特許第6546249号(P6546249)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6546249通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する方法及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6546249
(24)【登録日】2019年6月28日
(45)【発行日】2019年7月17日
(54)【発明の名称】通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/58 20060101AFI20190705BHJP
【FI】
   H04L12/58 100F
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-221582(P2017-221582)
(22)【出願日】2017年11月17日
(65)【公開番号】特開2018-137729(P2018-137729A)
(43)【公開日】2018年8月30日
【審査請求日】2018年2月6日
(31)【優先権主張番号】201721001154
(32)【優先日】2017年1月11日
(33)【優先権主張国】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】510337621
【氏名又は名称】タタ コンサルタンシー サービシズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TATA Consultancy Services Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202577
【弁理士】
【氏名又は名称】林 浩
(72)【発明者】
【氏名】シャー ヴィラル プラカシュ
(72)【発明者】
【氏名】シュクラ ショビット
(72)【発明者】
【氏名】ジャイン イクシタ
(72)【発明者】
【氏名】ケショレ メーナル
(72)【発明者】
【氏名】ダカド ランプラサド
【審査官】 宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0025522(US,A1)
【文献】 特表2013−525879(JP,A)
【文献】 特表2009−528643(JP,A)
【文献】 米国特許第08775265(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00−12/26,12/50−12/955
G06F13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する方法であって、前記方法は、
トランザクションエンジンによってトランザクションリクエストを生成するステップであって、前記トランザクションリクエストは、プロアクティブトランザクションリクエストおよびリアクティブトランザクションリクエストのうちの少なくとも1つであり、前記リアクティブトランザクションリクエストの場合には、ユーザは、前記リアクティブトランザクションリクエストを実行するために通信チャネルを介して前記トランザクションエンジンから受け付けられた電子メールまたはショートメッセージサービス(SMS)に応答し、前記プロアクティブトランザクションリクエストに対して、前記ユーザは、前記通信チャネルを介して通信することによって、前記トランザクションエンジンを介して電子メールまたはSMSを送信することによって前記プロアクティブトランザクションリクエストの生成を開始し、前記通信チャネルは電子メールチャネルまたはSMSチャネルを含み、前記トランザクションリクエストは、前記トランザクションリクエストのタイプに応じてユーザ識別(ID)、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(RCIDコード)を含む、ステップと、
前記トランザクションリクエストにおける前記ショートコードの有効性をチェックするステップであって、前記ショートコードが有効ではない場合には、エラーメッセージを送信する、ステップと、
前記トランザクションリクエストにおいて前記RCIDコードの存在をチェックするステップと、
前記RCIDコードが存在する場合には、前記トランザクションリクエストにおいて前記RCIDコードの有効性をチェックするステップであって、前記RCIDコードが有効ではない場合には、前記エラーメッセージを送信する、ステップと、
前記トランザクションリクエストが前記プロアクティブトランザクションリクエストまたは前記リアクティブトランザクションリクエストであるととき、前記ユーザIDを用いることによってユーザの有効性をチェックするステップであって、前記ユーザが有効ではない場合には、前記エラーメッセージを送信する、ステップと、
電子メールパーサによって1以上のアクションアイテムを含む前記電子メールの本文の第1のラインを、またはSMSパーサによって前記SMSをフェッチし、検証すると前記電子メールの本文の第1のラインからの、または前記SMSからのxmlを準備するステップと、
前記ショートコードとマップされたビジネスロジッククラスをフェッチするためにデータベーステーブルに前記トランザクションリクエストからの前記ショートコードを問い合わせることによって、トランザクションを処理するためのソリューション特有APIを呼び出すステップと、
前記ビジネスロジッククラスおよび前記xmlを用いて前記トランザクションを実行し、トランザクションリクエストステータスを示す成功−失敗応答を前記ユーザへ送信するステップと、を含むプロセッサ実装されたステップを備える方法。
【請求項2】
前記プロアクティブトランザクションリクエストは、それぞれの前記電子メールまたはSMSに基づいて前記ユーザの信頼性を検証すると処理される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トランザクションエンジンから受け付けた前記トランザクションリクエストを含む1以上のメッセージボックスをポーリングするステップを更に備え、前記メッセージボックスはメールボックスであり、前記リアクティブトランザクションリクエストに対して、前記メールボックスは、前記メールボックス内に未処理の電子メールがないかチェックするために電子メールパーサを介して所定の時間間隔でポーリングされ、未処理の電子メールが発見された場合には、前記電子メールは処理するために選ばれ、前記プロアクティブトランザクションリクエストの場合には、前記電子メールは、前記ユーザによって開始され、電子メールリプライキャプチャメールボックスへ送信され、前記電子メールは、処理するためにスケジューラーによって選ばれる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1以上のメッセージボックスからの前記トランザクションリクエストを削除し、前記トランザクションリクエストの実行の後に対応するRCIDを削除するステップを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トランザクションは、集中型ERPシステムを介して処理される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行するシステムであって、
