol)を添加した。得られた混合物を110℃で12時間撹拌した後、それを真空下で濃縮した。粗混合物をフラッシュカラム(MeOH/DCM 5%〜20%)によって精製して、黄色固体として3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロチエノ[2’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(120mg、86%)を得た。LC−MSのC1818S[M+H]m/zについての計算値:356.1、実測値356.1。
【0342】
ステップ5:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロチエノ[2’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン
CHCN(1.0mL)中の3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロチエノ[2’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン(10.0mg、0.0281mmol)の溶液に、1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジテトラフルオロホウ酸塩(Selectfluor(登録商標))(24.9mg、0.0703mmol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した後、それをMeOH(9mL)で希釈した。化合物をRF−HPLC(pH=10)によって精製して、白色固体として3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロチエノ[2’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)(3.0mg、27%)を得た。LC−MSのC1816S[M+H]m/zについての計算値:392.1、実測値392.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ8.40(s,1H),8.15(d,J=5.6Hz,1H),7.55(d,J=5.6Hz,1H),7.05(t,J=8.2Hz,1H),4.85(s,2H),3.89(s,6H),3.71(s,3H)。
【0343】
実施例39
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化101】
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ステップ1:5−{(E)−[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)イミノ]メチル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化102】
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トルエン(200mL)中の4−(メチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(1.98g、11.3mmol、実施例1、ステップ1に記載されるように調製した)、2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(2.6g、14mmol)、およびD−(+)−10−カンファースルホン酸(Aldrich、カタログ番号21360から:0.72g、3.1mmol)の混合物を、加熱還流し、Dean−stark管を用いて水を48時間共沸除去した。反応混合物を濃縮し、残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1717[M+H]m/zについての計算値:347.1、実測値347.1。
【0344】
ステップ2:5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1からの粗生成物をテトラヒドロフラン(200mL)中に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、LiAlH(0.86g、23mmol)を添加した。反応混合物を50℃まで加温し、一晩撹拌した。最低限の量の水を0℃で添加することにより、反応停止処理し、セライトを通して濾過し、THFで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン中の0〜5%のメタノールで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、黄色固体として所望の生成物(2.00、51%)を得た。LC−MSのC1719[M+H]m/zについての計算値:349.1、実測値349.1。
【0345】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化104】
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トリホスゲン(2.0g、6.8mmol)を、テトラヒドロフラン(160mL)中のステップ2からの生成物およびトリエチルアミン(7.9mL、56mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、1M NaOH(50mL)を添加した。室温で30分間撹拌した後、NHCl飽和水溶液(10mL)を添加した。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。混合物をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1817[M+H]m/zについての計算値:375.1、実測値375.0。
【0346】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化105】
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テトラヒドロフラン(30mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(2.30g、6.14mmol)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中60%、0.344g、8.60mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、ベンゼンスルホニルクロリド(0.94mL、7.4mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応物を飽和NHCl水溶液で反応停止処理し、次いで、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、次いで、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(0〜30%)中の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物(1.89g、68.8%)を得た。LC−MSのC2421S[M+H]m/zについての計算値:515.1、実測値515.0。
【0347】
ステップ5:8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化106】
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(1)LDA溶液の調製:テトラヒドロフラン(10mL)中のN,N−ジイソプロピルアミン(0.632mL、4.51mmol)の撹拌溶液に、ヘキサン(1.6mL、4.0mmol)中の2.5M n−ブチルリチウムを−78℃で滴加した。白色沈殿物を形成した後、混合物を0℃まで加温し、10分間撹拌した。
【0348】
(2)テトラヒドロフラン(100mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(1.60g、3.11mmol)の撹拌溶液に、新たに調製したLDA溶液を−78℃で滴加した。30分後、テトラヒドロフラン(6mL)中の1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン(1.06g、3.26mmol)の溶液を滴加した。得られた透明な黄色溶液を−78℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液で反応停止処理し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(0〜10%)中のEtOAcを用いるシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、所望の生成物(1.50g、81.3%)を得た。LC−MSのC2420BrFS[M+H]m/zについての計算値:593.0、実測値592.9。
【0349】
ステップ6:8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化107】
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テトラヒドロフラン(10mL)中の8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(1.50g)の撹拌溶液に、メタノール(1.9mL、9.3mmol)中の5.0M ナトリウムメトキシドを添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、1N HClでpH=8に調整し、次いで、濃縮して、THFを除去した。固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、所望の生成物(0.83g)を得た。LC−MSのC1816BrF[M+H]m/zについての計算値:453.0、実測値453.0。
【0350】
ステップ7:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化108】
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1,4−ジオキサン(0.80mL)および水(0.20mL)中の8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(10.0mg、0.0221mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン(6.0mg、0.029mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(1:1)(2mg、0.003mmol)、および炭酸カリウム(9.1mg、0.066mmol)の混合物を脱気し、窒素を充填した。95℃で3時間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、濾過した。この溶液を次のステップで使用した。LC−MSのC2323[M+H]m/zについての計算値:457.2、実測値457.1。
【0351】
ステップ8:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
活性炭上パラジウム(10重量%、10mg)を、メタノール(5mL)中のステップ7からの生成物の溶液に添加し、反応混合物をHバルーン下、室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2325[M+H]m/zについての計算値:459.2、実測値459.1。
【0352】
実施例40
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化109】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5、6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(20mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(700mg、1.36mmol)の撹拌溶液に、新たに調製したLDA溶液(THF中1M、1.95mL、1.4当量)を−78℃で添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、乾燥COガス(乾燥管を通過することによりドライアイスから調製した)を反応混合物に30分間気泡注入した。次いで、反応物を、−78℃で、1N HClで反応停止処理した。室温まで加温した後、反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラム:0〜5%のMeOH/DCMによって精製して、所望の生成物(519mg、68%)を得た。LC−MSのC2521S[M+H]m/zについての計算値:559.1、実測値559.1。
【0353】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(23mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸(762mg、1.36mmol)の溶液に、THF(6.0mL、6.0mmol)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。得られた淡黄色懸濁液を室温で30分間撹拌し、この時点で、LC−MSは、所望の生成物への反応が完了したことを示した。反応物を水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。水層を1N HClで酸性化し、白色沈殿物を濾過により収集し、乾燥させて、白色固体として純生成物(528mg、93%)を得た。LC−MSのC1917[M+H]m/zについての計算値:419.1、実測値419.1。
【0354】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1、3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボン酸(207mg、0.495mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(210μL、1.5mmol)を添加し、続いて、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(230mg、0.52mmol)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで、1−メチルピペラジン(160μL、1.5mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物をMeOHで希釈し、次いで、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物(200mg、81%)を得た。LC−MSのC2427[M+H]m/zについての計算値:501.2、実測値501.1。
【0355】
実施例41
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化112】
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この化合物は、実施例40、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて、1−メチルピペラジンをモルホリンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2324[M+H]m/zについての計算値:488.2、実測値:488.2。
【0356】
実施例42
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化113】
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この化合物は、実施例40、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて、1−メチルピペラジンを4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2424[M+H]m/zについての計算値:522.2、実測値:522.1。
【0357】
実施例43
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化114】
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ステップ1:9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化115】
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N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(168.0mg、0.4488mmol)の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(0.56mL)中のN−ブロモスクシンイミド(88mg、0.49mmol)の溶液を0℃で滴加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。反応物を水で反応停止処理し、CHClで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、所望の化合物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1816BrF[M+H]m/zについての計算値:453.0、実測値:453.1。
【0358】
ステップ2:tert−ブチル9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−7H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−カルボン酸塩
【化116】
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塩化メチレン(3mL)中の9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(200mg、0.4mmol)の撹拌溶液に、ジ−tert−ブチル炭酸塩(180mg、1.0mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(10.8mg、0.088mmol)を添加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌し、この時点で、LC−MS分析は、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残渣をCHCl中の10%のAcOEtで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の化合物(170mg、70%)を得た。LC−MSのC2324BrF[M+H]m/zについての計算値:553.1、実測値:553.0。
【0359】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
1,4−ジオキサン(1.7mL)および水(0.2mL)中のtert−ブチル9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−7H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−カルボン酸塩(35.0mg、0.063mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(26mg、0.13mmol)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(6mg、0.01mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(33μL、0.19mmol)の混合物を脱気し、次いで、窒素を充填した。120℃で2時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣をTFA/CHCl(1:1、1mL)中に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をMeOH中に溶解し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2221[M+H]m/zについての計算値:455.2、実測値:455.1。
【0360】
実施例44
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化117】
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ステップ1:1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化118】
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この化合物は、実施例39、ステップ1〜3の合成について記載されたものと同様の手順を用いることにより、4−(メチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒドを4−(アリルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(実施例1、ステップ1に従って調製した)と置き換えて調製した。LC−MSのC2019[M+H]m/zについての計算値:401.1、実測値:401.1。
【0361】
ステップ2:1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化119】
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DMF(4mL)中の1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4、3−d]ピリミジン−2−オン(0.35g、0.89mmol)の溶液に、水素化ナトリウム((鉱油中60%分散、0.053g、1.3mmol)を0℃で添加した。混合物を20分間撹拌し、次いで、ベンゼンスルホニルクロリド(0.14mL、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃でさらに1時間撹拌した。混合物を水で希釈し、形成された沈殿物を濾過により収集し、次いで、水で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物を得た。LC−MSのC2623S[M+H]m/zについての計算値:541.1、実測値:541.1。
【0362】
ステップ3.[3−(2,6−ジフルオロ−3、5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2、3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]アセトアルデヒド
【化120】
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tert−ブチルアルコール(2mL)中の1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(120mg、0.22mmol)の溶液に、N−メチルモルホリンN−オキシド(28.6mg、0.244mmol)および水(0.70mL、39mmol)を添加した。次いで、この溶液に、四酸化オスミウム水溶液(0.070mL、0.011mmol、4%)を添加した。3時間後、別分量のN−メチルモルホリンN−オキシド(28.6mg、0.244mmol)を添加した。反応混合物を室温で3日間撹拌した。この溶液を水で希釈し、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮した。残渣をTHF(1.7mL)/水(0.83mL)中に溶解し、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(0.14g、0.66mmol)を添加し、続いて、酢酸(0.0032mL、0.055mmol)を0℃で添加した。2時間撹拌した後、反応混合物を水で希釈し、塩化メチレンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAc/CHCl(0〜20%)で溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。LC−MSのC2521S[M+H]m/zについての計算値:543.1、実測値:543.1。
【0363】
ステップ4.3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3、4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化121】
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メタノール(1.5mL)中の[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]アセトアルデヒド(50.0mg、0.0922mmol)の溶液に、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(7.0mg、0.18mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、混合物を塩化メチレンで希釈し、次いで、NaHCO飽和水溶液、水、およびブラインで洗浄し、次いで、混合物をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物を得、これを次のステップで直接使用した。LC−MSのC2523S[M+H]m/zについての計算値:545.1、実測値:545.1。
【0364】
ステップ5.3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
水(0.1mL、0.6mmol)中の6.0M 水酸化カリウムをTHF(0.6mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(30.0mg、0.0551mmol)の溶液に添加し、次いで、混合物を70℃で一晩撹拌した。生成物をRP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC1919[M+H]m/zについての計算値:405.1、実測値:405.2。H NMR(400MHz,DMSO)δ12.03(s,1H),8.03(s,1H),7.54(s,1H),7.04(t,J=8.0Hz,3H),6.73(s,1H),4.78(s,2H),4.23(t,J=6.8Hz,2H),3.89(s,6H),3.70(t,J=6.8Hz,2H)。
【0365】
実施例45
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化122】
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ステップ1:N−[(1E)−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチレン]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化123】
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トルエン(300mL)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(5.00g、27.7mmol)、2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(6.3g、33mmol)、およびp−トルエンスルホン酸一水和物(1.1g、5.8mmol)の混合物を加熱還流し、Dean−Stark管を用いて水を共沸除去した。一晩撹拌した後、反応混合物を濃縮し、残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。
【0366】
ステップ2:N−[(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化124】
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ステップ1からの粗生成物をテトラヒドロフラン(300mL)中に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、LiAlH4(3.6g、96mmol)を添加した。反応混合物を50℃まで加温し、一晩撹拌した。次いで、反応物を最低限の量の水で反応停止処理し、酢酸エチルで希釈した。混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(0〜5%)中のメタノールで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(7.00g、71.5%)を得た。LC−MSのC1615ClF[M+H]m/zについての計算値:354.1、実測値354.0。
【0367】
ステップ3:N−シクロプロピル−5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化125】
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1,4−ジオキサン(10mL)中のN−[(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(0.25g、0.71mmol)、シクロプロピルアミン(0.088mL、1.3mmol)、酢酸パラジウム(16mg、0.071mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(44mg、0.071mmol)、および炭酸セシウム(0.70g、2.1mmol)の混合物を脱気し、次いで、窒素を充填した。160℃で一晩撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(0〜5%)中のMeOHで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(0.17g、64%)を得た。LC−MSのC1921[M+H]m/zについての計算値:375.2、実測値375.1。
【0368】
ステップ4:1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
トリホスゲン(0.20g、0.6mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)中のN−シクロプロピル−5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(0.17g、0.44mmol)およびトリエチルアミン(590μL、4.2mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、2N NaOH(2.0mL)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(0〜5%)中のMeOHで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2019[M+H]m/zについての計算値:401.1、実測値401.1。H NMR(400MHz,DMSO)δ11.97(s,1H),8.04(s,1H),7.52−7.46(m,1H),7.03(t,J=8.2Hz,1H),6.97−6.93(m,1H),4.66(s,2H),3.88(s,6H),3.38−3.28(m,1H),1.13−1.03(m,2H),0.70−0.62(m,2H)。
【0369】
実施例46
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化126】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2223[M+H]m/zについての計算値:445.2、実測値445.0。H NMR(300MHz,DMSO)δ11.95(s,1H),8.03(s,1H),7.56−7.49(m,1H),7.03(t,J=8.2Hz,1H),6.45−6.36(m,1H),4.69(s,2H),4.48−4.32(m,1H),4.03−3.92(m,2H),3.88(s,6H),3.52−3.37(m,2H),2.82−2.62(m,2H),1.94−1.83(m,2H)。
【0370】
実施例47
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−フェニル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化127】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをアニリンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC23H19F2N4O3[M+H]m/zについての計算値:437.1、実測値437.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.81(s,1H),8.11(s,1H),7.57−7.51(m,3H),7.50−7.44(m,2H),7.13−7.09(m,1H),7.06(t,J=8.2Hz,1H),4.99(s,2H),4.31−4.27(m,1H),3.89(s,6H)。
【0371】
実施例48
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例37におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例45)と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=10)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2019[M+H]m/zについての計算値:417.1、実測値417.0。H NMR(300MHz,DMSO)δ11.03(s,1H),7.82(s,1H),7.02(t,J=8.2Hz,1H),4.48(s,2H),3.99(s,2H),3.87(s,6H),3.14−3.00(m,1H),1.08−0.94(m,2H),0.69−0.58(m,2H)。
【0372】
実施例49
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化129】
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ステップ1:4−(エチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド
【化130】
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2−メトキシエタノール(20mL、200mmol)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(CAS番号958230−19−8、Lakestar Tech、ロット:124−132−29:3.0g、17mmol)およびエチルアミン(水中10M、8.3mL、83mmol)の混合物を130℃まで加熱し、一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を1N HCl(30mL)で処理し、室温で1時間撹拌し、次いで、飽和NaHCO水溶液で中和した。沈殿物を濾過により収集し、次いで、水で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物(2.9g、92%)を得た。LC−MSのC1012O[M+H]m/zについての計算値:190.1、実測値:190.1。
【0373】
ステップ2:5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化131】
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キシレン(250mL)中の4−(エチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(7.0g、37mmol)、2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(9.1g、48mmol)および[(1S)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]メタンスルホン酸(Aldrich、カタログ番号21360:2g、7mmol)の混合物を加熱還流し、Dean−Starkを用いて水を2日間共沸除去し、この時点で、LC−MSは、反応が完了したことを示した。混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をテトラヒドロフラン(500mL)中に溶解し、次いで、THF(37mL、74mmol)中の2.0M テトラヒドロアルミン酸リチウムをゆっくりと添加し、得られた混合物を50℃で3時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。反応物を、水、15% NaOH水溶液、および水を添加することにより反応停止処理した。混合物を濾過し、THFで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をCHClで洗浄し、次いで、濾過して、純生成物(11g、82%)を得た。LC−MSのC1821[M+H]m/zについての計算値:363.2、実測値:363.1。
【0374】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化132】
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テトラヒドロフラン(30mL)中のトリホスゲン(5.5g、18mmol)の溶液をテトラヒドロフラン(100mL)中の5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(5.6g、15mmol)の混合物に0℃でゆっくりと添加し、次いで、混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、次いで、水(100mL、100mmol)中の1.0M 水酸化ナトリウムをゆっくりと添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、形成された沈殿物を濾過により収集し、水で洗浄し、次いで、乾燥させて、第1のバッチの精製された所望の生成物を得た。濾液中の有機層を分離し、水層を塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残渣を塩化メチレンで粉砕し、次いで、濾過し、乾燥させて、第2のバッチの生成物(合計5.5g、92%)を得た。LC−MSのC1919[M+H]m/zについての計算値:389.1、実測値:389.1。
【0375】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
イソプロピルアルコール(70mL、900mmol)/水(7mL、400mmol)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(3.0g、7.7mmol)の混合物に、三臭化ピリジニウム(11g、31mmol)を添加した。次いで、反応混合物を40℃で3時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、次いで、酢酸(10mL、200mmol)および亜鉛(5.05g、77.2mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を水(100mL)/AcCN(10mL)で粉砕し、30分間撹拌した。固体を濾過により収集し、次いで、乾燥させた。次いで、固体をCHCl/MeOH(100mL/10mL)で30分間撹拌し、次いで、濾過し、純粋な所望の生成物を得た。濾液を濃縮し、残渣をAcCN/水(40mL/5mL)で、40℃で10分間撹拌し、次いで、濾過し、乾燥させて、もう1つのバッチの純生成物を得た。LC−MSのC1919[M+H]m/zについての計算値:405.1、実測値:405.2。H NMR(500MHz,DMSO−d):δ1.19(t,3H),3.86(m,2H),3.88(s,6H),3.90(m,2H),4.61(s,2H),7.03(m,1H),7.83(s,1H),11.01(s,1H)ppm。
【0376】
実施例50
1−(シクロプロピルメチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化133】
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この化合物は、実施例49の合成について記載されたものと同様の手順を用いることにより、4−(エチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒドを4−(シクロプロピルメチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(実施例1、ステップ1に従って調製した)と置き換えて調製した。LC−MSのC2121[M+H]m/zについての計算値:431.2、実測値:431.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.03(s,1H),7.85(s,1H),7.04(t,J=8.1Hz,1H),4.62(s,2H),3.19−3.87(m,8H),3.83(d,J=6.6Hz,2H),1.16−1.07(m,1H),0.50−0.43(m,2H),0.31−0.24(m,2H)。
【0377】
実施例51
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化134】
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ステップ1:5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−1−(4−メトキシベンジル)−N−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−アミン
【化135】
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この化合物は、実施例39、ステップ1〜2におけるものと同様の手順を用いて、1−(4−メトキシベンジル)−4−(メチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(国際公開第WO2007/134259号に記載されるのと同じ方法により調製した)から調製した。粗混合物をフラッシュカラム(MeOH/DCM、3%〜20%)によって精製して、白色固体としてアニリンを得た。LC−MSのC2426[M+H]m/zについての計算値:470.2、実測値470.2。
【0378】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(4−メトキシベンジル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
この化合物は、実施例39、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて調製した。生成物をフラッシュカラム(EtOAc/ヘキサン、30%〜80%)によって精製して、白色固体として尿素を得た。LC−MSのC2524[M+H]m/zについての計算値:496.2、実測値496.1。
【0380】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
TFA(4.0mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(4−メトキシベンジル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(300mg、0.6mmol)の溶液を70℃まで2時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をRP−HPLC(pH2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC1716[M+H]m/zについての計算値:376.1、実測値376.1。H NMR(300MHz,DMSO)δ13.67(s,1H),8.41(s,1H),8.24(s,1H),7.06(t,J=8.2Hz,1H),4.83(s,2H),3.89(s,6H),3.66(s,3H)。
【0381】
実施例52
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,9−ジメチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化137】
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【0382】
ステップ1:9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化138】
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CHCN(6.0mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(250.0mg、0.6661mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(150mg、0.86mmol)を0℃で添加した。混合物を2時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をカラム(MeOH/DCM、3%〜30%)によって精製して、白色固体として生成物(300.0mg、99%)を得た。LC−MSのC1715BrO[M+H]m/zについての計算値:454.0、実測値454.1。
【0383】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,9−ジメチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
1,4−ジオキサン(2.0mL)中の9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(80.0mg、0.176mmol)の溶液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(20.0mg、0.0245mmol)を添加した。この溶液に、ZnMe(0.50mL、トルエン中2.0M溶液、1.0mmol)を添加した。得られた混合物を100℃まで1時間加熱した後、それをMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH2)によって精製した。LC−MSのC1818[M+H]m/zについての計算値:390.1、実測値390.1。H NMR(300MHz,DMSO)δ8.22(s,1H),7.03(t,J=9.0Hz,1H),4.78(s,2H),3.88(s,6H),3.55(s,3H),2.67ppm(s,3H)。
【0384】
実施例53
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−カルボニトリル
【化139】
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DMF(1.0mL)中の9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(15.0mg、0.033mmol)の溶液に、シアン化亜鉛(12.0mg、0.099mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(5.0mg、0.007mmol)を添加した。得られた混合物を180℃まで1時間加熱した後、それをMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH2)によって精製した。LC−MSのC1815[M+H]m/zについての計算値:401.1、実測値401.1。
【0385】
実施例54
[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−イル]アセトニトリル
