(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明及びこれに付随する多くの利点のより完全な理解は、添付の図面に関連して考慮するときに、以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解され、同様に容易に得ることができる。
【0020】
映画館での高ゲインのスクリーンの使用は、特に観客席やスクリーンの端部において、均一性の欠如によって制限されている。これは、「ホットスポット(hot spotting)」と呼ばれている。妥当な均一性を有する現在のスクリーンは、約1.8のゲインまでに制限されている。映写用スクリーンは、約2.4のゲインを有しており、かなりのホットスポットに悩まされている。
【0021】
本発明は、制御された(例えば、非ガウス分布の)指向性を有するスクリーンと組み合わせられた(又は間隔を空けた)観客席の端部に置かれた複数のプロジェクタの使用を含んでおり、3を超えるゲインのスクリーンの使用を可能にしつつ、観客席の様々な座席位置から視たときに、スクリーン全体の合理的な均一性を維持することを可能にする。この均一性は、いくつかの実施形態では、再帰反射性スクリーンを用いることができる程度に改善される。
【0022】
観客席の端部にプロジェクタを配置することによって、例えば、自動レジストレーション(例えば、電子装置)によって補正されるある程度の台形歪みが生成される。フィルム・プロジェクタを用いる場合には、台形歪みを補正することが問題になるが、デジタル投影を用いる場合には、投影する前にこれらの補正を電子的に行うことができる。
【0023】
この方法を用いることによって、偏光システム(例えば、偏光ベースの3D映画)について特にスクリーンの端部におけるクロストークを低減される。同様の利点は、スクリーン位置と共に滑らかに変化するゲイン特性を有するスクリーンを用いることによって、単一のプロジェクタで得ることができる。このタイプのスクリーンは、例えば、スクリーン全体のゲインを滑らかに変化させることによって構成することができる。
【0024】
ここで図面を参照すると、同様の参照符号は、同一又は対応する部品を指示している。より具体的には
図1Aを参照すると、約15.24m(50フィート)×21.336m(70フィート)の座席領域及び寸法と12.192m(40フィート)のスクリーン110とを有する映画劇場100の構成図が示されている。この寸法は、
図1D〜
図2Cにおいても利用されており、これらの図は、通常の平坦なスクリーン(例えば、ガウス分布のような反射特性)、平坦な再帰反射性(レトロ)スクリーン、及び通常の湾曲したスクリーンを使用する、最悪の場合(最前列端部)と中央端部の座席位置との両方についての視野角と反射品質を説明している。この寸法は、
図3A〜
図4Cにおいて再び利用され、これらの図は、通常の平坦なスクリーン、通常の湾曲したスクリーン、及び再帰反射性の平坦なスクリーン用いる、最悪の場合(最前列端部)と中央端部の座席との両方について本発明の品質に係る視野角と反射を説明している。
【0025】
7つの例示的なプロジェクタの位置も示されている。本発明は、対称に置かれたプロジェクタのペアのいずれか(P3/P5,P2/P6,P1/P7のいずれか)(注意:対称性は、利便性が良く且つ有益であるが、本発明の必要条件ではない)と、随意の中央プロジェクタP4とを利用してもよい。上述したように、これらの位置は例示であり、同様の又は付加的の効果のための任意の数の配置(プロジェクタを取り付けた天井やフロア、表示スクリーンに近接して置かれたプロジェクタを含む)を利用することができる。
【0026】
プロジェクタP3とP4とは、例えば、クリアなショット(場面)をスクリーン110に照明させるようにかなり離間して置かれている。127cm(50インチ)幅の観客席では、この距離は、プロジェクタから中央の観客席(観客席の中心)への7.62m(25フィート)の距離に対応する。プロジェクタP2とP6とが、例えば、劇場の両側壁であって且つスクリーンまでの距離の1/10(例えば、約2.1336m(7フィート))だけ後壁から前方に取り付けられている。プロジェクタP1とP7とが、例えば、スクリーンまでの距離の1/5(例えば、後壁から約4.572m(15フィート)前方)の両側壁に取り付けられている。後壁から前方への他の距離を利用してもよい。
【0027】
図1Bは、通常の平坦なスクリーンを用いる映画劇場において視聴者120にとって最悪のシナリオの反射を示す図である。プロジェクタ125からの光が、スクリーン全体にぶつかり(例えば、光路115及び116)、スクリーンの遠端(正反射125Aと視聴者との間の角度、角度Θ1)と、スクリーンの中央(入射光路に沿った正反射125Bと視聴者との間の角度、角度Θ2)とで最も顕著に視聴者120にとって最悪のシナリオで反射される。この場合に、Θ1=約90°であり、Θ2=約63°である。