メモリと、
トランザクションエンジンによってトランザクションリクエストを生成し、前記トランザクションリクエストは、プロアクティブトランザクションリクエストおよびリアクティブトランザクションリクエストのうちの少なくとも1つであり、前記リアクティブトランザクションリクエストの場合には、ユーザは、前記リアクティブトランザクションリクエストを実行するために通信チャネルを介して前記トランザクションエンジンから受け付けられた電子メールまたはショートメッセージサービス(SMS)に応答し、前記プロアクティブトランザクションリクエストに対して、前記ユーザは、前記通信チャネルを介して通信することによって、前記トランザクションエンジンを介して電子メールまたはSMSを送信することによって前記プロアクティブトランザクションリクエストの生成を開始し、前記通信チャネルは電子メールチャネルまたはSMSチャネルを含み、前記トランザクションリクエストは、前記トランザクションリクエストのタイプに応じてユーザ識別(ID)、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(RCIDコード)を前記トランザクションリクエストが前記リアクティブトランザクションリクエストであるとき前記ユーザから応答を受け付ける、トランザクションエンジンと、
前記トランザクションリクエストを格納するデータベースと、
前記メモリと結合されたプロセッサと、を備え、
前記メモリは、
前記トランザクションリクエストにおける前記ショートコードの有効性をチェックするショートコード検証モジュールと、
前記トランザクションリクエストにおいて前記RCIDコードの存在をチェックするRCIDコードチェックモジュールと、
前記RCIDコードが存在する場合には、前記トランザクションリクエストにおける前記RCIDコードの有効性をチェックするRCIDコード検証モジュールと、
前記トランザクションリクエストが前記プロアクティブトランザクションリクエストまたは前記リアクティブトランザクションリクエストであるととき、前記ユーザIDを用いてユーザの有効性をチェックし、前記ユーザが有効ではない場合には、エラーメッセージを送信するユーザ検証モジュールと、
電子メールパーサによって1以上のアクションアイテムを含む前記電子メールの本文の第1のラインを、またはSMSパーサによって前記SMSをフェッチし、検証すると前記電子メールの本文の第1のラインからの、または前記SMSからのxmlを準備するフェッチモジュールと、
前記ショートコードとマップされたビジネスロジッククラスをフェッチするためにデータベーステーブルに前記トランザクションリクエストからの前記ショートコードを問い合わせることによって、トランザクションを処理するためのソリューション特有APIを呼び出す呼び出しモジュールと、
前記ビジネスロジッククラスおよび前記xmlを用いて前記トランザクションを実行し、トランザクションリクエストステータスを示す成功−失敗応答をユーザへ送信する実行モジュールと、を備える、
システム。
【請求項7】
前記RCIDコードは、8文字のアルファベット文字列である、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記RCIDコードは、前記トランザクションの完了後に失効されるように構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記リアクティブトランザクションリクエストに対して前記ユーザからの前記応答として前記電子メールを受け付ける、または前記プロアクティブトランザクションリクエストの開始のための通知として前記電子メールを受け付ける電子メールリプライキャプチャメールボックスと、未処理の電子メールの存在をチェックするために所定の時間期間でポーリングし、前記電子メールリプライキャプチャメールボックスに未処理の電子メールが存在する場合には、未処理の電子メールを処理するために選ぶ電子メールパーサと、を更に備え、前記電子メールを処理することは、前記プロセッサによって、処理するために前記電子メールの件名において前記ショートコードの存在をチェックするために前記電子メールを読み出すことを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
システム上のプロセッサによって実行されたときに、通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する方法を前記プロセッサに行わせる命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体であって、
トランザクションエンジンによってトランザクションリクエストを生成するステップであって、前記トランザクションリクエストは、プロアクティブトランザクションリクエストおよびリアクティブトランザクションリクエストのうちの少なくとも1つであり、前記リアクティブトランザクションリクエストの場合には、ユーザは、前記リアクティブトランザクションリクエストを実行するために通信チャネルを介して前記トランザクションエンジンから受け付けられた電子メールまたはショートメッセージサービス(SMS)に応答し、前記プロアクティブトランザクションリクエストに対して、前記ユーザは、前記通信チャネルを介して通信することによって、前記トランザクションエンジンを介して電子メールまたはSMSを送信することによって前記プロアクティブトランザクションリクエストの生成を開始し、前記通信チャネルは電子メールチャネルまたはSMSチャネルを含み、前記トランザクションリクエストは、前記トランザクションリクエストのタイプに応じてユーザ識別(ID)、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(RCIDコード)を含む、ステップと、
前記トランザクションリクエストにおける前記ショートコードの有効性をチェックするステップであって、前記ショートコードが有効ではない場合には、エラーメッセージを送信する、ステップと、
前記トランザクションリクエストにおいて前記RCIDコードの存在をチェックするステップと、
前記RCIDコードが存在する場合には、前記トランザクションリクエストにおいて前記RCIDコードの有効性をチェックするステップであって、前記RCIDコードが有効ではない場合には、前記エラーメッセージを送信する、ステップと、
前記トランザクションリクエストが前記プロアクティブトランザクションリクエストまたは前記リアクティブトランザクションリクエストであるととき、前記ユーザIDを用いてユーザの有効性をチェックするステップであって、前記ユーザが有効ではない場合には、前記エラーメッセージを送信する、ステップと、
電子メールパーサによって1以上のアクションアイテムを含む前記電子メールの本文の第1のラインを、またはSMSパーサによって前記SMSをフェッチし、検証すると前記電子メールの本文の第1のラインからの、または前記SMSからのxmlを準備するステップと、