【化140】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL、13mmol)中の(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(3.3mg、0.0057mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2.6mg、0.0029mmol)、9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(13.0mg、0.0286mmol)の混合物に、窒素雰囲気下で(トリメチルシリル)アセトニトリル(12μL、0.086mmol)を添加し、続いて、ジフルオロ亜鉛(5.9mg、0.057mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波条件下で、140℃で4.5時間撹拌した。混合物をMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH2)によって精製して、生成物を得た。LC−MSのC1917[M+H]m/zについての計算値:415.1、実測値415.1。H NMR(400MHz,DMSO)δ13.82(s,1H),8.26(s,1H),7.04(t,J=8.1Hz,1H),4.80(s,2H),4.59(s,2H),3.88(s,6H),3.52(s,3H)。
【0386】
実施例55
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化141】
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この化合物は、実施例39、ステップ7〜8におけるものと同様の手順を用いて、9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンおよび1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジンから精製した。残渣をRP−HPLC(pH2)によって精製して、白色固体として生成物を得た。LC−MSのC2327[M+H]m/zについての計算値:473.2、実測値473.2。
【0387】
実施例56
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(0.80mL、10.mmol)/水(0.20mL、11mmol)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(13.6mg、0.0881mmol) 9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(20.0mg、0.0440mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(5.4mg、0.0066mmol)、および炭酸カリウム(18.0mg、0.13mmol)の混合物を88℃で加熱した。1.5時間後、反応物を水で反応停止処理し、DCMで抽出し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM、3%〜30%)によって精製して、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−ビニル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを得た。
【0388】
THF(1.0mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−ビニル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(17.0mg、0.036mmol)の溶液に、BH−THF(0.40mmol)を添加した。得られた混合物を室温で12時間撹拌した後、それをNaOH(2N、0.2mL)およびH(0.2mL)で反応停止処理した。混合物をMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH2)によって精製して、白色固体として生成物を得た。LC−MSのC1920[M+H]m/zについての計算値:420.1、実測値420.1。
【0389】
実施例57
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例51におけるものと同様の手順を用いて調製した。残渣をRP−HPLC(pH2)によって精製して、白色固体として生成物を得た。LC−MSのC1818[M+H]m/zについての計算値:390.1、実測値390.1。H NMR(300MHz,DMSO)δ13.71(s,1H),8.29(s,1H),8.23(s,1H),7.06(t,J=8.2Hz,1H),4.83(s,2H),4.19(q,J=6.8Hz,2H),3.89(s,6H),1.32(t,J=6.8Hz,3H)。
【0390】
実施例58
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例44におけるものと同様の手順を用いて調製した。残渣をRP−HPLC(pH2)によって精製して、白色固体として生成物を得た。LC−MSのC1818[M+H]m/zについての計算値:406.1、実測値406.1。
【0391】
実施例59
3’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1’−メチル−4’,7’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,9’−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン]−2’,8’(1’H,3’H)−ジオン
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(0.8mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(0.10g、0.27mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散、0.013g、0.32mmol)を0℃で添加し、20分間撹拌した。次いで、(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.057mL、0.32mmol)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。生成物を、0〜40%のEtOAc/CHClで溶出するクロマトグラフィーにより単離した。LC−MSのC2431Si(M+H)m/zについての計算値:505.2、実測値505.2。
【0392】
ステップ2.3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
三臭化ピリジニウム(0.299g、0.841mmol)をイソプロピルアルコール(2mL)/水(0.12mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(0.12g、0.24mmol)の混合物に添加し、次いで、反応混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、次いで、酢酸(0.9mL)および亜鉛(0.157g、2.40mmol)を添加した。混合物を6時間撹拌し、次いで、濾過し、溶媒を除去した。残渣を塩化メチレンで希釈し、次いで、飽和NaHCO、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濾過し、濃縮した。残渣を0〜50%のEtOAc/CHClで溶出するクロマトグラフィーによって精製した。LC−MSのC2431Si(M+H)m/zについての計算値:521.2、実測値:521.1。
【0393】
ステップ3.3’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1’−メチル−4’,7’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,9’−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン]−2’,8’(1’H,3’H)−ジオン
窒素をDMF(2.0mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン(100.0mg、0.192mmol)の溶液を通して20分間気泡注入し、次いで、炭酸セシウム(190mg、0.58mmol)および1−ブロモ−2−クロロエタン(48μL、0.58mmol)を窒素下で添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を濾過し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣をCHCl(0.5mL)中に溶解し、次いで、TFA(0.8mL)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をメタノール(2mL)中に溶解し、次いで、エチレンジアミン(0.15mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。生成物を分取HPLC(pH2)によって精製した。LC−MSのC2019(M+H)m/zについての計算値:417.1、実測値:417.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.31(s,1H),7.90(s,1H),7.01(t,J=8.1Hz,1H),4.59(s,2H),3.87(s,6H),3.14(s,3H),1.92−1.87(m,2H),1.49−1.43(m,2H)。
【0394】
実施例60
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化148】
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ステップ1.N−[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化149】
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DMF(3.0mL)中のN−[(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(0.35g、0.99mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散、48mg、1.19mmol)を0℃で添加した。混合物を20分間撹拌し、次いで、トリメチルシリルエトキシメチルクロリド(0.210mL、1.19mmol)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を0〜10%のEtOAc/CHClで溶出するクロマトグラフィーにより単離した。LC−MSのC2229ClFSi(M+H)m/zについての計算値:484.2、実測値:484.2。
【0395】
ステップ2.7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化150】
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カリウムエチルマロン酸塩の調製:100mLの二口丸底フラスコをマロン酸ジエチル(22.0mmol)、水(20.5mmol)、およびエタノール(20mL)で充填し、次いで、反応混合物を40℃で撹拌した。エタノール(20mL)中のカリウムtert−ブトキシド(2.24g、20.0mmol)の溶液を30分間にわたって滴加した。添加の完了後、出発材料が消費されるまで、反応混合物を40℃で撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで、ジエチエルエーテル(20mL)を添加した。得られた固体を濾過により収集し、1:1のジエチルエーテルおよびエタノールの混合物、次いで、ジエチルエーテルで順次洗浄した。固体を乾燥させて、カリウム塩を得た。
【0396】
メシチレン(2.0mL)中のN−[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(200.0mg、0.4132mmol)、カリウムエチルマロン酸塩(140mg、0.83mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(5.8mg、0.012mmol)、およびπ−アリルパラジウムクロリド二量体(14mg、0.037mmol)の混合物を排気し、窒素を3回補充した。反応混合物を160℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却し、濾過し、次いで、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮した。残渣を0〜40%のEtOAc/CHClで溶出するクロマトグラフィーによって精製した。LC−MSのC2430Si(M+H)m/zについての計算値:490.2、実測値:490.2。
【0397】
ステップ3.7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
トリフルオロ酢酸(1.0mL)を、塩化メチレン(1.0mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(60.0mg、0.122mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣をメタノール(1.0mL)中に溶解し、次いで、エチレンジアミン(0.2mL)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。生成物を分取HPLC(pH2)によって精製した。LC−MSのC1816(M+H)m/zについての計算値:360.1、実測値:360.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.77(s,1H),8.17(s,1H),7.53−7.48(m,1H),7.05(t,J=8.2Hz,1H),6.64−6.60(m,1H),4.90(s,2H),4.06(s,2H),3.89(s,6H)。
【0398】
実施例61
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−メチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−イミダゾ[4’,5’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−オン
【化151】
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ステップ1:6−ブロモ−7−クロロ−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3Hイミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化152】
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N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の6−ブロモ−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(560mg、2.4mmol、PharmaBlock Inc.、カタログ番号PB02862)の溶液に、0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60% NaH分散、125mg、3.13mmol)を少量ずつ添加した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、[β−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルクロリド(0.51mL、2.89mmol)を添加し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液で反応停止処理し、次いで、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を0〜10%のEtOAc/DCMで溶出するシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーによって精製して、黄色油として所望の生成物(615mg、70%)を得た。LC−MSのC1218BrClNOSi[M+H]m/zについての計算値:362.0、実測値:362.0。
【0399】
ステップ2:7−クロロ−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6−ビニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【化153】
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1,4−ジオキサン(9mL、100mmol)および水(1mL、60mmol)中の6−ブロモ−7−クロロ−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(615mg、1.70mmol)、4−メチル−2,6−ジオキソ−8−ビニルテトラヒドロ[1,3,2]オキサザボロロ[2,3−b][1,3,2]オキサザボロール−4−イウム−8−ウイド(326mg、1.78mmol)、炭酸カリウム(470mg、3.4mmol)、およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(Aldrich、カタログ番号678740、36mg、0.05mmol)の溶液を排気し、次いで、窒素を3回充填した。得られた混合物を95℃まで加熱し、5時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が完了したことを示した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を0〜10%のEtOAc/DCMで溶出するシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーによって精製して、黄色油として所望の生成物(454mg、86%)を得た。LC−MSのC1421ClNOSi[M+H]m/zについての計算値:310.1、実測値:310.0。
【0400】
ステップ3:7−クロロ−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルバルデヒド
【化154】
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tert−ブチルアルコール(10mL、100mmol)および水(2mL、100mmol)中の7−クロロ−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6−ビニル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(454mg、1.46mmol)の溶液に、N−メチルモルホリンN−オキシド(257mg、2.20mmol)を添加し、続いて、四酸化オスミウム(水中4重量%、0.46mL、0.073mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(11mL、140mmol)および水(5.5mL、3.0E2mmol)中に溶解し、次いで、0℃まで冷却した。この溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(940mg、4.4mmol)および酢酸(21μL、0.37mmol)を添加した。0℃で2時間撹拌した後、反応混合物を水で希釈し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を0〜20%のEtOAc/DCMで溶出するシリカゲルカラム上でのクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として所望の生成物(290mg、63%)を得た。LC−MSのC1319ClNSi[M+H]m/zについての計算値:312.1、実測値:312.0。
【0401】
ステップ4:7−(メチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルバルデヒド
【化155】
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2−メトキシエタノール(2mL)中の7−クロロ−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルバルデヒド(225mg,0.722mmol)の溶液に、メチルアミン(EtOH中33重量%、2mL、16mmol)を添加した。密閉した管中で、混合物を110℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を10mLの0.5N HCl中に溶解し、室温で1時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液で中和した。得られた白色沈殿物を濾過により収集し、次いで、乾燥させた。
上記の固体を3mLのDCM中に溶解し、3mLのTFAを添加した。得られた透明な溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで、真空下で乾燥させた。この粗生成物を、さらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのCO[M+H]m/zについての計算値:177.1、実測値:177.1。
【0402】
ステップ5:6−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−アミン
【化156】
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トルエン(20mL、200mmol)中の7−(メチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルバルデヒド(100mg、0.6mmol)、2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(160mg、0.85mmol)、およびD−(+)−10−カンファースルホン酸(40mg、0.2mmol)の混合物を加熱還流し、Dean−Stark管を用いて水を共沸除去した。混合物を24時間還流し、次いで、室温まで冷却し、濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(15mL、180mmol)中に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、テトラヒドロアルミン酸リチウム(75mg、2.0mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を45℃まで加温し、1時間撹拌した。この反応物を、0.1mLの水、次いで、0.1mLの15% NaOH溶液、続いて、0.3mLの水を添加することにより反応停止処理した。混合物を10分間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を0〜10%のMeOH/DCMで溶出するカラムによって精製して、黄色固体として所望の生成物(155mg、80%)を得た。LC−MSのC1618[M+H]m/zについての計算値:350.1、実測値:350.0。
【0403】
ステップ6:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−メチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−イミダゾ[4’,5’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−オン
テトラヒドロフラン(5mL、60mmol)中の6−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−Nメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−アミン(155mg、0.44mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.31mL、2.2mmol)を添加し、続いて、トリホスゲン(140mg、0.49mmol)を添加した。得られた黄色懸濁液を室温で1時間撹拌し、次いで、5mLの1N NaOH水溶液を添加した。室温で30分間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、分取HPLC(pH2、ACN/水)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC1716[M+H]m/zについての計算値:376.1、実測値:376.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ8.41(s,1H),8.10(s,1H),7.05(t,J=8.2Hz,1H),4.83(s,2H),3.89(s,6H),3.85(s,3H)。
【0404】
実施例62
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[3,4−e][1,3]オキサジン−2(3H)−オン
【化157】
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ステップ1:4−クロロ−5−(クロロメチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
【化158】
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塩化メチレン(30mL、500mmol)中の[4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メタノール(2.70g、8.9mmol)(Lakestar Tech:ロット番号123−017−22)の撹拌溶液に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.10mL、17.8mmol)およびメチレンスルホニルクロリド(820μL、11mmol)を順次添加した。15分後、反応混合物を室温まで加温した。さらに2時間後、この反応物を飽和NaHCO水溶液で反応停止処理し、次いで、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣(2.50g)をさらに精製することなく、次のステップで直接使用した。LC−MSのC1514ClO(M+H):m/zについての計算値=322.1、実測値:322.1。
【0405】
ステップ2:N−{[4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化159】
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N,N−ジイソプロピルエチルアミン(15mL)中の2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(0.88g、4.6mmol)および4−クロロ−5−(クロロメチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(1.00g、3.10mmol)の撹拌したスラリーを、90℃まで加熱した。8時間後、この揮発性物質を減圧下で除去し、残渣をフラッシュカラム(ヘキサン中0〜45%のEtOAcを溶出する)上で精製して、白色固体として所望の生成物(1.02g、71%)を得た。LC−MSのC2322ClF(M+H):m/zについての計算値=475.1、実測値:475.1。
【0406】
ステップ3:N−{[4−(アリルオキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化160】
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N,N−ジメチルホルムアミド(9mL、100mmol)中の2−プロペン−1−オール(43μL、0.63mmol)の撹拌溶液に、0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60重量%、34mg、0.84mmol)を添加した。15分後、N−{[4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(200mg、0.4mmol)を添加し、得られた混合物を100℃まで加熱した。100℃で30分間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、飽和NHCl水溶液で反応停止処理し、次いで、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣(0.2g、96%)をさらに精製することなく、次のステップで直接使用した。LC−MSのC2627(M+H):m/zについての計算値=497.2、実測値:497.1
【0407】
ステップ4:{[4−(アリルオキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)カルバミン酸クロリド
【化161】
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THF(6mL)中のN−{[4−(アリルオキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(150mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(84.2μL、0.604mmol)およびトリホスゲン(134mg、0.453mmol)を、室温で順次添加した。3時間後、この反応混合物を、飽和NHCl水溶液で反応停止処理し、次いで、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣(0.16g、95%)をさらに精製することなく、次のステップで直接使用した。LC−MSのC2725ClF(M+H):m/zについての計算値=559.2、実測値:559.2。
【0408】
ステップ5:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[3,4−e][1,3]オキサジン−2(3H)−オン
THF(0.5mL)/1−プロパノール(3mL、40mmol)中の粗{[4−(アリルオキシ)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)カルバミン酸クロリド(0.16g、0.287mmol)の撹拌溶液に、塩化ロジウム三水和物(7.95mg、0.0302mmol)を添加した。次いで、混合物を90℃まで加温した。2時間後、この反応物を、飽和NHCl水溶液で反応停止処理し、次いで、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣をトリフルオロ酢酸(2mL、20mmol)中に溶解し、75℃まで1時間加熱した。次いで、この揮発性物質を減圧下で除去し、残渣をRP−HPLC(60mL/分の流速で、0.05% TFAを含むアセトニトリル/水の勾配で溶出するXBridge C18カラム)上で精製して、そのTFA塩として所望の生成物(50mg、46%)を得た。LC−MSのC1613(M+H):m/zについての計算値=363.1、実測値:363.1;H NMR(500MHz,DMSO−d):δ8.41(s,1H),8.26(s,1H),7.14(t,J=10.0Hz,1H),4.99(s,2H),3.92(s,6H)ppm。
【0409】
実施例63
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化162】
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ステップ1:N−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド
【化163】
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アセトニトリル(200mL)中のN−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド(14.8g、75.8mmol)の溶液に、1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジテトラフルオロホウ酸塩(Alfa Aesar、カタログ番号L17003:29g、81mmol)を添加した。得られた懸濁液を室温で一晩撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(AcOEt)中に溶解し、次いで、飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濾過し、濃縮した。残渣をヘキサン中0〜50%のAcOEtで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(7.8g、48%)を得た。LC−MSのC1013FNO(M+H)m/zについての計算値:214.1、実測値214.0。
【0410】
ステップ2:N−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド
【化164】
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アセトニトリル(40mL)中のN−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド(3.50g、16.4mmol)の溶液に、0℃で塩化スルフリル(1.3mL、16mmol)を滴加した。得られた黄色溶液を室温まで加温し、30分間撹拌した。次いで、この反応物を、飽和NaHCO溶液(25mL)を滴加することにより反応停止処理した。沈殿物を濾過により収集し、次いで、水で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物(3.0g、77%)を得た。LC−MSのC1012ClFNO(M+H)m/zについての計算値:248.0、実測値248.0。
【0411】
ステップ3:2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化165】
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エタノール(120mL)中のN−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド(3.0g、12mmol)の溶液に、水(60mL)中の2.0M 水酸化カリウムを添加した。得られた溶液を一晩還流し、次いで、室温まで冷却し、濃縮して、エタノールを除去した。沈殿物を濾過により収集し、次いで、水およびヘキサンで洗浄し、次いで、乾燥させて、生成物(1.44g、58%)を得た。LC−MSのC10ClFNO(M+H)m/zについての計算値:206.0、実測値206.1。
【0412】
ステップ4:5−{[(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化166】
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トルエン(200mL、2000mmol)中の4−(エチルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(実施例49、ステップ1:1.6g、8.3mmol)、2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(1.7g、8.3mmol)、および[(1S)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]メタンスルホン酸(Aldrich、カタログ番号21360:0.6g、2mmol)の混合物を加熱還流し、Dean−Stark管を用いて水を4日間共沸除去した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(40mL)中に溶解し、次いで、テトラヒドロアルミン酸リチウム(0.78g、21mmol)を滴加した。混合物を50℃で3時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。この反応物を、水(0.8mL)、15% NaOH水溶液(0.8mL)、次いで、水(2.4mL)の添加により反応停止処理した。混合物を濾過し、THFで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をCHCl中0〜5%のMeOHで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(1.1g、35%)を得た。LC−MSのC1821ClFN(M+H)m/zについての計算値:379.1、実測値379.1。
【0413】
ステップ5:3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化167】
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テトラヒドロフラン(30mL)中の5−{[(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(1.55g、4.09mmol)の混合物に、0℃でトリエチルアミン(2.8mL、20mmol)を添加し、続いて、テトラヒドロフラン(8mL)中のトリホスゲン(1.8g、6.1mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、0℃まで冷却し、次いで、水(30mL)中の1.0M 水酸化ナトリウムをゆっくりと添加した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物をCHClで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をCHCl中0〜5%のMeOHで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(1.1g、66%)を得た。LC−MSのC1919ClFN(M+H)m/zについての計算値:405.1、実測値:405.1。
【0414】
ステップ6:3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
イソプロピルアルコール(10mL、100mmol)および水(0.8mL、40mmol)中の3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(1.14g、2.82mmol)の混合物に、三臭化ピリジニウム(3.5g、9.8mmol)を添加した。得られた混合物を30℃で一晩撹拌し、次いで、室温まで冷却し、酢酸(10mL、200mmol)および亜鉛(1.84g、28.2mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を水で粉砕し、沈殿物を濾過により収集し、次いで、水で洗浄した。固体を、CHCl中0〜5%のMeOHで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC1919ClFN(M+H)m/zについての計算値:421.1、実測値:421.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.02(s,1H),7.83(s,1H),7.01(d,J=7.7Hz,1H),4.56(s,2H),3.94−3.85(m,10H),1.19(t,J=7.0Hz,3H)。
【0415】
実施例64
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化168】
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【0416】
ステップ1:1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化169】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをシクロブチルアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2121(M+H)m/zについての計算値:415.2、実測値:415.1。
【0417】
ステップ2:1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
この化合物は、実施例63、ステップ6におけるものと同様の手順を用いて、3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンと置き換えて調製した。LC−MSのC2121(M+H)m/zについての計算値:431.2、実測値:431.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.00(s,1H),7.86(s,1H),7.02(t,J=8.2Hz,1H),4.53(s,2H),4.51−4.42(m,1H),3.88(s,6H),3.80(s,2H),2.64−2.53(m,2H),2.32−2.22(m,2H),1.77−1.64(m,2H)。
【0418】
実施例65
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロベンジル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化170】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロベンジル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化171】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを1−(3−フルオロフェニル)と置き換えて調製した。LC−MSのC2420(M+H)m/zについての計算値:469.1、実測値:469.1。
【0419】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロベンジル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
この化合物は、実施例63、ステップ6におけるものと同様の手順を用いて、3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロベンジル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンと置き換えて調製した。LC−MSのC2420(M+H)m/zについての計算値:485.1、実測値:485.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ10.99(s,1H),7.89(s,1H),7.44−7.37(m,1H),7.12−6.96(m,4H),5.18(s,2H),4.77(s,2H),3.88(s,6H),3.41(s,2H)。
【0420】
実施例66
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
【化172】
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窒素をN,N−ジメチルホルムアミド(0.85mL、11mmol)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(40mg、0.082mmol)の溶液を通して20分間気泡注入し、次いで、炭酸セシウム(80mg、0.24mmol)および1−ブロモ−2−クロロ−エタン(20.3μL、0.245mmol)を窒素下で添加した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を濾過し、次いで、濃縮した。残渣をCHCl(1mL)中に溶解し、次いで、TFA(1mL)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をメタノール(2mL)中に溶解し、次いで、エチレンジアミン(0.15mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。生成物を、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2018(M+H)m/zについての計算値:386.1、実測値:386.1。
【0421】
実施例67
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化173】
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この化合物は、実施例66におけるものと同様の手順を用いて、1−ブロモ−2−クロロエタンをヨウ化メチルと置き換えて調製した。生成物を、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2020(M+H)m/zについての計算値:388.1、実測値:388.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.82(s,1H),8.12(s,1H),7.56−7.46(m,1H),7.07(t,J=8.2Hz,1H),6.73−6.70(m,1H),4.90(s,2H),3.90(s,6H),1.72(s,6H)。
【0422】
実施例68
1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化174】
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ステップ1:1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化175】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを4−クロロ−2−フルオロアニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2317ClF[M+H]m/zについての計算値:489.1、実測値489.0。
【0423】
ステップ2:1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
この化合物は、実施例63、ステップ6におけるものと同様の手順を用いて、3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンと置き換えて調製した。LC−MSのC2317ClF(M+H)m/zについての計算値:505.1、実測値:505.0。H NMR(300MHz,DMSO)δ11.03(s,1H),7.95(s,1H),7.73−7.62(m,2H),7.50−7.41(m,1H),7.06(t,J=8.2Hz,1H),4.93(d,J=14.0Hz,1H),4.76(d,J=14.0Hz,1H),3.88(s,6H),2.58−2.34(m,2H)。
【0424】
実施例69
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化176】
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1,4−ジオキサン(0.75mL)および水(0.25mL)中の9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(30.0mg、0.066mmol)および1−エチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン(31.0mg、0.099mmol)の溶液に、炭酸カリウム(36.0mg、0.26mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7.6mg、0.0066mmol)を添加した。得られた混合物を100℃まで12時間加熱した後、それをMeOHで希釈し、RP−HPLC(pH2)によって精製した。LC−MSのC2932[M+H]m/zについての計算値:564.3、実測値564.3。H NMR(300MHz,DMSO)δ13.8(s,1H),8.27(s,1H),7.42(d,J=9.0Hz,2H),7.13(d,J=9.0Hz,2H),7.03(t,J=6.0Hz,1H),4.82(s,2H),3.98(d,J=9.0Hz,2H),3.88(s,6H),3.59(d,J=9.0Hz,2H),3.22−2.98(m,6H),2.78(s,3H),1.24(t,J=6.0Hz,3H)。
