特許第6546263号(P6546263)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6546263
(24)【登録日】2019年6月28日
(45)【発行日】2019年7月17日
(54)【発明の名称】折畳み式固定器システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/62 20060101AFI20190705BHJP
   A61B 17/64 20060101ALI20190705BHJP
【FI】
   A61B17/62
   A61B17/64
【請求項の数】5
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-501177(P2017-501177)
(86)(22)【出願日】2015年6月22日
(65)【公表番号】特表2017-524449(P2017-524449A)
(43)【公表日】2017年8月31日
(86)【国際出願番号】IB2015054666
(87)【国際公開番号】WO2016005841
(87)【国際公開日】20160114
【審査請求日】2018年6月12日
(31)【優先権主張番号】14/325,227
(32)【優先日】2014年7月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510210597
【氏名又は名称】テキサス スコティッシュ ライト ホスピタル フォー チルドレン
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】ロス、 ジョン デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】サムチュコヴ、 ミカイル エル.
(72)【発明者】
【氏名】チャーカシン、 アレクサンダー エム.
(72)【発明者】
【氏名】バーチ、 ジョン ジー.
【審査官】 宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第00/003647(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0055234(US,A1)
【文献】 国際公開第2010/104567(WO,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02031731(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/00 − 17/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折畳み式固定器システムであって、
第1のフレーム部材と第2のフレーム部材であって、各フレーム部材が、上面と、下面と、前記上面から前記下面に延在し、それぞれが上側部分と下側部分とを有する複数の開口と、を含む、第1のフレーム部材と第2のフレーム部材と、
少なくとも1つの支柱であって、前記支柱の第1の端部に配置された第1の支柱コネクタと、前記支柱の第2の端部に配置された第2の支柱コネクタと、を含む少なくとも1つの支柱と、を備え、
前記第1の支柱コネクタは前記支柱の第1の端部を前記第1のフレーム部材の第1の開口に着脱可能に連結するように操作可能であり、
前記第2の支柱コネクタは前記支柱の第2の端部を前記第2のフレーム部材の第2の開口に着脱可能に連結するように操作可能であり、
前記第1の支柱コネクタと前記第2の支柱コネクタが折り畳まれた第1の位置にある場合、少なくとも1つの支柱は前記第1のフレーム部材と前記第2のフレーム部材の前記上面と前記下面に実質的に平行に、着脱可能に配置され、
前記第1の支柱コネクタと前記第2の支柱コネクタが展開された第2の位置にある場合、前記少なくとも1つの支柱は、前記第1のフレーム部材と前記第2のフレーム部材が互いに離間するように固定配置され、
前記少なくとも1つの支柱は、前記第1の支柱コネクタと前記第2の支柱コネクタの間に位置する本体を備え、且つ前記本体と前記第1の支柱コネクタの間に位置する第1の半球体と、前記本体と前記第2の支柱コネクタの間に位置する第2の半球体とを備える、折畳み式固定器システム。
【請求項2】
前記第1の半球体は、前記第1の開口の上側部分内で回転して前記第1の支柱コネクタが前記第1の位置と前記第2の位置を可逆的に移行するように操作可能であり、かつ前記第2の半球体は、前記第2の開口の上側部分内で回転して前記第2の支柱コネクタが前記第1と前記第2の位置を可逆的に移行するように操作可能である、請求項に記載の折畳み式固定器システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの支柱は、前記本体と前記第1の支柱コネクタの間に位置する第1の回転ジョイント部材と、前記本体と前記第2の支柱コネクタの間に位置する第2の回転ジョイント部材とをさらに備える、請求項に記載の折畳み式固定器システム。
【請求項4】
前記第1の回転ジョイント部材は、前記第1の支柱コネクタと前記本体を互いに相対的に回転させるように操作可能であり、かつ前記第2の回転ジョイント部材は、前記第2の支柱コネクタと前記本体を互いに相対的に回転させるように操作可能である、請求項に記載の折畳み式固定器システム。
【請求項5】
外科キットであって、
滅菌パッケージと、
予め組立てられた折畳み式固定器システムであって、
第1のフレーム部材と第2のフレーム部材であって、各フレーム部材が、上面と、下面と、前記上面から前記下面に延在し、それぞれが上側部分と下側部分とを有する複数の開口と、を含む、第1のフレーム部材と第2のフレーム部材と、
少なくとも1つの支柱であって、前記支柱の第1の端部に配置された第1の支柱コネクタと、前記支柱の第2の端部に配置された第2の支柱コネクタと、を含む少なくとも1つの支柱と、を備え、
前記第1の支柱コネクタは前記支柱の前記第1の端部を前記第1のフレーム部材の第1の開口に着脱可能に連結するように操作可能であり、
前記第2の支柱コネクタは前記支柱の第2の端部を前記第2のフレーム部材の第2の開口に着脱可能に連結するように操作可能であり、
前記第1の支柱コネクタと前記第2の支柱コネクタが折り畳まれた第1の位置にあり、前記少なくとも1つの支柱が前記第1のフレーム部材と前記第2のフレーム部材の前記上面と下面に実質的に平行に、着脱可能に配置された、予め組立てられた折畳み式固定器システムと、
複数の固定要素と、
を備え
前記第1の支柱コネクタと前記第2の支柱コネクタが展開された第2の位置にある場合、前記少なくとも1つの支柱は、前記第1のフレーム部材と前記第2のフレーム部材が互いに離間するように固定配置され、
前記少なくとも1つの支柱は、前記第1の支柱コネクタと前記第2の支柱コネクタの間に位置する本体を備え、且つ前記本体と前記第1の支柱コネクタの間に位置する第1の半球体と、前記本体と前記第2の支柱コネクタの間に位置する第2の半球体とをさらに備える、外科キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、整形外科用創外固定システムに関し、より具体的には折畳み式固定器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