前記ショートコードとマップされたビジネスロジッククラスをフェッチするためにデータベーステーブルに前記トランザクションリクエストからの前記ショートコードを問い合わせることによって、トランザクションを処理するためのソリューション特有APIを呼び出すステップと、
前記ビジネスロジッククラスおよび前記xmlを用いて前記トランザクションを実行し、トランザクションリクエストステータスを示す成功−失敗応答をユーザへ送信するステップと、を備える
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照及び優先権
本願は、2017年1月11日に出願されたインド国非仮出願明細書の優先権を主張し、その全体におけるその完全な開示は、参照によって本明細書に援用される。
【0002】
本願は、概してセキュアな情報トランザクションの分野に関する。具体的ではないが、特に、本発明は、SMS又は電子メールのような通信チャネルを用いてトランザクションリクエストをセキュアに実行するシステム及び方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
企業環境では、リクエストが生成されるときに様々なシナリオが存在する。このリクエストは、電子メール、メッセージ、ウェブサイト、サーバ、コール等のような通信の様々なモードにより通信される。これらのリクエストは、多数の重大かつ重要な情報を含む場合がある。ある場合、これらの情報は、素早くかつタイムリーな注意を要求する。また、多くの機密データも通信され、よって、これらのチャネルを通じて通信される情報は、セキュアでなくてはならない。リクエストは、ユーザによってプロアクティブ又はリアクティブ的のいずれかでシステムにおいて生成される。これらのリクエストは、随行される前に高位又は管理者等のような信頼できるステークホルダーによって随行される必要がある。
【0004】
このような場合には、現行実務は、信頼できるステークホルダーが自身のデスクトップ又はラップトップにアクセスし、システムにログインし、リクエストが届けられるウェブロケーション又はパスへ行き、リクエストにアクションを取ること、を含む。しかし、デスクトップが高位者にアクセス可能でない様々なシナリオが存在する。これは、リクエストを随行する際に信頼できるステークホルダーの側からの遅延を生じる。緊急の場合、システム/フレームワークは、ユーザにデスクトップ/ラップトップ以外の他のチャネルからアクションを取るために機能を提供しうることが要求される。
【0005】
一般的に、情報は、グラフィカルシステムで利用可能であるが、ユーザは、アクションを要求するリクエストに随行するために記録をサーチする必要がある。電子メール又はSMSを介した既存の通信がサポートされるが、チャネルは、それらが実行可能ではないときに受動的に使用される。更に、データセキュリティは、これらのチャネルに亘って危険にさらされる可能性がある。また、スマートフォンにおいて容易に持ち運ばれうるポータブルアプリケーションの需要も存在する。スマートフォン及びタブレット向けのポータブルアプリケーション構築は、追加労力を要求し、ERPの現在の設計に基づいて複雑化される可能性がある。既存システムでは、ユーザが他のチャネルを介して既に通信される情報を有していたとしても、ユーザは、未だアクションを取るために冗長な数のステップを経る必要がある。
【発明の概要】
【0006】
以下に、実施形態の基本的な理解を提供するために、本開示のいくつかの実施形態の簡略化した概要を提示する。この概要は、実施形態の詳細な要約ではない。実施形態の主要/重要な要素を識別すること又は実施形態の範囲を説明することは意図されない。その唯一の目的は、以下に提示されるより詳細な説明への前置きとして、簡略化された形態でいくつかの実施形態を提示することである。
【0007】
前述を考慮して、本明細書の一実施形態では、通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行するシステムを提供する。システムは、メモリ、トランザクションエンジン、データベース及びプロセッサを備える。トランザクションエンジンは、トランザクションリクエストを送信する。トランザクションリクエストは、トランザクションリクエストID、トランザクションタイプ、ユーザID、組織ID、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(RCIDコード)及びメッセージを含む。データベースは、トランザクションリクエストを格納する。プロセッサは、更に、ショートコード検証モジュールと、RCIDコードチェックモジュールと、RCIDコード検証モジュールと、ユーザ検証モジュールと、フェッチモジュールと、呼び出しモジュールと、実行モジュールと、を含む。ショートコード検証モジュールは、トランザクションリクエストにおけるショートコードの有効性をチェックする。RCIDコードチェックモジュールは、トランザクションリクエストにおいてRCIDコードの存在をチェックする。RCIDコード検証モジュールは、RCIDコードが存在する場合には、トランザクションリクエストにおけるRCIDコードの有効性をチェックする。ユーザ検証モジュールは、ユーザIDを用いてユーザの有効性をチェックする。フェッチモジュールは、トランザクションリクエストからメッセージをフェッチする。呼び出しモジュールは、トランザクションリクエストからの、フェッチされたメッセージをパスすることによって、トランザクションを処理するためのソリューション特有APIを呼び出す。実行モジュールは、トランザクションを実行し、トランザクションリクエストステータスを示す成功−失敗応答をユーザへ送信する。
【0008】
別の実施形態は、通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する方法を提供する。初めに、トランザクションリクエストは、トランザクションエンジンからを受け付けられる。トランザクションリクエストは、トランザクションリクエストID、トランザクションタイプ、ユーザID、組織ID、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(RCIDコード)及びメッセージを含む。次のステップにおいて、トランザクションリクエストにおけるショートコードの有効性がチェックされる。ショートコードが有効ではない場合には、エラーメッセージが送信される。そうでない場合には、次のステップにおいて、トランザクションリクエストにおいてRCIDコードの存在がチェックされる。次のステップにおいて、RCIDコードが存在する場合には、トランザクションリクエストにおいてRCIDコードの有効性がチェックされる。RCIDコードが有効ではない場合には、エラーメッセージが送信される。そうでない場合には、次のステップにおいて、ユーザIDを用いてユーザの有効性がチェックされる。ユーザが有効ではない場合には、エラーメッセージが送信される。次のステップにおいて、トランザクションリクエストからメッセージがフェッチされる。次のステップにおいて、トランザクションリクエストからのフェッチされたメッセージをパスすることによって、トランザクションを処理するためのソリューション特有APIが呼び出される。最後に、トランザクションが実行され、トランザクションリクエストステータスを示す成功−失敗応答がユーザへ送信される。