【0425】
実施例70
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化177】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド
【化178】
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−78℃に冷却されたテトラヒドロフラン(20mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例39、ステップ4:885mg、1.72mmol)の溶液に、新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(LDA)溶液(THF中1M、2.6mL)を添加した。得られた黄色懸濁液を−78℃で30分間撹拌し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)を添加した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、1NのHClで反応停止処理した。次いで、反応混合物を室温まで加温し、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜10%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として所望の生成物(730mg、78%)を得た。LC−MSのC2521S[M+H]m/zについての計算値:543.1、実測値543.1。
【0426】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化179】
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0℃に冷却されたトリフルオロ酢酸(2.1mL、28mmol)中のトリアセトキシホウ化水素ナトリウム(680mg、3.2mmol)の溶液に、3mLのジクロロメタン(DCM)を添加し、次いで、1−エチルピペラジン(580μL、4.6mmol)を添加して、黄色溶液を得た。次いで、DCM(10mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(500mg、0.92mmol)の溶液を5分間にわたって滴加した。混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、室温まで加温し、一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO中に注ぎ入れ、次いで、DCMで抽出した。次いで、有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜10%のMeOHで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として所望の生成物(590mg、100%)を得た。LC−MSのC3135S[M+H]m/zについての計算値:641.2、実測値641.2。
【0427】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
25mLのTHF中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(590mg、0.92mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、4.6mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、この反応物を、飽和NHCl溶液で反応停止処理し、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、分取HPLC(pH=2、ACN/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2531[M+H]m/zについての計算値:501.2、実測値501.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.01(s,1H),8.00(s,1H),7.04(t,J=8.1Hz,1H),6.77(s,1H),4.77(s,2H),3.89(s,8H),3.63(s,3H),3.49(br,2H),3.21−2.91(m,6H),2.57(br,2H),1.19(t,J=7.3Hz,3H)。
【0428】
実施例71
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(Z)−2−エトキシビニル]−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(5mL、60mmol)および水(0.5mL、30mmol)中の8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例39、ステップ5:120mg、0.20mmol)、2−[(Z)−2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(Synthonix、カタログ番号E2791:79mg、0.40mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(Aldrich、カタログ番号379670:20mg、0.02mmol)、および炭酸カリウム(83mg、0.60mmol)の混合物が入っているフラスコを排気し、次いで、窒素を3回充填した。反応混合物を95℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中0〜20%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(106mg、91%)を得た。LC−MSのC2827S[M+H]m/zについての計算値:585.2、実測値585.1。
【0429】
ステップ2:[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]アセトアルデヒド
【化182】
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テトラヒドロフラン(10mL、100mmol)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(Z)−2−エトキシビニル]−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(97mg、0.16mmol)の溶液に、水(1.6mL、1.6mmol)中の1.0M 塩化水素を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、飽和NaHCO溶液で中和した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2623S[M+H]m/zについての計算値:557.1、実測値557.1。
【0430】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化183】
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塩化メチレン(2mL)中の[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]アセトアルデヒド(30mg、0.054mmol)の溶液に、1−エチルピペラジン(21μL、0.16mmol)および酢酸(100μL)を添加した。得られた黄色溶液を室温で2時間撹拌し、次いで、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(35mg、0.16mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaCOで中和し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC3237S[M+H]m/zについての計算値:655.3、実測値655.2。
【0431】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ3からの粗生成物をテトラヒドロフラン(3mL)中に溶解し、次いで、THF(0.20mL、0.20mmol)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。得られた黄色懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いで、MeOHで希釈し、分取HPLC(pH2、ACN/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2633[M+H]m/zについての計算値:515.3、実測値515.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.43(s,1H),7.91(s,1H),7.00(t,J=8.2Hz,1H),6.57(s,1H),4.74(s,2H),3.89(s,6H),3.65(s,3H),3.18(br,4H),3.07(q,J=7.3Hz,2H),3.02−2.93(m,4H),2.88(br,4H),1.22(t,J=7.3Hz,3H)。
【0432】
実施例72
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[3−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロピル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化184】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(3−ヒドロキシプロプ−1−エン−1−イル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化185】
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N,N−ジメチルホルムアミド(2mL,20mmol)中の8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(40mg、0.088mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg、0.009mmol)、およびヨウ化銅(I)(3mg、0.02mmol)の混合物が入っているフラスコを排気し、次いで、窒素を充填した。次いで、2−プロピン−1−オール(26μL、0.44mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(77μL、0.44mmol)を添加した。得られた溶液を80℃まで加熱し、1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、濾過し、次いで、分取HPLC(pH2、ACN/HO)によって精製して、黄色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2119[M+H]m/zについての計算値:429.1、実測値429.1。
【0433】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(3−ヒドロキシプロピル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化186】
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ステップ1からの生成物を、テトラヒドロフラン(3mL、60mmol)およびメタノール(3mL、100mmol)中に溶解し、次いで、パラジウム(炭素上10重量%、20mg)を添加した。混合物を、水素バルーン下、室温で2時間撹拌し、次いで、セライトを通して濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2123[M+H]m/zについての計算値:433.2、実測値433.2。
【0434】
ステップ3:3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]プロパナール
【化187】
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塩化メチレン(5mL、80mmol)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(3−ヒドロキシプロピル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(40.mg、0.092mmol)の溶液に、デスマーチンペリオジナン(59mg、0.14mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、この反応物を、飽和NaHCO溶液で反応停止処理し、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2121[M+H]m/zについての計算値:431.2、実測値431.1。
【0435】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[3−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロピル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ3からの粗生成物をメタノール(10mL)中に溶解し、次いで、1−エチルピペラジン(59μL、0.46mmol)および酢酸(100μL、2mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(29mg、0.46mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、この反応物を、飽和NaCO溶液で反応停止処理し、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、次いで、分取HPLC(pH2、ACN/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2735[M+H]m/zについての計算値:529.3、実測値529.3。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.37(s,1H),7.89(s,1H),7.00(t,J=8.2Hz,1H),6.49(s,1H),4.73(s,2H),3.89(s,6H),3.64(s,3H),3.09(br,4H),3.03−2.94(m,2H),2.87(br,4H),2.80(t,J=7.4Hz,2H),2.73−2.64(m,2H),2.02−1.92(m,2H),1.19(t,J=7.3Hz,3H)。
【0436】
実施例73
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(1−エチルピペリジン−4−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化188】
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ステップ1:{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}(ヨード)亜鉛
【化189】
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N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL、8mmol)中の亜鉛(255mg、3.90mmol)およびセライトP65(50mg)のスラリーに、7:5のクロロトリメチルシラン:1,2−ジブロモエタンのV/V混合物(81μL)を5分間にわたって滴加した。このスラリーを室温で15分間撹拌し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL、19mmol)中のtert−ブチル4−(ヨードメチル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(国際公開第WO2007/030366号に記載されるような報告された手順を用いて調製された:976mg、3.00mmol)の溶液を添加した。添加の完了後、反応混合物を65℃で5分間加熱し、次いで、室温まで冷却し、30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を次のステップで直接使用した。
【0437】
ステップ2:tert−ブチル4−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸塩
【化190】
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N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(163mg、0.275mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(22mg、0.027mmol)、およびヨウ化銅(I)(16mg、0.082mmol)の混合物が入っているフラスコを排気し、次いで、窒素を充填した。ステップ1からの溶液(0.82mL)を添加し、次いで、反応混合物を再度排気し、窒素を充填した。得られた混合物を85℃まで加熱し、一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却し、次いで、セライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。次いで、濾液を、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜30%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色固体として所望の生成物(148mg、76%)を得た。LC−MSのC3540S[M+H]m/zについての計算値:712.3、実測値712.1。
【0438】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(ピペリジン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化191】
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テトラヒドロフラン(5mL、60mmol)中のtert−ブチル4−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸塩(140mg、0.20mmol)の溶液に、THF(1.0mL)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。この反応物を、飽和NHCl溶液で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣を、2mLのDCM中に溶解し、次いで、2mLのTFAを添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。残渣を、EtOAc中に溶解し、次いで、飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで、濃縮して、黄色固体として所望の生成物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2428[M+H]m/zについての計算値:472.2、実測値472.1。
【0439】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(1−エチルピペリジン−4−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
MeOH(2mL)およびTHF(2mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(ピペリジン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(17mg、0.035mmol)の撹拌溶液に、THF(35μL)中の5.0M アセトアルデヒドを添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(11mg、0.18mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、分取HPLC(pH2、ACN/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2632[M+H]m/zについての計算値:500.2、実測値500.2。
【0440】
実施例74
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化192】
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ステップ1:N−[(1R,2R)−2−(ベンジルオキシ)シクロペンチル]−5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化193】
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1,4−ジオキサン(3mL、40mmol)中のN−[(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(実施例45、ステップ1〜2に記載されるように調製した:100.mg、0.283mmol)、(1R,2R)−2−(ベンジルオキシ)シクロペンタンアミン(Aldrich、カタログ番号671533:81.1mg、0.424mmol)、酢酸パラジウム(6mg、0.03mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(20mg、0.03mmol)、および炭酸セシウム(280mg、0.85mmol)の混合物を排気し、次いで、窒素を充填した。混合物を160℃まで加熱し、一晩撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をEtOAcで希釈し、濾過し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中0〜5%のMeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として所望の生成物(63mg、44%)を得た。LC−MSのC2831[M+H]m/zについての計算値:509.2、実測値509.3。
【0441】
ステップ2:1−[(1R,2R)−2−(ベンジルオキシ)シクロペンチル]−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化194】
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テトラヒドロフラン(3mL、40mmol)中のステップ1からの生成物の溶液に、トリエチルアミン(90μL、0.65mmol)およびトリホスゲン(56mg、0.19mmol)を添加した。得られた黄色懸濁液を室温で1時間撹拌し、次いで、3mLの1N NaOHを添加した。混合物を室温でさらに1時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中0〜5%のMeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2929[M+H]m/zについての計算値:535.2、実測値535.1。
【0442】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
メタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)中のステップ2からの生成物の溶液に、パラジウム(活性炭上10重量%、20mg)および数滴の濃縮HClを添加した。混合物を、水素バルーン下、室温で6時間撹拌し、次いで、セライトを通して濾過し、濃縮した。残渣を、分取HPLC(pH2、ACN/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2223[M+H]m/zについての計算値:445.2、実測値445.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.93(s,1H),8.04(s,1H),7.54−7.47(m,1H),7.03(t,J=8.1Hz,1H),6.86−6.81(m,1H),4.83(d,J=13.2Hz,1H),4.63(d,J=13.2Hz,1H),4.61−4.55(m,1H),4.54−4.47(m,1H),3.90(s,3H),3.87(s,3H),2.29−2.12(m,2H),2.06−1.96(m,1H),1.86−1.66(m,2H),1.56−1.44(m,1H)。
【0443】
実施例75
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化195】
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イソプロピルアルコール(5mL)および水(0.25mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例74:8mg、0.02mmol)の溶液に、三臭化ピリジニウム(29mg、0.09mmol)を添加した。得られた黄色溶液を30℃まで加温し、一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、次いで、亜鉛(24mg、0.37mmol)および酢酸(0.2mL、4mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、次いで、分取HPLC(pH2、ACN/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2223[M+H]m/zについての計算値:461.2、実測値461.2。
【0444】
実施例76
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化196】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを2,3−ジフルオロアニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2317(M+H)m/zについての計算値:473.1、実測値:473.0。H NMR(300MHz,DMSO)δ11.84(s,1H),8.09(s,1H),7.77−7.65(m,1H),7.57−7.48(m,1H),7.45−7.35(m,1H),7.23−7.17(m,1H),7.07(t,J=8.2Hz,1H),5.15−4.85(m,2H),4.48−4.42(m,1H),3.90(s,6H)。
【0445】
実施例77
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化197】
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この化合物は、実施例75におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例76)と置き換えて調製した。LC−MSのC2317(M+H)m/zについての計算値:489.1、実測値:489.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.01(s,1H),7.96(s,1H),7.66(q,J=8.4Hz,1H),7.48(t,J=7.2Hz,1H),7.36(q,J=7.2Hz,1H),7.06(t,J=8.1Hz,1H),4.95(d,J=14.0Hz,1H),4.77(d,J=14.0Hz,1H),3.89(s,6H),2.55(d,J=21.7Hz,1H),2.35(d,J=21.7Hz,1H)。
【0446】
実施例78
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化198】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを2−ピリジンメタンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2320(M+H)m/zについての計算値:452.2、実測値:452.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.65(s,1H),8.54(d,J=4.2Hz,1H),8.01(s,1H),7.71(td,J=7.7,1.7Hz,1H),7.27−7.20(m,2H),7.17(d,J=7.9Hz,1H),7.04(t,J=8.1Hz,1H),6.11−6.06(m,1H),5.44(s,2H),4.91(s,2H),3.89(s,6H)。
【0447】
実施例79
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化199】
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この化合物は、実施例75におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例78)と置き換えて調製した。LC−MSのC2320(M+H)m/zについての計算値:468.1、実測値:468.1。
【0448】
実施例80
1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化200】
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ステップ1:1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをp−クロロアニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2318ClF(M+H)m/zについての計算値:471.1、実測値:471.0。
【0449】
ステップ2:1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
この化合物は、実施例75におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンと置き換えて調製した。LC−MSのC2318ClF(M+H)m/zについての計算値:487.1、実測値:487.1。H NMR(400MHz,DMSO)δ10.97(s,1H),7.93(s,1H),7.60−7.54(m,2H),7.52−7.46(m,2H),7.05(t,J=8.2Hz,1H),4.83(s,2H),3.88(s,6H),2.36(s,2H)。
【0450】
実施例81
1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化202】
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ステップ1:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化203】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを2−アミノ−5−クロロピリジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2217ClF(M+H)m/zについての計算値:472.1、実測値:472.0。
【0451】
ステップ2:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
この化合物は、実施例75におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンと置き換えて調製した。LC−MSのC2217ClF(M+H)m/zについての計算値:488.1、実測値:488.1。
【0452】
実施例82
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル
【化204】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを3−アミノ−ベンゾニトリルと置き換えて調製した。LC−MSのC2418(M+H)m/zについての計算値:462.1、実測値:462.1。
【0453】
実施例83
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化205】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを3−ピリジンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2218(M+H)m/zについての計算値:438.1、実測値:438.1。H NMR(400MHz,DMSO)δ11.84(s,1H),8.75−8.68(m,2H),8.11(s,1H),8.03−7.97(m,1H),7.67−7.60(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.07(t,J=8.2Hz,1H),5.01(s,2H),4.31−4.26(m,1H),3.90(s,6H)。
【0454】
実施例84
1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化206】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを3−クロロ−2−フルオロアニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2317ClF(M+H)m/zについての計算値:489.1、実測値:489.0。
【0455】
実施例85
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化207】
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ステップ1:5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−1−(4−メトキシベンジル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−アミン
【化208】
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トルエン(3mL)中のN−{[4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(実施例62、ステップ2に記載されるように調製した、100mg、0.2mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(Astatech、カタログ番号CL4553:31mg、0.32mmol)、炭酸セシウム(380mg、1.2mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(24mg、0.042mmol)、および酢酸パラジウム(9.4mg、0.042mmol)の混合物が入っている容器を排気し、次いで、窒素を充填した。混合物を150℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2728(M+H)m/zについての計算値:536.2、実測値:536.2。
【0456】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(4−メトキシベンジル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化209】
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ステップ1からの粗生成物を、テトラヒドロフラン(3mL、40mmol)中に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、トリホスゲン(75mg、0.25mmol)およびトリエチルアミン(150μL、1.0mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2826(M+H)m/zについての計算値:562.2、実測値:562.2。
【0457】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ2からの生成物を、トリフルオロ酢酸(2mL、20mmol)中に溶解し、得られた溶液を70℃で1時間撹拌した。次いで、それを濃縮し、残渣を分取HPLC(pH2、ACN/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2018(M+H)m/zについての計算値:442.1、実測値:442.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ8.30(s,1H),8.06(s,1H),7.62(s,1H),7.07(t,J=8.1Hz,1H),6.26(s,1H),4.97(s,2H),3.96(s,3H),3.90(s,6H)。
【0458】
実施例86
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化210】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−ピリジンメタンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2219(M+H)m/zについての計算値:453.1、実測値:453.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ8.61−8.55(m,1H),8.29(s,1H),7.85(td,J=7.8,1.7Hz,1H),7.78(s,1H),7.39−7.31(m,2H),7.06(t,J=8.1Hz,1H),5.54(s,2H),4.98(s,2H),3.89(s,6H)。
【0459】
実施例87
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化211】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンをシクロプロピルアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC1918(M+H)m/zについての計算値:402.1、実測値:402.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ13.58(br,1H),8.47(s,1H),8.24(s,1H),7.04(t,J=8.2Hz,1H),4.70(s,2H),3.88(s,6H),3.38−3.29(m,1H),1.19−1.12(m,2H),0.73−0.66(m,2H)。
【0460】
実施例88
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化212】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを(3S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−アミン塩酸塩(J & W PharmLab、カタログ番号20−1041S)と置き換えて調製した。LC−MSのC2122(M+H)m/zについての計算値:446.2、実測値:446.1。
【0461】
実施例89
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化213】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを(3S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩(Advanced ChemBlocks、カタログ番号F4071)と置き換えて調製した。LC−MSのC2020(M+H)m/zについての計算値:432.1、実測値:432.2。
【0462】
実施例90
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを(3R)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩(Advanced ChemBlocks、カタログ番号F4072)と置き換えて調製した。LC−MSのC2020(M+H)m/zについての計算値:432.1、実測値:432.1。
【0463】
実施例91
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−イソプロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化215】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−プロパンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC1920(M+H)m/zについての計算値:404.2、実測値:404.1。
【0464】
実施例92
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−(トリフルオロメトキシ)アニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2317(M+H)m/zについての計算値:522.1、実測値:522.1。
【0465】
実施例93
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル
【化217】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを3−アミノベンゾニトリルと置き換えて調製した。LC−MSのC2317(M+H)m/zについての計算値:463.1、実測値:463.0。
【0466】
実施例94
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを3−ピリジンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2117(M+H)m/zについての計算値:439.1、実測値:439.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ13.68(s,1H),8.80(dd,J=4.8,1.4Hz,1H),8.76(d,J=2.3Hz,1H),8.35(s,1H),8.08−8.03(m,1H),7.71−7.66(m,1H),7.11−7.05(m,1H),5.72(s,1H),5.06(s,2H),3.90(s,6H)。
【0467】
実施例95
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−メチル−2H−テトラゾール−5−アミン(Ark Pharm、カタログ番号AK−25219)と置き換えて調製した。LC−MSのC1816(M+H)m/zについての計算値:444.1、実測値:444.1。H NMR(300MHz,DMSO)δ13.84(s,1H),8.39(s,1H),7.11(t,J=8.2Hz,1H),6.07(s,1H),5.12(s,2H),4.59(s,3H),3.91(s,6H)。
【0468】
実施例96
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−キノリン−8−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを8−キノリンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2519(M+H)m/zについての計算値:489.1、実測値:489.2。
【0469】
実施例97
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例52におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例87)と置き換えて調製した。LC−MSのC2020(M+H)m/zについての計算値:416.2、実測値:416.1。
【0470】
実施例98
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−9−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例52におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例57)と置き換えて調製した。LC−MSのC1920(M+H)m/zについての計算値:404.2、実測値:404.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ13.35(s,1H),8.24(s,1H),7.04(t,J=8.1Hz,1H),4.74(s,2H),4.13(q,J=6.9Hz,2H),3.88(s,6H),2.65(s,3H),1.21(t,J=6.9Hz,3H)。
【0471】
実施例99
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化223】
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ステップ1:1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(4−メトキシベンジル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例51、ステップ1〜2におけるものと同様の手順を用いて調製した。LC−MSのC2726(M+H)m/zについての計算値:522.2、実測値:522.2。
【0472】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(4−メトキシベンジル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化225】
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エタノール(1.0mL、17mmol)およびN−エチルエタンアミン(1.0mL、9.7mmol)中の1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(4−メトキシベンジル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(30.0mg、0.0575mmol)の溶液に、窒素下で1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(7.6mg、0.017mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(16mg、0.017mmol)を添加した。得られた混合物を90℃まで加熱し、6時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、DCM中1〜10%のMeOHで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2422(M+H)m/zについての計算値:482.2、実測値:482.2。
【0473】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ2からの生成物を、TFA(1mL)中に溶解し、次いで、75℃まで加熱し、1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣を、分取HPLC(pH2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC1614(M+H)m/zについての計算値:362.1、実測値:362.2。
【0474】
実施例100
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化226】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−[(Z)−2−エトキシビニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化227】