整形外科用創外固定装置は、骨格骨折、軟部組織損傷、遅い治癒に起因する骨格骨の遷延治癒、治癒していない骨を含む骨格骨の非癒合、骨折又はひび割れの不適切な治癒に起因する骨の変形癒合、位置異常成長した骨に起因する先天性変形、及び骨の拡がり又は捩れを含む四肢の損傷及び変形の処置に一般的に使用される。整形外科用創外固定装置を含む医療処置には、脚延長術、変形矯正、及び骨折、変形癒合、非癒合、骨欠損の処置が含まれる。典型的に創外固定器システムは、医療専門家によって被験体(ヒト又はその他の脊椎動物)の四肢患部上に配置され、衝撃を受けた骨又は骨片を所望位置に置くようにできる。固定器システムは、骨を所望位置に配置して保持するために処置プロセス期間に亘って調節可能である。ただし既知の固定器システムは大きくて扱いにくく、輸送、保管並びに被験体への固定が困難なことが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際特許出願公開第WO00/03467号
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/055234号
【特許文献3】国際特許出願公開第WO2010/104567号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、折畳み又は展開が容易で患者の四肢により簡単に取り付けられ、かつ患者の四肢からシステムを外す必要なしで固定器システムを調節できる、創外固定器システムが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示するのは、折畳み式固定器システム及びその折畳み式固定器システムの関連する折り畳み又は展開方法である。折畳み式固定器システムは、第1のフレーム部材と第2のフレーム部材と少なくとも1つの支柱を備えてよい。各フレーム部材は、上面と下面と上面から下面へ延在する複数の開口とを備えてよい。第1のフレーム部材と第2のフレーム部材は実質的にU字形であって、それぞれが第1のアームと第2のアームとその間に画定された連結部を含んでよい。
【0006】
少なくとも1つの支柱のそれぞれは、支柱の第1の端部に配置された第1の支柱コネクタと支柱の第2の端部に配置された第2の支柱コネクタとを備え、第1の支柱コネクタは支柱の第1の端部を第1のフレーム部材の第1の開口に着脱可能に連結するように操作可能であり、第2の支柱コネクタは支柱の第2の端部を第2のフレーム部材の第2の開口に着脱可能に連結するように操作可能となっている。第1と第2の支柱コネクタが第1の折畳み位置にある場合、支柱は第1と第2のフレーム部材の上面と下面に実質的に平行に、着脱可能に配置される。第1と第2の支柱コネクタが第2の展開位置にある場合、支柱は第1と第2のフレーム部材の上面と下面に実質的に垂直に固定配置され得る。
【0007】
複数の開口のそれぞれは上側部分と下側部分とを備え、上側部分はフレーム部材の上面内に画定され、支柱の半球体を受容するように操作可能なリセス領域を備えてもよい。開口の下側部分は、フレーム部材の下面に実質的に平行でかつ下面内に画定された平坦領域を備え、第1又は第2の支柱コネクタと相互作用するように操作可能であってよい。下側部分は、第1又は第2の支柱コネクタと相互作用するように操作可能な傾斜領域をさらに備え、傾斜領域はフレーム部材の外面から平坦領域に向かって緩やかに傾斜していてもよい。支柱コネクタが第1の位置にあるとき、支柱コネクタは開口の傾斜領域に隣接していてもよい。支柱コネクタが第2の位置にあるとき、支柱コネクタは開口の平坦領域に隣接していてもよい。
【0008】
折畳み式固定器システムの少なくとも1つの支柱は、第1の支柱コネクタと第2の支柱コネクタの間に位置する本体をさらに備えてもよい。少なくとも1つの支柱は、本体と第1の支柱コネクタの間に位置する第1の半球体と、本体と第2の支柱コネクタの間に位置する第2の半球体とをさらに備えてもよい。第1の半球体は、第1の開口の上側部分内で回転して第1の支柱コネクタが第1と第2の位置を可逆的に移行するように操作可能であってよい。第2の半球体は、第2の開口の上側部分内で回転して第2の支柱コネクタが第1と第2の位置を可逆的に移行するように操作可能であってよい。
【0009】
少なくとも1つの支柱は、本体と第1の支柱コネクタの間に位置する第1の回転ジョイント部材と、本体と第2の支柱コネクタの間に位置する第2の回転ジョイント部材とをさらに備えてもよい。第1の回転ジョイント部材は第1の支柱コネクタと本体を相互に回転させるように操作可能であってよく、第2の回転ジョイント部材は第2の支柱コネクタと本体を相互に回転させるように操作可能であってよい。
【0010】
実施形態を例示として添付の図面に示す。ここで同様の参照番号は類似の部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施形態による、第1の折畳み位置にある2つのフレーム部材に連結された2つの支柱を示す、折畳み式固定器システムの斜視図である。
図2A】本開示の一実施形態による、第2の展開位置にある2つのフレーム部材に連結された2つの支柱を示す、図1の折畳み式固定器システムの斜視図である。
図2B】本開示の一実施形態による、第2の展開位置にある2つのフレーム部材に連結された2つの支柱を示す、図1の折畳み式固定器システムの斜視図である。
図3】本開示の一実施形態による、図1図2A図2Bに示すフレーム部材の斜視図である。
図4】本開示の一実施形態による、図3に示すフレーム部材の上面と突出部の拡大図である。
図5】本開示の一実施形態による、図4に示すフレーム部材の下面と突出部の拡大図である。
図6】本開示の一実施形態による、図3に示すフレーム部材の上面とアーム部の拡大図である。
図7】本開示の一実施形態による、図3に示すフレーム部材の下面とアーム部の拡大図である。
図8】本開示の一実施形態による、フレーム部材の斜視図である。
図9】本開示の一実施形態による、フレーム部材に配置されたフランジの断面図である。
図10】本開示の一実施形態による、円形フレーム部材の斜視図である。
図11】本開示の一実施形態による、支柱の斜視図である。
図12】本開示の一実施形態による、第1の折畳み位置にあるフレーム部材へ連結された支柱の拡大図である。
図13】本開示の一実施形態による、第2の展開位置にある図12に示すフレーム部材へ連結された支柱の拡大図である。
図14A】骨折したヒトの脛骨の正面図である。
図14B】本開示の一実施形態による、骨折したヒトの脛骨の周りに部分的に組立てられた折畳み式固定器システムの斜視図である。
図14C】本開示の一実施形態による、骨折したヒトの脛骨の周りに完全に組立てられた図14Bの折畳み式固定器システムの斜視図である。
図15】本開示の一実施形態による、折畳み式固定器システムを含む部分開封された外科キットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の様々な実施形態の作製及び使用を以下で詳細に説明するが、本開示は多くの応用可能な発明概念を提供し、その発明概念は広範囲な特定の状況において具現化可能であることを理解されたい。本明細書において説明する特定の実施形態は、本開示を作製及び使用する特定の方法の単なる例示であり、開示の範囲を制限するものではない。
【0013】
本開示の理解を助けるために、いくつかの用語を下記に定義する。本明細書で定義する用語は、本開示に関連する領域における当業者により一般的に理解される意味を持っている。単数形を一般的に示す用語は、単一の実体のみの言及を意図するものではなく、説明のために特定の例を使用し得る一般的集合を含む。本明細書の用語は本開示の特定の実施形態の記述に用いられるが、それらの使用は特許請求の範囲に概説されている場合を除いて、本開示を制限するものではない。