【0009】
更に別の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、システム上のプロセッサによって実行されたときに、通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する方法をプロセッサに行わせる命令を格納する。初めに、トランザクションエンジンからトランザクションリクエストが受け付けられる。トランザクションリクエストは、トランザクションリクエストID、トランザクションタイプ、ユーザID、組織ID、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(RCIDコード)及びメッセージを含む。次のステップにおいて、トランザクションリクエストにおけるショートコードの有効性がチェックされる。ショートコードが有効ではない場合には、エラーメッセージが送信される。そうでない場合には、次のステップにおいて、RCIDコードの存在が、トランザクションリクエストにおいてチェックされる。次のステップにおいて、RCIDコードが存在する場合には、トランザクションリクエストにおけるRCIDコードの有効性がチェックされる。RCIDコードが有効ではない場合には、エラーメッセージが送信される。そうでない場合には、次のステップにおいて、ユーザの有効性がユーザIDを用いてチェックされる。ユーザが有効ではない場合には、エラーメッセージが送信される。次のステップにおいて、メッセージは、トランザクションリクエストからフェッチされる。次のステップにおいて、トランザクションリクエストからの、フェッチされたメッセージをパスすることによって、トランザクションを処理するためのソリューション特有APIが呼び出される。最後に、トランザクションを実行し、トランザクションリクエストステータスを示す成功−失敗応答がユーザへ送信される。
【0010】
前述の概説及び以下の詳細な説明の双方は、単に例示的かつ説明的なものであり、請求される発明を限定するものではないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本明細書の実施形態は、図面を参照して以下の詳細な説明からより良く理解されるであろう。
【0012】
図1図1は、本開示の一部の実施形態に係る、通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行するシステムのブロック図を示す。
図2-1】図2は、本開示の一部の実施形態に係る、SMS及び電子メールを用いてトランザクションリクエストを実行するシステムの概略図を示す。
図2-2】図2は、本開示の一部の実施形態に係る、SMS及び電子メールを用いてトランザクションリクエストを実行するシステムの概略図を示す。
図2-3】図2は、本開示の一部の実施形態に係る、SMS及び電子メールを用いてトランザクションリクエストを実行するシステムの概略図を示す。
図3図3は、本開示の一部の実施形態に係る、通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する際に含まれるステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書の実施形態及びその様々な特徴及び有利な詳細は、添付の図面に示され、かつ以下の詳細な説明で説明される非限定的な実施形態を参照してより完全に説明される。本明細書で用いられる実施例は、単に、本明細書の実施形態が実施され、更に本明細書の実施形態を当業者に実施可能にする手法の理解を容易にするためのものである。したがって、実施例は、本明細書の実施形態の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0014】
ここで、図面、特に図1を参照すると、同様の参照文字は、図面を通じて一貫して対応する構成を示し、好ましい実施形態が示され、これらの好ましい実施形態は、以下の例示的なシステム及び/又は方法の文脈で記載される。
【0015】
本開示の一部の実施形態によれば、通信を用いてトランザクションリクエストを実行するシステム100は、図1のブロック図に示される。本開示は、デスクトップ以外の任意のチャネルからアクションを取るためにユーザに可能性を提供するプロアクティブ/リアクティブスマート応答処理システム/フレームワークを提供する。このシステムは、ユニークなキーを生成し、それを応答の一部として組み込むことによって、認証にも対処し、それによって、アクションが信頼できるソースから取られたことを確実にする。フレームワークは、ビジネスロジックに対するソリューションを統合することによるマッピングを有し、これは、提供される応答に基づいて呼び出される。
【0016】
システム100は、トランザクションエンジン102と、ベースライン104と、メモリ106と、図1のブロック図に示されるようなメモリ106と通信するプロセッサ108と、を含む。メモリ106は、複数のアルゴリズムを格納するように構成される。プロセッサ108は、更に、各種機能を実行するための複数のモジュールを含む。複数のモジュールは、各種機能を実行するために、メモリ106に格納された複数のアルゴリズムにアクセスする。複数のモジュールは、RCIDコード生成器110と、ショートコード検証モジュール112と、RCIDコードチェックモジュール114と、RCIDコード検証モジュール116と、ユーザ検証モジュール118と、フェッチモジュール120と、呼び出しモジュール122と、実行モジュール124と、を含む。
【0017】
本開示の一部の実施形態によれば、トランザクションエンジン102は、トランザクションリクエストを生成するように構成される。トランザクションエンジン102は、通常、ユーザによって制御される。トランザクションリクエストは、プロアクティブ又はリアクティブに生成されうる。一実施例では、トランザクションリクエストは、トランザクションリクエストID、トランザクションタイプ、ユーザID、組織ID、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(reply capture ID code(RCIDコード))及びメッセージを備える。ショートコード及びリプライキャプチャIDコード(RCIDコード)は、トランザクションリクエストの本質的な部分である。だが、トランザクションリクエストの残りの構成要素は、ユーザの要求に応じてカスタマイズされうることが理解されるべきである。これらのトランザクションリクエストは、データベース104に格納される。トランザクションリクエストは、更に、要求に応じてフェッチされうる。
【0018】
