(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6546616
(24)【登録日】2019年6月28日
(45)【発行日】2019年7月17日
(54)【発明の名称】SSD用外部機器接続アダプタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20190705BHJP
H01R 12/72 20110101ALI20190705BHJP
【FI】
H01R13/639 A
H01R12/72
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-97784(P2017-97784)
(22)【出願日】2017年5月17日
(65)【公開番号】特開2018-195436(P2018-195436A)
(43)【公開日】2018年12月6日
【審査請求日】2018年3月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】300057403
【氏名又は名称】株式会社広田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001726
【氏名又は名称】特許業務法人綿貫国際特許・商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】深井 孝一
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 一樹
【審査官】
杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−225049(JP,A)
【文献】
特開2002−198107(JP,A)
【文献】
実開昭63−033584(JP,U)
【文献】
特開2012−088769(JP,A)
【文献】
特開平09−293551(JP,A)
【文献】
特開2003−297465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71−12/73
H01R 13/639
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
SSDを斜め上方向から挿入する形式のカードエッジコネクタおよび当該カードエッジコネクタと導通させた外部機器接続コネクタが配された接続基板と、前記接続基板が配されたフレームと、前記フレームに形成された支持部に軸支されて前記SSDを前記接続基板の側に押し下げる方向に回動可能に設けられた押え部と、前記押え部によって押し下げられて前記接続基板と所定間隔で平行となった所定位置にて前記SSDを保持する位置固定部と、を備え、
前記位置固定部は、第1の受け部とマグネットシートとを有しており、
前記所定位置にて前記第1の受け部と前記マグネットシートとは互いに吸着している構成であること
を特徴とするSSD用外部機器接続アダプタ。
【請求項2】
前記押え部は、樹脂材料からなるスポンジシートを有しており、
前記所定位置にて前記第1の受け部は前記SSDに当接しておらず、且つ、前記スポンジシートは前記SSDに当接している構成であること
を特徴とする請求項1記載のSSD用外部機器接続アダプタ。
【請求項3】
前記フレームは、プレス加工によって金属板の両側面を90度に曲げて前記支持部を形成しており、前記金属板の片方の側面の一部をさらに90度に曲げて前記フレームの底面と平行になるように前記第1の受け部を形成しており、且つ、前記金属板の両方の側面の一部をそれぞれさらに90度に曲げて前記フレームの底面と直交するように第2の受け部を形成しており、
前記第2の受け部はラバーキャップで覆われている構成であること
を特徴とする請求項1または2記載のSSD用外部機器接続アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SSDを外部機器と接続するSSD用外部機器接続アダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータや携帯情報端末等の小型機器用ストレージとして、ソリッドステートドライブ(以下、単に「SSD」という)が主流になりつつある。SSDは、記憶装置として半導体素子メモリを用いており、試験・評価するための試験装置に取り付けてデータ書き込み等の試験やスクリーニングをした後、試験装置から取り外されて、パーソナルコンピュータ等の機器に搭載されて使用される。なお、本明細書では、各種試験装置、データコピー機、パーソナルコンピュータ等を含めて外部機器と表現する。