【0028】
図1Cは、再帰反射性スクリーンを用いる映画劇場において視聴者120にとって最悪のシナリオの反射を示す図である。再帰反射性スクリーンについて、この場合には、Θ1(正反射126Aと視聴者との間の角度)=約57°であり、Θ2(正反射126Bと視聴者との間の角度)=65°である。
【0029】
図1Dは、通常の湾曲したスクリーンを用いる映画劇場において視聴者にとって最悪のシナリオの反射を示す図である。この湾曲したスクリーンは、例えば、プロジェクタ位置の近くに曲率半径の中心を有する。通常の湾曲したスクリーンについて、この場合には、Θ1(入射光路からやや内向きの正反射127Aと視聴者との間の角度)=約62°であり、Θ2(入射光路に沿った正反射127Bと視聴者との間の角度)=約65°である。
【0030】
図2Aは、通常の平坦なスクリーンを用いる映画劇場において中央端部の視聴者135への反射を示す図である。プロジェクタ125からの光は、スクリーン全体にぶつかり、スクリーンの遠端(正反射225Aと視聴者との間の角度、角度Θ1)と、スクリーンの中央(入射光路に沿った正反射225Bと視聴者との間の角度、角度Θ2)とで最も顕著に中央端部の視聴者220に対して反射される。この場合には、Θ1=約65°であり、Θ2=約30°である。
【0031】
図2Bは、通常の湾曲したスクリーンを用いる映画劇場において中央端部の視聴者220への反射を示す図である。通常の湾曲したスクリーンについて、この場合には、Θ1(入射光路からやや内向きの正反射226Aと視聴者との間の角度)=約32°であり、Θ2(入射光路に沿った正反射226Bと視聴者との間の角度)=約30°である。
【0032】
図2Cは、再帰反射性の平坦なスクリーンを用いる映画劇場において中央端部の視聴者への反射を示す図である。再帰反射性スクリーンについて、この場合には、Θ1(入射光路に沿った正反射227Aと視聴者との間の角度)=約33°であり、Θ2(入射光路に沿った正反射227Bと視聴者との間の角度)=約30°である。
【0033】
図3Aは、間隔を空けたデュアル・プロジェクタP1とP2とを通常の平坦なスクリーンと共に用いる映画劇場において視聴者にとって最悪のシナリオの反射を示す図である。プロジェクタP2からの光は、スクリーン全体にぶつかり、スクリーンの遠端(入射光路に沿った正反射325Aと視聴者との間の角度、角度Θ1)と、スクリーンの中央(正反射325Bと視聴者との間の角度、角度Θ2)とで最も顕著に視聴者320に最悪のシナリオで反射される。この場合には、Θ1=約75°であり、Θ2=約47°である。各デュアル・プロジェクタの実施形態では、視聴者は、他のプロジェクタ(例えば、301)からの補助照明も受けることになる。
【0034】
従って、通常の平坦なスクリーンを用いる最悪のシナリオの視聴者に対して、2つのプロジェクタを間隔を空けて移動させることによって、Θ1は、約15°だけ単一のプロジェクタに対して改善され、Θ2は、約16°だけ改善される。
【0035】
図3Bは、間隔を空けたデュアル・プロジェクタを通常の湾曲したスクリーンと共に用いる映画劇場において視聴者にとって最悪のシナリオの反射を示す図である。通常の湾曲したスクリーンにおいて、プロジェクタ302について、Θ1(入射光路から内向きの正反射326Aと視聴者との間の角度)=約51°であり、Θ2(入射光路の外向きの正反射326Bと視聴者との間の角度)=約48°である。
【0036】
従って、通常の湾曲したスクリーンを用いる最悪のシナリオの視聴者に対して、2つのプロジェクタを間隔を空けて移動させることによって、Θ1は、約11°だけ単一のプロジェクタに対して改善され、Θ2は、約15°だけ改善される。
【0037】
図3Cは、間隔を空けたデュアル・プロジェクタを再帰反射性スクリーンと共に用いる映画劇場において視聴者にとって最悪のシナリオの反射を示す図である。再帰反射性スクリーンにおいて、プロジェクタP1について、Θ1(入射光路に沿った正反射327Aと視聴者との間の角度)=約48°であり、Θ2(入射光路に沿った正反射327Bと視聴者との間の角度)=約48°である。
【0038】
従って、最悪のシナリオの視聴者について、再帰反射性スクリーンは、通常の湾曲したスクリーンとほぼ同じ品質を有している。しかしながら、間隔を空けた2つのプロジェクタを用いた再帰反射性スクリーンを視る最悪のシナリオの視聴者は、1つのプロジェクタを用いた通常の湾曲したスクリーンに対して改善され、Θ1は、約14°だけ改善され、Θ2は、約17°だけ改善される。
【0039】
図4Aは、間隔を空けたデュアル・プロジェクタを通常の平坦なスクリーンと共に用いる映画劇場において中央端部の視聴者への反射を示す図である。プロジェクタ402からの光が、スクリーン全体にぶつかり、スクリーンの遠端(正反射425Aと視聴者との間の角度、角度Θ1)と、スクリーンの中央(正反射425Bと視聴者との間の角度、角度Θ2)とで最も顕著に中央端部の視聴者420に反射される。この場合には、Θ1=約49°であり、Θ2=約14°である。各デュアル・プロジェクタの実施形態では、視聴者は、他のプロジェクタ(例えば、401)から補助照明を受けることになる。