RCIDコードは、ユニークな英数字8桁文字コードである。RCIDコードは、特異かつ任意の英数字文字列である。RCIDコードは、RCIDコード生成器110によって生成される。RCIDコードは、トランザクションタイプ、トランザクションID、ユーザID、組織ID、ソリューションID等のような他のトランザクション詳細と共にデータベース104に格納される。RCIDコードが生成されると、データベース104は、RCIDコードのユニークさをチェックするために問い合わせられ、更に、トランザクションのために送られる通知に埋め込まれる。RCIDコードは、その消費後に失効する。
【0019】
ショートコードは、アクションがトランザクションリクエストで取られると、実装されるべきビジネスロジックに対するソリューションとの統合時にデータベース104に入れられるユニークなコードである。ショートコードは、件名として通知に埋め込まれたテーブルからフェッチされる。
【0020】
本開示の一部の実施形態によれば、トランザクションリクエストが生成されると、ショートコード検証モジュール112は、トランザクションリクエストに存在するショートコードの有効性をチェックする。ショートコードが有効ではない場合には、プロセッサ108は、エラーレポートをユーザへ送り戻す。実施例では、ショートコードには、通信を送る際に、‘**’が先頭に追加される。故に、ショートコード有効モジュール112は、件名において‘**’を探し、ポスト‘**’はショートコードの一部として取られる。ショートコードの実施例は、ワークフロー用のWF、ヘルプデスク用のHD等であってもよい。
【0021】
本開示の一部の実施形態によれば、ショートコードが有効である場合には、RCIDコードチェックモジュール114は、トランザクションリクエストにおけるRCIDコードの存在をチェックする。RCIDコードが存在しない場合には、エラーレポートがユーザに送り戻される。RCIDコードが存在する場合には、RCIDコードチェックモジュール114は、RCIDコードの存在及び有効性をチェックする。別の実施形態では、RCIDコードが存在しない場合には、トランザクションリクエストがプロアクティブリクエストであり、そうでない場合には、リアクティブリクエストであると仮定されることが理解されるべきである。
【0022】
RCIDコード検証モジュール116は、初めに、RCIDコードがRCIDコードテーブルに存在するか否かをチェックするためにRCIDコードテーブルに問い合わせる。RCIDコードテーブルは、直近に生成された全てのRCIDコードからなるテーブルである。いつアクションが取られても、RCIDコードは消費される、又は15日以内にRCIDコードは消費される。故に、RCIDコードをフェッチすると、テーブルは、RCIDコードが存在するか否かをチェックするために問い合わせられる。存在する場合には、処理は進み、そうでない場合には、エラーレポートがユーザに送られ、RCIDコードが有効ではないことを通知する。本開示の一部の実施形態によれば、RCIDコードがトランザクションに存在しない場合には、トランザクションが、メッセージが実際に送られた信頼できる人物から来たことを確実にするために、ユーザの有効化がユーザ有効モジュール118によってなされる(リアクティブリクエストの場合)。このため、RCIDコード生成時に格納されるユーザIDは、ユーザにタグ付けされる通信IDをフェッチするために問い合わせられる。通信IDは、通信タイプに応じて、電子メールID又はモバイル番号でありうる。そこから応答が受け付けられた通信IDがチェックされる。両方の通信IDが同一である場合、トランザクションメッセージは、信頼できるとみなされ、そうでない場合には、エラーレポートがユーザに送信される。
【0023】
本開示の一部の実施形態によれば、上述されたような、プロアクティブトランザクションリクエストに対して、RCIDコードはなく、故に、RCID検証モジュール116は、プロアクティブトランザクションリクエストの場合には必要とされない。このような場合には、ユーザ検証モジュール118は、通信IDがシステムに登録されているか否かをチェックし、トランザクションリクエストが、認証されたユーザから来ていることを確実にする。登録がなされている場合には、このトランザクションリクエストは、アクションを取るために更に処理され、そうでない場合には、ユーザフレンドリーメッセージがエンドユーザへ送信され、通信IDがシステムに登録されていないことを意味する。
【0024】
本開示の一部の実施形態によれば、システム100は、フェッチモジュール120、呼び出しモジュール122及び実行モジュール124を更に含む。フェッチモジュール120は、全ての条件が合致する、つまり、トランザクションリクエストが有効RCIDコード、有効ショートコードを有し、ユーザが有効なユーザである場合に、トランザクションリクエストからアクションアイテムをフェッチする。呼び出しモジュール122は、トランザクションリクエストからの、フェッチされたメッセージをパスすることによって、トランザクションを処理するために、ソリューション特有APIを呼び出すように構成される。そして、実行モジュール124は、トランザクションを実行するように構成される。ショートコードは、テーブルに問い合わせられ、このコードにマップされたビジネスロジッククラスがフェッチされ、入力としてメッセージxmlで実行される。トランザクションリクエストの最終ステータスに応じて、実行モジュール124は、ユーザへの成功又は失敗応答も送信するように構成され、トランザクションリクエストステータスを示す。
【0025】
本開示の一部の実施形態によれば、トランザクションリクエストは、図3に示されるような、集中型ERPソリューションAPIスタック138を介して処理される。ERPシステムの多くは、エンドユーザと通信及び相互作用するために様々なインターフェースを用いる。システムの各モジュールは、情報の管理に留意して設計され、ユーザにとって適切なアクションを取るために、各モジュールを系統的に提示する。従来、この情報は、ウェブ又はクライアントベースアプリケーションを用いてグラフィカルインターフェースで提示される。これは、与えられたリクエストでアクションを取るために、パスワードを用いて認証及び許可されるユーザにとって重要となる。本発明は、システムと相互作用するためにポータビリティ及びユーザフレンドリーな手法を実現することを助ける。これは、エンドユーザが、エクスペリエンスを設定することを可能にし、マルチテナントアーキテクチャにより、同一の市販の実装が、異なる組織に亘って実装されることを可能にする。
【0026】
動作では、通信チャネルを用いてトランザクションリクエストを実行する際に含まれるステップを示すフローチャート200が図2に示される。初めに、ステップ202において、トランザクションリクエストは、トランザクションエンジン102から受け付けられる。トランザクションリクエストは、プロアクティブリクエスト又はリアクティブリクエストでありうる。トランザクションリクエストは、トランザクションリクエストID、トランザクションタイプ、ユーザID、組織ID、ショートコード、リプライキャプチャIDコード(RCIDコード)及びメッセージを含む。
【0027】