【0014】
本開示は、一般に折畳み式固定器システムに関する。折畳み式固定器システムは、第1のフレーム部材と第2のフレーム部材と少なくとも1つの支柱を備えてよい。折畳み式固定器システムは、折畳み又は展開が容易で患者の四肢により簡単に取り付け可能であり、かつ患者の四肢からシステムを外す必要なしに固定器システムを調節できる。折畳み式固定器システムは緊急対応場所に容易に輸送可能であり、医療施設への輸送中に被験体(例えばヒト又は他の脊椎動物)へ仮固定可能である。さらに、折畳み式固定器システムは、半永久的又は永久的な整形外科用創外固定装置として適用し得る。折畳み式固定器システムはその場で滅菌されてもよいし、滅菌して事前包装されたキットとして提供されてもよい。
【0015】
本開示の方法は被験体(例えばヒト又は他の脊椎動物)に対して実施されてよい。固定すべき(被験体の)1つ又は複数の骨が選択されてよい。例えば長骨、及び/又は解剖学上の関節を介して連結された少なくとも一対の骨のような、任意の好適な骨が選択されてよい。例示的な骨としては、脚の骨(大腿骨、頸骨、及び排骨)、腕の骨(上腕骨、橈骨、及び尺骨)、足の骨(踵骨、距骨、中足骨、及び指骨)、手首/手の骨(手根骨、中手骨、及び指骨)等が含まれる。例示的実施形態では、少なくとも1つの長骨を含む1つ又は複数の骨が選ばれてよい。
【0016】
折畳み式固定器システムは、選択された骨に沿い、かつ少なくとも部分的にそれを囲んで構築されてよい。折畳み式固定器装置は、フレーム部材に固定された多くの連結ロッド又は支柱によって相互に位置固定される(例えばU字形、実質的なリング形、楕円形、部分リング形、又はプレート形の)複数のフレーム部材を含んでもよい。
【0017】
折畳み式固定器システムは、選択された骨に連結され得る。折畳み式固定器装置の構築前、構築中、及び/又は構築後などの任意の好適な時に連結を行い得る。例えば、折畳み式固定器装置を組立ててから骨に連結してもよいし、折畳み式固定器装置を完全に組み立てる前に、折畳み式固定器装置の個別部材又は折畳み式固定器装置のサブアセンブリを骨に連結してもよい。折畳み式固定器装置の骨への連結には、とりわけ、ワイヤ、ピン、ねじ、及び/又はロッドのようなコネクタを、皮膚を介して選択された骨の中又は骨を貫通して、及び/又は骨の周辺に配置することが含まれてよい。
【0018】
本明細書で議論する任意の実施形態は、本開示の任意の方法、キット、又は装置に関して実装可能であり、またその逆も可能であることが意図される。さらに、本明細書に教示の装置は本開示の方法を達成するために使用され得る。
【0019】
本明細書に開示の折畳み式固定器フレームと支柱のシステムの1つ又は複数の部品は下記の材料のうちの任意のもので作られてよい。(a)任意の生体適合性材料(この生体適合性材料は骨の内部への成長を可能とする用に処理されてもよいし、成長を禁止するように処理されてもよい)、(b)プラスチック、(c)木材、(d)ファイバ、(e)ポリマー(例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ラテックス、ナイロン)、(f)金属(例えば、チタン、クロム、又は銅などの純金属、及び/又はTi−Al−Nb、TI−6A1−4V、ステンレススチール、青銅などの合金)、(g)放射線透過材料(たとえば、炭素繊維PEEK又はアルミニウム)、(h)セラミック、(i)ゴム、又は(j)それらの任意の組合せ。さらに、折畳み式固定器フレームと支柱システムの1つ又は複数の構成要素は、小児と成人の両方の患者による使用のために寸法が変化してもよい。
【0020】
図1は本開示の一実施形態による、第1の折畳み位置にある2つのフレーム部材に連結された2つの支柱を示す折畳み式固定器システム100の斜視図である。図2Aは本開示の一実施形態による、第2の展開位置にある2つのフレーム部材に連結された2つの支柱を示す図1の折畳み式固定器システム100の立面図である。図2Bは本開示の一実施形態による、第2の展開位置にある2つのフレーム部材に連結された2つの支柱を示す図1の折畳み式固定器システム100の立面図である。
【0021】
図1、2A、2Bに示すように、折畳み式固定器システム100は、第1のフレーム部材102a、第2のフレーム部材102b、第1の支柱104a、及び第2の支柱104bを備えてよい。第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bはそれぞれ、上面110、下面112、内面114、及び外面116を有してよい。図2A、2Bに示すように折畳み式固定器システムが第2の展開位置にあるときには、上面110と下面112は第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bとに相対的であってよい。第1のフレーム部材102aは第1の突出部106aと第2の突出部106dを備えてもよい。第2のフレーム部材102bは第1の突出部106bと第2の突出部106cを備えてもよい。第1の支柱104aは、第1の支柱コネクタ108aと第2の支柱コネクタ108cを備えてよい。第2の支柱104bは、第1の支柱コネクタ108bと第2の支柱コネクタ108dを備えてよい。第1の支柱104aは第1の回転ジョイント部材136aと第2の回転ジョイント部材136cを備えてよい。第2の支柱104bは第1の回転ジョイント部材136bと第2の回転ジョイント部材136dを備えてよい。
【0022】
図2Aに示すように、第1の支柱104aの第1の回転ジョイント部材136aと第2の回転ジョイント部材136cは、第1の支柱が実質的に直線的であるように配置されてよい。同様に、第2の支柱104bの第1の回転ジョイント部材136bと第2の回転ジョイント部材136dは、第2の支柱が実質的に直線的であるように配置されてよい。又は図2Bに示すように、第1の支柱104aの第1の回転ジョイント部材136aと第2の回転ジョイント部材136cは、第1の支柱が折れ曲がるように配置されてよい。同様に、第2の支柱104bの第1の回転ジョイント部材136bと第2の回転ジョイント部材136dは、第2の支柱が折れ曲がるように配置されてよい。
【0023】
図1に示すように、支柱コネクタ108a、108b、108c、108dは、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面110と下面112に実質的に平行に着脱可能に配置された第1の支柱104aと第2の支柱104bと共に配置されて、折畳み式固定器システム100を第1の折畳み位置としてもよい。あるいは、図2Aに示すように、支柱コネクタ108a、108b、108c、108dは、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面110と下面112に実質的に垂直に固定配置された第1の支柱104aと第2の支柱104bと共に配置されてもよい。そうして第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bが相互に固定的に離間された第2の展開位置に折畳み式固定器システム100を配置してよい。別の実施形態では、第1の支柱104aと第2の支柱104bを第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面110と下面112に関して実質的に垂直に配置しないで、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bが固定的に離間するようにして、折畳み式固定器システム100を第2の展開位置に配置してもよい。図2Bに示すように、回転ジョイント部材136a、136b、136c、136dが第1の支柱104aと第2の支柱104bを折れ曲げるように配置される。そうして支柱コネクタ108a、108b、108c、108dを折畳み式固定器システム100が第2の展開位置となるように配置して、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面110と下面112に関して第1の支柱104aと第2の支柱104bを実質的に垂直とすることなしに、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bを固定的に離間させるようにしてもよい。