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1,4−ジオキサン(3.0mL)/水(1.0mL)中の2−[(Z)−2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(157mg、0.792mmol)、9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(180.0mg、0.3963mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(48mg、0.059mmol)および炭酸カリウム(160mg、1.2mmol)の混合物を88℃で1.5時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、次いで、水で希釈し、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、フラッシュカラムを介して精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2122(M+H)m/zについての計算値:446.2、実測値:446.1。
【0475】
ステップ2:[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−イル]アセトアルデヒド
【化228】
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ステップ2からの生成物をアセトン(2mL)中に溶解し、次いで、10滴の濃縮HClを添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。
【0476】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
MeOH中のステップ1からの生成物の溶液に、モルホリン(3当量)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(3当量)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、分取HPLC(pH2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2327(M+H)m/zについての計算値:489.2、実測値:489.2。H NMR(300MHz,DMSO)δ13.67(s,1H),8.25(s,1H),7.04(t,J=8.2Hz,1H),4.81(s,2H),4.07−3.97(m,2H),3.88(s,6H),3.77−3.46(m,11H),3.30−3.13(m,2H)。
【0477】
実施例101
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロプロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化229】
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ステップ1:2−クロロ−N−{[4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化230】
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この化合物は、実施例62、ステップ2におけるものと同様の手順を用いて、2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2322ClFN(M+H)m/zについての計算値:491.1、実測値:491.1。
【0478】
ステップ2:3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロプロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、N−{[4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3、5−ジメトキシアニリンを2−クロロ−N−{[4−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンと、そして、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン二塩酸塩をシクロプロピルアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC1918ClFN(M+H)m/zについての計算値:418.1、実測値:418.0。
【0479】
実施例102
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロブチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化231】
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この化合物は、実施例101におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンをシクロブチルアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2020ClFN(M+H)m/zについての計算値:432.1、実測値:432.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ13.63(s,1H),8.29(s,2H),7.01(d,J=7.7Hz,1H),4.90−4.80(m,1H),4.69(s,2H),3.93(s,3H),3.90(s,3H),2.55−2.45(m,2H),2.40−2.30(m,2H),1.88−1.71(m,2H)。
【0480】
実施例103
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化232】
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THF(1.0mL、1.0mmol)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例44、ステップ4:52mg、0.095mmol)および1.0M カリウムtert−ブトキシドの混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、メタノール中に溶解し、Pd/C(10%、10mg)を添加し、反応混合物を水素バルーン下で3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を分取HPLC(pH2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC1715(M+H)m/zについての計算値:361.1、実測値:361.1。
【0481】
実施例104
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,9−ジメチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化233】
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ステップ1:tert−ブチル3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−ヨード−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−7H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−カルボン酸塩
【化234】
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N,N−ジメチルホルムアミド(20mL、200mmol)中のを3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5、6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例33:0.99g、2.6mmol)の溶液に、水酸化カリウム(160mg、2.9mmol)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、ヨウ素(1.0g、4.0mmol)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、次いで、ジ−tert−ブチルジカルボネート(860mg、4.0mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(60mg、0.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、CHCl中0〜10%のAcOEtで溶出するカラムによって精製した。LC−MSのC2324IN(M+H)m/zについての計算値:601.1、実測値:601.0。
【0482】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,9−ジメチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
テトラヒドロフラン(5mL、60mmol)中のtert−ブチル3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−ヨード−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−7H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−カルボン酸塩(100.0mg、0.1666mmol)、トルエン(0.17mL、0.33mmol)中2.0M ジメチル亜鉛、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(5mg、0.01mmol)の混合物を排気して、窒素を充填した。反応混合物を65℃で2.5時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、濾過した。濾液をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH2、アセトニトリル/水)で精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC1919(M+H)m/zについての計算値:389.1、実測値:389.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.78(s,1H),8.02(s,1H),7.35(s,1H),7.02(t,J=8.1Hz,1H),4.76(s,2H),3.88(s,6H),3.51(s,3H),2.42(s,3H)。
【0483】
実施例105
[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−イル]アセトニトリル
【化235】
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ステップ1:9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化236】
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N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例33:400mg、1.07mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(210mg、1.2mmol)を添加した。得られた赤色溶液を室温で2時間撹拌した。反応物を水で反応停止処理し、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DMF(5mL)中に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、鉱油中NaH(60重量%、0.13g、3.2mmol)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、[β−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルクロリド(0.36g、2.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜10%のAcOEtで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2430BrFSi(M+H)m/zについての計算値:583.1、実測値:583.0。
【0484】
ステップ2:[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−イル]アセトニトリル
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の9−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(60mg、0.10mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(1.2mg、0.002mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.9mg、0.002mmol)の混合物に、(トリメチルシリル)アセトニトリル(17.6μL、0.128mmol)を添加し、続いて、ジフルオロ亜鉛(8.50mg、0.0823mmol)を添加した。混合物を排気し、次いで、窒素を充填した。反応混合物を110℃で一晩撹拌し、次いで、室温まで冷却し、水で希釈した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM(2mL)中に溶解し、TFA(2mL)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、MeOH中に溶解し、次いで、エチレンジアミンを添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、分取HPLC(pH2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2018(M+H)m/zについての計算値:414.1、実測値:414.1。
【0485】
実施例106
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロブチル−3,4、7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化237】
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ステップ1:4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド
【化238】
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N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(2.0g、11mmol)の溶液に、0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60重量%、580mg、14mmol)を少量ずつ添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、[β−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルクロリド(2.4mL、13mmol)を滴加した。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで、飽和NHCl溶液で反応停止処理した。次いで、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、ヘキサン中0〜20%のEtOAcで溶出するカラムによって精製して、白色固体として所望の生成物(2.3g、67%)を得た。LC−MSのC1420ClNSi(M+H)m/zについての計算値:311.1、実測値:311.0。
【0486】
ステップ2:2−クロロ−N−[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化239】
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トリフルオロ酢酸(4mL)中のトリアセトキシホウ化水素ナトリウム(1.8g、8.8mmol)の溶液に、塩化メチレン(10mL)中の4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(600mg、1.9mmol)および2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(400.0mg、1.945mmol)の溶液を0℃で滴加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、氷水中に注ぎ入れ、NaHCOで中和した。混合物をCHClで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、CHCl中0〜5%のAcOEtで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(0.6g、60%)を得た。LC−MSのC2229ClFNSi(M+H)m/zについての計算値:500.1、実測値:500.0。
【0487】
ステップ3:5−{[(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−シクロブチル−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化240】
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1,4−ジオキサン(2mL、20mmol)中の2−クロロ−N−[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(0.10g、0.20mmol)、シクロブチルアミン(34μL、0.40mmol)、酢酸パラジウム(4.5mg、0.020mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(10mg、0.02mmol)、および炭酸セシウム(2.0×10mg、0.60mmol)の混合物を排気し、次いで、窒素を充填した。混合物を160℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、次いで、酢酸エチル(20mL)で希釈し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(0〜5%)中のMeOHで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2637ClFNSi(M+H)m/zについての計算値:535.2、実測値:535.1。
【0488】
ステップ4:3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロブチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化241】
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THF(5mL)中の5−{[(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−N−シクロブチル−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン(82mg、0.15mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(110 μL、0.76mmol)を添加し、続いて、トリホスゲン(68mg、0.23mmol)を添加した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、1N NaOH(2mL)を添加した。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2735ClFNSi(M+H)m/zについての計算値:561.2、実測値:561.1。
【0489】
ステップ5:3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロブチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
イソプロピルアルコール(0.6mL)および水(0.04mL)中の3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロブチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(82mg、0.15mmol)の混合物に、三臭化ピリジニウム(180mg、0.51mmol)を添加した。得られた溶液を30℃で2時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、酢酸(0.5mL、9mmol)および亜鉛(95mg、1.5mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、DCM(1mL)中に溶解し、TFA(1mL)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、MeOH(2mL)中に溶解し、次いで、エチレンジアミン(0.2mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、分取HPLC(pH2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2121ClFN(M+H)m/zについての計算値:447.1、実測値:447.0。
【0490】
実施例107
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化242】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンと、そして、ステップ3においてシクロプロピルアミンを1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン二塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2119ClFN(M+H)m/zについての計算値:457.1、実測値:457.0。
【0491】
実施例108
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化243】
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この化合物は、実施例107におけるものと同様の手順を用いて、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン二塩酸塩を3−ピリジンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2218ClFN(M+H)m/zについての計算値:454.1、実測値:454.1。
【0492】
実施例109
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリダジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化244】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3においてシクロプロピルアミンをピリダジン−3−アミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2117(M+H)m/zについての計算値:439.1、実測値:439.2。
【0493】
実施例110
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化245】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化246】
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塩化メチレン(30mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(実施例70、ステップ1:1.09g、2.01mmol)の溶液に、モルホリン(880μL、10.mmol)を添加し、続いて、酢酸(1.0mL、18mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で一晩撹拌し、次いで、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(1.3g、6.0mmol)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。この反応物を飽和NaHCO溶液で反応停止処理し、次いで、DCMで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣を、0〜40%のEtOAc/DCMで溶出するカラムによって精製して、白色固体として所望の生成物(930mg、75%)を得た。LC−MSのC2930S(M+H)m/zについての計算値:614.2、実測値:614.0。
【0494】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ1からの生成物をテトラヒドロフラン(65mL)中に溶解し、次いで、THF(4.5mL、4.5mmol)中の1.0M フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを添加した。混合物を60℃まで加熱し、1.5時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。混合物を室温まで冷却し、次いで、水で反応停止処理し、DCMで抽出した。合わせた抽出物を混合し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0〜10%のMeOH/DCMで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(649mg、68%)を得、これを分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によりさらに精製した。LC−MSのC2326(M+H)m/zについての計算値:474.2、実測値:474.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.75(s,1H),8.04(s,1H),7.03(t,J=8.2Hz,1H),6.95(s,1H),4.77(s,2H),4.39(s,2H),3.89(s,6H),3.81(br,4H),3.67(s,3H),3.18(br,4H)。
【0495】
実施例111
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化247】
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この化合物は、実施例70におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−エチルピペラジンを4−ヒドロキシピペリジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2428(M+H)m/zについての計算値:488.2、実測値:488.1。
【0496】
実施例112
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化248】
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この化合物は、実施例70におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−エチルピペラジンを4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2426(M+H)m/zについての計算値:508.2、実測値:508.2。
【0497】
実施例113
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化249】
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この化合物は、実施例70におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−エチルピペラジンを3,3−ジフルオロピペリジン塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2426(M+H)m/zについての計算値:508.2、実測値:508.2。
【0498】
実施例114
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化250】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化251】
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塩化メチレン(25mL、390mmol)中の[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]アセトアルデヒド(実施例71、ステップ2:522mg、0.938mmol)の溶液に、モルホリン(0.41mL、4.7mmol)を添加し、続いて、酢酸(0.32mL、5.6mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(696mg、3.28mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。混合物を飽和NaHCOで中和し、次いで、DCMで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0〜50%のEtOAc/DCM、次いで、0〜10%のMeOH/DCMで溶出するカラムによって精製して、黄色固体として所望の生成物(483mg、82%)を得た。LC−MSのC3032S(M+H)m/zについての計算値:628.2、実測値:628.0。
【0499】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ1からの生成物をテトラヒドロフラン(25mL)中に溶解し、次いで、THF(2.3mL、2.3mmol)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、この時点は、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。この反応物を、飽和NHCl溶液で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0〜10%のMeOH/DCMで溶出するカラムによって精製して、白色固体として所望の生成物(258mg、56%)を得、これを分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によりさらに精製した。LC−MSのC2428(M+H)m/zについての計算値:488.2、実測値:488.2。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.88(s,1H),7.95(s,1H),7.04(t,J=8.2Hz,1H),6.67(s,1H),4.75(s,2H),4.06−3.95(m,2H),3.88(s,6H),3.73−3.64(m,2H),3.62(s,3H),3.57−3.46(m,4H),3.22−3.09(m,4H)。
【0500】
実施例115
8−(2−アゼチジン−1−イルエチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化252】
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この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において1−エチルピペラジンをアゼチジン塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2326(M+H)m/zについての計算値:458.2、実測値:458.3。
【0501】
実施例116
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化253】
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この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において1−エチルピペラジンをピロリジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2428(M+H)m/zについての計算値:472.2、実測値:472.3。
【0502】
実施例117
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化254】
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この化合物は、実施例72におけるものと同様の手順を用いて、ステップ4において1−エチルピペラジンをモルホリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2530(M+H)m/zについての計算値:502.2、実測値:502.2。
【0503】
実施例118
8−[3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)プロピル]−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化255】
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この化合物は、実施例72におけるものと同様の手順を用いて、ステップ4において1−エチルピペラジンを1−シクロプロピルピペラジン二塩酸塩(Oakwood、カタログ番号029229)と置き換えて調製した。LC−MSのC2835(M+H)m/zについての計算値:541.3、実測値:541.2。
【0504】
実施例119
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化256】
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この化合物は、実施例40、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて、1−メチルピペラジンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2529[M+H]m/zについての計算値:515.2、実測値:515.2。
【0505】
実施例120
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−{[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化257】
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この化合物は、実施例40、ステップ3におけるものと同様の手順を用いて、1−メチルピペラジンをシス−2,6−ジメチルピペラジン(Aldrich、カタログ番号D179809)と置き換えて調製した。RP−HPLC(pH=2)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2529[M+H]m/zについての計算値:515.2、実測値:515.1。
【0506】
実施例121
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化258】
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この化合物は、実施例49、ステップ1〜3に記載される通りに調製した。LC−MSのC1919[M+H]m/zについての計算値:389.1、実測値:389.1。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.86(s,1H),7.99(s,1H),7.52−7.46(m,1H),7.04(t,J=8.2Hz,1H),6.67−6.62(m,1H),4.76(s,2H),4.18(q,J=6.9Hz,2H),3.89(s,6H),1.34(t,J=6.9Hz,3H)。
【0507】
実施例122
4−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル
【化259】
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ステップ1:4−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル
【化260】
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この化合物は、実施例45におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを4−アミノベンゾニトリルと置き換えて調製した。LC−MSのC2418(M+H)m/zについての計算値:462.1、実測値:462.0。
【0508】
ステップ2:4−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル
この化合物は、実施例75におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを4−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル(ステップ1において調製された)と置き換えて調製した。LC−MSのC2418(M+H)m/zについての計算値:478.1、実測値:478.0。
【0509】
実施例123
3−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]メチル}ベンゾニトリル
【化261】
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ステップ1:N−[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化262】
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トリフルオロ酢酸(10.0mL、1.30E2mmol)中のトリアセトキシホウ化水素ナトリウム(6.2g、29mmol)の溶液に、0℃で塩化メチレン(10mL)中の2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(1.52g、8.03mmol)の溶液に添加し、続いて、塩化メチレン(40mL、700mmol)中の4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(実施例106、ステップ1:2.27g、7.30mmol)の溶液を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、NaHCOの冷却水溶液中に注ぎ入れ、次いで、塩化メチレンで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜40%のEtOAcで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、黄色油として所望の生成物を得、これを静置して固化した(3.32g、94%)。LC−MSのC2229ClFSi(M+H)m/zについての計算値:484.2、実測値:484.1。
【0510】
ステップ2:3−{[(5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)アミノ]メチル}ベンゾニトリル
【化263】
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1,4−ジオキサン(3mL、40mmol)中のN−[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(110mg、0.23mmol)、3−(アミノメチル)ベンゾニトリル(45.0mg、0.341mmol)、酢酸パラジウム(5.1mg、0.023mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(14mg、0.023mmol)、および炭酸セシウム(220mg、0.68mmol)の混合物を排気し、次いで、窒素を充填した。得られた混合物を150℃で2時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC3036Si(M+H)m/zについての計算値:580.3、実測値:580.2。
【0511】
ステップ3:3−[(3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル
【化264】
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ステップ2からの粗生成物をテトラヒドロフラン(5mL、60mmol)中に溶解し、次いで、トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)を添加し、続いて、トリホスゲン(74mg、0.25mmol)を添加した。得られた茶色懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いで、反応物を3mLの1N NaOH溶液で反応停止処理した。混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、EtOAcで抽出した。次いで、有機層を、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、ヘキサン中0〜50%のEtOAcで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC3134Si(M+H)m/zについての計算値:606.2、実測値:606.3。
【0512】
ステップ4:3−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]メチル}ベンゾニトリル
イソプロピルアルコール(5mL、60mmol)および水(0.5mL、30mmol)中の3−[(3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル)メチル]ベンゾニトリル(60.mg、0.099mmol)の溶液に、三臭化ピリジニウム(160mg、0.50mmol)を添加した。得られた黄色溶液を35℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、亜鉛(130mg、2.0mmol)および酢酸(0.11mL、2.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、濾過し、MeOH/DCMで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣を、水で粉砕し、白色固体を濾過により収集し、次いで、水で洗浄し、乾燥させた。
上記の固体を2mLのDCM中に溶解し、次いで、2mLのTFAを添加した。得られた黄色溶液を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、5mLのMeOH中に溶解し、次いで、エチレンジアミン(0.33mL、5.0mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で2時間撹拌し、次いで、分取HPLC(pH2、アセトニトリル/水)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2520(M+H)m/zについての計算値:492.1、実測値:492.1。
【0513】
実施例124
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−3,4,7、9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化265】
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この化合物は、実施例106におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3においてシクロブチルアミンを2,3−ジフルオロアニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2317ClF(M+H)m/zについての計算値:505.1、実測値:505.0。
【0514】
実施例125
4−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−3−フルオロベンゾニトリル
【化266】
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この化合物は、実施例123におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において3−(アミノメチル)ベンゾニトリルを4−アミノ−3−フルオロベンゾニトリルと置き換えて調製した。LC−MSのC2417(M+H)m/zについての計算値:496.1、実測値:496.0。
【0515】
実施例126
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
0℃まで冷却されたN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例49、ステップ3:900mg、2.32mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(185mg、4.63mmol、鉱油中60重量%)を添加した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、ベンゼンスルホニルクロリド(0.444mL、3.48mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。この反応物を、飽和NHCl溶液で反応停止処理し、水で希釈した。白色沈殿物を濾過により収集し、次いで、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥させて、白色固体として所望の生成物(1.2g、98%)を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2523S[M+H]m/zについての計算値:529.1、実測値:529.1。
【0516】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド
【化269】
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テトラヒドロフラン(80mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(1.75g、3.31mmol)の溶液に、−78℃で新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(テトラヒドロフラン(THF)中1M、3.48mL、3.48mmol)を添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(1.4mL、18mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、水で反応停止処理し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜20%のEtOAcで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として所望の生成物(1.68g、91%)を得た。LC−MSのC2623S(M+H)m/zについての計算値:557.1、実測値:556.9。