ステップ204において、トランザクションリクエストにおけるショートコードの有効性が、プロセッサ108に存在するショートコード検証モジュール112によってチェックされる。ステップ206において、ショートコードが有効ではない場合には、エラーメッセージがユーザへ送信され、ステップ208において、トランザクションリクエストにおけるRCIDコードの存在が、RCIDコードチェックモジュール114によってチェックされる。ステップ210において、RCIDコードが存在する場合には、トランザクションリクエストにおけるRCIDコードの有効性が、RCIDコード検証モジュール116によってチェックされる。ステップ206において、RCIDコードが有効ではないことを意味するエラーメッセージが送信される。ステップ212において、ユーザ検証モジュール118によって、ユーザの有効性が、ユーザIDを用いてチェックされる。ステップ206において、ユーザが有効ではないことを意味するエラーメッセージが送信される。
【0028】
次のステップ214において、全てのチェックが完了すると、トランザクションリクエストからのメッセージは、更なる処理のために、フェッチモジュール120によってフェッチされる。ステップ216において、ソリューション特有APIは、トランザクションリクエストからの、フェッチされたメッセージをパスすることによって、トランザクションを処理するために呼び出される。最後に、ステップ218において、トランザクションは、実行され、トランザクションリクエストステータスを示すユーザへ成功−失敗応答を送信する。
【0029】
本開示の一部の実施形態によれば、システム100は、チャネルとしてのモバイルフォンによるSMS(ショートメッセージサービス)及びインターネットによる電子メールと統合され、それによって、ポータビリティ及びアクションを行うために手間の掛からない環境を提供する。だが、音声コール、オンラインメッセージサービス等のような他の通信設備も本開示の範囲内で良好であることが理解されるべきである。
【0030】
本開示の一部の実施形態によれば、システム100は、図2の概略図に示されるような、通信チャネルとしての電子メールに統合されうる。この場合、トランザクションは、電子メール/電子メールIDを用いたメールの形態でなされる。リクエストは、リアクティブ又はプロアクティブでありうる。プロアクティブリクエストの場合には、ユーザは、電子メール/メール受信に応答する。ユーザからのメールは、電子メールリプライキャプチャメールボックス126に到達する。メールボックスは、電子メールパーサ128を利用して15分ごとにポーリングされる。電子メールパーサ128は、java(登録商標)ベーススケジューラーであり、メールボックス内に未処理のメールがないかチェックする。未処理のメールが発見された場合には、メールは処理するために選ばれる。同様に、プロアクティブリクエストの場合には、メールは、ユーザによって開始され、電子メールリプライキャプチャメールボックス126へ送信される。メールは、処理するためにjavaベーススケジューラーによって選ばれる。次のステップでは、電子メールリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク130又は電子メールプロセッサ130は、電子メールを読み出し、件名においてショートコードを探す。電子メールプロセッサ130は、図1の実施形態において説明されたプロセッサ108と同一であることが理解されるべきである。ショートコード(例えば、ワークフロー用のWF、ヘルプデスク用のHD)は、通信を送る際に、‘**’が先頭に追加される。故に、電子メールプロセッサ130は、件名において‘**’を探し、ポスト‘**’はショートコードの一部として取られる。
【0031】
次のステップでは、ショートコードがチェックされると、ショートコードに対する有効性は、ショートコード用のテーブルにおいてルックアップを行うことによってチェックされる。ショートコード用の有効なエントリがデータベース104に存在し、かつクラスがショートコードに対して存在する場合には、電子メールプロセッサ130は、更なる処理のために進められ、そうでない場合には、失敗メッセージがエンドユーザに送信され、メールで送信されたショートコードが有効ではないことを示す。
【0032】
次のステップでは、メールは、メールからRCIDコードをフェッチするために処理される。メール全体が読み出され、RCIDコードを探す。RCIDコードは、“Reply Capture Id”が追加され、その後に例えば“KgOAPdB4”のようなRCIDコードが続く。電子メールプロセッサ130は、文字列“Reply Capture Id:”及び任意の文字ポストを探し、これは、RCIDコードとして取られる。RCIDコードがない場合には、電子メールは、プロアクティブ使用の場合とみなされ、更なる処理のために取られる。RCIDコードが、メールからフェッチされる場合には、RCIDコードが有効であることを確実にするために検証がなされる。これは、RCIDコードがテーブルに存在するか否かをチェックするためにテーブルの第1の問い合わせによってなされる。アクションが取られればいつでも、RCIDコードが消費される、又は15日以内にRCIDコードが消費され、故に、テーブルは、RCIDコードが存在するかをチェックするために問い合わせられる。RCIDコードが存在する場合には、処理は進み、そうでない場合には、RCIDコードが有効ではないことを意味するメッセージがユーザに送信される。
【0033】
更に、RCIDコードがテーブルに存在する場合には、メール応答が、信頼できる人物からメールが実際に送信された人物へ来たことを確実にするために更なる検証がなされる。このため、RCIDコード生成時にテーブルに格納されたユーザIdは、このユーザにタグ付けされた電子メールIdをフェッチするために問い合わせられ、応答が受け付けられた電子メールIdがチェックされる。電子メールIdが同一である場合には、ユーザは、信頼できるユーザとしてみなされ、そうでない場合には、エンドユーザに失敗メッセージが送信される。プロアクティブ使用の場合には、RCIDコードがなく、故に、RCIDコード検証チェックはない。このような場合には、メールが、認証されたユーザから来たことを確実にするために、メールIdが、電子メールリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク126に登録されていることをチェックする。登録されている場合には、このメールは、更なるアクションを取るために処理され、そうでない場合には、アクションを取るためのメールIdが登録されていないことを意味するユーザフレンドリーメッセージをエンドユーザへ送信する。
【0034】
次のステップでは、上述された全ての検証が成功すると、キャプション又はアクションアイテムがメールからフェッチされる。これは、メール本文の第1のラインである。メール本文の第1のラインが処理され、キャプションとして取られ、xmlがキャプション、RCIDコードにより準備される。ショートコードは、テーブルに問い合わせられ、このショートコードにマップされたビジネスロジッククラスがフェッチされ、入力としてのメッセージxmlで実行される。ビジネスロジック全体が実行され、取られたアクションに基づき、成功及び失敗応答は、ユーザに送り戻され、アクションのステータスを意味する。最後に、アクションが取られると、メールは、メールボックスから削除され、RCIDコードもデータベース104から削除される。