【0040】
従って、通常の平坦なスクリーンを用いる中央端部の視聴者に対して、2つのプロジェクタを間隔を空けて移動させることによって、約16°(65°〜49°)だけ単一のプロジェクタ設備に対してΘ1が改善され、Θ2が約16°(30°〜14°)だけ改善される。
【0041】
図4Bは、間隔を空けたデュアル・プロジェクタを通常の湾曲したスクリーンと共に用いる映画劇場において中央端部の視聴者420への反射を示す図である。通常の湾曲したスクリーンにおいて、プロジェクタP2について、Θ1(入射光路から内向きの正反射426Aと視聴者との間の角度)=17°であり、Θ2(入射光路の外向きの正反射426Bと視聴者との間の角度)=約15°である。
【0042】
従って、通常の湾曲したスクリーンを用いる中央端部の視聴者に対して、2つのプロジェクタを間隔を空けて移動させることによって、約15°(32°〜17°)だけ単一のプロジェクタに対してΘ1が改善され、Θ2が約15°(30°〜15°)だけ改善される。
【0043】
図4Cは、間隔を空けたデュアル・プロジェクタを再帰反射性スクリーンと共に用いる映画劇場において中央端部の視聴者への反射を示す図である。再帰反射性スクリーンにおいて、プロジェクタP1について、Θ1(入射光路に沿って正反射417Aと視聴者との間の角度)=約19°であり、Θ2(入射光路に沿った正反射417Bと視聴者との間の角度)=約14°である。
【0044】
従って、デュアル・プロジェクタを用いる再帰反射性スクリーンは、中央プロジェクタを用いる通常の湾曲したスクリーンに対して改善され、Θ1は、約13度(32°〜19°)だけ改善され、Θ2は、約16°(30°〜14°)だけ改善される。
【0045】
上述した(間隔を空けた)2つのプロジェクタシステムによって、常に、より小さな反射角がもたらされ、且つ観客席の端部の座席位置について全体的により高いゲインが実現される。
【0046】
他の実施形態は、プロジェクタの幅以上オフセットされたプロジェクタを有するデュアル・プロジェクタシステムとしても説明される。表示スクリーンのわずかな部分の幅に等しいプロジェクタの間隔を利用することができる。例えば、プロジェクタの間隔は、表示スクリーンの幅(又はその近似値)の1/4,1/3,1/2,2/3,3/4のいずれかであってもよい。均一性と低減されたホットスポットとの最高の利点が、より幅広の間隔と一緒に生じる。様々な実施形態では、プロジェクタは、表示スクリーンの幅の1/4以上離間して置かれている。好ましくは、プロジェクタは、実際にはかなり離間して置かれている。
【0047】
間隔は、プロジェクタが設置される劇場や映写室の構造的な因子に依存する。一実施形態では、複数のプロジェクタは、これらのプロジェクタが、対向壁に隣接するように離間して置かれている。一実施形態では、プロジェクタは、表示スクリーンの全幅で離間して置かれている。他の実施形態では、プロジェクタは両方とも、表示スクリーンの幅よりもさらに離間して置かれている。
【0048】
本発明は、2つ以上のプロジェクタを用いて実施されてもよい。例えば、一構成では、両側壁における(例えば、劇場の後方や後壁の前方における)2つのプロジェクタは、中央プロジェクタと共に実装される。この中央プロジェクタは、後壁(例えば、従来の劇場の投影位置)から又は天井の取付け位置から投影する。複数のプロジェクタからなるアレイは、例えば、両側壁の位置におけるプロジェクタ(例えば、スクリーンから後壁への1/2及び/又は3/4の距離のプロジェクタ)、及び/又は天井の取付け位置(例えば、中央位置の天井、及び/又は間隔を空けて天井に取り付けられた)プロジェクタ、及び/又は座席領域のフロアに取り付けられた1つ又は複数のプロジェクタ、及び/又は任意の数の後壁のプロジェクタ(例えば、間隔を空けたデュアル・プロジェクタ、及び/又は中央プロジェクタ、及び/又は4つで1セットの(quad)プロジェクタ)を利用することができる。
【0049】
一実施形態では、プロジェクタは、プロジェクタの(又はサーバの)性能に対応する最大距離まで離間されて置かれて、台形エフェクトを補正するとともに投影された画像の所望の解像度を維持する(が、劇場の物理的寸法によって制限される)。一実施形態では、所望の解像度はHD解像度である。別の実施形態では、所望の解像度、輝度、コントラスト、色域は、視覚ダイナミックレンジ(VDR)仕様の範囲内にある。あるいはまた、仕様は、人間の視覚の正常範囲を超えてもよい。一実施形態では、ディスプレイの特性が、500ニトの輝度レベル、HD以上の解像度、シーンにおける2000:1のコントラスト比、10,000:1のダイナミックコントラスト比、及びP3(別称、DCI−P3)についてデジタル映画イニシアティブ(DCI)仕様を超える色域を満たすように設計される。さらに別の実施形態では、所望の解像度は、映画及び/又はプロジェクタに提供された動画の本来の解像度である。