【0517】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化270】
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ジクロロメタン(50mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(1.73g、3.11mmol)の溶液に、モルホリン(0.95mL、11mmol)を添加し、続いて、酢酸(2mL、30mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で一晩撹拌し、次いで、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(2.3g、11mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。この反応物を飽和NaHCOで反応停止処理し、次いで、酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜40%のEtOAcで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として所望の生成物(1.85g、95%)を得た。LC−MSのC3032S(M+H)m/zについての計算値:628.2、実測値:628.0。
【0518】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
テトラヒドロフラン(40mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(1.5g、2.4mmol)の溶液に、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(THF中1M、7.2mL、7.2mmol)を添加した。得られた溶液を50℃で1.5時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、水で反応停止処理した。混合物をジクロロメタン(DCM)で抽出し、有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM中0〜10%のMeOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として所望の生成物を得、これを分取HPLC(pH2、アセトニトリル/HO)によりさらに精製した。LC−MSのC2428(M+H)m/zについての計算値:488.2、実測値:488.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.09(s,1H),8.06(s,1H),7.05(t,J=8.1Hz,1H),6.87(s,1H),4.78(s,2H),4.50(s,2H),4.17(q,J=6.8Hz,2H),3.97(br,2H),3.89(s,6H),3.65(br,2H),3.37(br,2H),3.15(br,2H),1.37(t,J=6.8Hz,3H)。
【0519】
実施例127
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化271】
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この化合物は、実施例126におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3においてモルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2531(M+H)m/zについての計算値:501.2、実測値:501.1。
【0520】
実施例128
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化272】
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この化合物は、実施例126におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3においてモルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2633(M+H)m/zについての計算値:515.3、実測値:515.1。
【0521】
実施例129
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化273】
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この化合物は、実施例126におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(実施例70、ステップ1)および1−メチルピペラジンから開始して調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2429(M+H)m/zについての計算値:487.2、実測値:487.1。
【0522】
実施例130
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化274】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド
【化275】
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テトラヒドロフラン(25mL)、イソプロピルアルコール(2.5mL)、および水(2.5mL)の混合物中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(実施例70、ステップ1:500mg、0.9mmol)の溶液に、水(1.54mL、9.24mmol)中の6.0M 水酸化カリウムを添加した。得られた黄色溶液を室温で一晩撹拌し、次いで、40℃まで加温し、1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、1N HClで中和し、次いで、飽和NHCl溶液を添加した。得られた淡黄色沈殿物を濾過により収集し、乾燥させて、淡黄色固体として生成物(350mg、90%)を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1917(M+H)m/zについての計算値:403.1、実測値:402.9。
【0523】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
塩化メチレン(3mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(13mg、0.032mmol)の溶液に、1−ピペラジン−エタノール(20μL、0.16mmol)を添加し、続いて、酢酸(55μL、0.97mmol)を添加した。得られた黄色懸濁液を室温で3時間撹拌し、次いで、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(40.mg、0.19mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。この反応物を飽和NaHCO溶液で反応停止処理し、次いで、塩化メチレンで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2531(M+H)m/zについての計算値:517.2、実測値:517.1。
【0524】
実施例131
3−(4−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)プロパンニトリル
【化276】
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この化合物は、実施例130におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−ピペラジン−エタノールを3−ピペラジン−1−イルプロパンニトリルと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2630(M+H)m/zについての計算値:526.2、実測値:526.1。
【0525】
実施例132
1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペリジン−4−カルボニトリル
【化277】
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この化合物は、実施例130におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−ピペラジン−エタノールをピペリジン−4−カルボニトリルと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2527(M+H)m/zについての計算値:497.2、実測値:496.9。
【0526】
実施例133
(3S)−1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピロリジン−3−カルボニトリル
【化278】
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この化合物は、実施例130におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−ピペラジンエタノールを(3S)−ピロリジン−3−カルボニトリル塩酸塩と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2425(M+H)m/zについての計算値:483.2、実測値:483.2。
【0527】
実施例134
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化279】
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この化合物は、実施例130におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−ピペラジン−エタノールを1−メチルピペリジン−4−アミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2531(M+H)m/zについての計算値:501.2、実測値:501.0。
【0528】
実施例135
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化280】
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この化合物は、実施例130におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−ピペラジン−エタノールを(3S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2326(M+H)m/zについての計算値:474.2、実測値:474.0。
【0529】
実施例136
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化281】
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この化合物は、実施例130におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−ピペラジン−エタノールを(3R)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2326(M+H)m/zについての計算値:474.2、実測値:474.2。
【0530】
実施例137
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化282】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化283】
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0℃まで冷却されたテトラヒドロフラン(5mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(実施例70、ステップ1:101mg、0.186mmol)の溶液に、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(21mg、0.56mmol)を添加した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌し、水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2523S(M+H)m/zについての計算値:545.1、実測値:545.0。
【0531】
ステップ2:8−(クロロメチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化284】
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ステップ1からの粗生成物を塩化メチレン(5mL)中に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(65μL、0.37mmol)を添加し、続いて、メタンスルホニルクロリド(19μL、0.24mmol)を添加した。得られた混合物を室温まで加温し、一晩撹拌した。反応物を水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2522ClFS(M+H)m/zについての計算値:563.1、実測値:562.9。
【0532】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化285】
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アセトニトリル(3mL)中の8−(クロロメチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(30.mg、0.053mmol)、1H−イミダゾール(18mg、0.27mmol)、および炭酸セシウム(87mg、0.27mmol)の混合物を、60℃で一晩撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタンで希釈し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2825S(M+H)m/zについての計算値:595.2、実測値:595.2。
【0533】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ3からの粗生成物をテトラヒドロフラン(3mL)中に溶解し、次いで、THF(0.27mL、0.27mmol)中の1.0M フッ化テトラ−nブチルアンモニウムを添加した。混合物を60℃で30分間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。反応混合物を室温まで冷却し、次いで、水で反応停止処理し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣を、MeOH中に溶解し、次いで、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製して、白色固体として所望の生成物を得た。LC−MSのC2221(M+H)m/zについての計算値:455.2、実測値:455.1。
【0534】
実施例138
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化286】
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この化合物は、実施例137におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において1H−イミダゾールを1H−ピラゾールと置き換えて調製し、反応混合物を80℃で撹拌した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2221(M+H)m/zについての計算値:455.2、実測値:454.9。
【0535】
実施例139
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[ヒドロキシ(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(2mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(70.0mg、0.136mmol)の溶液に、−78℃で新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(THF中0.5M、0.3mL、0.15mmol)を添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、THF(0.5mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(45mg、0.41mmol)の溶液を添加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、この反応物を水で反応停止処理した。混合物を室温まで加温し、次いで、EtOAcで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2927S(M+H)m/zについての計算値:625.2、実測値:624.9。
【0536】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化289】
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1,4−ジオキサン(1mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[ヒドロキシ(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップ1からの粗生成物:50mg、0.08mmol)、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン(32mg、0.080mmol)、およびモルブデニウムヘキサカルボニル(6mg、0.02mmol)の混合物を有する容器を排気し、次いで、窒素を充填した。得られた混合物を190℃で2時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、水で反応停止処理し、次いで、EtOAcで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2927S(M+H)m/zについての計算値:609.2、実測値:609.0。
【0537】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1、3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ2からの粗生成物をTHF(2mL)中に溶解し、次いで、THF(0.40mL、0.40mmol)中の1.0M カリウムtert−ブトキシドを添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、MeOHで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2323(M+H)m/zについての計算値:469.2、実測値:469.0。
【0538】
実施例140
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化290】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−8−[(E)−2−ピリジン−2−イルビニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化291】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1mL、20mmol)および数滴の水中の8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(40.0mg、0.0674mmol)、2−ビニルピリジン(21mg、0.20mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(3mg、0.004mmol)、および水酸化バリウム八水和物(42mg、0.13mmol)の混合物を有する容器を排気し、次いで、窒素を充填した。得られた混合物を100℃で5時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。混合物を水で希釈し、次いで、EtOAcで抽出した。有機抽出物を合わせ、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC3126S(M+H)m/zについての計算値:618.2、実測値:617.9。
【0539】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(E)−2−ピリジン−2−イルビニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化292】
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ステップ1からの粗生成物をTHF(2mL)中に溶解し、次いで、THF(674μL、0.674mmol)中の1.0M フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを添加した。得られた混合物を60℃で2時間撹拌し、室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。混合物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2522(M+H)m/zについての計算値:478.2、実測値:478.1。
【0540】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ2からの粗生成物をMeOH(2mL)中に溶解し、次いで、パラジウム(活性炭上10重量、30mg)を添加した。混合物を、水素バルーン下、室温で2時間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、次いで、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2524(M+H)m/zについての計算値:480.2、実測値:480.0。
【0541】
実施例141
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化293】
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この化合物は、実施例126におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オンを3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例63、ステップ5)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/HO)によって精製した。LC−MSのC2428ClFN(M+H)m/zについての計算値:504.2、実測値:504.0。
【0542】
実施例142
8−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化294】
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この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において1−エチルピペラジンをジエチルアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2430(M+H)m/zについての計算値:474.2、実測値:474.0。
【0543】
実施例143
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化295】
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この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において1−エチルピペラジンを3−フルオロアゼチジン塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2325(M+H)m/zについての計算値:476.2、実測値:476.0。
【0544】
実施例144
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化296】
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この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において1−エチルピペラジンを3−メトキシ−アゼチジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2428(M+H)m/zについての計算値:488.2、実測値:488.0。
【0545】
実施例145
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化297】
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この化合物は、実施例101におけるものと同様の手順を用いて、シクロプロピルアミンを1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2018ClFN(M+H)m/zについての計算値:458.1、実測値:457.9。H NMR(500MHz,DMSO)δ13.56(s,1H),8.29(s,1H),8.05(s,1H),7.60(s,1H),7.04(d,J=7.7Hz,1H),6.23(s,1H),4.91(d,J=4.4Hz,2H),3.95(s,3H),3.94(s,3H),3.92(s,3H)。
【0546】
実施例146
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化298】
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ステップ1:4−クロロ−1−(フェニルスルフォニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド
【化299】
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4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒド(1.08g、6.00mmol)および炭酸セシウム(3.91g、12.0mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)、淡黄色懸濁液中に溶解した。混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、ベンゼンスルホニルクロリド(1.53mL、12.0mmol)を滴加した。添加の完了後、白っぽいピンク色の懸濁液を得た。混合物を室温で2時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。反応混合物を水で希釈した。固体を濾過により収集し、水で洗浄し、次いで、乾燥させて、白色固体(1.92g、定量)を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC1410ClNS(M+H)m/zについての計算値:321.0、実測値:320.9。
【0547】
ステップ2:N−{[4−クロロ−1−(フェニルスルフォニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン
【化300】
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この化合物は、実施例123、ステップ1におけるものと同様の手順を用いて、4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒドを4−クロロ−1−(フェニルスルフォニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルバルデヒドと置き換えて調製した。LC−MSのC2219ClFS(M+H)m/zについての計算値:494.1、実測値:494.1。
【0548】
ステップ3:N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−{[(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]メチル}−1−(フェニルスルフォニル)−1Hピロロ[2,3−b]ピリジン−4−アミン
【化301】
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トルエン(10mL)中のN−{[4−クロロ−1−(フェニルスルフォニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(480mg、0.97mmol)、2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エタンアミン(337mg、1.92mmol)、酢酸パラジウム(22mg、0.097mmol)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(56mg、0.097mmol)、および炭酸セシウム(630mg、1.94mmol)の混合物を有する容器を脱気し、次いで、窒素を充填した。得られた混合物を120℃で2時間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。混合物を室温まで冷却し、次いで、DCMで希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、0〜30%のEtOAc/DCMで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(625mg、定量)を得た。LC−MSのC3039SSi(M+H)m/zについての計算値:633.2、実測値:633.1。
【0549】
ステップ4:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化302】
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ステップ3からの生成物をテトラヒドロフラン(10mL)中に溶解し、次いで、トリエチルアミン(0.70mL、5.0mmol)を添加し、続いて、トリホスゲン(290mg、0.97mmol)を添加した。得られた懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いで、反応物を10mLの1N NaOH溶液で反応停止処理した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、EtOAcで抽出した。次いで、合わせた抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0〜30%のEtOAc/DCMで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(313mg、49%)を得た。LC−MSのC3137SSi(M+H)m/zについての計算値:659.2、実測値:659.2。
【0550】
ステップ5:8−ブロモ−1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化303】
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テトラヒドロフラン(8mL)中の1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(313mg、0.475mmol)の溶液に、−78℃で新たに調製したリチウムジイソプロピルアミン溶液(THF中1M、0.5mL、0.5mmol)を添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、1mLのTHF中の1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン(155mg、0.475mmol)の溶液を添加した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、飽和NHCl溶液で反応停止処理した。混合物を室温まで加温し、EtOAcで抽出した。次いで、合わせた抽出物を水、ブラインで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0〜20%のEtOAc/DCMで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(320mg、91%)を得た。LC−MSのC3136BrFSSi(M+H)m/zについての計算値:737.1、実測値:736.9。
【0551】
ステップ6:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化304】
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この化合物は、実施例71、ステップ1〜3におけるものと同様の手順を用いて、8−ブロモ−1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップ5からの生成物)およびモルホリンから開始して調製した。LC−MSのC3134S(M+H)m/zについての計算値:658.2、実測値:658.2。
【0552】
ステップ7:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
テトラヒドロフラン(2mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(16mg、0.024mmol)の溶液に、THF(120μL、0.12mmol)中の1.0M フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを添加した。得られた黄色溶液を50℃で20分間撹拌し、この時点で、LC−MSは、反応が所望の生成物になるまで完了したことを示した。混合物を室温まで冷却し、次いで、数滴のTFAで反応停止処理した。混合物をMeOHで希釈し、次いで、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、白色固体として生成物を得た。LC−MSのC2530(M+H)m/zについての計算値:518.2、実測値:518.0。
【0553】
実施例147
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例123におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において3−(アミノメチル)ベンゾニトリルを3−クロロピリジン−2−アミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2217ClF(M+H)m/zについての計算値:488.1、実測値:488.1。
【0554】
実施例148
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例66におけるものと同様の手順を用いて、1−ブロモ−2−クロロエタンを1,3−ジブロモプロパンと置き換えて調製した。生成物を、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2120(M+H)m/zについての計算値:400.1、実測値:400.0。
【0555】
実施例149
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロペンタン−1,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
【化307】
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この化合物は、実施例66におけるものと同様の手順を用いて、1−ブロモ−2−クロロエタンを1,4−ジブロモブタンと置き換えて調製した。生成物を、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2222(M+H)m/zについての計算値:414.2、実測値:414.1。
【0556】
実施例150
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,3,5,6,6’,7’−ヘキサヒドロスピロ[ピラン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
【化308】
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この化合物は、実施例66におけるものと同様の手順を用いて、1−ブロモ−2−クロロエタンをビス(2−ブロモエチル)エーテルと置き換えて調製した。生成物を、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2222(M+H)m/zについての計算値:430.2、実測値:430.0。
【0557】
実施例151
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
【化309】
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ステップ1:tert−ブチル−7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8’−オキソ−3’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1H−スピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−1−カルボン酸塩
【化310】
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窒素をDMF(1.1mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(実施例60、ステップ2:50.0mg、0.102mmol)の溶液を通して10分間気泡注入し、次いで、炭酸セシウム(100.0mg、0.31mmol)およびtert−ブチル−ビス(2−クロロエチル)カルボン酸塩(0.0742g、0.306mmol)を窒素下で添加し、次いで、混合物を50℃で一晩撹拌した。混合物を濾過し、次いで、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC3345Si(M+H)m/zについての計算値:659.3、実測値:659.4。
【0558】
ステップ2:7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
【化311】
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塩化メチレン(0.5mL)中のtert−ブチル−7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8’−オキソ−3’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3’,6’,7’,8’−テトラヒドロ−1H−スピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−1−カルボン酸塩(95.5mg、0.145mmol)(ステップ1からの粗生成物)の溶液に、塩化水素(1,4−ジオキサン中4M、0.5mL、2mmol)を添加し、混合物を室温で45分間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、さらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2837Si(M+H)m/zについての計算値:559.3、実測値:559.3。
【0559】
ステップ3:7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
【化312】
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塩化メチレン(0.5mL)中の7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−メチル}−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン(20.0mg、0.0358mmol)およびホルムアルデヒド(水中9.0M、12μL、0.11mmol)の混合物を室温で5分間撹拌し、次いで、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(23mg、0.11mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、塩化メチレンで希釈し、1N NaOH、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2939Si(M+H)m/zについての計算値:573.3、実測値:573.3。
【0560】
ステップ4:7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン
塩化メチレン(0.3mL)中の7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン(20.0mg、0.035mmol)の溶液に、TFA(0.2mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、メタノール(0.3mL)中に溶解し、次いで、エチレンジアミン(0.2mL)を添加した。混合物を50℃で1.5時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2325(M+H)m/zについての計算値:443.2、実測値:443.2。
【0561】
実施例152
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(モルホリン−4−イルメチル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化313】
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【0562】
ステップ1:エチル3−[[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル](2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]−3−オキソプロパン酸塩
【化314】
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マロン酸エチル(5.0mL、33mmol)中のN−[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル]−2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(実施例123、ステップ1:1.45g、3.00mmol)およびトリエチルアミン(0.84mL、6.0mmol)の混合物を165℃で4時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで、0〜40%のEtOAc/ヘキサンで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(0.8g、44%)を得た。LC−MSのC2735ClFSi(M+H)m/zについての計算値:598.2、実測値:598.0。
【0563】
ステップ2:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化315】
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トルエン(10mL)中のエチル3−[[(4−クロロ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メチル](2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]−3−オキソプロパン酸塩(1.60g、2.68mmol)の溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(589mg、3.21mmol)を添加し、混合物を窒素下で、室温で15分間撹拌した。次いで、ジブロモビス(トリ−t−ブチルホスフィノ)ジパラジウム(I)(Aldrich、カタログ番号677728:62mg、0.080mmol)を添加し、混合物を排気し、次いで、窒素を3回補充した。次いで、反応混合物を115℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却し、次いで、塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣を、0〜40%のEtOAc/ヘキサンで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(0.81g、62%)を得た。LC−MSのC2430Si(M+H)m/zについての計算値:490.2、実測値:490.1。
【0564】
ステップ3:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化316】
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窒素をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(1.00g、2.04mmol)の溶液を通して20分間気泡注入し、次いで、炭酸セシウム(2.0g、6.1mmol)およびヨウ化メチル(509μL、8.17mmol)を窒素下で添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を濾過し、次いで、濃縮した。残渣を、0〜40%のEtOAc/ヘキサンで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(0.95g、90%)を得た。LC−MSのC2634Si(M+H)m/zについての計算値:518.2、実測値:518.2。
【0565】
ステップ4:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化317】
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塩化メチレン(4mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(1.0g、1.9mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL、50mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、メタノール(6mL)中に溶解し、次いで、エチレンジアミン(3mL)を添加した。混合物を50℃で2.5時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、濃縮した。残渣を、水で粉砕し、沈殿物を濾過により収集し、次いで、水で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物(0.67g、90%)を得た。LC−MSのC2020(M+H)m/zについての計算値:388.1、実測値:388.2。
【0566】
ステップ5:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化318】