【0003】
近年、SSDは一層の小型化が進んでおり、mSATAまたはM.2(エムドットツー)に対応したSSDが最近実用化されている。mSATAおよびM.2は、コンピュータの内蔵拡張カードのフォームファクタと接続端子について定めた規格である。M.2は、機能性に優れカードの幅や長さについてもより柔軟性を持つことから、SSDなどの小型デバイスに適した規格とされる。mSATAまたはM.2対応の外部機器のマザーボードには、カードエッジコネクタの横に、所定間隔でネジ穴が形成されている。これらのネジ穴は、SSDの長さの種類に対応させて配されている。M.2対応のSSDの長さとしては、例えば30、42、60、80、110mmが挙げられる。
【0004】
従来、SSDに対応したカードエッジコネクタが知られている(特許文献1:特開2013−131422号公報参照)。SSD対応のカードエッジコネクタは、SSDを斜め上方向から挿入し、SSDを押し下げて所定位置とすることで、端子間の導通を確保しつつ、SSDが抜け難い構造となっている。
【0005】
また従来、SSDを取り付ける手順として、M.2に準拠しているカードエッジコネクタにSSDを斜め上方向から挿入し、SSDを押し下げて所定位置とし、マザーボードにネジ留めする手順が知られている(非特許文献1:Crucial(登録商標)M.2ソリッドステートドライブ取り付けガイド」インターネット<URL:http://www.crucial.com-wcsstore-CrucialSAS-pdf-install-guides-ssd-crucial-m2-ssd-install-guide-ja.pdf>)。なお、本明細書で、所定位置とは、カードエッジコネクタにSSDを斜め上方向から挿入し、SSDを押し下げた位置を指しており、通常、マザーボードにネジ留めする位置を指している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−131422号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「Crucial(登録商標)M.2ソリッドステートドライブ取り付けガイド」インターネット<URL:http://www.crucial.com/wcsstore/CrucialSAS/pdf/install-guides/ssd/crucial-m2-ssd-install-guide-ja.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
SSDを外部機器と接続する際にマザーボードにネジ留めする従来の方法は、SSDを搭載したときと同様の位置で保持しており、端子間接続の信頼性は高い。しかしながら、試験装置やデータコピー機に一時的に接続させてその後取り外す場合には、ネジ留め作業およびネジ外し作業があるため、その分作業効率が低下する。さらには、ネジ留め作業およびネジ外し作業の回数が増えることでマザーボード等に形成されたネジ穴が摩耗するなどしてマザーボード等の劣化が進み試験装置の部品交換サイクルが短くなるという課題もあった。一方で、大掛かりな試験システムを構築することは設備費用が嵩むため、あまり実用的ではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、ネジ留め作業およびネジ外し作業をなくすことで、作業性を飛躍的に向上させることができ、且つそのような簡素な構成でありながら、SSDを搭載したときと同様の位置で保持することで、SSDと外部機器とを確実に導通させることが可能なSSD用外部機器接続アダプタを提供することを目的とする。
【0010】
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
【0011】
開示のSSD用外部機器接続アダプタは、SSDを斜め上方向から挿入する形式のカードエッジコネクタおよび当該カードエッジコネクタと導通させた外部機器接続コネクタが配された接続基板と、前記接続基板が配されたフレームと、前記フレームに形成された支持部に軸支され
て前記SSDを前記接続基板の側に押し下げる方向に回動可能に設けられた押え部と、前記押え部によって押し下げられ
て前記接続基板と所定間隔で平行となった
所定位置にて前記SSDを保持する位置固定部と、を備え