【0050】
一実施形態では、第1のデュアル・プロジェクタは、第1チャネル及び第2チャネルの3D画像を交互に投影するように構成されている。第2のプロジェクタも、第1及び第2のチャネルの3D画像を交互に投影するように構成されている。改善された滑らかさについて、第1のプロジェクタが第2のチャネルを投影しているときに、第2のプロジェクタは第1のチャネルを投影しており、その逆もまた同様に投影されるように逆向きに同期させることができる。投影は、高指向性(例えば、2.0より大きい)を有するスクリーン上で行われる。様々な実施形態では、指向性は3.0以上である。様々な実施形態では、スクリーンは再帰反射性スクリーンである。一実施形態では、3つ以上のプロジェクタが利用される(例えば、劇場の側壁領域から投影される2つのプロジェクタと、劇場の後壁領域から投影される2つのプロジェクタとを含む4つのプロジェクタが利用される)。
【0051】
一実施形態では、本発明は、1つのプロジェクタの幅以上に離間して置かれた(例えば、3つ以上のプロジェクタ幅、又は10フィート以上離間された)第1のプロジェクタと第2のプロジェクタとを有する投影システムを備えている。第1のプロジェクタは、第1方向の台形エフェクトが補正された画像を投影するように構成されており、第2のプロジェクタは、第2の(反対の)方向の台形エフェクトが補正された画像を投影するように構成されている。第1のプロジェクタは、劇場の中央よりも劇場の一方の側壁に近接しており、第2のプロジェクタは、この中央よりも劇場の反対側の側壁に近接してもよい(例えば、第1のプロジェクタは、一方の側壁に隣接しており、第2のプロジェクタは、反対側の側壁に隣接している)。映写室では、各プロジェクタのレンズのみが、スクリーンへのクリアな経路を必要とするように、プロジェクタを、側壁に又は側壁を超えた位置に位置決めすることができる。両方のプロジェクタは、劇場の後壁に沿って(例えば、投影ブース内に)存在しており、又はスクリーンと後壁との間の所定の位置に存在している。
【0052】
プロジェクタと任意の最も近接する壁との間の間隔は、プロジェクタを維持するための操作空間のみを含む。台形エフェクトの補正は、プロジェクタ同士の間を5フィート以上分離させることによって生じる画像レジストレーション・エラーの補正を含む。台形エフェクトの補正は、劇場の両側壁におけるプロジェクタの配置、例えば、5フィート以上プロジェクタを分離させることよって生じる画像レジストレーション・エラーの補正を含む。台形エフェクト補正装置は、画像データを準備し、及び/又はスクリーンの幅の1/4以上離隔されたプロジェクタによって補正のない表示スクリーン上に生じる台形歪みに反比例するように画像を変調するように構成されている。
第1及び第2のプロジェクタは、3D画像を投影するように構成されてもよい。この3D画像は、偏光により分離された左右チャネルの画像を含んでもよい。
【0053】
図5は、本発明の実施形態に係る間隔を空けたデュアル・プロジェクタを示す図である。投影システム500は、2D又は3D画像(例えば、左チャネル画像と右チャネル画像)を投影するような第1のデジタル映画プロジェクタ505Aと第2のデジタル映画プロジェクタ505Bとを有する。示されるように、プロジェクタは、スクリーンを照らすように角度が付けられている。プロジェクタは、例えば、標準的な電球照明プロジェクタやレーザベースのプロジェクタを含む。
【0054】
3Dの実施形態は、例えば、分光された又は偏光ベースのシステムであってもよい。プロジェクタは、眼鏡515を用いて視るために、投影フィルタや偏光変換スクリーン(例えば、フィルタ530A/B、又はZ型スクリーン525A/B)を通してスクリーン510上に投影される。好ましくは、フィルタ/スクリーンは、プロジェクタから投影された反対のチャネルからのフレームを交互に入れ替えることに合わせて、偏光の向きやスペクトル特性を交互に入れ替える。
【0055】
眼鏡515は、右レンズは、右チャネルフィルタの通過帯域と一致する又は包含するフィルタを有しており、左レンズは、左チャネルフィルタの通過帯域と一致する又は包含するフィルタを有するような、例えば眼鏡の各レンズにコーティングとして処理された分光フィルタを含んでいる(左右チャネルの各画像は、眼鏡の対応する左右の眼のレンズ/フィルタを通して視聴者の対応する左右の眼で視ることが意図されている)。眼鏡515とシステム500とは、例えば、2010年8月31日に付与された、リチャーズ(Richards)らによる”METHOD AND SYSTEM FOR SHAPED GLASSES AND VIEWING 3D IMAGESD”という表題の米国特許第7,784,938号(代理人整理番号 DOL213US01)において説明された特徴、システム、又は装置のいずれかを含むことができ、この明細書の内容は、特に記載されているものとして参照として本願に組み込まれる。偏光ベースのシステムについて、眼鏡515は、それぞれ対応するチャネルの偏光された投影に一致するような偏光ベース(例えば、左右円偏光レンズ)であってもよい。