【0024】
図3は本開示の一実施形態による、図1図2に示すフレーム部材102の斜視図である。図3に示すように、フレーム部材102は、第1のアーム120a、第2のアーム120b、及びその間に画定された連結部118をさらに備えてもよい。第1のアーム120aは第1の開口122aを備え、第2のアーム120bは第2の開口122bを備えてもよい。第1の突出部106aは第3の開口122cを備え、第2の突出部106dは第4の開口122dを備えてもよい。いくつかの実施形態では図3に示すように、フレーム部材102の第1の突出部106aは、第1のアーム120aと連結部118に近接していてもよい。第2の突出部106dは、第2のアーム120bと連結部118に近接していてもよい。
【0025】
第1の開口122a、第2の開口122b、第3の開口122c、及び第4の開口122dは、フレーム部材102の上面110からフレーム部材102の下面112(図1に示すような)へ延在して開放孔126を形成してよい。いくつかの実施形態では、第1の開口122a、第2の開口122b、第3の開口122c、及び第4の開口122dの少なくとも1つが、支柱コネクタと相互作用するように操作可能な上側部分と下側部分を備える。
【0026】
図3に示すように、フレーム部材102は複数の上穴124を含み、この複数の上穴124のそれぞれがフレーム部材102の上面110(図1に示す)からフレーム部材102の下面112へ貫通して延在していてもよい。いくつかの実施形態では、複数の上穴124のそれぞれの間隔は、例えば0.5cm毎、又は1cm毎のような均等な間隔となっていてもよい。他の実施形態では、複数の上穴124のそれぞれの間隔は、不規則であってもよいし、又は変化していてもよい。複数の上穴124は1つ又は複数の固定ボルト(図示せず)を受容してもよい。1つ又は複数の固定ボルトを使用して、複数のピンとワイヤ(図示せず)をフレーム部材102に固定してもよい。複数のピンとワイヤ(図示せず)は、1つ又は複数の骨片へ取り付けられてもよい。1つ又は複数の固定ボルト(図示せず)を使用して、1つ又は複数のハードウェア部品(例えば、プレート、柱、ねじ付き又は伸縮性のロッド)をフレーム部材102に固定してもよい。
【0027】
フレーム部材102は複数の横穴(図示せず)をさらに備えて、複数の横穴(図示せず)のそれぞれがフレーム部材102の内面114からフレーム部材102の外面116へ貫通して延在していてもよい。いくつかの実施形態では、複数の横穴(図示せず)のそれぞれの間は、例えば0.5cm毎、又は1cm毎のような均等な間隔となっていてもよい。他の実施形態では、複数の横穴(図示せず)のそれぞれの間隔は、不規則であっても又は変化していてもよい。複数の横穴は1つ又は複数の連結要素(例えば、支柱、あるいは第1の固定器フレームを第2の固定器フレームへ連結するためのその他の機械的リンク)を受容して、折畳み式固定器システム100が罹患した患者に半永久的又は永久的に取り付けられるようになっていてもよい。あるいは、複数の横穴がハードウェア部品(例えば、プレート、柱、ねじ付き又は伸縮性のロッド)を受容して固定してもよい。
【0028】
図4は、本開示の一実施形態による、図3に示すフレーム部材102の突出部106における上面110の拡大図である。図4に示すように、開口122はフレーム部材102の上面110からフレーム部材102の下面110(図1に示す)へ貫通して延在し、それによって開放孔126を形成してもよい。開口122は、上側部分123と下側部分(例えば図5の125)をさらに備えてもよい。図4に示すように上側部分123は、フレーム部材102の上面110内に画定されたリセス領域を備えてもよい。上側部分123は支柱(例えば図1に示す104aなど)の半球体(例えば図11に示す438aなど)を受容するように操作可能であってよい。
【0029】
図5は、本開示の一実施形態による、図4に示すフレーム部材102の突出部106における下面112の拡大図である。図5に示すようにフレーム部材102は、上面(図示せず)、下面112、内面(図示せず)、外面116、開口122、開放孔126、平坦部128、及び傾斜部130を備えてもよい。
【0030】
開口122は、上側部分(図4に示す123)と下側部分125を備えている。いくつかの実施形態では図5に示すように、下側部分125は平坦領域128と傾斜領域130とを備えてもよい。平坦領域128は、フレーム部材102の下面112に実質的に平行でその面内に画定されて、折畳み式固定器システムが第2の展開位置にあるとき、第1と第2の支柱コネクタ(例えば図1の108a、108c)に相互作用して操作可能であってもよい。平坦領域128は、平坦領域128が開放孔126の少なくとも一部を取り囲んでいる、フレーム部材102の下面112の窪みをさらに備えてもよい。別の実施形態では平坦領域128は、フレーム部材102の下面112より盛り上がっていてもよいし、又は下面112と同じ高さとなっていてもよい。傾斜領域130は、下面112の外面116の位置から平坦領域128へ緩やかに傾斜し、折畳み式固定器システムが第1の折畳み位置にある場合には第1又は第2の支柱コネクタ(例えば図2に示す108a、108c)と相互作用するように操作可能であってよい。いくつかの実施形態では図5に示すように、傾斜領域130はフレーム部材102の突出部106の下面112の少なくとも一部で構成されていてもよい。別の実施形態では、傾斜領域130は突出部106を超えて延在し、フレーム部材102の下面112の他の部分を含んでもよい。一実施形態では、傾斜領域130は約45度の角度で傾斜していてもよい。第1と第2の支柱コネクタ(例えば図1の108a、108c)が傾斜領域130に着脱可能に取り付けられて、支柱が第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面と下面112に実質的に平行に配置され、そうして折畳み式固定器システム100を第1の折畳み位置に配置してもよい。他の実施形態では、傾斜領域130は約45度より小さい角度で傾斜していてもよい。
【0031】
操作時には開口122が開放孔126を介して支柱(例えば図1図2に示す104a)を受容するように構成されていてもよい。そうして支柱の第1の端部が第1の固定器部材102aの下面を貫通して第1の固定器部材102aの上面110にまで延在し(図1に示すように)、かつ支柱は支柱の第1の端部に固定された第1の支柱コネクタ(例えば図1、2に示す108a)によって第1の固定器部材102aに、着脱可能かつ調節可能に取り付けられてもよい。