【0035】
本開示の別の実施形態によれば、システム100は、図3の概略図に示されるように通信チャネルとしてのショートメッセージングサービス(SMS)とも統合されうる。この場合には、トランザクションは、モバイル番号を用いてSMSの形態でなされる。上述されたように、SMSトランザクションリクエストは、リアクティブ又はプロアクティブリクエストでありうる。リアクティブリクエストの場合には、ユーザは、ユーザによって受け付けられた通信において記述された仮想モバイル番号(Virtual Mobile Number(VMN))に応答を送ることによって、受け付けられたSMSに応答する。ユーザからの応答は、フェッチされ、ログインID、パスワード、モバイル番号、VMN番号、組織ID及び応答テキストメッセージである詳細を有する応答XMLに変換される。XMLは、SMSリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク132又はSMSプロセッサ132によってさらされたサービスクラスへ入力としてパスされる。SMSリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク132は、図1の実施形態において説明されたプロセッサ108と同一である。プロアクティブリクエストの場合には、SMSは、ユーザによって開始され、VMN番号へ送信される。ユーザからのSMSは、フェッチされ、ログインID、パスワード、モバイル番号、VMN番号、組織ID及び応答テキストメッセージである詳細を有する応答XMLに変換される。XMLは、SMSリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク132によってさらされたサービスクラスへ入力としてパスされる。
【0036】
次のステップでは、XMLが、サービスクラスによって受け付けられると、XMLは、SMSパーサを用いて構文解析され、xml内のデータは、javaベースのデータ収集オブジェクトに格納される。更に、ログインID/パスワードは、処理のための応答/メッセージが、信頼できるソースから来ていることを確実にするためにチェックされる。ログインID及びパスワードが一致しない場合には、エラーメッセージがユーザに送信される。
【0037】
次のステップでは、ログインID/パスワードが一致すると、リプライが、認証されたユーザから来ていることを確実にするために、モバイル番号のような詳細がテーブルに問い合わせられる。モバイル番号がテーブルに登録されている場合には、メッセージは、更なる処理のために移動され、そうでない場合には、エラーがリターンされ、ユーザに送信される。このモバイル番号に対してマップされた組織IDもまた更なる処理のためにフェッチされる。更に、モバイル番号が、登録された有効な番号であることが有効化されると、応答に存在するVMN番号は、組織のために設定されるようにチェックされる。このため、データベース104は、モバイル番号からフェッチされたVMN番号及び組織IDのマッピングをチェックするために問い合わせられる。VMN番号のマッピングが発見できない場合には、SRC処理中にエラーがデータベースに更新される。
【0038】
次のステップでは、検証がなされると、SMSリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク132は、SMSを読み出し、メッセージ本文のショートコードを探す。ショートコード(例えば、ワークフロー用のWF、ヘルプデスク用のHD)は、SMSリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク132によってフェッチされる。通知がユーザに送信されるが、エンドユーザから期待される応答のフォーマットも言及される。故に、SMSの第1のキーワードは、ショートコードとしてフェッチされ、更なる処理のために取られる。
【0039】
次のステップでは、ショートコードがチェックされると、ショートコードのための有効性が、ショートコード用のテーブルにおいてルックアップを行うことによってチェックされる。有効なエントリがショートコード用のデータベース104に存在し、かつクラスがショートコードに対して存在する場合には、SMSリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク132は、更なる処理に進み、そうでない場合には、メールに送信されたショートコードが有効ではないことを示す失敗メッセージがエンドユーザへ送信される。ショートコードと共に、ショートコードがプロアクティブ又はリアクティブ使用の場合であるかどうかのためのテーブルに維持されたマッピングが存在する。このフラグは、ショートコードに対してフェッチされる。
【0040】
次のステップでは、リクエストがプロアクティブリクエストである場合には、組織ID及びユーザIDは、モバイル番号から抽出され、入力xmlは、組織ID、ユーザID、ショートコード等のようなキャプチャされた全ての詳細で生成される。リアクティブリクエストの場合には、SMSは、RCIDコードをフェッチするために処理される。RCIDコードがテーブルに存在する場合には、更なる処理がなされ、そうでない場合には、失敗メッセージがユーザに送信される。RCIDコードがSMSからフェッチされる場合には、RCIDコードが有効であることを確実にするために検証がなされる。これは、RCIDがテーブルに存在するか否かをチェックするためにテーブルに第1の問い合わせをすることによってなされる。いつアクションが取られても、RCIDコードが消費される、又は15日以内にRCIDコードが消費され、故に、RCIDをフェッチすると、テーブルは、RCIDが存在するかをチェックするために問い合わせられる。存在する場合には、処理が進み、そうでない場合には、メッセージがユーザに送信され、RCIDコードが有効ではないことを意味する。
【0041】
次のステップでは、RCIDコードがテーブルに存在する場合には、応答が、メールを実際に送信した信頼できる人物から来ていることを確実にするために更なる検証がなされる。このため、RCIDコード生成時にテーブルに格納されたユーザIdは、このユーザにタグ付けされたモバイル番号をフェッチするように問い合わせられ、応答が受け付けられたモバイル番号がチェックされる。両方の番号が同一である場合には、メールは、信頼できるメールとみなされて処理され、そうでない場合には、失敗メッセージがユーザに送信される。プロアクティブリクエストの場合には、RCIDコードがなく、故に、RCIDコード検証チェックもない。このような場合には、SMSが、認証されたユーザから来ていることを確実にするために、モバイル番号が、SMSリプライキャプチャコアプロセッシングフレームワーク132に登録されていることをチェックする。登録されている場合には、SMSは、アクションを取るために更に処理され、そうでない場合には、アクションを取るためにモバイル番号が登録されていないことを意味するユーザフレンドリーメッセージがエンドユーザへ送信される。最後に、上述された検証が全て成功すると、キャプション(アクション)は、メールからフェッチされる。キャプションはフェッチされ、xmlは、キャプション、RCIDコード等で準備される。ショートコードは、テーブルに問い合わせられ、このショートコードにマップされたビジネスロジッククラスは、フェッチされ、入力としてメッセージxmlで実行される。ビジネスロジック全体が実行され、取られたアクションに基づき、成功及び失敗応答は、ユーザへ送り戻され、アクションのステータスを意味する。