【0056】
プロジェクタ505A/Bは、例えばサーバ580から投影用の画像データを受信する。コンテンツ(例えば、3Dコンテンツ)が、例えばディスクドライブ540からサーバ580に提供される。あるいはまた、コンテンツは、例えば画像倉庫(warehouse)やスタジオ550からネットワーク555のセキュアなリンクを介してプロジェクタ505A/Bに伝送される。複数の他のプロジェクタ(例えば、世界中の劇場における、560
1・・・560
N)は、同様のネットワーク、或いは無線ネットワーク、衛星送信、又は高品質の電波放送(例えば、高解像度(HD)放送又はより高い解像度の放送)を含む他の電子又は無線接続から供給される。
【0057】
サーバー580は、色補正モジュール1775を含んでもよい。サーバ580は、例えば、クロストークの問題や他のアーチファクトを補正するために画像コンテンツに適用されるゴースト撲滅(ghost busting)アルゴリズムを含んでもよい。
【0058】
サーバ580は、間隔を空けたプロジェクタによる台形エフェクトを考慮する画像補正機能を含んでいる。台形エフェクトの補正は、(プロジェクタ505Aからの画像を、プロジェクタ505Bから投影された画像と共にレジスターするようにする)2つの画像のレジストレーションを補正する。補正は、プロジェクタの変調器で画素データをシフトすることによって実行され、それによって、各プロジェクタによって投影されるある画像内の対応する画素が、スクリーン510の同じ画素領域を照明する。このような調整は、サーバ580において又は各プロジェクタ内に常駐するプログラム/電子装置によって実行される。あるいはまた、画像データは、サーバ/プロジェクタ及び/又は劇場へ配信される前に予めシフトされてもよい。スクリーン510は、例えば2より大きい指向性評価を有する高指向性スクリーンを含む。一実施形態では、スクリーン510は、2.4の指向性評価を有している。さらに別の実施形態では、スクリーン510は、3.0の指向性の評価を有している。さらに他の実施形態では、スクリーン510は、再帰反射性スクリーンである。
【0059】
図6,
図7,
図8は、単一のプロジェクタを用いる典型的な劇場設備の性能データを提供する。より具体的には、
図6は、単一のプロジェクタと1.8ゲインのスクリーンとを用いる劇場における左及び中央の島の座席位置の性能グラフ600である。
図6に示されるように、左の島の座席のゲイン(第1列目の最悪のシナリオの座席位置を包含する)は、最前列610
1から後列610
Nに列を増やすこととに相当する複数のゲイン曲線を含む。これらゲイン曲線は、すべての列を表さないが、第1列から後列にほぼ等間隔の増分を示している。同様に、中央の島の位置が、最前列620
1から後列620
nに示されている。
【0060】
図7は、単一のプロジェクタと2.2ゲインのスクリーンとを用いる劇場における左及び中央の島の座席位置の性能グラフ700である。
図7は、左の島(曲線710
1から710
n)と中央の島(曲線720
1から720
n)について、最前列から後列へ距離を増加する複数のゲイン曲線を示している。
【0061】
図8は、単一のプロジェクタと2.4ゲインのスクリーンとを用いる劇場における左及び中央の島の座席位置の性能グラフ800である。
図8は、左の島(曲線810
1から810
n)と中央の島(曲線820
1から820
n)について、最前列から後列へ距離を増加する複数のゲイン曲線を示している。
【0062】
図9,
図10及び
図11は、本発明の実施形態に係るいくつかの劇場設備のゲインの均一化と、対応する性能改善とを示す。例えば、
図9は、デュアル・プロジェクタと2.4ゲインのスクリーンとを用いる劇場において、これらプロジェクタが後壁の両側に置かれた状態(例えば、15.24m(50フィート)幅の観客席において後壁の中心から7.62m(25フィート)の位置)の左及び中央の島の座席位置の性能グラフ900である。プロジェクタは、1/2出力プロジェクタであり、ゲイン数値は、単一のプロジェクタ設備に比べてより数値を軽くすることができる。
図9は、左の島(曲線910
1から910
n)と中央の島(曲線920
1から920
n)とについて、最前列から後列へ距離を増加する複数のゲイン曲線を示す。
図9に確認されるように、測定済みのゲインは、
図8の単一のプロジェクタ設備より一般的に低いが、全ての座席場所に亘るゲインが、実質的により均一になる。
図9は、
図7の例の単一のプロジェクタと2.2ゲインのスクリーンとを用いる場合よりも高いゲインとより均一なゲイン曲線を示す。
【0063】