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ジメチルホルムアミド(DMF)(1.0mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(0.070g、0.18mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(0.0108g、0.271mmol)(鉱油中60%NaH分散)を0℃で添加し、得られた混合物を15分間撹拌した。この時、ベンゼンスルホニルクロリド(25.4μL、0.199mmol)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。この反応物を飽和NHCl水溶液の添加により反応停止処理し、次いで、塩化メチレンで抽出した。次いで、合わせた抽出物を飽和NaHCO、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM(0〜10%)中酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2624S[M+H]m/zについての計算値:528.1、実測値528.1。
【0567】
ステップ6:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−8−オキソ−3−(フェニルスルフォニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−2−カルバルデヒド
【化319】
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テトラヒドロフラン(4mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9、9−ジメチル−3−(フェニルスルフォニル)−3、6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(0.80g、1.5mmol)の溶液に、−78℃で新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(THF中1M、2.3mL、2.3mmol)を添加した。混合物を0.5時間撹拌し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(0.69mL、8.9mmol)を添加した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、水で反応停止処理し、室温まで加温した。混合物を塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮した。混合物をさらに精製することなく、次のステップで使用した。
LC−MSのC2724S(M+H)m/zのについての計算値:556.1、実測値:556.0。
【0568】
ステップ7:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(モルホリン−4−イルメチル)−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化320】
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1,2−ジクロロエタン(12mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−8−オキソ−3−(フェニルスルフォニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−2−カルバルデヒド(0.50g、0.90mmol)の溶液に、モルホリン(0.47mL、5.4mmol)を添加し、続いて、酢酸(0.15mL、2.7mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(570mg、2.7mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を塩化メチレンで希釈し、次いで、1N NaOH、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、0〜20%のEtOAc/DCMで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物(0.40g、71%)を得た。LC−MSのC3133S[M+H]m/zについての計算値:627.2、実測値627.3。
【0569】
ステップ8:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(モルホリン−4−イルメチル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
テトラヒドロフラン(8.0mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(モルホリン−4−イルメチル)−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(0.48g、0.76mmol)の混合物に、THF(4.5mL、4.5mmol)中の1.0M フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、水で反応停止処理した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2529(M+H)m/zについての計算値:487.2、実測値:487.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.81(s,1H),8.19(s,1H),7.06(t,J=8.2Hz,1H),6.91(s,1H),4.91(s,2H),4.40(s,2H),3.90(s,6H),3.81(s,4H),3.17(s,4H),1.75(s,6H)。
【0570】
実施例153
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化321】
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ステップ1:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化322】
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この化合物は、実施例152、ステップ7におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンをN−メチルピペラジンと置き換えて調製した。LC−MSのC3236S(M+H)m/zについての計算値:640.2、実測値:640.3。
【0571】
ステップ2:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
THF(1.0mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(25.0mg)の溶液に、THF(0.1mL)中の1M TBAFを添加した。混合物を60℃で30分間撹拌し、次いで、室温まで冷却し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2632(M+H)m/zについての計算値:500.2、実測値:500.0。
【0572】
実施例154
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化323】
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この化合物は、実施例153におけるものと同様の手順を用いて、N−メチルピペラジンをN−エチルピペラジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2734(M+H)m/zについての計算値:514.3、実測値:514.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ11.92(s,1H),8.12(s,1H),7.08(t,J=8.2Hz,1H),6.69(s,1H),4.90(s,2H),3.94(s,2H),3.90(s,6H),3.51(br,2H),3.24−3.08(m,4H),3.03(br,2H),2.57(br,2H),1.71(s,6H),1.18(t,J=7.3Hz,3H)。
【0573】
実施例155
1−{[7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−8−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−2−イル]メチル}ピペリジン−4−カルボニトリル
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例153におけるものと同様の手順を用いて、N−メチルピペラジンをピペリジン−4−カルボニトリルと置き換えて調製した。LC−MSのC2730(M+H)m/zについての計算値:510.2、実測値:510.0。
【0574】
実施例156
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−{[(3S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル}−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化325】
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この化合物は、実施例153におけるものと同様の手順を用いて、N−メチルピペラジンを(3S)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2734(M+H)m/zについての計算値:514.3、実測値:514.1。
【0575】
実施例157
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−{[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル}−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化326】
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この化合物は、実施例153におけるものと同様の手順を用いて、N−メチルピペラジンを(3R)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2734(M+H)m/zについての計算値:514.3、実測値:514.1。
【0576】
実施例158
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イルエチル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化327】
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ステップ1:2−ブロモ−7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化328】
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テトラヒドロフラン(5mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(実施例152、ステップ5:0.25g、0.47mmol)の溶液に、−78℃で新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド溶液(THF中1M、0.7mL)を添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、THF(1mL)中の1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン(0.23g、0.71mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、水で反応停止処理し、室温まで加温した。混合物をEtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0〜10%のEtOAc/DCMで溶出するカラムによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2623BrFS(M+H)m/zについての計算値:606.1、実測値:605.8。
【0577】
ステップ2:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[(E)−2−エトキシビニル]−9,9−ジメチル−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化329】
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1,4−ジオキサン(1mL、10mmol)/水(0.2mL、10mmol)中の2−ブロモ−7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(0.10g、0.16mmol)、2−[(E)−2−エトキシビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(Aldrich、カタログ番号731528:0.033g、0.16mmol)および炭酸ナトリウム(0.035g、0.33mmol)の混合物に、ジクロロ(ビス{ジ−tert−ブチル[4−(ジメチルアミノ)フェニル]ホスホラニル})パラジウム(3.5mg、0.0049mmol)を添加した。混合物を排気し、次いで、Nを3回補充した。次いで、反応混合物を95℃で一晩撹拌し、次いで、室温まで冷却し、DCMで希釈した。混合物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0〜10%のEtOAc/DCM で溶出するカラムによって精製して、所望の生成物を得た。
LC−MSのC3030S(M+H)m/zについての計算値:598.2、実測値:598.2。
【0578】
ステップ3:[7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−8−オキソ−3−(フェニルスルフォニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−2−イル]アセトアルデヒド
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2からの生成物をテトラヒドロフラン(1.0mL)中に溶解し、次いで、濃縮HCl(0.1mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を塩化メチレンで希釈し、次いで、飽和NaHCO、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2826S(M+H)m/zについての計算値:570.1、実測値:570.0。
【0579】
ステップ4:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イルエチル)−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
塩化メチレン(0.8mL、10mmol)中の[7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−8−オキソ−3−(フェニルスルフォニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−2−イル]アセトアルデヒド(30.0mg、0.0527mmol)、モルホリン(0.06mL、0.7mmol)および酢酸(0.030mL)の混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(33mg、0.16mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO、水、およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC3235S(M+H)m/zについての計算値:641.2、実測値:641.0。
【0580】
ステップ5:7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イルエチル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
THF(0.5mL)中の7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イルエチル)−3−(フェニルスルフォニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン(25.0mg)の溶液に、THF(0.2mL)中の1M カリウムt−ブトキシドを添加した。混合物を拌室温で30分間撹し、次いで、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2631(M+H)m/zについての計算値:501.2、実測値:501.0。
【0581】
実施例159
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化332】
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この化合物は、実施例158におけるものと同様の手順を用いて、ステップ4においてモルホリンをN−エチルピペラジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2836(M+H)m/zについての計算値:528.3、実測値:528.0。
【0582】
実施例160
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化333】
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この化合物は、実施例158におけるものと同様の手順を用いて、ステップ4においてモルホリンをN−メチルピペラジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2734(M+H)m/zについての計算値:514.3、実測値:514.0。
【0583】
実施例161
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化334】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(1,3−オキサゾール−4−イル)メタンアミン塩酸塩と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2017(M+H)m/zについての計算値:443.1、実測値:443.1。
【0584】
実施例162
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(イソオキサゾール−3−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化335】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−イソオキサゾール−3−イルメタンアミン塩酸塩と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2017(M+H)m/zについての計算値:443.1、実測値:443.1。
【0585】
実施例163
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化336】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(1,3−チアゾール−4−イル)メンタンアミン塩酸塩と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2017S(M+H)m/zについての計算値:459.1、実測値:459.0。
【0586】
実施例164
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化337】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−(ジフルオロメトキシ)アニリンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2318(M+H)m/zについての計算値:504.1、実測値:503.9。
【0587】
実施例165
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化338】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2120(M+H)m/zについての計算値:456.2、実測値:456.0。
【0588】
実施例166
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化339】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イル]メタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2122(M+H)m/zについての計算値:446.2、実測値:445.9。
【0589】
実施例167
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化340】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イル]メタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2122(M+H)m/zについての計算値:446.2、実測値:446.0。
【0590】
実施例168
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピラジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化341】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−ピラジン−2−イルエタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2220(M+H)m/zについての計算値:468.2、実測値:468.0。
【0591】
実施例169
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化342】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−ピリジン−エタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2321(M+H)m/zについての計算値:467.2、実測値:467.1。
【0592】
実施例170
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピリジン−3−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化343】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−ピリジン−3−イルエタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2321(M+H)m/zについての計算値:467.2、実測値:467.1。
【0593】
実施例171
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピリジン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化344】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを2−ピリジン−4−イルエタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2321(M+H)m/zについての計算値:467.2、実測値:467.0。
【0594】
実施例172
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化345】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミン(Ark Pharm、カタログ番号AK−43711)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2120(M+H)m/zについての計算値:456.2、実測値:456.2。
【0595】
実施例173
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化346】
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ステップ1:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−メトルプロピル)−1H−ピラゾール−4−アミン
【化347】
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アセトニトリル(5mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(0.50g、4.4mmol)、2,2−ジメチル−オキシラン(1.1mL、13mmol)、および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.3mL、8.8mmol)の混合物を70℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、テトラヒドロフラン(20mL)中に溶解し、次いで、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.73g、4.9mmol)、1H−イミダゾール(30mg、0.44mmol)、およびトリエチルアミン(2.5mL、18mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濾過し、濃縮した。残渣を、メタノール(30mL)中に溶解し、次いで、パラジウム(炭素上10重量%、110mg、0.10mmol)を添加した。懸濁液をH雰囲気(バルーン)下で、室温で一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、所望の生成物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。
【0596】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−アミン(ステップ1からの生成物)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2324(M+H)m/zについての計算値:500.2、実測値:500.0。
【0597】
実施例174
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−アミン
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL、100mmol)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(0.5g、4mmol)、エタン、1−ブロモ−2−メトキシ(0.84mL、8.8mmol)、および炭酸カリウム(1.2g、8.8mmol)の混合物を、70℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水で希釈し、次いで、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮した。残渣を、メタノール(10ml)中に溶解し、次いで、触媒量のパラジウム(活性炭上10重量%)を添加した。懸濁液を、Hのバルーン下で、室温で2時間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。
【0598】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−アミン(ステップ1からの生成物)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2222(M+H)m/zについての計算値:486.2、実測値:486.2。
【0599】
実施例175
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化350】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミン
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル(8mL、200mmol)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール(0.25g、2.2mmol)、1,1−ジフルオロ−2−ヨードエタン(0.23mL、2.4mmol)、および炭酸カリウム(0.61g、4.4mmol)の混合物を70℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水で希釈し、次いで、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、次いで、濃縮した。残渣を、メタノール(8mL)中に溶解し、次いで、パラジウム(活性炭上10重量%、50mg)を添加した。懸濁液を、H雰囲気(バルーン)下で、室温で2時間撹拌し、次いで、濾過し、濃縮した。残渣をさらに精製することなく、次のステップで使用した。
【0600】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミン(ステップ1からの生成物)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2118(M+H)m/zについての計算値:492.1、実測値:492.0。
【0601】
実施例176
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(6−メトキシピリジン−2−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(6−メトキシピリジン−2−イル)メタンアミン(Ark Pharm、カタログ番号AK−28243)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2321(M+H)m/zについての計算値:483.2、実測値:483.0。
【0602】
実施例177
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(2−メトキシピリジン−4−イル)メタンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2321(M+H)m/zについての計算値:483.2、実測値:483.0。
【0603】
実施例178
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]メタンアミン(AstaTech、カタログ番号68889)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2122(M+H)m/zについての計算値:446.2、実測値:446.0。
【0604】
実施例179
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]メタンアミン(AstaTech、カタログ番号68891)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2122(M+H)m/zについての計算値:446.2、実測値:446.0。
【0605】
実施例180
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例146、ステップ1〜4におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エタンアミンを2−フルオロ−ベンゼンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2922S(M+H)m/zについての計算値:595.1、実測値:595.1。
【0606】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例126、ステップ2〜4におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップ1からの生成物)から開始して調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2827(M+H)m/zについての計算値:554.2、実測値:553.9。
【0607】
実施例181
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(2−フルオロフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化358】
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この化合物は、実施例180におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3032(M+H)m/zについての計算値:581.2、実測値:581.0。
【0608】
実施例182
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例180におけるものと同様の手順を用いて、2−フルオロベンゼンアミンをシクロブチルアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2630(M+H)m/zについての計算値:514.2、実測値:514.0。
【0609】
実施例183
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化360】
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この化合物は、実施例146におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エタンアミンをシクロブチルアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2732(M+H)m/zについての計算値:528.2、実測値:528.0。
【0610】
実施例184
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1−プロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化361】
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ステップ1:1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化362】
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この化合物は、実施例126、ステップ1〜3におけるものと同様の手順を用いて、1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例44、ステップ2からの生成物)から開始して調製した。LC−MSのC3132S[M+H]m/zについての計算値:640.2、実測値640.2。
【0611】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1−プロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化363】
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メタノール(1.0mL)中の1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(20.0mg、0.0313mmol)の溶液に、水酸化パラジウム(炭素上20重量%、5.0mg)を添加した。得られた混合物を水素雰囲気下で、2時間撹拌した後、それを濾過し、真空下で濃縮した。この粗生成物を、さらに精製することなく、次のステップで直接使用した。LC−MSのC3134S[M+H]m/zについての計算値:642.2、実測値642.2。
【0612】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1−プロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例126、ステップ4に記載される同一の方法で、出発材料として3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1−プロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップ2からの生成物)を使用することにより合成した。LC−MSのC2530[M+H]m/zについての計算値:502.2、実測値502.2。
【0613】
実施例185
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化364】
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ステップ1:8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化365】
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この化合物は、実施例39、ステップ5におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例126、ステップ1からの生成物)から開始して調製した。LC−MSのC2522BrFS[M+H]m/zについての計算値:607.0、実測値607.0。
【0614】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップからの生成物1)およびモルホリンから開始して調製した。LC−MSのC2530[M+H]m/zについての計算値:502.2、実測値502.0。H NMR(500MHz,DMSO)δ12.01(s,1H),7.97(s,1H),7.04(t,J=8.1Hz,1H),6.55(s,1H),4.75(s,2H),4.16(q,J=6.8Hz,2H),4.06−3.94(m,2H),3.89(s,6H),3.73−3.61(m,2H),3.58−3.43(m,4H),3.25−3.07(m,4H),1.34(t,J=6.8Hz,3H)。
【0615】
実施例186
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化366】
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この化合物は、実施例180におけるものと同様の手順を用いて、2−フルオロベンゼンアミンをシクロプロピルアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2528(M+H)m/zについての計算値:500.2、実測値:500.0。
【0616】
実施例187
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化367】
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この化合物は、実施例186におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2631(M+H)m/zについての計算値:513.2、実測値:513.0。
【0617】
実施例188
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化368】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例186におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2733(M+H)m/zについての計算値:527.3、実測値:527.1。
【0618】
実施例189
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例180におけるものと同様の手順を用いて、2−フルオロベンゼンアミンをp−フルオロアニリンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2827(M+H)m/zについての計算値:554.2、実測値:554.0。
【0619】
実施例190
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化370】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例189におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2930(M+H)m/zについての計算値:567.2、実測値:567.0。
【0620】
実施例191
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例189におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3032(M+H)m/zについての計算値:581.2、実測値:581.1。
【0621】
実施例192
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例190におけるものと同様の手順を用いて、4−フルオロアニリンを2,3−ジフルオロアニリンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2929(M+H)m/zについての計算値:585.2、実測値:585.0。
【0622】
実施例193
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例192におけるものと同様の手順を用いて、1−メチルピペラジンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3031(M+H)m/zについての計算値:599.2、実測値:599.0。
【0623】
実施例194
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1−ピリジン−4−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例180におけるものと同様の手順を用いて、2−フルオロベンゼンアミンを4−ピリジンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2727(M+H)m/zについての計算値:537.2、実測値:537.0。
【0624】
実施例195
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−ピリジン−4−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化375】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例194におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2830(M+H)m/zについての計算値:550.2、実測値:550.1。
【0625】
実施例196
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化376】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例146、ステップ1〜6におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エタンアミンを2−フルオロ−ベンゼンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC3533S(M+H)m/zについての計算値:708.2、実測値:708.2。
【0626】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
ステップ1からの生成物をテトラヒドロフラン中に溶解し、次いで、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、5当量)を添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、数滴のTFAで反応停止処理し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2929(M+H)m/zについての計算値:568.2、実測値:568.2。
【0627】
実施例197
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化378】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例196におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3032(M+H)m/zについての計算値:581.2、実測値:581.2。
【0628】
実施例198
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化379】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例196におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3134(M+H)m/zについての計算値:595.3、実測値:595.2。
【0629】
実施例199
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロ−N−イソプロピルベンズアミド
【化380】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:メチル3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロベンズアミド
【化381】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンをメチル3−アミノ−2−フルオロベンゾエートと置き換えて調製した。LC−MSのC2419(M+H)m/zについての計算値:514.1、実測値:514.0。
【0630】
ステップ2:3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロ安息香酸
【化382】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1からの生成物をテトラヒドロフラン(10mL)および水(5mL)中に溶解し、次いで、水酸化リチウム一水和物(0.11g、2.5mmol)を添加した。反応混合物を50℃で一晩撹拌し、次いで、室温まで冷却し、2N HCl水溶液を用いてpH=5になるまで調整した。混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物を得、これをさらに精製することなく、次のステップで使用した。LC−MSのC2317(M+H)m/zについての計算値:500.1、実測値:499.9。
【0631】
ステップ3:3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロ−N−イソプロピルベンズアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロ安息香酸(8.9mg、0.018mmol)、2−プロパンアミン(1.6mg、0.027mmol)、およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(8.7mg、0.020mmol)の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(9.3μL、0.054mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2624(M+H)m/zについての計算値:541.2、実測値:541.0。
【0632】
実施例200
N−シクロプロピル−3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロベンズアミド
【化383】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例199におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において2−プロパンアミンをシクロプロピルアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2622(M+H)m/zについての計算値:539.2、実測値:539.0。
【0633】
実施例201
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−N−エチル−2−フルオロベンズアミド
【化384】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例199におけるものと同様の手順を用いて、ステップ3において2−プロパンアミンをエチルアミン(THF中2.0M)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2522(M+H)m/zについての計算値:527.2、実測値:527.0。
【0634】
実施例202
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化385】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化386】
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テトラヒドロフラン(0.6mL)およびジメチルアミン(0.6mL)中の1−アリル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(18.0mg、0.028mmol、実施例184、ステップ1から)の溶液に、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(10.0mg、0.0227mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(10.0mg、0.0109mmol)を添加した。反応物を90℃で一晩撹拌した後、それを真空下で濃縮し、カラムによって精製して、生成物を得た。LC−MSのC2828S[M+H]m/zについての計算値:600.2、実測値600.1。
【0635】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化387】
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テトラヒドロフラン(1.0mL、12mmol)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(10.0mg、0.0167mmol、ステップ1から)、(2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール(23.2mg、0.167mmol、Ark Pharmaから購入、カタログ番号AK−28607)の溶液に、トリフェニルホスフィン(26.0mg、0.0991mmol)およびジエチルアゾジカルボン酸塩(16μL、0.10mmol)を添加した。得られた混合物を60℃で12時間撹拌した。反応物をMeOH(4.0mL)で希釈し、RP−HPLC(pH10)によって精製して、生成物を得た。LC−MSのC3535S[M+H]m/zについての計算値:721.2、実測値721.0。
【0636】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
この化合物は、実施例126、ステップ4に記載された同じ方法で、出発材料として3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップ2からの生成物)を使用することにより合成した。LC−MSのC2931[M+H]m/zについての計算値:581.2、実測値581.1。
【0637】
実施例203
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化388】
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この化合物は、実施例180におけるものと同様の手順を用いて、2−フルオロベンゼンアミンを1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(Astatech Inc、カタログ番号CL4553)と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2628(M+H)m/zについての計算値:540.2、実測値:540.1。
【0638】
実施例204
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化389】
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この化合物は、実施例203におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2731(M+H)m/zについての計算値:553.2、実測値:553.2。
【0639】
実施例205
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化390】
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この化合物は、実施例203におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2833(M+H)m/zについての計算値:567.3、実測値:567.0。
【0640】
実施例206
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化391】
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この化合物は、実施例152におけるものと同様の手順を用いて、ステップ7においてモルホリンをアゼチジン−3−オール塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2427(M+H)m/zについての計算値:473.2、実測値:473.1。
【0641】
実施例207
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン
【化392】
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この化合物は、実施例152におけるものと同様の手順を用いて、ステップ7においてモルホリンを3−フルオロアゼチジン塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2426(M+H)m/zについての計算値:475.2、実測値:475.0。
【0642】
実施例208
1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}アゼチジン−3−カルボニトリル
【化393】
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この化合物は、実施例70におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−エチルピペラジンをアゼチジン−3−カルボニトリル塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2323(M+H)m/zについての計算値:469.2、実測値:469.0。
【0643】
実施例209
(3R)−1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピロリジン−3−カルボニトリル
【化394】
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この化合物は、実施例70におけるものと同様の手順を用いて、ステップ2において1−エチルピペラジンを(3R)−ピロリジン−3−カルボニトリル塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2425(M+H)m/zについての計算値:483.2、実測値:483.0。
【0644】
実施例210
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化395】
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この化合物は、実施例146におけるものと同様の手順を用いて、ステップ6においてモルホリンを3−フルオロアゼチジン塩酸塩と置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2427(M+H)m/zについての計算値:506.2、実測値:506.0。
【0645】
実施例211
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化396】
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この化合物は、実施例192におけるものと同様の手順を用いて、1−メチルピペラジンをモルホリンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2826(M+H)m/zについての計算値:572.2、実測値:571.9。
【0646】
実施例212
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化397】
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この化合物は、実施例180におけるものと同様の手順を用いることにより、2−フルオロベンゼンアミンを3−フルオロベンゼンアミンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2827(M+H)m/zについての計算値:554.2、実測値:554.2。
【0647】
実施例213
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化398】
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この化合物は、実施例212におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2930(M+H)m/zについての計算値:567.2、実測値:567.2。
【0648】
実施例214
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化399】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例212におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2930(M+H)m/zについての計算値:567.2、実測値:567.2。
【0649】
実施例215
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例69におけるものと同様の手順を用いて、1−エチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジンを1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC2120(M+H)m/zについての計算値:456.2、実測値:456.1。
【0650】
実施例216
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(6−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化401】
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この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(6−フルオロピリジン−2−イル)メタンアミン塩酸塩と置き換えて調製した。LC−MSのC2218(M+H)m/zについての計算値:471.1、実測値:471.0。
【0651】
実施例217
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(6−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを1−(6−メチルピリジン−2−イル)メタンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2321(M+H)m/zについての計算値:467.2、実測値:466.9。
【0652】
実施例218
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロピリジン−2−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例85におけるものと同様の手順を用いることにより、ステップ1において1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミンを3−フルオロピリジン−2−アミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2116(M+H)m/zについての計算値:457.1、実測値:457.1。
【0653】
実施例219
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化404】
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ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(ヒドロキシメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化405】
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塩化メチレン(20mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(0.60g、1.1mmol、実施例126、ステップ2から)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.80g、3.8mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液で反応停止処理し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM(0〜5%)中のMeOHを用いるシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物(0.40g、66%)を得た。LC−MSのC2625S(M+H)m/zについての計算値:559.1、実測値:558.9。
【0654】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
トリフェニルホスフィン(21mg、0.079mmol)を、テトラヒドロフラン(0.5mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(ヒドロキシメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(22mg、0.039mmol)および2−ヒドロキシピリジン(7.4mg、0.078mmol)の溶液に室温で添加した。テトラヒドロフラン(0.3mL)中のジエチルアゾジカルボン酸塩(12μL、0.079mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。MeOH(25重量%、0.1mL)中のNaOMeの溶液を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をRP−HPLC(pH=10)によって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC2524(M+H)m/zについての計算値:496.2、実測値:496.0。
【0655】
実施例220
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(ピリジン−3−イルオキシ)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例219におけるものと同様の手順を用いることにより、ステップ2において2−ヒドロキシピリジンを3−ピリジノールと置き換えて調製した。LC−MSのC2524(M+H)m/zについての計算値:496.2、実測値:496.0。
【0656】
実施例221
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例126(ステップ2〜4)におけるものと同様の手順を用いることにより、出発材料として1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例146、ステップ4から)を用いて調製した。LC−MSのC2428(M+H)m/zについての計算値:504.2、実測値:504.0。
【0657】
実施例222
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例196、ステップ1〜2におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において2−フルオロベンゼンアミンを2,3−ジフルオロアニリンと置き換えて調製した。LC−MSのC2928(M+H)m/zについての計算値:586.2、実測値:586.0。
【0658】
実施例223
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例222におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3031(M+H)m/zについての計算値:599.2、実測値:599.0。
【0659】
実施例224
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化410】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例222におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3133(M+H)m/zについての計算値:613.2、実測値:613.0。
【0660】
実施例225
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化411】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例196、ステップ1〜2におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において2−フルオロベンゼンアミンを4−フルオロベンゼンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2929(M+H)m/zについての計算値:568.2、実測値:568.0。
【0661】
実施例226
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化412】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例225におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3032(M+H)m/zについての計算値:581.2、実測値:581.0。
【0662】
実施例227
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例196、ステップ1〜2におけるものと同様の手順を用いて、ステップ1において2−フルオロベンゼンアミンを3−フルオロベンゼンアミンと置き換えて調製した。LC−MSのC2929(M+H)m/zについての計算値:568.2、実測値:568.0。
【0663】
実施例228
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化414】
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この化合物は、実施例227におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−メチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3032(M+H)m/zについての計算値:581.2、実測値:581.0。
【0664】
実施例229
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化415】
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この化合物は、実施例227におけるものと同様の手順を用いて、モルホリンを1−エチルピペラジンと置き換えて調製した。生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水)によって精製した。LC−MSのC3134(M+H)m/zについての計算値:595.3、実測値:595.0。
【0665】
実施例230
1−{2−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]エチル}アゼチジン−3−カルボニトリル
【化416】
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この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例185、ステップ1)およびアゼチジン−3−カルボニトリル塩酸塩から開始して調製した。LC−MSのC2527[M+H]m/zについての計算値:497.2、実測値496.9。
【0666】
実施例231
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化417】
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この化合物は、実施例71におけるものと同様の手順を用いて、8−ブロモ−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(実施例185、ステップ1)および3−フルオロアゼチジン塩酸塩から開始して調製した。LC−MSのC2427[M+H]m/zについての計算値:490.2、実測値489.9。
【0667】
実施例232
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化418】
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ステップ1:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド
【化419】
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テトラヒドロフラン(10mL)中の1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(456mg、0.69mmol)(実施例146、ステップ4)の溶液に、−78℃でLDA(新たに調製した、THF中1M、1.44mL)を添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(0.77mL)を添加した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、−78℃で、飽和NHCl溶液で反応停止処理した。混合物を室温まで加温し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を水およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色固体として所望の生成物(452mg)を得、これをさらに精製することなく、次のステップで直接使用した。LC−MSのC3237SSi[M+H]m/zについての計算値:687.2、実測値687.2。
【0668】
ステップ2:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド
【化420】
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テトラヒドロフラン(10mL)および水(2mL)中の1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(430mg、0.63mmol)の溶液に、水(1.04mL)中の12.0M 塩化水素を添加した。得られた黄色溶液を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO溶液で中和し、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM(勾配:0〜60%)中のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムによって精製して、淡黄色固体として所望の生成物(265mg)を得た。LC−MSのC2623S[M+H]m/zについての計算値:573.1、実測値572.9。
【0669】
ステップ3:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化421】
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この化合物は、実施例110、ステップ1におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒドおよびモルホリンから開始して調製した。LC−MSのC3032S[M+H]m/zについての計算値:644.2、実測値644.0。
【0670】
ステップ4:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化422】
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3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップ3から)をDCM(3mL)中に溶解した。この溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(40.0μL、0.303mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、水で反応停止処理し、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM(0〜10%)中のメタノールを用いたシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LC−MSのC3031S[M+H]m/zについての計算値:646.2、実測値646.0。
【0671】
ステップ5:3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3、4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−7−(フェニルスルフォニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン(ステップ4から)をTHF(2.0mL)中に溶解し、次いで、THF溶液中の1.0M TBAF(0.40mL)を添加した。得られた溶液を60℃で1時間撹拌した。冷却した後、この溶液を数滴のTFAで反応停止処理し、メタノールで希釈し、RP−HPLC(pH=2)によって精製して、TFA塩として所望の生成物を得た。LC−MSのC2427[M+H]m/zについての計算値:506.2、実測値506.0。
【0672】
実施例233
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
【化423】
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この化合物は、実施例232におけるものと同様の手順を用いて、3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソ−7−(フェニルスルフォニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルバルデヒド(実施例232、ステップ2)から開始して、ステップ3においてモルホリンを1−メチル−ピペラジンと置き換えて調製した。LC−MSのC2530[M+H]m/zについての計算値:519.2、実測値519.0。
【0673】
実施例A
FGFR酵素アッセイ
例示の化合物の阻害剤の有効性を、生成物形成を検出するFRET測定を用いて、ペプチドのリン酸化を測定する酵素アッセイにおいて測定した。阻害剤を、DMSO中に段階希釈し、0.5μLの体積を384ウェルプレートのウェルに移した。FGFR3については、アッセイ緩衝液(50mMのHEPES、10mMのMgCl、1mMのEGTA、0.01% Tween−20、5mMのDTT、pH7.5)中で希釈された10μLの体積のFGFR3酵素(Millipore)をプレートに添加し、5〜10分間プレインキュベートした。適切な対照(酵素なしおよび阻害剤を含まない酵素)をプレート上に含んだ。このアッセイは、アッセイ緩衝液中におけるビオチン化EQEDEPEGDYFEWLEペプチド基質(配列番号1)およびATPを含む10μL溶液(それぞれ、500nMおよび140μMの最終濃度)のウェルへの添加により開始された。プレートを25℃で1時間インキュベートした。この反応は、10μL/ウェルの反応停止溶液(50mMのTris、150mMのNaCl、0.5mg/mLのBSA、pH7.8、3.75nMのEu抗体PY20および180nMのAPC−ストレプトアビジンでPerkin Elmer Lance試薬を含む30mMのEDTA)の添加で終了した。プレートを約1時間平衡化した後、PheraStarプレートリーダー(BMG Labtech)上でウェルを走査した。
【0674】
FGFR1およびFGFR2を、酵素およびATP濃度において以下の変更を伴う同等の条件下で測定した:FGFR1、それぞれ0.02nMおよび210μM、ならびにFGFR2、それぞれ0.01nMおよび100μM。酵素はMilliporeまたはInvitrogenから購入された。
【0675】
GraphPadプリズム3を使用して、データを分析した。IC50値は、可変勾配を有するS字形の用量応答の等式にデータを適合させることにより得られた。Y=下+(上−下)/(1+10^((LogIC50−X)傾斜(HillSlope)))であり、Xが濃度の対数であり、Yが応答である。1μM以下のIC50を有する化合物が、活性であると見なされる。
【0676】
本発明の化合物は、上記のアッセイに従って、FGFR1、FGFR2、およびFGFR3のうちの1つ以上の阻害剤であることが見出された。IC50データを下表1に示す。記号「+」は、100nM未満のIC50を示し、記号「++」は、100〜500nMのIC50を示す。
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0677】
実施例B
FGFRの細胞増殖/生存アッセイ
生存のためにFGFRシグナル伝達に依存する細胞の成長を阻害する例となる化合物の能力を、生存アッセイ(assasy)を用いて測定した。ヒトFGFR3を過剰発現する組換え細胞株を、完全長ヒトFGFR3をコードするプラスミドを用いて、マウスのpro−B Ba/F3細胞(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturenから得られた)の安定なトランスフェクションにより発育させた。細胞は、ヘパリンおよびFGF1の存在下で、ピューロマイシン耐性および増殖のために逐次的に選択された。単一の細胞クローンを単離し、FGFR3の機能的発現を特徴付けた。このBa/F3−FGFR3クローンを細胞増殖において使用し、化合物を細胞増殖/生存を阻害するそれらの能力についてスクリーニングする。Ba/F3−FGFR3細胞を、2%のFBS、20μg/mLのヘパリン、および5ng/mLのFGF1を含むRPMI1640培地中の3500細胞/ウェルで96ウェルの黒色細胞培養プレート中に播種した。最終体積100μL/ウェルになるまで、細胞を、10μLの10倍の濃度の段階希釈された化合物(5mMのDSMOドットからの血清を欠いている培地で希釈された)で処理した。72時間インキュベーションした後、細胞内ATPレベルを測定する100μLのCell Titer Glo(登録商標)試薬(Promega Corporation)を各ウェルに添加する。振とうしながら20分間インキュベーションした後、発光をプレートリーダー上で読み取る。発光読み取り値が、DMSOで処理した対照ウェルに対する阻害パーセントに変換され、IC50値は、GraphPad Prismソフトウェアを使用して、可変勾配を有するS字形の用量応答の等式にデータを適合させることにより計算される。10μM以下のIC50を有する化合物が、活性であると見なされる。KMS−11(多発性骨髄腫、FGFR3転座)、RT112(膀胱癌、FGFR3過剰発現)、KatoIII(胃癌、FGFR2遺伝子増幅)、およびH−1581(肺、FGFR1遺伝子増幅)を含む様々な腫瘍型を示す細胞株を、同様の増殖アッセイにおいて使用する。いくつかの実験において、MTS試薬、Cell Titer 96(登録商標)AQueous One Solution試薬(Promega Corporation)を、Cell Titer Gloの適所に最終濃度の333μg/mLになるまで添加し、プレートリーダー上で490/650nmで読み取る。5μM以下のIC50を有する化合物が、活性であると見なされる。
【0678】
実施例C
細胞系FGFRのリン酸化反応アッセイ
関連細胞株(Ba/F3−FGFR3、KMS−11、RT112、KatoIII、H−1581癌細胞株およびHUVEC細胞株)中のFGFRのリン酸化反応における化合物の阻害効果を、FGFRのリン酸化反応に特異的な免疫アッセイを用いて評価することができる。減少した血清(0.5%)を含み、FGF1のない培地内で、細胞を、細胞株に応じて4〜18時間飢餓状態にし、次いで、様々な濃度の個々の阻害剤で1〜4時間処理する。Ba/F3−FGFR3およびKMS−11等のいくつかの細胞株については、細胞をヘパリン(20μg/mL)およびFGF1(10ng/mL)で10分間刺激する。全細胞タンパク質抽出物を、溶解緩衝液中でのプロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤[50mMのHEPES(pH7.5)、150mMのNaCl、1.5mMのMgCl、10%のグリセロール、1%のTriton X−100、1mMのオルトバナジウム酸ナトリウム、1mMのフッ化ナトリウム、アプロチニン(2μg/mL)、ロイペプチン(2μg/mL)、ペプスタチンA(2μg/mL)、およびフッ化フェニルメチルスルホニル(1mM)]を用いたインキュベーションにより4℃で調製した。
タンパク質抽出物は、10分間14,000xgでの遠心分離により細胞残屑を取り除き、BCA(ビシンコニン酸)マイクロプレートアッセイ試薬(Thermo Scientific)を用いて定量化する。
【0679】
タンパク質抽出物におけるFGFR受容体のリン酸反応を、ウエスタンブロット法、酵素結合免疫測定法(ELISA)、またはビーズ系免疫測定法(Luminex)を含む免疫測定法を用いて決定した。リン酸化FGFR2の検出については、市販のELISAキットDuoSet IC Human Phospho−FGF R2α ELISAアッセイ(R&D Systems,Minneapolis,MN)を使用することができる。このアッセイのために、KatoIII細胞を、96ウェルの平底組織培養で処理されたプレート(Corning,Corning,NY)中の0.2%のFBSを含有したIscove培地(100μLあたり50,000細胞/ウェル)で、試験化合物の濃度領域の存在または非存在下で平面培養し、37℃、5% COで4時間インキュベートする。このアッセイは、200μLの冷却PBSの添加および遠視分離により停止する。洗浄した細胞を、細胞溶解緩衝液(Cell Signaling、番号9803)中で、プロテアーゼ阻害剤(Calbiochem、番号535140)およびPMSF(Sigma、番号P7626)を用いて、ウェットアイス上で30分間溶解する。細胞溶解物を、−80℃で冷凍し、その後、DuoSet IC Human Phospho−FGF R2α ELISAアッセイキットを用いてアリコートを試験した。GraphPadプリズム3を使用して、データを分析した。IC50値は、可変勾配を有するS字形の用量応答の等式にデータを適合させることにより得られた。
【0680】
リン酸化FGFR3の検出のために、ビーズ系免疫アッセイが開発された。抗ヒトFGFR3マウスmAb(R&D Systems、カタログ番号MAB7661)をLuminex MAGplex ミクロスフェア、ビーズ領域20に結合させ、捕捉抗体として使用した。RT−112細胞を、マルチウェル組織培養プレートに播種し、70%のコンフルエンスまで培養した。細胞をPBSで洗浄し、RPMI+0.5% FBS中で18時間飢餓状態にした。細胞を、10μLの10倍の濃度の段階希釈された化合物で、37℃で1時間、5% COで処理し、その後、10ng/mLのヒトFGF1および20μg/mLのヘパリンで10分間刺激した。細胞を、冷却PBSで洗浄し、細胞抽出緩衝液(Invitrogen)で溶解し、遠心分離した。浄化した上清を、分析まで−80℃で冷凍した。
【0681】
このアッセイのために、細胞溶解物をアッセイ希釈剤中において1:10に希釈し、プレートシェーカー上で96ウェルフィルタープレート中の捕捉抗体結合ビーズで、室温で2時間インキュベートする。プレートを、真空マニホールドを使用して3回洗浄し、抗−ホスホ−FGF R1−4(Y653/Y654)ウサギポリクローナル抗体(R&D Systems カタログ番号AF3285)を用いて、振とうしながら室温で1時間インキュベートする。プレートを3回洗浄する。希釈されたレポーター抗体、ヤギ抗ウサギRPE共役抗体(Invitrogen カタログ番号LHB0002)を添加し、振とうしながら30分間インキュベートする。プレートを3回洗浄する。ビーズを、振とうしながら室温で5分間、洗浄緩衝液中に懸濁し、次いで、ゲートセッティング7500〜13500の、試料あたり50の事象を計数するように設定されたLuminex 200装置上で読み取る。データは、平均蛍光強度(MFI)として表される。化合物で処理した試料からのMFIは、DMSO対照からのMFI値で割って、パーセント阻害を決定し、IC50値は、GraphPad Prismソフトウェアを用いて計算する。1μM以下のIC50を有する化合物が、活性であると見なされる。
【0682】
実施例D
FGFR細胞系シグナル伝達アッセイ
FGFRの活性化は、Erkタンパク質のリン酸化反応をもたらす。pErkの検出が、製造業者のプロトコルに従って、Cellu’Erk HTRF(均一時間分解蛍光(Homogeneous Time Resolved Flurorescence))Assay(CisBio)を用いてモニタリングされる。KMS−11細胞を、0.25% FBSを有するRPMI中の40,000細胞/ウェルで96ウェルプレート中に播種し、2日間飢餓状態にする。培地を吸引し、最終体積30μL/ウェルになるまで、細胞を、30μLの1倍の濃度の段階希釈された化合物(5mMのDSMOドットからの血清を欠いている培地で希釈された)で処理し、室温で45分間インキュベートする。10μLのヘパリン(100μg/mL)およびFGF1(50ng/mL)を各ウェルに添加することにより細胞を刺激し、室温で10分間インキュベートする。溶解後、細胞抽出物のアリコートを384ウェルの低体積プレートに移し、および4μLの検出試薬を添加し、続いて、室温で3時間インキュベートする。プレートをHTRFのためにセッティングされたPheraStar装置上で読み取る。正規化蛍光読み取り値をDMSOで処理した対照ウェルに対するパーセント阻害に変換し、IC50値は、GraphPad Prismソフトウェアを使用して計算される。1μM以下のIC50を有する化合物が、活性であると見なされた。
【0683】
実施例E
VEGFR2キナーゼアッセイ
40μLの酵素の反応を、黒色384ウェルのポリスチレンプレート中で、25℃で1時間行う。ウェルは、DMSO中の0.8μLの試験化合物でドットを付ける。アッセイ緩衝液は、50mMのTris、pH7.5、0.01% Tween−20、10mMのMgCl、1mMのEGTA、5mMのDTT、0.5μMのビオチン標識化EQEDEPEGDYFEWLEペプチド基質(配列番号1)、1mMのATP、および0.1nMの酵素(Millipore カタログ番号14−630)を含有する。反応は、225nMのLANCE Streptavidin Surelight(登録商標)APC(PerkinElmer カタログ番号CR130−100)および4.5nMのLANCE Eu−W1024抗ホスホチロシン(PY20)抗体(PerkinElmer カタログ番号AD0067)とともに、20μLの停止緩衝液(50mMのTris、pH=7.8、150mMのNaCl、0.5mg/mLのBSA、45mMのEDTA)を添加することにより停止する。室温で20分間インキュベーションした後、プレートをPheraStar FSプレートリーダー(BMG Labtech)上で読み取る。IC50値は、GraphPadプリズムを使用して、可変勾配を有するS字形の用量応答の等式にデータを適合させることにより計算することができる。1μM以下のIC50を有する化合物が、活性であると見なされる。
【0684】
本発明としては、以下の発明も挙げられる。
[発明1]
式I:
【化424】
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の化合物、またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
Wが、NR、O、またはCR1718であり、
環Aが、
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
Xが、CR15またはNであり、
Yが、NR16、O、またはSであり、
Zが、NまたはCHであり、
Qが、不在であるか、O、NR16a、またはCR12a13aであり、
nが、0または1であり、nが0であるとき、Qは不在ではなく、
が、H、NR、ハロ、およびC1−3アルキルであり、
およびRが各々独立して、H、CN、C(O)NR、およびC1−7アルキルから選択され、前記C1−7アルキルが任意に、ハロ、OR、CN、NR、およびC(O)NRから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、RおよびRが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3〜7員のシクロアルキル環または4〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成し、各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、およびNRC(O)ORから独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
、R、R、R、およびRが各々、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、およびS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
が、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R9aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、およびS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
10、R11、R12、R13、R12a、R13a、R14、R15、R17、およびR18が各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R10aが独立して、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、R12およびR13が、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、R12aおよびR13aが、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、R17およびR18が、それらが結合する炭素原子と一緒に、3、4、5、6、もしくは7員のシクロアルキル基、または4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、各々任意に、Cy、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキルが任意に、Cy、ハロ、CN、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3C(O)ORa3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
16およびR16aが各々独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、アリール−C1−4アルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、アリール−C1−4アルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アリールが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、およびS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
およびRが各々独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10 シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、前記C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されており、
Cy、Cy、およびCyが各々独立して、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらの各々が任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、3〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、C(=NRe5)Rb5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基によって置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)ORa5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5S(O)Rb5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、およびS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、
各R、R、R、R、Ra1、Rb1、Rc1、Rd1、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、およびRd4、Ra5、Rb5、Rc5、およびRd5が独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルから選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが任意に、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRおよびRが、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc1およびRd1が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc2およびRd2が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc3およびRd3が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc4およびRd4が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されているか、