【0032】
図6は、本開示の一実施形態による、図3に示すフレーム部材102のアーム部120における上面110の拡大図である。図6に示すようにフレーム部材102は、上面110、下面112(図示せず)、内面(図示せず)、外面116、開口122、開放孔126を備えてもよい。開口122はフレーム部材102の上面110からフレーム部材102の下面110(図1に示す)へ貫通して延在し、それによって開放孔126を形成してもよい。いくつかの実施形態では開口122は、上側部分123と下側部分(例えば図7の125)を備えてもよい。図6に示すように上側部分123は、フレーム部材102の上面110内に画定されたリセス領域を備えてもよい。上側部分123は支柱(例えば図1に示す104a)の半球体(例えば図11に示す438aなど)を受容するように操作可能であってよい。
【0033】
図7は、本開示の一実施形態による、図3に示すフレーム部材102のアーム部120の下面112の拡大図である。図7に示すようにフレーム部材102は、上面(図示せず)、下面112、内面(図示せず)、外面116、開口122、平坦開口部128、及び傾斜開口部130を備えてもよい。
【0034】
開口122は、(図6に示すような)上側部分123と下側部分125を備えている。いくつかの実施形態では図7に示すように、下側部分125は平坦領域128と傾斜領域130とを備えてもよい。平坦領域128は、フレーム部材102の下面112に実質的に平行でその面内に画定されて、折畳み式固定器システムが第2の展開位置にあるとき、第1と第2の支柱コネクタ(例えば図2に示す108a、108c)に相互作用するように操作可能であってもよい。平坦領域128は、平坦領域128が開放孔126の少なくとも一部を取り囲んでいる、フレーム部材102の下面112の窪みをさらに備えてもよい。別の実施形態では平坦領域128は、フレーム部材102の下面112より盛り上がっていてもよいし、又は下面112と同じ高さとなっていてもよい。傾斜領域130は、下面112の外面116の位置から平坦領域128へ緩やかに傾斜し、折畳み式固定器システムが第1の折畳み位置にある場合には第1又は第2の支柱コネクタ(例えば図1に示す108a、108c)と相互作用するように操作可能であってよい。一実施形態では、傾斜領域130は約45度の角度で傾斜していてもよい。第1と第2の支柱コネクタ(例えば図1の108a、108c)が傾斜領域130に着脱可能に取り付けられて、支柱が第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面と下面112に実質的に平行に配置され、そうして折畳み式固定器システム100を第1の折畳み位置に配置してもよい。他の実施形態では、傾斜領域130は約45度より小さい角度で傾斜していてもよい。
【0035】
操作時には開口122が開放孔126を介して支柱(例えば図1図2に示す104a)を受容するように構成されてもよい。そうして支柱の第1の端部が第2の固定器部材102bの上面110を貫通して第2の固定器部材102aの上面110にまで延在し(図1に示すように)、かつ支柱は支柱の第2の端部に固定された支柱コネクタ(例えば図1、2に示す108a)によって固定器部材102に、調節可能に取り付けられてもよい。
【0036】
図8は、本開示の一実施形態によるフレーム部材202の斜視図である。図8に示すように、フレーム部材202は、第1のアーム220a、第2のアーム220b、その間に画定された連結部218、上面210、下面(表示せず)、内面214、外面216、第1の突出部206a、第2の突出部206b、第1の開口222a、第2の開口222b、第3の開口222c、第4の開口222d、複数の上穴224、及び少なくとも1つのフランジ232を備えてもよい。一実施形態においてフレーム部材202は、図8に示すように実質的にU字形をして、第1のアーム220a、第2のアーム220b、及び連結部218を備えてもよい。他の実施形態ではフレーム部材202は、実質的にリング形、楕円形、部分リング形、又はプレート形であってもよい。図8に示すように、第2のアーム部材220bは第1の開口222aを備え、第2の突出部206bは第2の開口222bを備え、第1の突出部206aは第3の開口222cを備え、第1のアーム部材220aは第4の開口222dを備えてもよい。第1の開口222a、第2の開口222b、第3の開口222c、及び第4の開口222dは、フレーム部材202の上面210からフレーム部材202の下面(図示せず)へ貫通して延在し、開放孔226を形成してもよい。いくつかの実施形態において、第1の開口222a、第2の開口222b、第3の開口222c、又は第4の開口222dの内の少なくとも1つは開放孔226を介して支柱(例えば図1及び図2に示す104a)を受容するように構成されて、支柱の第1の端部がフレーム部材202の上面210からフレーム部材202の下面(図示せず)へ貫通して延在するようになっていてもよい。そして支柱は、支柱の第1の端部に固定された支柱コネクタ(例えば図1及び図2に示す108a)によってフレーム部材202の下面(図示せず)上でフレーム部材202に着脱可能かつ調節可能に取り付けられてもよい。
【0037】
図8に示すように、フレーム部材202は複数の上穴224を含み、この複数の上穴224のそれぞれが固定器部材202の上面210からフレーム部材102の下面(図示せず)へ貫通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、複数の上穴224のそれぞれの間は、例えば0.5cm毎、又は1cm毎のような、均等な間隔となっていてもよい。他の実施形態では、複数の上穴224のそれぞれの間隔は不規則であってもよいし、又は変化していてもよい。複数の上穴224は1つ又は複数の固定ボルト(図示せず)を受容してもよい。1つ又は複数の固定ボルトを使用して、複数のピンとワイヤ(図示せず)をフレーム部材202に固定してもよい。複数のピンとワイヤ(図示せず)は、1つ又は複数の骨片へ取り付けられてもよい。1つ又は複数の固定ボルト(図示せず)を使用して、1つ又は複数のハードウェア部品(例えば、プレート、柱、ねじ付き又は伸縮性のロッド)をフレーム部材202に固定してもよい。
【0038】
フレーム部材202は複数の横穴(図示せず)を備えて、複数の横穴(図示せず)のそれぞれが固定器部材202の内面214からフレーム部材202の外面216へ貫通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、複数の横穴(図示せず)のそれぞれの間は、例えば0.5cm毎、1cm毎のような、均等な間隔となっていてもよい。他の実施形態では複数の横穴(図示せず)のそれぞれの間隔は不規則であってもよいし、変化していてもよい。複数の横穴は1つ又は複数の連結要素(例えば、支柱、あるいは第1の固定器フレームを第2の固定器フレームへ連結するためのその他の機械的リンク)を受容して、折畳み式固定器システム100が罹患した患者に半永久的又は永久的に取り付けられるようになっていてもよい。あるいは、複数の横穴がハードウェア部品(例えば、プレート、柱、ねじ付き又は伸縮性のロッド)を受容して固定してもよい。
【0039】