図10は、デュアル・プロジェクタと2.4ゲインのスクリーンとを用いる劇場において、これらプロジェクタが側壁に置かれており且つ後壁の前方のスクリーンまでの距離の1/10に置かれた状態(例えば、21.336m(70フィート)の長さの観客席において後壁の前方2.1336m(7フィート)の位置)の左及び中央の島の座席位置の性能グラフ1000である。繰り返すが、モデル化されたプロジェクタは、1/2出力である。
図10は、左の島(曲線1010
1から1010
n)と中央の島(曲線1020
1から1020
n)とについて、最前列から後列へ距離を増加する複数のゲイン曲線を示す。
図10に確認されるように、曲線は、(特に中央部において)実質的により均一(平坦)である。ゲインは低下するが(
図6の例の1.8ゲインのスクリーンとほぼ等しい)、それは非常に均一である。
【0064】
図11は、トリプル・プロジェクタと2.4ゲインのスクリーンとを用いる劇場において、これらプロジェクタについて、2つのプロジェクタが側壁に置かれ且つ後壁からスクリーンまでの距離の1/5に置かれ(例えば、21.336m(70フィート)の長さの観客席において後壁の前方4.572m(15フィート)の位置)、及び第3のプロジェクタが後壁の中央に置かれる状態の、左及び中央の島の座席位置の性能グラフ1100である。この場合には、モデル化されたプロジェクタは、1/3出力である。
図11は、左の島(曲線1110
1から1110
n)と中央の島(曲線1120
1から1120
n)とについて、最前列から後列へ距離を増加する複数のゲイン曲線を示す。
図11に確認されるように、トリプル・プロジェクタの実装によって、非常に均一(平坦)なゲイン曲線が生成される。
【0065】
図9,
図10及び
図11は、単一のプロジェクタモデルに対して公正な比較を可能にするような電力が低減されたプロジェクタを示していることを再度指摘しておく。任意の投影の最終的な輝度は、当然ながら、フルパワーの投影になるほど増加し、望ましい均一(平坦)なゲイン特性を維持するであろう。
【0066】
図面に示された本発明の好ましい実施形態の説明では、特定の専門用語が明確化のために用いられる。しかしながら、本発明は、そのように選択された特定の専門用語に限定されることを意図しておらず、各特定の要素は、同様に作動する全ての技術的な等価物を含むことを理解すべきである。例えば、標準又はレーザー照明を含むプロジェクタを説明する場合に、任意の等価な装置、又は同等の機能又は性能を有する他の装置は、本明細書に列挙されているか否かにかかわらず、これらプロジェクタと置換されてもよい。さらに、本発明者は、公知でない新規に開発した技術が、説明した部品に置換することもでき、且つ本発明の範囲から逸脱しないことを認識している。プロジェクタ、プロジェクタの配置、表示スクリーン、フィルタ、偏光スクリーン、コンテンツ、コンテンツ補正等を含むが、これらに限定されない他の全ての項目は、従って、いかなる及びすべての利用可能な均等物を踏まえて考慮されるべきである。
【0067】
コンピュータ技術分野の当業者には明らかなように、本発明の一部は、本開示の教示に係る従来の汎用の又は専用のデジタルコンピュータ又はプログラムされたマイクロプロセッサを用いて便利に実装されてもよい。
【0068】
適切なソフトウェア・コーディングは、ソフトウェア技術分野の当業者には明らかなように、本開示の教示に基づいて熟練したプログラマによって容易に作成することができる。本開示に基づいて当業者には容易に明らかとなるように、本発明は、特定用途向け集積回路を準備することによって、又は従来のコンポーネント回路の適切なネットワークを相互接続させることによって実装することもできる。
【0069】
本発明は、内部に格納された命令を含む記憶媒体(媒体)であるコンピュータプログラム製品を含み、このプログラム製品は、本発明の任意の方法を実行するために、コンピュータを制御させるように用いることができる。記憶媒体は、フロッピーディスク、ミニディスク(MD)、光ディスク、DVD、HD−DVD、ブルーレイ、CD−ROM、CD又はDVD RW+/−、マイクロドライブ、及び光磁気ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、VRAM、(フラッシュカード、メモリスティックを含む)フラッシュメモリデバイス、磁気又は光カード、SIMカード、MEMS、(分子メモリICを含む)ナノシステム、RAIDデバイス、遠隔データ記憶装置/アーカイブ/ウェアハウス含むがこれらに限定されるものではない任意の種類のデスク、或いは命令及び/又はデータを格納するのに適した任意のタイプの媒体又は装置である。
【0070】