【0042】
記述された詳細な説明は、当業者が実施態様を製造及び使用することを可能にするために、本明細書における主題を説明している。主題実施態様の範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想起する他の変更を含めてもよい。このような他の変更は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない類似の要素を有する場合、又はそれらが、特許請求の範囲の文言と実質的に差のない、等価な要素を含む場合には、特許請求の範囲に記載の範囲に含めることを意図するものである。よって、実施形態は、通信チャネルを用いてトランザクションをセキュアに実行するシステム及び方法を提供する。
【0043】
しかしながら、保護の範囲は、そのようなプログラムまで、その中にメッセージを有するコンピュータ可読手段に加えて、拡張され、そのような非一時的コンピュータ可読記憶手段は、サーバ又はモバイルデバイス又は任意好適なプログラマブルデバイス上でプログラムが実行されるときに、方法の1以上のステップを実現するためのプログラムコード手段を包含することを理解すべきである。ハードウェアデバイスは、例えば、サーバ又はパーソナルコンピュータのような任意の種類のコンピュータ、その他、又はそれらの任意の組合せを含む、プログラムすることのできる、任意の種類のデバイスとすることができる。このデバイスには、また、例えばハードウェア手段、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はハードウェア手段とソフトウェア手段の組合せ、例えば、ASIC及びFPGA、又は少なくとも1つのマイクロプロセッサと、その中にあるソフトウェアモジュールを備える、少なくとも1つのメモリとすることもできる、手段を含めてもよい。すなわち、これらの手段には、ハードウェア手段とソフトウェア手段の両方を含めることが可能である。本明細書に記載の方法実施態様は、ハードウェア及びソフトウェアにおいて実現することもできる。デバイスにはまた、ソフトウェア手段を含めてもよい。代替的に、実施態様は、例えば、複数のCPUを使用して、異なるハードウェアデバイス上で実現してもよい。
【0044】
本明細書の実施形態は、ハードウェア要素及びソフトウェア要素を含むことができる。ソフトウェアとして実現されている実施態様としては、それには限定されないが、ファームウェア、レジデントソフトウェア、マイクロコード、その他が含まれる。本明細書に記載された様々なモジュールによって実行される機能は、その他のモジュールにおいて、又はその他のモジュールの組合せにおいて実現してもよい。この説明の目的で、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと関連して使用するためのプログラムを備える、記憶する、通信する、伝える、又は移送することのできる、任意の装置とすることができる。
【0045】
媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線又は半導体システム(又は装置又はデバイス)又は伝搬媒体でありうる。コンピュータ可読媒体の例は、半導体又はソリッドステートメモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、剛体磁気ディスク及び光学ディスクを含む。光学ディスクの現在の例は、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD−ROM)、コンパクトディスクリード/ライト(CD−R/W)及びDVDを含む。
【0046】
プログラムコードを記憶し及び/又は実行するのに適するデータ処理システムは、システムバスを通してメモリ要素に直接又は間接的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。メモリ要素は、プログラムコードの実際の実行中に利用されるローカルメモリ、大容量記憶装置及び少なくとも幾つかのプログラムコードの一時的な記憶を提供して、実行中、コードを大容量記憶装置から検索しなければならない回数を低減するキャッシュメモリを含むことができる。
【0047】
入/出力(I/O)デバイス(限定ではなく、キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイス等を含む)は、システムに直接、又は介在するI/Oコントローラを通して結合することができる。ネットワークアダプタは、システムに結合されて、データ処理システムが、介在する私設又は公衆ネットワークを通して他のデータ処理システム、リモートプリンタ、又は記憶デバイスに結合できるようにすることもできる。モデム、ケーブルモデム及びイーサネット(登録商標)カードは、ネットワークアダプタの現在入手可能なタイプのごく少数である。
【0048】
実施形態を実施する代表的なハードウェア環境は、本明細書での実施形態による情報処理/コンピュータシステムのハードウェア構成を含んでもよい。本明細書でのシステムは、少なくとも1つのプロセッサ又は中央演算処理装置(CPU)を含む。CPUは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)及び入/出力(I/O)アダプタ等の様々なデバイスにシステムバスを介して相互接続される。I/Oアダプタは、ディスクユニット及びテープドライブ又はシステムによって読み取り可能な他のプログラム記憶デバイス等の周辺機器に接続することができる。システムは、プログラム記憶デバイス上の本発明による命令を読み取り、これらの命令に従って、本明細書での実施形態の方法論を実行することができる。
【0049】
システムは、キーボード、マウス、スピーカ、マイクロホン及び/又はタッチスクリーンデバイス(図示せず)等の他のユーザインターフェースデバイスをバスに接続して、ユーザ入力を収集するユーザインターフェースアダプタを更に含む。更に、通信アダプタは、バスをデータ処理ネットワークに接続し、ディスプレイアダプタは、例えば、モニタ、プリンタ、又は送信器等の出力デバイスとして実施し得るディスプレイデバイスにバスを接続する。前述の説明は、様々な実施態様を参照して提示された。この出願が関係する当業者は、記載の構造及び動作の方法における改変及び変更は、原理、趣旨及び範囲から意味のある逸脱をすることなく、実施することができることを理解するであろう。本開示及び実施例は、単なる例示としてみなされ、開示される実施形態の真の範囲及び趣旨は、以下の特許請求の範囲により示されることが意図される。
図1
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図3