本発明は複数の支柱を使用可能であり、各支柱を一意的に識別可能であって各支柱に対する支柱長さの調整を追跡して実装可能であることが望ましい場合がある。支柱を識別するために、支柱には情報インジケータが取り付けられるか、埋め込まれてもよい。いくつかの実施形態では情報インジケータは、関連情報に対応するコード、色、又はシリアル番号を有する刻印や紙やラベルなどのような物理的な識別子であってよい。情報インジケータによって具現化又は表示される関連情報の例としては、支柱の種類、支柱の最大又は最小長さ、支柱の数、などがある。いくつかの実施形態では情報インジケータは、電子的な識別子であってもよい。通常の識別方法の1つとしては、支柱の調整機構に配置された無線周波数送信器(RFID)と無線通信する、無線周波数(RF)センサがある。別の支柱番号識別子には、支柱の調整機構にある特定の数の溝を計数するか、又は支柱の調整機構にある磁気ストリップと通信する、バーコードリーダが含まれてもよい。別の実施形態では、支柱の数の識別子には、支柱の調整機構に配置されたタッチメモリボタンからの情報を受信するセンサが含まれてもよい。他の実施形態では情報インジケータは、情報の具現化又は表示に好適なその他の任意の装置であってもよいし、あるいは本出願で述べた複数の種類のインジケータの組合せであってもよい。
【0040】
図8に示すように、フレーム部材202は少なくとも1つのフランジ232を備えてよい。図8に示すように一実施形態において、少なくとも1つのフランジ232は台形であって、第1のアーム220a、第2のアーム220b、連結部218、またはこれらの組合せに近接し、そこから延在してもよい。少なくとも1つのフランジ232は、第1のアーム220a、第2のアーム220b、又は連結部218に沿った任意の点で連結されてよい。フレーム部材202が実質的にU字形構成でない他の実施形態においては、少なくとも1つのフランジ232は、外面216に沿った任意の点においてフレーム部材202に連結されてよい。
【0041】
図9は本開示の一実施形態による、フレーム部材202に配置された少なくとも1つのフランジ232の部分断面図である。この少なくとも1つのフランジ232は、連結支柱(図示せず)に連結するための少なくとも1つの取付け面を備えてよい。各取付け面にはその中に画定された開口234が含まれる。開口234のそれぞれは平滑な(ねじが切られているのではない)内面を有し、連結支柱からの鋲を受容するようになっている。この少なくとも1つのフランジ232はさらに取付け面同士の間に配置された固定面を備えてもよい。固定面にはそこに画定された開口236があり、開口236は鋲を固定するためのねじを受容するように操作可能である。一実施形態では、ねじは止めねじであってよい。
【0042】
図10は、本開示の一実施形態によるフレーム部材302の斜視図である。図10に示すように、フレーム部材302は円形であって、上面310、下面(図示せず)、内面314、外面316、複数の突出部306、複数の開口322、及び複数の上穴324が含まれてよい。前述のフレーム部材と同様に、フレーム部材302は複数の開口322を有してもよい。他の実施形態において、フレーム部材302は少なくとも1つの第1の開口を備えてもよい。複数の開口322のそれぞれは、固定器部材302の上面310から固定器部材302の下面(図示せず)まで貫通して延在し、それによって開放孔326を形成してもよい。いくつかの実施形態では、複数の開口322の少なくとも1つは、上側部分と下側部分とを備えている。上側部分は、フレーム部材302の上面310内に画定されたリセス領域を備えてもよい。上側部分は支柱(例えば図1に示す104a)の半球体(例えば図11に示す438aなど)を受容するように操作可能であってよい。いくつかの実施形態では、複数の開口322の少なくとも1つは、開放孔326を介して支柱(例えば図1図2に示す104a)を受容するように構成されてもよい。
【0043】
図11は本開示の一実施形態による、支柱404の立面図である。支柱404は、第1の支柱コネクタ408a、第2の支柱コネクタ408b、第1の回転ジョイント部材436a、第2の回転ジョイント部材436b、本体437、第1の半球体438a、及び第2の半球体438bを備えてよい。第1の支柱コネクタ408aは、支柱404の第1の端部に配置されてよい。第2の支柱コネクタ408bは、支柱404の第2の端部に配置されてよい。本体437は、第1の支柱コネクタ408aと第2の支柱コネクタ408bの間に位置してよい。第1の回転ジョイント部材436aは、本体437と第1の支柱コネクタ408aの間に位置してよい。第2の回転ジョイント部材436bは、本体437と第2の支柱コネクタ408bの間に位置してよい。第1の半球体438aは、第1の回転ジョイント部材436aと第1の支柱コネクタ408aの間に位置してよい。第2の半球体438bは、第2の回転ジョイント部材436bと第2の支柱コネクタ408bの間に位置してよい。
【0044】
支柱404は少なくとも1つのねじ切りされた端部を備えて、支柱コネクタ408がそのねじ切りされた端部に着脱可能に取り付けられるようになっていてもよい。支柱コネクタ408は、着脱可能に(例えば、締付けたり緩めたりして)、又は固定的に支柱404をフレーム部材へ取り付けてもよい。いくつかの実施形態では、支柱コネクタは(例えば、ナット、六角ナット、蝶ナットのように)内側にねじが切られていて、支柱404のねじ切りされた端部に着脱可能に連結されてもよい。他の実施形態では支柱コネクタ408は、支柱404の端部に(例えば管リベットで)固定的に連結されてもよい。支柱コネクタ408の支柱404への連結は、いくつかの実施形態では手動で行われ、他の実施形態では専用工具を必要としてもよい。
【0045】
第1と第2の支柱コネクタ408a、408bはさらに、それぞれ第1と第2の半球体438a、438bに対して回転するように操作可能であって、それにより第1と第2の支柱コネクタ408a、408bを第1と第2の半球体438a、438bに対して延長又は短縮してもよい。
【0046】
第1の半球体438a又は第2の半球体438bの少なくとも1つは、開口(例えば図6の122)の上側部分(例えば図6の123)内で回転するように操作可能であって、対応する支柱コネクタ(例えば408a)が、第1の折畳み位置(図1に示すような)と第2の展開位置(図2A、2Bに示すような)との間を可逆的に移行するように操作可能であってもよい。
【0047】
第1の回転ジョイント部材436aは、第1の支柱コネクタ408aと本体437を相対的に回転させるように操作可能であってよい。第2の回転ジョイント部材436bは、第2の支柱コネクタ408bと本体437を相対的に回転させるように操作可能であってよい。いくつかの実施形態では図11に示すように、第1の回転ジョイント部材436aと第2の回転ジョイント部材436bの少なくとも1つは、受動型の玉継手であってよい。ただし他の実施形態においては、回転ジョイント部材は、ユニバーサルジョイント、ハイムジョイント(heim joint)、ジョニージョイント(johnny joint)、あるいは、本明細書に記載の可動域を持つ、当業者に周知の任意のジョイントであってよい。
【0048】