、前記位置固定部は、第1の受け部とマグネットシートとを有しており、前記所定位置にて前記第1の受け部と前記マグネットシートとは互いに吸着している構成であることを特徴とする。
ここで、前記押え部は、樹脂材料からなるスポンジシートを有しており、前記所定位置にて前記第1の受け部は前記SSDに当接しておらず、且つ、前記スポンジシートは前記SSDに当接している構成であること
が好ましい。一例として、前記フレームは、プレス加工によって金属板の両側面を90度に曲げて前記支持部を形成しており、前記金属板の片方の側面の一部をさらに90度に曲げて前記フレームの底面と平行になるように前記第1の受け部を形成しており、且つ、前記金属板の両方の側面の一部をそれぞれさらに90度に曲げて前記フレームの底面と直交するように第2の受け部を形成しており、前記第2の受け部はラバーキャップで覆われている構成である。
【発明の効果】
【0012】
開示のSSD用外部機器接続アダプタによれば、ネジ留め作業およびネジ外し作業をなくすことで、作業性を飛躍的に向上させることができ、且つそのような簡素な構成でありながら、SSDを搭載したときと同様の位置で保持することで、SSDと外部機器とを確実に導通させることが可能なSSD用外部機器接続アダプタが実現する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は本発明の実施形態に係るSSD用外部機器接続アダプタの例を示す概略図であり、SSDをカードエッジコネクタに挿入した状態を示す斜視図である。
【
図2】
図2は上記実施形態のSSD用外部機器接続アダプタの概略図であり、SSDが押え部によって押し下げられた状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は上記実施形態のSSD用外部機器接続アダプタの概略図であり、SSDが押え部によって押し下げられた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1および
図2は、本実施形態に係るSSD用外部機器接続アダプタの例を示す斜視図(概略図)であり、動作を説明する動作説明図である。
図3は、
図2に示すSSD用外部機器接続アダプタを矢印C1方向から見た矢視図(正面図)である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0015】
本実施形態に係るSSD用外部機器接続アダプタ1は、例えば、試験・評価するための試験装置にセットしてデータ書き込み等の試験やスクリーニングを行うために、SSDを外部機器と接続するものである。
【0016】
図1〜
図3に示すように、SSD用外部機器接続アダプタ1は、フレーム8と、フレーム8の両側面に形成された支持部8aに回動可能に軸支された押え部10とを備えている。
図2において、矢印C1から見た側を正面として、支持部8aは背面側に配されている。ここでは、SSD用外部機器接続アダプタ1を机上に載置してSSD20を斜め上からエッジコネクタ2に挿入する例を示している。
【0017】
フレーム8は、鉄やアルミニウム等の金属板をプレス加工したものであり、当該金属板の両側面を90度に曲げて支持部8aを形成している。そして、前記金属板の片方の側面の一部をさらに90度に曲げて、フレーム8の底面8eと平行になるように受け部8b(第1の受け部8b)を形成している。また、前記金属板の両方の側面の一部をそれぞれさらに90度に曲げて、フレーム8の底面8eと直交するように受け部8d(第2の受け部8d)を形成している。
【0018】
押え部10は、鉄やアルミニウム等の金属板をプレス加工したものであり、当該金属板の両側面を90度に曲げて腕部10bを形成している。そして
図2における矢印C1の側には、押え部10の一部が切除されて摘み部10cが形成されている。
図1〜
図3に示す例では、フレーム8と押え部10は、いずれも金属板をプレス加工したものである。なお、この構成に限定されるものではなく、金属ブロックを切削加工してもよいし、ダイキャストや樹脂成型品とする場合もある。
【0019】
本実施形態では、フレーム8の支持部8aに形成された貫通孔にネジスペーサ8gを通し、ネジスペーサ8gにネジ8cを通して、押え部10の腕部10bに形成された雌ねじとネジ8cとを締結し、ネジスペーサ8gを介して、押え部10を回動可能に軸支する構成となっている。ネジスペーサ8gは、側面視でT形状であり、ポリアセタール等の耐摩耗性に優れた材質からなる。ネジスペーサ8gを介する構成によって、押え部10をフレーム8に対してスムースに回動させるとともに、押え部10をフレーム8に対して回動させる際に金属粉の発塵を防止できる。