本発明は、汎用の/専用のコンピュータ又はマイクロプロセッサのハードウェアを制御するための、及び人間のユーザ又は本発明の結果を利用する他の機構と相互作用するコンピュータ又はマイクロプロセッサを可能にするための、コンピュータ読み取り可能な媒体(メディア)のいずれかに格納されたソフトウェアを含む。このようなソフトウェアは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、及びユーザアプリケーションを含むが、これらに限定されるものではない。最終的に、このようなコンピュータ可読媒体は、上述したような本発明を実施するためのソフトウェアをさらに含む。
【0071】
本発明の教示を実装するソフトウェアモジュールは、汎用の/専用のコンピュータ又はマイクロプロセッサのプログラミング(ソフトウェア)に含められ、このソフトウェアモジュールは、プロジェクタ同士間の間隔によって生じる台形エフェクト、色補正、画像データ及び任意の適用された補正に係る変調装置への通電、画像レジストレーション、表示、保存、又は本発明のプロセスに係る通信結果を含むような台形エフェクトを計算及び/又は補正をするが、これらに限定されるものではない。
【0072】
本発明は、任意の要素(本発明の種々の部品や機構)と本明細書に説明したようなそれらの等価物とを適切に含む、これら要素と等価物とから構成される又は本質的に構成される。また、本明細書に例示的に開示された本発明は、本明細書に具体的に開示されている否かにかかわらず、任意の要素の非存在下で実施することができる。明らかなように、本発明の多くの変更及び変形が上述した教示を踏まえて可能になる。添付の特許請求の範囲内で、本発明は、本明細書に具体的に説明された実施形態以外の他の実施形態でも実施することができることを理解すべきである。
【0073】
以下、出願当初の特許請求の範囲に記載された構成を実施例として示す。
[実施例1]
スクリーンと、間隔を空けた少なくとも2つのデジタルプロジェクタとを備える投影システム。
[実施例2]
前記スクリーンは、高ゲインのスクリーンを含む、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例3]
前記スクリーンは、再帰反射性スクリーンを含む、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例4]
前記スクリーンは、湾曲したスクリーンを含む、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例5]
間隔を空けた2つの前記デジタルプロジェクタから画像を投影することによって生じる台形エフェクトを調整するように構成された補償機構をさらに備える、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例6]
前記補償機構は、投影される画像の画素が少なくとも一つのプロジェクタの変調器で変調され、それによって、両方のプロジェクタの画素が前記スクリーンの共通部分に投影されるようなシフトを含む、
実施例5に記載の投影システム。
[実施例7]
前記補償機構は、前記プロジェクタの変調器に作用する電子的補償と、前記変調器から前記スクリーンへの光路の変調とを含む、
実施例5に記載の投影システム。
[実施例8]
前記プロジェクタは、前記システムが設置される劇場内で且つ前記補償機構の任意の制限範囲内で可能な限り間隔を広く取って置かれている、
実施例5に記載の投影システム。
[実施例9]
前記プロジェクタは、前記スクリーンの幅の1/4以上離間して置かれている、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例10]
前記投影システムは、偏光ベースの3D投影システムである、
実施例1〜9のいずれか一項に記載の投影システム。
[実施例11]
前記間隔を空けた少なくとも2つのプロジェクタが、間隔を空けた複数のプロジェクタからなるアレイを有する、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例12]
前記プロジェクタは、レーザベースのプロジェクタである、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例13]
前記投影システムは、視覚ダイナミックレンジ(VDR)ベースの投影システムを含む、
実施例1〜9及び実施例11〜12のいずれか一項に記載の投影システム。
[実施例14]
間隔を空けた前記プロジェクタが、劇場の後方において両側に位置決めされる、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例15]
前記スクリーンは、高指向性のスクリーンを含む、
実施例14に記載の投影システム。
[実施例16]
台形エフェクトを調整する調整機構をさらに含む、
実施例15に記載の投影システム。
[実施例17]
間隔を空けた前記プロジェクタは、劇場の両側壁に位置決めされたプロジェクタを含む、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例18]