図12は、本開示の一実施形態による、第1の折畳み位置にあるフレーム部材402へ連結された支柱404の拡大図である。図13は、本開示の一実施形態による、第2の展開位置にある図12に示すフレーム部材402へ連結された支柱404の拡大図である。支柱404は、支柱コネクタ408、回転ジョイント部材436、及び半球体438を備えてよい。フレーム部材402は、上面410、下面412、開口(図示せず)、平坦開口部(図示せず)、及び傾斜開口部430を備えてよい。図12に示すように支柱コネクタ408は、支柱404がフレーム部材402の上面410と下面412とに実質的に平行に着脱可能に配置された第1の位置に構成されて、折畳み式固定器システムを折畳み位置とすることができる。図13に示すように支柱コネクタ408は、支柱404がフレーム部材402の上面410と下面412とに実質的に垂直に配置された第2の位置に構成されて、折畳み式固定器システム100を第2の展開位置として、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bを相互に固定的に離間させるようにできる。別の実施形態では、折畳み式固定器システム100が第2の展開位置に配置されて、(図2Bに示すように)第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面110と下面112に関して第1の支柱104aと第2の支柱104bを実質的に垂直とすることなしに、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bが相互に固定的に離間するようにしてもよい。
【0049】
操作時に第1の折畳み位置と第2の展開位置との間を移行するために、外科医は支柱コネクタ408を緩めて支柱コネクタ408を長くしてフレーム402の下面412から離すことができる。支柱コネクタ408が延伸されてフレーム402から離れると、半球体438が開口(図示せず)内部で回転操作可能となり、支柱コネクタはフレーム部材402の下面412又は傾斜部430のいずれかに近接して配置されるように操作可能となる。第1の折畳み位置では、支柱コネクタ408をフレーム部材402の傾斜部430に締め付けることができる。第2の展開位置では、支柱コネクタ408をフレーム部材402の下面412に締め付けることができる。本明細書に開示の折畳み式固定器フレームと支柱の1つ又は複数の部品は、下記の材料のうちの任意のもので作られてよい。(a)任意の生体適合性材料(この生体適合性材料は骨の内部への成長を可能とするように処理されてもよいし、成長を禁止するように処理されてもよい)、(b)プラスチック、(c)木材、(d)ファイバ、(e)ポリマー(例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ラテックス、ナイロン)、(f)金属(例えば、チタン、クロム、又は銅などの純金属、及び/又はTi−Al−Nb、TI−6A1−4V、ステンレススチール、青銅などの合金)、(g)放射線透過材料(たとえば、炭素繊維PEEK又はアルミニウム)、(h)セラミックス、(i)ゴム、又は(j)それらの任意の組合せ。さらに、折畳み式固定器フレーム及び支柱システムの1つ又は複数の構成要素は、小児と成人の両方の患者に使用できるように寸法が変化してもよい。
【0050】
本開示の方法は被験体(例えばヒト又は他の脊椎動物)に対して実施され得る。固定すべき(被験体の)1つ又は複数の骨が選択されてよい。例えば長い骨、及び/又は解剖学的関節を介して連結された少なくとも一対の骨のような任意の好適な骨が選択されてよい。例示的な骨としては、脚の骨(大腿骨、頸骨、及び排骨)、腕の骨(上腕骨、橈骨、及び尺骨)、足の骨(踵骨、距骨、中足骨、及び指骨)、手首/手の骨(手根骨、中手骨、及び指骨)等が含まれる。例示的実施形態では、少なくとも1つの長骨を含む1つ又は複数の骨が選ばれてよい。
【0051】
折畳み式固定器システム100は、選択された骨に連結されてよい。折畳み式固定器システムの構築前、構築中、及び/又は構築後のいずれでも好適な時に連結を行うことが可能である。例えば、折畳み式固定器装置を組立ててから骨に連結してもよいし、折畳み式固定器装置を完全に組み立てる前に、折畳み式固定器装置の個別部材又は折畳み式固定器装置のサブアセンブリを骨に連結してもよい。折畳み式固定器装置の骨への連結には、とりわけ、ワイヤ、ピン、ねじ、及び/又はロッドのようなコネクタを、皮膚を介して選択された骨の中又は骨を貫通して配置、及び/又は骨の周りに配置することが含まれる。
【0052】
図14A図14Cは本出願に記載の折畳み式固定器システムを使用する例示的実施形態を示す。図14Aは、骨折したヒトの脛骨の正面図である。図14Aに示すようにヒトの脛骨1402には、1つ又は複数の骨折1404があり得る。
【0053】
図14Bは、本開示の一実施形態による、骨折したヒトの脛骨の周りに部分的に組立てられた折畳み式固定器システム100の斜視図である。図14Bに示すように折畳み式固定器システム100は、1つ又は複数の骨折1404のあるヒトの脛骨1402沿いに少なくとも部分的にそれを囲んで構築されてよい。第2のフレーム部材102bはヒトの脛骨1402を少なくとも部分的に囲んで取り付けられてもよい。第2の支柱コネクタ108dは、第2の支柱104bが第2のフレーム部材102bの上面と下面(図示せず)に関して実質的に垂直に固定配置される状態で配置されてよい。同様に、第2の支柱コネクタ108cは、第1の支柱104aが第1のフレーム部材102aの上面と下面に関して実質的に垂直に固定配置される状態で配置されてよい。第1の支柱コネクタ108bは、第1のフレーム部材102aの上面110と下面112が第2の支柱104bに対して実質的に平行となるように、着脱可能に配置されてもよい。同様に、第1の支柱コネクタ108aは、第1のフレーム部材102aの上面110と下面112が第1の支柱104aに対して実質的に平行となるように、着脱可能に配置されてもよい。
【0054】
図14Cは、本開示の一実施形態による、骨折したヒトの脛骨1402の周りに完全に組立てられた図14Bの折畳み式固定器システム100の斜視図である。図14Cに示すように折畳み式固定器システム100は、1つ又は複数の骨折1404のあるヒトの脛骨1402沿いに少なくとも部分的にそれを囲んで構築されてよい。第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bは、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bが相互に固定的に離間するようにしてヒトの脛骨1402を少なくとも部分的に囲んで配置されてよい。支柱コネクタ108a、108b、108c、108dは、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面110と下面112に実質的に垂直に固定配置された第1の支柱104aと第2の支柱104bと共に配置されてよい。そうして第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bが相互に固定的に離間された、第2の展開位置に折畳み式固定器システム100を配置してよい。
【0055】
別の実施形態では、(図2Bに示すように)第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bの上面110と下面112に関して第1の支柱104aと第2の支柱104bを実質的に垂直とすることなしに、第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bが固定的に離間するようにして、折畳み式固定器システムを第2の展開位置に配置してもよい。
【0056】