【0020】
フレーム8の内側の底面8eには、カードエッジコネクタ2および外部機器接続コネクタ4が実装された接続基板6が、スペーサ6dを介してネジ6cでフレーム8に固定されている。カードエッジコネクタ2は接続基板6の上面6eに配されており、外部機器接続コネクタ4は接続基板6の下面側に配されている。そして、接続基板6内の配線パターンを介して、カードエッジコネクタ2と外部機器接続コネクタ4とは、互いの各端子間が導通している(不図示)。
【0021】
カードエッジコネクタ2はSSD20に対応したコネクタであり、M.2(エムドットツー)に準拠している。M.2は、機能性に優れカードの幅や長さについてもより柔軟性を持つことから、SSD20に適した規格である。
【0022】
図1に示すように、SSD20には、カードエッジコネクタ2に挿入させるターミナル20bと、機器に搭載する際にネジ固定させる切り欠き20fとが配されている。また、SSD20には、コントローラや半導体メモリ等のIC20aが実装されている。
【0023】
接続基板6には、カードエッジコネクタ2から正面側に向かって、複数の貫通孔6fが形成されている。複数の貫通孔6fは、M.2対応の複数の長さのSSD20に対応する位置にそれぞれ配されている。SSD20のターミナル20bを斜め上方向からカードエッジコネクタ2に挿入して接続基板6の側に押し下げると、切り欠き20fと複数の貫通孔6fのうちのいずれかが平面視で重なる位置となる。M.2対応のSSD20の長さとしては、例えば30、42、60、80、110mmが挙げられる。また、接続基板6には、SSD20のサイズに対応したガイド線が印刷形成されている。接続基板6は、既知のSSD取り付けアダプタ基板を用いてもよいし、カスタム設計された基板としてもよい。
【0024】
外部機器接続コネクタ4は外部機器と接続するコネクタである。
図1〜
図3に示す例では、外部機器接続コネクタ4は、1つであるが、この例に限定されず、外部機器との接続ケーブルの種別に対応させるため、複数種類の外部機器接続コネクタがそれぞれ配される場合がある。
【0025】
本実施形態では、フレーム8と押え部10には、押え部10によって押し下げられたSSD20を所定位置で保持する位置固定部9が配されている。具体的には、フレーム8には、磁性体金属製の受け部8b(第1の受け部8b)が形成されている。また、押え部10の接続基板6の側の面10eには、押え部10を接続基板6の側に押し下げる方向に回動させた状態で第1の受け部8bと対面し互いに吸着する位置にマグネットシート14が配されている。ここで、所定位置とは、カードエッジコネクタ2にSSD20を斜め上方向から挿入し、SSD20を押し下げた位置を指しており、
図3に示すように、SSD20の上面20eと接続基板6の上面6eとが平行となる。ここで、SSD20の上面20eに形成されたターミナル20bから接続基板6の上面6eまでの間隔を所定間隔S1とすると、押え部10によって押し下げられたSSD20の上面20eと接続基板6の上面6eとの間隔は、所定間隔S1と同様の値となる。
【0026】
つまり本実施形態では、押え部10を接続基板6の側に押し下げる方向に回動させた状態で、マグネットシート14と第1の受け部8bとが対面し互いに吸着する構成を採用している。マグネットシート14は磁石粉と樹脂材料とが混合され成形されたもので、表面がプラスチックやゴム質のものであり、押え部10を第1の受け部8bにて受ける際に緩衝材としての機能を有する。さらに、金属製の押え部10と金属製の第1の受け部8bとが当接しない構造であるため、金属粉の発塵を防止できる。
【0027】
また本実施形態では、押え部10は
、押し下げるときにSSD20に当接させるスポンジシート12を有する。具体的には、押え部10の接続基板6の側の面10eには、スポンジシート12が配されている。スポンジシート12は樹脂材料が成形されたもので、表面がプラスチックやゴム質のものであり、SSD20の上面20eに実装されたIC20aに当接させて引き続きSSD20を押し下げる際に緩衝材としての機能を有しており、押し下げ時にSSD20の破損を防止できる。さらに、金属製の押え部10と金属材料を含むSSD20とが当接しない構造であるため、金属粉の発塵を防止できる。
【0028】
そして本実施形態では、上述の第2の受け部8gは、