表示すべき画像を入力するとともに、前記投影システムの変調器を通電するための変調スキームを出力して、前記プロジェクタの間隔を空けた配置に起因して生じる台形エフェクトを補償するように構成されたプロセッサをさらに含む、
実施例17に記載の投影システム。
[実施例19]
前記投影システムは、劇場の後方から投影する2つのプロジェクタと前記劇場の両側壁から投影する2つのプロジェクタとを含むような2セットの間隔を空けたプロジェクタを有する、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例20]
中央に配置されたプロジェクタをさらに有する、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例21]
前記投影システムが、劇場に設置されており、間隔を空けた前記プロジェクタが、前記劇場の両側壁に配置されている、
実施例20に記載の投影システム。
[実施例22]
前記プロジェクタが、3D映像を左右の投影チャネルの間で交互に入れ替える、
実施例1に記載の投影システム。
[実施例23]
投影システムであって、第1の方向の台形エフェクトが補正された画像を投影するように構成された第1のプロジェクタと、第2の方向の台形エフェクトが補正された画像を投影するように構成された第2のプロジェクタとを有しており、これら台形エフェクトが補正された画像が、スクリーンの幅の1/4以上離隔されて置かれているプロジェクタによって表示スクリーン上に生じる台形歪みに反比例する、
投影システム。
[実施例24]
第1のプロジェクタは、前記劇場の中央よりも該劇場の一方の側壁に近接しており、第2つのプロジェクタは、前記中央よりも前記劇場の反対側の側壁に近接している、
実施例23に記載の投影システム。
[実施例25]
第1のプロジェクタが、一方の側壁に隣接しており、第2のプロジェクタが、反対側の側壁に隣接している、
実施例24に記載の投影システム。
[実施例26]
第3のプロジェクタをさらに有しており、第1及び第2のプロジェクタが、前記劇場の両側壁に配置されており、第3のプロジェクタは、前記劇場の中央に配置されている、
実施例23に記載の投影システム。
[実施例27]
台形エフェクトの補正は、プロジェクタ同士の間を5フィート以上分離させることによって生じる画像レジストレーション・エラーの補正を含む、
実施例23に記載の投影システム。
[実施例28]
台形エフェクトの補正は、前記劇場の両側壁にプロジェクタを配置することによって生じる画像レジストレーション・エラーの補正を含む、
実施例23に記載の投影システム。
[実施例29]
第1及び第2のプロジェクタによって、3D画像を投影するように構成されている、
実施例23に記載の投影システム。
[実施例30]
前記3D画像は、偏光によって分離される左右チャネルの画像を含む、
実施例29に記載の投影システム。
[実施例31]
前記プロジェクタによって投影された画像を表示するように構成された高指向性のスクリーンをさらに有する、
実施例23〜30のいずれか一項に記載の投影システム。
[実施例32]
前記スクリーンの指向性が、2より大きい、
実施例31に記載の投影システム。
[実施例33]
前記スクリーンは、再帰反射性スクリーンを含む、
実施例31に記載の投影システム。
[実施例34]
3D投影システムであって、当該3D投影システムが:
少なくとも2つのプロジェクタ及び該プロジェクタによって投影された画像を表示するように位置決めされた高ゲインのスクリーンと;
第1のプロジェクタによって投影された画像における第1の台形エフェクトを補正するように構成された第1の補正機構と;
第2のプロジェクタによって投影された画像における第2の台形エフェクトを補正するように構成された第2の補正機構と;
第1のプロジェクタによって投影された画像の偏光を交互に行うように構成された第1のZ型スクリーンと;
第2のプロジェクタによって投影された画像の偏光を交互に行うように構成された第2のZ型スクリーンと;
プロジェクタにより投影された各投影画像を、対応する3Dチャネルの投影された画像とマッチングさせるような偏光に同期させるように構成されたコントローラと;を備える、
3D投影システム。
[実施例35]
第2の台形エフェクトは、第1の台形エフェクトとは水平方向に反対向きである、
実施例34に記載の3D投影システム。
[実施例36]
前記少なくとも2つのプロジェクタは、少なくとも3つ以上のプロジェクタからなるアレイを含む、
実施例34に記載の3D投影システム。
[実施例37]
前記少なくとも2つのプロジェクタは、プロジェクタによって投影するように構成された表示スクリーンの幅の1/4以上離隔されて置かれている、
実施例34に記載の3D投影システム。
[実施例38]
前記補正機構は、前記スクリーンの幅の1/4以上離隔させて置かれているプロジェクタによって、補正しないと表示スクリーン上に発生するであろう台形歪みに反比例するように画像を投影させる、
実施例34に記載の3D投影システム。