一実施形態では1つ又は複数のピン1406を、折畳み式固定器システム100に取り付けて、治療を必要とする1つ又は複数の骨折部1404の近くの骨に連結してもよい。ピン1406は、外部固定装置を設置するために患者の皮膚を介して患者の骨に穿孔又は刺通されてよい。ピン1406は、(図3に関連して説明したような)1つ又は複数の上穴又は(図8に関連して説明したような)1つ又は複数の横穴において、1つ又は複数の連結手段1408によって第1のフレーム部材102aと第2のフレーム部材102bに連結されてよい。他の実施形態では、折畳み式固定器装置100の骨への連結には、ワイヤ、ピン、ねじ、及び/又はロッドのようなコネクタを、皮膚を介して選択された骨の中又は骨を貫通して配置、及び/又は骨の周りに配置することが含まれてよい。
【0057】
図15は、本開示の一実施形態による折畳み式固定器システムを含む部分的に開封した外科キット1500の斜視図である。外科キット1500は、一方の側が透明で医療専門家が滅菌パッケージ1502の内容物を容易に見ることができるようになった滅菌パッケージ1502を備えてよい。滅菌パッケージ1502内には、外科キット1500が(図1に関連して説明したような)事前組立された折畳み式固定器システム100及び様々な固定要素を含んでよい。固定要素には、(図14B図14Cで議論したような)1つ又は複数の半ピン1406と1つ又は複数の連結手段1408が含まれてよい。さらに、固定要素には、普通のボルトとナット1504、中央部にねじ切りされた1つ又は複数のフルピン1506、1つ又は複数のオリーブワイヤ1508、1つ又は複数の固定ボルト1510、及び1つ又は複数の送達装置1512が含まれてよい。
【0058】
本明細書で議論した任意の実施形態は、本開示の任意の方法、キット、又は装置に関して実装可能であり、またその逆も可能であることが想定される。さらに、本明細書に教示の装置は、本開示の方法の実行に使用することが可能である。
【0059】
本明細書に開示の原理に従ってこれまで様々な実施形態を説明したが、これらは単なる例示として提示されたものであり、制限するためのものではないことを理解されたい。したがって本発明の範囲は、上述の例示的実施形態のいずれによっても限定されるものではなく、本開示が提示する特許請求の範囲及び等価物によってのみ規定されるべきである。さらに、説明した実施形態に上記の利点及び特徴を提示したが、本特許請求の範囲は上記の利点のいずれか又はすべてを実行するプロセス及び構造への適用に限定されるものではない。
【0060】
本開示の主要な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなしに様々な実施形態に適用可能であることを理解されたい。当業者は、本明細書で記述した特定の手順に対する多くの等価物を認識するか、又は通常の実験のみを利用して確認可能であろう。そのような等価物はこの開示の範囲内にあるものと見なされ、特許請求の範囲に含まれる。
【0061】
さらに、本明細書内のセクションの見出しが、37CFR1.77に基づく提案と一致するように、又は構成上の手掛かりを与えるために提供される。これらの見出しは、本開示から発行され得るいかなる請求項に記載の発明をも限定ないしは特徴づけるものではない。具体的かつ例示として、見出しは「発明の分野」と述べているが、この見出しのもとでいわゆる技術分野を述べている言語によって請求項が限定されるものではない。さらに、「発明の背景」のセクションにおける技術の記述は、技術が本開示における任意の発明に関する従来技術であることを認めるものと見なすべきではない。同様に「発明の概要」も、発行された請求項に提示した発明を特徴づけるものと見なすべきではない。さらに、本開示における単数形の「発明」に対する任意の参照は、本開示にただ1点の新規性しかないという議論に使用されるべきではない。複数の発明は、本開示から発行される複数の請求項の制限に従って説明され得る。従ってそのような請求項は発明(又は複数の発明)とそれらの等価物を定義し、それらはそれによって保護される。あらゆる場合において、そのような請求項の範囲は本開示に照らしたそれ自体の長所に基づいて考慮されるべきであり、本明細書に記載の見出しによって制約を受けるべきではない。
【0062】
請求項及び/又は本明細書において、用語「備える」に関連して使用される単数形を示す語は「1つ」を意味し得るが、「1つ又は複数の」、「少なくとも1つ」、及び「1つまたは2つ以上」という意味とも矛盾しない。請求項における「又は」という用語の使用は、択一のみを指すことが明示されない限り、又は択一が相互に排他的でない限りは「及び/又は」を意味するものとして使用される。ただし、本開示では、択一のみと「及び/又は」を言及する定義を支持する。本出願を通じて「約」という用語は、値の決定に使用されている装置又は方法に関する誤差の固有変動、あるいは学習対象物間に存在する変動が含まれることを示唆するために使用される。
【0063】
本明細書及び請求項において使用される用語「備える」(及びその任意の活用形)、「有する」(及びその任意の活用形)、「含む」(及びその任意の活用形)、「包含する」(及びその任意の活用形)は、包括的または非制限的であって、その他の追加的、非列挙の要素又は方法のステップを排除するものではない。
【0064】
本明細書で使用されているように、これに限らないが「約」、「実質的な」、又は「実質的に」などの近似的用語は、そのように修飾された場合、必ずしも絶対的または完全とは理解されないが、当業者がその状態の存在を指定することを保証するのに十分に近いと考え得る状態を言及する。記述が変化し得る程度は、どれだけの変化が行われて、その変更された特徴がまだ非変更の特徴の必要特性と可能性を有することを当業者に認識させられるか、ということに依存している。一般的に、ただし先行する議論に従うと、「約」というような近似用語により修飾される本明細書の数値は、記述された値から少なくとも±1、2、3、4、5、6、7、10、12又は15%だけ変化し得る。
【0065】
本明細書で使用される、「又はその組み合わせ」という用語は、その用語の前に列挙された項目のすべての順列及び組合せを言及する。例えば、「A、B、C又はその組合せ」とは、A、B、C、AB、AC、BC、又はABCの少なくとも1つを含み、もし特定の文脈において順序が重要な場合には、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、又はCABも含むことが意図される。この例でさらに続けると、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどの、一つ又は複数の項目または用語の反復を含む組合せが明示的に含まれる。当業者であれば、文脈的にそうでないことが明らかでない限り、いかなる組み合わせにおいても一般的に項目または用語の数に限りがないことが理解されるであろう。
【0066】
本明細書において開示及び請求されるすべての組成物及び/又は方法は、本開示に照らして過度の実験なしで作製及び実行可能である。本開示の組成物及び/又は方法は好適な実施形態によって記述されたが、構成物及び/又は方法、及び本明細書に記載の方法のステップ又はステップの順序に対して、本開示の概念、趣旨、及び範囲から乖離することなしに変形を適用し得ることは、当業者には明らかであろう。当業者に明らかなそのような類似の代替物及び修正のすべては、添付の特許請求の範囲に規定される、本開示の趣旨、範囲、及び概念内にあるものと見なされる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
図15