図1に示すように、押え部10を起立状態よりもやや反対側に倒した位置で受けて停止させるものである。ここで、第2の受け部8gは、ラバーキャップ8iで覆われている。ラバーキャップ8iは、樹脂材料が成形されたもので、表面がプラスチックやゴム質のものであり、押え部10を第2の受け部8dにて受ける際に緩衝材としての機能を有する。さらに、金属製の押え部10と金属製の第2の受け部8dとが当接しない構造であるため、金属粉の発塵を防止できる。
【0029】
次に、本実施形態のSSD用外部機器接続アダプタ1の使用手順について以下に説明する。
【0030】
先ず、
図1に示すように、カードエッジコネクタ2に斜め方向からSSD20を挿入し、押え部10を矢印Cwの方向に回動させて、
図2に示すように、押え部10のスポンジシート12をSSD20に実装されたIC20aに当接させる。引き続き、押え部10を矢印Cwの方向に回動させてSSD20を押し下げる。そして、押え部10によって押し下げられたSSD20を位置固定部9によって所定位置で保持する。位置固定部9は、受け部8bとマグネットシート14から構成される。位置固定部9によってSSD20の上面20eと接続基板6の上面6eとの間隔は、所定間隔S1で保持される。このとき、
図3に示すように、SSD20の上面20eと接続基板6の上面6eは、互いに平行になる。また、
図3に示すように、押え部10と第1の受け部8bとは互いに平行
になり、第1の受け部8bとマグネットシート14とが互いに密着するので、押え部10と第1の受け部8bとは磁力によって位置固定される。その結果、SSD20を搭載したときと同様の位置で保持される。
【0031】
そして、外部機器からのコントロール信号によって、データ書き込み等の試験やスクリーニングが実行される。その後、外部機器からのコントロール信号によって、SSD20との信号の接続が解除される。そして、SSD20を取り外してもよい状態になったことを確認し、押え部10の摘み部10cを摘んで矢印Cw方向と反対方向に回動させて、
図1に示すように、押え部10を起立状態よりもやや反対側に倒した位置で第2の受け部8dに配されたラバーキャップ8iに当接させて停止させる。
【0032】
本実施形態によれば、ネジ留め作業およびネジ外し作業をなくすことで、作業性を飛躍的に向上させることができ、且つそのような簡素な構成でありながら、SSD20を搭載したときと同様の位置で保持することで、SSD20と外部機器とを確実に導通させることが可能な構成となる。さらに、本実施形態によれば、SSD20を押し下げて所定位置で保持する一連の動作において、押え部10と第1の受け部8bからの金属粉の発塵を防止できる。さらに、SSDを取り外すための一連の動作において、押え部10と第2の受け部8dからの金属粉の発塵を防止できる。
【0033】
なお、本実施形態では、回動作業の作業効率と回動時の安定性の観点から、第1の受け部8bと第2の受け部8dの配置によって、押え部10の回動角度を90度より大きく、且つ150度より小さく設定している。ここでは、押え部10の回動角度は120度が最適値となる。
【0034】
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。上述の実施形態では、カードエッジコネクタ2は、M.2(エムドットツー)に準拠しているとしたが、この構成に限定されるものではなく、例えばmSATAに準拠したカードエッジコネクタとする場合がある。SSDを斜め上方向から挿入する形式のカードエッジコネクタであれば、本発明の適用対象となる。
【0035】
上述の実施形態では、SSD20を所定位置で保持する位置固定部9として、磁性体金属製の受け部8bとマグネットシート14とが備わっている例を示して説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、押え部に所定サイズの突出部を配して、前記突出部の自重およびサイズによって位置固定する構成とすることも可能である。また、上述の実施形態では、フレーム8を机上に載置してSSD20を斜め上からエッジコネクタ2に挿入する例を示しているが、フレーム8を起立させて使用することも可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 SSD用外部機器接続アダプタ
2 カードエッジコネクタ
4 外部機器接続コネクタ
6 接続基板
8 フレーム
8a 支持部
8b 受け部(第1の受け部)
8d 受け部(第2の受け部)
9 位置固定部
10 押え部
12 スポンジシート
14 マグネットシート
20 SSD