あるいは、任意のRc5およびRd5が、それらが結合するN原子と一緒に、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、および5〜6員のヘテロアリールが任意に、ハロ、CN、ORa6、SRa6、C(O)Rb6、C(O)NRc6d6、C(O)ORa6、OC(O)Rb6、OC(O)NRc6d6、NRc6d6、NRc6C(O)Rb6、NRc6C(O)NRc6d6、NRc6C(O)ORa6、C(=NRe6)NRc6d6、NRc6C(=NRe6)NRc6d6、S(O)Rb6、S(O)NRc6d6、S(O)b6、NRc6S(O)b6、NRc6S(O)NRc6d6、およびS(O)NRc6d6から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されており、
各Re1、Re2、Re3、Re4、およびRe5が独立して、H、C1−4アルキル、CN、ORa6、SRb6、S(O)b6、C(O)Rb6、S(O)NRc6d6、およびC(O)NRc6d6から選択され、
各Ra6、Rb6、Rc6、およびRd6が独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルから選択され、前記C1−4アルキル、C2−4アルケニル、およびC2−4アルキニルが任意に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されているか、
あるいは、任意のRc6およびRd6が、それらが結合するN原子と一緒に、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、およびC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3個の置換基で任意に置換された4、5、6、または7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
各Re6が独立して、H、C1−4アルキル、およびCNから選択されるが、
但し、環Aが、
【化426】
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であり、
WがNRであり、
、R、Rが各々、Hであり、
がC1−6アルキルであるとき、
、R、R、R、およびRのうちの少なくとも4つがH以外であるものとする、化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明2]
式II、III、またはIV:
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、発明1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明3]
WがOである、発明1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明4]
WがNRである、発明1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明5]
が、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aで置換されている、発明1、2、および4のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明6]
が、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである、発明1、2、および4のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明7]
がC1−6アルキルである、発明1、2、および4のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明8]
がメチルである、発明1、2、および4のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明9]
WがCR1718である、発明1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明10]
17およびR18が各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、およびCNから選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている、発明1、2、および9のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明11]
17およびR18が各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、およびC1−6ハロアルキルから選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている、発明1、2、および9のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明12]
17およびR18が各々独立して、HおよびC1−6アルキルから選択される、発明1、2、および9のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明13]
17およびR18が、それらが結合する炭素原子と一緒に、C3−7シクロアルキルを形成する、発明1、2、および9のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明14]
、R、およびRの各々がHである、発明1〜13のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明15]
、R、R、R、およびRが各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、およびORa1から選択される、発明1〜14のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明16]
、R、R、R、およびRが各々独立して、H、ハロ、およびメトキシから選択される、発明1〜14のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明17]
およびRが両方ともにメトキシであり、R、R、およびRが各々独立して、Hおよびハロから選択される、発明1〜14のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明18]
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、発明1〜14のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明19]
式IIを有する、発明1〜14のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明20]
XがCR15である、発明1〜19のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明21]
XがCHである、発明1〜19のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明22]
15が、H、またはC1−6アルキルによって任意に置換された5〜10員のヘテロアリールである、発明1〜21のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明23]
10が、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、発明1〜22のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明24]
10が、H、メチル、エチル、フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、前記メチル、エチル、フェニル、ピラゾリル、ピペリジニル、およびテトラヒドロピリジニルが各々任意に、Cy、NRc3d3、およびORa3で任意に置換されたC1−6アルキルから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、発明1〜22のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明25]
10が、H、(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、1−メチル−1H−ピラゾリル、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾリル、メチルアミノカルボニル、シアノ、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ジメチルアミノカルボニル、(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、(3−シアノピロリジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、または(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニルである、発明1〜22のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明26]
10が、4〜7員のヘテロシクロアルキルで任意に置換されたC1−6アルキルであり、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびアゼチジニルから選択され、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、ORa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、NRc5d5、およびNRc5C(O)Rb5から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている、発明1〜22のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明27]
10が、H、(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、1−メチル−1H−ピラゾリル、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾリル、メチルアミノカルボニル、シアノ、1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ジメチルアミノカルボニル、(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、(3−シアノピロリジン−1−イル)カルボニル、(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル、モルホリン−4−イルメチル、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル、シアノエチルピペラジニルメチル、シアノピペリジニルメチル、シアノピロリジニルメチル、(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノメチル、(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)メチル、1H−イミダゾール−1−イルメチル、1H−ピラゾール−1−イルメチル、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、2−ピリジン−2−イルエチル、2−モルホリン−4−イルエチル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル、2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル、(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、(ピリジン−3−イルオキシ)メチル、(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル、(3−シアノアゼチジン−1−イル)メチル、(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル、または(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチルである、発明1〜22のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明28]
10がHである、発明1〜22のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明29]
式IIIを有する、発明1〜18のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明30]
ZがCHである、発明1〜18および29のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明31]
YがSである、発明1〜13、29、および30のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明32]
11がHである、発明1〜13、および29〜31のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明33]
式IVを有する、発明1〜18のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明34]
14が、H、C1−6アルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、またはCNであり、前記C1−6アルキルおよび4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている、発明1〜18および33のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明35]
14が、H、メチル、1−メチルピペリジニル、CN、シアノメチル、または2−ヒドロキシエチルである、発明1〜18および33のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明36]
14が、R10aで任意に置換されたフェニルである、発明1〜18および33のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明37]
14が、(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニルである、発明1〜18および33のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明38]
式IIa:
【化428】
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を有する、発明1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明39]
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、発明38に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明40]
がC1−6アルキルである、発明38または39に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明41]
10が、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、発明38〜40のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明42]
10が、4〜7員のヘテロシクロアルキルで任意に置換されたC1−6アルキルであり、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびアゼチジニルから選択され、前記4〜7員のヘテロシクロアルキルが任意に、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、ORa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、NRc5d5、およびNRc5C(O)Rb5から独立して選択される1、2、または3個の置換基によって置換されている、発明38〜40のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明43]
式IIb:
【化429】
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を有する、発明1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明44]
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、発明43に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明45]
17およびR18が各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、およびC1−6ハロアルキルから選択され、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されている、発明43または44に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明46]
17およびR18が両方ともにC1−6アルキルである、発明43または44に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明47]
10が、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、CN、またはC(O)NRc3d3であり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、Cy、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されており、前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルが各々任意に、Cy、ハロ、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、およびS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、発明43〜46のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明48]
式IVa:
【化430】
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を有する、発明1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明49]
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、発明48に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明50]
が、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、または(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルであり、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル、(5〜10員のヘテロアリール)−C1−4アルキル、および(4〜10員のヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキルが各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、発明48または49に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明51]
14が、H、C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、およびCNから選択され、前記C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、および4〜10員のヘテロシクロアルキルが各々任意に、R10aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、発明47〜49のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明52]
式V:
【化431】
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を有する、発明1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明53]
WがNRまたはCR1718である、発明1および52のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明54]
WがNRである、発明1、52、および53のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明55]
が、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルであり、各々任意に、R9aから独立して選択される1、2、または3個の置換基で置換されている、発明1および52〜54のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明56]
がC1−6アルキルである、発明1および52〜54のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明57]
が、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、3−フルオロフェニルメチル、または4−クロロ−2−フルオロフェニルである、発明1および52〜54のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明58]
がメチルである、発明1および52〜54のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明59]
WがCR1718である、発明1および52に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明60]
、R、およびRの各々が、Hである、発明1および52〜59のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明61]
、R、R、R、およびRが各々独立して、H、ハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、CN、およびORa1から選択される、発明1および52〜60のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明62]
、R、R、R、およびRが各々独立して、H、ハロ、およびメトキシから選択される、発明1および52〜60のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明63]
およびRが両方ともにメトキシであり、R、R、およびRが各々独立して、Hおよびハロから選択される、発明1および52〜60のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明64]
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、発明1および52〜60のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明65]
Qが不在である、発明1および52〜64のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明66]
Qが、O、NR16a、またはCR12a13aである、発明1および52〜64のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明67]
12およびR13が各々、Hである、発明1および52〜66のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明68]
12およびR13が、それらが結合する炭素原子と一緒に、C3−7シクロアルキルを形成する、発明1および52〜66のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明69]
nが1であり、Qが不在である、発明1、52、および65〜68のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明70]
式Va:
【化432】
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を有する、発明1または52に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明71]
がハロであり、Rがメトキシであり、RがHであり、Rがメトキシであり、Rがハロである、発明70に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明72]
が、H、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル、またはC3−10シクロアルキル−C1−4アルキルである、発明70または71に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明73]
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−(シクロプロピルメチル)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−ベンジル−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,4−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボニトリル、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,1−ジメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
N−シクロプロピル−3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド、
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−{[3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]カルボニル}ピロリジン−3−カルボニトリル、
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−N,N,1−トリメチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−カルボキサミド、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロチエノ[2’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン
から選択される発明1に記載の化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明74]
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、および
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
から選択される化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明75]
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオンである、発明1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[発明76]
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−フェニル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,9−ジメチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−カルボニトリル、
[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−イル]アセトニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、および
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
から選択される、発明1に記載の化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明77]
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、および
1−(シクロプロピルメチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
から選択される、発明1に記載の化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明78]
3’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1’−メチル−4’,7’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,9’−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン]−2’,8’(1’H,3’H)−ジオン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−メチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−イミダゾ[4’,5’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[3,4−e][1,3]オキサジン−2(3H)−オン、
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、および
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
から選択される、発明1に記載の化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明79]
3’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1’−メチル−4’,7’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,9’−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン]−2’,8’(1’H,3’H)−ジオン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロベンジル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、および
1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン
から選択される、発明1に記載の化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明80]
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[3−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロピル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(1−エチルピペリジン−4−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−イソプロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−キノリン−8−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−9−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロプロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロブチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1,9−ジメチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−9−イル]アセトニトリル、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−シクロブチル−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−ピリダジン−3−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
8−(2−アゼチジン−1−イルエチル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
8−[3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)プロピル]−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−{[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
4−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]ベンゾニトリル、
3−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]メチル}ベンゾニトリル、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、および
4−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,8−ジオキソ−2,3,4,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−3−フルオロベンゾニトリル
から選択される、発明1に記載の化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明81]
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−{[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(4−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)プロパンニトリル、
1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピペリジン−4−カルボニトリル、
(3S)−1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピロリジン−3−カルボニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−{[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ]メチル}−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−8−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
8−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)エチル]−1−メチル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2Hピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4,7,9−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2,8−ジオン、
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン、
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−6’,7’−ジヒドロスピロ[シクロペンタン−1,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン、
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2,3,5,6,6’,7’−ヘキサヒドロスピロ[ピラン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン、
7’−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−6’,7’−ジヒドロスピロ[ピペリジン−4,9’−ピロロ[2,3−c][2,7]ナフチリジン]−8’(3’H)−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(モルホリン−4−イルメチル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
1−{[7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−8−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−2−イル]メチル}ピペリジン−4−カルボニトリル、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−{[(3S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル}−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−{[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル}−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−(2−モルホリン−4−イルエチル)−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−9,9−ジメチル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(イソオキサゾール−3−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピラジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピリジン−3−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ピリジン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(6−メトキシピリジン−2−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルメチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(2−フルオロフェニル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロブチル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1−プロピル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’、2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1−ピリジン−4−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3、5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−ピリジン−4−イル−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1、3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロ−N−イソプロピルベンズアミド、
N−シクロプロピル−3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−2−フルオロベンズアミド、
3−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−1−イル]−N−エチル−2−フルオロベンズアミド、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(2−メトキシピリジン−4−イル)メチル]−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
7−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル]−9,9−ジメチル−3,6,7,9−テトラヒドロ−8H−ピロロ[2,3−c]−2,7−ナフチリジン−8−オン、
1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}アゼチジン−3−カルボニトリル、
(3R)−1−{[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]メチル}ピロリジン−3−カルボニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[(4−エチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチル−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(6−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(6−メチルピリジン−2−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロピリジン−2−イル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4’,3’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[(ピリジン−3−イルオキシ)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,3−ジフルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(3−フルオロフェニル)−8−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
1−{2−[3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−2−オキソ−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−8−イル]エチル}アゼチジン−3−カルボニトリル、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−エチル−8−[2−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)エチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−(モルホリン−4−イルメチル)−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン、および
3−(2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−1,3,4,7−テトラヒドロ−2H−ピロロ[3’,2’:5,6]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−オン
から選択される、発明1に記載の化合物、または前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
[発明82]
発明1〜81のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
[発明83]
FGFR酵素を阻害する方法であって、前記酵素を、発明1〜81のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む、方法。
[発明84]
患者における癌を治療する方法であって、前記患者に、治療有効量の発明1〜81のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
[発明85]
前記癌が、膀胱癌、乳癌、子宮頸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、胃癌、頭頸部癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、卵巣癌、前立腺癌、食道癌、胆嚢癌、膵臓癌、甲状腺癌、皮膚癌、白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ球性リンパ腫、成人T細胞白血病、B細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病、ホジキンまたは非ホジキンリンパ腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、有毛細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、グリア芽腫、黒色腫、および横紋肉腫から選択される、発明84に記載の方法。
[発明86]
患者における骨髄増殖性障害を治療する方法であって、前記患者に、治療有効量の発明1〜81のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
[発明87]
前記骨髄増殖性障害が、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、および原発性骨髄線維症から選択される、発明86に記載の方法。
[発明88]
患者における骨格または軟骨細胞障害を治療する方法であって、前記患者に、治療有効量の発明1〜81のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
[発明89]
前記骨格または軟骨細胞障害が、軟骨発育不全症(achrondroplasia)、低軟骨形成症、小人症、致死性骨異形成症(TD)、アペール症候群、クルゾン症候群、ジャクソンワイス症候群、ベーレースティーブンソン脳回状頭皮症候群(Beare−Stevenson cutis gyrate syndrome)、パイフェル症候群、および頭蓋骨癒合症症候群から選択される、発明88に記載の方法。
[発明90]
患者における低リン酸血症性障害を治療する方法であって、前記患者に、治療有効量の発明1〜81のいずれか一つに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
[発明91]
前記低リン酸血症性障害が、X連鎖低リン酸血症性くる病、常染色体劣性低リン酸血症性くる病、および常染色体優性低リン酸血症性くる病、または腫瘍誘発性骨軟化症である、発明90に記載の方法。
本明細書に記載されるものに加えて、本発明の種々の修正が、前述の説明から当業者に明らかとなろう。かかる修正もまた、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図される。本出願において引用される、すべての特許、特許出願、および刊行物を含む、各参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]